JP2021023608A - コーヒーメーカー - Google Patents
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Abstract
【課題】コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができるコーヒーメーカーを提供する。【解決手段】コーヒーメーカーは、水を収容する水容器2と、コーヒー豆を収容する豆収容部11と、豆収容部内で回転駆動されて、コーヒー豆を粉砕し、コーヒー粉を生成するミル刃と、コーヒー粉を収容する粉収容部13と、粉収容部を通過して抽出されるコーヒーの量に関する情報を入力可能な入力部14と、豆収容部に収容されるコーヒー豆の体積及び重量の少なくとも一方に関する情報を検知する検知部15と、入力部に入力された前記コーヒーの量に関する情報と検知部が検知した情報とに基づいて水容器内の水を粉収容部に供給する水供給部とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、コーヒー豆の状態から全自動でコーヒーを抽出可能なコーヒーメーカーに関する。
従来、この種のコーヒーメーカーとして、例えば、特許文献1(特開2008−256号)に記載された装置が知られている。特許文献1には、ミル刃によりコーヒー豆を粉砕してコーヒー粉を生成し、コーヒー粉に湯を注ぐことによってコーヒーを抽出するまでの工程を全自動で行うコーヒーメーカーが開示されている。
コーヒーは、非常に嗜好性が強い飲料である。このため、コーヒーメーカーには、様々な嗜好性に合ったコーヒーを抽出することが求められている。近年、様々なコーヒー豆が、市場に流通し、入手が容易になっている。従来のコーヒーメーカーにおいては、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出するという観点において、未だ改善の余地がある。
したがって、本発明の目的は、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができるコーヒーメーカーを提供することにある。
本発明の一態様に係るコーヒーメーカーは、水を収容する水容器と、
コーヒー豆を収容する豆収容部と、
前記豆収容部内で回転駆動されて、前記コーヒー豆を粉砕し、コーヒー粉を生成するミル刃と、
前記コーヒー粉を収容する粉収容部と、
前記粉収容部を通過して抽出されるコーヒーの量に関する情報を入力可能な入力部と、
前記豆収容部に収容されるコーヒー豆の体積及び重量の少なくとも一方に関する情報を検知する検知部と、
前記入力部に入力された前記コーヒーの量に関する情報と前記検知部が検知した情報とに基づいて前記水容器内の水を前記粉収容部に供給する水供給部と、
を備える。
コーヒー豆を収容する豆収容部と、
前記豆収容部内で回転駆動されて、前記コーヒー豆を粉砕し、コーヒー粉を生成するミル刃と、
前記コーヒー粉を収容する粉収容部と、
前記粉収容部を通過して抽出されるコーヒーの量に関する情報を入力可能な入力部と、
前記豆収容部に収容されるコーヒー豆の体積及び重量の少なくとも一方に関する情報を検知する検知部と、
前記入力部に入力された前記コーヒーの量に関する情報と前記検知部が検知した情報とに基づいて前記水容器内の水を前記粉収容部に供給する水供給部と、
を備える。
本発明の一形態に係るコーヒーメーカーによれば、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができる。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができるコーヒーメーカーを提供するために鋭意検討した結果、以下の知見を得た。
本発明者は、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができるコーヒーメーカーを提供するために鋭意検討した結果、以下の知見を得た。
従来のコーヒーメーカーにおいては、抽出するコーヒーのカップ数(杯数)及び抽出コース(例えば、リッチ、マイルド、デカフェ豆など)に応じて、コーヒー豆の量及び水量の目安が予め設定されている。また、従来のコーヒーメーカーにおいては、コーヒー豆の量を計量する手間を簡便化するため、計量スプーンが付属されている。例えば、抽出するコーヒーのカップ量が3カップであり、ホット・リッチコースが選択される場合、当該カップ量及び抽出コースに対応するコーヒー豆の量及び水量は、前者が計量スプーン3+1/4杯、後者が420ccを目安として予め設定されている。
