JP2021014924A - 熱風発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 熱風生成部内においてバーナーにより燃料を燃焼させて熱風を発生される場合に、熱風生成部内を空気によって適切に冷却させて、高価で重い耐火材を用いずに、熱風生成部内が損傷するのを簡単で低価格な設備によって適切に防止する。【解決手段】 バーナー12を熱風生成部10の一端側のバーナー取付壁11に取り付け、熱風生成部の内部にバーナーにより燃焼された火炎が導かれる燃焼用耐熱筒13を設ける一方、燃焼用耐熱筒の外周側に空気を燃焼用耐熱筒の先端側に導く空気案内通路14を形成するように外周側断熱筒に空気案内通路に空気を供給する空気供給管17を設け、燃焼用耐熱筒の外周及び/又は外周側断熱筒の内周に、空気案内通路に供給された空気を燃焼用耐熱筒の先端側に導く案内突条16を設けた。【選択図】 図2
Description
本発明は、バーナーから熱風生成部内に燃料を噴出させて燃料を熱風生成部内において燃焼させ、この熱風生成部内に導かれた空気を加熱させて、熱風を発生させる熱風発生装置に関するものである。特に、熱風生成部内においてバーナーにより燃料を燃焼させて熱風を発生される場合に、熱風生成部内が過剰に加熱さるのを簡単な設備により適切に制御し、熱風生成部が過剰に加熱されて損傷したりするのを低価格で簡単に防止できるようにした点に特徴を有するものである。
従来から、熱風発生装置によって熱風を発生させることが行われており、このような熱風発生装置においては、バーナーから熱風生成部内に燃料を噴出させて燃料を熱風生成部内において燃焼させ、この熱風生成部内に導かれた空気を加熱させて、熱風を発生させるようにしている。
ここで、このような熱風発生装置において、燃料を燃焼させる熱風生成部内の温度が非常に高くなる場合には、例えば、熱風生成部の外側を構成する鋼鉄製の円筒状の炉殻の一端側にバーナーを設け、この熱風生成部の内面に断熱レンガ等の断熱材の層とさらに耐熱性と強度の高い耐火レンガ等の耐火材の層とを積層させて強化させるようにしたものが用いられていた。
また、特許文献1において従来例として示されるように、鋼鉄製の円筒状の炉殻の端部にバーナーを設けると共に、この炉殻の内部に断熱レンガで構成された熱風生成部を設け、前記の炉殻と熱風生成部との間に空気通路を形成し、空気導入口から導入させた空気を、この空気通路を通して炉殻の先端部分の断熱材料からなる混合室に導き、この空気を混合室において熱風生成部内で燃焼された燃焼排ガスと混合させて、所定温度の熱風を発生させるようにしたものが知られている。
しかし、従来の熱風発生装置において使用される耐火レンガ等の耐火材は、断熱材よりも耐熱温度や強度が高いという利点はあるが、一般にアルミナやジルコニア等を主成分として使用しており、材料コストが高くなって重量も重くなるため、熱風発生装置の製造コストが高くつくと共に、製造作業や耐火レンガ等の耐火材が劣化した場合のメンテナンス等が困難になるという問題があった。
このため、前記の特許文献1においては、一端が解放されたケーシング内に、空気導入部からの希釈空気が導入される空気通路を隔てて熱風生成部を取り付け、該熱風生成部の端部にバーナーを装着し、前記ケーシングの開放端から熱風を吹き出すようにした熱風発生装置において、該熱風生成部を筒状本体の内周面に耐熱物をライニングすることにより形成するとともに、該熱風生成部に複数の空気孔を開設し、前記空気通路からの希釈空気を前記バーナーから噴射される火炎の軸線に直交するように噴射させるようにしたものが提案されている。
