JP2021011615A - 金属成形品、リブ構造および金属成形品の製造方法 - Google Patents

金属成形品、リブ構造および金属成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属成形品において、部分ごとに求められる性質が異なることに対し、部分ごとに最適化された機能を発揮し得る金属成形品、リブ構造および金属成形品の製造方法を提供する。【解決手段】金属成形品は、一体的に形成されかつ同じ化学組成を有する複数の部分を含み、金属成形品の造形に際して、レーザ光の強度およびレーザ光の走査速度の少なくとも一方を変えることより、前記複数の部分において機械的性質および物理的性質の少なくとも1つが異なる。【選択図】図1

Description

本発明は、金属成形品、リブ構造および金属成形品の製造方法に関する。
従来用いられてきた鋳造、プレス、切削等の加工方法で得られる金属成形品は、一様な機械的性質および物理的性質を有している。近年普及しつつある3Dプリンタを用いた3次元造形においても、得られる金属成形品は一様な機械的性質および物理的性質を有していることが一般的である。
特開2017−165998号公報
金属成形品において、部分ごとに求められる性質が異なることがある。そこで、本発明は、部分ごとに最適化された機能を発揮し得る金属成形品、リブ構造および金属成形品の製造方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様における金属成形品は、一体的に形成されかつ同じ化学組成を有する複数の部分を含み、前記複数の部分において機械的性質および物理的性質の少なくとも1つが異なる。前記複数の部分の表面の色合いが互いに異なってもよい。
前記複数の部分は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分の間に位置する第3部分とを含んでもよい。この場合において、前記第1部分および前記第2部分の硬さが前記第3部分の硬さよりも大きくてもよい。
前記第1部分、前記第3部分および前記第2部分が第1方向に順に並び、前記第3部分の厚さが前記第1方向と交差する第2方向において漸次減少してもよい。
前記複数の部分は、前記第1部分と前記第3部分の間に位置する第4部分と、前記第2部分と前記第3部分の間に位置する第5部分と、をさらに含んでもよい。この場合において、前記第4部分の硬さが前記第1部分の硬さよりも小さいとともに前記第3部分の硬さよりも大きく、前記第5部分の硬さが前記第2部分の硬さよりも小さいとともに前記第3部分の硬さよりも大きくてもよい。
前記複数の部分は、第1部分と、第2部分とを含み、前記第1部分は、前記第2部分を囲う環状であってもよい。この場合において、前記第2部分の硬さが前記第1部分の硬さよりも小さくてもよい。
本発明の一態様におけるリブ構造は、第1取付部を有する第1部材と、第2取付部を有し前記第1部材とともに角部を形成する第2部材と、前記第1取付部および前記第2取付部に連結された金属成形品であるリブと、を備えている。前記リブは、前記第1取付部との連結に用いる第1取付孔を有した第1部分と、前記第2取付部との連結に用いる第2取付孔を有した第2部分と、前記第1部分と前記第2部分の間の第3部分と、を含む。前記第1部分、前記第2部分および前記第3部分は、一体的に形成され、かつ同じ化学組成を有している。さらに、前記第1部分および前記第2部分の硬さは、前記第3部分の硬さよりも大きい。
前記第1部分、前記第3部分および前記第2部分が第1方向に順に並んでもよい。この場合において、前記第3部分の厚さが前記第1方向と交差する第2方向において漸次減少してもよい。
本発明の一態様における製造方法は、作業領域に1層分の金属粉末を供給し、供給された金属粉末の所定領域をレーザ光で走査することにより金属粉末を溶融および結合させる動作を繰り返すことで金属成形品を得るものであって、前記金属成形品の造形に際して全体的に同じ前記金属粉末を用い、かつ前記レーザ光の強度および前記レーザ光の走査速度の少なくとも一方を変えることより、同じ化学組成を有するとともに機械的性質および物理的性質の少なくとも1つが異なる複数の部分を前記金属成形品に形成する。
