JP2021019969A - 折畳み可能な携帯用具 - Google Patents
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Abstract
Description
ところで、本願出願人は、登山やキャンプを趣味とするが、登山やキャンプに行くときには、命綱であるロープ類を携帯したり、防寒具としての衣類を携帯したり、食料を携帯したり、様々なものが要求され、それらをできるだけ小型にして携帯できるようにする必要がある。衣類については、それを吊り下げるハンガーが必要になるときがあり、そのような展開して使用するその他の携帯品も、できるだけ小型にして、かつ軽量であることが求められる。また、登山では、ロープ類を引っ掛けて所定の長さに調節する係止用金具が必要になり、又、キャンプのテントの設営などには、ロープの長さを調節する調節用の金具(係止用金具)が携帯に欠かせない道具になっている。以下、従来例として、折畳みハンガーを例に説明する。
また、非特許文献(インターネット検索での入手した資料)には、磁石が配された折り畳みハンガーが開示されている(図14と図15)。
すなわち、折畳みハンガーを例にすると、衣類を引っ掛けるアーム部が折り畳まれると小型になるが、その折畳み箇所に衣類などの重量がかかったときに(水で濡れたシャツの重量が負荷されたときに)、展開してしまったり、折れ曲がったりすることがあると、好ましくない。そして、速やかな折り曲げ動作と、逆方向には折り曲げ動作しないロック機構が必要である。
本発明によれば、支持フレームの内部中空部や外周引っ掛け部にキーなどの小物類を引っ掛けて携帯したり、登山やキャンプのテントの設営などのときに紐やロープを引っ掛けて長さ調節する係止用金具等として使用したりすることができる。そして、棒状に折り畳んだときには、一方の支持フレームと他方の支持フレームとが磁石により接合状態になるので、無造作に展開するようなことはなくなる。また、展開したときには、棒状のステッキやハンガーとして使用できるが、磁石が配されているので、金属製の箇所には(例えばリュックサックの金属金具や設営テントの金属金具等)磁力による接合状態になるので、所定の折り畳む委状態でも、安定し姿勢を保持して、折り畳んだり、展開させたりすることができる。
本発明によれば、前記磁石が左右の各々の支持フレームの厚さと同じ厚さで配されているので、折畳みや展開動作において、磁石が邪魔にならず展開したり折り畳んだりすることができる。また、支持フレームと支持フレームとがその長さ方向の間に磁石が対向するように配されているので、折り畳んで磁石が互いに接合して、一本の棒状の姿勢や所定の折畳みの姿勢を保持して、安定した姿勢を保持することができる。また、磁石を介して、所定の折り畳み状態への接合を早めたり(一方の支持フレームの磁石と他方の支持フレームの磁石がある近接距離になると、対向する磁石により接合状態に速やかに接合して、「カチッ」という音を立てて接合状態になる。)。なお、磁石により、鋼鉄製部材があるところでは、フック部を使用せずに止めることも可能である。
また、本発明としては、前記支持フレームは、左右に各々少なくとも2つの支持フレームを備えるとともに、左右の各々の一方の支持フレームと他方の支持フレームとには極性の異なる磁石が配されており、所定角度で折り畳むと、少なくとも4つの支持フレームが交互に極性の異なる磁石の接近により、速やかに所定の折畳み状態に折り畳まれることを特徴とする。
本発明によれば、対向する極性の異なる磁石の重なり合いに早く移行して、「カチッ」という音を立てて接合状態になるが、その接合状態になると、今度は磁石の接合力よりも大きな引き離し力をかけないと、接合状態を解除できないこととなり、容易に他の姿勢には移行するようなことはない。
本発明によれば、一方の支持フレームと他方の支持フレームとを所定の角度で展開することができるようになる。所定形状に展開したときも、その所定の展開状態が崩れることがなく、安定した保持姿勢になる。なお、上記ロック機構は、前記磁石による支持フレームの重なり合いを早める方向とは、逆になるように設計されているにより、折畳み動作と展開動作の調和が図られる(無理な動作が生じない設計である)。
また、本発明としては、前記支持フレームは、前記フック部を中心に左右に所定角度で傾斜して引き伸ばされ、前記フック部は、その根元の回転軸を中心に上方に回転して突出して、折畳みハンガーとしての使用が可能になる状態に展開され、及び/又は、前記フック部を中心に左右に各々少なくとも2つの支持フレームを備えて、これら少なくとも2つの支持フレームを折り畳むと互いに重なり合った状態で前記フック部を中心に左右に所定角度で傾斜して展開することが好ましい。
