JP2021026750A - 受付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受付作業を簡略化できる受付装置を提供する。【解決手段】操作者により操作される操作部と、前記操作部の操作に応じて、所定の撮影位置に載置された、表面に操作者の情報が示されるシート状の読取原稿を撮影し読取原稿画像を取得する読取原稿画像取得部と、前記操作部の操作に応じて、前記操作者の顔を撮影し操作者画像を取得する操作者画像取得部と、取得された前記読取原稿画像及び前記操作者画像を紐付ける紐付け部とを備えた。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、受付装置に関する。
会社や工場、事務所等では、受付を設けてそこに受付担当者を常駐させることにより、来訪者の対応にあたるようにしている。このような受付においては、来訪者の所属先及び氏名を把握することが極めて重要であり、来訪者に対して所属先や氏名、来訪先の対応担当者の記入、場合によってはそれらと共に名刺を提出させるといった受付作業が行われる。
しかしながら、上述したような受付作業は来訪者側からみても受付担当者側からみても非常に煩雑であるため、当該受付作業の簡略化が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、受付作業を簡略化できる受付装置を提供することにある。
一実施形態は、操作者により操作される操作部と、前記操作部の操作に応じて、所定の撮影位置に載置された、表面に操作者の情報が示されるシート状の読取原稿を撮影し読取原稿画像を取得する読取原稿画像取得部と、前記操作部の操作に応じて、前記操作者の顔を撮影し操作者画像を取得する操作者画像取得部と、取得された前記読取原稿画像及び前記操作者画像を紐付ける紐付け部とを備える。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下、本実施形態に係る受付装置として、受付において名刺の少なくとも片面に印刷された名刺情報を画像データとして読み取る名刺受付装置を一例に挙げて説明する。名刺片面に印刷された名刺情報とは、会社名、氏名、電話番号、メールアドレスなどの情報を含む。なお、読取原稿とする名刺は、両面にそれぞれ情報が印刷されていてもよい。
以下、本実施形態に係る受付装置として、受付において名刺の少なくとも片面に印刷された名刺情報を画像データとして読み取る名刺受付装置を一例に挙げて説明する。名刺片面に印刷された名刺情報とは、会社名、氏名、電話番号、メールアドレスなどの情報を含む。なお、読取原稿とする名刺は、両面にそれぞれ情報が印刷されていてもよい。
(全体構成)
図1は、本実施形態に係る受付装置を備える受付システムを示す概念図である。本実施形態に係る受付システムは、名刺受付装置1と、複数の名刺両面読取装置1aと、サーバ装置7とを備える。
図1は、本実施形態に係る受付装置を備える受付システムを示す概念図である。本実施形態に係る受付システムは、名刺受付装置1と、複数の名刺両面読取装置1aと、サーバ装置7とを備える。
名刺受付装置1は、会社に設置された受付のデスク上に載置され、来訪者(操作者)によって自身の名刺がセットされ操作されることにより、名刺の片面に印刷された名刺情報を画像データとして取得すると共に、来訪者の顔の情報を画像データとして取得し、これらを紐付けて来訪者データを生成する。また、生成した来訪者データをイントラネット等の社内ネットワークNを介してサーバ装置7へ送信する。
名刺両面読取装置1aは、社員(ユーザ)個人のデスクにそれぞれ設置され、社員が社外の人物との面会等で受け取った名刺の表裏両面の名刺情報を画像データ(以後、名刺両面画像データと称する)として取得し、ネットワークNを介してサーバ装置7へ送信する。この名刺両面画像データには、1つの画像データに名刺の表裏の画像が含まれる。
サーバ装置7は、会社内に設置されてネットワークNを介して名刺受付装置1と名刺両面読取装置1aとにアクセス可能に接続される。サーバ装置7は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と当該CPUによって実行される制御プログラムや、当該プログラムにより実現される各種機能に用いられる各種データを記憶する図示しない記憶装置とを備えており、これらハードウェアが協働することで実現する名刺処理部701を機能として備える。サーバ装置7は、名刺両面画像データ及び来訪者データを複数記憶するデータベース71を備えており、名刺処理部701はこのデータベース71を管理する。
サーバ装置7は、ネットワークNを介して図示しないユーザのPC(Personal Computer)といった情報処理装置に接続されており、ユーザは容易に名刺両面画像データ及び来訪者データを閲覧することができる。サーバ装置7は、複数のユーザに共有可能に各種情報を管理するグループウェアとしての機能を持たせてもよく、例えばユーザのスケジュール情報を管理するスケジュール管理機能や、ユーザに対して来訪者が来訪した情報、会議に関する情報を通知する通知機能等を備えてもよい。
(名刺受付装置1の構成)
先ず、名刺受付装置1の構成について、図を用いて詳細に説明する。図2は本実施形態に係る名刺受付装置1の正面図である。図3は当該名刺受付装置1を図2中左側面から見た内部構成図であり、後述する本体部2が説明上縦断面で示されている。図2及び図3に示されるように、名刺受付装置1は、本体部2と、カメラ機能付き携帯端末3とを備える。以下、カメラ機能付き携帯端末3は、単に携帯端末3とも称して説明を行う。
先ず、名刺受付装置1の構成について、図を用いて詳細に説明する。図2は本実施形態に係る名刺受付装置1の正面図である。図3は当該名刺受付装置1を図2中左側面から見た内部構成図であり、後述する本体部2が説明上縦断面で示されている。図2及び図3に示されるように、名刺受付装置1は、本体部2と、カメラ機能付き携帯端末3とを備える。以下、カメラ機能付き携帯端末3は、単に携帯端末3とも称して説明を行う。
(本体部2)
本実施形態での本体部2は、箱型の筐体であり、その正面側に携帯端末3を着脱可能に保持する端末ホルダ21を配置している。端末ホルダ21は、携帯端末3を保持した状態で本体部正面を上下及び左右の2軸方向に移動可能になっている。装置の設置者は、携帯端末3の背面に設けられた背面カメラ31の位置が所定の位置に合うように端末ホルダ21を移動させ、レバー22を固定位置に回転させることによって端末ホルダ21がそれ以上動かないように位置決めする。この実施形態では、端末ホルダ21は携帯端末3の下部、側部、上部にそれぞれ位置するように設けられている。具体的には、端末ホルダ21は図2に示されるように下部に2個同一線上に設けられ、側部にそれぞれ縦に延びる形状の端末ホルダ21が一対設けられている。また、上部に1個設けられている。本実施形態では、図2中下部の端末ホルダ21と左側側部の端末ホルダ21は本体部2に固定しても構わない。これに対し、図2中右側側部及び上部の端末ホルダ21は移動可能とすることが好ましい。図2中右側側部の端末ホルダ21はレバーにより固定される。
本実施形態での本体部2は、箱型の筐体であり、その正面側に携帯端末3を着脱可能に保持する端末ホルダ21を配置している。端末ホルダ21は、携帯端末3を保持した状態で本体部正面を上下及び左右の2軸方向に移動可能になっている。装置の設置者は、携帯端末3の背面に設けられた背面カメラ31の位置が所定の位置に合うように端末ホルダ21を移動させ、レバー22を固定位置に回転させることによって端末ホルダ21がそれ以上動かないように位置決めする。この実施形態では、端末ホルダ21は携帯端末3の下部、側部、上部にそれぞれ位置するように設けられている。具体的には、端末ホルダ21は図2に示されるように下部に2個同一線上に設けられ、側部にそれぞれ縦に延びる形状の端末ホルダ21が一対設けられている。また、上部に1個設けられている。本実施形態では、図2中下部の端末ホルダ21と左側側部の端末ホルダ21は本体部2に固定しても構わない。これに対し、図2中右側側部及び上部の端末ホルダ21は移動可能とすることが好ましい。図2中右側側部の端末ホルダ21はレバーにより固定される。
本体部2は、図3に示されるように背面に設けた支持脚23によって正面が斜め上を向くように傾けられて、来訪者が携帯端末3のディスプレイ33を見やすいようにしている。支持脚23による本体部正面の傾斜角θは、水平面とのなす角が80度である。従って、カメラ機能付き携帯端末3も、同様に80度傾いた姿勢で端末ホルダ21に保持される。傾斜角θは、80度に限らず、75度或いは70度などに変更してもよい。
本体部2は、正面側下部に名刺挿入口24が設けられており、当該名刺挿入口24から本体部2の内部に名刺Mを挿入可能となっている。本実施形態においては、名刺挿入口24は来訪者の手と名刺Mとが容易に挿入できるように開口上縁部が湾曲するアーチ状に形成されている。名刺挿入口24が形成されることにより正面から露出された本体部2の底壁25は、名刺Mを載置して名刺Mを撮影するための撮影位置となっており、例えば撮影位置に名刺Mを正確に位置付けできるように、底壁25上にマーカーや載置台、凹部等を設けるようにしてもよい。
本体部2内部上方には、撮影位置に載置された名刺Mの上面を映すミラー4が配設されている。本実施形態においては、ミラー4は名刺Mを本体部正面側に映すように傾斜されており、携帯端末3はその傾斜されたミラー4に映される名刺Mの鏡像を背面カメラ31により撮影する。なお、図3に示されるように、背面カメラ31の光軸調整のために三角形等のマーカー25aを名刺Mを置く場所(底壁25)の奥中央に付すことが好ましい。
また、本体部2内には、特に図3に示されるように、撮影位置にある名刺Mに光をあてる照明として、LED5を設けている。LED5は、名刺Mの挿入方向(前後方向)及び上下方向に直交する左右方向に互いに離間して夫々配置しており、名刺Mに斜め上方向から光をあてる。なお、LED5はミラー4に映らない位置とすることが好ましい。
