JP2021011595A - アルミニウム合金材 - Google Patents

アルミニウム合金材 Download PDF

Info

Publication number
JP2021011595A
JP2021011595A JP2019124940A JP2019124940A JP2021011595A JP 2021011595 A JP2021011595 A JP 2021011595A JP 2019124940 A JP2019124940 A JP 2019124940A JP 2019124940 A JP2019124940 A JP 2019124940A JP 2021011595 A JP2021011595 A JP 2021011595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
aluminum alloy
alloy material
intermetallic compound
fatigue strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019124940A
Other languages
English (en)
Inventor
匠 丸山
Takumi Maruyama
匠 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2019124940A priority Critical patent/JP2021011595A/ja
Publication of JP2021011595A publication Critical patent/JP2021011595A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forging (AREA)

Abstract

【課題】150℃での疲労強度が大きく、かつ150℃での熱膨張率が低いアルミニウム合金材を提供する。【解決手段】Si:13.0質量%〜15.0質量%、Cu:4.2質量%〜4.8質量%、Mg:0.4質量%〜0.6質量%、Fe:0.4質量%〜0.6質量%、Ni:0.2質量%〜0.8質量%、P:0.005質量%〜0.015質量%を含み、残部がAl及び不可避不純物からなる金属組成とし、アルミニウム合金材についての透過電子顕微鏡での1万倍の倍率での拡大顕微画像の133μm2の領域において結晶が複数個存在し、該結晶の平均円相当直径が0.5μm〜8.0μmであり、金属間化合物が、結晶の結晶粒界および結晶粒内に存在し、円相当直径が0.2μm以上の大きさの金属間化合物が結晶粒界の長さ10μmの間の領域に8個以上存在する構成の結晶粒界が少なくとも1つ存在する構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、コンプレッサーのような耐熱用機械部材に好適であるアルミニウム合金材およびアルミニウム合金鍛造品の製造方法に関する。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、「結晶粒界」の語は、結晶と別の結晶(隣り合う結晶)との間の境界を意味する。
また、本明細書および特許請求の範囲において、「結晶粒界の長さ10μmの間の領域
」の語は、結晶粒界に沿った長さ10μmの直線、又は結晶粒界に沿った連続する長さ1
0μmの折れ線(連続する複数本の直線で形成された合計長さ10μmの折れ線)で定義
されるものである。
また、本明細書および特許請求の範囲において、「金属間化合物が結晶粒界に存在する
」とは、金属間化合物が結晶粒界に接触している状態を意味し、「金属間化合物が結晶粒内に存在する」とは、金属間化合物が結晶粒界に接触していない状態を意味する。なお、アルミニウム合金材についての透過電子顕微鏡での1万倍の倍率での拡大顕微画像において、金属間化合物が密集していて結晶粒界が隠れて見えないような場合には、金属間化合物を境にした隣り合うであろう結晶同士のコントラスト差を確認し、コントラスト差がある場合には、結晶方位が異なり、金属間化合物下に結晶粒界が存在し、「金属間化合物は結晶粒界に存在する」と判断する一方、コントラスト差がない場合には、「金属間化合物は結晶粒内に存在する」と判断するものとする。
近年、自動車業界における燃費向上の要求から、自動車に使用される各種部材、例えば
コンプレッサー等の軽量化、高機能化を図ることが求められている。このような自動車用
の各種部材には、以前の鉄鋼材料や鋳鉄材料に代えて、重量に対する強度の比である比強
度の大きいアルミニウム合金が使用されるようになってきている。中でも、耐熱用機械部
材のように高温雰囲気の過酷な環境下でも使用可能な、高温下でも高強度を有するAl−
Si系合金等のアルミニウム合金からなる鍛造材が注目されている。このようなアルミニ
ウム合金からなる鍛造材としては、特定の組成からなり、急冷凝固法により得られた粉末
アルミニウム合金材料から得た押出材を400〜500℃での熱間鍛造により所定の形状
に成形し、これをT6処理し得られる鍛造品が知られている(特許文献1参照)。
特開2004−99996号公報
しかしながら、上記の急冷凝固法により得られた粉末アルミニウム合金材料を用いた熱間鍛造では、材料の変形抵抗が高いことにより製造設備の金型寿命が短くなるという問題があった。
よって、急冷凝固法により得られた粉末アルミニウム合金材料を用いるのではなく、従来の鋳造品を用いて熱間鍛造することにより、耐熱用機械部材に成形する方策もあるが、この場合、耐熱用機械部材、例えばコンプレッサーの使用環境とされる100〜200℃の高温では、十分な疲労強度を確保できないうえ、100〜200℃での熱膨張率も大きく、相手材とのクリアランスが課題となる、という問題がある。
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、100〜200℃での疲労強度が大きく、かつ100〜200℃での熱膨張率が低いアルミニウム合金材を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]Si:13.0質量%〜15.0質量%、Cu:4.2質量%〜4.8質量%、
Mg:0.4質量%〜0.6質量%、Fe:0.4質量%〜0.6質量%、Ni:0.2
