JP2021010191A - 受信装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
閏秒調整部が、現在の標準時刻が閏秒の実施前の所定の長さの時間内であるか否かを知るための手段の第1は、付加識別情報の中に含まれる現在時刻閏秒指示子を参照することである。この場合、受信装置は、NTP(ネットワーク・タイム・プロトコル)等の手段で別途伝送される閏秒指示子(現在時刻閏秒指示子)を特に参照する必要がない。
また、閏秒調整部が、現在の標準時刻が閏秒の実施前の所定の長さの時間内であるか否かを知るための手段の第2は、NTP等の手段で別途伝送される閏秒指示子(現在時刻閏秒指示子)に基づいて、受信装置内時刻管理部から閏秒調整部にその情報を通知することである。この場合、付加識別情報の中には現在時刻閏秒指示子が含まれていなくても良い。受信装置内時刻管理部から閏秒調整部への通知の一態様は、閏秒補正状態の情報である。この閏秒補正状態の情報には、現在の標準時刻が閏秒の実施前の所定の長さの時間内であるか否かの情報に加え、タイミング制御のために必要なその他の情報を含めても良い。
また、本発明の一態様は、コンピューターを、相対時刻として指定される提示開始時刻および提示終了時刻の情報が付加されたタイムドテキストと、前記相対時刻の起点となる参照開始時刻の情報と、前記参照開始時刻が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内であるか否かを示す参照開始時刻閏秒指示子と、を取得するタイムドテキスト処理手段、内部に備えた時計により受信装置内時刻を管理するとともに、外部から受信する標準時刻に前記受信装置内時刻を少なくとも所定のタイミングで同期させる受信装置内時刻管理手段、前記受信装置内時刻管理手段が管理する前記受信装置内時刻にしたがって、前記タイムドテキストの、前記相対時刻に基づく提示開始および提示終了を行う提示手段、前記参照開始時刻閏秒指示子に基づいて、閏秒によって生じる前記相対時刻のずれを補正することにより、前記提示手段が前記タイムドテキストの提示開始または提示終了を行うタイミングを調整する閏秒調整手段、として機能させるためのプログラムである。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態による受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。同図において、符号1は受信装置である。受信装置1は、テレビ放送等を受信するためのテレビ受像機である。図示するように、受信装置1は、受信部11と、選局部12と、復調部14と、分離部15と、映像復号部21と、音声復号部22と、文字スーパー処理部23と、字幕処理部24と、時刻情報受信処理部31と、受信装置内時刻管理部32と、提示部51と、閏秒調整部52と、を含んで構成される。
選局部12は、受信部11が受信する放送信号の選局を行う。具体的には、選局部12は、リモコン装置(不図示)等によって指示されたリモコン番号に対応するチャンネルの放送信号を受信部11が受信するように制御する。
復調部14は、受信部11が受信した放送信号を復調する。
音声復号部22は、分離部15によって供給される音声アセットのデータを復号し、得られた音声信号を出力する。
つまり、第1に、時刻情報受信処理部31は、必要な場合には、UTCで表された現在時刻を現地時刻(local time)のデータに変換する。なお、受信装置1が日本で用いられる場合には、現地時刻は日本標準時(JST)である。第2に、時刻情報受信処理部31は、必要なタイミングで、NTPで通知された時刻(以下において、便宜上「NTP時刻」と呼ぶことがある。)を受信装置内時刻管理部32に通知する。なお、時刻情報受信処理部31がNTP時刻を受信装置内時刻管理部32に通知する頻度は、少なくとも受信装置内時刻管理部32がNTP時刻を用いて内部の時計(クロック)の値を補正する頻度よりも高い。この時計の構成の頻度およびタイミングについては後述する。第3に、時刻情報受信処理部31は、NTPで受信した閏秒指示子の情報を、提示部51(特に、提示部51内に存在する閏秒調整部52)に渡す。
なお、後述する別の実施形態では、現在時刻閏秒指示子が付加識別情報内に含まれない場合もある。そのような場合には、受信装置は、上記のNTP閏秒指示子(これも、現在時刻閏秒指示子)を参照することにより、現在時刻が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内であるか否かを示す情報を取得することができる。
なお、本実施形態における受信装置内時刻管理部32は、毎秒、上記のNTP時刻を用いた受信装置内時計の補正を行う。つまり、受信装置内時刻管理部32は、受信装置内時刻を常にNTP時刻(標準時刻)に同期させるように管理する。
タイムドテキストとして受信した字幕や文字スーパーに関して、提示部51は、受信装置内時刻管理部32が管理する受信装置内時刻にしたがって、指定されている相対時刻に基づいて、提示開始および提示終了を行う。
なお、閏秒調整部52が、文字スーパーと字幕とのいずれか一方の必要な方についてのみ閏秒の調整を行うようにしても良い。また、閏秒調整部52が提示部51の外部に存在していても良い。
図2は、本実施形態による送信装置の概略機能構成を示すブロック図である。送信装置2は、放送局等の設備であり、テレビの放送信号を送信するものである。図示するように、送信装置2は、映像符号化部61と、音声符号化部62と、文字スーパー設定部63と、字幕設定部64と、時刻情報設定部71と、閏秒表示設定部72と、混合部81と、変調部82と、送信部83と、を含んで構成される。この送信装置2は、放送局設備の一部として、放送事業者によって運用されるものである。
なお、文字スーパー設定部63と字幕設定部64とを総称して「タイムドテキスト設定部」とも呼ぶ。
なお、文字スーパーや字幕の付加識別情報や、その付加識別情報に含まれる参照開始時刻LIの詳細については、後述する。
図4は、字幕や文字スーパーの伝送において用いるための付加識別情報の構成を示す概略図である。この付加識別情報は、MMT方式による伝送において、アセットごとに設けられるMH−データ符号化方式記述子内に格納されるデータである。基本的に、MPテーブルは、送信装置2から0.1秒周期で送出されるものである。
