JP2021030899A - 車両用検出システム - Google Patents

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Yasuhiro Kominato
靖裕 小湊
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Abstract

【課題】乗員を適正に検出することができる車両用検出システムを提供する。【解決手段】車両用検出システム1において、リーダ10の送受信部12は、車両2に設けられ、少なくとも電力供給用の信号を含む送信信号を送信し且つ外部から信号を受信する。座席検出器20Aは、車両2に設置された座席に設けられ、リーダ10により送信された送信信号に含まれる電力供給用の信号を動力として起動し、送信信号に対する座席識別信号をリーダ10に送信する。車両2には、リーダ10により送信された送信信号に含まれる電力供給用の信号を動力として起動し、送信信号に対する物品識別信号をリーダ10に送信する物品検出器20Cが取り付けられた物品が持ち込まれる場合がある。コントローラ13は、座席検出器20Aから送信される座席識別信号の有無、及び、物品検出器20Cから送信される物品識別信号の有無に基づいて、座席上の物体を判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用検出システムに関する。
従来、車両用検出システムとして、例えば、特許文献1には、乗員が車両の座席に着座したことを検出するセンサユニットが記載されている。このセンサユニットは、座席に設けられた検出用のセンサと、このセンサに無線給電によって電力を供給する通信装置とを備えている。
特開2015−20447号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のセンサユニットは、例えば、車両の座席に置かれた物品を乗員と間違えて検出するおそれがあり、この点で更なる改善の余地がある。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、乗員の着座を適正に検出することができる車両用検出システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用検出システムは、車両に設けられ少なくとも電力供給用の信号を含む送信信号を送信し且つ外部から信号を受信する送受信部、及び、前記車両内の状態を判定する判定部を有するリーダと、前記車両に設置された座席に設けられ、前記リーダにより送信された前記送信信号に含まれる前記電力供給用の信号を動力として起動し、前記送信信号に対する座席識別信号を前記リーダに送信する座席検出器と、を備え、前記車両には、前記リーダにより送信された前記送信信号に含まれる前記電力供給用の信号を動力として起動し、前記送信信号に対する物品識別信号を前記リーダに送信する物品検出器が取り付けられた物品が持ち込まれ、前記判定部は、前記座席検出器から送信される前記座席識別信号の有無、及び、前記物品検出器から送信される前記物品識別信号の有無に基づいて、前記座席上の物体を判定することを特徴とする。
上記車両用検出システムにおいて、前記判定部は、前記座席識別信号を受信せず且つ前記物品識別信号を受信した場合、前記座席に物品が置かれていると判定し、前記座席識別信号を受信せず且つ前記物品識別信号を受信しない場合、前記座席に乗員が着座していると判定することが好ましい。
本発明に係る車両用検出システムは、座席検出器から送信される座席識別信号の有無、及び、物品検出器から送信される物品識別信号の有無に基づいて座席上の物体を判定するので、乗員の着座を適正に検出することができる。
図1は、実施形態に係る車両用検出システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、実施形態に係る車両用検出システムの設置例を示す概略図である。 図3は、実施形態に係る検出器の配置例を示す概略図である。 図4は、実施形態に係る座席検出器の構成例を示す概略図である。 図5は、図4の領域Eの部分拡大図である。 図6は、実施形態に係る乗員の着座例を示す図である。 図7は、実施形態に係る物品の設置例を示す図である。 図8は、実施形態に係る検出器の管理表を示す図である。 図9は、実施形態に係る車両検出システムの動作例を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
