JP2021027473A - 無線通信ノードおよび無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】不必要な再送および代理通信を抑制するために代理通信完了通知を適切に処理することが可能な無線通信ノードおよび無線通信システムを提供すること。【解決手段】送信順番があらかじめ定められた送信順番情報を記憶し、通信データを送信順番情報に基づいて送信し、通信データをオーバーヒアする機能を有する無線通信ノード100であって、自ノードで発生し、自ノードから送信し、通信が失敗した通信データを直接通信データとして記憶する直接通信データバッファ106aと、自ノード宛ではないオーバーヒアした通信データに含まれる通信種別情報を判別し、通信データが他ノードの代理通信の成功を示す代理通信完了通知であって、代理通信完了通知に含まれる代理通信データと同一の直接通信データがある場合には、直接通信データを直接通信データバッファ106aから削除する通信種別処理部112とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信が失敗した複数の通信データをアグリゲートして代理通信する無線通信ノードおよび無線通信システムにおいて、不必要な再送および代理通信を抑制するために代理通信完了通知を適切に処理する無線通信ノードおよび無線通信システムに関する。
複数の無線通信ノードを含むメッシュネットワークにおいては、直接電波の届かない無線通信ノードへ通信データを届けるために中継ノード(以下代理通信ノードと称する場合がある)を利用する。
例えば、特許文献1では、直接通信が失敗した場合に、送受信ノード以外のノードが通信データをオーバーヒアし、送信ノードに代わって通信データを代理通信する構成が開示されている。この構成によれば、事前に電波環境の調査およびルーティングを行わなくとも、通信データを目的の受信ノードに届けることが可能になる。しかし、複数の通信が同時に発生した場合には複数回の代理通信が発生する可能性があり、この場合にはネットワーク内でトラフィックが増加する。
この問題を解決するために、例えば、特許文献2では、送信ノードの送信タイミングを、送信順序が前になる送信ノードの送信直後のタイミングに変化させ、さらに、代理通信を行う代理通信ノードの送信を一定時間保留する構成を開示している。この構成によれば、代理通信ノードは複数の送信ノードからの通信データを集めやすくなり、同じ宛先の通信データをアグリゲートすることでトラフィックの増加を抑制し、通信効率を高めることが可能になっている。
特許文献2に基づく、従来技術の構成を図6および図7を参照して説明する。
図6に示すように、無線通信システム1000’は無線通信ノード100’a、無線通信ノード100’b、無線通信ノード100’c、無線通信ノード100’d、無線通信ノード100’eを含んで構成される。無線通信ノードの送信順序は予め規定され、送信順序が直前の無線通信ノードの通信が失敗した場合には、送信順序が次の無線通信ノードは通信が失敗した直後に無線通信を行う。図6においては、無線通信ノード100’dが直接通信が失敗した無線通信ノード100’a、無線通信ノード100’bおよび無線通信ノード100’cの通信データを代理通信する構成が開示されている。
図7は図6の無線通信ノードの通信シーケンスの一例を示す(以下の説明では無線通信ノードを単にノードと称する場合がある)。図6の例では、集約数(アグリゲート数)を3としており、最初にノード100’aがノード100’eに向けて通信データを送信する。この通信を、ノード100’dがオーバーヒア(傍受)しており、ノード100’eがノード100’aの通信データを受信できないことを確認した場合に、ノード100’dは、ノード100’aからの通信データをバッファリングする。
ノード100’bは、ノード100’aの通信が失敗したことを検知できるので、ノード100’aの通信の直後にノード100’eに向けて自身が保有する通信データを送信する。ノード100’bの通信もノード100’dはオーバーヒアする。
ノード100’bの通信データもノード100’eに届かずに通信が失敗した場合には、ノード100’dはノード100’bの通信データをバッファリングする。ノード100’dは先にバッファリングさているノード100’aからの通信データを確認し、同一の宛先であることを確認すると、2つの通信データをアグリゲートする。
ノード100’cは、ノード100’bの通信が失敗したので、ノード100’bの通信の直後にノード100’eに向けて自身の保有する通信データを送信する。ノード100’cの通信はノード100’dがオーバーヒアする。
ノード100’cの通信データもノード100’eに届かずに通信が失敗した場合には、ノード100’dはノード100’cの通信データをバッファリングする。ノード100’dは先にバッファリングしているノード100’a,ノード100’bの通信データを確認し、同一の宛先であることを確認すると、3つの通信データをアグリゲートする。
ノード100’dでは、3つの通信データがアグリゲートされたので、アグリゲート数の条件が満足されたのでノード100’eに向けて代理通信を行う。
また、例えば、特許文献3では、送信ノードから再送された通信データを周辺のノードがオーバーヒアした場合に、当該周辺のノードが代理通信完了通知を再送する、または、送信待ちとなっている代理通信完了通知を送信する構成が開示されている。この構成によれば、送信ノードから再送された通信データに対する代理通信の発生を抑制することが可能になる。
特開2014−225859号公報 特願2018−010542 特開2018―197441号公報
しかし、代理通信完了通知は通信データを直接通信したすべての送信ノードに対して個別に送信されるので、代理通信完了通知はアグリゲート数だけ送信されることになる。したがって、代理通信完了通知を受信するタイミングは、通信データを直接通信したすべての送信ノードで異なる。その結果、代理通信完了通知を受信するタイミングが遅い送信ノードでは通信データの再送が発生する場合があり、この通信データの再送がネットワーク内における無駄な通信となってしまう。また、通信データの再送が発生すると、代理通信完了通知の送信がさらに遅れる場合があり、通信データの再送をした送信ノードでの代理通信の完了確認がさらに遅れる場合がある。
さらに、通信データの再送に対して、他のノードが代理通信を開始してしまう可能性が発生する。このような代理通信が実行された場合には、複数の代理通信完了通知が送信ノードへ送信されるので、トラフィックが増加するとともに通信データの再送をした送信ノードでの代理通信の完了確認がさらに遅れる場合がある。
さらに、代理通信の代理通信が行われた場合にも、複数の代理通信完了通知が送信ノードへ送信されるので、トラフィックが増加するとともに通信データの再送をした送信ノードでの代理通信の完了確認がさらに遅れる場合がある。
上述したように、特許文献3の構成によれば、送信ノードでの代理通信完了通知の受信が遅れると、送信ノードによる再送および他の代理通信ノードによる代理通信を抑制することができない場合が発生する。
