JP2021020459A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷位置ズレを防止する。【解決手段】印刷液を保持する印刷版20と、前記印刷版20が外周面に取り付けられた回転体である版胴14と、前記印刷版20に設けられた検出用マーク30を検出する検出器17と、前記印刷液が塗布される被印刷体を載置するステージ16と、前記検出器17の検出結果に基づき、少なくとも前記ステージ16の位置の補正量を算出する演算部19と、前記演算部19の算出結果に基づき、少なくとも前記ステージ16の位置を補正する制御部18と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、印刷装置に関する。
従来、凸版印刷方式の一つとして、弾性を有するゴムや樹脂製の印刷版(フレキソ版と称される)を用いるフレキソ印刷が知られており、その一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のフレキソ印刷装置は、フレキソ版が取り付けられる版胴と、フレキソ版に対して印刷液を転写するアニロックスロールと、被印刷体である基板が載置されるステージと、を備えている。当該フレキソ印刷装置は、版胴、アニロックスロール、及びステージを別駆動しつつ、これらの速度が同期するように制御している。このようにすることで、これらの速度ズレによる印刷ムラを抑制可能としている。
しかしながら、印刷ムラを解消して印刷液を均一に塗布できた場合であっても、印刷版と被印刷体との間で印刷位置ズレが生じると、印刷不良となってしまう。
本願明細書に記載の技術は上記のような実情に基づいて完成されたものであって、印刷位置ズレを防止することを目的とする。
(1)本願明細書に記載の技術に関わる印刷装置は、印刷液を保持する印刷版と、前記印刷版が外周面に取り付けられた回転体である版胴と、前記印刷版に設けられた検出用マークを検出する検出器と、前記印刷液が塗布される被印刷体を載置するステージと、前記検出器の検出結果に基づき、少なくとも前記ステージの位置の補正量を算出する演算部と、前記演算部の算出結果に基づき、少なくとも前記ステージの位置を補正する制御部と、を備える。
(2)また、上記印刷装置は、上記(1)の構成に加え、前記演算部は、前記版胴の回転速度の補正量を算出し、前記制御部は、前記回転速度を補正してもよい。
(3)また、上記印刷装置は、上記(2)の構成に加え、前記演算部は、前記検出結果と、あらかじめ登録された所定値とを比較して、その差分が減少するように前記ステージの位置の前記補正量及び前記回転速度の前記補正量を自動算出すると共に、前記制御部は、前記ステージの位置と前記回転速度とを同時に補正してもよい。
(4)また、上記印刷装置は、上記(1)から(3)のいずれか一つの構成に加え、前記検出用マークは、前記版胴の回転軸に沿う方向、及び前記版胴の周方向に沿う方向にそれぞれ並ぶように複数設けられており、前記検出器は、複数が前記回転軸に沿う方向に並ぶように前記外周面に対向配置されていてもよい。
(5)また、上記印刷装置は、上記(4)の構成に加え、前記印刷版は矩形状をなし、その短辺部が前記回転軸に沿う方向に一致し、その長辺部が前記周方向に沿う方向に一致するように前記外周面に取り付けられており、2つの前記長辺部を第1長辺部、第2長辺部とするとき、前記検出器は、前記第1長辺部に対向配置される第1検出器と、前記第2長辺部に対向配置される第2検出器と、を備えていてもよい。
(6)また、上記印刷装置は、上記(1)から(5)のいずれか一つの構成に加え、前記演算部は、前記ステージの前記版胴の回転軸に沿う方向における位置の補正量を算出し、前記制御部は、当該位置を補正してもよい。
(7)また、上記印刷装置は、上記(1)から(6)のいずれか一つの構成に加え、前記演算部は、前記ステージの面内の回転方向における位置の補正量を算出し、前記制御部は、当該位置を補正してもよい。
