JP2021027653A - 充電装置および充電方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的かつ短時間で複数の蓄電池の充電を完了でき、かつ、蓄電池の良好な状態を維持することができる充電装置および充電方法を提供する。【解決手段】上記課題は、電流の供給を行っていないDC/DC変換器があり、かつ、DC/DC変換器から供給している電流の総量が電流閾値以下である場合には、電流の供給を行っていないDC/DC変換器と、充電を開始する蓄電池に接続されたコネクタとの接続を切り替えて、充電電流の供給を開始するプロセスを繰り返し、該充電電流の電流量は電力変換器から供給可能な最大電流量から所定の電流量を減じた電流量であり、該所定の電流量は電流閾値以上である充電方法および装置により、解決することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電池の充電装置および充電方法に関し、特に定電流定電圧法による蓄電池の充電装置および充電方法に関する。
電気自動車(EV)の普及により、出発地と目的地間を移動中の充電、すなわち経路充電の機会が増え、経路充電に使用する充電装置の普及が進められている。経路充電では蓄電池の充電にかかる時間の短縮が強く求められる。充電にかかる時間を短縮するために、個々のEVの蓄電池の充電時間を短くする充電方法で充電を行うことが考えられる。ただし、蓄電池に過度な負担がかかる充電方法は、電池状態を急激に劣化させるため望ましくない。
蓄電池への負担が少なく比較的短時間で充電を行う方法として、定電流充電後に定電圧充電に移行して充電を行う定電流定電圧法による急速充電がある。図7に定電流定電圧法で充電を行ったときの充電電流と蓄電池の充電率の時間的変化の例を示す。横軸は充電時間、縦軸は電流値または蓄電池の充電率であり、曲線101、102、103は、充電開始時(t)の充電率がそれぞれ25%、35%および50%の蓄電池を充電したときの充電電流の変化を示した充電電流を示す。また、曲線105、106、107は、充電開始時(t)の充電率がそれぞれ25%、35%および50%の蓄電池を充電したときの充電率の変化を示す。
充電開始時(t)の充電率が25%の蓄電池の充電電流曲線101を例にとって急速充電方式の説明を行う。まず、充電開始(t)から移行時点(t)まで、一定の電流値Imaxで充電を行う。電流値Imaxは任意に設定可能であるが、効率の観点から充電装置の定格出力電流値に設定されることが一般的である。また同時に、蓄電池の受入可能電流の最大定格を超えないようにする。
移行時点(t)で定電流充電から定電圧充電に移行して充電終了時(t)まで充電を行う。定電圧充電とは蓄電池の端子間電圧が一定となるように充電電流を制御して充電を行う方法である。充電電流101は、充電率105の上昇とともに、次第に小さくなっていく。定電流充電から定電圧充電に移行するタイミングは、充電率や蓄電池の特性などを勘案して決定することが一般的である。図7の例では、初期充電率に応じて移行のタイミングを設定しており、このため35%の蓄電池(充電電流曲線102)の蓄電池の充電では、より短いtで定電圧充電に移行している。ただし、定電圧充電に切り替えたときに電流値Imaxを超える充電電流が流れないようにしなければならない。
充電終了時(t)も任意設定可能であるが、一般的には所定の充電率に達した時点で充電終了とすることが多い。図7の例では、充電率が80%に達した時点で充電を終了している。充電率が100%に近い状態まで充電を行うと、かえって蓄電池の寿命が短くなってしまうからである。充電終了(t)により、充電電流値101は0になる。
定電流定電圧法による急速充電を行うことにより、EVの蓄電池個々の充電時間を短くすることができるが、充電スポットに十分な数の充電装置がない場合、充電を始めるまでに一定の充電待ち時間が生じる。例えば、充電スポットに1台の充電装置しかない場合、複数のEVの蓄電池を充電するためには、1台ずつ充電することになる。図8は1台の充電装置で時系列的に続けて2台のEVの蓄電池の充電を行うときの充電電流の時間的変化を示した図である。図8で横軸は充電時間、縦軸は充電装置の定格出力電流で正規化した充電電流値である。まず、t0からtまで1台目のEVの蓄電池を定電流定電圧法によって充電する(充電電流曲線110)。t時点で1台目のEVの蓄電池の充電が完了すると、引き続いてtからtまで2台目のEVの蓄電池を定電流定電圧法によって充電を行う(充電電流曲線111)。図から明らかなように、すべての蓄電池の充電を完了するまでに、EVの台数分の時間がかかる。充電待ち時間を短くするためには、充電装置の台数を増やせばよいが、設置場所や系統からEV充電装置に供給可能な受電電力の制約などから、EV充電装置を無制限に増やすことは現実的でない。そこで、個々の充電装置でいかに効率よく複数台のEVの蓄電池を充電するかが課題となる。
この課題への解決策として、特許文献1、特許文献2に記載されたような発明が提案されている。特許文献1は、EV充電装置により充電可能な第1のバッテリに定電流定電圧法による充電を行っている際に、第1のバッテリに対する充電を定電圧充電に切り替えた後において、第1のバッテリとは異なるバッテリであり、EV充電装置により充電可能な第2のバッテリが検出された場合には、第1のバッテリに定電圧充電を行いながら、第2のバッテリへの充電を開始する発明である。
特許文献2は、複数の直流安定化電源回路の中から電力供給可能な直流安定化電源回路を選択し、選択された直流安定化電源回路と個々の二次電池まで供給する電力の供給回線構成及び選択された直流安定化電源回路の出力を調整することで、複数台の二次電池を個別の回線を構成し並行して充電を行う発明である。
いずれの文献に記載の発明も、充電装置で供給可能な電流を複数の蓄電池でシェアしながら充電を行う技術である。図9に、2台の蓄電池を1台の充電装置で電流をシェアしながら充電したときの、充電電流の時間的変化を示す。横軸は充電時間、縦軸は充電電流を示す。曲線130、131は、それぞれ1台目と2台目のEVの蓄電池の充電電流の変化である。まず、1台目のEVの蓄電池を定電流定電圧法によって充電する。すなわち、t0からtまで、充電装置の定格出力電流値Imaxで定電流充電する。このとき、充電装置の全ての充電電流は、1台目のEVの蓄電池の充電のために使用される。
時点で1台目のEVの蓄電池の充電を定電圧充電に移行する。すると、充電電流130は次第に減っていくため、定格出力電流値Imaxから実際の充電に使用されている電流を差し引いた余剰分が生ずる。この余剰分で2台目のEVの蓄電池の充電を行う。1台目のEVの蓄電池の充電電流130の減少にしたがって余剰分は増加するため、2台目のEVの蓄電池の充電電流131は増加する。t時点で1台目のEVの蓄電池の充電が完了すると、充電装置の全ての充電電流が2台目のEVの蓄電池の充電のために使用される。この状態でtからtまで、充電装置の定格出力電流値Imaxで2台目のEVの蓄電池を定電流充電する。
時点で2台目のEVの蓄電池の充電を定電圧充電に移行する。充電電流は次第に減少していき、t時点で2台目のEVの蓄電池の充電を完了する。
図から明らかなように、tからtまで2つの蓄電池に並行して充電を行っていることから、図8のように時系列的に続けて2つの充電を行う場合と比べて短時間で充電を完了できることがわかる。すなわち、充電装置により供給可能な電流を複数の蓄電池でシェアしながら充電することにより、すべての蓄電池の充電を完了するまでに要する時間を短縮することが可能となる。
特開2015−136203号公報 特開2008−199752号公報
しかしながら、図9から明らかなように、1台目のEVの蓄電池は定電流定電圧法で充電しているが、2台目のEVの蓄電池は、充電の開始直後のtからtまでの期間は定電流充電となっていない。これは、良好な電池状態を長く維持する観点から好ましくない。
