JP2021024582A - 注出キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル内に邪魔板を配置した注出キャップであって、液垂れを生じ難いものを提供する。【解決手段】有頂筒状のキャップ体4と、このキャップ体4の頂部12から外方へ突出する筒状のノズル20と具備する。これらキャップ体4及びノズル20の各内部を連続させる連通孔24を前記ノズル20の根元側に設け、前記連通孔24内に、連通孔24の上流側の端面である流入口26からノズル20の下流側の端面である流出口44への流量を制限する邪魔手段34を設ける。前記邪魔手段34は、前記連通孔24の内面28の一方側から、ヒンジ部38を介して、下流側へ傾斜させた邪魔板40を突設して、この邪魔板40の先端部40bを前記連通孔内面28の他方側Cへ当接しており、この他方側Cに前記邪魔板40が寄り掛かった状態で前記連通孔24を閉鎖させる。【選択図】図1

Description

本発明は、容器(特にスクイズ式容器)装着用の注出キャップに関する。
この種の注出キャップとして、圧搾可能な容器体の口部への装着用のキャップ体の頂壁を上下方向に貫設する円筒形の筒体を設け、前記キャップ体に有頂筒状の上蓋をヒンジで連結させ、この上蓋の天板から垂下する栓筒を前記筒体の上半部内に嵌挿させており、
前記筒体の下半部内に玉弁を挿入して逆止弁を形成するとともに、この逆止弁の下側に一点弁タイプの邪魔板を設けて、容器の圧搾時の内容液の出過ぎを防止するものが知られている(特許文献1)。
特開2019−99197
特許文献1では、円板状の邪魔板を、円筒形の筒体の下端部内に肉薄ヒンジで連結しており、それら邪魔板の下面と筒体の下端面とが同一平面上にある形態で成形していたため、筒体との隙間を比較的大きくする必要があった。
その理由は、邪魔板の周端部(例えば先端部)が筒体の内周面に引っ掛からないように、邪魔板を開方向に回転させるためには、邪魔板と筒体との間にある程度の大きさの隙間を取ることを要するからである。
そして、邪魔板と筒体との間に大きい隙間を設けたために、注出キャップを装着した容器を傾けただけで内容液が自重で垂れてしまう可能性があった。
本発明の目的は、ノズル内に邪魔板を配置した注出キャップであって、液垂れを生じ難いものを提供することである。
第1の手段は、容器体口頸部への装着用の有頂筒状のキャップ体4と、
このキャップ体4の頂部12から外方へ突出する筒状のノズル20と、具備し、
これらキャップ体4及びノズル20の各内部を連続させる連通孔24を前記ノズル20の根元側に設けて、
前記連通孔24内に、連通孔24の上流側の端面である流入口26からノズル20の下流側の端面である流出口44への流量を制限する邪魔手段34を設けた注出キャップであって、
前記邪魔手段34は、前記連通孔24の内面28の一方側から、ヒンジ部38を介して、下流側へ傾斜させた邪魔板40を突設して、この邪魔板40の先端部40bを前記連通孔内面28の他方側Cへ当接しており、
この他方側Cに前記邪魔板40が寄り掛かった状態で前記連通孔24を閉鎖しており、かつ前記ヒンジ部38を中心として邪魔板40が下流側へ回動した状態で連通孔24を開通させている。
本手段では、図1に示す如く、有頂筒状のキャップ体4の頂部12から外方(図示例では上方)へノズル20が突出されており、これらキャップ体4及びノズル20を連続させる連通孔24の内部に、邪魔手段34を形成している。
この邪魔手段34は、連通孔24の上流側の端面である流入口26からノズル20の下流側の端面である流出口44への流量を制限する。
この機能を実現するために、前記連通孔24の内面28の一方側から、ヒンジ部38を介して、下流側(図示例では上方側)へ傾斜させた邪魔板40を突設している。
この邪魔板40の先端部40bは前記連通孔内面28の他方側Cへ当接され、この他方側Cに前記邪魔板40が寄り掛かった状態で前記連通孔24を閉鎖している。
