JP2021019214A - 撮像装置、コンピュータプログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】被写体の属性に応じて被写体の認識性を高めたあおり制御を行うことが可能な撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置において、撮像素子106及び撮像光学系の少なくとも一つを駆動することによってあおり角を変更するあおり角変更手段と、あおり角変更手段によってあおり角を変更した場合の、撮影画像の複数の被写体領域毎の合焦度合と被写体の属性とを判定する合焦判定手段と、合焦判定手段の判定の結果に基づき、所定の属性の被写体の合焦度合が高くなるように、あおり角変更手段を制御する制御手段と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、あおり制御の可能な撮像装置等に関するものである。
従来、監視カメラを天井などの高所に設置し、カメラの光軸を斜め下側に向け、道路を通行する人を監視したり、車やそのナンバープレートを撮影したりすることがある。この場合、カメラの光軸が斜め下向きとなるため、撮像を行う際のピントが合うピント面は光軸に垂直な面であり、実際に撮像を行う対象となる被写体の撮像面とは合致しない。
そのため、ピントが合う領域は画面の一部となり、その他の領域はピントが合っていない状態となる。
このような課題に対し、レンズもしくは撮像素子を相対的に傾ける(以下、あおり制御)によって被写界深度範囲を広げる、シャインプルーフの定理を適用した撮像装置が一般的に知られている。
しかし、近距離の被写体から遠距離の被写体まで一定の角度であおり制御を行っても被写体の存在する位置の高低差や被写体自体の高さの違いなどがあり、近距離、遠距離でピントの合ったあおり角度が複数存在する場合がある。
そのため、一種類のあおり角度では近距離から遠距離の被写体までピントの合った状態にあおり制御することができない。ただ、監視カメラとしては近距離から遠距離まで被写体を認識できることが重要となる。
特許文献1には、被写体によりピントの合うあおり角度が異なる場合に、主要な被写体が中央にいることを想定し中央の領域の合焦度合いを優先する、もしくは複数の被写体の平均値となるようにあおり角度を決定するといった技術が開示されている。
特開平11−242152号公報
しかしながら、特許文献1に開示された撮像装置では、被写体の大きさを考慮せずに画面中央領域、もしくは複数の被写体の平均値となるようにあおり角度を制御するため、遠距離の被写体でピント位置がずれてしまうことが発生する。近距離の被写体であればピントが合わなくても被写体が大きく撮影されるため被写体を認識することができるにもかかわらず、遠距離の被写体になるとピントが合わなくなると認識性が極端に落ちてしまう。
そこで本発明の目的は、被写体の属性に応じて被写体の認識性を高めたあおり制御を行うことが可能な撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、
撮像素子と撮像光学系の少なくとも一つを駆動することによってあおり角を変更するあおり角変更手段と、
前記あおり角変更手段によって前記あおり角を変更した場合の、撮影画像の複数の被写体領域毎の合焦度合と被写体の属性とを判定する合焦判定手段と、
前記合焦判定手段の判定の結果に基づき、所定の属性の被写体の合焦度合が高くなるように、前記あおり角変更手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、被写体の属性に応じて被写体の認識性を高めたあおり制御を行うことが可能な撮像装置を得ることができる。
本発明の実施例1に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 あおり制御を行うシーンの例を示す図である。 あおり制御方法を示した図である。 複数のあおり角が存在する例を示した図である。 複数のあおり角が存在する他の例を示した図である。 近距離の被写体を優先してあおり制御行った場合の画像を示す図である。 遠距離の被写体を優先してあおり制御行った場合の画像を示す図である。 撮影画面内の複数被写体領域での評価枠を示した図である。 カメラを天井に設置し撮影する場合の設置例を示した図である。 あおり角に対するあおり評価値を示した図である。 あおり角に対するあおり評価値、並びに合焦閾値を示した図である。 被写体距離に応じた合焦判定閾値例を示した図である。 本発明の実施例1に係るあおり制御のフローチャートである。 本発明の実施例2に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 優先領域、非優先領域を設定したシーンの例を示す図である。 本発明の実施例2に係るあおり制御のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略ないし簡略化する。
