JP2021023538A - 内視鏡システム - Google Patents

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元昭 安藤
雅弘 小松
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Abstract

【課題】内視鏡装置とプロセッサとの接続部の小型化をはかりながら、データ量の増大や伝送速度の高速化や内視鏡装置側の電力消費の増加に対しても対応可能な内視鏡システムを提供する。【解決手段】内視鏡装置と、プロセッサとを有し、内視鏡装置側コネクタ140とプロセッサ側コネクタとを接続することにより構成される無線信号伝送路及び無線給電路を介して、プロセッサと内視鏡装置との間の信号送受信及びプロセッサから内視鏡装置への電力送電を行い、無線給電路は、相対向する一対の給電素子と受電素子とを有して構成され、プロセッサから内視鏡装置への電力送電は、複数の前記無線給電路を介して行われる内視鏡システムを提供する。【選択図】図4

Description

本開示は、内視鏡システムに関する。
一般に、内視鏡システムは、被検体の内部に挿入される細長い管状の挿入部を有する内視鏡装置(スコープ)と、内視鏡装置で撮像した観察対象の撮像信号を用いて観察対象の画像を生成するプロセッサと、を備えた構成になっている。また、内視鏡装置は、挿入部に加え、挿入部の基端側に配置された操作部と、一側が操作部に接続された連結可撓管(ユニバーサルコード)と、連結可撓管の他側が接続された内視鏡装置側コネクタと、を備えた構成になっている。
このような内視鏡システムでは、例えば、特許文献1,特許文献2に開示されているように、内視鏡装置側コネクタをプロセッサに備えられたプロセッサ側コネクタに接続することによって、内視鏡装置とプロセッサとの間で、制御信号,映像信号等の信号伝送や内視鏡装置の駆動電力の電力伝送が行われる。内視鏡システムでは、内視鏡装置側コネクタとプロセッサ側コネクタとを接続することによって、内視鏡装置とプロセッサとの接続部には、相対向する発信素子と受信素子とからなる信号伝送に関しての無線信号伝送路や相対向する給電素子と受電素子とからなる電力伝送に関しての無線給電路が、内視鏡装置とプロセッサとの間に形成される。
内視鏡システムにおける無線給電路(ワイヤレス給電路)を用いたワイヤレス給電(非接触充電、非接触電力送電、無線給電とも称する)の方式には、電磁誘導方式,電界結合方式等が用いられるのが一般的である。例えば、電磁誘導方式は、送電側と受電側との間で発生する誘導磁束を利用して非接触で電力を送電する方式である。また、電界結合方式は、送電側と受電側との間にキャパシタを形成し、送電側であるキャパシタのプロセッサ側電極に高周波数で電気を流すと受電側であるキャパシタの内視鏡装置側電極にも電気が流れる現象を利用して、非接触で電力を送電する方式である。
特開 2011−87800公報 特開 2017−18502公報
ところで、内視鏡装置とプロセッサとが接続されている内視鏡システムの使用状態では、内視鏡装置とプロセッサとの接続部の大きさ、特に内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体の大きさが大きくなると、内視鏡装置の連結可撓管の取り回しが悪くなり、ひいては操作部の操作性も低下する。そのため、連結可撓管の取り回しや操作部の操作性の向上をはかるため、内視鏡装置とプロセッサとの接続部の小型化が望まれていた。
その一方で、内視鏡システムの高性能化及び高機能化は、内視鏡装置とプロセッサとの間で伝送される制御信号や映像信号について、データ量の増大や伝送速度の高速化を招く。また、内視鏡装置側自体の高性能化及び高機能化も求められ、内視鏡装置側で消費する電力も増加傾向である。
そのため、内視鏡システムでは、内視鏡装置側コネクタとプロセッサ側コネクタとを接続してなる、内視鏡装置とプロセッサとの接続部、特に内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体について、連結可撓管の取り回しや操作部の操作性に支障を来たさないように小型化をはかりながら、データ量の増大や伝送速度の高速化、内視鏡装置側の電力消費の増加といった問題を含む内視鏡システムの高性能化及び高機能化に対してどのように対処するかが、大きな課題となっていた。
本開示は、上述した内視鏡システム特有の課題に鑑み、内視鏡装置とプロセッサとの接続部の小型化をはかりながら、データ量の増大や伝送速度の高速化や、内視鏡装置自体の高機能及び多機能化に伴う内視鏡装置側の電力消費の増加に対しても対応可能な内視鏡システムを提供する。
上記課題を解決するために、本開示に係る内視鏡システムは、
内視鏡装置と、プロセッサとを有し、
前記内視鏡装置に備えられた内視鏡装置側コネクタと前記プロセッサに備えられたプロセッサ側コネクタとを接続することにより構成される無線信号伝送路及び無線給電路を介して、前記プロセッサと前記内視鏡装置との間の信号送受信及び前記プロセッサから前記内視鏡装置への電力送電を行う内視鏡システムであって、
前記無線給電路は、相対向する一対の給電素子と受電素子とを有して構成され、
前記プロセッサから前記内視鏡装置への電力送電は、複数の前記無線給電路を介して行われる、内視鏡システムを提供する。
そして、本開示の一の実施形態は、
内視鏡装置と、プロセッサとを有し、
前記内視鏡装置に備えられた内視鏡装置側コネクタと前記プロセッサに備えられたプロセッサ側コネクタとを接続することにより構成される無線信号伝送路及び無線給電路を介して、前記プロセッサと前記内視鏡装置との間の信号送受信及び前記プロセッサから前記内視鏡装置への電力送電を行う内視鏡システムであって、
前記無線給電路は、相対向する一対の給電素子と受電素子とを有して構成され、
前記プロセッサから前記内視鏡装置への電力送電は、複数の前記無線給電路を介して行われ、
前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、前記プロセッサ側コネクタのコネクタ筐体との接続面上における配置面を前記無線給電路ごとに互いに異ならせて、前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられ、
前記複数の無線給電路それぞれの給電素子は、前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に配置された対応する前記無線給電路の受電素子に対向させるように、前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体との接続面上における配置面を前記無線給電路ごとに互いに異ならせて、前記プロセッサ側コネクタのコネクタ筐体に設けられている、内視鏡システムを提供する。
