以下に、本願に係る出力装置、出力方法、出力プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る出力装置、出力方法、出力プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。1つまたは複数の実施形態の詳細は、以下の説明および図面に記載される。また、1つまたは複数の実施形態の各々は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の1つまたは複数の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
〔1.情報管理装置の一例〕
まず、図1を用いて、出力装置の一例として、情報管理装置10の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報管理装置が実行する出力処理の一例を示す図である。
情報管理装置10は、出力処理を実行する情報処理装置であり、例えば、サーバやクラウドシステム等により実現される。例えば、情報管理装置10は、サーバ装置100(図2参照)および事業者サーバ210〜250(以下、「事業者サーバ200」と総称する場合がある。)とインターネット等のネットワークN(例えば、図2参照)を介して通信可能である。なお、情報管理装置10は、任意の数のサーバ装置100および事業者サーバ200と通信可能であってよい。
サーバ装置100(図2参照)は、事業者Zによって提供される各種のウェブサービスを実現する情報処理装置であり、サーバやクラウドシステム等により実現される。一例として、サーバ装置100は、各種のウェブ検索に関するサービスの提供を行う。別の例として、例えば、サーバ装置100は、電子商店街のサービスや、インターネットオークション等、各種の取引対象の電子商取引に関するサービスの提供を行ってもよい。さらに別の例として、サーバ装置100は、ニュース、各種の広告、不動産広告、音楽、静止画像、動画像、映画等、各種コンテンツを配信する配信サービスの提供を行ってもよい。
なお、上述したウェブサービス以外にも、サーバ装置100は、任意のウェブサービスを実現してよい。ここで、サーバ装置100は、各種ウェブサービスの提供におけるログを保持する。このようなログには、例えば、サービスの提供を受けた利用者を識別する識別子(例えば、利用者ID(Identifier))や、利用者の属性(例えば、デモグラフィック属性やサイコグラフィック属性等)、提供されたサービスの内容(例えば、配信した情報の内容や購買履歴)等が含まれる。なお、ログとして格納される情報の形式や内容は、サービス毎に異なっていてもよく、揃えられていてもよい。
事業者サーバ200は、各事業者が利用する情報処理装置であり、例えば、サーバやクラウドシステム等により実現される。例えば、事業者サーバ210は、化粧品の販売事業を行う事業者Aが利用する情報処理装置である。また、事業者サーバ220は、食品の製造販売事業を行う事業者Bが利用する情報処理装置である。また、事業者サーバ230は、各種商品の販売事業を行う事業者Cが利用する情報処理装置である。
ここで、事業者サーバ200は、各事業者によるサービスに関する情報を管理する。ここで、各事業者によるサービスに関する情報とは、例えば、各事業者によるサービスの提供を受けた利用者と、その利用者に対して提供したサービスの内容とを対応付けた情報、すなわち、各事業者によるサービスのログである。なお、事業者サーバ200は、このような情報以外にも、各事業者によるサービスに関する情報であれば、任意の情報が採用可能である。
〔1−1.情報管理装置が提供する出力処理〕
以下、情報管理装置10が実行する各種のサービスについて説明する。まず、図1を用いて、情報管理装置10が実行する出力処理の一例について説明する。
〔1−1−1.情報管理装置が提供する出力処理の概要〕
情報管理装置10は、サーバ装置100と同様に、事業者Zによって管理や運営が行われるサービス(以下、「データ管理サービス」と記載する場合がある。)の提供を行う。より具体的には、情報管理装置10は、複数の事業者が保持する情報の登録を受付けるとともに、受付けた情報に基づいて、各種の情報を提供するサービス、すなわち、複数事業者の情報を用いたクラウドサービスを提供する。
一例として、情報管理装置10によって提供される「データ管理サービス」は、複数の事業者から登録された各種データの利用を可能にするデジタルプラットフォーム(以下、「データプラットフォーム」と記載する場合がある。)であり得る。データプラットフォームは、ユーザ(すなわち、利用者)が、事業者から登録されたデータに関する説明を閲覧したり、このデータを購入したりすることを可能にする。データプラットフォームのあるユーザ(例えば、事業者、自治体)は、IoT(Internet of Things)に関連するサービスを介して様々なデータを取得し、取得されたデータを、データプラットフォームに登録することができる。他のユーザ(例えば、個人、事業者)は、データプラットフォームに登録されたデータを購入し、このデータを用いて様々なツール(例えば、予測モデル等の機械学習モデル)を作成することができる。そして、他のユーザは、データプラットフォームに、このツールを登録することができる。これにより、データプラットフォームのユーザ(例えば、個人、事業者、自治体)は、ユーザの様々なニーズを満たすことを可能にするツールを購入することができる。
ツールの作成に関しては、例えば、ユーザが、特定の種別のデータを購入するために、データプラットフォームにアクセスすることが考えられる。
例えば、コンピュータ関連事業者が、ある清涼飲料水を販売する販売事業者に、清涼飲料水の需要予測を行う需要予測ツール(例えば、機械学習モデル)を販売すると仮定する。さらに、この需要予測ツールは、販売事業者によって取得された清涼飲料水の販売履歴を用いて、清涼飲料水の需要予測を行うと仮定する。この例では、清涼飲料水の販売履歴以外の要因が、清涼飲料水の需要に大きな影響を及ぼす場合に、需要予測ツールは、高い精度で需要予測を行うことができない場合がある。
そこで、コンピュータ関連事業者は、需要予測ツールの精度を上昇させるために、清涼飲料水の需要に大きな影響を及ぼし得る要因に関連するデータを購入するために、データプラットフォームにアクセスする。この場合、情報管理装置10は、清涼飲料水の需要予測に関連する可能性のある様々なデータに関する説明を、コンピュータ関連事業者に提供する。あるいは、情報管理装置10は、清涼飲料水の需要予測に関連する可能性のある様々なデータを、コンピュータ関連事業者に提案する。
これにより、コンピュータ関連事業者は、例えば、清涼飲料水に関連するユーザの検索履歴、清涼飲料水が販売される店舗や自動販売機に関連するユーザの位置情報等の様々なデータを購入することができる。そして、コンピュータ関連事業者は、販売事業者によって取得された清涼飲料水の販売履歴と、検索履歴、位置情報等の様々なデータとを組み合わせることで、新たな需要予測ツールを開発することができる。
新たな需要予測ツールの利用に関しては、清涼飲料水を販売する販売事業者が、新たな需要予測ツールの利用する際に、販売事業者は、需要予測に用いられる最新のデータを、データプラットフォームから取得することができる。例えば、データプラットフォームは、需要予測に用いられる最新のデータを取得するためのAPI(Application Programming Interface)を公開してもよい。新たな需要予測ツールは、最新の検索履歴、最新の位置情報等のデータを、APIを用いて取得することができる。そして、新たな需要予測ツールは、最新の検索履歴、最新の位置情報等のデータを用いて、清涼飲料水の需要予測を高い精度で行うことができる。このため、販売事業者は、効率的な販売計画を立てることができる。
データの使用料に関しては、例えば、販売事業者は、取得された最新のデータの量に応じて、データプラットフォーム(例えば、事業者Z)に料金を支払ってもよい。あるいは、販売事業者は、事業者Zとの合意(例えば、レベニューシェア(Revenue Share))に基づいて、事業者Zへの支払いを行ってもよい。例えば、販売事業者は、清涼飲料水の売上高に基づいて、事業者Zへの支払いを行ってもよい。同様に、データを用いて新たな需要予測ツールを開発したコンピュータ関連事業者は、事業者Zとの合意(例えば、レベニューシェア)に基づいて、事業者Zへの支払いを行ってもよい。例えば、コンピュータ関連事業者は、新たな需要予測ツールの売上高に基づいて、事業者Zへの支払いを行ってもよい。これにより、事業者Zは、データの使用料を元にして、ユーザが、様々な事業者によって取得されたデータを組わせることで、革新的なツールを開発することを可能にするデータプラットフォームを構築することができる。
〔1−1−2.出力処理の一例〕
以下、図1を用いて、情報管理装置10が実行する出力処理の一例について説明する。
図1の例では、事業者Zによって管理されるサーバ装置100(図2参照)は、例えば、検索、ショッピング、オークション、ニュース、スポーツ、地図、路線情報等のサービスを、クライアントプログラムを介して提供する。クライアントプログラムは、例えば、スマートフォンのアプリケーション(以下、「アプリ」と記載する場合がある。)、ウェブブラウザ等のプログラムである。事業者Zによって管理されるサーバ装置100は、このようなサービスの提供を通じて、サービスのユーザ(すなわち、利用者)の情報を収集することができる。例えば、サーバ装置100は、検索履歴、購買履歴、閲覧履歴、移動履歴等のユーザ情報を収集することができる。情報管理装置10は、サーバ装置100によって収集されたユーザ情報を蓄積し、蓄積されたユーザ情報を管理する。サーバ装置100によって収集されたユーザ情報に加えて、情報管理装置10は、他の事業者(例えば、図1の事業者A、事業者Bおよび事業者C)によって収集された情報(例えば、各事業者の事業に関する各種データ)を蓄積し、蓄積された情報を管理する。
