JP2021021923A - カメラ装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラユニットの回転直後において、鮮明な映像を得ることができない可能性を低くすることができるカメラ装置、制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】カメラ装置1は、カメラユニット3、可動ユニット、固定ユニット、回転駆動部204、受信部201及び駆動制御部202を備える。カメラユニット3は、オートフォーカス機能を有する。可動ユニットは、カメラユニット3を保持する。固定ユニットは、可動ユニットが回転可能となるように可動ユニットを支持する。回転駆動部204は、可動ユニットを回転可能とする、受信部201は、カメラユニットの回転に係る回転指示を指示装置7から受信する。駆動制御部202は、受信部201が受信した回転指示に応じたカメラユニット3の回転の制御を検出するすると、オートフォーカス機能が有効である場合には、オートフォーカス機能が低下するようにカメラユニット3を制御する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般にカメラ装置、制御方法及びプログラムに関し、より詳細にはフォーカス制御を行うカメラ装置、制御方法及びプログラムに関する。
従来、カメラモジュール(カメラユニット)を回転可能とするカメラ装置が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1では、駆動対象であるカメラモジュールを保持する可動ユニットと、互いに直交する第1軸、第2軸及び第3軸のそれぞれを中心として回転可能に可動ユニットを保持する固定ユニットと、第1軸、第2軸及び第3軸の各々を中心として可動ユニットを回転駆動させる駆動部と、を備えるカメラ装置が記載されている。
国際公開第2018/051918号
カメラモジュールがオートフォーカス機能を有している場合、オートフォーカス機能により自動でフォーカスを行っているときに、カメラモジュールが回転するとカメラモジュールの視点が変化するため撮像された映像が乱れる場合がある。この場合、ピントが固定されず、カメラモジュールの回転直後において鮮明な映像を得ることができない可能性がある。
本開示は上記課題に鑑みてなされ、カメラユニットの回転直後において、鮮明な映像を得ることができない可能性を低くすることができるカメラ装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るカメラ装置は、カメラユニットと、可動ユニットと、固定ユニットと、駆動部と、受信部と、制御部と、を備える。前記カメラユニットは、レンズのフォーカスを制御するオートフォーカス機能を有する。前記可動ユニットは、前記カメラユニットを保持する。前記固定ユニットは、前記可動ユニットが回転可能となるように前記可動ユニットを支持する。前記駆動部は、前記可動ユニットを回転可能とするために、前記可動ユニットに設けられた駆動磁石、及び前記固定ユニットに前記駆動磁石と対応するように設けられたコイルを有する。前記受信部は、前記カメラユニットの回転に係る回転指示を外部から受信する。前記制御部は、前記受信部が受信した前記回転指示に応じた前記カメラユニットの回転の制御を検出し、かつ前記オートフォーカス機能が有効である場合には、前記オートフォーカス機能が低下するように前記カメラユニットを制御する。
本開示の一態様に係る制御方法は、カメラ装置に用いられる。前記カメラ装置は、カメラユニットと、可動ユニットと、固定ユニットと、駆動部と、を備える。前記カメラユニットは、レンズのフォーカスを制御するオートフォーカス機能を有する。前記可動ユニットは、前記カメラユニットを保持する。前記固定ユニットは、前記可動ユニットが回転可能となるように前記可動ユニットを支持する。前記駆動部は、前記可動ユニットを回転可能とするために、前記可動ユニットに設けられた駆動磁石、及び前記固定ユニットに前記駆動磁石と対応するように設けられたコイルを有する。前記制御方法は、受信ステップと、制御ステップと、を含む。前記受信ステップは、前記カメラユニットの回転に係る回転指示を外部から受信する。前記制御ステップは、前記受信ステップで受信した前記回転指示に応じた前記カメラユニットの回転の制御を検出し、かつ前記オートフォーカス機能が有効である場合には、前記オートフォーカス機能が低下するように前記カメラユニットを制御する。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、前記制御方法を実行させるためのプログラムである。
本開示によると、カメラユニットの回転直後において、鮮明な映像を得ることができない可能性を低くすることができる。
図1は、実施形態1に係るカメラ装置の構成を説明するブロック図である。 図2Aは、同上のカメラ装置の斜視図である。図2Bは、同上のカメラ装置のX−X断面図である。 図3は、同上のカメラ装置の分解斜視図である。 図4は、同上のカメラ装置が備える可動ユニットの分解斜視図である。 図5は、同上のカメラ装置においてカメラユニットが中立状態である場合のカメラ装置を平面視したときの模式的な図である。 図6は、同上のカメラ装置についての図6に示すX1−X1断面図である。 図7は、同上のカメラ装置においてカメラユニットがチルティング方向に回転した場合のカメラ装置を平面視したときの模式的な図である。 図8は、同上のカメラ装置についての図7に示すX2−X2断面図である。 図9は、同上のカメラ装置が行う切替動作を説明する図である。 図10は、同上のカメラ装置が行う制振動作を説明する図である。 図11は、同上のカメラ装置がオートフォーカス機能を有効から無効、又は無効から有効に切り替えるタイミングを説明する図である。 図12は、実施形態2に係るカメラ装置の構成を説明するブロック図である。 図13は、同上のカメラ装置が行う切替動作を説明する図である。 図14は、実施形態2における変形例1に係るカメラ装置の構成を説明するブロック図である。
以下に説明する各実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。以下の実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態1)
以下、本実施形態に係るカメラ装置1について、図1〜図11を用いて説明する。
(1)概要
実施形態1におけるカメラシステムは、カメラ装置1と指示装置7から構成される。カメラ装置1は、アクチュエータ2とカメラユニット3とを備え、映像を撮像する。アクチュエータ2は、カメラユニット3を回転可能に構成されている。
指示装置7は、カメラ装置1が撮像する映像をユーザが確認したい方向にカメラ装置1に対してフレーミング操作する装置である。指示装置7は、パーソナルコンピュータ(以後、PC)又は無線コントローラ等である。例えば、無線コントローラのレバー操作等により、レバーの傾きに応じたフレーミング角度を逐次指示する。無線コントローラのレバー操作等が行われない場合には、カメラ装置1に指示(回転指示)は送信されない。ここで、フレーミング角度とは、カメラユニット3の回転角度、より詳細には、後述する光軸1aを傾ける角度量である。
アクチュエータ2は、指示装置7からの回転指示に応じてカメラユニット3を回転させる。
(2)構成
カメラ装置1は、例えば可搬型のカメラであり、図1〜図3に示すように、アクチュエータ2とカメラユニット3とを備える。
カメラユニット3は、撮像素子3aと、撮像素子3aの撮像面に被写体像を結像させるレンズ3bと、レンズ3bを保持するレンズ鏡筒3cとを含み、撮像素子3aの撮像面に形成された映像を電気信号に変換する。またカメラユニット3には、複数のケーブルがコネクタを介して電気的に接続されている。本実施形態では、複数のケーブルは長さが同一である細線の同軸ケーブルであり、その本数は40本である。複数のケーブル(40本のケーブル)は、10本ずつの4つのケーブル束11に分けられている。なお、ケーブルの本数(40本)は一例であって、この本数に限定する趣旨ではない。カメラユニット3は、複数のケーブルのうち少なくとも1つ以上のケーブルを用いて、撮像素子3aが生成した電気信号を外部に設けられた画像処理回路(外部回路)に送信する。
カメラユニット3は、レンズ3bから入力された像を映像として出力するためのユニットであって、被写体にピントを自動で合わすオートフォーカス機能を有している。
アクチュエータ2は、図2A、図3に示すように、アッパーリング4、可動ユニット10、固定ユニット20、脱落防止部80及びプリント基板90を備える。
可動ユニット10は、カメラホルダ40と、可動ベース部41とを有している(図3参照)。また、固定ユニット20は、可動ユニット10との間に隙間を設けて可動ユニット10を嵌め合せる。可動ユニット10は、固定ユニット20に対して、カメラユニット3のレンズの光軸1aを中心に回転(ローリング)する。また、可動ユニット10は、固定ユニット20に対して、光軸1aに直交する軸1b及び軸1cのそれぞれを中心に回転する。ここで、軸1b、軸1cは、可動ユニット10が回転していない状態において可動ユニット10を固定ユニット20に嵌め合せる嵌合方向に直交している。さらに、軸1b、軸1cは、互いに直交している。なお、可動ユニット10の詳細な構成については後述する。カメラユニット3は、カメラホルダ40に取り付けられている。可動ベース部41の構成については、後述する。可動ユニット10が回転することでカメラユニット3を回転させることができる。なお、本実施形態では、光軸1aが軸1b及び軸1cの双方と直交している場合に、可動ユニット10(カメラユニット3)は中立状態であると定義する。また、軸1bを中心として可動ユニット10(カメラユニット3)が回転する方向をチルティング方向と、軸1cを中心として可動ユニット10(カメラユニット3)が回転する方向をパンニング方向と、それぞれ定義する。さらに、光軸1aを中心として可動ユニット10(カメラユニット3)が回転(ローリング)する方向をローリング方向と定義する。例えば、図5〜図8に示すように、カメラユニット3が中立状態である場合の光軸1aと地面H1とが平行となるようにカメラ装置1は設置されているとする。この場合、チルティング方向とは、上方、下方に回転する方向であり、パンニング方向とは、地面H1と平行な方向である。また、チルティング方向に回転する場合、上方に回転した場合の角度を正の値とし、下方に回転した場合の角度を負の値とする。パンニング方向に回転する場合、カメラユニット3のレンズ3bを正面から見た場合(図5参照)、右方に回転した場合の角度を正の値とし、左方に回転した場合の角度を負の値とする。