図面を参照しながら実施形態に係る車両用検出システム1について説明する。図1は、実施形態に係る車両用検出システム1の構成例を示すブロック図である。図2は、実施形態に係る車両用検出システム1の設置例を示す概略図である。図3は、実施形態に係る検出器20の配置例を示す概略図である。図4は、実施形態に係る座席検出器20Aの構成例を示す概略図である。図5は、図4の領域Eの部分拡大図である。図6は、実施形態に係る乗員Wの着座例を示す図である。図7は、実施形態に係る物品Qの設置例を示す図である。
なお、以下の説明では、図2に示すように、車両2の前後方向は、車両2の全長に沿った方向である。車両2の前後方向において、車両2が前進する側を前側、車両2が後進する側を後側と称する。車両2の車幅方向は、車両2の幅長に沿った方向である。車両2の車幅方向において、前後方向の前側を向いた状態で左側を車幅方向の左側、前後方向の前側を向いた状態で右側を車幅方向の右側と称する。高さ方向は、車両2の高さに沿った方向である。前後方向、車幅方向、及び、高さ方向は、相互に直交する。
車両用検出システム1は、図1及び図2に示すように、車両2に設けられる。車両2は、車室内において、例えば車両2の前後方向に3列、車両2の車幅方向に2列又は3列に配列された複数の座席2aを備える。各座席2aは、図3に示すように、乗員W(図6参照)の臀部(尻部)を支持する座面部2bと、乗員Wの背部を支持する背もたれ部2cとを有する。座席2aは、座面部2b側にシートベルトのタングプレート(図示省略)を固定するためのバックル3が設けられている。座席2aは、着座した乗員Wと接触する着座領域Dを有する。着座領域Dは、座面部2b及び背もたれ部2cに設けられ、座面部2b及び背もたれ部2cの形状に応じてその領域が設定されている。着座領域Dは、身長や体重、体型等が異なる様々な乗員Wに対応するように設定されている。
車両用検出システム1は、各座席2aへの乗員Wの着座の有無、及び、シートベルトの装着の有無を判定し、乗員Wが座席2aに着座し、且つ、シートベルトが未装着である場合には乗員Wに対して警告等の報知を行う。以下、車両用検出システム1について詳細に説明する。
車両用検出システム1は、図1に示すように、リーダ10と、複数の検出器20とを備える。リーダ10は、無線信号を送受信するものである。リーダ10は、図2に示すように、車室内のインナールーフ2d側に設けられ、車両2の前後方向の前側に位置する。なお、リーダ10の配置位置は、インナールーフ2dの前側に限定されるものではなく、インストルメントパネル(図示省略)やインナールーフ2dの前後方向の中央に配置されていてもよい。リーダ10は、複数の検出器20との間で、RFID(Radio Frequency Identifier)による通信技術を用いて近距離無線通信を行う通信機器である。リーダ10は、例えば、パッシブ方式のRFIDに対応しており、送信信号(搬送波)を送信することで各検出器20に電力を供給し、当該送信信号に対する応答信号(副搬送波)を各検出器20から受信する。リーダ10は、車室内に定期的(例えば1秒間隔)で送信信号を送信する。リーダ10は、送信信号に応じて各検出器20からそれぞれ応答信号を受信する。リーダ10は、車両2全体を制御するECU(Electronic Control Unit;電子制御ユニット)30に接続され、当該ECU30からACC(Accessory)電源又はIG(Ignition)電源のON/OFF情報を取得する。リーダ10は、図1に示すように、アンテナ部11と、送受信部12と、判定部としてのコントローラ13と、報知部14とを備える。
アンテナ部11は、UHF帯やマイクロ波等の高周波を利用した電波方式による無線信号(電波)を放射又は入射するものである。アンテナ部11は、送受信部12に接続され、送受信部12から出力される電力供給用の無線信号及び搬送波を含む送信信号を各検出器20に向けて放射する。送信信号には、電力供給用の無線信号の他に、各検出器20に向けた制御信号等を含んでもよい。また、アンテナ部11は、各検出器20から送信される応答信号を入射し、当該応答信号を送受信部12に出力する。ここで、応答信号は、各検出器20に割り当てられた識別IDを含む無線信号である。この識別IDは、いわゆるタグIDと呼ばれ、検出器20毎に異なる固有のIDである。
送受信部12は、アンテナ部11に接続され、当該アンテナ部11を介して無線信号を送受信する。送受信部12は、例えば、上述した送信信号を変調し、アンテナ部11を介して各検出器20に送信する。また、送受信部12は、アンテナ部11を介して、各検出器20から送信される応答信号を受信する。送受信部12は、コントローラ13に接続され、受信した応答信号を復調してコントローラ13に出力する。
