JP2021022781A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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【課題】画素ブロック内における画素間の露光ムラの発生を抑制することができる撮像装置及びその制御方法を提供する。【解決手段】画素部200は、所定数の画素ごとに画素ブロック202に区切られ、行列状に配置された各画素201は、画素ブロック202の単位で並列に処理される。静止画撮影を行う際のモードとして第1の駆動モードと第2の駆動モードとを有する。第2の駆動モードでは、CPUは、電子シャッタ機能を用いて、各画素ブロック202内において、行単位で各画素201のリセットの解除走査を実施して一斉に露光を開始し、メカシャッタ(メカ後幕)により露光を終了させる。【選択図】図2

Description

本発明は、所定数の画素ごとに画素ブロックに区切られた第1のチップと第2のチップとが積層されて成る撮像素子およびその制御方法に関する。
近年のデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置には、XYアドレス方式で各画素信号を読み出すCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサが搭載されている。昨今では、CMOSセンサ内部にA/D変換部を有し、A/D変換を画素列毎に並列に処理することでCMOSイメージセンサの読み出しの高速化が図られている。また、画素部を含めたアナログ回路を一方の基板に実装すると共に、A/D変換部を含めたデジタル回路を他方の基板に実装し、2枚の基板をマイクロバンプ等で接続した積層型の撮像素子が提案されている(特許文献1)。
特許文献1では、第1のチップに画素部を形成し、第2のチップにA/D変換部を含む処理部を形成し、所定画素数(行列状のM×N画素)毎に区切られた画素ブロックのそれぞれに並行して処理を順次行う撮像素子が提案されている。
特開2014−165520号公報
しかしながら、この種の撮像素子において、画素ブロック単位で電子シャッタ機能とメカニカルシャッタの後幕を併用する露光制御には次のような問題がある。すなわち、いわゆる電子先幕撮影においては、各行の各画素の電荷の蓄積開始が順次実施されるのに対し、メカニカルシャッタの後幕が撮像素子の端片から垂直方向に走行する。そのため、画素ブロック内における画素間で蓄積の同時性が損なわれる。つまり、画素ブロック内における画素間で電荷の蓄積時間(露光時間)の差が生じるため、露光ムラが生じ、良好な画質を得られないおそれがあるという問題があった。
本発明は、画素ブロック内における画素間の露光ムラの発生を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、行列状に配置された複数の画素を有し、所定数の画素ごとに画素ブロックに区切られ、電子シャッタ機能を有する第1のチップと、前記第1のチップと積層され前記第1のチップからの信号を処理する第2のチップと、を有する撮像素子と、前記撮像素子への露光および遮光を制御するメカニカルシャッタと、静止画撮影を行う際のモードとして、前記電子シャッタ機能を用いて、前記各画素ブロック内において、行単位で各画素のリセットの解除走査を実施することで一斉に露光を開始すると共に、開始した露光を前記メカニカルシャッタにより終了させる駆動モードを有する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画素ブロック内における画素間の露光ムラの発生を抑制することができる。
撮像装置のブロック図である。 画素部の構成を示す図である。 駆動部の構成を示す図である。 1つのA/D変換部の構成を示す図である。 画素部の回路構成を示す図である。 第1、第2の駆動モードのタイミングチャートである。 第1の駆動モードによりリセット解除走査を行う場合のタイミングチャートである。 第2の駆動モードによりリセット解除走査を行う場合のタイミングチャートである。 読み出し駆動のタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る撮像装置のブロック図である。この撮像装置100は、例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラとして構成される。撮像装置100は、主に撮像素子106、DSP107、CPU108等を備える。
撮像レンズ101は、レンズ制御部102からの指示に基づいて、被写体の光学像を撮像素子106の撮像面に結像させる。絞り103は、露光制御部105からの指示に基づいて、通過する光束を調整する。メカシャッタ(メカニカルシャッタ)104は、メカニカル先幕(以下、メカ先幕と称する)とメカニカル後幕(以下、メカ後幕と称する)とで構成され、光学像の入射方向において撮像素子106の直前に配置される。メカシャッタ104は、露光制御部105により開閉制御され、撮像素子106に対する光学像の露光および遮光を制御する。
