JP2021027557A - 画像処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】適切なレコメンドをすることができると共に、ユーザーの選択ミスにより誤ったフォルダが選択されてしまう可能性を低減させることを目的とする。【解決手段】文書画像の種類と同一種類と判定された登録画像がある場合、登録画像の保存先フォルダに関する保存先情報を取得する。保存先情報に基づき、文書画像の種類と保存先フォルダが紐づくか否かを判定する。文書画像の種類と保存先フォルダが紐づくと判定された場合、保存先フォルダのレコメンド情報を生成する。レコメンド情報を含むフォルダ選択画面を表示する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
帳票等の紙文書を画像読み取り装置でスキャンしてデジタル化する業務フローが存在する。その際には、一般的に、デジタル化した文書画像に、文書の種類又は内容に応じて、所定のフォルダに格納することが行われる。ここで、振り分けフォルダの指定を人手で行うことは、デジタル化する紙原稿の枚数が多くなると大きな負荷となる。
これを解決する手法として、特許文献1の手法がある。この手法では、選択された文書画像を保存する際に、保存先フォルダの強調表示(レコメンド)を行う。このレコメンドは、フォルダ関連度を用いて行われる。フォルダ関連度は、選択された文書画像とフォルダ内の文書画像すべてとの類似度を算出し、その類似度を平均することにより得られる値である。
特開2015−76064号公報
この手法では、フォルダ内に含まれる文書画像に基づきレコメンドを行うため、レコメンドされるフォルダは、フォルダに含まれるファイルの多くが選択された文書画像と類似している必要がある。そのため、複数の種類の文書画像が保存されているフォルダが保存先フォルダの場合には、適切なレコメンドをすることができない。このような場合は、文書画像を基にした業務処理を行う作業担当者のフォルダに、複数の種類の帳票の文書画像を保存する際等に生じることが予想される。また、文書画像の保存先が文書画像に含まれない情報によって決定される場合は、適切ではないレコメンドをする可能性がある。例えば、同一種類の文書画像について、文書画像のスキャンを行った担当者ごとに、保存先フォルダが異なる場合には、複数の担当者のフォルダがレコメンドされることになる。このような場合、ユーザーの選択ミスにより誤ったフォルダを選択してしまう可能性が高まる。
本発明は、文書画像の種類と同一種類と判定された登録画像がある場合、前記登録画像の保存先フォルダに関する保存先情報を取得する取得手段と、前記保存先情報に基づいて、前記文書画像の種類と前記保存先フォルダとが紐づくか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により前記文書画像の種類と前記保存先フォルダとが紐づくと判定された場合、前記保存先フォルダのレコメンド情報を生成する生成手段と、前記レコメンド情報を含むフォルダ選択画面を表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、適切なレコメンドをすることができると共に、ユーザーの選択ミスにより誤ったフォルダが選択されてしまう可能性を低減させることができる。
画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施形態1の情報処理の一例を示すフローチャートである。 文書画像をオブジェクトブロックに分割した一例を示す図である。 マッチングの概要の一例を示す図である。 データ構造の一例を示す図である。 S207の詳細を示すフローチャートである。 フォルダ選択画面を示す図である。 フォルダ選択画面を示す図である。 実施形態2の情報処理の一例を示すフローチャートである。 S901の詳細を示すフローチャートである。 画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
図1は、画像処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
画像処理装置100は、ユーザーインターフェース104、CPU105、RAM106、記憶部107、画像読取部108、画像出力部109、ディスプレイ110を備え、装置制御部102を介して相互に通信可能に接続されている。また、更に画像処理装置100は、画像データを処理するASICから構成される画像処理部103を有する。また、画像処理装置100は、ネットワーク101を介して、非図示の外部の情報処理装置と接続されている。
ユーザーインターフェース104は、例えばキーボード、マウス、その他入出力装置によって構成され、各種の設定値又は指定値を入力することができる。
CPU105は、記憶部107内の初期プログラムに従って、メインプログラムを記憶部107より読み出し、RAM106に記憶する。RAM106は、プログラム格納用、ワーク用のメインメモリとして使用される。そして、メインプログラムに従って、CPU105は、装置制御部102を制御する。装置制御部102はコントローラ基盤から構成される。装置制御部102上に、CPU105、RAM106、記憶部107、画像処理部103、ネットワーク101の各デバイスが実装されている。
画像読取部108は、スキャナーデバイスであり、紙文書等を読取ることにより画像データ形式の文書画像を取得することができる。装置制御部102は、画像読取部108から文書画像を取得すると、記憶部107に記憶する。そして、装置制御部102は、スキャンアシスト処理を実行する際に、記憶部107に記憶された文書画像をRAM106に読み出す。ここで、スキャンアシスト処理は、送付先の保存先フォルダをレコメンドする処理である。
そして、装置制御部102は、RAM106上の文書画像を解析し、スキャンアシストのための情報を生成する。解析処理は、4つの処理からなる。1つ目は、文書画像内の文字列ブロックを抽出するブロックセレクション処理(BS処理)である。2つ目は、文字列画像から文字列情報を抽出する光学文字認識処理(OCR処理)である。3つ目は、登録されている文書画像と新たにスキャンされた文書画像との間の類似度を求め、文書画像の種類を判定する処理である。4つ目は、判定処理を基にスキャンアシストのための情報を生成する処理である。スキャンアシストのための情報は、保存先フォルダに関連する情報からなる。