このため、充電装置の最大出力定格電力を超過せず、効率的かつ短時間で複数の蓄電池の充電を完了でき、かつ、蓄電池の急速充電特性に準じて充電して蓄電池の劣化を防ぎ、蓄電池の良好な状態を維持することができる充電装置および充電方法が求められてきた。
上記課題は、外部の電力系統に接続可能な少なくとも1つの電力変換器と、電力変換器に接続されたDCバスと、DCバスに接続された複数のDC/DC変換器と、蓄電池に接続可能な複数のコネクタと、複数のDC/DC変換器のそれぞれに接続され、対応するDC/DC変換器とコネクタとの接続を切り替える複数の切替器と、電力変換器、DC/DC変換器、および切替器を制御する制御部とを備え、制御部は、複数のDC/DC変換器のうちで電流の供給を行っていないDC/DC変換器があり、かつ、複数のDC/DC変換器から供給している電流の総量が電流閾値以下であるか否かを判定し、電流の供給を行っていないDC/DC変換器があり、かつ、電流の総量が電流閾値以下である場合には、電流の供給を行っていないDC/DC変換器と、充電を開始する蓄電池に接続されたコネクタとの接続を、切替器により切り替え、電流の供給を行っていないDC/DC変換器から、充電を開始する蓄電池に、充電電流の供給を開始し、判定、切り替えおよび充電電流の供給開始を繰り返して、複数のコネクタのそれぞれに接続された蓄電池を順次充電するように構成され、充電電流の電流量は、電力変換器から供給可能な最大電流量から所定の電流量を減じた電流量であり、所定の電流量は、電流閾値以上である、充電装置および当該装置を用いた充電方法により、解決することができる。
定電流充電の設定電流値を、電力変換器から供給可能な最大電流量から所定の電流量を減じた電流量とし、かつ、DC/DC変換器から供給している電流の総量が、所定の電流量と同じかこれより小さな電流閾値以下になったときに、次の蓄電池に対する定電流充電を開始することにより、複数の蓄電池を並行して充電しつつ、後続して充電する蓄電池も充電当初から定電流充電することできる。このため、複数の蓄電池の充電完了までの時間の短縮を図りつつ、蓄電池の良好な状態を維持することが可能となる。
ここで、「電力変換器」とは、充電装置外部の電力系統の電力とDCバスの直流電力との変換を行う変換器である。外部の電力系統が交流電力系統である場合には、AC/DC変換器であり、外部の電力系統が直流電力系統である場合には、DC/DC変換器となる。電力系統からDCバスへの単方向の電力変換器であってもよいし、双方向の電力変換を行う電力変換器であってもよい。
「切替器」が行う切替は、DC/DC変換器とコネクタとの接続/非接続の切替と、DC/DC変換器と接続するコネクタを別のコネクタに変更する切替のいずれであってもよい。また、「電力変換器から供給可能な最大電流量」とは、DCバスに接続された1つまたは複数の電力変換器から供給可能な電流量の合計値である。DCバスに太陽光パネルや蓄電池などの電流源が電力変換器を介して接続されている場合には、それぞれの電流源から供給可能な最大電流量または該電流源に接続された電力変換器の定格電流量のうちの小さい方を合計した値となる。また、DCバスに直流負荷として機能するデバイス(例えば、蓄電池)が電力変換器を介して接続されている場合には、直流負荷により消費される電流量を合計値から差し引いた値が「電力変換器から供給可能な最大電流量」となる。さらに、「所定の電流量」や「電流閾値」は、絶対的な電流量であってもよいし、「電力変換器から供給可能な最大電流量」に所定の割合を乗じた電流量や、充電率などの条件に基づいて求められる電流量であってもよい。
また、充電装置は、制御部に接続され、蓄電池の充電開始を指示する操作部と、制御部とコネクタとに接続された通信部とを備えることが望ましい。充電装置の使用者とのコミュニケーションが容易になり、またコネクタに接続されたデバイス(例えば、蓄電池を搭載し、電池監視機能を有するEVなど)から通信部を介して、蓄電池の急速充電特性や電池状態を入手することにより、より適切な定電流充電の電流量の設定が可能となる。
また、蓄電池は、EVに搭載された蓄電池であってもよい。すなわち、EV充電装置であってもよい。EVの経路充電で使用するEV充電装置では、特に効率的かつ短期間充電への要請が大きいためである。蓄電池が搭載されたEVはコネクタに接続され、制御部は、蓄電池が搭載されたEVと、コネクタおよび通信部を介して、蓄電池の急速充電特性や電池状態を入手することができる。
また、蓄電池の充電を定電流充電で開始し、充電率の上昇に合わせて充電電流量を垂下させるように制御を行うことが望ましい。充電率の上昇に合わせて電流量を垂下することにより、次の蓄電池の充電が可能となる。ここで、「電流量を垂下させるように制御を行う」とは、電流量を直接制御して垂下させる制御だけでなく、定電圧充電へ移行することによって結果的に電流量が垂下するような制御も含む。
また、充電装置が、2つのDC/DC変換器しか備えていない場合には、電流の供給を行っていないDC/DC変換器がある場合のみ、DC/DC変換器から供給している電流の総量が電流閾値以下であるか否かを判定することが望ましい。このような場合には、電流の総量は、充電中の蓄電池に供給している充電電流量と同じとなるため、充電電流の総量を常時計算して求める必要がない。このため、制御部の構成を簡素化することができる。
また、充電装置がDC/DC変換器の数よりも多くのコネクタを備え、切替器は、対応するDC/DC変換器を複数のコネクタのうちの1つに選択的に接続可能であることが望ましい。切替器を、充電が完了した蓄電池が接続されているコネクタとは異なる、新たに充電を行う蓄電池が接続されている別のコネクタに接続できるように構成することにより、蓄電池の交換を待たずに新たな充電が可能となる。このため、さらに効率的な充電が可能となり、複数の蓄電池の充電完了までの時間を短縮することができる。
また、電力変換器は、交流電力系統の交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換器および直流電力系統に接続されたDC/DC変換器の少なくとも一方を含むことが望ましい。外部からの電流供給が可能となるためである。ここで、「直流電力系統」とはDCグリッドのような直流電力線であってもよいし、太陽光パネルや蓄電池などの電力源や負荷を含む直流電力系統であってもよい。
また、電力変換器は、双方向電力変換器を含むことが望ましい。電力系統が停電した場合など、必要に応じて、EVの蓄電池から電力系統への電力供給が可能となるためである。
本発明の一実施例である充電装置の概略構成図である。 本発明の一実施例である充電方法のフローチャートである。 2台の蓄電池を充電するときの充電電流の時間的変化を示す図である。 3台の蓄電池を充電するときの充電電流の時間的変化を示す図である。 本発明の別の実施例である充電装置の概略構成図である。 本発明の別の実施例である充電装置の概略構成図である。 本発明の別の実施例である充電装置の概略構成図である。 本発明のさらに別の実施例である充電装置の概略構成図である。 定電流定電圧法による充電の説明図である。 時系列的に続けて2台のEVの蓄電池の充電する従来例の説明図である。 余剰分を用いて2台のEVの蓄電池の充電する従来例の説明図である。
実施例1
本発明の一実施例である充電装置1の概略構成図を図1に示す。
充電装置1は、外部の交流電力系統10に接続可能で、交流電力系統10から入力される交流電力を直流電力に変換して出力するAC/DC変換器11と、AC/DC変換器11の出力に接続されたDCバス19と、DCバス19に接続され、DCバス19から入力される直流電力を蓄電池の充電電圧に変換して出力する複数のDC/DC変換器12a・・・12nを備える。各DC/DC変換器12a・・・12nの出力は、対応する接続される複数の切替器13a・・・13nを介して、対応するコネクタ14a・・・14nと接続されている。切替器13a・・・13nは、対応するDC/DC変換器12a・・・12nとコネクタ14a・・・14nとの接続(接続状態または非接続状態)を切り替える。切替器13a・・・13nの初期状態はすべて「非接続」となっている。各コネクタ14a・・・14nは、充電を行うEVに搭載された蓄電池15a・・・15nと着脱自在に接続可能である。
