一例として示す水道料金管理システム10の構成図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る水道料金管理システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、最終桝22の蓋23に設置された下水流量計12及び雨水桝27の蓋28に設置された雨水流量計14の一例を示す図である。
水道料金管理システム10は、図1に示すように、クラウド11(クラウドコンピューティング)(サーバ)と、下水流量計12及び上水流量計13と、雨水流量計14とから形成されている。水道料金管理システム10は、パン製造工程(食品製造工程)で使用される設備を備えた製パン工場16(食品製造工場40)、麺製造工程(食品製造工程)で使用される設備を備えた製麺工場17(食品製造工場40)、炊飯工程(食品製造工程)で使用される設備を備えた炊飯工場18(食品製造工場40)において使用される水道水の水道料金等を管理する。
図1では、1台のスマートフォン15(通信端末)を図示しているが、実際にはインターネット(所定のネットワーク)を介してクラウド11(サーバ)に接続される各種複数のスマートフォン15(通信端末)が存在する。なお、通信端末には、各種複数のタブレット(通信端末)、各種複数のパソコン(通信端末)、各種複数の携帯情報端末(PDA)も含まれ、更に、今後開発されるインターネットに接続可能な全ての通信端末が含まれる。又、インターネットの他に、スマートフォン15とサーバ11とがLANやWAN等の他のネットワークによって接続される場合も含まれる。なお、製パン工場16や製麺工場17、炊飯工場18には、図示はしていないが、クラウド11(サーバ)にインターネットを介して通信可能な通信設備(ルーターやファイアウォール等)が設置されている。
クラウド11(サーバ)としては、Infrastructure as a Service(IaaS)、Platform as a Service(PaaS)、Software as a Service(SaaS)を利用することができる。水道料金管理システム10にクラウド11を利用することで、クラウドサービスプラットフォームからインターネット経由でITリソースをオンデマンドで利用することができる。クラウド11は、仮想CPU又は仮想MPU(中央処理部)と仮想メインメモリ及び仮想キャッシュメモリ(メモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(仮想OS)によって動作する仮想サーバであり、大容量仮想記憶領域が生成されている。クラウド11の仮想メインメモリには、水道料金管理システム10の後記する各手段を実施させるアプリケーションが記憶(格納)されている。
なお、サーバ11が物理的なコンピュータであってもよい。物理的なコンピュータは、中央処理部(CPU又はMPU)とメモリ(メインメモリおよびキャッシュメモリ)とを備え、大容量記憶領域(大容量ハードディスク)を内蔵している。なお、図示はしていないが、クラウド11(サーバ)や物理的なコンピュータ(サーバ11)には、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイやプリンタ等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。クラウド11(物理的なコンピュータを含む)は、水道料金管理システム10を提供する提供者(提供会社)が契約するデータセンターに設置されている。クラウド11(物理的なコンピュータを含む)が水道料金管理システム10を提供する提供者(提供会社)の事業所や事務所に設置される場合もある。
クラウド11(物理的なコンピュータを含む)には、ホスト名とそのホスト名に割り当てるIPアドレスとの対応付けを設定するDNSサーバ、他のコンピュータや他のサーバからの要求を受け付けて各種情報を読み書きする機能を提供するデータベース・ファイルサーバ、ホームページを公開するために必要なWebサーバ、電子メールの送受信用のメールサーバ、作成された文章や画像等のデータをすべて保存してそれらのデータを検索可能にするドキュメントサーバ等の各種サーバ(各種仮想サーバ)が接続され、それらサーバがサーバ群(仮想サーバ群)を形成している。なお、クラウド11(物理的なコンピュータを含む)は、それ自体がDNSサーバ機能、データベースサーバ機能、Webサーバ機能、メールサーバ機能、ドキュメントサーバ機能を有し、各サーバ機能別にソフトウェア的に区分されている場合がある。
クラウド11(物理的なコンピュータを含む)は、インターネットに接続された各種複数のDNSサーバ等を経由しつつ、インターネットを利用してアクセス制限がない他のあらゆるサーバにアクセスすることができる。クラウド11(物理的なコンピュータを含む)は、世界のいずれかに施設されたデータセンターの他のサーバとインターネットを介してネットワークを形成している。
クラウド11の大容量仮想記憶領域(又は、物理的なコンピュータの大容量記憶領域)には、下水流量計12を特定する下水流量計特定情報が記憶(格納)されているとともに、製パン工場16や製麺工場17、炊飯工場18に設置された通信設備のURLやIPアドレスが記憶(格納)されている。下水流量計特定情報には、下水流量計12の機械番号や下水流量計12の固体識別番号等を利用することができる他、クラウド11(又は、物理的なコンピュータ)が下水流量計12を識別するユニークな下水流量計識別子を独自に生成し、生成した下水流量計識別子を下水流量計特定情報にすることができる。
クラウド11の大容量仮想記憶領域(又は、物理的なコンピュータの大容量記憶領域)には、上水流量計13を特定する上水流量計特定情報が記憶(格納)されている。上水流量計特定情報には、上水流量計13の機械番号や上水流量計13の固体識別番号等を利用することができる他、クラウド11(又は、物理的なコンピュータ)が上水流量計13を識別するユニークな上水流量計識別子を独自に生成し、生成した上水流量計識別子を上水流量計特定情報にすることができる。
クラウド11の大容量仮想記憶領域(又は、物理的なコンピュータの大容量記憶領域)には、雨水流量計14を特定する雨水流量計特定情報が記憶(格納)されている。雨水流量計特定情報には、雨水流量計14の機械番号や雨水流量計14の固体識別番号等を利用することができる他、クラウド11(又は、物理的なコンピュータ)が雨水流量計14を識別するユニークな雨水流量計識別子を独自に生成し、生成した雨水流量計識別子を上水流量計特定情報にすることができる。
クラウド11の大容量仮想記憶領域(又は、物理的なコンピュータの大容量記憶領域)には、下水流量計12、上水流量計13、雨水流量計14を設置した食品製造工場40(製パン工場16、製麺工場17、炊飯工場18)を特定する工場特定情報が記憶(格納)されている。クラウド11の大容量仮想記憶領域(又は、物理的なコンピュータの大容量記憶領域)には、水道料金管理システム10を利用する利用者(ユーザー)(食品製造工場40の経営者や管理責任者等)の個人情報、利用者が保持するスマートフォン15の携帯端末特定情報、URLやIPアドレスが工場特定情報に関連付けられた状態で記憶(格納)されている。
クラウド11の大容量仮想記憶領域(又は、物理的なコンピュータの大容量記憶領域)には、後記する上水使用量(積算量)に対する下水排水量(積算量)の各工場毎の設定割合(上水使用量(積算量)に対する下水排水量(積算量)の各工場毎の設定比)が工場特定情報に関連付けられた状態で記憶(格納)されている。なお、設定割合は、初期設定時に設定されるが、その後何時でも任意に変更することができる。設定割合の変更は、水道料金管理システム10を提供する提供者(提供会社)に連絡(申請)し、提供者(提供会社)が行う。
個人情報としては、パスワードやID番号、端末利用者の氏名又は名称(法人名や個人名)、住所又は居所、電話番号、FAX番号、年齢、性別、メールアドレス等がある。スマートフォン15の携帯端末特定情報には、スマートフォン15のIPアドレスやMACアドレス、URL、メールアドレス、Cookie情報、固体識別番号等を利用することができる他、スマートフォン15がそれを識別するユニークな識別子を独自に生成し、生成した識別子を携帯端末特定情報にすることができる。スマートフォン15のメモリには、水道料金管理システム10を利用するためのアプリケーションが記憶(格納)されている。
下水流量計12は、最終桝22に流れる下水排水量(所定期間における下水排水量の積算量)を計測する。下水流量計12には、製パン工場16や製麺工場17、炊飯工場18に設置された通信設備に無線通信可能な無線通信装置19(無線LAN)が設置(外付け又は内蔵)されている。下水流量計12(無線通信装置19を含む)は、図2に示すように、最終桝22に開閉可能に取り付けられた蓋23の裏側(又はマンホールに開閉可能に取り付けられた蓋の裏側)に設置されている。無線通信装置19(無線LAN)の無線方式には、Bluetooth(ブルートゥース)やUltra Wide Band、ZigBee(ジグビー)等を使用することができる他、今後開発されるあらゆる無線方式を使用することができる。なお、製パン工場16や製麺工場17、炊飯工場18に設置された通信設備には、クラウド11(サーバ)のURLやIPアドレスが記憶(格納)されている。
下水流量計12は、無線通信装置19(無線LAN)を利用して工場16〜18の通信設備に計測した下水排水量(積算量)を送信する。工場16〜18の通信設備は、インターネットに接続し、無線通信装置19(無線LAN)から受信した下水排水量(積算量)(下水流量計12が計測した下水排水量(積算量))をインターネットを介してクラウド11(サーバ)に送信する。下水流量計12には、電磁流量計や超音波流量計を使用することができる。
