JP2021012457A - 端末装置および薬局推薦方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】患者の利便性をより向上させることができる端末装置および薬局推薦方法を提供すること。【解決手段】端末装置100は、表示部2、記憶部3、制御部7を有する。まず、制御部7は、記憶部3から読み出した、処方された薬剤に関する処方情報に基づいて、適応症名を推定する。次に、制御部7は、記憶部3から読み出した、薬剤師毎に勤務先の調剤薬局の名称および保有する資格を示す薬剤師情報に基づいて、適応症名に関する資格を保有する薬剤師が勤務している調剤薬局を、ユーザに推薦すべき第1の調剤薬局に決定する。次に、制御部7は、記憶部3から読み出した、調剤薬局毎に名称、住所、および連絡先を示す薬局情報に基づいて、第1の調剤薬局の名称、住所、および連絡先を表示部2に表示させる。【選択図】図1
Description
本発明は、端末装置および薬局推薦方法に関する。
従来、病院等で処方された薬剤を受け取りたい患者に対して調剤薬局を推薦するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来のシステムでは、推薦された調剤薬局が患者の要望等に沿わない場合があり、患者の利便性の点で改善の余地があった。
本発明の目的は、患者の利便性をより向上させることができる端末装置および薬局推薦方法を提供することである。
本開示の一態様に係る端末装置は、処方された薬剤に関する処方情報と、調剤薬局毎に名称、住所、および連絡先を示す薬局情報と、薬剤師毎に勤務先の調剤薬局の名称および保有する資格を示す薬剤師情報とを記憶する記憶部と、所定の情報を表示する表示部と、前記記憶部から読み出した情報を用いて処理を行い、前記処理の結果に基づいて前記表示部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記処方情報に基づいて適応症名を推定し、前記薬剤師情報に基づいて、前記適応症名に関する資格を保有する薬剤師が勤務している調剤薬局を、ユーザに推薦すべき第1の調剤薬局に決定し、前記薬局情報に基づいて、前記第1の調剤薬局の名称、住所、および連絡先を前記表示部に表示させる。
本開示の一態様に係る薬局推薦方法は、記憶部から読み出した情報を用いて処理を行い、前記処理の結果に基づいて表示部を制御する端末装置が行う薬局推薦方法であって、前記記憶部から読み出した、処方された薬剤に関する処方情報に基づいて、適応症名を推定し、前記記憶部から読み出した、薬剤師毎に勤務先の調剤薬局の名称および保有する資格を示す薬剤師情報に基づいて、前記適応症名に関する資格を保有する薬剤師が勤務している調剤薬局を、ユーザに推薦すべき第1の調剤薬局に決定し、前記記憶部から読み出した、調剤薬局毎に名称、住所、および連絡先を示す薬局情報に基づいて、前記第1の調剤薬局の名称、住所、および連絡先を前記表示部に表示させる。
本発明によれば、患者の利便性をより向上させることができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は一例であり、本開示はこの実施の形態により限定されるものではない。
<端末装置100の構成>
まず、本開示の実施の形態に係る端末装置100の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態の端末装置100の構成の一例を示すブロック図である。
まず、本開示の実施の形態に係る端末装置100の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態の端末装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示す端末装置100は、調剤薬局を検索したいユーザ(例えば、病院で処方された薬剤を受け取りたい患者)によって使用される装置である。端末装置100としては、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等が挙げられる。
図1に示すように、端末装置100は、操作部1、表示部2、記憶部3、通信部4、処方情報取得部5、位置情報取得部6、および制御部7を有する。
操作部1は、ユーザにより行われる種々の操作(詳細は後述)を受け付けるデバイスである。操作部1としては、例えば、タッチパネル、キーボード、またはマウス等が挙げられる。
表示部2は、種々の情報(詳細は後述)を表示するデバイスである。表示部2としては、例えば、タッチパネル、またはディスプレイ等が挙げられる。
記憶部3は、種々の情報(詳細は後述)を記憶するデバイスである。記憶部3としては、例えば、メモリ、またはハードディスク装置等が挙げられる。