固定ユニット20は、連結部50と本体部51とを含んでいる(図3参照)。
連結部50は、中央部位から4つの連結棒が延びて設けられている。4つの連結棒のそれぞれは、互いに隣り合う連結棒と略直交している。また、4つの連結棒のそれぞれは、先端部位が、中央部位よりも下方となるように湾曲している。連結部50は、本体部51との間に可動ベース部41を挟み込み、本体部51にねじ止めされる。具体的には、4つの連結棒の先端部が本体部51にねじ止めされる。
固定ユニット20は、可動ユニット10を電磁駆動で回転可能とするために、一対の第1コイルユニット52と、一対の第2コイルユニット53とを有している(図3参照)。一対の第1コイルユニット52は、軸1bを中心として可動ユニット10を回転させ、一対の第2コイルユニット53は、軸1cを中心として可動ユニット10を回転させる。
各第1コイルユニット52は、磁性材料で形成された第1磁気ヨーク710と、駆動コイル720,730と、磁気ヨークホルダ740,750とを有している(図3参照)。各第1磁気ヨーク710は、回転の中心点510を中心とする円弧形状である(図2B参照)。軸1bを巻方向として後述する一対の第1駆動磁石620がローリング方向に回転駆動するように各第1磁気ヨーク710に導線が巻き付けられて駆動コイル730が形成されている。各第1磁気ヨーク710に駆動コイル730が設けられた後、各第1磁気ヨーク710の両側に磁気ヨークホルダ740、750を、ねじで固定する。その後、可動ユニット10が中立状態である場合の光軸1aを巻方向として一対の第1駆動磁石620がチルティング方向に回転駆動するように各第1磁気ヨーク710に導線が巻き付けられて駆動コイル720が形成されている。そして、各第1コイルユニット52を、カメラユニット3側から見て軸1cに沿って対向するように、ねじでアッパーリング4と本体部51とに固定する(図2A、図3参照)。
各第2コイルユニット53は、磁性材料で形成された第2磁気ヨーク711と、駆動コイル721,731と、磁気ヨークホルダ741,751とを有している(図3参照)。各第2磁気ヨーク711は、第1磁気ヨーク710と同様に、回転の中心点510を中心とする円弧形状である。軸1cを巻方向として後述する第2駆動磁石621がローリング方向に回転駆動するように各第2磁気ヨーク711に導線が巻き付けられて駆動コイル731が形成されている。各第2磁気ヨーク711に駆動コイル731が設けられた後、各第2磁気ヨーク711の両側に磁気ヨークホルダ741、751を、ねじで固定する。その後、可動ユニット10が中立状態である場合の光軸1aを巻方向として一対の第2駆動磁石621がパンニング方向に回転駆動するように各第2磁気ヨーク711に導線が巻き付けられて駆動コイル721が形成されている。そして、各第2コイルユニット53を、カメラユニット3側から見て軸1bに沿って対向するように、ねじでアッパーリング4と本体部51とに固定する(図2A、図3参照)。
カメラホルダ40に取り付けられたカメラユニット3は、可動ベース部41との間に連結部50を挟み込み、可動ユニット10に固定される。アッパーリング4は、本体部51との間に可動ユニット10に固定されたカメラユニット3を挟み込み、ねじで本体部51に固定される(図3参照)。
脱落防止部80は、非磁性である。可動ユニット10の落下を防止するために、脱落防止部80は、本体部51の開口部706を塞ぐように本体部51に対して連結部50が取り付けられる面とは反対の面にねじで固定される。
プリント基板90には、カメラユニット3のチルティング方向及びパンニング方向における回転位置を検出するための複数の磁気センサ92(ここでは4個)が設けられている。ここで、磁気センサ92は、例えばホール素子である。複数の磁気センサ92は、図1に示す磁気センサ部920を構成する。複数の磁気センサ92の各々は、本開示の第1検出部に相当する。プリント基板90には、固定ユニット20の角速度を検出するジャイロセンサ93が設けられている。ジャイロセンサ93は、本開示の第2検出部に相当する。プリント基板90には、プロセッサ94、受信部201及びドライバ部203が設けられている。プロセッサ94は、カメラ装置1の全体を制御する。受信部201は、指示装置7が送信した、カメラユニット3の回転に係る指示信号(回転指示)を受信する回路である。ドライバ部203は、駆動コイル720,721,730,731に流す電流を制御するための回路である。
プロセッサ94は、メモリに格納されているプログラムを実行することにより、図1に示す駆動制御部202の機能を実現する。プログラムは、ここではコンピュータのメモリに予め記録されている。なお、プログラムは、インターネット等の電気通信回線を通じて、あるいはメモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。なお、駆動制御部202の詳細については、後述する。
本実施形態では、複数の磁気センサ92は、プリント基板90の上面に設けられている。ジャイロセンサ93、プロセッサ94、受信部201及びドライバ部203は、プリント基板90の下面に設けられている。なお、ジャイロセンサ93、プロセッサ94、受信部201及びドライバ部203のうち少なくとも1つは、プリント基板90の上面に設けられてもよい。
次に、カメラホルダ40及び可動ベース部41の詳細な構成について説明する。
可動ベース部41は、遊嵌空間を有し、カメラユニット3を支持する。可動ベース部41は、本体部601と、第1遊嵌部材602と、一対の第1磁気バックヨーク610と、一対の第2磁気バックヨーク611と、一対の第1駆動磁石620と、一対の第2駆動磁石621とを有している(図4参照)。可動ベース部41は、さらにボトムプレート640と、位置検出磁石650とを有している(図4参照)。
本体部601は、円板部分と、円板部分の外周部からカメラユニット3側(上側)に突出する4つの固定部(アーム)とを有している。4つの固定部のうち2つの固定部は、軸1bにおいて対向し、他の2つの固定部は、軸1cにおいて対向している。4つの固定部は、略L字の形状である。以下、当該固定部をL字固定部という。4つのL字固定部は、一対の第1コイルユニット52及び一対の第2コイルユニット53と1対1に対向している。
第1遊嵌部材602は、テーパー形状の貫通孔を有している。第1遊嵌部材602は、テーパー形状の貫通孔の内周面を第1遊嵌面670として有している(図4参照)。第1遊嵌部材602は、第1遊嵌面670が遊嵌空間に露出するように本体部601の円板部分にねじで固定される。
一対の第1磁気バックヨーク610は、4つのL字固定部のうち一対の第1コイルユニット52と対向する2つのL字固定部に、1対1に設けられている。一対の第1磁気バックヨーク610は、一対の第1コイルユニット52と対向する2つのL字固定部にねじで固定される。一対の第2磁気バックヨーク611は、4つのL字固定部のうち一対の第2コイルユニット53と対向する2つのL字固定部に、1対1に設けられている。一対の第2磁気バックヨーク611は、一対の第2コイルユニット53と対向する2つのL字固定部にねじで固定される。
一対の第1駆動磁石620は、一対の第1磁気バックヨーク610に1対1に設けられ、一対の第2駆動磁石621は、一対の第2磁気バックヨーク611に1対1に設けられている。これにより、一対の第1駆動磁石620は、一対の第1コイルユニット52と対向し、一対の第2駆動磁石621は、一対の第2コイルユニット53と対向している。
ボトムプレート640は、非磁性であり、例えば真鍮で形成されている。ボトムプレート640は、本体部601において第1遊嵌部材602が設けられた面とは反対側の面に設けられ、可動ユニット10(可動ベース部41)の底部を形成する。ボトムプレート640は、ねじで本体部601に固定される。ボトムプレート640は、カウンタウエイトとして機能する。ボトムプレート640をカウンタウエイトとして機能させることで、回転の中心点510と、可動ユニット10の重心とを一致させることができる。そのため、可動ユニット10の全体に外力が加わった場合、可動ユニット10が軸1bを中心に回転するモーメント及び軸1cを中心に回転するモーメントは小さくなる。これにより、小さな駆動力で可動ユニット10(カメラユニット3)を中立状態に維持したり、軸1b及び軸1cを中心に回転させたりすることができる。よって、カメラ装置1の消費電力が低減される。特に、可動ユニット10を中立状態に維持するために必要な駆動電流をほとんどゼロにすることも可能である。
位置検出磁石650は、ボトムプレート640の露出面のうち中央部位に設けられている。
プリント基板90に設けられた4つの磁気センサ92は、可動ユニット10が回転すると、可動ユニット10の回転に応じて位置検出磁石650の位置が変化することで、4つの磁気センサ92に作用する磁力が変化する。4つの磁気センサ92は、位置検出磁石650の回転により作用する磁力変化を検出し、軸1b、軸1cに対する2次元の回転角度を算出する。4つの磁気センサ92は、軸1b、1cを含む平面に平行にプリント基板90に配置される。このとき、4つの磁気センサ92のうち2つの磁気センサ921は、可動ユニット10のチルティング方向における回転位置を検出するために、軸1c上に配置される(図3参照)。残り2つの磁気センサ922は、可動ユニット10のパンニング方向における回転位置を検出するために、軸1b上に配置される(図3参照)。