質量%〜0.8質量%、P:0.005質量%〜0.015質量%を含み、残部がAl及
び不可避不純物からなるアルミニウム合金材であって、
前記アルミニウム合金材についての透過電子顕微鏡での1万倍の倍率での拡大顕微画像
の133μmの領域において、結晶が複数個存在し、該結晶の平均円相当直径が0.5
μm〜8.0μmであり、金属間化合物が、前記結晶の結晶粒界および結晶粒内に存在し
、円相当直径が0.2μm以上の大きさの金属間化合物が、結晶粒界の長さ10μmの間
の領域に8個以上存在する構成の結晶粒界が少なくとも1つ存在し、
前記アルミニウム合金材の150℃における疲労強度が150MPa以上であることを
特徴とするアルミニウム合金材。
[2]前記金属間化合物は、少なくとも2種類の遷移金属と、Alとから形成される金
属間化合物である前項1に記載のアルミニウム合金材。
[3]前記アルミニウム合金は、さらに、Mn、TiおよびZrからなる群より選ばれ
る1種または2種以上の金属を下記含有率で含有する前項1または2に記載のアルミニウ
ム合金材。
Mn:0.01質量%〜0.5質量%
Ti:0.01質量%〜0.3質量%
Zr:0.01質量%〜0.3質量%
[4]前記アルミニウム合金材についての透過電子顕微鏡での1万倍の倍率での拡大顕
微画像の133μmの領域において、前記結晶粒界の領域に存在する、円相当直径が0
.2μm以上の大きさの金属間化合物の面積を「α」(μm)とし、前記結晶粒内の領
域に存在する、円相当直径が0.2μm以上の大きさの金属間化合物の面積を「β」(μm)としたとき、
0.16α>β
の関係にあることを特徴とする前項1〜3のいずれか1項に記載のアルミニウム合金材。
[1]の発明では、150℃での疲労強度が大きく、かつ150℃での熱膨張率が低い
アルミニウム合金材を提供できる。アルミニウム合金材の150℃における疲労強度が1
50MPa以上であるから、例えば、高温環境下で高負荷に晒される、自動車用エンジン
部品等として好適なアルミニウム合金材を提供できる。
[2]の発明では、150℃での疲労強度をより向上させたアルミニウム合金材を提供
できる。
[3]の発明では、150℃での疲労強度をより一層向上させたアルミニウム合金材を
提供できる。
[4]の発明では、0.16α>βの関係にある構成であるから、結晶粒を十分に微細
化できて機械的特性を向上させることができる。
本発明の製造方法における工程の一例を示す工程フロー図である。 本発明に係るアルミニウム合金材で形成された鋳造品の一例を示す斜視図である。 本発明に係るアルミニウム合金材で形成された鍛造品の一例を示す斜視図である。 実施例1で得られたアルミニウム合金鋳造材の縦断面を透過電子顕微鏡を用いて1万倍の倍率で観察した拡大顕微画像(133μmの領域の顕微画像)である。 図4の拡大顕微画像において「結晶粒界の長さ10μmの間の領域」を示すべく「長さ10μmの結晶粒界」を加筆記載したものであり、この図5で3本の直線で形成された折れ線の一端から他端までの折れ線上の距離が「10μmの長さ」になっており、この折れ線が結晶粒界を示している。図5では、前記長さ10μmの折れ線(結晶粒界)上に11個の金属間化合物が認められる。即ち、図5では、長さ10μmの折れ線(結晶粒界)に接触している金属間化合物が11個認められる。
以下、本発明に係るアルミニウム合金材および本発明に係るアルミニウム合金製品(鋳
造品、鍛造品等)の製造方法の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に示す実施
形態は例示に過ぎず、本発明はこれらの例示した実施形態に限定されるものではなく、本
発明の技術的思想を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
本発明に係るアルミニウム合金材は、Si:13.0質量%〜15.0質量%、Cu:
4.2質量%〜4.8質量%、Mg:0.4質量%〜0.6質量%、Fe:0.4質量%
〜0.6質量%、Ni:0.2質量%〜0.8質量%、P:0.005質量%〜0.01
5質量%を含み、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金材であって、前
記アルミニウム合金材についての透過電子顕微鏡での1万倍の倍率での拡大顕微画像の1
33μmの領域において、結晶が複数個存在し、該結晶の平均円相当直径が0.5μm
〜8.0μmであり、金属間化合物が、前記結晶の結晶粒界および結晶粒内に存在し、円
相当直径が0.2μm以上の大きさの金属間化合物が、結晶粒界の長さ10μmの間の領
域に8個以上存在する構成の結晶粒界が少なくとも1つ存在し、前記アルミニウム合金材
の150℃における疲労強度が150MPa以上であることを特徴とする。このような構
成であることによって、150℃での疲労強度が大きく、かつ150℃での熱膨張率が低
いアルミニウム合金材が提供される。また、アルミニウム合金材の150℃における疲労
強度が150MPa以上であるから、例えば、高温環境下で高負荷に晒される、自動車用
エンジン部品等として好適なアルミニウム合金材を提供できる。
本発明に係るアルミニウム合金材において、該アルミニウム合金材についての透過電子
顕微鏡での1万倍の倍率での拡大顕微画像の133μmの領域において、結晶が複数個
存在し、該結晶の平均円相当直径が0.5μm〜8.0μmの範囲である。前記結晶の平
均円相当直径が0.5μm未満では、靱性が低下し、前記結晶の平均円相当直径が8.0
μmを超えると、機械的特性が低下する。中でも、前記拡大顕微画像の133μmの領
域において、結晶が複数個存在し、該結晶の平均円相当直径が1.5μm〜3.0μmの
範囲であるのが好ましい。
また、本発明に係るアルミニウム合金材は、該アルミニウム合金材についての透過電子
顕微鏡での1万倍の倍率での拡大顕微画像の133μmの領域において、金属間化合物
が、前記結晶の結晶粒界および結晶粒内に存在し、円相当直径が0.2μm以上の大きさ
の金属間化合物が、結晶粒界の長さ10μmの間の領域に8個以上存在する構成の結晶粒
界が少なくとも1つ存在する構成である。このような構成になっていない場合には、15
0℃における疲労強度として十分な強度が得られない。
中でも、前記拡大顕微画像の133μmの領域(範囲)において、円相当直径が0.