次に、装置制御部102は、生成されたスキャンアシストのための情報を用いて、スキャンアシストのためのUI画面を生成し、ディスプレイ110上に表示する処理を実行する。そして、装置制御部102は、ユーザーインターフェース104を介したユーザーからの指示に基づき、送信処理を行う。そして、装置制御部102は、ユーザーからのフィードバックを含めたスキャンアシスト処理結果についての情報を記憶部107に記憶する。
また、装置制御部102は、記憶部107に記憶された文書画像を画像出力部109に提供する。画像出力部109は、種々の形式で文書画像を出力する処理を実行する。画像出力部109は、プリンタデバイスである。例えば、画像出力部109は、文書画像に係る画像データを、記憶媒体に出力する処理を実行することができる。又は、画像出力部109は、印刷機能を備え、紙媒体等の出力媒体に文書画像を出力する処理を実行してもよい。
以上説明した画像処理装置100は一例であり、画像読取部108及び画像出力部109のうち、画像出力部109を有さない構成の画像処理装置100であってもよい。また、画像処理装置100の一部機能を、ネットワークを介して通信を相互に行うことにより、外部処理装置で実行するようにしてもよい。外部処理装置は、サーバー等のコンピュータ装置で実装してもよいし、インターネット上のクラウドサーバーで実装してもよい。画像処理装置100は、その他必要に応じて、その他の構成を備えるものであってもよい。
次に、本実施形態の情報処理について、図2を用いて説明する。図2は、画像処理装置100における新しくスキャンされた文書画像に対するスキャンアシストフローの全体を示すフローチャートである。図2のフローチャートは、ユーザーインターフェース104を介して、ユーザーから文書画像のスキャン指示を受け付けることにより起動する。その際、起動したユーザー名についての情報を装置制御部102は、RAM106に保持しておく。ユーザー名は、不図示の認証装置等を利用することにより取得可能である。図2に示されるフローチャートによる処理は、記憶部107に記憶されたプログラムコードがRAM106に展開され、CPU105によって装置制御部102が制御されることにより実行される。
図2のステップS201において、装置制御部102は、画像読取部108で文書をスキャンし、文書画像に変換する。そして、装置制御部102は、画像処理部103で色変換処理及び階調補正等の文書画像用の補正処理を行い、記憶部107に保存する。この文書画像を以後、クエリ文書画像と呼称する。
次に、ステップS202において、装置制御部102は、記憶部107に保存されているクエリ文書画像をRAM106に読み出し、回転補正処理を行う。装置制御部102は、回転角度を算出し、算出した回転角度を用いて、画像を回転させることにより回転補正処理を行う。装置制御部102は、回転角度の算出を、文書画像内の文字列及び線がデジタル的には水平方向に並んでいることを利用する。例えば、装置制御部102は、様々な方向への射影ヒストグラムを取り、ヒストグラムのピークとボトムとが短い周期で大きく振動するヒストグラムに対応する角度を選択することにより、回転角度を算出することができる。これは、正しい方向への射影であれば、同一ラインの文字列及び同一方向の罫線等の水平の線が、ヒストグラム上の同一のビンに投票され、行間にあたる部分には何も投票されないため、大きな振幅が文字間の周期で生じるためである。ここまでの手法で算出された角度は、文字の向きが考慮されておらず、180度の不確実性が存在する。装置制御部102は、文字の向きについて、簡易的な文字認識処理を行った際の文字の確からしさ情報を用いて、判定することができる。これにより、文字の向きも考慮した角度情報を算出することができる。
次に、ステップS203において、装置制御部102は、クエリ文書画像に対して、ブロックセレクション処理(BS処理)を実行する。ブロックセレクション処理とは、画像内の領域を分割してオブジェクトブロックにし、それぞれのブロックの属性を判定する処理である。具体例を、図3を用いて説明する。図3(A)はステップS201で読み取った文書画像の一例である。図3(B)は、文書画像をオブジェクトブロックに分割したものである。ブロック各々について、文字(TEXT)/図画(PICTURE)/写真(PHOTO)/線(LINE)/表(TABLE)等の属性が判定され、異なる属性を持つ領域に分割された様子を示している。
ここで、ブロックセレクション処理の方法について、以下に説明する。先ず、装置制御部102は、文書画像を白黒に二値化し、輪郭線追跡を行って黒画素輪郭で囲まれる画素の塊を抽出する。面積が所定の面積よりも大きい黒画素の塊については、装置制御部102は、内部にある白画素に対しても輪郭線追跡を行い、白画素の塊を抽出し、更に一定面積以上の白画素の塊の内部から再帰的に黒画素の塊を抽出する。
このようにして得られた黒画素の塊を、装置制御部102は、大きさ及び形状で分類し、異なる属性を持つ領域へ分類していく。装置制御部102は、例えば、縦横比が1に近く、大きさが一定の範囲のものを文字相当の画素塊とする。更に装置制御部102は、近接する文字が整列よくグループ化されうる部分を文字領域(TEXT)とする。装置制御部102は、扁平な画素塊を線領域(LINE)とする。装置制御部102は、一定大きさ以上でかつ四角系の白画素塊を整列よく内包する黒画素塊の占める範囲を表領域(TABLE)とする。装置制御部102は、不定形の画素塊が散在している領域を写真領域(PHOTO)とする。そして、装置制御部102は、それ以外の任意形状の画素塊を図画領域(PICTURE)とする。ブロックセレクション処理で得られた各ブロックに対する属性情報は以降に説明する類似度計算等のための情報として用いられる。ここで、文字領域と判定されたブロックをBSテキストブロックと呼称する。BSテキストブロックの情報は、OCR(光学的文字認識)処理にも利用可能である。装置制御部102は、ステップS203で必要に応じて、OCR処理を行ってもよい。
