JP2021020043A - 殺菌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紫外線を出射する発光素子が被照射面に近い位置に配置された場合であっても、被照射面の広い領域に紫外線を照射できる殺菌装置を提供すること。【解決手段】殺菌装置は、紫外線を出射する発光素子と、発光素子から出射された紫外線を集光させるための光束制御部材と、を含む発光装置と、発光装置から出射された紫外線が照射される被照射面と、を有する。発光装置の光軸は、被照射面に対して傾斜している。【選択図】図1

Description

本発明は、殺菌装置に関する。
紫外線を用いて液体や気体などの流体や、各種医療器具などを殺菌処理することが広く知られている。また、近年では、例えば、結露などで水滴が触れる部分を殺菌処理するために紫外線が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、殺菌機能を有する空気調和機(エアコンディショナー)が記載されている。特許文献1に記載の空気調和機は、吸込みグリルと、熱交換器と、ドレンパンと、ファンと、吹出しグリルとを有する。吹出しグリルには、蛍光管型の紫外線ランプを配置した光触媒フィルターが設けられている。
特許文献1に記載の空気調和機では、ファンにより吸込みグリルから室内の空気を吸い込む。吸い込まれた空気は、熱交換器で温度が下げられる。温度が下げられた空気は、ファンにより吹出しグリルから室内に吹き出される。吹出しグリルから吹き出される空気は、紫外線ランプが配置された光触媒フィルターを通過することで、殺菌される。一方、熱交換器の表面に結露により生じた水滴は、ドレンパンで集められ、部屋の外部に排出される。
特開2011−153728号公報
ここで、光触媒フィルターに配置された蛍光灯型の紫外線ランプでドレンパンを殺菌処理することが考えられる。この場合、紫外線ランプは、使用可能期間が短いため、頻繁に交換が必要となり、空気調和機のランニングコストが高くなってしまう。また、一般にドレンパンは、外部から視認できない空気調和機内の限られた空間に配置されているため、紫外線ランプの交換作業が煩雑になることがあった。
ここで、紫外線ランプに代えて、紫外線を出射する発光ダイオード(LED)などを使用することが考えられる。この場合、ドレンパンの直上部にドレンパンに沿ってLEDを直線状に配置することが想定されるが、多くのLEDが必要となり、装置が高価になる問題がある。一方、ドレンパンは、狭い空間内に配置されているため、LEDの数を減らす目的でLEDとドレンパンとの距離を長くすることはできない。
本発明の目的は、紫外線を出射する発光素子が被照射面に近い位置に配置されても被照射面の広い領域に紫外線を照射できる殺菌装置を提供することである。
本発明の殺菌装置は、紫外線を出射する発光素子と、前記発光素子から出射された紫外線を集光させるための光束制御部材と、を含む発光装置と、前記発光装置から出射された紫外線が照射される被照射面と、を有し、前記発光装置の光軸は、前記被照射面に対して傾斜している。
本発明の殺菌装置は、紫外線を出射する発光素子が被照射面の直上部であって、かつ被照射面に近い位置に配置された場合であっても、被照射面の全体に紫外線を照射できる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る殺菌装置の一部の構成を示す斜視図である。 図2A〜Dは、光束制御部材の構成を示す図である。 図3は、遮光部材および反射部材を説明するための図である。 図4A〜Dは、殺菌装置における紫外線照射の様子を説明するための図である。 図5A〜Dは、他の殺菌装置における紫外線照射の様子を説明するための図である。 図6A〜Cは、発光装置の他の配置を示す模式図である。 図7A〜Cは、発光装置の他の配置を示す模式図である。 図8A〜Cは、発光装置の他の配置を示す模式図である。 図9A〜Dは、実施の形態1の変形例における光束制御部材の構成を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係る殺菌装置の一部の構成を示す斜視図である。 図11Aは、本発明の実施の形態3に係る殺菌装置の一部の構成を示す図であり、図11Bは、実施の形態3の変形例に係る殺菌装置の一部の構成を示す図である。 図12Aは、本発明の実施の形態4に係る殺菌装置の一部の構成を示す図であり、図12Bは、実施の形態4の変形例に係る殺菌装置の一部の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[実施の形態1]
(殺菌装置の構成)
殺菌装置は、被照射面に紫外線を照射することで、被照射面上を殺菌処理する装置である。殺菌装置は、あらゆる菌に有効であり、常温で殺菌できるため、様々な装置に組み込むことができる。本実施の形態では、エアコンディショナー(以下「エアコン」ともいう)の室内機(電気機械器具)に組み込まれる殺菌装置について説明するが、本発明の殺菌装置は、これに限定されない。
図1は、エアコンの室内機100に組み込まれた本発明の実施の形態1に係る殺菌装置の一部の構成を示す斜視図である。
図1に示されるように、エアコンの室内機100は、吸込み部と、熱交換器110と、ファン120と、ドレンパン135を有する殺菌装置130と、フィルター170(図3参照)と、吹出し部と、を有する。図1では、吸込み部、フィルター170および吹出し部を省略しており、エアコンの室内機100の内部構造の一部のみを図示している。
吸込み部は、室内の空気を室内機100の内部に取り入れるために機能する。吸込み部の配置および形状は、前述の機能を発揮できれば特に限定されず、適宜設計できる。吹出し部は、室内機100の内部の空気を室内に吹出すために機能する。吹出し部の配置および形状は、前述の機能を発揮できれば特に限定されず、適宜設計できる。フィルター170は、室内機100に取り入れる空気中の異物を捕捉する。フィルター170は、公知のフィルター170を使用できる。
熱交換器110は、エアコンが冷房動作する時には暖かい空気を冷たくし、暖房動作する時には冷たい空気を暖かくする。本実施の形態では、熱交換器110は、殺菌装置130の直上部に配置されている。熱交換器110は、前述の機能を発揮できれば、特に限定されず、公知の熱交換器を使用できる。エアコンが冷房動作する時には、熱交換器110が暖かい空気を冷たくするため、熱交換器110の表面で結露が生じる。この結露により熱交換器110の表面に水滴が付着する。熱交換器110の表面に付着した水滴は、ドレンパン135(後述する殺菌装置130に含まれる)に落下して、室外に排出される。