コントローラ13は、送受信部12及び報知部14に接続され、これらを制御するものである。コントローラ13は、例えば、CPU、ROM、RAM及びインターフェースを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路を含んで構成される。コントローラ13は、送受信部12を制御し、所定の間隔(例えば1秒間隔)で送信信号を各検出器20に向けて送信する。コントローラ13は、送信信号に応じて検出器20から受信した応答信号の有無に基づいて、車両2内の状態を判定する。コントローラ13は、例えば、この車両2内の状態として、各座席2aへの乗員Wの着座の有無、及び、シートベルトの装着の有無を判定する。そして、コントローラ13は、乗員Wが座席2aに着座し、且つ、その座席2aのシートベルトが未装着である場合、報知部14に警告ランプ点滅信号を出力する。一方、コントローラ13は、乗員Wが座席2aに着座し、且つ、その座席2aのシートベルトが装着されている場合、報知部14に警告ランプ消灯信号を出力する。
コントローラ13は、ECU30に接続され、当該ECU30からACC電源又はIG電源のON/OFF情報を取得する。コントローラ13は、ACC電源又はIG電源のON情報に応じて起動し、報知部14に警告ランプ点灯信号を出力する。また、コントローラ13は、ACC電源又はIG電源のOFF情報に応じて停止し、報知部14に警告ランプ消灯信号を出力する。
報知部14は、コントローラ13から出力された警告ランプ点滅信号に応じて乗員Wに警告を行う。報知部14は、例えば、それぞれが指向性を有する光を警告光として発する警告ランプであり、複数のLED(Light Emitting Diode)等で構成される。警告光は、少なくとも乗員Wの視覚に訴求する単純光であり、例えば、赤色光である。報知部14は、各光軸が各座席2aへの乗員Wのアイポイントに向かうように配置されている。
検出器20は、リーダ10との間で無線信号を送受信するものである。検出器20は、電力を蓄電するバッテリを備えておらず、リーダ10により送信された送信信号に含まれる電力供給用の無線信号を動力として起動するものであり、いわゆるパッシブ方式のRFIDを用いた通信機器である。複数の検出器20は、図1〜図3に示すように、複数の座席検出器20Aと、複数のシートベルト検出器20Bと、1つ又は複数の物品検出器20Cを含んで構成される。
座席検出器20Aは、座席2aの座面部2b及び背もたれ部2cに設けられた、いわゆる着座センサであり、座席2aへの乗員Wの着座を検出するものである。座席検出器20Aは、各座席2aにおいて、座面部2b及び背もたれ部2cの着座領域Dに少なくとも1つずつ配置される。座席検出器20Aは、例えば、座面部2bの前面側に4つ分散して配置され、背もたれ部2cの前面側に6つ分散して配置されている。座席検出器20Aは、例えば、図3に示すように、座面部2bにおいて、前後方向及び車幅方向を2辺として構成される略矩形状の着座領域Dに対して、それぞれの角部近傍に配置されている(配置位置P1〜P4)。また、座席検出器20Aは、背もたれ部2cにおいて、高さ方向及び車幅方向を2辺として構成される略長方形状の着座領域Dに対して、それぞれの角部近傍に配置され、且つ、高さ方向の中央部に配置されている(配置位置P5〜P10)。
座席検出器20Aは、図4及び図5に示すように、可撓性シート24を有する。可撓性シート24は、電気絶縁性及び可撓性を有するフィルム状の部材であり、例えばポリエステルフィルム等の樹脂材料から成る。可撓性シート24は、その表面にアンテナ部21A及び検出部23Aが形成されている。アンテナ部21Aは、可撓性シート24の表面上に、導電パターンが環状(ループ状)に巻回されて形成される。検出部23Aは、導電パターンの巻回し開始側の始端部と巻回し終了側の終端部との間に配置されている。
座席検出器20Aは、リーダ10から送信信号を受信した場合、当該送信信号に対する座席識別信号をリーダ10に向けて送信する。座席識別信号は、乗員Wが座席2aに着座したことを判定するための信号である。座席検出器20Aは、乗員Wが座席2aに着座した場合、座席識別信号が遮断され、座席識別信号がリーダ10に届かない。一方、座席検出器20Aは、乗員Wが座席2aに着座していない場合、座席識別信号が遮断されず、座席識別信号がリーダ10に届く。
