JP2021013504A - 留め具 - Google Patents

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Yasushi Arai
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Abstract

【課題】皮膚への刺激を低減し、かつ、確実に固定することを可能にするとともに、皮膚と接触する面を誤って装着した場合にも、皮膚への刺激が低減される識別用リストバンドの留め具を提供する。【解決手段】オス留め具部43、メス留め具部44および任意に連結部を含むリストバンド用の留め具41であって、オス留め具部、メス留め具部はいずれも硬質樹脂からなるコア部と軟質樹脂からなる外装部を含む。オス留め具部のコア部は係止突部45を備え、メス留め具部のコア部は係止突部と係合する係止孔46を備えている。軟質樹脂の外装部は係止突部の存在しない側の表面を覆うとともに、メス留め具部の表面のうち、係止突部が挿入されない側の表面の少なくとも外縁部を覆うように構成される。【選択図】図4a

Description

本発明は識別バンド用留め具、特に、リストに装着する識別バンド用留め具に関する。
様々な分野において、識別バンドが使用されている。その例として、入院患者の氏名・症状等の識別のための使用、新生児と母親の誤認防止のための使用、遊園地や各種イベント等の入場証・通行証等としての使用などを挙げることができる。
識別バンドは、多くの場合、識別情報をプリンタ等で印字することができるよう帯状に形成され、その表面に所要の情報を印字した後、留め具により装着される。装着は一般に手首にされるが、足首に装着されることもある。留め具は固く固着される構造のものが多く、その場合、一旦装着された後は、バンド本体を破壊しなければ識別バンドをリストから取り外すことができないよう固着される。
識別バンドは、その素材として、樹脂(典型的には熱可塑性プラスチック)が用いられることが多い。バンドと留め具が同一の素材から形成されることもあり、その場合、バンドと留め具とが一体成形されることもある。
識別バンドは、ごく短時間のみ使用されることもあるが、数日あるいは数週間以上にわたって使用されることもある。
いずれの場合においても、樹脂から形成された識別バンドは、皮膚を刺激し、装着者に違和感・不快感を与えることがある。さらには、接触部位に蒸れやかぶれ、ないしは接触性皮膚炎(皮膚アレルギー)などの症状が出る恐れもある(たとえば、特許文献1の段落[0003]を参照)。
識別バンドの留め具は、バンド本体を上下から挟み込んで固定する。したがって、留め具は、必然的にバンドと装着者の皮膚の間に介在する。その結果、留め具と皮膚との接触圧は、バンドと皮膚とのそれより大きくなり、留め具痕を皮膚に残すこともある。それ故、留め具は、バンド本体より強く皮膚を刺激し、その分、違和感・不快感が増大し、蒸れやかぶれ、接触性皮膚炎(皮膚アレルギー)などの症状が出る恐れも増大する。
留め具全体を硬度の低い弾性材料で一体成形し、これにより肌への刺激の軽減を図ることが提案されている(特許文献2、特許文献3を参照)。
しかし、肌への刺激の軽減と、留め具によるバンドの確実な固定とは、二律背反する。特許文献2および3では、留め具全体が硬度の低い弾性材料、すなわち、柔軟な素材で構成されているが、留め具全体の柔軟性を高めると、それに比例して留め具による肌への刺激が低減するが、柔軟性の高まりに反比例して留め具の固定の確実性が低下する。
このように、留め具の確実な固定と、肌への刺激の軽減とは、二律背反するところ、留め具の固定の確実性の低下は、看過し得ない欠点となる。たとえば、遊園地や各種イベントの入場証として使用される場合、識別バンドの色やその表面にプリントされた情報により、装着者のステータスやアクセス可能領域等を識別したり、あるいは再入場を許可したりすることがあるが、その場合において、装着者が識別バンドを自由に着脱して交換することが可能であれば、識別バンドとしての機能に支障が生じかねない。
識別バンドが病院における患者の識別、病状や治療歴のデータへのアクセス等に使用される場合において、バンドが外れてしまうと、直ちに診療行為に支障が生じうる。複数の重症患者の識別バンドが外れた場合、患者を誤認して再装着してしまうと、重大な事態が生じかねない。また、産院等において母子の確認に使用されている場合に誤って再装着されると、取り返しのつかない事態が生じうる。
識別用リストバンドの留め具は、独立した「オス留め具」と「メス留め具」とをセットとして使用することも、「オス留め具部」と「メス留め具部」とを「連結部」で連結した連結構成として使用することもある。連結構成の場合、オス留め具部は、1または2以上の係止突部を備え、メス留め具部は、これに対応する数の係止孔を備える。「連結部」を有する識別バンドでは、その連結部が装着時に肌と擦れることがあるため、連結部を装着後に除去可能な構造とすることが提案されている(特許文献4を参照)。