ファン120は、室内の空気を室内機100の内部に取り入れるとともに、室内機100内の空気を室内機100の外部に排出するために機能する。ファン120の構成は、前述の機能を発揮できれば、特に限定されず、公知のファンを使用できる。
殺菌装置130は、発光素子133から出射された紫外線が透過しない部材で囲まれていることが好ましい。本実施の形態では、殺菌装置130は、エアコンの室内機100の内部に配置されているため、当該「紫外線が透過しない部材」は、室内機100のカバーである。なお、殺菌装置130は、外部に紫外線が漏れない程度に囲まれていればよく、殺菌装置130全体が完全に覆われてなくてもよい。
殺菌装置130は、被照射面131と、発光装置132と、を有する。
被照射面131は、発光装置132によって紫外線を照射される。被照射面131の大きさは、特に限定されず、適宜設定される。被照射面131の形状も、特に限定されない。本実施の形態では、被照射面131は、室内機100の機能部の一部である。本実施の形態では、機能部は、ドレンパン135である。すなわち、被照射面131は、ドレンパン135の水滴が接触する面である。すなわち、被照射面131は、ドレンパン135の内面(底面)である。ドレンパン135の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、ドレンパン135の形状は、上面が開放された箱型形状である。被照射面131は、平面でもよいし、凸部が形成されていてもよい。本実施の形態では、被照射面131は、平面である。また、本実施の形態では、被照射面131は、平面視したときに長方形であり、長軸と長軸に直交する短軸とを含む。
発光装置132は、被照射面131(ドレンパン135の内面)から所定の高さに配置されており、被照射面131に紫外線を照射する。発光装置132の数は、特に限定されない。発光装置132の数は、1つでもよいし、複数でもよい。本実施の形態では、発光装置132の数は、2つである。本実施の形態では、2つの発光装置132は、被照射面131の長軸方向の両端の直上にそれぞれ配置されている。具体的には、2つの発光装置132のうち、一方の発光装置132は、被照射面131の一方向(長軸方向)における一方の端部の直上に配置されており、2つの発光装置132のうち、他方の発光装置132は、被照射面131の一方向(長軸方向)における他方の端部の直上に配置されている。発光装置132は、その下端が被照射面131の短辺の直上に位置しており、発光装置132から出射される紫外線が被照射面131内に向かうように傾けて配置されている。2つの発光装置132は、それらの光軸OA、OAが被照射面131の法線および長軸を含む同一の仮想平面上に位置するように配置されている。各発光装置132の被照射面131からの高さは、適宜設定される。ここで、「発光装置132の光軸OA」とは、発光装置132から照射される紫外線の光束における最大光度を示す光線を意味する。
それぞれの発光装置132は、被照射面131に対して発光素子133の光軸OAが斜めに交差するように配置されている。本実施の形態では、2つの発光装置132の光軸OAは、交差する。発光装置132の光軸OAおよび被照射面131のなす角度のうち小さい方の角度は、0°超かつ90°未満であれば特に限定されない。本実施の形態では、発光装置132の光軸OAおよび被照射面131のなす角度のうち小さい方の角度は、10°である。
発光装置132は、発光素子133と、光束制御部材134とを有する。本実施の形態では、発光装置132は、図外のホルダーに固定されている。
発光素子133は、紫外線を出射する。発光素子133の種類は、紫外線を出射できれば特に限定されない。発光素子133の例には、発光ダイオード(LED)、水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、レーザーダイオード(LD)が含まれる。発光素子133から出射される紫外線の中心波長またはピーク波長は、200nm以上350nm以下が好ましい。発光素子133から出射される紫外線の中心波長またはピーク波長は、殺菌効率が高い観点から、250nm以上290nm以下がより好ましい。すなわち、紫外線は、紫外線C波(UVC)がより好ましい。
光束制御部材134は、発光素子133から出射された紫外線の配光を制御する部材である。本実施の形態では、光束制御部材134は、主として発光素子133から出射され、被照射面の短軸の方向に進行する紫外線を集光させる。光束制御部材134は、光束制御部材134の中心軸CAが発光素子133の光軸OAと一致するように配置される。光束制御部材134の構成について、この後詳細に説明する。
(光束制御部材の構成)
図2A〜Dは、実施の形態1に係る殺菌装置130における光束制御部材134の構成を示す図である。図2Aは、光束制御部材134の平面図であり、図2Bは、底面図であり、図2Cは、左側面図であり、図2Dは、図2Aに示されるA−A線の断面図である。
図2A〜Dに示されるように、光束制御部材134は、入射領域141と、出射領域142とを有する。また、本実施の形態では、光束制御部材134は、筒部143と、フランジ部144と、位置決め凸部145とを有している。
入射領域141は、発光素子133と対向して配置され、発光素子133から出射された紫外線を入射させる。入射領域141は、第1制御部146と、第2制御部147とを含む。入射領域141を平面視(底面視)したときに、第1制御部146は、発光素子133の光軸OAと一致する光束制御部材134の中心軸CAを含む仮想平面を境界として、入射領域141の一方側(図2B、Dでは上側)に配置されている。また、入射領域141を平面視(底面視)したときに、第2制御部147は、中心軸CAを含む仮想平面を境界として、入射領域141の他方側(図2B、Dでは下側)に配置されている。殺菌装置130において、発光装置132は、第2制御部147が第1制御部146よりも被照射面131側に位置するように配置される。
第1制御部146は、第1屈折入射面151と、第1凸部152とを有する。
第1屈折入射面151は、第1制御部146における中心軸CA側(内側)に配置されている。第1屈折入射面151は、中心軸CAに対する角度が小さくなるように、発光素子133から出射された紫外線を屈折して入射させる。中心軸CAを含む断面において、第1屈折入射面151は、中心軸CAから離れるにつれて、出射領域142側に向かうように形成されている。本実施の形態では、第1屈折入射面151の平面視形状は、中心角が180°の扇形形状である。
