JP2021013457A - ハニカムフィルタ - Google Patents

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裕輔 日高
恵子 坂口
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Abstract

【課題】圧力損失、脱臭性能、脱落防止性に優れたハニカムフィルタを提供する。【解決手段】本発明のハニカムフィルタは、ハニカム構造を有する担体を備え、前記担体表面に、平均粒子直径1.0〜50μmの脱臭剤と有機化合物系バインダーとを含む吸着層が形成され、前記担体のセル断面形状が、内角90〜120°の六角形である。【選択図】なし

Description

本発明は、ハニカムフィルタに関するものである。
従来、低圧力損失で気流を通過させ、粒子ならびに気体成分の除去を目的としたハニカム構造を有するハニカムフィルタが用いられている。ここでハニカム構造とは、紙や不織布、フィルム、金属箔等を賦形したものを積層、接着することにより空隙(セル)を形成した構造である。
ハニカム構造のセルの断面形状は様々であり、敢えてセル断面形状を複雑にし、ガスの流れを乱すことで浄化性能を向上する提案もなされている(特許文献1)。主流は四角形や六角形であるが、最適な形状に関しては言及されていない。
特開2002−177793号公報
本発明が課題とするのは、圧力損失、脱臭性能、脱臭剤の脱落防止性に優れたハニカムフィルタを提供することにある。
本発明者らは鋭意検討した結果、以下に示す手段により、上記課題を解決できることを見出し見いだし、本発明を完成するに至った。
(1)ハニカム構造を有する担体を備えたハニカムフィルタにおいて、前記担体表面に、平均粒子直径1.0〜50μmの脱臭剤と有機化合物系バインダーとを含む吸着層が形成され、前記担体のセル断面形状が、内角90〜120°の六角形であるハニカムフィルタ。
(2)前記吸着層に無機化合物が含有されている(1)に記載のハニカムフィルタ。
(3)前記担体は、アルミニウムの少なくともいずれか1つで形成されている(1)または(2)に記載のハニカムフィルタ。
本発明のハニカムフィルタは、圧力損失が低い上に、空気中の有害成分を除去でき、また脱臭剤の脱落防止性に優れる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明に係るハニカムフィルタは、ハニカム構造を有する担体を備えた前記担体表面に、平均粒子直径1.0〜50μmの脱臭剤と有機化合物系バインダーとを含む吸着層が形成され、
前記担体のセル断面形状が、内角90〜120°の六角形である。
本発明に係るハニカムフィルタで用いる担体(ハニカム担体)は特に限定しないが、電子機器内に設置される場合、安全性の観点から難燃、または、不燃性の担体が好ましく、また高強度、低圧力損失という特徴を有するハニカム担体が好ましい。よって、担体には、例えば、無機系繊維、セラミック、アルミ等を用いることができる。アルミ製の場合、アルミニウム又はアルミニウム合金を用いる。
本発明に係るハニカムフィルタのハニカム担体は、ハニカム構造を有し、そのセル数については、特に制限されないが、セル数は、50〜2000セル/inchを有するのが好ましい。
本発明に係るハニカム担体のセル断面形状は六角形であり、更にはその内角が90〜120°である。90°より小さいと、脱臭剤や有機バインダーが凝集し、流路が狭まるため、空気の通過速度が上がり、圧力損失の増大及びガスの除去効率が低下する。更に、脱臭剤や有機バインダーの凝集体は、振動や衝撃により脱落しやすいため、実使用環境においてコンタミの原因となり得る。120°より大きいと、外角部位に同様の現象が起こり、好ましくない。内角が90〜120°の範囲であれば、脱臭剤や有機バインダーからなる脱臭層はハニカム担体表面に均一に添着され、脱臭剤や有機バインダーの凝集は抑制される。そのため、圧力損失の増大やガスの除去効率の低下が小さいハニカムフィルタを得ることができる。
本発明に係るハニカムフィルタの吸着層に用いられる脱臭剤としては、活性炭やマンガン酸化物が挙げられる。その他の成分については特に限定しないが、銅、コバルト、チタン、アルカリ金属、アルカリ土類金属の酸化物や有機系脱臭剤を含有することが好ましい。これらを含有することにより、脱臭性能を向上させることができる。