(8)また、上記印刷装置は、上記(1)から(7)のいずれか一つの構成に加え、前記版胴と逆向きに回転する回転体であり、前記版胴に取り付けられた前記印刷版に対して前記印刷液を転写するアニロックスロールを備え、前記検出器は、前記アニロックスロールから前記印刷版に前記印刷液が転写される際に、前記検出用マークを検出してもよい。
(9)また、上記印刷装置は、上記(1)から(8)のいずれか一つの構成に加え、前記検出器はカメラであり、前記検出用マークを撮像して検出してもよい。
(10)また、上記印刷装置は、上記(1)から(9)のいずれか一つの構成に加え、前記演算部及び前記制御部は、CPUであってもよい。
(11)また、上記印刷装置は、上記(1)から(10)のいずれか一つの構成に加え、前記印刷版は、弾性を有するフレキソ版であって、前記印刷液は、液晶パネルの配向膜を形成するための配向膜形成樹脂であり、前記被印刷体である液晶パネル用基板に対して前記印刷液を印刷してもよい。
本願明細書に記載の技術によれば、印刷位置ズレを防止することができる。
<第1実施形態>
第1実施形態に関わるフレキソ印刷装置10(印刷装置の一例)について、図1から図12を参照して説明する。なお、図4、図5、図6、図7、図9、図10、図11、図12の一部には、X軸及びY軸を示しており、各軸方向が各図で共通した方向となるように描かれている。
第1実施形態に関わるフレキソ印刷装置10(印刷装置の一例)について、図1から図12を参照して説明する。なお、図4、図5、図6、図7、図9、図10、図11、図12の一部には、X軸及びY軸を示しており、各軸方向が各図で共通した方向となるように描かれている。
フレキソ印刷装置10は、図1に示すように、液晶パネル用基板S(被印刷体の一例)上に、ポリイミド樹脂等の有機絶縁材料を含む配向膜形成樹脂(印刷液)CLを印刷(塗布)する。配向膜が形成された液晶パネル用基板Sは、液晶パネル(表示パネルの一例)を構成する部材、具体的にはアレイ基板(TFT基板)又は対向基板(CF基板)となる。液晶パネル用基板Sのサイズは、例えば第6世代(1500mm×1850mm)とされる。
フレキソ印刷装置10は、図1に示すように、供給手段として、ディスペンサ11と、アニロックスロール12と、ドクターロール13と、を備える。また、フレキソ印刷装置10は、回転体である版胴14(転写手段の一例)と、版胴14の外周面に取り付けられたフレキソ版20(印刷版の一例)と、液晶パネル用基板Sが載置されるステージ16と、カメラ17(検出器の一例)と、を備える。カメラ17は、フレキソ版20に設けられた検出用マーク30を検出する。さらには、フレキソ印刷装置10は、図2に示すように、演算部19と、制御部18と、を備える。演算部19は、カメラ17の検出結果に基づき、ステージ16の位置の補正量及び版胴14の回転速度の補正量を算出する。制御部18は、演算部19の算出結果に基づき、ステージ16の位置及び版胴14の回転速度を補正する。制御部18及び演算部19は、図2に示すように、1つのCPUからなる。
ディスペンサ11は、図1に示すように、アニロックスロール12に対して鉛直方向について上方に対向配置されている。ディスペンサ11は、アニロックスロール12の外周面に対して印刷液CLを吐出して供給する。
アニロックスロール12は、図1に示すように、略円柱状をなしており、その中心に設けられた回転軸X1回りに回転可能に取り付けられている。フレキソ印刷装置10を図1に示す側面方向から視た場合、アニロックスロール12は反時計回りに回転する。アニロックスロール12は、その外周面に微細な凹部がほぼ全域にわたって形成されている。ディスペンサ11から供給された印刷液CLは、凹部により、アニロックスロール12に所定量ずつ保持される。