撮像素子106は、例えばCMOSイメージセンサで構成される。撮像素子106は、撮像レンズ101により撮像面にある画素配列に結像された光学像を画像信号に変換し、所定ゲインで増幅してA/D変換を行うことにより、デジタル画像信号としてDSP107に出力する。撮像素子106は、行列状に配置された複数の画素を有する。撮像素子106は、複数の画素を順次リセットするリセット走査と、複数の画素からの信号を順次読み出す読み出し走査とを行うことが可能である。
DSP107は、CPU108により制御される。DSP107には、撮像素子106から出力されるデジタル画像信号が入力される。DSP107は、ROM109に保持された各種データを用いて、RAM110をワークエリアとして使用しながら、デジタル画像信号に対して各種補正処理、現像処理及び圧縮処理などを行う。また、DSP107は、記録媒体112に対する画像データの書き込み処理を行うとともに、表示部111に対して各種データの表示処理などを行う。CPU108は、撮像素子106、露光制御部105、レンズ制御部102、DSP107を制御する。
表示部111は、DSP107で処理された撮影画像データを表示する。また、表示部111は、絞り103やISO感度などの各種撮影設定をユーザに行わせるためのメニュー画面を表示する。記録媒体112は、半導体メモリ等から構成され、撮像装置本体に対して着脱可能である。DSP107により処理された記録用の静止画及び動画の画像データは記録媒体112に記録される。
撮影する際、ユーザが電源スイッチ113を操作すると、その操作信号はCPU108に供給され、装置電源が入る。ユーザは、モードダイアル116で撮影モードを選択し、第1のスイッチ114を押下してAF(自動焦点制御)を指示し、さらに第2のスイッチ115を押下して撮影動作を指示する。
撮像素子106は、第1のチップ(基板)を構成する画素部200(図2)と、第2のチップ(基板)を構成する駆動部300(図3)という2つのチップを貼り合わせた積層型の撮像素子である。
図2は、画素部200の構成を示す図である。画素部200は行列状に配置された複数の画素201で構成される。実際には、画素部200は画素201が数百万から数千万単位で行列状に並んでいる。しかし、図2では、紙面の都合上、位置P11(1列1行)から位置P88(8列8行)までの8×8画素のみが図示されている。
画素部200は、所定数の画素ごとに画素ブロック202に区切られ、各画素201は、画素ブロック202の単位で並列に処理される。図2では、4×4画素単位で画素ブロック202に区分けされている。すなわち、4×4の16画素で1つの画素ブロック202が構成され、図2には4つの画素ブロック202が示されている。複数の制御信号線203は、対応する行の各画素201を駆動するための制御信号を伝送する。複数の垂直出力線204は、画素ブロック202内の対応する列の画素201に共通に接続されている。
図3は、駆動部300の構成を示す図である。図4は、1つのA/D変換部の構成を示す図である。A/D変換部304は画素ブロック202単位で用意される。すなわち、駆動部300は、各画素201から読み出されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部304を画素ブロック202ごとに有する。図3では、図2に示す4つの画素ブロック202に対応する4つのA/D変換部304が示されている。
図3に示すように、駆動部300は、タイミング制御部301、垂直走査部302、水平走査部303、参照信号発生器305、カウンタ306、信号処理部307および出力部308を有する。駆動部300は、タイミング制御部301が出力する制御信号に基づいて垂直走査部302及び水平走査部303を駆動することにより、各画素201から撮像信号(アナログ)を順次読み出す。駆動部300には、複数の垂直出力線204から1本を選択するMUX401と、画素ブロック202に対応する垂直出力線204の電流源とが用意されている(図4、図5)。
図4に示すように、A/D変換部304は、各画素201からのアナログ信号をデジタル信号に変換するために、コンパレータ402、ラッチ回路404およびメモリ405を備える。コンパレータ402の一方の入力端子403には、MUX401を経由して画素201からのアナログ信号が入力される。また、コンパレータ402の他方の入力端子には、参照信号発生器305から出力される参照信号が入力される。コンパレータ402の出力端子はラッチ回路404に接続される。ラッチ回路404は、コンパレータ402の出力が変化したタイミングでカウンタ306のカウント値を保持する。保持されたカウント値はメモリ405に格納され、デジタル信号として保持される。メモリ405に格納されたデジタル信号には、後段の信号処理部307で、オフセット処理やゲイン処理などの各種補正が施される。