また、実施例では、撮像装置としてネットワークカメラに適用した例について説明するが、撮像装置はデジタルスチルカメラ、デジタルムービーカメラ、カメラ付きのスマートフォン、カメラ付きのタブレットコンピュータなど撮像機能を有する電子機器を含む。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1は、実施例1に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。
撮像光学系は、光軸方向に移動して焦点距離を変更するズームレンズ101と、光軸方向に移動して焦点調節を行うフォーカスレンズ102と、光量を調整する絞りユニット103とを有する。撮像光学系の一例を示したものであり、ズームレンズ101、フォーカスレンズ102、絞りユニット103がない撮像光学系であっても良い。
撮像光学系を通過した光は、バンドパスフィルタ(以下、BPF)104およびカラーフィルタ105を介して撮像素子106上に光学像としての被写体像を形成する。
BPF104は撮像光学系の光路に対し進退可能なものもある。被写体像は、撮像素子106により光電変換される。撮像素子106から出力されたアナログ電気信号(撮像信号)は、AGC107によりゲイン調整され、AD変換器108によりデジタル信号に変換された後、カメラ信号処理部109に入力され、デジタル撮像信号を形成する。
カメラ信号処理部109では、デジタル撮像信号に対して各種画像処理を行って映像信号を生成する。
映像信号は、通信部110を介して撮像装置に有線または無線通信により接続された監視モニタ装置111に出力されるとともに、監視モニタ装置111からのコマンドを受信して撮像装置内の制御部113にコマンドなどの制御信号を入力する。なお、撮像装置自身が液晶等のモニタ装置や操作部を有していても良い。そして撮像装置の操作部からの操作信号をコマンド信号といて制御部に入力しても良い。
あおり評価値算出部112はAD変換器108もしくはカメラ信号処理部109からRGB(赤緑青)の画素値、もしくは輝度値を受け取り、あおり制御やオートフォーカス(以下、AFと略す)で使用する評価値(合焦度合)を算出する。
一般的に前記評価値は画像のコントラストや高周波成分を基に算出される。なお、AF方式としては位相差検出方式や赤外光測距方式などでもよく、評価値としては、ピント位置が分かるものであれば良い。
また前記あおり評価値算出部112は、後述のようにあおりスキャンをした際に、撮影画像の複数の被写体領域毎の合焦度合と被写体の属性としての距離とを判定する合焦判定手段として機能している。
制御部113は、通信部110や撮像装置の操作部からのコマンド信号等に応じて、あおり評価値算出部112で形成された評価値を基にAFやマニュアルフォーカス(以下、MFと略す。)によるピント制御信号を算出する。
また、前記コマンド信号等により、あおり制御の設定位置を算出し、撮像素子駆動部114、フォーカス駆動部115、ズーム駆動部116に対してそれぞれ設定位置を指示する。なお、制御部113にはコンピュータとしてのCPUが内蔵されており、メモリ120に記憶されたコンピュータプログラムに基づき装置全体の各種動作を実行する制御手段として機能する。
撮像素子駆動部114は制御部113から指示されたあおり角度(あおり角)の設定位置に基づいて撮像素子106を例えばチルト方向に傾ける。本実施例では、撮像素子106をチルト方向に傾ける回転軸は撮影画面の中心を通り撮像素子の水平走査方向に平行な回転軸を用いる。そして前記回転軸を中心に撮像素子106をチルト方向に傾ける。
なお、本実施例において、あおり制御は撮像素子のチルト角度を変えたがレンズのチルト角度を変えても構わない。
即ち、撮像素子とレンズの相対的なあおり角度(あおり角)を変更すれば良く、撮像素子と撮像光学系の少なくとも一つを駆動することによってあおり角を変更するあおり角変更手段を有していれば良い。本実施例では撮像素子駆動部114があおり角変更手段として機能している。
また、水平軸を用いたチルト方向のあおり制御だけでなく、垂直軸を用いた水平方向のあおり制御を加えた2軸のあおり制御についても同様の制御をすることで遠距離から近距離まで被写体の認識性を考慮したあおり制御を実現することが可能となる。
フォーカス駆動部115は制御部113から指示されたフォーカスの設定位置に基づいてフォーカスレンズ102の光軸方向の位置を制御する。
ズーム駆動部116は制御部113から指示されたズームの設定位置に基づいてズームレンズ101の位置を制御する。