前記金属成形品が長尺な形状を有し、前記複数の部分が前記金属成形品の長手方向に並ぶ第1部分と第2部分を含んでもよい。この場合において、1層分の前記金属粉末への前記レーザ光の照射は、前記金属成形品の長手方向と交差する第1走査方向への走査を、前記長手方向と平行な第2走査方向に繰り返すことで実行されてもよい。さらに、前記第1部分の形成時における前記レーザ光の出力および前記第1走査方向への走査速度と、前記第2部分の形成時における前記レーザ光の出力および前記第1走査方向への走査速度とを互いに異ならせてもよい。
本発明によれば、部分ごとに最適化された機能を発揮し得る金属成形品、リブ構造および金属成形品の製造方法を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る金属成形品の概略的な平面図である。 図2は、第1実施形態に係る金属成形品の概略的な断面図である。 図3は、第1実施形態に係る金属成形品の用途の一例を示す図である。 図4は、3Dプリンタにより金属成形品を造形する様子を概略的に示す斜視図である。 図5は、第2実施形態に係る金属成形品の概略的な斜視図である。
本発明のいくつかの実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
各実施形態にて開示する金属成形品は一例にすぎない。各実施形態にて開示する金属成形品の構成および製造方法は、その他の種々の金属成形品にも適用し得る。また、各実施形態においては、金属成形品との用語を金属材料により形作られた物品との意味で用いる。成形品は、部材、物品、造形物、3次元造形物、製品などと言い換えることもできる。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る金属成形品1の概略的な平面図である。以下の説明においては、図示したように第1方向X、第2方向Yおよび第3方向Zを定義する。これら方向X,Y,Zは、互いに直交する。
金属成形品1は、長尺かつ扁平な形状を有している。長手方向における金属成形品1の軸AXは、滑らかに曲がっている。ただし、軸AXは直線状であってもよい。
金属成形品1は、長手方向における第1端部E1および第2端部E2と、長手方向と交差する幅方向における第1辺部S1および第2辺部S2とを有している。第1端部E1および第2端部E2は、円弧状に丸められている。第1辺部S1および第2辺部S2は、軸AXと平行に曲がっている。
さらに、金属成形品1は、第1部分11と、第2部分12と、第3部分13と、第4部分14と、第5部分15とを有している。第1部分11は、第1端部E1を含む。第2部分12は、第2端部E2を含む。第3部分13は、第1部分11と第2部分12の間に位置している。第4部分14は、第1部分11と第3部分13の間に位置している。第5部分15は、第2部分12と第3部分13の間に位置している。第3部分13は、金属成形品1の第1方向Xにおける中心C(長手方向における中心)と重なっている。
すなわち、第1部分11、第4部分14、第3部分13、第5部分15および第2部分12は、この順で第1方向X(または長手方向)に並んでいる。図1の例においては、隣り合う2つの部分の境界が第2方向Yと平行な直線状である。ただし、これら境界は、第2方向Yと交差してもよいし、曲線状であってもよい。
図1の例においては、第1部分11、第2部分12、第4部分14および第5部分15の第1方向Xにおける幅W11,W12,W14,W15が同じである。一方、第3部分13の第1方向Xにおける幅W13は、幅W11,W12,W14,W15よりも大きい。
第1部分11は、貫通孔11aを有している。第2部分12は、貫通孔12aを有している。第3部分13は、3つの貫通孔13a,13b,13cを有している。第4部分14は、2つの貫通孔14a,14bを有している。第5部分15は、貫通孔15aを有している。貫通孔11a,12aの中心は、軸AXと重なっている。例えば、貫通孔11a,12aは、他の部材との連結に用いられる。貫通孔13a,13b,13c,14a,14b,15aは、金属成形品1の軽量化に寄与する。
図2は、中心Cにおける金属成形品1の概略的な断面図である。金属成形品1は、第1辺部S1において厚さT1を有し、第2辺部S2において厚さT2を有している。厚さT2は、厚さT1よりも小さい。金属成形品1の厚さは、第2方向Yにおいて厚さT1から厚さT2に向けて漸次減少している。なお、中心C以外の位置の断面においても、第1辺部S1の厚さより第2辺部S2の厚さの方が小さい。