第1凸部152は、中心軸CAに対して、第1屈折入射面151よりも離れて配置されている。第1凸部152は、中心軸CAを含む断面において、中心軸CAに対する角度が小さくなるように、発光素子133から出射された紫外線を出射領域142に向けて制御する。第1凸部152の数は、特に限定されない。本実施の形態では、第1凸部152は、3つである。3つの第1凸部152の大きさは、全て同じでもよいし、それぞれ異なっていてもよい。本実施の形態では、3つの第1凸部152のうち、最も中心軸CAから遠い第1凸部152は、他の第1凸部152よりも大きい。本実施の形態では、第1凸部152の平面視形状は、円環の一部の形状(半円環状)である。3つの第1凸部152は、それぞれの第1稜線155が同心円上に位置するように配置されている。
第1凸部152は、中心軸CA側(内側)の第1入射面153と、中心軸CAに対して第1入射面153から離れた位置(外側)に配置された第1反射面154と、第1入射面153および第1反射面154の接続線である第1稜線155とを有する。発光素子133から出射された紫外線のうち、一部の紫外線は、第1入射面153で入射し、第1反射面154で反射した後、出射領域142から出射される。
第2制御部147は、第2屈折入射面161(屈折入射面)と、第2凸部162とを有する。
第2屈折入射面161は、第2制御部147における中心軸CA側(内側)に配置されている。第2屈折入射面161は、中心軸CAに対する角度が小さくなるように、発光素子133から出射された紫外線を屈折して入射させる。中心軸CAを含む断面において、第2屈折入射面161は、出射領域142に向かって凸となるように形成されている。本実施の形態では、第2屈折入射面161の平面視形状は、中心角が180°の扇形形状である。
第2凸部162は、中心軸CAに対して、第2屈折入射面161よりも離れて配置されている。第2凸部162は、中心軸CAを含む断面において、中心軸CAに対する角度が小さくなるように、発光素子133から出射された紫外線を出射領域142に向けて制御する。第2凸部162の数は、特に限定されない。本実施の形態では、第2凸部162は、1つである。第2凸部162は、切り欠き部163を有する。
第2凸部162は、中心軸CA側(内側)の第2入射面164と、中心軸CAに対して第2入射面164より離れた位置(外側)に配置された第2反射面165と、第2入射面164および第2反射面165の接続線である第2稜線166とを有する。本実施の形態では、第2凸部162の平面視形状は、円環の一部の形状(切り欠き部163を除いて半円環状)である。発光素子133から出射された紫外線のうち、一部の紫外線は、第2入射面164で入射し、第2反射面165で反射した後、出射領域142から出射される。
切り欠き部163は、第2凸部162を二分するように、第2凸部162に形成されている。切り欠き部163は、第2凸部162が部分的に形成されていない領域であり、発光装置132の直下に光を導くために形成されている。本実施の形態では、第2屈折入射面161の外側に位置するこの領域には、中心軸CAに平行な面が形成される。切り欠き部163の位置は、発光装置132の直下に光を導くことができれば特に限定されない。本実施の形態では、切り欠き部163は、第1制御部146から離れた位置に形成されている。より具体的には、切り欠き部163は、発光装置132が殺菌装置130に組み込まれたときに、被照射面131に一番近い位置に形成されている。切り欠き部163の幅は、特に限定されない。切り欠き部163の幅は、被照射面131の幅などに応じて適宜設定される。
筒部143は、入射領域141および出射領域142を取り囲むように配置されている。筒部143の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、筒部143の形状は円筒形状である。筒部143の発光素子133基端部には、フランジ部144が接続されている。
フランジ部144は、筒部143の発光素子133側の端部(基端部)に接続されている。フランジ部144は、筒部143の外周面から径方向外側に向かって延在している。フランジ部144の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、フランジ部144は、円環形状である。
位置決め凸部145は、フランジ部144の発光素子133側の面(裏面)から突出して配置されている。位置決め凸部145の数は、特に限定されない。本実施の形態では、位置決め凸部145の数は、3つである。3つの位置決め凸部145は、フランジ部144の周方向において等間隔となるように配置されている。3つの位置決め凸部145は、ホルダーへの位置決めに使用される。
光束制御部材134は、例えば一体成形により形成されている。光束制御部材134の材料は、所望の波長の光を通過させる透光性を有する材料から適宜に選ばれる。光束制御部材134の材料には、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリカーボネート(PC)、エポキシ樹脂(EP)シリコーン樹脂などの光透過性樹脂、および、合成石英などのガラスが含まれる。
このような光束制御部材134を有する発光装置132は、被照射面131に対する配置により、紫外線の配光を任意に調整する。殺菌装置130を平面視したときに、発光装置132の光軸OAを、被照射面131の長軸と平行となるように配置するか、短軸と平行となるように配置するかに応じて、光束制御部材134の配光特性を調整する。平面視したときに、発光装置132の光軸OAが被照射面131の長軸と平行となるように発光装置132を配置する場合には、光束制御部材134は、少なくとも短軸の方向(発光装置132が被照射面131を見たときの左右方向)において紫外線を集光させる。すなわち、発光装置132の光軸OAを含み、かつ短軸に平行な仮想平面において、発光素子133から出射された紫外線は、光束制御部材134により集光される。また、平面視したときに、発光装置132の光軸OAが被照射面131の短軸と平行となるように発光装置132を配置する場合には、光束制御部材134は、少なくとも短軸の方向(発光装置132が被照射面131を見たときの上下(手前−奥)方向)において紫外線を集光させる(図7A〜C参照)。すなわち、発光装置132の光軸OAを含み、かつ長軸に平行な仮想平面において、発光素子133から出射された紫外線は、光束制御部材134により集光される。