下水流量計12(無線通信装置19を含む)を最終桝22の蓋23の裏側(又はマンホールの蓋の裏側)に設置することで、最終桝22(又はマンホール)に流れる下水の下水排水量を確実に計測することができるのみならず、例えば、下水流量計12や無線通信装置19(無線LAN)を設置するためのコンクリート桝を地下に施設する等の大掛かりな工事を必要とせず、簡易な工事で下水流量計12や無線通信装置19を最終桝22(又はマンホール)に設置することができるとともに、下水流量計12や無線通信装置19の点検や修理等のメンテナンスを容易に行うことができる。下水流量計12が無線通信装置19(無線LAN)を備えることで、複数の食品製造工場40(複数の製パン工場16、複数の製麺工場17、複数の炊飯工場18)の下水排水量(積算量)をクラウド11(サーバ)がインターネットを介して同時に受信することができ、人手を介して下水流量計12の下水排水量を読み取る手間や時間、コストを省くことができる。
上水流量計13は、配水本管24から分岐した引き込み管25に施設されたメーター桝26に設置されている。引き込み管25には食品製造工場40(製パン工場16、製麺工場17、炊飯工場18)において利用される上水が流れ、引き込み管25によって食品製造工場40に上水が給水(配水)される。上水流量計13には、引き込み管25に既設の水道メーターを利用することができる。なお、水道メーターとは別に新たに上水流量計13をメーター桝26(引き込み管25)に設置することもできる。メーター桝26(引き込み管25)に新たに設置する上水流量計13には、電磁流量計や超音波流量計を使用することができる。水道料金管理システム10では、図3に示すように、上水流量計13として既設の水道メーターが利用されている。
上水流量計13は、引き込み管25に流入する上水の上水使用量(所定期間における上水使用量の積算量)を計測する。上水流量計13には、製パン工場16や製麺工場17、炊飯工場18に設置された通信設備に無線通信可能な無線通信装置20(無線LAN)が設置(外付け又は内蔵)されている。無線通信装置20は、メーター桝26の内側に設置されている。無線通信装置20(無線LAN)の無線方式には、Bluetooth(ブルートゥース)(登録商標)やUltra Wide Band、ZigBee(ジグビー)等を使用することができる他、今後開発されるあらゆる無線方式を使用することができる。無線通信装置20がメーター桝26に設置されることで、無線通信装置20の点検や修理等のメンテナンスを容易に行うことができる。
上水流量計13は、無線通信装置20(無線LAN)を利用して工場16〜18の通信設備に計測した上水使用量(積算量)を送信する。工場16〜18の通信設備は、インターネットに接続し、無線通信装置20(無線LAN)から受信した上水使用量(積算量)(上水流量計13が計測した上水使用量(積算量))をインターネットを介してクラウド11(サーバ)に送信する。上水流量計13には、電磁流量計や超音波流量計を使用することができる。上水流量計13が無線通信装置20(無線LAN)を備えることで、複数の食品製造工場40(複数の製パン工場16、複数の製麺工場17、複数の炊飯工場18)の上水使用量(積算量)をクラウド11(サーバ)がインターネットを介して同時に受信することができ、人手を介して上水流量計13の上水使用量を読み取る手間や時間、コストを省くことができる。
雨水流量計14は、雨水枡27を経由して最終桝22(又はマンホール)に流れる雨水の雨水排水量(所定期間における雨水排水量の積算量)を計測する。雨水流量計14には、製パン工場16や製麺工場17、炊飯工場18に設置された通信設備に無線通信可能な無線通信装置21(無線LAN)が設置(外付け又は内蔵)されている。雨水流量計14(無線通信装置21を含む)は、図2に示すように、雨水桝27に開閉可能に取り付けられた蓋28の裏側に設置されている。無線通信装置21(無線LAN)の無線方式には、Bluetooth(ブルートゥース)やUltra Wide Band、ZigBee(ジグビー)等を使用することができる他、今後開発されるあらゆる無線方式を使用することができる。
雨水流量計14は、無線通信装置21(無線LAN)を利用して工場16〜18の通信設備に計測した雨水排水量(積算量)を送信する。工場16〜18の通信設備は、インターネットに接続し、無線通信装置21(無線LAN)から受信した雨水排水量(積算量)(雨水流量計14が計測した雨水排水量(積算量))をインターネットを介してクラウド11(サーバ)に送信する。雨水流量計14には、電磁流量計や超音波流量計を使用することができる。
雨水流量計14(無線通信装置21を含む)を雨水桝27の蓋28の裏側に設置することで、雨水桝27に流れる雨水の雨水排水量を確実に計測することができるのみならず、例えば、雨水流量計14や無線通信装置21を設置するためのコンクリート桝を地下に施設する等の大掛かりな工事を必要とせず、簡易な工事で雨水流量計14や無線通信装置21を雨水桝27に設置することができるとともに、雨水流量計14や無線通信装置21の点検や修理等のメンテナンスを容易に行うことができる。雨水流量計14が無線通信装置21(無線LAN)を備えることで、複数の食品製造工場40(複数の製パン工場16、複数の製麺工場17、複数の炊飯工場18)の雨水排水量(積算量)をクラウド11(サーバ)がインターネットを介して同時に受信することができ、人手を介して雨水流量計14の雨水排水量を読み取る手間や時間、コストを省くことができる。
図3は、水道料金管理システム10を設置した食品製造工場40の一例を示す図であり、図4は、製パン工場16(食品製造工場40)におけるパン製造工程の一例を示す図である。図5は、スマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)されたメニュー画面の一例を示す図であり、図6は、スマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)された下水道料金出力画面の一例を示す図である。図7は、スマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)された上水道料金出力画面の一例を示す図であり、図8は、スマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)された水道料金差額出力画面の一例を示す図である。図9は、スマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)された割合出力画面の一例を示す図である。以下、サーバとしてクラウド11を例に説明する。
図3に示す食品製造工場40(製パン工場16、製麺工場17、炊飯工場18)の内部には、図示はしていないが、パン製造工程で使用される設備が設置され、又は、麺製造工程で使用される設備が設置され、あるいは、炊飯工程で使用される設備が設置されている。製パン工場16(食品製造工場40)は、通信設備を利用し、インターネットを介してパン製造工程で使用される設備の稼働信号(工場特定情報を含む)又は設備の停止信号(工場特定情報を含む)をクラウド11(サーバ)に送信する。
製麺工場17(食品製造工場40)は、通信設備を利用し、インターネットを介して麺製造工程で使用される設備の稼働信号(工場特定情報を含む)又は設備の停止信号(工場特定情報を含む)をクラウド11(サーバ)に送信する。炊飯工場18(食品製造工場40)は、通信設備を利用し、インターネットを介して炊飯工程で使用される設備の稼働信号(工場特定情報を含む)又は設備の停止信号(工場特定情報を含む)をクラウド11(サーバ)に送信する。パン製造工程で使用される設備の制御部や麺製造工程で使用される設備の制御部、炊飯工程で使用される設備の制御部は、製パン工場16や製麺工場17、炊飯工場18に設置された通信設備に接続され、通信設備を利用し、インターネットを介してクラウド11(サーバ)から所定の指令(信号)を受信する。
製パン工場16や製麺工場17、炊飯工場18には水道水(上水)が給水(配水)され、それら工場16〜18で利用された上水が下水として排水される。水道水(上水)は、配水本管24から分岐する引き込み管25に流入し、引き込み管25から工場16〜18の屋内に施設された厨房30(台所)や浴室31、トイレ32に給水(配水)される。中低層の工場16〜18では、図示はしていないが、増圧ポンプが設置され、増圧ポンプによって水道水(上水)が上階に給水される。高層の工場16〜18では、図示はしていないが、受水タンクと受水槽とが設置され、受水槽から下階に給水される。引き込み管25には、メーター桝26が設置されている。メーター桝26の内側には、既述のように、止水栓33、水道メーター(上水流量計13)、無線通信装置20(無線LAN)が設置されている。
厨房30(台所)や浴室31、トイレ32において利用された後の下水は、雑排水桝34aや汚水桝34bに流入し、雑排水桝34aや汚水桝34bから排水管35を通って最終桝22(公共桝)(又はマンホール)に流入した後、取り付け管36を通って下水道管37に流入する。雨水は、雨樋38を通って雨水桝27に流入した後、雨水桝27から雨水管39を通って最終桝22(公共桝)(又はマンホール)に流入し、下水と合流する。最終桝22(公共桝)に開閉可能に取り付けられた蓋23の裏側(最終桝22の内側)には、既述のように、下水流量計12及び無線通信装置19(無線LAN)が設置されている。雨水桝27に開閉可能に取り付けられた蓋28の裏側(雨水桝27の内側)には、既述のように、雨水流量計14及び無線通信装置21(無線LAN)が設置されている。
パン製造工程の一例は、図4に示すように、ミキサーによって小麦粉、水、パン酵母を混錬して中種を作るミキシング工程、中種をボックスに移し、所定温度及び所定湿度で中種を発酵させる一次発酵工程、発酵させた中種に小麦粉と水を加え、食塩やバター等で味付けをした後、ミキサーで混錬してパン生地を作る生地作り工程、パン生地をデバイダーで所定の重量に切り分け、ラウンダーで丸める分割・丸め工程、オーバーヘッドプルファーでパン生地を移動させつつ発酵させ、モルダーでパン生地を伸ばしつつガス抜きをするベンチタイム工程、パン生地を所定の形状に成型する成型工程、ケースに収容したパン生地を最終発行させる二次発酵工程、最終発酵させたパン生地をオーブンで焼く焼成工程、焼き上がったパンを冷却する冷却工程から形成される。