2μm以上の大きさの金属間化合物が、結晶粒界の長さ10μmの間の領域に8個以上存
在する構成の結晶粒界が3つ以上存在する構成であるのが好ましく、この場合には、15
0℃での疲労強度をより向上させたアルミニウム合金材を提供できる。
また、前記金属間化合物は、少なくとも2種類の遷移金属と、Alとから形成される金
属間化合物であるのが好ましい。前記遷移金属としては、特に限定されるものではないが
、例えば、Ni、Fe、Mn、Cr等が挙げられる。前記少なくとも2種類の遷移金属と
、Alとから形成される金属間化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば
、Al−Cu−Ni−Fe系金属間化合物、Al−Fe−Si−Mn系金属間化合物、A
l−Si−Fe−Ni系金属間化合物等が挙げられる。
また、前記アルミニウム合金材についての透過電子顕微鏡での1万倍の倍率での拡大顕
微画像の133μmの領域において、前記結晶粒界の領域に存在する、円相当直径が0
.2μm以上の大きさの金属間化合物の面積を「α」(μm)とし、前記結晶粒内の領
域に存在する、円相当直径が0.2μm以上の大きさの金属間化合物の面積を「β」(μm)としたとき、
0.16α>β
の関係にある構成になっているのが好ましい。このような構成である場合には、結晶粒を
十分に微細化できて機械的特性を向上させることができる。
次に、本発明に係る、アルミニウム合金製品(鋳造品、鍛造品等)の製造方法の一例に
ついて説明する。本製造方法は、Si:13.0質量%〜15.0質量%、Cu:4.2
質量%〜4.8質量%、Mg:0.4質量%〜0.6質量%、Fe:0.4質量%〜0.
6質量%、Ni:0.2質量%〜0.8質量%、P:0.005質量%〜0.015質量
%を含み、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金の溶湯を得る溶湯形成
工程と、前記得られた溶湯を鋳造加工することによって鋳造材を得る鋳造工程と、を含む
前記溶湯形成工程では、Si:13.0質量%〜15.0質量%、Cu:4.2質量%
〜4.8質量%、Mg:0.4質量%〜0.6質量%、Fe:0.4質量%〜0.6質量
%、Ni:0.2質量%〜0.8質量%、P:0.005質量%〜0.015質量%を含
み、残部がAl及び不可避不純物からなる組成となるように溶解調製されたアルミニウム
合金溶湯を得る。
次に、前記得られた溶湯を鋳造加工することによって鋳造材(鍛造用ビレット)を得る
(鋳造工程)。鋳造方法としては、特に限定されるものではなく、従来公知の方法を用い
ればよく、例えば、連続鋳造圧延法、半連続鋳造法(DC鋳造法)等が挙げられる。
前記鋳造材の直径は、特に限定されるものではないが、例えば、直径30mm〜40m
mに設定する。前記鋳造材をさらに押出機で押出して鍛造用ビレットを得てもよく、この
場合も、例えば、直径30mm〜40mmに設定する。
前記鋳造加工時の鋳造材の冷却速度を10℃/分〜50℃/分に設定するのが好ましく
、この場合には、150℃での疲労強度が十分に大きいアルミニウム合金製品を製造でき
る。中でも、前記鋳造加工時の鋳造材の冷却速度を15℃/分〜30℃/分に設定するの
が特に好ましい。
以下のとおり、必要に応じて、さらに、均質化熱処理工程、熱間鍛造工程、溶体化処理
工程、焼入れ処理工程、人工時効硬化処理工程、ショットピーニング工程等の工程のうち
の1ないし複数の工程を選択して実施するようにしてもよい(図1参照)。
(均質化熱処理工程)
得られた鋳造材に対して均質化熱処理を行うことによって、凝固によって生じたミクロ
偏析の均質化、過飽和固溶元素の析出、準安定相の平衡相への変化が行われる。均質化熱
処理により、金属間化合物の大きさを小さくすることができる。このように金属間化合物
が小さくなることにより、金属間化合物を起点とする破壊が抑制され、高温疲労強度がさ
らに向上する。また、均質化熱処理を行うことにより、金属間化合物中に含有される各元
素が母材中へ均一に拡散するものとなり、固溶強化及び析出化による更なる高温疲労強度
の向上が可能となる。
均質化熱処理は、共晶溶融を生じない温度範囲内で、かつ、可能な限り高温で行うのが
好ましい。このような条件で均質化熱処理を行うことにより、金属間化合物の母材中への
溶解及び拡散が効果的に行われる。その結果、金属間化合物の大きさを小さくすることが
可能となる。
前記均質化熱処理の処理温度は、470℃〜520℃の範囲に設定するのが好ましい。
470℃以上の温度で熱処理することで、鋳造材の晶出物等の金属間化合物が固溶して、
十分に均質化を行うことができると共に、520℃以下の温度で熱処理することで、バー
ニングを防止できる。
次に、前記均質化熱処理を経た後の鋳造材を所定の長さに切断し、鍛造用ビレットを得
る。
(熱間鍛造工程)
熱間鍛造の温度条件は、アルミニウム合金の特性をより再現性良く発現させる点で関係
性を有し、即ちアルミニウム合金の溶体化処理後のミクロ組織を等軸結晶粒とすることが
可能となる。中でも、熱間鍛造は、金型温度を100℃〜250℃に設定し、素材温度を
370℃〜450℃に設定して行うのが好ましい。このような条件で熱間鍛造を行うこと