エアコンの室内機100(殺菌装置130)は、遮光部材171または反射部材172をさらに有してもよい。図3は、遮光部材171または反射部材172を説明するための図である。
図3に示されるように、エアコンの室内機100(殺菌装置130)は、遮光部材171をさらに有していてもよい。遮光部材は、発光装置132から被照射面131以外の方向に出射された紫外線を遮光する。本実施の形態では、遮光部材171は、発光装置132とフィルター170との間に配置されている。
また、図3に示されるように、エアコンの室内機100(殺菌装置130)は、反射部材172を有していてもよい。反射部材172は、発光装置132から被照射面131以外の方向に出射された紫外線を被照射面に向けて反射させる。反射部材172の配置、大きさは、前述した機能を発揮できれば特に限定されない。本実施の形態では、反射部材172は、発光装置132とフィルター170との間に配置されている。なお、反射部材172は、ドレンパン135の内側面に配置されていてもよい。
発光装置132とフィルター170との間に遮光部材171または反射部材172を配置することにより、発光装置132から出射され、フィルター170へ向かう紫外線を遮断し、フィルター170の劣化を防ぐことができる。また、反射部材172をドレンパン135の内側面に配置することにより、ドレンパン135の底面(被照射面131)に入射する紫外線量が多くなるため、殺菌効率を高くできる。また、紫外線を反射する材料でドレンパンを形成してもよいし、ドレンパンの内側面に紫外線を反射する処理を施してもよい。紫外線を反射する材料でドレンパンを形成した場合、反射部材172をドレンパン135の内側面に配置する必要がない。
(発光装置の配置および紫外線の照射範囲)
本実施の形態に係る殺菌装置130は、複数の発光装置132で被照射面131の全体に紫外線を均一に照射している。以下に、被照射面に対する発光装置132の配置と、当該発光装置132による紫外線の照射範囲について説明する。
図4A〜Dは、殺菌装置130における紫外線照射の様子を説明するための図である。図4Aは、殺菌装置130を模式的に示した正面図であり、図4Bは、一方の発光装置132Bのみから被照射面に向けて紫外線を照射した場合の被照射面131における照度を示した図であり、図4Cは、2つの発光装置132A、132Bから被照射面131に向けて紫外線を照射した場合の被照射面131における照度を示した図であり、図4Dは、図4B、Cの結果を数値化しプロットしたグラフである。
ここでは、被照射面131の長軸方向の両端部の直上に発光装置132がそれぞれ配置され、かつ発光装置132の光軸OAが被照射面131と交差するように配置されている。図4Aの左側に図示した一方の発光装置132を発光装置132Aとし、図4Aの右側に図示した他方の発光装置132を発光装置132Bとして説明する。また、図4B、Cの目盛は、被照射面131の中心からの距離(mm)を示している。図4B、Cでは、黒い領域は照度の低い領域を示しており、白い領域は照度の高い領域を示している。図4Dの横軸は、被照射面131の中心からの距離(mm)を示しており、縦軸は、照度(W/mm)を示している。
図4Aに示されるように、本実施の形態に係る殺菌装置130では、被照射面131の長軸方向の両端部の直上に発光装置132Aおよび発光装置132Bがそれぞれ配置されている。2つの発光装置132Aおよび発光装置132Bは、その光軸OAが被照射面131と交差するようにそれぞれ配置されている。
図4B、Dに示されるように、2つの発光装置132Aおよび発光装置132Bのうち、一方の発光装置132Bは、被照射面131における一方(発光装置132B側)の端部と、被照射面131の中心当たりまでとの間の領域に紫外線を照射する。図4C、Dに示されるように、2つの発光装置132Aおよび発光装置132Bのうち、他方の発光装置132Aは、被照射面131における他方(発光装置132A側)の端部と、被照射面131の中心当たりまでとの間の領域に紫外線を照射する。
本実施の形態に係る殺菌装置130では、発光装置132Aで紫外線が照射されない発光装置132B側の領域を発光装置132Bで照らし、発光装置132Bで紫外線が照射されない発光装置132A側の領域を発光装置132Aで照らす。このように、一方の発光装置132は、当該発光装置132に近い側の被照射面に紫外線を照射するとともに、被照射面131の短軸方向において紫外線を集光させるように調整される。
図5A〜Dは、他の殺菌装置130における紫外線照射の様子を説明するための図である。図5Aは、殺菌装置130を模式的に示した側面図であり、図5Bは、一方の発光装置132Bのみから被照射面131に向けて紫外線を照射した場合の被照射面131における照度を示した図であり、図5Cは、2つの発光装置132A、132Bから被照射面131に向けて紫外線を照射した場合の被照射面131における照度を示した図であり、図5Dは、図5B、Cの結果を数値化しプロットしたグラフである。
ここでは、被照射面131の長軸方向の両端部の直上に発光装置132がそれぞれ配置され、かつ発光装置132の光軸OA(ここでは、発光装置132の中心を通り、発光素子133の中心軸を通る直線)が被照射面131と交差するように配置されている。図5Aの左側に図示した一方の発光装置132を発光装置132Aとし、図5Aの右側に図示した他方の発光装置132を発光装置132Bとして説明する。また、図5B、Cの目盛は、被照射面131の中心からの距離(mm)を示している。図5B、Cでは、黒い領域は照度の低い領域を示しており、白い領域は照度の高い領域を示している。図5Dの横軸は、被照射面131の中心からの距離(mm)を示しており、縦軸は、照度(W/mm)を示している。
図5Aに示されるように、本実施の形態に係る殺菌装置130では、被照射面131の長軸方向の両端部の直上に発光装置132Aおよび発光装置132Bがそれぞれ配置されている。2つの発光装置132Aおよび発光装置132Bは、その光軸OAが被照射面131と交差するようにそれぞれ配置されている。
図5B、Dに示されるように、2つの発光装置132Aおよび発光装置132Bのうち、一方の発光装置132Bは、被照射面131における他方(発光装置132A側)の端部と、被照射面131の中心当たりまでとの間の領域に紫外線を照射する。図5C、Dに示されるように、2つの発光装置132Aおよび発光装置132Bのうち、他方の発光装置132Aは、被照射面131における一方(発光装置132B側)の端部と、被照射面131の中心当たりまでとの間の領域に紫外線を照射する。