製パン工場16(食品製造工場40)では、パン製造工程において多量の水道水(上水)が消費(蒸発)される。製パン工場16では、パンの製造工程において水道水(上水)の一部が中種やパン生地から蒸発(気化)するから、上水流量計13の後記する上水使用量計測手段によって計測された上水使用量の積算量に比較し、下水流量計12の後記する下水排水量計測手段によって計測された下水排水量の積算量が少なくなる。
水道料金管理システム10が起動すると、クラウド11(サーバ)は、インターネットを利用して食品製造工場40(製パン工場16、製麺工場17、炊飯工場18)の通信設備に水道メーター(上水流量計13)及び無線通信装置20(無線LAN)の起動信号を送信し、下水流量計12及び無線通信装置19(無線LAN)の起動信号を送信するとともに、雨水流量計14及び無線通信装置21(無線LAN)の起動信号を送信する。食品製造工場40(製パン工場16、製麺工場17、炊飯工場18)の通信設備は、インターネットに接続し、クラウド11(サーバ)のURLを利用してクラウド11にアクセスかつログインする。
食品製造工場40(製パン工場16、製麺工場17、炊飯工場18)の通信設備から起動信号を受信した水道メーター(上水流量計13)は、引き込み管25(メーター桝26)に流れる(引き込み管25(メーター桝26)に流入する)水道水(上水)の上水使用量(工場16のパン製造工程で利用された上水及び工場16〜18の厨房30(台所)や浴室31、トイレ32において利用された上水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量)を計測する(上水使用量計測手段)。
水道メーター(上水流量計13)に接続された無線通信装置20(無線LAN)は、水道メーター(上水流量計13)が計測した(上水使用量計測手段によって計測した)上水使用量の積算量を通信設備に送信し、通信設備が上水使用量の積算量をインターネットを介してクラウド11に送信する(上水使用量送信手段)。クラウド11(サーバ)は、食品製造工場40(製パン工場16、製麺工場17、炊飯工場18)の通信設備から受信した上水使用量(積算量)(計測日時を含む)を上水流量計特定情報及び工場特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(上水使用量記憶手段)。
起動信号を受信した下水流量計12は、工場40から最終桝22(又はマンホール)を経由して下水道管37に排水される下水の下水排水量(パン製造工程において消費(蒸発)された水道水を除いて厨房30(台所)や浴室31、トイレ32において利用された後の下水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における下水排水量の積算量)を計測する(下水排水量計測手段)。
下水流量計12に接続された無線通信装置19(無線LAN)は、下水流量計12が計測した(下水排水量計測手段によって計測した)下水排水量の積算量を通信設備に送信し、通信設備が下水排水量の積算量をインターネットを介してクラウド11(サーバ)に送信する(下水排水量送信手段)。クラウド11(サーバ)は、食品製造工場40(製パン工場16、製麺工場17、炊飯工場18)の通信設備から受信した下水排水量(積算量)(計測日時を含む)を下水流量計特定情報及び工場特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(下水使用量記憶手段)。
起動信号を受信した雨水流量計14は、工場40の雨樋38から雨水桝27を経由して最終桝22(又はマンホール)に排水される雨水の雨水排水量(雨水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における雨水排水量の積算量)を計測する(雨水排水量計測手段)。雨水流量計14に接続された無線通信装置21(無線LAN)は、雨水流量計14が計測した(雨水排水量計測手段によって計測した)雨水排水量の積算量を通信設備に送信し、通信設備が雨水排水量の積算量をインターネットを介してクラウド11(サーバ)に送信する(雨水排水量送信手段)。クラウド11(サーバ)は、食品製造工場40(製パン工場16、製麺工場17、炊飯工場18)の通信設備から受信した雨水排水量(積算量)(計測日時を含む)を雨水流量計特定情報及び工場特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(雨水使用量記憶手段)。
クラウド11(サーバ)は、下水流量計12が計測した下水排水量(積算量)(下水流量計12に接続された無線通信装置19(無線LAN)から受信した下水排水量(積算量))から雨水流量計14が計測した雨水排水量(積算量)(雨水流量計14に接続された無線通信装置21(無線LAN)から受信した雨水排水量(積算量))を引いた(減じた)下水排水量を使用水量として第1水道料金を算出する(第1水道料金算出手段)。
第1水道料金算出手段では、下水流量計12が計測した下水排水量(積算量)から雨水流量計14が計測した雨水排水量(積算量)を減じた下水排水量(積算量)に所定の水道単価を掛けて(乗じて)第1水道料金を算出する。水道単価は、各地方自治体によって異なる価格が設定される。クラウド11(サーバ)は、第1水道料金算出手段によって算出した第1水道料金を工場特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(第1水道料金記憶手段)。
クラウド11(サーバ)は、上水流量計13が計測した上水使用量(積算量)(上水流量計13に接続された無線通信装置20(無線LAN)から受信した上水使用量(積算量))を上水の使用水量として第2水道料金を算出する(第2水道料金算出手段)。第2水道料金算出手段では、上水流量計13が計測した上水使用量(積算量)に所定の水道単価を掛けて(乗じて)第2水道料金を算出する。クラウド11(サーバ)は、第2水道料金算出手段によって算出した第2水道料金を工場特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(第2水道料金記憶手段)。
クラウド11(サーバ)は、第1水道料金算出手段によって算出した第1水道料金と第2水道料金算出手段によって算出した第2水道料金との水道料金差額を算出する(水道料金差額算出手段)。水道料金差額算出手段では、第1水道料金から第2水道料金を引いて(減じて)水道料金差額を算出する。パン製造工程において消費(蒸発)された水道水(上水)を除いた下水排水量(積算量)に対する第1水道料金は、パン製造工程において消費された水道水を含む上水使用量(積算量)に対する第2水道料金よりも安価であるから、水道料金差額算出手段によって算出された水道料金差額はマイナスになる。クラウド11(サーバ)は、水道料金差額算出手段によって算出した水道料金差額を工場特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(水道料金差額記憶手段)。
クラウド11(サーバ)は、製パン工場16からパン製造工程で使用される設備の稼働信号を受信した場合、停止信号を受信しない限り、設備の稼働中に上水流量計13が計測した上水使用量(積算量)(上水流量計13に接続された無線通信装置20(無線LAN)から受信した上水使用量(積算量))に対する下水流量計13が計測した下水排水量から雨水流量計14が計測した雨水排水量を除いた下水排水量(積算量)(下水流量計13及び雨水流量計14に接続された無線通信装置10,21(無線LAN)から受信して雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量))の割合(上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の比)を算出する(割合算出手段)。クラウド11(サーバ)は、割合算出手段によって算出した割合を工場特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(割合記憶手段)。
スマートフォン15のスイッチをONにすると(スマートフォン15が起動すると)、各種複数のアイコンとともに水道料金管理システム10のアイコンを表示した待ち受け画面(図示せず)がタッチパネル29に出力(表示)される。利用者が水道料金等を確認するには、水道料金管理システム10のアイコンをタップする。水道料金管理システム10のアイコンをタップすると、スマートフォン15がインターネットを介してクラウド11(水道料金管理システム10)にアクセスかつログインする。
スマートフォン15のタッチパネル29には、図5に示す水道料金管理システム10のメニュー画面が出力(表示)される。図5のメニュー画面には、[下水道料金(第1水道料金)]表示ボタン5a、[上水道料金(第2水道料金)]表示ボタン5b、[水道料金差額]表示ボタン5c、[下水道/上水道割合]表示ボタン5d、[ログアウト]ボタン5eが出力(表示)される。[ログアウト]ボタン5eをタップすると、スマートフォン15が水道料金管理システム10(クラウド11)からログアウトし、待ち受け画面に戻る(以下の[ログアウト]ボタンも同様)。
下水道料金(第1水道料金)を確認するには、図5のメニュー画面の[下水道料金(第1水道料金)]表示ボタン5aをタップする。[下水道料金(第1水道料金)]表示ボタン5aをタップすると、工場特定情報と下水道料金(第1水道料金)出力信号とがスマートフォン15からクラウド11(サーバ)に送信される。クラウド11(サーバ)は、工場特定情報に基づいて製パン工場16(又は製麺工場17あるいは炊飯工場18)を特定するとともに、スマートフォン15のURLやIPアドレスを特定し、第1水道料金算出手段によって算出した下水道料金(第1水道料金)及び下水使用量記憶手段によって記憶した下水排水量(積算量)をインターネットを介してスマートフォン15に送信し、下水道料金(第1水道料金)や下水道使用量等をスマートフォン15に出力(表示)させる(第1水道料金出力手段)。