(1)第1行目の記述は、Additional_Arib_Subtitle_Info(ARIBで定める字幕の付加情報)という構造体が、第2行から第21行までのデータを含むことを表している。第1行の左括弧(開いているカーリーブレース,opening curly brace)に対応する右括弧(閉じているカーリーブレース,closing curly brace)は、第23行目に存在する。
(2)第2行目の記述は、データ項目subtitle_tab(字幕識別タグ)を定義する。これは、字幕あるいは文字スーパーのストリームを識別するためのラベルである。データ表記はuimsbfである。
(3)第3行目の記述は、データ項目subtitle_info_version(字幕情報バージョン)を定義する。字幕・文字スーパーの付加識別情報のバージョンを示す。データ表記はuimsbfである。
(4)第4行目の記述は、データ項目start_mpu_sequence_number_flag(開始MPUシーケンス番号フラグ)を定義する。後続のstart_mpu_sequence_numberの項目のフィールドを配置するか否かを示すフラグである。この値がビット「1」場合は、start_mpu_sequence_numberを配置する。この値がビット「0」の場合は、start_mpu_sequence_numberを配置しない。データ表記はbslbfである。
(7)第7行目の記述は、データ項目ISO_639_language_code(言語コード)を定義する。字幕識別タグで識別される言語に対する言語コードを、ISO639−2で規定されるアルファベット3文字のコードで表す。これら3文字の各々は、ISO8859−1にしたがって8ビットで符号化されており、3文字分で合計24ビットのデータである。データ表記はuimsbfである。
(8)第8行目の記述は、データ項目type(字幕タイプ)を定義する。この値がビット列「00」である場合、このストリームが字幕であることを表す。この値がビット列「01」である場合、このストリームが文字スーパーであることを表す。データ表記はbslbfである。
(9)第9行目の記述は、データ項目subtitle_format(字幕記述方式識別)を定義する。字幕および文字スーパーの記述方式を指定する。データ表記はbslbfである。
(11)第11行目の記述は、データ項目TMD(時刻制御モード)を定義する。受信再生時の時刻制御モードを表す。字幕等の提示時刻をいかなる手段によって示すかを表すものである。この値がビット列「0010」であるとき、時刻制御方式はTTML記述(参照開始時刻起点)であることを表す。これは、本記述子内に含まれる参照開始時刻を起点として、ARIB−TTML文書内のタイムコード(参照開始時刻を起点とする相対時刻で表されるタイムコード)を用いて、提示時刻が示されるものである。なお、TMDの値がビット列「0010」以外である場合については、説明を省略する。データ表記はbslbfである。
(12)第12行目の記述は、データ項目DMF(表示モード)を定義する。字幕文の表示モードを、受信時および記録再生時のそれぞれについて表すものである。データ表記はbslbfである。
(14)第14行目の記述は、データ項目compression_type(圧縮方式)を定義する。字幕データの圧縮方式を表す。データ表記はbslbfである。
(15)第15行目から第17行目までの記述は、前述のstart_mpu_sequence_number_flagの値に依存して設けられるデータ項目start_mpu_sequence_number(開始MPUシーケンス番号)を定義する。本記述子による設定が有効となる字幕・文字スーパーの最初のMPUのシーケンス番号を表す。なお、MPUとは伝送における単位である。データ表記は、uimsbfである。
(16−1)第19行目の記述は、時刻制御モード(TMD)がTTML記述(参照開始時刻起点)である場合に設けられるデータ項目reference_start_time(参照開始時刻)を定義する。この参照開始時刻は、TTML文書内において指定される相対時刻の起点となる絶対時刻である。データ表記はuimsbfであり、64ビットの長さで時刻が表現される。
(16−2)第20行目の記述は、時刻制御モード(TMD)がTTML記述(参照開始時刻起点)である場合に設けられるデータ項目reference_start_time_leap_indicator(参照開始時刻閏秒指示子,RST−LI)を定義する。このRST−LIについての詳細は、下に記述する。データ表記はuimsbfである。
なお、このデータ項目reference_start_time_leap_indicatorを、reference_start_time_laep_control(参照開始時刻閏秒制御)等と呼んでも良い。
(16−3)第21行目の記述は、時刻制御モード(TMD)がTTML記述(参照開始時刻起点)である場合に設けられるデータ項目reserved(未使用領域)を定義する。データ表記はbslbfである。
(5)のleap_indicator(閏秒指示子)がほぼ最新の時点(送信装置2からの送信周期を待つための遅延や、送信装置2から受信装置1への伝送遅延などを無視すると、ほぼ現時点)に対応した閏秒指示子である。これに対して、(16−2)のreference_start_time_leap_indicator(参照開始時刻の閏秒指示子,RST−LI)は当該TTML文書(つまり、当該放送番組)における開始時刻に対応した閏秒指示子である。したがって、ある一時点において、これら両閏秒指示子の値は、必ずしも一致しない。閏秒調整部52は、この2種類の閏秒指示子を用いて、字幕等の提示タイミングの制御における閏秒の調整を行う。その詳細な手順については、後で、フローチャートを参照しながら説明する。
参照開始時刻LIの値が「0」(2進表記では「00」)のとき、これは通常(閏秒なし)の状態を表す。
参照開始時刻LIの値が「1」(2進表記では「01」)のとき、これは、付加識別情報に含まれる参照開始時刻で示される時刻を含む(協定世界時における)日の最後に、秒が挿入されることを表す。つまり、その日の協定世界時における23時59分59秒の次に秒が挿入されることを表す。日本時間を用いる場合は次の通りである。即ち、付加識別情報に含まれる参照開始時刻で示される時刻から、次に到来する(日本時間の24時間制での)08時59分59秒の次に秒が挿入されることを表す。
