JP2021022243A - 推薦システム、推薦制御プログラム、および、推薦制御方法 - Google Patents

推薦システム、推薦制御プログラム、および、推薦制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザにとって価値の高い情報を推薦する。【解決手段】推薦システムは、記憶部、特定部、計算部、および、出力部を備える。記憶部は、過去に実行された行動と行動が実行された状況を対応付けた行動履歴情報を記憶する。特定部は、推薦情報の要求と推薦情報を使用するユーザの置かれた状況を示す状況情報が入力されると、状況情報が示す状況に対応付けられた1つ以上の行動を特定する。計算部は、特定された1つ以上の行動の各々について、行動がユーザの選択肢にある確率を表す第1の確率、および、行動が選択肢にある場合にその行動をユーザが選択する確率である第2の確率を計算する。出力部は、1つ以上の行動のうちで、相対的に第1の確率が低く、かつ、相対的に第2の確率が高い行動を、推薦情報として出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、推薦システム、推薦制御プログラム、および、推薦制御方法に関する。
ユーザ端末で観測されたセンシングデータなどを用いてユーザが置かれた状況を特定し、その状況などに基づいて、そのユーザが次に取り得る行動を推薦するシステムが開発されている。例えば、個々の利用者をコンテキスト毎のグループに分類し、利用者の状況情報に基づいて抽出した情報が示すコンテキストのグループに属する他の利用者が利用したコンテンツを、利用者に推薦する装置が知られている(例えば、特許文献1)。ユーザのコンテキストの各属性の値および対象ユーザが所定の行動をとったか否かを表す成否情報を含む推薦履歴を記憶し、成功ユーザのコンテキストの属性の値を記憶する推薦条件修正装置も提案されている(例えば、特許文献2)。この装置は、ユーザが所定の行動をとったことを示す推薦履歴の割合と、コンテキストの属性の値が推薦条件と一致する成功履歴の割合を算出し、得られた割合に基づいて推薦条件を修正する。ユーザが起こす可能性のある予定行動とユーザの関係度を定量的に表す情報に基づいてユーザのコンテキストに応じた行動支援情報を作成するとともに、関係度の変化率が閾値を超えるタイミングで情報提供するシステムも提案されている(例えば、特許文献3)。
特開2009−129298号公報 国際公開第2013/088682号 特開2005−71026号公報
ユーザに推薦する項目を選択する際に他の利用者の行動履歴を用いても、ユーザにとって価値の高い情報が推薦されない場合がある。例えば、地点Xに立ち寄った全ての利用者が地点Yに行っていたとしても、地点Xが地点Yへの通り道であって地点Yに行く人以外が地点Xに行かないというケースもあり得る。このようなケースでは、地点Xにいるユーザは地点Yに行こうとしているので、地点Xにいるユーザに対して地点Yを推薦してもユーザにとって価値のある情報を推薦したことにならない。一方、多くの利用者が選択しない地点はその地点に魅力がないために選択されていない可能性があるので、選択される確率の低い地点を推薦してもユーザにとって価値がある情報にならない可能性もある。
本発明は、1つの側面として、ユーザにとって価値の高い情報を推薦することを目的とする。
ある1つの態様にかかる推薦システムは、記憶部、特定部、計算部、および、出力部を備える。記憶部は、過去に実行された行動と前記行動が実行された状況を対応付けた行動履歴情報を記憶する。特定部は、推薦情報の要求と前記推薦情報を使用するユーザの置かれた状況を示す状況情報が入力されると、前記状況情報が示す状況に対応付けられた1つ以上の行動を特定する。計算部は、特定された前記1つ以上の行動の各々について、当該行動が前記ユーザの選択肢にある確率を表す第1の確率、および、当該行動が前記選択肢にある場合に当該行動を前記ユーザが選択する確率である第2の確率を計算する。出力部は、前記1つ以上の行動のうちで、相対的に前記第1の確率が低く、かつ、相対的に前記第2の確率が高い行動を、前記推薦情報として出力する。
ユーザにとって価値の高い情報を推薦できる。
実施形態にかかる推薦制御方法の例を説明する図である。 情報処理装置の構成の例を説明する図である。 情報処理装置のハードウェア構成の例を説明する図である。 ネットワークの例を説明する図である。 センサデータとコンテキスト情報の例を説明する図である。 行動履歴情報の例を説明する図である。 選択確率と既知確率の予測例を説明する図である。 推薦する対象の決定方法の例を説明する図である。 第1の実施形態にかかる推薦制御方法の例を説明するフローチャートである。 ユーザ属性情報の例を説明する図である。 第2の実施形態にかかる計算部の例を説明する図である。 第2の実施形態にかかる処理の例を説明するフローチャートである。 第3の実施形態にかかる計算部の例を説明する図である。 第3の実施形態にかかる処理の例を説明するフローチャートである。 第4の実施形態にかかる計算部の例を説明する図である。 第4の実施形態での学習処理の例を説明するフローチャートである。 第4の実施形態での予測処理の例を説明するフローチャートである。 第5の実施形態にかかる計算部の例を説明する図である。 第5の実施形態での学習処理の例を説明するフローチャートである。 第5の実施形態での予測処理の例を説明するフローチャートである。 相対エントロピーの期待値、既知確率、および、選択確率の関係の例を説明する図である。
図1は、実施形態にかかる推薦制御方法の例を説明する図である。図1の例では、大通りDに面してA店があり、裏通りEに面してB店があるとする。また、A店は大通りDに面しているという良好な立地のため、推薦システム2で推薦しなくても選択され得る店であるとする。一方、B店は人通りの少ない裏通りEに面しているのであまり知られていないが、B店を知っている人からは評判の良い人気店であるとする。この場合、B店は推薦システム2から推薦情報をユーザに出力すると、ユーザから選択されやすい。すなわち、図1のケースでは、A店よりもB店を推薦すると、ユーザにとって価値のある情報となる。
推薦システム2は、推薦情報の要求などを受信すると、ユーザに推薦する情報を推薦情報の要求元に出力する。ここで、推薦システム2は、過去に実行された行動と行動が実行された状況を対応付けた行動履歴情報51を保持しているとする。行動履歴情報51には、ユーザの行動とともに推薦の有無を表す情報も含まれる。推薦システム2は、推薦情報の送信先の端末から位置情報などのユーザの行動のログとなる情報を受信すると、端末から得られた情報を用いて行動履歴情報51を更新する。その結果、例えば、ユーザID=001〜010の10人のユーザに、12時から13時の間にB店を推薦した場合に、9人がB店に立ち寄ったなどの情報が行動履歴情報51に記録され得る。また、ユーザID=011〜015の5人のユーザに、12時から13時の間にA店を推薦したところ、1人がA店に立ち寄ったなどの情報も行動履歴情報51に記録される。なお、行動履歴情報51に情報が蓄積されるまでは、A店とB店のいずれについても推薦が行われ得る。
その後、ユーザの端末1から推薦システム2に向けて、推薦情報の要求が送信されたとする。以下、端末1のユーザに推薦する行動を決定する際に推薦システム2が行う処理の例を説明する。推薦システム2は、推薦情報の要求の取得とともに、推薦情報を使用するユーザの置かれた状況を示す状況情報を特定する。例えば、状況情報として、推薦情報の要求を受信した時刻の情報や端末1に搭載されたセンサで計測されたセンシングデータが使用され得る。なお、センシングデータが状況情報として使用される場合には、センシングデータも推薦情報の要求とともに推薦システム2に送信されるものとする。
推薦システム2は、行動履歴情報51において、状況情報が示す状況に対応付けられた1つ以上の行動を特定する。例えば、推薦システム2は、端末1からの推薦情報の要求を12時30分に受信したことから、A店に立ち寄ること、および、B店に立ち寄ることの2つの行動を特定したとする。
推薦システム2は、特定した行動の各々について、その行動が端末1のユーザの選択肢にある確率を表す第1の確率を計算する。ここで、第1の確率は、ユーザが特定された行動の各々を選択肢として認識できる確率であるといえる。また、第1の確率は、その行動がユーザにとって既知である確率であるともいえる。例えば、B店はあまり知られていないのに対し、A店は大通りDに面していて端末1のユーザの位置から目視できるなどの理由により、B店に立ち寄ることについての第1の確率は、A店に立ち寄ることについての第1の確率よりも小さいとする。
さらに、推薦システム2は、特定した行動の各々について、その行動が端末1のユーザの選択肢にある場合に、端末1のユーザがその行動を実行する確率である第2の確率を計算する。第2の確率は、推薦した情報が実行された割合に近似され得る。例えば、A店に立ち寄ることを推薦した5人のユーザのうちで1人がA店に立ち寄った場合、A店に立ち寄ることについての第2の確率は20%である。一方、B店に立ち寄ることを推薦した10人のユーザのうちで9人がB店に立ち寄った場合、B店に立ち寄ることについての第2の確率は90%である。