スマートフォンのタッチパネル29には、図6に示す下水道料金出力画面が出力(表示)される。図6の下水道料金出力画面には、ユーザー番号を表示した[ユーザー番号]表示エリア6a、下水道排水量を表示した[下水道排水量]表示エリア6b、雨水排水量を表示した[雨水排水量]表示エリア6c、下水及び雨水の使用期間を表示した[使用期間]表示エリア6d、下水道料金を表示した[下水道料金]表示エリア6e、消費税を表示した[消費税]表示エリア6f、前月下水道料金を表示した[前月下水道料金]表示エリア6g、前月比を表示した[前月比]表示エリア6h、前年同月下水道料金を表示した[前年同月下水道料金]表示エリア6i、前年同月比を表示した[前年同月比]表示エリア6j、[メニュー画面]表示ボタン6k、[ログアウト]ボタン6lが出力(表示)される。[メニュー画面]表示ボタン6kをタップすると、図5のメニュー画面がタッチパネル29に出力(表示)される(以下の[メニュー画面]表示ボタンも同様)。利用者は、図6の下水道料金出力画面によって使用期間における下水道排水量や雨水排水量、下水道料金を確認することができ、前月下水道料金や前月比、前年同月下水道料金、前年同月比を確認することができる。
上水道料金(第2水道料金)を確認するには、図5のメニュー画面の[上水道料金(第2水道料金)]表示ボタン5bをタップする。[上水道料金(第2水道料金)]表示ボタン5bをタップすると、工場特定情報と上水道料金(第2水道料金)出力信号とがスマートフォン15からクラウド11(サーバ)に送信される。クラウド11(サーバ)は、工場特定情報に基づいて製パン工場16(又は製麺工場17あるいは炊飯工場18)を特定するとともに、スマートフォン15のURLやIPアドレスを特定し、第2水道料金算出手段によって算出した上水道料金(第2水道料金)及び上水使用量記憶手段によって記憶した上水使用量(積算量)等をインターネットを介してスマートフォン15に送信し、上水道料金(第2水道料金)や上水道使用量等をスマートフォン15に出力(表示)させる(第2水道料金出力手段)。
スマートフォン15のタッチパネル29には、図7に示す上水道料金出力画面が出力(表示)される。図7の上水道料金出力画面には、ユーザー番号を表示した[ユーザー番号]表示エリア7a、上水道使用量を表示した[上水道使用量]表示エリア7b、上水の使用期間を表示した[使用期間]表示エリア7c、上水道料金を表示した[上水道料金]表示エリア7d、消費税を表示した[消費税]表示エリア7e、前月上水道料金を表示した[前月上水道料金]表示エリア7f、前月比を表示した[前月比]表示エリア7g、前年同月上水道料金を表示した[前年同月上水道料金]表示エリア7h、前年同月比を表示した[前年同月比]表示エリア7i、[メニュー画面]表示ボタン7j、[ログアウト]ボタン7kが出力(表示)される。利用者は、図7の上水道料金出力画面によって使用期間における上水道使用量や上水道料金を確認することができ、前月上水道料金や前月比、前年同月上水道料金、前年同月比を確認することができる。
水道料金差額を確認するには、図5のメニュー画面の[水道料金差額]表示ボタン5cをタップする。[水道料金差額]表示ボタン5cをタップすると、工場特定情報と水道料金差額出力信号とがスマートフォン15からクラウド11(サーバ)に送信される。クラウド11(サーバ)は、工場特定情報に基づいて製パン工場16(又は製麺工場17あるいは炊飯工場18)を特定するとともに、スマートフォン15のURLやIPアドレスを特定し、水道料金差額算出手段によって算出した第1水道料金と第2水道料金との水道料金差額や第1水道料金、第2水道料金等をインターネットを介してスマートフォン15に送信し、水道料金差額や第1水道料金、第2水道料金等をスマートフォン15に出力(表示)させる(水道料金差額出力手段)。
スマートフォンのタッチパネル29には、図8に示す水道料金差額出力画面が出力(表示)される。図8の水道料金差額出力画面には、ユーザー番号を表示した[ユーザー番号]表示エリア8a、上水道使用量を表示した[上水道使用量]表示エリア8b、上水の使用期間を表示した[使用期間]表示エリア8c、上水道料金を表示した[上水道料金]表示エリア8d、下水道排水量を表示した[下水道排水量]表示エリア8e、雨水排水量を表示した[雨水排水量]表示エリア8f、下水及び雨水の使用期間を表示した[使用期間]表示エリア8g、下水道料金を表示した[下水道料金]表示エリア8h、水道料金差額(マイナス)を表示した[水道料金差額]表示エリア8i、[メニュー画面]表示ボタン8j、[ログアウト]ボタン8kが出力(表示)される。
製パン工場16に設置された水道料金管理システム10は、下水流量計12がパン製造工程において消費(蒸発)された水道水を除き、製パン工場16から最終桝22(又はマンホール)を経由して下水道管37に排水される下水の下水排水量を計測しつつ、計測した下水排水量をクラウド11(サーバ)に送信し、クラウド11が下水流量計12から受信した下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として第1水道料金を算出するから、下水流量計12がパン製造工程において消費(蒸発)された水道水(上水)を除いた下水の排水量を使用水量として第1水道料金を算出することができ、上水の使用量を使用水量として水道料金を算出する場合と比較し、水道水の利用者が負担する水道料金が低下し、各利用者がその利益を享受することができる。
製パン工場16に設置された水道料金管理システム10は、クラウド11(サーバ)が下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として算出した第1水道料金をスマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)するから、各利用者がパン製造工程において消費(蒸発)された水道水(上水)を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金による利益の金額を知ることができる。
製パン工場16に設置された水道料金管理システム10は、上水使用量を使用水量として算出した第2水道料金と下水排水量を使用水量として算出した第1水道料金との水道料金差額を算出し、その水道料金差額をクラウド11(サーバ)がスマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)するから、上水の使用量を使用水量として算出された第2水道料金とパン製造工程において消費(蒸発)された水道水(上水)を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金とを水道料金差額として比較することができ、下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益金額を知ることができる。
上水使用量(積算量)に対する下水排水量(積算量)の割合を確認するには、図5のメニュー画面の[下水道/上水道割合]表示ボタン5dをタップする。[下水道/上水道割合]表示ボタン5dをタップすると、工場特定情報と割合出力信号とがスマートフォン15からクラウド11(サーバ)に送信される。クラウド11(サーバ)は、工場特定情報に基づいて製パン工場16(又は製麺工場17あるいは炊飯工場18)を特定するとともに、スマートフォン15のURLやIPアドレスを特定し、割合算出手段によって算出した上水使用量(積算量)に対する雨水排水量を除いた下水排水量(積算量)の割合や上水使用量記憶手段によって記憶した上水使用量(積算量)、下水使用量記憶手段によって記憶した下水排水量(積算量)、雨水使用量記憶手段によって記憶した雨水排水量(積算量)等をインターネットを介してスマートフォン15に送信し、割合や上水道使用量、下水道排水量、雨水排水量等をスマートフォン15に出力(表示)させる(割合出力手段)。
スマートフォン15のタッチパネル29には、図9に示す割合出力画面が出力(表示)される。図9の割合出力画面には、ユーザー番号を表示した[ユーザー番号]表示エリア9a、上水道使用量を表示した[上水道使用量]表示エリア9b、上水の使用期間を表示した[使用期間]表示エリア9c、下水道排水量を表示した[下水道排水量]表示エリア9d、雨水排水量を表示した[雨水排水量]表示エリア9e、下水及び雨水の使用期間を表示した[使用期間]表示エリア9f、割合を表示した[割合]表示エリア9g、[メニュー画面]表示ボタン9h、[ログアウト]ボタン9iが出力(表示)される。
製パン工場16に設置された水道料金管理システム10は、パン製造工程で使用される設備の稼働中における上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の比である割合を確認することで、設備の稼働中にパン製造工程において消費(蒸発)された水道水(上水)の割合を知ることができ、パン製造工程において消費された水道水を除いた下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益の程度を知ることができる。
クラウド11(サーバ)は、パン製造工程で使用する設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、パン製造工程で使用する設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過した場合、割合が設定割合の範囲に入るようにパン製造工程で使用する設備の出力を増加させる(出力第1増加手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が85〜87%であり、算出した割合が90%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が90m3である場合、割合が90%)である場合、製パン工場16に設置された通信設備にインターネットを介して出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信し、通信設備が製パン工場16のパン製造工程で使用する設備の制御部に出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信する。設備の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力増加信号(出力増加割合を含む)に従って設備の出力を増加させる。
