JP2021014505A - タイヤ部材用ゴム組成物、ビードフィラー、サイドウォール補強ライナーおよびベーストレッド、ならびに空気入りタイヤ - Google Patents

タイヤ部材用ゴム組成物、ビードフィラー、サイドウォール補強ライナーおよびベーストレッド、ならびに空気入りタイヤ Download PDF

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貴夫 国実
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Abstract

【課題】低燃費性と操縦安定性の総合性能に優れたタイヤを製造するためのゴム組成物を提供する。【解決手段】ゴム成分と、テトラジン変性フェノール樹脂と、フィラーと、を含むタイヤ部品用のゴム組成物であって、前記タイヤ部品は、ビードフィラー、サイドウォール補強ライナー、ベーストレッドである、ゴム組成物。【選択図】図1

Description

本発明はタイヤ部材用ゴム組成物、当該ゴム組成物から製造されたタイヤ部材、ならびに当該タイヤ部材を備える空気入りタイヤに関する。より詳細には、ビードフィラー、ランフラット補強ライナーおよびベーストレッドを作製するためのゴム組成物、およびこれらの部材を備える空気入りタイヤに関する。
昨今、自動車の低燃費化や操縦安定性の向上のため、自動車タイヤに対して低いヒステリシスロスや高弾性化といった性能向上が求められている。このようなタイヤの性能向上の要求にともない、タイヤを構成するタイヤ部品に対する性能においても種々の改善が求められている。例えば、タイヤ部材の一つであるビードフィラーでは、タイヤの軽量化の要求に伴う薄肉化の問題に答えてフェノール系熱硬化性樹脂の配合量増等で高弾性化を図ることが行われてきたが、高弾性化には破断伸びの低下や発熱性の上昇がともなうため、高弾性化、低発熱化及び耐破壊性の高度な両立が要求されている。また、タイヤのベーストレッドでは、カーボンブラック少量配合系による低発熱化が図られているが、高弾性化による操縦安定性との両立が求められている。さらに、ランフラットタイヤのサイドウォール補強ライナーでは、高弾性率と低発熱性との両立が特に要求されている。
上記要求に対し、例えば、特許文献1には、ジエン系ゴムに、所定の特性を備えるカーボンブラックおよびフェノール樹脂およびメチレンドナー化合物を配合することにより、ビードフィラー用の、高弾性率のゴム組成物を得る技術が提案されている。また例えば、特許文献2には、ゴム成分に植物油およびテルペン系樹脂を配合することにより、ベーストレッド用の低発熱性のゴム組成物を得る技術が提案されている。また例えば、特許文献3には、ジエン系ゴム成分に、シリカ、カーボンブラック、フェノール樹脂および/または変性フェノール樹脂、ならびにメチレン基を供与する化合物を所定量で配合することにより、ランフラットタイヤのサイドウォール補強ライナー用の、高弾性率および低発熱性を有するゴム組成物を得る技術が提案されている。
特開2015−205968号公報 特開2014−205749号公報 特開2014−031400号公報
しかし、タイヤの高弾性化にともないヒステリシスロスは増加することから、上記の特許文献に記載の技術では、これらの特性を良好なバランスで向上させる点について、さらなる改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、低燃費性と操縦安定性の総合性能に優れたタイヤを製造するためのゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ゴム組成物にテトラジン変性フェノール樹脂を配合することにより、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成した。
本発明によれば、
ゴム成分と、
テトラジン変性フェノール樹脂と、
フィラーと、を含むタイヤ部品用のゴム組成物であって、
前記タイヤ部品は、ビードフィラー、サイドウォール補強ライナー、ベーストレッドである、ゴム組成物が提供される。
また本発明によれば、上記ゴム組成物からなるビードフィラーが提供される。
また本発明によれば、上記ゴム組成物からなるサイドウォール補強ライナーが提供される。
また本発明によれば、上記ゴム組成物からなるベーストレッドが提供される。
さらにまた本発明によれば、上記ビードフィラー、サイドウォール補強ライナーまたはベーストレッドを備える空気入りタイヤが提供される。
本発明によれば、低燃費性および操縦安定性の総合性能に優れたタイヤを製造するためのゴム組成物が提供される。
本実施形態の空気入りタイヤの断面を模式的に示す半断面図である。 本実施形態のランフラットタイヤの断面を模式的に示す半断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(ゴム組成物)
本実施形態のゴム組成物は、ビードフィラー、サイドウォール補強ライナー、およびベーストレッドを含むタイヤ部材を製造するために用いられる材料であり、ゴム成分と、テトラジン変性フェノール樹脂と、フィラーとを含む。本実施形態のゴム組成物は、特に、テトラジン変性フェノールを含むことにより、低燃費性および操縦安定性を良好なバランスで備えるタイヤを製造するための材料として好適に使用できる。以下に、本実施形態のゴム組成物に含まれる各成分について詳述する。
<ゴム成分>
本実施形態のゴム組成物に用いられるゴム成分としては、エチレン−プロピレン共重合体ゴム(EPM)、アクリルゴム(ACM)、塩素化ポリエチレン(CM)、エピクロルヒドリンゴム(CO、ECO)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、ニトリルゴム(NBR)、およびジエン系ゴムが挙げられる。ジエン系ゴムとしては、天然ゴム(NR)、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)、ポリイソプレンゴム(IR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(例えば、塩素化ブチルゴム(CI−IIR)、臭素化ブチルゴム(Br−IIR)等)、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴム(EPDM)、エチレン−ブタジエン共重合体ゴム(EBR)、プロピレン−ブタジエン共重合体ゴム(PBR)等が挙げられる。ゴム成分は、タイヤ部品に所望される性能に基づいて、上記ゴム成分を適宜組み合わせて使用することができる。ビードフィラー、サイドウォール補強ライナー、またはベーストレッドのようなタイヤ部材に用いる場合、ゴム成分として、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴムおよび天然ゴムから選択される少なくとも1つを含むことが好ましい。