(携帯端末3)
本実施形態での携帯端末3は、例えばスマートフォン,タブレット型コンピュータなどであり、本実施形態においてはスマートフォンを例にとり説明する。図4は、本実施形態に係る携帯端末3のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯端末3は、図4に示されるように、背面カメラ31と、正面カメラ32と、ディスプレイ33と、CPU34と、記憶装置35と、入出力I/F(Interface)36と、通信装置37とを備える。
本実施形態での携帯端末3は、例えばスマートフォン,タブレット型コンピュータなどであり、本実施形態においてはスマートフォンを例にとり説明する。図4は、本実施形態に係る携帯端末3のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯端末3は、図4に示されるように、背面カメラ31と、正面カメラ32と、ディスプレイ33と、CPU34と、記憶装置35と、入出力I/F(Interface)36と、通信装置37とを備える。
背面カメラ31は携帯端末3の背面に設けられており、本体部2に穿設された孔部26からミラー4を撮影、即ちミラー4に映された名刺Mの鏡像を撮影し、名刺画像データを得る。正面カメラ32は、携帯端末3の正面に設けられており、ディスプレイ33を操作する来訪者の顔を撮影し、顔画像データを得る。
ディスプレイ33は、文字、画像、記号、及び図形等のオブジェクトを表示すると共に、指やペン等の接触(位置)を検出できる所謂タッチパネルディスプレイである。本実施形態においては、ディスプレイ33は各カメラの映像の表示や来訪者の入力を受け付ける。
CPU34は、バスを介してハードウェア各種と接続されており、記憶装置35等のハードウェアと協働して各種機能を実行する。記憶装置35は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等からなり、CPU34によって実行される制御プログラムや、当該プログラムにより実現される各種機能に用いられる各種データを記憶する。
入出力I/F36は、外部装置とのデータの入出力を行うためのものであり、例えば充電可能なUSBポート又はメーカー独自ポート(例えばライトニング)及び音響出力ポートである。本実施形態に係る入出力I/F36は、USBポートと音響出力ポートが共通のコネクタになっており、図2に示されるように、本体部2の制御部(例えば図示しない制御基板)と通信可能に接続されているケーブル38をコネクタに接続している。本実施形態では、携帯端末3と本体部2の間で伝送する制御信号として、音響用信号を用いる。ケーブル38の途中には図示しない分配器を介在させて音響用信号を抽出する。なお、USBポートと音響出力ポートが各々独立したコネクタになっている場合は、別々のケーブル等で本体部2に接続すればよい。
具体的には、携帯端末3から本体部2の制御部へは、LED5を点灯する制御信号を出力する。一例として、例えばヘッドフォンのL端子に、ある高さの音を最大音量で出力する。本体部2の制御部は、信号を受信するとLED5を点灯する。LED5を消灯する場合も同様に制御信号を出力する。
通信装置37は、図示しないアンテナや当該アンテナを介して各周波数の電波を送受信する回路を含み、受信した電波の電気信号への変換や電気信号の電波への変換を行い、データの送受信を無線通信により行う。通信装置37は、例えばLTE(Long Term Evolution)や4G(4th Generation)等の通信規格に対応している。
上述した各ハードウェアが協働することにより、図5に示される各種機能が実現できる。図5は、本実施形態に係る携帯端末3の機能ブロック図である。図5に示されるように、携帯端末3は、来訪者によるディスプレイ33の接触及びその位置を検知する検知部301と、各カメラの映像やGUI(Graphical User Interface)としてのボタン等を表示する表示部302と、背面カメラ31及び正面カメラ32による撮影を実行し、それぞれ画像データを取得する画像取得部303と、取得された2つの画像データの紐付けによる来訪者データの生成や、当該来訪者データの記憶装置35への格納、サーバ装置7への送信等を行う画像処理部304とを機能として備える。
(名刺両面読取装置1aの構成)
次に、名刺両面読取装置1aの構成について、図を用いて詳細に説明する。図6は本実施形態に係る名刺両面読取装置1aの正面図である。図7は当該名刺両面読取装置1aを図6中左側面から見た内部構成図である。図6及び図7に示されるように、名刺両面読取装置1aは、本体部2aと携帯端末3aとを備える。
次に、名刺両面読取装置1aの構成について、図を用いて詳細に説明する。図6は本実施形態に係る名刺両面読取装置1aの正面図である。図7は当該名刺両面読取装置1aを図6中左側面から見た内部構成図である。図6及び図7に示されるように、名刺両面読取装置1aは、本体部2aと携帯端末3aとを備える。
(本体部2a)
箱型の筐体である本実施形態での本体部2a内には、撮影位置Xにある名刺Mの両面を同時に映すVミラー4aを配置している。Vミラー4aは、例えば2枚のミラー41,42を直角(90度)に配置して成る構成である。名刺Mは、図7に示されるように、2枚のミラー41,42からそれぞれ45度の位置に案内される。背面カメラ31の光軸調整のために、2枚のミラー41,42の交点の中央付近に、例えば三角形のマーカーを対称に付してもよい。さらに、Vミラー4aの上方側に、折り返しミラー4bを配置している。折り返しミラー4bは、Vミラー4aに映った名刺Mの表と裏の鏡像を携帯端末3の背面カメラ31に向けて映す。名刺Mの搬送方向と直交する方向におけるVミラー4aの長さは、Vミラー4aの鏡像に名刺Mの両面が映る長さに設定している。一方で、搬送方向におけるVミラー4aの幅は、同方向における名刺の長さよりも短い。したがって、撮影時には名刺Mの長手方向の一部のみ撮影されることとなる。
箱型の筐体である本実施形態での本体部2a内には、撮影位置Xにある名刺Mの両面を同時に映すVミラー4aを配置している。Vミラー4aは、例えば2枚のミラー41,42を直角(90度)に配置して成る構成である。名刺Mは、図7に示されるように、2枚のミラー41,42からそれぞれ45度の位置に案内される。背面カメラ31の光軸調整のために、2枚のミラー41,42の交点の中央付近に、例えば三角形のマーカーを対称に付してもよい。さらに、Vミラー4aの上方側に、折り返しミラー4bを配置している。折り返しミラー4bは、Vミラー4aに映った名刺Mの表と裏の鏡像を携帯端末3の背面カメラ31に向けて映す。名刺Mの搬送方向と直交する方向におけるVミラー4aの長さは、Vミラー4aの鏡像に名刺Mの両面が映る長さに設定している。一方で、搬送方向におけるVミラー4aの幅は、同方向における名刺の長さよりも短い。したがって、撮影時には名刺Mの長手方向の一部のみ撮影されることとなる。
本体部2aには、名刺Mを撮影位置Xに案内し、さらに読み取りを終えた名刺Mを装置外に排出する図示しないピックアップローラ及び搬送ローラを複数配置しており、これらローラは駆動モータ81により回転する。この駆動モータ81のON/OFFは、LED5の点灯及び消灯と同様に、制御信号として音響用信号を用いて携帯端末3aによりなされる。
本体部2aには、駆動モータ81により搬送ローラと同期して回転する従動ローラ82が配置されており、この従動ローラ82には無端ベルトである特徴点ベルト83が巻き掛けられている。特徴点とは、背面カメラ31で名刺Mを分割撮影して得た複数の画像データを一枚に合成する際に使用するマークである。特徴点は、特徴点ベルト83の回動方向、すなわち名刺Mの搬送方向に沿って連続的に配置している。このとき、特徴点ベルト83の同じ面に同じ種類の特徴点が存在しないことが好ましい。或いは、例えば特徴点ベルト83の全周長さを名刺Mの搬送方向の長さの2倍以上とし、少なくとも名刺Mの搬送方向の長さよりも長い範囲内に同一の特徴点が存在しないようにする。特徴点は、好ましくはベルトの両面に付するが、片面にのみ付してもよい。
特徴点は、背面カメラ31で撮影して得た画像の中で、ごく狭いエリアに注目したときに、2つの画像で同じ部分を探せる手掛かりとなる。特徴点検出のアルゴリズムにはいくつかあるが、(1)特徴点が回転しても追従できる(回転させても、同じ特徴を持つ特徴点画像は同じと検出できる)(2)対象を撮影する距離が違っても追従できる(拡大縮小しても、同じ特徴を持つ特徴点画像は同じと検出できる)ものであることが好ましい。例えば、文字のように複数のある範囲(数ミリ)で直線や曲線などの図形(構成単位)が組み合わさっている画像(=単位画像とする)がそれぞれ異なる複数の単位画像で構成された複合画像が特徴点になり得る。なお、構成単位の図形は、モノクロ、カラー、グレースケールであってもよい。
特徴点の好ましい一例は、漢字である。漢字は、種類が多く、さらに止め,払い,筆の運びなどの特徴点の候補になるところが多いからである。漢字の大きさは、例えば1〜2mm角の範囲に収まる大きさが好ましい。なお、漢字は、明朝体が好ましい。さらにモノクロであることが好ましい。なお、1行では一文字あたりの特徴点が1,2個しかなく、特徴点が少ないので、搬送方向と直交する方向に複数列配置し、特徴点の数を多くするのが好ましい。勿論、漢字に限定されることはなく、ひらがな等の他の文字種、アルファベット等の外国文字、図形、幾何学模様などを用いてもよい。
特徴点ベルト83は、駆動モータ81で搬送ローラを回転させると一体的に従動ローラ82が回転し、名刺Mと特徴点ベルト83とが同期に名刺Mの搬送方向に移動する。さらに、例えば各ローラの径を同じにするなどして、名刺Mと特徴点ベルト83とが同速度で移動するようにする。これにより、特徴点は、名刺Mに対する相対的な位置関係を保持しながら移動及び停止する。特徴点ベルト83は、名刺Mの両脇に隣接するように2本並列に配置している。特徴点ベルト83の材質は、例えば樹脂である。特徴点は、例えばベルト表面に印刷するなどして付す。