これにより、実施形態に係る情報管理装置10は、各事業者によって収集された様々な情報を提供するためのプラットフォーム(例えば、データプラットフォーム)を提供することができる。情報管理装置10は、蓄積された様々な情報へのアクセス管理を行う。例えば、情報管理装置10は、プライバシに関する契約に基づいて、蓄積された情報を、特定の事業者(例えば、事業者サーバ200)に提供する。情報管理装置10は、蓄積された様々な情報(例えば、検索ログ)を加工し、加工された情報(例えば、キーワードの検索数)を、特定の事業者に提供してもよい。各事業者(例えば、事業者Z、事業者A)によって収集された情報が、特定の事業者に提供された場合に、特定の事業者は、情報の利用に関する契約に基づいて、各事業者に報酬(すなわち、情報を利用する費用)を支払う。
データ管理に関しては、情報管理装置10は、各事業者によって収集された様々な情報を提供するためのプラットフォームを介して、検索履歴や位置情報等の各種情報を、事業者Dが利用する事業者サーバ200(例えば、図1の事業者サーバ240)に提供する。なお、情報管理装置10は、プライバシに関する契約(例えば、ユーザとの合意)に基づいて、事業者サーバ200に各種情報を提供してもよい。情報管理装置10は、プライバシーデータ保護マイニング等の手法を用いて、セキュリティやプライバシに関する条件を満たす各種情報を、事業者サーバ200に提供してもよい。
図1の例では、例示のために、事業者サーバ240を利用する事業者D(例えば、コンピュータ関連サービスを提供する事業者)が、各種情報を用いて、生産管理システムを作成し、生産管理システムを販売すると仮定する。例えば、事業者Dは、特定の商品の需要を予測する需要予測システムを作成し、需要予測システムを、他の事業者に販売する。一例として、事業者Dは、SI(System Integrator)であってもよい。別の例として、事業者Dは、専門的なサービスを提供する事業者(例えば、コンサルティング企業)でもよい。
さらに、事業者サーバ250を利用する事業者E(例えば、清涼飲料水を販売する事業者)が、ドリンクD(例えば、炭酸水等の清涼飲料水)を販売すると仮定する。この例では、事業者Eは、事業者Dと良好な取引関係を築いている。そこで、事業者Eは、ドリンクDの需要を予測するために、事業者Eによって管理される自動販売機の販売履歴を、事業者Dに提供する。そして、事業者Dは、事業者Eから提供された自動販売機の販売履歴を用いて、ドリンクDの需要予測を行う需要予測システムを作成し、需要予測システムを、事業者Eに販売する。
図1の例では、事業者Eは、ドリンクDの需要予測を行う需要予測システムを、事業者Eから購入する。そして、事業者Eは、需要予測システムを用いて、ドリンクDの月々の製造量や、所定の自動販売機に補充されるドリンクDの量を決定することができる。
しかしながら、上述の需要予測システムが、ドリンクDの需要予測を高い精度で行うことができないことが考えられる。例えば、この需要予測システムは、自動販売機の販売履歴(例えば、ドリンクDの販売推移)を用いて、ドリンクDの需要予測を行う。例えば、この需要予測システムが、予測モデルとして機能する場合に、この予測モデルの入力変数は、自動販売機の販売履歴に対応するインスタンス(例えば、設置場所、曜日、時間帯、天気)であり得る。一方、ドリンクDの需要は、飲料のトレンドや、自動販売での人の流れ等の他の要因にも依存し得る。このため、需要予測システムが、このような他の要因を用いずにドリンクDの需要予測を行った場合には、需要予測システムは、ドリンクDの需要予測を高い精度で行うことができるとは限らない。このような場合、事業者Eは、事業者Eの取引先である事業者Dに、需要予測システムによる需要予測がしばしば外れることを報告するかもしれない。
事業者Eから報告を受けた事業者Dも、事業者Dの需要予測システムによる需要予測がしばしば外れると考えているかもしれない。そして、事業者Dは、ドリンクDの需要予測の精度向上に使用される何らかの情報を探しているかもしれない。例えば、事業者Dは、飲料のトレンドや、自動販売での人の流れを示す情報を探しているかもしれない。
そこで、実施形態に係る情報管理装置10は、事業者Eが、事業者Dの需要予測システムによる需要予測の精度を向上させることができるように、飲料のトレンドを示す検索履歴や、自動販売での人の流れを示す位置情報を、事業者Eに提供する。これにより、事業者Dは、情報管理装置10から提供された情報(例えば、検索履歴、位置情報、プローブ情報)を用いて、ドリンクDの需要予測を高い精度で行う新たな需要予測システムを作成することができる。そして、事業者Dは、新たな需要予測システムを、事業者Eに販売する。例えば、事業者Dは、新たな需要予測システムを、事業者Eに直接納品してもよい。
はじめに、情報管理装置10は、事業者サーバ200から、データの登録を受け付ける(ステップS1)。
例えば、情報管理装置10は、事業者Cが利用する事業者サーバ230から、事業者Cによって取得された情報を受け付ける。例えば、事業者Cが、カーナビゲーション事業を行う場合に、事業者Cによって取得された情報は、例えば、特定の車両に関するプローブ情報であってもよい。特定の車両に関するプローブ情報は、例えば、ドリンクDが販売される自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両(例えば、特定の車種の車両)の台数を示し得る。
次いで、情報管理装置10は、登録されたデータを、事業者サーバ240に提供する(ステップS2)。
例えば、情報管理装置10は、事業者Dが利用する事業者サーバ240に、登録されたデータを提供する。例えば、事業者Dが、ドリンクDの需要予測を行う需要予測システムを作成する場合に、情報管理装置10は、飲料のトレンドを示す検索履歴、所定の自動販売での人の流れを示す位置情報および所定の自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両に関するプローブ情報を取得するための要求を、事業者サーバ240から受信する。事業者サーバ240からこの要求を受信することに応じて、情報管理装置10は、飲料のトレンドを示す検索履歴、所定の自動販売での人の流れを示す位置情報および所定の自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両に関するプローブ情報を、事業者サーバ240に提供する。
なお、情報管理装置10は、飲料のトレンドを示す検索履歴、所定の自動販売での人の流れを示す位置情報および所定の自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両に関するプローブ情報を取得するためのAPIを、事業者サーバ240に提供してもよい。この場合、事業者サーバ240は、コールバックに関する情報を、情報管理装置10に提供してもよい。
次いで、事業者サーバ240に関連するエンティティは、提供されたデータを利用したシステムの設計を行う(ステップS3)。
例えば、事業者サーバ240に関連するエンティティは、提供されたデータを利用したシステムを作成する作成者Mである。例えば、事業者Dが、事業者サーバ240を利用する場合に、事業者サーバ240に関連するエンティティは、事業者Dに属するシステム作成者Mであってもよい。あるいは、このエンティティは、事業者Dに関連する他の事業者に属するシステム作成者であってもよい。例えば、このエンティティは、飲料のトレンドを示す検索履歴、所定の自動販売での人の流れを示す位置情報および所定の自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両に関するプローブ情報を用いて、ドリンクDの需要予測を高い精度で行う新たな需要予測システムを作成する。
上述のように、情報管理装置10は、各事業者によって収集された様々な情報を取得するためのAPIを公開してもよい。例えば、情報管理装置10は、最新の検索履歴および最新の位置情報を取得するためのAPIを、新たな需要予測システムを作成する事業者Dに提供してもよい。これにより、新たな需要予測システムは、最新の検索履歴および最新の位置情報を取得するためのAPIを採用することができる。
すなわち、新たな需要予測システムは、特定の新たな情報を取得するためのAPIを含むことができる。例えば、新たな需要予測システムがドリンクDの需要予測を行う場合に、新たな需要予測システムは、このAPIを起動し、特定の検索履歴(例えば、キーワード「ドリンクD」の検索数)や特定の位置情報(例えば、ドリンクDが販売される自動販売機の周辺における人口密度)を取得することができる。このように、情報管理装置10は、特定の新たな情報を取得するための要求を、APIを介して受け付けることができる。そして、情報管理装置10は、特定の新たな情報を、APIを介して提供することができる。
例えば、事業者サーバ240に関連するエンティティは、飲料のトレンドを示す検索履歴、所定の自動販売での人の流れを示す位置情報および所定の自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両に関するプローブ情報を取得するためのAPIを、新たな需要予測システムに含めてもよい。例えば、事業者サーバ240に関連するエンティティは、APIキーおよびシークレットを、新たな需要予測システムに含めてもよい。
次いで、事業者サーバ240は、事業者サーバ250に、システムを提供する(ステップS4)。
例えば、事業者サーバ240は、ドリンクDを販売する事業者Eが利用する事業者サーバ250に、ドリンクDの需要予測を高い精度で行う新たな需要予測システムを提供する。