<テトラジン変性フェノール樹脂>
本実施形態のゴム組成物に用いられる、テトラジン変性フェノール樹脂とは、一般式(1)で表されるテトラジン化合物またはその塩により変性されたフェノール樹脂をいう。ここで、「テトラジン化合物またはその塩により変性されたフェノール樹脂」とは、フェノール樹脂骨格の芳香族環に、テトラジン化合物由来の構造を含む置換基が導入されたか、またはテトラジン化合物から誘導される置換基を有するフェノール樹脂をいう。
Figure 2021014505
[式(1)中、X及びXは、各々独立して、水素原子、アルキル基、アルキルチオ基、アラルキル基、アリール基、アリールチオ基、複素環基、またはアミノ基を示す。これら各基は、それぞれ1個以上の置換基を有していてもよい。]
テトラジン変性フェノール樹脂は、剛直なフェノール樹脂骨格により、これを含むゴム組成物の加硫物の高弾性率を実現することができるとともに、テトラジン化合物由来の置換基を側鎖に有することにより、その加硫物がタイヤ部材として用いるのに適した粘弾性を有する。その結果、これを含むゴム組成物を用いて、高い弾性率を有し、かつヒステリシスロス(転がり抵抗性)が低いタイヤを得ることができる。詳細には、タイヤの転がり抵抗に影響する周波数領域のヒステリシスロスは、タイヤ材料の60℃における動的粘弾性tanδと相関があることが知られており、この60℃での動的粘弾性tanδの値を指標として評価することができる。ゴム組成物の60℃での動的粘弾性tanδ(60℃)が小さい値である程、ヒステリシスロスは低く、このようなタイヤを備える自動車の燃費性能は良好となる。
テトラジン変性フェノール樹脂の数平均分子量は、取扱い性の観点から、400〜3000が好ましく、800〜2000がより好ましく、1000〜1800がさらに好ましい。また、数平均分子量が上記下限値以上であるテトラジン変性フェノール樹脂は、ゴム組成物に用いられる他の成分との相溶性が良好であるため、取扱い性に優れたゴム組成物を得ることができる。一方、数平均分子量が上記上限値以下であるテトラジン変性フェノール樹脂は、ゴム組成物に用いられる溶剤に対して良好な溶解性を有し、ゴム組成物の粘性上昇を抑制するよう作用する。上記数平均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用い、所定の条件で、示差屈折計を検出器として測定した後に、標準ポリスチレンにより換算することに算出される。
このテトラジン変性フェノール樹脂は、(I)不飽和結合を含む置換基を有するフェノール樹脂(以下、「不飽和結合含有フェノール樹脂」と称する)を、式(1)で表されるテトラジン化合物またはその塩で処理すること、あるいは(II)式(1)で表されるテトラジン化合物またはその塩と不飽和結合を有する化合物(以下、「不飽和結合含有化合物」と称する)との反応生成物を、不飽和結合を含有する置換基を有さないフェノール樹脂(以下、「未変性フェノール樹脂」と称する)、またはフェノールおよびアルデヒドで処理すること、により得られる。
<<不飽和結合含有フェノール樹脂>>
上記方法(I)で用いられる不飽和結合含有フェノール樹脂は、例えば、以下の式(2)で表される構造単位、および式(3)で表される構造単位のいずれかまたは両方を有する。
Figure 2021014505
[式(2)中、R、Rは、独立して、不飽和結合を有する置換基、水素、アルキル基、アリール基、水酸基、エーテル基、アミノ基、カルボキシル基、エステル基、アルデヒド基、スルフィド基、チオール基、またはメチロール基を示し、ただし、RおよびRの少なくとも一方は、不飽和結合を有する置換基を示す。]
Figure 2021014505
[式(3)中、Rは不飽和結合を有する置換基を示す。R、Rは、水素、アルキル基、アリール基、水酸基、エーテル基、アミノ基、カルボキシル基、エステル基、アルデヒド基、スルフィド基、チオール基、またはメチロール基のいずれかを示す。]
式(2)において、R、またはRを構成し得る不飽和結合を有する置換基(以下、「不飽和結合含有置換基」と称する)における不飽和結合は、炭素−炭素二重結合、および炭素−炭素三重結合であることが好ましい。また、R、およびRは、炭素数2〜25の直鎖または分岐状の不飽和結合を有する炭化水素基であることがより好ましく、炭素原子に結合する水素原子の何れかが水素原子以外の原子で置換されていてもよい。これらは、1種単独で用いられてもよいし、2種以上を混合して用いられてもよい。R、およびRは互いに同じであってもよく、異なっていてもよい。
式(3)中、Rを構成し得る不飽和結合含有置換基における不飽和結合は、炭素−炭素二重結合、および炭素−炭素三重結合であることが好ましい。また、Rは、炭素数2〜25の直鎖または分岐状の不飽和結合を有する炭化水素基であることがより好ましく、炭素原子に結合する水素原子の何れかが水素原子以外の原子で置換されていてもよい。これらは、1種単独で用いられてもよいし、2種以上を混合して用いられてもよい。
式(3)中、R、Rは、各々独立して、水素、あるいは1個以上の置換基を有していてもよい炭化水素基であり、炭化水素基としてはアルキル基、アリール基、水酸基、エーテル基、アミノ基、カルボキシル基、エステル基、アルデヒド基、スルフィド基、チオール基、またはメチロール基が挙げられる。中でも、アルキル基が好ましい。R、Rは互いに同じであってもよく、異なっていてもよい。
不飽和結合含有フェノール樹脂は、例えば、(i)不飽和結合を含有する置換基を有するフェノール(以下、「不飽和結合含有フェノール」と称する)と、不飽和結合を有するアルデヒド(不飽和結合含有アルデヒド)とを反応させることにより、または(ii)不飽和結合を有しないフェノール樹脂(以下、「未変性フェノール樹脂」と称する)と、不飽和結合を有する化合物(以下、「不飽和結合含有化合物」と称する)とを反応させて、このフェノール樹脂骨格に、不飽和結合含有化合物由来の不飽和結合を有する置換基を導入することにより、得ることができる。これらの方法(i)および(ii)は、単独でもよいし、組み合わせて行ってもよい。