連結部50は、連結部50の中央部分(4つの連結棒が湾曲していることにより形成された凹部)に球体である第2遊嵌部材501を有している(図2B、図4参照)。第2遊嵌部材501は、凸状球面を有する第2遊嵌面を含んでいる。球状の第2遊嵌部材501は、連結部50の中央部分(凹部)に接着剤で固定されている。
連結部50と第1遊嵌部材602とが結合する。具体的には、第1遊嵌部材602の第1遊嵌面670は、第2遊嵌部材501の第2遊嵌面と僅かな隙間を介して嵌め合せるように点または線接触する。これにより、連結部50は、可動ユニット10が回転可能となるように可動ユニット10をピボット支持することができる。ここで、球状の第2遊嵌部材501の中心が、回転の中心点510となる。
脱落防止部80は、凹部が設けられており、この凹部に位置検出磁石650の下部が入り込むように本体部51に固定される。脱落防止部80の凹部の内周面は、ボトムプレート640の底部との間に隙間が設けられている。脱落防止部80の凹部の内周面及びボトムプレート640の底部の外周面は、互いに対向する曲面を有している。このとき、脱落防止部80の凹部の内周面と、位置検出磁石650との間にも隙間が設けられている。この隙間は、ボトムプレート640や位置検出磁石650が脱落防止部80と接触した場合であっても、第1駆動磁石620及び第2駆動磁石621の各々の磁気により第1駆動磁石620及び第2駆動磁石621の各々が元の位置に戻ることができる距離である。これにより、カメラユニット3がプリント基板90に近づく方向に押し込まれた場合であっても、脱落を防止するとともに、一対の第1駆動磁石620及び一対の第2駆動磁石621を元の位置に戻すことができる。
なお、位置検出磁石650は、ボトムプレート640の底部の外周よりボトムプレート640の内側に配設されることが好ましい。
ここで、一対の第1駆動磁石620は、吸着用磁石として機能し、対向する第1磁気ヨーク710との間に第1磁気吸引力が発生する。また、一対の第2駆動磁石621は、吸着用磁石として機能し、対向する第2磁気ヨーク711との間にも第2磁気吸引力が発生する。ここで、第1磁気吸引力のベクトルの向きは、回転の中心点、第1磁気ヨーク710の中心位置及び第1駆動磁石620の中心位置を結ぶ中心線と平行になっている。第2磁気吸引力のベクトルの向きは、回転の中心点、第2磁気ヨーク711の中心位置及び第2駆動磁石621の中心位置を結ぶ中心線と平行になっている。
また、第1磁気吸引力及び第2磁気吸引力は、固定ユニット20の第2遊嵌部材501の第1遊嵌部材602に対する垂直抗力となる。また、可動ユニット10が中立状態である場合には、可動ユニット10における磁気吸引力は、光軸1a方向の合成ベクトルとなる。第1磁気吸引力、第2磁気吸引力及び合成ベクトルにおける力のバランスは、ヤジロベエの力学構成に似ており、可動ユニット10は安定して3軸方向に回転することができる。
本実施形態では、上述した一対の第1コイルユニット52、一対の第2コイルユニット53、一対の第1駆動磁石620及び一対の第2駆動磁石621が、回転駆動部204を構成する。
本実施形態のカメラ装置1は、一対の駆動コイル720と一対の駆動コイル721に同時に通電することで、可動ユニット10を2次元的に回転(チルティング、パンニング)させることができる。また、カメラ装置1は、一対の駆動コイル730と一対の駆動コイル731に同時に通電することで、可動ユニット10を光軸1aを中心にローリングさせることもできる。
次に、カメラ装置1の機能構成について説明する。
カメラ装置1は、アクチュエータ2と、カメラユニット3と、を備える。
まず、カメラユニット3の機能構成について説明する。
カメラユニット3は、図1に示すように、制御部301を備える。カメラユニット3は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部301として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
制御部301は、図1に示すように、フォーカス制御部311及び、フォーカス駆動部312を含む。フォーカス制御部311は、オートフォーカス機能が有効である場合には、被写体へ焦点が合うようにフォーカス機能を自動で制御する。フォーカス制御部311は、オートフォーカス機能が無効である場合には、ユーザの指示に基づいて被写体へ焦点が合うようにフォーカス機能を制御する。
フォーカス制御部311は、オートフォーカス機能を有効から無効に切り替えた場合には、切替直前のピントで一旦固定するよう、フォーカス駆動部312を制御する。その後、フォーカス制御部311は、ユーザの指示に基づいて被写体へ焦点が合うようにフォーカス機能を制御する。
フォーカス駆動部312は、フォーカス制御部311の指示に応じて、被写体へのピント合わせを行う。
次に、アクチュエータ2の機能構成について説明する。
アクチュエータ2は、上述したように、磁気センサ部920、ジャイロセンサ93、受信部201、ドライバ部203及び回転駆動部204を備える(図1参照)。アクチュエータ2は、駆動制御部202を備える(図1参照)。
アクチュエータ2は、指示装置7からの指示(回転指示)に応じてカメラユニット3を回転させる場合、カメラユニット3のオートフォーカス機能を無効にする。具体的には、アクチュエータ2は、指示装置7からの回転指示に応じてカメラユニット3を、チルティング方向及びパンニング方向の少なくとも一方の方向に回転させる場合、カメラユニット3のオートフォーカス機能を無効にする。
受信部201は、指示装置7と無線による通信を行うための通信インタフェースを有する。なお、受信部201と指示装置7との間の通信は、無線による通信に限定されない。受信部201と指示装置7との間の通信は、有線による通信であってもよい。
本実施形態では、指示装置7が出力する指示(信号)は、上記PCや無線コントローラで規格化されている信号フォーマットで生成される。指示装置7が出力する信号は、例えば、Universal Synchronous Asynchronous Receiver Transmitter(USART)の信号である。受信部201は、指示装置7が出力したUSART信号を、指示装置7においてレバー操作等が行われている間、逐次受信する。受信部201は、受信したUSART信号を、カメラ装置1で処理可能な信号フォーマットに変換し、変換後の信号を指示装置7からの回転指示として駆動制御部202に、USART信号を受信している間、逐次出力する。本実施形態では、指示装置7が出力する信号(回転指示)は、フレーミング角度に関する情報として、カメラユニット3が中立状態である場合のカメラユニット3の光軸1aに対するカメラユニット3の傾きに係る角度情報を含む。本実施形態では、角度情報は、フレーミング量(光軸角度変更量)を含む。なお、指示装置7が出力する信号は、USART信号に限定されない。指示装置7が出力する信号は、指示装置7とカメラ装置1との間で通信可能な信号のフォーマットで生成された信号であればよい。
駆動制御部202の機能は、上述したようにプロセッサ94がプログラムを実行することで実現される。駆動制御部202は、図1に示すように、指示取得部211、角速度算出部212、角度検出部213及び制御演算部214を有する。
駆動制御部202は、所定の記憶領域を有しており、当該所定の記憶領域に、オートフォーカスの設定状態を記憶している。例えば、駆動制御部202は、オートフォーカス機能が有効であるか無効であるかを表すフォーカス情報を、所定の記憶領域に記憶している。
指示取得部211は、指示装置7が出力した回転指示を受信部201を介して取得する。
角速度算出部212は、指示装置7から取得した回転指示に含まれるフレーミング量に基づいて、カメラユニット3(可動ユニット10)の角速度を算出する。角速度算出部212は、所定の制御周期(例えば、制御帯域を1kHzとする周期)において、角速度を算出する。より詳細には、角速度算出部212は、指示装置7から取得した回転指示に含まれるフレーミング量を、時間(所定の制御周期)で微分して角速度を算出する。
角速度算出部212は、所定の記憶領域に記憶しているオートフォーカスの設定状態がオートフォーカス機能が有効であることを表している場合、算出した角速度を基に、指示装置7からの回転指示に応じたカメラユニット3(可動ユニット10)の回転の制御を検出したか否かを判断する。
角速度算出部212は、指示装置7からの回転指示に応じたカメラユニット3(可動ユニット10)の回転の制御を検出したと判断する場合、オートフォーカス機能を低下させる。具体的には、角速度算出部212は、オートフォーカス機能を有効から無効に切り替える指示(無効指示)を、カメラユニット3のフォーカス制御部311に出力する。
角速度算出部212は、指示装置7から取得した回転指示に含まれるフレーミング量を、回転の目標値(回転方向及び回転量(相対回転角))として制御演算部214に出力する。
なお、角速度算出部212は、指示装置7から取得した回転指示を受け取らない場合には、角速度を0とし、さらに、目標値を0とする。
角度検出部213は、一対の磁気センサ921、及び一対の磁気センサ922のそれぞれから、検出結果として磁束変化に応じた電圧値を取得する。角度検出部213は、取得した電圧値を基に、チルティング方向の角度値、及びパンニング方向の角度値をそれぞれ求める。より具体的には、角度検出部213は、電圧値と角度値とを対応付けたテーブルを予め記憶している。角度検出部213は、一対の磁気センサ921のそれぞれの電圧値を基に、チルティング方向の角度値を換算する。角度検出部213は、一対の磁気センサ922のそれぞれの電圧値を基に、パンニング方向の角度値を換算する。ここで、角度値は、角度の変化量である。