によって、アルミニウム合金材の高温疲労強度をより向上させることができる(即ち高温
での疲労強度低下を十分に抑制できる)。
(溶体化処理工程、焼入れ処理工程、人工時効硬化処理工程)
次に、溶体化処理工程、焼入れ処理工程、人工時効硬化処理工程について説明する。溶
体化処理は、アルミニウム合金を高温で保持した後に急冷し、過飽和固溶体を形成する熱
処理である。焼入れ処理は、溶体化処理によって得られた固溶状態を急速に冷却せしめて
過飽和固溶体を形成する熱処理である。人工時効硬化処理は、アルミニウム合金を比較的
低温で加熱保持して過飽和に固溶した元素を析出させて、適度な硬さを付与するための熱
処理である。これらの熱処理(溶体化処理、焼入れ処理、人工時効硬化処理)を行うこと
によって、微細な析出物が均一に分散し、共晶Siは球状に変化して、強度、延性および
靱性が高度にバランスしたアルミニウム合金材を得ることができる。
これらの熱処理条件は、成分組成、要求される特性等に応じて選択すればよい。前記溶
体化処理は、特に限定されるものではないが、加熱温度を480℃〜505℃、保持時間
を0.5時間〜6時間に設定して行うのが好ましく、この場合にはコストと特性のバラン
スがより良好になる。
前記焼入れ処理は、特に限定されるものではないが、10℃〜80℃の水で急冷する(
水焼入れ処理する)のが好ましい。
また、前記人工時効硬化処理は、特に限定されるものではないが、加熱温度を160℃
〜220℃、保持時間を1時間〜8時間に設定して行うのが好ましく、この場合にはコス
トと特性のバランスがより良好になる。
(ショットピーニング工程)
前記ショットピーニング工程では、前記人工時効硬化処理を施した鍛造材を機械加工で
切削した後、ショットピーニングを行って表面近傍に塑性加工を加えて高温疲労強度をさ
らに向上させた鍛造品を得る。ショットピーニングで使用する砥粒のサイズは、1mm以
下とするのが好ましい。また、前記砥粒としては、特に限定されるものではないが、例え
ば、SUS304砥粒、アルミナ砥粒等が用いられる。前記ショットピーニングを行う際
のピーニング圧力は、1MPa以下に設定するのが好ましい。
このようにして製造されたアルミニウム合金製品(鋳造品、鍛造品等)は、常温強度に
優れ、高温強度に優れる上に、150℃の高温においても十分な疲労強度を有すると共に
150℃の高温でも低熱膨張性を有しているから、例えば、高温環境下で高負荷に晒され
る自動車用エンジン部品(コンプレッサー、ターボチャージャ用インペラ、エンジンピス
トン等)の材料として好適に用いられる。
次に、上述した本発明に係るアルミニウム合金材およびアルミニウム合金製品(鋳造品
、鍛造品等)の製造方法における「アルミニウム合金」の組成について以下詳述する。前
記アルミニウム合金は、Si:13.0質量%〜15.0質量%、Cu:4.2質量%〜
4.8質量%、Mg:0.4質量%〜0.6質量%、Fe:0.4質量%〜0.6質量%
、Ni:0.2質量%〜0.8質量%、P:0.005質量%〜0.015質量%を含み
、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金である。
前記Siは、高温疲労強度の向上および高温での熱膨張率の低減に寄与する。前記アル
ミニウム合金におけるSi含有率は、13.0質量%〜15.0質量%の範囲とする。S
i含有率が13.0質量%未満になると、前記高温疲労強度の向上効果や前記高温での熱
膨張率低減効果が十分に得られない。また、Si含有率が15.0質量%を超えると、鍛
造性が低下するし、初晶Siの晶出が多くなり室温での伸びが低下して機械加工性も低下
する。中でも、前記アルミニウム合金におけるSi含有率は、13.5質量%〜14.5
質量%の範囲であるのが好ましい。
前記Cuは、高温疲労強度の向上に寄与する。とりわけコンプレッサー等の実用温度域
である150℃における疲労強度を向上させることができる。このような高温疲労強度の
向上は、Cuの析出によるものであり、人工時効硬化処理を行うことで上記効果(高温疲
労強度の向上)を十分に得ることができる。また、CuをNiと同時添加することで、A
l−Cu−Ni系金属間化合物として晶出して分散強化による高温疲労強度向上に寄与す
る。前記アルミニウム合金におけるCu含有率は、4.2質量%〜4.8質量%の範囲と
する。Cu含有率が4.2質量%未満になると、前記高温疲労強度の向上効果が十分に得
られない。また、Cu含有率が4.8質量%を超えると、前記高温疲労強度の向上効果が
十分に得られなくなる。中でも、前記アルミニウム合金におけるCu含有率は、4.4質
量%〜4.6質量%の範囲であるのが好ましい。
前記Mgは、高温疲労強度の向上に寄与する。Mgは、連続鋳造時に固溶し、人工時効
硬化処理を施した際にはSiやCuと金属間化合物を形成して析出することで、コンプレ
ッサー等の実用温度域である150℃における疲労強度を向上させることができる。前記
アルミニウム合金におけるMg含有率は、0.4質量%〜0.6質量%の範囲とする。M
g含有率が0.4質量%未満になると、前記高温疲労強度の向上効果が十分に得られない
。また、Mg含有率が0.6質量%を超えると、前記高温疲労強度の向上効果が十分に得