あおり制御を行うシーンの例として図2のようなシーンがある。図2はあおり制御を行うシーンの例を示す図であり、近距離、遠距離に被写体がいる場合を示している。あおり制御を行わずAFやMFでのピント合わせを行う場合には、近距離か遠距離のどちらかの被写体にピントを合わせることになってしまう。図3はあおり制御方法を示した図であり、あおり制御とは図3に示すように撮像素子106をチルト方向に傾け、ピントの合う面を地面などの水平面にほぼ平行に合わせる制御である。これにより地面とほぼ平行な面に沿って、近距離から遠距離の被写体まで被写界深度内に入れることができ、ピントの合った状態を維持することができる。焦点距離f、被写体距離L、光軸とピント面の角度αとするとあおり角度bはシャインプルーフの定理より、次の数1で算出される。
Figure 2021019214
図4、図5はそれぞれ複数のあおり角が存在する異なる例を示した図であり、図4のように被写体が立っている面が異なる場合や、図5のように被写体自体の高さが異なる場合等では被写体ごとに最適なあおり角度が異なってしまう。また、撮像素子106の回転軸である画面の中央の被写体にAFやMFでピントが合っていない場合などにおいても被写体ごとに最適なあおり角度が異なってしまう。つまり、撮影画面内で被写体により複数の最適なあおり角度が存在することになる。
なお、その際に遠近法の関係から近距離の被写体は大きく撮影され、遠距離の被写体は小さく撮影されるのが一般的である。近距離、遠距離の被写体にそれぞれにピントがあるような最適なあおり制御を行った場合、例えば図6、7のようになってしまう。図6は近距離の被写体を優先してあおり制御行った場合の画像を示す図であり、図7は遠距離の被写体を優先してあおり制御行った場合の画像を示す図である。
即ち図6のように近距離の被写体にあおり角度を合わせると、近距離の被写体はよく認識できるが遠距離の被写体のピントが若干合っていない上に被写体が小さいため、人物の顔の認識ができなくなってしまう。
一方、図7のように遠距離の被写体にあおり角度を合わせると、遠距離の被写体はピントが合っているため認識することが可能となり、近距離の被写体もピントは合っていないが被写体が大きく撮影されているため、ある程度認識することができている。即ち、遠距離、近距離ともに被写体の認識が可能となる。監視カメラ等では、被写体のピントが若干ずれてしまっても被写体の認識性が優先される。従って、本実施例では、複数の被写体が存在し被写体ごとに最適なあおり角度が異なる場合には遠距離の被写体にあおり角度を合わせることで認識性の高い画像を得られるようにしている。
その際、被写体が近距離から遠距離のどのくらいの距離にいるかを判定するために、後述のように撮像素子106のあおり角度をスキャンする。図8は、撮影画面内の複数被写体領域での評価枠を示した図であり、図8のように撮影画面内の複数の被写体領域で評価枠ごとにあおり評価値が最も高いピーク値となるあおり角度を算出する。
その際に算出された被写体領域ごとの撮像素子106のあおり角度を記憶し使用することで被写体領域ごとの被写体それぞれの距離を算出することが可能となる。具体的には、あおり角度が相対的に大きい状態で評価値がピークとなる被写体領域は、あおり角度が相対的に小さい状態で評価値がピークとなる被写体領域に比べて遠距離であると判断される。即ち、このとき制御部113は、あおり角度と評価値とに基づき複数の被写体領域に対する相対的な距離を判定する距離判定手段として機能している。
本実施例では、図8のように縦×横で16の分割領域の例を挙げたが、分割数はこれに限ったものではない。また、画像認識機能などで検出された特定の被写体の領域や、ユーザーから設定された所定の形状の被写体領域など、矩形でなくとも構わない。なお、本実施例においては、あおり角度をもとに属性情報として被写体距離を算出したが、上記方法に限定されない。フォーカスレンズを光軸方向にスキャンして各被写体領域のコントラストがピークとなるフォーカスレンズ位置を記憶しそれによって各被写体領域の距離を計測しても良い。また、属性情報としては、被写体の画面上の大きさや、特定の物体か否かを示す種類情報などでも良い。これについては実施例2で説明する。
図9は、カメラを天井に設置し撮影する場合の設置例を示した図であり、監視カメラの場合、図9のようにカメラを天井に設置し見下ろすような撮影画角で撮影する場合が多い。その場合には撮像画像の画面の上側位置が遠距離、下側位置が近距離の被写体となることが多い。設置状況によっては画面の上側、下側で遠距離、近距離と判断することも可能である。また撮影画面を見ながらユーザーが遠距離、近距離の被写体を指定するように距離情報を入力することも可能であり、制御部113はその情報に基づき複数の被写体領域に対する相対的な距離を判定しても良い。また、上記の複数の被写体の距離の判定方法を組み合わせることにより誤判定を減らすようにしても良い。