従来のコーヒーメーカーにおいては、コーヒー豆の量を計量スプーンで計量するため、計量結果はコーヒー豆周辺の空間も含めた包絡体積となる。しかしながら、コーヒー豆のサイズは、種類や焙煎度によって異なる。例えば、焙煎度が深くなるほど、コーヒー豆が膨張して、コーヒー豆のサイズが大きくなる傾向がある。また、複数種類のコーヒー豆をブレンドしたブレンド豆を用いてコーヒーを抽出することもある。この場合、サイズが大きいコーヒー豆の隙間にサイズが小さいコーヒー豆が入り込んで、包絡体積が小さくなることがあり得る。すなわち、使用するコーヒー豆によって、計量スプーン1杯当たりの重量が異なり、所望の濃度のコーヒーを抽出するために計量スプーンで計量したコーヒー豆の量が実際に必要な量と異なることが起こり得る。例えば、5カップ分のコーヒーを抽出するために計量スプーンで計量したコーヒー豆の量が、実際には4カップ分のコーヒーの抽出に適したコーヒー豆の量しかないことが起こり得る。この場合、所望の濃度よりも薄いコーヒーが抽出されることになる。
なお、コーヒー粉の状態で計量スプーンで計量する場合は、計量スプーン内でのコーヒー粉間の隙間がほぼないので、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いによる影響は少ない。
本発明者は、所望の濃度のコーヒーを抽出するために計量スプーンで計量したコーヒー豆の量が実際に必要な量と異なるという課題が、コーヒー豆の状態から全自動でコーヒーを抽出可能なコーヒーメーカー特有の課題であることを新規に知見した。この知見に基づき、本発明者は、鋭意検討した結果、以下の発明を見出した。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、水を収容する水容器と、
コーヒー豆を収容する豆収容部と、
前記豆収容部内で回転駆動されて、前記コーヒー豆を粉砕し、コーヒー粉を生成するミル刃と、
前記コーヒー粉を収容する粉収容部と、
前記粉収容部を通過して抽出されるコーヒーの量に関する情報を入力可能な入力部と、
前記豆収容部に収容されるコーヒー豆の体積及び重量の少なくとも一方に関する情報を検知する検知部と、
前記入力部に入力された前記コーヒーの量に関する情報と前記検知部が検知した情報とに基づいて前記水容器内の水を前記粉収容部に供給する水供給部と、
を備える、コーヒーメーカーを提供する。
本発明の第1態様によれば、水を収容する水容器と、
コーヒー豆を収容する豆収容部と、
前記豆収容部内で回転駆動されて、前記コーヒー豆を粉砕し、コーヒー粉を生成するミル刃と、
前記コーヒー粉を収容する粉収容部と、
前記粉収容部を通過して抽出されるコーヒーの量に関する情報を入力可能な入力部と、
前記豆収容部に収容されるコーヒー豆の体積及び重量の少なくとも一方に関する情報を検知する検知部と、
前記入力部に入力された前記コーヒーの量に関する情報と前記検知部が検知した情報とに基づいて前記水容器内の水を前記粉収容部に供給する水供給部と、
を備える、コーヒーメーカーを提供する。
本発明の第2態様によれば、前記コーヒー豆を計量する豆計量容器を更に備え、
前記検知部は、前記豆計量容器に入れられたコーヒー豆の高さを検知する高さセンサを備え、当該高さセンサの測定値に基づいて、前記豆収容部に収容されるコーヒー豆の体積に関する情報を検知するように構成されている、第1態様に記載のコーヒーメーカーを提供する。
前記検知部は、前記豆計量容器に入れられたコーヒー豆の高さを検知する高さセンサを備え、当該高さセンサの測定値に基づいて、前記豆収容部に収容されるコーヒー豆の体積に関する情報を検知するように構成されている、第1態様に記載のコーヒーメーカーを提供する。
本発明の第3態様によれば、前記コーヒー豆を計量する豆計量容器を更に備え、前記検知部は、前記豆計量容器の重量を測定する重量センサを備え、当該重量センサの測定値に基づいて、前記豆収容部に収容されるコーヒー豆の重量に関する情報を検知するように構成されている、第1又は第2態様に記載のコーヒーメーカーを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記検知部は、前記豆収容部に収容されるコーヒー豆の体積及び重量の少なくとも一方に関する情報が入力される豆情報入力部を備える、第1〜第3態様に記載のコーヒーメーカーを提供する。
本発明の第5態様によれば、前記入力部は、更に、抽出コースを入力可能に構成され、
前記水供給部は、前記入力部に入力された前記コーヒーの量に関する情報及び抽出コースと、前記検知部が検知した情報とに基づいて前記水容器内の水を前記粉収容部に供給するように構成されている、第1〜第4態様のいずれか1つに記載のコーヒーメーカーを提供する。