推薦システム2は、第1の確率と第2の確率を計算した行動のうちで、相対的に第1の確率が低く、かつ、相対的に第2の確率が高い行動を、端末1のユーザに推薦することを決定する。ここで、第1の確率が低くて第2の確率が高い行動は、ユーザに知られている可能性は低いが、その行動について知っているユーザによって選択される確率が高い行動である。従って、第1の確率が低くて第2の確率が高い行動は、端末1のユーザにとっては、ユーザは知らなかったが推薦された場合に選択したくなる行動であるといえる。図1の例では、B店に立ち寄ることは、A店に立ち寄ることと比較すると、相対的に第1の確率が低くて第2の確率が高い。換言すると、端末1のユーザはB店を知らない可能性が高いが、B店を端末1のユーザに推薦するとそのユーザがB店に立ち寄る可能性が高い。従って、推薦システム2は、B店に立ち寄ることを推薦することにより、端末1のユーザにとって価値の高い情報を推薦できる。
なお、図1は一例であり、推薦制御方法は、実装に応じて変更され得る。例えば、推薦システム2は、端末1との間で通信を行う装置ではなく、ユーザが直接アクセスする装置であっても良い。例えば、推薦システム2が動作する情報処理装置がインフォメーションセンターに設置されており、ユーザが情報処理装置に入力を行うと、ディスプレイなどに推薦情報が表示されても良い。
<構成とネットワークの例>
図2は、情報処理装置10の構成の例を説明する図である。情報処理装置10は、入出力処理部15、制御部20、および、記憶部50を備える。入出力処理部15は、入力部16と出力部17を有する。入力部16は、推薦情報の要求やセンシングデータなどの情報の入力に使用される。なお、入力部16は、端末1から送信された要求メッセージなどを受信しても良い。出力部17は、得られた推薦情報の出力に使用される。端末1から送信された要求メッセージを入力部16が受信する場合、出力部17は、推薦情報を端末1に向けて送信する。
記憶部50は、行動履歴情報51を保持し、オプションとしてユーザ属性情報52を記憶できる。行動履歴情報51は、過去に実行された行動と行動が実行された状況を対応付けた情報である。ユーザ属性情報52は、各ユーザの趣味や嗜好などの特定に利用可能な情報を含む。行動履歴情報51とユーザ属性情報52の例については後述する。
制御部20は、ユーザ識別部21、コンテキスト取得部22、特定部23、推薦情報生成部24、計算部30、および、行動把握部40を備える。計算部30は、既知確率推定部31と選択確率推定部32を有する。さらに、行動把握部40は、解析部41と更新処理部42を有する。
ユーザ識別部21は、入力部16から入力された情報を用いて、推薦情報を提供するユーザに関する情報を識別する。コンテキスト取得部22は、推薦情報を提供するユーザの状況を示す状況情報を特定する。コンテキスト取得部22は、例えば、入力部16から入力されたセンシングデータから得られる情報や推薦情報が要求された時刻などの情報を、状況情報として取得する。以下の説明では、推薦情報を使用するユーザの置かれた状況を示す状況情報のことを、「コンテキスト」と記載することがある。特定部23は、コンテキスト取得部22で得られた状況情報に対応付けられた行動を行動履歴情報51から特定する。
既知確率推定部31は、特定部23で特定された行動の各々について、その行動がユーザに知られている確率を推定する。以下の記載では、ある行動について、情報処理装置10からの推薦を受けていないユーザに知られている確率のことを、「既知確率」と記載することがある。なお、ユーザが知っていたとしても選択肢として認識していない場合は、その候補は知らないものとみなす。換言すると、ある行動の既知確率は、推薦情報を受け取っていないユーザが現在の状況においてその行動を選択肢とする確率であるといえる。選択確率推定部32は、特定部23で特定された行動の各々について、その行動をユーザが知っている場合にその行動を選択する確率を推定する。以下の記載では、ある行動をユーザが知っている場合にその行動を選択する確率のことを、「選択確率」と記載することがある。選択確率は、ユーザが現在の状況において選択肢に含めている行動について、その行動を選択する確率であるともいえる。
推薦情報生成部24は、既知確率推定部31と選択確率推定部32の計算結果を用いて、既知確率が低く、かつ、選択確率が高い行動を推薦する対象として選択する。なお、「行動」として推薦される対象は、推薦情報が提供されるユーザの行動だけでなく、行先の店舗やイベントなどの情報であっても良いものとする。推薦情報生成部24は、選択した対象を推薦するための情報を生成する。例えば、推薦情報生成部24は、ユーザの端末1に対して推薦する対象を通知するための通知メッセージを生成することができる。
解析部41は、端末1から受信した情報や入力部16から入力された情報を解析することにより、推薦情報を受け取ったユーザがとった行動を解析する。更新処理部42は、解析部41で得られた解析結果を用いて行動履歴情報51を更新する。
図3は、情報処理装置10のハードウェア構成の例を説明する図である。情報処理装置10は、プロセッサ101、メモリ102、バス105、ネットワークインタフェース109を備える。さらに、情報処理装置10は、入力装置103、出力装置104、記憶装置106、可搬記憶媒体駆動装置107の1つ以上を有していても良い。情報処理装置10は、例えば、コンピュータ、サーバ装置などによって実現され得る。
プロセッサ101は、任意の処理回路であり、例えば、Central Processing Unit(CPU)とすることができる。プロセッサ101は、例えば、メモリ102や記憶装置106に記憶されたプログラムを実行することができる。メモリ102は、プロセッサ101の動作により得られたデータや、プロセッサ101の処理に用いられるデータを、適宜、記憶する。記憶装置106は、プログラムやデータなどを格納し、格納している情報を、適宜、プロセッサ101などに提供する。ネットワークインタフェース109は、情報処理装置10が端末1などの他の装置と通信するための処理を行う。
バス105は、プロセッサ101、メモリ102、入力装置103、出力装置104、記憶装置106、可搬記憶媒体駆動装置107、ネットワークインタフェース109を、相互にデータの送受信が可能になるように接続する。入力装置103は、キーボード、マウス、マイク、カメラなど、情報の入力に使用される任意の装置であり、出力装置104は、ディスプレイなど、データの出力に使用される任意の装置である。可搬記憶媒体駆動装置107は、メモリ102や記憶装置106のデータを可搬記憶媒体108に出力することができ、また、可搬記憶媒体108からプログラムやデータ等を読み出すことができる。ここで、可搬記憶媒体108は、Compact Disc Recordable(CD−R)やDigital Versatile Disk Recordable(DVD−R)を含む、持ち運びが可能な任意の記憶媒体とすることができる。
情報処理装置10において、プロセッサ101は、制御部20として動作する。メモリ102および記憶装置106は、記憶部50として動作する。端末1から推薦情報の要求を受信して推薦情報を端末1に送信する場合、入出力処理部20は、ネットワークインタフェース109によって実現される。情報処理装置10に入力されるデータが入力装置103から入力される場合、入出力処理部20は、入力装置103と出力装置104によって実現され得る。この場合、入出力処理部20は、処理結果などのデータを出力装置104に出力できる。
図4は、ネットワークの例を説明する図である。図4に示す例では、端末1、サーバ5、情報処理装置10の各々がネットワーク6を介して通信可能である。図4に示すように情報処理装置10がサーバ5と通信可能な場合、コンテキスト取得部22は、サーバ5から取得した情報をコンテキストとして使用できる。例えば、サーバ5が気象情報を保持するサーバであるとする。また、情報処理装置10に対して、端末1から端末1の位置情報が送信されたとする。この場合、コンテキスト取得部22は端末1の位置情報を用いてサーバ5にアクセスすることにより、端末1の位置での気象情報を取得するとともに、得られた気象情報をユーザのコンテキストとして使用できる。なお、サーバ5から得られる情報は気象情報以外でもよく、実装に応じて任意に変更され得る。
<第1の実施形態>
以下、図4に示すように、情報処理装置10が端末1およびサーバ5と通信することにより、推薦情報の通知が行われる場合を例として、第1の実施形態を説明する。以下の例では、端末1から位置情報やセンサデータなどの情報が情報処理装置10に通知されるものとする。なお、第1の実施形態では、情報処理装置10はユーザ属性情報52を記憶していなくても良い。
(1)データの例
図5は、センサデータとコンテキスト情報の例を説明する図である。なお、図5に示すセンサデータやコンテキスト情報は一例に過ぎない。センサデータやコンテキスト情報に含まれる情報要素は、実装に応じて任意に変更され得る。