公知の識別用リストバンドの留め具は、セット構成のもの、連結構成のものいずれにおいても、「オス留め具」(連結構成のものでは「オス留め具部」)を皮膚と接触させた状態で装着した場合に、違和感が軽減されるよう構成されている。しかし、不慣れな個人が識別用リストバンドを装着する場合、「メス留め具(部)」を皮膚と接触させ、その状態で「オス留め具(部)」の係止突部を「メス留め具(部)」の係止孔に挿入してしまうことが少なくない。これは、「メス留め具(部)」と皮膚とを接触させると「メス留め具(部)」が安定することから、その状態で「メス留め具(部)」の係止孔に、「オス留め具(部)」の係止突部を挿入するのが自然と感じるからである。
しかし、そのようにして挿入すると、皮膚との接触が想定されている側と、そうでない側とが逆に装着され、皮膚への刺激・違和感が増大する。
特開2007−178757号 特開2005−160551号 特開2012−105825号 特開2008−164654号
上記のとおり、リストバンド用留め具には、皮膚への刺激の低減と確実な固定との間に二律背反がある。本発明は、皮膚への刺激を低減し、かつ、確実に固定することを可能ならしめるとともに、皮膚と接触する面を誤って装着した場合にも、皮膚への刺激を低減しうる識別用リストバンドの留め具を提供することをその目的とする。
本発明に係るリストバンド用留め具は、次のとおりである。
[1]
リストバンド用のオス留め具(A)とメス留め具(B)のセットであって、
−前記オス留め具(A)はコア部(1)および外装部(2)を含み、
−前記オス留め具のコア部(1)は板状部および同部から垂直方向に延在する柱状部を含み、
−前記柱状部の先端部に、メス留め具の係止片と係合する係止突部が形成されており、
−前記オス留め具の外装部(2)は、前記コア部(1)の板状部の表面のうちの、前記係合突部が存在しない側の表面を覆っており、
−前記オス留め具のコア部(1)は、硬質樹脂から形成されており、
−前記オス留め具の外装部(2)は、軟質樹脂から形成されており、
−前記メス留め具(B)は、コア部(3)および外装部(4)を含み、
−前記メス留め具のコア部(3)は、前記オス留め具の係止突部が挿入されたときに前記係止部と係合する係止片を備えた係止孔が形成されており、
−前記メス留め具の外装部(4)は、前記メス留め具の表面のうちの、前記オス留め具の係止突部が挿入される側と反対側の表面の外縁部を覆っており、
−前記メス留め具のコア部(3)は、硬質樹脂から形成されており、
−前記メス留め具の外装部(4)は、軟質樹脂から形成されている、
ことを特徴とする前記留め具セット。
[2]
前記オス留め具のコア部(1)およびメス留め具のコア部(3)が、そのロックウエル硬度が85〜110(ISO 2039基準)のポリオレフィンから形成されている前記[1]の留め具セット。
[3]
前記オス留め具の外装部(2)およびメス留め具の外装部(4)が、そのショア硬度が40〜60(ASTM D2240 基準)のエラストマーから形成されている前記[1]または[2]の留め具セット。
[4]
前記メス留め具の外装部(4)が、前記メス留め具の表面のうちの、前記オス留め具の係止突部が挿入される側と反対側の表面の外縁部を覆っている面積の割合が、当該反対側表面の面積の20%以上である前記[1]ないし[3]のいずれかの留め具セット。
[5]
前記コア部(1)、(2)および/または外装部(2)、(4)に抗菌剤が配合され、または、外装部(2)、(4)の表面が抗菌処理されている前記[1]ないし[4]のいずれかの留め具セット。
[6]
前記[1]ないし[5]のオス留め具およびメス留め具のセットであって、当該セットを使用してリストバンドを装着した際に皮膚と接触する可能性のある表面にエンボスが形成されていることを特徴とする前記セット。
[7]
リストバンド用の単連の留め具であって、
−オス留め具部(A)、メス留め具部(B)および連結部(C)を含み、
−前記オス留め具部(A)はコア部(1)および外装部(2)を含み、
−前記オス留め具部のコア部(1)は板状部および同部から垂直方向に延在する柱状部を含み、
−前記柱状部の先端部に、メス留め具部の係止片と係合する係止突部が形成されており、
−前記オス留め具部の外装部(2)は、前記コア部(1)の板状部の表面のうちの、前記柱状部が存在しない側の表面を覆っており、
−前記オス留め具部のコア部(1)は、硬質樹脂から形成されており、
−前記オス留め具部の外装部(2)は、軟質樹脂から形成されており、
−前記メス留め具部(B)は、コア部(3)および外装部(4)を含み、
−前記メス留め具部のコア部(3)は、前記オス留め具部の係止突部が挿入されたときに前記係止部と係合する係止片を備えた係止孔が形成されており、
−前記メス留め具部の外装部(4)は、前記メス留め具部の表面のうちの、前記オス留め具部の係止突部が挿入される側と反対側の表面の外縁部を覆っており、