そこで、本発明はこのような課題を解決する手段を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る無線通信ノードは、送信順番があらかじめ定められた送信順番情報を記憶し、通信データを前記送信順番情報に基づいて送信し、通信データをオーバーヒアする機能を有する無線通信ノードであって、自ノードで発生し、自ノードから送信した通信データであって、通信が失敗した前記通信データを直接通信データとして記憶する直接通信データバッファと、自ノード宛ではないオーバーヒアした通信データに含まれる通信種別情報を判別し、前記通信データが、前記通信種別情報によって、他ノードの代理通信の成功を示す代理通信完了通知であると判別される場合には、前記代理通信完了通知に含まれる代理通信データと前記直接通信データバッファに記憶されている前記直接通信データとを比較し、前記代理通信データと同一の前記直接通信データがある場合には、前記直接通信データを前記直接通信データバッファから削除する通信種別処理部と備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る無線通信ノードは、第1の態様の無線通信ノードに関し、前記無線通信ノードは、代理通信ノードとしても機能し、自ノード宛ではない通信データであって、通信が失敗した前記通信データを代理通信データとして記憶する代理通信データバッファをさらに備え、前記通信種別処理部は、オーバーヒアした前記代理通信完了通知に対する肯定応答をオーバーヒアした場合には、前記代理通信完了通知に含まれる代理通信データと前記代理通信データバッファに記憶されている代理通信データとを比較し、前記代理通信完了通知と前記代理通信データバッファに同一の代理通信データが含まれる場合には、前記同一の代理通信データを前記代理通信データバッファから削除することを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る無線通信ノードは、第2の態様の無線通信ノードに関し、前記代理通信データの通信が成功したことを示す代理通信完了通知を記憶する代理通信完了通知バッファをさらに備え、前記通信種別処理部は、オーバーヒアした前記代理通信完了通知に対する肯定応答をオーバーヒアした場合には、前記代理通信完了通知に含まれる前記代理通信データと前記代理通信データバッファに記憶されている代理通信データとを比較し、前記代理通信完了通知と前記代理通信データバッファに同一の代理通信データが含まれない場合に、代理通信完了通知バッファにオーバーヒアした前記代理通信完了通知と同一の代理通信完了通知が含まれる場合には、前記代理通信完了通知バッファから前記同一の代理通信完了通知を削除することを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る無線通信ノードは、第1の態様の無線通信ノードに関し、前記無線通信ノードは、代理通信ノードとしても機能し、自ノード宛ではない通信データであって、通信が失敗した前記通信データを代理通信データとして記憶する代理通信データバッファと、前記代理通信データの通信が成功したことを示す代理通信完了通知を記憶する代理通信完了通知バッファをさらに備え、前記通信種別処理部は、オーバーヒアした前記代理通信完了通知に対する肯定応答および否定応答をオーバーヒアしないか、否定応答をオーバーヒアした場合には、前記代理通信完了通知に含まれる前記代理通信データと前記代理通信データバッファに記憶されている代理通信データとを比較し、前記代理通信完了通知と前記代理通信データバッファに同一の代理通信データが含まれる場合には、前記同一の代理通信データを前記代理通信データバッファから削除し、前記代理通信完了通知を代理通信完了通知バッファに記憶することを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る無線通信ノードは、第14の態様の無線通信ノードに関し、前記通信種別処理部は、オーバーヒアした前記代理通信完了通知に対する肯定応答および否定応答をオーバーヒアしないか、否定応答をオーバーヒアした場合には、前記代理通信完了通知に含まれる前記代理通信データと前記代理通信データバッファに記憶されている代理通信データとを比較し、前記代理通信完了通知と前記代理通信データバッファに同一の代理通信データが含まれない場合に、前記代理通信完了通知と同一の代理通信完了通知が代理通信完了通知バッファに記憶されていない場合には、前記代理通信完了通知を代理通信完了通知バッファに記憶することを特徴とする。
本発明の第6の態様に係る無線通信システムは、第1乃至第5の態様のいずれに記載の送信機能を有する少なくとも1つの無線通信ノードと、第2乃至第5の態様のいずれに記載の代理通信機能を有する少なくとも1つの無線通信ノードと、を含むことを特徴とする。
本発明の第7の態様に係る無線通信システムは、第6の態様の無線通信システムに関し、前記無線通信システムには、無線通信ノードの動作タイミングを一元管理するコントローラは存在せず、各無線通信ノードは自無線通信ノードの通信タイミング管理部に基づいて通信データを送信することを特徴とする。
本発明の第8の態様に係る無線通信システムは、第6または第7の態様の無線通信システムに関し、前記無線通信システムは車両に搭載され、前記通信データは前記車両に備えられる電子機器から出力されるデータであることを特徴とする。
本発明によれば、複数の通信データが同時に発生した場合においても、送信ノードは直接通信が失敗した通信の完了を迅速に確認することが可能になる。また、送信ノードが通信の完了を迅速に確認することによって、送信ノードの再送の実行が抑制されるので、無駄になる通信を減少させることが可能となる。
無線通信システムを構成する無線ネットワークの構成の一例を示す模式図である。 無線通信ノード間で送受信される通信データの構成の一例を示す模式図である。 無線通信ノードの主要な構成要素の一例を示すブロック図である。 無線通信ノードの受信動作の一例を説明するためのフローチャートである。 無線通信ノードの受信動作の一例を説明するためのフローチャートである。 直接通信の再送が抑制される無線通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 従来技術に係わる無線通信システムを構成する無線ネットワークの構成の一例を示す模式図である。 図6の無線ネットワークを構成する各ノードの動作例を示すタイムチャートである。 直接通信の再送が抑制されない従来技術の無線通信システムの動作例を示すシーケンス図である。
(無線通信システムの概要)
本実施形態では無線通信システムは複数の無線通信ノードを含み、各無線通信ノードは送信ノード、中継ノード(以下、代理通信ノードと称する場合もある)、受信ノードとして機能することができる。
図1に示す実施形態に係る無線通信システム1000は、無線通信ノード100a、無線通信ノード100b、無線通信ノード100c、無線通信ノード100d、無線通信ノード100eを含んで構成される。以下の説明では、無線通信ノード100a、無線通信ノード100b、無線通信ノード100c、無線通信ノード100d、無線通信ノード100eを総称して無線通信ノード100と称する場合がある。無線通信ノード100の送信順序は予め送信順番情報として規定され、それぞれの無線通信ノード100が送信順番情報を記憶している。本実施形態における送信順番情報は、無線通信ノード100a→無線通信ノード100b→無線通信ノード100c→無線通信ノード100d→無線通信ノード100eの順番となっている。また、以下の説明では無線通信ノード100を単にノードと称する場合がある。
直接通信を行う送信ノードは、通信データの送信を行った後に、当該通信データのACKを受信できない場合に、自ノード宛に代理通信完了通知を受信した場合には当該通信データの通信が完了したと判断する。また、ノードが通信データをオーバーヒアした場合には、オーバーヒアした通信データをバッファリングし、代理通信条件が満たされた場合に代理通信を実行し、ACKを受信した場合には、代理通信完了通知を送信する。なお、代理通信条件はアグリゲート数またはアグリゲート待ち時間のいずれかであり、アグリゲート数またはアグリゲート待ち時間は無線通信システム1000が任意の値に設定することが可能である。また、アグリゲート数およびアグリゲート待ち時間は無線通信システムが動作中に変動する値である場合もある。
さらに、直接通信を行う送信ノードは、代理通信完了通知をオーバーヒアし、オーバーヒアした代理通信完了通知に、当該送信ノードが直接通信した通信データが含まれている場合には、当該通信データの通信が完了したと判断する。このような構成によれば、直接通信の再送を抑制することが可能になる。