遠距離の被写体を優先してあおり制御を行う方法は複数存在する。あおり制御を行う場合にはAFなどで使用する画像のコントラストや高周波成分を基に算出した評価値を用いるのが一般的である。図10を例に説明する。図10は、あおり角に対するあおり評価値を示した図であり、横軸があおり角度、縦軸があおり評価値である。あおり制御であおり角度をスキャンさせていくと、評価値が最も高いピーク値となるあおり角度が存在し、そのピーク値となるあおり角度が最適なあおり角度となる。ピントが合ったか否かを判断するには被写界深度を考慮する。
図11は、あおり角に対するあおり評価値、並びに合焦閾値を示した図であり、図11のように被写体が被写界深度内にあるか否かを示すために、もしくは認識できる評価値の範囲にあるか否かを示すのに合焦閾値を設定する。図12は、被写体距離に応じた合焦判定閾値例を示した図であり、合焦閾値は被写体の距離に応じて一定でもよいが、図12のように被写体の距離に応じて異なる合焦閾値設定することで、精度よくあおり制御することが可能となる。即ち、遠距離ほど合焦閾値を高くすることで合焦度合の判定を厳しくすることによって精度よくあおり制御することが可能となる。
また、前述のように、被写体の距離と同様に被写体の大きさや種類などの属性に応じて合焦閾値などの合焦度合を変更しても良い。それによって、精度よくあおり制御を行うことができる。例としては車自体の認識性に対して車のナンバーはより高い認識性を必要とすることが挙げられる。本実施例では、上記のように、被写体領域ごとに最適なあおり角度を算出する。所定のあおり角度で全てのあおり制御の対象となる被写体領域が合焦閾値以上となる場合には、上記所定のあおり角度になるように制御する。また、最適なあおり角度が一意に決められず複数存在する場合は遠距離の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上となるようにした上で、近距離側の被写体のあおり評価値が最も高くなるようあおり角度の制御を行う。
なお、本実施例では、図12のように、被写体の距離に応じて合焦閾値を変化させたが、それに限られない。遠距離、近距離など距離に応じた係数であおり評価値を加減乗除するなど、あおり評価値を距離で正規化しても良い。また、遠距離の被写体のピントの精度を高めるために、遠距離の被写体領域の評価値(合焦度)を算出する際のフィルタ特性を近距離の被写体領域の評価値を生成する際のフィルタ特性に比して高周波成分をより通過するフィルタ特性としても良い。上述のように、被写体の距離と同様に被写体の大きさや種類などの属性に応じて変更することで、精度よくあおり制御を行うことも可能である。
次に図13のフローを用いて一連の制御を説明する。図13は、本発明の実施例1に係るあおり制御のフローチャートである。
S1301において、制御部113はフォーカスレンズ102を駆動し、画面の中心にピントを合わせる。ピント合わせはAFでもMFでも構わない。
S1302であおりスキャンを行う。あおりスキャンとは撮像素子106のあおり角度を徐々に一方向に変更し、被写体領域ごとにあおり評価値を算出し、各被写体領域のあおり評価値のピーク値や、合焦閾値以上の被写体領域などをあおり角度ごとに算出する制御である。
S1303で被写体領域ごとの属性として、被写体距離の算出を行う。算出方法としては被写体領域ごとにあおり評価値算出部112から算出されたあおり評価値を用いて行う。
前述のように設置状況によっては画面の上側、下側で遠距離、近距離の被写体と決めても構わない。
S1304であおりスキャンに対して前記評あおり価値に複数のピーク値が存在するか判定する。複数存在する場合、つまり被写体領域ごとにピーク値が得られるあおり角度が異なる場合にはS1305で遠距離の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上になるあおり角度があるかを判定する。遠距離の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上になるあおり角度がある場合、S1306で、上記あおり角度において、近距離の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上か判定する。上記あおり角度において、近距離の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上の場合にはS1307において遠距離の被写体のあおり評価値がピーク値となるようにあおり角度を設定する。