−前記コア部(3)は、硬質樹脂から形成されており、
−前記外装部(4)は、軟質樹脂から形成されており、
−前記連結部(C)は、前記オス留め具部とメス留め具部を連結しており、
−前記連結部(C)、前記オス留め具部の外装部(2)および前記メス留め具部の外装部(4)は一体形成されている
ことを特徴とする前記留め具。
[8]
前記オス留め具部のコア部(1)およびメス留め具部のコア部(3)が、そのロックウエル硬度が85〜110(ISO 2039基準)のポリオレフィンから形成されている前記[7]の留め具。
[9]
前記オス留め具部の外装部(2)およびメス留め具部の外装部(4)ならびに連結部(C)が、そのショア硬度が40〜60(ASTM D2240 基準)のエラストマーから形成されている前記[7]または[8]の留め具。
[10]
前記メス留め具部の外装部(4)が、前記メス留め具部の表面のうちの、前記オス留め具部の係止突部が挿入される側と反対側の表面の外縁部を覆っている面積の割合が、当該反対側表面の面積の20%以上である前記[7]ないし[9]のいずれかの留め具。
[11]
前記コア部(1)、(2)および/または外装部(2)、(4)に抗菌剤が配合されているか、コア部(1)、(2)および/または外装部(2)、(4)の表面が抗菌処理されている前記[7]ないし[10]のいずれかの留め具。
[12]
前記[7]ないし[11]の留め具であって、当該留め具を使用してリストバンドを装着した際に皮膚と接触する可能性のある表面にエンボスが形成されていることを特徴とする前記留め具。
[13]
リストバンド用の複連の留め具であって、
−オス留め具部(A)、メス留め具部(B)および連結部(C)を含み、
−前記オス留め具部(A)はコア部(1)および外装部(2)を含み、
−前記オス留め具部のコア部(1)は、少なくとも1つの板状部および同部から垂直方向に延在する2または3以上の柱状部を含み、
−前記柱状部のそれぞれの先端部には、メス留め具部の係止片と係合する係止突部が形成されており、
−前記オス留め具部の外装部(2)は、前記コア部(1)の板状部の表面のうちの、前記係止突部が存在しない側の表面を覆っており、
−前記オス留め具部のコア部(1)は、硬質樹脂から形成されており、
−前記オス留め具部の外装部(2)は、軟質樹脂から形成されており、
−前記メス留め具部(B)は、コア部(3)および外装部(4)を含み、
−前記メス留め具部のコア部(3)は、前記オス留め具部の係止突部が挿入されたときに前記係止突部と係合する係止片を備えた係止孔が2または3以上形成されており、
−前記メス留め具部の外装部(4)は、前記メス留め具部の表面のうちの、前記オス留め具部の係止突部が挿入される側と反対側の表面の外縁部を覆っており、
−前記メス留め具部のコア部(3)は、硬質樹脂から形成されており、
−前記メス留め具部の外装部(4)は、軟質樹脂から形成されており、
−前記連結部(C)は、前記オス留め具部とメス留め具部を連結しており、
−前記連結部(C)、前記オス留め具部の外装部(2)および前記メス留め具部の外装部(4)とは一体形成されている
ことを特徴とする前記留め具。
[14]
前記コア部(1)および(3)が、そのロックウエル硬度が85〜110(ISO 2039基準)のポリオレフィンから形成されている前記[13]の留め具。
[15]
前記オス留め具部の外装部(2)およびメス留め具部の外装部(4)、ならびに連結部(C)が、そのショア硬度が40〜60(ASTM D2240 基準)のエラストマーから形成されている前記[13]または[14]の留め具。
[16]
前記メス留め具部の外装部(4)が、前記メス留め具部のコア部(3)の表面のうちの、前記オス留め具部の係止突部が挿入される側と反対側の表面の外縁部を覆っている面積の割合が、当該反対側表面の面積の20%以上である前記[13]ないし[15]のいずれかの留め具。
[17]
前記コア部(1)、(2)および/または外装部(2)、(4)に抗菌剤が配合されるか、前記コア部(1)、(2)および/または外装部(2)、(4)の表面が抗菌処理されている前記[13]ないし[16]のいずれかの留め具。
[18]
前記[13]ないし[17]の留め具であって、当該留め具を使用してリストバンドを装着した際に皮膚と接触する可能性のある表面にエンボスが形成されていることを特徴とする前記留め具。
本発明に係るリストバンド用留め具は、皮膚への刺激を可及的に低減することが可能であると同時に、リストバンドを確実に固定することが可能である。
さらに、本発明に係るリストバンド用留め具は、皮膚との接触が想定されている側と、逆の側とを取り違えて留め具を装着してしまった場合においても、皮膚への刺激を低減することが可能であると同時に、リストバンドを確実に固定することが可能である。
これらの効果は、連結構造の留め具において、連結部を除去可能な構造とすることなく達成可能である。