なお、図1において、無線通信ノード100a、無線通信ノード100bおよび無線通信ノード100cは送信すべき通信データを有する送信ノードとなり、無線通信ノード100dは送信すべき通信データを有さない代理通信ノードとなる。また、無線通信ノード100a、無線通信ノード100bおよび無線通信ノード100cのそれぞれの無線通信ノードは無線通信ノード100eを宛先として通信データを直接送信するがそれぞれの直接通信は失敗する。無線通信ノード100aの無線通信ノード100eを宛先とする直接通信が失敗した通信データは、無線通信ノード100dがオーバーヒアする。無線通信ノード100bの無線通信ノード100eを宛先とする直接通信が失敗した通信データも、無線通信ノード100dがオーバーヒアする。無線通信ノード100cの無線通信ノード100eを宛先とする直接通信が失敗した通信データも、無線通信ノード100dがオーバーヒアする。無線通信ノード100dは、上記いずれのタイミングに関わらず、所定の条件が満足されると無線通信ノード100dが無線通信ノード100eを宛先として代理通信を実行する。無線通信ノード100eに対する代理通信に成功した無線通信ノード100dは、代理通信完了通知を無線通信ノード100a、無線通信ノード100bおよび無線通信ノード100cに送信する。無線通信ノード100aに対する代理通信完了通知は無線通信ノード100bおよび無線通信ノード100cがオーバーヒアし、無線通信ノード100bおよび無線通信ノード100cの直接通信の再送が抑制される。無線通信ノード100bに対する代理通信完了通知は無線通信ノード100cがオーバーヒアし、無線通信ノード100cの直接通信の再送が抑制される。なお、無線通信ノード100の動作の詳細は後述する。
以上の説明による本実施形態に係わる無線通信システム1000は車両等の移動体に搭載されることができる。この場合には、送信ノードが送信する通信データは、移動体の状況を検知するセンサーの情報、移動体を制御する情報、移動体に搭載された電子機器の情報等の情報である場合がある。
なお、本実施形態に係わる無線通信システム1000には各ノードの送受信タイミングを制御するコントローラは存在しない。例えば無線通信システム1000はCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)等のプロトコルを採用する。
(無線通信ノードで送受信される通信データの構成例)
図2は、無線通信ノード100で送受信される通信データの一例を示す。通信データには実際の通信が行われる無線通信ノード100のアドレスを示すリンクアドレス、および、発生したデータの直接通信が行われる無線通信ノード100のアドレスを示すエンドアドレスが含まれる。
リンクアドレスに含まれる送信元アドレスAs1は物理層で管理される送信元アドレスであって、通信データを実際に送信する送信ノードのアドレス情報である。また、リンクアドレスに含まれる送信先アドレスAr1は物理層で管理される送信先アドレスであって、通信データを実際に受信する受信ノードのアドレス情報である。
エンドアドレスに含まれる送信元アドレスAs2は、データが発生し、直接通信を実行した送信ノードのアドレスである。エンドアドレスに含まれる送信先アドレスAr2は、データが発生し、直接通信を実行した送信ノードの宛先の受信ノードのアドレスである。
さらに、通信データには通信データの種別を示す通信種別情報Sが含まれる。通信種別情報Sには、通信データが直接通信、代理通信、または、代理通信完了通知であるか否かなどを示す情報が含まれる。一例として、通信種別情報Sはコード情報で区別され、二進数に変換されて表現されることができる。
通信データに含まれるデータ情報Dは、いわゆるペイロード部分であって、通信データの本体を示す情報である。ただし、通信データが代理通信完了通知である場合には、代理通信を実施したすべての通信データが含まれる。したがって、代理通信完了通知をオーバーヒアしたノードはデータ情報Dを参照することで、代理通信が完了した通信データを確認することが可能となる。
さらに、通信データにはエラーチェックコードEが含まれる。エラーチェックコードEの一例にはCRC(Cyclic Redundancy Check)があり、通信フレームに含まれる情報が正確に伝送されたか否かを確認するために使用される。
(無線通信ノードの構成例)
上述の機能を実現するための無線通信ノード100(以下単にノードと称する場合がある)の主な機能について図3のブロック図を参照して説明する。
無線通信ノード100は、アンテナANT、無線受信部102、無線送信部103、宛先判定部104、通信成否判定部105、通信データ記憶部106、通信データ合成部107、通信タイミング管理部108、オーバーヒア通信データ記憶部109を含む。さらに、無線通信ノード100は、I/F(インターフェース:InterFace)部110、I/F部111および通信種別処理部112を含んで構成される。なお、ノードは送受信切り替え部101を含んで構成される場合もある。
無線受信部102は、他のノードから送信された通信データを受信する機能を有する。当該通信データは自ノード宛の通信データである場合と、自ノード宛の通信データではない場合がある。自ノード宛ではない通信データを受信することをオーバーヒア(傍受)すると称する。また、通信データにはACK(ACKnowledgement)、NACK(Negative ACKnowledgement)、代理通信完了通知も含まれる。
無線送信部103は、ノードから通信データを送信する機能を有する。当該通信データは自ノードで発生したデータである場合と、オーバーヒアした自ノード宛ではない通信が失敗した通信データであって、代理通信する通信データである場合がある。また、無線送信部103は、ACK、NACK、代理通信完了通知を送信する機能も有する。
宛先判定部104は、無線受信部102で受信した通信データの宛先情報を参照して、自ノード宛の通信データと他のノード宛の通信データとを区別する機能を有する。例えば、通信データのエンドアドレスの送信先アドレスAr2を参照することによって、自ノード宛の通信データと他のノード宛の通信データとを区別することが可能になる。
通信成否判定部105は、他のノード宛の通信データをオーバーヒアした場合に、当該他のノード宛の通信データの通信が成功したか否かを判定する機能を有する。例えば、他のノード宛の通信データに対する肯定応答(ACK)をオーバーヒアできた場合には、通信成否判定部105は当該通信データの通信が成功したと判定することができる。また、例えば、通信成否判定部105が他のノード宛の通信データに対する否定応答(NACK)をオーバーヒアできる場合には、通信成否判定部105は当該通信データの通信が失敗したと判定することができる。また、肯定応答(ACK)および否定応答(NACK)をオーバーヒアできない場合にも、通信成否判定部105は当該通信データの通信が失敗したと判定することができる。通信の成否は通信成否情報として後述するオーバーヒア通信データ記憶部109に記憶される。
通信データ記憶部106には、直接通信データバッファ106a、代理通信データバッファ106b、および、代理通信完了通知バッファ106cが含まれる。直接通信データバッファ106aは、自ノードによる直接通信が失敗した通信データを一時的に記憶する機能を有する。代理通信データバッファ106bは、オーバーヒアした他のノード宛の通信データであって通信が失敗した通信データを一時的に記憶する機能を有する。代理通信完了通知バッファ106cは、オーバーヒアした他のノード宛の代理通信完了通知を一時的に記憶する機能を有する。
通信データ合成部107は、無線通信のオーバーヒアにより自ノード宛ではない通信が失敗した通信データが代理通信データバッファ106bに複数存在する場合に、宛先が同じ複数の通信データをアグリゲートして1つのパケットに一体化する機能を有する。すなわち、アグリゲートすることにより送信される総パケット数を低減することが可能になる。
通信タイミング管理部108は、オーバーヒア通信データ記憶部109に記憶された通信データから自ノードが通信する通信タイミングを決定する機能を有する。各ノードは固定長の通信フレームで通信データを順番に送信するが、直前のノードの通信が失敗した場合にはその直後に次のノードが通信データを送信する。オーバーヒア通信データ記憶部109には通信が失敗または成功したという通信成否情報の履歴が記憶されているので、各ノードは当該通信成否情報に基づいて、自ノードの通信タイミングを調節することが可能になる。
より具体的には、通信タイミング管理部108は、オーバーヒア通信データ記憶部109に記憶された前記複数の通信データの送信元アドレスAs1および通信成否情報、並びに、送信順番情報に基づいて、送信タイミングを演算する。送信順番情報は各ノードに記憶されている情報であり、ノードの識別情報が送信順番に対応して記憶されている情報である。
詳細には、通信タイミング管理部108は、自ノードの直前の送信順番である無線通信ノードの無線通信が失敗した場合には、失敗した無線通信の直後に通信データを送信するように送信タイミングを変更する。