図5のセンサデータSDは、デバイスID、位置、行動タグ、心拍が含まれる。デバイスIDは端末1を一意に識別可能な識別情報である。図5の例では、デバイスID=IDxである。位置は、端末1の位置である。図5の例では、端末1の位置の緯度と経度がセンサデータとして情報処理装置10に通知されている。行動タグは、端末1に搭載されたセンサデータなどの解析により端末1のユーザがとっていると予測される行動の種類である。図5の例では、端末1を保持するユーザは歩行中である。さらに、端末1のユーザの心拍数は80である。ここで、センサデータSD中の心拍は、端末1と通信可能でユーザの体に付加されたセンサからの情報である。センサデータSDに示すように、端末1に搭載されたセンサだけでなく、端末1と通信可能な装置に搭載されたセンサで計測されたデータもセンサデータに含まれ得る。
図5のCTは、コンテキスト情報の例である。情報処理装置10のコンテキスト取得部22は、得られたセンサデータの一部以上を解析することによりコンテキスト情報を生成できる。このとき、コンテキスト取得部22は、実装に応じて使用するデータを選択でき、センサデータの全てを用いなくても良い。例えば、コンテキスト取得部22は、図5のSDに示すセンサデータからCTに示すコンテキスト情報を生成することができる。コンテキスト取得部22は、予め、緯度と経度の組み合わせをその組み合わせで示される位置にある建物や施設に変換するための情報を保持していても良い。また、コンテキスト取得部22は、端末1が存在し得る地域を複数のスポットに分けた上で、個々のスポットに含まれる緯度と経度の組み合わせを対応付けた情報を保持していても良い。図5の例では、東経〇〇北緯××はスポットAに含まれるので、コンテキスト情報CTでは、位置=スポットAとなっている。図5の例では、コンテキスト情報中の時間の情報は、1時間ごとの期間に分けられている。この例では、センサデータSDを取得した時刻を含む時間が12:00〜13:00の間であるとする。さらに、図5の例では、コンテキスト取得部22は、センサデータSDを受信した時刻におけるスポットAの天気を、サーバ5から取得してコンテキスト情報CTに含めている。
図6は、行動履歴情報51の例を説明する図である。行動履歴情報51には、ユーザID、状況、推薦、行動が含まれる。ユーザIDは、推薦情報の出力先の端末に対応付けられたユーザを識別する情報である。図6では、各コンテキストが識別情報(コンテキストID)で示されている。コンテキストID=C0001では、富山駅周辺に端末1があり、お昼時で天気が晴れである。コンテキストID=C0002では、富山城に端末1があり、午後の時間帯で天気が晴れである。コンテキストID=C0003では、富山駅周辺に端末1があり、夕方で天気が晴れである。コンテキストID=C0004では、WW公園に端末1があり、夕方で天気が晴れである。
推薦の欄には、そのエントリに含まれるコンテキストにおいて、ユーザIDで識別されるユーザに推薦した行先が記録される。一方、行動の欄には、そのエントリに含まれるコンテキストにおいて、ユーザIDで識別されるユーザが推薦された行先の情報を取得した後に、実際に立ち寄った場所の情報が記録される。例えば、1番目のエントリでは、晴れたお昼時に富山駅周辺にいるユーザに対して、XXX寿司(X0001)とYY土産店(X0002)を行先として提案したが、ユーザは、ZZZ蕎麦(X0003)と富山城(X0004)に立ち寄っている。2番目のエントリでは、晴れた午後に富山城にいるユーザに対して、WW公園(X0005)を行先として提案したが、ユーザはYY土産店(X0002)に立ち寄っている。4番目のエントリでは、晴れた夕方に富山駅周辺にいるユーザに対して、XXX寿司(X0001)とYY土産店(X0002)を行先として提案したところ、ユーザは、YY土産店(X0002)に立ち寄っている。
なお、行動履歴情報51には、推薦を行っていない場合や推薦された情報をユーザが認識していない場合の情報も含まれ得る。例えば、推薦情報生成部24において、推薦する対象が選択されない場合、ユーザに対して推薦は行われない。また、推薦情報が生成されても、情報処理装置10とユーザの端末1の間の通信に失敗するなどの理由で端末1に推薦結果が送信されない場合もある。このような場合には、行動履歴情報51の推薦の欄には推薦された情報は記録されない。ユーザの端末1への推薦が行われない場合も、行動の欄には、そのエントリに含まれるコンテキストにおいて、ユーザIDで識別されるユーザが立ち寄った場所の情報が記録される。従って、この場合の行動の欄の情報は、ユーザが推薦情報を使わずにユーザにとって既知となっている情報から選択した行先である。例えば、3番目のエントリでは、晴れた午後に富山城にいるユーザは、推薦情報を参照することなく行動した結果、WW公園(X0005)に立ち寄っている。また、5番目のエントリでは、晴れた夕方にWW公園にいるユーザは、推薦情報を参照することなく行動した結果、富山駅周辺(X0000)に行っている。
(2)推薦価値の高い情報の決定方法
以下、情報処理装置10が推薦価値の高い情報を決定する方法の例を説明する。推薦価値の高い情報は、推薦情報を取得していないユーザの間で知られている確率が低く、かつ、推薦した場合に選択される可能性の高い行動についての情報である。推薦情報を取得していないユーザがコンテキストcにおいて行動xを実行する確率(実行確率)をP(x)とする。実行確率であるP(x)は、そのコンテキストcで行動xが推薦情報を取得していないユーザに知られている確率(既知確率)と、行動xを知っている場合に行動xが選択される確率(選択確率)の積である。コンテキストcで行動xが推薦情報を取得していないユーザに知られている確率をP(kx)と記述する。さらに、コンテキストcでユーザが行動xを知っている場合に行動xを選択する確率をP(x|kx)と記載する。すると、実行確率、既知確率、選択確率の間には、以下の関係が成り立つ。
実行確率=既知確率×選択確率
(x)=P(kx)×P(x|kx)・・・(1)
すなわち、実行確率の低い行動xは、行動x自体が知られている確率が低いために実行されにくいケースと、行動x自体は知られているが行動xの魅力が低いために選択されないケースがあり得ることになる。
そこで、情報処理装置10の選択確率推定部32は選択確率を推定し、既知確率推定部31は既知確率を推定する。選択確率推定部32は、推定処理を行う際に計算に用いる母集団を情報処理装置10が推薦情報を提供したユーザに限定する。行動xについての推薦情報を提供されたユーザは、行動xについて認識している。そこで、選択確率推定部32は、P(x|kx)を、コンテキストcにおいて情報処理装置10が行動xについて推薦情報を受け取ったユーザの中で行動xが選択された割合に近似する。
次に、既知確率推定部31で行う近似について述べる。式(1)のうち、実行確率P(x)は、推薦情報を取得していないユーザによって、コンテキストcにおいて行動xが実行された頻度に近似できる。推薦情報を取得していないユーザによって、コンテキストcにおいて行動xが実行された頻度は、行動履歴情報51の記録を参照することにより特定できる。また、式(1)を既知確率の計算式に変形すると式(2)が得られる。
Figure 2021022243
式(2)のうち、選択確率(P(x|kx))は選択確率推定部32で求められる。そこで、既知確率推定部31は、(2)式の計算結果を、コンテキストcでの行動xの既知確率とする。
図7は、選択確率と既知確率の予測例を説明する図である。以下、図7のケースを例として、既知確率推定部31と選択確率推定部32で行われる計算の例を説明する。
図7のテーブルT1は、行動履歴情報51のうち、晴れた午後に富山城にいるという状況(コンテキストC0002)のユーザについての記録を抽出した例である。図7の例では、コンテキストC0002での推薦処理は10回行われている。図7の例では、コンテキストC0002で推薦情報を取得していないユーザが選択した処理の情報は5回分含まれている。また、コンテキストC0002で推薦した次の行き先は、5回がWW公園(X0005)であり、残りの5回がYY土産店(X0002)であるとする。一方、コンテキストC0002で推薦情報を提供していない場合のユーザの行き先は、1回がZZZ蕎麦(X0003)、2回がWW公園(X0005)、1回がYY土産店(X0002)であり、残りの1回が富山駅周辺(X0000)であるとする。テーブルT1によると、WW公園を推薦されたユーザが実際にWW公園に行った回数が3回である。コンテキストC0002でWW公園に行くことを推薦した5回のうち、WW公園が次の行き先となった回数は3回であるので、選択確率推定部32は、選択確率をP(x|kx)=3回/5回=0.6と計算する。また、コンテキストC0002で推薦情報を提供していない5回のうち、WW公園が次の行き先となった回数は2回である。そこで、既知確率推定部31は、コンテキストC0002でWW公園に行くという行動の実行確率をP(x)=2回/5回=0.4と計算する。既知確率推定部31は、得られた実行確率、および、コンテキストC0002でWW公園を推薦した時の選択確率を用いて、式(2)に従って、以下のように既知確率を計算する。