そして、この特許文献1の実施例においては、熱風生成部として、鋼鉄製の筒状本体の内周面に耐火レンガ等の耐火材がライニングされたもので、左端部は前記バーナーを支持し、右端部は筒状のケーシングの端部近傍まで伸延され、空気通路から流出される空気流と燃焼排ガスとが混合させたものを用いるようにしている。このため、筒状本体の内周面に耐火レンガ等の耐火材をライニングすれば、耐熱性が向上するのみでなく、鋼鉄製の筒状本体及び耐火レンガ等の耐火材も低級なものでよく、製造コスト的に有利となることを示している。
しかし、この特許文献1のものにおいても、前記のように筒状本体の内周面に耐火レンガ等の耐火材をライニングしているため、依然として、材料コストが高くて重量が重くなり、特に、バーナーの先端部近傍においては、耐火性を高めるために、耐火レンガ等の耐火材の厚みを大きくしており、熱風発生装置の製造コストが高くつくと共に、製造作業や耐火レンガ等の耐火材が劣化した場合のメンテナンス等も困難になるという問題が依然として存在した。
本発明は、バーナーから熱風生成部内に燃料を噴出させて燃料を熱風生成部内において燃焼させ、この熱風生成部内に導かれた空気を加熱させて熱風を発生させるようにした熱風発生装置における前記のような問題を解決することを課題とするものである。
特に、本発明における熱風発生装置においては、熱風生成部内においてバーナーにより燃料を燃焼させた場合に、熱風生成部内が過剰に加熱されたりするのを防止するように、熱風生成部内が空気によって適切に冷却されるようにしたため、熱風生成部内に耐火レンガ等の耐火材を用いなくても、熱風発生装置の外面が高温になることによる現場の危険を防ぎ、熱風生成部内が熱で損傷したりするのを簡単で低価格な設備によって適切に防止できるようにすることを課題とするものである。
本発明に係る熱風発生装置においては、前記のような課題を解決するため、熱風生成部の一端側におけるバーナー取付壁に、燃料を燃焼させるバーナーを熱風生成部内に向けて取り付けると共に、前記の熱風生成部の内部に前記のバーナーによって燃焼された火炎が導かれる燃焼用耐熱筒を設け、この燃焼用耐熱筒の外周側に所要間隔を介するようにして空気を燃焼用耐熱筒の先端側に導く空気案内通路を形成するように外周側断熱筒を設け、この外周側断熱筒に前記の空気案内通路に空気を供給する空気供給管を設けると共に、前記の燃焼用耐熱筒の外周及び/又は外周側断熱筒の内周に、前記の空気案内通路に供給された空気を燃焼用耐熱筒の先端側に導く案内突条を設けるようにした。
ここで、前記の燃焼用耐熱筒としては、耐熱性の高いステンレス等の金属製のものを用いることが好ましく、また外周側断熱筒としても、燃焼用耐熱筒と同様に耐熱性の高いステンレス等の金属製のものを用い、さらに、この外周側断熱筒にセラミックファイバーやロックウール等の断熱材を積層させるようにしてもよい。
そして、本発明に係る熱風発生装置においては、熱風生成部の内部に設けられたバーナーによって燃焼された火炎が導かれる燃焼用耐熱筒の外周側に、所要間隔を介するようにして外周側断熱筒を設けて、この燃焼用耐熱筒と外周側断熱筒との間に空気を燃焼用耐熱筒の先端側に導く空気案内通路を形成し、この空気案内通路内に前記の外周側断熱筒に設けた空気供給管から空気を供給し、このように空気案内通路内に供給された空気を空気案内通路内に設けた前記の案内突条を介して燃焼用耐熱筒の先端側に導くようにする。このようにすると、空気案内通路内に導かれた空気が、空気案内通路内に設けた前記の案内突条に沿って流れるようになり、その流速を速めて熱交換の効率を上げた状態で、燃焼用耐熱筒の先端側に導かれるようになると共に、空気案内通路内に導かれた空気がこの案内突条と接触し、特に、案内突条が燃焼用耐熱筒の外周に設けられている場合には、燃焼用耐熱筒の熱が前記の空気との接触によって適切に放熱されて、燃焼用耐熱筒の変形を防ぎながら、前記の空気を効率よく加熱して、熱風として利用できるようになる。
