JP2021022837A - 振動検出装置およびモーショナルフィードバック音響再生装置 - Google Patents

振動検出装置およびモーショナルフィードバック音響再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】受光素子への外部の光の影響を軽微にし、直流成分を含まない再生信号を生成する。【解決手段】振動部材20は、スピーカ100のコーン紙102と共に振動する。スリット21とスリット22は、それぞれ発光ダイオード11の光と発光ダイオード12の光を通過させる。振動していないときの位置にコーン紙102があるときに、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14は受光量が等しくなる。フォトトランジスタ13の受光量が増加するときにフォトトランジスタ14の受光量が減少し、フォトトランジスタ13の受光量が減少するときにフォトトランジスタ14の受光量が増加するように、スリット21とスリット22は配置されている。フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14は差動対として動作し、信号検出部40はフォトトランジスタ13の受光量とフォトトランジスタ14の受光量との差分に応じた再生信号を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカやヘッドホンのような音響再生装置においてMFB(Motional Feedback:モーショナルフィードバック)を行うためにコーン紙の動きを検出する振動検出装置およびモーショナルフィードバック音響再生装置に関する。
MFBは、コーン紙の動きを検出し、その動きに応じた信号をスピーカやヘッドホンの駆動回路に帰還させて駆動信号を補正する。これにより、スピーカやヘッドホンから原音に忠実な音響を出力させることができる。
特許文献1には、発光ダイオードとフォトダイオードを対向して配置し、それらの間の光路にコーン紙と共に動く遮光板が配置された振動検出装置が記載されている。コーン紙が動くとき、同時に遮光板も動く。コーン紙の動きに応じて遮光板が移動すると、フォトダイオードの受光量が変化する。この振動検出装置は、この受光量の変化により、コーン紙の動きを検出する。このため、この振動検出装置は、スピーカの駆動回路に含まれる磁気回路の影響を受けず、また、小型化が容易である。
特開2008−228212号公報
特許文献1に記載の振動検出装置ではフォトダイオードの出力信号に直流成分が含まれる。例えば、この出力信号をコンデンサに通すことによって直流成分をカットすることができる。しかし、コンデンサは低い周波数を減衰させる。また、特許文献1に記載の振動検出装置では、正電源と負電源を用い、0電圧を中心として出力信号を生成することによりコンデンサを省くことができるが、このように構成すると、負電源が必要となる。
また、特許文献1に記載の振動検出装置では、フォトダイオードの受光面に外部の光が入ると、フォトダイオードの出力が変化する。このため、発光ダイオードとフォトダイオードの間の光路に外部の光が入ることを防ぐ必要がある。
また、マグネットとコイルを用いた振動検出装置が存在するが、この振動検出装置は加速度センサーであるために、周波数が低いほど検出感度が下がる。
本発明の目的は、受光素子への外部の光の影響を軽微にし、直流成分を含まない再生信号を生成することができる振動検出装置およびモーショナルフィードバック音響再生装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の振動検出装置は、
光を発する光源と、
前記光源が発する光を受光する第1の受光素子と、
前記光源が発する光を受光する第2の受光素子と、
音響再生部において音を発生させる振動部の動きに応じて、前記第1の受光素子の受光量が増加するときに前記第2の受光素子の受光量を減少させ、前記第1の受光素子の受光量が減少するときに前記第2の受光素子の受光量を増加させる受光量調整手段と、
前記第1の受光素子と前記第2の受光素子のペアが差動対として動作し、前記第1の受光素子の受光量と前記第2の受光素子の受光量との差分に応じた再生信号を出力する信号検出部と、
を備える。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記受光量調整手段が、前記光源が発する光を通過させて前記第1の受光素子と前記第2の受光素子とが当該光を受光することを可能にするスリットを有しており、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動し、前記第1の受光素子の受光量が増加するときに前記第2の受光素子の受光量が減少し、前記第1の受光素子の受光量が減少するときに前記第2の受光素子の受光量が増加するように、前記スリットが配置された振動部材を備える。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記スリットが、前記光源が発する光を通過させて前記第1の受光素子が当該光を受光することを可能にする第1のスリットと、前記光源が発する光を通過させて前記第2の受光素子が当該光を受光することを可能にする第2のスリットから成る。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記光源が、第1の発光素子と第2の発光素子から成り、
前記第1の受光素子が、前記第1の発光素子に対向して配置されており、前記第1の発光素子が発する光を受光し、
前記第2の受光素子が、前記第2の発光素子に対向して配置されており、前記第2の発光素子が発する光を受光する。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記振動部材の横断面が、円弧状である。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記振動部材が、円柱または中空の円筒である。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記振動部材が、中空の円筒であり、
前記光源が、球状であって、前記振動部材の内部の空洞に配置される。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記第1のスリットと前記第2のスリットの形状が前記振動部材の移動方向に長い長方形であって、当該長方形の幅が長さの1/4以下である。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記光源と前記振動部材との間、または前記振動部材と前記第1の受光素子および前記第2の受光素子との間に配置される遮光部材であって、前記振動部材の第1のスリットと重なる部分において前記光源が発する光を長方形の形状で通過させる第3のスリットと前記振動部材の第2のスリットと重なる部分において前記光源が発する光を長方形の形状で通過させる第4のスリットとを有する当該遮光部材を備える。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記光源が円形の発光素子から成り、当該発光素子の直径が、前記スリットの長さの2倍以上である。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記受光量調整手段が、
前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動する第1の発光素子と第2の発光素子から成る前記光源と、
前記第1の発光素子に対向して配置されており、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動し、前記第1の発光素子が発する光を受光する前記第1の受光素子と、
前記第2の発光素子に対向して配置されており、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動し、前記第2の発光素子が発する光を受光する前記第2の受光素子と、
前記第1の発光素子が発する光を通過させて前記第1の受光素子が当該光を受光することを可能にする第1のスリットと、前記第2の発光素子が発する光を通過させて前記第2の受光素子が当該光を受光することを可能にする第2のスリットとを有しており、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて、前記第1の受光素子の受光量が増加するときに前記第2の受光素子の受光量が減少し、前記第1の受光素子の受光量が減少するときに前記第2の受光素子の受光量が増加するように、前記第1のスリットと前記第2のスリットとが配置された固定部材と、
で構成される。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記受光量調整手段が、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動し、矩形の形状の光を発する前記光源で構成される。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記受光量調整手段が、
矩形の形状の光を発する前記光源と、
前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動する前記第1の受光素子および前記第2の受光素子と、
で構成される。
好ましくは、本発明の振動検出装置は、
前記第1の受光素子の受光面の前に第1の集光レンズが配置されており、前記光源が発した光を当該第1の集光レンズが集光して前記第1の受光素子の受光面に入射させ、
前記第2の受光素子の受光面の前に第2の集光レンズが配置されており、前記光源が発した光を当該第2の集光レンズが集光して前記第2の受光素子の受光面に入射させる。
また、本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置は、
上述した振動検出装置と、
音源から出力される原音信号と前記振動検出装置から出力される再生信号とに基づいて駆動信号を生成する駆動回路と、
前記駆動信号が供給される前記音響再生部と、
を備える。
また、本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置は、
上述した振動検出装置と、
音源から出力される原音信号と前記振動検出装置から出力される再生信号とに基づいて駆動信号を生成する駆動回路と、
前記駆動信号が供給される前記音響再生部と、
を備え、
