一例として示す水道料金管理システム10の構成図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る水道料金管理システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、最終桝23の蓋24に設置された下水流量計12及び雨水桝28の蓋29に設置された雨水流量計14の一例を示す図である。
水道料金管理システム10は、図1に示すように、クラウド11(クラウドコンピューティング)(サーバ)と、下水流量計12及び上水流量計13と、雨水流量計14とから形成されている。水道料金管理システム10は、屋内に施設された空気調和設備(図示せず)に冷却水を再循環使用させるクーリングタワー16、屋内に施設されて屋内空間を加湿する加湿装置17、屋内に施設されて屋内空間にミストを噴霧するミスト発生装置18、屋内に施設された乾燥機19のうちの少なくとも1つの設備を備えた建造物(工場やビル)において使用される水道水の水道料金等を管理する。
図1では、1台のスマートフォン15(通信端末)を図示しているが、実際にはインターネット(所定のネットワーク)を介してクラウド11(サーバ)に接続される各種複数のスマートフォン15(通信端末)が存在する。なお、通信端末には、各種複数のタブレット(通信端末)、各種複数のパソコン(通信端末)、各種複数の携帯情報端末(PDA)も含まれ、更に、今後開発されるインターネットに接続可能な全ての通信端末が含まれる。又、インターネットの他に、スマートフォン15とサーバ11とがLANやWAN等の他のネットワークによって接続される場合も含まれる。なお、クーリングタワー16、加湿装置17、ミスト発生装置18、乾燥機19のうちの少なくとも1つの設備を備えた建造物(工場やビル)には、図示はしていないが、クラウド11(サーバ)にインターネットを介して通信可能な通信設備(ルーターやファイアウォール等)が設置されている。
クラウド11(サーバ)としては、Infrastructure as a Service(IaaS)、Platform as a Service(PaaS)、Software as a Service(SaaS)を利用することができる。水道料金管理システム10にクラウド11を利用することで、クラウドサービスプラットフォームからインターネット経由でITリソースをオンデマンドで利用することができる。クラウド11は、仮想CPU又は仮想MPU(中央処理部)と仮想メインメモリ及び仮想キャッシュメモリ(メモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(仮想OS)によって動作する仮想サーバであり、大容量仮想記憶領域が生成されている。クラウド11の仮想メインメモリには、水道料金管理システム10の後記する各手段を実施させるアプリケーションが記憶(格納)されている。
なお、サーバ11が物理的なコンピュータであってもよい。物理的なコンピュータは、中央処理部(CPU又はMPU)とメモリ(メインメモリおよびキャッシュメモリ)とを備え、大容量記憶領域(大容量ハードディスク)を内蔵している。なお、図示はしていないが、クラウド11(サーバ)や物理的なコンピュータ(サーバ11)には、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイやプリンタ等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。クラウド11(物理的なコンピュータを含む)は、水道料金管理システム10を提供する提供者(提供会社)が契約するデータセンターに設置されている。クラウド11(物理的なコンピュータを含む)が水道料金管理システム10を提供する提供者(提供会社)の事業所や事務所に設置される場合もある。
クラウド11(物理的なコンピュータを含む)には、ホスト名とそのホスト名に割り当てるIPアドレスとの対応付けを設定するDNSサーバ、他のコンピュータや他のサーバからの要求を受け付けて各種情報を読み書きする機能を提供するデータベース・ファイルサーバ、ホームページを公開するために必要なWebサーバ、電子メールの送受信用のメールサーバ、作成された文章や画像等のデータをすべて保存してそれらのデータを検索可能にするドキュメントサーバ等の各種サーバ(各種仮想サーバ)が接続され、それらサーバがサーバ群(仮想サーバ群)を形成している。なお、クラウド11(物理的なコンピュータを含む)は、それ自体がDNSサーバ機能、データベースサーバ機能、Webサーバ機能、メールサーバ機能、ドキュメントサーバ機能を有し、各サーバ機能別にソフトウェア的に区分されている場合がある。
クラウド11(物理的なコンピュータを含む)は、インターネットに接続された各種複数のDNSサーバ等を経由しつつ、インターネットを利用してアクセス制限がない他のあらゆるサーバにアクセスすることができる。クラウド11(物理的なコンピュータを含む)は、世界のいずれかに施設されたデータセンターの他のサーバとインターネットを介してネットワークを形成している。
クラウド11の大容量仮想記憶領域(又は、物理的なコンピュータの大容量記憶領域)には、下水流量計12を特定する下水流量計特定情報が記憶(格納)されているとともに、クーリングタワー16、加湿装置17、ミスト発生装置18、乾燥機19のうちの少なくとも1つの設備を備えた建造物(工場やビル)のURLやIPアドレスが記憶(格納)されている。下水流量計特定情報には、下水流量計12の機械番号や下水流量計12の固体識別番号等を利用することができる他、クラウド11(又は、物理的なコンピュータ)が下水流量計12を識別するユニークな下水流量計識別子を独自に生成し、生成した下水流量計識別子を下水流量計特定情報にすることができる。
クラウド11の大容量仮想記憶領域(又は、物理的なコンピュータの大容量記憶領域)には、上水流量計13を特定する上水流量計特定情報が記憶(格納)されている。上水流量計特定情報には、上水流量計13の機械番号や上水流量計13の固体識別番号等を利用することができる他、クラウド11(又は、物理的なコンピュータ)が上水流量計13を識別するユニークな上水流量計識別子を独自に生成し、生成した上水流量計識別子を上水流量計特定情報にすることができる。
クラウド11の大容量仮想記憶領域(又は、物理的なコンピュータの大容量記憶領域)には、雨水流量計14を特定する雨水流量計特定情報が記憶(格納)されている。雨水流量計特定情報には、雨水流量計14の機械番号や雨水流量計14の固体識別番号等を利用することができる他、クラウド11(又は、物理的なコンピュータ)が雨水流量計14を識別するユニークな雨水流量計識別子を独自に生成し、生成した雨水流量計識別子を上水流量計特定情報にすることができる。
クラウド11の大容量仮想記憶領域(又は、物理的なコンピュータの大容量記憶領域)には、下水流量計12、上水流量計13、雨水流量計14を設置した工場(建造物)を特定する建造物特定情報が記憶(格納)されている。クラウド11の大容量仮想記憶領域(又は、物理的なコンピュータの大容量記憶領域)には、水道料金管理システム10を利用する利用者(ユーザー)(工場(建造物)の経営者や管理責任者等)の個人情報、利用者が保持するスマートフォン15の携帯端末特定情報、URLやIPアドレスが建造物特定情報に関連付けられた状態で記憶(格納)されている。
クラウド11の大容量仮想記憶領域(又は、物理的なコンピュータの大容量記憶領域)には、後記する上水使用量(積算量)に対する下水排水量(積算量)の各工場毎(各建造物毎)の設定割合(上水使用量(積算量)に対する下水排水量(積算量)の各工場毎(各建造物毎)の設定比)が建造物特定情報に関連付けられた状態で記憶(格納)されている。なお、設定割合は、初期設定時に設定されるが、その後何時でも任意に変更することができる。設定割合の変更は、水道料金管理システム10を提供する提供者(提供会社)に連絡(申請)し、提供者(提供会社)が行う。
個人情報としては、パスワードやID番号、端末利用者の氏名又は名称(法人名や個人名)、住所又は居所、電話番号、FAX番号、年齢、性別、メールアドレス等がある。スマートフォン15の携帯端末特定情報には、スマートフォン15のIPアドレスやMACアドレス、URL、メールアドレス、Cookie情報、固体識別番号等を利用することができる他、スマートフォン15がそれを識別するユニークな識別子を独自に生成し、生成した識別子を携帯端末特定情報にすることができる。スマートフォン15のメモリには、水道料金管理システム10を利用するためのアプリケーションが記憶(格納)されている。
下水流量計12は、最終桝23に流れる下水排水量(所定期間における下水排水量の積算量)を計測する。下水流量計12には、クーリングタワー16、加湿装置17、ミスト発生装置18、乾燥機19のうちの少なくとも1つの設備を備えた工場(建造物)に設置された通信設備に無線通信可能な無線通信装置20(無線LAN)が設置(外付け又は内蔵)されている。下水流量計12(無線通信装置20を含む)は、図2に示すように、最終桝23に開閉可能に取り付けられた蓋24の裏側(又はマンホールに開閉可能に取り付けられた蓋の裏側)に設置されている。無線通信装置20(無線LAN)の無線方式には、Bluetooth(ブルートゥース)(登録商標)やUltra Wide Band、ZigBee(ジグビー)等を使用することができる他、今後開発されるあらゆる無線方式を使用することができる。クーリングタワー16、加湿装置17、ミスト発生装置18、乾燥機19のうちの少なくとも1つの設備を備えた工場(建造物)には、クラウド11(サーバ)のURLやIPアドレスが記憶(格納)されている。
下水流量計12は、無線通信装置20(無線LAN)を利用して工場の通信設備に計測した下水排水量(積算量)を送信する。工場の通信設備は、インターネットに接続し、無線通信装置20(無線LAN)から受信した下水排水量(積算量)(下水流量計12が計測した下水排水量(積算量))をインターネットを介してクラウド11(サーバ)に送信する。下水流量計12には、電磁流量計や超音波流量計を使用することができる。
下水流量計12(無線通信装置20を含む)を最終桝23の蓋24の裏側(又はマンホールの蓋の裏側)に設置することで、最終桝23(又はマンホール)に流れる下水の下水排水量を確実に計測することができるのみならず、例えば、下水流量計13や無線通信装置20を設置するためのコンクリート桝を地下に施設する等の大掛かりな工事を必要とせず、簡易な工事で下水流量計12や無線通信装置20を最終桝23(又はマンホール)に設置することができるとともに、下水流量計13や無線通信装置20の点検や修理等のメンテナンスを容易に行うことができる。下水流量計12が無線通信装置20(無線LAN)を備えることで、複数の工場(建造物)の下水排水量(積算量)をクラウド11(サーバ)がインターネットを介して同時に受信することができ、人手を介して下水流量計12の下水排水量を読み取る手間や時間、コストを省くことができる。
上水流量計13は、配水本管25から分岐した引き込み管26に施設されたメーター桝27に設置されている。引き込み管26には工場(建造物)において利用される上水が流れ、引き込み管26によって工場(建造物)に上水が給水(配水)される。上水流量計13には、メーター桝27に既設の水道メーターを利用することができる。なお、水道メーターとは別に新たに上水流量計13をメーター桝27(引き込み管26)に設置することもできる。メーター桝27(引き込み管26)に新たに設置する上水流量計13には、電磁流量計や超音波流量計を使用することができる。水道料金管理システム10では、図3に示すように、上水流量計13として既設の水道メーターが利用されている。