本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではないことを理解する必要がある。
本開示によれば、内視鏡システムにあって、プロセッサと内視鏡装置との間には、相対向する一対の給電素子と受電素子とを有して構成される無線給電路を複数設け、プロセッサから内視鏡装置への電力送電を、この複数の無線給電路を介して行う構成としたので、一の無線給電路を構成する給電素子、受電素子の素子自体を大型化させる必要がなくなり、データ量の増大や伝送速度の高速化や、内視鏡装置自体の高機能及び多機能化に伴う内視鏡装置側の電力消費の増加に対しても、内視鏡装置とプロセッサとの接続部の小型化、特に内視鏡装置側コネクタの小型化をはかりながら、容易に対応をはかることできる。その結果、内視鏡装置の連結可撓管の取り回しが悪くなったり、操作部の操作性が低下することを防止できる。
また、本開示によれば、複数の無線給電路それぞれの受電素子は、プロセッサ側コネクタのコネクタ筐体との接続面上における配置面を無線給電路ごとに互いに異ならせて、内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられ、複数の無線給電路それぞれの給電素子は、内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に配置された対応する無線給電路の受電素子に対向させるように、内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体との接続面上における配置面を前記無線給電路ごとに互いに異ならせて、前記プロセッサ側コネクタのコネクタ筐体に設けられているので、特に内視鏡装置側コネクタの、プロセッサ側コネクタのコネクタ筐体との接続面を有効活用して、一の無線給電路における受電素子を大型化させることなく、複数の無線給電路全体でより大きな電力を受電できるようになり、内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体の小型化に寄与できる。
また、本開示の上記した以外の、課題、構成及び効果については、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本実施形態の内視鏡システムの全体構成図である。 本実施形態の内視鏡システムの全体システム構成図である。 内視鏡装置,プロセッサそれぞれのコネクタ部分に関係するシステム構成図である。 内視鏡装置の内視鏡装置側コネクタと、プロセッサのプロセッサ側コネクタとの接続関係の説明図である。 内視鏡装置の内視鏡装置側コネクタと、プロセッサのプロセッサ側コネクタとの接続関係の説明図である。 内視鏡装置の内視鏡装置側コネクタと、プロセッサのプロセッサ側コネクタとの接続状態の説明図である。 本実施形態の内視鏡システムによる無線給電効率の改善についての説明図である。
以下、本開示の一実施形態に係る内視鏡システムについて、医療用機器の内視鏡システムを例に説明する。医療用機器の内視鏡システムにおける観察の対象部位は、例えば、呼吸器,消化器等である。呼吸器は、例えば、肺,気管支,耳鼻咽喉等である。消化器は、例えば、大腸,小腸,胃,食道,十二指腸,子宮,膀胱等である。上述のような対象部位を観察する場合、特定の生体構造を強調した画像の活用がより効果的である。
<内視鏡システムの構成>
図1は、本実施形態の内視鏡システムの概略構成図である。
図2は、本実施形態の内視鏡システムの全体システム構成図である。
本実施形態の内視鏡システム1は、内視鏡装置(電子スコープ)100と、プロセッサ200と、モニタ300と、を備えている。
内視鏡装置100は、図1に示すように、被検体の内部に挿入される細長い管状の挿入部110と、挿入部110の基端側に配置された操作部120と、一側が操作部120に接続された連結可撓管(ユニバーサルコード)130と、連結可撓管130の他側に接続された内視鏡装置側コネクタ140と、を備えている。
また、内視鏡装置100は、システム的には、図2に示すように、光源装置201からの照射光を導くLCB(Light Carrying Bundle)101と、LCB101の出射端に設けられた配光レンズ102と、対物レンズ103と、対物レンズ103を介して被照射部分(観察部位)からの戻り光を受光する撮像素子104と、撮像素子104を駆動するドライバ信号処理回路105と、メモリ106と、を備えている。
光源装置201からの照射光は、LCB101の一端側から入射し、LCB101内で全反射を繰り返すことによって、LCB101内を他端側へ伝播する。LCB101は、内視鏡装置側コネクタ140、連結可撓管130、及び操作部120の内部を介して、挿入部110の先端部111に延設されている。LCB101内を伝播した照射光は、挿入部110の先端部111内に配置されたLCB101の他端の出射端から出射され、配光レンズ102を介して、被検体の観察部位に照射される。被照射部分(被検体の観察部位)からの戻り光は、対物レンズ103を介して、先端部111内の撮像素子104の受光面上の各画素で光学像を結ぶ。
撮像素子104には、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサが用いられる。撮像素子104は、受光面上の各画素で結像した光学像(生体組織からの戻り光)を光量に応じた電荷として蓄積して、R,G,Bの画像信号を生成して出力する。撮像素子104は、ドライバ信号処理回路105によって駆動され、1フィールドもしくは1フレーム分の画素信号が、所定の時間間隔(例えば1/60秒あるいは1/30秒間隔)で読み出される。なお、撮像素子104は、CCDイメージセンサに限らず、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやその他の種類の撮像装置に置き換えてもよい。
操作部120は、挿入部110をはじめとする内視鏡装置100の装置各部の操作を行うものである。例えば、挿入部110の先端部111の向き、すなわち対物レンズ103を介した被検体の観察方向は、操作部120の操作ノブの操作に応動して先端部111の基端側にある湾曲部を湾曲させることにより、調整できる。