角度検出部213は、ジャイロセンサ93が検出した角速度を、ジャイロセンサ93から取得する。角度検出部213は、取得した角速度を積分演算して、角度の変化量(以下、単に「角度」という)を算出する。
角度検出部213は、一対の磁気センサ921、及び一対の磁気センサ922のそれぞれから得られるチルティング方向及びパンニング方法の角度値、ジャイロセンサ93から得られる角度を基に、カメラユニット3が中立状態である場合の光軸1aに対して、傾き検出時の光軸1aの傾き角度(光軸角度)を算出する。角速度算出部212は、算出した光軸角度を制御演算部214に出力する。
制御演算部214は、カメラユニット3が外乱の影響で振動しないように制振するため制御用フィルタ(例えば、PID(Proportional-Integral-Differential)制御等)の演算を行う。PID制御とは、出力値と目標値との偏差、その積分及び微分によって出力値を制御する制御方法である。制御演算部214は、角速度算出部212から受け取った目標値で制振するように、角度検出部213が算出した光軸角度及び角速度算出部212から取得した目標値を基にPID制御の演算を行う。制御演算部214は、演算結果を制御情報としてドライバ部203に出力する。ここで、演算結果には、駆動コイル720,721,730,731の各々に流す電流の向き及び大きさを含む。
ドライバ部203は、制御演算部214の演算結果(制御情報)に応じて、回転駆動部204を回転させるための電流を回転駆動部204の駆動コイル720,721,730,731に電流(制御信号)を出力する。
回転駆動部204は、駆動コイル720,721,730,731の各々に流れた電流により、一対の第1駆動磁石620、一対の第2駆動磁石621及びフレミングの法則に従って、カメラユニット3(可動ユニット10)を回転(可動)させる。
(3)具体例
ここでは、カメラ装置1の構成について、図5〜図8に示す概略図を用いて説明する。ここでは、カメラユニット3が中立状態である場合の光軸1aと地面H1の沿った方向とが平行となるように、カメラ装置1は設置されている。図5及び図6は、カメラユニット3が中立状態である場合を示している。図7及び図8は、カメラユニット3がチルティング方向に傾いた場合、具体的には、地面H1に対して上方に回転した場合を示している。また、本具体例では、ドライバ部203は、プリント基板90の上面に設けられている。
プロセッサ94は、レンズユニットの角度制御や、レンズユニットのフォーカス制御を行うための演算処理を行う。一対の駆動コイル720及びドライバ部203は、可動ユニット10(カメラユニット3)をチルティング方向に回転させる。一対の駆動コイル721及びドライバ部203は、カメラユニット3(可動ユニット10)をパンニング方向に回転させる。
磁気センサ92はプリント基板90の上面に設けられている(図6参照)。磁気センサ92は、位置検出磁石650との間の磁束変化を検出し、その結果を電圧値として、駆動制御部202に出力する。
ジャイロセンサ93は、プリント基板90の下面に設けられている(図6参照)。ジャイロセンサ93は、カメラ装置1の傾きを検出する。
固定ユニット20は、球体の第2遊嵌部材501を有しており、第2遊嵌部材501を介してカメラユニット3(可動ユニット10)を支持している(図6参照)。固定ユニット20は、回転駆動部204に含まれる駆動コイル720を保持している。さらに、固定ユニット20の下部には、プリント基板90が設けられている。
可動ユニット10は、回転駆動部204に含まれる第1駆動磁石620を保持している(図5、図6参照)。第1駆動磁石620は、カメラユニット3をチルティング方向に回転(可動)させるために、駆動コイル720と対向するように設けられている(図5、図6参照)。
可動ユニット10は、回転駆動部204に含まれる第2駆動磁石621を保持している(図5参照)。第2駆動磁石621は、カメラユニット3をパンニング方向に回転(可動)させるために、駆動コイル721と対向するように設けられている(図5参照)。
固定ユニット20に対して、カメラユニット3(可動ユニット10)が回転(可動)するように、カメラ装置1は構成されている。具体的には、固定ユニット20の第1遊嵌部材602と第2遊嵌部材501とが僅かな隙間を介して嵌め合せるように点または線接触することで、カメラユニット3(可動ユニット10)がピボット支持される。
指示装置7からの回転指示により、カメラユニット3が中立状態である状態から、チルティング方向(例えば地面H1に対して上方)にカメラユニット3を回転した場合の状態を図7、図8に示す。ここでは、カメラユニット3の光軸1aは、地面H1に平行な軸1zに対して、上方に傾いている。
この場合、カメラ装置1の受信部201は、カメラユニット3(可動ユニット10)の回転に係る指示(回転指示)を指示装置7から受信する。制御演算部214は、指示装置7からの回転指示に含まれるフレーミング量、つまり目標値を基に、当該目標値で制振するように、PID制御の演算を行う。具体的には、制御演算部214は、目標値である角度にカメラユニット3を傾ける(回転させる)ために、駆動コイル720,721,730,731へ通電する電流量を算出する。ドライバ部203は、制御演算部214の演算結果に応じて、回転駆動部204を回転させるための電流を回転駆動部204の駆動コイル720,721,730,731に電流(制御信号)を出力する。
駆動コイル720,721,730,731の各々に電流が流れることにより、可動ユニット10(カメラユニット3)は、回転指示に基づいた方向に回転する。例えば、図7、図8の示すように、地面H1に対して上方に回転する。このとき、カメラユニット3は、第2遊嵌部材501を中心にして回転する。
カメラユニット3(可動ユニット10)が回転することで、位置検出磁石650も第2遊嵌部材501を中心にして回転するため、磁気センサ92の各々が出力する電圧値が変化する。角度検出部213は、磁気センサ92の各々が出力する電圧値が変化に基づいて、カメラユニット3の角度量、要は光軸1aの角度量を検出する。これにより、カメラ装置1は、カメラユニット3が目標値である角度に傾いたか否か(回転したか否か)を確認することができる。
(4)動作
ここでは、カメラ装置1の動作について説明する。
(4−1)切替動作
まず、カメラユニット3の回転時におけるオートフォーカス機能の有効及び無効の切り替えに係る動作について、図9を用いて説明する。本実施形態では、カメラ装置1は、上述した所定の制御周期で切替動作に係る処理を繰り返し行う。
受信部201は、カメラユニット3(可動ユニット10)の回転に係る指示(回転指示)を指示装置7から受信する(ステップS1)。
指示取得部211は、指示装置7が出力した回転指示を受信部201を介して取得する。角速度算出部212は、指示装置7から取得した回転指示に含まれるフレーミング量に基づいて、カメラユニット3(可動ユニット10)の角速度を算出する(ステップS2)。
角速度算出部212は、フォーカス情報を所定の記憶領域から取得する(ステップS3)。
角速度算出部212は、フォーカス情報を基に、カメラユニット3のオートフォーカス機能が有効であるか否かを判断する(ステップS4)。具体的には、角速度算出部212は、フォーカス情報がオートフォーカス機能が有効であることを表しているか否かを判断する。
オートフォーカス機能が有効であると判断する場合(ステップS4における「Yes」)、角速度算出部212は、算出した角速度の平均値が第1所定値“α”の絶対値より大きいか否かを判断する(ステップS5)。ここで、角速度の平均値は、上述した所定の制御周期ごとに取得した角速度であって所定時間分の角速度に対する平均値である。例えば、ステップS2で算出した角速度を起点として過去に連続して取得した所定時間分の複数の角速度の平均値である。なお、第1所定値“α”を絶対値化しているのは、可動する角度に方向があるためである。
角速度が第1所定値“α”の絶対値より大きくない、つまり角速度が第1所定値“α”の絶対値以下であると判断する場合(ステップS5における「No」)、角速度算出部212は、指示装置7からの回転指示に応じたカメラユニット3(可動ユニット10)の回転の制御を検出していないと判断する。このとき、処理は終了する。
角速度が第1所定値“α”の絶対値より大きいと判断する場合(ステップS5における「Yes」)、角速度算出部212は、指示装置7からの回転指示に応じたカメラユニット3(可動ユニット10)の回転の制御を検出したと判断し、オートフォーカス機能を無効とする無効指示を、カメラユニット3のフォーカス制御部311に出力する(ステップS6)。
オートフォーカス機能が有効でない、つまり無効であると判断する場合(ステップS4における「No」)、角速度算出部212は、算出した角速度が第2所定値“β”の絶対値より小さいか否かを判断する(ステップS7)。ここで、第1所定値“α”は、第2所定値“β”より大きい値である。なお、第2所定値“β”を絶対値化しているのは、可動する角度に方向があるためである。
角速度が第2所定値“β”の絶対値より小さくない、つまり角速度が第2所定値“β”の絶対値以上であると判断する場合(ステップS7における「No」)、処理は終了する。
角速度が第2所定値“β”の絶対値より小さいと判断する場合(ステップS7における「Yes」)、角速度算出部212は、オートフォーカス機能を有効とする有効指示を、カメラユニット3のフォーカス制御部311に出力する(ステップS8)。
角速度算出部212は、ステップS6又はステップS8の実行後、フォーカス情報を更新する(ステップS9)。具体的には、角速度算出部212は、ステップS6で無効指示を出力すると、フォーカス情報を、オートフォーカス機能が無効である旨の内容に更新する。また、角速度算出部212は、ステップS8で有効指示を出力すると、フォーカス情報を、オートフォーカス機能が有効である旨の内容に更新する。