本体部2aには、上下一対のガイド板84を搬送方向に沿って互いに離間するように2組配置している。名刺Mは、この上下一対のガイド84の隙間を通過する。ガイド板84は、例えば平面が矩形状の板である。特にガイド板84の両端には例えば四角形のマーカー(ARマーカー)85(図11(a)参照)を配置している。表面側の合計4つのマーカー85は、名刺Mの搬送方向の軸線上、及び名刺Mの搬送方向と直交する軸線上に並んでいる。裏面側のマーカー85も表面側と同じ位置に配置している。この四角形のマーカー85は、後述するように、背面カメラ31で撮影して得た単位画像データにガイド板84と共に映り(図11(a)参照)、当該単位画像データを処理するのに利用する。
読取原稿となる名刺Mをセットする名刺ホルダ86は、本体部2aの例えば図6中右側面に設けている。名刺ホルダ86は、複数枚の名刺Mを縦置きに載置可能である。前述したピックアップローラにより名刺Mは名刺ホルダ86から筐体内に1枚ずつ搬送され、Vミラー4aが設置された撮影位置Xに案内され、画像が読み取られた名刺Mは、本体部2aの例えば図6中左側面に設けた排出口から排出される。
(携帯端末3a)
本実施形態での携帯端末3aは、名刺受付装置1の携帯端末3と同一のハードウェア構成を有するが、その機能が異なる。図8は、本実施形態に係る携帯端末3aの機能ブロック図である。図8に示されるように、携帯端末3aは、検知部301と、表示部302と、背面カメラ31による撮影を実行し、単位画像データを取得する画像取得部303aと、取得された単位画像データに対する画像補正処理や、合成処理、合成処理により得られる名刺両面画像データの記憶装置35への格納、サーバ装置7への送信等を行う画像処理部304aとを機能として備える。なお、単位画像データ、名刺両面画像データについての詳細は後述する。
本実施形態での携帯端末3aは、名刺受付装置1の携帯端末3と同一のハードウェア構成を有するが、その機能が異なる。図8は、本実施形態に係る携帯端末3aの機能ブロック図である。図8に示されるように、携帯端末3aは、検知部301と、表示部302と、背面カメラ31による撮影を実行し、単位画像データを取得する画像取得部303aと、取得された単位画像データに対する画像補正処理や、合成処理、合成処理により得られる名刺両面画像データの記憶装置35への格納、サーバ装置7への送信等を行う画像処理部304aとを機能として備える。なお、単位画像データ、名刺両面画像データについての詳細は後述する。
(名刺受付装置1の装置動作)
図5を用いて説明した各種機構により実行される名刺受付装置1の動作について、図9を用いて詳細に説明する。図9は、本実施形態に係る名刺受付装置1の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、名刺受付装置1は、既に電源がONとなった状態として説明する。
図5を用いて説明した各種機構により実行される名刺受付装置1の動作について、図9を用いて詳細に説明する。図9は、本実施形態に係る名刺受付装置1の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、名刺受付装置1は、既に電源がONとなった状態として説明する。
先ず、来訪者が携帯端末3のディスプレイ33に触れると、検知部301はこれを検知する(S101)。検知後、画像取得部303は、本体部2へ制御信号を出力して、背面カメラ31及び正面カメラ32を起動させると共に、LED5を点灯させる(S102)。カメラ起動後、表示部302は、ディスプレイ33に背面カメラ31及び正面カメラ32により映される映像を表示すると共に、撮影開始を示す撮影ボタンを表示し来訪者に当該ボタンのタッチを促す(S103)。来訪者は、必ず、当該ボタンを見ており、来訪者の顔が、正面カメラ32により、適切に捕らえられていると期待される。したがって、撮影について、特別な調整を行わなくとも、来訪者の顔が適切に撮影できる。
ディスプレイ33に表示される映像は、2画面として背面カメラ31に撮影される名刺Mの映像と正面カメラ32に撮影される来訪者の顔の映像とが同時に表示されることが好ましい。2つのカメラそれぞれの映像がディスプレイ33に表示されることにより、来訪者は名刺M及び自身の顔がどのように撮影されるかを把握できる。
この時、「名刺を下部の名刺挿入口内にセットしてください」や「撮影ボタンを押してください」等の文章をディスプレイ33上に表示する等して来訪者に対して名刺Mの載置や撮影開始を促すようにしてもよく、以降の撮影の流れをディスプレイ33上に表示し、説明するようにしてもよい。
来訪者がディスプレイ33上の撮影ボタンをタッチすると、検知部301はこれを検知し(S104)、画像取得部303が背面カメラ31及び正面カメラ32により名刺Mおよび来訪者の顔を撮影する(S105)。撮影後、表示部302は、再撮影を行うか否かの確認、例えば「再撮影しますか?」なる表示と共に「YES」、「NO」の選択ボタンをディスプレイ33上に表示し、来訪者に対して再撮影を行うか否かを選択させる(S106)。
再撮影を行わないとの選択がなされたことを、例えば「NO」のボタンがタッチされたことで検知部301が検知すると(S106,NO)、画像取得部303は、背面カメラ31、正面カメラ32を停止させると共に、LED5を消灯させる(S107)。カメラ等停止後、画像処理部304は、ミラー4を介して背面カメラ31により撮影された名刺Mの画像データに対し、樽型の歪曲などの補正や台形補正等を含む画像補正処理を行う(S108)。
画像補正処理後、画像処理部304は、取得された名刺Mの画像データである名刺画像データと、来訪者の顔の画像データである顔画像データと、撮影日時データとを紐付け、来訪者データを生成し記憶装置35へ格納する(S109)。格納後、画像処理部304は、生成した来訪者データをサーバ装置7へ送信し(S110)、本フローは終了となる。
一方、再撮影を行うとの選択がなされたことを、例えば「YES」のボタンがタッチされたことで検知部301が検知すると(S106,YES)、ディスプレイ33に背面カメラ31及び正面カメラ32により映される映像を表示すると共に、撮影ボタンを表示し来訪者に当該ボタンのタッチを促す、ステップS103の処理へ戻り、撮り直しとなる。なお、この時に背面カメラ31及び正面カメラ32のいずれか一方の撮り直しを選択できるようにしてもよい。
(名刺両面読取装置1aの装置動作)
図8を用いて説明した各種機構により実行される名刺両面読取装置1aの動作について、図10を用いて詳細に説明する。図10は、本実施形態に係る名刺両面読取装置1aの動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、名刺両面読取装置1aは、端末ホルダ21に携帯端末3aがセットされ、既に電源がONとなった状態として説明する。
図8を用いて説明した各種機構により実行される名刺両面読取装置1aの動作について、図10を用いて詳細に説明する。図10は、本実施形態に係る名刺両面読取装置1aの動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、名刺両面読取装置1aは、端末ホルダ21に携帯端末3aがセットされ、既に電源がONとなった状態として説明する。
先ず画像取得部303aは、背面カメラ31を起動させると共に、LED5を点灯させる(S201)。カメラ等起動後、表示部302は、ディスプレイ33に背面カメラ31により映される映像を表示すると共に撮影ボタンを表示し、ユーザに当該ボタンのタッチを促す(S202)。この時、ユーザは、ディスプレイ33を見ながら背面カメラ31の位置が合うように端末ホルダ21を移動させ、位置が決まるとレバー22で固定することが好ましい。
ユーザがディスプレイ33上の撮影ボタンをタッチすると、検知部301はこれを検知し(S203)、画像取得部303aが背面カメラ31により名刺Mを撮影する(S204)。具体的には、画像取得部303aは、本体部2aへ制御信号を出力して、LED5を点灯させると共に駆動モータ81を起動させ、所定の時間(数百ミリ秒後)に、所定の間隔(数百ミリ秒間隔)で、例えば4回シャッターを切って名刺Mを撮影する。すなわち、撮影位置Xを名刺Mが通過する際に例えば4回撮影して、搬送方向に4分割した名刺Mの単位画像データを取得する。なお、複数の名刺Mが名刺ホルダ86にセットされている場合は、名刺Mを撮影するステップS204の処理を続けて行うことが好ましい。
撮影後、画像取得部303aは、背面カメラ31及び駆動モータ81を停止させると共に、LED5を消灯させる(S205)。カメラ等停止後、画像処理部304aは、レンズ補正部として各画像の樽型の歪曲などの補正や台形補正等を含む画像補正処理を行う(S206)。次に、画像取得部303aは画像合成処理を行い、名刺両面画像データを生成する(S207)。画像合成処理としては、先ず、マーカー85を検出し、単位画像データから処理すべき領域を切り出す。具体的には、図11に一例を示すように、(a)に示される単位画像データからガイド板84及びマーカー85の4辺が切り出せるので、上2つの上辺、内側の辺と、下2つの下辺、内側の辺で囲われる長方形領域800,801を切り出す(図11(a)→図11(b))。ここでの長方形領域800に示される画像データは名刺Mの表面側の画像であり、長方形領域801に示される画像データは名刺Mの裏面側の画像である。
次に、各画像の中から特徴点を抽出する。そして、特徴点のマッチングを行う。具体的には、マッチングした特徴点から有望そうなものを選び、変換行列を作成する。続いて、表と裏で各4枚の画像(#1〜#4)を、変換行列を用いて、変換、合成する(図11(c))。最後に、特徴点ベルト83にあたる部分を除去して、名刺Mの全体領域を切り出す(図11(d))。こうして、名刺Mの表と裏の全体画像802,803を名刺両面画像データとして得る。