この構造によれば、邪魔板40は、連通孔24を閉鎖している状態で、既に前記連通孔内面28の他方側Cへ寄り掛かって傾斜しているから、開方向への邪魔板の回転を可能とするために、特許文献1のように邪魔板の周囲に隙間を設ける必要がない。
従って容器体を傾けても内容液が邪魔板40と連通孔内面28との間から自重で流出しにくくなる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
前記邪魔板40は、前記ノズル20の筒軸方向から見て、前記連通孔内面28の一方側寄りに直線状に形成した前記ヒンジ部38を回転軸Aとする一点弁であり、
前記邪魔板40は前記寄り掛かり状態で前記連通孔24を閉鎖しており、
前記邪魔板40の回転軸方向の巾dが当該回転軸Aから離れるに従って漸減するか或いは一定である。
本手段では、図5(B)に示す如く、前記邪魔板40は、前記ノズル20の筒軸方向から見て、前記連通孔内面28の一方側寄りに直線状に形成した前記ヒンジ部38を回転軸Aとする一点弁である。
前記邪魔板40は前記寄り掛かり状態で前記連通孔24を閉鎖している。
この構造では、邪魔板40は前記寄り掛かり状態で前記連通孔24を閉鎖したから、液垂れを低減することができる。
また本手段では、前記邪魔板40の回転軸方向の巾dが当該回転軸Aから離れるに従って漸減するか(図7のd又は図5(B)のd2参照)或いは一定(図5(B)のd1参照)である。
故に前記邪魔板40が閉状態(前記連通孔を閉鎖した状態)から開状態へ回転するとき、或いは開状態から閉状態へ戻るときに、前記連通孔内面28に引っかかることがなく、邪魔板40のスムーズな回転が可能となる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ前記邪魔板40の周端は、ノズル20の筒軸方向から見て、少なくとも前記先端部40bである一辺を除く各辺を直線とした略多角形に形成されており、
前記ヒンジ部38と隣接する二辺である側端部40cの全体が、少なくとも前記寄り掛かり状態において、前記連通孔内面28に形成された一対のスライド面部32に密接している。
本手段では、図5(B)又は図7に示す如く、前記ノズル20の筒軸方向から見て、前記邪魔板40の周端は、少なくとも先端部40bである一辺を除く各辺を直線とした略多角形(例えば略四角形や略三角形)に形成されている。
こうした形状とすることで、ノズル20の連通孔内面28との間に隙間が殆どない構造に設計することが容易である。
具体的には、前記邪魔板40が前記連通孔内面28に前記寄り掛かり状態において、図3に示す如く、前記ヒンジ部38と隣接する二辺である側端部40cの全体が、前記連通孔内面28に形成された一対のスライド面部32に密接している。
この構成によれば、前記邪魔板40が前記寄り掛かり状態から開方向に回転し始める時に、図4に示す如く、前記邪魔板40の先端部40b及び連通孔内面28の他方側Cの間だけから液体を吐出させることができる。
従って、液体の飛び散りを低減することができ、また形状が不安定になる液暴れを抑制することができる。
第4の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれかを有し、かつ前記キャップ体4と前記ノズル20と前記邪魔板40とは一体成形されており、
前記キャップ体4の頂部12をほぼ水平な板部に形成するとともに、この板部に対して垂直に前記ノズル20が起立されており、
前記ヒンジ部38は前記連通孔24の下端に配置されており、
前記邪魔板40は、前記ヒンジ部38より斜め下方へ延びる形態から、屈曲して前記流入口26を通過し、前記ヒンジ部38より斜め上方へ延びる形態へ反転することができる程度の弾性を有しており、
前記邪魔板40が前記ヒンジ部38より斜め下方へ延びる形態において、下方から見て、前記邪魔板40の輪郭が前記流入口26の輪郭を超えないように形成されている。