S1306で上記あおり角度において、近距離の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上でない場合には、S1308において遠距離の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上で、かつ近距離側の被写体のあおり評価値が最も高くなるようにあおり角度を設定する。S1305で遠距離の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上のあおり角度がない場合にはS1309において遠距離の被写体のあおり評価値が最も高くなるようにあおり角度を設定する。S1304であおりピーク値が複数存在しない場合には、S1310において得られた唯一の被写体領域でピークが得られるあおり角度に設定する。
また、本実施例ではあおりのピーク角度位置が2つの場合の例を示したが、3つ以上ある場合には、上記の「遠距離の被写体」は「最も遠距離の被写体」、「近距離の被写体」は「次に遠距離の被写体」と読み替える。このように遠い距離の被写体から順に優先順位を設定し制御する。
S1311で上記のように設定された最適なあおり角度に撮像素子106の角度を制御する。
以上のように、本実施例によれば、属性として距離に着目し、所定の属性(遠距離)の被写体の合焦度合が高くなるように、前記あおり角変更手段を制御することで遠距離から近距離まで被写体の認識性を考慮したあおり制御を実現することが可能となる。
次に、添付の図面に基づいて実施例2を説明する。図14は、本発明の実施例2に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。実施例1の図1と共通のものに関しては説明を省略する。
被写体認識部117はカメラ信号処理部109からの被写体の画像信号に基づき、動いている物体や特定の人物や物体などを認識する。被写体属性検出部118は、被写体認識部117で認識された被写体の撮影画面における大きさ、種類(特定の人物や物体か否かの画像認識結果)などの属性を検出する被写体属性検出手段として機能する。また、前記あおり評価値算出部112とともに合焦判定手段として機能する。
優先被写体/非優先被写体設定部119は、被写体属性検出部118からの被写体の属性や、ユーザーが撮像画面を見ながら設定した、優先すべき被写体の属性や優先すべき被写体領域(優先領域)等に関する情報を、通信部110を介して受けとる。そして、あおり制御する場合の優先すべき被写体、優先領域、優先しない被写体領域(マスク領域)などを設定する。即ち、優先被写体/非優先被写体設定部119は、優先領域設定手段およびマスク領域設定手段として機能する。
優先領域とは、注目したい被写体が通過する被写体領域や、動きのある被写体、所定の物体が認識された被写体領域などの少なくとも一つを含む。また、優先すべき属性として人物一般、あるいは特定の人物を優先するユーザーによる設定指示を、通信部110を介して受けた場合には、人物の被写体領域等を優先領域とする。
さらに被写体属性検出部118では被写体の大きさも検出できる。図5のように近距離に子供、遠距離に大人がいて、近距離だが子供の方が小さく撮影されて認識しづらい場合には子供を注目するべき被写体領域とすることも考えられる。
つまり、距離を考慮しても、遠距離の被写体の方が近距離の被写体よりも大きく撮影される場合には近距離の被写体を優先するようにすることが望ましい。
図15は、優先領域、非優先領域を設定したシーンの例を示す図であり、優先しない被写体領域としては、図15のようなプライバシーの観点から撮影してはいけない被写体領域などいわゆるマスク領域が例としてあげられる。前記マスク領域の画像はマスク領域以外の画像に比べて解像度が低く表示されて、ぼかされるか、あるいは低輝度(黒塗り等)で表示される。あるいは白飛びにしても良い。
前記優先領域に関しては、所望の要求レベルの比較的高い解像度の画像が得られるように、他の属性(距離、大きさ、種類等)よりも優先的に合焦度が高くなるようにあおり制御する。優先しない被写体領域(マスク領域)に関してはあおり制御する対象から除外する。即ち、マスク領域の合焦度合の判定をしない。
次に図16の、本発明の実施例2に係るあおり制御のフローチャートを用いて一連の制御を説明する。
S1601において、制御部113はフォーカスレンズ102を駆動し、画面の中心にピントを合わせる。ピント合わせはAFでもMFでも構わない。
S1602であおりスキャンを行う。あおりスキャンとは前述の通り、撮像素子106の角度を徐々に変更し、被写体領域ごとにあおり評価値を算出し、ピーク値や合焦閾値以上の評価値が得られる被写体領域などをあおり角度ごとに算出する制御である。
S1603で被写体領域ごとの被写体距離の算出を行う。算出方法としては被写体領域ごとにあおり評価値算出部112から算出されたあおり評価値を用いて行う。前述のように設置状況によっては画面の上側、下側で遠距離、近距離の被写体と決めても構わない。
S1604でマスク領域などの優先しない領域を除外する。