前記振動検出装置に含まれる振動部材の長手方向の一端が前記音響再生部の中心軸に沿って前記音響再生部のセンターキャップの表面に固定されており、
前記振動検出装置に含まれる光源と第1の受光素子と第2の受光素子とが前記音響再生部のセンターキャップの表側に配置されている。
また、本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置は、
上述した振動検出装置と、
音源から出力される原音信号と前記振動検出装置から出力される再生信号とに基づいて駆動信号を生成する駆動回路と、
前記駆動信号が供給される音響再生部と、
を備え、
前記音響再生部に含まれる振動部が、コーン紙を含み、
前記振動検出装置に含まれる振動部材の長手方向の一端が前記音響再生部の中心軸と並行に前記コーン紙に固定されている。
また、本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置は、
上述した振動検出装置と、
音源から出力される原音信号と前記振動検出装置から出力される再生信号とに基づいて駆動信号を生成する駆動回路と、
前記駆動信号が供給される音響再生部と、
を備え、
前記振動検出装置に含まれる振動部材の長手方向の一端が前記音響再生部の中心軸に沿って前記音響再生部のセンターキャップの裏面に固定されており、
前記振動検出装置に含まれる光源と第1の受光素子と第2の受光素子とが前記音響再生部のセンターキャップの裏側に配置されている。
好ましくは、本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置は、
前記振動検出装置の信号検出部が、再生信号を差動信号として出力し、
前記駆動回路が、
前記再生信号がXLR端子に入力され、前記再生信号を1本の信号に変換し、原音信号と同一のレベルに増幅して出力する第1のオーディオミキサーと、
前記原音信号と前記第1のオーディオミキサーの出力とがXLR端子に入力され、前記原音信号と前記増幅された再生信号の差分をエラー信号として出力する第2のオーディオミキサーと、
前記原音信号と前記エラー信号がXLR端子に入力され、前記原音信号から前記エラー信号が除かれた信号成分を出力する第3のオーディオミキサーと、
を有する。
本発明によれば、受光素子への外部の光の影響を軽微にし、直流成分を含まない再生信号を生成することができる。
本発明の第1の実施形態に係るモーショナルフィードバックスピーカの構成の一例を示す図である。 図1のモーショナルフィードバックスピーカについて、2つの発光ダイオードと振動部材の2つのスリットとの配置の一例を示す図である。図2(A)はコーン紙が負方向の最大位置にあるときの配置を示す。図2(B)はコーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるときの配置を示す。図2(C)はコーン紙が正方向の最大位置にあるときの配置を示す。 振動検出装置に含まれる信号検出部の構成の例を示す図である。図3(A)は、信号検出部の構成の一例を示す。図3(B)は、信号検出部の構成の他の例を示す。 駆動回路の構成の一例を示す図である。 振動部材の第1の変形例を示す図である。 振動部材の第2の変形例を示す図である。 振動部材の第3の変形例を示す図である。 振動部材の第4の変形例およびそれと共に用いられる光源の一例を示す図である。図8(A)はコーン紙が負方向の最大位置にあるときの光源と2つのスリットの配置を示す。図8(B)はコーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるときの光源と2つのスリットの配置を示す。図8(C)はコーン紙が正方向の最大位置にあるときの光源と2つのスリットの配置を示す。 遮光部材の一例を示す図である。 振動部材と遮光部材を併用したとき、2つのフォトトランジスタが受光する光の形状の一例を示す図である。図10(A)はコーン紙が負方向の最大位置にあるときに受光する光の形状を示す。図10(B)はコーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるときに受光する光の形状を示す。図10(C)はコーン紙が正方向の最大位置にあるときに受光する光の形状を示す。 図8の振動部材と併用される遮光部材の変形例を示す図である。図11(A)はコーン紙が負方向の最大位置にあるときの振動部材と遮光部材の配置を示す。図8(B)はコーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるときの振動部材と遮光部材の配置を示す。図8(C)はコーン紙が正方向の最大位置にあるときの振動部材と遮光部材の配置を示す。 フォトトランジスタの前に集光レンズが配置された構成の一例を示す図である。 モーショナルフィードバックスピーカの第1の変形例の構成の一例を示す図である。 スピーカボックス内に収容された第1の変形例のモーショナルフィードバックスピーカの一例を示す図である。 ヘッドホンに適用された第1の変形例のモーショナルフィードバックスピーカの一例を示す図である。 モーショナルフィードバックスピーカの第2の変形例の構成の一例を示す図である。 スピーカボックス内に収容された第2の変形例のモーショナルフィードバックスピーカの一例を示す図である。 3台のオーディオミキサーで構成された駆動回路の一例を示す図である。 出力がオーディオミキサーのXLR端子に接続される信号検出部の構成の一例を示す図である。 出力がオーディオミキサーのXLR端子に接続される信号検出部の構成の他の例を示す図である。 出力がオーディオミキサーのXLR端子に接続される信号検出部の構成の更に他の例を示す図である。 モーショナルフィードバックスピーカの第3の変形例の構成の一例を示す図である。 図22のモーショナルフィードバックスピーカについて、発光素子とスリットと2つのフォトトランジスタとの配置の一例を示す図である。図23(A)はコーン紙が負方向の最大位置にあるときの配置を示す。図23(B)はコーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるときの配置を示す。図23(C)はコーン紙が正方向の最大位置にあるときの配置を示す。 モーショナルフィードバックスピーカの第4の変形例の構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るモーショナルフィードバックスピーカの構成の一例を示す図である。 図25のモーショナルフィードバックスピーカについて、光源と2つのフォトトランジスタとの配置の一例を示す図である。図26(A)はコーン紙が負方向の最大位置にあるときの配置を示す。図26(B)はコーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるときの配置を示す。図26(C)はコーン紙が正方向の最大位置にあるときの配置を示す。 本発明の第2の実施形態に係るモーショナルフィードバックスピーカの変形例の構成を示す図である。 図27のモーショナルフィードバックスピーカについて、光源と2つのフォトトランジスタとの配置の一例を示す図である。図28(A)はコーン紙が負方向の最大位置にあるときの配置を示す。図28(B)はコーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるときの配置を示す。図28(C)はコーン紙が正方向の最大位置にあるときの配置を示す。 本発明の第3の実施形態に係るモーショナルフィードバックスピーカの構成の一例を示す図である。 コーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるときの2つの発光ダイオードと2つのダイヤ形のスリットとの配置の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る振動検出装置およびモーショナルフィードバック音響再生装置について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るモーショナルフィードバックスピーカ1の構成の一例を示す。
モーショナルフィードバックスピーカ1は、振動検出装置10Aとスピーカ100とを有する。
スピーカ100は、センターキャップ101と、振動板であるコーン紙102と、エッジ103と、スパイダー104と、ボイスコイル105と、ボイスコイルボビン105Aと、アウターポール106と、マグネット107と、センターポール108と、フレーム109とを有する。スピーカ100は、通常のスピーカである。
なお、センターキャップ101とコーン紙102とは、それぞれ本発明の音響再生部に含まれる振動部の例である。
振動検出装置10Aは、発光ダイオード(LED)11と、発光ダイオード12と、フォトトランジスタ13と、フォトトランジスタ14と、振動部材20と、支持部材30と、再生信号検出部40とを有する。
支持部材30は、スピーカ100のフレーム109の上部に固定されている。発光ダイオード11と発光ダイオード12とフォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14は支持部材30の下部に取り付けられている。再生信号検出部40は、支持部材30の上部に取り付けられている。
発光ダイオード11とフォトトランジスタ13は、対向して配置されている。発光ダイオード12とフォトトランジスタ14も、対向して配置されている。
振動部材20は、チタンのような軽くて固い材料でできている。振動部材20は、長手方向の一端(図1では下端)がスピーカ100の中心軸110に沿ってセンターキャップ101の表面に、接着剤等を用いて垂直に固定されている。センターキャップ101が動くとき、振動部材20はそれと同時に移動する。センターキャップ101は、コーン紙102と連動しているため、振動部材20の動きを検出することにより、コーン紙102の動きを検出することができる。
なお、モーショナルフィードバックスピーカ1は本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置の例であり、発光ダイオード11は本発明の第1の発光素子の例であり、発光ダイオード12は本発明の第2の発光素子の例であり、フォトトランジスタ13は本発明の第1の受光素子の例であり、フォトトランジスタ14は本発明の第2の受光素子の例であり、スピーカ100は本発明の音響再生部の例である。
図2は、2つの発光ダイオード11,12と振動部材20の2つのスリット21,22との配置の一例を示す。