次に、ステップS204において、装置制御部102は、クエリ文書画像と登録文書画像群との間でマッチング処理を行うことにより、文書画像の種類の判定を行う。ここで、登録文書画像群は、後述するステップS212で登録された過去に処理された文書画像の集まりである。また、マッチング処理とは、クエリ文書画像とすべての登録文書画像との間で類似度を算出し、最大の類似度を持つ登録画像を得る処理である。装置制御部102は、この最大の類似度が所定の閾値以上であった場合に、クエリ文書画像は、この最大の類似度を得た登録文書と同一種類の文書画像である判定する。装置制御部102は、最大の類似度が所定の閾値を上回らなかった場合には、同一種類の登録画像は存在しなかったと判定する。なお、装置制御部102は、この登録文書画像群を記憶部107からRAM106に読み出して利用する。また、登録文書画像群は、文書画像そのものでなく、各文書画像のブロックセレクション処理結果等のマッチング処理に利用可能な特徴量であってもよい。
ここで、マッチングの概要について、図4を用いて説明を行う。図4(A)はクエリ文書画像であり、図4(B)及び図4(C)は登録文書画像である。図4(A)と図4(B)はテキストの配置が類似しており、図4(A)と図4(C)はテキストの配置が類似していない。そのため、適切な手法を利用して、図4(A)と図4(B)の類似度と、図4(A)と図4(C)の類似度を算出すると、前者の方の類似度の方が高くなる。そのため、この場合には、マッチングの結果として、図4(B)が選択される。
ここで、BSテキストブロックを用いた類似度算出の概念についても説明をしておく。図4(D)は、図4(A)のBSテキストブロックを図示したものである。点線がBSテキストブロックであり、ID000〜ID004は各テキストブロックのIDである。図4(A)の文字列がBSテキストブロックになっていることが分かる。同様に、図4(E)は、図4(B)のBSテキストブロックを図示したものであり、図4(F)は、図4(C)のBSテキストブロックを図示したものである。BSテキストブロックを用いた類似度算出は、BSテキストブロックの形状及び配置がどれだけ類似しているかに着目して、類似度を算出する方法である。図4(D)と図4(E)は類似しているBSテキストブロックが多い。具体的には、図4(D)ID000と図4(E)ID004、図4(D)ID001と図4(E)ID003、図4(D)ID002と図4(E)ID000、図4(D)ID003と図4(E)ID001が類似している。更に、図4(D)と図4(E)は、図4(D)ID004と図4(E)ID005が同一の位置になるように位置合わせして考える。そうすると、図4(D)ID004と図4(E)ID005、図4(D)ID003と図4(E)ID002、図4(D)ID002と図4(E)ID001が類似している。図4(D)と図4(F)は、若干オーバーラップしているBSテキストブロックは存在するが、類似度が高いBSテキストブロックは存在しない。そのため、図4(D)と図4(E)の類似度と、図4(D)と図4(F)の類似度を算出すると、前者の方の類似度の方が高くなる。
ここでは、帳票レイアウト情報であるBSテキストブロックを利用したマッチングについて説明した。しかし、装置制御部102は、その他の情報も活用してマッチングを行い、文書画像同士の類似度を判定してもよい。例えば、装置制御部102は、ユーザー情報(個人ID、組織ID等)、OCR情報(文書全体のOCR結果、特定のキーワードの有無、人名や会社名やタイトルの情報等)を活用して類似度を判定してもよい。また、装置制御部102は、複数の類似度判定ロジックを利用して、複数の観点で同一種類と判定される登録文書画像を見つけて、それぞれについて、後段のステップで文書画像の種類と保存先フォルダが紐づくかを判定してもよい。
続いて、ステップS205において、装置制御部102は、ステップS204で、同一種類と判定した登録文書があったかどうかを判定する。装置制御部102は、同一種類と判定した登録文書があった場合には、ステップS206に進み、同一種類と判定した登録文書がなかった場合にはステップS211に進む。
ステップS205からステップS206に遷移した場合、装置制御部102は、ステップS204で得られた同一種類と判定した登録文書画像に対応する保存先フォルダ情報を取得する処理を行う。この保存先フォルダ情報は、この登録文書画像と同一種類と判定した過去のクエリ文書画像群の保存先に関する情報である。情報としては、保存先フォルダのフォルダパス(URL等も含む)、保存日付、保存した人の情報、レコメンドした保存先のフォルダパス、有効なレコメンドであったかの情報等がある。
ここで、装置制御部102がRAM106又は記憶部107に保持するデータ構造の一例について、図5を用いて説明する。図5(A)は、クエリ文書画像のBSテキストブロック情報(ステップS203の処理結果)を保持するデータ構造である。1列目は、このデータ構造が持つ変数の情報であり、2列目は、各変数の型についての情報である。ここで、型の列の「short」は整数型を示す。「[ ]」はベクタ型を示す。「floAt」は浮動小数点を示す。「BooleAn」はブール型を示す。「String」は文字列を示す。「DAte」は日付型を示す。これは、図5の図面で共通である。図5(A)においては、クエリ文書画像について、画像幅、画像高さ、BSテキストブロック数の情報に加えて、「BSテキストブロック」のデータ構造をベクタで持つ。「BSテキストブロック」のデータ構造は、図5(B)となる。「BSテキストブロック」は、ブロックID、ブロック幅、ブロック高さ、ブロック左上頂点座標のX座標及びY座標を持つ。
登録文書画像側のデータ構造は、図5(C)となる。これは、後述するステップS212で生成が行われる。具体的には、登録文書画像ID、画像幅、画像高さ、BSテキストブロック数、「BSテキストブロック」のベクタ、「保存先フォルダ情報ID」からなる。ここで、「BSテキストブロック」は、図5(B)のデータ構造を意味する。装置制御部102は、図5(A)及び図5(C)のBSテキストブロックリストの情報を利用して、クエリ文書画像と登録文書画像との間でのマッチング処理を行う。このマッチング処理のマッチング結果を格納するデータ構造は、図5(D)となる。マッチング結果は、マッチングした登録文書のIDと、マッチング処理で算出した類似度を持つ。