ドクターロール13は、図1に示すように、略円柱状をなしており、その中心に設けられた回転軸X2回りに回転可能に取り付けられている。ドクターロール13は、その回転軸X2が、アニロックスロール12の回転軸X1に平行となるように取り付けられており、アニロックスロール12と逆向きに回転する。ドクターロール13は、その外周面の一部がアニロックスロール12の外周面の一部に対して当接または近接するよう設置されている。これにより、アニロックスロール12の凹部に供給され、その充填量を超えて凹部から溢れ出た余剰分がドクターロール13によって引き伸ばされるようになっている。アニロックスロール12に対するドクターロール13の位置関係を調整することで、アニロックスロール12の外周面において凹部以外に存在し得る印刷液CLの量を制御することができる。これにより、アニロックスロール12に付着する印刷液CLの量を調整可能となっている。
版胴14は、図1に示すように、アニロックスロール12よりも大きな径を有する略円柱状をなしている。版胴14は、その中心に設けられた回転軸X3回りに回転可能に取り付けられている。版胴14の回転軸X3は、アニロックスロール12の回転軸X1に平行となるように取り付けられている。版胴14の外周面における周方向の一部には、フレキソ版20が密着するように取り付け固定されている。版胴14は、モーター等の駆動手段によりアニロックスロール12とは逆向きに回転する。本実施形態では、版胴14は、図1において時計回りに回転するよう軸支されている。アニロックスロール12及び版胴14は、互いに逆向きに回転すると、フレキソ版20の外周面がアニロックスロール12の外周面に旋回圧着されるように設定されている。これにより、アニロックスロール12の外周面に保持された印刷液CLがフレキソ版20の外周面に転写される。
ステージ16は、図1及び図3に示すように、その板面上に液晶パネル用基板Sを吸着して保持している。ステージ16は、版胴14に対して回転軸X3と交わる方向(図1に示す右から左方向)に移動し、液晶パネル用基板Sを搬送する。ステージ16の移動方向は、版胴14の回転方向に対して順方向となっている。フレキソ版20の外周面が液晶パネル用基板Sに旋回圧着されつつ、液晶パネル用基板Sが移動すると、フレキソ版20の外周面に保持された印刷液CLは、液晶パネル用基板Sの板面に転写(印刷、塗布)される。また、ステージ16は、移動方向に交わる方向(回転軸X3に沿う方向)について位置補正可能(移動可能)に構成されている。さらに、ステージ16は、その面内において回転可能に構成されている。
フレキソ版20は、ポリブタジエンなどからなる樹脂製とされ、図4に示すように、平面に視て横長の矩形状をなしている。フレキソ版20は、アニロックスロール12からの印刷液CLが付着するように板面の鉛直方向に突出した突出部23を有する。突出部23の表面は、多数の微細な凹部が形成されている。これにより印刷液CLがフレキソ版20に所定量ずつ保持される。その結果、印刷液CLが液晶パネル用基板Sに所定量ずつ塗布されるようになり、液晶パネル用基板S上に均一な膜厚で配向膜が形成される。
ところで、フレキソ版20を版胴14に対して取り付ける際には、図5に示すように、フレキソ版20の一方の短辺部20Aが版吊り機40に固定され、フレキソ版20が上下に吊り下げられる。また、フレキソ版20のもう一方の短辺部20Bが回転軸X3に沿う方向となるように版胴14の外周面に配置される。この状態で、版胴14が回転すると、フレキソ版20が版胴14に巻き付られて取り付けられる。ここで、版吊り機40、フレキソ版20、及び版胴14は、Y軸方向におけるそれぞれの中心線40CL,20CL,14CLが一致する位置が適正な取り付け位置(適正位置)とされる。版吊り機40、フレキソ版20、及び版胴14のいずれかの位置が適正位置からずれてしまうと、フレキソ版20の取付位置ズレが生じてしまう。
具体的には、例えば図6に示すように、版胴14の中心線14CLが適正位置から左側にずれると、フレキソ版20は版胴14に対して右側寄りに取り付けられる。これにより、フレキソ版20の取付位置ズレが生じてしまう。また、例えば図7に示すように、版吊り機40の中心線40CLが適正位置から右側にずれると、フレキソ版20自身の重さ等でフレキソ版20の中心線20CLが傾いてしまう。フレキソ版20は中心線20CLが傾いた状態で版胴14に取り付けられるため、フレキソ版20の取付位置ズレが生じてしまう。さらには、取付位置ズレ以外に、フレキソ版20は弾性を有するため、使用により長辺方向に伸びたり、歪んだりする形状変化を生じることがある。
