JP2021029296A - 天板及びこれを用いた折り畳みテーブル - Google Patents

Abstract

【課題】運搬容易性、強度低下及び低コスト化の問題を解決した折り畳みテーブル等を提供することを目的とする。
【解決手段】折り畳みテーブルＡは、折り畳み可能な脚部２００と、脚部２００の上側に着脱自在な天板１００とを備え、天板１００は、折り畳み可能な天板部１１０と、天板部１１０の面上に着脱自在に設けられた荷重支持部１２０とを有する。天板部１１０は本体と、本体の両側部位に配設された脚部連結用支軸部とを有する。荷重支持部１２０は荷重支持用支持軸であって、本体の裏面に固着された折り曲げ帯状体であるスリーブ部材に通して保持される。
【選択図】図１

Description

本発明は主としてアウトドア用の折り畳みテーブルに使用される天板等に関する。

従来のアウトドア用折り畳みテーブルは、折り畳み可能な脚部と、この脚部の上側に着脱自在な天板とを備え、コンパクト化を図るために脚部に加えて天板についても折り畳み可能になっているものが多い(特許文献１等)。

実公平7−４１３７５号公報

しかしながら、上記従来例による場合、支持強度の面で天板自体が重くなり、これに伴って持ち運びが不便である。また、天板と脚部との間の連結機構の部品点数が多く、組み立てが大変である。しかもこれらの点で低コスト化を図ることも困難という問題も指摘されている。

本発明は上記事情に鑑みて創作されたものであり、持ち運び容易化、組み立て容易化及び低コスト化を図ることが可能な天板及びこれを用いた折り畳みテーブルを提供することにある。

本発明に係る天板は、折り畳みテーブルの脚部に連結可能な天板部と、この天板部の面上に着脱自在に設けられた荷重支持部とを備え、前記天板部は、折り畳み自在なシート状の本体と、この本体の両側部位に配設された脚部連結用支軸部とを有した構成になっている。

このような構成の天板による場合、天板部の面上に作用する荷重が荷重支持部で受け止められる構成になっていることから、材質及び構造の面で低コスト化を図ることが可能になる。また、天板部に対して荷重支持部が着脱自在になっていることから、天板部が折り畳み容易となる。しかも部品点数が少なく軽量であることから、持ち運び容易化及び組み立て容易化を図ることが可能になる。

上記形態の荷重支持部について、好ましくは、荷重支持用支持軸とし、前記本体の裏面に固着されたスリーブ部材に通して保持される構成にすると良い。

このような形態の天板による場合、荷重支持部の構成がシンプルであることから、この点で一層の低コスト化を図ることが可能になる。また、荷重支持部が天板の裏側に配置され邪魔にならないことから、使い勝手も良好になる。

上記形態の荷重支持部については、荷重支持用支持軸が前記脚部連結用支軸部に対して直交配置された構成にすることが好ましい。

このような形態の天板による場合、荷重支持部の構成がシンプルであることに加えて支持強度が大きく軽量となることから、一層の持ち運び容易化が図られる。

前記スリーブ部材については、前記荷重支持用支持軸を順次的に通すために一列に離して配置された一端側スリーブ部、中央側スリーブ部、他端側スリーブ部を有し、他端側スリーブ部が当該荷重支持用支持軸の先端面を受け止めるために有底状にされ、一端側スリーブ部の開口が前記本体の裏面上に固着された閉塞部により開閉可能にされた構成にすることが好ましい。

このような形態の天板による場合、荷重支持部の構成がシンプルで軽量になることから、一層の持ち運び容易化、組み立て容易化及び低コスト化を図ることが可能になる。

本発明に係る折り畳みテーブルは、上記天板と、上端部が当該天板の前記脚部連結用支軸部に対して側方から係合可能な形状を有した折り畳み可能な脚部とを備えた折り畳み可能な脚部とを備えている。