オーバーヒア通信データ記憶部109は、無線通信のオーバーヒアにより他のノードから取得した自ノード宛ではない通信データおよび当該通信データの通信の成功または失敗を示す通信成否情報を対応づけて記憶する機能を有する。
I/F部110は、受信された自ノード宛の通信データを自ノードに接続された車載電子機器(ECU(Electronic Control Unit)等)などの電子機器に対して出力する機能を有する。なお、電子機器は車両に搭載された電子機器に限定されるわけではない。
I/F部111は、自ノードに接続された車載機器(例えばスイッチやセンサー)などの電子機器から出力されるデータ情報を入力し、通信データを生成し、通信タイミング管理部108に出力する機能を有する。一例として、センサーは車両の走行速度を検出するセンサーであったり、エンジンの回転速度を検出するセンサーであったりする場合がある。しかし、上述したように、電子機器は車両に搭載された電子機器に限定されるわけではない。
通信種別処理部112は、通信データの通信種別情報Sを抽出し、通信種別に対応した処理を実行する機能を有する。通信種別処理部112の機能については後述する。
オプションとしての送受信切り替え部101は、アンテナANTと無線受信部102との接続、および、アンテナANTと無線送信部103との接続を切り替える機能を有する。すなわち、送受信切り替え部101は通信データを受信する場合にはアンテナANTと無線受信部102とを接続し、通信データを送信する場合にはアンテナANTと無線送信部103とを接続する機能を有する。
しかし、オプションとしての送受信切り替え部101を備えないノードの場合には、無線受信部102にアンテナANT1(図示せず)を固定的に接続し、無線送信部103にアンテナANT2(図示せず)を固定的に接続する構成とすることもできる。また、アンテナANT、ANT1、ANT2はノードの内部または外部に配置することが可能である。
(無線通信ノードの動作例のフローチャート)
以上の構成を有する無線通信ノード100の受信動作の一例のフローチャートについて図4Aおよび図4Bを用いて説明する。最初に図4Aについて説明する。
ステップS401において、ノードの宛先判定部104は受信した通信データの送信先アドレスAr2によって自ノード宛の通信データであるか否かを確認する。受信した通信データが自ノード宛の通信データである場合(ステップS401:YES)には、ノードはステップS402に進み、受信した通信データが自ノード宛のデータではない場合(ステップS401:NO)には、ノードはステップS404に進む。
ステップS402において、ノードの通信種別処理部112は受信した通信データの通信種別情報Sによって、受信した通信データが直接通信または代理通信であるか否かを確認する。受信した通信データが直接通信または代理通信である場合(ステップS402:YES)には、ノードはステップS403に進み、受信した通信データが直接通信または代理通信ではない場合(ステップS402:NO)には、ノードはステップS404に進む。
ステップS403において、ノードは受信した通信データが自ノード宛の直接通信または代理通信であるので、通信データを送信した他のノードに受信が成功したことを示す肯定応答ACKを送信する。また、ノードは受信した通信データをアプリケーションAPに出力して処理を終了する。ただし、通信データを正常に受信できなかった場合には、否定応答NACKを送信して処理を終了する。
ステップS404において、受信した通信データが直接通信または代理通信ではないので、ノードは代理通信完了通知であるか否かを確認する。受信した通信データが代理通信完了通知である場合(ステップS404:YES)には、ノードはステップS405に進み、受信した通信データが代理通信完了通知ではない場合(ステップS402:NO)には、ノードは受信処理を終了する。
ステップS405において、受信した通信データが代理通信完了通知であるので、ノードは、直接通信データバッファ106aの該当する通信データをクリア(削除)し、受信処理を終了する。
ステップS406において、ノードの通信種別処理部112はオーバーヒアした通信データの通信種別情報Sを参照して、オーバーヒアした通信データが代理通信による通信データか否かを判定する。オーバーヒアした通信データが代理通信による通信データである場合(ステップS406:YES)には、ノードはステップS407に進む。オーバーヒアした通信データが代理通信による通信データではない場合(ステップS406:NO)には、ノードはステップS413に進む。
ステップS407において、ノードはオーバーヒアした代理通信による通信データにACKが有るか否かを判定する。オーバーヒアした代理通信による通信データにACKが有る場合(ステップS407:YES)には、ノードはステップS408に進む。オーバーヒアした代理通信による通信データにACKがない場合(ステップS407:NO)には、ノードはステップS410に進む。
ステップS408において、ノードはACKが有る代理通信について、代理通信データバッファ106bにACKが有る代理通信と同一の通信データがあるか否かを判定する。代理通信データバッファ106bにACKが有る代理通信と同一の通信データが有る場合(ステップS408:YES)には、ノードはステップS409に進む。代理通信データバッファ106bにACKが有る代理通信と同一の通信データがない場合(ステップS408:NO)には、ノードは受信処理を終了する。
ステップS409において、ノードはACKが有る代理通信と同一の通信データを代理通信データバッファ106bに記憶しているので、代理通信を行うためのバックオフ時間を延長し、代理通信を保留し、受信処理を終了する。
ステップS410において、ノードはACKがない代理通信について、代理通信データバッファ106bにACKがない代理通信と同一の通信データが有るか否かを判定する。代理通信データバッファ106bにACKがない代理通信と同一の通信データが有る場合(ステップS410:YES)には、ノードは受信処理を終了する。代理通信データバッファ106bにACKがない代理通信と同一の通信データがない場合(ステップS410:NO)には、ノードはステップS411に進む。
ステップS411において、ノードはACKがない代理通信の通信データを代理通信データバッファ106bに記憶する。次にノードはステップS412に進む。
ステップS412において、ノードはACKがない代理通信の通信データを受信ノードリストに追加し、受信処理を終了する。
次に、図4Bを参照して受信処理について説明する。
ステップS413において、ノードの通信種別処理部112はオーバーヒアした通信データの通信種別情報Sを参照して、オーバーヒアした通信データが代理通信完了通知であるか否かを判定する。オーバーヒアした通信データが代理通信完了通知である場合(ステップS413:YES)には、ノードはステップS414に進む。オーバーヒアした通信データが代理通信完了通知ではない場合(ステップS413:NO)には、ノードは受信処理を終了する。
ステップS414において、ノードはオーバーヒアした代理通信完了通知の送信元アドレスAs2が自ノードであるか否かを判定する。オーバーヒアした代理通信完了通知の送信元アドレスAs2が自ノードである場合(ステップS414:YES)には、ノードはステップS415に進む。オーバーヒアした代理通信完了通知の送信元アドレスAs2が自ノードではない場合(ステップS414:NO)には、ノードはステップS417に進む。
ステップS415において、ノードの通信種別処理部112は代理通信完了通知の通信データ内にノードが直接通信した通信データが有るか否かを判定する。この判定は、ノードの通信種別処理部112が直接通信データバッファ106aを参照することによって可能になる。代理通信完了通知の通信データ内にノードが直接通信した通信データが有る場合(ステップS415:YES)には、ノードはステップS416に進む。代理通信完了通知の通信データ内にノードが直接通信した通信データがない場合(ステップS415:NO)には、ノードはステップS417に進む。
ステップS416において、オーバーヒアした代理通信完了通知の通信データ内にノードが直接通信した通信データが有るので、ノードは、直接通信データバッファ106aの該当する通信データをクリアし、受信処理を終了する。