本実施の形態に係る殺菌装置130では、発光装置132Aで紫外線が照射されない発光装置132A側の領域を発光装置132Bで照らし、発光装置132Bで紫外線が照射されない発光装置132B側の領域を発光装置132Aで照らす。このように、一方の発光装置132は、当該発光装置132から遠い側の被照射面に紫外線を照射するとともに、被照射面131の短軸方向において紫外線を集光させるように調整される。特に、図5A〜Dに示される配置では、発光装置132A(発光装置132B)が、発光装置132Aの直下に紫外線を照射する必要がないため、発光装置132A(発光装置132B)の配置の自由度を高くできる。
発光装置132の配置は、前述した配置に限られない。図6A〜Cは、発光装置132の他の配置を示す模式図である。図6A〜Cの符号「180」は、電源や各種センサーが格納された格納部である。
図6Aに示されるように、格納部180がドレンパン135の一方の端部の直上部に配置されている場合には、発光装置132Aがドレンパン135の他方の端部の直上部に配置され、発光装置132Bがドレンパン135の中央の直上部に配置されていてもよい。この場合でも、発光装置132A、132Bの光軸OAは、いずれも被照射面に対して傾斜している。この場合、発光装置132Aはドレンパン135の一方の端部から中央部付近までの領域に紫外線を照射し、発光装置132Bは、ドレンパン135の中央部から他方の端部までの領域に紫外線を照射する。このように、ドレンパン135の一方の端部に発光装置132A(発光装置132B)を配置できない場合であっても、被照射面131全体に紫外線を照射できる。
図6Bに示されるように、格納部180がドレンパン135の両方の端部の直上部に配置されている場合には、発光装置132A、132Bは、ドレンパン135の中央部の直上に配置されていてもよい。この場合でも、発光装置132A、132Bの光軸OAは、いずれも被照射面131に対して傾斜している。この場合、発光装置132Aはドレンパン135の中央部から一方の端部までの領域に紫外線を照射し、発光装置132Bは、ドレンパン135の中央部から他方の端部までの領域に紫外線を照射する。このように、ドレンパン135の両方の端部に発光装置132A(発光装置132B)を配置できない場合であっても、被照射面131全体に紫外線を照射できる。
図6Cに示されるように、格納部180がドレンパン135の両方の端部の直上部に配置され、かつ配線などを避けるための凸部190がドレンパン135内に形成されている場合には、発光装置132A、132Bは、いずれも凸部190の直上に配置されていてもよい。この場合でも、発光装置132A、132Bの光軸OAは、いずれも被照射面に対して傾斜している。この場合、発光装置132Aはドレンパン135の中央部から一方の端部までの領域に紫外線を照射し、発光装置132Bは、ドレンパン135の中央部から他方の端部までの領域に紫外線を照射する。この形態では、凸部190の位置は、エアコンの室内機100により異なるため、凸部190の位置に応じて、発光装置132A、132Bが紫外線を照射する範囲を適宜設定する。このように、ドレンパン135の底面に突起物がある場合でも、被照射面131全体に紫外線を照射できる。
図7A〜Cは、他の殺菌装置130における発光装置132の配置を説明するための図である。図7Aは、殺菌装置130を模式的に示した正面図であり、図7Bは、殺菌装置130の平面図であり、図7Cは、右側面図である。図7A、Bの左側に図示した一方の発光装置132を発光装置132Aとし、図7A、Bの右側に図示した他方の発光装置132を発光装置132Bとして説明する。
図7A〜Cに示されるように、2つの発光装置132A、132Bは、それらの光軸が被照射面131の法線および短軸を含む仮想平面上に位置するようにそれぞれ配置されている。図7A、Bに示されるように、2つの発光装置132Aおよび発光装置132Bのうち、一方の発光装置132Aは、被照射面131における長軸方向の一方の側の半面の領域に紫外線を照射する。他方の発光装置132Bは、被照射面131における長軸方向の他方の側の半面の領域に紫外線を照射する。2つの発光装置132A、132Bは、それらの光軸が被照射面131の法線および短軸を含む仮想平面上に位置するように配置されている。
被照射面131の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、被照射面131は、平面視したときに長方形であり、長軸と、長軸に直交する短軸を含む面である。この場合における光束制御部材134は、少なくとも短軸の方向(発光装置132が被照射面131を見たときの上下(手前−奥)方向)において紫外線を集光させる。
図8A〜Cは、他の殺菌装置130における発光装置132の配置を説明するための図である。図8Aは、殺菌装置130を模式的に示した正面図であり、図8Bは、殺菌装置130の平面図であり、図8Cは、右側面図である。図8A、Bの左側に図示した一方の発光装置132を発光装置132Aとし、図8A、Bの右側に図示した他方の発光装置132を発光装置132Bとして説明する。
図8A〜Cに示されるように、2つの発光装置132A、132Bは、被照射面131を平面視したときに、長軸および光軸OAのなす角度が短軸と光軸OAとのなす角度よりも小さくなるように配置されている。ここで、長軸(または短軸)および光軸OAのなす角度」とは、被照射面131へ投影した光軸OAと長軸(または短軸)とのなす角度を意味する。また、本実施の形態では、2つの発光装置132A、132Bは、殺菌装置130を側面視したとき、被照射面131の一方の半面の直上部に配置されている。図8A、Bに示されるように、2つの発光装置132Aおよび発光装置132Bのうち、一方の発光装置132Aは、被照射面131における長軸方向の一方の側の半面の領域に紫外線を照射する。他方の発光装置132Bは、被照射面131における長軸方向の他方の側の半面の領域に紫外線を照射する。
被照射面131の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、被照射面131は、平面視したときに長方形であり、長軸と、長軸に直交する短軸を含む面である。この場合における光束制御部材134は、少なくとも短軸の方向(発光装置132が被照射面131を見たときの上下(手前−奥)方向)において紫外線を集光させる。
(変形例)