本発明によれば、フック部を展開するとともに、一方側と他方側の支持フレームが展開することで、ハンガーとして使用できるが、一方側と他方側の各々の支持フレームは磁石を介して磁力により接着するので、所定の折り畳み状態では、対向する磁石の接合状態により、互いの支持フレームは強度が強く接触するとともに、不用意に展開するようなことがない。
本発明によれば、前記フック部の折畳み・展開状態と、支持フレームと支持フレームとの折畳み・展開状態が連動した対応関係になって、前記フック部と支持フレームとを交互に動作させるような不便がない。
また、本発明としては、前記フック部の幅は支持フレームの幅と同じ幅で構成され、前記角度調整部を介して折り畳まれると、前記フック部が支持フレームと支持フレームとの間に収納されてから、一方側の支持フレームと他方側の支持フレームとが一本の棒状に折り畳まれることが好ましい。
本発明によれば、物干しなどに引っ掛けるフック部は支持フレームの幅の範囲に収納されるので、フック部が突出するようなことなく折り畳まれて収納され、携帯するときには一本の棒状を呈して(手のひらサイズに収まるように小型化が図られるので)、携帯にすこぶる便利である。
そして、前記支持フレームの角度調整部を介して折り畳まれる一方、前記支持フレームの角度調整部を介して所定角度に突出する突出部を備え、前記突出部は、ロープや物干しなどに引っ掛けるフック部の他、ナイフ・カッター部や缶切り・缶開け部などの複数の機能を兼用する交換部材として配されて、種々の機能を発揮する折畳み可能な携帯用具を提供できる。
図1(a)は、本発明の折畳み可能な携帯用具1をキーホルダーとして使用した例を示す図であり、図1(b)は、一本の棒状に折り畳んで紐やロープを引っ掛けて使用する継承金具としての使用例を示す図である。図2は、上記実施形態の折畳み可能な携帯用具1を二段に折り畳んで、内部空洞の引っ掛け部8aに紐やロープRを引っ掛けた状態にして使用する係止用金具1を説明する図である。図3は、上記実施形態の折畳み可能な携帯用具1を展開した状態と二段に折り畳んだ状態と棒状に折り畳んだ状態を示す平面図である。図4は、上記実施形態の折畳み可能な携帯用具を折り畳んだ状態を示す側面図である。
本発明の折畳み可能な携帯用具1は、左右に各々2つの支持フレーム2,3を備えるとともに、左右の各々の支持フレーム2,3の長手方向の間に磁石5,5が配されており、一本の棒状に折り畳まれる。支持フレーム2,3には、紐やロープ等を引っ掛ける内部中空部8aや外周引っ掛け部8bが形成されており、この複数の支持フレームの間にフック部9が回転軸(連結部)7を介して回転可能に取り付けられている。なお、このフック部9には、ナイフの刃やネジ(ドライバー)缶切りなど、他の機能を備えた交換用具(県用具)を交換して使用することが可能である。
支持フレーム2,3は、アルミニウム製や鋼鉄製であり、フック部9を中心に左右に各々2つの支持フレーム2,3を有して、左右各々の支持フレーム2,3が回転軸7を介して回転可能に構成されている。折り曲げる箇所には、角度調整部6a,6bと回転軸7が配されて、所定角度で形成される溝6aに、スプリングピン6bを配置して構成されて所定角度回転する機構である。スプリングピン6bは、薄板に熱処理をして円筒状に巻いたピンであり、穴や溝6aに取り付けたときに、ばねの作用により穴の内側に密着して高い保持力が得られる部材である。本実施の形態では、スプリングピン6bは、支持フレーム2と3の連結では、180度の溝6aが形成されて、180度支持フレーム2,3が回転する角度調整がなされ、また、フック部9の根元部分では、回転角度90度の溝6aに配置されて、90度回転して係止する(ロックがかかる状態になる)。
本実施の形態では、二本の支持フレーム2,3ごとの棒状の部材としても折り畳み可能であり、折り畳まれる一方の支持フレーム2A,3Aと他方の支持フレーム2B,3Bとの間において、一方側(図面中の上方)には折り曲げができるが、他方側(図面中の下方)には折り曲げができいように角度調整されている(図9と図10(a)(b)参照)。