参照開始時刻LIの値が「2」(2進表記では「10」)のとき、これは、付加識別情報に含まれる参照開始時刻で示される時刻を含む(協定世界時における)日の最後の秒が削除されることを表す。つまり、その日の協定世界時における23時59分59秒が削除されることを表す。日本時間を用いる場合は次の通りである。即ち、付加識別情報に含まれる参照開始時刻で示される時刻から、次に到来する(日本時間の24時間制での)08時59分59秒が削除されることを表す。
上記のように、前述のNTP−LIと上記の参照開始時刻LIとの間で、用いる値が同一となるようにしている。但し、仮に値とその意味との関係がNTP−LIと参照開始時刻LIとの間で異なっていても、本質的な不都合は生じない。
ただし、ステップS104に制御を戻す過程において、受信装置内時刻が秒単位で更新される。言い換えれば、閏秒調整部52は、受信装置内時刻における秒が更新されるまで、次に実行すべきステップS104の処理に入ることを待機する。
ただし、ステップS104に制御を戻す過程において、受信装置内時刻が秒単位で更新される。言い換えれば、閏秒調整部52は、受信装置内時刻における秒が更新されるまで、次に実行すべきステップS104の処理に入ることを待機する。
ただし、ステップS104に制御を戻す過程において、受信装置内時刻が秒単位で更新される。言い換えれば、閏秒調整部52は、受信装置内時刻における秒が更新されるまで、次に実行すべきステップS104の処理に入ることを待機する。
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なる主な点は、閏秒が実施されたときの、受信装置内における受信装置内時刻のNTP時刻への同期のさせ方である。本実施形態における受信装置は、閏秒が実施された直後に直ちにNTP時刻への同期を行わない。これは、受信装置の実装として、内部で管理する受信装置内時刻の歩進のペースが閏秒の実施によって乱れる(秒が挿入される、または秒が削除される)ことによる不具合を回避するような装置構成が為される場合である。
なお、以下において、前述の実施形態と同様の機能ブロックについては同一の符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。以下においては、本実施形態に特有の事項を中心に説明する。
なお、本実施形態における送信装置側の機能構成は、第1実施形態におけるそれと同じである。
その理由の一つは、受信装置内時計が受信装置8内で様々な制御に用いられるためであり、その制御において、受信装置内時計の値として、秒が停まったり(秒の挿入)秒が飛んだり(秒の削除)することを避けるためである。選局操作や電源on/offの操作があったときには受信装置8内での様々な動作・処理が初期化されるため、受信装置内時計の歩進のペースが乱れることによる悪影響が少ない。
受信装置内時刻管理部33は、必要なタイミングにおいて、上記の時刻同期状態を閏秒調整部53に通知する。
なお、本ステップにおいてSが「同期」状態であるのは、既に閏秒実施後(秒が削除された後)であり、且つ秒の削除後に受信装置内時刻をNTP時刻に同期させた後である。
また、本ステップにおいてSが「非同期(受信装置内時刻が遅れ)」状態であるのは、既に閏秒実施後(秒が削除された後)であり、且つ秒の削除後にまだ受信装置内時刻をNTP時刻に同期させていないときである。
なお、本ステップにおいてSが「同期」状態であるのは、既に閏秒実施後(秒が挿入された後)であり、且つ秒の挿入後に受信装置内時刻をNTP時刻に同期させた後である。
また、本ステップにおいてSが「非同期(受信装置内時刻が先行)」状態であるのは、既に閏秒実施後(秒が挿入された後)であり、且つ秒の挿入後にまだ受信装置内時刻をNTP時刻に同期させていないときである。
Sが「同期」の場合、閏秒調整部53は、ステップS215に制御を移す。Sが「非同期(受信装置内時刻が先行)」の場合、閏秒調整部53は、ステップS210に制御を移す。Sが「非同期(受信装置内時刻が遅れ)」の場合、閏秒調整部53は、ステップS213に制御を移す。
なお、本ステップにおいてSが「同期」状態であるのは、最近において閏秒が実施されたか否かに関わらず、受信装置内時刻がNTP時刻に同期しているときである。また、本ステップにおいてSが「非同期(受信装置内時刻が先行)」状態であるのは、既に閏秒実施後(秒が挿入された後)であり、且つ秒の挿入後にまだ受信装置内時刻をNTP時刻に同期させていないときである。また、本ステップにおいてSが「非同期(受信装置内時刻が先行)」状態であるのは、既に閏秒実施後(秒が挿入された後)であり、且つ秒の挿入後にまだ受信装置内時刻をNTP時刻に同期させていないときである。
ただし、ステップS204に制御を戻す過程において、受信装置内時刻が秒単位で更新される。言い換えれば、閏秒調整部53は、受信装置内時刻における秒が更新されるまで、次に実行すべきステップS204の処理に入ることを待機する。
ただし、ステップS204に制御を戻す過程において、受信装置内時刻が秒単位で更新される。言い換えれば、閏秒調整部53は、受信装置内時刻における秒が更新されるまで、次に実行すべきステップS204の処理に入ることを待機する。
ただし、ステップS204に制御を戻す過程において、受信装置内時刻が秒単位で更新される。言い換えれば、閏秒調整部53は、受信装置内時刻における秒が更新されるまで、次に実行すべきステップS204の処理に入ることを待機する。
(1b)参照開始時刻閏秒指示子が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内でないことを示し(LI1=0)、且つ受信装置内時刻が標準時刻よりも遅れている状態である(S=遅れ)ことを表す通知を受信装置内時刻管理部33から受けた場合。
(1)閏秒調整部53は、上記の(1a)または(1b)のいずれかである場合には、参照開始時刻と相対時刻とを閏秒がないものとして加算した時刻(T1)よりも1秒前の時刻(T2)に、受信装置内時刻(T0)が到達したタイミングにおいて、当該相対時刻に対応する提示開始または提示終了を提示部51が行うように調整する。これは、前記のステップS213からS216へと続く処理に該当する。
(2b)参照開始時刻閏秒指示子が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内でないことを示し(LI1=0)、且つ受信装置内時刻が標準時刻よりも先行している状態である(S=先行)ことを表す通知を受信装置内時刻管理部33から受けた場合。