本発明の第1の形態に係るオス留め具の斜視図である。 本発明の第1の形態に係るオス留め具のコア部の斜視図である。 本発明の第1の形態に係るオス留め具の底面図である。 本発明の第1の形態に係るメス留め具の斜視図である。 本発明の第1の形態に係るメス留め具のコア部の斜視図である。 本発明の第1の形態に係るメス留め具の底面図である。 本発明の第2の形態に係る留め具の斜視図である。 本発明の第3の形態に係るオス留め具の斜視図である。 本発明の第3の形態に係る留め具を図3aの反対側から観察した斜視図である。 本発明の第3の形態に係るメス留め具の斜視図である。 本発明の第3の形態に係るメス留め具を、図3cの反対側から観察した斜視図である。 本発明の第4の形態に係る留め具の斜視図である。 本発明の第4の形態に係る留め具を、図4aの反対側から観察した斜視図である。 本発明の第4の形態に係るメス留め具の係止孔および係止突起の中心をとおる断面図である。 本発明の第5の形態に係る留め具の斜視図である。 本発明の第5の形態に係る留め具の平面図である。 本発明の第5の形態に係る留め具の、図5bのA−A断面図である。 装着テストに使用したリストバンドの平面図である。 装着テストの対照用に使用した留め具の写真である。 装着テストの対照用に使用した留め具の平面図である。
図面を参照しつつ本発明に係るリストバンド用留め具について説明する。
図1a〜図1fは、本発明の第1の形態に係る「オス留め具」と「メス留め具」の「セット」を示す。
図1aは、オス留め具1の斜視図である。オス留め具1は、硬質樹脂製のコア部2と軟質樹脂製の外装部3からなり、コア部2は柱状部4および係止突部5を含む。
図1bは、コア部2の斜視図を示す。コア部2はその上部に板状部6を備える。板状部6はその側面及び上面を、図1aのように、外装部3で覆われる。板状部6の上面には、複数の凹部7が設けられている。凹部6’は、コア部2と外装部3との固着性の増進に資するものであるが必須ではない。コア部2と外装部3との固着性は、放電処理その他によっても改善することができる。板状部6の上面と下面とは必ずしも平行でなくともよい。
図1cは、オス留め具1の底面図である。同図において、2はコア部、3は外縁部、5は係止突部である。外装部3は底面の外縁部を覆っている。中心側に同図より広い範囲を覆っていてもよい。オス留め具1の底面は面一であっても、多少の段差があってもよい。
図1dは、メス留め具7の斜視図である。メス留め具7は、コア部8と外装部9からなり、オス留め具1の係止突部5が、同図の下方より挿入される。
メス留め具7の図1d上面の外縁部は、軟質樹脂の外装部9で覆われている。
図1eは、メス留め具7のコア部8の斜視図である。コア部8の中心部に係止孔10、および、係止片11が設けられている。同図では、コア部8と外装部9とは面一に構成されているが、その境界に多少の段差があってもよい。段差が存在する場合、コア部8の上表面が凹陥するのが好ましい。段差部にはアールを設けるのが好ましい。外装部9の上面の環状部は、より幅の広いものであってもよい。
図1fは、メス留め具7の底面図である。底面の外縁は環状の外装部9で覆われている。底面の中央部に、係止孔10および係止片11を備えたコア部8が存在する。外装部9は、より広い範囲を覆っていてもよい。本形態では、係止片の数は3個であるが、より少ない数またはより多い数でもよい。
第1の形態の留め具のセットを使用するに際しては、図1aの「オス留め具1」の外装部3の「上側表面」が肌と接触する状態で装着することが想定されている。「オス留め具1」の外装部3の上表面は、硬度が低い軟質樹脂で構成されているので、皮膚への刺激が低減する。一方、オス留め具1のコア部2およびメス留め具7のコア部8は、いずれも硬質樹脂で形成されているので、留め具は固く固着される。
リストバンドは、その取り扱いに不慣れな個人が装着することがある。その場合、皮膚との接触が想定されている側と、そうでない側とを取り違えて装着してしまうことがある。本発明の留め具は、取り違えて装着した場合においても、メス留め具7の上表面は、少なくともその外縁部が硬度の低い軟質樹脂で環状に覆われているので、肌への刺激が低減される。
図2は、本発明の第2の形態に係る留め具21を示す。
第2の形態の留め具21は、連結部22により、オス留め具部23とメス留め具部24とが連結された構造を有する。第2の形態におけるオス留め具部23とメス留め具部24の構造は、それぞれ、第1の形態におけるオス留め具1とメス留め具7と同一または同様のものであってよい。連結部22は、好ましくはオス留め具部23の外装部25およびメス留め具部24の外装部26と同一の素材で形成され、好ましくは一体成形される。
同図の連結部は、同一幅、同一厚であるが、幅や厚みが部分的に変化するものであってもよい。
図3a〜図3dは、本発明の第3の形態に係る「オス留め具とメス留め具のセット」を示す。
図3aは、オス留め具31の斜視図である。オス留め具31は、コア部32と外装部33からなり、コア部32は柱状部34および係止突部35を含む。