さらに、充電装置1は、制御部16と、制御部16に接続された操作部17と通信部18とを備える。制御部16は、MPUと、MPUに接続されたメモリおよび通信インターフェイスを備え、DIOやイーサネット(登録商標)などのネットワークを介して、AC/DC変換器11、各DC/DC変換器12a・・・12nおよび各切替器13a・・・13nと接続され、制御を行う。通信部18は、制御部16と各コネクタ14a・・・14nとに接続され、コネクタ14a・・・14nに接続される蓄電池15a・・・15nを搭載したEV1・・・EVnと通信(例えばCAN通信)を行うことができる。DC/DC変換器12a・・・12nは、切替器13a・・・13nを介してコネクタ14a・・・14nに接続されているため、切替器13a・・・13nによりコネクタ14a・・・14nと接続が切断されることがあるが、通信部18は、切替器13a・・・13nを介さずに各コネクタ14a・・・14nに接続されているため、切替器13a・・・13nの切替の影響を受けずに常時通信可能である。
各DC/DC変換器12a・・・12nの定格出力電流は、AC/DC変換器11の定格出力電流以上でなければならない。本実施例の充電装置1は、各DC/DC変換器12a・・・12nの定格出力電流は、AC/DC変換器11の定格出力電流と同一とした。
操作部17は、充電装置1の外面に配置され、入出力手段を兼ねた液晶タッチパネルを備える。キーボードやマウスなどの入力手段と、ディスプレイなどの出力手段とにより構成してもよい。操作部17は、充電装置1の使用者からの入力(例えば、蓄電池の充電開始の指示)を制御部16に伝え、また制御部16からの情報をディスプレイなどの出力手段により使用者に提供するユーザ・インターフェイスを含む。
通信部18は、コネクタ14a・・・14nとEVの蓄電池15a・・・15nとの接続状態を検出し、蓄電池15a・・・15nの電池状態を監視して制御部16に提供し、また制御部16からの情報をコネクタ14a・・・14nを介して蓄電池15a・・・15nを搭載したEV1・・・EVnに提供する通信インターフェイスである。
制御部16は、メモリに格納されたプログラム命令をMPUで実行することにより、充電プロセスを実行する。充電プロセスの詳細は後述する。制御部16は、AC/DC変換器11から定格出力電力などのデバイス情報を受け取り、また入出力電流、入出力電圧および入出力電力を監視して制御を行う。また、制御部16は、DC/DC変換器12a・・・12nの入出力電流、入出力電圧および入出力電力を監視および制御する。例えば、定電流充電時の充電電流量は、制御部16がDC/DC変換器12a・・・12nの出力電流量を制御することによって供給する。また、定電圧充電時には、制御部16は、DC/DC変換器12a・・・12nの出力電圧を制御し、またDC/DC変換器12a・・・12nから供給している電流量を取得する。さらに、制御部16は切替器13a・・・13nの接続を制御することができる。
次に、本発明に係る充電方法の一実施例である充電装置1の動作について、図2のフローチャート20を参照しながら説明する。説明の簡略化のため、充電装置1に、3台のEVが接続されたときの動作について、図2および図4を参照しながら説明を行う。図4において、横軸は充電時間を、縦軸はAC/DC変換器11の定格出力電流で正規化した充電電流量である。実線40は、コネクタ14aに接続される1台目のEV1に搭載された蓄電池15aの充電電流量を、実線41は、コネクタ14bに接続される2台目に搭載されたEV2の蓄電池15bの充電電流量を、実線42は、コネクタ14cに接続される3台目に搭載されたEV2の蓄電池15cの充電電流量を、それぞれ示している。また、破線43は、AC/DC変換器11の定格出力電流から充電電流の総量を差し引いた余剰分を示す。
充電装置1の使用者が充電装置1の設置場所に1台目のEV1を停車させ、コネクタ14aにEV1の蓄電池15aを接続し、操作部17からEV1の充電開始を充電装置1に要求する。制御部16は、操作部17から充電開始の指示を受け取り、通信部18から蓄電池15aの接続が確認されると、充電プロセスを開始する(ステップ21)。この時点で、2台目のEV2の蓄電池15bや3台目のEV2の蓄電池15cは、コネクタ14b、14cに接続されている必要はない。蓄電池15b、15cは、充電装置1が充電を行っている間、いつでも接続可能である。通信部18によって蓄電池15b、15cの接続状態が確認され、操作部17が蓄電池15b、15cの充電開始要求を受け取ると、これらの情報は直ちに制御部16に提供される。
次に、制御部16は、充電中の蓄電池について充電条件の変更が必要か否かを判定(ステップ22)する。t時点では充電中の蓄電池はないので、ステップ24に進む。なお、充電条件の変更とは、充電中の充電池に対する、定電流充電から定電圧充電への移行、充電電流の供給停止(充電完了)などの充電する条件を変更することをいう。定電流充電から定電圧充電へ移行する条件は、制御部16が、充電率や蓄電池の特性、充電状態などを勘案して決定する。ただし、定電圧充電に切り替えたときにAC/DC変換器11の定格出力電流を超える電流が流れないように制御する必要がある。このため、定電流充電時に蓄電池端子間電圧を監視し、定電圧充電の設定電圧以下となったときに、移行するようにしてもよい。また、充電電流の供給停止も、充電率や蓄電池の特性、充電状態などを勘案して決定することになる。本実施例の充電装置1では、充電率が80%に達した時点で充電完了と判断して、充電電流の供給を停止しているが、これに加えて、あるいはこれに代えて、充電電流が予め定めた電流値(例えば、後述する電流閾値H)以下となったときに充電電流の供給を停止するように設定してもよい。
次に、制御部16は、充電を行っていないDC/DC変換器12a・・・12nの有無を判定する(ステップ24)。この判定により、後続する充電に使用するDC/DC変換器を特定することが可能となる。t時点では充電に使用しているDC/DC変換器はないので、全てのDC/DC変換器12a・・・12nが未使用と判断されてステップ25に進む。
次に、制御部16は、DC/DC変換器12a・・・12nから、各DC/DC変換器12a・・・12nが供給している電流量を受け取り、供給している電流の総量が電流閾値H以下であるか否かを判定する(ステップ25)。t時点では充電中の蓄電池は無く、充電電流の総量は0であるため、ステップ26に進む。なお、この判定は、後続する充電(2台目のEV2の蓄電池15bや3台目のEV3の蓄電池15c)の充電開始可否の判定となることから、蓄電池15b開始後に充電電流がAC/DC変換器11の定格出力電流を超えることが無いように、電流閾値Hを設定する必要がある。詳細は後述するステップ28において説明を行う。本実施例の充電装置1では、AC/DC変換器11の定格出力電流の20%に設定されている。
次に、制御部16は、充電開始要求があった全ての蓄電池の充電が完了したか否かを判定する(ステップ26)。t時点では充電開始要求があったEV1の蓄電池15aの充電は完了していないので、ステップ27に進む。なお、充電プロセス実行中に、別の蓄電池(EV2の蓄電池15b、EV3の蓄電池15cなど)の充電開始要求があると、これら全ての蓄電池15a、15b、15cの充電が完了するまで、充電プロセスは継続する。
次に、制御部16は、切替器を制御して、充電を行っていないDC/DC変換器と新たに充電を開始する蓄電池に接続されたコネクタとの接続を切り替える(ステップ27)。より具体的には、まず、充電を行っていないDC/DC変換器12a・・・12nのうち、充電を開始する蓄電池に充電電流を供給可能なDC/DC変換器が選択される。t時点では、全てのDC/DC変換器12a・・・12nが未使用であるが、充電開始要求があった蓄電池15aに電流供給可能なDC/DC変換器は、DC/DC変換器12aなので、DC/DC変換器12aが選択される。そして、DC/DC変換器12aと、蓄電池15aが接続されたコネクタ14aとに接続されている切替器13aを「非接続」から「接続」に切り替える。これにより、DC/DC変換器12aから、コネクタ14aに接続されたEV1の蓄電池15aに充電電流の供給が可能となる。