ここで、本発明に係る熱風発生装置において、燃焼用耐熱筒の外周及び/又は外周側断熱筒の内周に案内突条を設けるにあたっては、空気供給管から空気案内通路内に導かれた空気が、案内突条に沿ってその流速を速めながら燃焼用耐熱筒の先端側に導かれるようにするため、空気案内通路に供給された空気を燃焼用耐熱筒の先端側に導く前記の案内突条を螺旋状に形成することが好ましい。
また、それにより熱風発生装置の全周に偏りなく、均一に上記の効果が得られる。
また、本発明に係る熱風発生装置において、燃焼用耐熱筒の外周及び/又は外周側断熱筒の内周に案内突条を設けるにあたっては、空気案内通路に供給された空気と案内突条との接触性を高めるため、燃焼用耐熱筒の外周及び/又は外周側断熱筒の内周から突出される案内突条を波形状にしたり、前記の案内突条に、この案内突条に沿って流れる空気と衝突する突出片を設けたりして、空気を撹拌することができる。
また、本発明に係る熱風発生装置においては、前記の燃焼用耐熱筒におけるバーナー側の位置に、空気供給管から空気案内通路に供給された空気の一部を、前記の燃焼用耐熱筒内に導く空気導入部を設けることが好ましい。このようにすると、空気供給管から空気案内通路に供給された空気の一部が、燃焼用耐熱筒におけるバーナー側の位置に設けられた空気導入部を通してバーナー側における燃焼用耐熱筒内に導かれ、バーナーによって燃焼された火炎の周囲の空間の温度が低下されて、燃焼用耐熱筒の内周側が過剰に加熱されて損傷するのが抑制され、火炎温度の上昇も抑制されて、燃焼時におけるNOxの発生も抑制されるようになる。
また、本発明に係る熱風発生装置において、前記の外周側断熱筒を前記のバーナー取付壁に対して着脱可能に設けると、この外周断熱筒が損傷した場合等は、外周断熱筒をバーナー取付壁から取り外して燃焼用耐熱筒と分離させ、この外周断熱筒や前記の燃焼用耐熱筒を補修したり、交換したりする作業が簡単に行えるようになる。
本発明における熱風発生装置においては、前記のように熱風生成部の内部に向けて設けられたバーナーによって燃焼された火炎が導かれる燃焼用耐熱筒の外周側に、所要間隔を介するようにして外周側断熱筒を設け、この燃焼用耐熱筒と外周側断熱筒との間に空気を燃焼用耐熱筒の先端側に導く空気案内通路を形成し、この空気案内通路内に外周側断熱筒に設けた空気供給管から空気を供給し、このように空気案内通路内に供給された空気を空気案内通路内に設けた前記の案内突条を介して燃焼用耐熱筒の先端側に導くようにしたため、空気案内通路内に導かれた空気が、空気案内通路内に設けた前記の案内突条に沿って流れるようになり、その流速を速めながら燃焼用耐熱筒の先端側に導かれるようになると共に、空気案内通路内に導かれた空気がこの案内突条と接触し、特に、案内突条が燃焼用耐熱筒の外周に設けられている場合には、燃焼用耐熱筒の熱が前記の空気との接触によって適切に放熱されて、前記の空気が効率よく加熱されるようになる。
この結果、本発明に係る熱風発生装置においては、従来のように、バーナーにより燃料を燃焼させる熱風生成部の内面を、アルミナを主成分として使用するコストが高くて重量も大きな耐火レンガ等の耐火材で覆うようにする必要がなく、熱風発生装置の製造コストを大きく低減できると共に、製造作業も容易に行えるようになり、メンテナンスも安価で簡単に行えるようになる。
以下、本発明の実施形態に係る熱風発生装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る熱風発生装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、発明の要旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施できるものである。