(2)閏秒調整部53は、上記の(2a)または(2b)のいずれかである場合には、参照開始時刻と相対時刻とを閏秒がないものとして加算した時刻(T1)よりも1秒後の時刻(T3)に、受信装置内時刻(T0)が到達したタイミングにおいて、当該相対時刻に対応する提示開始または提示終了を提示部51が行うように調整する。これは、前記のステップS210からS216へと続く処理に該当する。
図示するように、T1を使用すべき場合は、次に列挙する(C1)から(C7)までである。
(C1)LI1=0,LI2=0,S=「同期」
(C2)LI1=0,LI2=1,S=「同期」
(C3)LI1=0,LI2=2,S=「同期」
(C4)LI1=1,LI2=0,S=「受信装置内時刻が先行」(C5)LI1=1,LI2=1,S=「同期」
(C6)LI1=2,LI2=0,S=「受信装置内時刻が遅れ」(C7)LI1=2,LI2=2,S=「同期」
また、T2を使用すべき場合は、次に列挙する(C8)と(C9)である。
(C8)LI1=0,LI2=0,S=「受信装置内時刻が遅れ」(C9)LI1=1,LI2=0,S=「同期」
また、T3を使用すべき場合は、次に列挙する(C10)と(C11)である。
(C10)LI1=0,LI2=0,S=「受信装置内時刻が先行」(C11)LI1=2,LI2=0,S=「同期」
以下には、第1実施形態および第2実施形態に共通する変形例や、技術的留意点等を記載する。
第1実施形態および第2実施形態では、閏秒の2つの形態(秒の挿入と削除)に対応した構成とした。これを、秒の挿入のみに対応する構成に変形しても良い。この変形例は、閏秒として、秒の挿入のみが実施され、秒の削除は実施されないという想定に基づくものである。
第1実施形態および第2実施形態では、閏秒調整部(52,53)を提示部51の内部に設けていたが、提示部51の外部に設けて、同様の機能を実現するようにしても良い。
また、第1実施形態および第2実施形態では、同じくMH-データ符号化方式記述子内の、字幕等の付加識別情報の一部に現在時刻に対応する閏秒指示子を格納するようにした。これにより、受信装置側では、この付加識別情報を参照するだけで両方の閏秒指示子(LI1およびLI2)を取得できる。
さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以下では、第1実施形態および第2実施形態の受信装置を用いた場合の、字幕提示制御のタイミングの実例について説明する。
同図において、受信装置(タイプ1)は、前述の第1実施形態の受信装置1であり、その受信装置内時刻は、NTP時刻と同期している。また、受信装置(タイプ2)は、前述の第2実施形態の受信装置8であり、その受信装置内時刻は、秒の挿入または削除によってNTP時刻とずれた場合であっても、選局操作あるいは電源on/off操作があって初めてNTP時刻と同期される。
また、各行が、秒に対応する。そして、第1桁の左側に参照のための行番号を付している。
まず、受信装置(タイプ1)とTTML文書1(LI1=1)との組み合わせについて説明する。
行6から行10までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書1のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
行11から行22までにおいて、受信装置内時刻は、TTML文書1のT1よりも1秒先行している。つまり、この受信装置は、この間、T2を基準として字幕等の提示制御を行う。
次に、受信装置(タイプ1)とTTML文書2(LI1=0)との組み合わせについて説明する。
行17から行22までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書2のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
以上のように、受信装置(タイプ1)は、実施形態1において説明した動作手順で、正しく動作する。
次に、受信装置(タイプ2,選局操作なし)とTTML文書1(LI1=1)との組み合わせについて説明する。
行6から行22までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書1のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
次に、受信装置(タイプ2,選局操作なし)とTTML文書2(LI1=0)との組み合わせについて説明する。
行17から行22までにおいて、受信装置内時刻は、TTML文書2のT1よりも1秒先行している。つまり、この受信装置は、この間、T3を基準として字幕等の提示制御を行う。
以上のように、受信装置(タイプ2,選局操作なし)は、実施形態2において説明した動作手順で、正しく動作する。
次に、受信装置(タイプ2,閏秒前に選局操作あり)とTTML文書1(LI1=1)との組み合わせについて説明する。
行6から行8までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書1のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
行10から行22までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書1のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
次に、受信装置(タイプ2,閏秒前に選局操作あり)とTTML文書2(LI1=0)との組み合わせについて説明する。
行17から行22までにおいて、受信装置内時刻は、TTML文書2のT1よりも1秒先行している。つまり、この受信装置は、この間、T3を基準として字幕等の提示制御を行う。
以上のように、受信装置(タイプ2,閏秒前に選局操作あり)は、実施形態2において説明した動作手順で、正しく動作する。
次に、受信装置(タイプ2,閏秒後に選局操作あり)とTTML文書1(LI1=1)との組み合わせについて説明する。
行6から行18までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書1のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
行20から行22までにおいて、受信装置内時刻、TTML文書1のT1よりも1秒遅れている。つまり、この受信装置は、この間、T2を基準として字幕等の提示制御を行う。
次に、受信装置(タイプ2,閏秒後に選局操作あり)とTTML文書2(LI1=0)との組み合わせについて説明する。