Figure 2021022243
既知確率推定部31と選択確率推定部32の予測処理で得られた実行確率、選択確率、既知確率をテーブルT2に示す。
行き先としてYY土産店を推薦する場合の実行確率なども同様に計算される。例えば、コンテキストC0002でYY土産店に行くことを推薦した5回のうち、YY土産店が次の行き先となった回数は4回であるので、選択確率推定部32は、選択確率をP(x|kx)=4回/5回=0.8と計算する。一方、コンテキストC0002で推薦情報を取得していない5回の記録のうち、次の行き先がYY土産店であった回数は1回なので、実行確率はP(x)=1回/5回=0.2と計算される。このため、既知確率推定部31は、コンテキストC0002でYY土産店に行くことについての既知確率を、P(kx)=P(x)/P(x|kx)=0.2/0.8=0.25と計算する。
他のコンテキストについても同様の処理により、実行確率、選択確率、および既知確率が計算され得る。
図8は、推薦する対象の決定方法の例を説明する図である。図8は、行動xの実行確率=1.0の場合、実行確率=0.5の場合、および、実行確率=0.1の場合の各々について、行動xの既知確率と行動xの選択確率の関係を示している。図8のいずれのグラフでも、横軸は既知確率(P(kx))であり、縦軸は選択確率(P(x|kx))である。
行動xの実行確率=1.0の場合、式(3)の関係が成り立つ。
(x)=1.0=P(kx)×P(x|kx)・・・(3)
このため、ケースC1に示すように、既知確率と選択確率のいずれも1.0となる。ケースC1は、予め設定されている順路通りの道順や1本道で他の選択肢がない場合などが該当する。従って、このようなケースについてはユーザに推薦情報を提供しても、利用価値の高い情報にはならない。
行動xの実行確率=0.5の場合、式(4)の関係が成り立つので、既知確率と選択確率はケースC2のグラフの通りとなる。
(x)=0.5=P(kx)×P(x|kx)・・・(4)
行動xの実行確率=0.1の場合、式(5)の関係が成り立つので、既知確率と選択確率はケースC3のグラフの通りとなる。
(x)=0.1=P(kx)×P(x|kx)・・・(5)
ここで、ケースC3のグラフのうち領域βは、既知確率が比較的高いが選択確率が低くなっている。従って、領域βにプロットされる値を有する行動xは、だれもが知っているが選ばれにくい行動であるといえる。例えば、大通り沿いにあるが人気のない店を推薦する場合は、領域βの行動を推薦することに含まれる。従って、領域βにプロットされる値に対応付けられる行動を推薦しても利用価値の高い推薦情報にはならない。
一方、領域αにプロットされる値を有する行動xは、ほとんど知られていないが推薦すれば選ばれる確率が高い。例えば、裏道にあってあまり知られていないが評判の良いレストランを推薦する場合は、領域αの行動を推薦することに含まれる。従って、領域αにプロットされる値に対応付けられる行動を推薦すると、ユーザにとって利用価値の高い推薦情報となる。
推薦情報生成部24は、既知確率推定部31と選択確率推定部32の計算結果を用いて、図8のケースC3の領域αにプロットされる行動を優先的に推薦対象に決定する。例えば、推薦情報生成部24は、予め閾値Th1とTh2を記憶しており、既知確率が閾値Th1以下であり、かつ、選択確率が閾値Th2以上の行動を推薦対象に決定する。推薦情報生成部24は、推薦対象の行動を端末1のユーザに通知するための推薦情報を生成する。なお、閾値処理の結果、複数の行動が推薦対象になった場合、推薦情報生成部24は得られた全ての推薦対象を推薦情報に含めることができる。また、推薦情報生成部24は、得られた複数の推薦対象から選択した1つの推薦対象を推薦情報に含めても良い。この場合、推薦情報生成部24が推薦情報に含める対象を選択する方法は実装に応じて任意に設定され得る。例えば、推薦情報生成部24は、得られた複数の推薦対象からランダムに選択した情報を推薦情報に含めても良い。
(3)推薦制御の例
図9は、第1の実施形態にかかる推薦制御方法の例を説明するフローチャートである。図9では、u、c、x、r、yの5つの変数を使用する。変数uは、推薦情報の提供先となるユーザを示す。変数cは状況(コンテキスト)を示す。変数xは、コンテキストに対応付けて行動履歴情報51に記録されている行動である。変数rは、変数xで表される行動の中から、ユーザへ推薦する対象として選択した行動を指す。変数yは、推薦情報を受信したユーザのとった行動を表す。
情報処理装置10の入力部16は、端末1において得られたセンサ情報の変化などのトリガが発生したことを通知する通知情報を受信したとする(ステップS101)。ここで、通知情報には、端末1のユーザを識別する情報やセンサデータなどが含まれる。ユーザ識別部21は、ユーザ(u)を識別する(ステップS102)。コンテキスト取得部22は、得られたセンサデータや通知の受信時刻などを用いて、コンテキスト(c)を識別する(ステップS103)。特定部23は、得られたコンテキストをキーとして行動履歴情報51を検索することにより、推薦候補xとなる行動を特定する。その後、既知確率推定部31は、全ての推薦候補xに対して、既知確率Pu,C(kx)を推定する(ステップS105)。選択確率推定部32は、全ての推薦候補xに対して、選択確率Pu,C(x|kx)を推定する(ステップS105)。推薦情報生成部24は、既知確率Pu,C(kx)が低く、選択確率Pu,C(x|kx)が高くなる推薦候補xを選択して、推薦対象rとする(ステップS106)。
推薦情報生成部24は、推薦対象rが選出されたかを判定する(ステップS107)。推薦対象rが選出された場合、推薦情報生成部24は、推薦対象rに対する推薦情報を生成する(ステップS107でYes、ステップS108)。出力部17は、生成された推薦情報を端末1に送信する(ステップS109)。
ステップS109の処理後、解析部41は、入力部16を介して端末1から受信する情報をモニタするとともに解析する。解析部41は、センサデータ等の解析によって、端末1のユーザがとった行動を把握して、行動yとする(ステップS110)。例えば、解析部41は、推薦情報を送信した端末1から取得したGPS(Global Positioning System)データなどを用いて端末1の位置を把握することにより、端末1のユーザが選択した行先を特定できる。更新処理部42は、解析部41で得られた行動yの情報を、ユーザ情報u、コンテキストc、推薦対象rとともに行動履歴情報51に格納することにより、行動履歴情報51を更新する(ステップS111)。
一方、ステップS107において推薦対象rが選出されなかったとする(ステップS107でNo)。この場合についても、解析部41は、入力部16を介して端末1から受信する情報を解析することによって端末1のユーザがとった行動yを特定する(ステップS112)。更新処理部42は、解析部41で得られた行動yの情報を、ユーザ情報u、コンテキストcとともに行動履歴情報51に格納することにより、行動履歴情報51を更新する(ステップS113)。
なお、図9の処理は一例であり、処理の順序は実装に応じて変更され得る。例えば、ステップS102とS103の順序は任意に変更され得る。さらに、ステップS104とS105の順序が変更されてもよい。
以上説明したように、第1の実施形態を用いると、端末1のユーザに知られている確率が低く、かつ、推薦すれば選ばれる確率が高い情報を提供できる。すなわち、情報処理装置10は、ユーザに対して、利用価値が高いと予測される情報を、端末1への推薦情報として提供することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、ユーザにとって価値の高い情報を選択するためにユーザ属性情報52を使用する場合について説明する。
図10は、ユーザ属性情報52の例を説明する図である。ユーザ属性情報52は、ユーザの識別情報に対応付けて、推薦情報の分類に使用可能な1つ以上のカテゴリの各々に対する各ユーザの興味の強さの指標値を記録している。図10に示す例では、スポーツ、芸術、グルメ、歴史、建築、自然などのカテゴリが含まれている。ユーザ属性情報52の各々のカテゴリについて0から1までの値を用いて各カテゴリへの興味の強さが表されており、指標値が大きいほどそのユーザの興味が強いことを示す。例えば、ユーザID=U0001のユーザはグルメに最も大きな興味があり、次にスポーツに興味があることが示されている。一方、ユーザID=U0002のユーザは建築や歴史に対する関心が強く、スポーツや芸術への興味が希薄であることが示されている。なお、ユーザ属性情報52に含まれる情報は各ユーザの興味を示す属性ベクトルとして使用できる。
図11は、第2の実施形態にかかる計算部60の例を説明する図である。第2の実施形態にかかる情報処理装置10では、ユーザ間の類似度を計算可能な計算部60が計算部30の代わりに使用される。なお、第2の実施形態でも、ユーザ識別部21、コンテキスト取得部22、特定部23、行動把握部40の動作は第1の実施形態と同様である。