この実施形態における熱風発生装置においては、図1に示すように、熱風生成部10の一端側のバーナー取付壁11に燃料を燃焼させるバーナー12を熱風生成部10内に向けて取り付けると共に、このようにバーナー取付壁11にバーナー12を取り付けた熱風生成部10の内部におけるバーナー12の外周側に、前記のバーナー12によって燃焼された火炎が導かれる燃焼用耐熱筒13を設け、この燃焼用耐熱筒13を前記のバーナー取付壁11に取り付けている。なお、バーナー12には、燃料と空気をそれぞれ配管(図示せず)により導入し、それらを混合して内部に向けて噴射して火炎を形成する。
ここで、この実施形態においては、前記の燃焼用耐熱筒13として、耐熱性が高いステンレス等の金属で構成されたものを用いるようにしている。
また、この燃焼用耐熱筒13の外周側に所要間隔を介するようにして外周側断熱筒15を、前記のバーナー取付壁11に対して着脱可能に設け、前記の燃焼用耐熱筒13の外周側とこの外周側断熱筒15との間に空気を燃焼用耐熱筒13の先端側に導く空気案内通路14を形成すると共に、この外周側断熱筒15に前記の空気案内通路14に送風機(図示せず)等によって空気を供給する空気供給管17を取り付けている。なお、この実施形態においては、前記の外周側断熱筒15としても、耐熱性が高いステンレス等の金属で構成されたものを用いるようにしている。
そして、この実施形態における熱風発生装置においては、前記の燃焼用耐熱筒13の外周から前記の外周側断熱筒15の内周側に向けて、空気案内通路14に供給された空気を燃焼用耐熱筒13の先端側に導く螺旋状になった案内突条16を設けると共に、この燃焼用耐熱筒13におけるバーナー12側の位置に、空気供給管17から空気案内通路14に供給された空気の一部を、バーナー12の近傍における燃焼用耐熱筒13内に導く空気導入部15aを設けている。また、前記の燃焼用耐熱筒13及び外周側断熱筒15においては、前記のバーナー12と反対側の先端部をテーパー状に収縮させ、熱風を勢いよく噴射させるようにしている。
ここで、前記のように燃焼用耐熱筒13の外周から外周側断熱筒15の内周側に向けて、前記の空気案内通路14に供給された空気を燃焼用耐熱筒13の先端側に導く螺旋状になった案内突条16を設けるにあたっては、空気案内通路14に供給された空気が、できるだけ漏れが少なくなるようにして、螺旋状になった案内突条16に沿って空気案内通路14内を流れるように、燃焼用耐熱筒13の外周に設けた前記の案内突条16の先端と外周側断熱筒15の内周面との隙間が少なくなるようにしている。
次に、この実施形態における熱風発生装置において、熱風を発生させるにあたっては、図2に示すように、熱風生成部10の一端側のバーナー取付壁11に取り付けられたバーナー12により、熱風生成部10内に設けられた燃焼用耐熱筒13内において燃料を燃焼させると共に、前記の空気供給管17から空気を燃焼用耐熱筒13と外周側断熱筒15との間の空気案内通路14に導くようにする。
そして、このように空気案内通路14に導かれた空気の一部を、燃焼用耐熱筒13におけるバーナー12側の位置に設けられた空気導入部15aを通して燃焼用耐熱筒13内に導くと共に、空気案内通路14に導かれた空気を、燃焼用耐熱筒13の外周に設けた前記の螺旋状になった案内突条16に沿って空気案内通路14内を流れる速度を速めるようにして燃焼用耐熱筒13の先端部に導くようにし、熱風の主流である燃焼排ガス18と合流させる。
ここで、前記のように空気案内通路14に導かれた空気の一部を、燃焼用耐熱筒13におけるバーナー12側の位置に設けられた空気導入部15aを通して燃焼用耐熱筒13内に導くと、燃焼用耐熱筒13内に導かれた空気によって、前記のバーナー12によって燃料を燃焼させた場合における火炎の周囲の空間の温度が低下され、バーナー12の近傍における燃焼用耐熱筒13の内周側が過剰に加熱されて損傷するのが抑制され、火炎温度の上昇も抑制されて、燃焼時におけるNOxの発生も抑制されるようになる。