製パン工場16に設置された水道料金管理システム10は、パン製造工程における水道水(上水)の消費量(蒸発量)が少なく、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過する場合、クラウド11(サーバ)がパン製造工程で使用する設備の出力を増加させるから、パン製造工程で使用する設備の稼働率を上げることができ、その設備を有効に利用して短時間にパン(食品)を効率よく製造することができる。
クラウド11(サーバ)は、パン製造工程で使用する設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、パン製造工程で使用する設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合が設定割合を下回る場合、割合が設定割合の範囲に入るようにパン製造工程で使用する設備の出力を低下させる(出力第1低下手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が85〜87%であり、算出した割合が80%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が80m3である場合、割合が80%)である場合、製パン工場16に設置された通信設備にインターネットを介して出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信し、通信設備が製パン工場16のパン製造工程で使用する設備の制御部に出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信する。設備の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力低下信号(出力低下割合を含む)に従って設備の出力を低下させる。
製パン工場16に設置された水道料金管理システム10は、パン製造工程における水道水(上水)の消費量(蒸発量)が多く、算出した割合が設定割合を下回る場合、クラウド11(サーバ)がパン製造工程で使用する設備の出力を低下させるから、パン製造工程で使用する設備における水道水(上水)の消費量(蒸発量)や設備における消費電力を低下させることができ、製パン工場16の省エネを図ることができる。
図10(a)は、製麺工場17(食品製造工場40)における麺製造工程の一例を示す図であり、図10(b)は、製麺工場17(食品製造工場40)における麺製造工程の他の一例を示す図である。麺製造工程(半生麺製造工程)の一例は、図10(a)に示すように、ミキサーによって小麦粉、水、塩等を混錬して麺生地を作るミキシング工程、練り上げた麺生地を水和させる水和工程、麺生地をローラーで圧延して帯状に成型し、帯状の麺生地をロッドに巻き取る複合工程、巻き取った麺生地を熟成させる熟成させる熟成工程、熟成させた麺生地をローラーで圧延して麺体を作り、麺体を所定の長さに切り出し生麺を作る圧延・切り出し工程、生麺を冷風で所定時間乾燥させる冷風乾燥工程、冷風乾燥させた生麺を一食ずつ個包装する個包装工程から形成される。
麺製造工程(乾麺製造工程)の他の一例は、図10(b)に示すように、ミキサーによって小麦粉、塩水を混錬して麺生地を作るミキシング工程、麺生地をローラーで圧延して帯状に成型する複合工程、帯状の麺生地を熟成コンベアで熟成させる熟成工程、熟成させた麺生地をローラーで圧延して麺体を作り、麺体を所定の長さに切り出し生麺を作る圧延・切り出し工程、生麺を乾燥室で所定時間乾燥させる乾燥工程、乾燥させた乾麺を所定の長さに裁断する裁断工程から形成される。
製麺工場17(食品製造工場40)では、麺製造工程において多量の水道水(上水)が消費(蒸発)される。製麺工場17では、麺の製造工程において水道水(上水)の一部が麺から蒸発(気化)するから、上水使用量計測手段によって計測された上水使用量の積算量に比較し、下水排水量計測手段によって計測された下水排水量の積算量が少なくなる。製麺工場17において実施される上水使用量計測手段や上水使用量送信手段、下水排水量計測手段、下水排水量送信手段、雨水排水量計測手段、雨水排水量送信手段は、製パン工場16におけるそれらと同一である。
なお、上水使用量は、麺製造工程において使用された上水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量及び厨房30(台所)や浴室31、トイレ32において利用された上水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量である。下水排水量は、麺製造工程において消費(蒸発)された水道水を除いて厨房30(台所)や浴室31、トイレ32において利用された後の下水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における下水排水量の積算量である。
製麺工場17においてクラウド11(サーバ)が実施する雨水使用量記憶手段や上水使用量記憶手段、下水使用量記憶手段、第1水道料金算出手段、第1水道料金記憶手段、第2水道料金算出手段、第2水道料金記憶手段、水道料金差額算出手段、水道料金差額記憶手段、割合算出手段、割合記憶手段は、製パン工場16におけるクラウド11のそれらと同一である。麺製造工程において消費(蒸発)された水道水(上水)を除いた下水排水量(積算量)に対する第1水道料金は、麺製造工程において消費された水道水を含む上水使用量(積算量)に対する第2水道料金よりも安価であるから、水道料金差額算出手段によって算出された水道料金差額はマイナスになる。
割合算出手段においてクラウド11(サーバ)は、麺製造工程で使用される設備の制御部から設備の稼働信号を受信した場合、停止信号を受信しない限り、麺製造工程で使用される設備の稼働中に上水流量計が計測した上水使用量(積算量)に対する下水流量計が計測した下水排水量(積算量)(下水流量計が計測した下水排水量(積算量)から雨水流量計が計測した雨水排水量を除いた下水排水量(積算量))の割合を算出する。
製麺工場17に設置された水道料金管理システム10では、スマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)された図5に示すメニュー画面の[下水道料金(第1水道料金)]表示ボタン5aをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル29には、図6に示す下水道料金出力画面が出力(表示)される(第1水道料金出力手段)。図5のメニュー画面の[上水道料金(第2水道料金)]表示ボタン5bをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル29には、図7に示す上水道料金出力画面が出力(表示)される(第2水道料金出力手段)。図5のメニュー画面の[水道料金差額]表示ボタン5cをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル29には、図8に示す水道料金差額出力画面が出力(表示)される(水道料金差額出力手段)。図5のメニュー画面の[下水道/上水道割合]表示ボタン5dをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル29には、図9に示す割合出力画面が出力(表示)される(割合出力手段)。
製麺工場17に設置された水道料金管理システム10は、下水流量計12が麺製造工程において消費(蒸発)された水道水を除き、製麺工場16から最終桝22(又はマンホール)を経由して下水道管37に排水される下水の下水排水量を計測しつつ、計測した下水排水量をクラウド11(サーバ)に送信し、クラウド11が下水流量計12から受信した下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として第1水道料金を算出するから、下水流量計12が麺製造工程において消費(蒸発)された水道水を除いた下水の排水量を使用水量として第1水道料金を算出することができ、上水の使用量を使用水量として水道料金を算出する場合と比較し、水道水の利用者が負担する水道料金が低下し、各利用者がその利益を享受することができる。
製麺工場17に設置された水道料金管理システム10は、クラウド11(サーバ)が下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として算出した第1水道料金をスマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)するから、各利用者が麺製造工程において消費(蒸発)された水道水を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金による利益の金額を知ることができる。
製麺工場17に設置された水道料金管理システム10は、上水使用量を使用水量として算出した第2水道料金と下水排水量を使用水量として算出した第1水道料金との水道料金差額を算出し、その水道料金差額をクラウド11(サーバ)がスマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)するから、上水の使用量を使用水量として算出された第2水道料金と麺製造工程において消費(蒸発)された水道水を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金とを水道料金差額として比較することができ、下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益金額を知ることができる。
製麺工場17に設置された水道料金管理システム10は、麺製造工程で使用される設備の稼働中における上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の比である割合を確認することで、麺製造工程で使用される設備の稼働中に麺製造工程において消費(蒸発)された水道水(上水)の割合を知ることができ、麺製造工程において消費された水道水を除いた下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益の程度を知ることができる。