上記方法(i)で用いられる不飽和結合含有フェノールとしては、ビニルフェノール、アリルフェノール、オイゲノール、クルクミン、クマル酸、ヒドロキシケイ皮酸とその誘導体、カルダノールとその未精製物であるカシューナッツ殻液、ウルシオールとその未精製物である漆、チチオール、ラッコール等が挙げられる。好ましくはビニルフェノール、アリルフェノール、カルダノール、カシューナッツ殻液であり、特に好ましくはカルダノール、カシューナッツ殻液である。これらは単独あるいは組み合わせて用いても良いし、さらに不飽和結合を含有する置換基を有さないフェノールとを組み合わせて用いても良い。不飽和結合を含有する置換基を有さないフェノールとしては、例えば、フェノール、クレゾール、キシレノール、ジヒドロキシベンゼン、ナフトールや、エチルフェノール、プロピルフェノール、ブチルフェノール、ペンチルフェノール、ヘキシルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール等の飽和アルキルフェノール類、ビス(ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(ヒドロキシフェニル)ブタン、ビス(ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(ヒドロキシフェニル)プロピルベンゼン、ビス(ヒドロキシフェニル)ケトン等のビスフェノール類などが挙げられる。なお、不飽和結合含有アルデヒドと反応させて不飽和結合含有フェノール樹脂を得る場合は、不飽和結合含有置換基を有さないフェノールのみを用いてもよい。
上記方法(i)で用いられる不飽和結合含有アルデヒドとしては、例えば、アクロレイン、アリルアルデヒド、クロトンアルデヒド等が挙げられる。これらは単独あるいは組み合わせて用いても良いし、さらに不飽和結合を含まないアルデヒドを組み合わせて用いても良い。不飽和結合を含まないアルデヒドとしては、特に限定されないが例えばホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、テトラオキシメチレン、ポリオキシメチレン、ヘキサメチレンテトラミン、アセトアルデヒド、パラアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、カプロアルデヒド、オクチルアルデヒド、クロラール、フルフラール、グリオキザール、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、o−トルアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド等が挙げられる。あるいは、アルデヒド類と同様にフェノール類と反応するパラキシリレンジクロライド、パラキシリレンジメチルエーテル、フルフリルアルコールを用いても良い。なお、不飽和結合含有フェノールと反応させて不飽和結合含有フェノール樹脂を得る場合は、不飽和結合を含む置換基を有さないアルデヒドのみを用いてもよい。
方法(i)において、不飽和結合含有フェノールと不飽和結合含有アルデヒドとの反応は、特に限定されないが、上記フェノールとアルデヒドとを、50℃〜200℃で加熱することにより実施される。フェノールとアルデヒドのモル比(F/Pモル比)は、特に限定されるものではないが、例えば、フェノール1モルに対しアルデヒドを0.1モル〜4.0モルとしてもよく、好ましくは0.2モル〜2.0モル、特に好ましくは0.3モル〜1.0モルとすることができる。また、触媒としては有機酸やリン酸、有機ホスホン酸類、遷移金属塩、塩基性触媒下で反応させることが好ましい。有機酸としては、例えば、酢酸、シュウ酸、ギ酸、乳酸、リンゴ酸が挙げられる。有機ホスホン酸としては、例えば、アミノポリホスホン酸類であるエチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸、エチレンジアミンビスメチレンホスホン酸、アミノトリスメチレンホスホン酸、β−アミノエチルホスホン酸N,N−ジ酢酸、アミノメチルホスホン酸N,N−ジ酢酸や、1−ヒドロキシエチリデン−1,1'−ジホスホン酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸等が挙げられる。遷移金属触媒としては、例えば、チタン、鉄、亜鉛、ニッケル、コバルト、銅、クロム、マンガン等の遷移金属の無機塩、有機酸塩を用いることができる。塩基性触媒としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、アンモニア水、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、メチルエチルアミン、トリエチルアミンなどのアミン、カルシウム、マグネシウム、バリウムなどのアルカリ土類金属の酸化物及び水酸化物、炭酸ナトリウム、ヘキサメチレンテトラミンなどのアルカリ性物質を用いることができる。不飽和結合含有フェノール樹脂を製造するために用いられる装置は、特に限定されないが、例えば加熱器、冷却器と撹拌器を備えた反応釜のような容器、および連続ミキサー等が挙げられる。
上記方法(ii)で用いられる未変性フェノール樹脂は、当該分野で通常用いられる、フェノール類とアルデヒド類との縮合物であり、具体例としては、ノボラック型レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール樹脂等が挙げられる。
上記方法(ii)で用いられる不飽和結合含有化合物としては、例えば、不飽和結合を有する、エポキシ化合物、塩化物、およびイソシアネート化合物、ならびに乾性油等が挙げられる。不飽和結合を有するエポキシ化合物としては、例えば、ビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル等が挙げられ、不飽和結合を有する塩化物としては、例えば、塩化ビニル、アリルクロライド等が挙げられ、不飽和結合を有するイソシアネート化合物としては、例えば、メタクリロイルイソシアナート、メタクリロイルオキシエチルイソシアナート、イソシアナートエチルメタクリレート、イソシアナートエチルアクリレート等が挙げられ、乾性油としては、亜麻仁油、桐油、芥子油、紫蘇油、胡桃油、荏油、紅花油、向日葵油等が挙げられる。これらは単独あるいは組み合わせて用いてもよい。