本手段では、前記邪魔板40は、図6(A)に示す如く、前記ヒンジ部38より斜め下方へ延びる形態から、同図(B)のように屈曲して前記流入口26内へ押し込まれ、同図(C)の如く、前記ヒンジ部38より斜め上方へ延びる形態へ弾性的に反転できるように形成している。
また、図5(B)に示す如く、前記邪魔板40が前記ヒンジ部38より斜め下方へ延びる形態において、下方から見て、前記邪魔板40の輪郭が前記流入口26の輪郭を超えないように形成されているから、金型成形することが容易である。
第1の手段に係る発明によれば、キャップ4及びノズル20の各内部を連通させる連通孔24内に、その内面28の一方側からヒンジ部38を介して下流側へ傾斜して突設した邪魔板40の先端部40bを前記連通孔内面28の他方側Cへ当接させ、この他方側Cに寄り掛かった邪魔板40が連通孔24を閉鎖するように設けたから、邪魔板のほとんど隙間がなくなるため、液垂れを抑制することができる。
第2の手段に係る発明によれば、前記邪魔板40は、前記ノズル20の筒軸方向から見て、前記連通孔内面28の一方側寄りに直線状に形成した前記ヒンジ部38を回転軸Aとする一点弁であり、前記邪魔板40は前記寄り掛かり状態で前記連通孔24を閉鎖しているから、液垂れの低減することができる。
また前記邪魔板40の回転軸方向の巾dが当該回転軸Aから離れるに従って漸減するか或いは一定であるから、前記連通孔を閉鎖した状態から開方向へ邪魔板40がスムーズに回転できる。
第3の手段に係る発明によれば、前記邪魔板40は、ノズル20の筒軸方向から見て、少なくとも前記先端部40bである一辺を除く各辺を直線状とした略多角形に形成されており、かつ前記ヒンジ部38と隣接する二辺である側端部40cに対して前記寄り掛かり状態で近接する一対のスライド面部32を前記連通孔内面28に形成したから、液体の流れを適当に制御することができる。
第4の手段に係る発明によれば、前記邪魔板40は、前記ヒンジ部38より斜め下方へ延びる形態において、下方から見て、前記邪魔板40の輪郭が前記流入口26の輪郭を超えないように形成されているから、金型成形することが容易である。
本発明の第1実施形態に係る注出キャップの縦断面図である。 図1の注出キャップの主要部を縦断した構造の斜視図である。 図2の主要部の平面図である。 図2の主要部の作用の説明図である。 図1の注出キャップの主要部の成型時の構造を示す図面であり、図5(A)は当該主要部の縦断面図であり、同図(B)は当該主要部の底面図である 図1の注出キャップの成形段階から使用可能な段階となるまでの手順の説明図であり、同図(A)は邪魔板が斜め下方に延びている段階を、同図(B)では邪魔板40が流入口内へ押し込まれる段階を、同図(C)は邪魔板が斜め上方に延びている段階を、それぞれ示している。 本発明の第2実施形態に係る注出キャップの主要部の底面図である。
図1から図6は、本発明の実施形態に係る注出キャップを示している。
この注出キャップ2は、図1に示す如く、キャップ体4と、ノズル20と、上蓋50とで構成している。
もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
また、これら各部材は、例えば合成樹脂材で形成することができる。
なお、図1中の符号100は、スクイズ式の容器体を示している。図示の容器体100は、圧搾可能な胴部(図示せず)から口頸部102を起立している。この口頸部102の外面には係合凹部104が形成されている。
説明の便宜上、本発明の注出キャップの基本的構造から解説する。
前記キャップ体4は、前記口頸部102に嵌合可能な外周壁6を、前記口頸部102の上面を覆う頂部12の周縁から垂下している。
本実施形態の頂部12は、水平な頂壁として形成されている。もっともその構造は適宜変更することができる。
前記頂部12の一部には、後述のノズル20との連通孔24である透孔が開口されている。この構造については、後述する。
前記外周壁6の下部には、前記係合凹部104とかみ合う係合凸部8が付設されている。
また前記外周壁6の上部は、外周壁6の上端面にスリット10を穿設することで、2重筒状に形成している。