計算部60は、実行確率取得部61、選択確率取得部62、既知確率演算部63、ユーザ類似度演算部64、選択確率推測部65、および、既知確率推測部66を備える。実行確率取得部61は、行動履歴情報51を参照することにより、各ユーザについて、コンテキストcにおいて推薦対象の行動xを実行する確率(Pi,C(x))を計算する。選択確率取得部62は、行動履歴情報51を参照することにより、各ユーザについて、コンテキストcにおいて推薦対象の行動xを知っているときに行動xを選択する確率(Pi,C(x|kx))を計算する。既知確率演算部63は、実行確率取得部61および選択確率取得部62での計算結果を用いて、各ユーザについての既知確率(Pi,C(kx))を計算する。ユーザ類似度演算部64は、ユーザ属性情報52を用いてユーザ間の興味の類似度(ユーザ類似度)を計算する。選択確率推測部65は、ユーザ類似度と各ユーザについての選択確率を用いて、推薦情報の提供先となるユーザuについての選択確率(Pu,C(x|kx))を推測する。既知確率推測部66は、ユーザ類似度と各ユーザについての既知確率を用いて、推薦情報の提供先となるユーザuについての既知確率(Pu,C(kx))を推測する。
選択確率推測部65で計算された選択確率、および、既知確率推測部66で計算された既知確率は、推薦情報生成部24に出力される。推薦情報生成部24では、入力された既知確率と選択確率を用いて推薦対象とする行動を選択し、推薦情報を生成する。推薦情報生成部24での処理は、第1の実施形態と同様である。
なお、図11には、既知確率と選択確率を求める際のデータの入出力の例を矢印で示しているが、矢印に示す以外の方向へのデータの入手出力や矢印が示されていない領域間でのデータの入出力も行われ得る。
図12は、第2の実施形態にかかる処理の例を説明するフローチャートである。なお、図12は処理の一例であり、処理の手順は実装に応じて変更され得る。例えば、ステップS11とS12の処理の順序は任意に変更され得る。ステップS13〜S15の処理の順序も任意に変更され得る。さらに、ステップS17とS18の順序は互いに変更され得る。
ユーザ識別部21は、ユーザuを識別する(ステップS11)。コンテキスト取得部22は、端末1から得られた情報や端末1から情報を受信した時刻の情報を用いて、コンテキストcを識別する(ステップS12)。なお、ユーザuやコンテキストcなどの識別処理は第1の実施形態と同様である。
ユーザ類似度演算部64は、ユーザ属性情報52を用いて、ユーザuと他のユーザiとの類似度wu,iを計算する(ステップS13)。ここで、ユーザuと他のユーザiとの類似度wu,iは、例えば、ユーザuについて得られる属性ベクトル(a)と、ユーザiについて得られる属性ベクトル(a)の内積S(a,a)として計算され得る。
実行確率取得部61は、履歴情報から全てのユーザiに関して推薦対象xの実行確率(Pi,C(x))を計算する(ステップS14)。選択確率取得部62は、履歴情報から全てのユーザiに関して推薦対象xを選択する確率(Pi,C(x|kx))を計算する(ステップS15)。既知確率演算部63は、実行確率取得部61と選択確率取得部62の計算結果を用いて、各ユーザに対して、推薦対象xについての既知確率(Pi,C(kx))を計算する(ステップS16)。ステップS16において、既知確率は式(6)から計算される。
Figure 2021022243
既知確率推測部66は、全てのユーザiに対するユーザuとの間のユーザ類似度(wu,i)とユーザiの既知確率(Pi,C(kx))を用いて、ユーザuの推薦対象xに対する既知確率(Pu,C(kx))を推測する(ステップS17)。このとき、既知確率推測部66は、式(7)に従って、推薦情報を通知するユーザuと他のユーザiの間の類似度を用いて各ユーザiの既知確率の重み平均をとることにより、ユーザuの既知確率(Pu,C(kx))を推測する。
Figure 2021022243
なお、式(7)において、類似度wu,iはS(a,a)である。式(7)に示すように重み平均が計算されるので、既知確率推測部66によって、ユーザuと興味の対象が似ているユーザiにとって既知の行動はユーザuにとって既知である可能性が高いと予測される。反対に、ユーザuと興味の対象が似ていないユーザiにとって既知の行動であっても、ユーザuにとっては既知ではない可能性があることも、既知確率の予測値に反映される。
選択確率推測部65は、全てのユーザiに対するユーザuとの間のユーザ類似度(wu,i)とユーザiの選択確率(Pi,C(x|kx))を用いて、ユーザuの推薦対象xに対する選択確率(Pu,C(x|kx))を推測する(ステップS18)。このとき、選択確率推測部65は、式(8)に従って、推薦情報を通知するユーザuと他のユーザiの間の類似度を用いて各ユーザiの選択確率の重み平均をとることにより、ユーザuの選択確率(Pu,C(x|kx))を推測する。
Figure 2021022243
式(8)に示すように重み平均が計算されるので、選択確率推測部65によって、ユーザuと興味の対象が似ているユーザiが選択する確率の高い行動は、ユーザuが選択する確率が高いと予測される。反対に、ユーザuと興味の対象が似ていないユーザiが選択しやすい行動であっても、ユーザuにとっては魅力が乏しいため選択されにくい可能性があることも、選択確率の予測値に反映される。
なお、図12のフローチャートに示す処理で得られた選択確率と既知確率を用いて、推薦情報生成部24により、推薦情報が生成される。ここで、第2の実施形態では、選択確率は、ユーザuと属性が近いユーザiの選択確率に近づくように式(8)を用いて計算されている。同様に、既知確率は、ユーザuと属性が近いユーザiの既知確率に近づくように式(7)を用いて計算されている。推薦情報生成部24は、このようにして得られた選択確率と既知確率を用いて、ユーザuが知らない確率が高く、かつ、ユーザuが選択する可能性の高い推薦情報を生成する。従って、第2の実施形態では、第1の実施形態よりもユーザuの嗜好に合った推薦情報を生成することができる。
<第3の実施形態>
図13は、第3の実施形態にかかる計算部70の例を説明する図である。計算部70は、実行確率取得部61、選択確率取得部62、ユーザ類似度演算部64、選択確率推測部65、実行確率推測部71、および、既知確率演算部72を備える。実行確率取得部61、選択確率取得部62、ユーザ類似度演算部64、選択確率推測部65で行われる処理は、第2の実施形態と同様である。
実行確率推測部71は、実行確率取得部61で計算された各ユーザiについての実行確率(Pi,C(x))とユーザ類似度を用いて、推薦情報の提供先となるユーザuについての実行確率(Pu,C(x))を推測する。このとき、実行確率推測部71は、例えば、式(9)を用いた重みづけを行うことができる。
Figure 2021022243
式(9)による重みづけが行われると、実行確率推測部71によって、ユーザuと興味の対象が似ているユーザiが実行する確率の高い行動は、ユーザuが実行する確率が高いと予測される。反対に、ユーザuと興味の対象が似ていないユーザiが実行しやすい行動であっても、ユーザuにとっては魅力が乏しいため実行されにくい可能性があることも、実行確率の予測値に反映される。
既知確率演算部72は、実行確率推測部71で計算されたユーザuについての実行確率を用いて既知確率(Pu,C(kx))を計算する。ここで、実行確率推測部71で計算された既知確率はユーザuの興味などを反映して計算された値である。このため、既知確率演算部72で計算されたユーザuについての既知確率は、ユーザuの興味などを反映して、ユーザuと興味などの指標値が似ているユーザiの既知確率に近い値になる。
選択確率推測部65で計算された選択確率、および、既知確率演算部72で計算された既知確率は、推薦情報生成部24に出力される。推薦情報生成部24では、入力された既知確率と選択確率を用いて推薦対象とする行動を選択し、推薦情報を生成する。推薦情報生成部24での処理は、第1の実施形態と同様である。
なお、図13には、既知確率と選択確率を求める際のデータの入出力の例を矢印で示しているが、矢印に示す以外の方向へのデータの入手出力や矢印が示されていない領域間でのデータの入出力も行われ得る。
図14は、第3の実施形態にかかる処理の例を説明するフローチャートである。図14のステップS21〜S25の処理は、図12を参照しながら説明したステップS11〜S15の処理と同様である。
実行確率推測部71は、全てのユーザiに対するユーザuとの間のユーザ類似度(wu,i)とユーザiの実行確率(Pi,C(x))を用いて、ユーザuの推薦対象xに対する実行確率(Pu,C(x))を推測する(ステップS26)。このとき、実行確率推測部71は、式(10)に従って、推薦情報を通知するユーザuと他のユーザiの間の類似度を用いて各ユーザiの実行確率の重み平均をとることにより、ユーザuの実行確率(Pu,C(x))を推測する。
Figure 2021022243
なお、式(10)において、類似度wu,iはS(a,a)である。式(10)によって重み平均が計算されるので、ユーザuと興味の対象が似ているユーザiが実行しやすい行動はユーザuが実行する可能性が高いと予測される。反対に、ユーザuと興味の対象が似ていないユーザiが実行する確率の高い行動であっても、ユーザuが実行する可能性が低い可能性があることも、実行確率の予測値に反映される。