信号処理部307を経由したデジタル信号は、出力部308からI/F(インターフェイス)によりDSP107に出力される。このI/Fは、例えば、LVDS(Low Voltage Differential Signaling) 等のI/Fである。あるいは、このI/Fは、SLVS及びSLVS−EC(Scalable Low Voltage Signaling with Embedded Clock)等のI/Fである。
図5は、画素部200の回路構成を示す図である。図5を参照して、画素ブロック202の単位での画素201のリセット、リセット解除、および読み出しの動作について説明する。各画素201の構成は共通するので、1つの画素201に着目して説明する。画素部200は、電子シャッタ機能を有する。
画素201は、フォトダイオード501、転送トランジスタ502、蓄積容量503、リセットトランジスタ504、ソースフォロア505および選択トランジスタ506を有する。フォトダイオード501は、光電変換により、入射光に応じた信号電荷を発生させて蓄積する光電変換素子である。転送トランジスタ502は、フォトダイオード501で蓄積された信号電荷の蓄積容量503への転送を制御する。蓄積容量503は、フォトダイオード501で発生した信号電荷を、読み出し走査されるまで保持する。
リセットトランジスタ504は、フォトダイオード501および蓄積容量503に蓄積された電荷のリセットを制御する。ソースフォロア505は、蓄積容量503に蓄積された信号電荷を増幅して信号電圧に変換する。選択トラジンスタ506は、ソースフォロア505の出力と垂直出力線204との接続を制御する。
制御信号線203は、信号PTX(MN)、信号PRES(N)および信号PSELY(N)を伝送し、それぞれ転送トランジスタ502、リセットトランジスタ504および選択トラジンスタ506を制御する。ここで、M(列)とN(行)は1以上の整数である。各画素201から垂直出力線204に出力された信号は、接続部507および選択トランジスタ508を経由して駆動部300のA/D変換部304に入力される。転送トランジスタ502を制御する制御信号(信号PTX(MN))の配線510は、画素201ごとに備えられている。
第2のチップにおいて、選択トランジスタ508は、垂直出力線204ごとに設けられている。選択トランジスタ508は、A/D変換部304のコンパレータ402の入力端子403(図4)への入力を制御する。第2のチップにおいて、制御信号線509は、信号PSELX(M)を伝送する。
本実施の形態では、静止画撮影を行う際のモードとして、第1の駆動モード6a(別の駆動モード)および第2の駆動モード6b(駆動モード)を有する。CPU108は、ユーザからの選択指示に従って、あるいは撮影条件に応じて、用いるモードを切り替え可能である。
図6は、第1の駆動モード6aおよび第2の駆動モード6bのタイミングチャートである。図6で、静止画撮影における主にローリングシャッタ走査と電子先幕走査について説明する。図中の各信号は、High状態(“H”とする)またはLow状態(“L”とする)のいずれかの状態をとるものとする。
信号VDは、撮像素子106のフレーム同期信号である。信号SW2は、第2のスイッチ115が押下されると“H”となる。時刻T0でユーザが第2のスイッチ115を押下すると、信号SW2が“H”となり、静止画撮影が開始される。なお、本実施の形態において、フォトダイオード501および蓄積容量503に蓄積された電荷を捨てることを「リセット」と称する。一方、リセット状態から、フォトダイオード501における電荷の蓄積を開始することを「リセットの解除」、または「リセット解除」と称する。
第1の駆動モード6aでは、ローリングシャッタが用いられる。CPU108は、時刻T5において、信号VDを基準とした画像信号の読み出しを開始する。すなわち、第1の駆動モード6aでは、各画素201において開始した露光が、各画素201から信号を読み出す読み出し走査の開始によって終了する。なお、CPU108は、予め時刻T5より前の例えば時刻T4でリセット解除走査を開始することで、設定された秒時に応じた露光時間を確保する。
第2の駆動モード6bでは、電子シャッタによる先幕とメカシャッタ104による後幕(メカ後幕)とが併用される。第2の駆動モード6bでは、CPU108は、時刻T1で撮像素子106の全画素201を一括してリセット状態にする。続いて、時刻T2で、CPU108は、撮像素子106に指示を出すことで電子先幕走行開始信号SH_1Eを“H”にして電子先幕の走査を開始する。電子先幕では、撮像素子106の端片から行ごとに順次走査され、他方の端片に到達するまで走査が続けられる。次に、時刻T3で、CPU108は、露光制御部105に指示を出すことでメカ後幕走行開始信号SH_2Mを“H”にし、メカ後幕の走行を開始させる。なお、撮像面内で露光を均一にするべく、CPU108は、メカ後幕の走行に合わせたタイミングで電子先幕の走査が開始されるように予め撮像素子106の設定をする。