このような構成の折り畳みテーブルによる場合、上記天板を備えていることに加えて、天板と脚部との間の連結機構の構成がシンプルで部品点数が少なく、この面でも軽量になることから、持ち運び容易化、組み立て容易化及び低コスト化を図ることが可能になる。

本発明の実施形態に係る折り畳みテーブルの斜視図である。 同テーブルに用いられた天板の平面図である。 同天板の底面図である。 同天板を底面から見た斜視図であって、天板部から荷重支持用支持軸が外された状態を示した図である。 同天板の背面図である。 同天板の正面図である。 同天板の左側面図である。 同天板の右側面図である。 同天板の底面から見た斜視図であって、天板部から荷重支持用支持軸が外され且つ天板部が折り畳まれた状態を示した図である。 同折り畳みテーブルの脚部の斜視図であって、同脚部を折り畳んだ状態を示した図である。

以下、本発明の折り畳みテーブルの実施形態について図面を参照して説明する。折り畳みテーブルＡは、図１に示されている通り、脚部２００と、脚部２００の上端部に着脱自在な天板１００とを備えており、主としてアウトドア用に使用されるものである。折り畳みテーブルＡの持ち運びを便利にするために、天板１００と脚部２００とが分離可能であり、天板１００については、図９に示されている通りに折り畳み可能である一方、脚部２００については、図１０に示されている通りに折り畳み可能である。このような部品が折り畳まれた状態で、図外の専用ケースに入れられ、持ち運び可能になっている。

天板１００については、図１に示されている通り、脚部２００に連結可能な天板部１１０と、天板部１１０の面上に着脱自在に設けられた荷重支持部１２０とを備えている。天板部１１０は展開された状態でその表面上にキャンプ用品等が置かれ、その荷重により天板部１１０の中央部分が撓まないように荷重支持部１２０により裏側から補強されている。

天板部１１０については、図２〜図４に示されている通り、長手方向に３つに折り畳み可能なシート状の本体１１１と、本体１１１の両側部位に各々配設された脚部連結用支軸部１１２、１１２とを有した構成になっている。本体１１１については、芯となる３枚の板状体がカバーで覆われた樹脂製である一方、脚部連結用支軸部１１２については、金属角型中空シャフトが使用されている。

本体１１１の長手方向の両側部位には、中央側筒状部１１１１、端側筒状部１１１２、１１１２が短手方向に間隔をあけて設けられており、これらの中に脚部連結用支軸部１１２が通されて保持されている。中央側筒状部１１１１と端側筒状部１１１２との間には隙間があり、脚部連結用支軸部１１２の一部が露出している。この部分に脚部２００の上部が連結可能になっている。他の脚部連結用支軸部１１２についても同様である。

荷重支持部１２０については、本実施形態では、図３、図４に示されている通り、荷重支持用支持軸１２１とし、本体１１１の裏面に固着された折り曲げ帯状体であるスリーブ部材１２２に通して保持されている。

荷重支持用支持軸１２１は、脚部連結用支軸部１１２と同一の金属角型シャフトが使用されている。本体１１１の面上の支持強度を高くするために、荷重支持用支持軸１２１は脚部連結用支軸部１１２に対して略直交配置されている。また、荷重支持用支持軸１２１は、本体１１１の板状体の間の折り目に対しても略直交配置されている。

スリーブ部材１２２は、荷重支持用支持軸１２１を順次的に通すために一列に離して配置された上記した一端側スリーブ部１２２３、中央側スリーブ部１２２２、他端側スリーブ部１２２１を有している。

図３、図４に示されている通り、断面Ω状又は断面Ｏ字状の帯状体である一端側スリーブ部１２２３、中央側スリーブ部１２２２、他端側スリーブ部１２２１が本体１１の裏面側中央に一列に並べて離して固着されている。一端側スリーブ部１２２３が配置されているのは、中央側筒状部１１１１の中央部分である。他端側スリーブ部１２２１についても同様である。中央側スリーブ部１２２２が配置されているのは本体１１１の中央部分である。