通信部4は、サーバ装置20との間で種々の情報(詳細は後述)の送受信を行うデバイスである。サーバ装置20については、後述する。
処方情報取得部5は、処方箋10に付された2次元コード10aから処方情報を電子的に取得するデバイスである。処方情報取得部5としては、例えば、2次元コードリーダ、またはカメラ等が挙げられる。
処方情報は、処方された薬剤(以下、処方薬という)に関する情報である。例えば、処方情報には、患者の氏名、処方が行われた日付、処方箋を発行した機関の名称、処方薬の名称、添付文書等の情報が含まれる。なお、処方情報に含まれる情報は、ここでの例示に限定されない。
位置情報取得部6は、端末装置100の現在位置を示す情報(以下、現在位置情報という)を取得するデバイスである。位置情報取得部6としては、例えば、図示しないGPS(Global Positioning System)衛星から受信した電波に基づいて現在位置を算出するGPS受信機等が挙げられる。
なお、本実施の形態では、現在位置情報を用いる場合を例に挙げて説明するが、現在位置情報の代わりに、ユーザの操作によって予め設定された位置の情報(例えば、自宅または職場の位置を示す情報)が用いられてもよい。その場合、端末装置100は、位置情報取得部6を備えなくてもよい。
制御部7は、操作部1が受け付けた操作の内容に応じて、表示部2、記憶部3、通信部4、処方情報取得部5、または位置情報取得部6を制御するデバイスである。制御部7が行う種々の制御については後述する。
なお、図示は省略しているが、制御部7は、ハードウェアとして、例えば、CPU(Central Processing Unit)、コンピュータプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有する。本実施の形態で説明する端末装置100の各機能は、CPUがROMから読み出したコンピュータプログラムを実行することにより実現される。このコンピュータプログラムは、所定の記録媒体への記録、または、所定のサーバ装置からの配信等により、端末装置100のユーザに提供されてもよい。
<サーバ装置20の構成>
図1に示すサーバ装置20は、所定のネットワーク(例えば、インターネット等)に配置される情報処理装置である。
図1に示すサーバ装置20は、所定のネットワーク(例えば、インターネット等)に配置される情報処理装置である。
図1では図示を省略しているが、サーバ装置20は、端末装置100と通信を行う通信部と、種々の情報を記憶する記憶部と、それらを制御する制御部とを有する。
サーバ装置20の記憶部に記憶される情報は、予め登録された薬局情報および薬剤師情報である。
薬局情報は、複数の調剤薬局それぞれに関する情報である。例えば、薬局情報には、調剤薬局毎に、調剤薬局の名称、住所、および連絡先(例えば、電話番号、メールアドレス等)等の情報が含まれる。
薬剤師情報は、複数の薬剤師それぞれに関する情報である。例えば、薬剤師情報には、薬剤師毎に、薬剤師の名称(氏名)、勤務先の調剤薬局の名称、保有している認定資格または専門資格の名称等の情報が含まれる。
本実施の形態では、認定資格または専門資格を有する薬剤師をまとめて「認定・専門薬剤師」という。認定・専門薬剤師は、各専門領域の医学や薬学の知識、医療や薬物治療に関する高度な知識および技能を有する薬剤師である。認定・専門薬剤師の例としては、例えば、日病薬病院薬学認定薬剤師、薬物療法専門薬剤師、がん専門薬剤師、抗酸菌症エキスパート、腎臓病薬物療法専門薬剤師、糖尿病療養指導士等が挙げられる。
なお、薬局情報および薬剤師情報に含まれる情報は、上述した例示に限定されない。また、本実施の形態では、薬局情報と薬剤師情報とが別々に記憶されている場合を例に挙げて説明するが、例えば、薬剤師情報は薬局情報に含まれてもよい。
サーバ装置20は、端末装置100からの要求に応じて、薬局情報および薬剤師情報を端末装置100へ送信する。
<端末装置100の動作>
次に、端末装置100の動作(具体的には、ユーザに対して調剤薬局を推薦する動作)について、図2を用いて説明する。図2は、端末装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
次に、端末装置100の動作(具体的には、ユーザに対して調剤薬局を推薦する動作)について、図2を用いて説明する。図2は、端末装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ユーザは、操作部1において、処方箋10に付された2次元コード10a(図1参照)の読み取りを指示する操作を行う。この操作を受け付けた制御部7は、処方情報取得部5に2次元コード10aの読み取りを実行させる。これにより、処方情報取得部5は、2次元コード10aから処方情報を取得する(ステップS1)。制御部7は、処方情報取得部5から処方情報を受け取り、その処方情報を記憶部3に格納する。