行17から行18までにおいて、受信装置内時刻は、TTML文書2のT1よりも1秒先行している。つまり、この受信装置は、この間、T3を基準として字幕等の提示制御を行う。
行20から行22までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書2のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
以上のように、受信装置(タイプ2,閏秒後に選局操作あり)は、実施形態2において説明した動作手順で、正しく動作する。
まず、受信装置(タイプ1)とTTML文書1(LI1=2)との組み合わせについて説明する。
行6から行9までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書1のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
行10から行22までにおいて、受信装置内時刻は、TTML文書1のT1よりも1秒先行している。つまり、この受信装置は、この間、T3を基準として字幕等の提示制御を行う。
次に、受信装置(タイプ1)とTTML文書2(LI1=0)との組み合わせについて説明する。
行15から行22までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書2のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
以上のように、受信装置(タイプ1)は、実施形態1において説明した動作手順で、正しく動作する。
次に、受信装置(タイプ2,選局操作なし)とTTML文書1(LI1=2)との組み合わせについて説明する。
行6から行22までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書1のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
次に、受信装置(タイプ2,選局操作なし)とTTML文書2(LI1=0)との組み合わせについて説明する。
行15から行22までにおいて、受信装置内時刻は、TTML文書2のT1よりも1秒遅れている。つまり、この受信装置は、この間、T2を基準として字幕等の提示制御を行う。
以上のように、受信装置(タイプ2,選局操作なし)は、実施形態2において説明した動作手順で、正しく動作する。
次に、受信装置(タイプ2,閏秒前に選局操作あり)とTTML文書1(LI1=2)との組み合わせについて説明する。
行6から行7までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書1のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
行9から行22までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書1のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
次に、受信装置(タイプ2,閏秒前に選局操作あり)とTTML文書2(LI1=0)との組み合わせについて説明する。
行15から行22までにおいて、受信装置内時刻は、TTML文書2のT1よりも1秒先行している。つまり、この受信装置は、この間、T3を基準として字幕等の提示制御を行う。
以上のように、受信装置(タイプ2,閏秒前に選局操作あり)は、実施形態2において説明した動作手順で、正しく動作する。
次に、受信装置(タイプ2,閏秒後に選局操作あり)とTTML文書1(LI1=2)との組み合わせについて説明する。
行6から行18までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書1のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
行20から行22までにおいて、受信装置内時刻は、TTML文書1のT1よりも1秒先行している。つまり、この受信装置は、この間、T3を基準として字幕等の提示制御を行う。
次に、受信装置(タイプ2,閏秒後に選局操作あり)とTTML文書2(LI1=0)との組み合わせについて説明する。
行15から行18までにおいて、受信装置内時刻は、TTML文書2のT1よりも1秒先行している。つまり、この受信装置は、この間、T3を基準として字幕等の提示制御を行う。
行20から行22までにおいて、受信装置内時刻とTTML文書2のT1とは一致している。つまり、この受信装置は、この間、T1を基準として字幕等の提示制御を行う。
以上のように、受信装置(タイプ2,閏秒前に選局操作あり)は、実施形態2において説明した動作手順で、正しく動作する。
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態が、第1実施形態および第2実施形態と異なる点は、字幕・文字スーパー伝送方式の付加識別情報内に、現在時刻に対応する閏秒指示子を含まない点である。なお、本実施形態においても、第1実施形態および第2実施形態と同様に、字幕・文字スーパー伝送方式の付加識別情報内に、参照開始時刻に対応する閏秒指示子を含む。
なお、以下において、前述の実施形態と同様の機能ブロックについては同一の符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。以下においては、本実施形態に特有の事項を中心に説明する。
なお、本実施形態における送信装置側の機能構成は、第1実施形態におけるそれと同様である。ただし、本実施形態による送信装置2は、字幕等の伝送に関する付加識別情報内には、現在時刻に対応する閏秒指示子を含めない。そして、本実施形態による送信装置2が、放送信号に含めたNTPパケット内に現在時刻に対応する閏秒指示子を含める点は、第1実施形態と同様である。つまり、本実施形態における閏秒表示設定部72は、付加識別情報内に現在時刻閏秒指示子を設定しない。そして、本実施形態における時刻情報設定部71は、NTPのデータ内には閏秒指示子(NTP−LI)を設定する。
なお、本実施形態における受信装置内時刻管理部34は、毎秒、上記のNTP時刻を用いた受信装置内時計の補正を行う。つまり、受信装置内時刻管理部34は、受信装置内時刻を常にNTP時刻(標準時刻)に同期させるように管理する。