座席検出器20Aは、図1及び図4に示すように、アンテナ部21Aと、検出部23Aとを備える。アンテナ部21Aは、UHF帯やマイクロ波等の高周波を利用した電波方式による無線信号(電波)を放射又は入射するアンテナである。アンテナ部21Aは、リーダ10から送信された送信信号を入射する。アンテナ部21Aは、検出部23Aに接続され、入射した無線信号を検出部23Aに出力する。また、アンテナ部21Aは、検出部23Aから出力される座席識別信号をリーダ10に向けて放射する。
検出部23Aは、座席識別信号を出力する回路である。検出部23Aは、例えばIC(Integrated Circuit)回路等で構成される。検出部23Aは、アンテナ部21Aで入射した電力供給用の無線信号により駆動し、座席識別信号をアンテナ部21Aに出力するものである。検出部23Aは、RF回路23aと、CPU23bと、メモリ23cとを有する。RF回路23aは、アンテナ部21Aで入射した信号(リーダ10からの送信信号)に対する復調処理や、アンテナ部21Aから放射する座席識別信号の変調処理等を行う。CPU23bは、メモリ23cに記憶された情報に基づいて座席識別信号をRF回路23aに出力する。メモリ23cは、各種情報を記憶するものであり、例えば、座席検出器20Aに割り当てられた固有のIDを示す識別IDを記憶する。
シートベルト検出器20Bは、座席2aのバックル3に設けられた、いわゆるバックルセンサであり、シートベルトの装着状態を検出するものである。シートベルト検出器20Bは、リーダ10から送信信号を受信した場合、シートベルトの装着状態に応じて、当該送信信号に対するシートベルト装着信号をリーダ10に向けて送信する。シートベルト装着信号は、乗員Wがシートベルトを装着していることを判定するための信号である。シートベルト検出器20Bは、シートベルトが装着されている場合、シートベルト装着信号を送信し、シートベルトが装着されていない場合、シートベルト装着信号を送信しない。
シートベルト検出器20Bは、図1に示すように、アンテナ部21Bと、スイッチ回路22と、検出部23Bとを備える。アンテナ部21Bは、UHF帯やマイクロ波等の高周波を利用した電波方式による無線信号を送受信するアンテナである。アンテナ部21Bは、スイッチ回路22に接続され、リーダ10から送信信号を入射する。アンテナ部21Bは、入射した無線信号を、ON状態のスイッチ回路22を介して検出部23Bに出力する。また、アンテナ部21Bは、ON状態のスイッチ回路22を介して検出部23Bから出力されるシートベルト装着信号をリーダ10に向けて放射する。
スイッチ回路22は、電気的な接続をON又はOFFに切り替えるものである。スイッチ回路22は、アンテナ部21Bと検出部23Bとの間に設けられ、シートベルトの装着状態に応じてアンテナ部21Bと検出部23Bとの電気的な接続をON又はOFFに切り替える。スイッチ回路22は、例えば、シートベルトを装着している場合、アンテナ部21Bと検出部23Bとの電気的な接続をONに切り替え、シートベルトを装着していない場合、アンテナ部21Bと検出部23Bとの電気的な接続をOFFに切り替える。
検出部23Bは、シートベルト装着信号を出力する回路である。検出部23Bは、例えばIC回路等で構成される。検出部23Bは、アンテナ部21Bで入射した電力供給用の無線信号により駆動し、シートベルト装着信号をアンテナ部21Bに出力するものである。検出部23Bは、RF回路23aと、CPU23bと、メモリ23cとを有する。RF回路23aは、アンテナ部21Bで入射した信号(リーダ10からの送信信号)に対する復調処理や、アンテナ部21Bから放射するシートベルト装着信号の変調処理等を行う。CPU23bは、メモリ23cに記憶された情報に基づいてシートベルト装着信号をRF回路23aに出力する。メモリ23cは、各種情報を記憶するものであり、例えば、シートベルト検出器20Bに割り当てられた固有のIDを示す識別IDを記憶する。検出部23Bは、シートベルトが装着されることでスイッチ回路22がONしている場合、アンテナ部21Bを介してシートベルト装着信号をリーダ10に送信する。一方、検出部23Bは、シートベルトが装着されておらずスイッチ回路22がOFFしている場合、シートベルト装着信号をリーダ10に送信しない。
物品検出器20Cは、車両2に持ち込まれる物品Qに取り付けられた、いわゆるICタグである。物品検出器20Cは、上述した座席検出器20Aと同等の構成であり、リーダ10から送信信号を受信した場合、当該送信信号に対する物品識別信号をリーダ10に向けて送信する。物品識別信号は、物品Qを判定するための信号である。