図5(C)の「保存先フォルダ情報ID」は、登録文書画像に対応する保存先フォルダ情報のデータ構造のインスタンスを示すIDである。保存先フォルダ情報の具体的なデータ構造は、図5(E)となる。保存先フォルダ情報は、保存先フォルダ情報IDと、対応登録文書画像IDと、「個別クエリ文書画像保存先情報」のベクタを持つ。対応登録文書画像IDは、保存先フォルダ情報のインスタンスに対応する登録文書画像のIDである。「個別クエリ文書画像保存先情報」のデータ構造は、図5(F)となる。保存先フォルダパスは、保存先のフォルダを一意に表現する文字列である。この文字列は、保存先システムに合わせた文字列でよく、例えば、保存先システムのルートフォルダからの相対パス、又はURL等である。保存日付は、クエリ文書画像が送信されて保存された日付である。保存ユーザー名は、クエリ文書画像の送信を行ったユーザー名である。保存ユーザー名は、RAM106に保持している図2のフローチャートを起動したユーザーに関するユーザー名等から取得することができる。レコメンド成功フラグリストの1つ1つの要素は、後述するステップS210においてレコメンドした保存先フォルダが、ユーザーに利用された場合に「true」となる。利用されなかった場合には「false」となる。複数のフォルダパスをレコメンドする場合があるため、ベクタとなっている。実際にレコメンドしたフォルダパスが、レコメンド先フォルダパスリストの要素となる。複数のフォルダパスをレコメンドする場合があるため、ベクタとなっている。レコメンド先フォルダパスリストのx番目の要素のレコメンドが成功したかの情報が、レコメンド成功フラグリストのx番目の要素となる。
後述するフォルダレコメンド情報で利用されるデータ構造が図5(G)となる。レコメンド先フォルダパスリストの要素は、レコメンドすべき保存先フォルダのパスとなる。レコメンド先フォルダパスリストの0番目の要素が最もレコメンド優先度が高い保存先フォルダのパスとなり、以降、優先度順に保存先フォルダのパスがレコメンド先フォルダパスリストに保持される。
以上のようなデータ構造を前提として、後述するステップを説明していく。
続いて、ステップS207において、装置制御部102は、取得した保存先フォルダ情報に基づき、同一種類と判定した登録文書画像と保存先フォルダが紐づくかを判定する。ここで、この判定の詳細処理について、図6のフローチャートを用いて説明を行う。図6は、ステップS207の処理の詳細を示すフローチャートである。まず、ステップS501において、装置制御部102は、保存先フォルダ情報から統計量を計算する。ここでの統計量は、登録文書画像と、保存フォルダが紐づいているかを判定するための統計量である。ここでの「紐づいている」とは、ユーザーが文書画像の種類のみに応じて、保存フォルダを選択していることを意味する。「紐づいている」場合には、文書画像の種類に応じて、保存先フォルダをレコメンドする意味があることになる。統計量の例を下記に示す。
・最頻フォルダパスの保存回数A
・総保存回数B
・最頻フォルダ保存比率C=A/B
最頻フォルダパスの保存回数Aは、保存先フォルダ情報において、保存回数の多いフォルダパス上位F個の合計保存回数である。文書画像の種類と保存先フォルダが静的に紐づいていることを想定する場合には、Fは1でよい。保存先フォルダが定期的に変更されるような場合に対応するためには、Fを1より大きく設定しておく必要があるが詳細は後述する。総保存回数Bは、保存先フォルダ情報が保持しているクエリ文書画像群に対応した個別の保存情報の数である。これらの統計量は、図5(E)、図5(F)のようなデータ構造を保持していれば、計算することができる。最頻フォルダパスの保存回数Aは、図5(F)保存先フォルダパスを集計することにより算出可能である。総保存回数Bは、図5(E)の個別クエリ文書保存先情報のベクタの個数である。ここで、最頻フォルダパスの保存回数Aと、総保存回数Bを計算する際には、直近に保存されたものほど重視するように重みづけをしたり、一定期間内の保存先フォルダ情報だけを利用するようにしたりしてもよい。このようにすることにより、保存先フォルダが変更された場合への対応力が向上する。例えば、定期的に保存フォルダが変更されるような場合では、時間が経過すると、最頻フォルダ保存比率Cが低下していく。そのような場合に、Fを2として、変更間隔以下の期間に保存された情報だけを収集するようにすれば、常に現在又は1つ前のフォルダの情報だけを利用して、主フォルダ保存比率Cが計算される。そのため、最頻フォルダ保存比率Cを高く保つことができる。但し、Fを1よりも大きく設定する場合には、間違った紐づけを行わないために、後述する判定処理の係数を厳しく設定する必要がある。
続いて、ステップS502において、装置制御部102は、帳票の種類と保存先フォルダの紐づきを判定する。判定には、ステップS501で計算した統計量を利用する。
例えば、装置制御部102は、下記のような判定を行う。
・条件1:最頻フォルダ保存比率C>N
・条件2:総保存回数B>M
・判定条件:条件1と2の両方を満たす
Nは0.8、Mは2等と設定しておけば、フォルダ保存が3回以上されているレイアウトにおいて、8割以上保存されているフォルダパス群がある場合にのみ、紐づいていると判定されることとなる。なお、条件1のみでNを0.8とすると、2回目に常に紐づいていると判定してしまうことになり、不適切な判定となる。なお、総保存回数Bに応じて、前述したF及びNを切り替えることにより、安定した判定となるようにしてもよい。例えば、総保存回数が小さいうちは統計量の信頼性が低いので、Fを小さく、Nを大きくしておけば、確実に紐づいている際にのみ、紐づき判定を行うことができる。
逆に、早めにレコメンドの実施を行うことが望ましい場合もある。例えば、常に文書画像の種類と保存フォルダが対応しているユーザーにとっては、同一種類の文書画像を3回以上利用しないとレコメンドされないことがストレスになる。例えば、登録文書画像群すべてにおいての最頻フォルダ保存比率Cの加重平均(保存回数で重みづけ)が一定の割合を超えていた場合には、常に文書画像の種類と保存フォルダが対応していることが想定される。このような場合には、新規の文書画像についても対応していることが想定される。そのため、装置制御部102は、例えば、N:0.8 M:0等として、2回目からレコメンドがされるようにしてもよい。
また、ユーザーが明示的に指示したときには、装置制御部102は、常に紐づき判定をするようにしてもよい。ユーザーの明示的な指示は、図2のフローチャートを最初に起動する際にユーザーが指示する場合、又は図2のフローチャートに関わる事前設定を行う際にユーザーが指示する場合等がある。
以上がステップS207の処理の詳細である。なお、ステップS207における処理は、予め計算することができる。装置制御部102は、処理パフォーマンスを向上させるために、予め計算をしておいた結果を記憶部107に保持しておき、その結果を参照するようにしてもよい。