全ての名刺Mの読み取りが完了し、名刺両面画像データを取得すると、画像処理部304aは、名刺両面画像データをサーバ装置7へ送信する(S208)。送信後、ユーザは、名刺両面読取装置1aの電源をOFFにし(S209)、本フローは終了となる。なお、送信後は、ユーザへの電源OFFを促すよう、表示部302がディスプレイ33上に例えば「送信完了」または「読取完了」等の表示を行うことが好ましい。
(サーバ装置7の装置動作)
次に、名刺処理部701により実行されるサーバ装置7の動作について、簡単に説明する。名刺処理部701は、名刺受付装置1及び名刺両面読取装置1aから送信された名刺両面画像データ及び来訪者データを取得し、これら画像データから光学式文字認識(OCR)等を用いて会社名や氏名、電話番号、FAX番号、メールアドレス等の名刺情報を抽出(テキスト化)し、これら画像データと抽出した名刺情報とを紐付けてデータベース71に格納する。また、ユーザのPC等からのアクセスに応じてデータベース71からの名刺両面画像データ及び来訪者データの読み出しを行う。
次に、名刺処理部701により実行されるサーバ装置7の動作について、簡単に説明する。名刺処理部701は、名刺受付装置1及び名刺両面読取装置1aから送信された名刺両面画像データ及び来訪者データを取得し、これら画像データから光学式文字認識(OCR)等を用いて会社名や氏名、電話番号、FAX番号、メールアドレス等の名刺情報を抽出(テキスト化)し、これら画像データと抽出した名刺情報とを紐付けてデータベース71に格納する。また、ユーザのPC等からのアクセスに応じてデータベース71からの名刺両面画像データ及び来訪者データの読み出しを行う。
名刺処理部701は、例えば来訪者データが格納されると、同一人物と判断される名刺両面画像データと紐付けて更新するようにしてもよい。当該紐付けは、例えば名刺両面画像データに示される会社名や氏名、電話番号、FAX番号、メールアドレスのうち、少なくともいずれかが一致することによりなされる。なお、同姓同名の人物も想定されることから、特に社内において個々人に設定されるメールアドレスを比較することが好ましい。また、過去の来訪者データが記憶されていれば、顔の画像データが所定の確度で一致するか否か検証するようにし、一致するとの検証結果がなされることで紐付けを行うようにしてもよい。
また、名刺処理部701は、例えばスケジュール機能として所定の日に来訪予定の人物の情報と対応担当者の情報とが記録されていた場合、その当日に取得した来訪者データが来訪予定の人物のものであるか否かを判定し、来訪予定の人物のものである場合、対応担当者に通知するようにしてもよい。これにより、対応担当者は来訪者が来訪したことを自動で認識でき、受付において対応担当者へ来訪者が来訪したことを電話等で知らせる作業をなくすことができ、延いては受付担当者を常駐させる必要がなくなるため、省力化を実現できる。
また、名刺両面読取装置1aのユーザのユーザIDが名刺両面画像データに対して割り当てられている場合、取得した名刺両面画像データと名刺を一意に示す識別情報である名刺IDとを対応付けるとともに、この名刺IDとユーザIDとを対応付けてデータベース71に格納するようにしてもよい。これにより、名刺に関する各種情報と名刺の取得者(名刺両面読取装置1aのユーザ)とを自動的に対応付けることができる。ここで、1つの名刺IDに対しては、1つの名刺情報が対応付けられ、少なくとも1つ以上の名刺両面画像データ、名刺画像、ユーザIDが対応付けられるようにするとよい。このようにすることで、どの社員が名刺IDに示される人物と接点があるかを容易に認識することができる。なお、前述した「名刺両面読取装置1aのユーザのユーザIDが名刺両面画像データに対して割り当てられている場合」とは、名刺両面読取装置1aの携帯端末3a操作時にユーザに対して表示部302がログインID入力を促し、得られたIDをユーザIDとする等のケースが考えられる。
また、名刺両面読取装置1aのユーザに対して、他のユーザを選択可能に提示し、この設定された他のユーザのユーザIDと名刺IDとを対応付けるようにしてもよい。これにより、名刺の取得者以外が名刺両面読取装置1aを使用した場合であっても、名刺に関する各種情報と名刺の取得者とが適切に対応付けられる。例えば、社長秘書が、社長が取得した名刺を、名刺処理部701で登録するようなケースである。
以上に説明した本実施形態によれば、来訪者が必ず所持しているであろう名刺Mを撮影することで来訪者の所属先や氏名を容易に管理することができるため、受付作業を簡略化できる。さらに、名刺Mの撮影と同時に来訪者の顔も撮影して来訪者データを格納することから、例えば対応担当者が来訪者データを確認することで直感的に来訪者を認識することができる。また、例えば過去の来訪者データや名刺両面画像データと照らし合わせることで、なりすましを防止することができる。
また、名刺受付装置1がサーバ装置7に来訪者データを送信し、サーバ装置7のデータベース71に格納することにより、対応担当者のみならず他の社員も来訪者データを閲覧することができる。したがって、対応担当者の来訪者との面会回数や、どのような来訪者との面会なのかを正確に把握することができるため、例えば対応担当者の評価にも使用することができる。
なお、本実施形態においては、サーバ装置7がデータベース71及び機能としての名刺処理部701を備えると説明したが、これらを携帯端末3が備え、携帯端末3側で名刺の管理を行うようにしてもよい。例えば、携帯端末3の画像処理部304が、来訪者データから光学式文字認識(OCR)等を用いて所属先や氏名、電話番号、FAX番号、メールアドレス等の名刺情報を抽出(テキスト化)し、来訪者データと抽出した名刺情報とを紐付けて記憶装置35に格納する。
また、名刺受付装置1のディスプレイ33上に部署毎の社員リストや入力欄の表示、または音声入力等により、その入力に応じて来訪者に対応する対応担当者を割り出し、来訪者データを直接対応担当者のPCまたは携帯端末のメールアドレスへ送信するようにしてもよい。これは例えば図9のフローにおいてステップS101やステップS107の処理後に表示部302が上記GUIを表示し、検知部301が来訪者の入力を検知し、当該入力に基づいて記憶装置35に格納されている社員リストから対応担当者及びメールアドレスを割り出し、通信装置37を用いて対応担当者のメールアドレスへ来訪者データまたは来訪者が来訪したことを示す通知を送信することで実現できる。このように対応担当者への来訪者連絡を名刺受付装置1側で行うことにより、迅速に来訪者の来訪を通知でき、また、受付担当者を常駐させる必要がなくなるため、省力化を実現できる。
また、本実施形態においては、過去の来訪者データや名刺両面画像データと照らし合わせることで、なりすましを防止すると説明したが、メールアドレスへの通知を用いた二段階認証を行うようにしてもよい。例えば、名刺受付装置1の画像処理部304が、取得した名刺画像データからOCR等を用いてメールアドレスを抽出し、当該メールアドレス宛に「xx様 ご来訪いただきありがとうございます」等の来訪者への来訪を示す通知を自動送信し、来訪者の確認を促す。メールが送信エラーで帰ってくる場合、来訪者のなりすましのリスクがあることを来訪者の対応担当者に通知することで、対応担当者側でなりすましのリスクを認識することができる。また、なりすましであってもメールアドレスが正しい可能性も考えられるが、通知を受けた人物は自分のなりすましを認識できるため、対応担当者へ連絡を入れるといった対応がとられれば、同様に対応担当者側でなりすましのリスクを認識することができる。メールアドレスの抽出は、例えば「E-mail」から始まる英数字の文字列、「@」を含む英数字の文字列をメールアドレスとして抽出する手法が挙げられる。
また、本実施形態においては、ネットワークNを社内ネットワークで共有化すると説明したが、クラウドで共有化してもよい。
(第2の実施形態)
本実施形態では、本体部2上に名刺Mを載置することで名刺を撮影する名刺受付装置について説明する。
本実施形態では、本体部2上に名刺Mを載置することで名刺を撮影する名刺受付装置について説明する。
図12は本実施形態に係る名刺受付装置1bの平面図、図13は当該名刺受付装置1bを図12中下側面から見た内部構成図であり、本体部2が説明上縦断面で示されている。図12及び図13に示されるように名刺受付装置1bは、第1の実施形態に係る名刺受付装置1と比較して、本体部2が支持脚23を有しておらず、上壁面上に携帯端末3が取り付けられ、名刺Mが載置されている点で異なる。名刺Mが載置されている本体部2の上壁の箇所には、光透過性を有するガラス等の透過部材27が嵌め込まれており、この透過部材27上が撮影位置となっている。
透過部材27の下方に位置する本体部2内部には、撮影位置に載置された名刺Mの下面を映すミラー4cが配設されている。本実施形態においては、ミラー4cは名刺Mを本体部2の図13中右側に映すように傾斜されており、その先には折り返しミラー4dが配設されている。折り返しミラー4dは、ミラー4cに映る名刺Mの鏡像を本体部2の上方に折り返して映すように傾斜されている。携帯端末3は、この折り返しミラー4bに映される名刺Mの鏡像を背面カメラ31により撮影することができる。
以上に説明したように、本実施形態によれば、名刺Mを本体部2上に載置した状態においても来訪者データを生成することができる。なお、名刺受付装置1bの上面が正面を向くように、即ち透過部材27や携帯端末3が垂直に配置されるように名刺受付装置1bを屋内の側壁に固定して使用するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
本実施形態では、展示会等の不特定多数が来訪する会場において、名刺をIDの代わりに読み取る受付装置を説明する。
本実施形態では、展示会等の不特定多数が来訪する会場において、名刺をIDの代わりに読み取る受付装置を説明する。