クラウド11(サーバ)は、麺製造工程で使用される設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、麺製造工程で使用される設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過した場合、割合が設定割合の範囲に入るように麺製造工程で使用される設備の出力を増加させる(出力第2増加手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が83〜85%であり、算出した割合が88%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が88m3である場合、割合が88%)である場合、製麺工場17に設置された通信設備にインターネットを介して出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信し、通信設備が製麺工場17の麺製造工程で使用する設備の制御部に出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信する。設備の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力増加信号(出力増加割合を含む)に従って設備の出力を増加させる。
製麺工場17に設置された水道料金管理システム10は、麺製造工程における水道水(上水)の消費量(蒸発量)が少なく、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過する場合、クラウド11(サーバ)が麺製造工程で使用する設備の出力を増加させるから、麺製造工程で使用する設備の稼働率を上げることができ、その設備を有効に利用して短時間に麺(食品)を効率よく製造することができる。
クラウド11(サーバ)は、麺製造工程で使用される設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、麺製造工程で使用される設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合が設定割合を下回る場合、割合が設定割合の範囲に入るように麺製造工程で使用される設備の出力の出力を低下させる(出力第2低下手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が83〜85%であり、算出した割合が81%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が81m3である場合、割合が81%)である場合、製麺工場17に設置された通信設備にインターネットを介して出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信し、通信設備が製麺工場17の麺製造工程で使用する設備の制御部に出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信する。設備の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力低下信号(出力低下割合を含む)に従って設備の出力を低下させる。
製麺工場17に設置された水道料金管理システム10は、麺製造工程における水道水(上水)の消費量(蒸発量)が多く、算出した割合が設定割合を下回る場合、クラウド11(サーバ)が麺製造工程で使用する設備の出力を低下させるから、麺製造工程で使用する設備における水道水(上水)の消費量(蒸発量)や設備における消費電力を低下させることができ、製麺工場の省エネを図ることができる。
図11は、炊飯工場18(食品製造工場40)における炊飯工程の一例を示す図である。炊飯工程の一例は、図11に示すように、米を洗って水に浸す洗米・浸漬工程、複数の炊飯釜に所定分量の米を充填(収納)する配米・充填工程、それら炊飯釜によって米を炊き、炊いた米を所定時間蒸らす炊飯・蒸らし工程、炊き上がった米をほぐし機によってほぐした後、所定のボックスに収容するほぐし・ならし工程から形成される。
炊飯工場18(食品製造工場40)では、炊飯工程において多量の水道水(上水)が消費(蒸発)される。炊飯工場18では、炊飯工程において水道水(上水)の一部が炊飯時に蒸発(気化)するから、上水使用量計測手段によって計測された上水使用量の積算量に比較し、下水排水量計測手段によって計測された下水排水量の積算量が少なくなる。炊飯工場18において実施される上水使用量計測手段や上水使用量送信手段、下水排水量計測手段、下水排水量送信手段、雨水排水量計測手段、雨水排水量送信手段は、製パン工場16におけるそれらと同一である。
なお、上水使用量は、炊飯造工程において使用された上水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量及び厨房30(台所)や浴室31、トイレ32において利用された上水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量である。下水排水量は、炊飯造工程において消費(蒸発)された水道水を除いて厨房30(台所)や浴室31、トイレ32において利用された後の下水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における下水排水量の積算量である。
炊飯工場18においてクラウド11(サーバ)が実施する雨水使用量記憶手段や上水使用量記憶手段、下水使用量記憶手段、第1水道料金算出手段、第1水道料金記憶手段、第2水道料金算出手段、第2水道料金記憶手段、水道料金差額算出手段、水道料金差額記憶手段、割合算出手段、割合記憶手段は、製パン工場16におけるクラウド11のそれらと同一である。炊飯工程において消費(蒸発)された水道水(上水)を除いた下水排水量(積算量)に対する第1水道料金は、炊飯工程において消費された水道水を含む上水使用量(積算量)に対する第2水道料金よりも安価であるから、水道料金差額算出手段によって算出された水道料金差額はマイナスになる。
割合算出手段においてクラウド11(サーバ)は、炊飯造工程で使用される設備の制御部から設備の稼働信号を受信した場合、停止信号を受信しない限り、炊飯工程で使用される設備の稼働中に上水流量計が計測した上水使用量(積算量)に対する下水流量計が計測した下水排水量(積算量)(下水流量計が計測した下水排水量(積算量)から雨水流量計が計測した雨水排水量を除いた下水排水量(積算量))の割合を算出する。
炊飯工場18に設置された水道料金管理システム10では、スマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)された図5に示すメニュー画面の[下水道料金(第1水道料金)]表示ボタン5aをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル29には、図6に示す下水道料金出力画面が出力(表示)される(第1水道料金出力手段)。図5のメニュー画面の[上水道料金(第2水道料金)]表示ボタン5bをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル29には、図7に示す上水道料金出力画面が出力(表示)される(第2水道料金出力手段)。図5のメニュー画面の[水道料金差額]表示ボタン5cをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル29には、図8に示す水道料金差額出力画面が出力(表示)される(水道料金差額出力手段)。図5のメニュー画面の[下水道/上水道割合]表示ボタン5dをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル29には、図9に示す割合出力画面が出力(表示)される(割合出力手段)。
炊飯工場18に設置された水道料金管理システム10は、下水流量計12が炊飯工程において消費(蒸発)された水道水を除き、炊飯工場18から最終桝22(又はマンホール)を経由して下水道管37に排水される下水の下水排水量12を計測しつつ、計測した下水排水量をクラウド11(サーバ)に送信し、クラウド11が下水流量計12から受信した下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として第1水道料金を算出するから、下水流量計が炊飯工程において消費(蒸発)された水道水を除いた下水の排水量を使用水量として第1水道料金を算出することができ、上水の使用量を使用水量として水道料金を算出する場合と比較し、水道水の利用者が負担する水道料金が低下し、各利用者がその利益を享受することができる。
炊飯工場18に設置された水道料金管理システム10は、クラウド11(サーバ)が下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として算出した第1水道料金をスマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)するから、各利用者が炊飯工程において消費(蒸発)された水道水を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金による利益の金額を知ることができる。
炊飯工場18に設置された水道料金管理システム10は、上水使用量を使用水量として算出した第2水道料金と下水排水量を使用水量として算出した第1水道料金との水道料金差額を算出し、その水道料金差額をクラウド11(サーバ)がスマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)するから、上水の使用量を使用水量として算出された第2水道料金と炊飯工程において消費(蒸発)された水道水を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金とを水道料金差額として比較することができ、下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益金額を知ることができる。