上記方法(ii)において、未変性フェノール樹脂と不飽和結合含有化合物との反応は、当該分野で通常用いられる条件で実施される。
あるいは、不飽和結合含有フェノール樹脂は、オイル変性フェノール樹脂を用いてもよく、オイル変性フェノール樹脂としては、ロジン油、トール油等で変性されたフェノール樹脂が挙げられる。オイル変性フェノール樹脂は、市販品を用いることができる。
方法(i)または方法(ii)で得られる不飽和結合含有フェノール樹脂のH−NMRスペクトルにおける不飽和結合に由来するピーク(4.5〜6.0ppmのピーク)の割合は、炭素原子に結合した水素に由来するピーク(0.2〜7.5ppmのピーク)の積算値合計の0.5%以上、20%以下であることが好ましく、0.7%以上、15%以下であることがより好ましく、1%以上、10%以下であることがさらに好ましい。当該数値を、上記下限値以上とすることによりテトラジン化合物との反応性が良好になり、上記上限値以下とすることにより、良好な取扱い性を保持できる。
<<テトラジン化合物>>
テトラジン変性フェノール樹脂の製造に用いられるテトラジン化合物は、式(1)で表される化合物である。
Figure 2021014505
式(1)中、X及びXは、各々独立して、水素原子、アルキル基、アルキルチオ基、アラルキル基、アリール基、アリールチオ基、複素環基、またはアミノ基を示す。これら各基は、それぞれ1個以上の置換基を有していてもよい。
上記のアルキル基としては、例えば、直鎖状、分岐状または環状のアルキル基が挙げられ、具体的には、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、1−エチルプロピル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、3−メチルペンチル基等の炭素数1〜6(特に炭素数1〜4)の直鎖状または分岐状アルキル基;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等の炭素数3〜8(特に炭素数3〜6)の環状アルキル基等が挙げられる。なかでも、炭素数1〜6の直鎖状または分岐状アルキル基が好ましく、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、およびn−ペンチル基がより好ましく、メチル、またはエチル基がさらに好ましい。
上記のアルキルチオ基としては、直鎖状、分岐状または環状のアルキルチオ基が挙げられ、例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオ、1−エチルプロピルチオ、n−ペンチルチオ、ネオペンチルチオ、n−ヘキシルチオ、イソヘキシルチオ、および3−メチルペンチルチオ基等の炭素数1〜6(特に炭素数1〜4)の直鎖状または分岐状のアルキルチオ基;シクロプロピルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ、シクロヘプチルチオ、およびシクロオクチルチオ基等の炭素数3〜8(特に炭素数3〜6)の環状アルキルチオ基等が挙げられる。なかでも、メチルチオ、エチルチオ、イソプロピルチオ、またはイソブチルチオ基が好ましく、メチルチオ基またはエチルチオ基がより好ましい。
上記のアラルキル基としては、例えば、ベンジル、フェネチル、トリチル、1−ナフチルメチル、2−(1−ナフチル)エチル、2−(2−ナフチル)エチル基等が挙げられる。なかでも、ベンジル基またはフェネチル基が好ましく、ベンジル基がより好ましい。
上記のアリール基としては、例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル、ジヒドロインデニル、および9H−フルオレニル基等が挙げられる。なかでも、フェニル基またはナフチル基が好ましく、フェニル基がより好ましい。
上記のアリールチオ基としては、例えば、フェニルチオ、ビフェニルチオ、およびナフチルチオ基等が挙げられる。
上記の複素環基としては、例えば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピラジニル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ピリミジル、3−ピリダジル、4−ピリダジル、4−(1,2,3−トリアジル)、5−(1,2,3−トリアジル)、2−(1,3,5−トリアジル)、3−(1,2,4−トリアジル)、5−(1,2,4−トリアジル)、6−(1,2,4−トリアジル)、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリル、6−キノリル、7−キノリル、8−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、6−イソキノリル、7−イソキノリル、8−イソキノリル、2−キノキサリル、3−キノキサリル、5−キノキサリル、6−キノキサリル、7−キノキサリル、8−キノキサリル、3−シンノリル、4−シンノリル、5−シンノリル、6−シンノリル、7−シンノリル、8−シンノリル、2−キナゾリル、4−キナゾリル、5−キナゾリル、6−キナゾリル、7−キナゾリル、8−キナゾリル、1−フタラジル、4−フタラジル、5−フタラジル、6−フタラジル、7−フタラジル、8−フタラジル、1−テトラヒドロキノリル、2−テトラヒドロキノリル、3−テトラヒドロキノリル、4−テトラヒドロキノリル、5−テトラヒドロキノリル、6−テトラヒドロキノリル、7−テトラヒドロキノリル、8−テトラヒドロキノリル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、4−(1,2,3−チアジアゾリル)、5−(1,2,3−チアジアゾリル)、3−(1,2,5−チアジアゾール)、2−(1,3,4−チアジアゾール)、4−(1,2,3−オキサジアゾリル)、5−(1,2,3−オキサジアゾリル)、3−(1,2,4−オキサジアゾリル)、5−(1,2,4−オキサジアゾリル)、3−(1,2,5−オキサジアゾリル)、2−(1,3,4−オキサジアゾリル)、1−(1,2,3−トリアゾリル)、4−(1,2,3−トリアゾリル)、5−(1,2,3−トリアゾリル)、1−(1,2,4−トリアゾリル)、3−(1,2,4−トリアゾリル)、5−(1,2,4−トリアゾリル)、1−テトラゾリル、5−テトラゾリル、1−インドリル、2−