連結可撓管130は、操作部120と内視鏡装置側コネクタ140との間を接続し、可撓性部材で形成された管壁部を備えた管状部材で構成されている。連結可撓管130の管内には、各種信号線,LCB101等が挿通配置されている。各種信号線には、例えば、操作部120を介して挿入部110の先端部111内部に配設された撮像素子104の駆動信号ラインや画素信号ライン,操作部120に設けられたスイッチからのスイッチ信号ライン等が含まれる。
内視鏡装置側コネクタ140は、プロセッサ200に設けられたプロセッサ側コネクタ240に対して、着脱(挿抜)自在に構成されている。内視鏡装置100は、内視鏡装置側コネクタ140がプロセッサ200のプロセッサ側コネクタ240に接続された状態で、プロセッサ200との間で信号接続及び電源接続される。
プロセッサ200は、内視鏡装置100からの信号を処理する信号処理装置と、自然光の届かない体腔内を内視鏡装置100を介して照射する光源装置とを一の筐体内に一体的に備えた装置である。なお、以下では、信号処理装置と光源装置とをプロセッサと総称することとし、プロセッサの信号処理装置と光源装置とは別装置(別筐体)で構成してもよい。
図2に示すように、プロセッサ200は、光源装置201と、システムコントローラ202と、光学フィルタ203と、光学フィルタドライバ204と、前段信号処理回路205と、色変換回路206と、後段信号処理回路207と、メモリ208とを備えている。
さらに、プロセッサ200は、図示しない操作パネルを備えていてもよい。操作パネルとしては、例えば、プロセッサ200の筐体フロント面に実装された機能毎のハードウェアキーやタッチパネル式GUI(Graphical User Interface)、ハードウェアキーとGUIとの組合せ等が考えられる。
システムコントローラ202は、メモリ208に格納された各種プログラムを実行し、内視鏡システム1全体を統合的に制御する。システムコントローラ202は、制御信号を用いて、プロセッサ200とコネクタ接続されている内視鏡装置100側で制御信号に基づく処理がなされるように、プロセッサ200内の各種回路の動作やタイミングを制御する。なお、システムコントローラ202は、上述の操作パネルに接続されていてもよい。この場合、システムコントローラ202は、操作パネルより入力される施術者からの指示に応じて、内視鏡システム1の各動作及び各動作のためのパラメータを変更する。
光源装置201は、例えば、キセノンランプ,ハロゲンランプ,水銀ランプ,メタルハライドランプ等の高輝度ランプやLED(Light Emitting Diode)で構成することができる。光源装置201からの照射光は、主に可視光領域から不可視である赤外光領域に広がるスペクトルを持つ光(又は少なくとも可視光領域を含む光)である。光源装置201からの照射光は、光学フィルタ203を介して、LCB101内に入射する。
内視鏡装置100とプロセッサ200との間での制御信号や映像信号に係るデータ通信は、本実施形態に例示する内視鏡装置側コネクタ140とプロセッサ側コネクタ240との接続による、光無線通信方式が用いられている。また、プロセッサ200から内視鏡装置100への駆動電力の供給も、両コネクタ110,210の接続による無線給電方式が用いられている(図3,図4参照)。
本実施形態による内視鏡システム1では、内視鏡装置100とプロセッサ200との間は、括線挿抜が可能に構成されている。つまり、プロセッサ200の主電源をONしたままで、内視鏡装置100の内視鏡装置側コネクタ140をプロセッサ200のプロセッサ側コネクタ240に接続したり、また、内視鏡装置100の内視鏡装置側コネクタ140をプロセッサ200のプロセッサ側コネクタ240から取り外したりすることができるようになっている。この括線挿抜を実現するために、プロセッサ200には、内視鏡装置100の接続・取り外しを検知し、その検知結果に基づいて、プロセッサ200内に設けられた給電部260やレーザドライバ257等の動作の有効(enable)・無効(disable)を制御する構成も備えられている。
<内視鏡装置とプロセッサとのコネクタ接続部分のシステム構成>
図3は、内視鏡装置,プロセッサそれぞれのコネクタ部分に関係するシステム構成図である。
図3は、主に内視鏡装置100,プロセッサ200それぞれの図2に示したシステム構成を、無線データ伝送及び無線給電に関係する視点から表したものである。
内視鏡装置100は、例えば、内視鏡装置100の全体動作を制御する第1コントローラ151と、画像処理に関する動作を制御する第2コントローラ152と、プロセッサ200から給電される電源を無線で受電する受電部160と、受電部160の受電出力から内視鏡装置100の各部の駆動電源を生成する電源回路161と、プロセッサ200から光通信で送信されてきた制御信号等を受信(受光)するフォトダイオード153と、フォトダイオード153の受信した信号レベルを増幅するトランスインピーダンス増幅器154と、トランスインピーダンス増幅器154で増幅された信号の振幅を一定振幅の電圧信号に変換するリミッティングアンプ155と、内視鏡装置100側からプロセッサ200側に撮像素子104で取得した映像信号や制御信号の応答信号等をそれぞれ光通信で送信するレーザダイオード156と、レーザダイオード156を駆動するレーザドライバ157と、を備えている。この場合、第1コントローラ151は、例えば、CPU(Central Processor Unit)で構成することができ、第2コントローラ152は、例えば、FPGA(field-programmable gate array)で構成することができる。
一方、プロセッサ200は、プロセッサ200の全体動作を制御する第1コントローラ251と、電源供給・停止を制御すると共に、画像処理に関する動作を制御する第2コントローラ252と、後段信号処理回路207と、第2コントローラ252からの制御に応答して、内視鏡装置100に対する無線による電源供給の開始・停止を行う給電部260と、制御信号等を内視鏡装置100に対して光通信で送信するレーザダイオード256と、レーザダイオード256を駆動するレーザドライバ257と、内視鏡装置100から光通信で送信されてきた映像信号や制御信号の応答信号等を受信するフォトダイオード253と、フォトダイオード253の受信した信号レベルを増幅するトランスインピーダンス増幅器254と、トランスインピーダンス増幅器254で増幅された信号の振幅を一定振幅の電圧信号に変換するリミッティングアンプ255と、第2コントローラ252の制御に基づいて、制御信号送信用のレーザダイオード256やレーザドライバ257,制御信号受信用のフォトダイオード253,トランスインピーダンス増幅器254,及びリミッティングアンプ255に対し、電源供給の開始・停止を行う第1パワーIC228と、映像信号受信用のフォトダイオード253,トランスインピーダンス増幅器254,及びリミッティングアンプ227に対し、電源供給の開始・停止を行う第2パワーIC229と、を備えている。この場合、第1コントローラ251は、例えば、CPUで構成することができ、第2コントローラ252は、例えば、FPGAで構成することができる。
