JP2021028734A

JP2021028734A - 避難誘導設備

Info

Publication number: JP2021028734A
Application number: JP2019147127A
Authority: JP
Inventors: 誠一石丸; Seiichi Ishimaru
Original assignee: Aoi Kosan Co Ltd
Current assignee: Aoi Kosan Co Ltd
Priority date: 2019-08-09
Filing date: 2019-08-09
Publication date: 2021-02-25

Abstract

【課題】災害に強く、多くの人々を避難誘導できる避難誘導設備を提供すること。【解決手段】避難誘導設備１は、通路の床面に設ける床面誘導灯１１と、床面誘導灯と対応する天井空間に設ける天井誘導灯２１と、床面誘導灯１１及び天井誘導灯２１の点灯、点滅及び消灯を制御・指示する情報処理装置３０を備える。床面誘導灯１１及び天井誘導灯２１の表示部は、棒状部１１０と棒状部の両端に配置する三角形状部１１１、１１２で構成し、組み合わせて矢印形状を表示する。【選択図】図１

Description

本願発明は、様々な災害や火災が発生した際などに機能する避難誘導設備に関するものであり、特に、地下街の避難誘導設備として有効であるものと考える。

災害対応のための避難誘導設備は、２次災害や３次災害が生じたとしてもその機能がストップすることは許されない。

火災発生時に避難障害物を避けて安全な避難口へ最短距離で誘導するための避難誘導灯や避難誘導システムが各種提案されている（例えば、特許文献１）。

公実昭６４−１３５９０号公報

前述した避難誘導灯は、火災発生時の煙が上方に拡散することに着目（煙を避けながら、床面を這うようにして避難する場合、床面上に避難誘導灯が便利である。）して、床面に面一になるように避難誘導灯を埋め込み、インテリジェント火災報知システム（建物の中に分散して配置された煙感知器や熱感知器、炎感知器のような火災センサーと信号線を介して接続されており、各火災センサーからの感知信号により火災発生箇所や炎症方向を判断する。）の出力により当該避難誘導灯を制御する考案であるものと考える。

火災が発生し煙が上方に拡散した場合には有効な避難誘導灯であると考えるが、地震が発生した場面、さらに２次災害、３次災害が生じた場面、地下街にいる際に前述のような災害が発生した場面など、様々な場面を想定した場合には、様々な改良の余地があるものと考える。

本願発明の避難誘導設備は、通路の床面に設ける床面誘導灯と、前記床面誘導灯と対応する天井空間に設ける天井誘導灯と、前記床面誘導灯及び前記天井誘導灯の点灯、点滅及び消灯を制御する情報処理装置と、で構成する。

また、本願発明の避難誘導設備は、前記床面誘導灯あるいは前記天井誘導灯の表示部分が、棒状部と、前記棒状部の一方端に配置する第１の三角形状部と、前記棒状部の他方端に配置する第２の三角形状部と、で構成する。

本願発明の避難誘導設備は、床面及び天井空間に誘導灯を配置しているため、地震災害により破損物や倒壊物が床面に散在したり、水害や浸水により床面が視認不可状態になった場合であっても誘導設備として継続機能する。また、火災などにより煙が天井空間に滞留し天井空間が視認不可状態になった場合であっても誘導設備として継続機能する。

本願発明の避難誘導設備は、前記床面誘導灯あるいは前記天井誘導灯の表示部分が、棒状部と、前記棒状部の一方端に配置する第１の三角形状部と、前記棒状部の他方端に配置する第２の三角形状部と、で構成するため、当該棒状部とそれぞれの三角形状部分との組み合わせで矢印形状を表示でき、いずれの方向であったとしても避難方向の指示ができる。

図１は避難誘導設備の概略構成をあらわした構成図である。図２は床面誘導灯の表示部の構成をあらわした構成図である。図３は地下街に避難誘導設備を設けたイメージ図である。

地下街に設け地震などの災害の際に機能する避難誘導設備として実施する。

まずは、避難誘導設備の構成について、図１及び図２に従い説明する。

避難誘導設備（１）は、地下街などの通路の床面（１０）に設ける床面誘導灯（１１）と、当該地下街通路に対応する天井空間（２０）に設ける天井誘導灯（２１）と、前記床面誘導灯及び前記天井誘導灯の点灯、点滅及び消灯を制御する情報処理装置（３０）とで構成する（図１）。