各部分11〜15は、一体的に形成され、かつ同じ化学組成を有している。ここで、各部分11〜15が「一体的に形成」されているとは、各部分11〜15が溶接、接着、または他の部材を介した接続等の方法により互いに連結されているのではなく、1つの継ぎ目のない物として形成されていることを意味する。また、各部分11〜15が「同じ化学組成を有する」とは、各部分11〜15を構成する元素の種類および比率が完全に同じである場合だけでなく、当該比率が誤差程度に異なる場合も含む。例えば、後述する3Dプリンタを用いた造形において同じ金属粉末を用いて各部分11〜15を形成した場合、各部分11〜15の結晶組織や析出の状態が異なったとしても、各部分11〜15は同じ化学組成を有するとみなすことができる。
各部分11〜15の少なくとも2つにおいて、機械的性質および物理的性質の少なくとも1つが異なる。機械的性質としては、例えば硬さ、強度(引張り強さ、圧縮強さ、せん断強さ)、靱性、疲労特性、クリープ特性、耐摩耗性などが挙げられる。また、物理的性質としては、例えば密度、熱伝導率、線膨張率、電気抵抗率、結晶構造、光学的特性などが挙げられる。
本実施形態においては一例として、第1部分11および第2部分12の硬さが第3部分13の硬さより大きく、第4部分14の硬さが第1部分11の硬さより小さいとともに第3部分13の硬さより大きく、第5部分15の硬さが第2部分12の硬さより小さいとともに第3部分13の硬さより大きい場合を想定する。第1部分11と第2部分12の硬さは、同じであってもよい。また、第4部分14と第5部分15の硬さは、同じであってもよい。
さらに、本実施形態においては、一様な光を各部分11〜15に照射して金属成形品1を観察したときに、第1部分11および第2部分12よりも第4部分14および第5部分15の方が暗い色合いを有し、第4部分14および第5部分15よりも第3部分13の方が暗い色合いを有する場合を想定する。第1部分11と第2部分12の色合いは、同じであってもよい。また、第4部分14と第5部分15の色合いは、同じであってもよい。なお、ここでの色合いは、各部分11〜15を構成する金属材料の表面の光学的特性であって、金属材料の表面に塗布され得る塗料等の色を意味するものではない。
このように、金属成形品1の各部分11〜15で機械的性質を異ならせることで、用途に応じた特性を各部分11〜15に与えることができる。また、各部分11〜15の色合いを異ならせることで、各部分11〜15の特性や境界を視覚的に把握できる。
図3は、金属成形品1の用途の一例を示す図である。この図の例においては、第1部材110と第2部材120により形成される角部に設けられるリブ構造100を示している。金属成形品1は、各部材110,120の連結を補強するためのリブとして用いられる。
第1部材110は、例えば平板状であり、第1取付部111を有している。第2部材120は、例えば平板状であり、第2取付部121を有している。第1部材110と第2部材120は、所定の角度(例えば90°)を成すように連結されている。
第1取付部111は、ボルトB1によって第1部分11に連結されている。ボルトB1の軸部は第1部分11の貫通孔11a(第1取付孔)を通り、頭部H1の反対側においてナットにねじ込まれている。
同様に、第2取付部121は、ボルトB2によって第2部分12に連結されている。ボルトB2の軸部は第2部分12の貫通孔12a(第2取付孔)を通り、頭部H2の反対側においてナットにねじ込まれている。
第1部分11および第2部分12は、上述の通り他の部分に比べて硬い。そのため、これら部分11,12を第1取付部111および第2取付部121に取り付けた際に、金属成形品1と各部材110,120とを強固に連結できる。
一方、第3部分13は、第1部分11および第2部分12よりも軟らかい。そのため、金属成形品1に加わる応力を第3部分13にて緩和し、過度な負荷による金属成形品1の破壊やリブ構造100の振動を抑制できる。
さらに、第4部分14が第1部分11と第3部分13の中間の硬さを有し、第5部分15が第2部分12と第3部分13の中間の硬さを有している。このように段階的に硬さを異ならせることで、各部分11〜15の境界における応力集中を緩和できる。