フレキソ版20の取り付け位置ズレ、及び形状変化は、フレキソ版20から液晶パネル用基板Sに印刷液CLが塗布される際に、フレキソ版20の突出部23と液晶パネル用基板Sの配向膜形成領域との間の位置ズレを引き起こす。これが印刷位置ズレとなり、液晶パネルに搭載されると表示不良等の不具合を引き起こしてしまう。そこで、フレキソ版20は、図4に示すように、その外周縁部の一部に検出用マーク30が設けられている。フレキソ印刷装置10は、カメラ17により検出用マーク30を検出することで、フレキソ印刷20の取り付け位置ズレ及び形状変化を検出している。
検出用マーク30は、図4に示すように、フレキソ版20の第1長辺部20C及び第2長辺部20Dに沿って並んで設けられている。検出用マーク30の大きさは、突起部23の微細な凹部より大きく、少なくともカメラ17によって画像認識可能な大きさとされる。本実施形態において、検出用マーク30は、フレキソ版20の一部を円形状に彫る(刻印する)ことで窪んだように形成されている。検出用マーク30は、第1長辺部20Cに沿って設けられた3つの第1検出用マーク31,32,33と、第2長辺部20Dに沿って設けられた3つの第2検出用マーク34,35,36からなる。第1検出用マーク31,32,33と、第2検出用マーク34,35,36は、フレキソ版20の短辺方向(Y軸方向)において対をなすように対向している。具体的には、第1検出用マーク31と第2検出用マーク34、第1検出用マーク32と第2検出用マーク35、第1検出用マーク33と第2検出用マーク36とが、それぞれ対向している。
フレキソ版20は、上記したように、その長辺方向(X軸方向)が版胴14の周方向に沿い、その短辺方向(Y軸方向)が版胴14の回転軸X3に沿うように、版胴14に取り付けられる。このため、検出用マーク30は、図8に示すように、フレキソ版20が版胴14に取り付けられた状態において、版胴14の周方向に沿う方向、及び回転軸X3に沿う方向にそれぞれ並ぶものとなる。
カメラ17は、CCDカメラとされる。カメラ17は、図1に示すように版胴14に対して鉛直方向について上方に対向配置されており、図8に示すように回転軸X3に沿う方向に2つが並んで配されている。カメラ17は、フレキソ版20の第1長辺部20Cに対向配置される第1カメラ17A(第1検出器の一例)と、フレキソ版20の第2長辺部20Dに対向配置される第2カメラ17B(第2検出器の一例)と、からなる。第1カメラ17Aは第1検出用マーク31,32,33を検出し、第2カメラ17Bは第2検出用マーク34,35,36を検出する。カメラ17は、アニロックスロール12からフレキソ版20に印刷液CLが転写される際に、版胴14の回転により通過する検出用マーク30を撮像して検出する。このタイミングで検出用マーク30を検出することで、フレキソ版20から液晶パネル用基板Sに印刷液CLが転写される前に、制御部18がステージ16の位置及び版胴14の回転速度を補正できるようになる。その結果、フレキソ印刷装置10は、連続した印刷動作時においても、ステージ16の位置及び版胴14の回転速度を補正しつつ、印刷を続けることができる。
演算部19は、カメラ17の検出結果の供給を受け、この検出結果と、あらかじめ登録された所定値とを比較する。より詳しくは、演算部19は、第1カメラ17Aから第1検出用マーク31,32,33の検出値の供給を受け、第2カメラ17Bから第2検出用マーク34,35,36の検出値の供給を受け、これら6つの検出値毎に、それぞれの所定値との比較を自動的に行う。演算部19は、検出値と所定値との差分が減少するように、ステージ16の位置の補正量及び版胴14の回転速度の補正量を自動算出する。
制御部18は、ステージ16の位置及び版胴14の回転速度をフィードバック制御している。制御部18は、演算部19の算出結果に基づき、ステージ16の位置及び版胴14の回転速度を補正する。この補正により、フレキソ版20から液晶パネル用基板Sに印刷液CLが塗布される際に、フレキソ版20の突出部23と液晶パネル用基板Sの配向膜形成領域との間の位置ズレ、すなわちフレキソ版20と液晶パネル用基板Sとの印刷位置ズレを抑制できる。以下、具体的な補正例について詳しく説明する。