物品検出器20Cは、図1に示すように、アンテナ部21Cと、検出部23Cとを備える。アンテナ部21Cは、UHF帯やマイクロ波等の高周波を利用した電波方式による無線信号(電波)を入射又は放射するアンテナである。アンテナ部21Cは、リーダ10から送信された送信信号を入射する。アンテナ部21Cは、検出部23Cに接続され、入射した無線信号を検出部23Cに出力する。また、アンテナ部21Cは、検出部23Cから出力される物品識別信号をリーダ10に向けて放射する。
検出部23Cは、物品識別信号を出力する回路である。検出部23Cは、例えばIC回路等で構成される。検出部23Cは、アンテナ部21Cで受信した電力供給用の無線信号により駆動し、物品識別信号をアンテナ部21Cに出力するものである。検出部23Cは、RF回路23aと、CPU23bと、メモリ23cとを有する。RF回路23aは、アンテナ部21Cで入射した信号(リーダ10からの送信信号)に対する復調処理や、アンテナ部21Cから放射する物品識別信号の変調処理等を行う。CPU23bは、メモリ23cに記憶された情報に基づいて物品識別信号をRF回路23aに出力する。メモリ23cは、各種情報を記憶するものであり、例えば、物品検出器20Cに割り当てられた固有のIDを示す識別IDを記憶する。
上述のように構成された車両用検出システム1において、リーダ10のコントローラ13は、座席検出器20Aから送信される座席識別信号の有無、及び、物品検出器20Cから送信される物品識別信号の有無に基づいて、座席2a上の物体を判定する。具体的には、コントローラ13は、座席検出器20Aから座席識別信号を受信せず、且つ、物品検出器20Cから物品識別信号を受信した場合、座席2aに物品Qが置かれていると判定する(図7参照)。一方、コントローラ13は、座席検出器20Aから座席識別信号を受信せず、且つ、物品検出器20Cから物品識別信号を受信しない場合、座席2aに乗員Wが着座していると判定する(図6参照)。
また、コントローラ13は、送信信号に応じてシートベルト検出器20Bから受信したシートベルト装着信号の有無に基づいて各座席2aのシートベルトの装着状態を判定する。具体的には、コントローラ13は、シートベルト検出器20Bからシートベルト装着信号を受信した場合、座席2aのシートベルトが装着されていると判定する。一方、コントローラ13は、シートベルト検出器20Bからシートベルト装着信号を受信しなかった場合、座席2aのシートベルトが装着されていないと判定する。コントローラ13は、乗員Wが座席2aに着座しており、且つ、この座席2aのシートベルトが未装着である場合には、報知部14に警告ランプ点滅信号を出力する。
コントローラ13は、座席検出器20A及びシートベルト検出器20Bの識別IDが登録された管理表T(図8参照)を記憶部(図示省略)に記憶している。コントローラ13は、この管理表Tに基づいて各検出器20からの応答信号の種類を判定する。コントローラ13は、例えば、応答信号の識別IDが、管理表Tに登録された識別IDに含まれない場合、応答信号が物品識別信号であると判定する。一方、コントローラ13は、応答信号の識別IDが、管理表Tに登録された識別IDに含まれる場合、応答信号が座席識別信号又はシートベルト装着信号であると判定する。
図8は、実施形態に係る検出器20の管理表Tを示す図である。図8に示す管理表Tは、座席位置、配置位置、識別ID、及び、受信結果の項目を有している。座席位置の項目は、座席2aの位置を示す項目であり、「FR(運転席)」、「FL(助手席)」、「MR(中央右側席)」、「ML(中央左側席)」、「RR(後側右側席)」、「RM(後側中央席)」、「RL(後側左側席)」等が記載されている。配置位置の項目は、座席2aにおける座席検出器20Aの配置位置を示す項目であり、座席2aにおいて座席検出器20Aの配置位置を示す「P1」〜「P10」、及び、シートベルト検出器20Bの配置位置を示す「K」が記載されている。「P1」〜「P4」は、座面部2bにおける所定位置を示し、「P5」〜「P10」は、背もたれ部2cにおける所定位置を示す。「K」は、バックル3の位置を示す。識別IDの項目は、座席検出器20A及びシートベルト検出器20Bに割り当てられた固有のIDを示す項目であり、それぞれの固有のIDを示す数字列が記載される。識別IDは、座席位置を示す第1数字列Taと、座席位置における配置位置を示す第2数字列Tbとを含んで構成される。受信結果の項目は、座席識別信号又はシートベルト装着信号を受信したか否かを示す項目であり、座席識別信号又はシートベルト装着信号を受信したことを示す「受信」、或いは、座席識別信号又はシートベルト装着信号を受信していないことを示す「未受信」が記載される。コントローラ13は、管理表Tの識別IDに基づいて、各検出器20の座席位置、及び、当該座席位置における配置位置を特定する。