図3bは、図3aの反対側から観察したオス留め具31の斜視図である。図示のとおり、外装部33の外縁部は緩やかな曲面を形成している。
図3bの上表面側が、皮膚との接触が想定されている面である。当該面は、硬度が低い軟質樹脂から形成され、緩やかな曲面となっていることから、皮膚への刺激が低減される。
図3cは、メス留め具36の斜視図である。メス留め具36は、コア部37と外装部38からなり、コア部37の中央に係止孔39が設けられている。
図3dは、図3cの反対側から観察したメス留め具36の斜視図である。メス留め具36は、コア部37と外装部38からなり、コア部37は係止孔39および係止片39’を含む。本形態では、係止片の数は「2」である。
図示のとおり、外装部38の外縁部にアールが設けられている。
図3dの上表面は、皮膚との接触が想定されている面ではないが、不慣れな個人が、皮膚との接触が想定されている側と、そうでない側とを誤って装着した場合、当該面が皮膚と対向・接触することになる。しかし、メス留め具36の上表面は、硬度が低い軟質樹脂から形成された外装部の面積が広く、アールが設けられていることから、誤って装着された場合にも、皮膚への刺激が低減される。
同図では、コア部37と外装部38の上表面は面一に構成されているが、多少の段差が存在しても差し支えない。段差が存在する場合、コア部37の上表面が凹陥するのが、好ましい。段差部には、アールを設けるのが好ましい。
図4a〜図4cは、本発明の第4の形態に係る留め具を示す。
図4aは、本発明の第4の形態に係る留め具41の斜視図である。留め具41は、帯状の連結部42で、オス留め具部43とメス留め具部44とを連結した構造を有する。オス留め具部43は、係止突部45を備え、メス留め具部44は、係止孔46を備えている。係止突部45を支える柱状部にくびれ部が存在する。くびれ部は、留め具の緊密な固着に資するが、必ずしも必須ではない。
図4bは、図4aの反対側から観察した留め具41の斜視図である。
同図において、オス留め具部43の上面側が、皮膚との接触が想定されている面である。当該面は、その全面が硬度の低い軟質樹脂から形成され、その側面が緩やかな曲面を形成していることから、皮膚への刺激が低減される。
メス留め具部44は、皮膚との接触が想定される面ではないが、その外縁部が硬度の低い軟質樹脂で環状に広く覆われ、かつ、側面が軟質樹脂の曲面を形成していることから、誤って当該面が皮膚と接触しうる状態で、留め具41の装着がされた場合にも、皮膚への刺激が低減される。
図4cは、第4の形態の留め具41を係止突部45および係止孔46の中央を通る面で垂直に切断した断面図である。オス留め具43のコア部47およびメス留め具部44のコア部48は、図示のように埋め込まれている。
図4cを参照して、メス留め具部44の下側表面は面一であることが望ましいが、コア部48若干の段差があっても差し支えない。段差がある場合、コア部表面が凹面となるのが好ましい。その場合、段部にアールを形成するのが好ましい。
この形態において、メス留め具部44の表面は、その外縁部が広範に軟質樹脂の外装材で覆われていることから、不慣れな装着者が誤って、メス留め具と皮膚と接触するように装着した場合にも、皮膚への刺激が大幅に低減される。
連結部42は、好ましくは、オス留め具の外装部およびメス留め具の外装部と同一の素材で形成され、好ましくはオス留め具の外装部およびメス留め具の外装部と一体成形される。
図5a〜図5cは、本発明の第5の形態に係る留め具を示す。
図5aは、本発明の第5の形態に係る留め具51の斜視図である。
第5の形態の留め具51は、オス留め具部52とメス留め具部53を帯状の連結部54で連結した構造を有する。オス留め具部52のコア部55は、係止突部57を2個備えている。一方、メス留め具部53のコア部56は、係止孔58を2個備えている。2個の係止突部57の間隔・サイズは、装着時に留め具が緊密に固着されるよう、係止孔58の間隔と整合するよう構成される。2個の係止突部の間隔・サイズは、識別バンドに設けられる孔の間隔・サイズとも整合し、識別バンドが緊密に固着するよう構成される。
図5bは、第5の形態に係る留め具51の平面図である。
同図において、オス留め具部52とメス留め具部53は、連結部54で連結されている。メス留め具部53のコア部56には、2個の係止孔58が設けられ、係止孔58は、それぞれ4個の係止片50を備えている。係止片50の数は、必ずしも4個でなくともよい。
図5cは、図5bのA−A断面図である。オス留め具部52およびメス留め具部53のコア部55および56は、図示のように埋め込まれている。
メス留め具部53の外装部60の下面と、コア部56の下面とは面一であることが望ましいが、若干の段差があっても差し支えない。段差がある場合、コア部表面が凹面となるのが好ましい。その場合、段部にアールを形成するのが好ましい。