また、前記のように空気案内通路14に導かれた空気を、燃焼用耐熱筒13の外周に設けた螺旋状になった案内突条16に沿って空気案内通路14内を流れる速度を速めるようにして燃焼用耐熱筒13の先端部に導くと、このように空気案内通路14内を速い速度で流れる空気によって、燃焼用耐熱筒13と外周側断熱筒15の全周が偏りなく均一に効率よく冷却されるようになり、燃焼用耐熱筒13や外周側断熱筒15が熱変形したり、損傷したりするのが抑制されるようになる。このため、燃焼用耐熱筒13や外周側断熱筒15に対して、従来のように断熱レンガ等の断熱材の層や耐火レンガ等の耐火材の層を設けたりする必要がなくなり、熱風発生装置の製造コストを大きく低減できると共に、製造作業も容易に行えるようになる。
さらに、前記の外周側断熱筒15を燃焼用耐熱筒13の外周側に所要間隔を介するようにして前記のバーナー取付壁11に対して着脱可能に設けているため、外周側断熱筒15や燃焼用耐熱筒13が損傷した場合には、図3に示すように、前記の外周側断熱筒15を前記のバーナー取付壁11から取り外して燃焼用耐熱筒13と分離させ、外周側断熱筒15や燃焼用耐熱筒13を補修したり、交換したりする作業が容易に行えるようになり、メンテナンスも安価で簡単に行えるようになる。
また、この実施形態における熱風発生装置において、前記のように燃焼用耐熱筒13の外周に、空気案内通路14に供給された空気を燃焼用耐熱筒13の先端側に導く螺旋状になった案内突条16を設けるにあたっては、この案内突条16に沿って空気案内通路14内を流れる空気と案内突条16との接触性を高めるために、図4に示すように、燃焼用耐熱筒13の外周から外周側断熱筒15の内周側に向けて螺旋状して突出させる案内突条16を波形状にしたり、図5に示すように、前記の案内突条16に、この案内突条16に沿って流れる空気と衝突する突出片16aを設けたりすることができる。
次に、この実施形態における熱風発生装置の変更例を、図6及び図7に基づいて説明する。
ここで、図6及び図7に示す変更例の熱風発生装置においても、前記の図1〜図5に示した熱風発生装置と同様に、前記の燃焼用耐熱筒13の外周側に所要間隔を介するようにして設ける外周側断熱筒15を前記のバーナー取付壁11に対して着脱可能に設け、前記の燃焼用耐熱筒13の外周側とこの外周側断熱筒15との間に空気を燃焼用耐熱筒13の先端側に導く空気案内通路14を形成すると共に、この外周側断熱筒15に前記の空気案内通路14に空気を供給する空気供給管17を取り付けている。
一方、この変更例における熱風発生装置においては、前記の外周側断熱筒15の内周から前記の燃焼用耐熱筒13の外周側に向けて、空気案内通路14に供給された空気を燃焼用耐熱筒13の先端側に導く螺旋状になった案内突条16を設けている。
ここで、前記のように外周側断熱筒15の内周から前記の燃焼用耐熱筒13の外周側に向けて、空気案内通路14に供給された空気を燃焼用耐熱筒13の先端側に導く螺旋状になった案内突条16を設けるにあたっては、空気案内通路14に供給された空気が螺旋状になった案内突条16に沿って空気案内通路14内をできるだけ漏れを少なくして流れるように、外周側断熱筒15の内周に設けた前記の案内突条16の先端と燃焼用耐熱筒13の外周面との隙間が少なくなるようにしている。
なお、外周側断熱筒15の内周に設ける案内突条16は、前記の実施形態における燃焼用耐熱筒13の外周に設ける案内突条16の場合と同様に、案内突条16に沿って空気案内通路14内を流れる空気と案内突条16との接触性を高めるように、図示していないが、外周側断熱筒15の内周から燃焼用耐熱筒13の外周側に向けて螺旋状して突出させる案内突条16を波形状にしたり、前記の案内突条16に、この案内突条16に沿って流れる空気と衝突する突出片16aを設けたりすることができる。