脱臭剤として活性炭とマンガン酸化物との混合物を使用する場合、重量比率は、活性炭/マンガン酸化物=0.2〜5.0であることが好ましい。活性炭/マンガン酸化物の混合比率が0.2未満であれば、マンガン酸化物の混合比率が高いため、マンガン酸化物との反応により生成する副生成物の生成量が増加してしまう。また、活性炭/マンガン酸化物の混合比率が5.0を超えると、マンガン酸化物の混合比率が低いため、オゾン除去性能が大幅に低下してしまう。
活性炭種は、特に限定しない。例えば、黒鉛、鉱物系材料(褐炭、瀝青炭などの石炭系、石油または、石油ピッチなど)、植物系材料(木質、果実殻(ヤシ殻など)など)、高分子系材料(ポリアクリルニトリル、フェノール系材料、セルロース)などを原料とする活性炭が挙げられ、これらの原料を炭化、または不融化した後、賦活処理することによって得られる活性炭を使用することができる。
活性炭作製時の炭化方法、不融化方法、賦活方法については、特に限定されず、従来公知の加工方法を用いることができる。例えば、賦活は、炭化、または不融化処理を施した炭素原料を水や二酸化炭素などの賦活ガス中で、500〜1000℃程度で熱処理するガス賦活法や炭化、または不融化処理を施した炭素原料をリン酸、塩化亜鉛、水酸化カリウムなどの賦活剤と混合し、300〜800℃程度で熱処理する化学賦活法などを用いることができる。
活性炭のBET比表面積は、600〜2200m/gであることが好ましく、800〜2000m/gであることがより好ましい。活性炭のBET比表面積が600m/g未満であれば、吸着容量が小さく、結果として、十分な脱臭性能が発現できない。また、活性炭のBET比表面積が2200m/gを超えると、有害ガス成分や臭気成分の吸着性能が低下する。
活性炭の平均粒子直径は1.0〜50μmであることが好ましく、1.0〜30μmであることがより好ましい。平均粒子直径が1.0μm未満であれば、マンガン酸化物が粉塵として舞いやすく、取り扱い性が悪くなる。また、平均粒子直径が50μmを超えると、担体に強固に担持するのが困難となり、担体から活性炭が脱落しやすくなる。
マンガン酸化物のBET比表面積は、50〜400m/gが好ましく、100〜300m/gがより好ましい。マンガン酸化物のBET比表面積が50m/g未満であれば、十分なオゾン除去性能を発現することができない。また、マンガン酸化物のBET比表面積が400m/gを超えると、製造が非常に困難になるという不都合が生じる。
マンガン酸化物の製造方法は、特に限定しない。金属塩を含有する溶液に濃硝酸等を添加して、加温後、過マンガン酸カリウム水溶液やオゾンガス等を添加する方法、もしくは、金属塩を含有する溶液に酸素ガス、オゾン水、または過酸化水素水等の酸化剤を添加して、金属を高酸化状態にした後、アンモニア、炭酸アンモニウム等のアンモニウム塩等のアルカリを添加して沈殿を生成させた後、沈殿を濾別、乾燥させる方法、もしくは、金属塩を含有する溶液に酸素ガス、オゾン水、または過酸化水素水等の酸化剤を添加して、金属を高酸化状態にした後、スクロース、グルコース、ポリビニルアルコール等の有機還元剤を添加して、生成したゲルを濾別、乾燥させる方法、もしくはマンガン塩を含有する溶液にアンモニア、炭酸アンモニウム等のアルカリを添加して沈殿を生成させた後、沈殿を濾別、乾燥、焼成して製造する方法等を用いることができる。使用する金属塩に関しては、特に定めないが、水酸化物、塩化物、硝酸塩、硫酸塩等の一般的な塩を使用することができる。溶解度の面から、硝酸塩、硫酸塩が好ましい。また、溶液の溶媒の種類に関しては、特に定めないが、一般的な有機溶剤、水等を使用することができる。環境への負荷を考慮すると、水が好ましい。乾燥、焼成温度に関しては、500℃以下であることが好ましい。500℃を超えると、マンガン酸化物の結晶化が進行し、結果として、十分な脱臭性能が発現できない。
マンガン酸化物の平均粒子直径は1.0〜50μmであることが好ましく、1.0〜30μmであることがより好ましい。平均粒子直径が1.0μm未満であれば、マンガン酸化物が粉塵として舞いやすく、取り扱い性が悪くなる。また、平均粒子直径が50μmを超えると、担体に強固に担持するのが困難となり、担体からマンガン酸化物が脱落しやすくなる。