ここでは例として、処方情報に含まれる処方薬の名称が「アマリール」であり、処方情報に含まれる添付文書の効能効果が「2型糖尿病(2型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。))」であるとする。
次に、制御部7は、問い合わせ画面を表示するように表示部2を制御する。これにより、表示部2は、問い合わせ画面を表示する(ステップS2)。
問い合わせ画面とは、ユーザに対して、処方薬に詳しい薬剤師(換言すれば、認定・専門薬剤師)が勤務している調剤薬局の表示を希望するか否かを問い合わせる画面である。
ここで、図3を用いて、問い合わせ画面の一例について説明する。図3は、問い合わせ画面の表示例を示す図である。
図3に示すように、問い合わせ画面では、ユーザに対して、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の情報の表示を希望するか否かを問い合わせる旨のメッセージが表示される。
また、そのメッセージの下方には、ユーザが問い合わせに対する回答を選択するボタンが表示される。ユーザは、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の表示を希望する場合、「はい」と表示されたボタンを指定する操作(例えば、「はい」のボタンをタッチする操作)を行う。一方、ユーザは、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の表示を希望しない場合、「いいえ」と表示されたボタンを指定する操作(例えば、「いいえ」のボタンをタッチする操作)を行う。
以上、問い合わせ画面の一例について説明した。以下、図2の説明に戻る。
次に、制御部7は、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の表示を希望する操作が行われたか否かを判定する(ステップS3)。
例えば図3に示した「いいえ」のボタンをタッチする操作が行われた場合(ステップS3:NO)、フローは、ステップS4へ進む。一方、例えば図3に示した「はい」のボタンをタッチする操作が行われた場合(ステップS3:YES)、フローは、ステップS7へ進む。
以下、フローがステップS4へ進んだ場合について説明する。
この場合、制御部7は、位置情報取得部6に現在位置情報の取得を実行させる。これにより、位置情報取得部6は、現在位置情報を取得する(ステップS4)。制御部7は、位置情報取得部6から現在位置情報を受け取り、その現在位置情報を記憶部3に格納する。
次に、制御部7は、サーバ装置20から薬局情報を取得する(ステップS5)。
具体的には、まず、制御部7は、薬局情報を要求する旨を示す要求情報をサーバ装置20へ送信するように通信部4を制御する。これにより、通信部4は、要求情報をサーバ装置20へ送信する。サーバ装置20は、その要求情報を受信すると、薬局情報を端末装置100へ送信する。そして、制御部7は、通信部4がサーバ装置20から受信した薬局情報を通信部4から受け取り、その薬局情報を記憶部3に格納する。
次に、制御部7は、端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局の情報を表示するように表示部2を制御する。これにより、表示部2は、端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局の情報を表示する(ステップS6)。
具体的には、まず、制御部7は、記憶部4から現在位置情報および薬局情報を読み出す。次に、制御部7は、現在位置情報と、薬局情報に含まれる調剤薬局の住所の情報とに基づいて、端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局を決定する。次に、制御部7は、決定された調剤薬局の名称、住所、連絡先を示す情報を薬局情報から抽出し、抽出した情報を表示部2に表示させる。なお、「端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局」は、「ユーザに推薦すべき第2の調剤薬局」の一例に相当する。
ここで、図4を用いて、ステップS6における表示例について説明する。図4は、端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局の情報の表示例を示す図である。
図4に示すように、表示部2には、例えば、端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局の名称、電話番号、および住所が表示される。なお、図4では、電話番号のみが表示される場合を例示したが、例えば、電話番号とともにメールアドレスが表示されてもよい。