炊飯工場18に設置された水道料金管理システム10は、炊飯工程で使用される設備の稼働中における上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の比である割合を確認することで、炊飯工程で使用される設備の稼働中に炊飯工程において消費(蒸発)された水道水(上水)の割合を知ることができ、炊飯工程において消費された水道水を除いた下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益の程度を知ることができる。
クラウド11(サーバ)は、炊飯工程で使用される設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、炊飯工程で使用される設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過した場合、割合が設定割合の範囲に入るように炊飯工程で使用される設備の出力を増加させる(出力第3増加手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が82〜84%であり、算出した割合が86%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が86m3である場合、割合が86%)である場合、炊飯工場18に設置された通信設備にインターネットを介して出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信し、通信設備が炊飯工場18の炊飯工程で使用する設備の制御部にインターネットを介して出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信する。設備の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力増加信号(出力増加割合を含む)に従って設備の出力を増加させる。
炊飯工場18に設置された水道料金管理システム10は、炊飯工程における水道水(上水)の消費量(蒸発量)が少なく、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過する場合、クラウド11(サーバ)が炊飯工程で使用する設備の出力を増加させるから、炊飯工程で使用する設備の稼働率を上げることができ、その設備を有効に利用して短時間に米飯(食品)を効率よく製造することができる。
クラウド11(サーバ)は、炊飯工程で使用される設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、炊飯工程で使用される設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合が設定割合を下回る場合、割合が設定割合の範囲に入るように炊飯工程で使用される設備の出力の出力を低下させる(出力第3低下手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が82〜84%であり、算出した割合が79%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が79m3である場合、割合が79%)である場合、炊飯工場18に設置された通信設備にインターネットを介して出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信し、通信設備が炊飯工場18の炊飯工程で使用する設備の制御部に出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信する。設備の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力低下信号(出力低下割合を含む)に従って設備の出力を低下させる。
炊飯工場18に設置された水道料金管理システム10は、炊飯工程における水道水(上水)の消費量(蒸発量)が多く、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を下回る場合、クラウド11(サーバ)が炊飯工程で使用する設備の出力を低下させるから、炊飯工程で使用する設備における水道水(上水)の消費量(蒸発量)や設備における消費電力を低下させることができ、炊飯工場の省エネを図ることができる。
図12は、水道料金管理システム10を設置した食品製造工場40の他の一例を示す図である。図12に示す食品製造工場40の屋上には、工場内に施設された空気調和設備(図示せず)に冷却水を再循環使用させるクーリングタワー41(冷却塔)が設置されている。図12の食品製造工場40では、パン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程が行われる。
クーリングタワー41は、工場空調である冷凍機の冷却水を冷却するために使用され、四季を通して365日稼働する。解放式のクーリングタワー41(冷却塔)は、冷却水を冷やすための外気(空気)と冷却水とが直接接触し、冷却水の一部の蒸発(気化)によって残余の冷却水を冷やす方式である。密閉式のクーリングタワー41(冷却塔)は、冷却水を熱交換機の管内に通し、菅外側から冷却用の外気を送風するとともに冷却用の散布水を散水し、散布水の蒸発(気化)によって冷却水を冷却する。クーリングタワー41(冷却塔)は、冷却水の冷却に多量の水道水(上水)を消費(使用)する。クーリングタワー41において余剰の冷却水は、オーバーフロー管42を通って最終桝22(公共桝)に流入する。
図12の食品製造工場40では、クーリングタワー41において多量の水道水(上水)が消費(蒸発)されるとともに、パン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程において多量の水道水(上水)が消費(蒸発)される。食品製造工場40では、クーリングタワー41において水道水(上水)の一部が蒸発(気化)し、パン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程において水道水(上水)の一部が蒸発(気化)するから、上水使用量計測手段によって計測された上水使用量の積算量に比較し、下水排水量計測手段によって計測された下水排水量の積算量が少なくなる。
図12の食品製造工場40において実施される上水使用量計測手段や上水使用量送信手段、下水排水量計測手段、下水排水量送信手段、雨水排水量計測手段、雨水排水量送信手段は、製パン工場30aにおけるそれらと同一である。なお、上水使用量は、クーリングタワー41において使用された水道水とパン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程において使用された水道水と厨房30(台所)や浴室31、トイレ32において使用された水道水との所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量である。下水排水量は、クーリングタワー41において消費(蒸発)された水道水とパン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程において消費(蒸発)された水道水とを除いて厨房30(台所)や浴室31、トイレ32において利用された後の下水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における下水排水量の積算量である。
図12の食品製造工場40においてクラウド11(サーバ)が実施する雨水使用量記憶手段や上水使用量記憶手段、下水使用量記憶手段、第1水道料金算出手段、第1水道料金記憶手段、第2水道料金算出手段、第2水道料金記憶手段、水道料金差額算出手段、水道料金差額記憶手段、割合算出手段、割合記憶手段は、製パン工場16におけるクラウド11のそれらと同一である。クーリングタワー41において消費(蒸発)された水道水とパン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程において消費(蒸発)された水道水とを除いた下水排水量(積算量)に対する第1水道料金は、クーリングタワー41において消費(蒸発)された水道水とパン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程において消費(蒸発)された水道水とを含む上水使用量(積算量)に対する第2水道料金よりも安価であるから、水道料金差額算出手段によって算出された水道料金差額はマイナスになる。
割合算出手段においてクラウド11(サーバ)は、クーリングタワー41の制御部やパン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程で使用される設備の制御部からクーリングタワー41や設備の稼働信号を受信した場合、停止信号を受信しない限り、クーリングタワー41やそれら設備の稼働中に上水流量計13が計測した上水使用量(積算量)に対する下水流量計12が計測した下水排水量(積算量)(下水流量計12が計測した下水排水量(積算量)から雨水流量計14が計測した雨水排水量を除いた下水排水量(積算量))の割合を算出する。
図12の食品製造工場40に設置された水道料金管理システム10では、スマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)された図5に示すメニュー画面の[下水道料金(第1水道料金)]表示ボタン5aをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル29には、図6に示す下水道料金出力画面が出力(表示)される(第1水道料金出力手段)。図5のメニュー画面の[上水道料金(第2水道料金)]表示ボタン5bをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル29には、図7に示す上水道料金出力画面が出力(表示)される(第2水道料金出力手段)。図5のメニュー画面の[水道料金差額]表示ボタン5cをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル29には、図8に示す水道料金差額出力画面が出力(表示)される(水道料金差額出力手段)。図5のメニュー画面の[下水道/上水道割合]表示ボタン5dをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル29には、図9に示す割合出力画面が出力(表示)される(割合出力手段)。