上水流量計13は、引き込み管26に流入する上水の上水使用量(所定期間における上水使用量の積算量)を計測する。上水流量計13には、工場(建造物)に設置された通信設備に無線通信可能な無線通信装置21(無線LAN)が設置(外付け又は内蔵)されている。無線通信装置21は、メーター桝27の内側に設置されている。無線通信装置21(無線LAN)の無線方式には、Bluetooth(ブルートゥース)やUltra Wide Band、ZigBee(ジグビー)等を使用することができる他、今後開発されるあらゆる無線方式を使用することができる。無線通信装置21がメーター桝27に設置されることで、無線通信装置21の点検や修理等のメンテナンスを容易に行うことができる。
上水流量計13は、無線通信装置(21ルーター)を利用してインターネットに接続し、計測した上水使用量(積算量)をインターネットによるIP通信(無線)によってクラウド11(サーバ)に送信する。上水流量計13が無線通信装置21(ルーター)を備えることで、複数の建造物の上水使用量(積算量)をクラウド11(サーバ)がインターネットを介して同時に受信することができ、人手を介して上水流量計13の上水使用量を読み取る手間や時間、コストを省くことができる。
上水流量計13は、無線通信装置21(無線LAN)を利用して工場(建造物)の通信設備に計測した上水使用量(積算量)を送信する。工場(建造物)の通信設備は、インターネットに接続し、無線通信装置21(無線LAN)から受信した上水使用量(積算量)(上水流量計13が計測した上水使用量(積算量))をインターネットを介してクラウド11(サーバ)に送信する。上水流量計13には、電磁流量計や超音波流量計を使用することができる。上水流量計13が無線通信装置21(無線LAN)を備えることで、複数の工場(複数の建造物)の上水使用量(積算量)をクラウド11(サーバ)がインターネットを介して同時に受信することができ、人手を介して上水流量計13の上水使用量を読み取る手間や時間、コストを省くことができる。
雨水流量計14は、雨水枡28を経由して最終桝23(又はマンホール)に流れる雨水の雨水排水量(所定期間における雨水排水量の積算量)を計測する。雨水流量計14には、工場(建造物)に設置された通信設備に無線通信可能な無線通信装置22(無線LAN)が設置(外付け又は内蔵)されている。雨水流量計14(無線通信装置22を含む)は、図2に示すように、雨水桝28に開閉可能に取り付けられた蓋29の裏側に設置されている。無線通信装置22(無線LAN)の無線方式には、Bluetooth(ブルートゥース)やUltra Wide Band、ZigBee(ジグビー)等を使用することができる他、今後開発されるあらゆる無線方式を使用することができる。
雨水流量計14は、無線通信装置22(無線LAN)を利用して工場(建造物)の通信設備に計測した雨水排水量(積算量)を送信する。工場(建造物)の通信設備は、インターネットに接続し、無線通信装置22(無線LAN)から受信した雨水排水量(積算量)(雨水流量計14が計測した雨水排水量(積算量))をインターネットを介してクラウド11(サーバ)に送信する。雨水流量計14には、電磁流量計や超音波流量計を使用することができる。
雨水流量計14(無線通信装置22を含む)を雨水桝28の蓋29の裏側に設置することで、雨水桝28に流れる雨水の雨水排水量を確実に計測することができるのみならず、例えば、雨水流量計14や無線通信装置22を設置するためのコンクリート桝を地下に施設する等の大掛かりな工事を必要とせず、簡易な工事で雨水流量計14や無線通信装置22を雨水桝28に設置することができるとともに、雨水流量計14や無線通信装置22の点検や修理等のメンテナンスを容易に行うことができる。雨水流量計14が無線通信装置22(無線LAN)を備えることで、複数の工場(複数の建造物)の雨水排水量(積算量)をクラウド11(サーバ)がインターネットを介して同時に受信することができ、人手を介して雨水流量計14の雨水排水量を読み取る手間や時間、コストを省くことができる。
図3は、水道料金管理システム10を設置した工場30a(建造物)の一例を示す図であり、図4は、スマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)されたメニュー画面の一例を示す図である。図5は、スマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)された下水道料金出力画面の一例を示す図であり、図6は、スマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)された上水道料金出力画面の一例を示す図である。図7は、スマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)された水道料金差額出力画面の一例を示す図であり、図8は、スマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)された割合出力画面の一例を示す図である。以下、サーバとしてクラウド11を例に説明する。
図3に示す工場30a(建造物)の屋上には、工場内(屋内)に施設された空気調和設備(図示せず)に冷却水を再循環使用させるクーリングタワー16(冷却塔)が設置されている。クーリングタワー16は、ビル空調や地域冷暖房設備である冷凍機の冷却水を冷却するために使用され、四季を通して365日稼働する。解放式のクーリングタワー16(冷却塔)は、冷却水を冷やすための外気(空気)と冷却水とが直接接触し、冷却水の一部の蒸発(気化)によって残余の冷却水を冷やす方式である。密閉式のクーリングタワー16(冷却塔)は、冷却水を熱交換機の管内に通し、菅外側から冷却用の外気を送風するとともに冷却用の散布水を散水し、散布水の蒸発(気化)によって冷却水を冷却する。クーリングタワー16(冷却塔)は、冷却水の冷却に多量の水道水(上水)を消費(使用)する。
クーリングタワー16の制御部には、無線通信装置(無線LAN)(図示せず)が接続されている。クーリングタワー16の制御部は、無線通信装置(無線LAN)を利用してクーリングタワー16の稼働信号(建造物特定情報を含む)又は停止信号(建造物特定情報を含む)を工場30a(建造物)の通信設備に送信し、通信設備がインターネットを介してクーリングタワー16の稼働信号(建造物特定情報を含む)又は停止信号(建造物特定情報を含む)をクラウド11(サーバ)に送信する。
工場30aには水道水(上水)が給水され、工場30aで利用された上水が下水として排水される。水道水(上水)は、配水本管25から分岐する引き込み管26に流入し、引き込み管26から工場30aの屋内に施設された厨房32(台所)や浴室33、トイレ34に給水される。中低層の工場30aでは、図示はしていないが、増圧ポンプが設置され、増圧ポンプによって水道水(上水)が上階に給水される。高層の工場30aでは、図示はしていないが、受水タンクと受水槽とが設置され、受水槽から下階に給水される。引き込み管26には、メーター桝27が設置されている。メーター桝27の内側には、既述のように、止水栓35、水道メーター(上水流量計13)、無線通信装置21(無線LAN)が設置されている。
水道水は、クーリングタワー16(冷却塔)や厨房32(台所)、浴室33、トイレ34において利用される。クーリングタワー16では、既述のように、水道水(冷却水又は散布水)の一部が蒸発(気化)し、水道水(冷却水又は散布水)の一部が外気に放出される。クーリングタワー16において余剰の冷却水は、オーバーフロー管36を通って最終桝23(公共桝)に流入する。工場30a(建造物)では、クーリングタワー16において水道水(冷却水又は散布水)の一部が蒸発(気化)するから、上水流量計13の後記する上水使用量計測手段によって計測された上水使用量の積算量に比較し、下水流量計12の後記する下水排水量計測手段によって計測された下水排水量の積算量が少なくなる。
厨房32(台所)や浴室33、トイレ34において利用された後の下水は、雑排水桝37aや汚水桝37bに流入し、雑排水桝37aや汚水桝37bから排水管38を通って最終桝23(公共桝)に流入した後、取り付け管39を通って下水道管40に流入する。雨水は、雨樋41を通って雨水桝28に流入した後、雨水桝28から雨水管42を通って最終桝23(公共桝)に流入し、下水と合流する。最終桝23(公共桝)に開閉可能に取り付けられた蓋24の裏側(最終桝23の内側)には、既述のように、下水流量計12及び無線通信装置20(無線LAN)が設置されている。雨水桝28に開閉可能に取り付けられた蓋29の裏側(雨水桝28の内側)には、既述のように、雨水流量計14及び無線通信装置22(無線LAN)が設置されている。
水道料金管理システム10が起動すると、クラウド11(サーバ)は、インターネットを利用して工場30a(工場30b〜30dも同様)の通信設備に水道メーター(上水流量計13)及び無線通信装置21(ルーター)の起動信号を送信し、下水流量計12及び無線通信装置20(ルーター)の起動信号を送信するとともに、雨水流量計14及び無線通信装置22(ルーター)の起動信号を送信する。工場30a(工場30b〜30dも同様)の通信設備は、インターネットに接続し、クラウド11(サーバ)のURLを利用してクラウド11にアクセスかつログインする。
工場30a(工場30b〜30dも同様)の通信設備から起動信号を受信した水道メーター(上水流量計13)は、引き込み管26(メーター桝27)に流れる(引き込み管26(メーター桝27)に流入する)水道水(上水)の上水使用量(工場30aのクーリングタワー16(冷却塔)及び厨房32(台所)、浴室33、トイレ34において利用された上水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量)を計測する(上水使用量計測手段)。
水道メーター(上水流量計13)に接続された無線通信装置21(無線LAN)は、水道メーター(上水流量計13)が計測した(上水使用量計測手段によって計測した)上水使用量の積算量を通信設備に送信し、通信設備が上水使用量の積算量をインターネットを介してクラウド11に送信する(上水使用量送信手段)。クラウド11(サーバ)は、工場30a(工場30b〜30dも同様)の通信設備からから受信した上水使用量(積算量)(計測日時を含む)を上水流量計特定情報及び建造物特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(上水使用量記憶手段)。
起動信号を受信した下水流量計12は、工場30a(工場30b〜30dも同様)から最終桝23(又はマンホール)を経由して下水道管40に排水される下水の下水排水量(クーリングタワー16(設備)において消費(蒸発)された水道水を除いて厨房32(台所)や浴室33、トイレ34において利用された後の下水(クーリングタワー16の余剰の冷却水を含む)の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における下水排水量の積算量)を計測する(下水排水量計測手段)。
下水流量計12に接続された無線通信装置20(無線LAN)は、下水流量計12が計測した(下水排水量計測手段によって計測した)下水排水量の積算量を通信設備に送信し、通信設備が下水排水量の積算量をインターネットを介してクラウド11(サーバ)に送信する(下水排水量送信手段)。クラウド11(サーバ)は、工場30a(工場30b〜30dも同様)の通信設備から受信した下水排水量(積算量)(計測日時を含む)を下水流量計特定情報及び建造物特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(下水使用量記憶手段)。