なお、図4では、端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局が1つである場合の表示例を図示したが、端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局が複数決定された場合、それら調剤薬局の情報が表示されてもよい。
以上、端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局の情報の表示例について説明した。以下、図2の説明に戻る。
次に、フローがステップS7へ進んだ場合について説明する。
この場合、制御部7は、サーバ装置20から薬局情報および薬剤師情報を取得する(ステップS7)。
具体的には、まず、制御部7は、薬局情報および薬剤師情報を要求する旨を示す要求情報をサーバ装置20へ送信するように通信部4を制御する。これにより、通信部4は、要求情報をサーバ装置20へ送信する。サーバ装置20は、その要求情報を受信すると、薬局情報および薬剤師情報を端末装置100へ送信する。そして、制御部7は、通信部4がサーバ装置20から受信した薬局情報および薬剤師情報を通信部4から受け取り、薬局情報および薬剤師情報を記憶部3に格納する。
次に、制御部7は、処方情報に基づいて適応症名を推定する(ステップS8)。
具体的には、まず、制御部7は、記憶部3から処方情報および推定用情報を読み出す。推定用情報とは、複数種類の適応症名(適応病名と言ってもよい)それぞれを示す文字列が定義された情報である。例えば、推定用情報には、適応症名毎に、適応症名を示す文字列のテキストデータまたは適応症名に類似する文字列のテキストデータが複数登録されている。なお、この推定用情報は、予め記憶部3に記憶されているものでもよいし、サーバ装置20から薬局情報および薬剤師情報とともに取得されて記憶部3に格納されたものでもよい。
そして、制御部7は、処方情報に含まれる添付文書の効能効果を示すテキストデータと、推定用情報に登録されている各テキストデータとを比較し、一致するテキストデータを検索する。例えば、上述したように、効能効果を示すテキストデータが「2型糖尿病(2型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。))」であり、推定用情報において「糖尿病」というテキストデータが登録されている場合、制御部7は、適応症名が「糖尿病」であると推定する。
なお、ここでは、添付文書における効能効果のデータが用いられる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、例えば、添付文書における効能効果以外のデータが用いられてもよいし、処方情報に含まれる添付文書以外のデータが用いられてもよい。また、データの形式は、テキストデータに限定されず、他の形式であってもよい。
次に、制御部7は、推定された適応症名および薬剤師情報に基づいて、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局を決定する(ステップS9)。
具体的には、制御部7は、薬剤師情報に示される調剤薬局の中から、推定された適応症名に関する資格を有する薬剤師が勤務している調剤薬局を、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局(換言すれば、処方薬に関する認定・専門薬剤師がいる調剤薬局)に決定する。例えば、上述したように、推定された適応症名が「糖尿病」である場合、その文字列が含まれる資格(例えば、糖尿病療養指導士)を有する薬剤師の勤務先の調剤薬局が、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局に決定される。なお、「処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局」は、「ユーザに推薦すべき第1の調剤薬局」の一例に相当する。
次に、制御部7は、決定された調剤薬局の情報を表示するように表示部2を制御する。これにより、表示部2は、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の情報を表示する(ステップS10)。
具体的には、制御部7は、決定された調剤薬局の名称、住所、連絡先を示す情報を薬局情報から抽出し、抽出した情報を表示部2に表示させる。
ここで、図5を用いて、ステップS10における表示例について説明する。図5は、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の情報の表示例を示す図である。
図5に示すように、表示部2には、例えば、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の名称、電話番号、および住所が表示される。なお、図5では、連絡先として電話番号のみが表示される場合を例示したが、例えば、電話番号とともにメールアドレスが表示されてもよい。