次に、制御部16は、DC/DC変換器12aから、充電を開始する蓄電池15aへ、定電流充電による充電電流の供給を開始する(ステップ28)。このときの設定電流量は、AC/DC変換器11の定格出力電流から所定の電流量Hを減じた電流量である。すなわち、充電装置1では、DC19バスへの電流供給はAC/DC変換器11のみから行っているため、「電力変換器から供給可能な最大電流量」は、AC/DC変換器11の定格出力電流となる。制御部16は、AC/DC変換器11から定格出力電流を受け取り、所定の電流量Hを減じた一定の電流量で充電を行うようにDC/DC変換器12aを制御する。所定の電流量Hは任意設定可能であるが、後続する充電を開始したときに、充電装置1から供給する電流の総量がAC/DC変換器11の定格出力電流を超えることが無いように設定する必要がある。充電開始時には、電流の総量が定電流充電の分だけ増加することから、所定の電流量Hはステップ24の電流閾値H以上でなければならない。本実施例の充電装置1では、所定の電流量Hは、電流閾値Hと同じくAC/DC変換器11の定格出力電流の20%に設定されている。
以上により、t時点でEV1の蓄電池15aに対する充電が開始される。その後、制御部16はステップ22〜28を全ての蓄電池に対する充電が完了するまで繰り返し実行する。蓄電池15aが定電流充電から定電圧充電へ移行するtまでの期間(t〜t)は、充電条件の変更はなく、また電流の総量が電流閾値以下となることもないので、ステップ22、24、25を繰り返し実行することになる。
時点で、蓄電池15aが定電流充電から定電圧充電への移行条件を満たす(ステップ22)と、充電条件を変更するためにステップ23が実行される。制御部16は、DC/DC変換器12aからの出力電圧が一定となるように制御を行う。これにより、蓄電池15aの充電率の上昇に合わせて、DC/DC変換器12aから供給する充電電流量40を垂下させることができる。逆に余剰分43は増加する。その後、充電電流量40が電流閾値H以下となるt時点まで、再び、ステップ22、24、25が繰り返し実行される。
時点でDC/DC変換器12aから供給している充電電流量40が電流閾値H以下となると、ステップ26が実行される。t時点では蓄電池15a、15b、15cのいずれの充電も完了していないので、ステップ27に進む。
ステップ27では、充電を行っていないDC/DC変換器12b・・・12nのうち、充電開始要求がありかつ充電を開始していないEV2の蓄電池15bに電流供給可能なDC/DC変換器12bが、新たに充電を開始するDC/DC変換器となる。DC/DC変換器12bと、充電を開始する蓄電池15bが接続されているコネクタ14bとの接続を変更するため、切替器13bを「非接続」から「接続」に切り替える。これにより、DC/DC変換器12bから、コネクタ14bに接続されたEV2の蓄電池15bに充電電流の供給が可能となる。
その後、制御部16は、DC/DC変換器12bから、充電を開始する蓄電池15bへ、定電流充電により充電電流の供給を開始する。このときの電流量は、蓄電池15aへの充電開始時と同じ電流量、すなわち、AC/DC変換器11の定格出力電流から所定の電流量Hを減じた電流量である。蓄電池15bの充電の開始により、充電装置1から供給する電流の総量が定電流充電の分だけ増加するが、ステップ25でt時点における電流総量が電流閾値H以下であることが判明しており、かつ、電流閾値Hと所定の電流量Hとが同じ値に設定されているため、蓄電池15bの充電の開始により、DC/DC変換器12a、12bから供給する電流の総量がAC/DC変換器11の定格出力電流を超えることはない。
その後、蓄電池15bが定電流充電から定電圧充電へ移行するtまでの期間(t〜t)は、充電条件の変更はなく、制御部16は、ステップ22、24、25を繰り返し実行する。このとき、ステップ25における、電流の総量は、この期間に充電を行っている、DC/DC変換器12a、12bからの供給電流の和となる。したがって、制御部16は、DC/DC変換器12a、12bのそれぞれから取得した供給電流量の和が、電流閾値H以下であるか否かを判定する。蓄電池15bは定電流充電であり、また蓄電池15aは、充電率の上昇に合わせて充電電流量40が単調減少するため、供給電流の総量がAC/DC変換器11の定格出力電流を超えることはない。
時点で、蓄電池15bが定電流充電から定電圧充電への移行条件を満たす(ステップ22)と、充電条件を変更するためにステップ23が実行される。制御部16は、DC/DC変換器12bからの出力電圧が一定となるように制御する。これにより、蓄電池15bの充電率の上昇に合わせて、DC/DC変換器12bから供給する電流量41を垂下させることができる。逆に余剰分43は増加する。その後、制御部16は、蓄電池15aの充電が完了するt時点まで、ステップ22、24および25を繰り返し実行し、DC/DC変換器12a、12bは、蓄電池15a、15bに対して定電圧充電を行う。
時点で、蓄電池15aの充電率が80%となり充電電流供給停止条件を満たすと(ステップ22)、充電条件を変更するためにステップ23が実行される。制御部16は、切替器13aを「接続」から「非接続」に切り替えて、DC/DC変換器12aからの充電電流の供給を停止する。また、操作部17の液晶タッチパネル画面にEV1の充電完了の旨を表示し、使用者に充電完了を通知する。EV1の使用者は、EV1をコネクタ14aから外して、EV1を移動することができる。
時点で蓄電池15bの充電電流量41は電流閾値H以下であるため、DC/DC変換器12aからの充電電流供給停止により、供給電流の総量も電流閾値H以下となる(ステップ25)。ステップ26が実行され、t時点では、まだ蓄電池15b、15cの充電が完了していないので、ステップ27に進む。なお、DC/DC変換器12aからの充電電流供給停止前に、DC/DC変換器12a、12bからの供給電流の総量が電流閾値H以下となった場合には、DC/DC変換器12aからの充電電流供給停止を待たずにステップ26、27が実行される。
ステップ27では、充電を行っていないDC/DC変換器12c・・・12nのうち、充電開始要求がありかつ充電を開始していないEV3の蓄電池15cに電流供給可能なDC/DC変換器12cが、新たに充電を開始するDC/DC変換器となる。DC/DC変換器12cと、蓄電池15cが接続されているコネクタ14cとの接続を変更するため、切替器13cを「非接続」から「接続」に切り替える。これにより、DC/DC変換器12cから、コネクタ14cに接続されたEV3の蓄電池15cに充電電流の供給が可能となる。
その後、制御部16は、充電を開始する蓄電池15cへ定電流充電により充電電流の供給を開始する。このときの電流量は、蓄電池15aへの充電開始時と同じ電流量、すなわち、AC/DC変換器11の定格出力電流から所定の電流量Hを減じた電流量である。蓄電池15cの充電の開始により、充電装置1から供給する電流の総量が定電流充電の分だけ増加するが、ステップ25でt時点における電流の総量が電流閾値H以下であることが判明しており、かつ、電流閾値Hと所定の電流量Hとが同じ値に設定されているため、蓄電池15cの充電の開始により、供給電流の総量がAC/DC変換器11の定格出力電流を超えることはない。
その後、蓄電池15cが定電流充電から定電圧充電へ移行するt5までの期間(t〜t)は、充電条件の変更はなく、制御部16は、ステップ22、24、25を繰り返し実行する。このとき、ステップ25における電流の総量は、この期間に充電を行っている、DC/DC変換器12b、12cからの供給電流の和となる。したがって、制御部16は、DC/DC変換器12b、12cのそれぞれから取得した供給電流量の和が、電流閾値H以下であるか否かを判定する。蓄電池15cは定電流充電であり、蓄電池15bは、充電率の上昇により充電電流量41が単調減少するため、供給電流の総量がAC/DC変換器11の定格出力電流を超えることはない。