ステップS417において、ノードの通信成否判定部105は送信元アドレスAs2が自ノードではなく、直接通信データバッファ106aに同一の通信データがない代理通信完了通知にACKが有るか否かを判定する。送信元アドレスAs2が自ノードではなく、直接通信データバッファ106aに同一の通信データがない代理通信完了通知にACKが有る場合(ステップS417:YES)には、ノードはステップS418に進む。送信元アドレスAs2が自ノードではなく、直接通信データバッファ106aに同一の通信データがない代理通信完了通知にACKがない場合(ステップS417:NO)には、ノードはステップS422に進む。
ステップS418において、ノードの通信種別処理部112は同一の代理通信データが代理通信データバッファ106bに有るか否かを判定する。同一の代理通信データが代理通信データバッファ106bに有る場合(ステップS418:YES)には、ノードはステップS419に進む。同一の代理通信データが代理通信データバッファ106bにない場合(ステップS418:NO)には、ノードはステップS420に進む。
ステップS419において、オーバーヒアしたACKがある代理通信完了通知の通信データ内に同一の通信データが有るので、ノードの通信種別処理部112は、代理通信データバッファ106bの該当する通信データをクリアし、受信処理を終了する。
ステップS420において、ノードの通信種別処理部112はオーバーヒアしたACKがある代理通信完了通知と同一の代理通信完了通知が代理通信完了通知バッファ106cに有るか否かを判定する。オーバーヒアしたACKがある代理通信完了通知と同一の代理通信完了通知が代理通信完了通知バッファ106cに有る場合(ステップS420:YES)には、ノードはステップS421に進む。オーバーヒアしたACKがある代理通信完了通知と同一の代理通信完了通知が代理通信完了通知バッファ106cにない場合(ステップS420:NO)には、ノードは受信処理を終了する。
ステップS421において、ノードの通信種別処理部112はオーバーヒアしたACKがある代理通信完了通知と同一の代理通信完了通知を代理通信完了通知バッファ106cからクリアし、受信処理を終了する。
ステップS422において、送信元アドレスAs2が自ノードではなく直接通信データバッファ106aに同一の通信データがない代理通信完了通知にACKがない場合に、ノードは同一の代理通信データが代理通信データバッファ106bに有るか否かを判定する。同一の代理通信データが代理通信データバッファ106bに有る場合(ステップS422:YES)には、ノードはステップS423に進む。同一の代理通信データが代理通信データバッファ106bにない場合(ステップS422:NO)には、ノードはステップS425に進む。
ステップS423において、オーバーヒアしたACKがない代理通信完了通知の通信データ内に同一の通信データが有るので、ノードの通信種別処理部112は、代理通信データバッファ106bの該当する通信データをクリアし、ステップS424に進む。
ステップS424において、ノードの通信種別処理部112はオーバーヒアしたACKがない代理通信完了通知を代理通信完了通知バッファ106cに記憶し、受信処理を終了する。
ステップS425において、ノードは、オーバーヒアしたACKがない代理通信完了通知に、同一の代理通信データがない場合に、当該代理通信完了通知と同一の代理通信完了通知が代理通信完了通知バッファ106cに記憶されているか否かを判定する。同一の代理通信完了通知が代理通信完了通知バッファ106cに記憶されている場合(ステップS425:YES)には、ノードは受信処理を終了する。同一の代理通信完了通知が代理通信完了通知バッファ106cに記憶されていない場合(ステップS425:NO)には、ノードはステップS424に進む。
(直接通信の再送処理が低減される無線通信ノードの動作例のシーケンス)
以上のような受信処理を行う無線通信ノード100a、無線通信ノード100b、無線通信ノード100c、無線通信ノード100d、無線通信ノード100eについて、無線通信ノード100cからの再送がなくなる動作シーケンスを図5において説明する。
ステップS501において、無線通信ノード100aは無線通信ノード100eに直接通信を行うが当該直接通信は失敗する。無線通信ノード100aの直接通信の成否に関わらず、ステップS502において無線通信ノード100bはオーバーヒア処理を実行する。同様に、無線通信ノード100aの直接通信の成否に関わらず、ステップS503において無線通信ノード100cがオーバーヒア処理を実行し、ステップS504において無線通信ノード100dがオーバーヒア処理を実行する。
ステップS505において、無線通信ノード100bは無線通信ノード100eに直接通信を行うが当該直接通信は失敗する。無線通信ノード100bの直接通信の成否に関わらず、無線通信ノード100cはステップS506においてオーバーヒア処理を実行する。ステップS501およびステップS505における無線通信ノード100eに対する直接通信が失敗しているので、無線通信ノード100cは、ステップS507においてアグリゲート処理を実行する。同様に、無線通信ノード100bの直接通信の成否に関わらず、無線通信ノード100dがステップS508においてオーバーヒア処理を実行する。ステップS501およびステップS505における無線通信ノード100eに対する直接通信が失敗しているので、無線通信ノード100dは、ステップS509においてアグリゲート処理を実行する。
ステップS510において、無線通信ノード100cは無線通信ノード100eに直接通信を行うが当該直接通信は失敗する。無線通信ノード100cの直接通信の成否に関わらず、無線通信ノード100dがステップS511においてオーバーヒア処理を実行する。ステップS510における無線通信ノード100eに対する直接通信が失敗しているので、無線通信ノード100dは、ステップS512においてもアグリゲート処理を実行する。
ステップS513において、無線通信ノード100dの代理通信を行うためのアグリゲート数3が満たされるので、無線通信ノード100dは無線通信ノード100eへ代理通信を実行する。無線通信ノード100eはステップS514において代理通信を受信し、ステップS515において代理通信に対するACKを無線通信ノード100dに送信する。無線通信ノード100dはステップS516において無線通信ノード100eからのACKを受信する。
ステップS517において、代理通信に対するACKを受信した無線通信ノード100dは、無線通信ノード100aに代理通信完了通知を送信する。代理通信完了通知の送信順番は、オーバーヒアした通信データの順番に行われるが、これに限定されるわけではない。例えば、ランダムに代理通信完了通知の送信順番が決定されてもよいし、空間的な距離が遠い順、または、近い順に代理通信完了通知の送信順番が決定されてもよい。無線通信ノード100dが送信した代理通信完了通知は、ステップS518において無線通信ノード100cによってオーバーヒア処理され、ステップS519において無線通信ノード100bによってオーバーヒア処理される。ステップS518におけるオーバーヒア処理によって、無線通信ノード100cは直接通信データバッファ106ca(無線通信ノード100cの直接通信データバッファを示す)にある同一の通信データをクリアする。したがって、無線通信ノード100cはステップS510の直接通信の再送を行わない。また、同様に、ステップS519におけるオーバーヒア処理によって、無線通信ノード100bは直接通信データバッファ106ba(無線通信ノード100bの直接通信データバッファを示す)にある同一の通信データをクリアする。したがって、無線通信ノード100bはステップS505の直接通信の再送を行わない。
ステップS520において、無線通信ノード100aは無線通信ノード100dからの代理通信完了通知を受信し、直接通信データバッファ106aa(無線通信ノード100aの直接通信データバッファを示す)をクリアする。したがって、無線通信ノード100aはステップS501において直接通信が失敗した通信データの再送を行わない。