すなわち、CPU108は、時刻T2から時刻T3までの期間が、設定された秒時に応じた露光時間となるように、時刻T2、T3を設定する。次の信号VDが出力される時刻T5(図6)で読み出し走査が開始され、読み出し走査の終了により撮影が完了する。
図7は、第1の駆動モード6aによりリセット解除走査を行う場合のタイミングチャートである。図8は、第2の駆動モード6bによりリセット解除走査を行う場合のタイミングチャートである。各図中の各信号は、High状態(“H”とする)またはLow状態(“L”とする)のいずれかの状態をとるものとする。図7、図8で、図2に示す画素ブロック202の各画素201に対するリセット解除動作について説明する。便宜上、位置P11から位置P44の画素201を含む画素ブロック202のリセットおよびリセット解除走査を例にとって説明するが、その他の画素ブロック202に対しても同様の手順が実施される。
まず、図7で第1の駆動モード6aを説明する。信号HDは、1水平期間の先頭タイミングを示す。信号SubHDは、単位画素の走査開始タイミングを示す。時刻T10は、図6に示す時刻T4に対応する。
時刻T10で信号PRES(1)が“H”となり、1行目画素(位置P11、P21、P31、P41の画素201)のリセットトランジスタ504がONにされる。時刻T10にはまた、信号PTX(11)が“H”となり、位置P11の画素201の転送トランジスタ502がONになる。このとき、リセットトランジスタ504はONになっているので、位置P11の画素201のフォトダイオード501および蓄積容量503の電荷がリセットされる。
次に、時刻T11で信号PTX(11)が“L”となり、位置P11の画素201の転送トランジスタ502がOFFになる。これにより、位置P11の画素201のフォトダイオード501のリセットが解除され、電荷の蓄積が開始される。
同じ時刻T11には、また、信号PTX(21)が“H”となり、位置P21の画素201の転送トランジスタ502がONになる。このとき、リセットトランジスタが“ON”になっているので、位置P21の画素201の転送トランジスタ502がOFFになる。このとき、当該画素201のリセットトランジスタ504はONになっているので、当該画素201のフォトダイオード501および蓄積容量503の電荷がリセットされる。
次に、時刻T12で信号PTX(21)が“L”となり、位置P21の画素201の転送トランジスタ502がOFFになるので、位置P21の画素201のフォトダイオード501のリセットが解除され、電荷の蓄積が開始される。以降同様にして、時刻T13、T14で同様の制御が行われ、位置P31、P41の各画素201が順次、リセット解除される。
時刻T14で信号PRES(1)が“L”となり、1行目画素(位置P11、P21、P31、P41の画素201)のリセットトランジスタ504がOFFにされる。同じ時刻T14で、信号PRES(2)が“H”となり、2行目画素(位置P12、P22、P32、P42の画素201)のリセットトランジスタ504がONにされる。時刻T14にはまた、信号PTX(12)が“H”となり、位置P12の画素201の転送トランジスタ502がONになる。このとき、リセットトランジスタ504はONになっているので、位置P21の画素201のフォトダイオード501および蓄積容量503の電荷がリセットされる。
以降、時刻T14から時刻T15の期間で、時刻T10から時刻T14の期間と同様の制御が行われ、2行目画素(位置P12、P22、P32、P42の画素201)が順次、リセット解除される。
同様に、時刻T15から時刻T16の期間で、3行目画素(位置P13、P23、P33、P43の画素201)が順次リセット解除される。時刻T16から時刻T17の期間で、4行目画素(位置P14、P24、P34、P44の画素201)が順次リセット解除される。このような制御により、画素ブロック202単位で画素201がリセットおよびリセット解除される。
従って、第1の駆動モード6aでは、CPU108は、電子シャッタ機能を用いて、各画素ブロック202内(画素ブロック内)における各画素201のリセットの解除走査を順次実施することで露光を順次開始する。
次に、図8で第2の駆動モード6bを説明する。ローリングシャッタによる露光制御とは異なり、電子先幕とメカ後幕とを併用して露光制御を行う場合、メカ後幕が垂直方向に走行することから、撮像面における露光を均一にすることを考慮する必要がある。そのためには、行ごとに順次リセット解除するように走査することが望ましい。
図8に示す時刻T20は図6に示す時刻T2に対応する。第2の駆動モード6bでは、図6に示したように、事前に全画素の一括リセットが行われ、電子先幕でのリセット解除走査までリセット状態が保持されている。つまり、図8に示す時刻T20までは、信号PRES(1)、PRES(2)、PRES(3)、PRES(4)は“H”になっていて、一括リセット状態が維持されている。