時点で、蓄電池15cが定電流充電から定電圧充電への移行条件を満たす(ステップ22)と、充電条件を変更するためにステップ23が実行される。制御部16は、DC/DC変換器12cからの出力電圧が一定となるように制御する。これにより、蓄電池15cの充電率の上昇に合わせて、DC/DC変換器12cから供給する電流量42を垂下させることができる。逆に余剰分43は増加する。その後、制御部16は、蓄電池15bの充電が完了するt時点まで、ステップ22、24および25を繰り返し実行し、DC/DC変換器12b、12cは、蓄電池15b、15cに対して定電圧充電を行う。
時点で、蓄電池15bの充電率が80%となり充電電流供給停止条件を満たすと(ステップ22)、充電条件を変更するためにステップ23が実行される。制御部16は、切替器13bを「接続」から「非接続」に切り替えて、DC/DC変換器12bからの充電電流の供給を停止する。また、操作部17の液晶タッチパネル画面にEV2の充電完了の旨を表示し、使用者に充電完了を通知する。EV2の使用者は、EV2をコネクタ14bから外して、EV2を移動することができる。この時点では、充電開始要求があった充電待ちのEVの蓄電池が存在しないため、新たな充電が開始されることはない。
その後、t時点で、蓄電池15cの充電率が80%となり充電電流供給停止条件を満たすと(ステップ22)、充電条件を変更するためにステップ23が実行される。制御部16は、切替器13cを「接続」から「非接続」に切り替えて、DC/DC変換器12cからの充電電流供給を停止する。また、操作部17の液晶タッチパネル画面にEV3の充電完了の旨を表示し、使用者に充電完了を通知する。EV3の使用者は、EV3をコネクタ14cから外して、EV3を移動することができる。この時点で全ての蓄電池15a、15b、15cの充電が完了したため(ステップ26)、充電プロセスが終了する。
以上により、充電装置1のコネクタ14aに接続されたEV1の蓄電池15aと、コネクタ14bに接続されたEV2の蓄電池15bと、コネクタ14cに接続されたEV3の蓄電池15cとを順次充電することができる。定電流充電時の電流量を、AC/DC変換器11から所定の電流量Hを減じた電流量とし、かつ、電流の総量が電流閾値H以下になったときに、後続する蓄電池に対する定電流充電を開始するようにすることにより、全充電期間t〜tを通じてDC/DC変換器から供給する電流の総量がAC/DC変換器11の最大出力定格電力を超過することがない。すなわち、
AC/DC変換器11の定格出力電流≧DC/DC変換器12aの供給電流(蓄電池15aの充電電流)+DC/DC変換器12bからの供給電流(蓄電池15bの充電電流)+DC/DC変換器12cからの供給電流(蓄電池15cの充電電流)
の関係を満たす。
また、充電期間t〜tで2つの蓄電池15a&15bまたは15b&15cに並行して電流供給を行っているため、(図8の従来例のように)複数の蓄電池を時系列的に続けて充電するよりも、少ない充電時間で蓄電池の充電を完了することができる。さらに、蓄電池15a、15b、15cのいずれの充電も定電流定電圧充電法で充電を行うため、蓄電池の劣化を防ぎ、蓄電池の良好な状態を維持することができる。
なお、本実施例では、EV2の蓄電池15bの充電開始をEV1の蓄電池15aの充電電流量40で判定しているが、操作部17に充電時間の設定や充電を中断する機能を設けて、使用者の判断により、充電電流量40が電流閾値Hに到達する前に、EV1の蓄電池15aの充電を中断できるようにしてもよい。この場合、EV1の蓄電池15aの充電が中断された時点で、充電電流の総量が電流閾値H以下となるため(ステップ25)、EV2の蓄電池15bの充電は、中断後ただちに開始することになる。また、充電電流量40が電流閾値Hに到達する前に、EV1の蓄電池15aの充電率を指標としてEV1の蓄電池15aの充電を中断することもできる。
実施例2
ところで、図2のフローチャートから明らかなように、充電装置1の制御部16は、電流の供給を行っていないDC/DC変換器がある場合(ステップ24)のみ、前記DC/DC変換器から供給している電流の総量が電流閾値以下であるか否かを(ステップ25)判断している。このような順序で判断を行うことは、充電装置1のDC/DC変換器が2つしかない場合に特に有利である。なぜなら、2つのDC/DC変換器12a、12bが並行して充電している場合には、そもそも新たな充電を開始することができないため、電流の総量の評価は不要であるし、また一方の蓄電池が充電中で他方が充電電流を供給していない状態である場合には、DC/DC変換器から供給される電流の総量は、充電中の蓄電池の充電電流量であるため、供給電流の合計の計算が不要となるためである。このように充電中の蓄電池に供給している電流量のみに着目して、後続の充電開始可否を判断するようにすることにより、充電電流の総量を常時計算する必要がなくなるため、制御部の構成を簡素化することができる。また、同様の理由で、充電電流供給停止の判定を、充電率に加えて、あるいは充電率に代えて、充電電流値に基づいて行ってもよい。本実施例では、充電率が80%に達した時点で充電完了と判断して、充電電流の供給を停止しているが、これに加えて、あるいはこれに代えて、充電電流が予め定めた電流値(例えば、後述する電流閾値H)以下となったときに充電電流の供給を停止するように設定してもよい。
図2および図3を参照しながら、より具体的に説明を行う。図3において、横軸は充電時間を、縦軸はAC/DC変換器11の定格出力電流で正規化した充電電流値である。実線30は、コネクタ14aに接続される1台目のEV1に搭載された蓄電池15aの充電電流量を、実線31は、コネクタ14bに接続される2台目のEV2に搭載された蓄電池15bの充電電流量を示す。また、破線32は、AC/DC変換器11の定格出力電流から蓄電池15a、15bの充電電流量を差し引いた余剰分を示す。なお、説明の簡素化のため、以下の説明では、実施例1と同様な動作の説明は省略する。
充電装置1の使用者が充電装置1の設置場所に1台目のEV1を停車させ、コネクタ14aにEV1の蓄電池15aを接続し、操作部17からEV1の充電開始を充電装置1に要求する。制御部16は、操作部17から充電開始の指示を受け取り、通信部18から蓄電池15aの接続確認を受け取ると、充電プロセスを開始する(ステップ21)。t時点では充電中の蓄電池はないので、実施例1と同様にステップ22、24〜28と順次進み、DC/DC変換器12aから蓄電池15aに定電流充電による充電電流の供給が開始される。t〜tの期間は、ステップ22、24および25を繰り返し実行することになる。この期間では、DC/DC変換器12aのみで充電しているので、供給電流の総量は蓄電池15aの充電電流量30となる。このため、ステップ25において、制御部16は、充電中のDC/DC変換器12aの供給電流量を電流の総量として、電流閾値Hと比較を行う。
時点で、蓄電池15aが定電流充電から定電圧充電への移行条件を満たすと(ステップ22)、DC/DC変換器12aによる充電が定電圧充電に変更される(ステップ23)。これにより、蓄電池15aの充電率の上昇に合わせて、DC/DC変換器12aから供給する充電電流量30を垂下させることができる。逆に余剰分32は増加する。その後、充電電流量30が電流閾値H以下となるt時点まで、再び、ステップ22、24、25を繰り返し実行する。
時点で充電電流量30が電流閾値H以下となると、実施例1と同様にステップ26〜28が実行され、DC/DC変換器12bから蓄電池15bへ、定電流充電による充電電流の供給が開始される。その後、t〜tの期間は、DC/DC変換器12a、12bの両方で並行して充電を行っているため、ステップ22とステップ24とが繰り返し実行され、ステップ25(供給電流総量と電流閾値Hとの比較)は実行されない。