本発明に係るハニカムフィルタの吸着層に含まれる有機化合物系バインダー成分については、特に限定されず、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、デキストリン等を用いることができる。
有機化合物系バインダー成分の量は、吸着層中の固形分に対する重量比率が0.5〜10重量%であることが好ましく、0.5〜5.0重量%であることがより好ましい。有機化合物系バインダーの量が10重量%を超えると脱臭剤がバインダーにより被覆され、除去性能が低下してしまう。また、有機化合物系バインダーの量が0.5重量%未満であると、担体表面に十分に脱臭剤を担持することができない。
本発明に係るハニカムフィルタの吸着層には、無機化合物が含有されていてもよい、無機化合物については、特に限定されず、ベントナイト、モンモリロナイト、セピオライト、シリカゾル等を用いることができる。
無機化合物の量については、吸着層中の固形分に対する重量比率が0.5〜30重量%であることが好ましい。無機化合物の量が30重量%を超えると吸着層に十分な空隙ができないため、脱臭性能を高く保持することができない。また、無機化合物の量が0.5重量%未満であると、有機バインダー成分を保護することができないため、オゾンガスにより有機バインダー成分が劣化し、脱臭剤の脱落が起こる。
吸着層に含有される活性炭、マンガン酸化物、有機化合物系バインダー、および無機化合物成分の量は、全体で40〜220g/Lが好ましく、50〜200g/Lがより好ましい。添着量が220g/Lを越えると、ハニカム担体のセルの目詰まり等が起こり、フィルタの圧力損失が高くなる等の問題がある。また、添着量が40g/L未満であると、脱臭性能が不十分となる。
本発明に係るハニカムフィルタの製造方法については特に定めない。ハニカム担体を、吸着層の成分を含む水性スラリーと接触させた後に乾燥するといった一般的な方法を用いることができる。前記水性スラリーの固形分比率は、10〜50%が好ましく、25〜50%がより好ましい。固形分比率が10%未満であると担体表面に脱臭剤が十分に担持されなくなる。また、固形分比率が50%を越えると増粘して水性スラリーの流動性が低下して含浸できなくなる。乾燥する際の温度は、通常60〜200℃が好ましく、100〜150℃がより好ましい。乾燥温度が200℃を越えると、有機化合物系バインダーが劣化する。また、乾燥温度が60℃未満であると、乾燥時間が長くなるため、コストが高くなる。
本発明に係るハニカムフィルタは、コピー機、プリンター、多機能OA機、コンピューター、プロジェクター、POD印刷機等の電気機器の排出ガス中に含まれる有害ガスや臭気成分を除去するための脱臭浄化フィルタ等に使用できる。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。後段の実施例および比較例に示す特性は以下の方法で測定した。なお、本発明は実施例に記載されたものに限定されない。
(圧力損失)
ハニカムフィルタをダクト内に設置し、空気濾過速度が1.0m/sになるよう大気を通気させ、ハニカムフィルタの上流および下流の静圧差を差圧計にて読み取り、圧力損失(Pa)を測定した。
(オゾン除去性能)
ハニカムフィルタをガラスカラム内にセットし、オゾン4.0ppmを含む温度25℃、相対湿度50%の空気を流速1.0m/sで流通した。ガラスカラム内の温度は25℃一定とした。ガラスカラムの入口、出口濃度をオゾン測定装置(ダイレック社製、MODEL1200)にて測定し、ガラスカラムの入口、出口の濃度変化からオゾン除去率[%]を算出した。
(脱落量)
ハニカムフィルタを15cmの高さから自然落下させ、脱落した粉体の重量をハニカムフィルタの体積で割り返した値を脱落量[mg/cc]とした。
〔実施例1〕