起動信号を受信した雨水流量計14は、工場30a(工場30b〜30dも同様)の雨樋41から雨水桝28を経由して最終桝23(又はマンホール)に排水される雨水の雨水排水量(雨水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における雨水排水量の積算量)を計測する(雨水排水量計測手段)。雨水流量計14に接続された無線通信装置22(無線LAN)は、雨水流量計14が計測した(雨水排水量計測手段によって計測した)雨水排水量の積算量を通信設備に送信し、通信設備が雨水排水量の積算量をインターネットを介してクラウド11(サーバ)に送信する(雨水排水量送信手段)。クラウド11(サーバ)は、工場30a(工場30b〜30dも同様)の通信設備から受信した雨水排水量(積算量)(計測日時を含む)を雨水流量計特定情報及び建造物特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(雨水使用量記憶手段)。
クラウド11(サーバ)は、下水流量計12が計測した下水排水量(積算量)(下水流量計に接続された無線通信装置20(無線LAN)から受信した下水排水量(積算量))から雨水流量計14が計測した雨水排水量(積算量)(雨水流量計14に接続された無線通信装置22(無線LAN)から受信した雨水排水量(積算量))を引いた(減じた)下水排水量を使用水量として第1水道料金を算出する(第1水道料金算出手段)。
第1水道料金算出手段では、下水流量計12が計測した下水排水量(積算量)から雨水流量計14が計測した雨水排水量(積算量)を減じた下水排水量(積算量)に所定の水道単価を掛けて(乗じて)第1水道料金を算出する。水道単価は、各地方自治体によって異なる価格が設定される。クラウド11(サーバ)は、第1水道料金算出手段によって算出した第1水道料金を建造物特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(第1水道料金記憶手段)。
クラウド11(サーバ)は、上水流量計13が計測した上水使用量(積算量)(上水流量計13に接続された無線通信装置21(無線LAN)から受信した上水使用量(積算量))を上水の使用水量として第2水道料金を算出する(第2水道料金算出手段)。第2水道料金算出手段では、上水流量計13が計測した上水使用量(積算量)に所定の水道単価を掛けて(乗じて)第2水道料金を算出する。クラウド11(サーバ)は、第2水道料金算出手段によって算出した第2水道料金を建造物特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(第2水道料金記憶手段)。
クラウド11(サーバ)は、第1水道料金算出手段によって算出した第1水道料金と第2水道料金算出手段によって算出した第2水道料金との水道料金差額を算出する(水道料金差額算出手段)。水道料金差額算出手段では、第1水道料金から第2水道料金を引いて(減じて)水道料金差額を算出する。クーリングタワー16(設備)において消費(蒸発)された水道水(上水)を除いた下水排水量(積算量)に対する第1水道料金は、クーリングタワー16(設備)において消費された水道水を含む上水使用量(積算量)に対する第2水道料金よりも安価であるから、水道料金差額算出手段によって算出された水道料金差額はマイナスになる。クラウド11(サーバ)は、水道料金差額算出手段によって算出した水道料金差額を建造物特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(水道料金差額記憶手段)。
クラウド11(サーバ)は、クーリングタワー16の制御部からクーリングタワー16の稼働信号を受信した場合、停止信号を受信しない限り、クーリングタワー16の稼働中に上水流量計13が計測した上水使用量(積算量)(上水流量計13に接続された無線通信装置21(無線LAN)から受信した上水使用量(積算量))に対する下水流量計12が計測するとともに雨水流量計14が計測した雨水排水量を除いた下水排水量(積算量)(下水流量計12及び雨水流量計14に接続された無線通信装置20,22(無線LAN)から受信して雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量))の割合(上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の比)を算出する(割合算出手段)。クラウド11(サーバ)は、割合算出手段によって算出した割合を建造物特定情報に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(割合記憶手段)。
スマートフォン15のスイッチをONにすると(スマートフォン15が起動すると)、各種複数のアイコンとともに水道料金管理システム10のアイコンを表示した待ち受け画面(図示せず)がタッチパネル31に出力(表示)される。利用者が水道料金等を確認するには、水道料金管理システム10のアイコンをタップする。水道料金管理システム10のアイコンをタップすると、スマートフォン15がインターネットを介してクラウド11(水道料金管理システム10)にアクセスかつログインする。
スマートフォン15のタッチパネル31には、図4に示す水道料金管理システム10のメニュー画面が出力(表示)される。図4のメニュー画面には、[下水道料金(第1水道料金)]表示ボタン4a、[上水道料金(第2水道料金)]表示ボタン4b、[水道料金差額]表示ボタン4c、[下水道/上水道割合]表示ボタン4d、[ログアウト]ボタン4eが出力(表示)される。[ログアウト]ボタン4eをタップすると、スマートフォン14がクラウド11(水道料金管理システム10)からログアウトし、待ち受け画面に戻る(以下の[ログアウト]ボタンも同様)。
下水道料金(第1水道料金)を確認するには、図4のメニュー画面の[下水道料金(第1水道料金)]表示ボタン4aをタップする。[下水道料金(第1水道料金)]表示ボタン4aをタップすると、建造物特定情報と下水道料金(第1水道料金)出力信号とがスマートフォン15からクラウド11(サーバ)に送信される。クラウド11(サーバ)は、建造物特定情報に基づいて工場30a(建造物)を特定するとともに、スマートフォン15のURLやIPアドレスを特定し、第1水道料金算出手段によって算出した下水道料金(第1水道料金)及び下水使用量記憶手段によって記憶した下水排水量(積算量)をインターネットを介してスマートフォン15に送信し、下水道料金(第1水道料金)や下水道使用量等をスマートフォン15に出力(表示)させる(第1水道料金出力手段)。
スマートフォン15のタッチパネル31には、図5に示す下水道料金出力画面が出力(表示)される。図5の下水道料金出力画面には、ユーザー番号を表示した[ユーザー番号]表示エリア5a、下水道排水量を表示した[下水道排水量]表示エリア5b、雨水排水量を表示した[雨水排水量]表示エリア5c、下水及び雨水の使用期間を表示した[使用期間]表示エリア5d、下水道料金を表示した[下水道料金]表示エリア5e、消費税を表示した[消費税]表示エリア5f、前月下水道料金を表示した[前月下水道料金]表示エリア5g、前月比を表示した[前月比]表示エリア5h、前年同月下水道料金を表示した[前年同月下水道料金]表示エリア5i、前年同月比を表示した[前年同月比]表示エリア5j、[メニュー画面]表示ボタン5k、[ログアウト]ボタン5lが出力(表示)される。[メニュー画面]表示ボタン5kをタップすると、図4のメニュー画面がタッチパネル31に出力(表示)される(以下の[メニュー画面]表示ボタンも同様)。利用者は、図5の下水道料金出力画面によって使用期間における下水道排水量や雨水排水量、下水道料金を確認することができ、前月下水道料金や前月比、前年同月下水道料金、前年同月比を確認することができる。
上水道料金(第2水道料金)を確認するには、図4のメニュー画面の[上水道料金(第2水道料金)]表示ボタン4bをタップする。[上水道料金(第2水道料金)]表示ボタンをタップ4bすると、建造物特定情報と上水道料金(第2水道料金)出力信号とがスマートフォン15からクラウド11(サーバ)に送信される。クラウド11(サーバ)は、建造物特定情報に基づいて工場30a(建造物)を特定するとともに、スマートフォン15のURLやIPアドレスを特定し、第2水道料金算出手段によって算出した上水道料金(第2水道料金)及び上水使用量記憶手段によって記憶した上水使用量(積算量)等をインターネットを介してスマートフォン15に送信し、上水道料金(第2水道料金)や上水道使用量等をスマートフォン15に出力(表示)させる(第2水道料金出力手段)。
スマートフォン15のタッチパネル31には、図6に示す上水道料金出力画面が出力(表示)される。図6の上水道料金出力画面には、ユーザー番号を表示した[ユーザー番号]表示エリア6a、上水道使用量を表示した[上水道使用量]表示エリア6b、上水の使用期間を表示した[使用期間]表示エリア6c、上水道料金を表示した[上水道料金]表示エリア6d、消費税を表示した[消費税]表示エリア6e、前月上水道料金を表示した[前月上水道料金]表示エリア6f、前月比を表示した[前月比]表示エリア6g、前年同月上水道料金を表示した[前年同月上水道料金]表示エリア6h、前年同月比を表示した[前年同月比]表示エリア6i、[メニュー画面]表示ボタン6j、[ログアウト]ボタン6kが出力(表示)される。利用者は、図6の上水道料金出力画面によって使用期間における上水道使用量や上水道料金を確認することができ、前月上水道料金や前月比、前年同月上水道料金、前年同月比を確認することができる。
水道料金差額を確認するには、図4のメニュー画面の[水道料金差額]表示ボタン4cをタップする。[水道料金差額]表示ボタン4cをタップすると、建造物特定情報と水道料金差額出力信号とがスマートフォン15からクラウド11(サーバ)に送信される。クラウド11(サーバ)は、建造物特定情報に基づいて工場30a(建造物)を特定するとともに、スマートフォン15のURLやIPアドレスを特定し、水道料金差額算出手段によって算出した第1水道料金と第2水道料金との水道料金差額や第1水道料金、第2水道料金等をインターネットを介してスマートフォン15に送信し、水道料金差額や第1水道料金、第2水道料金等をスマートフォン15に出力(表示)させる(水道料金差額出力手段)。
スマートフォン15のタッチパネル31には、図7に示す水道料金差額出力画面が出力(表示)される。図7の水道料金差額出力画面には、ユーザー番号を表示した[ユーザー番号]表示エリア7a、上水道使用量を表示した[上水道使用量]表示エリア7b、上水の使用期間を表示した[使用期間]表示エリア7c、上水道料金を表示した[上水道料金]表示エリア7d、下水道排水量を表示した[下水道排水量]表示エリア7e、雨水排水量を表示した[雨水排水量]表示エリア7f、下水及び雨水の使用期間を表示した[使用期間]表示エリア7g、下水道料金を表示した[下水道料金]表示エリア7h、水道料金差額(マイナス)を表示した[水道料金差額]表示エリア7i、[メニュー画面]表示ボタン7j、[ログアウト]ボタン7kが出力(表示)される。
水道料金管理システム10は、クーリングタワー16(設備)において消費(蒸発)された水道水を除き、下水流量計12が工場30a(建造物)から最終桝23(又はマンホール)を経由して下水道管40に排水される下水の下水排水量を計測しつつ、計測した下水排水量をクラウド11(サーバ)に送信し、クラウド11が下水流量計12から受信した下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として第1水道料金を算出するから、下水流量計12がクーリングタワー16(設備)において消費(蒸発)された水道水(上水)を除いた下水の排水量を使用水量として第1水道料金を算出することができ、上水の使用量を使用水量として水道料金を算出する場合と比較し、水道水の利用者が負担する水道料金が低下し、各利用者がその利益を享受することができる。