図14は、本実施形態に係る展示会用の受付システムを示す概念図である。図14に示されるように、本実施形態に係る受付システムは、展示会場入口に設置された会場受付6aと、展示会場内で区分けされたブース6b,6cにそれぞれ名刺受付装置1が設置されており、ブース6d,6eにそれぞれ第2の実施形態において説明した名刺受付装置1bが設置されている。
展示会の来訪者は、先ず会場受付6aに設置された名刺受付装置1で来訪者データを生成し、展示会場内に移動する。来訪者は例えばブース6bに立ち寄る場合、当該ブース6bに設置された名刺受付装置1を利用して名刺を読み取らせる(スキャンする)ことで会場受付6aで登録された来訪者がブース6bに来訪したことが認識され、ブース6bで提供している商品の説明や、体験型コンテンツ等のサービスを利用することができる。
以上に説明したように、本実施形態によれば、例えば展示会受付において来訪者自身の名刺または記入した業種とIDを対応付ける作業を行い、そのIDを示すバーコードが印字されたカードを首から下げて各ブースを回り、ブースにおいて当該バーコードを読み取る等する従来のシステムと比較して、受付作業の簡略化ができると共に、各ブースにおいて来訪者の正確な情報を効率よく管理することが可能となる。
(第4の実施形態)
名刺両面読取装置1aにおいて生成された名刺両面画像データは、表裏が同一の名刺であることが重要である。したがって、名刺Mの表裏で画像データに改ざんがなされていないことを保証することが望ましい。本実施形態では、表裏で画像データに改ざんがなされていないことを保証可能な画像保証システムについて説明する。
名刺両面読取装置1aにおいて生成された名刺両面画像データは、表裏が同一の名刺であることが重要である。したがって、名刺Mの表裏で画像データに改ざんがなされていないことを保証することが望ましい。本実施形態では、表裏で画像データに改ざんがなされていないことを保証可能な画像保証システムについて説明する。
図15は本実施形態に係る画像保証システムを示す概念図であり、図16は本実施形態に係る携帯端末3bの機能ブロック図である。図15に示されるように、本実施形態に係る画像保証システムは、第1の実施形態において説明した受付システムと比較して、図示しない基地局を介して送信された名刺両面画像データに対して日時を保証するタイムスタンプを付加するタイムスタンプサーバ7aが設けられている点で異なる。また、図16に示されるように、名刺両面読取装置1aが、名刺両面画像データをタイムスタンプサーバ7aとの間で送受信する通信部305を新たな機能として有する携帯端末3bを備える点で異なる。
本実施形態に係る画像保証システムの動作を簡単に説明する。携帯端末3bの通信部305は、名刺両面画像データ生成後、タイムスタンプサーバ7aに名刺両面画像データを送信する。タイムスタンプサーバ7aは、名刺両面画像データを受信後、当該データにタイムスタンプを付加する。付加後、タイムスタンプサーバ7aは、タイムスタンプ付き名刺両面画像データを携帯端末3bへ送信し、携帯端末3bの通信部305がこれを受信する。受信後、画像処理部304aはサーバ装置7へタイムスタンプ付き名刺両面画像データを送信し、サーバ装置7の名刺処理部701はこれをデータベース71に格納し管理する。
以上に説明した本実施形態によれば、生成した名刺両面画像データに対してタイムスタンプを付加して管理することができるため、名刺Mの両面が同時に撮影され、改ざんされていないことを保証することができる。
なお、名刺受付装置1において生成される来訪者データの改ざんも考慮し、携帯端末3に通信部305を機能として組み込み、名刺受付装置1においても来訪者データをタイムスタンプサーバ7aに送信するようにして来訪者データにタイムスタンプを付加するようにしてもよい。
(第5の実施形態)
本実施形態では、名刺受付装置1や名刺両面読取装置1aの一部に製品情報を含むコードをプリントしておき、名刺Mの撮影に先立ってそのコードをカメラが捉えた際に、コードに応じた制御へ手順を切り替える携帯端末を説明する。
本実施形態では、名刺受付装置1や名刺両面読取装置1aの一部に製品情報を含むコードをプリントしておき、名刺Mの撮影に先立ってそのコードをカメラが捉えた際に、コードに応じた制御へ手順を切り替える携帯端末を説明する。
図17は、本実施形態に係る携帯端末3cの機能ブロック図である。図17に示されるように、本実施形態に係る携帯端末3cは、第1の実施形態に係る携帯端末3と比較して、背面カメラ31に映されるコードを読み取るコード読取部306と、読み取ったコードに基づいて制御手順を設定する手順設定部307とを新たな機能として備える点で異なる。
携帯端末3cは、携帯端末3が取り外された状態にある名刺受付装置1や名刺両面読取装置1aに取り付けるものであり、取り付けた後に起動する際、それら装置にプリントされたコードを読み取ることで当該装置が名刺受付装置1であるのか、個人専用のタイプの名刺両面読取装置1aであるのか、他者と共有して使用するタイプの名刺両面読取装置1aであるのか等の製品情報を判定しその制御手順を設定する。
例えば、名刺受付装置1であると判定した場合、第1の実施形態における携帯端末3と同様の装置動作(図9参照)となる。一方、個人専用のタイプの名刺両面読取装置1aであると判定した場合、第1の実施形態における携帯端末3aと略同様の装置動作(図10参照)となるが、例えば先ず背面カメラ31の焦点設定から入ることとなる。また、他者と共有して使用するタイプの名刺両面読取装置1aであると判定した場合、同じく第1の実施形態における携帯端末3aと略同様の装置動作(図10参照)となるが、例えば先ずユーザのログイン画面から入ることとなる。また、名刺Mの読み取り速度の変更等を行うようにしてもよい。
コードは、製品情報を一意に示すものであり、2次元バーコードや型番などが挙げられる。コードは背面カメラ31で撮影可能な撮影範囲、例えば撮影位置またはその近傍にプリントされており、例えば名刺受付装置1であれば底壁25にプリントされ、名刺両面読取装置1aであればガイド板84にプリントされる。また、コードの種類と、制御手順とが対応付けられた制御手順リストが予め記憶装置35に格納されている。
携帯端末3cの装置動作を図を用いて詳細に説明する。図18は、本実施形態に係る携帯端末3cの動作を示すフローチャートである。本フローは、例えば記憶装置35に格納されている制御手順設定の専用アプリが携帯端末3cのユーザにより立ち上げられたことをトリガとして実行される。図16に示されるように、コード読取部306は、背面カメラ31を起動し撮影位置の撮影中(撮影ボタン未選択の状態)により得られる画像データから、プリントされたコードを読み取る(S301)。読み取り後、手順設定部307は、記憶装置35から制御手順リストを読み出し(S302)、当該リストに読み取ったコードがあるか否かを判定する(S303)。制御手順リストに読み取ったコードがある場合(S303,YES)、そのコードに対応付けられた制御手順を設定し(S304)、本フローは終了となる。一方、制御手順リストに読み取ったコードがない場合(S303,NO)、正しくコードが読み取れなかったとして再度コード読み取りを行うステップS301の処理へ戻る。
以上に説明した本実施形態によれば、名刺受付装置1と名刺両面読取装置1aとで共通の携帯端末3cを流用することができ、個々に専用の携帯端末を用意する必要がないため、低コスト化を図ることができる。
第1〜第5の実施形態に係る名刺受付装置1,1b及び名刺両面読取装置1aにおいて、本体部2,2a内部に紫外線を照射可能な紫外線ライトを設けるようにしてもよい。このような紫外線ライトとしては、紫外線LEDを用いたブラックライト等が挙げられる。例えば名刺Mに対し、紫外線により発光発色する紫外線インクを用いて他者に視認されたくない秘匿情報を記入しておく。そしてこれを紫外線LEDを備えた名刺両面読取装置において読み取る。当該装置においては名刺Mの撮影時に紫外線ライトが点灯し、秘匿情報を画像データとして記憶、サーバ装置7へ送信する。
このように名刺両面読取装置が紫外線ライトを備えることにより、他者が視認不能な情報をも管理することができる。なお、起動時に社員個別のログインIDを入力させる等して特定の社員にのみ閲覧可能に記憶させるようにしてもよい。また、例えば社員のサインを名刺Mに記入しておくことで真贋判定を行うことも可能となる。真贋判定としては予め記憶装置35に社員のサインデータを格納しておき、画像データとしてのサインとサインデータとの比較を名刺両面読取装置が行うようにしてもよい。
また、第1〜第5の実施形態を適宜組み合わせるようにしてもよく、例えば名刺受付装置1において名刺両面読取装置1aの装置構成を組み込み、名刺Mの両面撮影、分割撮影、および単位画像データの合成処理等をするようにしてもよい。
(第6の実施形態)
本実施形態では、携帯端末がタブレット型コンピュータである名刺受付装置について説明する。
本実施形態では、携帯端末がタブレット型コンピュータである名刺受付装置について説明する。
図19は本実施形態に係る名刺受付装置1cの構成を示す正面図である。図20は当該名刺受付装置1cを図19中左側面から見た内部構成図であり、後述する本体部2bが説明上縦断面で示されている。図19及び図20に示される一点鎖線は光路を示しており、これは以降に説明する各実施形態に係る図面においても同様である。また、端末ホルダ21やレバー22、孔部26、ケーブル38等は、説明上省略しており、これは以降に説明する各実施形態に係る図面においても同様である。
図19及び図20に示されるように名刺受付装置1cは、第1の実施形態に係る名刺受付装置1と比較して、本体部2、ミラー4、及び携帯端末3に代わり、本体部2b、ミラー4e、及び携帯端末3dを備える点で異なる。
本体部2bは、図19に示されるように携帯端末3dの長手方向サイズに合わせて左右方向に延在し、図20に示されるように側面視で略三角柱状に形成され、デスク等に載置した際に高い安定性を有するデスクトップ型となっている。本体部2bの上方内部には、撮影位置である載置板25b上に載置された名刺Mを映すミラー4eが配設されている。なお、載置板25bには名刺Mを載置する目安となるマーカーや、名刺Mを保持するホルダが設けられていてもよい。ホルダとしては、例えば四角枠状の突起や、一対のL字状の突起等が挙げられる。