次いで、事業者サーバ250は、システムの利用に要するデータの取得要求を、情報管理装置10に送信する(ステップS5)。
例えば、ドリンクDを販売する事業者Eが利用する事業者サーバ250は、ドリンクDの需要予測を高い精度で行う新たな需要予測システムの利用に要するデータの取得要求を、情報管理装置10に送信する。このデータは、例えば、飲料のトレンドを示す検索履歴、所定の自動販売での人の流れを示す位置情報および所定の自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両に関するプローブ情報に対応するインスタンス(例えば、キーワード「ドリンクD」の検索数、ドリンクDが販売される自動販売機の周辺における人口密度、ドリンクDが販売される自動販売機の周辺の経路を走行する車両(例えば、特定の車種の車両)の台数)である。
上述のように、事業者サーバ250は、新たな需要予測システムに含まれるAPIを用いることで、新たな需要予測システムの利用に要するデータの取得要求を、情報管理装置10に送信してもよい。
次いで、情報管理装置10は、事業者サーバ250から送信された取得要求と対応するデータを特定する(ステップS6)。
例えば、情報管理装置10は、情報管理装置10に蓄積されたユーザ情報を参照し、飲料のトレンドを示す最新の検索履歴、所定の自動販売での人の流れを示す最新の位置情報および所定の自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両に関する最新のプローブ情報に対応するインスタンスを特定する。
次いで、情報管理装置10は、特定されたデータを、事業者サーバ250に提供する(ステップS7)。
例えば、新たな需要予測システムが、新たな予測モデルとして機能する場合に、この新たな予測モデルの入力変数は、特定されたデータに対応するインスタンス(例えば、最新の検索履歴、最新の位置情報および最新のプローブ情報に対応するインスタンス)であり得る。
次いで、事業者サーバ250に関連するエンティティは、提供されたデータを用いてサービスを提供する(ステップS8)。
例えば、事業者サーバ250を利用する事業者Eが新たな需要予測システムを利用する場合に、情報管理装置10は、事業者Eが利用する事業者サーバ250から、最新の検索履歴、最新の位置情報、最新のプローブ情報等のデータを取得するための要求を受け付ける。そして、事業者EのユーザUは、情報管理装置10から提供されたデータと、新たな需要予測システムとを用いて、ドリンクDの需要予測を行う。
次いで、情報管理装置10は、データの利用に伴う報酬を提供する(ステップS9)。
課金管理に関しては、情報管理装置10は、利用費用に関する契約に基づいて、新たな需要予測システムの作成に用いられたプローブ情報を提供した事業者Cに、プローブ情報の利用に伴う報酬を提供する。例えば、情報管理装置10によって提供される報酬は、新たな需要予測システムを作成した事業者Dや、新たな需要予測システムを用いてドリンクDの需要予測を行う事業者Eから受け取られる利用費用の一部であってもよい。
次いで、情報管理装置10は、事業者Dが利用する事業者サーバ240に、データの利用に伴う料金を請求する(ステップS10)。
例えば、情報管理装置10は、利用費用に関する契約に基づいて、情報管理装置10から提供された情報や、事業者Cによって取得されたプローブ情報を用いて新たな需要予測システムを作成した事業者Dから、利用費用を受け取る。この利用費用は、新たな需要予測システムの売上高の所定の割合(例えば、2割または3割)であってもよい。
次いで、事業者Dが利用する事業者サーバ240は、事業者Eが利用する事業者サーバ250に、データの利用に伴う料金を請求してもよい(ステップS11)。
例えば、事業者サーバ240は、利用費用に関する契約(例えば、各事業者との合意)に基づいて、新たな需要予測システムを用いてドリンクDの需要予測を行う事業者Eから、利用費用を受け取る。すなわち、事業者サーバ240は、利用費用の回収を代行することができる。例えば、情報管理装置10が、利用費用を事業者Eから受け取らない場合に、事業者Dは、利用費用の回収を代行してもよい。
その後、情報管理装置10が、事業者Eが利用する事業者サーバ250に、データの利用に伴う料金を請求してもよい(ステップS12)。
例えば、事業者サーバ240が、利用費用の回収を代行しない場合に、情報管理装置10が、事業者サーバ250に、データの利用に伴う料金を請求する。例えば、情報管理装置10は、利用費用に関する契約(例えば、各事業者との合意)に基づいて、新たな需要予測システムを用いてドリンクDの需要予測を行う事業者Eから、利用費用を受け取る。
例えば、新たな需要予測システムがドリンクDの需要予測を行った場合に、情報管理装置10は、利用費用に関する契約に基づいて、事業者Eから、利用費用を受け取ることができる。言い換えると、新たな需要予測システムがドリンクDの需要予測を行わなかった場合には、情報管理装置10は、事業者Eから、利用費用の一部を受け取らなくてもよい。すなわち、情報管理装置10は、新たな需要予測システムによって利用された特定の新たな情報の量に応じて、事業者Eから、利用費用の一部を受け取ることができる。この利用費用の一部は、レベニューシェアに基づいて決定されてもよい。例えば、ドリンクDの売上高の所定の割合(例えば、2割または3割)であってもよい。情報管理装置10は、ドリンクDの売上高を示すデータを、事業者Eから取得してもよい。あるいは、情報管理装置10は、ドリンクDの売上高を示すデータを、事業者Dから取得してもよい。なお、この利用費用は、定額制課金方式に基づいて決定されてもよい。
上述のように、実施形態に係る情報管理装置10は、各事業者によって収集された様々な情報を、システムを開発する事業者に提供する。そして、情報管理装置10は、システムを開発した事業者と、このシステムを利用する事業者から、情報を利用する費用を受け付ける。このため、情報管理装置10は、受け付けられた費用を元にして、ユーザが、新たなシステムを開発することを可能にするデータプラットフォームを構築することができる。
〔2.情報管理装置の構成〕
以下、上記した情報管理装置10が有する機能構成の一例について説明する。図2は、実施形態に係る情報管理装置の構成例を示す図である。図2に示すように、情報管理装置10は、通信部20、記憶部30、および制御部40を有する。
(通信部20)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、サーバ装置100および事業者サーバ200との間で情報の送受信を行う。
(記憶部30)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部30は、事業者データベース31および登録情報データベース32(以下「各データベース31〜32」と総称する場合がある。)を記憶する。以下、図3および図4を用いて、各データベース31〜32に登録される情報の一例について説明する。
(事業者データベース31)
事業者データベース31には、事業者に関する各種の情報が登録される。例えば、図3は、実施形態に係る事業者データベースの一例を示す図である。図3に示した例では、事業者データベース31は、「事業者ID」、「業種」、「業態」、「登録情報」等が対応付けて登録されている。なお、事業者データベース31には、図3に示す情報以外にも、事業者に関する任意の情報が登録されていてもよい。
ここで、「事業者ID」とは、事業者を識別する識別子である。また、「業種」とは、事業者が提供する商品や役務の種別、すなわち、事業者の業種を示す情報である。また、「業態」とは、事業者が商品や役務を通信販売により提供しているか、店舗で提供しているか等といった業態を示す情報である。また「登録情報」とは、事業者が情報をデータ管理サービスに登録しているか否かを示す情報である。
例えば、図3に示す例では、事業者データベース31には、事業者ID「事業者A」、業種「化粧品」、業態「通販」、登録情報「有り」が対応付けて登録されている。このような情報は、事業者ID「事業者A」が示す事業者の業種が「化粧品」を販売する業種であり、「通販」により「化粧品」を販売する業態であり、データ管理サービスにデータを登録している旨を示す。
(登録情報データベース32)
登録情報データベース32には、各事業者が登録した情報、すなわち、データ管理サービスに登録した情報が登録される。例えば、図4は、実施形態に係る登録情報データベースの一例を示す図である。図4に示した例では、登録情報データベース32は、「事業者ID」、「データID」、「サブセットID」、「利用者ID」、「性別」、「購買履歴」等といった項目を有する情報が対応付けて登録されている。また、図4に示すように、登録情報データベース32には、各事業者が登録した情報が、登録時から形式を変更することなく、それぞれ個別に管理されている。なお、登録情報データベース32には、図4に示す項目以外にも、各事業者が設定した任意の項目が設定された情報が登録されていてよく、各項目の値は、事業者ごとに設定されたものであってもよい。
例えば、「事業者ID」とは、情報を登録した事業者を示す識別子である。また、「データID」とは、事業者が登録した情報を識別する識別子である。例えば、ある事業者が第1の情報を登録し、その後、第2の情報を登録した場合、第1の情報および第2の情報には、それぞれ個別のデータIDが付与されることとなる。「サブセットID」とは、データが属するサブセットを示す識別子であり、事業者が任意で設定可能な情報である。なお、事業者ID、データID、およびサブセットIDは、事業者がデータを登録する際に自動的に付与される情報であり、事業者が登録する情報、すなわち、事業者が取得した情報は、例えば、「利用者ID」、「性別」、「購買履歴」といった情報の組に該当する。