られなくなる。中でも、前記アルミニウム合金におけるMg含有率は、0.45質量%〜
0.55質量%の範囲であるのが好ましい。
前記Feは、Siと同時添加することで、Al−Fe−Si系金属間化合物として晶出
して分散強化に寄与し、コンプレッサー等の実用温度域である150℃における疲労強度
を向上させることができる。前記アルミニウム合金におけるFe含有率は、0.4質量%
〜0.6質量%の範囲とする。Fe含有率が0.4質量%未満になると、前記高温疲労強
度の向上効果が十分に得られない。また、Fe含有率が0.6質量%を超えると、粗大化
した化合物が晶出し、延性が低下する。中でも、前記アルミニウム合金におけるFe含有
率は、0.45質量%〜0.55質量%の範囲であるのが好ましい。
前記Niは、高温疲労強度の向上および高温での熱膨張率の低減に寄与する。また、N
iをCuと同時添加することで、Al−Cu−Ni系金属間化合物として晶出して分散強
化による高温疲労強度向上に寄与する。前記アルミニウム合金におけるNi含有率は、0
.2質量%〜0.8質量%の範囲とする。Ni含有率が0.2質量%未満になると、前記
高温疲労強度の向上効果が十分に得られない。また、Ni含有率が0.8質量%を超える
と、粗大晶出物が晶出し、延性が顕著に低下する。中でも、前記アルミニウム合金におけ
るNi含有率は、0.3質量%〜0.7質量%の範囲であるのが好ましい。
前記Pは、Al−P系金属間化合物を形成して初晶Siの核となり(核として作用し)
、初晶Siの微細化および均一分散に寄与する。前記アルミニウム合金におけるP含有率
は、0.005質量%〜0.015質量%の範囲とする。P含有率が0.005質量%未
満になると、初晶Siの核として作用する効果が十分に得られなくなる。また、P含有率
が0.015質量%を超えると、溶湯流れ性が低下して鋳造性が低下する。中でも、前記
アルミニウム合金におけるP含有率は、0.007質量%〜0.013質量%の範囲であ
るのが好ましい。
本発明において、前記アルミニウム合金は、さらに、Mn、TiおよびZrからなる群
より選ばれる1種または2種以上の金属を、
Mn:0.01質量%〜0.5質量%
Ti:0.01質量%〜0.3質量%
Zr:0.01質量%〜0.3質量%
上記含有率で含有する構成(組成)としてもよい。
前記Mnは、Siと同時添加することで、Al−Mn−Si系金属間化合物として晶出
して分散強化に寄与し、また溶体化処理の際にはMnの一部がAl母相中に固溶し、人工
時効硬化処理の際には微細析出物として析出し、コンプレッサー等の実用温度域である1
50℃における疲労強度向上に寄与する。前記アルミニウム合金におけるMn含有率は、
0.01質量%〜0.5質量%の範囲とするのが好ましい。Mn含有率を0.01質量%
以上とすることで、150℃における疲労強度をより向上させることができる。また、M
n含有率が0.5質量%以下であることで、Al母相より先に晶出されて粗大晶出物が晶
出されるのを低減できて、十分な靱性を確保できる。中でも、前記アルミニウム合金にお
けるMn含有率は、0.1質量%〜0.3質量%の範囲であるのがより好ましい。
前記Tiは、添加することで鋳造時にAl母相中に固溶し、人工時効硬化処理の際には
濃化してマトリクス強化につながり、コンプレッサー等の実用温度域である150℃にお
ける疲労強度向上に寄与する。前記アルミニウム合金におけるTi含有率は、0.01質
量%〜0.3質量%の範囲とするのが好ましい。Ti含有率を0.01質量%以上とする
ことで、150℃における疲労強度をより向上させることができると共に、Ti含有率が
0.3質量%以下であることで、Tiを含む粗大晶出物が晶出されるのを低減できて十分
な靱性を確保できる。中でも、前記アルミニウム合金におけるTi含有率は、0.05質
量%〜0.10質量%の範囲であるのがより好ましい。
前記Zrは、添加することで鋳造時にAl母相中に固溶し、人工時効硬化処理の際には
濃化してマトリクス強化につながる。またZrをTiと同時添加することで、Al−(T
i,Zr)系金属間化合物として人工時効硬化処理時にL12構造を持つナノスケール析
出物を生成し、コンプレッサー等の実用温度域である150℃における疲労強度向上に寄
与する。前記アルミニウム合金におけるZr含有率は、0.01質量%〜0.3質量%の
範囲とするのが好ましい。Zr含有率を0.01質量%以上とすることで、150℃にお
ける疲労強度をより向上させることができると共に、Zr含有率が0.3質量%以下であ
ることで、Zrを含む粗大晶出物が晶出されるのを低減できて十分な靱性を確保できる。
中でも、前記アルミニウム合金におけるZr含有率は、0.05質量%〜0.10質量%
の範囲であるのがより好ましい。
本発明において、前記アルミニウム合金に不可避的に入る不純物としては、いかなる元
素も許容できるが、Sc、Hf、Ce、Nb、Er及びYbからなる群より選ばれる1種
または2種以上の元素は、これらの総量で前記アルミニウム合金中に0.5質量%以下と
するのが望ましい。0.5質量%以下とすることで、Al母相より先に晶出されて粗大晶
出物が晶出されるのを低減できて、十分な靱性を確保できる。