また外周周壁6の上端は、連結ヒンジ11で後述の蓋周壁52に連結されている。
前記頂部12の下面からは、前記口頸部102の外面に嵌合する内周壁14を垂下している。
また前記頂部12の上面からは、前記連結ヒンジ11の形成範囲に位置させた隆起部16と、ヒンジ形成範囲以外の部位に位置させた掛止爪部17とを突設している。
前記ノズル20は、前記頂部12から外方へ突出されている。
本実施形態では、水平な頂壁である頂部に対して垂直にノズル20が起立されている。
本実施形態では、前記ノズル20の基部22がキャップ体4の頂壁の一部を兼ねており、この基部22に穿設した連通孔24により、基部22から起立する筒周壁42及びキャップ体4の各内部を連通させている。
前記連通孔24内には邪魔手段34が形成されているが、これについては後でまとめて説明する。
図示例のノズル20は、前記筒周壁42から外側へ折り返された折曲部43を有する。もっともこの折曲部43は省略することができる。
前記連通孔24の下面は前記ノズル20内への流入口26であり、また前記筒周壁42の上面は前記ノズル20からの流出口44である。
前記筒周壁42の上下方向の中間部内面に、上向き段部42aを周設している。また筒周壁42の上部は、上端大径のテーパ状部42bに形成されている。これらの構造は適宜変更することができる。
前記上蓋50は、前記キャップ体4に、前記頂部12の上面の開閉可能に連結されている。
本実施形態の上蓋50は、天板54の周縁から垂下された蓋周壁52を有し、この蓋周壁52を、前記外周壁6の上部に連結ヒンジ11を介して連結させている。
前記天板54からは、栓筒56が垂下されている。この栓筒56は、前記筒周壁42内へ嵌挿されている。その栓筒の下端部は前記上向き段部42aに突き当てられている。
前記蓋周壁52の外面には、前記連結ヒンジ11と反対側に指掛け部58が付設されている。
また前記蓋周壁52の内面には、前記掛止爪部17と対応する箇所に、掛止爪部17とかみ合う掛止凹部52aが形成されている。
また前記蓋周壁52には、前記連結ヒンジ11寄りに、蓋周壁52及び天板54の外周部に連設させた垂直リブ53が縦設されている。この垂直リブ53は、前記上蓋50の閉蓋状態で、前記隆起部16の上端へ当接させている。
前記上蓋50及びキャップ体4は、180°展開させた状態で、金型を用いて成形することができる。
本発明においては、前記連通孔24内に、邪魔手段34が設けられている。
本実施形態の邪魔手段34は、図1に示す如く、張出し突部36と、ヒンジ部38と、邪魔板40とで形成されている。
前記張出し突部36は、図3に示す如く、上方から見て前記連通孔24の内面28の一方側を内方へ突出させて形成している。
図示例の張出し突部36の平面形状は、上方から見て、図3に示す如く、平面視円形である連通孔24の周縁上の二点e1、e2を結ぶ線分(弦)と二点間の円弧で囲まれた弓形状である。
また前記張出し突部36の側方から見た形状は、図1に示す如く、下面が水平面で上面が内下方への傾斜面であるクサビ形状としている。もっともこれらの形状は適宜変更することができる。
前記ヒンジ部38は、図示例において、前記張出し突部36の先端に形成された薄肉ヒンジである。
このヒンジ部38は、図3に示すように、上方から見て直線的であり、これにより、ヒンジ部38を回転軸Aとして邪魔板40が安定して回転することが可能に設けている。
また前記ヒンジ部38を一定の長さを有する線分に形成することにより、そのヒンジ部の範囲が広がり、ヒンジ部38の強度を高めることができる。
前記邪魔板40は、図1に示すように、側方(連通孔の孔径方向)から見て、前記張出し突部36から、前記ヒンジ部38を介して、上側へ傾斜させて突設している。
そして、この邪魔板40の先端部40bは、前記連通孔内面28の他方側C(ヒンジ部と反対側)へ当接されている。
図示例では、前記邪魔板40は、図1に示すように、側方から見て細長い略長方形状である。その先端部40bは鋭角部に形成されており、前記連通孔内面28の他方側Cへ線接触している(図2参照)。