<第1補正例>
フレキソ版20が、図9のようにY軸方向にシフトして版胴14に取り付けられ、フレキソ版20の取付位置ズレが生じている場合の補正例を説明する。第1検出用マーク31,32,33、及び第2検出用マーク34,35,36の検出値が、図9に示すように、適正な所定値(2点鎖線で図示)よりY軸方向(回転軸X3に沿う方向、及びステージ16の移動方向に交わる方向)に+ΔYだけシフトしている場合を想定する。演算部19は、検出値と所定値とを比較することで、この差分+ΔYを算出し、ステージ16の位置の補正量を差分+ΔYとする。制御部18は、この算出結果に基づき、ステージ16の位置を回転軸X3に沿う方向について+ΔYだけ移動させて補正する。これにより、ステージ16上の液晶パネル用基板Sの位置が回転軸X3方向について+ΔYだけ移動するため、フレキソ版20と液晶パネル用基板Sとの印刷位置ズレが解消される。
フレキソ版20が、図9のようにY軸方向にシフトして版胴14に取り付けられ、フレキソ版20の取付位置ズレが生じている場合の補正例を説明する。第1検出用マーク31,32,33、及び第2検出用マーク34,35,36の検出値が、図9に示すように、適正な所定値(2点鎖線で図示)よりY軸方向(回転軸X3に沿う方向、及びステージ16の移動方向に交わる方向)に+ΔYだけシフトしている場合を想定する。演算部19は、検出値と所定値とを比較することで、この差分+ΔYを算出し、ステージ16の位置の補正量を差分+ΔYとする。制御部18は、この算出結果に基づき、ステージ16の位置を回転軸X3に沿う方向について+ΔYだけ移動させて補正する。これにより、ステージ16上の液晶パネル用基板Sの位置が回転軸X3方向について+ΔYだけ移動するため、フレキソ版20と液晶パネル用基板Sとの印刷位置ズレが解消される。
<第2補正例>
フレキソ版20が、図10のように面内に回転した状態(中心線20CLが傾いた状態)で版胴14に取り付けられ、フレキソ版20の取付位置ズレが生じている場合の補正例を説明する。第1検出用マーク31,32,33、及び第2検出用マーク34,35,36の検出値が、図10に示すように、所定値(2点鎖線で図示)より+Δθだけ面内に回転するようにシフトしている場合を想定する。演算部19は、検出値と所定値とを比較することで、この差分+Δθを算出し、ステージ16の位置の補正量を差分+Δθとする。制御部18は、演算部19の算出結果に基づき、ステージ16の位置を+Δθだけ回転させて補正する。これにより、ステージ16上の液晶パネル用基板Sの位置が+Δθだけ回転するため、フレキソ版20と液晶パネル用基板Sとの印刷位置ズレが解消される。
フレキソ版20が、図10のように面内に回転した状態(中心線20CLが傾いた状態)で版胴14に取り付けられ、フレキソ版20の取付位置ズレが生じている場合の補正例を説明する。第1検出用マーク31,32,33、及び第2検出用マーク34,35,36の検出値が、図10に示すように、所定値(2点鎖線で図示)より+Δθだけ面内に回転するようにシフトしている場合を想定する。演算部19は、検出値と所定値とを比較することで、この差分+Δθを算出し、ステージ16の位置の補正量を差分+Δθとする。制御部18は、演算部19の算出結果に基づき、ステージ16の位置を+Δθだけ回転させて補正する。これにより、ステージ16上の液晶パネル用基板Sの位置が+Δθだけ回転するため、フレキソ版20と液晶パネル用基板Sとの印刷位置ズレが解消される。
<第3補正例>