プロセッサ200においては、コントローラ251,252と後段信号処理回路207とが、電源ON状態保持側回路として構成され、これら以外の構成要素は、電源供給ON/OFF切替側回路として構成されている。電源ON状態保持側回路の構成要素(第1コントローラ251,後段信号処理回路207,第2コントローラ252)は、内視鏡システム使用時に、内視鏡装置100の挿抜に関係なく、電源ON状態にしておくことができる。一方、電源供給ON/OFF切替側回路の構成要素は、内視鏡装置100の取り外し状態では電源供給がOFF状態となるように第2コントローラ252によって制御される。ただし、給電部260、第1パワーIC228、及び第2パワーIC229は、内視鏡装置の取り外し状態であっても電源には接続されているが、それぞれからの電源供給は無効(disable)となっている。
図3に示した例では、内視鏡装置100とプロセッサ200との間には、一対の相対向するレーザダイオード156-1とフォトダイオード253-1、一対の相対向するレーザダイオード156-2とフォトダイオード253-2によって、映像信号伝送用の2つのチャネルが形成されている。同様にして、一対の相対向するフォトダイオード153-1とレーザダイオード256-1、一対の相対向するレーザダイオード156-3とフォトダイオード253-3によって、制御信号伝送用の、送受信が分離された2つのチャネルが形成されている。すなわち、図3に示した例では、内視鏡装置100とプロセッサ200との間には、計4つの光信号伝送用のチャネルが形成されている。
また、内視鏡装置100とプロセッサ200との間には、一対の給電部260-1と受電部160-1、一対の給電部260-2と受電部160-2とによって、2つの無線給電路を有する無線電力伝送部も形成されている。内視鏡装置100の各受電部160-1,160-2は、それぞれ対応する電源回路161-1,161-2と接続され、各電源回路161-1,161-2では、それぞれ対応する受電部160-1,160-2の受電出力から、内視鏡装置100の各部の駆動電源が生成される。
図3に示した例では、各電源回路161-1,161-2の出力は、それぞれ電流逆流防止素子162-1,162-2を介して互いに接続された後、その出力は、内視鏡装置100に備えられた、第1コントローラ151,第2コントローラ152,フォトダイオード153,トランスインピーダンス増幅器154,リミッティングアンプ155,レーザダイオード156,レーザドライバ157、等の、内視鏡装置100のそれぞれ回路負荷と接続され、これら回路負荷に対し、駆動電力を供給できるようになっている。換言すれば、図3に示した例では、受電部160-1とこれに対応する電源回路161-1と、受電部160-2とこれに対応する電源回路161-2とで、内視鏡装置100のこれら回路負荷に対して並列電源を構成している。
一対の給電部260と受電部160とによって構成される無線給電路は、給電部260に備えられた給電用素子と受電部160に備えられた受電用素子とが相対向して配置されて形成される。本実施形態の場合、無線給電路は、例えば、電磁誘導方式によって構成されている。そのため、無線給電路は、内視鏡装置側コネクタ140とプロセッサ200のプロセッサ側コネクタ240との接続状態で相対向させられる、給電部260に備えられた給電用コイルと受電部160に備えられた受電用コイルとの間で形成されている。なお、一対の給電部260と受電部160とによって構成される無線給電路は、電磁誘導方式によるものに限られない。例えば、電界結合方式で構成した場合は、無線給電路は、内視鏡装置側コネクタ140とプロセッサ200のプロセッサ側コネクタ240との接続状態で相対向させられる、給電部260に備えられた給電用キャパシタと受電部160に備えられた受電用キャパシタとの間で形成される。
この光信号伝送用のチャネル及び無線電力伝送部によって、内視鏡装置100とプロセッサ200との間を、電気的に非接触化することができ、内視鏡装置100とプロセッサ200との間の絶縁をはかることができ、内視鏡装置100側の回路を患者側回路に、プロセッサ200側の回路を2次側回路にすることができる。
<コネクタ部分の構成>
図4,図5は、内視鏡装置の内視鏡装置側コネクタと、プロセッサのプロセッサ側コネクタとの接続関係の説明図である。
図4(a)は、内視鏡装置に備えられた内視鏡装置側コネクタの断面模式図である。図4(b)は、内視鏡装置側コネクタの接続端面の外観模式図である。
図5(a)は、プロセッサに備えられたプロセッサ側コネクタの断面模式図である。図5(b)は、プロセッサ側コネクタの接続端面の外観模式図である。
なお、各図中に示した座標軸おいて、x軸方向は、内視鏡装置側コネクタ110とプロセッサ側コネクタ210との接続方向(着脱(挿抜))であり、このx軸方向が内視鏡装置側コネクタ110及びプロセッサ側コネクタ210の長さ方向を示すことにすると、y軸方向は、内視鏡装置側コネクタ110及びプロセッサ側コネクタ210の幅方向に、z軸方向は、内視鏡装置側コネクタ110及びプロセッサ側コネクタ210の高さ方向に、それぞれ該当する。
(i)内視鏡装置側コネクタの構成
図4に示すように、内視鏡装置側コネクタ140は、一端側がプロセッサ側コネクタ240との無線接続部141Aとなり、他端側が連結可撓管130の管接続部141Bとなった筒状の内視鏡装置側コネクタケーシング141を有する。そして、内視鏡装置側コネクタケーシング141の、無線接続部141Aとなる一端側部分の外周面形状は、図示の例では、図4(b)で示されるような、角丸四角形状になっている。このため、図示の例では、内視鏡装置側コネクタケーシング141の一端側の無線接続部141Aの外周面形状は、図示のように、内視鏡装置側コネクタ110とプロセッサ側コネクタ210との接続方向に沿って眺めて、ケーシング上面141Au,ケーシング下面141Ad,ケーシング左側面141Al,ケーシング右側面141Arを有した形状になっている。
その上で、筒状ケーシングからなる内視鏡装置側コネクタケーシング141の一端側筒開口部141oには、この一端側筒開口部141oを閉塞するように、非接触送受信板142が設けられている。非接触送受信板142には、図3に示した、各チャネルのレーザダイオード156-1〜156-3及びフォトダイオード153-1が共に、その発光面及び受光面を接続方向(x軸の+方向)に向けられ、ケーシング141の一端側からケーシング外部に臨ませるようにして、予め定められた板面上の規定位置に配置固定されている。