図16は、字幕等の提示における閏秒の調整に関する、受信装置9の動作の手順を示すフローチャートである。処理の前提として、閏秒の実施のほぼ24時間前から、NTP−LIの値として「1」または「2」が表示される。そして、受信装置9は、NTPによりこの情報を取得している。なお、同図内で、受信装置9の動作を、便宜上「TYPE3」と示している。この「TYPE3」の受信装置を「想定動作1の受信装置」と呼ぶこともある。
まず、開始時刻+相対時刻が示す時刻をT1とする。つまり、閏秒調整部54は、参照開始時刻(付加識別情報のreference_start_time)と相対時刻(字幕等の提示開始の時刻(begin属性)または提示終了の時刻(end属性)として指定された相対時刻)とを加算した時刻をT1とする。なお、T1は、時刻を一時的に記憶するための変数ないしは記憶領域である。なお、本ステップにおける時刻の加算を行う場合には、実施される閏秒を考慮した加算を行うのではなく、1分=60秒であることを前提とした加算を行う。つまり、閏秒がないものとして、参照開始時刻と前記相対時刻とを加算する。
次に、閏秒調整部54は、上記のT1の1秒前の時刻をT2とする。また、上記のT1の1秒後の時刻をT3とする。このT2およびT3もまた、上記のT1と同様の変数ないしは記憶領域である。これらT2およびT3は、後のステップにおいて、提示タイミングのずれを調整する場合における、字幕等の提示動作(提示開始(@begin)または提示終了(@end))の基準として用いる時刻である。
そして、閏秒調整部54は、参照開始時刻に対応する閏秒指示子(付加識別情報内のrefarence_start_time_leap_indicator,RST−LI)の値を、LIとする。なお、LIは、RST−LIの値を記憶するための変数ないしは記憶領域である。
まず、閏秒調整部54は、受信装置内時刻管理部34から、閏秒補正状態Sの通知を受けるSの値は、a,b,c,d,e,fの6通りであり、その意味は前述の通りである。
但し、本実施形態の受信装置9は、内部で管理する時計を常に現在時刻に同期させるため、Sの値として、e,fを取ることはない。本実施形態の受信装置9においては、Sの値は必ず、a,b,c,dのいずれかである。
次に、閏秒調整部54は、現在の受信装置内時刻をT0とする。このT0もまた、時刻を一時的に記憶するための変数ないしは記憶領域である。受信装置内時刻は、受信装置内時刻管理部34によって管理されて、歩進している時刻である。
ただし、ステップS302に制御を戻す過程において、受信装置内時刻が秒単位で更新される。言い換えれば、閏秒調整部54は、受信装置内時刻における秒が更新されるまで、次に実行すべきステップS302の処理に入ることを待機する。
ただし、ステップS302に制御を戻す過程において、受信装置内時刻が秒単位で更新される。言い換えれば、閏秒調整部54は、受信装置内時刻における秒が更新されるまで、次に実行すべきステップS302の処理に入ることを待機する。
ただし、ステップS302に制御を戻す過程において、受信装置内時刻が秒単位で更新される。言い換えれば、閏秒調整部54は、受信装置内時刻における秒が更新されるまで、次に実行すべきステップS302の処理に入ることを待機する。
(1b)受信装置内時刻管理部から通知された前記閏秒補正状態が、前記受信装置内時刻に関して閏秒の補正が完了している状態であることを示す、(1c)受信装置内時刻管理部から通知された前記閏秒補正状態が、現在時刻は挿入されている秒であることを示す、
上記(1a)、(1b)または(1c)のいずれかの状態(S=b,c,d)である場合には、参照開始時刻と相対時刻とを閏秒がないものとして加算した時刻よりも1秒前の時刻(時刻T2)に、受信装置内時刻が到達したタイミングにおいて、当該相対時刻に対応する提示開始または提示終了を前記提示部が行うように、閏秒調整部54は調整する。これは、前記のステップS307およびS309の処理に該当する。
(2b)受信装置内時刻管理部から通知された前記閏秒補正状態が、前記受信装置内時刻に関して閏秒の補正が完了している状態であることを示す、上記(2a)または(2b)のいずれかの状態(S=b,c)である場合には、前記参照開始時刻と前記相対時刻とを閏秒がないものとして加算した時刻よりも1秒後の時刻(時刻T3)に、前記受信装置内時刻が到達したタイミングにおいて、当該相対時刻に対応する提示開始または提示終了を前記提示部が行うように、閏秒調整部54は調整する。これは、前記のステップS305およびS309の処理に該当する。
次に、第4実施形態について説明する。本実施形態においても、第3実施形態と同様に、字幕・文字スーパー伝送方式の付加識別情報内に、現在時刻に対応する閏秒指示子を含まない。なお、字幕・文字スーパー伝送方式の付加識別情報内に、参照開始時刻に対応する閏秒指示子を含む。
なお、以下において、前述の実施形態と同様の機能ブロックについては同一の符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。以下においては、本実施形態に特有の事項を中心に説明する。
なお、本実施形態における送信装置側の機能構成は、第1実施形態におけるそれと同様である。ただし、本実施形態による送信装置2は、字幕等の伝送に関する付加識別情報内には、現在時刻に対応する閏秒指示子を含めない。そして、本実施形態による送信装置2が、放送信号に含めたNTPパケット内に現在時刻に対応する閏秒指示子を含める点は、第1実施形態と同様である。つまり、本実施形態における閏秒表示設定部72は、付加識別情報内に現在時刻閏秒指示子を設定しない。そして、本実施形態における時刻情報設定部71は、NTPのデータ内には閏秒指示子(NTP−LI)を設定する。
なお、値a,b,c,d,e,fの意味は第3実施形態において述べたとおりであるのでここでの説明を省略する。
図18は、字幕等の提示における閏秒の調整に関する、受信装置10の動作の手順を示すフローチャートである。処理の前提として、閏秒の実施のほぼ24時間前から、NTP−LIの値として「1」または「2」が表示される。そして、受信装置10は、NTPによりこの情報を取得している。なお、同図内で、受信装置10の動作を、便宜上「TYPE4」と示している。この「TYPE4」の受信装置を「想定動作2の受信装置」と呼ぶこともある。
つまり、閏秒調整部55は、開始時刻+相対時刻が示す時刻をT1とする。また、閏秒調整部55は、上記のT1の1秒前の時刻をT2とする。また、上記のT1の1秒後の時刻をT3とする。また、閏秒調整部55は、参照開始時刻に対応する閏秒指示子の値を、LIとする。