フレキソ版20が、図11のように長辺方向に伸びてしまい、フレキソ版20の形状変形が生じている場合の補正例を説明する。第1検出用マーク31と第2検出用マーク34の検出値が、所定値(2点鎖線で図示)よりX軸方向(回転軸X3に交わる方向、及びステージ16の移動方向に沿う方向)に+ΔX1だけ、第1検出用マーク32と第2検出用マーク35の検出値が、所定値よりX軸方向に+ΔX2(+ΔX2>+ΔX1)だけ、第1検出用マーク33と第2検出用マーク36の検出値が、所定値よりX軸方向に+ΔX3(+ΔX3>+ΔX2)だけ、それぞれシフトしている場合を想定する。演算部19は、検出値と所定値とを比較することで、これらの差分+ΔX1, +ΔX2, +ΔX3を算出し、版胴14の回転速度の補正量を算出する。
フレキソ版20が、図11のように長辺方向に伸びてしまい、フレキソ版20の形状変形が生じている場合の補正例を説明する。第1検出用マーク31と第2検出用マーク34の検出値が、所定値(2点鎖線で図示)よりX軸方向(回転軸X3に交わる方向、及びステージ16の移動方向に沿う方向)に+ΔX1だけ、第1検出用マーク32と第2検出用マーク35の検出値が、所定値よりX軸方向に+ΔX2(+ΔX2>+ΔX1)だけ、第1検出用マーク33と第2検出用マーク36の検出値が、所定値よりX軸方向に+ΔX3(+ΔX3>+ΔX2)だけ、それぞれシフトしている場合を想定する。演算部19は、検出値と所定値とを比較することで、これらの差分+ΔX1, +ΔX2, +ΔX3を算出し、版胴14の回転速度の補正量を算出する。
版胴14の回転速度は、通常時(検出値と所定値とのX軸方向における差分が検出されない場合)は、ステージ16の移動速度(液晶パネル用基板Sの搬送速度)と同期するように制御部18により制御されている。演算部19は、X軸方向にフレキソ版20の伸長が算出された場合には、版胴14の回転速度を増大するように補正量を算出する。その際、回転速度の増大量は、検出値と所定値との差分が大きいほど大きくなるように算出される。この算出結果に基づき、制御部18が版胴14の回転速度を増大すると、フレキソ版20は、液晶パネル用基板Sに圧着された際に、液晶パネル用基板Sに対してスリップするような状態で液晶パネル用基板Sの搬送速度より速く回転移動するようになる。これにより、突出部23が液晶パネル用基板Sに対してスリップするような状態で速く移動するため、フレキソ版20が伸長した場合であっても、フレキソ版20と液晶パネル用基板Sとの印刷位置ズレを抑制できるようになる。逆に、X軸方向にフレキソ版の縮小が算出された場合には、演算部19は版胴14の回転速度を減少するように補正量を算出する。この算出結果に基づき、制御部18が版胴14の回転速度を減少すると、液晶パネル用基板Sが突出部23に対してスリップするような状態で速く移動するため、フレキソ版20が縮小した場合であっても、フレキソ版20と液晶パネル用基板Sとの印刷位置ズレを抑制できるようになる。
<第4補正例>
フレキソ版20は、図12に示すように、版胴14に対する取り付け位置ズレが生じ、かつ、長辺方向及び短辺方向の両方に形状変化(歪み)が生じている場合を例示する。第1検出用マーク31,32,33、及び第2検出用マーク34,35,36の検出値と所定値(2点鎖線で図示)との差分は、第1補正例、第2補正例、第3補正例で示したような差分ΔY、Δθ、ΔX1, ΔX2, ΔX3が組み合わされたものとされる。演算部19は、第1検出用マーク31,32,33、及び第2検出用マーク34,35,36の検出値を所定値と比較することで、ステージ16の位置の補正量及び版胴14の回転速度の補正量をそれぞれ算出する。本補正例では、短辺方向に対向する第1検出用マーク31と第2検出用マーク34、第1検出用マーク32と第2検出用マーク35、第1検出用マーク33と第2検出用マーク36との間で、所定値に対する差分ΔY、Δθ、ΔX1, ΔX2, ΔX3はそれぞれ異なるものとなっている。このため、演算部19は、短辺方向に対向する対(第1検出用マーク31と第2検出用マーク34、第1検出用マーク32と第2検出用マーク35、第1検出用マーク33と第2検出用マーク36)毎に、所定値に対する差分ΔY、Δθ、ΔX1, ΔX2, ΔX3の平均値を算出する。そして、演算部19は、この平均値に基づき、ステージ16の位置の補正量及び版胴14の回転速度の補正量をそれぞれ算出する。この算出結果に基づき、制御部18がステージ16の位置及び版胴14の回転速度を同時に補正することで、フレキソ版20の取り付け位置ズレ及び形状変化による印刷位置ズレを同時に抑制できるようになる。