前記水供給部は、前記入力部に入力された前記コーヒーの量に関する情報及び抽出コースと、前記検知部が検知した情報とに基づいて前記水容器内の水を前記粉収容部に供給するように構成されている、第1〜第4態様のいずれか1つに記載のコーヒーメーカーを提供する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
また、以下では、説明の便宜上、通常使用時の状態を想定して「上」、「下」、「前」、「後」等の方向を示す用語を用いるが、本発明のコーヒーメーカーの使用状態等を限定することを意味するものではない。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係るコーヒーメーカーについて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るコーヒーメーカーの斜視図である。図2は、図1のコーヒーメーカーの断面図である。
本発明の第1実施形態に係るコーヒーメーカーについて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るコーヒーメーカーの斜視図である。図2は、図1のコーヒーメーカーの断面図である。
本第1実施形態に係るコーヒーメーカーは、コーヒー豆の状態から全自動でコーヒーを抽出可能なミル機能を有するコーヒーメーカーである。
図1又は図2に示すように、本第1実施形態に係るコーヒーメーカーは、本体1と、水容器2と、コーヒー容器3とを備えている。
水容器2は、コーヒー抽出用の水を収容する容器である。本第1実施形態において、水容器2は、本体1の後部に沿って着脱自在に取り付けられている。水容器2の上部には、蓋体21が開閉可能に取り付けられている。また、蓋体21の下方には、水をろ過するためのフィルタ部22が設けられている。水容器2には、フィルタ部22を通過してろ過された水が収容される。
コーヒー容器3は、抽出されたコーヒーを収容する容器である。コーヒー容器3は、カップ数杯分(例えば、5カップ以上)のコーヒーを収容可能に構成されている。本第1実施形態において、コーヒー容器3は、本体1の下方に設けられた保温板4に載置される。コーヒー容器3は、保温板4を通じて熱を受けて、コーヒー容器3内のコーヒーを保温できるように構成されている。
また、コーヒー容器3は、蓋体31を着脱自在に備えている。蓋体31には、上方から注がれるコーヒーをコーヒー容器3内に取り込むための取り込み穴31aが設けられている。コーヒー容器3の側壁には、コーヒー容器3の持ち運びを容易にするために把手32が設けられている。
本体1は、豆収容部11と、ミル刃12と、粉収容部13とを備えている。
豆収容部11は、コーヒー豆を収容するように構成されている。豆収容部11は、本体1の上部に設けられている。豆収容部11の上部には、蓋体111が開閉可能に取り付けられている。蓋体111を開放することで、豆収容部11内にコーヒー豆を投入することができる。豆収容部11内には、ミル刃12が設けられている。
ミル刃12は、豆収容部11内で回転駆動されて、コーヒー豆を粉砕し、コーヒー粉を生成するように構成されている。ミル刃12は、駆動源の一例であるモータ121の出力軸121aに接続されている。モータ121が駆動されることにより、ミル刃12は、出力軸121aを回転中心として豆収容部11内で回転駆動される。豆収容部11の下方には、粉収容部13が設けられている。豆収容部11の下端部には、所定のサイズ以上のコーヒー粉が粉収容部13に落下しないように、メッシュフィルタ(図示せず)が設けられている。
粉収容部13は、ミル刃12により生成されたコーヒー粉を収容するように構成されている。本第1実施形態において、粉収容部13は、下方に向かって直径が小さくなるようにテーパ状に形成されている。また、粉収容部13は、使用者が粉収容部13の内面に沿ってフィルタ(図示せず)を配置するとともにコーヒー粉を直接入れることができるように、豆収容部11の下方から外れた側方に移動可能に構成されている。粉収容部13の下端部には、弁体131が設けられている。弁体131は、コーヒー容器3が保温板4に載置されたとき、蓋体31に接触して開放するように構成されている。弁体131が開放することで、粉収容部13を通過して抽出されたコーヒーが取り込み穴31aを通じてコーヒー容器3に収容される。一方、コーヒー容器3が保温板4に載置されていないとき、弁体131が閉塞し、粉収容部13の下方にコーヒーが流れ出ないように構成されている。