(4−2)制振動作
次に、目標値に基づく傾きを維持する制振動作について、図10を用いて説明する。本実施形態では、カメラ装置1は、上述した所定の制御周期より短い周期(制振用周期)で制振動作に係る処理を繰り返し行う。制振用周期は、例えば、周波数8kHzに相当する周期である。
角度検出部213は、複数の磁気センサ92及びジャイロセンサ93の各々から、検出結果を取得する(ステップS101)。具体的には、角度検出部213は、一対の磁気センサ921、及び一対の磁気センサ922のそれぞれから、検出結果として磁束変化に応じた電圧値を取得する。角度検出部213は、ジャイロセンサ93が検出した角速度を、ジャイロセンサ93から取得する。つまり、複数の磁気センサ92及びジャイロセンサ93は、制振用周期ごとに、検出結果を出力する。
角度検出部213は、カメラユニット3の傾き角度、つまり光軸1aの傾き角度(光軸角度)を算出する(ステップS102)。角度検出部213は、複数の磁気センサ92の各々から取得した電圧値を基に、チルティング方向の角度値、及びパンニング方向の角度値をそれぞれ求める。さらに、角度検出部213は、ジャイロセンサ93から取得した角速度を積分演算して、角度を算出する。角度検出部213は、一対の磁気センサ921、及び一対の磁気センサ922のそれぞれから得られるチルティング方向及びパンニング方法の角度値、ジャイロセンサ93から得られる角度を基に、カメラユニット3が中立状態である場合の光軸1aに対して、傾き検出時の光軸1aの傾き角度(光軸角度)を算出する。
制御演算部214は、指示装置7が出力した回転指示に含まれるフレーミング量を回転の目標値として角速度算出部212から取得する(ステップS103)。
制御演算部214は、カメラユニット3の傾き、つまり光軸1aの傾きが取得した目標値となるように、制御角度を取得する(ステップS104)。具体的には、制御演算部214は、目標値と、ステップS102で算出した光軸角度とを基に、目標値を基準とした場合のカメラユニット3の傾き量(角度)を制御角度として取得する。
制御演算部214は、目標値で制振するように、取得した制御角度を基にPID制御を行うための制御情報を生成する(ステップS105)。具体的には、制御演算部214は、目標値で制振するように、PID制御の演算を行い、演算結果を制御情報とする。
ドライバ部203は、回転駆動部204の制御を行う(ステップS106)。具体的には、ドライバ部203は、制御演算部214の演算結果に応じて、可動ユニット10(カメラユニット3)を回転させるための電流を回転駆動部204の駆動コイル720,721,730,731に電流(制御信号)を出力する。
(5)利点
従来、遠方の動いているモニタ対象に追従しようとしたとき、カメラユニットが撮影した映像の画角内に収まる対象物であれば、当該対象物に対するオートフォーカスを継続させるような機能がある。しかし、対象物が移動している場合等においては、対象物が画角内に収まるように、ユーザが画角の方向(フレーミング)を変える必要がある。
また、カメラユニット等をドローン等に搭載している場合、上述した特許文献1のアクチュエータを用いることで、エンジンによる振動等による映像のブレは抑えられる。
しかしながら、フレーミング位置変更に伴って撮影される映像が変わることで、映像(画像)内のコントラストが大きく変化するためにオートフォーカス機能が正しく動作しない場合が生じる。この場合、フレーミング位置を変えた直後も正確にフォーカス位置を合わせることができずに、画像があたかもブレているように見えてしまうことがある。
そこで、ユーザのフレーミング動作に合わせてオートフォーカスやマニュアルフォーカスを適切に切り替えることで、ユーザにストレスを与えないようなフォーカス制御機能が必要とされていた。
そこで、本実施形態では、カメラ装置1は、指示装置7から回転に係る指示(回転指示)を受信すると、カメラユニット3が有するオートフォーカス機能を有効から無効に切り替える。オートフォーカス機能の設定の状態遷移を図11に示す。
指示装置7から回転指示を受信しない場合には、カメラユニット3の角速度は第2所定値“β”の絶対値より小さい(時刻t0〜t1)。この場合、オートフォーカス機能は有効(オン状態)である。
時刻t1において指示装置7から回転指示を受信した場合には、カメラユニット3の角速度の平均値は増加する。そして、カメラユニット3の角速度の平均値が第1所定値“α”の絶対値より大きくなる(時刻t2)。この場合、オートフォーカス機能は有効(オン状態)から無効(オフ状態)に切り替わる。
その後、操作角速度が一定になり、更に時間が経過すると減速に切り替わる。つまり、カメラユニット3の角速度の平均値は減少し、カメラユニット3の角速度の平均値が第2所定値“β”の絶対値より小さくなる(時刻t3)。この場合、オートフォーカス機能は無効(オフ状態)から有効(オン状態)に切り替わる。
さらに、時間が経過すると、時刻t0〜t1と同様に、次の回転に係る指示を受信するまでの間、カメラユニット3の角速度は第2所定値“β”の絶対値より小さい値となる。
本実施形態のカメラ装置1は、指示装置7から回転に係る指示を受信すると、カメラユニット3が回転している間は、オートフォーカス機能を無効とすることができる。
この構成により、カメラユニット3が回転中に撮像された不鮮明な映像に対してピント合わせを行わない。つまり、フォーカスされた位置は、回転直前の状態に固定されたままとなっている。回転直後では、フォーカスされた位置は回転直前の状態に固定されたままであるので、ピントが固定されていない状態と比較して、鮮明な映像を得ることができない可能性を低くすることができる。
また、ユーザがカメラ装置1を使用する場合、カメラユニット3が外乱の影響でぶれると、出力される画像もぶれてしまい安定した画像を得ることができない。そこで、カメラユニット3を安定した角度での制御することが必要となる。カメラユニット3の傾きを制御する必要がある。その傾きを検出するためのセンサとして、カメラ装置1のぶれの角速度を検出するためのジャイロセンサ93と、カメラユニット3(可動ユニット10)の傾きを検出する複数の磁気センサ92と、を有する。これら2種類のセンサを用いることで、より精度の高いカメラユニット3の傾き角度を算出することが可能となる。
(6)変形例
以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
(6−1)変形例1
上記実施形態では、カメラ装置1は、指示装置7からローリング方向における回転に係る指示を受け付けた場合においても、カメラユニット3のオートフォーカス機能を無効にしてもよい。
(6−2)変形例2
上記実施形態では、カメラ装置1は、指示装置7から回転に係る指示を受け付けた場合に、カメラユニット3のオートフォーカス機能を無効とする構成としたが、この構成に限定されない。
カメラユニット3がズーム機能を有している場合には、カメラ装置1は、ズーム機能によりズームが行われている間、カメラユニット3のオートフォーカス機能を無効にしてもよい。
(6−3)変形例3
上記実施形態では、第2閾値は第1閾値より小さい値としたが、第1閾値と第2閾値とは同値であってもよい。このとき、指示装置が出力する指示はノイズを多く含む場合がある。そのため、カメラユニット3の回転制御が不安定になる可能性がある。そこで、カメラユニット3の回転制御を安定させるために、ヒステリシス特定を有する設定を行うことが好ましい。例えば、第1閾値と第2閾値とは同値とする場合、オートフォーカス機能を有効から無効に切り替え直後、又は無効から有効に切り替え直後において、インヒビット区間を設けて、ハンチングを起こさないような工夫が必要となる。
(6−4)変形例4
上記実施形態において、角速度算出部212は、判断結果をカメラユニット3のフォーカス制御部311に出力した後、フォーカス制御部311から判断結果に応じた動作を行った結果を取得してもよい。つまり、アクチュエータ2は、フィードバック機能を有してもよい。
角速度算出部212は、判断結果をカメラユニット3のフォーカス制御部311に出力する。例えば、角速度算出部212は、オートフォーカス機能を無効にする指示を判断結果をとしてフォーカス制御部311に出力する。または、角速度算出部212は、オートフォーカス機能を有効にする指示を判断結果をとしてフォーカス制御部311に出力する。
フォーカス制御部311は、角速度算出部212から受け取った判断結果に応じて、カメラユニット3のオートフォーカス機能を有効、又は無効にする。フォーカス制御部311は、オートフォーカス機能の切替結果を角速度算出部212に出力する。
角速度算出部212は、フォーカス制御部311から受け取った切替結果と、図9のステップS9で更新したフォーカス情報とを比較して、カメラユニット3のオートフォーカス機能の設定状態と、フォーカス情報が示す設定情報とが一致することを確認する。これにより、オートフォーカスの設定状態のフィードバックが行えるため、角速度算出部212が保持するフォーカス情報の精度をあげることができる。
(6−5)変形例5
上記実施形態では、カメラ装置1は、オートフォーカス機能を有効から無効へと切り替えることを、オートフォーカス機能を低下させる一例として説明した。しかしながら、オートフォーカス機能を低下させることは、オートフォーカス機能を有効から無効へと切り替えることに限定されない。
例えば、カメラ装置1は、指示装置7からの回転指示によりカメラユニット3を回転させる場合に、オートフォーカス機能が有効であるときには、オートフォーカス機能により処理速度を低下させてもよい。
または、カメラ装置1は、カメラユニット3を回転させる場合において、オートフォーカス機能が有効であるときには、ピントが完全に合った状態とは異なる状態となる状態(ピントが完全には合っていない状態)となるようにオートフォーカス機能を低下させてもよい。