フレキソ版20は、図12に示すように、版胴14に対する取り付け位置ズレが生じ、かつ、長辺方向及び短辺方向の両方に形状変化(歪み)が生じている場合を例示する。第1検出用マーク31,32,33、及び第2検出用マーク34,35,36の検出値と所定値(2点鎖線で図示)との差分は、第1補正例、第2補正例、第3補正例で示したような差分ΔY、Δθ、ΔX1, ΔX2, ΔX3が組み合わされたものとされる。演算部19は、第1検出用マーク31,32,33、及び第2検出用マーク34,35,36の検出値を所定値と比較することで、ステージ16の位置の補正量及び版胴14の回転速度の補正量をそれぞれ算出する。本補正例では、短辺方向に対向する第1検出用マーク31と第2検出用マーク34、第1検出用マーク32と第2検出用マーク35、第1検出用マーク33と第2検出用マーク36との間で、所定値に対する差分ΔY、Δθ、ΔX1, ΔX2, ΔX3はそれぞれ異なるものとなっている。このため、演算部19は、短辺方向に対向する対(第1検出用マーク31と第2検出用マーク34、第1検出用マーク32と第2検出用マーク35、第1検出用マーク33と第2検出用マーク36)毎に、所定値に対する差分ΔY、Δθ、ΔX1, ΔX2, ΔX3の平均値を算出する。そして、演算部19は、この平均値に基づき、ステージ16の位置の補正量及び版胴14の回転速度の補正量をそれぞれ算出する。この算出結果に基づき、制御部18がステージ16の位置及び版胴14の回転速度を同時に補正することで、フレキソ版20の取り付け位置ズレ及び形状変化による印刷位置ズレを同時に抑制できるようになる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)検出用マーク30の数、大きさ、間隔は一例であって、他の数や寸法であっても構わない。検出用マーク30の数が多いほど、印刷位置ズレに対する補正の精度を高めることができる。
(2)検出用マーク30の形状は、十字架等の他の形状であっても構わない。また、複数の検出用マーク30は、異なる形状や大きさのものが含まれていても構わない。さらには、検出用マーク30は、突起や描画等として設けられていても構わない。
(3)カメラ17の配設位置は、版胴14に対向配置されていれば良く、上方に限定されない。
(4)カメラ17は、検出用マーク30の配置に応じて3つ以上配されていても構わない。
(5)ステージ16は移動せずに、版胴14の回転軸X3が、版胴14の回転による進行方向(図1の左から右方向)に移動することで、液晶パネル用基板Sが版胴14に対して相対変位されるようにしても構わない。さらには、ステージ16及び版胴14の回転軸X3がいずれも移動することで、液晶パネル用基板Sが版胴14に対して相対変位されるようにしても構わない。
(6)液晶パネル用基板Sのサイズは、第6世代以外の他のサイズであっても構わない。
(7)フレキソ印刷装置10は、液晶パネル用基板S以外の被印刷体に対して、配向膜形成樹脂以外の印刷液CLを印刷する用途に対しても適用可能である。
10…フレキソ印刷装置(印刷装置)、14…版胴、14S…版胴の外周面、16…ステージ、17…カメラ(検出器)、17A…第1カメラ(第1検出器)、17B…第2カメラ(第2検出器)、18…制御部、19…演算部、20…フレキソ版(印刷版)、20C…第1長辺部、20D…第2長辺部、30,31,32,33,34,35,36…検出用マーク、CL…印刷液、S…液晶パネル用基板、X3…版胴の回転軸
Claims (11)
- 印刷液を保持する印刷版と、
前記印刷版が外周面に取り付けられた回転体である版胴と、
前記印刷版に設けられた検出用マークを検出する検出器と、
前記印刷液が塗布される被印刷体を載置するステージと、
前記検出器の検出結果に基づき、少なくとも前記ステージの位置の補正量を算出する演算部と、
前記演算部の算出結果に基づき、少なくとも前記ステージの位置を補正する制御部と、を備える印刷装置。 - 前記演算部は、前記版胴の回転速度の補正量を算出し、