前記床面誘導灯（１１）の表示部の構成について、長方形形状である棒状部（１１０）と、前記棒状部の一方端に配置する第１の三角形状部（１１１）と、前記棒状部の他方端に配置する第２の三角形状部（１１２）と、で構成する（図２）。

前記棒状部（１１０）の個数及び形状について、本実施例では１個の長方形形状としているが、当該棒状部とそれぞれの三角形状部分との組み合わせで矢印形状を表示でき避難方向の指示ができれば良く、例えば、複数個の正方形形状などでも良いものとする（図２）。

前記床面誘導灯（１１）の設置間隔について、避難誘導を行なえる程度（地下街の通路では５メートル間隔で想定している。）であれば良いものとする。

前記天井誘導灯（２１）の表示部の構成について、前記床面誘導灯（１１）と同一としている。

前記天井誘導灯（２１）の設置間隔について、避難誘導を行なえる程度（前記床面誘導灯と同一間隔で想定している。）であれば良いものとする。

前記情報処理装置（３０）について、前記床面誘導灯（１１）及び前記天井誘導灯（２１）の点灯、点滅及び消灯の切り替えを制御・指示できれば良く、当該制御・指示の伝達は、有線でも無線でも良いものとする。

なお、前記棒状部（１１０）及びそれぞれの三角形状部の点灯、点滅及び消灯タイミングについて、当該棒状部とそれぞれの三角形状部分との組み合わせで矢印形状を表示でき避難方向の指示ができれば同時点灯でも、時間差をつけた点灯、点滅及び消灯のいずれであっても良いが、誘導したい方向に向かって点滅する方が誘導性に優れ、好ましいものと考える。

次に、地下街に設けた避難誘導設備において、突然地震が発生し避難誘導をする際のイメージを図３に従い説明する。

地下街で突然地震が発生する。

情報処理示装置から床面誘導灯（１１）及び天井誘導灯（２１）へ制御信号又は指示信号が送信され、前記床面誘導灯及び前記天井誘導灯が手前方向から奥方向へ向かう矢印形状に点滅表示される（図３）。前記床面誘導灯及び前記天井誘導灯の方向指示作動について、点灯でも良いが好ましくは点滅の方が誘導性に優れるものと考える。

仮に、地震により破損物や倒壊物が床面に散在したり、その後の水害や浸水により床面が視認不可状態になった場合であっても前記天井誘導灯（２１）の矢印表示により、多くの地下街往来者が誘導されるものと考える。

なお、地下街往来者は、老若男女、日本人、外国人が混在している場合であったとしても、前記床面誘導灯（１１）及び前記天井誘導灯（２１）が矢印表示であるため避難方向を理解することは容易であると考える。

本願における「地下街」とは、公共の様に供される地下歩道（地下駅の改札口外の通路、コンコース等を含む）と当該地下歩道に面して設けられる店舗、事務所その他これらに類する施設とが一体となった地下施設であって、公共の用に供されている道路又は駅前広場の区域に係るものを指すものとする。

本願の避難誘導設備は、特に地下街で利用する際に優れた避難誘導設備であるから産業上の利用可能性を有する。

１避難誘導設備
１０通路の床面
１１床面誘導灯
１１０棒状部（床面誘導灯の表示部）
１１１第１の三角形状部（床面誘導灯の表示部）
１１２第２の三角形状部（床面誘導灯の表示部）
２０天井空間
２１天井誘導灯
３０情報処理装置

Claims

通路の床面に設ける床面誘導灯（１１）と、
前記床面誘導灯と対応する天井空間に設ける天井誘導灯（２１）と、
前記床面誘導灯及び前記天井誘導灯の点灯、点滅及び消灯を制御する情報処理装置（３０）と、
で構成する避難誘導設備。
前記床面誘導灯（１１）の表示部分が、棒状部と、前記棒状部の一方端に配置する第１の三角形状部と、前記棒状部の他方端に配置する第２の三角形状部と、で構成する請求項１の避難誘導設備。
前記天井誘導灯（２１）の表示部分が、棒状部と、前記棒状部の一方端に配置する第１の三角形状部と、前記棒状部の他方端に配置する第２の三角形状部と、で構成する請求項１又は請求項２の避難誘導設備。