時刻T20で、信号PRES(1)が“L”になり、1行目画素(位置P11、P21、P31、P41の画素201)のリセットトランジスタ504が一斉にOFFにされる。同じ時刻T20に、信号PTX(11)、PTX(21)、PTX(31)、PTX(41)が“H”となり、1行目画素の転送トランジスタ502が一斉にONになる。
次に、時刻T21で、信号PTX(11)、PTX(21)、PTX(31)、PTX(41)が“L”となり、1行目画素(位置P11、P21、P31、P41の画素201)の転送トランジスタ502が一斉にOFFになる。このとき、1行目画素において、各リセットトランジスタ504はOFFとなっているので、各フォトダイオード501の電荷のリセットが解除され、電荷の蓄積が開始される。従って、1行目に位置する画素201が時刻T21で同時に(一斉に)電荷の蓄積を開始することになる。
次に、時刻T22で信号PRES(2)が“L”になり、2行目画素(位置P12、P22、P32、P42の画素201)のリセットトランジスタ504が一斉にOFFにされる。同じ時刻T22に信号PTX(12)、PTX(22)、PTX(32)、PTX(42)が“H”となり、2行目画素の転送トランジスタ502が一斉にONになる。
次に、時刻T23で、信号PTX(12)、PTX(22)、PTX(32)、PTX(42)が“L”となり、2行目画素(位置P12、P22、P32、P42の画素201)の転送トランジスタ502が一斉にOFFになる。このとき、2行目画素において、各リセットトランジスタ504はOFFとなっているので、各フォトダイオード501の電荷のリセットが解除され、電荷の蓄積が開始される。従って、2行目に位置する画素201が時刻T23で同時に(一斉に)電荷の蓄積を開始することになる。
以降、時刻T24〜T25、時刻T26〜T27でも、時刻T22〜T23と同様の処理が実行されることで、3行目、4行目にそれぞれ位置する画素201が、時刻T25、T27で同時に(一斉に)リセット解除され、電荷の蓄積が開始されることになる。
従って、第2の駆動モード6bでは、CPU108は、電子シャッタ機能を用いて、各画素ブロック202内において、行単位で各画素201のリセットの解除走査を実施することで、同一行の各画素201の露光を一斉に開始する。
なお、撮像面内の露光ムラを抑えるために、CPU108は、電子先幕の走査開始タイミングを、メカ後幕の走行開始タイミングに応じて予め設定する。つまり、CPU108は、各行において、時刻T23、T27からメカ後幕の走行開始タイミングまでの露光時間が設定された秒時となるように、時刻T22、T23、T25、T27を予め設定する。第2の駆動モード6bでは、各画素201において開始した露光が、メカシャッタ104(メカ後幕)の走行開始により終了する。
このように、第2の駆動モード6bでは、メカ後幕の走行方向(垂直方向)に合わせて電子先幕のリセット解除走査が行ごとに順次実施される。これにより、同じ画素ブロック202内における画素201間で蓄積の同時性を保ちながら撮像信号の読み出しが可能になる。つまり、電子先幕とメカ後幕の併用で露光制御を行う静止画撮影において、画素ブロック202内の画素間で露光時間差の発生を抑え、露光ムラを低減した良好な画質を得ることが可能になる。
図9は、画素201をローリングシャッタまたは電子先幕でリセット解除した後の読み出し駆動のタイミングチャートである。図9に示す読み出し動作は、第1の駆動モード6aまたは第2の駆動モード6bのいずれによりリセットが解除された場合にも適用される。便宜上、位置P11から位置P44の画素201を含む画素ブロック202の読み出しを例にとって説明するが、その他の画素ブロック202に対しても同様の手順が実施される。
時刻T30は、図6に示す時刻T5に対応する。時刻T30で信号PTX(11)が“H”になり、位置P11の画素201の転送トランジスタ502がONになる。すると、当該画素201のフォトダイオード501に蓄積された電荷が蓄積容量503に転送される。同じ時刻T30で、信号PSELY(1)が“H”となると、選択トラジンスタ506がONになり、位置P11の画素201の画素信号が1列目の垂直出力線204に読み出される。さらに、同じ時刻T30で信号PSELX(1)が“H”となると、1列目に対応する選択トランジスタ508がONになるので、垂直出力線204に読み出された位置P11の画素201の画素信号が接続部507を経由してA/D変換部304に入力される。
次に、時刻T31で信号PTX(11)が“L”になると、位置P11の画素201の転送トランジスタ502がOFFになるので、読み出しが完了する。同じ時刻T31で信号PTX(21)が“H”になり、位置P21の画素201の転送トランジスタ502がONになる。
以降、時刻T31から時刻T34において、同様の駆動により位置P21、P31、P41の各画素201の画素信号が順に読み出される。さらに、時刻T34〜T35では、同様の駆動により位置P12、P22、P32、P42の各画素201の画素信号が順に読み出される。時刻T35から時刻T36では、同様の駆動により位置P13、P23、P33、P43の各画素201の画素信号が順に読み出される。時刻T36から時刻T37では、同様の駆動により位置P14、P24、P34、P44の各画素201の画素信号が順に読み出される。時刻T37で、画素ブロック202の画素信号の読み出しが完了する。