この形態の場合、メス留め具部53の下側表面は、その外縁部だけでなく、その中央部分(=2個の係止孔の中間部分、すなわち、図5bの中央部61付近)も軟質樹脂で覆われおり、かつ、外縁部が緩やかな曲面を形成していることから、誤って、メス留め具が皮膚と対面・接触するように装着された場合にも、皮膚への刺激が大きく低減されうる。
以下、本発明について、さらに説明する。
本発明に係る留め具(セット)は、留め具が緊密に固定され、かつ、固定が維持されるよう、そのコア部は、硬質樹脂から形成される。コア部に使用される樹脂は、そのロックウエル硬度がISO2039基準で85〜110の範囲が好ましく、より好ましくは、90〜106、さらに好ましくは92〜104である。
コア部に使用する樹脂としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、テフロン(登録商標)、ナイロン、ABS樹脂、エチレンメタクリル酸共重合樹脂、ポリエチレンとアクリル系合成樹脂との共重合体などを挙げることができる。
これらの中でポリオレフィン、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが好ましく、ポリプロピレンが特に好ましい。
本発明に係る留め具は、皮膚への刺激を低減し、さらには、蒸れやかぶれ、ないしは接触性皮膚炎(皮膚アレルギー)などの症状が出る恐れを低減するため、その外装部は硬度が低い軟質樹脂から形成される。
外装部に使用される樹脂としては、ASTMD2240基準のショア硬度が40A〜60Aのものが好ましく、より好ましくは43A〜57A、さらに好ましくは45A〜55Aである。
本発明では、メス留め具部の外装部は、メス留め具の表面のうちの、オス留め具の係止突部が挿入される側と反対側の表面の少なくとも外縁部を覆っている。その面積の割合は、当該反対側表面の面積の20%以上であることが好ましい。30%以上であればより好ましく、40%以上、特に50%以上であれば、さらに好ましい。
外装部に使用する樹脂としては、たとえば、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑エラストマー、塩化ビニル系熱可塑エラストマー、ポリウレタン系熱可塑エラストマー、ポリエステル系熱可塑エラストマー、ポリアミド系熱可塑エラストマー、ポリブタジレン系熱可塑エラストマーなどや、これらと他の樹脂との混合物をあげることができる。この中で、ポリスチレン系熱可塑エラストマーやポリオレフィン系熱可塑エラストマーが好ましく、ポリスチレン系熱可塑エラストマーが特に好ましい。
外装部に使用する樹脂は、透湿性を有するものであれば、より好ましい。透湿性は、素材それ自体が透湿性を有するものであっても、樹脂中に形成された細孔等に基づくものであってもよい。
本発明の留め具は、その表面が抗菌処理され、あるいは、その内部に抗菌剤を含有することができる。多数の抗菌剤が公知であり、本発明に使用することができる。
本発明の留め具または留め具セットは、オス留め具のコア部に設けられた係止突部と、メス留め具のコア部の係止孔内に設けられた係止片とが係合することにより、緊密に固定される。本発明の留め具は、係止突部および係止片のいずれもが、硬質樹脂から形成されるので、リストバンドは、高い緊密度で固定される。
様々な構造の係止突部と係合片との組み合わせが公知であり、それらのいずれもが、本発明に適用可能である。
上述のとおり、本発明は、図面を参酌しつつ説明した様々な態様で実施するができるが、それらに種々の変更が可能であることは当業者に容易に理解されよう。
[装着テスト]
コア部に硬質樹脂、外装部に軟質樹脂を使用する本発明の留め具の効果を確認するため、装着テストを実施した。テストには、識別バンドとして市販製品(出願人の製品、型番PDC-THT-AD-11)を使用した。同製品はポリエチレン製でその形状は図6のとおりである。本発明による留め具として、第4の形態のものであって、コア部が硬質樹脂のポリプロピレン(ロックウエル硬度98R)であり、外装部が軟質樹脂のポリスチレン系熱可塑エラストマー(ショア硬度53A)で一体形成したものを使用した。
対照用の留め具として、市販の製品(ホクユーメディックス株式会社製のE−ブレス用ホックを使用した。同製品の形状は図7の写真のとおりであり、その全体がポリエチレンから成形されている。その構造は、図8のとおりである。図8は、同社出願に係る特許文献4に図3として開示されている。同留め具製品は、オス留め具部21とメス留め具部22とが連結部23で連結されており、留め具を装着した後、把持部24a、24bを引っ張ることにより、23a、23bの付け根部分が破断して、連結部23の全体が除去される構造となっている。