また、本体1は、入力部14と、検知部15と、水供給部16と、加熱部17を備えている。
入力部14は、粉収容部13を通過して抽出されるコーヒーの量に関する情報の一例としてカップ数を入力可能に構成されている。使用者は、入力部14を操作することにより、所望のカップ数(杯数)を入力することができる。本第1実施形態において、入力部14は、図1に示すように、視認しやすい本体1の前部の一部に設けられている。また、入力部14は、抽出するコーヒーの抽出コース(例えば、リッチ、マイルド、デカフェ豆など)を入力可能に構成されている。
検知部15は、豆収容部11に収容されるコーヒー豆の体積及び重量の少なくとも一方に関する情報を検知するように構成されている。本第1実施形態において、検知部15は、豆収容部11に収容されるコーヒー豆の体積に関する情報を検知するように構成されている。具体的には、本第1実施形態に係るコーヒーメーカーは、コーヒー豆を計量する有底筒状の豆計量容器5を更に備えている。豆計量容器5は、本体1の前部の一部に設けられた凹部1aに挿入され、着脱自在に保持されるように構成されている。検知部15は、豆計量容器5に入れられたコーヒー豆の高さを検知する高さセンサ151を備えている。検知部15は、高さセンサ151の測定値に基づいて、豆収容部11に収容されるコーヒー豆の体積に関する情報を検知するように構成されている。
水供給部16は、入力部14に入力されたカップ数及び抽出コースと検知部15が検知した情報とに基づいて粉収容部13に水を供給するように構成されている。本第1実施形態において、水供給部16は、水容器2の下端部に接続され、水容器2内の水を蓋体111の内面(下面)に向けて開口する吐水口161を通じて吐出するように構成されている。蓋体111は、上方に半球状に突出するシャワードーム112を備えている。水供給部16により蓋体111の内面に向けて吐出された水は、シャワードーム112の内面に反射され、豆収容部11を通じて粉収容部13に向けてシャワー状に落下する。これにより、粉収容部13内のコーヒー粉により均一に水が供給される。水供給部16は、水容器2内の水を豆収容部11に揚水するためのポンプ(図示せず)を備えている。
加熱部17は、水供給部16を流れる水を加熱するとともに、保温板4を加熱するように構成されている。加熱部17は、例えば、シーズヒータである。加熱部17が、保温板4を加熱することによって、保温板4に載置されたコーヒー容器3内のコーヒーが保温される。
次に、本第1実施形態に係るコーヒーメーカーの使用例について説明する。
まず、使用者が、豆収容部11に入れるコーヒー豆の一部を、予め設定された重量(例えば、10g)だけ豆計量容器5に入れ、本体1の凹部1aに挿入する。これにより、検知部15の高さセンサ151が、豆計量容器5内のコーヒー豆の高さを測定することが可能になる。高さセンサ151が測定した測定値は、記憶部(図示せず)に記憶される。また、使用者は、粉収容部13の内面に沿ってフィルタを配置する。
次いで、使用者が、図3に示すように、蓋体111を開放し、図4に示す計量スプーン6を用いて豆収容部11内にコーヒー豆を投入する。このとき、コーヒー豆の投入量は、抽出するコーヒーのカップ数及び抽出コースによって目安が予め設定されている。例えば、ホットコーヒーの場合、以下の表1に示すような目安が予め設定されている。表1は、例えば、コーヒーメーカーの側面にシールとして張り付けられるとともに、取り扱い説明書に記載されている。
使用者は、表1などの予め設定された目安に従って、計量スプーン6を用いて豆収容部11内にコーヒー豆を投入する。例えば、所望のカップ数が3カップであり、所望の抽出コースがホットコーヒー・リッチ/マイルドである場合、使用者は、計量スプーン6で摺り切り3+1/4杯分のコーヒー豆を豆収容部11内にコーヒー豆を投入する。計量スプーン6には、1/2杯分の高さ位置に目盛り6aが付され、1/4杯分の高さ位置に目盛り6bが付されている。
高さセンサ151の測定値と豆計量容器5の直径とにより、豆計量容器5に入れられたコーヒー豆の体積(すなわち、包絡体積)を算出することができる。また、豆計量容器5に入れられたコーヒー豆の体積と予め設定された重量とにより、コーヒー豆の比重を算出することができる。更に、コーヒー豆の比重と豆収容部11に入れる計量スプーン6の杯数とにより、豆収容部11に収容されるコーヒー豆の重量を算出することができる。これらの算出は、例えば、コーヒーメーカーに内蔵された制御部(図示せず)が行う。