本実施の形態によれば、CPU108は、静止画撮影を行う際のモードとして第1の駆動モード6aと第2の駆動モード6bとを有する。第2の駆動モード6bでは、CPU108は、各画素ブロック202内において、行単位で各画素201のリセットの解除走査を実施することで一斉に露光を開始すると共に、開始した露光をメカシャッタ104(メカ後幕)により終了させる。これにより、画素ブロック202内における画素201間の露光ムラの発生を抑制することができる。
また、第2の駆動モード6bでは、各行において、各画素201のリセットの解除走査の開始タイミングが、メカシャッタ104により露光を終了させるタイミングに応じて設定される。これにより、リセットの解除走査がメカ後幕の走行カーブと等しくなるように制御される。従って、各画素ブロック202内における同一行の各画素201の露光時間が共通となるように制御することができ、各画素201間で露光時間を均一にすることができる。
また、第1の駆動モード6aと第2の駆動モード6bとを切り替え可能であるので、状況に適した静止画撮影を行うことができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
6a 第1の駆動モード
6b 第2の駆動モード
104 メカシャッタ
106 撮像素子
200 画素部
201 画素
202 画素ブロック
300 駆動部

Claims (8)

  1. 行列状に配置された複数の画素を有し、所定数の画素ごとに画素ブロックに区切られ、電子シャッタ機能を有する第1のチップと、前記第1のチップと積層され前記第1のチップからの信号を処理する第2のチップと、を有する撮像素子と、
    前記撮像素子への露光および遮光を制御するメカニカルシャッタと、
    静止画撮影を行う際のモードとして、前記電子シャッタ機能を用いて、前記各画素ブロック内において、行単位で各画素のリセットの解除走査を実施することで一斉に露光を開始すると共に、開始した露光を前記メカニカルシャッタにより終了させる駆動モードを有する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、静止画撮影を行う際のモードとして、前記電子シャッタ機能を用いて、前記各画素ブロック内における各画素のリセットの解除走査を順次実施することで露光を順次開始すると共に、開始した露光を、前記各画素から信号を読み出す読み出し走査の開始によって終了させる、別の駆動モードを有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記駆動モードと前記別の駆動モードとを切り替え可能であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第2のチップは、前記各画素から読み出されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部を、前記ブロックごとに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記複数の各画素は、光電変換素子と、蓄積容量と、前記光電変換素子から前記蓄積容量への信号電荷の転送を制御する転送トランジスタと、を有し、
    前記転送トランジスタを制御する制御信号の配線は前記画素ごとに備えられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記駆動モードで静止画撮影を行う際、各行において、前記各画素のリセットの解除走査の開始タイミングを、前記メカニカルシャッタにより露光を終了させるタイミングに応じて設定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記駆動モードで静止画撮影を行う際、前記各画素ブロック内における同一行の各画素の露光時間が共通となるように制御することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 行列状に配置された複数の画素を有し、所定数の画素ごとに画素ブロックに区切られ、電子シャッタ機能を有する第1のチップと、前記第1のチップと積層され前記第1のチップからの信号を処理する第2のチップと、を有する撮像素子と、前記撮像素子への露光および遮光を制御するメカニカルシャッタと、を有する撮像装置の制御方法であって、
    静止画撮影を行う際、前記電子シャッタ機能を用いて、前記各画素ブロック内において、行単位で各画素のリセットの解除走査を実施することで一斉に露光を開始すると共に、開始した露光を前記メカニカルシャッタにより終了させることを特徴とする撮像装置の制御方法。
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