また、この変更例における熱風発生装置においても、前記の実施形態の熱風発生装置と同様に、前記の燃焼用耐熱筒13におけるバーナー12側の位置に、空気供給管17から空気案内通路14に供給された空気の一部を、バーナー12の近傍における燃焼用耐熱筒13内に導く空気導入部15aを設けると共に、前記の燃焼用耐熱筒13及び外周側断熱筒15におけるバーナー12と反対側の先端部をテーパー状に収縮させている。
ここで、この変更例における熱風発生装置において、熱風を発生させるにあたっては、前記の実施形態の熱風発生装置と同様に、図6に示すように、熱風生成部10の一端側のバーナー取付壁11に取り付けられたバーナー12により、熱風生成部10内に設けられた燃焼用耐熱筒13内において燃料を燃焼させると共に、前記の空気供給管17から空気を燃焼用耐熱筒13と外周側断熱筒15との間の空気案内通路14に導くようにする。
そして、このように空気案内通路14に導かれた空気の一部を、燃焼用耐熱筒13におけるバーナー12側の位置に設けられた空気導入部15aを通して燃焼用耐熱筒13内に導くと共に、空気案内通路14に導かれた空気を、外周側断熱筒15の内周に設けた前記の螺旋状になった案内突条16に沿って空気案内通路14内を流れる速度を速めるようにして燃焼用耐熱筒13の先端部に導くようにする。
ここで、前記のように空気案内通路14に導かれた空気の一部を、燃焼用耐熱筒13におけるバーナー12側の位置に設けられた空気導入部15aを通して燃焼用耐熱筒13内に導くと、このように燃焼用耐熱筒13内に導かれた空気によって、前記のバーナー12によって燃料を燃焼させた場合における火炎の周囲の空間の温度が低下され、バーナー12の近傍における燃焼用耐熱筒13の内周側が過剰に加熱されて損傷するのが抑制され、火炎温度の上昇も抑制されて、燃焼時におけるNOxの発生も抑制されるようになる。
また、前記のように空気案内通路14に導かれた空気を、外周側断熱筒15の内周に設けた螺旋状になった案内突条16に沿って空気案内通路14内を流れる速度を速めるようにして燃焼用耐熱筒13の先端部に導くと、このように空気案内通路14内を速い速度で流れる空気によって、燃焼用耐熱筒13と外周側断熱筒15とが効率よく冷却されるようになり、燃焼用耐熱筒13や外周側断熱筒15が損傷するのが抑制されるようになる。このため、前記の実施形態の熱風発生装置と同様に、燃焼用耐熱筒13や外周側断熱筒15に対して、従来のように断熱レンガ等の断熱材の層や耐火レンガ等の耐火材の層を設けたりする必要がなくなり、熱風発生装置の製造コストを大きく低減できると共に、製造作業も容易に行えるようになる。
また、この変更例における熱風発生装置においても、前記の外周側断熱筒15を燃焼用耐熱筒13の外周側に所要間隔を介するようにして前記のバーナー取付壁11に対して着脱可能に設けているため、外周側断熱筒15や燃焼用耐熱筒13が損傷した場合には、図7に示すように、前記の外周側断熱筒15を前記のバーナー取付壁11から取り外して燃焼用耐熱筒13と分離させ、外周側断熱筒15や燃焼用耐熱筒13を補修したり、交換したりする作業が容易に行えるようになり、メンテナンスも安価で簡単に行えるようになる。
なお、前記のように空気案内通路14内に設けた螺旋状になった案内突条16に沿って、空気案内通路14内を流れる速度を速めるようにして燃焼用耐熱筒13の先端部に導くにあたり、前記の実施形態における熱風発生装置においては、螺旋状になった案内突条16を燃焼用耐熱筒13の外周から外周側断熱筒15の内周側に向けて設けるようにする一方、前記の変更例における熱風発生装置においては、螺旋状になった案内突条16を外周側断熱筒15の内周から燃焼用耐熱筒13の外周側に向けて設けるようにしただけであるが、前記の螺旋状になった案内突条16を燃焼用耐熱筒13の外周から外周側断熱筒15の内周側に向けて設けると共に、外周側断熱筒15の内周から燃焼用耐熱筒13の外周側に向けて設けるようにすることも可能である。