まず、閏秒調整部55は、受信装置内時刻管理部35から、閏秒補正状態Sの通知を受ける。Sの値は、a,b,c,d,e,fの6通りであり、その意味は前述の通りである。ただし、本実施形態の受信装置9においては、Sの値は必ず、a,b,e,fのいずれかである。
そして、閏秒調整部55は、現在の受信装置内時刻をT0とする。
ただし、ステップS402に制御を戻す過程において、受信装置内時刻が秒単位で更新される。言い換えれば、閏秒調整部55は、受信装置内時刻における秒が更新されるまで、次に実行すべきステップS402の処理に入ることを待機する。
ただし、ステップS402に制御を戻す過程において、受信装置内時刻が秒単位で更新される。言い換えれば、閏秒調整部55は、受信装置内時刻における秒が更新されるまで、次に実行すべきステップS402の処理に入ることを待機する。
ただし、ステップS402に制御を戻す過程において、受信装置内時刻が秒単位で更新される。言い換えれば、閏秒調整部55は、受信装置内時刻における秒が更新されるまで、次に実行すべきステップS402の処理に入ることを待機する。
(1b)参照開始時刻閏秒指示子が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内でないことを示し、且つ、前記受信装置内時刻管理部から通知された前記閏秒補正状態が、前記受信装置内時刻が前記標準時刻よりも遅れている状態(S=f)であることを示す場合、(1)上記の(1a)または(1b)のいずれかである場合には、前記参照開始時刻と前記相対時刻とを閏秒がないものとして加算した時刻よりも1秒前の時刻(時刻T2)に、前記受信装置内時刻が到達したタイミングにおいて、当該相対時刻に対応する提示開始または提示終了を前記提示部が行うように、閏秒調整部55は調整する。これは、前記のステップS408およびS410の処理に該当する。
(2b)参照開始時刻閏秒指示子が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内でないことを示し、且つ、前記受信装置内時刻管理部から通知された前記閏秒補正状態が、前記受信装置内時刻が前記標準時刻よりも先行している状態(S=e)であることを示す場合、(2)上記の(2a)または(2b)のいずれかである場合には、前記参照開始時刻と前記相対時刻とを閏秒がないものとして加算した時刻よりも1秒後の時刻(時刻T3)に、前記受信装置内時刻が到達したタイミングにおいて、当該相対時刻に対応する提示開始または提示終了を前記提示部が行うように、閏秒調整部55は調整する。これは、前記のステップS407およびS410の処理に該当する。
以下には、第1実施形態および第2実施形態に関して既に述べた変形例を、第3実施形態および第4実施形態に適用することとしても良い。また、第1実施形態および第2実施形態に関して述べた想定事項は、第3実施形態および第4実施形態においても想定される。
第3実施形態および第4実施形態においても、日本時間で動作する状況を説明したが、各地のローカルタイムにおいても、協定世界時との時差を正しく設定しさえすれば、同様の動作が可能である。
以下では、第3実施形態および第4実施形態のそれぞれの受信装置の内部における時計の管理、および状態Sの管理の実例について説明する。
図19および図20は、閏秒が実施される場合における、第3実施形態および第4実施形態のそれぞれの受信装置の内部での、時計管理と閏秒補正状態(状態S)の関係を示す概略図である。なお、図19は、秒が挿入される状況を示す。また、図20は、秒が削除される状況を示す。なお、図19と図20の各々の左端には、参照のための行番号を便宜的に付している。
4」の受信機(第4実施形態による受信装置10)における受信装置内時計の値と閏秒補正状態(状態S)に対応する。同図は、秒の挿入がある場合を示しているため、UTC時刻(日本時間に換算)においては、閏秒実施当日の08:59:58、08:59:59、の次に、08:59:60という時刻(秒)が存在し、その次が、09:00:00である。NTP時刻(日本時間に換算)は、基本的にUTC時刻(日本時間に換算)と同一であるが、そのデータ表示として、UTC時刻(日本時間に換算)の08:59:60に対応するNTP時刻(日本時間に換算)の表示は08:59:59である。同図の第26行がこれに相当する。
付加識別情報内に、現在時刻に対応する閏秒指示子を含む方式は、第1実施形態および第2実施形態である。
付加識別情報内に、現在時刻に対応する閏秒指示子を含まない方式は、第3実施形態および第4実施形態である。
NTP時刻と受信装置内時計とを常に同期させる方式は、第1実施形態および第3実施形態である。
閏秒実施後は所定の操作(選局や電源on/off等)があるまで、NTP時刻と受信装置内時計とのずれ(非同期)を許容させる方式は、第2実施形態および第4実施形態である。
2 送信装置
11 受信部
12 選局部
14 復調部
15 分離部
21 映像復号部
22 音声復号部
23 文字スーパー処理部(タイムドテキスト処理部)
24 字幕処理部(タイムドテキスト処理部)
31 時刻情報受信処理部
32,33,34,35 受信装置内時刻管理部
51 提示部
52,53,54,55 閏秒調整部
61 映像符号化部
62 音声符号化部
63 文字スーパー設定部(タイムドテキスト設定部)
64 字幕設定部(タイムドテキスト設定部)
71 時刻情報設定部
72 閏秒表示設定部
81 混合部
82 変調部
83 送信部
Claims (4)
- タイムドテキストを含むコンテンツの伝送信号を受信する受信部と、
前記伝送信号に含まれていた、前記タイムドテキストと、参照開始時刻の情報と、前記参照開始時刻が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内であるか否かを示す参照開始時刻閏秒指示子と、を取得するタイムドテキスト処理部と、
を具備し、
前記タイムドテキスト処理部は、前記参照開始時刻を起点とする相対時刻として指定される提示開始時刻および提示終了時刻の情報が付加された前記タイムドテキストを取得するものであり、
時計を内部に備えて受信装置内時刻を管理するとともに、外部から受信する標準時刻に前記受信装置内時刻を少なくとも所定のタイミングで同期させる受信装置内時刻管理部と、
前記受信装置内時刻管理部が管理する前記受信装置内時刻にしたがって、前記タイムドテキストの、前記相対時刻に基づく提示開始および提示終了を行う提示部と、
前記参照開始時刻閏秒指示子に基づいて、閏秒によって生じる前記相対時刻のずれを補正することにより、前記提示部が前記タイムドテキストの提示開始または提示終了を行うタイミングを調整する閏秒調整部と、