振動部材20は、例えば、長方形の平板である。振動部材20は、スリット21とスリット22を有する。スリット21は、発光ダイオード11が発する光を通過させる。フォトトランジスタ13は、スリット21を通過した光を受光する。また、スリット22は、発光ダイオード12が発する光を通過させる。フォトトランジスタ14は、スリット22を通過した光を受光する。
図2の例では、図2(A)に示すように、コーン紙が負方向の最大位置にあるとき、フォトトランジスタ13の受光量は0であり、フォトトランジスタ14の受光量は最大である。図2(B)に示すように、コーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるとき、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14の受光量は等しい。図2(C)に示すように、コーン紙が正方向の最大位置にあるとき、フォトトランジスタ13の受光量は最大であり、フォトトランジスタ14の受光量は0である。
振動部材20は、コーン紙102の動きに応じてその長手方向(図2における上下方向)に移動する。コーン紙102が負の位置から正の位置に向けて動くとき(すなわち振動部材20が図2(A)に示す位置から図2(C)に示す位置に向けて移動するとき)、スリット21を通過する発光ダイオード11の光量はコーン紙102の移動量に応じて増加し、スリット22を通過する発光ダイオード12の光量はコーン紙102の移動量に応じて減少する。このとき、フォトトランジスタ13の受光量はコーン紙102の移動量に応じて増加し、フォトトランジスタ14の受光量はコーン紙102の移動量に応じて減少する。
一方、コーン紙102が正の位置から負の位置に向けて動くとき(すなわち振動部材20が図2(C)に示す位置から図2(A)に示す位置に向けて移動するとき)、スリット21を通過する発光ダイオード11の光量はコーン紙102の移動量に応じて減少し、スリット22を通過する発光ダイオード12の光量はコーン紙102の移動量に応じて増加する。このとき、フォトトランジスタ13の受光量はコーン紙102の移動量に応じて減少し、フォトトランジスタ14の受光量はコーン紙102の移動量に応じて増加する。
スリット21とスリット22は、例えば振動部材20の移動方向に長い長方形であり、同一の形と大きさである。図2の例では、スリット21とスリット22は振動部材20の長手方向(縦方向)に並べて配置されている。そして、発光ダイオード11と発光ダイオード12の発光部の直径は、センターキャップ101の最大振幅に等しい。その直径をHとすると、スリット21とスリット22の長手方向(縦方向)の長さはHである。スリット21とスリット22の短手方法(横方向)の幅Wは、H/4である。
ただし、図2の関係は一例であり、コーン紙102の動きに応じて、フォトトランジスタ13の受光量が増加するときにフォトトランジスタ14の受光量が減少し、フォトトランジスタ13の受光量が減少するときにフォトトランジスタ14の受光量が増加するという条件を満たせば、図2に示される各要素の配置や長さは図2と異なっていてもよい。
例えば、コーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるときにフォトトランジスタ13の受光量とフォトトランジスタ14の受光量は、同一であることが好ましいが、異なっていてもよい。
また、例えば、スリット21とスリット22の長手方向(縦方向)の長さはセンターキャップ101の最大振幅以上であってもよい。
また、スリット21とスリット22の短手方法(横方向)の幅Wは、スリット21とスリット22を通過する光の形が矩形に近くなる長さであればよい。幅Wは、H/4より大きくても小さくてもよいが、H/4以下かつH/10以上の長さであることが望ましい。
なお、スリット21は本発明の第1のスリットの例であり、スリット22は本発明の第2のスリットの例である。
図3(A)は、振動検出装置10Aに含まれる信号検出部40Aの構成の一例を示す。
信号検出部40Aにおいて、抵抗R1は、一端に電源電圧Vccが入力され、他端が発光ダイオード11のアノードに接続されている。発光ダイオード11のカソードは接地されている。抵抗R2は、一端に電源電圧Vccが入力され、他端が発光ダイオード12のアノードに接続されている。発光ダイオード12のカソードは接地されている。抵抗R3は、一端に電源電圧Vccが入力され、他端がフォトトランジスタ13のコレクタとフォトトランジスタ14のコレクタとに接続されている。フォトトランジスタ13のエミッタは抵抗R4の一端に接続されている。抵抗R4の他端は接地されている。フォトトランジスタ14のエミッタは抵抗R5の一端に接続されている。抵抗R5の他端は接地されている。また、フォトトランジスタ13のエミッタは、差動増幅器41の非反転入力端子(+)に接続されている。フォトトランジスタ14のエミッタは、差動増幅器41の反転入力端子(−)に接続されている。差動増幅器41の出力は出力端子42に接続されている。出力端子42は再生信号を出力する。再生信号は、コーン紙102の振動を示す信号である。
特許文献1に記載の振動検出装置のように受光素子が1個の構成に比べて、図3(A)の構成では出力端子42から2倍の大きさの再生信号が出力される。
フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14のペアは、差動対として動作する。出力端子42は、フォトトランジスタ13の受光量とフォトトランジスタ14の受光量との差分に比例した再生信号を出力する。
このため、再生信号は直流成分を含まない。また、振動検出装置10Aの外部からフォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14に入射する光が変化するとき、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14の受光量は同様に変化する。従って、図3(A)の振動検出装置10Aでは、再生信号は特許文献1に記載の振動検出装置に比べて2倍の大きさでありながら外部からの光の変化は再生信号に影響を及ぼさない。
図3(B)は、振動検出装置10Aに含まれる信号検出部の構成の他の例40Bを示す。
信号検出部40Bは、抵抗R3が定電流源43に置き換えられている点、フォトトランジスタ13のエミッタが増幅器44の入力に接続され、増幅器44の出力が出力端子42に接続されている点が信号検出部40Aと異なる。それ以外の点では、信号検出部40Bは信号検出部40Aと同一の構成である。
信号検出部40Bにおいても、信号検出部40Aと同様に、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14のペアは、差動対として動作する。出力端子42は、フォトトランジスタ13の受光量とフォトトランジスタ14の受光量との差分に比例した再生信号を出力する。
図4は、駆動回路50Aの構成の一例を示す。
駆動回路50Aは、従来のモーショナルフィードバックを行うスピーカ駆動回路である。駆動回路50Aは、減算器52と、差動増幅器53と、増幅器54とを有する。
入力端子51には、音源から出力される原音信号が入力される。減算器52には、原音信号と振動検出装置10Aからフィードバックされる再生信号とが入力される。減算器52は、原音信号と再生信号の差分をエラー信号として出力する。差動増幅器53の非反転入力端子(+)には原音信号が入力され、反転入力端子(−)にはエラー信号が入力される。差動増幅器53は原音信号からエラー信号が除かれた信号成分を増幅して出力する。増幅器54は、差動増幅器53の出力を増幅して駆動信号を生成する。駆動信号は、スピーカ100のボイスコイル105に供給される。
図5は、振動部材の第1の変形例20Aを示す。振動部材20Aは、長方形の平板である。振動部材20Aでは、スリット21とスリット22は振動部材20Aの短手方法(横方向)に並んで配置されている。
図5には、図2(B)と同様に、コーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるときの発光ダイオード11と発光ダイオード12の配置が示されている。振動部材20Aを用いる場合でも発光ダイオード11とフォトトランジスタ13のスリット21に対する相対的な配置は、振動部材20が用いられる場合と同様である。同様に、発光ダイオード12とフォトトランジスタ14のスリット22に対する相対的な配置も、振動部材20が用いられる場合と同様である。結果として、発光ダイオード11とフォトトランジスタ13は、発光ダイオード12とフォトトランジスタ14に対して上方にずらして配置される。
図6は、振動部材の第2の変形例20Bを示す。
振動部材20Bは、横断面が円弧状である点が振動部材20と異なる。これ以外の点では、振動部材20Bは振動部材20と同一である。
図7は、振動部材の第3の変形例20Cを示す。
振動部材20Cは、円柱または中空の円筒である点が振動部材20と異なる。これ以外の点では、振動部材20Cは振動部材20と同一である。
振動部材20または振動部材20Aのように長方形の平板は、コーン紙が振動すると平板に垂直な方向に横揺れするおそれがある。一方、振動部材20Bのように横断面が円弧状であるか、または振動部材20Cのように円柱または円筒である場合、横揺れしにくくなる。
図8は、振動部材の第4の変形例20Dおよびそれと共に用いられる光源15の一例を示す。
振動部材20Dは中空の円筒である。光源15は、球状であって、振動部材20Dの内部の空洞に配置される。光源15は、支持部材30の下部に図示しない支持棒を介して取り付けられている。
振動部材20Dのスリット21とスリット22は、円筒の側面において、例えば反対側に配置される。振動部材20Dのスリット21とスリット22の側面上における形と大きさは、図2の振動部材20におけるスリット21とスリット22と同様の形と大きさである。ただし、図2の振動部材20ではスリット21がスリット22の上方に配置されていたが、図8の振動部材20Dではスリット21はスリット22より下側に配置される。従って、図2ではフォトトランジスタ13がフォトトランジスタ14の上方に配置されていたのに対し、図8ではフォトトランジスタ13はフォトトランジスタ14より下側に配置される。スリット22の下端(振動部材20Dが移動する方向においてスピーカ100に近い側の端)とスリット21の上端(振動部材20Dが移動する方向においてスピーカ100から遠い側の端)は同一の平面上に位置する。
振動部材20Dを用いた振動検出装置10Aは、図2の振動部材20を用いた振動検出装置10Aと同様に動作する。
すなわち、スリット21は、光源15が発する光を通過させる。フォトトランジスタ13は、スリット21を通過した光を受光する。また、スリット22は、光源15が発する光を通過させる。フォトトランジスタ14は、スリット22を通過した光を受光する。