ステップS521において、無線通信ノード100aは代理通信完了通知に対するACKを無線通信ノード100dに送信する。当該ACKは、ステップS522において無線通信ノード100bによってオーバーヒア処理され、ステップS523において無線通信ノード100cによってオーバーヒア処理される。ステップS522におけるオーバーヒア処理によって、無線通信ノード100bは代理通信データバッファ106bb(無線通信ノード100bの代理通信データバッファを示す)にある同一の通信データをクリアする。したがって、無線通信ノード100bはステップ502においてオーバーヒアした通信データの代理通信を行わない。同様に、ステップS523におけるオーバーヒア処理によって、無線通信ノード100cは代理通信データバッファ106cb(無線通信ノード100cの代理通信データバッファを示す)にある同一の通信データをクリアする。したがって、無線通信ノード100cはステップ503およびステップ506においてオーバーヒアした通信データの代理通信を行わない。
ステップS524において、無線通信ノード100dは無線通信ノード100aから代理通信完了通知に対するACKを受信する。次に、ステップS508においてオーバーヒアした通信データの送信元の無線通信ノード100bに対する代理通信完了通知の送信準備をする。
ステップS525において、代理通信に対するACKを受信した無線通信ノード100dは、無線通信ノード100bに代理通信完了通知を送信する。無線通信ノード100dが送信した代理通信完了通知は、ステップS526において無線通信ノード100cによってオーバーヒア処理される。ステップS518において直接通信データバッファがクリアされているが、ステップS518においてオーバーヒアできなかった場合であっても、ステップS526において直接通信データバッファがクリアされ得る。
ステップS527において、無線通信ノード100bは無線通信ノード100eからの代理通信完了通知を受信し、直接通信データバッファ106ba(無線通信ノード100bの直接通信データバッファを示す)をクリアする。ただし、ステップS519においてオーバーヒア処理が実行されている場合には、直接通信データバッファ106baのクリアは既に実行されている。したがって、無線通信ノード100bはステップS505において直接通信が失敗した通信データの再送を行わない。
ステップS528において、無線通信ノード100bは代理通信完了通知に対するACKを無線通信ノード100eに送信する。当該ACKは、ステップS529において無線通信ノード100cによってオーバーヒア処理される。ステップS503においてACKがオーバーヒアされない場合であっても、ステップS529におけるオーバーヒア処理によって、無線通信ノード100cは代理通信データバッファ106cbにある同一の通信データをクリアする。なお、代理通信データバッファ106cbは無線通信ノード100cの代理通信データバッファを示す。したがって、無線通信ノード100cはステップ506においてオーバーヒアした通信データの代理通信を行わない。
ステップS530において、無線通信ノード100dは無線通信ノード100bから代理通信完了通知に対するACKを受信する。次に、ステップS531においてオーバーヒアした通信データの送信元の無線通信ノード100cに対する代理通信完了通知の送信準備をする。
ステップS531において、代理通信に対するACKを受信した無線通信ノード100dは、無線通信ノード100cに代理通信完了通知を送信する。ステップS532において、無線通信ノード100cは代理通信完了通知を受信し、直接通信データバッファ106ca(無線通信ノード100cの直接通信データバッファを示す)をクリアする。ステップS533において、無線通信ノード100cは代理通信完了通知に対するACKを無線通信ノード100dに送信する。ステップS534において、無線通信ノード100dは代理通信完了通知に対するACKを無線通信ノード100cから受信する。ステップS518およびステップS526におけるオーバーヒアができなかった場合には、ステップS532において、無線通信ノード100cは直接通信データバッファ106ca(無線通信ノード100cの直接通信データバッファを示す)をクリアする。
以上のような実施形態による構成によれば、複数の通信データが同時に発生した場合においても、送信ノードは直接通信が失敗した通信の完了を迅速に確認することが可能になる。また、送信ノードが通信の完了を迅速に確認することによって、送信ノードの再送の実行が抑制されるので、無駄になる通信を減少させることが可能となる。
なお、図8は図6の従来の無線通信システム1000’に含まれる無線通信ノード100’a、無線通信ノード100’b、無線通信ノード100’c、無線通信ノード100’d、無線通信ノード100’eの動作シーケンスの一例である。図6における無線通信ノード100’a、無線通信ノード100’bおよび無線通信ノード100’cは送信すべき通信データを有する送信ノードとなり、無線通信ノード100’dは送信すべき通信データを有さない代理通信ノードとなる。また、無線通信ノード100’a、無線通信ノード100’bおよび無線通信ノード100’cは無線通信ノード100’eを宛先として通信データを直接送信するが直接通信は失敗する。所定の条件が満足されると無線通信ノード100’dが無線通信ノード100’eに対する代理通信を実行する。無線通信ノード100’eに対する代理通信に成功した無線通信ノード100’dは、代理通信完了通知を無線通信ノード100’a、無線通信ノード100’bおよび無線通信ノード100’cのそれぞれの無線通信ノードに送信する。
図8におけるステップS801〜ステップS816における処理は、図5におけるステップS501〜ステップS516における処理に対応するが詳細を以下に説明する。
ステップS801において、無線通信ノード100’aは無線通信ノード100’eに直接通信を行うが当該直接通信は失敗する。無線通信ノード100’aの直接通信の成否に関わらず、ステップS802において無線通信ノード100’bはオーバーヒア処理を実行する。同様に、無線通信ノード100’aの直接通信の成否に関わらず、ステップS803において無線通信ノード100’cがオーバーヒア処理を実行し、ステップS804において無線通信ノード100’dがオーバーヒア処理を実行する。
ステップS805において、無線通信ノード100’bは無線通信ノード100eに直接通信を行うが当該直接通信は失敗する。無線通信ノード100’bの直接通信の成否に関わらず、無線通信ノード100’cはステップS806においてオーバーヒア処理を実行する。ステップS801およびステップS805における無線通信ノード100’eに対する直接通信が失敗しているので、無線通信ノード100’cは、ステップS807においてアグリゲート処理を実行する。同様に、無線通信ノード100’bの直接通信の成否に関わらず、無線通信ノード100’dがステップS808においてオーバーヒア処理を実行する。ステップS801およびステップS805における無線通信ノード100’eに対する直接通信が失敗しているので、無線通信ノード100’dは、ステップS809においてアグリゲート処理を実行する。
ステップS810において、無線通信ノード100’cは無線通信ノード100’eに直接通信を行うが当該直接通信は失敗する。無線通信ノード100’cの直接通信の成否に関わらず、無線通信ノード100’dがステップS811においてオーバーヒア処理を実行する。ステップS810における無線通信ノード100’eに対する直接通信が失敗しているので、無線通信ノード100’dは、ステップS812においてもアグリゲート処理を実行する。
ステップS813において、無線通信ノード100’dの代理通信を行うためのアグリゲート数3が満たされるので、無線通信ノード100’dは無線通信ノード100’eへ代理通信を実行する。無線通信ノード100’eはステップS814において代理通信を受信し、ステップS815において代理通信に対するACKを無線通信ノード100’dに送信する。無線通信ノード100’dはステップS816において無線通信ノード100eからのACKを受信する。
ステップS817において、代理通信に対するACKを受信した無線通信ノード100’dは、無線通信ノード100’aに代理通信完了通知を送信する。当該代理通信完了通知は、無線通信ノード100’cおよび無線通信ノード100’bにおいてオーバーヒア処理されることはない。したがって、代理通信完了通知の受信が遅れた場合には、無線通信ノード100’cおよび/または無線通信ノード100’bから直接通信の再送が発生する場合がある。