一端側スリーブ部１２２３及び中央側スリーブ部１２２２については、両端が開口している一方、他端側スリーブ部１２２１については、荷重支持用支持軸１２１の先端面を受け止めるために有底状にされる。一端側スリーブ部１２２３の開放端付近には、同スリーブ部１２２３の開口を開閉可能にするための帯状の閉塞部１２５が設けられている。閉塞部１２５の先端部は開放される一方、閉塞部１２５の基端部は中央側筒状部１１１１に固着されている。なお、一端側スリーブ部１２２３の外側面及び閉塞部１２５の内側面は面ファスナーになっている。

即ち、閉塞部１２５の開放端側を手前に引くと、一端側スリーブ部１２２３の開口が露出して開状態になる。ここから荷重支持用支持軸１２１を挿入すると、一端側スリーブ部１２２３、中央側スリーブ部１２２２、他端側スリーブ部１２２１に順次的に挿入される。荷重支持用支持軸１２１の先端面が他端側スリーブ部１２２１の底に接触するまで入れられると、荷重支持用支持軸１２１の他端が一端側スリーブ部１２２３の開口近くに来る。この状態で閉塞部１２５の先端部を一端側スリーブ部１２２３の外面に接触させると、一端側スリーブ部１２２３の開口が閉状態になり、この状態が面ファスナーにより維持される。

なお、天板部１１０の閉塞部１２５の近くには、図３、図４に示されている通り、天板部１１０につき折り畳んだ状態を維持するため長尺状の面ファスナー付き紐１３０が固着されている。

脚部２００については、図１、図１０に示されている通り、合計４組のＸ状リンク部２１０と、隣り合うＸ状リンク部２１０の下端部同士を連結する合計４組の下連結ブロック２３０と、隣り合うＸ状リンク部２１０の上端部同士を連結する合計４組の上連結ブロック２２０ａ、２２０ｂとを有し、図１に示された開状態から図１０に示された閉状態(折り畳み状態)にかけて開閉自在な構成になっている。なお、上連結ブロック２２０ａはリンク２４０の後端部を回動自在に連結する一方、上連結ブロック２２０ｂはリンク２４０の先端部を受け止め可能な形状になっている。

上連結ブロック２２０ａ、２２０ｂの上端部は、脚部連結用支軸部１１２に対してその側方から係合可能な断面視Ｕ字状の形状(係合穴２２１)になっている。下連結ブロック２３０の下端面は地面に滑り難い凹凸形状になっている。

上記のように構成された折り畳みテーブルＡの使用方法については下記の通りである。まず、図外の専用ケースから折り畳み状態の天板１００及び脚部２００を取り出し、脚部２００を拡げて地面に置く。一方、天板１００の天板部１１０を拡げて、この状態で天板部１１０の裏面側に荷重支持用支持軸１２１を挿入して取り付ける。荷重支持用支持軸１２１が天板部１１０の面上にセットされると、天板部１１０につき拡げられた状態で維持される。このようにして天板１００を組み立てた後、脚部２００の上側に乗せる。すると、天板部１１０の脚部連結用支軸部１１２が脚部２００の係合穴２２１にその側方から嵌まり込んで係合され、その結果、天板１００と脚部２００とが連結される。

なお、上記と逆を行うと、天板１００、荷重支持用支持軸１２１、脚部２００が互いに分離され、天板１００及び脚部２００を折り畳み、荷重支持用支持軸１２１と一緒に図外の専用ケースに入れると、持ち運び可能になる。

折り畳みテーブルＡの天板１００の表面上に重いキャンプ用品等を置いたときであっても、その荷重が荷重支持部１２０で受け止められることから、天板部１１０の面上が撓むことがなく、キャンプ用品等が落下する等の問題が発生することはない。