例えば、「利用者ID」とは、事業者IDが示す事業者のサービスの提供を受けた利用者の識別子である。また、「性別」とは、対応付けられた「利用者ID」が示す利用者の性別であり、「購買履歴」とは、その利用者の購買履歴を示す情報である。
ここで、図4に示す例では、登録情報データベース32には、事業者ID「事業者A」、データID「DID#1」、サブセットID「サブセット#1」、利用者ID「user#1」、性別「null」、購買履歴「購買履歴#1」といった情報が対応付けて登録されている。このような情報は、事業者ID「事業者A」が示す事業者によって登録された情報であって、データID「DID#1」の中に、サブセットID「サブセット#1」が示すサブセットに属するレコードが登録されている旨を示す。また、かかるレコードは、「利用者ID」、「性別」、「購買履歴」といった項目を有し、「user#1」、「null」、「購買履歴#1」といった値が格納されている旨を示す。
(制御部40)
図2に戻って説明を続ける。制御部40は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報管理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(出力プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部40は、登録受付部41、要求受付部42、提供部43、および出力部44(以下、「各制御部41〜44」と総称する場合がある。)を有する。ここで、制御部40は、上述した出力処理を実現する。
(登録受付部41)
実施形態に係る情報管理装置10において、登録受付部41は、データの登録を受け付ける。
登録受付部41は、複数の事業者が保持する情報の登録を受付けることができる。登録受付部41は、例えば、上述のデータ管理サービスを介して、事業者によって取得されたデータを、事業者が利用する事業者サーバ200から取得することができる。
一例では、登録受付部41は、サーバ装置100によって収集されたユーザ情報を蓄積し、蓄積されたユーザ情報を管理する。サーバ装置100によって収集されたユーザ情報に加えて、登録受付部41は、他の事業者によって収集された情報(例えば、各事業者の事業に関する各種データ)を蓄積し、蓄積された情報を管理する。
例えば、登録受付部41は、上述のデータ管理サービスを介して、事業者によって取得されたデータを受信してもよい。登録受付部41は、登録情報データベース32に、受信されたデータを格納してもよい。
一例では、登録受付部41は、事業者サーバ200から、データの登録を受け付ける。
例えば、登録受付部41は、事業者サーバ200から、事業者によって取得された情報を受け付ける。例えば、事業者が、カーナビゲーション事業を行う場合に、事業者によって取得された情報は、例えば、特定の車両に関するプローブ情報であってもよい。特定の車両に関するプローブ情報は、例えば、清涼飲料水が販売される自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両(例えば、特定の車種の車両)の台数を示し得る。
(要求受付部42)
実施形態に係る情報管理装置10において、要求受付部42は、所定の利用者(すなわち、ユーザ)により利用されている外部システムから、複数の事業者が登録した情報の取得要求を受付ける。例えば、要求受付部42は、複数の事業者が登録した情報を用いて作成者により生成され、所定の利用者により利用されている外部システムから、この複数の事業者が登録した情報の取得要求のうち、この外部システムが利用する情報の取得要求を受付ける。
例えば、要求受付部42は、外部システムとして、利用者とは異なる作成者により作成された外部システムから、複数の事業者が登録した情報の取得要求を受付ける。例えば、要求受付部42は、外部システムとして、作成者が複数の事業者が登録した情報を用いて生成した外部システムから、複数の事業者が登録した情報の取得要求を受付ける。
また、例えば、要求受付部42は、外部システムから、かかる外部システムが利用する情報が満たす条件を示す取得要求を受付ける。例えば、要求受付部42は、外部システムが利用する情報が満たす条件として、利用者の属性を示す取得要求を受付ける。
上述の外部システムは、例えば、複数の事業者が登録した第1の情報のうち、第2の情報を用いて生成される。例えば、外部システムが稼働する場合に、外部システムは、複数の事業者が登録した情報のうち、第2の情報に対応する第3の情報を利用する。外部システムは、例えば、ツール(例えば、ソフトウェア製品)、モデル(例えば、機械学習モデルを用いたソフトウェア)、パッケージ、カスタマイズされたパッケージ等のシステムとして実装され得る。
例えば、外部システムは、上述の第2の情報を用いて生成された予測モデルを用いたソフトウェアであってもよい。予測モデルは、第2の情報(例えば、第1のインスタンス)と、第2の情報(例えば、第2のインスタンス)に関連付けられたラベルとを含むデータセットから構築されてもよい。例えば、外部システムの利用者が、第2の情報と、ラベルとを関連付けることができる。予測モデルは、複数の事業者が登録した情報のうち、この第2の情報に対応する第3の情報を利用することにより、第3の情報(例えば、第3のインスタンス)のラベルを予測することができる。予測モデルを更新するために、学習(例えば、ミニバッチ学習)が、この第3の情報と、この第3の情報の実際のラベルとを用いて行われてもよい。
一例として、外部システムは、清涼飲料水の需要予測を行う需要予測システムであってもよい。第2の情報が、特定の検索履歴(例えば、清涼飲料水に対応するキーワードの検索数)や特定の位置情報(例えば、清涼飲料水が販売される自動販売機の周辺における人口密度)である場合に、第2の情報に関連付けられたラベルは、清涼飲料水の過去の需要であってもよい。例えば、需要予測システムの作成者または利用者が、第2の情報と、ラベル(例えば、清涼飲料水の過去の需要)とを関連付けることができる。需要予測システムは、複数の事業者が登録した情報のうち、この第2の情報に対応する第3の情報(例えば、最新の検索履歴、最新の位置情報)を利用することにより、第3の情報のラベル(例えば、清涼飲料水の需要)を予測することができる。
一例では、要求受付部42は、システムの利用に要するデータの取得要求を、事業者サーバ200から受け付ける。
例えば、事業者サーバ200を利用する事業者が新たな需要予測システムを利用する場合に、要求受付部42は、事業者が利用する事業者サーバ200から、最新の検索履歴、最新の位置情報、最新のプローブ情報等のデータを取得するための要求を受け付ける。
例えば、要求受付部42は、清涼飲料水の需要予測を高い精度で行う新たな需要予測システムの利用に要するデータの取得要求を、清涼飲料水を販売する事業者が利用する事業者サーバ200から受け付ける。このデータは、例えば、飲料のトレンドを示す検索履歴、所定の自動販売での人の流れを示す位置情報および所定の自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両に関するプローブ情報に対応するインスタンス(例えば、清涼飲料水に対応するキーワードの検索数、清涼飲料水が販売される自動販売機の周辺における人口密度、清涼飲料水が販売される自動販売機の周辺の経路を走行する車両(例えば、特定の車種の車両)の台数)である。
上述のように、要求受付部42は、新たな需要予測システムの利用に要するデータの取得要求を、新たな需要予測システムに含まれるAPIを介して、事業者サーバ200から受け付けてもよい。
(提供部43)
実施形態に係る情報管理装置10において、提供部43は、要求受付部42が受け付けた取得要求に従って、複数の事業者が登録した情報を外部システムに提供する。
例えば、提供部43は、複数の事業者が登録した情報のうち、取得要求が示す属性を有する利用者に関する情報を提供する。例えば、提供部43は、複数の事業者が登録した情報のうち、取得要求が示す属性を有する利用者に関する情報を提供する。
提供部43は、登録受付部41によって受け付けられた情報に基づいて、各種の情報を提供するサービス、すなわち、複数事業者の情報を用いたクラウドサービスを提供することができる。
一例では、提供部43は、複数の事業者から登録された各種データの利用を可能にする上述のデータプラットフォームを提供する。上述のように、データプラットフォームは、ユーザが、事業者から登録されたデータに関する説明を閲覧したり、このデータを購入したりすることを可能にする。さらに、データプラットフォームは、ユーザが、データを、データプラットフォームに登録したり、データを用いて様々なツールを作成したりすることを可能にする。
一例では、提供部43は、各事業者によって収集された様々な情報を提供するためのプラットフォーム(例えば、データプラットフォーム)を提供することができる。提供部43は、蓄積された様々な情報へのアクセス管理を行う。例えば、提供部43は、プライバシに関する契約に基づいて、蓄積された情報を、特定の事業者(例えば、事業者サーバ200)に提供する。提供部43は、蓄積された様々な情報(例えば、検索ログ)を加工し、加工された情報(例えば、キーワードの検索数)を、特定の事業者に提供してもよい。
データ管理に関しては、提供部43は、各事業者によって収集された様々な情報を提供するためのプラットフォームを介して、検索履歴や位置情報等の各種情報を、事業者Dが利用する事業者サーバ200に提供してもよい。なお、提供部43は、プライバシに関する契約(例えば、ユーザとの合意)に基づいて、事業者サーバ200に各種情報を提供してもよい。提供部43は、プライバシーデータ保護マイニング等の手法を用いて、セキュリティやプライバシに関する条件を満たす各種情報を、事業者サーバ200に提供してもよい。