時点で、蓄電池15bの充電が定電流充電から定電圧充電へ移行する。これにより、蓄電池15bの充電率の上昇に合わせて、DC/DC変換器12bから供給する充電電流量31を垂下させることができる。逆に余剰分32は増加する。この期間においても、制御部16は、ステップ22とステップ24とを繰り返し実行し、ステップ25(供給電流総量と電流閾値Hとの比較)は実行されない。充電電流量30、31が垂下した結果、DC/DC変換器12a、12bから供給している電流の総量が電流閾値H以下となる可能性があるが、充電装置1のDC/DC変換器12a、12bは全て使用中で、新たな充電を開始することはできないので、ステップ25を実行する必要がない。したがって、制御部15は、DC/DC変換器12a、12bから供給される電流量の総量を求めるための計算を行うことはない。
時点で、蓄電池15aの充電率が80%となり充電電流供給停止条件を満たすと(ステップ22)、ステップ23が実行され、DC/DC変換器12aからの充電電流の供給が停止される。また、操作部17の液晶タッチパネル画面に充電完了の旨を表示し、使用者に充電完了を通知する。EV1の使用者は、EV1をコネクタ14aから外して、EV1を移動することができる。その後、蓄電池15bへの充電が完了するt時点まで、制御部16はステップ22、24および25を繰り返し実行する。この期間では、DC/DC変換器12bのみが充電電流を供給しているので、電流の総量は蓄電池15bの充電電流量31と同じとなる。このため、ステップ25において、制御部16は、充電中のDC/DC変換器12bからの供給電流量を電流の総量として、電流閾値Hと比較を行う。
時点で、蓄電池15bの充電率が80%となり充電電流供給停止条件を満たすと(ステップ22)、ステップ23が実行され、DC/DC変換器12bからの充電電流供給が停止する。また、操作部17の液晶タッチパネル画面に充電完了の旨を表示し、使用者に充電完了を通知する。EV2の使用者は、EV2をコネクタ14bから外して、EV2を移動することができる。この時点で全ての蓄電池15a、15bの充電が完了したため(ステップ26)、充電プロセスを終了する。
以上により、充電装置1のコネクタ14aに接続されたEV1の蓄電池15aと、コネクタ14bに接続されたEV2の蓄電池15bを順次充電することができる。充電装置1のDC/DC変換器が2つの場合には、
AC/DC変換器11の定格出力電流≧DC/DC変換器12aの供給電流(蓄電池15aの充電電流)+DC/DC変換器12bからの供給電流(蓄電池15bの充電電流)
の関係となる。このため、制御部16を、電流の供給を行っていないDC/DC変換器がある場合(ステップ24)のみ、電流の総量が電流閾値以下であるか否かを判定する(ステップ25)ように構成することにより、充電プロセスの全期間t〜tを通して、操作部16は、供給電流の総量を求めるために常時計算する必要がない。このため、制御部16の構成を簡素化することができる。
実施例3
図5Aに、本発明に係る別の実施例である充電装置2の概略構成を示す。実施例1や実施例2で説明した充電装置1は、装置構成を簡素化するためにDC/DC変換器の数を減らすと、同時にコネクタの数も減ってしまうため、充電装置に接続可能なEVの蓄電池も減ってしまう。これに対して、本実施例の充電装置2は、DC/DC変換器52a、52bの数より多くのコネクタ54a〜54eを備える。以下に、充電装置2の構成の概略を説明する。
充電装置2は、外部の交流電力系統50に着脱自在に接続可能で、交流電力系統50から入力される交流電力を直流電力に変換して出力するAC/DC変換器51と、AC/DC変換器51の出力に接続されたDCバス59と、DCバス59に接続され、DCバス59から入力される直流電力を蓄電池の電圧に変換して出力する2つのDC/DC変換器52a、52bを備える。各DC/DC変換器52a、52bの出力は、対応する2つの切替器53a、53bのそれぞれに接続される。各切替器53a、53bは、5つのコネクタ54a・・・54eのうちの一つに選択的に接続可能である。コネクタ54a・・・54eは、充電を行うEVの蓄電池55a・・・55eとのそれぞれと着脱自在に接続可能である。よって、切替器53a、53bの接続切替により、DC/DC変換器52a、52bから供給される充電電流のそれぞれを、5つのコネクタ54a・・・54eに接続された蓄電池55a・・・55eのいずれかに選択的に供給することができる。
さらに、充電装置2は、制御部56と、制御部56に接続された操作部57と通信部58を備える。制御部56は、MPUと、MPUに接続されたメモリおよび通信インターフェイスを備え、DIOやイーサネット(登録商標)などのネットワークを介して、AC/DC変換器51、DC/DC変換器52a、52bおよび切替器53a、53bと接続されている。通信部58は、コネクタ54a・・・54eに接続され、コネクタ54a・・・54eに接続される蓄電池55a・・・55eを搭載したEV1・・・EV5と通信(例えばCAN通信)を行うことができる。通信部58は、切替器53a、53bを介さずに各コネクタ54a・・・54eに接続されているため、切替器53a、53bによる切替の影響を受けずに常時通信可能である。
DC/DC変換器52a、52bの定格出力電流は、AC/DC変換器51の定格出力電流以上でなければならない。本実施例の充電装置2は、DC/DC変換器52a、52bの定格出力電流は、AC/DC変換器51の定格出力電流と同一とした。
操作部57および通信部58の機能は、充電装置1の操作部17および通信部18の機能と同一であるために説明を省略する。制御部56は、メモリに格納されたプログラム命令を、MPUで実行することにより、充電プロセスを実行する。充電プロセスの詳細は後述する。制御部56は、AC/DC変換器51から定格出力電力などのデバイス情報を受け取り、また入出力電流、入出力電圧および入出力電力を監視して制御を行う。また、制御部56は、DC/DC変換器52a、52bの入出力電流、入出力電圧および入出力電力を監視および制御を行う。定電流充電時には、制御部56が、DC/DC変換器52a、52bから供給される電流量を制御することによって、一定の電流量を蓄電池55a・・・55eに供給する。また、定電圧充電時には、制御部16は、DC/DC変換器52a、52bの出力電圧を制御するとともに、DC/DC変換器52a、52bから供給している電流量を受け取る。さらに、制御部16は切替器53a、53bが接続するコネクタ54a・・・54eを制御することができる。
次に、本発明に係る充電方法の一実施例である充電装置2の動作について、図2、図4および図5A〜Cを参照しながら説明する。説明を簡素化するため、実施例1と同様に、3台のEVが接続されたときの動作について説明を行う。また、実施例1と同様な動作については、説明を省く。
充電装置2の使用者が充電装置2の設置場所に1台目のEV1を停車させ、コネクタ54aにEV1の蓄電池55aを接続し、操作部57からEV1の充電開始を充電装置2に要求する。制御部56は、操作部57から充電開始の指示を受け取り、通信部58から蓄電池55aの接続確認を受け取ると、充電プロセスを開始する(ステップ21)。この時点で、2台目のEV2の蓄電池55bや3台目のEV2の蓄電池55cは、コネクタ54b、54cに接続されている必要はない。蓄電池55b、55cは、充電装置2が充電を行っている間、いつでも接続可能であり、通信部58によって蓄電池55b、55cの接続状態が確認され、操作部57が蓄電池55b、55cの充電開始要求を受け取ると、これらの情報は直ちに制御部56に提供される。