インドリル、3−インドリル、4−インドリル、5−インドリル、6−インドリル、7−インドリル、1−イソインドリル、2−イソインドリル、3−イソインドリル、4−イソインドリル、5−イソインドリル、6−イソインドリル、7−イソインドリル、1−ベンゾイミダゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、4−ベンゾイミダゾリル、5−ベンゾイミダゾリル、6−ベンゾイミダゾリル、7−ベンゾイミダゾリル、2−ベンゾフラニル、3−ベンゾフラニル、4−ベンゾフラニル、5−ベンゾフラニル、6−ベンゾフラニル、7−ベンゾフラニル、1−イソベンゾフラニル、3−イソベンゾフラニル、4−イソベンゾフラニル、5−イソベンゾフラニル、6−イソベンゾフラニル、7−イソベンゾフニル、2−ベンゾチエニル、3−ベンゾチエニル、4−ベンゾチエニル、5−ベンゾチエニル、6−ベンゾチエニル、7−ベンゾチエニル、2−ベンゾオキサゾリル、4−ベンゾオキサゾリル、5−ベンゾオキサゾリル、6−ベンゾオキサゾリル、7−ベンゾオキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、4−ベンゾチアゾリル、5−ベンゾチアゾリル、6−ベンゾチアゾリル、7−ベンゾチアゾリル、1−インダゾリル、3−インダゾリル、4−インダゾリル、5−インダゾリル、6−インダゾリル、7−インダゾリル、2−モルホリル、3−モルホリル、4−モルホリル、1−ピペラジル、2−ピペラジル、1−ピペリジル、2−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、2−テトラヒドロピラニル、3−テトラヒドロピラニル、4−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、3−テトラヒドロチオピラニル、4−テトラヒドロチオピラニル、1−ピロリジル、2−ピロリジル、3−ピロリジル、2−テトラヒドロフラニル、3−テトラヒドロフラニル、2−テトラヒドロチエニル、および3−テトラヒドロチエニル等が挙げられる。なかでも、ピリジル、フラニル、チエニル、ピリミジルまたはピラジルが好ましく、ピリジルがより好ましい。
式(1)中、X及びXは、複素環基であることが好ましく、複素環基がピリジル基、フラニル基、2−ピリジル基および3−ピリジル基であることがより好ましい。
式(1)で表されるテトラジン化合物の塩としては、特に限定されないが、例えば、塩酸塩、硫酸塩、および硝酸塩等の無機酸塩;酢酸塩、およびメタンスルホン酸塩等の有機酸塩;ナトリウム塩、およびカリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩、およびカルシウム塩等のアルカリ土類金属塩;ジメチルアンモニウム、およびトリエチルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩等が挙げられる。
さらに、具体的なテトラジン化合物としては、例えば、以下のものが挙げられる。
1,2,4,5−テトラジン、3,6−ビス(2−ピリジル)−1,2,4,5−テトラジン、3,6−ビス(3−ピリジル)−1,2,4,5−テトラジン、3,6−ビス(4−ピリジル)−1,2,4,5−テトラジン、3,6−ジフェニル−1,2,4,5−テトラジン、3,6−ジベンジル−1,2,4,5−テトラジン、3,6−ビス(2−フラニル)−1,2,4,5−テトラジン、3−メチル−6−(3−ピリジル)−1,2,4,5−テトラジン、3,6−ビス(3,5−ジメチル−1−ピラゾリル)−1,2,4,5−テトラジン、3,6−ビス(2−チエニル)−1,2,4,5−テトラジン、3−メチル−6−(2−ピリジル)−1,2,4,5−テトラジン、3,6−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,2,4,5−テトラジン、3,6−ビス(3−ヒドロキシフェニル)−1,2,4,5−テトラジン、3,6−ビス(2−ピリミジニル)−1,2,4,5−テトラジン、3,6−ビス(2−ピラジル)−1,2,4,5−テトラジン等。上記のテトラジンは単独でかまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
<<テトラジン変性フェノール樹脂の製造>>
テトラジン変性フェノール樹脂は、上記方法(I)として記載したように、上述の不飽和結合含有フェノール樹脂と、上述のテトラジン化合物またはその塩とを反応させることにより得ることができる。あるいは、テトラジン変性フェノール樹脂は、上記方法(II)として記載したように、(II−i)上述のテトラジン化合物と不飽和結合含有化合物とを反応させて反応生成物(a)を得る工程、および(II−ii)この反応生成物(a)を未変性フェノール樹脂と反応させる工程により得ることができる。方法(II)で用いられる不飽和結合含有化合物は、上述の方法(ii)で用いられる不飽和結合含有化合物と同様のものを用いることができる。また、当該方法(II)で用いられる未変性フェノール樹脂は、上述の方法(ii)で用いられる未変性フェノール樹脂と同様のものを用いることができる。工程(I)および工程(II)は、適切な溶媒中で、80℃以上250℃以下、好ましくは90℃以上200℃以下、より好ましくは100℃以上170℃以下の温度で実施される。これにより、目的のテトラジン変性フェノール樹脂を高収率で安定的に得ることができる。
上記方法(I)のテトラジン変性フェノール樹脂の製造において、不飽和結合含有フェノール樹脂とテトラジン化合物とが反応しテトラジン変性構造を有していることは、13C−NMRスペクトルを解析することにより確認できる。すなわち、13C−NMRスペクトルにおいて、飽和脂肪族炭素由来のピークが現れる領域(0〜80ppm)に、不飽和結合含有フェノール樹脂に存在しなかった新たな飽和脂肪族炭素由来のピーク(25ppm付近)が観察されることで確認できる。上記方法(II)において、目的のテトラジン変性フェノール樹脂の生成していることは、反応生成物の13C−NMRスペクトルにおける飽和脂肪族炭素由来のピーク(25ppm付近)の存在により確認できる。