水道料金管理システム10は、クラウド11(サーバ)が下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として算出した第1水道料金をスマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)するから、各利用者がクーリングタワー16(設備)において消費(蒸発)された水道水(上水)を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金による利益の金額を知ることができる。
水道料金管理システム10は、上水使用量を使用水量として算出した第2水道料金と下水排水量を使用水量として算出した第1水道料金との水道料金差額を算出し、その水道料金差額をクラウド11(サーバ)がスマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)するから、上水の使用量を使用水量として算出された第2水道料金とクーリングタワー16(設備)において消費(蒸発)された水道水(上水)を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金とを水道料金差額として比較することができ、下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益金額を知ることができる。
上水使用量(積算量)に対する下水排水量(積算量)の割合を確認するには、図4のメニュー画面の[下水道/上水道割合]表示ボタン4dをタップする。[下水道/上水道割合]表示ボタン4dをタップすると、建造物特定情報と割合出力信号とがスマートフォン15からクラウド11(サーバ)に送信される。クラウド11(サーバ)は、建造物特定情報に基づいて工場30a(建造物)を特定するとともに、スマートフォン15のURLやIPアドレスを特定し、割合算出手段によって算出した上水使用量(積算量)に対する雨水排水量を除いた下水排水量(積算量)の割合や上水使用量記憶手段によって記憶した上水使用量(積算量)、下水使用量記憶手段によって記憶した下水排水量(積算量)、雨水使用量記憶手段によって記憶した雨水排水量(積算量)等をインターネットを介してスマートフォン15に送信し、割合や上水道使用量、下水道排水量、雨水排水量等をスマートフォン15に出力(表示)させる(割合出力手段)。
スマートフォン15のタッチパネル31には、図8に示す割合出力画面が出力(表示)される。図8の割合出力画面には、ユーザー番号を表示した[ユーザー番号]表示エリア8a、上水道使用量を表示した[上水道使用量]表示エリア8b、上水の使用期間を表示した[使用期間]表示エリア8c、下水道排水量を表示した[下水道排水量]表示エリア8d、雨水排水量を表示した[雨水排水量]表示エリア8e、下水及び雨水の使用期間を表示した[使用期間]表示エリア8f、割合を表示した[割合]表示エリア8g、[メニュー画面]表示ボタン8h、[ログアウト]ボタン8iが出力(表示)される。
水道料金管理システム10は、クーリングタワー16の稼働中における上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の比である割合を確認することで、クーリングタワー16の稼働中にクーリングタワー16において消費(蒸発)された水道水(上水)の割合を知ることができ、クーリングタワー16において消費された水道水を除いた下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益の程度を知ることができる。
クラウド11(サーバ)は、クーリングタワー16の稼働中に割合算出手段によって算出した割合とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、クーリングタワー16の稼働中に割合算出手段によって算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過した場合、割合が設定割合の範囲に入るようにクーリングタワー16の出力を増加させる(出力第1増加手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が85〜87%であり、算出した割合が90%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が90m3である場合、割合が90%)である場合、工場40に設置された通信設備にインターネットを介して出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信し、通信設備がクーリングタワー16の制御部に出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信する。クーリングタワー16の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力増加信号(出力増加割合を含む)に従ってクーリングタワー16の出力を増加させる。
水道料金管理システム10は、クーリングタワー16(設備)における水道水(上水)の消費量(蒸発量)が少なく、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過する場合、クラウド11(サーバ)がクーリングタワー16の出力を増加させるから、クーリングタワー16において水道水(上水)を利用した熱交換(エネルギー交換)を確実に行わせることができ、クーリングタワー16を有効に利用することができるとともに、クーリングタワー16によって工場30a(建造物)の居住環境を最適に保持することができる。
クラウド11(サーバ)は、クーリングタワー16の稼働中に割合算出手段によって算出した割合とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、クーリングタワー16の稼働中に割合算出手段によって算出した割合が設定割合を下回る場合、割合が設定割合の範囲に入るようにクーリングタワー16の出力を低下させる(出力第1低下手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が85〜87%であり、算出した割合が80%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が80m3である場合、割合が80%)である場合、工場40に設置された通信設備にインターネットを介して出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信し、通信設備がクーリングタワー16の制御部に出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信する。クーリングタワー16の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力低下信号(出力低下割合を含む)に従ってクーリングタワー16の出力を低下させる。
水道料金管理システム10は、クーリングタワー16(設備)おける水道水(上水)の消費量(蒸発量)が多く、算出した割合が設定割合を下回る場合、クラウド11(サーバ)がクーリングタワー16の出力を低下させるから、クーリングタワー16における水道水(上水)の消費量(蒸発量)やクーリングタワー16における消費電力を低下させることができ、工場(建造物)の省エネを図ることができる。
図9は、水道料金管理システム10を設置した工場30b(建造物)の他の一例を示す図である。図9に示す工場30b(建造物)の屋上には、工場内(屋内)に施設された空気調和設備(図示せず)に冷却水を再循環使用させるクーリングタワー16(冷却塔)が設置され、工場30b(建造物)の屋内には、屋内空間を加湿する加湿装置17が設置されている。クーリングタワー16は、図3の工場30a(建造物)のそれと同一である。なお、図9に示す工場230b(建造物)では、クーリングタワー16が設置されておらず、加湿装置17のみが設置されていてもよい。
加湿装置17は、静電気対策や塵埃浮遊防止、塵埃付着防止を目的として乾燥した工場30bの上水を散布し、工場30bの屋内を加湿する。加湿装置17は、工場30bの屋内に広く上水を散布するから、多量の水道水(上水)を消費(使用)する。加湿装置17の制御部には、無線通信装置(無線LAN)(図示せず)が接続されている。加湿装置17の制御部は、無線通信装置(無線LAN)を利用して加湿装置17の稼働信号(建造物特定情報を含む)又は停止信号(建造物特定情報を含む)を工場30bの通信設備に送信し、通信設備がインターネットを介して加湿装置17の稼働信号(建造物特定情報を含む)又は停止信号(建造物特定情報を含む)をクラウド11(サーバ)に送信する。
図9の工場30bにおいて実施される上水使用量計測手段や上水使用量送信手段、下水排水量計測手段、下水排水量送信手段、雨水排水量計測手段、雨水排水量送信手段は、図3の工場30aにおけるそれらと同一である。なお、上水使用量は、クーリングタワー16(設備)及び加湿装置17(設備)(又は加湿装置17)において利用された上水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量及び厨房32(台所)や浴室33、トイレ34において利用された上水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量である。下水排水量は、クーリングタワー16(設備)及び加湿装置17(設備)(又は加湿装置17)において消費(蒸発)された水道水を除いて厨房32(台所)や浴室33、トイレ34において利用された後の下水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における下水排水量の積算量である。
図9の工場30bにおいてクラウド11(サーバ)が実施する雨水使用量記憶手段や上水使用量記憶手段、下水使用量記憶手段、第1水道料金算出手段、第1水道料金記憶手段、第2水道料金算出手段、第2水道料金記憶手段、水道料金差額算出手段、水道料金差額記憶手段、割合算出手段、割合記憶手段は、図3の工場30aにおけるクラウド11のそれらと同一である。
クーリングタワー16(設備)において消費(蒸発)された水道水(上水)と加湿装置17(設備)において消費(散布)された水道水(上水)とを除いた下水排水量(積算量)に対する第1水道料金は、クーリングタワー16において消費された水道水と加湿装置17において消費された水道水(上水)とを含む上水使用量(積算量)に対する第2水道料金よりも安価であるから、水道料金差額算出手段によって算出された水道料金差額はマイナスになる。なお、クーリングタワー16が停止中の場合、又は、工場30bに加湿装置17のみが設置されている場合であっても、加湿装置17において消費(散布)された水道水(上水)を除いた下水排水量(積算量)に対する第1水道料金は、加湿装置17において消費された水道水(上水)を含む上水使用量(積算量)に対する第2水道料金よりも安価であるから、水道料金差額算出手段によって算出された水道料金差額はマイナスになる。
割合算出手段においてクラウド11(サーバ)は、工場30bの通信設備(クーリングタワー16の制御部)からクーリングタワー16の稼働信号を受信し、工場30bの通信設備(加湿装置17の制御部)から加湿装置17の稼働信号を受信した場合(加湿装置17の稼働信号のみを受信した場合を含む)、停止信号を受信しない限り、クーリングタワー16及び加湿装置17の稼働中(加湿装置17のみが稼働中を含む)に上水流量計13が計測した上水使用量(積算量)に対する下水流量計12が計測した下水排水量(積算量)(下水流量計12が計測した下水排水量(積算量)から雨水流量計14が計測した雨水排水量を除いた下水排水量(積算量))の割合を算出する。