次に、車両用検出システム1の動作例について説明する。図9は、実施形態に係る車両用検出システム1の動作例を示すフローチャートである。リーダ10は、ACC電源又はIG電源がONであるか否かを判定する(ステップS1)。具体的には、リーダ10のコントローラ13は、ECU30から取得したACC電源又はIG電源のON/OFF情報に基づいて、ACC電源又はIG電源がONであるか否かを判定する。コントローラ13は、ACC電源又はIG電源がONでない場合(ステップS1;No)、ステップS1の処理を繰り返す。一方、コントローラ13は、ACC電源又はIG電源がONである場合(ステップS1;Yes)、シートベルトの警告ランプを点灯する(ステップS2)。コントローラ13は、例えば、報知部14に警告ランプ点灯信号を出力する。報知部14は、受信した警告ランプ点灯信号に応じてシートベルトの警告ランプを点灯させる。本実施形態では、座席2aの着座状態及びシートベルトの装着状態に関わらず、初期状態としてシートベルトの警告ランプを点灯させる。そして、一定の条件を満たす場合にはシートベルトの警告ランプを消灯し、そうでない場合には少なくともシートベルトの警告ランプを点灯から点滅に変更する。
コントローラ13は、送信信号を送信する(ステップS3)。コントローラ13は、例えば、送受信部12を制御して電力供給用の無線信号を含む送信信号を検出器20に向けて、例えば1秒間隔で送信する。次に、コントローラ13は、各座席2aにおいて、それぞれ座席検出器20Aから座席識別信号を受信したか否かを判定する(ステップS4)。コントローラ13は、座席2a上に何らかの物体が存在することにより座席検出器20Aからの座席識別信号が遮断され、当該座席識別信号を受信しない場合(ステップS4;Yes)、物品検出器20Cから物品識別信号を受信したか否かを判定する(ステップS5)。コントローラ13は、例えば、図7に示すように、座席位置MLの座席2a上に置かれた物品Qの物品検出器20Cから物品識別信号を受信した場合(ステップS5;Yes)、座席位置MLの座席2a上に物品Qが置かれていると判定する(ステップS6)。この場合、コントローラ13は、例えば、図8に示すように、座席位置MLの座席2aにおいて、座面部2b(配置位置P1〜P4)の座席検出器20Aから座席識別信号を受信せず、背もたれ部2c(配置位置P5〜P10)の座席検出器20Aから送信される座席識別信号を受信する。そして、コントローラ13は、図8に示すように、座席位置MLの座席2aにおいて、バックル3(配置位置K)のシートベルト検出器20Bからシートベルト装着信号を受信しない。
コントローラ13は、上述のステップS6で座席2a上に物品Qが置かれていると判定した場合、上述のステップS2で点灯させたシートベルトの警告ランプを消灯し(ステップS7)、処理を終了する。一方、コントローラ13は、上述のステップS5で、物品検出器20Cから物品識別信号を受信しない場合(ステップS5;No)、例えば、図6に示すように、座席位置MRの座席2aに乗員Wが着座していると判定する(ステップS8)。この場合、コントローラ13は、例えば、図8に示すように、座席位置MRにおいて座面部2b及び背もたれ部2c(配置位置P1〜P10)の座席検出器20Aから座席識別信号を受信しない。そして、コントローラ13は、乗員Wが着座している座席2aにおいて、シートベルト検出器20Bからシートベルト装着信号を受信するか否かを判定する(ステップS9)。コントローラ13は、例えば、図8に示すように、座席位置MLの座席2aにおいて、バックル3(配置位置K)のシートベルト検出器20Bからシートベルト装着信号を受信しない場合(ステップS9;Yes)、シートベルトの警告ランプを点滅させ(ステップS10)、シートベルトが装着されていないことを警告し、処理を終了する。一方、コントローラ13は、シートベルト検出器20Bからシートベルト装着信号を受信した場合(ステップS9;No)、上述のステップS2で点灯させたシートベルトの警告ランプを消灯し(ステップS7)、処理を終了する。なお、コントローラ13は、上述のステップS4で、座席検出器20Aから座席識別信号を受信した場合(ステップS4;No)、座席2a上に何も物体が存在しないので、上述のステップS2で点灯させたシートベルトの警告ランプを消灯し(ステップS7)、処理を終了する。