図4(b)に示した例では、各チャネルのレーザダイオード156-1〜156-3及びフォトダイオード153-1は、各々が四角形のそれぞれ四隅に位置するように板面上に二段配列され、上段には、レーザダイオード156-1,156-2が、下段には、レーザダイオード156-3,フォトダイオード153-1が配置されている。
また、非接触送受信板142には、各チャネルのレーザダイオード156-1〜156-3及びフォトダイオード153-1の板面上における配置位置よりも上方(z軸+方向側)側の、予め定められた板面上の規定位置には、内視鏡装置側100のLCB101の内視鏡装置側ライトガイド144が配置固定されている。
これに対し、図示の例では、内視鏡装置側コネクタケーシング141の一端側の無線接続部141Aにおける、ケーシング上面141Au及びケーシング下面141Adには、長さ方向(x軸方向)の位置、及び幅方向(y軸方向)の位置を同じくして、同一形状、同一大きさの一対の受電開口部145u,145dが形成されている。各受電開口部145u,145dには、各受電開口部145u,145dを閉塞するように、それぞれ非接触受電板163-1,163-2が設けられている。
非接触受電板163-1,163-2は、板上に、磁気シールド用の磁性シート164を介して、受電コイル165が搭載された構成になっている。例えば、受電コイル165は、薄型スパイラルコイル又は薄膜コイル等のような平板若しくは平面形状のコイルが用いられ、磁束方向が非接触受電板163-1,163-2の板面と直交するようになっている。
非接触受電板163-1,163-2は、受電コイル165を受電開口部145からケーシング外部に臨ませ、受電コイル165の磁束方向がケーシング上面141Au及びケーシング下面141Adと直交するように、受電開口部145u,145dに配置固定されている。
一方、内視鏡装置側コネクタケーシング141の筒内部には、信号処理基板167や、図示省略した非接触送受信基板及び非接触受電基板が収容固定されるようになっている。
信号処理基板167には、図3に示した、内視鏡装置100の全体動作を制御する第1コントローラ151、及び画像処理に関する動作を制御する第2コントローラ152が実装されている。信号処理基板167には、内視鏡装置側コネクタケーシング141の管接続部141Bに接続された連結可撓管130に内挿された、各信号ラインのそれぞれ一方端が配線接続されている。
非接触送受信基板には、図3に示した、各チャネルのレーザドライバ157や、トランスインピーダンス増幅器154及びリミッティングアンプ155が実装されている。非接触送受信基板は、信号処理基板167や非接触受電基板と基板間配線接続される。また、非接触送受信基板に実装されたチャネルそれぞれのレーザドライバ157やトランスインピーダンス増幅器154は、非接触送受信板142に配置固定された、対応するレーザダイオード156またはフォトダイオード153と配線接続されている。
非接触受電基板には、図3に示した、無線給電路それぞれの電源回路161や電流逆流防止素子162が実装されている。非接触受電基板は、内視鏡装置100の電源供給回路として、信号処理基板167,非接触送受信基板それぞれと基板間配線接続され、信号処理基板149及び非接触送受信基板それぞれの駆動電源を供給する。また、非接触受電基板に実装された無線給電路それぞれの電源回路161には、非接触受電板163に搭載固定された受電コイル165が配線接続されている。
(ii)プロセッサ側コネクタの構成
図5に示すように、プロセッサ側コネクタ240は、一端側に内視鏡装置側コネクタ140の無線接続部141Aが着脱自在な嵌装孔243が形成された、プロセッサ側コネクタケーシング241を有する。プロセッサ側コネクタケーシング241は、プロセッサ200の本体ケーシング210に形成された設置孔211から嵌装孔243の孔開口を本体ケーシング210の外部に臨ませるようにして、本体ケーシング210に取り付け固定されている。
プロセッサ側コネクタケーシング241の嵌装孔243は、内視鏡装置側コネクタ140の受電部160を収容可能な孔深さすなわち孔軸方向に沿った長さを有する有底の孔で、内視鏡装置側コネクタ140の無線接続部141Aが挿抜可能な、孔軸に垂直な孔内周面形状を有する。図示の例では、嵌装孔243の孔内周面形状は、図5(b)で示されるような、内視鏡装置側コネクタ140の無線接続部141Aの外周面形状と同様な角丸四角形状になっている。このため、図示の例では、プロセッサ側コネクタケーシング241の嵌装孔243の孔内周面形状は、図示のように、内視鏡装置側コネクタ110とプロセッサ側コネクタ210との接続方向(x軸方向)に沿って眺めて、孔内上面243Au,孔内下面243Ad,孔内左側面243Al,孔内右側面243Ar,孔底面243Aoを有した形状になっている。これにより、内視鏡装置側コネクタ140をプロセッサ側コネクタケーシング241の嵌装孔243に嵌装した状態で、プロセッサ側コネクタケーシング241の嵌装孔243の孔内上面241Au,孔内下面241Ad,孔内左側面241Al,孔内右側面241Arを、内視鏡装置側コネクタケーシング141のケーシング上面141Au,ケーシング下面141Ad,ケーシング左側面141Al,ケーシング右側面141Arにそれぞれ相対向させることができ、嵌装孔243の孔底面243Aoを内視鏡装置側コネクタケーシング141の一端側筒開口部141oに相対向させることができるようになっている。
その上で、内視鏡装置側コネクタ140をプロセッサ側コネクタケーシング241の嵌装孔243に嵌装した状態で、プロセッサ側コネクタケーシング241の嵌装孔243の孔内上面243Au,孔内下面243Adには、磁気シールド用の磁性シート264を介して給電コイル265が搭載された非接触給電板263-1,263-2が、非接触受電板163-1,163-2それぞれの受電コイル165と相対向させるようにして、孔内面から突出しないように配置固定されている。
図示の例では、給電コイル265も、受電コイル165と同様な薄型スパイラルコイル又は薄膜コイル等のような平板若しくは平面形状のコイルが用いられ、内視鏡装置側コネクタ140をプロセッサ側コネクタケーシング241の嵌装孔243に嵌装した状態で、給電コイル265の磁束方向と受電コイル165の磁束方向とを一致させることができるようになっている。