図9の工場30bに設置された水道料金管理システム10では、スマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)された図4に示すメニュー画面の[下水道料金(第1水道料金)]表示ボタン4aをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル31には、図5に示す下水道料金出力画面が出力(表示)される(第1水道料金出力手段)。図4のメニュー画面の[上水道料金(第2水道料金)]表示ボタン4bをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル31には、図6に示す上水道料金出力画面が出力(表示)される(第2水道料金出力手段)。図4のメニュー画面の[水道料金差額]表示ボタン4cをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル31には、図7に示す水道料金差額出力画面が出力(表示)される(水道料金差額出力手段)。図4のメニュー画面の[下水道/上水道割合]表示ボタン4dをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル31には、図8に示す割合出力画面が出力(表示)される(割合出力手段)。
図9の工場30bに設置された水道料金管理システム10は、下水流量計12がクーリングタワー16(設備)及び加湿装置17(設備)において消費(蒸発及び散布)された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17において消費された水道水)を除き、工場30b(建造物)から最終桝23(又はマンホール)を経由して下水道管40に排水される下水の下水排水量を計測しつつ、計測した下水排水量をクラウド11(サーバ)に送信し、クラウド11が下水流量計12から受信した下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として第1水道料金を算出するから、下水流量計12がクーリングタワー16及び加湿装置17において消費(蒸発及び散布)された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17において消費(散布)された水道水)を除いた下水の排水量を使用水量として第1水道料金を算出することができ、上水の使用量を使用水量として水道料金を算出する場合と比較し、水道水の利用者が負担する水道料金が低下し、各利用者がその利益を享受することができる。
図9の工場30bに設置された水道料金管理システム10は、クラウド11(サーバ)が下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として算出した第1水道料金をスマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)するから、各利用者がクーリングタワー16(設備)及び加湿装置17(設備)において消費(蒸発及び散布)された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17において消費された水道水)を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金による利益の金額を知ることができる。
図9の工場30bに設置された水道料金管理システム10は、上水使用量を使用水量として算出した第2水道料金と下水排水量を使用水量として算出した第1水道料金との水道料金差額を算出し、その水道料金差額をクラウド11(サーバ)がスマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)するから、上水の使用量を使用水量として算出された第2水道料金とクーリングタワー16(設備)及び加湿装置17(設備)において消費(蒸発及び散布)された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17において消費された水道水)を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金とを水道料金差額として比較することができ、下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益金額を知ることができる。
図9の工場30bに設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー16(設備)及び加湿装置17(設備)の稼働中における上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の比である割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17の稼働中における上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の割合)を確認することで、クーリングタワー16及び加湿装置17の稼働中にクーリングタワー16及び加湿装置17において消費(蒸発及び散布)された水道水(上水)の割合を知ることができ、クーリングタワー16及び加湿装置17において消費された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17において消費された水道水)を除いた下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益の程度を知ることができる。
クラウド11(サーバ)は、クーリングタワー16及び加湿装置17の稼働中に割合算出手段によって算出した割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17の稼働中に割合算出手段によって算出した割合)とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、クーリングタワー16及び加湿装置17の稼働中に割合算出手段によって算出した割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17の稼働中に割合算出手段によって算出した割合)があらかじめ設定された設定割合を超過した場合、割合が設定割合の範囲に入るようにクーリングタワー16及び加湿装置17の出力(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17の出力)を増加させる(出力第2増加手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が83〜85%であり、算出した割合が88%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が88m3である場合、割合が88%)である場合、工場30bに設置された通信設備にインターネットを介して出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信し、通信設備がクーリングタワー16の制御部及び加湿装置17の制御部(又は加湿装置17の制御部)に出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信する。クーリングタワー16の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力増加信号(出力増加割合を含む)に従ってクーリングタワー16の出力を増加させ、加湿装置17の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力増加信号(出力増加割合を含む)に従って加湿装置17の出力を増加させる。
図9の工場30bに設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー16(設備)及び加湿装置17(設備)における水道水(上水)の消費量(蒸発量及び散布量)(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー17が設置されていない場合は、加湿装置17における水道水の消費量)が少なく、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過する場合、クラウド11(サーバ)がクーリングタワー16及び加湿装置17の出力(又は加湿装置17の出力)を増加させるから、クーリングタワー16において水道水(上水)を利用した熱交換(エネルギー交換)を確実に行わせることができ、加湿装置17において水道水(上水)を利用して工場30bの屋内空間を確実に加湿することができ、クーリングタワー16及び加湿装置17(又は加湿装置17)を有効に利用することができるとともに、クーリングタワー16及び加湿装置17(又は加湿装置17)によって工場30b(建造物)の居住環境を最適に保持することができる。
クラウド11(サーバ)は、クーリングタワー16及び加湿装置17の稼働中に割合算出手段によって算出した割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17の稼働中に割合算出手段によって算出した割合)とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、クーリングタワー16及び加湿装置17の稼働中に割合算出手段によって算出した割合(クーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17の稼働中に割合算出手段によって算出した割合)が設定割合を下回る場合、割合が設定割合の範囲に入るようにクーリングタワー16及び加湿装置17の出力(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー17が設置されていない場合は、加湿装置17の出力)の出力を低下させる(出力第2低下手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が83〜85%であり、算出した割合が81%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が81m3である場合、割合が81%)である場合、工場30bに設置された通信設備にインターネットを介して出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信し、通信設備がクーリングタワー16の制御部及び加湿装置17の制御部(又は加湿装置17の制御部)に出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信する。クーリングタワー16の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力低下信号(出力低下割合を含む)に従ってクーリングタワー16の出力を低下させ、加湿装置17の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力低下信号(出力低下割合を含む)に従って加湿装置17の出力を低下させる。