本体部2bの正面側壁面には、LED5aが正面カメラ32近傍に位置するように設けられている。LED5aは、来訪者が撮影ボタンをタッチ(押下)することにより実行される正面カメラ32による来訪者の顔の撮影に応じて発光するものであり、当該発光により来訪者の顔をより明瞭に撮影することが可能となる。
携帯端末3dは、図19に示されるように、所謂タブレット型コンピュータであり、その長手方向が左右方向に向くように本体部2bに対して着脱自在に取り付けられている。携帯端末3dのハードウェア構成及び機能構成は、第1の実施形態に係る携帯端末3と同一である。
ミラー4eは、名刺Mの上面全体を本体部正面側に映すように傾斜されており、携帯端末3dはその傾斜されたミラー4eに映される名刺M上面全体の鏡像を背面カメラ31により撮影する。ミラー4eは、携帯端末3dの背面カメラ31に近接した状態で配置されており、第1の実施形態に係る受付装置1のミラー4と比較してサイズ(前後方向長さや高さ)が小さくされている。したがって本体部2bの頭頂部分における前後方向長さを、名刺Mが載置される下方部分と比較して短く形成することができ、装置自体がコンパクト化されている。
携帯端末3dの設置位置や傾斜角度、ディスプレイ33に表示される撮影ボタンの位置は、当該撮影ボタンを来訪者がタッチする際に、正面カメラ32で来訪者の顔が撮影できるように予め調整されている。
本実施形態に係る名刺受付装置1cの動作は、第1の実施形態に係る名刺受付装置1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
来訪者の顔の撮影機能は、来訪者、担当者、またはシステム管理者によりON/OFFが設定可能となっていることが好ましく、顔を撮影する際は顔認識機能を組み込み、当該機能が顔を認識できていないと判定した場合、名刺撮影ができない、即ち受付ができないようにし、名刺及び顔の画像データからなる来訪者データを確実に取得できるようにすることが好ましい。この顔認識機能を組み込む場合の名刺受付装置1cの動作は、例えば図9のフローにおけるステップS103のディスプレイ表示処理後に、顔が認識できたか否かの判定処理を組み込み、顔が認識できた場合にはステップS104の撮影ボタンのタッチを検知する処理へ移行するようにする。一方、顔が認識できない場合には、顔が認識できないことをディスプレイ33に表示して来訪者に通知すると共に、再びステップS101の来訪者のタッチを検知するまで動作を終了させればよい。
以上に説明したように、本実施形態によれば、タブレット型の携帯端末3dを用いた名刺受付装置を実現できる。
(第7の実施形態)
本実施形態では、コンパクトな名刺受付装置について説明する。
本実施形態では、コンパクトな名刺受付装置について説明する。
図21及び図22は本実施形態に係る名刺受付装置1dを左側面から見た内部構成図であり、図21は後述する可動載置板25cが第1位置に位置付けられた状態を示し、図22は可動載置板25cが第2位置に位置付けられた状態を示す。これらの図においては後述する本体部2cが説明上縦断面で示されている。図23は、可動載置板25c及びマーカー板28を示す概略平面図である。なお、図23においては、第2位置に位置付けられた状態における可動載置板25cとマーカー板28とを示している。
図21及び図22に示されるように名刺受付装置1dは、第6の実施形態に係る名刺受付装置1cと比較して、本体部2b、携帯端末3d、及び載置板25bに代わり、本体部2c、携帯端末3e、可動載置板25c、及び一対のマーカー板28を備える点で異なる。
本体部2cは、第6の実施形態に係る名刺受付装置1cの本体部2bと比較して、前後方向に小さく形成されており、内部に有するミラー4eも同様に前後方向に小さく、換言すれば高さが小さく形成されている。
携帯端末3eは、第6の実施形態に係る携帯端末3dと比較して、名刺Mを2度撮影する処理及び2つの単位画像データを合成する処理(名刺両面読取装置1aと同等の機能)を行う点で異なる。
可動載置板25cは、本体部2cに対して前後方向に相対移動可能に設けられており、例えば本体部2cに設けられた図示しないガイドレールに沿って移動するようにしてもよい。可動載置板25cは、図21に示されるように初期位置である第1位置において、その前方側が本体部2c正面より突出するように配置される。一方、可動載置板25cは、図22に示されるように第1位置より後方に位置する第2位置に移動した場合、本体部2内に収容された状態となる。
第1位置においては、可動載置板25cの前方側が本体部2c外に位置しているため、当然名刺Mの前方側も本体部2c外に位置することとなる。したがって、第1位置においてミラー4eは、名刺Mの後方側のみ映すこととなる。換言すれば、撮影範囲が名刺Mの前後方向幅(短手方向幅)より短くされている。一方、第2位置においては、可動載置板25cの前方側が本体部2c内に位置し、後方側がミラー4eの死角となる位置に移動するため、名刺Mの前方側も本体部2c内に位置すると共に、後方側がミラー4eの死角に位置する。したがってミラー4eは、第1位置において名刺Mの後方側、第2位置において名刺Mの前方側のみ映すこととなり、これらの位置において撮影がなされることで名刺Mが分割された2つの単位画像データを得ることができる。
可動載置板25cには、載置された名刺Mを挟むように左右方向に離間する2つの特徴点ライン83aが相対移動不能に設けられている。特徴点ライン83aは第1の実施形態に係る名刺両面読取装置1aにおいて設けられていた特徴点ベルト83と同様に特徴点を含むものであり、ベルト状に形成されていない点を除けば同一機能を有するものである。この特徴点ライン83aは、可動載置板25cが第1及び第2位置のいずれに移動したとしても一部が撮影範囲内に含まれるよう配置される。本実施形態に係る名刺受付装置1dは、名刺両面読取装置1aと同様に、特徴点ライン83aを用いた単位画像データの合成により名刺画像データを得る。そのため、単位画像データ内に重複した部分である重ね代が必要となる。この重ね代は、名刺画像データにおける名刺画像部分の前後方向幅の10%程度あればよく、当該重ね代が形成されるように第1及び第2位置を設定することが好ましい。なお、特徴点ライン83aはシート状部材として可動載置板25cに貼着するようにしてもよく、可動載置板25cに印刷するようにしてもよい。
一対のマーカー板28は、可動載置板25c上方に位置し、本体部2c内において内壁面に連結される等して固定的に設けられており、名刺M上方を覆わないように左右方向に互いに離間している。一対のマーカー板28それぞれの上面には、単位画像データから処理すべき領域を切り出すための2つのマーカー85が、特徴点ライン83a上に前後方向、即ち可動載置板25cの移動方向に沿って互いに離間するように且つ名刺Mに近接するように設けられている。したがって計4つのマーカー85により名刺Mの単位画像データを切り出すことができる。マーカー板28は特徴点ライン83a上方を極力覆わないように形成することが好ましく、本実施形態においては、マーカー85間に切欠きを設けて特徴点ライン83a上面が露出するようにしている。
本実施形態に係る名刺受付装置1dの動作について図24を用いて詳細に説明する。図24は、本実施形態に係る名刺受付装置1dの動作を示すフローチャートである。なお、この図に示されるフローチャートは、第1の実施形態に係る名刺受付装置1の動作を示す図9のフローチャートと異なる部分のみを示している。また、ステップS105(図9参照)においては第1位置における名刺Mと来訪者の顔が撮影されることとする。その他の処理については名刺受付装置1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
再撮影を行わないとの選択がなされたことを検知部301が検知すると(S106,NO)、表示部302は、ディスプレイ33に可動載置板25cの第2位置への移動を指示する文章を表示すると共に移動完了のボタンを表示し、来訪者に可動載置板25cの第2位置への移動及び移動後の移動完了ボタンのタッチを促す(S401)。なお、移動完了のボタンを表示せずに第2位置への移動をセンサ等により検知するようにしてもよい。
来訪者がディスプレイ33上の移動完了ボタンをタッチすると、検知部301はこれを検知し、画像取得部303が背面カメラ31により第2位置における名刺Mを特徴点ライン83aと共に撮影する(S402)。撮影後、ステップS107及びS108の処理が行われ、その後に第1及び第2位置で撮影された2つの単位画像データに基づいて名刺画像データを生成し(S403)、ステップS109の処理へ移行することで本フローは終了となる。2つの単位画像データに基づく名刺画像データの生成は、第1の実施形態に係る名刺両面読取装置1aが実行する画像合成処理を用いればよく、ここでの説明は省略する。
なお、ステップ401の処理を行わず、再撮影を行わないとの選択がなされたことを検知部301が検知すると(S106,NO)、可動載置板25cが自動で第2位置へ移動し撮影がなされるようにしてもよい。この場合、第2位置での撮影後は、可動載置板25cが第1位置に自動に復帰するようにする。また、この第2位置への自動的な移動は、ステップS105における第1位置での名刺Mの撮影及び来訪者の顔撮影の直後になされるようにしてもよい。
以上に説明したように、本実施形態によれば、名刺Mを移動させて撮影された2つの単位画像データを、特徴点ライン83aを用いて合成することにより名刺画像データを得ることができる。そのため、名刺M全体を撮影する必要がなく、即ち本体部2c内に名刺M全体を収容しミラー4eで名刺M全体を映す必要がなく、装置のコンパクト化を実現できる。
(第8の実施形態)