また本実施形態の邪魔板40は、側方から見て、前記連通孔内面28の一点であるヒンジ部38により支えられ、前記連通孔24を開閉する一点弁としての機能を有する。
そして前記連通孔内面28の他方側C(ヒンジ部と反対側)に前記邪魔板40が寄り掛かった状態で、図3に示す如く、邪魔板40のヒンジ部側の端部(基端部40a)を除く周端部が前記連通孔内面28に密接され、これにより、前記連通孔24が閉鎖されている。
そして、図4に示すように、前記ヒンジ部38を中心として前記邪魔板40が上方側へ回動すると、前記連通孔24が開通するように設けられている。
本実施形態において、前記邪魔板40は、前記注出キャップ2の成形時において、図5(A)に示すように、前記ヒンジ部38より斜め下方へ延びる形態として成形される。
この際に、前記ヒンジ部38からの邪魔板40の突出長Lは、少なくとも、前記ヒンジ部38と前記連通孔内面28の反対側の縁部までの空隙の幅Wよりも大とする。
また成形時の邪魔板40の輪郭は、下方から見て、図5(B)に示すように、前記連通孔内面28の輪郭からはみ出さないように設計する。そうすることにより、前記注出キャップ2を金型成形するときに、型抜きが容易となり、簡単に製造することが可能となる。
前記邪魔板40は、図6に示すように、同図(A)の斜め下方へ突出した状態から、治具などを用いて押し上げると、同図(B)のように撓んで連通孔24の内部へ押し込まれ、そして同図(C)の斜め上方へ突出した状態へ反転する。
前記邪魔板40は少なくとも、前述の変形が可能な程度の弾性を有する。
そして図6の状態で、前記邪魔板40は、弾性復元力により原形状に復帰しようとするため、前記邪魔板40の先端部40bが前記連通孔内面28に圧接されている。
これにより、本発明の注出キャップを装着した容器を傾けても、連通孔内面28に邪魔板40が寄り掛かった状態が保持されている。
以上の作業により、注出キャップとして使用する準備が完了する。
前記邪魔板40の形状は、前記ノズル20の筒軸方向(例えば下方)から見て、少なくとも先端部40b側の一辺を除く各辺が直線である略多角形状に形成する。
“少なくとも”とは、先端部側の一辺を含む全ての辺が直線である場合も除外しない意味である。例えば後述のスライド面部32を邪魔板の先端部に対向する部位(他方側C)にも設けた場合が該当する。
ここで本明細書において、“略多角形”とは、多角形、或いは、多角形に類似する図形であって、多角形の角を丸めたもの若しくは多角形の一辺を曲線としたものをいう。
邪魔板40の形状を略多角形としたので、邪魔板40で連通孔24を閉鎖した構造を形成し易い。
なお、本明細書において、“閉鎖”とは前記ノズル20の筒軸方向から見て邪魔板40と連通孔内面28との間の隙間が殆どない場合を含む。
邪魔板の周囲に隙間があると次のような不都合を生ずる。
第1に、本発明の注出キャップ2を装着した容器を傾けたときに、その胴部を圧搾する前に、前記隙間から液体が自重で垂れ易い。
第2に、前記邪魔板40が開方向へ回転し始めるときに、前記邪魔板40の、ヒンジ部と連結した一方を除く三方から一斉に液体が流れ出すことになり、流れの形状が不安定となる液暴れを生じ易くなる。
前記構成により、こうした不都合を回避することができる。
本実施形態では、図5(B)に示す如く、前記邪魔板40は略四角形状(略長方形状)に形成されている。図示例では、先端部40bの一辺が前記連通孔24の平面視の輪郭に沿った円弧であり、基端部40a側の一辺、及び基端部40aと隣接する側端部40c側の各辺が直線となっている。
本実施形態の略多角形の形状は、次の条件を満たすように設計されている。
・前記邪魔板40の回転軸A方向の巾dが回転軸から離れるに従って漸減するか、或いは一定であること(図5(B)参照)。
これにより、前記邪魔板40の閉鎖状態から開状態向への回転、及び開状態から閉鎖状態への回転がよりスムーズとなる。