一例では、提供部43は、登録受付部41によって登録されたデータを、事業者サーバ200に提供する。
例えば、提供部43は、事業者が利用する事業者サーバ200に、登録されたデータを提供する。例えば、事業者が、清涼飲料水の需要予測を行う需要予測システムを作成する場合に、要求受付部42は、飲料のトレンドを示す検索履歴、所定の自動販売での人の流れを示す位置情報および所定の自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両に関するプローブ情報を取得するための要求を、事業者サーバ200から受信する。この要求が要求受付部42によって受信された場合に、提供部43は、飲料のトレンドを示す検索履歴、所定の自動販売での人の流れを示す位置情報および所定の自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両に関するプローブ情報を、事業者サーバ200に提供する。
なお、提供部43は、飲料のトレンドを示す検索履歴、所定の自動販売での人の流れを示す位置情報および所定の自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両に関するプローブ情報を取得するためのAPIを、事業者サーバ200に提供してもよい。この場合、事業者サーバ200は、コールバックに関する情報を、情報管理装置10に提供してもよい。
一例では、上述のように、提供部43は、各事業者によって収集された様々な情報を取得するためのAPIを公開してもよい。例えば、提供部43は、最新の検索履歴および最新の位置情報を取得するためのAPIを、新たな需要予測システムを作成する事業者が利用する事業者サーバ200に提供してもよい。これにより、新たな需要予測システムは、最新の検索履歴および最新の位置情報を取得するためのAPIを採用することができる。
すなわち、新たな需要予測システムは、特定の新たな情報を取得するためのAPIを含むことができる。例えば、新たな需要予測システムが清涼飲料水の需要予測を行う場合に、新たな需要予測システムは、このAPIを起動し、特定の検索履歴(例えば、清涼飲料水に対応するキーワードの検索数)や特定の位置情報(例えば、清涼飲料水が販売される自動販売機の周辺における人口密度)を取得することができる。このように、要求受付部42は、特定の新たな情報を取得するための要求を、APIを介して受け付けることができる。そして、提供部43は、特定の新たな情報を、APIを介して提供することができる。
一例では、提供部43は、要求受付部42によって受け付けられた取得要求と対応するデータを特定する。例えば、提供部43は、取得要求が示す条件を満たすユーザのデータを特定する。
例えば、提供部43は、情報管理装置10に蓄積されたユーザ情報を参照し、飲料のトレンドを示す最新の検索履歴、所定の自動販売での人の流れを示す最新の位置情報および所定の自動販売機の周辺の経路を走行する特定の車両に関する最新のプローブ情報に対応するインスタンスを特定する。提供部43は、登録情報データベース32を参照し、要求受付部42によって受け付けられた取得要求と対応するデータを特定してもよい。
提供部43は、特定されたデータを外部システムに提供することができる。外部システムは、上述のように、作成者が複数の事業者が登録した情報を用いて生成したシステムであってもよい。
一例では、提供部43は、特定されたデータを、事業者サーバ200に提供する。
例えば、新たな需要予測システムが、新たな予測モデルとして機能する場合に、この新たな予測モデルの入力変数は、特定されたデータに対応するインスタンス(例えば、最新の検索履歴、最新の位置情報および最新のプローブ情報に対応するインスタンス)であり得る。
(出力部44)
実施形態に係る情報管理装置10において、出力部44は、提供部43により提供された情報の登録元に対する報酬を設定するための情報を出力する。
例えば、出力部44は、作成者が外部システムを作成するために複数の事業者が登録した情報を利用した場合は、かかる利用に対する報酬を設定するための情報を出力する。
また、例えば、出力部44は、さらに、外部システムを利用する利用者に対する料金を請求するための情報を出力する。
また、例えば、出力部44は、さらに、外部システムを作成した作成者に対する料金を請求するための情報を出力する。
出力部44は、提供部43により提供された情報の登録元に対する報酬を設定するための情報を、金融取引を処理する取引処理装置(例えば、金融取引システムのサーバ)に送信することで、登録元に対する報酬の支払処理を制御してもよい。さらに、出力部44は、複数の事業者が登録した情報の利用に対する報酬を設定するための情報を、金融取引を処理する取引処理装置に送信することで、情報の利用に対する報酬の支払処理を制御してもよい。例えば、出力部44は、外部システムを利用する利用者に対する料金を請求するための情報を、金融取引を処理する取引処理装置に送信してもよい。また、例えば、出力部44は、外部システムを作成した作成者に対する料金を請求するための情報を、金融取引を処理する取引処理装置に送信してもよい。
一例では、各事業者(例えば、事業者Z、事業者A)によって収集された情報が、特定の事業者に提供された場合に、出力部44は、「特定の事業者が、情報の利用に関する契約に基づいて、各事業者に報酬(すなわち、情報を利用する費用)を支払うこと」を示す情報を出力する。
一例では、出力部44は、データの利用に伴う報酬を提供する。
課金管理に関しては、出力部44は、利用費用に関する契約に基づいて、新たな需要予測システムの作成に用いられたプローブ情報を提供した事業者に、プローブ情報の利用に伴う報酬を提供する。例えば、出力部44によって提供される報酬は、新たな需要予測システムを作成した事業者や、新たな需要予測システムを用いて清涼飲料水の需要予測を行う事業者から受け取られる利用費用の一部であってもよい。出力部44は、プローブ情報の利用に伴う報酬を示す情報を、金融取引を処理するサーバに送信することで、報酬の支払処理を制御してもよい。
一例では、出力部44は、事業者が利用する事業者サーバ200に、データの利用に伴う料金を請求する。例えば、出力部44は、データの利用に伴う料金を示す情報を、事業者が利用する事業者サーバ200に提供してもよい。
例えば、出力部44は、利用費用に関する契約に基づいて、提供部43から提供された情報や、事業者によって取得されたプローブ情報を用いて新たな需要予測システムを作成した事業者から、利用費用を受け取る。この利用費用は、新たな需要予測システムの売上高の所定の割合(例えば、2割または3割)であってもよい。例えば、事業者は、新たな需要予測システムを、他の事業者に納品し、新たな需要予測システムの売上高を記録する。そして、事業者が利用する事業者サーバ200は、新たな需要予測システムの売上高を示す情報を、情報管理装置10に提供してもよい。出力部44は、新たな需要予測システムの売上高を示す情報を、事業者サーバ200から受け付け、受け付けられた情報に基づいて、利用費用を決定してもよい。出力部44は、利用費用を示す情報を、金融取引を処理するサーバに送信することで、利用費用の支払処理を制御してもよい。
新たな需要予測システムの売上高に関しては、上述の新たな需要予測システムを作成した事業者が利用する事業者サーバ200は、新たな需要予測システムの登録を要求してもよい。この場合、登録受付部41は、新たな需要予測システムを登録するための要求を、事業者サーバ200から受け付ける。そして、提供部43は、ユーザが、新たな需要予測システムを購入することを可能にするデータプラットフォームを提供する。この場合、新たな需要予測システムの売上高は、データプラットフォームでの売上高を含み得る。
第1の事業者が利用する事業者サーバ240が、利用費用の回収を代行しない場合に、出力部44が、第2の事業者が利用する事業者サーバ250に、データの利用に伴う料金を請求してもよい。例えば、出力部44は、利用費用に関する契約(例えば、各事業者との合意)に基づいて、新たな需要予測システムを用いて清涼飲料水の需要予測を行う第2の事業者から、利用費用を受け取る。
例えば、新たな需要予測システムが清涼飲料水の需要予測を行った場合に、出力部44は、利用費用に関する契約に基づいて、事業者から、利用費用を受け取ることができる。言い換えると、新たな需要予測システムが清涼飲料水の需要予測を行わなかった場合には、出力部44は、事業者から、利用費用の一部を受け取らなくてもよい。すなわち、出力部44は、新たな需要予測システムによって利用された特定の新たな情報の量に応じて、事業者から、利用費用の一部を受け取ることができる。この利用費用の一部は、レベニューシェアに基づいて決定されてもよい。例えば、清涼飲料水の売上高の所定の割合(例えば、2割または3割)であってもよい。出力部44は、清涼飲料水の売上高を示すデータを、事業者から取得してもよい。あるいは、出力部44は、清涼飲料水の売上高を示すデータを、新たな需要予測システムを作成した事業者から取得してもよい。なお、この利用費用は、定額制課金方式に基づいて決定されてもよい。
出力部44は、提供部43によって提供されたデータの登録元事業者(すなわち、登録元となる事業者)を特定してもよい。例えば、出力部44は、事業者データベース31を参照し、提供部43によって提供されたデータの登録元事業者を特定してもよい。そして、出力部44は、提供部43によって提供されたデータにおいて、各事業者が提供したデータの割合に応じて、特定された登録元事業者に対する報酬額を出力してもよい。例えば、出力部44は、特定された登録元事業者に対する報酬額を示す情報を、特定された登録元事業者が利用する事業者サーバ200に提供してもよい。