図8の例では、図8(A)に示すように、コーン紙が負方向の最大位置にあるとき、フォトトランジスタ13の受光量は0であり、フォトトランジスタ14の受光量は最大である。図8(B)に示すように、コーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるとき、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14の受光量は等しい。図8(C)に示すように、コーン紙が正方向の最大位置にあるとき、フォトトランジスタ13の受光量は最大であり、フォトトランジスタ14の受光量は0である。
振動部材20Dは、仮に図8(B)に示すコーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)においてフォトトランジスタ13の受光量とフォトトランジスタ14の受光量とのゼロバランスに差があっても、光源15を上下に移動させることにより、ゼロバランスを調整することができる。
図9は、遮光部材23の一例を示す。
遮光部材23は、発光ダイオード11および発光ダイオード12と振動部材20との間、または振動部材20とフォトトランジスタ13およびフォトトランジスタ14との間に配置される。遮光部材23は、長手方向の一端(図9では上端)が支持部材30の下部に固定される。
遮光部材23は、スリット24とスリット25とを有する。スリット24とスリット25は、例えば長方形であり、同一の形と大きさである。スリット24とスリット25の長手方向(縦方向)の長さはhである。長さhは、発光ダイオード11と発光ダイオード12の発光部の直径Hよりも短い。
図10(A)〜図10(C)に斜線で示すように、遮光部材23のスリット24は、振動部材20のスリット21と重なる部分において発光ダイオード11が発する光を長方形の形状で通過させる。このため、フォトトランジスタ13が受光する光の形状は長方形である。同様に、遮光部材23のスリット25は、振動部材20のスリット22と重なる部分において発光ダイオード12が発する光を長方形の形状で通過させる。このため、フォトトランジスタ14が受光する光の形状は長方形である。従って、振動部材20のスリット21とスリット22の幅Wを増加させることができる。これにより、発光ダイオード11と発光ダイオード12が発する光を有効に利用することができる。
なお、スリット24は本発明の第3のスリットの例であり、スリット25は本発明の第4のスリットの例である。
図11は、図8の振動部材20Dと併用される遮光部材の変形例23Aを示す。
遮光部材23Aは、中空の円筒である。遮光部材23Aは、長手方向の一端(図11では上端)が支持部材30の下部に固定される。
振動部材20Dは、遮光部材23Aの内部の空洞に挿入され、その空洞内で長手方向(図11では上下)に動く。遮光部材23Aのスリット24とスリット25は、円筒の側面において、例えば対向して配置される。この場合、遮光部材23Aの側面は、振動部材20Dとフォトトランジスタ13およびフォトトランジスタ14との間に配置される。そして、遮光部材23Aのスリット24は、振動部材20Dのスリット21と重なる部分において発光素子15が発する光を長方形の形状で通過させる。同様に、遮光部材23Aのスリット25は、振動部材20Dのスリット22と重なる部分において発光素子15が発する光を長方形の形状で通過させる。
なお、振動部材20Dの内部の空洞に遮光部材23Aが挿入される構成とすることもできる。この場合、遮光部材23Aの側面は、発光素子15と振動部材20Dとの間に配置される。そして、遮光部材23Aのスリット24は、振動部材20Dのスリット21と重なる部分において発光素子15が発する光を長方形の形状で通過させる。同様に、遮光部材23Aのスリット25は、振動部材20Dのスリット22と重なる部分において発光素子15が発する光を長方形の形状で通過させる。
図12に示すように、フォトトランジスタ13の受光面の面積が狭い場合には、フォトトランジスタ13の受光面の前に集光レンズ16を配置することができる。これにより、発光ダイオード11が発した光を集光してフォトトランジスタ13の受光面に入射させることができる。
同様に、フォトトランジスタ14の受光面の前に集光レンズを配置することができる。
図13は、モーショナルフィードバックスピーカ1の第1の変形例2の構成の一例を示す。
モーショナルフィードバックスピーカ2は、振動検出装置10Bとスピーカ100とを有する。
モーショナルフィードバックスピーカ2のスピーカ100は、モーショナルフィードバックスピーカ1のスピーカ100と同一の構成である。
振動検出装置10Bは、発光ダイオード11と、発光ダイオード12と、フォトトランジスタ13と、フォトトランジスタ14と、振動部材26と、支持部材31と、再生信号検出部40とを有する。
振動検出装置10Bは、振動部材26がコーン紙102に固定されている点が振動検出装置10Aと異なる。この点を除き、振動検出装置10Bは振動検出装置10Aと同一の構成である。なお、発光ダイオード11と発光ダイオード12とフォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14は支持部材31の下部に取り付けられており、再生信号検出部40は支持部材31の上部に取り付けられている。
振動部材26は、長手方向の一端(図13では下端)がスピーカ100の中心軸110と並行に、接着剤等を用いてコーン紙102に固定されている。支持部材31は、コーン紙102が振動しても発光ダイオード12等がコーン紙102に接触しないように、フレーム109の上部に取り付けられる。
なお、モーショナルフィードバックスピーカ2では振動部材26がコーン紙102に固定されているが、バランスを保つために、コーン紙102において振動部材26の位置と対称な位置にダミーの振動部材を取り付けてもよい。
モーショナルフィードバックスピーカ2は本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置の例である。
図14は、スピーカボックス200内に収容されたモーショナルフィードバックスピーカ2の一例を示す。この構成では、コーン紙102の振動によって生じる音は、コーン紙102の前方の開放空間とコーン紙102の後方の密閉空間とに伝搬する。前方の開放空間に伝搬した音波は、部屋の壁や天井、床等で反射してコーン紙102に戻る。また、後方に伝搬した音波はスピーカボックス200の内壁で反射され、コーン紙102に戻る。コーン紙102に戻った音波は、コーン紙に余分な振動102aを生じさせる。この音波は、原音に対して遅延しているため、スピーカで再生される音を乱す。振動検出装置10Bはコーン紙102の振動を直接検出し、コーン紙102の動きを駆動回路50Aにフィードバックする。このため、モーショナルフィードバックスピーカ2は、モーショナルフィードバックスピーカ1よりも原音に忠実な音を再生できる可能性がある。
さらに、5.1チャンネルなどのマルチチャンネルスピーカ仕様のサラウンドシステムでは、対向したスピーカからの音波が、他チャンネルのスピーカのコーン紙やスピーカボックス内に飛び込んでくる可能性もあり、スピーカが増えるほどこの音波が原音に忠実な音の再生に障害となる可能性が生じる。この点でも、図14に示すスピーカボックス200内に収容されたモーショナルフィードバックスピーカ2は、より原音に忠実な音を再生し、サラウンド音場をより忠実に再現できる可能性がある。
例えば、図15に示すように、モーショナルフィードバックスピーカ2がヘッドホンに適用された場合、コーン紙102と耳の間には密閉空間が形成される。この密閉空間には外光が入りにくい。
コーン紙102の前方の密閉空間に伝搬した音波は、外耳で反射してコーン紙102に戻る。また、裏面201が開放された構造のヘッドホンの場合、裏面201と側面202とスピーカ100とで囲まれる開放空間に周囲の騒音が侵入する。外耳で反射した音波に加えて開放空間に侵入する騒音も、コーン紙に余分な振動102aを生じさせる。しかし、振動検出装置10Bは周りの騒音を含め、あらゆる音波を拾うので、ノイズキャンセル機能付きヘッドホンとしての動作までも可能になる。
また、飛行機の飛行中や電車がトンネルを通過するときに気圧が急激に変化する場合がある。振動検出装置10Bは、スピーカボックス200の内壁や部屋の壁、人の外耳等からの反射音や周囲の騒音によってコーン紙102に生じる余分な振動だけでなく、このような気圧の急激な変化等によりコーン紙102に生じる余分な振動も検出することができる。駆動回路50Aはその余分な振動に応じて修正されたスピーカ100の駆動信号を出力する。このことは結果的に、圧力センサー等を使うことなく、外耳から内耳に加わる気圧変化を軽減することになる。
図16は、モーショナルフィードバックスピーカの第2の変形例3の構成の一例を示す。
モーショナルフィードバックスピーカ3は、振動検出装置10Cとスピーカ100とを有する。
振動検出装置10Cは、発光ダイオード11と、発光ダイオード12と、フォトトランジスタ13と、フォトトランジスタ14と、振動部材27と、支持部材32と、再生信号検出部40とを有する。
振動検出装置10Aがセンターキャップ101の表側に配置されているのに対し、振動検出装置10Cはセンターキャップ101の裏側に配置される。それ以外の点は、モーショナルフィードバックスピーカ3はモーショナルフィードバックスピーカ1と同一である。
振動部材27は、長手方向の一端(図16では上端)がスピーカ100の中心軸110に沿ってセンターキャップ101の裏面に、接着剤等を用いて垂直に固定される。支持部材32は、例えば、内部が空洞の円筒であり、センターポール108の上面に固定される。支持部材32の内部に発光ダイオード11と発光ダイオード12とフォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14と再生信号検出部40とが配置される。振動検出装置10Cにおける発光ダイオード11と発光ダイオード12とフォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14と再生信号検出部40とは、振動検出装置10Aのものと同一の構成である。
センターポール108は、孔111を有する。孔111は、中心軸110の周りに、中心軸110と並行に配置されている。孔111の中を振動検出装置10Cのための配線が通る。