このように天板１００の面上に作用する荷重が荷重支持部１２０で受け止められる構成になっていることから、天板部１１０に関し、材質／構造の面で高コストのものを用いる必要がなくなり、強度低下、低コスト化の問題が解消される。特に天板部１１０及び脚部２００の構成がシンプルであり、部品点数が少なく全体が軽量となることから、低コスト化、持ち運び容易化及び組み立て容易化を図ることが可能になる。

本発明に係る天板は折り畳みテーブルだけの利用に止まらず、折り畳み椅子、折り畳みベッド等についても同様に利用可能である。また、天板部については、折り畳み可能なシート状のものである限り、如何なる形態であっても良く、ウッド、ウレタン等の複数の板材を平面状に互いに連結された構成でもかまわない。脚部に対する連結機構の構成が問われることがない。荷重支持部については、天板部の面上に着脱自在に設けられる形態であれば良い。例えば、スリーブ部材については、荷重支持用支持軸を通して保持する限り、その形状やスリーブ部の個数が問われない。特に中央側スリーブ部等を複数に分けても良いし、逆に、各スリーブ部に分けることなく全体を一直線状にする形態でも良い。また、スリーブ部材は、上記した何れかの態様のスリーブ部を少なくとも二つ有する構成とすることが可能である。なお、本発明のスリーブ部は、断面視略Ｕ字状若しくは略Ｏ字状の金属パーツ又は樹脂パーツで構成されていても構わない。さらに、荷重支持用支持軸を天板部の表面上に配置する形態、天板部の側面から内部に挿入する形態、荷重支持用支持軸の代わりに骨組構造体等を用いた形態でもかまわない。本発明の閉塞部は、帯状である必要はなく、一端側スリーブ部を天板の一端側から開閉可能であれば良い。

本発明に係る折り畳みテーブルは、上記実施形態に限定されず、脚部については、折り畳み可能な構成である限り、形状や機構が問われることはない。また、小サイズであるときは折り畳み椅子等にも適用可能である一方、大サイズであるときは折り畳みベッド等にも適用可能である。

Ａ 折り畳みテーブル
１００ 天板
１１０ 天板部
１１１ 本体
１１２ 脚部連結用支軸部
１２０ 荷重支持部
１２１ 荷重支持用支持軸
１２２ スリーブ部材
１２２１ 他端側スリーブ部
１２２２ 中央側スリーブ部
１２２３ 一端側スリーブ部
１２５ 閉塞部
２００ 脚部
２１０ Ｘ状リンク部
２２０ａ、２２０ｂ 上連結ブロック
２２１ 係合穴
２３０ 下連結ブロック

Claims (5)

1. 天板部と、この天板部の面上に着脱自在に設けられた荷重支持部とを備え、前記天板部は、折り畳み可能なシート状の本体と、この本体の両側部位に配設された脚部連結用支軸部とを有した構成になっていることを特徴とする天板。
2. 請求項１記載の天板において、
   前記荷重支持部は荷重支持用支持軸であって、前記本体の裏面に固着されたスリーブ部材に通して保持されるようになっていることを特徴とする天板。
3. 請求項２記載の天板において、
   前記荷重支持用支持軸は、前記脚部連結用支軸部に対して直交配置されていることを特徴とする天板。
4. 請求項２又は３記載の天板において、
   前記スリーブ部材は、前記荷重支持用支持軸を順次的に通すために一列に離して配置された一端側スリーブ部、中央側スリーブ部、他端側スリーブ部を有し、他端側スリーブ部が当該荷重支持用支持軸の先端面を受け止めるために有底状にされ、一端側スリーブ部の開口が前記本体の裏面上に固着された閉塞部により開閉可能にされていることを特徴とする天板。
5. 請求項１乃至４記載の天板と、上端部が当該天板の前記脚部連結用支軸部に対して側方から係合可能な形状を有した折り畳み可能な脚部とを備えたことを特徴とする折り畳みテーブル。

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