次に、実施の形態1の変形例に係る殺菌装置について説明する。実施の形態1の変形例に係る殺菌装置は、光束制御部材234の構成のみが実施の形態1に係る殺菌装置130と異なる。そこで、光束制御部材234以外の説明を省略する。
(光束制御部材の構成)
図9A〜Dは、実施の形態1の変形例における殺菌装置の光束制御部材234の構成を示す図である。図9Aは、光束制御部材234の平面図であり、図9Bは、底面図であり、図9Cは、側面図であり、図9Dは、図9Aに示されるA−A線の断面図である。
光束制御部材234は、入射面241と、全反射面242と、出射面243と、筒部244とを有する。本実施の形態の変形例では、フランジ部および脚部を省略している。
入射面241は、発光素子133から出射された紫外線を光束制御部材234の内部に入射させる。入射面241は、発光素子133と対向するように形成された凹部247の内面である。入射面241は、凹部247の底面に相当する第1入射面245と、凹部247の内側面に相当する第2入射面246とを有する。
第1入射面245は、発光素子133から出射された紫外線のうち、出射角度の小さな紫外線を入射させる。第1入射面245は、中心軸CAを含む断面において、入射面241から出射面243に向かうにつれて、第1入射面245と中心軸CAとの距離が徐々に長くなるように形成されている。第2入射面246は、発光素子133から出射された紫外線のうち、出射角度の大きな紫外線を入射させる。第2入射面246は、第1入射面245および全反射面242を接続する。第2入射面246は、中心軸CAを含む断面において、入射面241から出射面243に向かうにつれて、中心軸CAに近づくように形成されている。
全反射面242は、入射面241から入射した紫外線の一部を出射面243側に向けて反射させる。ここで、「全反射面」とは、発光素子133の発光中心から出射された紫外線のうち、その面に到達した紫外線を全反射させることを意図した面を意味する。本実施の形態では、全反射面242は、中心軸CAを囲むように配置された、中心軸CAを中心とする回転対称面である。全反射面242と中心軸CAとの距離は、発光素子133側から光束制御部材234の出射面243側に向かって漸増している。光束制御部材234の中心軸CAを通る断面における全反射面242の形状は、外側(中心軸CAから離れる側)に凸の曲線である。
また、出射面243は、入射面241の反対側に配置され、光束制御部材234の内部を進行した紫外線を外部に出射する。本実施の形態では、出射面243は、中心軸CAを中心とした円形状の平面であり、中心軸CAと垂直に交わるように配置されている。
筒部244は、出射面243を取り囲むように配置されている。筒部244の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、筒部244の形状は、円筒形状である。
変形例に係る光束制御部材234では、主として全反射面242で紫外線を反射させることで、発光素子133から出射された紫外線を集光する。光束制御部材134の代わりに変形例に係る光束制御部材234を使用しても、少数の発光装置132を用いて被照射面131の全面に紫外線を照射できる。
(効果)
以上のように、本実施の形態に係る殺菌装置130では、発光装置132の光軸OAが被照射面131に対して傾斜しているため、被照射面131の発光装置132の直下から発光装置132から遠い位置まで光を略均一に照射できる。よって、殺菌装置130は、被照射面131の直上部であって、かつ被照射面131に近い位置に配置された場合であっても、被照射面131の幅広い領域を略均一に照らすことができる。
[実施の形態2]
次に、実施の形態2に係る殺菌装置230について説明する。実施の形態1に係る殺菌装置130と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図10は、ドレンパン235を有する除湿機300に組み込まれた実施の形態2に係る殺菌装置230の一部の構成を示す図である。
図10に示されるように、除湿機300は、吸込み部と、冷却器311と、放熱器312と、コンプレッサー313と、ファンと、殺菌装置130と、吹出し部と、を有する。すなわち、本実施の形態に係る殺菌装置230が搭載された除湿機300は、コンプレッサー方式である。なお、除湿機300は、デシカント方式でもよいし、コンプレッサー方式およびデシカント方式を併用したハイブリッド方式でもよい。図10では、吸込み部、ファンおよび吹出し部を省略しており、除湿機300の内部構造の一部のみを図示している。
吸込み部は、室内の水蒸気を除湿機300の内部に取り入れるために機能する。吸込み部の配置、形状は、前述の機能を発揮できれば特に限定されず、適宜設計できる。吹出し部は、除湿した空気を室内に吹出すために機能する。吹出し部の配置、形状は、前述の機能を発揮できれば特に限定されず、適宜設計できる。
冷却器311は、その表面で結露を生じさせ、取り込まれた空気中の水蒸気を水滴にする。水滴は、ドレンパン235で集められ、貯水タンクに貯留される。
放熱器312は、冷却器311で冷却された空気を暖かくする。
コンプレッサー313は、例えば電動モーターなどで回転し、冷媒を圧縮および膨張させる過程で空気を冷却および結露させる。
ファンにより吸込み部から取り込まれた空気は、冷却器311で冷却される。冷却された空気は、放熱器312で室温程度まで加熱された後に、吹出し部から室内に放出される。
殺菌装置230は、被照射面231と、発光装置132とを有する。被照射面231は、ドレンパン235の内面である。本実施の形態では、被照射面231は、ドレンパン235の内面であるが、ドレンパン235の下流に配置された貯水タンクの内面でもよい。発光装置132は、被照射面231(例えばドレンパン235の内面)に紫外線を照射して、被照射面を殺菌する。
(効果)
以上のように、本実施の形態に係る殺菌装置230は、実施の形態1に係る殺菌装置130と同様の効果を有する。
[実施の形態3]
次に、実施の形態3に係る殺菌装置430について説明する。実施の形態1に係る殺菌装置130と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図11Aは、実施の形態3に係る殺菌装置430の一部の構成を示す図である。
図11Aに示されるように、殺菌装置430は、被照射面131と、発光装置132と、遮蔽部材431と、蛍光体433とを有する。また、殺菌装置430は、カバー435に覆われている。