次いで、使用者は、蓋体111を閉塞するとともに、入力部14を操作して、所望のカップ数及び所望の抽出コースを入力し、スタートボタン(図示せず)を押すなどしてコーヒー抽出開始を指示する。
これにより、モータ121が駆動されて、ミル刃12が豆収容部11内で回転駆動され、豆収容部11内に入れられたコーヒー豆が粉砕されてコーヒー粉が生成される。生成されたコーヒー粉は、重力によってメッシュフィルタを通じて粉収容部13に落下する。
その後、水供給部16が、入力部14に入力されたカップ数及び抽出コースと検知部15が検知した情報とに基づいて粉収容部13に水を供給する。水の供給量は、カップ数、抽出コース、及び豆収容部11に収容されるコーヒー豆の重量に基づいて、所望の濃度のコーヒーを抽出可能な量に予め設定されている。豆収容部11に収容されるコーヒー豆の重量は、前述したように、高さセンサ151の測定値に基づいて算出することができる。
本第1実施形態において、水供給部16は、水容器2内の水を、吐水口161から蓋体111の内面に向けて吐出することによって、豆収容部11を通じて粉収容部13に供給する。水容器2内の水は、水容器2から吐水口161に流れる過程で加熱部17によって加熱される。粉収容部13に供給された水は、重力によってコーヒー粉及びフィルタを通過する。これにより、コーヒーが抽出され、取り込み穴31aを通じてコーヒー容器3内に収容される。コーヒー容器3内のコーヒーは、加熱部17により保温板4が加熱されることで保温される。
なお、次にコーヒーを抽出するとき、抽出するコーヒー豆が変わらなければ、豆計量容器5にコーヒー豆を入れて高さを再度測定する必要はない。この場合、記憶部に記憶された測定値と入力部14に入力されたカップ数とに基づいて水供給部16が粉収容部13に水を供給することで、所望の濃度のコーヒーを抽出することができる。
本第1実施形態に係るコーヒーメーカーによれば、予め設定された重量のコーヒー豆が入れられた豆計量容器5内のコーヒー豆の高さを検知部15の高さセンサ151で検知するように構成されている。これにより、豆計量容器5に入れられたコーヒー豆の比重を算出することができる。当該比重と入力部14に入力されたカップ数とに基づいて、豆収容部11に収容されるコーヒー豆の重量を算出することができる。その結果、水供給部16が豆収容部11に収容されるコーヒー豆からコーヒーを抽出するのに適した水を粉収容部13に供給することができ、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができる。
また、本第1実施形態に係るコーヒーメーカーによれば、一度、記憶部に高さセンサ151の測定値を記憶させることで、コーヒー豆を変えない限り、通常のコーヒーメーカーと同様に使用することができる。すなわち、計量スプーン6を用いてカップ数及び抽出コースに応じた杯数のコーヒー豆を豆収容部11に直接入れることで、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係るコーヒーメーカーについて説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係るコーヒーメーカーの斜視図である。
本発明の第2実施形態に係るコーヒーメーカーについて説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係るコーヒーメーカーの斜視図である。
本第2実施形態に係るコーヒーメーカーが前記第1実施形態に係るコーヒーメーカーと異なる点は、検知部15が高さセンサ151に代えて重量センサ152を備えている点である。
重量センサ152は、本体1の凹部1aに挿入された豆計量容器5の重量する検知するように構成されている。本第2実施形態において、豆計量容器5には、使用者により、予め設定された体積のコーヒー豆が入れられる。検知部15は、重量センサ152の測定値に基づいて、豆収容部11に収容されるコーヒー豆の重量に関する情報を検知するように構成されている。
本第2実施形態に係るコーヒーメーカーによれば、予め設定された体積のコーヒー豆が入れられた豆計量容器5内のコーヒー豆の重量を検知部15の重量センサ152で検知するように構成されている。これにより、豆計量容器5に入れられたコーヒー豆の比重を求めることができる。当該比重と入力部14に入力されたカップ数とに基づいて、豆収容部11に収容されるコーヒー豆の重量を算出することができる。その結果、水供給部16が豆収容部11に収容されるコーヒー豆からコーヒーを抽出するのに適した水を粉収容部13に供給することができ、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができる。