図9の工場30bに設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー16(設備)及び加湿装置17(設備)における水道水(上水)の消費量(蒸発量及び散布量)(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17における水道水の消費量)が多く、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を下回る場合、クラウド11(サーバ)がクーリングタワー16及び加湿装置17の出力(又は加湿装置17の出力)を低下させるから、クーリングタワー16及び加湿装置17における水道水(上水)の消費量(蒸発量及び散布量)(クーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17における水道水の消費量)やクーリングタワー16及び加湿装置17における消費電力(クーリングタワー16が設置されていない場合は、加湿装置17における消費電力)を低下させることができ、工場30b(建造物)の省エネを図ることができる。
図10は、水道料金管理システム10を設置した工場30c(建造物)の他の一例を示す図である。図10に示す工場30c(建造物)の屋上には、工場内(屋内)に施設された空気調和設備(図示せず)に冷却水を再循環使用させるクーリングタワー16(冷却塔)が設置され、工場30c(建造物)の屋内には、屋内空間にミストを噴霧するミスト発生装置18が設置されている。クーリングタワー16は、図3の工場30a(建造物)のそれと同一である。なお、図10に示す工場30c(建造物)では、クーリングタワー16が設置されておらず、ミスト発生装置18のみが設置されていてもよい。
ミスト発生装置18は、工場30cの屋内の冷却を目的として屋内に設置されたミストノズルから10ミクロン以下の細かい霧を噴霧し、屋内を冷却する。ミスト発生装置18は、工場30cの屋内に広く上水を噴霧するから、多量の水道水(上水)を消費(使用)する。ミスト発生装置18の制御部には、無線通信装置(無線LAN)(図示せず)が接続されている。ミスト発生装置18の制御部は、無線通信装置(無線LAN)を利用してミスト発生装置18の稼働信号(建造物特定情報を含む)又は停止信号(建造物特定情報を含む)を工場30cの通信設備に送信し、通信設備がインターネットを介してミスト発生装置18の稼働信号(建造物特定情報を含む)又は停止信号(建造物特定情報を含む)をクラウド11(サーバ)に送信する。
図10の工場30cにおいて実施される上水使用量計測手段や上水使用量送信手段、下水排水量計測手段、下水排水量送信手段、雨水排水量計測手段、雨水排水量送信手段は、図3の工場30aにおけるそれらと同一である。なお、上水使用量は、クーリングタワー16(設備)及びミスト発生装置18(設備)(又はミスト発生装置18)において利用された上水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量及び厨房32(台所)や浴室33、トイレ34において利用された上水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量である。下水排水量は、クーリングタワー16(設備)及びミスト発生装置18(設備)(又はミスト発生装置18)において消費(蒸発)された水道水を除いて厨房32(台所)や浴室33、トイレ34において利用された後の下水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における下水排水量の積算量である。
図10の工場30cにおいてクラウド11(サーバ)が実施する雨水使用量記憶手段や上水使用量記憶手段、下水使用量記憶手段、第1水道料金算出手段、第1水道料金記憶手段、第2水道料金算出手段、第2水道料金記憶手段、水道料金差額算出手段、水道料金差額記憶手段、割合算出手段、割合記憶手段は、図3の工場30aにおけるクラウド11のそれらと同一である。
クーリングタワー16(設備)において消費(蒸発)された水道水(上水)とミスト発生装置18(設備)において消費(噴霧)された水道水(上水)とを除いた下水排水量(積算量)に対する第1水道料金は、クーリングタワー16において消費された水道水とミスト発生装置18において消費された水道水(上水)とを含む上水使用量(積算量)に対する第2水道料金よりも安価であるから、水道料金差額算出手段によって算出された水道料金差額はマイナスになる。なお、クーリングタワー16が停止中の場合、又は、工場30cにミスト発生装置18のみが設置されている場合であっても、ミスト発生装置18において消費(噴霧)された水道水(上水)を除いた下水排水量(積算量)に対する第1水道料金は、ミスト発生装置18において消費された水道水(上水)を含む上水使用量(積算量)に対する第2水道料金よりも安価であるから、水道料金差額算出手段によって算出された水道料金差額はマイナスになる。
割合算出手段においてクラウド11(サーバ)は、工場30cの通信設備(クーリングタワー16の制御部)からクーリングタワー16の稼働信号を受信し、工場30cの通信設備(ミスト発生装置18の制御部)からミスト発生装置18の稼働信号を受信した場合(ミスト発生装置18の稼働信号のみを受信した場合を含む)、停止信号を受信しない限り、クーリングタワー16及びミスト発生装置18の稼働中(ミスト発生装置18のみが稼働中を含む)に上水流量計13が計測した上水使用量(積算量)に対する下水流量計12が計測した下水排水量(積算量)(下水流量計12が計測した下水排水量(積算量)から雨水流量計14が計測した雨水排水量を除いた下水排水量(積算量))の割合を算出する。
図10の工場30cに設置された水道料金管理システム10では、スマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)された図4に示すメニュー画面の[下水道料金(第1水道料金)]表示ボタン4aをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル31には、図5に示す下水道料金出力画面が出力(表示)される(第1水道料金出力手段)。図4のメニュー画面の[上水道料金(第2水道料金)]表示ボタン4bをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル31には、図6に示す上水道料金出力画面が出力(表示)される(第2水道料金出力手段)。図4のメニュー画面の[水道料金差額]表示ボタン4cをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル31には、図7に示す水道料金差額出力画面が出力(表示)される(水道料金差額出力手段)。図4のメニュー画面の[下水道/上水道割合]表示ボタン4dをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル31には、図8に示す割合出力画面が出力(表示)される(割合出力手段)。
図10の工場30cに設置された水道料金管理システム10は、下水流量計12がクーリングタワー16(設備)及びミスト発生装置18(設備)において消費(蒸発及び噴霧)された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18において消費された水道水)を除き、工場30c(建造物)から最終桝23(又はマンホール)を経由して下水道管40に排水される下水の下水排水量を計測しつつ、計測した下水排水量をクラウド11(サーバ)に送信し、クラウド11が下水流量計12から受信した下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として第1水道料金を算出するから、下水流量計12がクーリングタワー16及びミスト発生装置18において消費(蒸発及び噴霧)された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18において消費された水道水)を除いた下水の排水量を使用水量として第1水道料金を算出することができ、上水の使用量を使用水量として水道料金を算出する場合と比較し、水道水の利用者が負担する水道料金が低下し、各利用者がその利益を享受することができる。
図10の工場30cに設置された水道料金管理システム10は、クラウド11(サーバ)が下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として算出した第1水道料金をスマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)するから、各利用者がクーリングタワー16(設備)及びミスト発生装置18(設備)において消費(蒸発及び噴霧)された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18において消費された水道水)を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金による利益の金額を知ることができる。
図10の工場30cに設置された水道料金管理システム10は、上水使用量を使用水量として算出した第2水道料金と下水排水量を使用水量として算出した第1水道料金との水道料金差額を算出し、その水道料金差額をクラウド11(サーバ)がスマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)するから、上水の使用量を使用水量として算出された第2水道料金とクーリングタワー16(設備)及びミスト発生装置18(設備)において消費(蒸発及び噴霧)された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18において消費された水道水)を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金とを水道料金差額として比較することができ、下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益金額を知ることができる。
図10の工場30cに設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー16(設備)及びミスト発生装置18(施設)の稼働中における上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の比である割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18の稼働中における上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の割合)を確認することで、クーリングタワー16及びミスト発生装置18の稼働中にクーリングタワー16及びミスト発生装置18において消費(蒸発及び噴霧)された水道水(上水)の割合を知ることができ、クーリングタワー16及びミスト発生装置18において消費された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18において消費された水道水)を除いた下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益の程度を知ることができる。