なお、図5では、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局が1つである場合の表示例を図示したが、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局が複数決定された場合、それら調剤薬局の情報が表示されてもよい。
以上、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の情報の表示例について説明した。また、端末装置100の動作について説明した。
以上説明したように、本実施の形態の端末装置100によれば、処方薬に詳しい認定・専門薬剤師が勤務している調剤薬局を患者に推薦することができる。したがって、患者の利便性をより向上させることができる。
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下、変形例について説明する。
<変形例1>
実施の形態では、処方箋10に付された2次元コード10aから処方情報が取得される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。
実施の形態では、処方箋10に付された2次元コード10aから処方情報が取得される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。
例えば、処方情報は、図1に示したサーバ装置20(これとは別のサーバ装置でもよい)から端末装置100へ配信され、記憶部3に格納されてもよい。その場合、制御部7は、操作部1がユーザによる調剤薬局の表示を指示する操作を受け付けた場合に記憶部3から処方情報を読み出し、その後、上述した図2のステップS2以降の制御処理を行う。
本変形例によれば、処方情報取得部5を用いた2次元コード10aの読み取り操作を省略することができるので、さらに利便性を向上させることができる。
<変形例2>
実施の形態において、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局は、さらに現在位置情報に基づいて、決定されてもよい。
実施の形態において、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局は、さらに現在位置情報に基づいて、決定されてもよい。
例えば、まず、制御部7は、薬剤師情報に示される調剤薬局の中から、推定された適応症名に関する資格を有する薬剤師が勤務している複数の調剤薬局を、推薦候補の調剤薬局(以下、推薦候補薬局という)に決定する。次に、制御部7は、薬局情報に示される住所と、現在位置情報とに基づいて、推薦候補薬局のうち現在位置情報に示される位置に最も近い調剤薬局を、表示部2に情報を表示させる調剤薬局に決定する。なお、ここで決定された調剤薬局は、「ユーザに推薦すべき第1の調剤薬局」の一例に相当する。
本変形例によれば、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局のうちユーザの現在位置に最も近い調剤薬局が表示されるので、さらに利便性を向上させることができる。
なお、本変形例では、現在位置情報を用いる場合を例に挙げて説明したが、現在位置情報の代わりに、ユーザの操作によって予め設定された位置情報(例えば、自宅または職場の位置を示す情報)が用いられてもよい。その場合、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局のうちユーザが希望する位置に最も近い調剤薬局が表示される。
<変形例3>
実施の形態において、例えば、処方情報(例えば、添付文書の効能効果のデータ)から適応症名を推定できない場合、推定された適応症を専門とする資格自体が存在しない場合、または、その資格を保有している認定・専門薬剤師が存在しない場合がありうる。このような場合、制御部7は、薬剤師情報に基づいて、多領域の認定・専門薬剤師(例えば、日病薬病院薬学認定薬剤師、薬物療法専門薬剤師等)が勤務している調剤薬局を、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局に決定してもよい。そして、制御部7は、薬局情報に基づいて、その調剤薬局の名称、住所、連絡先の情報を表示するように表示部2を制御してもよい。