また、本第2実施形態に係るコーヒーメーカーによれば、一度、記憶部に重量センサ152の測定値を記憶させることで、コーヒー豆を変えない限り、通常のコーヒーメーカーと同様に使用することができる。すなわち、計量スプーン6を用いてカップ数及び抽出コースに応じた杯数のコーヒー豆を豆収容部11に直接入れることで、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係るコーヒーメーカーについて説明する。図6は、本発明の第3実施形態に係るコーヒーメーカーの斜視図である。
本発明の第3実施形態に係るコーヒーメーカーについて説明する。図6は、本発明の第3実施形態に係るコーヒーメーカーの斜視図である。
本第3実施形態に係るコーヒーメーカーが前記第1実施形態に係るコーヒーメーカーと異なる点は、検知部15が高さセンサ151に代えて豆情報入力部153を備えている点である。
豆情報入力部153は、豆収容部11に収容されるコーヒー豆の体積及び重量の少なくとも一方に関する情報が入力されるように構成されている。本第3実施形態において、豆情報入力部153は、入力部14に設けられている。
本第3実施形態においては、高さセンサ151に代えて、使用者が予め設定された重量のコーヒー豆が入れられた豆計量容器5内のコーヒー豆の高さを測定し、当該測定した結果を豆情報入力部153に入力する。これにより、豆計量容器5に入れられたコーヒー豆の比重を求めることができる。当該比重と入力部14に入力されたカップ数とに基づいて、豆収容部11に収容されるコーヒー豆の重量を算出することができる。その結果、水供給部16が豆収容部11に収容されるコーヒー豆からコーヒーを抽出するのに適した水を粉収容部13に供給することができ、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができる。
また、本第3実施形態に係るコーヒーメーカーによれば、高さセンサ151などのセンサを用いないので、製造コストを低減することができる。
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、前記第1実施形態では、検知部15が高さセンサ151のみを備えるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、検知部15は、高さセンサ151及び重量センサ152の両方を備えてもよい。この場合、使用者が豆収容部11に入れるコーヒー豆の一部を予め設定された重量(又は予め設定された体積)だけ測定して豆計量容器5に入れる手間を省くことができる。
また、前記第3実施形態では、使用者が予め設定された重量のコーヒー豆が入れられた豆計量容器5内のコーヒー豆の高さを測定し、当該測定した結果を豆情報入力部153に入力するものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、重量センサ152に代えて、使用者が予め設定された体積のコーヒー豆が入れられた豆計量容器5内のコーヒー豆の重量を測定し、当該測定した結果を豆情報入力部153に入力するようにしてもよい。この場合でも、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができる。
また、豆情報入力部153は、コーヒー豆の比重に関する情報が記憶されたバーコードやQRコード(登録商標)を読み取り可能なコードリーダを備えてもよい。この構成によっても、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができる。
また、豆情報入力部153は、豆収容部11に収容されるコーヒー豆の体積及び重量の直接的な情報が入力されるように構成されることに限定されない。例えば、図7及び図8に示すように、豆計量容器5Aの周壁に、高さ方向に並列に複数のコーヒー豆の焙煎度に関する情報を付し、豆情報入力部153は、当該焙煎度に関する情報を入力可能に構成されてもよい。豆計量容器5Aに予め設定された重量(例えば、10g)のコーヒー豆を入れることで、使用者は、当該コーヒー豆の高さ位置に基づいて、コーヒー豆の体積に相関関係がある焙煎度を知ることができる。この焙煎度を豆情報入力部153に入力することで、コーヒー豆の焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができる。
なお、図7及び図8では、豆計量容器5Aの周壁にコーヒーの豆の焙煎度に関する情報が付されるものとしたが、焙煎度に代えて、例えば、レベル分けされた記号などコーヒーメーカーで読み取り可能な他の情報であってもよい。