フック部9は、その幅が支持フレーム2,3の幅と同じ幅であり、支持フレームから突出しないように構成されているとともに、角度調整部6a,6bにより、一方側には折り曲げが可能であるが、他方側には折り曲げができいように角度調整されている。支持フレーム2,3を折り曲げると、フック9部が折り畳まれてから左右の支持フレームが重ね合わされる構成である。また、フック部9は、折り畳まれると、支持フレームの幅に収まって、紐やロープ等を引っ掛ける内部中空部8aが形成される(図5(c)と図6(c)参照)。
図6(c)の二段での重なり合い状態では、磁石5を介して、その一本の棒状の重なり合いにズレが生じるようなことはない。しかし、磁石5の接合力を外して、支持フレームの重なり合いを解除すると、磁石5の重なり合いがなくなり、支持フレームが回転可能になる。
また、前記一方側と他方側の支持フレーム2,3の間にフック部9が配されており、フック部の根元の回転軸7とその周囲の角度調整部6a,6bを中心に回転して外方に突出するとともに、一方側の支持フレームの角度調整部と他方側の支持フレームの角度調整部は逆向きの角度で向き合って構成されるものであり、フック部9が回転して、2つの支持フレームの中心位置において上方に突出するようになっている。
また、角度調整部6a,6bは逆向きの角度で向き合って構成されるものであり、フック部9が回転して、フック部9を中心に左右に各々2つの支持フレーム2,3の中心位置において上方に突出する。すなわち、一方側と他方側の支持フレームのどちらの側からフック部9を引き出す動作をしても、フック部9は互いの支持フレーム2,3の中心位置において回転して突出した状態になる(図5(a)〜(d))。
図8(a)(b)(c)は、本発明の実施形態の全開したハンガーの状態から折り畳む状態を説明する図である。
物干しなどに引っ掛けるフック部9は、折り畳まれる一方の支持フレームと他方の支持フレームとの間に折り畳まれて収納されるとともに、折り畳まれる一方の支持フレームと他方の支持フレームが重なり合って、折り畳みハンガーとしての使用ができる。
前記支持フレーム2,3は、前記フック部を中心に左右に所定角度で傾斜して引き伸ばされ、前記フック部9は、その根元の回転軸7を中心に上方に回転して突出して、折り畳みハンガーとしての使用が可能になる状態に展開される。なお、本実施の形態の折畳みハンガー1を複数重ね合わせるようにすると、互いの磁石5を介して、一つにまとめられる利点も有する。
図5(a)(b)(c)と図6(a)(b)(c)は、本発明の実施形態の折り畳み可能な携帯用具1の二段の状態で展開したこの二段折り状態では、一方側の支持フレームと支持フレームとが各々の中心の磁石により接着しているので、外力がかかっても展開したり、折り畳まれるようなことがなく、衣類を安定して保持することができる。すなわち、図2(a)の状態では、一本の棒状になっており、磁石を介して一方側のフレーム同士3Aと3Bが接着しており、この接着よりも強い力を加えないと、折り畳むことはできない状態になっている。
そして、この二段のハンガーの状態から一本の携帯用具の状態に折り畳むときには、一方側と他方側の支持フレーム2,3が互いに重なり合った状態でフック部9を中心に回転して折り畳まれる。
なお、図10(a)(b)において、矢印方向〇は、回転可能な方向を示し、矢印方向×は、回転不可能な方向を示している。また、上記角度調整手段としては、折り曲げ角度を90度に設定したり、60度に設定したりもすることができるが、その状態で磁石を介して、その角度の位置ずれが生じないようにすることもできる。したがって、簡易な水準器としても使用が可能である。
また、図11(a)(b)と図12(a)(b)(c)に示すように、支持フレーム3Bを正面から見て水平に配置すると、支持フレーム3Bに設けられたスプリングピン6bは、支持フレーム3Aとの連結部(回転軸)7の中心から垂直に下がった位置に配置され、スプリングピン6bに対応する支持フレーム3Aの溝6aが、連結部(回転軸)7を中心に、スプリングピン6bから約180度の範囲で設けられていることで、折り畳まれていた支持フレーム3Aを回転させ延伸させると、支持フレーム3Bと一直線となり、支持フレーム3Aにハンガーとして所望する傾斜角度を与え、固定することができ、支持フレーム3Aの逆回転防止のロック機能も付与できる、これは、支持フレーム2も同様である。なお、図12(a)(b)(c)において、矢印方向〇は、回転可能な方向を示し、矢印方向×は、回転不可能な方向を示している。また、図12(c)において、直線の矢印は、磁石を介して左右の支持フレームが勢いよく閉じる方向を示している。