例えば、各事業者が提供したデータの割合は、作成者が複数の事業者が登録した情報を用いて生成した外部システムにおけるデータの利用率であってもよい。この場合、データの利用率は、データの貢献度に対応し得る。出力部44は、データが使用された場合における外部システムの性能と、データが使用されなかった場合における外部システムの性能との差に基づいて、データの利用率を決定してもよい。例えば、外部システムが、予測モデルである場合に、外部システムの性能は、予測モデルの予測精度であってもよい。出力部44は、例えば、提供部43によって提供されたデータにおいて、各事業者が提供したデータの割合として、データの利用率を決定し、決定された利用率に従って、各事業者に対する報酬額を出力してもよい。
〔3.処理手順〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報管理装置10による出力処理の流れの一例について説明する。図5は、実施形態に係る出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。
はじめに、実施形態に係る情報管理装置10の登録受付部41は、データの登録要求が事業者から受け付けられたか否かを判定し(ステップS101)、データの登録要求が事業者から受け付けられたと判定された場合に(ステップS101;Yes)、データを受け付ける(ステップS102)。
次いで、登録受付部41は、事業者と対応付けてデータを管理する(ステップS103)。なお、データの登録要求が事業者から受け付けられていないと判定された場合に(ステップS101;No)、登録受付部41は、ステップS103の実行をスキップする。
次いで、実施形態に係る情報管理装置10の要求受付部42は、データの取得要求が受け付けられたか否かを判定し(ステップS104)、データの取得要求が受け付けられたと判定された場合に(ステップS104;Yes)、実施形態に係る情報管理装置10の提供部43は、取得要求が示す条件を満たすユーザのデータを特定する(ステップS105)。
次いで、提供部43は、提供部43が特定したデータを外部システムに提供する(ステップS106)。
次いで、出力部44は、提供部43が提供したデータの登録元事業者(すなわち、登録元となる事業者)を特定する(ステップS107)。
次いで、出力部44は、提供データにおいて、各事業者が提供したデータの割合に応じて、出力部44が特定した登録元事業者に対する報酬額を出力する(ステップS108)。
〔4.変形例〕
上述の実施形態に係る情報管理装置10は、上述の実施形態以外にも、種々の異なる形態で実施されてよい。そこで、以下では、上記の情報管理装置10の他の実施形態について説明する。
〔4−1.事業者に対して提供される報酬〕
情報管理装置10は、各事業者が登録する情報と同じ種別の情報が登録されているか否か、分析結果を作成する際の利用回数、利用のしやすさ、情報の新しさ、既に登録されている情報と同じ項目名を有する情報であるか、既に登録されている情報と同じ項目名の値が同じ形式であるか等、各種の基準に基づいて各事業者が登録する情報の価値を推定し、推定した価値に応じた報酬を事業者に対して提供してもよい。
〔4−2.情報の登録〕
情報管理装置10は、任意の情報の登録を受付けてよい。例えば、上述した例では、情報管理装置10は、各事業者のサービスを利用した利用者の情報の登録を受付けた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報管理装置10は、各地域における売り上げの履歴等、利用者を示す情報を含まない情報の登録を受付けてもよい。
また、上述した例では、各情報に利用者を識別するための識別子が登録されている例について説明したが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報管理装置10は、利用者と電話番号とを紐付けた情報と、電話番号と販売履歴とを紐付けた情報とを組み合わせることで、利用者と販売履歴とを紐付け、紐付け結果から販売予測等を行わせてもよい。すなわち、上述した各処理は、登録された情報の内容によらず、適用可能である。
〔4−3.データ管理サービスのアーキテクチャ〕
上述した例では、情報管理装置10は、データ管理サービスとして、各事業者から登録された情報をそのまま管理していた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。情報管理装置10は、任意のアーキテクチャを用いて、情報の管理を行ってもよい。
例えば、各事業者が異なるプラットフォーム(例えば、それぞれ異なる事業者が運営するクラウドサービス)を利用している場合がある。例えば、Aクラウドサービス(以下、「Aクラウド」とする)、Bクラウドサービス(以下、「Bクラウド」とする)、Cクラウドサービス(以下、「Cクラウド」とする)およびDクラウドサービス(以下、「Dクラウド」とする)が提供されているものとする。なお、各クラウドサービスは、1つまたは複数のサーバにより提供されており、それぞれ異なる運営事業者により運営されているものとする。
ここで、事業者Aのデータが、Aクラウドにおけるプラットフォーム(以下、「Aプラットフォーム」と記載する)上に登録され、事業者Bのデータが、Bクラウドにおけるプラットフォーム(以下、「Bプラットフォーム」と記載する)上に登録され、事業Cのデータが、Cクラウドにおけるプラットフォーム(以下、「Cプラットフォーム」と記載する)上に登録され、事業者Dのデータが、Dクラウドにおけるプラットフォーム(以下、「Dプラットフォーム」と記載する)上に登録されているものとする。
このようなAプラットフォーム〜Dプラットフォームを連携させることで、情報管理装置10は、データ管理システムを実現してもよい。すなあち、情報管理装置10は、Aプラットフォーム〜Dプラットフォームを連携させたプラットフォーム(以下、連携プラットフォーム)を用いて、各事業者A〜Dのデータを管理する。そして、情報管理装置10は、連携プラットフォームを介して、異なるクラウドサービスを利用する事業者間におけるデータの相互利用を可能とする。
例えば、各事業者A〜Dは、各クラウドに配置されたデータを、いずれのクラウドからアクセス可能であってもよい。例えば、各事業者A〜Dは、情報管理装置10によって提供されるインタフェースAPIを利用することにより、一のクラウド(例えばAクラウド)に配置されたデータを、他のクラウド(例えばBクラウド)からアクセス可能であってもよい。また、情報管理装置10は、連携プラットフォームに含まれる各プラットフォームの各々にアクセス可能であってもよい。
また、このような連携プラットフォームにおけるデータの共有は、メタデータを用いて行われてもよい。例えば、情報管理装置10は、各クラウドのプラットフォームに登録されたデータそのものではなく、データを説明するための付加的なデータであるメタデータを共有させてもよい。ここで、メタデータは、例えば、実体データと対応付けられたデータであるが、具体的な顧客情報等を含むものではなく、かかるデータが「顧客情報である」ということを示すための情報である。メタデータには、例えば、メタデータを登録した事業者名(事業者を識別する識別情報)や、登録した日時、メタデータに対応する実体データを特定するための情報、実体データのカテゴリ等が含まれてもよい。情報管理装置10は、メタデータを共有することにより、いずれのクラウドからでも事業者がプラットフォームPF内のデータにアクセス可能にしてもよい。
また、情報管理装置10は、各事業者A〜Cに対して、メタデータの登録を要求してもよく、自動的にメタデータの生成を行ってもよい。また、情報管理装置10は、メタデータに関するアクセス権限であって、事業者A〜Dごとに異なるアクセス権限を設定可能としてもよい。すなわち、情報管理装置10は、共有空間からの持ち出しを承認制にしてもよい。また、情報管理装置10は、どの事業者が登録したデータにどの事業者がアクセスしたかといったデータの追跡を行えるようにしてもよい。
例えば、情報管理装置10は、共通空間を設定し、かかる共有空間に入力されたデータに対し、提供者となる事業者を示す情報を紐付ける。そして、情報管理装置10は、共有空間に入力されたデータにアクセスするためには、かかるデータの提供者となる全ての事業者に対して承認を問合せ、全ての事業者から承認を得た場合には、データの提供を行うようにしてもよい。また、情報管理装置10は、分析結果等、各事業者が登録したデータから各種処理の結果出力されたデータを持ち出すためには、処理対象となった全てのデータの提供者全ての承諾を得なければならないようにしてもよい。また、情報管理装置10は、分析結果を用いたさらに生成したデータ、すなわち、処理の結果を更に処理したデータは、全ての入力を遡り、参照された全ての情報の全ての提供者の承諾を得なければならないようにしてもよい。
また、例えば、情報管理装置10は、事業者の各々が所有するデータに対応したメタデータであって、データが管理されるプラットフォーム上にデータを所有する事業者から登録されるメタデータを統合した統合メタデータを生成してもよい。言い換えれば、情報管理装置10は、データ連携を行う各事業者が保有するデータのカタログのような情報を生成する。これにより、各事業者は、他の事業者が保有するデータの概要を参照できるので、複数の事業者間のデータ共有(データ連携)を円滑に行うことができる。
また、情報管理装置10は、メタデータに対応するデータの利用状況に基づいて、メタデータを登録した事業者に対して、メタデータに対するアクセス権限の設定に関する提案を行ってもよい。例えば、情報管理装置10は、事業者Aが持っているデータと事業者Cが持っているデータとの利用状況を学習し、利用状況に応じて、事業者Aに対し、事業者Cにデータの公開(アクセス権限の設定)を提案してもよい。また、情報管理装置10は、新たな事業者Eが新規に参入する場合、登録しなければならないデータの内容やメタデータの条件を設定してもよい。情報管理装置10は、データ連携に参加した各事業者に対して、積極的なデータの公開や利用を促進させることができる。結果として、情報管理装置10は、各事業者が所有する有用なデータの活用を進めることができる。