なお、図16では支持部材32の外径が孔111の直径よりも大きい例を示したが、支持部材32の外径と孔111の直径が略同一であって、支持部材32の下部が孔111を貫通し、支持部材32の下端がセンターポール108の下端に達する構成としてもよい。空気を抜くために孔111が設けられたセンターポール108が存在する。そのようなセンターポール108では、その孔111を利用して振動検出装置10Cを設置することができる。例えば、発光ダイオード11と発光ダイオード12とフォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14と支持部材32と一緒に、支持部材32に仮固定された振動部材27を孔111から挿入し、振動部材27をセンターキャップ101に予め付けてある接着部材に接着固定した後、振動部材27と支持部材32の仮止めを解除し(外し)、振動部材27をセンターキャップ101の裏面に固定することにより、振動検出装置10Cを設置することができる。
なお、モーショナルフィードバックスピーカ3は本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置の例である。
図17は、スピーカボックス200内に収容された第2の変形例のモーショナルフィードバックスピーカ3の一例を示す。
この構成では、振動検出装置10Cは外光の入りにくい密閉空間に配置される。このため、振動検出装置10Cは、振動検出装置10Aと振動検出装置10Bよりも更に外光の変化の影響を受けずに、センターキャップの振動101aとコーン紙の振動102bを検出することができる。
図18は、3台のオーディオミキサー60,61,62で構成された駆動回路50Bの一例を示す。
駆動回路50Bは、オーディオミキサー60と、オーディオミキサー61と、オーディオミキサー62と、パワーアンプ66とを有する。駆動回路50Bは、図4の駆動回路50Aと同様に動作する。
3台のオーディオミキサー60,61,62は、例えばヤマハミキシングコンソールMG06のような通常のオーディオミキサーである。3台のオーディオミキサー60,61,62は、入力用にXLR端子(キャノンコネクター)65を有する。
図19は、出力がオーディオミキサーのXLR端子65に接続される信号検出部40Cの構成の一例を示す。
図3(A)の信号検出部40Aでは、フォトトランジスタ13のエミッタとフォトトランジスタ14のエミッタはそれぞれ差動増幅器41の非反転入力端子(+)と反転入力端子(−)に接続される。そして、信号検出部40Aの出力端子42は差動増幅器41の出力端子に接続される。これに対し、信号検出部40Cは、差動増幅器41を有していない。出力端子44と出力端子45には、それぞれフォトトランジスタ13のエミッタとフォトトランジスタ14のエミッタが接続される。これ以外の点では、信号検出部40Cは信号検出部40Aと同一の構成である。
信号検出部40Cの出力は、キャノンケーブルを用いてオーディオミキサー60のXLR端子65に接続される。信号検出部40Cの出力端子44と出力端子45は、オーディオミキサー60のXLR端子65の2番ピン(HOT)と3番ピン(COLD)にそれぞれ接続される。オーディオミキサー60のXLR端子65の1番ピンは接地される。
駆動回路50Bの入力端子51には原音信号が入力される。オーディオミキサー60は、図3(A)の信号検出部40Aに含まれる差動増幅器41に相当する。オーディオミキサー60は、信号検出部40Cから出力される差動信号を1本の信号に変換し、原音信号と同一のレベルに増幅して出力する。
オーディオミキサー61は、図4の駆動回路50Aにおける減算器52に相当する。オーディオミキサー61のXLR端子65の2番ピン(HOT)と3番ピン(COLD)には、それぞれ原音信号とオーディオミキサー60の出力が入力される。オーディオミキサー61のXLR端子65の1番ピンは接地される。オーディオミキサー61は、駆動回路50Aの減算器52と同様に、原音信号と再生信号の差分をエラー信号として出力する。
オーディオミキサー62は、図4の駆動回路50Aにおける差動増幅器53に相当する。オーディオミキサー62のXLR端子65の2番ピン(HOT)と3番ピン(COLD)には、それぞれ原音信号とエラー信号が入力される。オーディオミキサー62のXLR端子65の1番ピンは接地される。オーディオミキサー62は、原音信号からエラー信号が除かれた信号成分を出力する。
パワーアンプ66は、図4の駆動回路50Aにおける増幅器54に相当する。パワーアンプ66は、オーディオミキサー62の出力を増幅して駆動信号を出力する。駆動信号は、スピーカ100のボイスコイル105に供給される。
図20は、出力がオーディオミキサーのXLR端子に接続される信号検出部の構成の他の例40Dを示す。信号検出部40Dは、再生信号用のXLR端子65から電源電圧Vccが供給される点が信号検出部40Cと異なる。XLR端子65の2番ピンと3番ピンには再生信号が入力されるとともに、それらのピンから+48Vの直流電圧が供給される。この直流電圧が抵抗R6と抵抗R7を介して電源電圧Vccとして抵抗R1と抵抗R2と抵抗R3の接続点に供給される。+48Vの直流電圧を遮断するために、フォトトランジスタ13のエミッタとXLR端子65の2番ピンの間にコンデンサC1が配置され、フォトトランジスタ14のエミッタとXLR端子65の3番ピンの間にコンデンサC2が配置されている。それ以外の点では、信号検出部40Dは、信号検出部40Cと同一の構成である。この構成により、信号検出部40Dには、オーディオミキサーのコンデンサマイク用ファンタム電源(公称+48V)から、XLR端子65を介してキャノンケーブル経由で電源電圧Vccが供給される。
図21は、出力がオーディオミキサーのXLR端子に接続される信号検出部の構成の更に他の例40Eを示す。信号検出部40Eは、電源電圧供給専用のXLR端子65Aから電源電圧Vccが供給される点が信号検出部40Cと異なる。それ以外の点では、信号検出部40Eは、信号検出部40Cと同一の構成である。
XLR端子65Aの2番ピンは抵抗R6を介して抵抗R3の一端に接続される。また、XLR端子65Aの3番ピンは抵抗R7を介して抵抗R3の一端に接続される。この構成により、抵抗R1と抵抗R2と抵抗R3の接続点に、オーディオミキサーのコンデンサマイク用ファンタム電源(公称+48V)から、XLR端子65Aを介してキャノンケーブル経由で電源電圧Vccが供給される。
図20の信号検出部40Dでは、フォトトランジスタ13のエミッタとフォトトランジスタ14のエミッタから出力される差動信号はコンデンサC1とコンデンサC2を通ってXLR端子65に供給されるため、それらの低周波成分が減衰する。これに対し、図21の信号検出部40Eでは、フォトトランジスタ13のエミッタとフォトトランジスタ14のエミッタから出力される差動信号はXLR端子65に直接供給されるため、その低周波成分は減衰しない。
なお、ファンタム電源は、それほど電力を必要としないコンデンサマイク用の電源のため、負荷や機器によっては電圧変動が一様ではないが、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14は差動対として動作するため、ファンタム電源の電圧変動による影響を受けにくい。
図18の駆動回路50Bはオーディオミキサーを使用しているので、原音信号にモーショナルフィードバックを行って原音信号をスピーカ100の駆動用に修正した音の信号をそのまま容易に収録(録音)できる。そして、再度、スピーカ100で修正済みの音を再生したい場合は、モーショナルフィードバックを行わずに修正済み収録音源を直に再生することができる。従って、市販のスピーカシステム(機種)毎にモーショナルフィードバックされた修正音源を準備しておけば、モーショナルフィードバックの機構が無くても各スピーカシステムで修正音源を簡易デモ的に再生することができる。
また、図18では1系統のXLR端子65を有する3台のオーディオミキサー60,61,62とパワーアンプ66とで駆動回路50Bを構成する例を示したが、3系統のXLR端子65を有するオーディオミキサーであれば、1台のオーディオミキサーとパワーアンプで駆動回路50Bを構成することができる。更に、3系統のXLR端子65とパワーアンプを有するオーディオミキサーであれば、1台のオーディオミキサーで駆動回路50Bを構成することができる。
図22は、モーショナルフィードバックスピーカの第3の変形例4の構成の一例を示す。
モーショナルフィードバックスピーカ4は、振動検出装置10Dとスピーカ100とを有する。
振動検出装置10Dは、フォトトランジスタ13と、フォトトランジスタ14と、発光素子17と、振動部材28と、支持部材30と、再生信号検出部40とを有する。
振動検出装置10Dは、発光素子17を1個のみ有する点、および振動部材28が1つのスリット29のみを有する点がモーショナルフィードバックスピーカ1の振動検出装置10Aと異なる。発光素子17は、振動検出装置10Aの発光ダイオード11や発光ダイオード12に比べて巨大である。発光素子17の直径は、スリット29の縦方向(振動部材28が移動する方向)の長さの2倍以上である。その他の点では、振動検出装置10Dは、振動検出装置10Aと同様である。
振動部材28は、例えば、長方形の平板である。ただし、振動部材28は、振動部材20Bと同様に、横断面が円弧状であってもよい。また、振動部材28は、振動部材20Cと同様に、円柱または中空の円筒であってもよい。
図23は、図22のモーショナルフィードバックスピーカ4について、発光素子17とスリット29と2つのフォトトランジスタ13,14との配置の一例を示す。
発光素子17が発する光は、スリット29を通過し、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14によって受光される。振動部材28は、センターキャップ101の動きに応じて移動する。
図23の例では、図23(A)に示すように、コーン紙が負方向の最大位置にあるとき、フォトトランジスタ13の受光量は0であり、フォトトランジスタ14の受光量は最大である。図23(B)に示すように、コーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるとき、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14の受光量は等しい。図23(C)に示すように、コーン紙が正方向の最大位置にあるとき、フォトトランジスタ13の受光量は最大であり、フォトトランジスタ14の受光量は0である。
振動検出装置10Dにおいて、コーン紙102の動きに応じて、フォトトランジスタ13の受光量が増加するときにフォトトランジスタ14の受光量が減少し、フォトトランジスタ13の受光量が減少するときにフォトトランジスタ14の受光量が増加する点は、モーショナルフィードバックスピーカ1の振動検出装置10Aと同様である。