本実施形態では、名刺Mに光を照射した際のテカリを防止可能且つコンパクトな名刺受付装置について説明する。
本実施形態では、名刺Mに光を照射した際のテカリを防止可能且つコンパクトな名刺受付装置について説明する。
図25は、本実施形態に係る名刺受付装置1eの構成を示す正面図である。図26は名刺受付装置1eを図25中左側面から見た内部構成図であり、本体部2bが説明上縦断面で示されている。図27は名刺受付装置1eの構成を示す概略平面図であり、図28は載置板25bを示す概略平面図である。図25〜図28に示されるように名刺受付装置1eは、第6の実施形態に係る名刺受付装置1cと比較して、携帯端末3d及びミラー4eに代わり、携帯端末3f及びミラー4f,4gを備える点、LED5が1つ追加され計2つ設けられている点、及び載置板25b上面に名刺Mの前後方向後方側に近接するよう特徴点ライン83aが設けられている点で異なる。
携帯端末3fは、第6の実施形態に係る携帯端末3dと比較して、名刺Mを2つのLED5を切り替えて2度撮影する処理及び2つの単位画像データを合成する処理を行う点で異なる。
ミラー4fは、図25に示されるように、背面カメラ31の左右方向右側に配置され、名刺M上面全体を本体部左側面側に映すように傾斜されている。ミラー4gは、図27に示されるように、背面カメラ31の後方に配置され、ミラー4fに映った名刺M上面全体の鏡像を携帯端末3の背面カメラ31に向けて映すように傾斜されている。
2つのLED5は、図25に示されるように名刺Mの上方に位置し且つミラー4fに映らないように(光路上に重ならないように)左右方向に互いに離間して配置されている。2つのLED5は、名刺Mの撮影時に点灯及び消灯が切り替えられてそれぞれ異なる2方向から名刺Mに光を照射する。名刺Mは、LED5からの光により一部にテカリ(白飛び)が生じる可能性がある。したがって異なる2方向から光を照射した2つの単位画像データを合成することにより、テカリを排除した1つの名刺画像データを得ることができる。この画像の合成は、第7の実施形態に係る名刺受付装置1dと同様に、載置板25b上に設けられた特徴点ライン83aを同時に撮影し、特徴点に基づく画像合成処理により実現できる。
本実施形態に係る名刺受付装置1eの動作について図29を用いて詳細に説明する。図29は、本実施形態に係る名刺受付装置1eの動作を示すフローチャートである。なお、この図に示されるフローチャートは、第1の実施形態に係る名刺受付装置1の動作を示す図9のフローチャートと異なる部分のみを示している。また、ステップS102(図9参照)においては1つのLED5のみが点灯されたこととする。その他の処理については名刺受付装置1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
再撮影を行わないとの選択がなされたことを検知部301が検知すると(S106,NO)、画像取得部303は、点灯していたLED5を消灯すると共に、消灯していたLED5を点灯し、点灯するLEDを切り替え(S501)、背面カメラ31により名刺Mを撮影する(S502)。以降は第7の実施形態に係る名刺受付装置1dと同様、ステップS107〜S403の処理を行い、ステップS109の処理へ移行することで本フローは終了となる。
なお、ステップS501〜S403の処理を、ステップS105の第1位置での名刺M及び顔撮影後に行うようにし、名刺画像データを得た後にステップS106の再撮影を行うかを判定する処理(図9参照)を行うようにしてもよい。
以上に説明したように、本実施形態によれば、名刺Mの撮影時に2つのLEDの点灯・消灯を切り替えてそれぞれ撮影して得た2つの単位画像データを合成することにより、名刺MのLED照明に起因するテカリを防止することができる。この効果は光沢のある名刺であれば顕著である。さらに、2つのミラー4f,4gを用いることにより、光軸を左右方向右側(図25参照)へずらし、名刺挿入口24、即ち名刺Mの載置場所を装置中央へ近づけることができる。したがって、例えば1つのミラー4eを用いた第6の実施形態に係る名刺受付装置1cと比較して装置の左右方向長さを短く、即ちコンパクト化することができ、画角を有効に使うこともできる。
(第9の実施形態)
本実施形態では、名刺Mの表裏が含まれる名刺両面画像データを生成可能な名刺受付装置について説明する。
本実施形態では、名刺Mの表裏が含まれる名刺両面画像データを生成可能な名刺受付装置について説明する。
図30は本実施形態に係る名刺受付装置1fの構成を示す正面図である。図31は名刺受付装置1fを図30中左側面から見た内部構成図であり、後述する本体部2cが説明上縦断面で示されている。図30及び図31に示されるように名刺受付装置1fは、第6の実施形態に係る名刺受付装置1cと比較して、本体部2b及び載置板25bに代わり、本体部2d及び載置板25dを備えると共に、新たにVミラー4h及びLED5bを備える点で異なる。
本体部2dは、載置板25d下方にVミラー4hが配置される空間が画成されており、これにより第6の実施形態に係る携帯端末3dと比較して高さが大きく形成されている。載置板25dは、光透過性を有しており、例えば高い透明度を有するガラス板やプラスチック板等である。
Vミラー4hは、例えば2枚のミラー411,421を直角(90度)に配置して構成されている。Vミラー4hは、ミラー411が名刺Mの下方に所定角度(例えば45度)傾斜しており、ミラー421がミラー411の後方に位置するよう配置されることで、ミラー4fに名刺Mの裏の鏡像を映すことができる。具体的には、載置板25dを透過してミラー411に映った名刺Mの裏面全体の鏡像を、ミラー421により載置板25dを透過してミラー4fに向けて映すことができる。これによりミラー4eは名刺Mの表裏の鏡像を背面カメラ31に向けて映すことができ、1度の撮影で名刺Mの名刺両面画像データを得ることができる。なお、ミラー411は、名刺Mの裏面全体を映せるように、その高さを名刺Mの前後方向幅より大きく形成することが好ましい。なお、名刺Mの裏面全体の鏡像をミラー421によりミラー4eに向けて映すが、この際に再び載置板25dが映り込むとケラレが生じる可能性があるため、載置板25dの前後方向長さを極力短く、例えば光路上に重複しないように設定することが好ましい。
LED5bは、載置板25dの下方に且つVミラー4hに映らない位置に配置され、名刺Mの裏面に光を照射するものであり、LED5と同時に点灯及び消灯される。
本実施形態に係る名刺受付装置1fの動作は、第6の実施形態に係る名刺受付装置1cと略同様であるため、ここでの説明は省略するが、得られる1つの名刺画像データが名刺Mの表裏を含む名刺両面画像データとなる点で異なる。
図32は、名刺両面画像データを説明するための図である。図32に示されるように、1回の撮影で得られる1つの名刺両面画像データには、名刺Mにおける表面と裏面の全体画像802,803がそれぞれ含まれる。Vミラー4hを用いて名刺Mの裏面を撮影することから、名刺Mにおける裏面の全体画像803のサイズは表面の全体画像802より小さくなる。これは、名刺Mの表面までの光路長よりも、裏面までの光路長が長いために生じる。このことから、ミラー421は小さい裏面の全体画像803を映せればよいため、ミラー411よりサイズを小さくすることができ、延いては本体部2dの前後方向長さを短く、装置自体をコンパクトにすることができる。
名刺受付装置1fは、この名刺両面画像データをサーバ装置7に送信することにより、サーバ装置7側で光学文字認識(OCR)、名刺Mにおける表裏の名刺情報の抽出、顔画像データ等との紐付けがなされてデータベース71に格納されることとなる。なお、図32に示される名刺両面画像データは、図中左側に本体部2dの内壁面が大きく含まれ、画角が有効利用されていないが、これは第8の実施形態に係る名刺受付装置1eのように、ミラー4f,4gを用いた光軸のずらしを組み込んでいないためである。
得られる名刺両面画像データは、名刺Mの表裏で光路長の差が生じるため、焦点深度の関係上、名刺Mの表裏で同時に焦点が合わない可能性がある。その場合には、名刺Mの表面と裏面とでそれぞれ焦点を移動させて撮影し、得られる2つの名刺両面画像データに表面または裏面のフラグを付してサーバ装置7へ送信するようにすればよい。この時サーバ装置7は、フラグ付けされた2つの名刺両面画像データに基づいて名刺情報を抽出することとなる。焦点調節を容易にするため、全体画像802,803の各画像面と同一平面(例えば載置板25dの上面及び下面)の名刺Mの載置位置近傍に、焦点調節用のマーカーを配置することが好ましい。当該マーカーは発光部としてもよい。
また、名刺Mの撮影時にLED5とLED5bとを切り替えて名刺Mの表面または裏面の一方の面のみが明るい状態としてそれぞれ撮影するようにしてもよく、当該切り替えにより、合焦動作を極めて容易に行うことが可能となる。
以上に説明した本実施形態によれば、名刺Mの下方にVミラー4hを配置することにより、1度の撮影で名刺Mの表面と裏面とを同時に取得することができ、つまり名刺両面画像データを取得することができるため、延いては名刺Mの裏面に記載された名刺情報をも抽出、管理することが可能となる。
(第10の実施形態)
本実施形態では、名刺Mの両面を撮影可能であり且つコンパクトな名刺受付装置、具体的には、上述した第7及び第9の実施形態に係る名刺受付装置を組み合わせ、且つ高さを小さく形成した名刺受付装置について説明する。
本実施形態では、名刺Mの両面を撮影可能であり且つコンパクトな名刺受付装置、具体的には、上述した第7及び第9の実施形態に係る名刺受付装置を組み合わせ、且つ高さを小さく形成した名刺受付装置について説明する。
図33及び図34は本実施形態に係る名刺受付装置1gを左側面から見た内部構成図であり、図33は後述する可動載置板25eが第1位置に位置付けられた状態を示し、図34は可動載置板25eが第2位置に位置付けられた状態を示す。これらの図においては後述する本体部2eが説明上縦断面で示されている。図33及び図34に示されるように名刺受付装置1gは、第9の実施形態に係る名刺受付装置1fと比較して、本体部2d、携帯端末3d、載置板25d、及びVミラー4hに代わり、本体部2e、携帯端末3e、可動載置板25e、一対のマーカー板28、一対のマーカー板28a、及び2つのミラー411a,421aを備える点で異なる。