同様に、内視鏡装置側コネクタ140をプロセッサ側コネクタケーシング241の嵌装孔243に嵌装した状態で、プロセッサ側コネクタケーシング241の嵌装孔243の孔底面243Aoには、内視鏡装置側コネクタケーシング141の一端側筒開口部141oに設けられた非接触送受信板142と相対向させるようにして、フォトダイオード253,レーザダイオード256,プロセッサ側200のLCB101のプロセッサ側ライトガイド244が配置された非接触送受信板242が、孔底面243Aoから突出しないように配置固定されている。
これにより、内視鏡装置側コネクタ140をプロセッサ側コネクタケーシング241の嵌装孔243に嵌装した状態では、図3に示すように、プロセッサ側コネクタ240のフォトダイオード253-1,253-2,253-3のそれぞれ受光面が、内視鏡装置側コネクタ140のレーザダイオード156-1,156-2,156-3のそれぞれ発光面に相対向し、プロセッサ側コネクタ240のレーザダイオード256-1の発光面が、内視鏡装置側コネクタ140のフォトダイオード153-1の受光面に相対向する。また、プロセッサ側200のLCB101のプロセッサ側ライトガイド244は、内視鏡装置側100のLCB101の内視鏡装置側ライトガイド144に接合し、光源装置201からの照射光を挿入部110の先端部111に導くLCB101が形成される。
<内視鏡システムの内視鏡装置とプロセッサとのコネクタ接続状態>
図6は、内視鏡装置の内視鏡装置側コネクタと、プロセッサのプロセッサ側コネクタとの接続状態の説明図である。
図6に示すように、本実施の形態に係る内視鏡システム1では、内視鏡装置側コネクタケーシング141の一端側の無線接続部141Aを、プロセッサ側コネクタケーシング241の嵌装孔243に挿入配置することによって、内視鏡装置側コネクタ140は、プロセッサ側コネクタ240に対して接続状態になる。なお、内視鏡装置側コネクタ140とプロセッサ側コネクタ240との接続状態では、図示せぬ抜け止め機構の作動によって、両者の接続状態が自動的に保持されるようになっている。例えば、抜け止め機構は、両者が接続状態になると、バネ等の付勢手段によって付勢されてプロセッサ側コネクタケーシング241に設けられた係合爪が内視鏡装置側コネクタケーシング141に設けられた係合凹部に係合して、内視鏡装置側コネクタ140をプロセッサ側コネクタ240に係止する構成になっている。また、内視鏡装置側コネクタ140のプロセッサ側コネクタ240に対する係止状態は、付勢手段の付勢力に抗して係合爪を移動させることにより係止解除でき、この係止解除した状態で、内視鏡装置側コネクタ140をプロセッサ側コネクタ240から離脱させることできる。
本実施の形態に係る内視鏡システム1では、図6に示した内視鏡装置側コネクタ140とプロセッサ側コネクタ240との接続状態において、内視鏡装置側コネクタケーシング141の無線接続部141Aのケーシング上面141Au,ケーシング下面141Adにそれぞれ設けられた受電コイル165が、プロセッサ側コネクタケーシング241の嵌装孔243の孔内上面243Au,孔内下面243Adにそれぞれ設けられた給電コイル265に相対向する状態になり、内視鏡装置側コネクタ140とプロセッサ側コネクタ240との間には、図3に示すように、給電部260-1と受電部160-1との対からなる無線給電路と、給電部260-2と受電部160-2との対からなる無線給電路との2つの無線給電路が形成される。これにより、内視鏡装置100に備えられた、第1コントローラ151,第2コントローラ152,フォトダイオード153,トランスインピーダンス増幅器154,リミッティングアンプ155,レーザダイオード156,レーザドライバ157、等の、内視鏡装置100のそれぞれ回路負荷には、この2つの無線給電路を介して、駆動電力が供給可能になる。すなわち、内視鏡装置100に備えられたこれら回路負荷は、受電部160-1とこれに対応する電源回路161-1、及び受電部160-2とこれに対応する電源回路161-2とからなる並列電源から、駆動電力が供給可能になる。
このように、本実施の形態に係る内視鏡システム1によれば、内視鏡装置側コネクタ140とプロセッサ側コネクタ240との間では、プロセッサ側コネクタ240から内視鏡装置側コネクタ140への無線電力伝送は、相対向する非接触給電板263-1,263-2それぞれの給電コイル265と非接触受電板163-1,163-2それぞれの受電コイル165とより構成される複数の無線給電路を介して行われる。
このように、本実施の形態に係る内視鏡システム1では、複数の無線給電路を有するので、個別の無線給電路を構成する個別の給電コイル265及び受電コイル165のサイズ(大きさ)を、従来の、単一の無線給電路を同じ素子材料で構成する場合に比べて、小さくすることができる。具体的には、単一の無線給電路による5wの単一電源を、例えば2つの2.5wの無線給電路による並列電源に変更した場合の方が、個別の給電コイル265を搭載する非接触給電板263や受電コイル165を搭載する非接触受電板163の基板サイズを小さくできる。この結果、内視鏡装置100とプロセッサ200との接続部の更なる小型化を図ることができる。
また、内視鏡装置100側自体の高性能化及び高機能化、例えば、先端 LED の搭載や画像処理増によって内視鏡装置100側の負荷が消費する電力するような場合であっても、内視鏡装置100とプロセッサ200との接続部の大型化を防ぎながら、必要な駆動電力を無線給電することができ、内視鏡装置100側の負荷に対する供給電力が不足になるという問題を解決できる。また、内視鏡装置100も、駆動電力の制限を受けにくくなり、内視鏡装置100に搭載できる性能や機能の制限も緩和することができる。
また、本実施の形態に係る内視鏡システム1では、個別の給電コイル265を搭載する非接触給電板263や受電コイル165を搭載する非接触受電板163の基板サイズの小型化により、複数の無線給電路を構成するための個別の受電コイル165との対を、内視鏡装置側コネクタケーシング141の一端側筒開口部141o以外にも、プロセッサ側コネクタ200に対する内視鏡装置側コネクタ100の挿抜方向(x軸方向)と直交する内視鏡装置側コネクタケーシング141のコネクタ筐体断面の周面上で、無線給電路ごとに上下、左右、前後等といったように、互いに配置面を異ならせて複数配置することができる。そのため、特に上下、左右といった内視鏡装置側コネクタケーシング141の中心軸を挟んだ対称位置に配置した場合は、給電部260と受電部160との間の無線給電路の距離特性による電力供給の増減も相互補完でき、無線給電効率を向上させることができる。
図7は、本実施形態の内視鏡システムによる無線給電効率の改善についての説明図である。図7に基づき、給電部260と受電部160との間の無線給電路の距離特性による電力供給の増減についての相互補完について説明する。