また、振動部材28は、第1の実施形態の第2の変形例の振動検出装置10Bと同様に、コーン紙102に取り付けられていてもよい。また、振動検出装置10Dは、第3の変形例の振動検出装置10Cと同様に、センターキャップ101の裏側に設置されていてもよい。
モーショナルフィードバックスピーカ5は本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置の例である。
図24は、モーショナルフィードバックスピーカの第4の変形例5の構成の一例を示す。
モーショナルフィードバックスピーカ5は、振動検出装置10Eとスピーカ100とを有する。
振動検出装置10Eは、発光ダイオード11と、発光ダイオード12と、フォトトランジスタ13と、フォトトランジスタ14と、支持部材30と、固定部材33と、再生信号検出部40とを有する。
振動検出装置10Eは、スリット21とスリット22を有する固定部材33が支持部材30の下部に垂直に固定されている点、および発光ダイオード11と発光ダイオード12とフォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14とが支柱を介してセンターキャップ101の表面に固定されている点がモーショナルフィードバックスピーカ1の振動検出装置10Aと異なる。
振動検出装置10Eでは、振動検出装置10Aと異なり、発光ダイオード11とフォトトランジスタ13は、発光ダイオード12とフォトトランジスタ14の下に配置される。
フォトトランジスタ13は、発光ダイオード11に対向して配置されており、発光ダイオード11が発する光を受光する。フォトトランジスタ14は、発光ダイオード12に対向して配置されており、発光ダイオード12が発する光を受光する。センターキャップ101が動くとき、発光ダイオード11と発光ダイオード12とフォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14とはセンターキャップ101の動きに応じて移動する。センターキャップ101は、コーン紙102と連動しているため、発光ダイオード11と発光ダイオード12とフォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14の動きを検出することにより、コーン紙102の動きを検出することができる。
固定部材33のスリット21は、発光ダイオード11が発する光を通過させてフォトトランジスタ13がその光を受光することを可能にする。固定部材33のスリット22は、発光ダイオード12が発する光を通過させてフォトトランジスタ14がその光を受光することを可能にする。
振動検出装置10Eにおいて、コーン紙102の動きに応じて、フォトトランジスタ13の受光量が増加するときにフォトトランジスタ14の受光量が減少し、フォトトランジスタ13の受光量が減少するときにフォトトランジスタ14の受光量が増加する点は、モーショナルフィードバックスピーカ1の振動検出装置10Aと同様である。
なお、発光ダイオード11と発光ダイオード12とフォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14とは、支柱を介してコーン紙102に取り付けられていてもよい。また、振動検出装置10Eは、第1の実施形態における第3の変形例の振動検出装置10Cと同様に、センターキャップ101の裏側に設置されていてもよい。
モーショナルフィードバックスピーカ5は本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置の例である。
図25は、本発明の第2の実施形態に係るモーショナルフィードバックスピーカ6の構成の一例を示す。
モーショナルフィードバックスピーカ6は、振動検出装置10Fとスピーカ100とを有する。
振動検出装置10Fは、フォトトランジスタ13と、フォトトランジスタ14と、光源18と、支持部材30と、再生信号検出部40とを有する。
光源18は、矩形の形状の光を発する。光源18は、例えば、発光ダイオードと矩形のスリットとで構成することができる。光源18は、支柱を介してセンターキャップ101の表面に固定されている。このため、光源18は、センターキャップ101の動きに応じて移動する。センターキャップ101は、コーン紙102と連動しているため、光源18の動きを検出することにより、コーン紙102の動きを検出することができる。
振動検出装置10Fでは、振動検出装置10Aと異なり、振動部材は不要である。
振動検出装置10Fは、これらの点がモーショナルフィードバックスピーカ1の振動検出装置10Aと異なる。
図26は、図25のモーショナルフィードバックスピーカ6について、光源18と2つのフォトトランジスタ13,14との配置の一例を示す。
フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14は、光源18が発する光を受光する。
図26の例では、図26(A)に示すように、コーン紙が負方向の最大位置にあるとき、フォトトランジスタ13の受光量は0であり、フォトトランジスタ14の受光量は最大である。図26(B)に示すように、コーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるとき、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14の受光量は等しい。図26(C)に示すように、コーン紙が正方向の最大位置にあるとき、フォトトランジスタ13の受光量は最大であり、フォトトランジスタ14の受光量は0である。
振動検出装置10Fにおいて、コーン紙102の動きに応じて、フォトトランジスタ13の受光量が増加するときにフォトトランジスタ14の受光量が減少し、フォトトランジスタ13の受光量が減少するときにフォトトランジスタ14の受光量が増加する点は、モーショナルフィードバックスピーカ1の振動検出装置10Aと同様である。
なお、光源18は、支柱を介してコーン紙102に取り付けられていてもよい。また、振動検出装置10Fは、第1の実施形態における第3の変形例の振動検出装置10Cと同様に、センターキャップ101の裏側に設置されていてもよい。
モーショナルフィードバックスピーカ6は本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置の例である。
図27は、本発明の第2の実施形態に係るモーショナルフィードバックスピーカの変形例7の構成を示す。
モーショナルフィードバックスピーカ7は、振動検出装置10Gとスピーカ100とを有する。
振動検出装置10Gは、フォトトランジスタ13と、フォトトランジスタ14と、光源18と、支持部材30と、再生信号検出部40とを有する。
光源18は、振動検出装置10Fと同様に、矩形の形状の光を発する。光源18は、例えば、発光ダイオードと矩形のスリットとで構成することができる。光源18は、支柱を介して支持部材30の下部に固定されている。
フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14は、支柱を介してセンターキャップ101の表面に固定されている。このため、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14は、センターキャップ101の動きに応じて移動する。センターキャップ101は、コーン紙102と連動しているため、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14の動きを検出することにより、コーン紙102の動きを検出することができる。
振動検出装置10Gは、これらの点がモーショナルフィードバックスピーカ6の振動検出装置10Fと異なる。
振動検出装置10Gでは、振動検出装置10Fと異なり、フォトトランジスタ13は、フォトトランジスタ14の下に配置される。
図28は、図27のモーショナルフィードバックスピーカの7について、光源18と2つのフォトトランジスタ13,14との配置の一例を示す。
フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14は、光源18が発する光を受光する。
図28の例では、図28(A)に示すように、コーン紙が負方向の最大位置にあるとき、フォトトランジスタ13の受光量は0であり、フォトトランジスタ14の受光量は最大である。図28(B)に示すように、コーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるとき、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14の受光量は等しい。図28(C)に示すように、コーン紙が正方向の最大位置にあるとき、フォトトランジスタ13の受光量は最大であり、フォトトランジスタ14の受光量は0である。
振動検出装置10Gにおいて、コーン紙102の動きに応じて、フォトトランジスタ13の受光量が増加するときにフォトトランジスタ14の受光量が減少し、フォトトランジスタ13の受光量が減少するときにフォトトランジスタ14の受光量が増加する点は、モーショナルフィードバックスピーカ6の振動検出装置10Fと同様である。
なお、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14は、支柱を介してコーン紙102に取り付けられていてもよい。また、振動検出装置10Gは、第1の実施形態における第3の変形例の振動検出装置10Cと同様に、センターキャップ101の裏側に設置されていてもよい。
モーショナルフィードバックスピーカ7は本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置の例である。
図29は、本発明の第3の実施形態に係るモーショナルフィードバックスピーカ8の構成の一例を示す。
モーショナルフィードバックスピーカ8は、振動検出装置10Hとスピーカ100とを有する。
振動検出装置10Hは、フォトトランジスタ13と、フォトトランジスタ14と、光源19と、挿入部材34と、再生信号検出部40とを有する。
光源19は、球状であって、挿入部材34の一端に固定されている。再生信号検出部40は挿入部材34の内部に設置されている。挿入部材34はセンターポール108の孔111に挿入され、光源19はボイスコイルボビン105Aの内側かつセンターキャップ101の裏側に配置される。
フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14は、ボイスコイルボビン105Aの外側において支柱を介してフレーム109に固定される。
スリット21とスリット22はボイスコイルボビン105Aに設けられる。モーショナルフィードバックスピーカ8では、ボイスコイルボビン105Aは音響再生部に含まれる振動部の一部として機能するとともに本発明の振動部材として機能する。
モーショナルフィードバックスピーカ8では、光源19の位置を変更することによりフォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14に入る光量のバランスを調整することができる。
モーショナルフィードバックスピーカ8は本発明のモーショナルフィードバック音響再生装置の例である。
なお、本発明の振動検出装置を振動スピーカに適用し、振動スピーカでモーショナルフィードバックを行うこともできる。振動スピーカは、ボイスコイルを固定してマグネットを含む磁気回路を振動させる。そして、振動スピーカは、磁気回路の振動を木材、ガラス、金属のような振動可能な外部の物体に伝える。磁気回路は本発明の音響再生部に含まれる振動部の例である。本発明の振動検出装置を用いれば、振動スピーカにおける磁気回路の振動を検出することができる。
また、フォトトランジスタ13のエミッタとフォトトランジスタ14のエミッタから出力される電流をA/D(Analog−to−Digital)変換回路でデジタル信号に変換し、プロセサやデジタル回路でデジタル信号処理を行ってデジタルの駆動信号を生成し、それをD/A(Digital−to−Analog)変換回路でアナログ信号に変換してスピーカの駆動信号を生成することもできる。デジタルで信号を処理する場合、第1の受光素子と第2の受光素子としてCCD(Charge Coupled Device)やCMOSイメージセンサーを用いることもできる。
また、上述した実施形態では第1の受光素子と第2の受光素子の例としてフォトトランジスタを示したが、フォトダイオード等の他の受光素子を用いることもできる。
また、上述した第1の実施形態では、スリット21とスリット22とが振動部材の移動方向に長い長方形であり、同一の形と大きさである例を示したが、これは一例であり、スリット21とスリット22の形状は長方形以外であってもよく、スリット21とスリット22の形と大きさは異なっていてもよい。また、スリット29が振動部材の移動方向に長い長方形である例を示したが、これは一例であり、スリット29の形状は長方形以外であってもよい。
例えば、スリットの形状を振動部材の移動方向に長い縦長のダイヤ形とすることにより、スリット幅の広い中央部分において通過する光量が大きくなり、上下の端部に近くスリット幅が狭くなるほど通過する光量が小さくなる。図30は、コーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるときの2つの発光ダイオード11,12と2つのダイヤ形のスリット21,22との配置の一例を示す。スリットの形状がダイヤ形である場合、コーン紙が0の位置の近くに位置するときにはコーン紙がわずかに移動してもスリットを通過する光量は大きく変化する。ダイヤ形のスリットはスリット幅が徐々に変化し、光源は円形であるため、振動検出装置から出力される再生信号にひずみが生じる可能性があるが、このひずみは例えばデジタル信号処理により容易に補正できる。このため、スリット21とスリット22の形状をダイヤ形とすることにより、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14の受光感度を実質的に向上させることができる。また、これにより、静止していたコーン紙が振動し始めるときの応答性も向上させることができる。スリット29も同様である。
また、例えばスリット21とスリット22の形と大きさが異なっている場合には、コーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)にあるとき、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14の受光量は異なるものとなるが、この差もデジタル信号処理により容易に補正できる。
また、第2の実施形態では、光源18の発光形状をダイヤ形とすることもできる。
更に、コーン紙102がスピーカ100の表側に向けて移動する(すなわち、コーン紙102が負方向の最大位置から正方向の最大位置に向けて移動する)ときとスピーカ100の裏側に向けて移動する(すなわち、正方向の最大位置から負方向の最大位置に向けて移動する)ときでコーン紙102の移動に必要な力に差がある場合に、スリット21とスリット22のスリット幅を異なるものとし、スリット21とスリット22を通過する光量に差を生じさせることにより、フォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14の受光感度を調整し、モーショナルフィードバックの動作を微調整することも可能であり、駆動電圧に対するスピーカの表側への移動動作と裏側への移動動作が非対称のスピーカにおいて、同動作の対称化が容易である。
また、上述した実施形態では、第1の発光素子と第2の発光素子の例として発光ダイオード11と発光ダイオード12を示したが、これらは一例であり、光源の光を光ファイバーや反射板で導いて第1の受光素子と第2の受光素子に入射させることもできる。光源15と発光素子17と光源18と光源19も同様である。
また、上述した実施形態では、振動板としてコーン紙の例を示したが、これに限らず、ポリエステル、アラミド、ポリプロピレン、炭素繊維樹脂などの高分子材料でできた膜等を振動板として使用することもできる。
また、上述した第1の実施形態では、振動部材や固定部材の一端をセンターキャップ101やコーン紙102に接着剤等を用いて固定する例を示したが、振動部材や固定部材はセンターキャップ101やコーン紙102と一体的に形成することもできる。
第2の実施形態でも、同様に、光源18を支える支柱やフォトトランジスタ13とフォトトランジスタ14を支える支柱はセンターキャップ101やコーン紙102と一体的に形成することもできる。
また、将来的にシャッター等の動作もしくはコーン紙自体の動作をデジタルカメラにより連続した画像として取得し、画像信号としてデジタル等で処理や解析をする場合、デジタルカメラにおける第1の受光素子と第2の受光素子としてCCDやCMOSイメージセンサーを用いることもできる。
また、実証実験等において、コーン紙が0の位置(コーン紙が振動していないときの位置)での振動検出装置の各構成部分の配置を機械的に微調整する機構が必要な場合がある。この微調整はデジタル信号処理により行うこともでき、この場合、機械的な微調整機構は不要である。
以上説明したように、本発明によれば、受光素子への外部の光の影響を軽微にし、直流成分を含まない再生信号を生成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計または製造上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれる。
1,2,3,4,5,6,7,8…モーショナルフィードバックスピーカ、10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H…振動検出装置、11、12…発光ダイオード(LED)、13,14…フォトトランジスタ、15,18,19…光源、16…集光レンズ、17…発光素子、20,20A,20B,20C,20D…振動部材、21,22…スリット、23,23A…遮光部材、24,25…スリット、26,27、28…振動部材、29…スリット、30,31,32…支持部材、33…固定部材、34…挿入部材、0…再生信号検出部、41…差動増幅器、43…定電流源、44…増幅器、50A,50B…駆動回路、52…減算器、53…差動増幅器、54…増幅器、60,61,62…オーディオミキサー、65,65A…XLR端子、66…パワーアンプ、100…スピーカ、101…センターキャップ、102…コーン紙、103…エッジ、104…スパイダー、105…ボイスコイル、105A…ボイスコイルボビン、106…アウターポール、107…マグネット、108…センターポール、109…フレーム、110…スピーカの中心軸、111…孔、200…スピーカボックス、201…ヘッドホンの裏面、202…ヘッドホンの側面
上記目的を達成するために、本発明の振動検出装置は、
光を発する光源と、
前記光源が発する光を受光する第1の受光素子と、
前記光源が発する光を受光する第2の受光素子と、
音響再生部において音を発生させる振動部の動きに応じて、前記第1の受光素子の受光量が増加するときに前記第2の受光素子の受光量を減少させ、前記第1の受光素子の受光量が減少するときに前記第2の受光素子の受光量を増加させる受光量調整手段と、
前記第1の受光素子と前記第2の受光素子のペアが差動対として動作し、前記第1の受光素子の受光量と前記第2の受光素子の受光量との差分再生信号として出力する信号検出部と、
を備える。
上記目的を達成するために、本発明の振動検出装置は、
光を発する光源と、
前記光源が発する光を受光する第1の受光素子と、
前記光源が発する光を受光する第2の受光素子と、
前記光源が発する光を通過させて前記第1の受光素子が当該光を受光することを可能にする第1のスリットと、前記光源が発する光を通過させて前記第2の受光素子が当該光を受光することを可能にする第2のスリットとを有しており、音響再生部において音を発生させる振動部の動きに応じて移動し、前記第1の受光素子の受光量が増加するときに前記第2の受光素子の受光量減少し、前記第1の受光素子の受光量が減少するときに前記第2の受光素子の受光量増加するように、前記第1のスリットと前記第2のスリットとが配置された振動部材と
前記第1の受光素子と前記第2の受光素子のペアが差動対として動作し、前記第1の受光素子の受光量と前記第2の受光素子の受光量との差分に応じた再生信号を出力する信号検出部と、
を備える。
また、本発明の振動検出装置は、
音響再生部において音を発生させる振動部の動きに応じて移動する第1の発光素子および第2の発光素子と
前記第1の発光素子に対向して配置されており、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動し、前記第1の発光素子が発する光を受光する第1の受光素子と、
前記第2の発光素子に対向して配置されており、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動し、前記第2の発光素子が発する光を受光する第2の受光素子と、