続いて、ステップS208において、装置制御部102は、ステップS207における判定結果に基づき処理を分岐させる。装置制御部102は、ステップS207で、文書画像の種類と保存先フォルダが紐づいていると判定した場合には、ステップS209へと進む。装置制御部102は、判定しなかった場合には、ステップS211へと進む。
ステップS209に進んだ場合には、装置制御部102は、フォルダレコメンド情報を生成する。フォルダレコメンド情報は、ユーザーにレコメンドする保存先フォルダについての情報である。具体的なデータ構造の例は、前述した図5(G)である。レコメンドすべきファルダとして、下記のようなフォルダが想定される。
・直近に同一種類の文書画像を保存したフォルダ
・直近R回に同一種類の文書画像を最も多く保存したフォルダ
・同一種類の文書画像を最も多く保存したフォルダ
・フローチャートを実行しているユーザーが直近に同一種類の文書画像を保存したフォルダ
・フローチャートを実行しているユーザーが直近R回に同一種類の文書画像を最も多く保存したフォルダ
・フローチャートを実行しているユーザーが同一種類の文書画像を最も多く保存したフォルダ
ここで、Rは予め設定しておく定数である。これらのフォルダは、保存先フォルダ情報を利用して求めることが可能である。具体的には、図5(F)の保存先フォルダパス、保存日付、保存ユーザー名を利用すれば、求めることができる。これらのレコメンド候補のうち、どのフォルダを利用するか、どのような優先順位でレコメンドすべきかは、ユーザーによる想定利用形態に応じた設定、ユーザーによる事前設定、レコメンドの成功履歴に応じた重みづけ等、種々の方法がある。例えば、保存先を決めるルールが処理ユーザーに依存せず、保存先フォルダが定期的に変わる可能性がある場合には、下記のような形でのレコメンドを行えばよい。
第一優先順位:直近に同一種類の文書画像を保存したフォルダ
第二優先順位:直近R回に同一種類の文書画像を最も多く保存したフォルダ
#第一優先順位と第二優先順位のフォルダが同一の場合には、第一優先順位のフォルダのみをレコメンドする
このようなレコメンドをするのは、定期に変更される可能性があるため、直近に保存したフォルダが次回以降も利用される可能性が高いためである。しかしながら、ユーザーの誤操作の可能性もあるので、直近R回に最も保存されているフォルダについてもレコメンドを行う。
ステップS207の紐づき判定と、ステップS209のフォルダレコメンド情報生成が分離されているため、紐づき判定とは異なり、保存回数だけではなく、直近に保存されたフォルダの観点でのレコメンドが可能となる。つまり、紐づき判定とは異なる観点で、フォルダレコメンド情報の生成が可能となる。
続いて、ステップS210において、装置制御部102は、フォルダレコメンド情報に基づき、ファルダレコメンドありのフォルダ選択画面を生成し、ディスプレイ110に表示する。そして、ユーザーによる操作をユーザーインターフェース104で受け付ける。ファルダレコメンドありのフォルダ選択画面は、フォルダレコメンド情報に含まれるフォルダパスが容易に選択可能になっていればよい。ユーザーが保存先のフォルダの選択を行った場合、装置制御部102は、ステップS213に遷移する。
ここで、UI例について、図7を用いて説明を行う。図7で示す画面は、ディスプレイ110にて表示される。ユーザーによる操作はユーザーインターフェース104を用いて行われる。また、装置制御部102は、ネットワーク101を介して、予め設定された送付先サーバー又はストレージのフォルダ情報を適宜取得することが可能である。
図7(A)は、レコメンドすべき保存先フォルダが1つだけの場合のフォルダ選択画面である。つまり、図5(G)のレコメンド先フォルダパスリストの要素が1つだけの場合のフォルダ選択画面である。図7(A)において、レコメンドすべき保存先フォルダは「階層3_ABD」である。図7(A)においては、このフォルダを選択可能な画面を最初から表示することにより、フォルダのレコメンドを行っている。選択候補フォルダ表示欄601に、「階層1_A/階層2_AB/階層3_ABD」と表示されている。「階層1_A/階層2_AB/」は、上位ファルダも含めたフォルダパスである。「階層3_ABD」は、フォルダ名である。そして、フォルダ内容表示欄602には、「階層3_ABD」の内容が表示される。この例においては、「階層3_ABD」にはフォルダは存在せず、上の階層のフォルダに戻るためのボタン603だけが表示されている。ボタン604は、本UI画面へと遷移する前の画面へ戻るためのボタンである。ボタン605は、フォルダ選択を行うためのボタンであり、選択されると、保存先フォルダとして、「階層3_ABD」が選択される。ユーザーが任意のフォルダを選択したい場合には、フォルダ内容表示欄602を利用して、適切なフォルダに移動し、ボタン605を選択する。本画面においては、まずボタン603を選択し、上位階層のフォルダに移動し、そこを起点に適切なフォルダに移動していく。
図7(B)は、レコメンドすべき保存先フォルダが複数ある場合のフォルダ選択画面である。つまり、図5(G)のレコメンド先フォルダパスリストの要素が複数ある場合のフォルダ選択画面である。図7(B)と図7(A)の違いは、ボタン606が存在することである。この例においては、ボタン606を選択すると、図7(C)の画面に遷移する。図7(C)は、レコメンドされる保存先ファルダが「階層3_ABC」となっており、選択候補フォルダ表示欄607の表示も、「階層1_A/階層2_AB/階層3_ABC」へと切り替わっている。ボタン608が選択されると、保存先フォルダとして、「階層3_ABC」が選択される。
ボタン609が選択された場合には、レコメンド先フォルダパスリストの次の要素をレコメンドする画面に遷移する。レコメンド先フォルダパスリストの最後の要素をレコメンドする画面からは、最初の要素をレコメンドする画面に遷移する。
更に、別のUI例について、図8を用いて説明を行う。図8で示す画面は、ディスプレイ110にて表示され、ユーザーによる操作はユーザーインターフェース104を用いて行われる。また、装置制御部102は、ネットワーク101を介して、予め設定された送付先サーバー又はストレージのフォルダ情報を適宜取得することが可能である。