また、前記では、水供給部16は、入力部14に入力されたカップ数及び抽出コースと検知部15が検知した情報とに基づいて粉収容部13に水を供給するように構成されるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、水供給部16は、入力部14に入力されたカップ数と検知部15が検知した情報とに基づいて粉収容部13に水を供給するように構成されてもよい。この構成によっても、従来のコーヒーメーカーに比べて、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができる。
また、前記では、入力部14は、粉収容部13を通過して抽出されるコーヒーの量に関する情報の一例としてカップ数を入力可能に構成されるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、入力部14は、粉収容部13を通過して抽出されるコーヒーの量に関する情報として、当該コーヒーの量(例えば、170cc、295cc、420cc等)を直接入力可能に構成されてもよい。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明に係るコーヒーメーカーによれば、コーヒー豆の種類や焙煎度の違いに応じて、より一層所望の濃度のコーヒーを抽出することができるので、コーヒー豆の状態から全自動でコーヒーを抽出可能なコーヒーメーカーに有用である。
1 本体
1a 凹部
2 水容器
3 コーヒー容器
4 保温板
5,5A 豆計量容器
6 計量スプーン
6a,6b 目盛り
11 豆収容部
12 ミル刃
13 粉収容部
14 入力部
15 検知部
16 水供給部
17 加熱部
21 蓋体
22 フィルタ部
31 蓋体
31a 取り込み穴
111 蓋体
112 シャワードーム
121 モータ
121a 出力軸
131 弁体
151 高さセンサ
152 重量センサ
153 豆情報入力部
161 吐水口
1a 凹部
2 水容器
3 コーヒー容器
4 保温板
5,5A 豆計量容器
6 計量スプーン
6a,6b 目盛り
11 豆収容部
12 ミル刃
13 粉収容部
14 入力部
15 検知部
16 水供給部
17 加熱部
21 蓋体
22 フィルタ部
31 蓋体
31a 取り込み穴
111 蓋体
112 シャワードーム
121 モータ
121a 出力軸
131 弁体
151 高さセンサ
152 重量センサ
153 豆情報入力部
161 吐水口
Claims (5)
- 水を収容する水容器と、
コーヒー豆を収容する豆収容部と、
前記豆収容部内で回転駆動されて、前記コーヒー豆を粉砕し、コーヒー粉を生成するミル刃と、
前記コーヒー粉を収容する粉収容部と、
前記粉収容部を通過して抽出されるコーヒーの量に関する情報を入力可能な入力部と、
前記豆収容部に収容されるコーヒー豆の体積及び重量の少なくとも一方に関する情報を検知する検知部と、
前記入力部に入力された前記コーヒーの量に関する情報と前記検知部が検知した情報とに基づいて前記水容器内の水を前記粉収容部に供給する水供給部と、
を備える、コーヒーメーカー。 - 前記コーヒー豆を計量する豆計量容器を更に備え、
前記検知部は、前記豆計量容器に入れられたコーヒー豆の高さを検知する高さセンサを備え、当該高さセンサの測定値に基づいて、前記豆収容部に収容されるコーヒー豆の体積に関する情報を検知するように構成されている、請求項1に記載のコーヒーメーカー。 - 前記コーヒー豆を計量する豆計量容器を更に備え、
前記検知部は、前記豆計量容器の重量を測定する重量センサを備え、当該重量センサの測定値に基づいて、前記豆収容部に収容されるコーヒー豆の重量に関する情報を検知するように構成されている、請求項1又は2に記載のコーヒーメーカー。 - 前記検知部は、前記豆収容部に収容されるコーヒー豆の体積及び重量の少なくとも一方に関する情報が入力される豆情報入力部を備える、請求項1〜3のいずれか1つに記載のコーヒーメーカー。
- 前記入力部は、更に、抽出コースを入力可能に構成され、
前記水供給部は、前記入力部に入力された前記コーヒーの量に関する情報及び抽出コースと、前記検知部が検知した情報とに基づいて前記水容器内の水を前記粉収容部に供給するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1つに記載のコーヒーメーカー。
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