このようなアーキテクチャの場合、必ずしもデータ管理サービスを提供する事業者Zを経由せずとも、事業者同士でデータのやり取りを可能とするとともに、事業者Zがどのようにデータが使用されているかを把握することができる。
〔5.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、図2に示した記憶部30の一部又は全部は、情報管理装置10によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、情報管理装置10は、ストレージサーバにアクセスすることで、事業者に関する各種の情報や各事業者が登録した情報等の各種情報を取得する。
〔6.外部システムの構成〕
図6は、実施形態に係る外部システムの一例を示す図である。図1に関して上述されたように、実施形態に係る外部システムは、事業者によって登録された情報を用いて生成されたシステムである。例えば、生成された外部システムは、実施形態に係る情報管理装置10によって提供されるデータプラットフォームに登録された各種データを用いて開発されたシステムである。外部システムは、例えば、データプラットフォームを利用するエンティティ(例えば、事業者に属するシステム作成者)によって開発されたシステムであってもよい。
「事業者によって登録された情報を用いて生成されたシステム」という用語は、事業者によって登録された情報を用いて生成されたソフトウェア(例えば、アプリケーションソフトウェア)とハードウェア(例えば、サーバ、クライアント装置)との組み合わせを包含し得る。例えば、「事業者によって登録された情報を用いて生成されたシステム」という用語は、事業者によって登録された情報を用いて生成されたソフトウェアを有する情報システムを包含し得る。事業者によって登録された情報を用いて生成された外部システムは、例えば、少なくとも1つの情報処理装置によって実装され得る。図6の例では、生成された外部システムは、情報処理装置300によって実装される。
外部システムの実装形態に関しては、外部システムは、アプリケーション(例えば、ツール、モデル)、パッケージ、カスタマイズされたパッケージ等のソフトウェアとして実装されてもよい。あるいは、外部システムは、デジタルプラットフォームとして実装されてもよい。例えば、外部システムは、クラウドシステムとして実装されてもよい。いくつかの実装形態では、外部システムは、オンプレミスシステムまたはハイブリッドクラウドとして実装されてもよい。一例として、情報処理装置300がサーバである場合に、外部システムは、サーバ上のアプリケーション(例えば、クラウドシステム上のアプリケーション)として実装され得る。別の例として、情報処理装置300がクライアント装置(例えば、スマートフォン、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC)である場合に、外部システムは、クライアント装置にインストールされたアプリケーションとして実装され得る。いくつかの実装形態では、図6の事業者サーバ200が、図6の情報処理装置300に含まれる記憶装置(例えば、記憶部320に記憶されたデータ)およびモジュール(例えば、制御部330の機能)を有してもよい。この場合、外部システムは、事業者サーバ200によって実装され得る。例えば、外部システムは、事業者サーバ200と一体化されてもよい。
図1に関して上述されたように、実施形態に係る外部システムは、ソフトウェア(例えば、アプリケーション、パッケージ、カスタマイズされたパッケージ)や、プラットフォームを用いたサービスとして、ユーザに提供され得る。一例として、外部システムは、実施形態に係る情報管理装置10によって提供されるデータプラットフォームに登録される。例えば、外部システムは、アプリケーションやパッケージとして登録される。データプラットフォームのユーザは、登録されたアプリケーションや、登録されたパッケージを購入することができる。購入されたアプリケーションまたはパッケージは、様々なソリューションをユーザに提供することができる。別の例として、外部システムは、データプラットフォームに登録されなくてもよい。例えば、データプラットフォームを利用するエンティティ(例えば、事業者)が、データプラットフォームに登録された各種データを用いて外部システムを開発し、開発されたシステムを他の事業者に直接提供してもよい。
図6の情報処理装置300は、複数の事業者が登録した情報の利用を可能にするプラットフォームに登録された情報を用いて生成されたシステム(例えば、上述の外部システム)を実装するための情報処理装置である。このシステムは、複数の事業者(例えば、図1の事業者Z、図1の事業者C)によってプラットフォームに登録された情報と、他の事業者(例えば、図1の事業者E)によって取得された他の情報とを用いて生成されてもよい。図6の例に示されるように、このシステムを実装するための情報処理装置300は、通信部310、記憶部320および制御部330を有する。
(通信部310)
通信部20は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、情報管理装置10および事業者サーバ200との間で情報の送受信を行う。
(記憶部320)
記憶部320は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部320は、情報データベース321およびモデルデータベース322を記憶する。
(情報データベース321)
情報データベース321は、取得部333によって取得された情報を記憶する。例えば、取得部333によって情報管理装置10から取得された情報を記憶する。取得部333によって情報管理装置10から取得された情報は、例えば、事業者によって登録された情報のうちの所定の条件を満たす情報である。例えば、情報データベース321は、事業者によって登録された情報として、所定の属性を有するユーザに関する情報を記憶する。一例として、所定の属性を有するユーザに関する情報は、特定の検索履歴(例えば、清涼飲料水に対応するキーワードの検索数)や特定の位置情報(例えば、清涼飲料水が販売される自動販売機の周辺における人口密度)であってもよい。
情報データベース321は、事業者によって取得された情報を記憶してもよい。事業者によって取得された情報は、例えば、情報処理装置300を利用するエンティティ(例えば、企業)によって取得された情報である。一例として、事業者によって取得された情報は、清涼飲料水の過去の需要であってもよい。この場合、所定の属性を有するユーザに関する情報は、清涼飲料水の需要予測に大きく影響する情報であってもよい。例えば、清涼飲料水の需要予測に大きく影響する情報が、ステップワイズ法を用いて決定されてもよい。例えば、特定の検索履歴や特定の位置情報が、清涼飲料水の需要予測に大きく影響する情報として決定されてもよい。
(モデルデータベース322)
モデルデータベース322は、事業者によって登録された情報を用いて生成されたモデルを記憶する。例えば、モデルデータベース322は、事業者によって登録された情報を用いて生成されたモデルとして、事業者によって登録される情報のラベルを予測する予測モデルを記憶する。一例として、予測モデルは、清涼飲料水の需要を予測する需要予測モデルであってもよい。
(制御部330)
制御部330は、例えば、コントローラであり、CPUやMPU等によって、情報処理装置300内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部330は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図6の例に示されるように、制御部330は、特定部331、受信部332、取得部333、生成部334および出力部335を有する。ここで、制御部330は、上述した外部システムの処理を実現する。
(特定部331)
実施形態に係る情報処理装置300において、特定部331は、複数の事業者が登録した情報の利用を可能にするプラットフォームに登録された情報の利用に関する条件を特定する。例えば、特定部331は、情報処理装置300の利用要求を、事業者サーバ200から受信する。そして、特定部331は、受信された利用要求に基づいて、プラットフォームに登録された情報の利用に関する条件を特定する。言い換えると、特定された条件は、システム(例えば、外部システム)が利用する情報が満たす条件である。一例として、プラットフォームに登録された情報の利用に関する条件は、「事業者によって登録された情報が、特定の検索履歴(例えば、清涼飲料水に対応するキーワードの検索数)および特定の位置情報(例えば、清涼飲料水が販売される自動販売機の周辺における人口密度)である」という条件であってもよい。
(受信部332)
受信部332は、プラットフォームに登録された情報の利用に関する所定の条件を満たす情報を受信する。例えば、受信部131は、情報管理装置10から、プラットフォームに登録された情報の利用に関する所定の条件を満たす情報を受信する。受信部131は、受信された情報を、情報データベース321に格納してもよい。
受信部332は、事業者によって登録された情報を用いて生成されたモデル(例えば、機械学習モデルのデータ)を、所定の情報処理装置(例えば、図1の事業者サーバ240)から受信してもよい。受信部332は、モデルデータベース322に、受信されたモデルを格納してもよい。
一例として、受信部332は、各事業者によって収集された様々な情報を取得するためのAPIを含むことができる。受信部332は、複数の事業者が登録した情報を、APIを介して受信することができる。
(取得部333)