図8(A)は、レコメンドすべき保存先フォルダが2つの場合のフォルダ選択画面である。つまり、図5(G)のレコメンド先フォルダパスリストの要素が2つの場合のフォルダ選択画面である。図8(A)において、レコメンドすべき保存先フォルダは「階層3_ABD」及び「階層3_ABC」である。これらに対応し、フォルダ選択ボタン701に「階層1_A/階層2_AB/階層3_ABD」と表示され、フォルダ選択ボタン702に「階層1_A/階層2_AB/階層3_ABC」と表示されている。フォルダ選択ボタン701が選択されると、保存先フォルダとして「階層3_ABD」が選択される。フォルダ選択ボタン702が選択されると、保存先フォルダとして「階層3_ABC」が選択される。ボタン703は、本UI画面へと遷移する前の画面へ戻るためのボタンである。ボタン704を選択すると、ユーザーが任意のフォルダを選択するための画面である図8(B)へと遷移する。図8(B)の選択候補フォルダ表示欄705は、現在の選択候補のフォルダ名を表示するものであり、最上位層のフォルダ名である「ルート」が表示されている。フォルダ内容表示欄706には、「ルート」フォルダに含まれるフォルダに移動するためのボタンが表示されている。順次、このボタンを選択していくことにより、ユーザーは任意のフォルダへと移動することができる。ユーザーが選択したいフォルダに移動したあとに、ボタン707を選択することにより、該当するフォルダを選択することができる。
続いて、ステップS205又はステップS208からステップS211に遷移した場合の説明を行う。ステップS211において、装置制御部102は、ファルダレコメンドなしのフォルダ選択画面を生成し、ディスプレイ110に表示する。そして、ユーザーによる操作をユーザーインターフェース104で受け付ける。ファルダレコメンドなしのフォルダ選択画面は、ユーザーが所望するフォルダが容易に選択可能になっていればよい。ユーザーが保存先のフォルダの選択を行うと、装置制御部102は、ステップS212に遷移する。UI例については、図8(B)と同等ものであればよいため、説明を省略する。
ステップS212において、装置制御部102は、文書マッチング用の情報の更新を行う。ステップS205からステップS211へと遷移をしてきた場合には、マッチングした文書画像がなかったことになるので、クエリ文書画像の新しい登録文書画像としての登録が必要となる。その場合には、クエリ文書画像を新しい登録文書画像として登録する。登録は、装置制御部102が、登録情報を記憶部107に保存することにより行う。登録する情報は、マッチングに必要な情報である。マッチングに必要な情報は、本実施形態においては、ステップS203で算出したクエリ文書画像のBS処理結果である。BS処理結果の情報は、クエリ文書画像の構造に関する情報が含まれており、マッチングに有用な情報であるためである。なお、装置制御部102は、クエリ文書画像の画像情報そのもの、又は局所特徴量等の別種の公知の特徴量を保存しておき、文書画像のマッチングに利用してもよい。具体的なデータ構造の例は、前述した図5(C)の登録文書画像のデータ構造である。
ステップS210又はステップS212からステップS213に遷移すると、装置制御部102は、保存先フォルダ情報の更新作業を行う。装置制御部102は、ステップS205でマッチングしたと判定した登録文書画像又は、ステップS212で新規に登録した登録文書画像に対応する保存先フォルダ情報の更新を行う。更新内容は、ステップS210又はステップS211でユーザーが最終的に選択した保存先フォルダについての情報の追加である。情報は、例えば、フォルダパス(URL等も含む)、保存日付、フローチャートの実行ユーザーの情報等である。ステップS210から遷移した場合には、装置制御部102は、レコメンドした保存先のフォルダパス、有効なレコメンドであったかの情報等の追加も行う。有効なレコメンドであったかどうかは、最終的にユーザーが選択したフォルダと、レコメンドした保存先フォルダの比較により判定可能である。具体的なデータ構造の例は、前述した図5(E)の保存先フォルダ情報及び図5(F)の個別クエリ文書保存先情報であり、図5(F)の個別クエリ文書保存先情報が新規に追加されることになる。登録文書画像と保存先フォルダ情報の対応づけは、前述した図5(C)の保存先フォルダ情報IDと、図5(E)の保存先フォルダ情報IDに同一のIDを入れることにより可能である。更に、逆方向の参照も可能とするために、前述した図5(C)の登録文書画像IDと、図5(E)の対応登録文書画像IDに同一のIDを入れておいてもよい。
最後に、ステップS214において、装置制御部102は、クエリ文書画像の送信設定を行う。送信設定は、ステップS210又はステップS211で選択された保存先フォルダに関する情報と、予め設定された送付先サーバー又はストレージの情報に基づいて生成される。そして、装置制御部102は、ネットワーク101を介して、送信設定に従い、クエリ文書画像を送信する。
以上が、画像処理装置100における情報処理のフローチャートになる。なお、ステップS214とステップS213には依存関係がないため、並列に実行したり、順序を入れ替えたりして、実行してもよい。以上説明したとおり、本実施形態における一連の情報処理では、文書画像の種類と、ユーザーが選択した保存先フォルダとの対応を利用しているため、保存先フォルダに既に含まれている文書画像に左右されずにレコメンドを行うことができる。そのため、複数の種類の文書画像が保存されているフォルダが保存先フォルダの場合であっても、適切なレコメンドをすることができる。また、振り分けた後に、作業フローに従い、1次保存先フォルダから文書画像が移動された場合でも適切なレコメンドを行うことができる。
また、本実施形態における一連の情報処理では、文書画像に含まれる情報のみで、保存先フォルダが決定されているかの判定も行うため、文書画像の保存先が文書画像自身以外の情報によって決定される場合には、レコメンドを行わないことが可能になる。つまり、適切ではないレコメンドを行わないことにより、ユーザーの選択ミスにより誤ったフォルダを選択してしまう可能性を低減させることができる。
なお、本実施形態において、類似度計算にBSテキストブロックを利用しているが、装置制御部102は、他の類似度計算手法を利用してもよい。例えば、画像の見た目自体を比較するために、装置制御部102は、低解像度にした文書画像同士の画素値自体を利用して類似度を計算してもよい。この際には、装置制御部102は、文書画像同士の輝度値の差の絶対値の和、又は相関係数を類似度として利用する。又は、文章の内容の類似度を見るために、装置制御部102は、OCR結果の文字列を利用して類似度を計算してもよい。この際には、装置制御部102は、文字列同士の距離を計算する尺度であるレーベンシュタイン距離等を利用して、類似度尺度を求めればよい。
<実施形態2>