また、燃焼用耐熱筒13と外周側断熱筒15とを着脱可能にするには、燃焼用耐熱筒13と外周側断熱筒15との双方に設けたフランジ19を利用して、ボルト(図示せず)等によって固定することができる。
また、空気案内通路14内に設けて空気を案内する案内突条16としては、前記のような螺旋状になったものに限られず、空気案内通路14内を流れる空気の流路を長くするように、図示していないが、円弧状になった案内突条16を空気の流れ方向に所要間隔を介するようにして複数設けて流路を長くしたり、空気案内通路14内に導かれた空気を、案内突条16により空気案内通路14内で往復移動させながら送るようにして流路を長くすることもできる。
10 :熱風生成部
11 :バーナー取付壁
12 :バーナー
13 :燃焼用耐熱筒
14 :空気案内通路
15 :外周側断熱筒
15a :空気導入部
16 :案内突条
16a :突出片
17 :空気供給管
18 :燃焼排ガス
19 :フランジ
11 :バーナー取付壁
12 :バーナー
13 :燃焼用耐熱筒
14 :空気案内通路
15 :外周側断熱筒
15a :空気導入部
16 :案内突条
16a :突出片
17 :空気供給管
18 :燃焼排ガス
19 :フランジ
Claims (6)
- 熱風生成部の一端側におけるバーナー取付壁に、燃料を燃焼させるバーナーを熱風生成部内に向けて取り付けると共に、前記の熱風生成部の内部に前記のバーナーによって燃焼された火炎が導かれる燃焼用耐熱筒を設け、この燃焼用耐熱筒の外周側に所要間隔を介するようにして空気を燃焼用耐熱筒の先端側に導く空気案内通路を形成するように外周側断熱筒を設け、この外周側断熱筒に前記の空気案内通路に空気を供給する空気供給管を設けると共に、前記の燃焼用耐熱筒の外周及び/又は外周側断熱筒の内周に、前記の空気案内通路に供給された空気を燃焼用耐熱筒の先端側に導く案内突条を設けたことを特徴とする熱風発生装置。
- 請求項1に記載の熱風発生装置において、前記の燃焼用耐熱筒の外周及び/又は外周側断熱筒の内周における案内突条を、空気案内通路に供給された空気を燃焼用耐熱筒の先端側に導く螺旋状に形成したことを特徴とする熱風発生装置。
- 請求項1又は請求項2に記載の熱風発生装置において、前記の燃焼用耐熱筒の外周及び/又は外周側断熱筒の内周から突出される案内突条を波形状にしたことを特徴とする熱風発生装置。
- 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の熱風発生装置において、前記の燃焼用耐熱筒の外周及び/又は外周側断熱筒の内周に設けた案内突条に、この案内突条に沿って流れる空気と衝突する突出片を設けたことを特徴とする熱風発生装置。
- 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の熱風発生装置において、前記の燃焼用耐熱筒におけるバーナー側の位置に、空気供給管から空気案内通路に供給された空気の一部を、前記の燃焼用耐熱筒内に導く空気導入部を設けたことを特徴とする熱風発生装置。
- 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の熱風発生装置において、前記の外周側断熱筒を前記のバーナー取付壁に対して着脱可能に設けたことを特徴とする熱風発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019128059A JP2021014924A (ja) | 2019-07-10 | 2019-07-10 | 熱風発生装置 |
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2019
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