以上のように、実施形態に係る車両用検出システム1は、リーダ10と、座席検出器20Aとを備える。リーダ10は、送受信部12及びコントローラ13を有する。送受信部12は、車両2に設けられ、少なくとも電力供給用の信号を含む送信信号を送信し且つ外部から信号を受信する。コントローラ13は、車両2内の状態を判定する。座席検出器20Aは、車両2に設置された座席2aに設けられ、リーダ10により送信された送信信号に含まれる電力供給用の信号を動力として起動し、送信信号に対する座席識別信号をリーダ10に送信する。車両2には、リーダ10により送信された送信信号に含まれる電力供給用の信号を動力として起動し、送信信号に対する物品識別信号をリーダ10に送信する物品検出器20Cが取り付けられた物品Qが持ち込まれる場合がある。コントローラ13は、座席検出器20Aから送信される座席識別信号の有無、及び、物品検出器20Cから送信される物品識別信号の有無に基づいて、座席2a上の物体を判定する。
この構成により、車両用検出システム1は、座席識別信号及び物品識別信号に基づいて、座席2a上の物体が乗員Wであるか、或いは物品Qであるかを適正に判定(検出)することができる。これにより、車両用検出システム1は、座席2aにおいて乗員Wの着座を適正に検出することができる。また、車両用検出システム1は、座席検出器20Aがリーダ10から受信した電力供給用の無線信号により駆動するので、バッテリや電源供給用の配線を不要とすることができ、配索スペースを削減できると共に軽量化することができる。車両用検出システム1は、電源供給用の配線を不要とすることができるので、様々な動作をする座席2aに対しても適用することができる。
上記車両用検出システム1において、コントローラ13は、座席識別信号を受信せず且つ物品識別信号を受信した場合、座席2aに物品Qが置かれていると判定する。一方、コントローラ13は、座席識別信号を受信せず且つ物品識別信号を受信しない場合、座席2aに乗員Wが着座していると判定する。この構成により、車両用検出システム1は、座席2a上の物体を適正に判定することができる。
〔変形例〕
次に、実施形態の変形例について説明する。コントローラ13は、座席識別信号を受信せず且つ物品識別信号を受信した場合、座席2aに物品Qが置かれていると判定する例について説明したが、これに限定されない。コントローラ13は、例えば、或る座席2aにおいて、座面部2b及び背もたれ部2cに配置された座席検出器20Aから座席識別信号を受信せず且つ物品識別信号を受信した場合、当該座席2aに乗員Wが着座し且つ物品Qが当該座席2a以外の場所(例えば乗員Wの膝上、車両2のフロア等)に置かれていると判定してもよい。この場合、コントローラ13は、乗員Wが着座している座席2aからシートベルト装着信号を受信しない場合、報知部14に警告ランプ点滅信号を出力する。
また、座席2a上の物体を判定する判定部は、リーダ10のコントローラ13である例について説明したが、これに限定されない。座席2a上の物体を判定する判定部は、例えば、リーダ10の外部に配置されたECU30等の制御部であってもよい。
1 車両用検出システム
2 車両
2a 座席
10 リーダ
12 送受信部
13 コントローラ(判定部)
20A 座席検出器
20C 物品検出器
Q 物品

Claims (2)

  1. 車両に設けられ少なくとも電力供給用の信号を含む送信信号を送信し且つ外部から信号を受信する送受信部、及び、前記車両内の状態を判定する判定部を有するリーダと、
    前記車両に設置された座席に設けられ、前記リーダにより送信された前記送信信号に含まれる前記電力供給用の信号を動力として起動し、前記送信信号に対する座席識別信号を前記リーダに送信する座席検出器と、を備え、
    前記車両には、前記リーダにより送信された前記送信信号に含まれる前記電力供給用の信号を動力として起動し、前記送信信号に対する物品識別信号を前記リーダに送信する物品検出器が取り付けられた物品が持ち込まれ、
    前記判定部は、前記座席検出器から送信される前記座席識別信号の有無、及び、前記物品検出器から送信される前記物品識別信号の有無に基づいて、前記座席上の物体を判定することを特徴とする車両用検出システム。
  2. 前記判定部は、前記座席識別信号を受信せず且つ前記物品識別信号を受信した場合、前記座席に物品が置かれていると判定し、
    前記座席識別信号を受信せず且つ前記物品識別信号を受信しない場合、前記座席に乗員が着座していると判定する請求項1に記載の車両用検出システム。
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