実施の形態において、例えば、処方情報(例えば、添付文書の効能効果のデータ)から適応症名を推定できない場合、推定された適応症を専門とする資格自体が存在しない場合、または、その資格を保有している認定・専門薬剤師が存在しない場合がありうる。このような場合、制御部7は、薬剤師情報に基づいて、多領域の認定・専門薬剤師(例えば、日病薬病院薬学認定薬剤師、薬物療法専門薬剤師等)が勤務している調剤薬局を、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局に決定してもよい。そして、制御部7は、薬局情報に基づいて、その調剤薬局の名称、住所、連絡先の情報を表示するように表示部2を制御してもよい。
本変形例によれば、表示される調剤薬局の幅が広がるため、さらに利便性を向上させることができる。
<変形例4>
実施の形態では、図3に示した問い合わせ画面を表示し、ユーザに処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の表示を希望するか否かを問い合わせる場合を例に挙げて説明したが、この問い合わせを行うことなく、推薦する調剤薬局の情報を表示させてもよい。
実施の形態では、図3に示した問い合わせ画面を表示し、ユーザに処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の表示を希望するか否かを問い合わせる場合を例に挙げて説明したが、この問い合わせを行うことなく、推薦する調剤薬局の情報を表示させてもよい。
この場合の具体例について、図6、図7を用いて以下に説明する。図6は、本変形例に係る端末装置100の動作を示すフローチャートである。図7は、本変形例に係る調剤薬局の情報の表示例を示す図である。
まず、ユーザは、操作部1において、処方箋10に付された2次元コード10a(図1参照)の読み取りを指示する操作を行う。この操作を受け付けた制御部7は、処方情報取得部5に2次元コード10aの読み取りを実行させる。これにより、処方情報取得部5は、2次元コード10aから処方情報を取得する(ステップS11)。制御部7は、処方情報取得部5から処方情報を受け取り、その処方情報を記憶部3に格納する。
ここでは例として、処方情報に含まれる処方薬の名称が「アマリール」であり、処方情報に含まれる添付文書の効能効果が「2型糖尿病(2型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。))」であるとする。
次に、制御部7は、位置情報取得部6に現在位置情報の取得を実行させる。これにより、位置情報取得部6は、現在位置情報を取得する(ステップS12)。制御部7は、位置情報取得部6から現在位置情報を受け取り、その現在位置情報を記憶部3に格納する。
次に、制御部7は、サーバ装置20から薬局情報および薬剤師情報を取得する(ステップS13)。
具体的には、まず、制御部7は、薬局情報および薬剤師情報を要求する旨を示す要求情報をサーバ装置20へ送信するように通信部4を制御する。これにより、通信部4は、要求情報をサーバ装置20へ送信する。サーバ装置20は、その要求情報を受信すると、薬局情報および薬剤師情報を端末装置100へ送信する。そして、制御部7は、通信部4がサーバ装置20から受信した薬局情報および薬剤師情報を通信部4から受け取り、その薬局情報および薬剤師情報を記憶部3に格納する。
次に、制御部7は、現在位置情報および薬局情報に基づいて、端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局を決定する(ステップS14)。
具体的には、まず、制御部7は、記憶部3から現在位置情報および薬局情報を読み出す。次に、制御部7は、現在位置情報と、薬局情報に含まれる調剤薬局の住所の情報とに基づいて、端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局を決定する。次に、制御部7は、決定された調剤薬局の名称、住所、連絡先を示す情報を薬局情報から抽出し、抽出した情報を記憶部3に格納する。
次に、制御部7は、処方情報に基づいて適応症名を推定する(ステップS15)。
具体的には、まず、制御部7は、記憶部3から処方情報および推定用情報を読み出す。推定用情報は、実施の形態で説明したとおりであるので、ここでの説明は省略する。次に、制御部7は、処方情報に含まれる添付文書の効能効果を示すテキストデータと、推定用情報に登録されている各テキストデータとを比較し、一致するテキストデータを検索する。例えば、上述したように、効能効果を示すテキストデータが「2型糖尿病(2型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。))」であり、推定用情報において「糖尿病」というテキストデータが登録されている場合、制御部7は、適応症名が「糖尿病」であると推定する。
次に、制御部7は、推定された適応症名および薬剤師情報に基づいて、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局を決定する(ステップS16)。