次に、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に
限定されるものではない。
<実施例1>
Si:14.0質量%、Cu:4.50質量%、Mg:0.50質量%、Fe:0.5
0質量%、Ni:0.50質量%、P:0.01質量%を含有し、残部がAl及び不可避
不純物からなるアルミニウム合金を加熱してアルミニウム合金溶湯を得た後、該アルミニ
ウム合金溶湯を用いて鋳造直径38mmで連続鋳造を行うことによって連続鋳造材を得た
。前記連続鋳造時の冷却速度を30℃/分にして前記連続鋳造を行った。得られた連続鋳
造材に対して470℃で7時間の均質化加熱処理を行った後、空冷した。
次いで、空冷後の連続鋳造材を長さ80mmに切断した後、該切断鋳造材10(図2参
照)に、材料温度420℃、金型温度180℃で熱間鍛造を行うことによって、図3に示
す形状の鍛造材を得た。なお、前記熱間鍛造を行う際に、前記鋳造材の軸方向と垂直な方
向(LT方向)に50%の据込を行った。
次に、得られた鍛造材を、500℃で3時間加熱して溶体化処理を行い、次いで25℃
の水中に入れて水焼き入れを行った後、170℃で8時間加熱して人工時効硬化処理を施
し、次いでショットピーニングを行って、図3に示す形状の鍛造品20を得た。
<実施例2〜6、8〜19、比較例1〜15>
前記アルミニウム合金溶湯として、表1、2に示すアルミニウム合金組成(表1、2に
示す元素を表に記載の含有率で含有し、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウ
ム合金)からなるアルミニウム合金溶湯を用いた以外は、実施例1と同様にして、図3に
示す形状の鍛造品20を得た。
<実施例7>
Si:14.0質量%、Cu:4.50質量%、Mg:0.50質量%、Fe:0.5
0質量%、Ni:0.50質量%、P:0.01質量%を含有し、残部がAl及び不可避
不純物からなるアルミニウム合金を加熱してアルミニウム合金溶湯を得た後、該アルミニ
ウム合金溶湯を用いて鋳造直径210mmで連続鋳造を行うことによって押出用ビレット
を得た。得られた押出用ビレットを350℃に加熱し押出機を用いて押出し、こうして得
られた押出材に対して470℃で7時間の均質化加熱処理を行った後、空冷した。
次いで、空冷後の押出材を長さ80mmに切断した後、該押出材に、材料温度420℃
、金型温度180℃で熱間鍛造を行うことによって、図3に示す形状の鍛造材を得た。な
お、前記熱間鍛造を行う際に、前記鋳造材の軸方向と垂直な方向(LT方向)に50%の
据込を行った。
次に、得られた鍛造材を、500℃で3時間加熱して溶体化処理を行い、次いで25℃
の水中に入れて水焼き入れを行った後、170℃で8時間加熱して人工時効処理を施し、
次いでショットピーニングを行って、図3に示す形状の鍛造品20を得た。
<比較例16>
連続鋳造時の冷却速度30℃/分を5℃/分に変更した以外は、実施例1と同様にして
図3に示す形状の鍛造品を得た。
上記のようにして得られた各鍛造品について下記評価法に基づいて各種評価を行った。
<結晶の平均円相当直径の測定法>
得られた鍛造品の幅方向の中心部を鋳造軸方向に平行な方向に沿って縦断面が露出する
ように切断し、透過電子顕微鏡(日立製作所製:HF2200)を用いて前記切断面(縦
断面)を1万倍の倍率で観察視野面積133μm(縦9.75μm×横13.65μm
)の範囲を観察した。この観察した視野(133μm)において画像解析装置を用いて
結晶を認識させて各結晶の円相当直径を測定し、この測定値に基づいてこの観察視野(1
33μm)での「結晶の平均円相当直径」を求めた。
<円相当直径が0.2μm以上の金属間化合物の数の測定法>
得られた鍛造品の幅方向の中心部を鋳造軸方向に平行な方向に沿って縦断面が露出する
ように切断し、透過電子顕微鏡(日立製作所製:HF2200)を用いて前記切断面(縦
断面)を1万倍の倍率で観察視野面積133μmの範囲を観察した。この観察した視野
(133μm)において画像解析装置を用いて円相当直径が0.2μm以上の大きさの
金属間化合物を認識させ、次いで任意の結晶粒界の長さを測定し、長さ10μmの結晶粒
界を定義し、この定義した「長さ10μmの結晶粒界」の領域に存在する「円相当直径が
0.2μm以上の大きさの金属間化合物」の数を測定した。測定結果を表に示す。
<150℃での疲労強度の評価法>
得られた鍛造品を150℃で100時間予備加熱した後、切削加工を行って所定の試験
片形状(JIS Z2274に規定される形状)に切り出した。この試験片について小野
式回転曲げ試験機を用いて150℃における疲労強度を測定した。各実施例、各比較例毎
にそれぞれ8個の試験片を準備し、これら8個の試験片について試験を行ってS−N曲線
を得た。得られたS−N曲線より繰り返し数107回における疲労強度を求めて、これを
150℃での疲労強度(MPa)とした。
<150℃での熱膨張率の評価法>
得られた鍛造品を切削加工により所定の試験片形状(JIS Z2285に規定される
形状)に切り出した。この試験片について、押し棒式検出機(アドバンス理工社製の縦型
熱膨張計DL−9600型)を用いて、測定雰囲気をアルゴンガス(Arガス)とし、基