本実施形態のゴム組成物において、テトラジン変性フェノール樹脂の配合量は、用途に求められる特性に応じて調整される。一実施形態において、テトラジン変性フェノール樹脂は、ゴム成分に対して、0.1質量%以上30質量%以下、好ましくは、0.5質量%以上20質量%以下、より好ましくは、1質量%以上10質量%以下の量である。上記範囲内の量でテトラジン変性フェノール樹脂を用いることにより、得られるゴム組成物のtanδ(60℃)を低減することができるとともに、弾性率を所望の値にすることができる。
<フィラー>
本実施形態のゴム組成物に用いられるフィラーとしては、例えば、カーボンブラック等の有機フィラー、ならびにシリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルク、クレー、およびマイカ等の無機フィラーが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、弾性率を高める観点から、カーボンブラック、およびシリカを用いることが好ましい。
本実施形態のゴム組成物において、フィラーは、ゴム成分に対して、10質量%以上120質量%以下、好ましくは、20質量%以上100質量%以下、より好ましくは、30質量%以上100質量%以下である。上記範囲内でフィラーを用いることにより、得られるゴム組成物が、高い弾性率を有する。
フィラーとしてシリカを用いる場合、シリカは、ゴム成分に対して、10質量%以上120質量%以下であり、好ましくは、20質量%以上110質量%以下であり、より好ましくは、30質量%以上100質量%以下の量である。上記範囲の量でシリカを用いることにより、得られるゴム組成物は、向上した弾性率およびゴム強度を有し得る。
フィラーとしてカーボンブラックを用いる場合、カーボンブラックは、ゴム成分に対して、30質量%以上100質量%以下、好ましくは、40質量%以上90質量%以下、より好ましくは、50質量%以上80質量%以下の量である。上記範囲の量でカーボンブラックを配合することにより、得られるゴム組成物は、向上した弾性率および耐屈曲性を有し得る。
<その他の添加剤>
本実施形態のゴム組成物には、上記成分に加え、ゴム工業界で通常使用される配合剤、例えば、硫黄等の加硫剤を配合することができる。本実施形態のゴム組成物はまた、上記のテトラジン変性フェノール樹脂を硬化させるための硬化剤を含むことが好ましい。硬化剤としては、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサメチレンテトラミン、メラミン、メチロールメラミン等が挙げられる。特にヘキサメトキシメチルメラミンはフェノール樹脂の弾性率をより上昇させる作用を有し、結果として、転がり抵抗性に優れるタイヤが得られるため好ましい。
また、シリカなどの無機フィラーが配合されたゴム組成物においては、シリカによるゴム組成物の補強性を高める目的、またはゴム組成物の低いtanδ(60℃)を達成するとともにゴム組成物の耐摩耗性を高める目的で、シランカップリング剤を配合してもよい。無機フィラーと併用可能なシランカップリング剤としては特に制限されず、市販品を好適に使用することができる。このようなシランカップリング剤として、例えばスルフィド系、ポリスルフィド系、チオエステル系、チオール系、オレフィン系、エポキシ系、アミノ系、アルキル系のシランカップリング剤が挙げられる。シランカップリング剤を用いる場合、その配合量は、用いられる無機フィラーに対して、0.1質量%以上20質量%以下の量が好ましい。
本実施形態のゴム組成物には、さらに別の配合剤、例えば、老化防止剤、オゾン防止剤、軟化剤、加工助剤、ワックス、樹脂、発泡剤、オイル、ステアリン酸、亜鉛華(ZnO)、加硫促進剤、加硫遅延剤等を配合してもよい。これら配合剤は、本発明の目的を害しない範囲内で適宜選択して配合することができる。これら配合剤としては、市販品を好適に使用することができる。
<ゴム組成物の用途>
本実施形態のゴム組成物の用途は、特に限定されないが、例えばタイヤのゴム部分が挙げられる。中でも、好ましい用途は、タイヤのビードフィラー、サイドウォール補強ライナー、ベーストレッドである。
<ゴム組成物の製造方法>
本実施形態のゴム組成物は、(A)上記した所定量の、上記ゴム成分、上記テトラジン変性フェノール樹脂、および上記フィラー、ならびに必要に応じて上記添加剤を混練して混合物を得る工程と、(B)工程(A)で得られた混合物と加硫剤とを混練する工程とを含む。工程(A)は、加硫剤を配合する前の工程であることを意図している。また、工程(A)は、上記ゴム成分、上記不飽和結合含有フェノール樹脂、上記テトラジン化合物、および上記フィラーを混練して、当該不飽和結合含有フェノール樹脂と当該テトラジン化合物の反応生成物であるテトラジン変性フェノール樹脂を含む混合物を得る工程を含んでもよい。工程(A)の混練は、たとえば、(A1)各成分の全量を一度に混練する、(A1)ゴム成分とフィラーとを混練した後、テトラジン変性フェノール樹脂を投入して混練する、(A3)ゴム成分とフィラーとを混練した後、不飽和結合含有フェノール樹脂とテトラジン化合物との混合物を投入して混練する、(A4)ゴム成分とテトラジン変性フェノール樹脂とを混練した後、フィラーを投入して混練する、または(A5)ゴム成分と、不飽和結合含有フェノール樹脂と、テトラジン化合物とを混練した後、フィラーを投入して混練する、ことにより実施できる。
工程(A)における各成分を混練する際の温度は、例えば、120℃以上190℃以下、好ましくは、130℃以上175℃以下、より好ましくは、140℃以上170℃以下である。工程(A)の混練時間は、例えば、10秒間〜20分間、好ましくは、30秒間〜10分間、より好ましくは、2分間〜7分間である。
工程(A)により、ゴム成分とテトラジン変性フェノール樹脂との混合樹脂に、フィラーが好適に分散された混合物を得ることができる。
工程(B)は、工程(A)で得られた混合物と、加硫剤とを混合する工程であり、混練の最終段階を意味している。工程(B)では、さらに必要に応じて、加硫促進剤等を配合することができる。
工程(B)の混練温度は、例えば、60℃以上140℃以下であり、好ましくは、80℃以上120℃以下であり、より好ましくは、90℃以上120℃以下である。工程(B)の混練時間は、例えば、10秒間20分間であり、好ましくは、30秒間〜10分間であり、より好ましくは、60分間〜5分間である。
上記工程(A)および(B)により、ゴム成分、テトラジン変性フェノール樹脂、およびフィラーを含むゴム組成物を製造することができる。
<タイヤ>