(6−6)変形例6
上記実施形態において、カメラ装置1は、可動ユニット10が回転可能となるように可動ユニット10をピボット支持する構成としたが、これに限定されない。カメラ装置1は、可動ユニット10が回転可能となるよう固定ユニット20に指示される構造であればよい。
(6−7)変形例7
上記実施形態において、第2遊嵌部材501は、球体であるとしたが、これに限定されない。第2遊嵌部材501は、一部が球体である部分球体で構成されてもよい。
また、第2遊嵌部材501は固定ユニット20に設けられ、第1遊嵌面670は可動ユニット10に設けられてもよい。要は、固定ユニット20と可動ユニット10とのうち一方のユニットには第1遊嵌面670が、他方のユニットには第2遊嵌部材501が設けられていればよい。
(6−8)変形例8
上記実施形態において、カメラ装置1は、指示装置7から回転指示を受け付けたか否かに応じて、オートフォーカス機能有効及び無効を切り替えてもよい。
(実施形態2)
本実施形態では、ジャイロセンサがカメラユニット3に設けられ、角速度の検出にジャイロセンサの検出結果を用いる点が、実施形態1のカメラ装置1と異なる。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明する。なお、実施形態1と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
(1)構成
本実施形態のカメラ装置1Aは、アクチュエータ2Aと、カメラユニット3Aとを備える。
カメラユニット3Aは、制御部301と、ジャイロセンサ302と、を備える。
カメラユニット3Aは、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部301として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
ジャイロセンサ302は、カメラユニット3A(可動ユニット10)の角速度を検出する。ジャイロセンサ302は、本開示の第2検出部に相当する。ジャイロセンサ302は、検出した角速度を、アクチュエータ2に出力する。具体的には、ジャイロセンサ302は、検出した角速度を、後述する角速度算出部212a、及び角度検出部213に出力する。
アクチュエータ2Aは、磁気センサ部920、受信部201、ドライバ部203及び回転駆動部204を備える(図12参照)。アクチュエータ2Aは、駆動制御部202aを備える(図12参照)。
アクチュエータ2Aが備えるプロセッサ94は、メモリに格納されているプログラムを実行することにより、駆動制御部202aの機能を実現する。プログラムは、ここではコンピュータのメモリに予め記録されている。なお、プログラムは、インターネット等の電気通信回線を通じて、あるいはメモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。
駆動制御部202aは、図12に示すように、指示取得部211、角速度算出部212a、角度検出部213及び制御演算部214を有する。
駆動制御部202aは、所定の記憶領域を有しており、当該所定の記憶領域に、オートフォーカスの設定状態を記憶している。例えば、駆動制御部202aは、オートフォーカス機能が有効であるか無効であるかを表すフォーカス情報を、所定の記憶領域に記憶している。
角速度算出部212aは、ジャイロセンサ302が検出した角速度を、ジャイロセンサ302から受け取る。例えば、角速度算出部212aは、制振用周期ごとに、ジャイロセンサ302が検出した角速度をジャイロセンサ302から受け取る。角速度算出部212aは、制振用周期ごとに取得した角速度を基に、所定の制御周期での角速度の平均を算出する。具体的には、角速度算出部212aは、制振用周期ごとに取得した角速度について、時間で積分し、角度を求め、所定の制御周期での角度の合計(移動量)を算出する。
角速度算出部212aは、所定の制御周期ごとに、指示装置7からの指示(回転指示)に応じたカメラユニット3(可動ユニット10)の回転の制御を検出したか否かを判断する。例えば、角速度算出部212aは、所定の記憶領域に記憶しているオートフォーカスの設定状態がオートフォーカス機能が有効であることを表している場合には、算出した移動量及び回転に係る指示の受付の有無を基に、指示装置7からの回転指示に応じたカメラユニット3(可動ユニット10)の回転の制御を検出したか否かを判断する。指示装置7からの回転指示に応じたカメラユニット3(可動ユニット10)の回転の制御を検出したと判断する場合、角速度算出部212aは、無効指示を、カメラユニット3のフォーカス制御部311に出力する。
角速度算出部212aは、指示装置7から取得した回転指示に含まれるフレーミング量を目標値として、制御演算部214に出力する。
なお、角速度算出部212aは、指示装置7から取得した回転指示を受け取らない場合には、角速度を0とし、さらに、目標値を0とする。
角度検出部213は、一対の磁気センサ921、及び一対の磁気センサ922のそれぞれから、検出結果として磁束変化に応じた電圧値を取得する。角度検出部213は、一対の磁気センサ921のそれぞれの電圧値を基に、チルティング方向の角度値を換算する。角度検出部213は、一対の磁気センサ922のそれぞれの電圧値を基に、パンニング方向の角度値を換算する。
角度検出部213は、ジャイロセンサ302が検出した角速度を、ジャイロセンサ302から取得する。角度検出部213は、取得した角速度を積分演算して、角度を算出する。
角度検出部213は、一対の磁気センサ921、及び一対の磁気センサ922のそれぞれから得られるチルティング方向及びパンニング方法の角度値、ジャイロセンサ93から得られる角度を基に、光軸1aの傾き角度(光軸角度)を算出する。角速度算出部212aは、算出した光軸角度を制御演算部214に出力する。
制御演算部214は、角度検出部213が算出した光軸角度及び角速度算出部212aから取得した目標値を基にPID制御の演算を行う。
(2)動作
次に、本実施形態におけるカメラ装置1Aの動作、特にカメラユニット3Aの回転時におけるオートフォーカス機能の有効及び無効の切り替えに係る動作について、図13を用いて説明する。本実施形態では、カメラ装置1Aは、上述した所定の制御周期で切替動作に係る処理を繰り返し行う。
角速度算出部212aは、制振用周期ごとに、ジャイロセンサ302が検出した角速度を、ジャイロセンサ302から取得する(ステップS201)。
角速度算出部212aは、フォーカス情報を所定の記憶領域から取得する(ステップS202)。
角速度算出部212aは、フォーカス情報を基に、カメラユニット3のオートフォーカス機能が有効であるか否かを判断する(ステップS203)。
オートフォーカス機能が有効であると判断する場合(ステップS203における「Yes」)、角速度算出部212aは、所定の制御周期での移動量が第1閾値“a1”の絶対値より大きいか否かの判断、及び回転指示を受け付けているか否かの判断を行う(ステップS204)。ここで、移動量は、所定の周期で得られた角度の合計値である。角速度算出部212aは、回転指示を受け付けているか否かの判断として、目標値が0であるか否かを破断する。例えば、目標値が0であると判断する場合には、角速度算出部212aは、回転指示を受け付けていないと判断する。目標値が0でないと判断する場合には、角速度算出部212aは、回転指示を受け付けていると判断する。なお、第1閾値“a1”を絶対値化しているのは、可動する角度に方向があるため、つまり移動について方向があるためである。
移動量が第1閾値“a1”の絶対値より大きくない、つまり移動量が第1閾値“a1”の絶対値以下であると判断、又は回転中でない(無回転である)と判断する場合(ステップS204における「No」)、角速度算出部212aは、指示装置7からの回転指示に応じたカメラユニット3(可動ユニット10)の回転の制御を検出していないと判断する。このとき、処理は終了する。
移動量が第1閾値“a1”の絶対値より大きいと判断、かつ回転中であると判断する場合(ステップS204における「Yes」)、角速度算出部212aは、指示装置7からの回転指示に応じたカメラユニット3(可動ユニット10)の回転の制御を検出したと判断し、無効指示をカメラユニット3Aのフォーカス制御部311に出力する(ステップS205)。
オートフォーカス機能が有効でないと判断する場合(ステップS203における「No」)、角速度算出部212aは、所定の制御周期での移動量が第2閾値“a2”の絶対値より小さいか否かの判断、及び回転中であるか否かの判断を行う(ステップS206)。なお、第2閾値“a2”を絶対値化しているのは、可動する角度に方向があるため、つまり移動について方向があるためである。ここで、第1閾値は、第2閾値より大きい値である。
移動量が第2閾値“a2”の絶対値以上であり、かつ回転中であると判断する場合(ステップS206における「No」)、処理は終了する。
移動量が第2閾値“a2”の絶対値より小さいと判断、又は回転中でない(無回転であると判断する場合(ステップS206における「Yes」)、角速度算出部212aは、有効指示をカメラユニット3Aのフォーカス制御部311に出力する(ステップS207)。
角速度算出部212aは、ステップS205又はステップS207の実行後、フォーカス情報を更新する(ステップS208)。具体的には、角速度算出部212aは、ステップS205で無効指示を出力すると、フォーカス情報を、オートフォーカス機能が無効である旨の内容に更新する。また、角速度算出部212aは、ステップS207で有効指示を出力すると、フォーカス情報を、オートフォーカス機能が有効である旨の内容に更新する。
(3)変形例
以下に、本実施形態の変形例について説明する。
(3−1)変形例1