本体部2eは、第9の実施形態に係る名刺受付装置1fの本体部2bと比較して、前後方向に小さく形成されており、内部に有するミラー4eも同様に前後方向に小さく形成されている。
可動載置板25e及び一対のマーカー板28,28aは、第7の実施形態に係る可動載置板25c及びマーカー板28と略同様の機能を有するものであるが、可動載置板25eは、その上面及び下面の両面に、ここでは図示しない2つの特徴点ライン83a(図23参照)がそれぞれ設けられており、第9の実施形態に係る載置板25dと同様に光透過性を有する点で可動載置板25cと異なる。一方、一対のマーカー板28aは可動載置板25eの下方に位置してその下面に、ここでは図示しない2つのマーカー85(図23参照)がそれぞれ設けられている点で一対のマーカー板28と異なる。可動載置板25eは、来訪者が手動で動かすように構成してもよく、第1及び第2位置のいずれか一方での撮影後にいずれか他方へ自動に動くように構成してもよい。
ミラー411a,421aは、互いに90度の角度を成して傾斜すると共に、離間しており、第9の実施形態に係るVミラー4hのミラー411,421と比較して連結箇所が無く高さが削減されている。より具体的には、ミラー411a,421aの高さは、名刺Mの前後方向幅の半分に重ね代を加えた範囲を映すことができる高さに制限されている。したがって、先ず第1位置において名刺Mの前後方向幅の半分+重ね代の範囲が1回撮影され、当該範囲の単位画像データが取得され、続いて第2位置において名刺Mの前後方向幅のもう半分+重ね代の範囲が1回撮影され、当該範囲の単位画像データが取得されることとなる。よって、2つの単位画像データには重ね代分の特徴点ライン83aが含まれることとなり、これらに基づく画像合成処理が可能となる。なお、重ね代は、第7の実施形態に係る名刺受付装置1dと同様に、名刺画像部分の10%程度あればよい。
名刺受付装置1eの動作は、第7の実施形態に係る名刺受付装置1dと略同様であるが、生成される名刺画像データが名刺Mの表裏を含む名刺両面画像データとなる点でのみ異なるため、ここでの説明は省略する。
以上に説明した本実施形態によれば、高さを削減したミラー411a,421aにより名刺M両面を分割して撮影、合成することで名刺両面画像データを生成することができる。そのため、名刺Mの両面撮影を実現しつつサイズ(高さ)をコンパクトにすることができる。例えば、第9の実施形態に係る名刺受付装置1fでは、Vミラー4hの高さを名刺Mの前後方向幅より小さくすると名刺Mの裏面全体を映すことが困難となるため、名刺Mを載置する場所の制約が出てしまう。一方、本実施形態によれば、このような制約に縛られることなく、ミラー411aの高さに応じた複数回の撮影を行うことで名刺Mの名刺両面画像データを得ることができる。
なお、第6〜第10の実施形態において携帯端末3d〜3fをタブレット型コンピュータであると説明したが、スマートフォンを用いるようにしてもよく、この場合は更なる装置のコンパクト化を実現できる。
(第11の実施形態)
本実施形態では、展示会等の不特定多数が来訪する会場において、名刺をIDの代わりに読み取り、サーバにおいて画像処理を行う受付システムを説明する。
本実施形態では、展示会等の不特定多数が来訪する会場において、名刺をIDの代わりに読み取り、サーバにおいて画像処理を行う受付システムを説明する。
図35は、本実施形態に係る会場の受付システムを示す概念図である。図35に示されるように、本実施形態においては、入口に配された会場受付6fと会場内で区分けされたブース6gとを有する会場を想定し、受付システムは、会場受付6fに設置された複数の名刺受付装置1及びプリンタ91(単数または複数)と、スキャナ92と、これらの機器と通信可能に接続されたサーバ装置7bとを備える。
サーバ装置7bは、複数の名刺受付装置1、プリンタ91、スキャナ9とイントラネットにより接続され、複数の名刺受付装置1により読み取られた名刺に対する画像処理、例えばOCR処理を行うことによって、名刺に基づく来訪者データを生成する。このように、サーバ装置7bが読み取られた名刺に係る画像処理を行うことによって、高精度なOCR処理のような負荷が大きな処理に対応することができるとともに、名刺に基づく来訪者データを容易にサーバ装置7b上に蓄積することができる。また、サーバ装置7bと各種機器との接続において、インターネットを介さないことによって、会場にインターネットの接続環境が存在しない、または接続が困難であるような状況に対応することができる。
複数の名刺受付装置1のそれぞれは、携帯端末3に代えてこの携帯端末3と構成は同様であるが動作のみが異なる携帯端末3zを備える。この携帯端末3zは、サーバ装置7bが属するイントラネットに接続可能である場合にはこのイントラネットに接続し、接続不能または接続が不安定である場合には無線LANや近距離無線通信などの通信インターフェイスを用いて他の携帯端末3zと直接に接続し、この他の携帯端末3zを介してイントラネットに接続し、読み取った名刺の画像データをサーバ装置7bへ送信する。このように、所謂、無線マルチホップアップネットワークを介して、サーバ装置7bと携帯端末3zとの通信を行うことによって、広い範囲に分散配置された名刺受付装置1とサーバ装置7bとの接続が容易となる。
複数の名刺受付装置1による来訪者の受付が完了した後、会場内において区分されたブース6gへ更に入場するような状況が存在する。このような状況としては、例えば、会場内で催される会議、セミナー、展示ブースなどの特定の区画で催される会場内イベントへの参加が挙げられる。ここで、来訪者は、セミナーにおける席番号、会議への参加に際して預けた荷物を受け取るための引き換え番号、展示ブースにおける対応担当者の名前などが必要となる。これに対して、サーバ装置7bは、来訪者データに基づいて、席番号、引き換え番号、対応担当者の名前などが示される来訪者カードQ(またはラベル)を来訪者が会場に入場する際にプリンタ91に印刷させても良い。なお、受付システムは、複数の名刺受付装置1のそれぞれに対応して接続された複数のプリンタ91a(例えば小型バーコードプリンタやラベルプリンタ)を更に備えても良く、この際、サーバ装置7bは、名刺が読み取られた名刺受付装置1を認識し、当該装置に対応するプリンタ91aに来訪者カードQの印刷を行わせる。
また、サーバ装置7bは、来訪者カードQに来訪者データに含まれる情報を含む二次元コードなどのコード情報を印刷するようにしても良い。このコード情報によれば、ブース6gに設置されたスキャナ92にコード情報を読み取らせることによって、来訪者に対するブース6gへの入場管理、会場内イベントの受付に係る処理をサーバ装置7bに行わせることができる。
なお、以上に説明した第1〜第11の実施形態においては、名刺を読取原稿としているが、これに限定するものではない。名刺に代えて免許証などの他の情報媒体、さらには樹脂製カードなどであってもよい。また葉書などでもよく、すなわち、カード状(シート状)であればいずれも読取原稿とすることができる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の各実施形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。更に、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、全て本発明の範囲内のものである。
1,1b〜1g 名刺受付装置(受付装置)
1a 名刺両面読取装置(受付装置)
31 背面カメラ(読取原稿画像取得部)
32 正面カメラ(操作者画像取得部)
33 ディスプレイ(操作部)
302 表示部
303,303a 画像取得部(読取原稿画像取得部、操作者画像取得部)
304,304a 画像処理部(紐付け部,送信部)
4,4e,4f,4g ミラー
71 データベース
1a 名刺両面読取装置(受付装置)
31 背面カメラ(読取原稿画像取得部)
32 正面カメラ(操作者画像取得部)
33 ディスプレイ(操作部)
302 表示部
303,303a 画像取得部(読取原稿画像取得部、操作者画像取得部)
304,304a 画像処理部(紐付け部,送信部)
4,4e,4f,4g ミラー
71 データベース
Claims (4)
- 操作者により操作される操作部と、
前記操作部の操作に応じて、所定の撮影位置に載置された、表面に操作者の情報が示されるシート状の読取原稿を撮影し読取原稿画像を取得する読取原稿画像取得部と、
前記操作部の操作に応じて、前記操作者の顔を撮影し操作者画像を取得する操作者画像取得部と、
取得された前記読取原稿画像及び前記操作者画像を紐付ける紐付け部と
を備えることを特徴とする受付装置。 - 前記撮影位置の上方または下方に位置し、前記撮影位置に載置された前記読取原稿の表面を映すミラーを更に備え、
前記読取原稿画像取得部は、前記ミラーに映る前記読取原稿の鏡像を撮影する
ことを特徴とする請求項1記載の受付装置。 - 前記読取原稿画像取得部及び前記操作者画像取得部による撮影に先立って、読取原稿及び操作者の顔を、操作者が認識可能に表示する表示部を更に備える
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の受付装置。 - 紐付けられた前記読取原稿画像及び前記操作者画像と、撮影日時とを更に紐づけ、紐付けられた読取原稿画像及び操作者画像を記憶するデータベースに送信する送信部を更に備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の受付装置。
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