S1605であおりスキャンの結果、ピーク値を有する被写体領域が複数存在するか判定する。複数存在する場合、つまり被写体領域ごとにピーク値が得られるあおり角度が異なる場合にはS1606に進む。そしてS1606で動きのある被写体がいる場合や、インテリジェンと機能などによって検出領域など、優先する被写体領域が存在する場合に、それらの優先領域における被写体のあおり評価値が合焦閾値以上かを判定する。
S1607で遠距離の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上か判定する。遠距離の被写体のあおり評価値が所定のあおり角度において合焦閾値以上の場合、前記所定のあおり角度において、S1608で近距離の被写体のあおり評価値が閾値以上か判定する。
前記所定のあおり角度において、近距離の被写体のあおり評価値が閾値以上の場合にはS1609において優先する被写体領域の被写体のあおり評価値がピーク値となるようにあおり角度を設定する。S1608で前記所定のあおり角度において、近距離の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上でない場合には、S1610に進む。そしてS1610において、優先する被写体領域、かつ、遠距離側の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上で近距離の被写体のあおり評価値が最も高くなる位置にあおり角度を設定する。S1607で遠距離の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上のあおり角度がない場合には、S1611において優先する被写体領域の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上で、かつ、遠距離の被写体のあおり評価値が最も高くなる位置をあおり角度に設定する。
S1606で優先する被写体領域の被写体のあおり評価値が合焦閾値以上のあおり角度がない場合にはS1612において優先する被写体領域の被写体のあおり評価値が最も高くなる位置をあおり角度に設定する。S1605であおりピーク値が複数存在しない場合には、S1613において得られた唯一のピーク値が得られたあおり角度に設定する。
S1614で上記設定された最適なあおり角度に撮像素子106の角度を制御する。
本実施例2においても、あおり制御は撮像素子の角度を変えたが、前述のように、レンズのあおり角度を変えても構わない。また、水平方向の回転軸を用いたあおり制御だけでなく、垂直方向の回転軸を用いたあおり制御を加えた2軸のあおり制御についても同様の制御することで遠距離から近距離まで被写体の認識性を維持したあおり制御を実現することが可能となる。
なお以上の実施例において、あおり評価値算出部112等における算出とは、関数式を用いた演算を行うものに限られない。即ち、例えば予め不図示のメモリにこれらの関数式に対応したテーブルを記憶しておき、そのテーブルを用いて関数式に基づく演算結果と同様の結果を直接取得するものを含む。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
また、本実施例における制御の一部または全部を上述した実施例の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワーク又は各種記憶媒体を介して撮像装置に供給するようにしてもよい。そしてその撮像装置におけるコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
101 ズームレンズ
102 フォーカスレンズ
103 絞りユニット
104 バンドパスフィルタ
105 カラーフィルタ
106 撮像素子
107 AGC
108 AD変換器
109 カメラ信号処理部
110 通信部
111 監視モニタ装置
112 あおり評価値算出部
113 制御部
114 撮像素子駆動部
115 フォーカス駆動部
116 ズーム駆動部
117 被写体認識部
118 被写体属性検出部
119 優先被写体/非優先被写体設定部

Claims (19)

  1. 撮像素子と撮像光学系の少なくとも一つを駆動することによってあおり角を変更するあおり角変更手段と、
    前記あおり角変更手段によって前記あおり角を変更した場合の、撮影画像の複数の被写体領域毎の合焦度合と被写体の属性とを判定する合焦判定手段と、