以下、実施形態2について、実施形態1と異なる部分について説明する。
実施形態2では、文書画像の種類とフォルダが直接的に紐づいていない場合に、ユーザーの手動設定の手間を軽減する方法について説明を行う。
実施形態1との差分は、図2及び図6のフローチャートであるため、図2のフローチャートの代わりに図9のフローチャートを参照し、図6のフローチャートの代わりに図10のフローチャートを参照し、説明する。
まず、本実施形態のフローチャートについて、図9を用いて説明する。図9は、画像処理装置100における新しくスキャンされた文書画像に対するスキャンアシストフローの全体を示すフローチャートである。図9のフローチャートの起動方法、実行方法は、図2のフローチャートと同様である。
ここで、図2と図9のフローチャートの違いは、ステップS207とステップS901、ステップS209とステップS902、ステップS210とステップS903である。そこで、ステップS901、ステップS902、ステップS903についてだけ説明を行う。
ステップS901において、装置制御部102は、取得した保存先フォルダ情報に基づき、同一種類と判定した登録文書画像と保存先フォルダが紐づくかを判定する。ここで、この判定の詳細処理について、図10のフローチャートを用いて説明を行う。図10は、ステップS901の処理の詳細を示すフローチャートである。まず、ステップS501とステップS502は、図6のステップS501とステップS502と同様であるため、説明を省略する。
ステップS1001において、装置制御部102は、後続するステップで利用する変数Pを1に初期化する。なお、この変数Pは、後段のステップで利用するため、図10のフローチャートが終了したあとも、RAM106に保持しておく。
続いて、ステップS1002において、装置制御部102は、S502又はS1004で、帳票の種類と保存先フォルダが紐づいていると判定されたかにより分岐を行う。装置制御部102は、紐づき判定された場合にはステップS1006に進む。装置制御部102は、紐づき判定されなかった場合には、ステップS1003に進む。
ステップS1002からステップS1003に進んだ場合は、装置制御部102は、保存先フォルダ情報に含まれるフォルダパスをP階層上にした上で、統計情報を計算する。
例えば、フォルダ情報に含まれるフォルダパスが
「階層1_A/階層2_AB/階層3_ABD」
「階層1_A/階層2_AB/階層3_ABB」
「階層1_A/階層2_AB/階層3_ABC」
「階層1_A/階層2_AA/階層3_ABA」
であったとする。この場合、Pが1であった場合には、
「階層1_A/階層2_AB」
「階層1_A/階層2_AB」
「階層1_A/階層2_AB」
「階層1_A/階層2_AA」
がP階層上のパスとなる。P階層上にする前はすべて異なるフォルダパスであったが、P階層上にすることにより、3/4のフォルダパスが同一のフォルダパスとなる。ユーザーにとっては、このフォルダパスがレコメンドされれば、最上位フォルダから手動で保存先フォルダを設定するよりも少ない工数で、フォルダを設定することができる。このP階層上のフォルダパスを利用して、装置制御部102は、ステップS502と同様に統計量を計算する。なお、最上位階層までの層がP階層以下のフォルダパスは、最上位階層として扱う。
続いて、ステップS1004において、装置制御部102は、帳票の種類と保存先フォルダの紐づきを判定する。本ステップで利用する統計量がステップS1003で算出した統計量であることを除けば、図6のステップS502と同様である。
そして、ステップS1005において、装置制御部102は、変数Pに1を加算する。これは、P階層上のフォルダパスで紐づき判定がされなかった場合に、更に上位の階層のフォルダパスで紐づき判定がされないかを試行するために行う。
ステップS1002からステップS1006に進んだ場合は、装置制御部102は、紐づき判定された際に、最も保存回数が多かったフォルダパスが最上位階層のフォルダであるかを判定する。Pが大きくなると、最終的にすべてのフォルダパスが最上位階層になり、意味のない紐づき判定となるので、この判定を行う。最上位階層のフォルダであると判定しなかった場合には、装置制御部102は、このままフローチャートの処理を終了する。最上位階層のフォルダであると判定した場合には、装置制御部102は、ステップS1007に進む。
ステップS1006からステップS1007に進んだ場合は、装置制御部102は、紐づき判定を変更し、紐づきしていないことにする。
以上がステップS901の処理の詳細である。なお、ステップS901における処理は、予め計算が可能である。処理パフォーマンスを向上させるために、装置制御部102は、予め計算をしておいた結果を記憶部107に保持しておき、その結果を参照するようにしてもよい。
続いて、ステップS902についての説明を行う。ステップS902において、装置制御部102は、フォルダレコメンド情報の生成を行う。フォルダレコメンド情報は、実施形態1と同様の情報である。図10の情報処理で生成された変数Pが1の場合には、装置制御部102は、図2のステップS209と同様の処理を行う。変数Pが1より大きい場合には、装置制御部102は、図10のステップS1003で、最も保存回数が多かったフォルダパスをユーザーにレコメンドする保存先フォルダとする。但し、この保存先フォルダは、ユーザーがこのフォルダをベースに手動で最終的な保存先フォルダを設定することが前提となる。
最後にステップS903についての説明を行う。ステップS903において、装置制御部102は、フォルダレコメンド情報に基づき、ファルダレコメンドありのフォルダ選択画面を生成し、ディスプレイ110に表示する。そして、ユーザーによる操作をユーザーインターフェース104で受け付ける。ファルダレコメンドありのフォルダ選択画面は、フォルダレコメンド情報に含まれるフォルダパスが容易に選択可能になっていればよい。ユーザーが保存先のフォルダの選択を行ったら、装置制御部102は、ステップS213に遷移する。
ここでのUI例は、変数Pが1の場合は、実施形態1と同様である。変数Pが1より大きい場合について、図11を用いて説明を行う。図11で示す画面は、ディスプレイ110にて表示され、ユーザーによる操作はユーザーインターフェース104を用いて行われる。また、装置制御部102は、ネットワーク101を介して、予め設定された送付先サーバー又はストレージのフォルダ情報を適宜取得することができる。