本変形例では、ジャイロセンサが設けられる位置は実施形態1と同じであるが、角速度の算出に磁気センサ部及びジャイロセンサの検出結果を用いる点が、実施形態2と異なる。以下、実施形態1,2と異なる点を中心に説明する。なお、実施形態1,2と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
本変形例のカメラ装置1Bは、アクチュエータ2Bと、カメラユニット3とを備える。
アクチュエータ2Bは、磁気センサ部920、ジャイロセンサ93、受信部201、ドライバ部203及び回転駆動部204を備える(図14参照)。アクチュエータ2Aは、駆動制御部202bを備える(図14参照)。
アクチュエータ2Bが備えるプロセッサ94は、メモリに格納されているプログラムを実行することにより、駆動制御部202bの機能を実現する。プログラムは、ここではコンピュータのメモリに予め記録されている。なお、プログラムは、インターネット等の電気通信回線を通じて、あるいはメモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。
駆動制御部202bは、図14に示すように、指示取得部211、角速度算出部212b、角度検出部213及び制御演算部214を有する。
駆動制御部202bは、所定の記憶領域を有しており、当該所定の記憶領域に、オートフォーカスの設定状態を記憶している。例えば、駆動制御部202bは、オートフォーカス機能が有効であるか無効であるかを表すフォーカス情報を、所定の記憶領域に記憶している。
角速度算出部212bは、制振用周期ごとに、角度検出部213が検出したチルティング方向の角度値及びパンニング方向の角度値を取得する。角速度算出部212bは、取得した各角度値を微分演算して、チルティング方向の角速度及びパンニング方向の角速度を算出する。角速度算出部212bは、算出した制振用周期ごとの各角速度を基に、制御周期でのチルティング方向及びパンニング方向での移動量を算出する。
角速度算出部212bは、所定の制御周期ごとに、所定の記憶領域に記憶しているオートフォーカスの設定状態、算出した移動量及びカメラユニット3(可動ユニット10)の回転の有無を基に、オートフォーカス機能の切り替えを判断する。角速度算出部212bは、判断結果を、カメラユニット3のフォーカス制御部311に出力する。
角速度算出部212bは、指示装置7から取得した回転指示に含まれるフレーミング量を目標値として、制御演算部214に出力する。なお、角速度算出部212bは、指示装置7から取得した回転指示を受け取らない場合には、角速度を0とし、さらに、目標値を0とする。
なお、本変形例において、角速度算出部212bは、角度検出部213が検出したチルティング方向の角度値及びパンニング方向の角度値の代わりに、角度検出部213が検出した光軸角度を用いて角速度を算出してもよい。
(3−2)変形例2
実施形態2では、ジャイロセンサ302は、カメラユニット3に設けられる構成としたが、この構成に限定されない。ジャイロセンサ302は、可動ユニット10に設けられてもよい。
(その他の変形例)
上記各実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記各実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、カメラ装置1,1A,1Bと同様の機能は、制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係るカメラ装置1,1A,1Bの制御方法は、カメラ装置1,1A,1Bに用いられる制御方法である。カメラ装置1,1A,1Bは、カメラユニット3と、可動ユニット10と、固定ユニット20と、駆動部(回転駆動部204)と、を備える。カメラユニット3は、レンズ3bのフォーカスを制御するオートフォーカス機能を有する。可動ユニット10は、カメラユニット3を保持する。固定ユニット20は、可動ユニット10が回転可能となるように可動ユニット10を支持する。駆動部は、可動ユニット10を回転可能とするために、可動ユニット10に設けられた駆動磁石(第1駆動磁石620、第2駆動磁石621)、及び固定ユニット20に駆動磁石と対応するように設けられたコイル(駆動コイル720,730,721,731)を有する。制御方法は、受信ステップと、制御ステップと、を含む。受信ステップは、カメラユニット3の回転に係る指示(回転指示)を外部から受信する。制御ステップは、受信ステップで受信した回転指示に応じたカメラユニット3の回転の制御を検出する。制御ステップは、オートフォーカス機能が有効である場合には、オートフォーカス機能が低下するようにカメラユニットを制御する。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムを、上述した運行支援方法として機能させるためのプログラムである。
本開示におけるカメラ装置1,1A,1Bは、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示におけるカメラ装置1,1A,1Bとしての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様のカメラ装置(1,1A,1B)は、カメラユニット(3)と、可動ユニット(10)と、固定ユニット(20)と、駆動部(回転駆動部204)と、受信部(201)と、制御部(駆動制御部202,202a,202b)と、を備える。カメラユニット(3)は、レンズ(3b)のフォーカスを制御するオートフォーカス機能を有する。可動ユニット(10)は、カメラユニット(3)を保持する。固定ユニット(20)は、可動ユニット(10)が回転可能となるように可動ユニット(10)を支持する。駆動部は、可動ユニット(10)を回転可能とするために、可動ユニット(10)に設けられた駆動磁石(第1駆動磁石620、第2駆動磁石621)、及び固定ユニット(20)に駆動磁石と対応するように設けられたコイル(駆動コイル720,730,721,731)を有する。受信部(201)は、カメラユニット(3)の回転に係る回転指示を外部(例えば、指示装置7)から受信する。制御部は、受信部(201)が受信した回転指示に応じたカメラユニット(3)の回転の制御を検出する。制御部は、オートフォーカス機能が有効である場合には、オートフォーカス機能が低下するようにカメラユニット(3)を制御する。
この構成によると、受信部(201)が受信した回転指示に応じた可動ユニット(10)の回転の制御を検出した場合には、オートフォーカス機能が低下するようにカメラユニット(3)を制御する。これにより、カメラユニット(3)の回転直後において、鮮明な映像を得ることができない可能性を低くすることができる。
第2の態様のカメラ装置(1,1A,1B)では、第1の態様において、制御部は、受信部(201)が受信した回転指示に応じたカメラユニット(3)の回転の制御を検出し、かつオートフォーカス機能が有効である場合には、オートフォーカス機能が無効となるようにカメラユニット(3)を制御する。
この構成によると、受信部(201)が受信した回転指示に応じたカメラユニット(3)の回転の制御を検出した場合には、オートフォーカス機能を無効とするようにカメラユニット(3)を制御する。これにより、カメラユニット(3)の回転直後において、鮮明な映像を得ることができない可能性をより低くすることができる。
第3の態様のカメラ装置(1)では、第1又は第2の態様において、上記回転指示は、カメラユニット(3)が中立状態である場合のカメラユニット(3)の光軸(1a)に対するカメラユニット(3)の傾きに係る角度情報を含む。制御部は、角度情報を用いて角速度を算出し、算出した角速度が第1所定値より大きい場合に回転指示に応じたカメラユニット(3)の回転の制御を検出したと判断する。
この構成によると、受信部(201)が受信した回転指示に基づいて、可動ユニット(10)の回転の制御を検出することができる。
第4の態様のカメラ装置(1)では、第3の態様において、制御部は、オートフォーカス機能が無効である場合において角速度が第2所定値より小さいときは、オートフォーカス機能を有効にする。
この構成によると、回転終了後にオートフォーカス機能を有効に設定するので、ユーザの操作の手間を省くことができる。
第5の態様のカメラ装置(1)では、第4の態様において、第1所定値は、第2所定値より大きい。
この構成によると、オートフォーカス機能を有効から無効、又は無効から有効に切り替える際に、ハンチングが発生する可能性を低くすることができる。具体的には、オートフォーカス機能を有効から無効、無効から有効に切り替える判断を行うための値が異なる。これにより、ユーザのフォーカス制御指示がノイジーである場合でも(ユーザのコントローラ操作が細かくぶれる場合でも)、ノイジーな操作の影響を受けないので、レンズユニットのフォーカス制御を安定させることができる。
第6の態様のカメラ装置(1A)は、第1又は第2の態様において、カメラユニット(3)の回転を検出する検出部(例えば、ジャイロセンサ302)を、更に備える。制御部は、検出部の検出結果を基に、カメラユニット(3)の角速度を取得する。制御部は、角速度に基づくカメラユニット(3)の移動量が第1閾値より大きく、かつ回転指示を受け付けている場合に、回転指示に応じたカメラユニット(3)の回転の制御を検出したと判断する。
この構成によると、カメラユニット(3)の傾き検出結果に基づいて、上記回転指示に基づいたカメラユニット(3)の回転の制御を検出することができる。
第7の態様のカメラ装置(1A)では、第6の態様において、制御部は、オートフォーカス機能が無効である場合において、移動量が第2閾値より小さいとき、又は回転指示を受け付けていないとき、オートフォーカス機能を有効にする。
この構成によると、回転終了後にオートフォーカス機能を有効に設定するので、ユーザの操作の手間を省くことができる。
第8の態様のカメラ装置(1A)では、第7の態様において、第1閾値は、第2閾値より大きい。
この構成によると、オートフォーカス機能を有効から無効、又は無効から有効に切り替える際に、ハンチングが発生する可能性を低くすることができる。