ステップS818において、無線通信ノード100’aは無線通信ノード100’dからの代理通信完了通知を受信し、直接通信データバッファ106’aa(無線通信ノード100’aの直接通信データバッファを示す)をクリアする。したがって、無線通信ノード100’aはステップS801において直接通信が失敗した通信データの再送を行わない。
ステップS819において、無線通信ノード100’aは代理通信完了通知に対するACKを無線通信ノード100’dに送信する。当該ACKは、無線通信ノード100’cおよび無線通信ノード100’bにおいてオーバーヒア処理されることはない。ステップS820において、無線通信ノード100’dは代理通信完了通知に対するACKを無線通信ノード100’aから受信する。
ステップS821において、代理通信に対するACKを受信した無線通信ノード100’dは、無線通信ノード100’bに代理通信完了通知を送信する。当該代理通信完了通知は、無線通信ノード100’cにおいてオーバーヒア処理されることはない。したがって、代理通信完了通知の受信が遅れた場合には、無線通信ノード100’cから直接通信の再送が発生する場合がある。
ステップS822において、無線通信ノード100’bは無線通信ノード100’dからの代理通信完了通知を受信し、直接通信データバッファ106’ba(無線通信ノード100’bの直接通信データバッファを示す)をクリアする。したがって、無線通信ノード100’bはステップS805において直接通信が失敗した通信データの再送を行わない。
ステップS823において、無線通信ノード100’bは代理通信完了通知に対するACKを無線通信ノード100’dに送信する。当該ACKは、無線通信ノード100’cにおいてオーバーヒア処理されることはない。ステップS824において、無線通信ノード100’dは代理通信完了通知に対するACKを無線通信ノード100’bから受信する。
ステップS825において、代理通信完了通知の受信が遅れている無線通信ノード100’cはステップS810において通信が失敗した直接通信データの再送を開始する。
ステップS826において、代理通信に対するACKを受信した無線通信ノード100d’は、無線通信ノード100’cに代理通信完了通知を送信する。ステップS827において、無線通信ノード100’cは代理通信完了通知を受信し、直接通信データバッファ106’ca(無線通信ノード100’cの直接通信データバッファを示す)をクリアする。ステップS828において、無線通信ノード100’cは代理通信完了通知に対するACKを無線通信ノード100’dに送信する。ステップS829において、無線通信ノード100’dは代理通信完了通知に対するACKを無線通信ノード100’cから受信する。
以下に、本実施形態の無線通信ノード100および無線通信システム1000の特徴について記載する。
本発明の第1の態様に係る無線通信ノード100は、送信順番があらかじめ定められた送信順番情報を記憶する。無線通信ノード100は通信データを送信順番情報に基づいて送信し、通信データをオーバーヒアする機能を有する。無線通信ノード100は、自ノードで発生し、自ノードから送信した通信データであって、通信が失敗した通信データを直接通信データとして記憶する直接通信データバッファ106aを含む。通信種別処理部112は、自ノード宛ではないオーバーヒアした通信データに含まれる通信種別情報を判別する。通信種別処理部112は、通信データが、他ノードの代理通信の成功を示す代理通信完了通知であると判別される場合には、代理通信完了通知に含まれる代理通信データと直接通信データバッファに記憶されている前記直接通信データとを比較する。通信種別処理部112は、代理通信データと同一の直接通信データがある場合には、直接通信データを直接通信データバッファ106aから削除する。
上記構成によれば、複数の通信データが同時に発生した場合においても、送信ノードは直接通信が失敗した通信の完了を迅速に確認することが可能になる。また、送信ノードが通信の完了を迅速に確認することによって、送信ノードの再送の実行が抑制されるので、無駄になる通信を減少させることが可能となる。
本発明の第2の態様に係る無線通信ノード100は、第1の態様の無線通信ノード100に関し、代理通信ノードとしても機能する。無線通信ノード100は、自ノード宛ではない通信データであって、通信が失敗した通信データを代理通信データとして記憶する代理通信データバッファ106bをさらに含む。通信種別処理部112は、オーバーヒアした代理通信完了通知に対する肯定応答をオーバーヒアした場合には、代理通信完了通知に含まれる代理通信データと前記代理通信データバッファに記憶されている代理通信データとを比較する。通信種別処理部112は、代理通信完了通知と代理通信データバッファ106bに同一の代理通信データが含まれる場合には、同一の代理通信データを代理通信データバッファ106bから削除する。
上記構成によれば、オーバーヒアした代理通信完了通知に対する肯定応答をオーバーヒアした場合には、代理通信完了通知に含まれる通信データと同一の通信データを代理通信する必要がなくなる。したがって、代理通信データバッファ106bから同一の通信データを削除することによって、不必要な代理通信を抑制することが可能になる。
本発明の第3の態様に係る無線通信ノード100は、第2の態様の無線通信ノード100に関し、代理通信データの通信が成功したことを示す代理通信完了通知を記憶する代理通信完了通知バッファ106cをさらに含む。通信種別処理部112は、オーバーヒアした代理通信完了通知に対する肯定応答をオーバーヒアした場合には、代理通信完了通知に含まれる代理通信データと代理通信データバッファ106bに記憶されている代理通信データとを比較する。代理通信完了通知と代理通信データバッファ106bに同一の代理通信データが含まれない場合に、代理通信完了通知バッファ106cにオーバーヒアした代理通信完了通知と同一の代理通信完了通知が含まれる場合に削除処理を実行する。削除処理は代理通信完了通知バッファから同一の代理通信完了通知を削除する処理を意味する。
上記構成によれば、オーバーヒアした代理通信完了通知に対する肯定応答をオーバーヒアした場合には、代理通信完了通知に含まれる通信データと同一の通信データを代理通信する必要がなくなる。したがって、代理通信データバッファ106bから同一の通信データが削除されていれば、同一の代理通信完了通知を代理通信完了通知から削除することで、不必要な代理通信を抑制することが可能になる。
本発明の第4の態様に係る無線通信ノード100は、第1の態様の無線通信ノード100に関し、代理通信ノードとしても機能する。無線通信ノード100は、自ノード宛ではない通信データであって、通信が失敗した通信データを代理通信データとして記憶する代理通信データバッファ106bを含む。また、無線通信ノード100は、代理通信データの通信が成功したことを示す代理通信完了通知を記憶する代理通信完了通知バッファ106cを含む。通信種別処理部112は、オーバーヒアした代理通信完了通知に対する肯定応答をオーバーヒアしない場合には、代理通信完了通知に含まれる代理通信データと代理通信データバッファ106bに記憶されている代理通信データとを比較する。通信種別処理部112は代理通信完了通知と代理通信データバッファ106bに同一の代理通信データが含まれる場合には、同一の代理通信データを代理通信データバッファ106bから削除し、代理通信完了通知を代理通信完了通知バッファ106cに記憶する。
上記構成によれば、オーバーヒアした代理通信完了通知に対する肯定応答をオーバーヒアできない場合には、代理通信完了通知に含まれる通信データと同一の通信データの代理通信を行わないように代理通信データバッファから同一の通信データをクリアする。さらに、代理通信完了通知を再送することによって、不必要な代理通信を抑制することが可能になる。
本発明の第5の態様に係る無線通信ノード100は、第4の態様の無線通信ノード100に関し、通信種別処理部112は、オーバーヒアした代理通信完了通知に対する肯定応答をオーバーヒアしない場合には以下の処理を実行する。最初に、代理通信完了通知に含まれる代理通信データと代理通信データバッファに記憶されている代理通信データとを比較する。次に、代理通信完了通知と代理通信データバッファ106bに同一の代理通信データが含まれない場合であって、同一の代理通信完了通知が代理通信完了通知バッファ106cにない場合には、代理通信完了通知を代理通信完了通知バッファ106cに記憶する。