前記第1の発光素子が発する光を通過させて前記第1の受光素子が当該光を受光することを可能にする第1のスリットと、前記第2の発光素子が発する光を通過させて前記第2の受光素子が当該光を受光することを可能にする第2のスリットとを有しており、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて、前記第1の受光素子の受光量が増加するときに前記第2の受光素子の受光量が減少し、前記第1の受光素子の受光量が減少するときに前記第2の受光素子の受光量が増加するように、前記第1のスリットと前記第2のスリットとが配置された固定部材と、
前記第1の受光素子と前記第2の受光素子のペアが差動対として動作し、前記第1の受光素子の受光量と前記第2の受光素子の受光量との差分に応じた再生信号を出力する信号検出部と、
を備える。
また、本発明の振動検出装置は、
光を発する光源と、
前記光源が発する光を受光する第1の受光素子と、
前記光源が発する光を受光する第2の受光素子と、
音響再生部において音を発生させる振動部の動きに応じて、前記第1の受光素子の受光量が増加するときに前記第2の受光素子の受光量を減少させ、前記第1の受光素子の受光量が減少するときに前記第2の受光素子の受光量を増加させる受光量調整手段と、
前記第1の受光素子と前記第2の受光素子のペアが差動対として動作し、前記第1の受光素子の受光量と前記第2の受光素子の受光量との差分に応じた再生信号を出力する信号検出部と、
を備え、
前記受光量調整手段が、
矩形の形状の光を発する前記光源と、
前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動する前記第1の受光素子および前記第2の受光素子と、
で構成される。

Claims (19)

  1. 光を発する光源と、
    前記光源が発する光を受光する第1の受光素子と、
    前記光源が発する光を受光する第2の受光素子と、
    音響再生部において音を発生させる振動部の動きに応じて、前記第1の受光素子の受光量が増加するときに前記第2の受光素子の受光量を減少させ、前記第1の受光素子の受光量が減少するときに前記第2の受光素子の受光量を増加させる受光量調整手段と、
    前記第1の受光素子と前記第2の受光素子のペアが差動対として動作し、前記第1の受光素子の受光量と前記第2の受光素子の受光量との差分に応じた再生信号を出力する信号検出部と、
    を備える振動検出装置。
  2. 前記受光量調整手段が、前記光源が発する光を通過させて前記第1の受光素子と前記第2の受光素子とが当該光を受光することを可能にするスリットを有しており、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動し、前記第1の受光素子の受光量が増加するときに前記第2の受光素子の受光量が減少し、前記第1の受光素子の受光量が減少するときに前記第2の受光素子の受光量が増加するように、前記スリットが配置された振動部材を備える請求項1に記載の振動検出装置。
  3. 前記スリットが、前記光源が発する光を通過させて前記第1の受光素子が当該光を受光することを可能にする第1のスリットと、前記光源が発する光を通過させて前記第2の受光素子が当該光を受光することを可能にする第2のスリットから成る請求項2に記載の振動検出装置。
  4. 前記光源が、第1の発光素子と第2の発光素子から成り、
    前記第1の受光素子が、前記第1の発光素子に対向して配置されており、前記第1の発光素子が発する光を受光し、
    前記第2の受光素子が、前記第2の発光素子に対向して配置されており、前記第2の発光素子が発する光を受光する、
    請求項3に記載の振動検出装置。
  5. 前記振動部材の横断面が、円弧状である請求項4に記載の振動検出装置。
  6. 前記振動部材が、円柱または中空の円筒である請求項4に記載の振動検出装置。
  7. 前記振動部材が、中空の円筒であり、
    前記光源が、球状であって、前記振動部材の内部の空洞に配置される、
    請求項3に記載の振動検出装置。
  8. 前記第1のスリットと前記第2のスリットの形状が前記振動部材の移動方向に長い長方形であって、当該長方形の幅が長さの1/4以下である請求項3ないし7のいずれか1項に記載の振動検出装置。
  9. 前記光源と前記振動部材との間、または前記振動部材と前記第1の受光素子および前記第2の受光素子との間に配置される遮光部材であって、前記振動部材の第1のスリットと重なる部分において前記光源が発する光を長方形の形状で通過させる第3のスリットと前記振動部材の第2のスリットと重なる部分において前記光源が発する光を長方形の形状で通過させる第4のスリットとを有する当該遮光部材を備える請求項3ないし8のいずれか1項に記載の振動検出装置。
  10. 前記光源が円形の発光素子から成り、当該発光素子の直径が、前記スリットの長さの2倍以上である請求項2に記載の振動検出装置。
  11. 前記受光量調整手段が、
    前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動する第1の発光素子と第2の発光素子から成る前記光源と、
    前記第1の発光素子に対向して配置されており、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動し、前記第1の発光素子が発する光を受光する前記第1の受光素子と、
    前記第2の発光素子に対向して配置されており、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動し、前記第2の発光素子が発する光を受光する前記第2の受光素子と、
    前記第1の発光素子が発する光を通過させて前記第1の受光素子が当該光を受光することを可能にする第1のスリットと、前記第2の発光素子が発する光を通過させて前記第2の受光素子が当該光を受光することを可能にする第2のスリットとを有しており、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて、前記第1の受光素子の受光量が増加するときに前記第2の受光素子の受光量が減少し、前記第1の受光素子の受光量が減少するときに前記第2の受光素子の受光量が増加するように、前記第1のスリットと前記第2のスリットとが配置された固定部材と、
    で構成される請求項1に記載の振動検出装置。
  12. 前記受光量調整手段が、前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動し、矩形の形状の光を発する前記光源で構成される請求項1に記載の振動検出装置。
  13. 前記受光量調整手段が、
    矩形の形状の光を発する前記光源と、
    前記音響再生部に含まれる振動部の動きに応じて移動する前記第1の受光素子および前記第2の受光素子と、
    で構成される請求項1に記載の振動検出装置。
  14. 前記第1の受光素子の受光面の前に第1の集光レンズが配置されており、前記光源が発した光を当該第1の集光レンズが集光して前記第1の受光素子の受光面に入射させ、
    前記第2の受光素子の受光面の前に第2の集光レンズが配置されており、前記光源が発した光を当該第2の集光レンズが集光して前記第2の受光素子の受光面に入射させる、
    請求項1ないし13のいずれか1項に記載の振動検出装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の振動検出装置と、
    音源から出力される原音信号と前記振動検出装置から出力される再生信号とに基づいて駆動信号を生成する駆動回路と、
    前記駆動信号が供給される前記音響再生部と、
    を備えるモーショナルフィードバック音響再生装置。
  16. 請求項2ないし10のいずれか1項に記載の振動検出装置と、
    音源から出力される原音信号と前記振動検出装置から出力される再生信号とに基づいて駆動信号を生成する駆動回路と、
    前記駆動信号が供給される前記音響再生部と、
    を備え、
    前記振動検出装置に含まれる振動部材の長手方向の一端が前記音響再生部の中心軸に沿って前記音響再生部のセンターキャップの表面に固定されており、
    前記振動検出装置に含まれる光源と第1の受光素子と第2の受光素子とが前記音響再生部のセンターキャップの表側に配置されている、
    モーショナルフィードバック音響再生装置。
  17. 請求項2ないし10のいずれか1項に記載の振動検出装置と、
    音源から出力される原音信号と前記振動検出装置から出力される再生信号とに基づいて駆動信号を生成する駆動回路と、
    前記駆動信号が供給される音響再生部と、
    を備え、
    前記音響再生部に含まれる振動部が、コーン紙を含み、
    前記振動検出装置に含まれる振動部材の長手方向の一端が前記音響再生部の中心軸と並行に前記コーン紙に固定されている、
    モーショナルフィードバック音響再生装置。
  18. 請求項2ないし10のいずれか1項に記載の振動検出装置と、
    音源から出力される原音信号と前記振動検出装置から出力される再生信号とに基づいて駆動信号を生成する駆動回路と、
    前記駆動信号が供給される音響再生部と、
    を備え、
    前記振動検出装置に含まれる振動部材の長手方向の一端が前記音響再生部の中心軸に沿って前記音響再生部のセンターキャップの裏面に固定されており、
    前記振動検出装置に含まれる光源と第1の受光素子と第2の受光素子とが前記音響再生部のセンターキャップの裏側に配置されている、
    モーショナルフィードバック音響再生装置。
  19. 前記振動検出装置の信号検出部が、再生信号を差動信号として出力し、
    前記駆動回路が、
    前記再生信号がXLR端子に入力され、前記再生信号を1本の信号に変換し、原音信号と同一のレベルに増幅して出力する第1のオーディオミキサーと、
    前記原音信号と前記第1のオーディオミキサーの出力とがXLR端子に入力され、前記原音信号と前記増幅された再生信号の差分をエラー信号として出力する第2のオーディオミキサーと、
    前記原音信号と前記エラー信号がXLR端子に入力され、前記原音信号から前記エラー信号が除かれた信号成分を出力する第3のオーディオミキサーと、
    を有する、
    請求項15ないし18のいずれか1項に記載のモーショナルフィードバック音響再生装置。
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