準温度を20℃とし、昇温速度を5℃/分に設定して、50℃〜400℃まで50℃刻み
で、熱膨張率を測定した。各測定温度での熱膨張率(%)を測定した後、各温度での平均
熱膨張係数(10−6/K)を算出し、20℃〜150℃の平均熱膨張係数の値より15
0℃での熱膨張率(10−6/K)を求めた。
表から明らかなように、本発明に係る実施例1〜19のアルミニウム合金材からなる鍛
造品は、150℃での疲労強度が大きいものであると共に、150℃での熱膨張率が低い
。従って、本発明のアルミニウム合金材は、自動車用エンジン部品(コンプレッサー等)
として好適である。
これに対し、本発明の規定範囲を逸脱する比較例1〜10、12〜16では、150℃
での疲労強度は、十分な強度が得られなかった。また、観察視野面積133μmの範囲
において、円相当直径が0.2μm以上の大きさの金属間化合物が、結晶粒界の長さ10
μmの間の領域に8個以上存在する構成の結晶粒界が全く存在しなかった(該構成の結晶
粒界が0個であった)比較例11、16では、150℃での疲労強度は、低かった(表2
参照)。
本発明に係るアルミニウム合金材および本発明の製造方法で得られた鋳造品、鍛造品は
、高温で十分な疲労強度を有し、高温で低熱膨張性であるから、例えば、高温環境下で高
負荷に晒される自動車用のコンプレッサー、ターボチャージャ用インペラ、エンジンピス
トン等の材料として好適に用いられるが、特にこのような用途に限定されるものではない
10:鋳造品(鋳造材)
20:鍛造品(鍛造材)

Claims (4)

  1. Si:13.0質量%〜15.0質量%、Cu:4.2質量%〜4.8質量%、Mg:
    0.4質量%〜0.6質量%、Fe:0.4質量%〜0.6質量%、Ni:0.2質量%
    〜0.8質量%、P:0.005質量%〜0.015質量%を含み、残部がAl及び不可
    避不純物からなるアルミニウム合金材であって、
    前記アルミニウム合金材についての透過電子顕微鏡での1万倍の倍率での拡大顕微画像
    の133μmの領域において、結晶が複数個存在し、該結晶の平均円相当直径が0.5
    μm〜8.0μmであり、金属間化合物が、前記結晶の結晶粒界および結晶粒内に存在し
    、円相当直径が0.2μm以上の大きさの金属間化合物が、結晶粒界の長さ10μmの間
    の領域に8個以上存在する構成の結晶粒界が少なくとも1つ存在し、
    前記アルミニウム合金材の150℃における疲労強度が150MPa以上であることを
    特徴とするアルミニウム合金材。
  2. 前記金属間化合物は、少なくとも2種類の遷移金属と、Alとから形成される金属間化
    合物である請求項1に記載のアルミニウム合金材。
  3. 前記アルミニウム合金は、さらに、Mn、TiおよびZrからなる群より選ばれる1種
    または2種以上の金属を下記含有率で含有する請求項1または2に記載のアルミニウム合
    金材。
    Mn:0.01質量%〜0.5質量%
    Ti:0.01質量%〜0.3質量%
    Zr:0.01質量%〜0.3質量%
  4. 前記アルミニウム合金材についての透過電子顕微鏡での1万倍の倍率での拡大顕微画像
    の133μmの領域において、前記結晶粒界の領域に存在する、円相当直径が0.2μ
    m以上の大きさの金属間化合物の面積を「α」(μm)とし、前記結晶粒内の領域に存
    在する、円相当直径が0.2μm以上の大きさの金属間化合物の面積を「β」(μm
    としたとき、
    0.16α>β
    の関係にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアルミニウム合金材
JP2019124940A 2019-07-04 2019-07-04 アルミニウム合金材 Pending JP2021011595A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019124940A JP2021011595A (ja) 2019-07-04 2019-07-04 アルミニウム合金材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019124940A JP2021011595A (ja) 2019-07-04 2019-07-04 アルミニウム合金材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021011595A true JP2021011595A (ja) 2021-02-04

Family

ID=74226853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019124940A Pending JP2021011595A (ja) 2019-07-04 2019-07-04 アルミニウム合金材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021011595A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004099996A (ja) * 2002-09-11 2004-04-02 Suzuki Motor Corp 内燃機関用の構成部品の製造方法