本実施形態のタイヤは、上記のゴム組成物を用いて作製されたタイヤである。本実施形態のタイヤとしては、空気入りタイヤ(ラジアルタイヤ、バイアスタイヤ等)、ランフラットタイヤ、ソリッドタイヤ等が挙げられる。タイヤに充填する気体としては、通常のまたは酸素分圧を調整した空気、または不活性ガス(窒素、アルゴン、ヘリウム等)が挙げられる。
空気入りタイヤの用途としては、例えば、乗用車用タイヤ、高荷重用タイヤ、モーターサイクル(自動二輪車)用タイヤ、スタッドレスタイヤ等が挙げられ、中でも、乗用車用タイヤに好適に使用できる。ランフラットタイヤは、高荷重用タイヤに用いられる。
図1は、空気入りタイヤの一例としての乗用車用空気入りラジアルタイヤの断面を模式的に示す半断面図である。タイヤの構造は、トレッド部11、ショルダー部12、サイドウォール部13、ビード部14に大別される。一対のビード部14の間にトロイダル状に延在するカーカス4が設けられている。
トレッド部11は、路面と直接接する部分であり、カーカス4を保護するとともに摩耗や外傷を防ぐタイヤの外皮である。ショルダー部12はタイヤの肩の部分で、カーカス4を保護する役目を持つ。サイドウォール部13は、サイドウォール部材2から構成され、走行する際に最も屈曲の激しい部分であり、カーカス4を保護する役目を持つ。ビード部14はカーカスコードの両端を固定し、同時にタイヤをリムに固定させる役目を負っている部分である。
ビード部14は、スチールワイヤの収束体がタイヤ周方向に環状をなすビードコア5と、ビードコア5のタイヤ外周側に配置されたビードフィラー3とを有する。
カーカス4は、トレッド部11からショルダー部12、サイドウォール部13を通り、ビード部14において、ビードコア5の周りで内側から外側に折り返されることにより係止されている。カーカス4は、有機繊維からなるカーカスコードをゴム被覆してなるタイヤ部材であり、タイヤ周方向に対し実質上直角に配列してなる少なくとも1プライで構成されている。
カーカス4のタイヤ内面側には、インナーライナー6が設けられている。インナーライナー6は、タイヤの内圧保持のための気体バリアゴム層であり、タイヤの内面を構成する。
トレッド部11におけるカーカス4の外周側(タイヤの半径方向外側)には、ベルト部材7が設けられている。ベルト部材7は、スチールコードなどのベルトコードをゴム被覆してなるタイヤ部材である。ベルト部材7は、カーカス4のクラウン部の外周に重ねて設けられ、1枚または複数枚のベルト層で構成することができる。
ベルト部材7の外周側には、トレッド部材8が設けられている。トレッド部材8は、トレッド面(踏面部)をなすキャップトレッド9と、その内周側に設けられたベーストレッド10との2層で構成される。キャップトレッド9は、路面と直接接する部分であり、キャップトレッド9の表面にはトレッドパタンが刻み込まれており、濡れた路面で水を排除したり、駆動力・制動力が作用した際のスリップを防止したりするよう働く。
図2は、本実施形態のランフラットタイヤの断面を模式的に示す半断面図である。ランフラットタイヤにおいては、カーカス4とインナーライナー6との間に、タイヤ回転軸に沿った断面形状が略三日月形である、少なくとも1層のサイドウォール補強ライナー1が設けられている。
本実施形態のゴム組成物は、タイヤ部材の中でも、タイヤの操縦安定性や転がり抵抗性に密接に関与するベーストレッド、サイドウォール補強ライナーまたはビードフィラーを作製するために好適に使用できる。
本実施形態のタイヤは、上記ゴム組成物を使用して、当該分野で通常使用される方法に従って製造される。例えば、本実施形態のゴム組成物を、本実施形態のゴム組成物を未加硫の状態で、目的のタイヤ部材の形状に押出し加工し、タイヤ成形機上で通常の方法により貼り合わせて未加硫タイヤを成形する。その後、この未加硫タイヤを加硫機中で加熱・加圧してタイヤを得ることができる。加硫温度は、100〜220℃程度であるのが好ましく、120〜200℃程度であるのがより好ましく、130〜190℃程度であるのがさらに好ましい。加硫温度が190℃を超える場合、ゴムの劣化の恐れがあり、また100℃未満の場合は成形が完了しない場合がある。
本実施形態のタイヤは、上述のゴム組成物を用いて製造されることにより、優れた操縦安定性、および低い転がり抵抗性を良好なバランスで備える。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(合成例1)
[テトラジン変性フェノール樹脂の合成]
攪拌装置、還流冷却器及び温度計を備えた反応器に、フェノール1000部、カシューナッツ殻液400部(CNSL、東北化工株式会社製)、97%硫酸10部、37%ホルマリン水溶液430部を、100℃にて90分間反応させた。得られた反応混合物に、3,6−ビス(2−ピリジル)−1,2,4,5−テトラジン(大塚化学株式会社製)を100部加え、100℃にて30分間反応させた。その後、真空度40torrで180℃まで90分で加熱昇温し水を蒸留除去し、次いで、180℃にて30分間水蒸気を吹き込みながら未反応フェノールを蒸留除去し、テトラジン変性フェノール樹脂を得た。フェノール樹脂1の数平均分子量は1200であった。13C−NMRスペクトルにおいて、飽和脂肪族炭素由来のピークが現れる領域(0〜80ppm)に、飽和脂肪族炭素由来のピーク(25ppm付近)が観察され、テトラジンにより変性されていることを確認した。
(合成例2)
[不飽和結合含有フェノール樹脂の合成]
フェノール樹脂1の製造に使用したものと同様の装置を使用して、フェノール1000部、カシューナッツ殻液425部(CNSL、東北化工株式会社製)、シュウ酸二水和物20部、37%ホルマリン水溶液820部を100℃にて3時間反応させた。その後真空度40torrで180℃まで90分で加熱昇温し水を蒸留除去、180℃にて30分間水蒸気を吹き込みながら未反応フェノールを蒸留除去し、不飽和結合含有フェノール樹脂を得た。フェノール樹脂2の数平均分子量は1200、不飽和結合量は6.3(%)であった。
[フェノール樹脂の測定]
なお、合成例1および2において、得られたフェノール樹脂の数平均分子量、および不飽和結合量は、以下の手順で行った。
・数平均分子量:GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により、東ソー製TSKgelG1000HXL 1本、G2000HXL 2本、G3000HXL 1本を用い、溶媒テトラヒドロフランを使用し、カラム温度40℃、流量1ml/分で測定した。数平均分子量はポリスチレン換算で算出した。