選択確率推測部65は、全てのユーザiに対するユーザuとの間のユーザ類似度(wu,i)とユーザiの選択確率(Pi,C(x|kx))を用いて、ユーザuの推薦対象xに対する選択確率(Pu,C(x|kx))を推測する(ステップS27)。ステップS27の処理はステップS18の処理と同様である。このため、ユーザuと興味の対象が似ているユーザiが選択する確率の高い行動は、ユーザuの選択確率が高いと予測される。
既知確率演算部72は、ステップS26で得られた実行確率とステップS27で得られた選択確率を用いて、式(11)より、ユーザuが推薦対象xを知っている確率を計算する(ステップS28)。
Figure 2021022243
なお、図14は処理の一例であり、処理の手順は実装に応じて変更され得る。例えば、ステップS21とS22の処理の順序は任意に変更され得る。ステップS23〜S25の処理の順序も任意に変更され得る。
第3の実施形態においても第2の実施形態と同様にユーザの興味を考慮して選択確率や実行確率が求められる。このため、第3の実施形態でもユーザuの嗜好に合った推薦情報を生成することができる。なお、第3の実施形態では、既知確率は全てのユーザについては計算されず、ユーザuについてのみ計算される。このため、第3の実施形態では、第2の実施形態よりも計算量を削減でき、情報処理装置10の処理負担を軽減できる。
<第4の実施形態>
図15は、第4の実施形態にかかる計算部80の例を説明する図である。計算部80は、選択確率予測モデル学習部81、既知確率予測モデル学習部82、選択確率予測モデル格納部83、既知確率予測モデル格納部84、選択確率予測部85、および、既知確率予測部86を有する。なお、計算部80のうち、選択確率予測モデル格納部83と既知確率予測モデル格納部84は、メモリ102および記憶装置106(図3)によって実現され得る。計算部80は、さらに、実行確率取得部61、選択確率取得部62、および、既知確率演算部63を備える。実行確率取得部61、選択確率取得部62、および、既知確率演算部63で行う処理は、第2の実施形態と同様である。
選択確率予測モデル学習部81は、選択確率取得部62で得られた選択確率の値を機械学習することにより選択確率予測モデルを生成する。なお、選択確率予測モデルの生成の際の学習処理の方法としては既知の任意の方法が適用され得る。選択確率予測モデルは、ユーザIDの入力に応じてそのユーザIDで識別されるユーザがコンテキストcで行動xを選択する確率の予測値を出力可能なモデルである。選択確率予測モデル学習部81は、生成した選択確率予測モデルを、選択確率予測モデル格納部83に格納する。
既知確率予測モデル学習部82は、既知確率演算部63で得られた既知確率の値を機械学習することにより既知確率予測モデルを生成する。なお、既知確率予測モデルの生成の際の学習処理の方法としては既知の任意の方法が適用され得る。既知確率予測モデルは、ユーザIDの入力に応じてそのユーザIDで識別されるユーザがコンテキストcで行動xを選択肢として認識する確率(既知確率)の予測値を出力可能なモデルである。既知確率予測モデル学習部82は、生成した既知確率予測モデルを、既知確率予測モデル格納部84に格納する。
選択確率予測部85は、選択確率予測モデルを用いて、選択確率の予測値を求める。既知確率予測部86は、既知確率予測モデルを用いて、既知確率の予測値を求める。なお、選択確率予測部85および既知確率予測部86には、推薦情報を提供するユーザの情報がユーザ識別部21から入力され、さらに、ユーザcの状況を表すコンテキストcがコンテキスト取得部22から入力されるものとする。
選択確率予測部85で予測された選択確率、および、既知確率予測部86で予測された既知確率は、推薦情報生成部24に出力される。推薦情報生成部24では、入力された既知確率と選択確率を用いて推薦対象とする行動を選択し、推薦情報を生成する。推薦情報生成部24での処理は、第1の実施形態と同様である。
なお、図15は、説明を分かりやすくするために、既知確率予測モデルおよび選択確率予測モデルの生成時のデータの入出力の例と、得られた既知確率予測モデルおよび選択確率予測モデルを用いた予測処理の際のデータの入出力を矢印で示しているに過ぎない。図15の矢印に示す以外の方向へのデータの入手出力や矢印が示されていない領域間でのデータの入出力も行われ得る。
図16は、第4の実施形態での学習処理の例を説明するフローチャートである。なお、図16は処理の一例であり、処理の手順は実装に応じて変更され得る。例えば、ステップS31とS32の処理の順序は任意に変更され得るし、ステップS31とS32の処理が並行して行われても良い。さらに、ステップS34とS35の順序は互いに変更され得るし、ステップS34とS35の処理が並行して行われても良い。
実行確率取得部61は、行動履歴情報51から全てのユーザu、コンテキストc、および、推薦対象xに関して、実行確率Pu,C(x)を取得する(ステップS31)。選択確率取得部62は、行動履歴情報51から、全てのユーザu、コンテキストc、および、推薦対象xに関して、選択確率Pu,C(x|kx)を取得する(ステップS32)。既知確率演算部63は、実行確率取得部61で計算された実行確率と選択確率取得部62で計算された選択確率を用いて、全てのユーザu、コンテキストc、および、推薦対象xに関して、既知確率Pu,C(kx)を計算する(ステップS33)。ステップS33において、既知確率は式(12)で計算される。
Figure 2021022243
既知確率予測モデル学習部82は、全てのユーザu、コンテキストc、推薦対象xに関する既知確率Pu,C(kx)を用いて、既知確率予測モデルを学習し、得られた既知確率予測モデルを既知確率予測モデル格納部84に格納する(ステップS34)。一方、選択確率予測モデル学習部81は、全てのユーザu、コンテキストc、推薦対象xに関する選択確率Pu,C(x|kx)を用いて、選択確率予測モデルを学習し、得られた選択確率予測モデルを選択確率予測モデル格納部83に格納する(ステップS35)。
図17は、第4の実施形態での予測処理の例を説明するフローチャートである。なお、図17は処理の一例であり、処理の順序等は実装に応じて変更され得る。例えば、ステップS41とS42の順序は任意に変更され得るし、ステップS41とS42の処理は並行して行われ得る。さらに、ステップS43とS44の順序は任意に変更され得るし、ステップS43とS44の処理は並行して行われ得る。
ユーザ識別部21は、ユーザuを識別する(ステップS41)。コンテキスト取得部22は、端末1から得られた情報や端末1から情報を受信した時刻の情報を用いて、コンテキストcを識別する(ステップS42)。なお、ユーザuやコンテキストcなどの識別処理は第1の実施形態と同様である。
既知確率予測部86は、既知確率予測モデルと、ユーザu、コンテキストcの情報を用いて、ユーザuが推薦対象xを知っている確率Pu,C(kx)を予測する(ステップS43)。選択確率予測部85は、選択確率予測モデルと、ユーザu、コンテキストcの情報を用いて、ユーザuが推薦対象xを選択する確率Pu,C(x|kx)を予測する(ステップS44)。
その後、図17のフローチャートに示す処理で得られた選択確率と既知確率を用いて、推薦情報生成部24により、推薦情報が生成される。ここで、第4の実施形態では、機械学習によって生成した既知確率予測モデルと選択確率予測モデルを使用して、コンテキストcにおけるユーザuの行動xに対する既知確率と選択確率を確度よく予測することができる。確度の高い既知確率と選択確率を用いて、ユーザuが知らない確率が高く、かつ、ユーザuがコンテキストcにおいて既知であれば選択する確率の高い行動を正確に予測することができる。すなわち、第4の実施形態を用いて、図8の領域αにプロットされる行動を推薦対象とすることができる。従って、第4の実施形態によって、ユーザuにとって有益な情報を提供できる。
<第5の実施形態>
図18は、第5の実施形態にかかる計算部90の例を説明する図である。計算部90は、実行確率予測モデル学習部91、実行確率予測モデル格納部92、実行確率予測部93、および、既知確率演算部94を備える。さらに、計算部90は、実行確率取得部61、選択確率取得部62、選択確率予測モデル学習部81、選択確率予測モデル格納部83、および、選択確率予測部85も備える。実行確率取得部61と選択確率取得部62で行われる処理は第2の実施形態と同様である。さらに、選択確率予測モデル学習部81、選択確率予測モデル格納部83、および、選択確率予測部85で行われる処理は第4の実施形態と同様である。
実行確率予測モデル学習部91は、実行確率取得部61で得られた実行確率の値を機械学習することにより実行確率予測モデルを生成する。なお、実行確率予測モデルの生成の際の学習処理の方法としては既知の任意の方法が適用され得る。実行確率予測モデルは、ユーザIDの入力に応じてそのユーザIDで識別されるユーザがコンテキストcで行動xを実行する確率の予測値を出力可能なモデルである。実行確率予測モデル学習部91は、生成した実行確率予測モデルを、実行確率予測モデル格納部92に格納する。なお、実行確率予測モデル格納部92は、メモリ102および記憶装置106(図3)によって実現され得る。