図11において、レコメンドすべき保存先フォルダは「階層2_AB」である。図11においては、このフォルダを選択可能な画面を最初から表示することにより、フォルダのレコメンドを行っている。但し、実際には、変数Pが1より大きいため、ユーザーが保存したいフォルダは、このフォルダの下層のフォルダである可能性が高い。選択候補フォルダ表示欄1101に、「階層1_A/階層2_AB」と表示されている。「階層1_A/階層2_AB/」は、上位ファルダも含めたフォルダパスであり、「階層2_AB」がフォルダ名である。そして、フォルダ内容表示欄1102には、「階層2_AB」の内容が表示される。この例においては、「階層2_AB」には複数のフォルダは存在し、各フォルダへ移動するためのボタンが配置されている。ボタン1103は、本UI画面へと遷移する前の画面へ戻るためのボタンである。フォルダ内容表示欄1102を利用して、適切なフォルダに移動し、ボタン1104をユーザーが選択すると、そのフォルダが保存先フォルダとして選択される。
以上説明したとおり、本実施形態における一連の情報処理により、実施形態1の効果に加えて、直接的に文書画像の種類と保存先フォルダが紐づかない場合であっても、共通して利用される上位フォルダがレコメンドされる。これにより、ユーザーが手動で最上位階層のフォルダからフォルダを選択していくことに比べて、途中階層のフォルダからの選択で済むようになるため、フォルダ選択の手間を軽減することができる。特にフォルダ階層が深い場合、又はフォルダ数が多い場合に、軽減効果が大きくなる。
なお、実施形態1における図2のステップS211におけるフォルダ選択画面に、「途中階層のレコメンド」等のボタンを用意して、本実施形態の図9のステップS901に遷移を行うようにしてもよい。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の実施形態の一例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではない。
以上、上述した各実施形態によれば、ユーザーが指定した文書画像の保存先と、文書画像の種類との関係を利用しているため、フォルダに既に含まれている文書画像の多くが、新しく振り分けを行いたい文書画像と類似している必要がない。そのため、複数の種類の文書画像が保存されているフォルダが保存先フォルダの場合であっても、適切なレコメンドをすることができる。また、振り分け先の保存先フォルダに関する情報を保持しているため、振り分けた後に、作業フローに従い、1次保存先フォルダから文書画像が移動された場合でも適切なレコメンドを行うことができる。
また、文書画像に含まれる情報のみで、保存先フォルダが決定されているかの判定も行うため、文書画像の保存先が文書画像自身以外の情報によって決定される場合には、レコメンドを行わないことができる。つまり、適切ではないレコメンドを行わないことにより、ユーザーの選択ミスにより誤ったフォルダを選択してしまう可能性を低減させることができる。
100 画像処理装置
102 装置制御部

Claims (9)

  1. 文書画像の種類と同一種類と判定された登録画像がある場合、前記登録画像の保存先フォルダに関する保存先情報を取得する取得手段と、
    前記保存先情報に基づいて、前記文書画像の種類と前記保存先フォルダとが紐づくか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により前記文書画像の種類と前記保存先フォルダとが紐づくと判定された場合、前記保存先フォルダのレコメンド情報を生成する生成手段と、
    前記レコメンド情報を含むフォルダ選択画面を表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記フォルダ選択画面において選択されたフォルダに関する情報に基づき、前記保存先情報を更新する更新手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記文書画像の種類と同一種類と判定された登録画像がない場合、前記表示手段は、レコメンド情報を含まないフォルダ選択画面を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記文書画像の種類と前記保存先情報に関する前記保存先フォルダが紐づかない場合、前記表示手段は、レコメンド情報を含まないフォルダ選択画面を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記文書画像の種類と同一種類と判定された登録画像があるか否かを判定する第2の判定手段を更に有し、
    前記第2の判定手段により、前記文書画像の種類と同一種類と判定された登録画像があると判定された場合、前記取得手段は、前記登録画像の保存先フォルダに関する保存先情報を取得することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の判定手段は、前記保存先情報に関する前記保存先フォルダの統計情報に基づいて、前記文書画像の種類と前記保存先フォルダとが紐づくか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の判定手段は、前記保存先フォルダの上位階層のフォルダの統計情報に基づいて、前記文書画像の種類と前記保存先フォルダとが紐づくか否かを判定することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 画像処理装置が実行する情報処理方法であって、
    文書画像の種類と同一種類と判定された登録画像がある場合、前記登録画像の保存先フォルダに関する保存先情報を取得する取得工程と、
    前記保存先情報に基づいて、前記文書画像の種類と前記保存先フォルダとが紐づくか否かを判定する第1の判定工程と、
    前記第1の判定工程により前記文書画像の種類と前記保存先フォルダとが紐づくと判定された場合、前記保存先フォルダのレコメンド情報を生成する生成工程と、
    前記レコメンド情報を含むフォルダ選択画面を表示する表示工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  9. コンピュータを、請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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