をさらに具備し、
前記参照開始時刻閏秒指示子は、閏秒の実施以前の所定の長さの時間内であることを示す場合には当該閏秒が秒の挿入または削除のいずれであるかをも示すものであり、
前記受信装置内時刻管理部は、前記受信装置内時刻を常に前記標準時刻に同期させるように管理するとともに、閏秒補正状態の情報を前記閏秒調整部に通知するものであり、
前記閏秒調整部は、
(1)前記参照開始時刻閏秒指示子が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内であることを示し、且つ当該閏秒が秒の挿入であることを示すものであり、且つ、
(1a)前記受信装置内時刻管理部から通知された前記閏秒補正状態が、閏秒の実施以前の所定の長さの時間内ではないことを示す、
(1b)前記受信装置内時刻管理部から通知された前記閏秒補正状態が、前記受信装置内時刻に関して閏秒の補正が完了している状態であることを示す、
(1c)前記受信装置内時刻管理部から通知された前記閏秒補正状態が、現在時刻は挿入されている秒であることを示す、
上記(1a)、(1b)または(1c)のいずれかの状態である場合には、前記参照開始時刻と前記相対時刻とを閏秒がないものとして加算した時刻よりも1秒前の時刻に、前記受信装置内時刻が到達したタイミングにおいて、当該相対時刻に対応する提示開始または提示終了を前記提示部が行うように調整する、
ことを特徴とする受信装置。 - タイムドテキストを含むコンテンツの伝送信号を受信する受信部と、
前記伝送信号に含まれていた、前記タイムドテキストと、参照開始時刻の情報と、前記参照開始時刻が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内であるか否かを示す参照開始時刻閏秒指示子と、を取得するタイムドテキスト処理部と、
を具備し、
前記タイムドテキスト処理部は、前記参照開始時刻を起点とする相対時刻として指定される提示開始時刻および提示終了時刻の情報が付加された前記タイムドテキストを取得するものであり、
時計を内部に備えて受信装置内時刻を管理するとともに、外部から受信する標準時刻に前記受信装置内時刻を少なくとも所定のタイミングで同期させる受信装置内時刻管理部と、
前記受信装置内時刻管理部が管理する前記受信装置内時刻にしたがって、前記タイムドテキストの、前記相対時刻に基づく提示開始および提示終了を行う提示部と、
前記参照開始時刻閏秒指示子に基づいて、閏秒によって生じる前記相対時刻のずれを補正することにより、前記提示部が前記タイムドテキストの提示開始または提示終了を行うタイミングを調整する閏秒調整部と、
をさらに具備し、
前記参照開始時刻閏秒指示子は、閏秒の実施以前の所定の長さの時間内であることを示す場合には当該閏秒が秒の挿入または削除のいずれであるかをも示すものであり、
前記受信装置内時刻管理部は、前記受信装置内時刻を常に前記標準時刻に同期させるように管理するとともに、閏秒補正状態の情報を前記閏秒調整部に通知するものであり、
前記閏秒調整部は、
(2)前記参照開始時刻閏秒指示子が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内であることを示し、且つ当該閏秒が秒の削除であることを示すものであり、且つ、
(2a)前記受信装置内時刻管理部から通知された前記閏秒補正状態が、閏秒の実施以前の所定の長さの時間内ではないことを示す、
(2b)前記受信装置内時刻管理部から通知された前記閏秒補正状態が、前記受信装置内時刻に関して閏秒の補正が完了している状態であることを示す、
上記(2a)または(2b)のいずれかの状態である場合には、前記参照開始時刻と前記相対時刻とを閏秒がないものとして加算した時刻よりも1秒後の時刻に、前記受信装置内時刻が到達したタイミングにおいて、当該相対時刻に対応する提示開始または提示終了を前記提示部が行うように調整する、
ことを特徴とする受信装置。 - タイムドテキストを含むコンテンツの伝送信号を受信する受信部と、
前記伝送信号に含まれていた、前記タイムドテキストと、参照開始時刻の情報と、前記参照開始時刻が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内であるか否かを示す参照開始時刻閏秒指示子と、を取得するタイムドテキスト処理部と、
を具備し、
前記タイムドテキスト処理部は、前記参照開始時刻を起点とする相対時刻として指定される提示開始時刻および提示終了時刻の情報が付加された前記タイムドテキストを取得するものであり、
時計を内部に備えて受信装置内時刻を管理するとともに、外部から受信する標準時刻に前記受信装置内時刻を少なくとも所定のタイミングで同期させる受信装置内時刻管理部と、
前記受信装置内時刻管理部が管理する前記受信装置内時刻にしたがって、前記タイムドテキストの、前記相対時刻に基づく提示開始および提示終了を行う提示部と、
前記参照開始時刻閏秒指示子に基づいて、閏秒によって生じる前記相対時刻のずれを補正することにより、前記提示部が前記タイムドテキストの提示開始または提示終了を行うタイミングを調整する閏秒調整部と、
をさらに具備し、
前記参照開始時刻閏秒指示子は、閏秒の実施以前の所定の長さの時間内であることを示す場合には当該閏秒が秒の挿入または削除のいずれであるかをも示すものであり、
前記受信装置内時刻管理部は、前記受信装置内時刻を常に前記標準時刻に同期させるように管理するとともに、閏秒補正状態の情報を前記閏秒調整部に通知するものであり、
前記閏秒調整部は、
(1)前記参照開始時刻閏秒指示子が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内であることを示し、且つ当該閏秒が秒の挿入であることを示すものである、という条件と、
(2)前記参照開始時刻閏秒指示子が閏秒の実施以前の所定の長さの時間内であることを示し、且つ当該閏秒が秒の削除であることを示すものである、という条件との、
いずれでもない場合には、前記参照開始時刻と前記相対時刻とを閏秒がないものとして加算した時刻に、前記受信装置内時刻が到達したタイミングにおいて、当該相対時刻に対応する提示開始または提示終了を前記提示部が行うように調整する、
ことを特徴とする受信装置。 - コンピューターを、
請求項1から3までのいずれか一項に記載の受信装置、
として機能させるためのプログラム。
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