装着テストは、30〜50才代の男女10名に対し、本発明の留め具とホクユー社製の留め具(市販のE−ブレス用ホック)とを各1本ずつ、同一の手首に装着するよう指示し、装着6時間後に、聞き取り調査をすることにより行った。装着に際し、5名に対して、オス留め具側を皮膚と対面させて装着するよう指示し、5名に対しては反対にメス留め具側を皮膚と対面させるよう求めた他は、何らの指示もしなかった。ただし、(1)被験者の留め具の装着状態について、本発明の留め具および対照の留め具のいずれも緊密に固定されていることを確認するとともに、(2)ホクユー社製の留め具については、その装着後に連結部23を破断除去した後、テストを実施した。
6時間装着後の聞き取り調査では、(1)留め具の痕がつくなどの違和感がありましたか(留め具の皮膚への刺激)、(2)痛かったり痒かったりした不快度はどの程度でしたか(皮膚との接触感)、(3)装着中非常に気になって思わず取りたくなりましたか(違和感)、(4)留め具の硬さが気になりましたか(硬さ)、について質問し、それぞれ5段階で、良好(+2)、やや良好(+1)、どちらともいえない(0)、やや不良(−1)、および不良(−2)の基準で評価を求めた。結果を次表に示す。
上記のとおり、被験者全員が、本発明の留め具の方が対照のものより特性に優れると評価した。個別の評価項目を見ても、本発明の留め具の方が劣ると評価した被験者は存在しない。本テスト結果は、本発明の留め具が、従来品と比較して特性に優れることを明確に示している。
1、23、31、43、52 オス留め具(部)
2、32、47、55 オス留め具のコア部
3、9、25、26、33、38、60 外装部
4、34 柱状部
5、35、45、57 係止突部
7、24、36、44、53 メス留め具(部)
8、37、48、56 メス留め具のコア部
10、39、46、58 係止孔
11、39’、50 係止片

Claims (18)

  1. リストバンド用のオス留め具(A)とメス留め具(B)のセットであって、
    −前記オス留め具(A)はコア部(1)および外装部(2)を含み、
    −前記オス留め具のコア部(1)は板状部および同部から垂直方向に延在する柱状部を含み、
    −前記柱状部の先端部に、メス留め具の係止片と係合する係止突部が形成されており、
    −前記オス留め具の外装部(2)は、前記コア部(1)の板状部の表面のうちの、前記係合突部が存在しない側の表面を覆っており、
    −前記オス留め具のコア部(1)は、硬質樹脂から形成されており、
    −前記オス留め具の外装部(2)は、軟質樹脂から形成されており、
    −前記メス留め具(B)は、コア部(3)および外装部(4)を含み、
    −前記メス留め具のコア部(3)は、前記オス留め具の係止突部が挿入されたときに前記係止部と係合する係止片を備えた係止孔が形成されており、
    −前記メス留め具の外装部(4)は、前記メス留め具の表面のうちの、前記オス留め具の係止突部が挿入される側と反対側の表面の外縁部を覆っており、
    −前記メス留め具のコア部(3)は、硬質樹脂から形成されており、
    −前記メス留め具の外装部(4)は、軟質樹脂から形成されている、
    ことを特徴とする前記留め具セット。
  2. 前記オス留め具のコア部(1)およびメス留め具のコア部(3)が、そのロックウエル硬度が85〜110(ISO 2039基準)のポリオレフィンから形成されている請求項1の留め具セット。
  3. 前記オス留め具の外装部(2)およびメス留め具の外装部(4)が、そのショア硬度が40〜60(ASTM D2240 基準)のエラストマーから形成されている請求項1または2の留め具セット。
  4. 前記メス留め具の外装部(4)が、前記メス留め具の表面のうちの、前記オス留め具の係止突部が挿入される側と反対側の表面の外縁部を覆っている面積の割合が、当該反対側表面の面積の20%以上である請求項1ないし3のいずれかの留め具セット。
  5. 前記コア部(1)、(2)および/または外装部(2)、(4)に抗菌剤が配合され、または、外装部(2)、(4)の表面が抗菌処理されている請求項1ないし4のいずれかの留め具セット。
  6. 請求項1ないし5のオス留め具およびメス留め具のセットであって、当該セットを使用してリストバンドを装着した際に皮膚と接触する可能性のある表面にエンボスが形成されていることを特徴とする前記セット。
  7. リストバンド用の単連の留め具であって、
    −オス留め具部(A)、メス留め具部(B)および連結部(C)を含み、
    −前記オス留め具部(A)はコア部(1)および外装部(2)を含み、
    −前記オス留め具部のコア部(1)は板状部および同部から垂直方向に延在する柱状部を含み、
    −前記柱状部の先端部に、メス留め具部の係止片と係合する係止突部が形成されており、
    −前記オス留め具部の外装部(2)は、前記コア部(1)の板状部の表面のうちの、前記柱状部が存在しない側の表面を覆っており、
    −前記オス留め具部のコア部(1)は、硬質樹脂から形成されており、
    −前記オス留め具部の外装部(2)は、軟質樹脂から形成されており、
    −前記メス留め具部(B)は、コア部(3)および外装部(4)を含み、