クラウド11(サーバ)は、クーリングタワー16及びミスト発生装置18の稼働中に割合算出手段によって算出した割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18の稼働中に割合算出手段によって算出した割合)とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、クーリングタワー16及びミスト発生装置18の稼働中に割合算出手段によって算出した割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18の稼働中に割合算出手段によって算出した割合)があらかじめ設定された設定割合を超過した場合、割合が設定割合の範囲に入るようにクーリングタワー11及びミスト発生装置18の出力(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18の出力)を増加させる(出力第3増加手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が82〜84%であり、算出した割合が86%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が86m3である場合、割合が86%)である場合、工場30cに設置された通信設備にインターネットを介して出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信し、通信設備がクーリングタワー16の制御部及びミスト発生装置18の制御部(又はミスト発生装置18の制御部)に出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信する。クーリングタワー16の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力増加信号(出力増加割合を含む)に従ってクーリングタワー16の出力を増加させ、ミスト発生装置18の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力増加信号(出力増加割合を含む)に従ってミスト発生装置18の出力を増加させる。
図10の工場30cに設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー16(設備)及びミスト発生装置18(設備)における水道水(上水)の消費量(蒸発量及び噴霧量)(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18における水道水の消費量)が少なく、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過する場合、クラウド11(サーバ)がクーリングタワー16及びミスト発生装置18の出力(又はミスト発生装置18の出力)を増加させるから、クーリングタワー16において水道水(上水)を利用した熱交換(エネルギー交換)を確実に行わせることができ、ミスト発生装置18において水道水(上水)を利用して屋内空間にミストを噴霧して屋内を確実に冷却することができ、クーリングタワー16及びミスト発生装置18(又はミスト発生装置18)を有効に利用することができるとともに、クーリングタワー16及びミスト発生装置18(又はミスト発生装置18)によって工場30c(建造物)の居住環境を最適に保持することができる。
クラウド11(サーバ)は、クーリングタワー16及びミスト発生装置18の稼働中に割合算出手段によって算出した割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18の稼働中に割合算出手段によって算出した割合)とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、クーリングタワー16及びミスト発生装置18の稼働中に割合算出手段によって算出した割合(クーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18の稼働中に割合算出手段によって算出した割合)が設定割合を下回る場合、割合が設定割合の範囲に入るようにクーリングタワー16及びミスト発生装置18の出力(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18の出力)の出力を低下させる(出力第3低下手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が82〜84%であり、算出した割合が79%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が79m3である場合、割合が79%)である場合、工場30cに設置された通信設備にインターネットを介して出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信し、通信設備がクーリングタワー16の制御部及びミスト発生装置18の制御部(又はミスト発生装置18の制御部)に出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信する。クーリングタワー16の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力低下信号(出力低下割合を含む)に従ってクーリングタワー16の出力を低下させ、ミスト発生装置18の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力低下信号(出力低下割合を含む)に従ってミスト発生装置18の出力を低下させる。
図10の工場30cに設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー16(設備)及びミスト発生装置18(設備)おける水道水(上水)の消費量(蒸発量及び噴霧量)(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18における水道水の消費量)が多く、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を下回る場合、クラウド11(サーバ)がクーリングタワー16及びミスト発生装置18の出力(又はミスト発生装置18の出力)を低下させるから、クーリングタワー16及びミスト発生装置18における水道水(上水)の消費量(蒸発量及び噴霧量)(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18における水道水の消費量)やクーリングタワー16及びミスト発生装置18における消費電力(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、ミスト発生装置18における消費電力)を低下させることができ、工場30c(建造物)の省エネを図ることができる。
図11は、水道料金管理システム10を設置した工場30d(建造物)の他の一例を示す図である。図11に示す工場30d(建造物)の屋上には、工場内(屋内)に施設された空気調和設備(図示せず)に冷却水を再循環使用させるクーリングタワー16(冷却塔)が設置され、工場30d(建造物)の屋内には、業務用大型乾燥機19(乾燥機)が設置されている。クーリングタワー16は、図3の工場30a(建造物)のそれと同一である。なお、図11に示す工場30d(建造物)では、クーリングタワー16が設置されておらず、業務用大型乾燥機19(乾燥機)のみが設置されていてもよい。
業務用大型乾燥機19(乾燥機)は、工場30dの屋内に設置され、クリーニング業における衣料品の乾燥やリネンサプライ業におけるリネン品の乾燥に使用される。業務用大型乾燥機19は、衣料品やリネン品の水分を蒸発させ、蒸気を外部に排気するから、多量の水道水(上水)を消費(使用)する。業務用大型乾燥機19の制御部には、無線通信装置(無線LAN)(図示せず)が接続されている。業務用大型乾燥機19の制御部は、無線通信装置(無線LAN)を利用して業務用大型乾燥機19の稼働信号(建造物特定情報を含む)又は停止信号(建造物特定情報を含む)を工場30cの通信設備に送信し、通信設備がインターネットを介して業務用大型乾燥機19の稼働信号(建造物特定情報を含む)又は停止信号(建造物特定情報を含む)をクラウド11(サーバ)に送信する。
図11の工場30dにおいて実施される上水使用量計測手段や上水使用量送信手段、下水排水量計測手段、下水排水量送信手段、雨水排水量計測手段、雨水排水量送信手段は、図3の工場30aにおけるそれらと同一である。なお、上水使用量は、クーリングタワー16(設備)及び業務用大型乾燥機19(設備)(又は業務用大型乾燥機19)において利用された上水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量及び厨房32(台所)や浴室33、トイレ34において利用された上水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における上水使用量の積算量である。下水排水量は、クーリングタワー16(設備)及び業務用大型乾燥機19(設備)(又は業務用大型乾燥機19)において消費(蒸発)された水道水を除いて厨房32(台所)や浴室33、トイレ34において利用された後の下水の所定期間(1か月や2か月等の使用期間)における下水排水量の積算量である。
図11の工場30dにおいてクラウド11(サーバ)が実施する雨水使用量記憶手段や上水使用量記憶手段、下水使用量記憶手段、第1水道料金算出手段、第1水道料金記憶手段、第2水道料金算出手段、第2水道料金記憶手段、水道料金差額算出手段、水道料金差額記憶手段、割合算出手段、割合記憶手段は、図3の工場30aにおけるクラウド11のそれらと同一である。
クーリングタワー11(設備)において消費(蒸発)された水道水(上水)と業務用大型乾燥機19(設備)において消費(蒸発)された水道水(上水)とを除いた下水排水量(積算量)に対する第1水道料金は、クーリングタワー16において消費された水道水と業務用大型乾燥機19において消費された水道水(上水)とを含む上水使用量(積算量)に対する第2水道料金よりも安価であるから、水道料金差額算出手段によって算出された水道料金差額はマイナスになる。なお、クーリングタワー16が停止中の場合、又は、工場30dに業務用大型乾燥機19のみが設置されている場合であっても、業務用大型乾燥機19において消費(蒸発)された水道水(上水)を除いた下水排水量(積算量)に対する第1水道料金は、業務用大型乾燥機19において消費された水道水(上水)を含む上水使用量(積算量)に対する第2水道料金よりも安価であるから、水道料金差額算出手段によって算出された水道料金差額はマイナスになる。
割合算出手段においてクラウド11(サーバ)は、工場30dの通信設備(クーリングタワー16の制御部)からクーリングタワー16の稼働信号を受信し、工場30cの通信設備(業務用大型乾燥機19の制御部)から業務用大型乾燥機19の稼働信号を受信した場合(業務用大型乾燥機19の稼働信号のみを受信した場合を含む)、停止信号を受信しない限り、クーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19の稼働中(業務用大型乾燥機19のみが稼働中を含む)に上水流量計13が計測した上水使用量(積算量)に対する下水流量計12が計測した下水排水量(積算量)(下水流量計12が計測した下水排水量(積算量)から雨水流量計14が計測した雨水排水量を除いた下水排水量(積算量))の割合を算出する。
図11の工場30dに設置された水道料金管理システム10では、スマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)された図4に示すメニュー画面の[下水道料金(第1水道料金)]表示ボタン4aをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル31には、図5に示す下水道料金出力画面が出力(表示)される(第1水道料金出力手段)。図4のメニュー画面の[上水道料金(第2水道料金)]表示ボタン4bをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル31には、図6に示す上水道料金出力画面が出力(表示)される(第2水道料金出力手段)。図4のメニュー画面の[水道料金差額]表示ボタン4cをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル31には、図7に示す水道料金差額出力画面が出力(表示)される(水道料金差額出力手段)。図4のメニュー画面の[下水道/上水道割合]表示ボタン4dをタップすると、スマートフォン15のタッチパネル31には、図8に示す割合出力画面が出力(表示)される(割合出力手段)。