時点では充電中の蓄電池はないので、ステップ22、24〜27と順次進む。ステップ27では、制御部56は、切替器を制御して充電を開始するDC/DC変換器とコネクタとの接続を切り替える。充電を開始するDC/DC変換器は、充電を行っていないDC/DC変換器52a、52bのいずれでもよい。本実施例では、DC/DC変換器52aが選択される。そして、DC/DC変換器52aに接続されている切替器53aを、蓄電池55aが接続されているコネクタ54aに接続する。この状態を図5Aに示す。これにより、DC/DC変換器52aから、コネクタ54aに接続されたEV1の蓄電池55aに充電電流の供給が可能となる。そして、制御部56は、充電を開始する蓄電池55aへ定電流充電による充電電流の供給を開始する(ステップ28)。
その後、制御部56は、全ての蓄電池に対する充電が完了するまでステップ22〜28を繰り返し実施する。t〜tの期間は、ステップ22、24および25を繰り返し実行する。この期間では、DC/DC変換器12aのみが充電電流を供給しているので、供給電流の総量は、蓄電池15aの充電電流量40と同じである。このため、ステップ25において、制御部16は、充電中のDC/DC変換器12aの供給電流量を電流の総量として、電流閾値Hと比較を行う。
時点で、蓄電池15aが定電流充電から定電圧充電へ移行する(ステップ23)。これにより、蓄電池15aの充電率の上昇に合わせて、DC/DC変換器12aから供給する充電電流量40を垂下させることができる。逆に余剰分43は増加する。その後、充電電流量40が電流閾値H以下となるt時点まで、再び、ステップ22、24、25を繰り返し実行する。
時点で充電電流量40が電流閾値H以下となると、再びステップ26〜28が実行される。ステップ27では、制御部56は、充電を行っていないDC/DC変換器52bと、充電開始要求があり且つ充電を開始していないEV2の蓄電池55bに接続されているコネクタ54bとの接続を変更する。より具体的には、DC/DC変換器52bに接続されている切替器53bをコネクタ54bに接続する。この状態を図5Bに示す。これにより、DC/DC変換器52bから、コネクタ54bに接続されたEV2の蓄電池55bに充電電流の供給が可能となる。そして、制御部56は、充電を開始する蓄電池55bへ定電流充電による充電電流の供給を開始する。
その後、t〜tの期間は、DC/DC変換器52a、52bの両方で並行して充電を行っているため、ステップ22とステップ24とが繰り返し実行され、ステップ25(供給電流総量と電流閾値Hとの比較)は実行されない。
時点で、蓄電池55aの充電率が80%となり充電電流供給停止条件を満たすと(ステップ22)、ステップ23が実行され、DC/DC変換器52aからの充電電流の供給が停止される。また、操作部57の液晶タッチパネル画面に充電完了の旨を表示し、使用者に充電完了を通知する。EV1の使用者は、EV1をコネクタ54aから外して、EV1を移動することができる。
時点で蓄電池55bの充電電流量41は電流閾値H以下であるため、DC/DC変換器52aからの充電電流供給停止により、供給電流の総量は電流閾値H以下となる。このため、ステップ26〜28が実行される。ステップ27では、充電を行っていないDC/DC変換器52aと、充電開始要求がありかつ充電を開始していないEV3の蓄電池55cに接続されているコネクタ54cとの接続を変更する。より具体的には、DC/DC変換器52aに接続されている切替器53aをコネクタ54cに接続する。この状態を図5Cに示す。これにより、DC/DC変換器52aから、コネクタ54cに接続されたEV3の蓄電池55cに充電電流の供給が可能となる。そして、制御部56は、充電を開始する蓄電池55cへ定電流充電による充電電流の供給を開始する。このように、切替器53aを、コネクタ54aからコネクタ54cへと接続を切り替えることにより、EV1の移動を待つことなく、DC/DC変換器52aから新たなEVの充電を開始することが可能となる。
その後、t〜tの期間は、DC/DC変換器52a、52bの両方で並行して充電を行っているため、ステップ22とステップ24とが繰り返し実行され、ステップ25(供給電流総量と電流閾値Hとの比較)は実行されない。
時点で、蓄電池55bの充電率が80%となり充電電流供給停止条件を満たすと(ステップ22)、ステップ23が実行され、DC/DC変換器52bからの充電電流供給が停止される。また、操作部17の液晶タッチパネル画面に充電完了の旨を表示し、使用者に充電完了を通知する。EV2の使用者は、EV2をコネクタ54bから外して、EV2を移動することができる。その後、蓄電池55cへの充電が完了するt時点まで、制御部56はステップ22、24および25を繰り返し実行する。この期間では、DC/DC変換器52aのみで充電しているので、供給電流の総量は蓄電池55cの充電電流量42と同じである。よって、ステップ25において、制御部16は、充電中のDC/DC変換器12aが供給している充電電流量を電流の総量として、電流閾値Hと比較を行う。
時点で、蓄電池15cの充電率が80%となり充電電流供給停止条件を満たすと(ステップ22)、ステップ23が実行され、DC/DC変換器52aからの充電電流供給が停止する。また、操作部57の液晶タッチパネル画面に充電完了の旨を表示し、使用者に充電完了を通知する。EV3の使用者は、EV3をコネクタ54cから外して、EV3を移動することができる。この時点で全ての蓄電池55a、55b、55cの充電が完了したため(ステップ26)、充電プロセスを終了する。
以上の例から明らかなように、対応するDC/DC変換器52a、52bを複数のコネクタ54a・・・54eのうちの1つに選択的に接続可能な切替器53a、53bを備える充電装置2を用いることにより、DC/DC変換器52a、52bの数よりも多い蓄電池55a〜55cの充電を効率的に行うことが可能となり、充電完了までの時間の増加を抑えつつ、充電装置の構成を簡素化することが可能となる。上述した動作説明では、3台分のEVの蓄電池55a〜55cを充電する説明を行ったが、4台以上のEVの充電を行う場合も、同様なプロセスで充電を行うことが可能である。また、本実施例では説明を簡素化するために、DC/DC変換器の数が2つ、コネクタの数が5つの充電装置2の説明を行ったが、さらに多くのDC/DC変換器とコネクタを備えてもよい。
実施例4
図6に本発明に係るさらに別の実施例である充電装置3の概略構成を示す。実施例1〜3で説明した充電装置1および充電装置2では、DCバス19、59にDC電力を供給する電力変換器が、AC/DC変換器11、51のみであった。これに対して、充電装置3のDCバス69には、外部の直流電力系統60(DCグリッドなど)に接続可能なDC/DC変換器61aと、太陽光パネル70などの外部の直流電力源に接続可能なDC/DC変換器61bと、蓄電池71に接続されたDC/DC変換器61cとが接続され、これらのDC/DC変換器61a、61b、61cから直流電力の供給を受けることが可能な構成となっている。このため、実施例4の充電装置3では、「電力変換器から供給可能な最大電流量」は、DC/DC変換器61a、61b、61cから供給可能な最大電流量の合計値となる。
DCバス69、DC/DC変換器62a、62b、切替器63a、63bおよびコネクタ64a、64bの接続関係は、実施例1のDCバス19、DC/DC変換器12a、12b、切替器13a、13bおよびコネクタ14a、14bの接続関係と同様である。
蓄電池71は、充電装置3の補助電力源であり、一時に多くのEV蓄電池への電流供給が必要になった場合に、DCバス69に電流を供給し、逆に供給電流量に余裕がある場合には、DCバス69から電力を受け取って充電する。このため、DCバス69と蓄電池71との間に接続されたDC/DC変換器61cは、双方向に電力変換が可能な双方向電力変換器である。また、蓄電池71は、太陽光パネル70のDC/DC変換器61bと同様に、双方向DC/DC変換器3(61c)が蓄電池71の状態を監視する機能も担う。
また、外部の直流電力系統60に接続されたDC/DC変換器61aや、コネクタ14a、14bを介してEVの蓄電池65a、65bに接続されるDC/DC変換器62a、62bも、双方向電力変換器で構成されている。これにより、直流電力系統60が停電したり、一時的に多くの電力が必要になった場合に、EVの蓄電池65a、65bや太陽光パネル70、蓄電池71から外部の直流電力系統60に電力を供給することが可能である。