金属成形品1は、例えば図3に示すように第1辺部S1が各部材110,120により構成される角部を向くように配置される。この場合においては、各取付部111,112が互いに近づく方向に金属成形品1が撓んだ際に、第1辺部S1に引張り応力が加わり、第2辺部S2に圧縮応力が加わることになる。一般的に、金属材料は、圧縮応力よりも引張り応力に対する耐性が低い。図2に示したように第1辺部S1における金属成形品1の厚さT1が大きければ、上記引張り応力による金属成形品1の破壊を抑制できる。
続いて、金属成形品1の製造方法について説明する。金属成形品1は、3Dプリンタを用いて製造することができる。金属製の造形物を製造する3Dプリンタには種々の方式が存在するが、ここでは一例としてレーザを用いたパウダーベッド方式の3Dプリンタを想定する。
図4は、3Dプリンタ200により金属成形品1を造形する様子を概略的に示す斜視図である。3Dプリンタ200は、ステージ210と、壁部220と、コータ230と、レーザ240とを備えている。
ステージ210は、昇降機構により駆動されて上下方向に昇降する。壁部220は、ステージ210の周囲を囲っている。コータ230は、供給源から供給される金属粉末Mをステージ210の上に均等な厚さで敷き詰める。金属粉末Mとしては、例えばニッケル基合金を用いることができるが、この例に限られない。
レーザ240は、コータ230により敷き詰められた金属粉末Mにレーザ光Lを照射する。レーザ光Lとしては、例えばイッテルビウム(YB)ファイバレーザを用いることができるが、この例に限られない。
造形にあたっては、先ず金属成形品1およびそのサポート材SMの3Dデータが3Dプリンタ200に入力される。当初はステージ210が壁部220の上端よりやや下方に位置している。この状態において、コータ230により1層分の金属粉末Mがステージ210の上に供給され、パウダーベッドPBが形成される。レーザ240は、3Dデータに基づいて当該1層分の金属成形品1またはサポート材SMの断面に対応するパウダーベッドPB上の領域にレーザ光Lを照射する。レーザ光Lが照射された部分においては、金属粉末Mが溶融および結合する。
1層分の造形が終わると、ステージ210が所定距離だけ降下する。さらに、コータ230によって次の1層分のパウダーベッドPBが形成され、当該1層分の金属成形品1またはサポート材SMの断面に対応するパウダーベッドPB上の領域にレーザ光Lが照射される。このような動作を繰り返すことで、金属粉末Mの焼結体である金属成形品1およびサポート材SMが形成される。
各層の造形において、レーザ240は、第1走査方向SD1にレーザ光Lを走査する動作を第2走査方向SD2に向けて繰り返し実行する。例えば、第1走査方向SD1は上述の第3方向Zと一致し、第2走査方向SD2は上述の第1方向Xと一致する。レーザ光Lは、第1走査方向SD1への1回の走査ごとに所定角度だけ回転されてもよい。
第1走査方向SD1におけるレーザ光Lの走査速度や、レーザ光Lの出力を変更することにより、機械的性質または物理的性質が異なる複数の部分を金属成形品1に設けることができる。例えば、第1部分11および第2部分12のような硬い部分については、他の部分よりもレーザ光Lの出力を高めてもよいし、第1走査方向SD1への走査速度を遅くしてもよい。
全ての層の造形が終わると、金属成形品1がサポート材SMから切り離される。このように、全体的に同じ金属粉末Mを用いて金属成形品1を造形すれば、各部分11〜15の化学組成が実質的に同じになる。造形の後、金属成形品1に対して熱処理が施されてもよい。
なお、ここでは第2方向Yがステージ210の移動方向と一致するように金属成形品1が立てられた状態に造形される例を説明した。しかしながら、金属成形品1は、第3方向Zがステージ210の移動方向と一致するように寝かされた状態に造形されてもよい。
[実施例]
ここで、金属成形品1の実施例について説明する。
本実施例においては、以下の化学組成(質量%)を有するニッケル基合金の金属粉末Mを用いて図4に示した方法により金属成形品1を造形した。
ニッケル(Ni) 53.29%
クロム(Cr) 17.71%
ニオブ(Nb)+タンタル(Ta) 5.27%
モリブデン(Mo) 2.96%
チタン(Ti) 0.96%
アルミニウム(Al) 0.48%