・邪魔板40は、その回転軸Aとして直線状に形成された前記ヒンジ部38の両端e1、e2から回転軸Aに直交する向きに延びる一対の仮想線Bの間よりはみ出さないように構成されていること(図5(B)参照)。
図示例では、前記邪魔板40の回転方向の巾dは、前記側端部40cの間では一定であり(図5(B)のd1参照)、円弧状の先端部40bにおいては、前記回転軸Aから離れるに従い漸減している(図5(B)のd2参照)。
また本発明では、前記連通孔内面28には、相互に向かい合う一対の垂直なスライド面部32が形成されている。
これらスライド面部32は、少なくとも前記邪魔板40が前記連通孔内面28に寄り掛かった状態において前記邪魔板40の側端部40cと近接している。本明細書において、“近接”という用語は密接させた状態を含むものとする。
本実施形態では、前記連通孔内面28の両側に、上方から見て、図3に示す如く、弓形状の一対の段差部30を形成し、これら段差部30の対向面をスライド面部32としている。
前記段差部30は、図2に示すように、前記連通孔24の下端から、前記張出し突部36より高く、前記邪魔板40の先端部40bが連通孔内面28に当接する位置まで延びている。
また上方から見て、前記段差部30と張出し突部36とは隣接している。
もっともこれらの形状は適宜変更することができる。
そして前記邪魔板40を斜め上方へ傾斜するように反転させ、図1に示すように連通孔内面28に寄り掛かった状態としたときに、前記邪魔板40の側端部40cの全体が前記スライド面部32に摺動可能に当接又は近接している。
この構成によれば、前述のスクイズ容器の胴部の圧搾により、前記邪魔板40が開方向に回転し始めるときに、図4に示す如く、邪魔板40の先端部と前記連通孔内面28の他方側Cとの間にのみ隙間が生ずるから、前述の液暴れを生じにくい。
また本実施形態では、前記邪魔板40の平面形状を、前記側端部40cが前記ヒンジ部38に対して直交する略長方形状に形成している。
この構成によれば、前記邪魔板40が開方向へ回転するときに、前記側端部40cが常時スライド面部32に接している。従って、前記邪魔板40の回転により、邪魔板40の先端部40bと前記連通孔内面28の対面箇所のみから液体が飛び出すことが確実となり、より適切に液暴れを低減することができる。
前記構成において、図1において、前記連通孔24内では、前記ヒンジ部38から斜め上方へ邪魔板40が突出されている。
この邪魔板40は、その先端部40bが前記連通孔内面28の他方側Cに圧接された状態で連通孔内面28に寄り掛かっている。故に、注出キャップ2をスクイズ式容器体に装着して、上下に反転させても、液体が自重で流れにくい。
図1の状態から、注出キャップ2を装着したスクイズ式容器体を上下方向に反転させて、その胴部を圧搾すると、図4に示す如く、前記邪魔板40が前記ヒンジ部38を中心として、開方向へ回転する。
これにより、前記連通孔24が開放され、前記ノズル20の流出口44から液体が注出される。
この際に前記邪魔板40の側端部40cはスライド面部32に常時接しているため、図4に示す如く、邪魔板40の先端部40b及び前記連通孔内面28の他方側Cとの間のみから液体が飛び出す。これにより、液体の飛び散りなどが低減され、液体の流れが適切に維持される。
前記胴部の圧搾を解放すると、前記ヒンジ部38付近の弾性復元力により、前記邪魔板40は連通孔内面28に寄り掛かった状態に戻り、連通孔24が閉鎖される。
以下、本発明の他の実施形態に係る注出キャップを説明する。これらの説明において第1実施形態と同じ構成に関しては解説を省略する。
本実施形態では、前記邪魔板40の形状を、略三角形状にしている。
図示例では、背の高い2等辺三角形の頂角部分を丸めた形状としているが、その形状は適宜変更させることができる。
この形状では、邪魔板40の回転軸A方向の巾は、前記回転軸Aから離れるに従って常に減少する。
前記一対のスライド面部32は、前記邪魔板40の輪郭に対応させて、前記回転軸Aから離れるほどに相互の間隔が狭まるように配置されている。