・不飽和結合量:1H−NMRスペクトルにおける不飽和結合に由来するピーク(4.5〜6.0ppmのピーク)と、炭素原子に結合した水素に由来するピーク(0.2〜7.5ppmのピーク)とを測定し、重溶媒由来のピークを除き炭素原子に結合した水素に由来するピークに対する不飽和結合に由来するピークの割合(%)を算出した。
NMRの測定は日本電子社製JNM−AL300を用い、重アセトン溶媒、積算回数64回で行った。
(実施例1〜2、比較例1〜4)
[ゴム組成物の調製]
各実施例および各比較例において、以下の材料を用いて、表1、2に示す組成となるようにゴム組成物を調製した。
なお、表1、2における各成分の配合割合を示す数値は「重量部」である。
手順:フェノール樹脂(A)と、テトラジン化合物(B)と、ゴム成分(C)と、無機フィラー(D)と、加硫促進剤および硫黄以外のその他成分とを、250cc密閉式バンバリーミキサーを用いて120℃で5分混練した。混練後ミキサー外に放出させて室温冷却した。続いて、該混練物を同バンバリーミキサーに再度入れ、加硫促進剤と、硫黄とをさらに加えて5分間混練し、ゴム組成物を得た。
<材料>
フェノール樹脂(A)
・フェノール樹脂1:合成例1で製造したテトラジン変性フェノール樹脂。
・フェノール樹脂2:合成例2で製造した不飽和結合含有フェノール樹脂。
・フェノール樹脂3:カシュー変性フェノール樹脂(PR−12686、住友ベークライト株式会社製、数平均分子量1100、窒素含有量0%)
テトラジン化合物(B)
・テトラジン化合物1:3,6−ビス(2−ピリジル)−1,2,4,5−テトラジン(大塚化学株式会社製)
ゴム成分(C)
・ゴム成分1:ジエン系ゴム(天然ゴム、RSS3、株式会社東知製)
・ゴム成分2:ジエン系ゴム(スチレン・ブタジエンゴム、JSR1502、JSR株式会社製)
フィラー(D)
・カーボンブラック:シースト3、HAFグレード、東海カーボン株式会社製
その他の成分
・ステアリン酸:東京化成工業株式会社製
・酸化亜鉛:東京化成工業株式会社製
・ヘキサメチレンテトラミン:東京化成工業株式会社製:
・加硫促進剤:N−(tert―ブチル)−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、富士フィルム和光純薬株式会社製
・硫黄:東京化成工業株式会社製
[ゴム加硫物の作製]
上記で得たゴム組成物を、温度160℃で20分間加熱することで、厚さ2mmとなるようにプレス加硫して、ゴム加硫物を作製した。得られたゴム加硫物について、弾性率、動的粘弾性試験での60℃tanδの評価を行った。結果を表1、2に示す。
<測定・評価>
・引張弾性率
2mm厚の加硫シートより、JIS K 6251に準拠して、ダンベル状3号形試験片を切り出し、島津製作所社製のオートグラフを用い、引張速度50mm/分で試験を行い、25%伸び時の弾性率(M25)、100%伸び時の弾性率(M100)、および300%伸び時の弾性率(M300)を測定し、評価した。測定結果は、比較例1の結果を100として指数化して示す。値が大きい方が高弾性で操縦安定性が良好であることを示す。
・60℃における動的粘弾性:tanδ(60℃)
2mm厚の加硫シートより、幅10mm、長さ40mmとなるように試験片を切り出し、動的粘弾性試験機(ARES G2、TAインスツルメンツ株式会社製)にて、スパン22mm、歪2%、周波数10Hzにて60℃におけるtanδを評価した。測定結果は、比較例1の結果を100として指数化して示す。値が小さい程、ヒステリシスロスが低く、低燃費性に優れることを示す。なお単位は、無次元である。
Figure 2021014505
1:サイドウォール補強ライナー
2:サイドウォール部材
3:ビードフィラー
4:カーカス
5:ビードコア
6:インナーライナー
7:ベルト部材
8:トレッド部材
9:キャップトレッド
10:ベーストレッド
11:トレッド部
12:ショルダー部
13:サイドウォール部
14:ビード部

Claims (14)

  1. ゴム成分と、
    テトラジン変性フェノール樹脂と、
    フィラーと、を含むタイヤ部品用のゴム組成物であって、
    前記タイヤ部品は、ビードフィラー、サイドウォール補強ライナー、ベーストレッドである、ゴム組成物。
  2. 前記テトラジン変性フェノール樹脂が、ビスピリジルテトラジン変性フェノール樹脂である、請求項1に記載のゴム組成物。
  3. 前記フィラーが、シリカおよびカーボンブラックから選択される少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載のゴム組成物。
  4. 前記フィラーが、カーボンブラックを含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のゴム組成物。
  5. 前記ゴム成分が、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、および天然ゴムから選択される少なくとも1つを含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のゴム組成物。
  6. 前記ゴム成分が、天然ゴムを含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のゴム組成物。
  7. 前記カーボンブラックが、前記ゴム成分に対して、30質量%以上100質量%以下の量である、請求項4に記載のゴム組成物。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のゴム組成物からなる、ビードフィラー。
  9. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のゴム組成物からなる、サイドウォール補強ライナー。
  10. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のゴム組成物からなる、ベーストレッド。
  11. 請求項8に記載のビードフィラーを備える空気入りタイヤ。
  12. 請求項9に記載のサイドウォール補強ライナーを備える空気入りタイヤ。
  13. ランフラットタイヤである、請求項12に記載の空気入りタイヤ。
  14. 請求項10に記載のベーストレッドを備える空気入りタイヤ。
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