第9の態様のカメラ装置(1A)では、第6〜第8のいずれかの態様において、検出部は、ジャイロセンサ(302)である。ジャイロセンサ(302)は、カメラユニット(3)及び可動ユニット(10)の少なくとも一方に備えられる。
この構成によると、カメラユニット(3)の傾きの検出の精度をより高めることができる。
第10の態様のカメラ装置(1,1A,1B)では、第1〜第9のいずれかの態様において、カメラユニット(3)は、ズーム機能を更に有する。制御部は、ズーム機能が動作している場合は、オートフォーカス機能が低下するようにカメラユニット(3)を制御する。
この構成によると、ズームを行っている場合においても、鮮明な映像を得ることができない可能性をより低くすることができる。
第11の態様のカメラ装置(1,1A,1B)では、第1〜第10のいずれかの態様において、固定ユニット(20)と可動ユニット(10)とのうち一方のユニットには遊嵌面(例えば、第1遊嵌面670)が設けられている。固定ユニット(20)と可動ユニット(10)とのうち他方のユニットには球体又は部分球体からなる遊嵌部材(例えば、第2遊嵌部材501)が設けられている。遊嵌面は遊嵌部材と遊嵌することで、固定ユニット(20)に対して可動ユニット(10)が回転可能となる。
この構成によると、カメラユニット(3)の回転をよりスムーズに行うことができる。
第12の態様のカメラ装置(1,1A,1B)では、第1〜第11のいずれかの態様において、カメラユニット(3)が中立状態である場合のカメラユニット(3)の光軸(1a)と直交する基板(プリント基板90)と、第1検出部(例えば、磁気センサ部920)と、第2検出部(例えば、ジャイロセンサ93)と、ドライバ部(203)と、を更に備える。第1検出部は、基板に設けられ、可動ユニット(10)の傾きを検出する。第2検出部は、固定ユニット(20)の角速度、又はカメラユニット(3)の角速度を検出する。ドライバ部(203)は、可動ユニット(10)の回転を制御する。
この構成によると、カメラユニット(3)の傾きの検出の精度を高めることができる。
第13の態様の制御方法は、カメラ装置(1,1A,1B)に用いられる。カメラ装置(1)は、カメラユニット(3)と、可動ユニット(10)と、固定ユニット(20)と、駆動部(回転駆動部204)と、を備える。カメラユニット(3)は、レンズ(3b)のフォーカスを制御するオートフォーカス機能を有する。可動ユニット(10)は、カメラユニット(3)を保持する。固定ユニット(20)は、可動ユニット(10)が回転可能となるように可動ユニット(10)を支持する。駆動部は、可動ユニット(10)を回転可能とするために、可動ユニット(10)に設けられた駆動磁石(第1駆動磁石620、第2駆動磁石621)、及び固定ユニット(20)に駆動磁石と対応するように設けられたコイル(駆動コイル720,730,721,731)を有する。制御方法は、受信ステップと、制御ステップと、を含む。受信ステップは、カメラユニット(3)の回転に係る回転指示を外部(例えば、指示装置7)から受信する。制御ステップは、受信ステップで受信した回転指示に応じたカメラユニット(3)の回転の制御を検出する。制御ステップは、オートフォーカス機能が有効である場合には、オートフォーカス機能が低下するようにカメラユニット(3)を制御する。
この制御方法によると、カメラユニット(3)の回転直後において、鮮明な映像を得ることができない可能性を低くすることができる。
第14の態様のプログラムは、コンピュータに、第13の態様の制御方法を実行させるためのプログラムである。
このプログラムによると、カメラユニット(3)の回転直後において、鮮明な映像を得ることができない可能性を低くすることができる。
1,1A,1B カメラ装置
2 アクチュエータ
3 カメラユニット
3b レンズ
7 指示装置
10 可動ユニット
20 固定ユニット
90 プリント基板(基板)
93,302 ジャイロセンサ
94 プロセッサ
203 ドライバ部
204 回転駆動部(駆動部)
201 受信部
202,202a,202b 駆動制御部(制御部)
501 第2遊嵌部材
602 第1遊嵌部材
620 第1駆動磁石(駆動磁石)
621 第2駆動磁石(駆動磁石)
670 第1遊嵌面
720,721,730,731 駆動コイル
920 磁気センサ部
1a 光軸

Claims (14)

  1. レンズのフォーカスを制御するオートフォーカス機能を有するカメラユニットと、
    前記カメラユニットを保持する可動ユニットと、
    前記可動ユニットが回転可能となるように前記可動ユニットを支持する固定ユニットと、
    前記可動ユニットを回転可能とするために、前記可動ユニットに設けられた駆動磁石、及び前記固定ユニットに前記駆動磁石と対応するように設けられたコイルを有する駆動部と、
    前記可動ユニットの回転に係る回転指示を外部から受信する受信部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記受信部が受信した前記回転指示に応じた前記カメラユニットの回転の制御を検出し、かつ前記オートフォーカス機能が有効である場合には、前記オートフォーカス機能が低下するように前記カメラユニットを制御する、
    カメラ装置。
  2. 前記制御部は、前記受信部が受信した前記回転指示に応じた前記カメラユニットの回転の制御を検出し、かつ前記オートフォーカス機能が有効である場合には、前記オートフォーカス機能が無効となるように前記カメラユニットを制御する、
    請求項1に記載のカメラ装置。
  3. 前記回転指示は、前記カメラユニットが中立状態である場合の前記カメラユニットの光軸に対する前記カメラユニットの傾きに係る角度情報を含み、
    前記制御部は、前記角度情報を用いて角速度を算出し、算出した前記角速度が第1所定値より大きい場合に前記回転指示に応じた前記カメラユニットの回転の制御を検出したと判断する、
    請求項1又は2に記載のカメラ装置。
  4. 前記制御部は、前記オートフォーカス機能が無効である場合において前記角速度が第2所定値より小さいときは、前記オートフォーカス機能を有効にする、
    請求項3に記載のカメラ装置。
  5. 前記第1所定値は、前記第2所定値より大きい、
    請求項4に記載のカメラ装置。
  6. 前記カメラユニットの回転を検出する検出部を、更に備え、
    前記制御部は、
    前記検出部の検出結果を基に、前記カメラユニットの角速度を取得し、
    前記角速度に基づく前記カメラユニットの移動量が第1閾値より大きく、かつ前記回転指示を受け付けている場合に、前記回転指示に応じた前記カメラユニットの回転の制御を検出したと判断する、
    請求項1又は2に記載のカメラ装置。
  7. 前記制御部は、前記オートフォーカス機能が無効である場合において、前記移動量が第2閾値より小さいとき、又は前記回転指示を受け付けていないとき、前記オートフォーカス機能を有効にする、
    請求項6に記載のカメラ装置。
  8. 前記第1閾値は、前記第2閾値より大きい、
    請求項7に記載のカメラ装置。
  9. 前記検出部は、ジャイロセンサであり、
    前記ジャイロセンサは、前記カメラユニット及び前記可動ユニットの少なくとも一方に備えられる、
    請求項6〜8のいずれか一項に記載のカメラ装置。
  10. 前記カメラユニットは、ズーム機能を更に有し、
    前記制御部は、前記ズーム機能が動作している場合は、前記オートフォーカス機能が低下するように前記カメラユニットを制御する、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のカメラ装置。
  11. 前記固定ユニットと前記可動ユニットとのうち一方のユニットには遊嵌面が設けられ、
    前記固定ユニットと前記可動ユニットとのうち他方のユニットには球体、又は部分球体からなる遊嵌部材が設けられ、
    前記遊嵌面は前記遊嵌部材と遊嵌することで、前記固定ユニットに対して前記可動ユニットが回転可能となる、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載のカメラ装置。
  12. 前記カメラユニットが中立状態である場合の前記カメラユニットの光軸と直交する基板と、
    前記基板に設けられ、前記可動ユニットの傾きを検出する第1検出部と、
    前記固定ユニットの角速度、又は前記カメラユニットの角速度を検出する第2検出部と、
    前記可動ユニットの回転を制御するドライバ部と、を更に備える、
    請求項1〜11のいずれか一項に記載のカメラ装置。
  13. レンズのフォーカスを制御するオートフォーカス機能を有するカメラユニットと、前記カメラユニットを保持する可動ユニットと、前記可動ユニットが回転可能となるように前記可動ユニットを支持する固定ユニットと、前記可動ユニットを回転可能とするために、前記可動ユニットに設けられた駆動磁石、及び前記固定ユニットに前記駆動磁石と対応するように設けられたコイルを有する駆動部と、を備えるカメラ装置に用いられる制御方法であって、
    前記カメラユニットの回転に係る回転指示を外部から受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信した前記回転指示に応じた前記カメラユニットの回転の制御を検出し、かつ前記オートフォーカス機能が有効である場合には、前記オートフォーカス機能が低下するように前記カメラユニットを制御する制御ステップと、を含む、
    制御方法。
  14. コンピュータに、請求項13に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
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