前記制御部は、前記回転速度を補正する請求項1に記載の印刷装置。 - 前記演算部は、前記検出結果と、あらかじめ登録された所定値とを比較して、その差分が減少するように前記ステージの位置の前記補正量及び前記回転速度の前記補正量を自動算出すると共に、
前記制御部は、前記ステージの位置と前記回転速度とを同時に補正する請求項2に記載の印刷装置。 - 前記検出用マークは、前記版胴の回転軸に沿う方向、及び前記版胴の周方向に沿う方向にそれぞれ並ぶように複数設けられており、
前記検出器は、複数が前記回転軸に沿う方向に並ぶように前記外周面に対向配置されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記印刷版は矩形状をなし、その短辺部が前記回転軸に沿う方向に一致し、その長辺部が前記周方向に沿う方向に一致するように前記外周面に取り付けられており、
2つの前記長辺部を第1長辺部、第2長辺部とするとき、前記検出器は、前記第1長辺部に対向配置される第1検出器と、前記第2長辺部に対向配置される第2検出器と、を備える請求項4に記載の印刷装置。 - 前記演算部は、前記ステージの前記版胴の回転軸に沿う方向における位置の補正量を算出し、
前記制御部は、当該位置を補正する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記演算部は、前記ステージの面内の回転方向における位置の補正量を算出し、
前記制御部は、当該位置を補正する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記版胴と逆向きに回転する回転体であり、前記版胴に取り付けられた前記印刷版に対して前記印刷液を転写するアニロックスロールを備え、
前記検出器は、前記アニロックスロールから前記印刷版に前記印刷液が転写される際に、前記検出用マークを検出する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記検出器はカメラであり、前記検出用マークを撮像して検出する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 前記演算部及び前記制御部は、CPUである請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 前記印刷版は、弾性を有するフレキソ版であり、
前記印刷液は、液晶パネルの配向膜を形成するための配向膜形成樹脂であり、
前記被印刷体である液晶パネル用基板に対して前記印刷液を印刷する請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の印刷装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US201962879177P | 2019-07-26 | 2019-07-26 | |
US62/879,177 | 2019-07-26 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021020459A true JP2021020459A (ja) | 2021-02-18 |
Family
ID=74573223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020119677A Pending JP2021020459A (ja) | 2019-07-26 | 2020-07-13 | 印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021020459A (ja) |
-
2020
- 2020-07-13 JP JP2020119677A patent/JP2021020459A/ja active Pending
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