具体的には、制御部7は、薬剤師情報に示される調剤薬局の中から、推定された適応症名に関する資格を有する薬剤師が勤務している調剤薬局を、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局(換言すれば、処方薬に関する認定・専門薬剤師がいる調剤薬局)に決定する。例えば、上述したように、推定された適応症名が「糖尿病」である場合、その文字列が含まれる資格(例えば、糖尿病療養指導士)を有する薬剤師の勤務先の調剤薬局が、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局に決定される。次に、制御部7は、決定された調剤薬局の名称、住所、連絡先を示す情報を薬局情報から抽出し、抽出した情報を記憶部3に格納する。
次に、制御部7は、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局および端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局それぞれの情報を表示するように表示部2を制御する。これにより、表示部2は、それぞれの調剤薬局の情報を表示する(ステップS17)。
具体的には、制御部7は、記憶部3から、ステップS14、S16において決定された各調剤薬局の名称、住所、連絡先を示す情報を読み出し、それらの情報を表示部2に同時に表示させる。
ここで、図7を用いて、ステップS17における表示例について説明する。図7に示すように、表示部2には、例えば、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の名称、電話番号、および住所が表示されるともに、端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局の名称、電話番号、および住所が表示される。なお、図7では、連絡先として電話番号のみが表示される場合を例示したが、例えば、電話番号とともにメールアドレスが表示されてもよい。
本変形例によれば、ユーザが処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の表示を希望するか否かを指定する操作を省略することができ、さらに利便性を向上させることができる。
なお、本変形例では、1つの画面において2つの調剤薬局の情報が同時に表示される場合を例に挙げて説明したが、2つの調剤薬局の情報は、別々の画面に表示されてもよい。例えば、端末装置100の現在位置に最も近い調剤薬局の情報が表示された後で、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の情報が表示されてもよい。
また、本変形例では、現在位置情報を用いる場合を例に挙げて説明したが、変形例2で説明したように、現在位置情報の代わりに、ユーザによって予め設定された位置情報を用いてもよい。
<変形例5>
実施の形態において、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の情報が表示される画面(例えば、図5参照)において、その調剤薬局に対して調剤を依頼する操作を受け付けるボタン(以下、依頼受付ボタンという)を表示してもよい。
実施の形態において、処方薬に詳しい薬剤師がいる調剤薬局の情報が表示される画面(例えば、図5参照)において、その調剤薬局に対して調剤を依頼する操作を受け付けるボタン(以下、依頼受付ボタンという)を表示してもよい。
ユーザが依頼受付ボタンをタッチした場合、制御部7は、表示中の調剤薬局に備えられた情報処理装置(以下、薬局端末という)に処方情報を送信するように通信部4を制御する。これにより、通信部4は、処方情報を薬局端末へ送信する。そして、薬局端末は、受信した処方情報を記憶し、薬剤師の操作に応じて処方情報の表示を行う。これにより、薬剤師は、処方薬の調剤を開始することができる。
また、本変形例において、端末装置100からの処方情報は、図1に示したサーバ装置20(これとは別のサーバ装置でもよい)を経由して、薬局端末へ送信されてもよい。
さらに、その場合において、サーバ装置20は、調剤薬局毎に、端末装置100からの処方情報を薬局端末へ転送した回数(換言すれば、調剤が依頼された回数)を、カウントしてもよい。カウントされた累積の回数は、例えば、調剤薬局の人気度を示す指標として用いることができる。
以上、変形例について説明した。上述した変形例は、適宜組み合わせてもよい。
本開示の端末装置および薬局推薦方法は、調剤薬局や病院等の医療機関の検索に有用である。
1 操作部
2 表示部
3 記憶部
4 通信部
5 処方情報取得部
6 位置情報取得部
7 制御部
10 処方箋
10a 2次元コード
20 サーバ装置
100 端末装置
2 表示部
3 記憶部
4 通信部
5 処方情報取得部