実行確率予測部93は、実行確率予測モデルを用いて、実行確率の予測値を求める。実行確率予測部93には、推薦情報を提供するユーザの情報がユーザ識別部21から入力され、さらに、ユーザcの状況を表すコンテキストcがコンテキスト取得部22から入力されるものとする。実行確率予測部93は、実行確率の予測値を既知確率演算部94に出力する。
既知確率演算部94は、実行確率予測部93から実行確率の予測値Pu,C(x)を取得するとともに、選択確率予測部85から選択確率の予測値Pu,C(x|kx)を取得する。既知確率演算部94は、実行確率の予測値Pu,C(x)を選択確率の予測値Pu,C(x|kx)で割ったときに得られる商を、既知確率Pu,C(kx)として計算する。
選択確率予測部85で予測された選択確率、および、既知確率演算部94で計算された既知確率は、推薦情報生成部24に出力される。推薦情報生成部24では、入力された既知確率と選択確率を用いて推薦対象とする行動を選択し、推薦情報を生成する。推薦情報生成部24での処理は、第1の実施形態と同様である。
なお、図18は、説明を分かりやすくするために、実行確率予測モデルおよび選択確率予測モデルの生成時のデータの入出力の例と、得られた実行確率予測モデルおよび選択確率予測モデルを用いた予測処理の際のデータの入出力を矢印で示しているに過ぎない。従って、図18の矢印に示す以外の方向へのデータの入手出力や矢印が示されていない領域間でのデータの入出力も行われ得る。
図19は、第5の実施形態での学習処理の例を説明するフローチャートである。なお、図19は処理の一例であり、処理の手順は実装に応じて変更され得る。例えば、ステップS51とS52の処理の順序は任意に変更され得るし、ステップS51とS52の処理が並行して行われても良い。さらに、ステップS53とS54の順序は互いに変更され得るし、ステップS53とS54の処理が並行して行われても良い。ステップS51〜S52の処理は、図16のステップS31〜S32と同様に行われる。
実行確率予測モデル学習部91は、全てのユーザu、コンテキストc、推薦対象xに関する実行確率Pu,C(x)を用いて、実行確率予測モデルを学習し、得られた実行確率予測モデルを実行確率予測モデル格納部92に格納する(ステップS53)。一方、選択確率予測モデル学習部81は、全てのユーザu、コンテキストc、推薦対象xに関する選択確率Pu,C(x|kx)を用いて、選択確率予測モデルを学習し、得られた選択確率予測モデルを選択確率予測モデル格納部83に格納する(ステップS54)。
図20は、第5の実施形態での予測処理の例を説明するフローチャートである。なお、図20は処理の一例であり、処理の順序等は実装に応じて変更され得る。例えば、ステップS61とS62の順序は任意に変更され得るし、ステップS61とS62の処理は並行して行われ得る。さらに、ステップS63とS64の順序は任意に変更され得るし、ステップS63とS64の処理は並行して行われ得る。
ユーザ識別部21は、ユーザuを識別する(ステップS61)。コンテキスト取得部22は、端末1から得られた情報や端末1から情報を受信した時刻の情報を用いて、コンテキストcを識別する(ステップS62)。ユーザuやコンテキストcなどの識別処理は第1の実施形態と同様である。
実行確率予測部93は、実行確率予測モデルと、ユーザu、コンテキストcの情報を用いて、ユーザuの推薦対象xの実行確率Pu,C(x)を予測する(ステップS63)。選択確率予測部85は、選択確率予測モデルと、ユーザu、コンテキストcの情報を用いて、ユーザuが推薦対象xを選択する確率Pu,C(x|kx)を予測する(ステップS64)。既知確率演算部94は、実行確率予測部93と選択確率予測部85での予測結果を用いて、Pu,C(kx)=Pu,C(x)/Pu,C(x|kx)の演算を行う。この処理により、既知確率演算部94は、ユーザuが推薦対象xを知っている確率Pu,C(kx)を予測する(ステップS65)。
その後、図20のフローチャートに示す処理で得られた選択確率と既知確率を用いて、推薦情報生成部24により、推薦情報が生成される。第5の実施形態では、機械学習によって生成した実行確率予測モデルと選択確率予測モデルを使用して、コンテキストcにおけるユーザuが行動xを実行する確率と選択確率を確度よく予測することができる。確度の高い実行確率と選択確率を用いて、ユーザuが知らない確率が高く、かつ、ユーザuがコンテキストcにおいて既知であれば選択する確率の高い行動を正確に予測することができる。従って、第5の実施形態によって、ユーザuにとって有益な情報を提供できる。また、第5の実施形態では、既知確率はユーザuについてのみ計算するので、第4の実施形態に比べて計算量が削減される。従って、情報処理装置10の処理負担は第4の実施形態よりも小さい。
<変形例>
なお、実施形態は上記に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
(1)推薦対象とする行動の選択方法の変形例
以上の説明では、既知確率と選択確率の閾値処理をして、ユーザの既知確率が低くて選択確率の高い領域(図8のαの領域)にプロットされる行動を推薦対象として決定する例を説明したが、推薦対象の決定方法は実装に応じて変更され得る。
例えば、ユーザが現在知らない確率と選択される確率の積(式(13))が最大となるxを推薦対象としても良い。
Figure 2021022243
また、情報処理装置10は、ユーザから見た相対エントロピーの期待値を最大化するxを推薦しても良い。たとえ選択されないとしても、ユーザを迷わせるような提案は、ユーザにとって価値のある提案であるためである。また、ユーザが迷う状況下では、相対エントロピーの期待値が上昇する。例えば、推薦された行動xがユーザにとって既知である場合、行動xが推薦されたことによってユーザが選択のために迷うことはないので、エントロピーの上昇は0である。次に、推薦された行動xがユーザにとって未知である場合について述べる。推薦情報が提示される前は、選択する確率Pu,C(x)と選択しない確率
Figure 2021022243
の確率分布
Figure 2021022243
は(0,1)である。しかし、行動xが推薦されると、ユーザは行動xを選択するか迷うので、確率分布
Figure 2021022243
は(Pu,C(x|kx),1−Pu,C(x|kx))のようになる。ここで相対エントロピーをD(u,c,x)とすると、D(u,c,x)は式(14)で表される。
Figure 2021022243
なお、式(14)において、MIN_PROBは、計算の便宜上設定する確率の最小値である。従って、コンテキストcにおいてユーザuに行動xを勧めることによるエントロピー上昇の期待値Ex(D(u,c,x))は式(15)で表される。
Figure 2021022243
図21は、相対エントロピーの期待値、既知確率、および、選択確率の関係の例を説明する図である。図21の縦軸は相対エントロピーの期待値Ex(D(u,c,x))である。また、図21のPu,C(kx)はユーザuがコンテキストcにおいて行動xを知っている確率であり、Pu,C(x|kx)はユーザuがコンテキストcにおいて行動xを選択する確率である。従って、推薦情報生成部24は、図21に示すような相対エントロピーの変動を計算することにより、相対エントロピーの期待値が最大となる行動xを推薦対象に選択することができる。
(2)ユーザの知識や思考の変更に対応するための変形例
第1〜第5の実施形態のいずれにおいても、行動履歴情報51中の情報の全てを均等に扱わず、推薦情報を作成する時点から遡って一定の回数以内に含まれる推薦情報を重視して計算を行っても良い。例えば、ユーザuのコンテキストcにおいての前回の推薦処理で計算した選択確率Pu,C(x|kx)をP’u,C(x|kx)とし、一定回数をNとする。また、ユーザuのコンテキストcにおいての今回の推薦から遡った処理回数をnとする。
今回の推薦から遡った処理回数nがN以下の場合、今回の選択確率は式(16)で計算される。
Figure 2021022243
ここで、nra(u,c,x)は、コンテキストcにおいてxを推薦されたユーザuがxを実施した回数である。式(16)の計算は図7などを参照しながら説明した計算と同様である。式(16)の右辺の分母の値
Figure 2021022243
は、コンテキストcにおいてxが推薦された回数である。
一方、今回の推薦から遡った処理回数nが所定の回数Nを超えると、今回の選択確率は式(17)で計算される。
Figure 2021022243
式(17)において、γは学習率であり、0<γ<1である。また、yは、ユーザuの選択結果を示す値である。ユーザuが推薦したxを選択した場合はy=1であり、ユーザuが推薦したxを選択しない場合はy=0である。
このように、行動履歴情報51に含まれているデータのうちで比較的新しいデータの重みを強くすることにより、情報処理装置10は、ユーザuの知識や嗜好の変化に柔軟に対応できるようになる。
(3)その他