ヤシ殻活性炭(BET比表面積:1800m/g、粒径:13μm)120g、二酸化マンガン400g(BET比表面積:200m/g)、ポリビニルピロリドン23g、セピオライト40gを910gのイオン交換水中に添加し、終夜撹拌し、十分に分散させることにより、スラリーを調整した。引き続いて、厚さ0.015mmのアルミ箔を基材としたハニカム(内角100°、1200セル/inch、高さ10mm)を前記スラリーに浸漬し、スラリーがハニカム内部に十分に浸透したことを確認してから、ハニカムを引き上げた。エアーブローでハニカムから余分なスラリーを吹き落とした後、乾燥機内(120℃)で3時間乾燥させることで触媒脱臭ハニカムフィルタを得た。得られたハニカムフィルタの総添着量は50g/Lであった。性能結果を表1に示す。
〔実施例2〕
ヤシ殻活性炭(BET比表面積:1800m/g、粒径:13μm)120g、二酸化マンガン400g(BET比表面積:200m/g)、ポリビニルピロリドン23g、セピオライト40gを910gのイオン交換水中に添加し、終夜撹拌し、十分に分散させることにより、スラリーを調整した。引き続いて、厚さ0.015mmのアルミ箔を基材としたハニカム(内角100°、1200セル/inch、高さ10mm)を前記スラリーに浸漬し、スラリーがハニカム内部に十分に浸透したことを確認してから、ハニカムを引き上げた。エアーブローでハニカムから余分なスラリーを吹き落とした後、乾燥機内(120℃)で3時間乾燥させることで触媒脱臭ハニカムフィルタを得た。得られたハニカムフィルタの総添着量は100g/Lであった。性能結果を表1に示す。
〔実施例3〕
ヤシ殻活性炭(BET比表面積:1800m/g、粒径:13μm)120g、二酸化マンガン400g(BET比表面積:200m/g)、ポリビニルピロリドン23g、セピオライト40gを910gのイオン交換水中に添加し、終夜撹拌し、十分に分散させることにより、スラリーを調整した。引き続いて、厚さ0.015mmのアルミ箔を基材としたハニカム(内角100°、1200セル/inch、高さ10mm)を前記スラリーに浸漬し、スラリーがハニカム内部に十分に浸透したことを確認してから、ハニカムを引き上げた。エアーブローでハニカムから余分なスラリーを吹き落とした後、乾燥機内(120℃)で3時間乾燥させることで触媒脱臭ハニカムフィルタを得た。得られたハニカムフィルタの総添着量は150g/Lであった。性能結果を表1に示す。
〔実施例4〕
ヤシ殻活性炭(BET比表面積:1800m/g、粒径:13μm)120g、二酸化マンガン400g(BET比表面積:200m/g)、ポリビニルピロリドン23g、セピオライト40gを910gのイオン交換水中に添加し、終夜撹拌し、十分に分散させることにより、スラリーを調整した。引き続いて、厚さ0.015mmのアルミ箔を基材としたハニカム(内角100°、1400セル/inch、高さ10mm)を前記スラリーに浸漬し、スラリーがハニカム内部に十分に浸透したことを確認してから、ハニカムを引き上げた。エアーブローでハニカムから余分なスラリーを吹き落とした後、乾燥機内(120℃)で3時間乾燥させることで触媒脱臭ハニカムフィルタを得た。得られたハニカムフィルタの総添着量は100g/Lであった。性能結果を表1に示す。
〔実施例5〕
ヤシ殻活性炭(BET比表面積:1800m/g、粒径:13μm)120g、二酸化マンガン400g(BET比表面積:200m/g)、ポリビニルピロリドン23g、セピオライト40gを910gのイオン交換水中に添加し、終夜撹拌し、十分に分散させることにより、スラリーを調整した。引き続いて、厚さ0.015mmのアルミ箔を基材としたハニカム(内角100°、1800セル/inch、高さ10mm)を前記スラリーに浸漬し、スラリーがハニカム内部に十分に浸透したことを確認してから、ハニカムを引き上げた。エアーブローでハニカムから余分なスラリーを吹き落とした後、乾燥機内(120℃)で3時間乾燥させることで触媒脱臭ハニカムフィルタを得た。得られたハニカムフィルタの総添着量は100g/Lであった。性能結果を表1に示す。
〔比較例1〕