コバルト(Co) 0.44%
マンガン(Mn) 0.05%
銅(Cu) 0.02%
炭素(C) 0.026%
ケイ素(Si) 0.05%
ホウ素(B) 0.0026%
鉄(Fe) 極少量
各部分11〜15の造形におけるレーザ光Lの出力(W)と第1走査方向SD1への走査速度(mm/s)は以下の通りである。
(1)第1部分11および第2部分12 285W,960mm/s
(2)第3部分13 100W,900mm/s
(3)第4部分14および第5部分15 190W,930mm/s
なお、サポート材SMの造形にも上記(2)の条件を用いた。さらに、造形後の金属成形品1に対して750℃の熱処理を24時間にわたり施した。
このようにして得られた金属成形品1において、各部分11〜15のロックウェル硬さ(HRC)を測定した。その結果、第1部分11および第2部分12においては18.48、第3部分13においては6.29、第4部分14および第5部分15においては16.12という結果が得られた。すなわち、本実施例においては、第1部分11と第2部分12、第4部分14と第5部分15、第3部分13の順で硬さが小さくなる金属成形品1を製造することができた。
他の観点から言うと、金属成形品1においては、第3部分13、第4部分14と第5部分15、第1部分11と第2部分12の順で密度が増している。これにより、金属成形品1を全体的に第1部分11および第2部分12と同じ密度で形成する場合に比べ、金属成形品1を軽量化できる。また、第1部分11と第2部分12、第3部分13、第4部分14と第5部分15は、それぞれ異なる色合いとなった。これらは、造形時の条件により各部分の金属組織が異なること等に起因する。
上記のような化学組成の金属材料の機械的強度、特に高温特性は、熱処理において析出するNiAlおよびNiNbに依存する。したがって、NiAlおよびNiNbの析出を熱処理において好適に制御することが重要である。この点に関し、本実施例の熱処理を行った場合には、金属成形品1が良好な高温特性を有することが分かった。
なお、金属粉末Mの化学組成は上述のものに限られず、例えば下記の範囲で適宜に定めてもよい。また、金属粉末Mは、硫黄(S)やリン(P)を含んでもよい。
ニッケル(Ni) 50.00−55.00%
クロム(Cr) 17.00−21.00%
ニオブ(Nb)+タンタル(Ta) 4.75−5.50%
モリブデン(Mo) 2.80−3.30%
チタン(Ti) 0.65−1.15%
アルミニウム(Al) 0.20−0.80%
コバルト(Co) 1.00%以下
マンガン(Mn) 0.35%以下
銅(Cu) 0.30%以下
炭素(C) 0.08%以下
ケイ素(Si) 0.35%以下
ホウ素(B) 0.006%以下
鉄(Fe) 極少量
さらに、熱処理の温度は750℃に限らず、730℃以上かつ850℃以下の範囲の他の温度で行ってもよい。また、熱処理の時間も24時間に限られず、例えば18時間以上かつ30時間以下の範囲の他の時間にわたって熱処理を行ってもよい。このような化学組成や熱処理を採用した場合であっても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、比較例として、本実施例と同様の化学組成を有する金属粉末Mを用いて、本実施例と同様のレーザ光Lの出力と第1走査方向SD1への走査速度の条件の下で金属成形品1を造形し、熱処理の条件のみを変更した。この熱処理においては、718℃で8時間にわたり金属成形品1を加熱した後に、621℃で8時間にわたり金属成形品1を再度加熱した。
熱処理後の金属成形品1において各部分11〜15のロックウェル硬さ(HRC)を測定したところ、第1部分11および第2部分12においては35.86、第3部分13においては19.15、第4部分14および第5部分15においては37.00という結果が得られた。すなわち、この場合においては、第4部分14および第5部分15の硬さが第1部分11および第2部分12の硬さよりも大きくなった。このことから、金属成形品1において所望の特性を実現するためには、3Dプリンタ200による造形時の条件だけでなく、熱処理の条件も適切に定める必要があることが分かる。