上記構成によれば、オーバーヒアした代理通信完了通知に対する肯定応答をオーバーヒアできない場合がある。この場合には、代理通信完了通知に含まれる通信データと同一の通信データの代理通信を行わないように代理通信データバッファ106bから同一の通信データがクリアされている場合に、代理通信完了通知を代理通信することが可能になる。
本発明の第6の態様に係る無線通信システム1000は、第1乃至第5の態様のいずれに記載の送信機能を有する少なくとも1つの無線通信ノード100と、第2乃至第5の態様のいずれに記載の代理通信機能を有する少なくとも1つの無線通信ノード100を含む。
上記構成によれば、複数の通信データが同時に発生した場合においても、送信ノードは直接通信が失敗した通信の完了を迅速に確認することが可能になる。また、送信ノードが通信の完了を迅速に確認することによって、送信ノードの再送の実行が抑制されるので、無駄になる通信を減少させることが可能となる。
本発明の第7の態様に係る無線通信システム1000は、第6の態様の無線通信システム1000に関し、無線通信ノード100の動作タイミングを一元管理するコントローラは存在しない。各無線通信ノード100は自無線通信ノードの通信タイミング管理部108に基づいて通信データを送信する。
上記構成によれば、無線通信ノード100の動作タイミングを一元管理するコントローラが存在しないシンプルな無線通信システムにおいて、例えばCSMA/CA等のプロトコルを採用して単純な構成で効率的なシステムを構築することが可能となる。
本発明の第8の態様に係る無線通信システム1000は、第6または第7の態様の無線通信システム1000に関し、無線通信システム1000は車両に搭載され、通信データは車両に備えられる電子機器から出力されるデータである。
上記構成によれば、車両においては、多数のセンサーやECU(Electronic Control Unit)等が配置され、多量のデータが発生し、ネットワークにけるトラフィックの増大が懸念される。しかし、上記構成による無線通信システム1000を使用することによって、ネットワークにおけるトラフィックの増大を抑制し、通信の遅延を抑制することが可能となる。
実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明したが、以上の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
本発明は、無線通信が失敗した複数の通信データを効率よく集約して代理通信できるようにするために、通信データが発生した無線通信ノードの送信タイミングを制御することが可能な無線通信ノードおよび無線通信システムに用いて、極めて有用である。
ANT アンテナ
100 無線通信ノード
101 送受信切り替え部
102 無線受信部
103 無線送信部
104 宛先判定部
105 通信成否判定部
106 通信データ記憶部
107 通信データ合成部
108 通信タイミング管理部
109 オーバーヒア通信データ記憶部
110、111 I/F部
112 通信種別処理部

Claims (8)

  1. 送信順番があらかじめ定められた送信順番情報を記憶し、通信データを前記送信順番情報に基づいて送信し、通信データをオーバーヒアする機能を有する無線通信ノードであって、
    自ノードで発生し、自ノードから送信した通信データであって、通信が失敗した前記通信データを直接通信データとして記憶する直接通信データバッファと、
    自ノード宛ではないオーバーヒアした通信データに含まれる通信種別情報を判別し、前記通信データが、前記通信種別情報によって、他ノードの代理通信の成功を示す代理通信完了通知であると判別される場合には、前記代理通信完了通知に含まれる代理通信データと前記直接通信データバッファに記憶されている前記直接通信データとを比較し、前記代理通信データと同一の前記直接通信データがある場合には、前記直接通信データを前記直接通信データバッファから削除する通信種別処理部と備えることを特徴とする無線通信ノード。
  2. 前記無線通信ノードは、代理通信ノードとしても機能し、
    自ノード宛ではない通信データであって、通信が失敗した前記通信データを代理通信データとして記憶する代理通信データバッファをさらに備え、
    前記通信種別処理部は、オーバーヒアした前記代理通信完了通知に対する肯定応答をオーバーヒアした場合には、前記代理通信完了通知に含まれる代理通信データと前記代理通信データバッファに記憶されている代理通信データとを比較し、前記代理通信完了通知と前記代理通信データバッファに同一の代理通信データが含まれる場合には、前記同一の代理通信データを前記代理通信データバッファから削除することを特徴とする請求項1に記載の無線通信ノード。
  3. 前記代理通信データの通信が成功したことを示す代理通信完了通知を記憶する代理通信完了通知バッファをさらに備え、
    前記通信種別処理部は、オーバーヒアした前記代理通信完了通知に対する肯定応答をオーバーヒアした場合には、前記代理通信完了通知に含まれる前記代理通信データと前記代理通信データバッファに記憶されている代理通信データとを比較し、前記代理通信完了通知と前記代理通信データバッファに同一の代理通信データが含まれない場合に、代理通信完了通知バッファにオーバーヒアした前記代理通信完了通知と同一の代理通信完了通知が含まれる場合には、前記代理通信完了通知バッファから前記同一の代理通信完了通知を削除することを特徴とする請求項2に記載の無線通信ノード。
  4. 前記無線通信ノードは、代理通信ノードとしても機能し、
    自ノード宛ではない通信データであって、通信が失敗した前記通信データを代理通信データとして記憶する代理通信データバッファと、
    前記代理通信データの通信が成功したことを示す代理通信完了通知を記憶する代理通信完了通知バッファをさらに備え、
    前記通信種別処理部は、オーバーヒアした前記代理通信完了通知に対する肯定応答および否定応答をオーバーヒアしないか、否定応答をオーバーヒアした場合には、前記代理通信完了通知に含まれる前記代理通信データと前記代理通信データバッファに記憶されている代理通信データとを比較し、前記代理通信完了通知と前記代理通信データバッファに同一の代理通信データが含まれる場合には、前記同一の代理通信データを前記代理通信データバッファから削除し、前記代理通信完了通知を代理通信完了通知バッファに記憶することを特徴とする請求項1に記載の無線通信ノード。
  5. 前記通信種別処理部は、オーバーヒアした前記代理通信完了通知に対する肯定応答および否定応答をオーバーヒアしないか、否定応答をオーバーヒアした場合には、前記代理通信完了通知に含まれる前記代理通信データと前記代理通信データバッファに記憶されている代理通信データとを比較し、前記代理通信完了通知と前記代理通信データバッファに同一の代理通信データが含まれない場合に、前記代理通信完了通知と同一の代理通信完了通知が代理通信完了通知バッファに記憶されていない場合には、前記代理通信完了通知を代理通信完了通知バッファに記憶することを特徴とする請求項4に記載の無線通信ノード。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の送信機能を有する少なくとも1つの無線通信ノードと、
    請求項2乃至5のいずれか一項に記載の代理通信機能を有する少なくとも1つの無線通信ノードと、を含むことを特徴とする無線通信システム。
  7. 前記無線通信システムには、無線通信ノードの動作タイミングを一元管理するコントローラは存在せず、各無線通信ノードは自無線通信ノードの通信タイミング管理部に基づいて通信データを送信することを特徴とする請求項6に記載の無線通信システム。
  8. 前記無線通信システムは車両に搭載され、前記通信データは前記車両に備えられる電子機器から出力されるデータであることを特徴とする請求項6または7に記載の無線通信システム。
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