    −前記メス留め具部のコア部(3)は、前記オス留め具部の係止突部が挿入されたときに前記係止部と係合する係止片を備えた係止孔が形成されており、
    −前記メス留め具部の外装部(4)は、前記メス留め具部の表面のうちの、前記オス留め具部の係止突部が挿入される側と反対側の表面の外縁部を覆っており、
    −前記コア部(3)は、硬質樹脂から形成されており、
    −前記外装部(4)は、軟質樹脂から形成されており、
    −前記連結部(C)は、前記オス留め具部とメス留め具部を連結しており、
    −前記連結部(C)、前記オス留め具部の外装部(2)および前記メス留め具部の外装部(4)は一体形成されている
    ことを特徴とする前記留め具。
  8. 前記オス留め具部のコア部(1)およびメス留め具部のコア部(3)が、そのロックウエル硬度が85〜110(ISO 2039基準)のポリオレフィンから形成されている請求項7の留め具。
  9. 前記オス留め具部の外装部(2)およびメス留め具部の外装部(4)ならびに連結部(C)が、そのショア硬度が40〜60(ASTM D2240 基準)のエラストマーから形成されている請求項7または8の留め具。
  10. 前記メス留め具部の外装部(4)が、前記メス留め具部の表面のうちの、前記オス留め具部の係止突部が挿入される側と反対側の表面の外縁部を覆っている面積の割合が、当該反対側表面の面積の20%以上である請求項7ないし9のいずれかの留め具。
  11. 前記コア部(1)、(2)および/または外装部(2)、(4)に抗菌剤が配合されているか、コア部(1)、(2)および/または外装部(2)、(4)の表面が抗菌処理されている請求項7ないし10のいずれかの留め具。
  12. 請求項7ないし11の留め具であって、当該留め具を使用してリストバンドを装着した際に皮膚と接触する可能性のある表面にエンボスが形成されていることを特徴とする前記留め具。
  13. リストバンド用の複連の留め具であって、
    −オス留め具部(A)、メス留め具部(B)および連結部(C)を含み、
    −前記オス留め具部(A)はコア部(1)および外装部(2)を含み、
    −前記オス留め具部のコア部(1)は、少なくとも1つの板状部および同部から垂直方向に延在する2または3以上の柱状部を含み、
    −前記柱状部のそれぞれの先端部には、メス留め具部の係止片と係合する係止突部が形成されており、
    −前記オス留め具部の外装部(2)は、前記コア部(1)の板状部の表面のうちの、前記係止突部が存在しない側の表面を覆っており、
    −前記オス留め具部のコア部(1)は、硬質樹脂から形成されており、
    −前記オス留め具部の外装部(2)は、軟質樹脂から形成されており、
    −前記メス留め具部(B)は、コア部(3)および外装部(4)を含み、
    −前記メス留め具部のコア部(3)は、前記オス留め具部の係止突部が挿入されたときに前記係止突部と係合する係止片を備えた係止孔が2または3以上形成されており、
    −前記メス留め具部の外装部(4)は、前記メス留め具部の表面のうちの、前記オス留め具部の係止突部が挿入される側と反対側の表面の外縁部を覆っており、
    −前記メス留め具部のコア部(3)は、硬質樹脂から形成されており、
    −前記メス留め具部の外装部(4)は、軟質樹脂から形成されており、
    −前記連結部(C)は、前記オス留め具部とメス留め具部を連結しており、
    −前記連結部(C)、前記オス留め具部の外装部(2)および前記メス留め具部の外装部(4)とは一体形成されている
    ことを特徴とする前記留め具。
  14. 前記コア部(1)および(3)が、そのロックウエル硬度が85〜110(ISO 2039基準)のポリオレフィンから形成されている請求項13の留め具。
  15. 前記オス留め具部の外装部(2)およびメス留め具部の外装部(4)、ならびに連結部(C)が、そのショア硬度が40〜60(ASTM D2240 基準)のエラストマーから形成されている請求項13または14の留め具。
  16. 前記メス留め具部の外装部(4)が、前記メス留め具部のコア部(3)の表面のうちの、前記オス留め具部の係止突部が挿入される側と反対側の表面の外縁部を覆っている面積の割合が、当該反対側表面の面積の20%以上である請求項13ないし15のいずれかの留め具。
  17. 前記コア部(1)、(2)および/または外装部(2)、(4)に抗菌剤が配合されるか、前記コア部(1)、(2)および/または外装部(2)、(4)の表面が抗菌処理されている請求項13ないし16のいずれかの留め具。
  18. 請求項13ないし17の留め具であって、当該留め具を使用してリストバンドを装着した際に皮膚と接触する可能性のある表面にエンボスが形成されていることを特徴とする前記留め具。
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