図11の工場30dに設置された水道料金管理システム10は、下水流量計12がクーリングタワー16(設備)及び業務用大型乾燥機19(設備)において消費(蒸発)された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19において消費された水道水)を除き、工場30d(建造物)から最終桝23(又はマンホール)を経由して下水道管40に排水される下水の下水排水量を計測しつつ、計測した下水排水量をクラウド11(サーバ)に送信し、クラウド11が下水流量計12から受信した下水排水量(雨水排水量14を除いた下水排水量)を使用水量として第1水道料金を算出するから、下水流量計12がクーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19において消費(蒸発)された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19において消費された水道水)を除いた下水の排水量を使用水量として第1水道料金を算出することができ、上水の使用量を使用水量として水道料金を算出する場合と比較し、水道水の利用者が負担する水道料金が低下し、各利用者がその利益を享受することができる。
図11の工場30dに設置された水道料金管理システム10は、クラウド11(サーバ)が下水排水量(雨水排水量を除いた下水排水量)を使用水量として算出した第1水道料金をスマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)するから、各利用者がクーリングタワー16(設備)及び業務用大型乾燥機19(設備)において消費(蒸発)された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19において消費された水道水)を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金による利益の金額を知ることができる。
図11の工場30dに設置された水道料金管理システム10は、上水使用量を使用水量として算出した第2水道料金と下水排水量を使用水量として算出した第1水道料金との水道料金差額を算出し、その水道料金差額をクラウド11(サーバ)がスマートフォン15のタッチパネル31に出力(表示)するから、上水の使用量を使用水量として算出された第2水道料金とクーリングタワー16(設備)及び業務用大型乾燥機19(設備)において消費(蒸発)された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19において消費された水道水)を除いた下水の排水量を使用水量として算出された第1水道料金とを水道料金差額として比較することができ、下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益金額を知ることができる。
図11の工場30dに設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー16(設備)及び業務用大型乾燥機19(施設)の稼働中における上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の比である割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19の稼働中における上水使用量(積算量)に対する雨水排水量(積算量)を除いた下水排水量(積算量)の割合)を確認することで、クーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19の稼働中にクーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19において消費(蒸発)された水道水(上水)の割合を知ることができ、クーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19において消費された水道水(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19において消費された水道水)を除いた下水の排水量を使用水量として水道料金を算出した場合に利用者が受けることが可能な利益の程度を知ることができる。
クラウド11(サーバ)は、クーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19の稼働中に割合算出手段によって算出した割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19の稼働中に割合算出手段によって算出した割合)とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、クーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19の稼働中に割合算出手段によって算出した割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19の稼働中に割合算出手段によって算出した割合)があらかじめ設定された設定割合を超過した場合、割合が設定割合の範囲に入るようにクーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19の出力(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19の出力)を増加させる(出力第4増加手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が79〜81%であり、算出した割合が84%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が84m3である場合、割合が84%)である場合、工場30dに設置された通信設備にインターネットを介して出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信し、通信設備がクーリングタワー16の制御部及び業務用大型乾燥機19の制御部(又は業務用大型乾燥機19の制御部)に出力増加信号(出力増加割合を含む)を送信する。クーリングタワー16の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力増加信号(出力増加割合を含む)に従ってクーリングタワー16の出力を増加させ、業務用大型乾燥機19の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力増加信号(出力増加割合を含む)に従って業務用大型乾燥機19の出力を増加させる。
図11の工場30dに設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー16(設備)及び業務用大型乾燥機19(設備)における水道水(上水)の消費量(蒸発量)(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19における水道水の消費量)が少なく、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を超過する場合、クラウド11(サーバ)がクーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19の出力(又は業務用大型乾燥機19の出力)を増加させるから、クーリングタワー16において水道水(上水)を利用した熱交換(エネルギー交換)を確実に行わせることができ、業務用大型乾燥機19において衣料品やリネン品を確実に乾燥させることができ、クーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19(又は業務用大型乾燥機19)を有効に利用することができるとともに、クーリングタワー16によって工場30d(建造物)の居住環境を最適に保持することができる。
クラウド11(サーバ)は、クーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19の稼働中に割合算出手段によって算出した割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19の稼働中に割合算出手段によって算出した割合)とあらかじめ設定された設定割合とを比較し、クーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19の稼働中に割合算出手段によって算出した割合(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19の稼働中に割合算出手段によって算出した割合)が設定割合を下回る場合、割合が設定割合の範囲に入るようにクーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19の出力(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19の出力)の出力を低下させる(出力第4低下手段)。
例えば、クラウド11(サーバ)は、設定割合が79〜81%であり、算出した割合が77%(上水使用量が100m3に対して下水排水量が77m3である場合、割合が77%)である場合、工場30dに設置された通信設備にインターネットを介してクーリングタワー16の制御部及び業務用大型乾燥機19の制御部(又は業務用大型乾燥機19の制御部)に出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信し、通信設備がクーリングタワー16の制御部及び業務用大型乾燥機19の制御部(又は業務用大型乾燥機19の制御部)に出力低下信号(出力低下割合を含む)を送信する。クーリングタワー16の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力低下信号(出力低下割合を含む)に従ってクーリングタワー16の出力を低下させ、業務用大型乾燥機19の制御部は、通信設備(クラウド11(サーバ))から受信した出力低下信号(出力低下割合を含む)に従って業務用大型乾燥機19の出力を低下させる。
図11の工場30dに設置された水道料金管理システム10は、クーリングタワー16(設備)及び業務用大型乾燥機19(設備)おける水道水(上水)の消費量(蒸発量)(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19における水道水の消費量)が多く、算出した割合があらかじめ設定された設定割合を下回る場合、クラウド11(サーバ)がクーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19の出力(又は業務用大型乾燥機19の出力)の出力を低下させるから、クーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19における水道水(上水)の消費量(蒸発量)(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19における水道水の消費量)やクーリングタワー16及び業務用大型乾燥機19における消費電力(クーリングタワー16が停止中の場合又はクーリングタワー16が設置されていない場合は、業務用大型乾燥機19における消費電力)を低下させることができ、工場30d(建造物)の省エネを図ることができる。