取得部333は、複数の事業者が登録した情報の利用を可能にするプラットフォームに登録された情報の利用に関する所定の条件を満たす情報を、プラットフォームから取得する。
例えば、取得部333は、所定の条件を満たす情報として、プラットフォームに登録され、かつ第1の所定の条件を満たす第1の情報を、プラットフォームから取得し、他の事業者によって取得され、かつ第2の所定の条件を満たす第2の情報を、所定の記憶装置(例えば、情報データベース321)から取得する。
また、例えば、取得部333は、所定の条件を満たす情報として、外部システムの生成に用いられた情報に関連する最新の情報を、プラットフォームから取得する。
取得部333は、受信部332によって受信された情報を取得してもよい。また、取得部333は、情報データベース321から、プラットフォームに登録された情報の利用に関する所定の条件を満たす情報を取得してもよい。取得部132は、取得された情報を、情報データベース321に格納してもよい。
取得部333は、複数の事業者が登録した情報の取得要求を、情報管理装置10に送信することができる。取得部333は、特定部331によって特定された条件を示す取得要求を、情報管理装置10に送信してもよい。一例として、取得部333は、特定部331によって特定された条件を示す取得要求を、APIを介して送信してもよい。例えば、取得部333は、各事業者によって収集された様々な情報を取得するためのAPIを含むことができる。そして、取得部333は、複数の事業者が登録した情報を、APIを介して取得することができる。
(生成部334)
生成部334は、事業者によって登録された情報を用いてモデルを生成する。例えば、生成部334は、事業者によって登録された情報を用いて、事業者によって登録される情報のラベルを予測する予測モデルを生成する。生成部334は、モデルデータベース322に、生成されたモデルを格納してもよい。図2に関して上述されたように、予測モデルを更新するために、学習(例えば、ミニバッチ学習)が、事業者によって登録された情報と、この情報の実際のラベルとを用いて行われてもよい。図6の例では、生成部334が、事業者によって登録された情報を用いて、モデルデータベース322に記憶されたモデルを更新してもよい。
(出力部335)
出力部335は、取得部333によって取得された情報に基づく処理を実行し、処理結果を出力する。
例えば、出力部335は、取得部333によって取得された第1の情報および第2の情報に基づく処理を実行し、処理結果を出力する。
出力部335は、事業者によって登録された情報を用いて生成された予測モデルに、取得部333によって取得された情報を入力することによって、予測結果を出力してもよい。例えば、出力部335は、事業者によってプラットフォームに登録された情報と、他の事業者によって取得された情報とを用いて生成された予測モデルに、取得部333によって取得された情報(例えば、事業者によって登録された情報に関連する最新の情報)を入力することによって、事業者によってプラットフォームに登録された情報に関連する最新の情報を予測してもよい。そして、出力部335は、予測結果を出力してもよい。より具体的には、取得部333によって取得された情報に対応するインスタンスを、モデルデータベース322に記憶された予測モデルに入力することによって、取得部333によって取得された情報のラベルを、処理結果として出力してもよい。一例として、出力部335は、最新の検索履歴および最新の位置情報に対応するインスタンスを、清涼飲料水の需要を予測する需要予測モデルに入力することによって、清涼飲料水の需要された需要を、処理結果として出力してもよい。
上述のように、実施形態に係る情報処理装置300は、プラットフォームに登録された情報の利用に関する所定の条件を満たす情報を、プラットフォームから取得し、取得された情報に基づく処理を実行し、処理結果を出力する。このため、実施形態に係る情報処理装置300は、ユーザが、情報に関するインフラストラクチャとして機能するプラットフォームから、情報システムを利用するのに要する情報を取得することを可能にする。例えば、情報処理装置300によって実装される需要予測システム(例えば、清涼飲料水の需要予測を行う需要予測システム)は、特定の検索履歴(例えば、清涼飲料水に対応するキーワードの検索数)や特定の位置情報(例えば、清涼飲料水が販売される自動販売機の周辺における人口密度)を取得することができる。その結果、需要予測システムは、ユーザが、効率的な販売計画を立てることを可能にする。例えば、効率的な販売計画は、フードウェイスト(Food Waste)等の問題を改善することができる。
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報管理装置10および上述してきた実施形態に係る情報処理装置300は、例えば図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が情報管理装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報管理装置10は、要求受付部42と、提供部43と、出力部44とを有する。
実施形態に係る情報管理装置10において、要求受付部42は、所定の利用者により利用されている外部システムから、複数の事業者が登録した情報の取得要求を受付ける。また、実施形態に係る情報管理装置10において、提供部43は、要求受付部42が受け付けた取得要求に従って、複数の事業者が登録した情報を外部システムに提供する。また、実施形態に係る情報管理装置10において、出力部44は、提供部43により提供された情報の登録元に対する報酬を設定するための情報を出力する。
また、実施形態に係る情報管理装置10において、要求受付部42は、外部システムとして、利用者とは異なる作成者により作成された外部システムから、複数の事業者が登録した情報の取得要求を受付ける。
また、実施形態に係る情報管理装置10において、要求受付部42は、外部システムとして、作成者が複数の事業者が登録した情報を用いて生成した外部システムから、複数の事業者が登録した情報の取得要求を受付ける。また、実施形態に係る情報管理装置10において、出力部44は、作成者が外部システムを作成するために複数の事業者が登録した情報を利用した場合は、かかる利用に対する報酬を設定するための情報を出力する。
また、実施形態に係る情報管理装置10において、要求受付部42は、外部システムから、かかる外部システムが利用する情報が満たす条件を示す取得要求を受付ける。また、実施形態に係る情報管理装置10において、提供部43は、複数の事業者が登録した情報のうち、取得要求が示す属性を有する利用者に関する情報を提供する。
また、実施形態に係る情報管理装置10において、要求受付部42は、外部システムが利用する情報が満たす条件として、利用者の属性を示す取得要求を受付ける。また、実施形態に係る情報管理装置10において、提供部43は、複数の事業者が登録した情報のうち、取得要求が示す属性を有する利用者に関する情報を提供する。
また、実施形態に係る情報管理装置10において、出力部44は、さらに、外部システムを利用する利用者に対する料金を請求するための情報を出力する。
また、実施形態に係る情報管理装置10において、出力部44は、さらに、外部システムを作成した作成者に対する料金を請求するための情報を出力する。
上述した各処理により、情報管理装置10は、複数の事業者が登録した情報の利用を促進することができる。
また、上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置300は、取得部333と、出力部335とを有する。複数の事業者が登録した情報の利用を可能にするプラットフォームに登録された情報を用いて生成されたシステム(例えば、上述の外部システム)は、実施形態に係る情報処理装置300によって実装され得る。
実施形態に係る情報処理装置300において、取得部333は、プラットフォームに登録された情報の利用に関する所定の条件を満たす情報を、プラットフォームから取得する。また、実施形態に係る情報処理装置300において、出力部335は、取得部333によって取得された情報に基づく処理を実行し、処理結果を出力する。
また、実装形態に係るシステム(例えば、実装形態に係る上述の外部システム)は、複数の事業者によってプラットフォームに登録された情報と、他の事業者によって取得された他の情報とを用いて生成される。また、実施形態に係る情報処理装置300において、取得部333は、所定の条件を満たす情報として、プラットフォームに登録され、かつ第1の所定の条件を満たす第1の情報を、プラットフォームから取得し、他の事業者によって取得され、かつ第2の所定の条件を満たす第2の情報を、所定の記憶装置から取得する。実施形態に係る情報処理装置300において、出力部335は、取得部333によって取得された第1の情報および第2の情報に基づく処理を実行し、処理結果を出力する。
実施形態に係る情報処理装置300において、取得部333は、所定の条件を満たす情報として、システムの生成に用いられた情報に関連する最新の情報を、プラットフォームから取得する。
上述した各処理により、情報処理装置300は、ユーザが、情報に関するインフラストラクチャとして機能するプラットフォームから、情報システムを利用するのに要する情報を取得することを可能にする。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述した情報管理装置10は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPIやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、登録受付部は、登録受付手段や登録受付回路に読み替えることができる。