    前記合焦判定手段の判定の結果に基づき、所定の属性の被写体の合焦度合が高くなるように、前記あおり角変更手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記属性は被写体の大きさ、種類、距離の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記属性は被写体の距離であって、前記制御手段は、前記合焦判定手段の判定の結果に基づき、相対的に近距離の被写体よりも相対的に遠距離の被写体の合焦度合が高くなるように、前記あおり角変更手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の被写体領域に対する相対的な距離を判定する距離判定手段と、を有することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記距離判定手段は、あおり角もしくは撮像画像の位置の少なくとも一つに基づき前記複数の被写体領域に対する相対的な距離を判定することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記距離判定手段は、ユーザーにより入力された情報に基づき前記複数の被写体領域に対する相対的な距離を判定することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  7. 前記距離判定手段は、撮影画像の上側の被写体領域か下側の被写体領域かに基づき相対的な距離を判定することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  8. 前記距離判定手段は、撮像装置から見下ろすような撮影画角で撮影を行う場合に、
    撮影画像の上側の被写体領域を下側の被写体領域に対して相対的に遠距離と判定することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  9. 前記合焦判定手段は、相対的に遠距離の被写体領域の合焦閾値を相対的に近距離の被写体領域の合焦閾値よりも高くすることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 相対的に遠距離の被写体領域の合焦度を算出する際のフィルタ特性を近距離の被写体領域の合焦度を算出する際のフィルタ特性に比して高周波成分をより通過するフィルタ特性としたことを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 優先すべき被写体領域である優先領域を設定する優先領域設定手段を有し、前記優先領域設定手段により前記優先領域が設定されている場合には、前記優先領域の合焦度合が高くなるようにあおり制御を行うことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記優先領域設定手段で設定する優先領域は、ユーザーが設定した被写体領域、動きのある被写体、所定の物体が認識された被写体領域の少なくとも一つであることを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  13. 撮像画面からマスクする領域を設定するマスク領域設定手段を有し、前記マスク領域設定手段によりマスク領域が設定されている場合には、前記合焦判定手段は、前記マスク領域の合焦度合の判定を行わないことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 前記マスク領域設定手段により設定されたマスク領域の画像はマスク領域以外の画像に比べて解像度が低く表示されることを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  15. 前記マスク領域設定手段により設定されたマスク領域の画像はマスク領域以外の画像に比べて低輝度で表示されることを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  16. 前記被写体の属性を被写体の画像信号に基づき検出する被写体属性検出手段を有することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の撮像装置。
  17. 前記属性は、撮影画面における被写体の大きさであって、前記制御手段は、前記合焦判定手段の判定の結果に基づき、相対的に大きい被写体よりも相対的に小さい被写体の合焦度合が高くなるように、前記あおり角変更手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  18. 請求項1〜17のいずれか一項に記載の前記撮像装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
  19. 請求項18に記載のコンピュータプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。


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