上述した点を除き、DC/DC変換器62a、62b、切替器63a、63b、コネクタ64a、64b、制御部66、操作部67および通信部68の機能や動作は、充電装置1のDC/DC変換器12a、12b、切替器13a、13、コネクタ14a、14b、制御部16、操作部17および通信部18と同様である。
充電装置を本実施例のように構成することにより、系統電力の使用を削減し、再生可能エネルギーを利用したEVの蓄電池の充電が可能となる。また、直流電力系統が停電したり、一時的に多くの電力が必要になった場合に外部の系統電力へ電力を供給することが可能となり、電力を有効に利用することが可能となる。
以上、本願発明にかかる蓄電池の充電装置および充電方法に関する説明を行ったが、本発明は上記の実施の形態に係る充電装置および充電方法に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。例えば、本発明の係る充電装置や充電方法は、家庭用や業務用の蓄電池などEV以外の蓄電池の充電にも適用することが可能である。
1、2、3 充電装置
10、50 交流電力系統
11、51 電力変換器(AC/DC変換器)
12a、12b、12n、52a、52b、61a、61b、61c、62a、62b DC/DC変換器
13a、13b、13n、53a、53b、63a、63b 切替器
14a、14b、14n、54a、54b、54c、54d、54e、64a、64b コネクタ
15a、15b、15n、55a、55b、55c、55d、55e、65a、65b、71 蓄電池
16、56、66 制御部
17、57、67 操作部
18、58、68 通信部
19、59、69 DCバス
30、31、40、41、42、101、102、103、110、111、130、131 充電電流曲線
32、43 余剰分(余剰電流量曲線)
60 直流電力系統
61 電力変換器(DC/DC変換器)
70 太陽光パネル
105、106、107 充電率曲線

Claims (11)

  1. 外部の電力系統に接続可能な少なくとも1つの電力変換器と、
    前記電力変換器に接続されたDCバスと、
    前記DCバスに接続された複数のDC/DC変換器と、
    蓄電池に接続可能な複数のコネクタと、
    前記複数のDC/DC変換器のそれぞれに接続され、対応するDC/DC変換器と前記コネクタとの接続を切り替える複数の切替器と、
    前記電力変換器、前記DC/DC変換器、および前記切替器を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記複数のDC/DC変換器のうちで電流の供給を行っていないDC/DC変換器があり、かつ、前記複数のDC/DC変換器から供給している電流の総量が電流閾値以下であるか否かを判定し、
    前記電流の供給を行っていないDC/DC変換器があり、かつ、前記電流の総量が前記電流閾値以下である場合には、前記電流の供給を行っていないDC/DC変換器と、充電を開始する蓄電池に接続された前記コネクタとの接続を、前記切替器により切り替え、
    前記電流の供給を行っていないDC/DC変換器から、前記充電を開始する蓄電池に、充電電流の供給を開始し、
    前記判定、前記切り替えおよび前記充電電流の供給開始を繰り返して、前記複数のコネクタのそれぞれに接続された蓄電池を順次充電する
    ように構成され、
    前記充電電流の電流量は、前記電力変換器から供給可能な最大電流量から所定の電流量を減じた電流量であり、
    前記所定の電流量は、前記電流閾値以上である、
    充電装置。
  2. 前記制御部に接続され、前記蓄電池の充電開始を指示する操作部と、
    前記制御部と前記コネクタとに接続された通信部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記蓄電池は、電気自動車(EV)に搭載された蓄電池である、請求項1または2に記載の充電装置。
  4. 前記制御部は、前記蓄電池の充電を定電流充電で開始し、充電率の上昇に合わせて前記充電電流の電流量を垂下させるように構成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の充電装置。
  5. 2つの前記DC/DC変換器を備え、
    前記制御部は、前記2つの前記DC/DC変換器のうちで電流の供給を行っていないDC/DC変換器がある場合のみ、前記DC/DC変換器から供給している電流の総量が電流閾値以下であるか否かを判定する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の充電装置。
  6. 前記DC/DC変換器の数より多くの前記コネクタを備え、
    前記切替器は、前記対応するDC/DC変換器を前記複数のコネクタのうちの1つに選択的に接続可能な、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の充電装置。
  7. 前記少なくとも1つの電力変換器は、交流電力系統の交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換器および直流電力系統に接続されたDC/DC変換器の少なくとも一方を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の充電装置。
  8. 前記少なくとも1つの電力変換器は、双方向電力変換器を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載の充電装置。
  9. 外部の電力系統に接続可能な少なくとも1つの電力変換器と、
    前記電力変換器に接続されたDCバスと、
    前記DCバスに接続された複数のDC/DC変換器と、
    蓄電池に接続可能な複数のコネクタと、
    を備える充電装置により、複数の蓄電池を充電する方法であって、
    前記複数のDC/DC変換器のうちで電流の供給を行っていないDC/DC変換器があり、かつ、前記複数のDC/DC変換器から供給している電流の総量が電流閾値以下であるか否かを判定するステップと、
    前記電流の供給を行っていないDC/DC変換器があり、かつ、前記電流の総量が前記電流閾値以下である場合には、前記電流の供給を行っていないDC/DC変換器と、充電を開始する蓄電池に接続された前記コネクタとの接続を切り替えるステップと、
    前記電流の供給を行っていないDC/DC変換器から、前記充電を開始する蓄電池に、充電電流の供給を開始するステップと、
    前記判定するステップ、前記切り替えるステップおよび前記充電電流の供給を開始するステップを繰り返して、前記複数のコネクタのそれぞれに接続された蓄電池を順次充電するステップと、
    を含み、
    前記充電電流の電流量は、前記電力変換器から供給可能な最大電流量から所定の電流量を減じた電流量であり、
    前記所定の電流量は、前記電流閾値以上である、
    充電方法。
  10. 前記充電を開始するステップは、前記蓄電池を定電流充電で充電を開始するステップを含み、
    前記方法はさらに、前記蓄電池の充電率の上昇に合わせて、前記充電電流の電流量を垂下させるステップを含む、
    請求項9に記載の充電方法。
  11. 前記充電装置は、2つのDC/DC変換器を備え、
    前記判定するステップは、前記2つのDC/DC変換器のうちで電流の供給を行っていないDC/DC変換器がある場合のみ、前記DC/DC変換器から供給している電流の総量が電流閾値以下であるか否かを判定するステップを含む、
    請求項9または10に記載の充電方法。
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