JP2005290545A (ja) * 2003-12-18 2005-10-20 Showa Denko Kk アルミニウム合金成形品の製造方法、アルミニウム合金成形品および生産システム
CN101775529A (zh) * 2010-01-11 2010-07-14 北京科技大学 一种发动机机体用高强度铸造铝硅合金及其制备方法
WO2011052708A1 (ja) * 2009-10-30 2011-05-05 昭和電工株式会社 エンジンピストン用素形材の製造方法
JP2018197366A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 昭和電工株式会社 アルミニウム合金材

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004099996A (ja) * 2002-09-11 2004-04-02 Suzuki Motor Corp 内燃機関用の構成部品の製造方法
JP2005290545A (ja) * 2003-12-18 2005-10-20 Showa Denko Kk アルミニウム合金成形品の製造方法、アルミニウム合金成形品および生産システム
WO2011052708A1 (ja) * 2009-10-30 2011-05-05 昭和電工株式会社 エンジンピストン用素形材の製造方法
CN101775529A (zh) * 2010-01-11 2010-07-14 北京科技大学 一种发动机机体用高强度铸造铝硅合金及其制备方法
JP2018197366A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 昭和電工株式会社 アルミニウム合金材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2016343539B2 (en) Aluminum alloy
JP6990527B2 (ja) アルミニウム合金材
JP5879181B2 (ja) 高温特性に優れたアルミニウム合金
CN113106299B (zh) Ni基锻造合金材料的制造方法
EP3009525A1 (en) Aluminium alloy forging and method for producing the same
WO2012026354A1 (ja) Co基合金
JP6057855B2 (ja) 切削用アルミニウム合金押出材
JP2000119786A (ja) 高速動部品用アルミニウム合金鍛造材
JP2008542534A (ja) アルミ鋳造合金及びアルミ合金鋳造品、そしてアルミ合金鋳造品の製造方法
US20040261916A1 (en) Dispersion hardenable Al-Ni-Mn casting alloys for automotive and aerospace structural components
JP6718219B2 (ja) 耐熱性アルミニウム合金材の製造方法
JP2019108579A (ja) アルミニウム合金材およびアルミニウム合金製品の製造方法
JP2022044919A (ja) アルミニウム合金製鍛造部材及びその製造方法
JP4088546B2 (ja) 高温特性に優れたアルミニウム合金鍛造材の製造方法
JP6660042B2 (ja) Ni基超耐熱合金押出材の製造方法およびNi基超耐熱合金押出材
JP2020152965A (ja) アルミニウム合金材、その製造方法及びインペラ
JPH09209069A (ja) 展伸用耐磨耗性Al合金及び展伸用耐磨耗性Al合金よりなるスクロール、並びにそれらの製造方法
JP2021011595A (ja) アルミニウム合金材
JPH0457738B2 (ja)
JP2022048993A (ja) アルミニウム合金
JP2021011604A (ja) アルミニウム合金材およびアルミニウム合金鍛造品の製造方法
JP2020090727A (ja) 耐熱性アルミニウム合金材の製造方法
JP4058398B2 (ja) 高温疲労強度に優れたアルミニウム合金鍛造材
JP7126915B2 (ja) アルミニウム合金押出材及びその製造方法
JP7319447B1 (ja) アルミニウム合金材、及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220427

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20230131

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20230201

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20230307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231121