以上の製造方法によれば、一体的に形成されかつ同じ化学組成を有する複数の部分を含み、これら複数の部分において機械的性質および物理的性質の少なくとも1つが異なる金属成形品を得ることができる。このような金属成形品において、各部分の機械的特性または物理的特性を適切に定めれば、一体的であるにも関わらず部分ごとに最適化された機能を金属成形品に与えることができる。
このように部分的に最適化された機能を有する金属成形品を得るにあたっては、例えば機械的性質または物理的性質の異なる複数のパーツを連結することも考えられる。しかしながらこの場合には、複数のパーツを用意し、これらを組むための工程が必要となり、金属成形品の製造工程が増えるとともにコストも増大する。さらには、異なるパーツの連結構造を含むことで金属成形品の大型化や強度低下が生じ得る。本実施形態のように各部分が一体的に形成されていれば、このような問題を抑制できる。
上記実施例にて開示したニッケル基合金は、広い温度範囲において優れた機械的特性や耐食性を発揮する。このようなニッケル基合金で製造された金属成形品は、例えば航空機器や宇宙機器への使用に適している。航空機器や宇宙機器に使用される部品には、高温および低温環境化で激しい振動が長時間にわたり作用する。上記ニッケル基合金を使用した金属成形品であれば、このような使用態様においても破壊されくいので、機器の信頼性を高めることができる。特に、本実施形態のように金属成形品が中間に軟らかい部分を有していれば、当該部分で上記振動による応力を吸収できるため、耐久性が一層向上する。
その他にも、本実施形態からは種々の好適な効果を得ることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態に係る金属成形品310の概略的な斜視図である。金属成形品310は、円板状であり、環状の第1部分311と、環状の第2部分312と、円形の第3部分313とを有している。第1部分311の内周と外周、第2部分312の内周と外周、第3部分313の外周は、いずれも同心円である。
第1部分311は、第2部分312を囲っている。第2部分312は、第3部分313を囲っている。第3部分313は、金属成形品310の中心と重なっている。
各部分311〜313は、一体的に形成され、かつ同じ化学組成を有している。各部分311〜313においては、機械的性質および物理的性質の少なくとも1つが異なる。本実施形態においては一例として、第2部分312の強度(引張り強さ、圧縮強さ、せん断強さ等)が第1部分311の強度より低く、第3部分313の強度が第2部分312の強度より低い場合を想定する。
さらに、本実施形態においては、一様な光を各部分311〜313に照射して金属成形品310を観察したときに、第1部分311よりも第2部分312の方が暗い色合いを有し、第2部分312よりも第3部分313の方が暗い色合いを有する場合を想定する。
このような金属成形品310は、第1実施形態と同様に3Dプリンタによる造形と熱処理を含む製造方法にて製造することができる。この場合の金属粉末としては、例えば上述の実施例と同様の化学組成を有するニッケル基合金を用いることができる。
各部分311〜313の強度は、例えばレーザ光の出力と走査速度を変更することで調整できる。例えば、強度が高い第1部分311においてはレーザ光の出力を高め、強度が低い第2部分312においてはレーザ光の出力を第1部分311より低くし、強度がさらに低い第3部分313においてはレーザ光の出力を第2部分312より低くしてもよい。
金属成形品310は、例えば当該金属成形品310の周縁に円筒部材320の下端が連結された構造物300の一部として用いることができる。構造物300は、円筒部材320の上端を塞ぐ他の金属成形品をさらに備えてもよい。構造物300を構成する各要素は、例えば3Dプリンタを用いて一体的に造形されてもよい。
構造物300は、タンクや容器として用いることができる。例えば気体用のタンクとして構造物300を用いる場合、構造物300内の圧力が一定値以上に異常上昇したときに、強度が弱い第3部分313が他の部分より前に破壊されてもよい。これにより、異常発生時における構造物300の破損部分を予め決め、対策を講じておくことができる。
以上の第1および第2実施形態は、本発明の範囲を各実施形態にて開示した構成に限定するものではない。その他にも、用途に応じた種々の構造を金属成形品に適用できる。