図12の食品製造工場40に設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー41において消費(蒸発)された水道水とパン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程において消費(蒸発)された水道水とを除き、下水流量計12が食品製造工場40から最終桝22(又はマンホール)を経由して下水道管37に排水される下水の下水排水量を計測しつつ、計測した下水排水量をクラウド11(サーバ)に送信し、クラウド11が下水流量計13から受信した下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として第1水道料金を算出するから、下水流量計12がクーリングタワー41において消費(蒸発)された水道水とパン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程において消費(蒸発)された水道水とを除いた下水の排水量を使用水量として第1水道料金を算出することができ、上水の使用量を使用水量として水道料金を算出する場合と比較し、水道水の利用者が負担する水道料金が低下し、各利用者がその利益を享受することができる。
図12の食品製造工場40に設置された水道料金管理システム10は、クラウド11(サーバ)が下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として算出した第1水道料金をスマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)するから、各利用者がクーリングタワー41において消費(蒸発)された水道水とパン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程において消費(蒸発)された水道水とを除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金による利益の金額を知ることができる。
図12の食品製造工場40に設置された水道料金管理システム10は、上水使用量を使用水量として算出した第2水道料金と下水排水量を使用水量として算出した第1水道料金との水道料金差額を算出し、その水道料金差額をクラウド11(サーバ)がスマートフォン15のタッチパネル29に出力(表示)するから、上水の使用量を使用水量として算出された第2水道料金とクーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程において消費(蒸発)された水道水を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金とを水道料金差額として比較することができ、下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益金額を知ることができる。
図12の食品製造工場40に設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程で使用される設備の稼働中における上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の比である割合を確認することで、クーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程で使用される設備の稼働中にクーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程において消費(蒸発)された水道水(上水)の割合を知ることができ、クーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程において消費(蒸発)された水道水を除いた下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益の程度を知ることができる。
クラウド11(サーバ)は、クーリングタワー41やパン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程で使用される設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、クーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程で使用される設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過した場合、割合が設定割合の範囲に入るようにクーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程で使用される設備の出力を増加させる(出力第4増加手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が78〜81%であり、算出した割合が84%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が84m3である場合、割合が84%)である場合、食品製造工場40に設置された通信設備にインターネットを介して出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信し、通信設備がクーリングタワー41の制御部やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程で使用される設備の制御部にインターネットを介して出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信する。クーリングタワー41の制御部やそれら設備の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力増加信号(出力増加割合を含む)に従ってクーリングタワー41やそれら設備の出力を増加させる。
図12の食品製造工場40に設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー41やパン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程における水道水(上水)の消費量(蒸発量)が少なく、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過する場合、クラウド11(サーバ)がクーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程で使用される設備の出力を増加させるから、クーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程で使用する設備の稼働率を上げることができ、クーリングタワー41やその設備を有効に利用して短時間に食品(パン、麺、米飯)を効率よく製造することができるとともに、クーリングタワー41を有効に利用して食品製造工場40の居住環境を最適に保持することができる。
クラウド11(サーバ)は、クーリングタワー41やパン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程で使用される設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、クーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程で使用される設備の稼働中に割合算出手段によって算出した割合が設定割合を下回る場合、割合が設定割合の範囲に入るようにクーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程で使用される設備の出力の出力を低下させる(出力第4低下手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が79〜81%であり、算出した割合が77%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が77m3である場合、割合が77%)である場合、クーリングタワー41の制御部やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程で使用される設備の制御部にインターネットを介して出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信する。クーリングタワー41の制御部やそれら設備の制御部は、クラウド11(サーバ)から受信した出力低下信号(出力低下割合を含む)に従ってクーリングタワー41やそれら設備の出力を低下させる。
図12の食品製造工場40に設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー41やパン製造工程又は麺製造工程あるいは炊飯工程で使用する設備における水道水(上水)の消費量(蒸発量)が多く、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を下回る場合、クラウド11(サーバ)がクーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程で使用される設備の出力を低下させるから、クーリングタワー41やパン製造工程、麺製造工程、炊飯工程で使用する設備における水道水(上水)の消費量(蒸発量)やクーリングタワー41やそれら設備における消費電力を低下させることができ、食品製造工場40の省エネを図ることができる。