電磁誘導方式や電解結合方式の無線給電は、給電部260と受電部160との距離が近い程、無線給電効率が良くなる特性がある。しかしながら、例えば図4〜6に示した内視鏡装置100とプロセッサ200との接続部では、着脱(挿抜)自在になっていることから、内視鏡装置側コネクタケーシング141とプロセッサ側コネクタケーシング241の接続状態で、無線接続部141Aの外周面と嵌装孔243の内周面との間には、微小隙間Δが生じざるを得ない。
そこで、内視鏡装置100とプロセッサ200との接続部で、この微小隙間Δについて、図7に示すような隙間距離δuと隙間距離δd(δd≠δu、δd=Δ−δu)といったような相違が生じていた場合でも、本実施形態の内視鏡システム1によれば、無線給電路の給電コイル265と受電コイル165との対が上下にあるので、隙間距離δuと隙間距離δdとの違いに基づく、無線給電路それぞれの電力供給の増減を補完できる。
<変形例>
(i)内視鏡装置側コネクタ140及びプロセッサ側コネクタ240の接続部形状,内視鏡装置側コネクタ140とプロセッサ側コネクタ240との間の無線給電路の個数,内視鏡装置側コネクタ140とプロセッサ側コネクタ240との間の無線給電方式の種類等の、内視鏡装置側コネクタ140及びプロセッサ側コネクタ240の具体的構成は、図示した実施例に限定されない。
例えば、図示した実施例では、内視鏡装置側コネクタ140において、複数の無線給電路それぞれの受電コイル(受電素子)165は、接続方向(x軸方向)に垂直な内視鏡装置側コネクタケーシング141の外周面に沿って複数配置する構成としたが、内視鏡装置側コネクタケーシング141の外周面に接続方向(x軸方向)に沿って複数配置する構成としてもよく、またこれら配置方向を組み合わせて複数配置する構成としてもよい。
(ii)図示した実施例では、内視鏡装置側コネクタ140において、無線給電路それぞれの電源回路161-1,161-2の出力をそれぞれ電流逆流防止素子162-1,162-2を介して互いに接続し、内視鏡装置100のこれら回路負荷に対して並列電源を構成したが、これら複数の電源回路161-1〜161-nのうちの所定の電源回路161の出力を内視鏡装置100に備えられた負荷のうちの所定の負荷とだけ接続し、所定の負荷の専用電源にすることも可能である。このようにすれば、所定の負荷に対する特定機能を使用しない場合は、所定の電源回路161に対応する給電を停止することも可能になり、効率的な給電が行える。
<本実施形態の効果>
本実施形態によれば、特に内視鏡装置側コネクタの、プロセッサ側コネクタのコネクタ筐体との接続面を有効活用して、一の無線給電路における受電素子を大型化させることなく、複数の無線給電路全体でより大きな電力を受電できるようになり、内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体の小型化に寄与できる。
<本開示の特定事項>
(1)特定事項1
内視鏡装置と、プロセッサとを有し、
前記内視鏡装置に備えられた内視鏡装置側コネクタと前記プロセッサに備えられたプロセッサ側コネクタとを接続することにより構成される無線信号伝送路及び無線給電路を介して、前記プロセッサと前記内視鏡装置との間の信号送受信及び前記プロセッサから前記内視鏡装置への電力送電を行い、
前記無線給電路は、相対向する一対の給電素子と受電素子とを有して構成され、
前記プロセッサから前記内視鏡装置への電力送電は、複数の前記無線給電路を介して行われる、
内視鏡システム。
(2)特定事項2
特定事項1において、
前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、前記プロセッサ側コネクタのコネクタ筐体との接続面上における配置面を前記無線給電路ごとに互いに異ならせて、前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられ、
前記複数の無線給電路それぞれの給電素子は、前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に配置された対応する前記無線給電路の受電素子に対向させるように、前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体との接続面上における配置面を前記無線給電路ごとに互いに異ならせて、前記プロセッサ側コネクタのコネクタ筐体に設けられている、
内視鏡システム。
(3)特定事項3
特定事項2において、
前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられた、前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、前記プロセッサ側コネクタに対する前記内視鏡装置側コネクタの挿抜方向と直交する前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体断面の周面上で、前記無線給電路ごとに互いに配置面を異ならせて設けられている、
内視鏡システム。
(4)特定事項4
特定事項2において、
前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられた、前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、前記プロセッサ側コネクタに対する前記内視鏡装置側コネクタの挿抜方向と平行な前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体断面の周面上で、前記無線給電路ごとに互いに配置面を異ならせて設けられている、
内視鏡システム。
(5)特定事項5
特定事項2〜4のうちのいずれかにおいて、
前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられた、前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、前記プロセッサ側コネクタのコネクタ筐体との接続面上における配置面を前記無線給電路ごとに互いに異ならせて、前記複数の無線給電路それぞれの距離特性に起因した電力供給の増減を相互補完できる位置に配置されている、
内視鏡システム。
(6)特定事項6
特定事項2〜5のうちのいずれかにおいて、