6 位置情報取得部
7 制御部
10 処方箋
10a 2次元コード
20 サーバ装置
100 端末装置
Claims (8)
- 処方された薬剤に関する処方情報と、調剤薬局毎に名称、住所、および連絡先を示す薬局情報と、薬剤師毎に勤務先の調剤薬局の名称および保有する資格を示す薬剤師情報とを記憶する記憶部と、
所定の情報を表示する表示部と、
前記記憶部から読み出した情報を用いて処理を行い、前記処理の結果に基づいて前記表示部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記処方情報に基づいて適応症名を推定し、
前記薬剤師情報に基づいて、前記適応症名に関する資格を保有する薬剤師が勤務している調剤薬局を、ユーザに推薦すべき第1の調剤薬局に決定し、
前記薬局情報に基づいて、前記第1の調剤薬局の名称、住所、および連絡先を前記表示部に表示させる、
端末装置。 - 前記制御部は、
前記薬局情報と、前記端末装置の現在位置または前記ユーザにより予め設定された位置のいずれかを示す位置情報とに基づいて、前記現在位置または前記予め設定された位置に最も近い調剤薬局を、前記ユーザに推薦すべき第2の調剤薬局に決定し、
前記薬局情報に基づいて、前記第1の調剤薬局の名称、住所、および連絡先とともに、前記第2の調剤薬局の名称、住所、および連絡先を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の端末装置。 - 前記制御部は、
前記薬剤師情報に基づいて、前記適応症名に関する資格を保有する薬剤師が勤務している複数の調剤薬局を、推薦候補薬局に決定し、
前記薬局情報と、前記端末装置の現在位置または前記ユーザにより予め設定された位置のいずれかを示す位置情報とに基づいて、前記推薦候補薬局のうち、前記現在位置または前記予め設定された位置に最も近い調剤薬局を、前記第1の調剤薬局に決定する、
請求項1または2に記載の端末装置。 - 前記制御部は、
前記適応症名を推定できなかった場合、推定された前記適応症に関する資格自体が存在しない場合、または、その資格を保有している薬剤師が存在しない場合、
前記薬剤師情報に基づいて、多領域に関する資格を保有する薬剤師が勤務している調剤薬局を、前記第1の調剤薬局に決定する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記制御部は、
前記第1の調剤薬局の情報の表示を希望するか否かを前記ユーザに問い合わせる問い合わせ画面を表示するように前記表示部を制御し、
前記第1の調剤薬局の情報の表示を希望する旨の操作が行われた場合、
前記第1の調剤薬局の名称、住所、および連絡先を前記表示部に表示させる、
請求項1から4のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記制御部は、
前記第1の調剤薬局の情報の表示を希望しない旨の操作が行われた場合、
前記薬局情報と、前記端末装置の現在位置または前記ユーザにより予め設定された位置のいずれかを示す位置情報とに基づいて、前記現在位置または前記予め設定された位置に最も近い調剤薬局を、前記ユーザに推薦すべき第2の調剤薬局に決定し、
前記薬局情報に基づいて、前記第2の調剤薬局の名称、住所、および連絡先を前記表示部に表示させる、
請求項5に記載の端末装置。 - 前記処方情報は、
処方箋に付されたコードの読み取り、または、サーバ装置からの受信により取得され、前記記憶部に格納される、
請求項1に記載の端末装置。 - 記憶部から読み出した情報を用いて処理を行い、前記処理の結果に基づいて表示部を制御する端末装置が行う薬局推薦方法であって、
前記記憶部から読み出した、処方された薬剤に関する処方情報に基づいて、適応症名を推定し、
前記記憶部から読み出した、薬剤師毎に勤務先の調剤薬局の名称および保有する資格を示す薬剤師情報に基づいて、前記適応症名に関する資格を保有する薬剤師が勤務している調剤薬局を、ユーザに推薦すべき第1の調剤薬局に決定し、
前記記憶部から読み出した、調剤薬局毎に名称、住所、および連絡先を示す薬局情報に基づいて、前記第1の調剤薬局の名称、住所、および連絡先を前記表示部に表示させる、
薬局推薦方法。
Priority Applications (1)
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JP2019125059A JP2021012457A (ja) | 2019-07-04 | 2019-07-04 | 端末装置および薬局推薦方法 |
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2019
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