例えば、第1実施形態においては各部分11〜15において段階的に硬さや色合い等の性質が変化する場合を例示した。しかしながら、造形時のレーザ光の出力や走査速度を調整することにより、性質が連続的に変化する金属成形品を得ることもできる。第2実施形態においても同様である。
1…金属成形品、11…第1部分、12…第2部分、13…第3部分、14…第4部分、15…第5部分、11a,12a…貫通孔、E1…第1端部、E2…第2端部、S1…第1辺部、S2…第2辺部、AX…軸、C…中心。

Claims (10)

  1. 一体的に形成され、かつ同じ化学組成を有する複数の部分を含み、
    前記複数の部分において、機械的性質および物理的性質の少なくとも1つが異なる、
    金属成形品。
  2. 前記複数の部分の表面の色合いが互いに異なる、
    請求項1に記載の金属成形品。
  3. 前記複数の部分は、第1部分と、第2部分と、第3部分と、を含み、
    前記第3部分は、前記第1部分と前記第2部分の間に位置し、
    前記第1部分および前記第2部分の硬さは、前記第3部分の硬さよりも大きい、
    請求項1又は2に記載の金属成形品。
  4. 前記第1部分、前記第3部分および前記第2部分は、第1方向に順に並び、
    前記第3部分の厚さは、前記第1方向と交差する第2方向において漸次減少している、
    請求項3に記載の金属成形品。
  5. 前記複数の部分は、前記第1部分と前記第3部分の間に位置する第4部分と、前記第2部分と前記第3部分の間に位置する第5部分と、をさらに含み、
    前記第4部分の硬さは、前記第1部分の硬さよりも小さいとともに、前記第3部分の硬さよりも大きく、
    前記第5部分の硬さは、前記第2部分の硬さよりも小さいとともに、前記第3部分の硬さよりも大きい、
    請求項3又は4に記載の金属成形品。
  6. 前記複数の部分は、第1部分と、第2部分とを含み、
    前記第1部分は、前記第2部分を囲う環状であり、
    前記第2部分の硬さは、前記第1部分の硬さよりも小さい、
    請求項1又は2に記載の金属成形品。
  7. 第1取付部を有する第1部材と、
    第2取付部を有し、前記第1部材とともに角部を形成する第2部材と、
    前記第1取付部および前記第2取付部に連結された、金属成形品であるリブと、を備え、
    前記リブは、
    前記第1取付部との連結に用いる第1取付孔を有した第1部分と、
    前記第2取付部との連結に用いる第2取付孔を有した第2部分と、
    前記第1部分と前記第2部分の間の第3部分と、
    を含み、
    前記第1部分、前記第2部分および前記第3部分は、一体的に形成され、かつ同じ化学組成を有し、
    前記第1部分および前記第2部分の硬さは、前記第3部分の硬さよりも大きい、
    リブ構造。
  8. 前記第1部分、前記第3部分および前記第2部分は、第1方向に順に並び、
    前記第3部分の厚さは、前記第1方向と交差する第2方向において漸次減少している、
    請求項7に記載のリブ構造。
  9. 作業領域に1層分の金属粉末を供給し、供給された金属粉末の所定領域をレーザ光で走査することにより金属粉末を溶融および結合させる動作を繰り返すことで金属成形品を得る製造方法であって、
    前記金属成形品の造形に際して全体的に同じ前記金属粉末を用い、かつ前記レーザ光の強度および前記レーザ光の走査速度の少なくとも一方を変えることより、同じ化学組成を有するとともに機械的性質および物理的性質の少なくとも1つが異なる複数の部分を前記金属成形品に形成する、
    製造方法。
  10. 前記金属成形品は、長尺な形状を有し、
    前記複数の部分は、前記金属成形品の長手方向に並ぶ第1部分と第2部分を含み、
    1層分の前記金属粉末への前記レーザ光の照射は、前記金属成形品の長手方向と交差する第1走査方向への走査を、前記長手方向と平行な第2走査方向に繰り返すことで実行され、
    前記第1部分の形成時における前記レーザ光の出力および前記第1走査方向への走査速度と、前記第2部分の形成時における前記レーザ光の出力および前記第1走査方向への走査速度とを互いに異ならせる、
    請求項9に記載の製造方法。
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