前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられた、前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、当該コネクタ筐体内で、それぞれ対応する電源回路に接続され、各電源回路の出力は、それぞれ電流逆流防止素子を介して互いに接続された後、前記内視鏡装置に備えられた負荷と接続され、前記内視鏡装置に備えられた負荷に対する並列電源を構成する、
内視鏡システム。
(7)特定事項7
特定事項2〜5のうちのいずれかにおいて、
前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられた、前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、当該コネクタ筐体内で、それぞれ対応する電源回路に接続され、各電源回路の出力は、前記内視鏡装置に備えられた所定の負荷と接続され、前記各電源回路は前記所定の負荷に対する専用電源を構成する、
内視鏡システム。
1 内視鏡システム、
100 内視鏡装置、
120 操作部、
130 連結可撓管、
140 内視鏡装置側コネクタ、
141 内視鏡装置側コネクタケーシング、
141A 無線接続部、
141B 管接続部、
141Au ケーシング上面、
141Ad ケーシング下面、
141Al ケーシング左側面、
141Ar ケーシング右側面、
141o 一端側筒開口部、
142 非接触送受信板、
144 内視鏡装置側ライトガイド、
145u 受電開口部、
145d 受電開口部、
160 受電部、
161 電源回路、
162 電流逆流防止素子、
163 非接触受電板、
164 磁性シート、
165 受電コイル、
167 信号処理基板、
200 プロセッサ、
210 本体ケーシング、
211 設置孔、
240 プロセッサ側コネクタ、
241 プロセッサ側コネクタケーシング
242 非接触送受信板、
243 嵌装孔、
243Au 孔内上面、
243Ad 孔内下面、
243Al 孔内左側面、
243Ar 孔内右側面、
243Ao 孔底面、
244 プロセッサ側ライトガイド
260 給電部、
263 非接触給電板、
264 磁性シート、
265 給電コイル。

Claims (7)

  1. 内視鏡装置と、プロセッサとを有し、
    前記内視鏡装置に備えられた内視鏡装置側コネクタと前記プロセッサに備えられたプロセッサ側コネクタとを接続することにより構成される無線信号伝送路及び無線給電路を介して、前記プロセッサと前記内視鏡装置との間の信号送受信及び前記プロセッサから前記内視鏡装置への電力送電を行い、
    前記無線給電路は、相対向する一対の給電素子と受電素子とを有して構成され、
    前記プロセッサから前記内視鏡装置への電力送電は、複数の前記無線給電路を介して行われる、
    内視鏡システム。
  2. 請求項1において、
    前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、前記プロセッサ側コネクタのコネクタ筐体との接続面上における配置面を前記無線給電路ごとに互いに異ならせて、前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられ、
    前記複数の無線給電路それぞれの給電素子は、前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に配置された対応する前記無線給電路の受電素子に対向させるように、前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体との接続面上における配置面を前記無線給電路ごとに互いに異ならせて、前記プロセッサ側コネクタのコネクタ筐体に設けられている、
    内視鏡システム。
  3. 請求項2において、
    前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられた、前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、前記プロセッサ側コネクタに対する前記内視鏡装置側コネクタの挿抜方向と直交する前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体断面の周面上で、前記無線給電路ごとに互いに配置面を異ならせて設けられている、
    内視鏡システム。
  4. 請求項2において、
    前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられた、前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、前記プロセッサ側コネクタに対する前記内視鏡装置側コネクタの挿抜方向と平行な前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体断面の周面上で、前記無線給電路ごとに互いに配置面を異ならせて設けられている、
    内視鏡システム。
  5. 請求項2〜4のうちのいずれか1項において、
    前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられた、前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、前記プロセッサ側コネクタのコネクタ筐体との接続面上における配置面を前記無線給電路ごとに互いに異ならせて、前記複数の無線給電路それぞれの距離特性に起因した電力供給の増減を相互補完できる位置に配置されている、
    内視鏡システム。
  6. 請求項2〜5のうちのいずれか1項において、
    前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられた、前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、当該コネクタ筐体内で、それぞれ対応する電源回路に接続され、各電源回路の出力は、それぞれ電流逆流防止素子を介して互いに接続された後、前記内視鏡装置に備えられた負荷と接続され、前記内視鏡装置に備えられた負荷に対する並列電源を構成する、
    内視鏡システム。
  7. 請求項2〜5のうちのいずれか1項において、
    前記内視鏡装置側コネクタのコネクタ筐体に設けられた、前記複数の無線給電路それぞれの受電素子は、当該コネクタ筐体内で、それぞれ対応する電源回路に接続され、各電源回路の出力は、前記内視鏡装置に備えられた所定の負荷と接続され、前記各電源回路は前記所定の負荷に対する専用電源を構成する、
    内視鏡システム。
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