ヤシ殻活性炭(BET比表面積:1800m/g、粒径:13μm)120g、二酸化マンガン400g(BET比表面積:200m/g)、ポリビニルピロリドン23g、セピオライト40gを910gのイオン交換水中に添加し、終夜撹拌し、十分に分散させることにより、スラリーを調整した。引き続いて、厚さ0.015mmのアルミ箔を基材としたハニカム(内角80°、1200セル/inch、高さ10mm)を前記スラリーに浸漬し、スラリーがハニカム内部に十分に浸透したことを確認してから、ハニカムを引き上げた。エアーブローでハニカムから余分なスラリーを吹き落とした後、乾燥機内(120℃)で3時間乾燥させることで触媒脱臭ハニカムフィルタを得た。得られたハニカムフィルタの総添着量は50g/Lであった。性能結果を表1に示す。
〔比較例2〕
ヤシ殻活性炭(BET比表面積:1800m/g、粒径:13μm)120g、二酸化マンガン400g(BET比表面積:200m/g)、ポリビニルピロリドン23g、セピオライト40gを910gのイオン交換水中に添加し、終夜撹拌し、十分に分散させることにより、スラリーを調整した。引き続いて、厚さ0.015mmのアルミ箔を基材としたハニカム(内角80°、1200セル/inch、高さ10mm)を前記スラリーに浸漬し、スラリーがハニカム内部に十分に浸透したことを確認してから、ハニカムを引き上げた。エアーブローでハニカムから余分なスラリーを吹き落とした後、乾燥機内(120℃)で3時間乾燥させることで触媒脱臭ハニカムフィルタを得た。得られたハニカムフィルタの総添着量は100g/Lであった。性能結果を表1に示す。
〔比較例3〕
ヤシ殻活性炭(BET比表面積:1800m/g、粒径:13μm)120g、二酸化マンガン400g(BET比表面積:200m/g)、ポリビニルピロリドン23g、セピオライト40gを910gのイオン交換水中に添加し、終夜撹拌し、十分に分散させることにより、スラリーを調整した。引き続いて、厚さ0.015mmのアルミ箔を基材としたハニカム(内角80°、1200セル/inch、高さ10mm)を前記スラリーに浸漬し、スラリーがハニカム内部に十分に浸透したことを確認してから、ハニカムを引き上げた。エアーブローでハニカムから余分なスラリーを吹き落とした後、乾燥機内(120℃)で3時間乾燥させることで触媒脱臭ハニカムフィルタを得た。得られたハニカムフィルタの総添着量は150g/Lであった。性能結果を表1に示す。
〔比較例4〕
ヤシ殻活性炭(BET比表面積:1800m/g、粒径:13μm)120g、二酸化マンガン400g(BET比表面積:200m/g)、ポリビニルピロリドン23g、セピオライト40gを910gのイオン交換水中に添加し、終夜撹拌し、十分に分散させることにより、スラリーを調整した。引き続いて、厚さ0.015mmのアルミ箔を基材としたハニカム(内角130°、1200セル/inch、高さ10mm)を前記スラリーに浸漬し、スラリーがハニカム内部に十分に浸透したことを確認してから、ハニカムを引き上げた。エアーブローでハニカムから余分なスラリーを吹き落とした後、乾燥機内(120℃)で3時間乾燥させることで触媒脱臭ハニカムフィルタを得た。得られたハニカムフィルタの総添着量は150g/Lであった。性能結果を表1に示す。
表1から分かるように、実施例は、比較例に比べて、圧力損失が低い上に、空気中の有害成分を除去でき、また脱臭剤の脱落防止性に優れる。
本発明のハニカムフィルタは、圧力損失、脱臭性能、脱落防止性に優れており、産業上の有用性は高い。そこで、例えば、自動車、空気清浄機やエアコン、コピー機、プリンター、多機能OA機器やトイレ脱臭機など幅広い分野で用いることができ、産業界に大きく寄与することが可能である。

Claims (3)

  1. ハニカム構造を有する担体を備えたハニカムフィルタにおいて、
    前記担体表面に、平均粒子直径1.0〜50μmの脱臭剤と有機化合物系バインダーとを含む吸着層が形成され、
    前記担体のセル断面形状が、内角90〜120°の六角形であることを特徴とするハニカムフィルタ。
  2. 前記吸着層に無機化合物が含有されていることを特徴とする請求項1に記載のハニカムフィルタ。
  3. 前記担体は、アルミニウムの少なくともいずれか1つで形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のハニカムフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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