2…注出キャップ 4…キャップ体 6…外周壁 8…係合凸部 10…スリット
11…連結ヒンジ 12…頂部 14…内周壁 16…隆起部 17…掛止爪部
20…ノズル 22…基部 24…連通孔 26…流入口 28…内面
30…段差部 32…スライド面部
34…邪魔手段 36…張出し突部 38…ヒンジ部
40…邪魔板 40a…基端部 40b…先端部 40c…側端部 42…筒周壁
42a…上向き段部 42b…テーパ状部 43…折曲部 44…流出口
50…上蓋 52…蓋周壁 52a…掛止凹部 53…垂直リブ
54…天板 56…栓筒 58…指掛け部
A…回転軸 B…仮想線 C…(連通孔内面の)他方側 d、d1、d2…邪魔板の巾
e1、e2…ヒンジ部の端 L…ヒンジ部の突出長さ W…空隙の巾
100…容器体 102…口頸部 104…係合凹部

Claims (4)

  1. 容器体口頸部への装着用の有頂筒状のキャップ体(4)と、
    このキャップ体(4)の頂部(12)から外方へ突出する筒状のノズル(20)と、具備し、
    これらキャップ体(4)及びノズル(20)の各内部を連続させる連通孔(24)を前記ノズル(20)の根元側に設けて、
    前記連通孔(24)内に、連通孔(24)の上流側の端面である流入口(26)からノズル(20)の下流側の端面である流出口(44)への流量を制限する邪魔手段(34)を設けた注出キャップであって、
    前記邪魔手段(34)は、前記連通孔(24)の内面(28)の一方側から、ヒンジ部(38)を介して、下流側へ傾斜させた邪魔板(40)を突設して、この邪魔板(40)の先端部(40b)を前記連通孔内面(28)の他方側(C)へ当接しており、
    この他方側(C)に前記邪魔板(40)が寄り掛かった状態で前記連通孔(24)を閉鎖しており、かつ前記ヒンジ部(38)を中心として邪魔板(40)が下流側へ回動した状態で連通孔(24)を開通させることを特徴とする、注出キャップ。
  2. 前記邪魔板(40)は、前記ノズル(20)の筒軸方向から見て、前記連通孔内面(28)の一方側寄りに直線状に形成した前記ヒンジ部(38)を回転軸(A)とする一点弁であり、
    前記邪魔板(40)は前記寄り掛かり状態で前記連通孔(24)を閉鎖しており、
    前記邪魔板(40)の回転軸方向の巾(d)が当該回転軸(A)から離れるに従って漸減するか或いは一定であることを特徴とする、請求項1に記載の注出キャップ。
  3. 前記邪魔板(40)の周端は、ノズル(20)の筒軸方向から見て、少なくとも前記先端部(40b)である一辺を除く各辺を直線とした略多角形に形成されており、
    前記ヒンジ部(38)と隣接する二辺である側端部(40c)の全体が、少なくとも前記寄り掛かり状態において、前記連通孔内面(28)に形成された一対のスライド面部(32)に密接していることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の注出キャップ。
  4. 前記キャップ体(4)と前記ノズル(20)と前記邪魔板(40)とは一体成形されており、
    前記キャップ体(4)の頂部(12)をほぼ水平な板部に形成するとともに、この板部に対して垂直に前記ノズル(20)が起立されており、
    前記ヒンジ部(38)は前記連通孔(24)の下端に配置されており、
    前記邪魔板(40)は、前記ヒンジ部(38)より斜め下方へ延びる形態から、屈曲して前記流入口(26)を通過し、前記ヒンジ部(38)より斜め上方へ延びる形態へ反転することができる程度の弾性を有しており、
    前記邪魔板(40)が前記ヒンジ部(38)より斜め下方へ延びる形態において、下方から見て、前記邪魔板(40)の輪郭が前記流入口(26)の輪郭を超えないように形成されていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の注出キャップ。
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