なお、第2〜第5の実施形態でも、第1の実施形態と同様に行動把握部40による行動履歴情報51の更新が実行されるので、更新後の行動履歴情報51によって、次回以降の推薦処理が行われる。従って、いずれの実施形態においても、推薦処理の処理回数の増加に従って、行動履歴情報51に記録されている情報量が増大し、より適切な推薦処理を行いやすくなる。
第4および第5の実施形態において、機械学習のための学習データを生成する際に、ユーザの類似度も用いるように変形されても良い。この場合、第4および第5の実施形態にかかる情報処理装置10もユーザ属性情報52を有する。また、機械学習によって得られた既知確率予測モデル、選択確率予測モデル、実行確率予測モデルなどを用いた予測を行う場合にも、ユーザの類似度が使用されるように変形されても良い。
行動履歴情報51に含まれているデータ数が少ない場合には、行動履歴情報51に含まれている情報が少ないことから偏った情報が推薦対象に選択されないように計算式が適宜修正され得る。例えば、所定のデータ量が行動履歴情報51に含まれていない場合、情報処理装置10は、推測値として各個人の選択確率や既知確率を用いる代わりに、選択確率や既知確率の平均値を用いても良い。また、情報処理装置10は、行動履歴情報51中のログの量が少ないときに大きな値になるような修正項を、選択確率や既知確率の計算式に含めても良い。
以上の説明で示したテーブルなどは一例であり、実装に応じて変更され得る。例えば、行動履歴情報51やユーザ属性情報52に含まれている情報要素は実装に応じて変更され得る。
さらに、情報処理装置10は、ユーザの端末1との間で通信を行う装置ではなく、ユーザが直接アクセスする装置であっても良い。例えば、情報処理装置10がインフォメーションセンターに設置されており、ユーザからの入力に応じてディスプレイなどに推薦情報が表示されても良い。この場合、ユーザの行動のフィードバックは、ユーザからの入力が使用される。例えば、情報処理装置10は、推薦情報の画面の表示とともに、選択する行動を回答するためのアンケート画面を出力するように変更され得る。この場合、アンケート画面からの入力を行動把握部40が解析し、行動履歴情報51を更新する。
1 端末
2 推薦システム
5 サーバ
6 ネットワーク
10 情報処理装置
15 入出力処理部
16 入力部
17 出力部
20 制御部
21 ユーザ識別部
22 コンテキスト取得部
23 特定部
24 推薦情報生成部
30、60、70、80、90 計算部
31、66 既知確率推定部
32、65 選択確率推定部
40 行動把握部
41 解析部
42 更新処理部
50 記憶部
51 行動履歴情報
52 ユーザ属性情報
61、87 実行確率取得部
62、88 選択確率取得部
63、72、89、94 既知確率演算部
64 ユーザ類似度演算部
71 実行確率推測部
81 選択確率予測モデル学習部
82 既知確率予測モデル学習部
83 選択確率予測モデル格納部
84 既知確率予測モデル格納部
85 選択確率予測部
86 既知確率予測部
91 実行確率予測モデル学習部
92 実行確率予測モデル格納部
93 実行確率予測部
101 プロセッサ
102 メモリ
103 入力装置
104 出力装置
105 バス
106 記憶装置
107 可搬記憶媒体駆動装置
108 可搬記憶媒体
109 ネットワークインタフェース

Claims (8)

  1. 過去に実行された行動と前記行動が実行された状況を対応付けた行動履歴情報を記憶する記憶部と、
    推薦情報の要求と前記推薦情報を使用するユーザの置かれた状況を示す状況情報が入力されると、前記状況情報が示す状況に対応付けられた1つ以上の行動を特定する特定部と、
    特定された前記1つ以上の行動の各々について、当該行動が前記ユーザの選択肢にある確率を表す第1の確率、および、当該行動が前記選択肢にある場合に当該行動を前記ユーザが選択する確率である第2の確率を計算する計算部と、
    前記1つ以上の行動のうちで、相対的に前記第1の確率が低く、かつ、相対的に前記第2の確率が高い行動を、前記推薦情報として出力する出力部
    を備えることを特徴とする推薦システム。
  2. 前記行動履歴情報は、前記行動履歴情報に含まれる行動が実行される前に、当該行動を実行した実行者に推薦した推薦情報の履歴を含み、
    前記計算部は、前記行動履歴情報を参照することにより、
    計算処理の対象とする対象行動に対する前記第2の確率を、前記状況情報が表す状況で前記対象行動を推薦した場合に前記対象行動が選択された確率として計算し、
    前記対象行動に対する前記第1の確率を、前記状況情報が表す状況で前記対象行動が実行された確率を前記対象行動についての前記第2の確率で割ったときの商として計算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の推薦システム。
  3. 前記行動履歴情報は、前記行動履歴情報に記録された行動の各々について当該行動を実行した実行者の情報と前記実行者に推薦した推薦情報をさらに含み、
    前記計算部は、
    前記行動履歴情報に記録された行動の各々について、前記実行者と当該行動が実行されたときの状況の組み合わせごとに、当該状況で当該行動を推薦した場合に前記当該実行者によって当該行動が選択された選択確率を機械学習して、選択確率予測モデルを生成し、
    前記ユーザの情報と前記状況情報の組み合わせについて前記選択確率予測モデルから得られる予測値を前記第2の確率とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の推薦システム。
  4. 前記計算部は、
    前記行動履歴情報に記録された行動の各々について、前記実行者と当該行動が実行されたときの状況の組み合わせごとに、当該行動が実行された確率を前記選択確率で割ったときの商を前記実行者が当該行動を知っていた確率として機械学習して、既知確率予測モデルを生成し、
    前記ユーザの情報と前記状況情報の組み合わせについて前記既知確率予測モデルから得られる予測値を前記第1の確率とする
    ことを特徴とする請求項3に記載の推薦システム。
  5. 前記推薦情報が出力された後に前記推薦情報の出力先から入力された情報を解析することにより、前記ユーザが実行した行動を判定する解析部と、
    前記解析部で得られた解析結果を用いて前記行動履歴情報を更新する更新処理部
    をさらに含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の推薦システム。
  6. 前記行動履歴情報は、前記行動履歴情報に記録された行動の各々について当該行動を実行した実行者の情報を含み、
    前記記憶部は、前記行動履歴情報に含まれる前記実行者の各々について、前記推薦情報の分類に使用可能な1つ以上のカテゴリの各々に対する興味の強さの指標値を記録した属性情報を記憶するとともに、前記ユーザについての前記指標値も記憶し、
    前記計算部は、処理対象の行動について前記第2の確率を求める際に、前記属性情報に含まれる前記指標値の傾向が前記ユーザの前記指標値の傾向と異なる第1の実行者が前記処理対象の行動を選択する確率よりも、前記指標値の傾向が前記ユーザの前記指標値の傾向と類似した第2の実行者が前記処理対象の行動を選択する確率に近い値に前記第2の値を計算する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の推薦システム。
  7. 推薦情報の要求と前記推薦情報を使用するユーザの置かれた状況を示す状況情報が入力されると、過去に実行された行動と前記行動が実行された状況を対応付けた行動履歴情報を参照することにより、前記状況情報が示す状況に対応付けられた1つ以上の行動を特定し、
    特定された前記1つ以上の行動の各々について、当該行動が前記ユーザの選択肢にある確率を表す第1の確率、および、当該行動が前記選択肢にある場合に当該行動を前記ユーザが選択する確率である第2の確率を計算し、
    前記1つ以上の行動のうちで、相対的に前記第1の確率が低く、かつ、相対的に前記第2の確率が高い行動を、前記推薦情報として出力する
    処理を情報処理装置に行わせることを特徴とする推薦制御プログラム。
  8. 推薦情報の要求と前記推薦情報を使用するユーザの置かれた状況を示す状況情報が入力されると、過去に実行された行動と前記行動が実行された状況を対応付けた行動履歴情報を参照することにより、前記状況情報が示す状況に対応付けられた1つ以上の行動を特定し、
    特定された前記1つ以上の行動の各々について、当該行動が前記ユーザの選択肢にある確率を表す第1の確率、および、当該行動が前記選択肢にある場合に当該行動を前記ユーザが選択する確率である第2の確率を計算し、
    前記1つ以上の行動のうちで、相対的に前記第1の確率が低く、かつ、相対的に前記第2の確率が高い行動を、前記推薦情報として出力する
    処理を情報処理装置が行うことを特徴とする推薦制御方法。
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