カバー435は、殺菌装置430を覆うように配置されている。カバー435には、窓部432(開口部)が開口している。窓部432は、室内機100の内部と外部とを繋ぐ貫通孔である。窓部423平面視形状は、特に限定されない。窓部432の平面視形状の例には、円形状、楕円形状、多角形状が含まれる。なお、本実施の形態において、窓部432は、必ずしも意図的に形成されている必要はなく、通常カバー435と吹出し部の間に存在する溝などの貫通孔も含まれる。窓部432は、遮蔽部材431に塞がれている。
遮蔽部材431は、窓部432(開口部)を塞ぐように配置されており、発光素子133から出射された紫外線を遮蔽し、可視光線を透過させる。本実施の形態では、遮蔽部材431は、窓部432よりも大きく形成されており、カバー435の内側から窓部432を覆うように配置されている。これにより、紫外線を確実に窓部432から外部に出射されることを防止できる。遮蔽部材431の材料は、上記の機能を発揮できれば特に限定されない。遮蔽部材431の材料の例には、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などの樹脂や、ホウケイ酸クラウン光学ガラスであるBK7などのガラスが含まれる。
蛍光体433は、紫外線が照射されることにより、可視光線(蛍光)を発光する。蛍光体は、通常、透明または白色である。蛍光体433は、樹脂やガラス分散されて使用されるか、溶媒に溶解させた蛍光体溶液を樹脂板やガラス板に塗布した後、硬化して使用される。本実施の形態では、蛍光体433は、遮蔽部材431の発光装置132側に蛍光体溶液として塗布されて、蛍光体層434を形成している。蛍光体層434は、遮蔽部材431の全体に配置されていてもよいし、遮蔽部材431の一部に配置されていてもよい。
赤色の光を発光する蛍光体433の例には、YS:Eu(YSにユーロピウムをドープさせた材料、以下表記方法同じ)、Zn(PO:Mn、Y:Eu、(Y,Gd)BO:Eu、Y(P,V)O:Eu、YVO:Eu、ZnS:Mn、(Sr・Mg)(PO4):Sn、(ZnSr)(PO4):Mn、3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn、Mg5As11:Mn、(Ca、Sr)Si0:Pb,Mnが含まれる。
緑色の光を発光する蛍光体433の例には、BaMgAl1627:Eu,Mn(BaMgAl1627にユーロピウムおよびマンガンをドープさせた材料、以下表記方法同じ)、ZnSiO:Mn,As、(Ba,Sr,Mg)O・aA1Mn、(Y,Gd)BO:Tb、ZnO:Zn、(Ba,Eu)(Mg,Mn)Al1017、ZnS:CulAl、ZnS:Cu,Au,Al、GdS:Tb、LaPO:Ce,Tb、SrAl1425:Eu、CeMgAl1119:Tb、Ce(Mg,Zn)Al1119:Mn、CeMgAl1119:Ce,Tbが含まれる。
青色の光を発光する蛍光体433の例には、BaMgAl1627:Eu、ZnS:Ag,Al,Ga、BaMgAl1017:Eu、(Sr,Ca,Ba,Mg)10(PO12:Eu、(Ba,Sr,Eu)(Mg,Mn)Al1017
Sr10(PO12:Eu、(Ba,Eu)MgAl1017、ZnS:Ag、YSiO:Tb、(Sr,Ca,Ba,Mg)(POCl=Eu、CaWO、BaSrMgAl3051:Eu,Mn、CaWO:Pb、Sr:Eu、(Sr,Ca,Ba)(PO12:Eu、3Sr(PO12:Euが含まれる。
発光素子133(発光装置132)から出射された紫外線のうち、一部の紫外線は、遮蔽部材431に配置された蛍光体433(蛍光体層434)に照射される。紫外線が照射された蛍光体433は、可視光線を発光する。ユーザーは、蛍光体433から発光された可視光線を窓部432から確認することで、殺菌装置430が作動しているかを確認できる。よって、本実施の形態では、紫外線としてUVCを使用した場合でも、遮蔽部材431および蛍光体433を有するため、殺菌装置430が作動しているか安全に確認できる。
(変形例)
次に、本実施の形態における変形例に係る殺菌装置530について説明する。本実施の形態に係る変形例は、遮蔽部材431および蛍光体433(蛍光体層434)の配置のみが実施の形態3に係る殺菌装置430と異なる。そこで、実施の形態3に係る殺菌装置430と同様の構成については同じ符号を付して、その説明を省略する。
図11Bは、実施の形態3の変形例に係る殺菌装置530の一部の構成を示す図である。
図11Bに示されるように、本実施の形態の変形例における遮蔽部材431は、窓部432にはめ込まれるように配置されている。蛍光体433(蛍光体層434)は、窓部432から発光素子133側にはみ出すように配置されていてもよいし、窓部432の内部に配置されていてもよい。
(効果)
以上のように、本実施の形態に係る殺菌装置430、530は、実施の形態1に係る殺菌装置130の効果に加え、外部から殺菌装置430、530が作動しているかを確認できる。
[実施の形態4]
次に、実施の形態4に係る殺菌装置630について説明する。実施の形態1に係る殺菌装置130と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図12Aは、実施の形態4に係る殺菌装置630の一部の構成を示す斜視図である。
図12Aに示されるように、殺菌装置630は、被照射面131と、発光装置132と、遮蔽部材431と、蛍光体433と、受光部材631とを有する。
受光部材631は、発光装置132と、遮蔽部材431との間に配置されている。受光部材631の材料は、紫外線が照射されることにより劣化しにくい物質であることが好ましい。受光部材631の材料の例には、シリコーン、合成石英が含まれる。受光部材631の材料が紫外線を透過させる場合、蛍光体433は発光装置132側に配置されていてもよいし、遮蔽部材431側に配置されていてもよい。本実施の形態では、受光部材531は、遮蔽部材431の発光装置132側の面上に配置されている。
蛍光体433は、受光部材631の内部に分散されていてもよいし、受光部材631の表面に蛍光体層434として配置されていてもよい。本実施の形態では、蛍光体433は、受光部材631の内部に分散されている。
発光素子133(発光装置132)から出射された紫外線のうち、一部の紫外線は、受光部材631に配置された蛍光体433に照射される。紫外線が照射された蛍光体433は、可視光線(蛍光)を発光する。ユーザーは、蛍光体433から発光された可視光線を確認することで、殺菌装置630が作動しているかを確認できる。
(変形例)