フック部9としては、数枚のフック部9を向きを変えるなどして配置することが可能である。突起部9としては、ロープや物干しなどに引っ掛けるフック部の他、ナイフ部や缶切り・缶開け部やドライバー(ネジや穴あけの種々の機能を有するドラーバーセット)などの複数の機能を部材(交換用部材)として配されているものでも良い。
支持フレーム2,3としては、更に折り畳みの段数を増やして、3段にしたり、4段にしたりすることができる。磁石5は、丸型であるあるが、その形状は問われず、矩形状等でも良い。
また、支持フレーム2,3の長さ方向の間に配置されれば良く、左右端側の角度調整部に配置しても良く、支持フレーム2,3に沿って長さ方向に長い磁石を配置することも可能である。
ここで、磁石の種類としては、ゴム磁石、ラバー磁石などの柔らかい磁石を配することができる。ステンレス鋼である鉄・クロム・モリブデン合金である柔らかい磁石は、NdFeBで好ましくは1Teslaより高い「残留磁束密度」(Br)を有する。このような柔らかい磁石を、柔軟性のある支持フレーム2,3とともに使用することで、ロープや紐と引っ掛けたときに、隙間を生じさせるようなことがなく使用が可能になる。
2,2A,2B 一方側の支持フレーム、
3,3A,3B 他方側の支持フレーム、
4 端部側の引っ掛け部、
5 磁石、
6 角度調整部、6a 溝、6b スプリングピン、
7 回転軸(連結部)、
8a 中空内部の引っ掛け部、8b 外周係止部、
9 フック部(突出部、交換用部材)、
10 切り欠き部(フックの収納部)、
R 紐、ロープ、
K1,K2 キー(自動車のキーと部屋のキー)、
Claims (6)
- キーホルダーのように、キーや紐、ロープ等様々なものを引っ掛けて携帯することができる携帯用具において、キーや紐やロープ等を引っ掛ける内部中空部や外周引っ掛け部が形成された支持フレームを複数本備え、この複数の支持フレームが回転軸を介して折り畳み可能に構成されるとともに、折り畳んで重なり合った支持フレームと支持フレームとを磁力により接着させる磁石が配されていることを特徴とする折畳み可能な携帯用具。
- 前記支持フレームは、左右に各々少なくとも2つの支持フレームを備え、前記磁石が左右の各々の支持フレームの厚さと同じ厚さで配されているとともに、左右の各々の支持フレームの長さ方向の間に配されており、折り畳むと前記支持フレームと支持フレームの対向する位置に磁石が重なり合う位置において接合状態になることを特徴とする請求項1記載の折畳み可能な携帯用具。
- 前記支持フレームは、左右に各々少なくとも2つの支持フレームを備え、左右の各々の一方の支持フレームと他方の支持フレームとには極性の異なる磁石が配されており、所定角度で折り畳むと、少なくとも4つの支持フレームが交互に極性の異なる磁石の近接により、速度を速めて所定の折り畳み状態になることを特徴とする請求項1記載の折畳み可能な携帯用具。
- 前記支持フレームは、その一方の支持フレームと他方の支持フレームとが回転軸と所定の角度に折り畳む角度調整部が設けられて回転可能に連結され、前記角度調整部は所定角度でロックされて逆方向には回転しないロック機構を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の折畳み可能な携帯用具。
- ロープや物干しなどに引っ掛けるフック部を備え、前記フック部は、折り畳まれる一方の支持フレームと他方の支持フレームとの間に折り畳まれて収納されるとともに、折り畳まれる一方の支持フレームと他方の支持フレームが重なり合って、ハンガーとしての展開状態になるが、折り畳むと、所定角度の折り畳み状態では前記磁石による接合状態により安定した姿勢を保持することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の折畳み可能な携帯用具。
- 前記支持フレームは、前記フック部を中心に左右に所定角度で傾斜して引き伸ばされ、前記フック部は、その根元の回転軸を中心に上方に回転して突出して、折畳みハンガーとしての使用が可能になる状態に展開されるか、及び/又は、前記フック部を中心に左右に各々少なくとも2つの支持フレームを備えて、これらの支持フレームを折り畳むと互いに重なり合った状態で前記フック部を中心に左右に所定角度で傾斜して展開することを特徴とする請求項5記載の折畳み可能な携帯用具。
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