次に、本実施の形態における変形例に係る殺菌装置730について説明する。本実施の形態に係る変形例は、受光部材631および蛍光体433(蛍光体層434)の配置のみが実施の形態4に係る殺菌装置630と異なる。そこで、実施の形態4に係る殺菌装置630と同様の構成については同じ符号を付して、その説明を省略する。
図12Bは、実施の形態4における変形例に係る殺菌装置730の一部の構成を示す図である。
図12Bに示されるように、本実施の形態の変形例における受光部材631は、発光装置132側に配置されている。また、蛍光体433は、受光部材631の内部に配置されている。
(効果)
以上のように、本実施の形態に係る殺菌装置630、730は、実施の形態1に係る殺菌装置130の効果に加え、外部から殺菌装置630、730が作動しているかを確認できる。また、発光装置132から遮蔽部材431に向かう紫外線を遮蔽できるため、発光装置132および窓部432の間に配置されるフィルターの劣化を抑制できる。
なお、本実施の形態においても、遮蔽部材431は、窓部432にはめ込むように配置されていてもよい。
本発明の殺菌装置は、被照射面に発光素子から出射された紫外線を効率的に照射できる。特に、本発明の殺菌装置は、例えば、使用することにより水滴が生じるヒートポンプを備える電気機械器具など、すなわち、エアコン、除湿機、冷蔵庫などの電気機械器具に搭載できる。
100 室内機
110 熱交換器
120 ファン
130、230、430、530、630、730 殺菌装置
131、231 被照射面
132、132A、132B 発光装置
133 発光素子
134 光束制御部材
135、235 ドレンパン
141 入射領域
142 出射領域
143 筒部
144 フランジ部
145 位置決め凸部
146 第1制御部
147 第2制御部
151 第1屈折入射面
152 第1凸部
153 第1入射面
154 第1反射面
155 第1稜線
161 第2屈折入射面
162 第2凸部
163 欠き部
164 第2入射面
165 第2反射面
166 第2稜線
170 フィルター
171 遮光部材
172 反射部材
180 格納部
190 凸部
234 光束制御部材
241 入射面
242 全反射面
243 出射面
244 筒部
245 第1入射面
246 第2入射面
247 凹部
300 除湿機
311 冷却器
312 放熱器
313 コンプレッサー
431 遮蔽部材
432 窓部
433 蛍光体
434 蛍光体層
435 カバー
631 受光部材
CA 中心軸
OA 光軸

Claims (16)

  1. 紫外線を出射する発光素子と、前記発光素子から出射された紫外線を集光させるための光束制御部材と、を含む発光装置と、
    前記発光装置から出射された紫外線が照射される被照射面と、
    を有し、
    前記発光装置の光軸は、前記被照射面に対して傾斜している、
    殺菌装置。
  2. 前記発光装置および前記被照射面は、前記発光素子から出射された紫外線が透過しない部材で囲まれている、請求項1に記載の殺菌装置。
  3. 前記被照射面は、平面視したときに、長軸と、前記長軸に直交する短軸を含む面であり、
    前記発光装置は、前記被照射面を平面視したときに、前記長軸および前記光軸のなす角度が前記短軸と前記光軸とのなす角度よりも小さくなるように配置されている、
    請求項1または請求項2に記載の殺菌装置。
  4. 前記発光装置は、前記光軸が前記被照射面の法線および前記長軸を含む仮想平面上に位置するように配置されており、
    前記光束制御部材は、少なくとも前記短軸の方向において、前記発光素子から出射された紫外線を集光させる、
    請求項3に記載の殺菌装置。
  5. 前記殺菌装置は、複数の前記発光装置を有し、
    前記複数の発光装置は、それらの前記光軸が前記被照射面の法線および前記長軸を含む同一の仮想平面上に位置するように配置されている、
    請求項4に記載の殺菌装置。
  6. 前記被照射面は、平面視したときに、長軸と、前記長軸に直交する短軸を含む面であり、
    前記発光装置は、その光軸が前記被照射面の法線および前記短軸を含む仮想平面上に位置するように配置されており、
    前記光束制御部材は、少なくとも前記短軸の方向において、前記発光素子から出射された紫外線を集光させる、
    請求項1または請求項2に記載の殺菌装置。
  7. 前記発光装置から出射された紫外線を前記被照射面に向けて反射させるための反射部材をさらに有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の殺菌装置。
  8. 前記発光装置から出射され、前記被照射面以外に到達する紫外線を遮光するための遮光部材をさらに有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の殺菌装置。
  9. 前記発光装置および前記被照射面は、電気機械器具の内部に配置されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の殺菌装置。
  10. 前記電気機械器具は、エアコンディショナーの室内機または除湿機である、請求項9に記載の殺菌装置。
  11. 前記被照射面は、電気機械器具の機能部の一部である、請求項9または請求項10に記載の殺菌装置。
  12. 前記電気機械器具の機能部は、ドレンパンであり、
    前記被照射面は、前記ドレンパンの液体が接触する面である、
    請求項11に記載の殺菌装置。
  13. 前記発光素子から出射された紫外線を遮蔽する遮蔽部材と、
    紫外線が照射されることにより、可視光線の波長の光を発光する蛍光体と、
    をさらに有し、
    前記発光素子から出射された前記紫外線は、前記蛍光体に照射されて可視光線の波長の光に変換され、前記電気機械器具の外部から観察される、
    請求項10〜12のいずれか一項に記載の殺菌装置。
  14. 前記蛍光体は、前記遮蔽部材の前記発光装置側の面に配置されている、請求項13に記載の殺菌装置。
  15. 前記発光素子および前記遮蔽部材の間に配置され、可視光線を透過させる受光部材をさらに有し、
    前記蛍光体は、前記受光部材に配置されている、
    請求項13に記載の殺菌装置。
  16. 前記遮蔽部材は、電気機械器具のカバーに形成された開口部を塞ぐように配置されている、請求項13〜15のいずれか一項に記載の殺菌装置。
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