JP2021010118A - 集音ノイズ除去装置、集音ノイズ除去システム及び集音ノイズ除去方法 - Google Patents

集音ノイズ除去装置、集音ノイズ除去システム及び集音ノイズ除去方法 Download PDF

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【課題】集音対象である話者の音声と、当該話者の音声と同じ方向から入ってくる部外話者の音声(ノイズ)とを区別し、集音対象である話者の音声を高い音質で集音すること。【解決手段】実施形態に係る集音ノイズ除去装置は、第一の位置に配置された主マイクアレイによって集音された音声に関する第一の波形と、前記第一の位置に比して音源から遠い第二の位置に配置された副マイクアレイによって集音された音声に関する第二の波形と、を取得する取得部と、前記第一の波形から所定の周波数帯域を有する第一の波形成分を抽出する抽出部と、前記第二の波形から前記所定の周波数帯域を有する第二の波形成分を抽出する抽出部と、前記第一の波形成分の振幅と前記第二の波形成分の振幅との大小関係に基づいて、前記第一の波形に所定の処理を実行する信号処理部と、を具備する。【選択図】図9

Description

本発明は、集音ノイズ除去装置、集音ノイズ除去システム及び集音ノイズ除去方法に関する。
マイクアレイ方式の集音ノイズ除去装置では、ビームフォーミング技術を使って集音対象である話者の方向を検出し、それ以外の方向から集音される音をノイズとしてキャンセルする技術がある。
主マイクアレイでは方向検出できない位置(例えば製品本体の裏側など)に、大きな声で話す部外話者(ノイズ発生源)が存在する場合がある。係る場合、従来のマイクアレイ方式の集音ノイズ除去装置は、天井や話者後方の壁に反射して主マイクアレイに入ってくる部外話者の音声が話者より大きなレベルであったとしても、話者と同じ方向から入ってくる事から話者音声とを区別することはできない。そのため、部外話者の音声(ノイズ)も話者音声として集音してしまい、不要な部外者音声を除去できないという問題がある。
例えば特許文献1には、ビームフォーミングにおけるS/N比を向上させる目的で、ノイズ成分を学習させる構成が開示されている。しかしながら、話者音声と同じ方向から聞こえるノイズ音声を除去するという問題は解消できていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって集音対象である話者の音声を高い音質で集音することができる集音ノイズ除去装置、集音ノイズ除去システム及び集音ノイズ除去方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る集音ノイズ除去装置は、第一の位置に配置された主マイクアレイによって集音された音声に関する第一の波形と、前記第一の位置に比して音源から遠い第二の位置に配置された副マイクアレイによって集音された音声に関する第二の波形と、を取得する取得部と、前記第一の波形から所定の周波数帯域を有する第一の波形成分を抽出し、前記第二の波形から前記所定の周波数帯域を有する第二の波形成分を抽出する抽出部と、前記第一の波形成分の振幅と前記第二の波形成分の振幅との大小関係に基づいて、前記第一の波形に所定の処理を実行する信号処理部と、を具備する。
本発明によれば、集音対象である話者の音声を高い音質で集音することができる集音ノイズ除去装置、集音ノイズ除去システム及び集音ノイズ除去方法を提供することができる。
図1は、実施形態に係る集音ノイズ除去装置1を具備する集音ノイズ除去システムSを示したブロック図である。 図2は、部屋4内において設置された集音ノイズ除去システム1を示した図である。 図3は、集音ノイズ除去装置1のハードウェア構成を示したブロック図である。 図4は、集音ノイズ除去装置1の機能ブロック図である。 図5は、集音ノイズ除去装置1に正対している話者Aの声が、主マイクアレイ2と副マイクアレイ3とで集音される状況を示した図である。 図6は、図5に示した状況において、主マイクアレイ2と副マイクアレイ3とのそれぞれで集音された話者Aの音声の波形を示した図である。 図7は、集音ノイズ除去装置1に正対していない部外話者Bの声が、主マイクアレイ2と副マイクアレイ3とで集音される状況を示した図である。 図8は、図7に示した状況において、主マイクアレイ2と副マイクアレイ3とのそれぞれで集音された部外話者Bの音声の波形を示した図である。 図9は、集音ノイズ除去装置1が実行する集音ノイズ除去処理の流れを示したフローチャートである。
実施形態に係る集音ノイズ除去装置、集音ノイズ除去システム及び集音ノイズ除去方法について説明する。
図1は、実施形態に係る集音ノイズ除去装置1を具備する集音ノイズ除去システムSを示したブロック図である。図2は、部屋4内において設置された集音ノイズ除去システムSを示した図である。各図に示す様に、集音ノイズ除去システムSは、集音ノイズ除去装置1、主マイクアレイ2、副マイクアレイ3を具備している。
集音ノイズ除去装置1は、主マイクアレイ2、副マイクアレイ3のそれぞれを介して入力される音声を記録する。特に、集音ノイズ除去装置1は、主マイクアレイ2を介して入力される音声(第一の音声)から特定の周波数帯域(例えば第一の周波数帯域)を有する第一の波形成分を抽出し、副マイクアレイ3を介して入力される音声(第二の音声)から特定の周波数帯域を有する第二の波形成分を抽出する。
集音ノイズ除去装置1は、第一の波形成分の振幅と第二の波形成分の振幅との大小関係を判定し、第一の波形成分の振幅と前記第二の波形成分の振幅との大小関係に基づいて第一の波形に所定の処理を実行する。より具体的には、集音ノイズ除去装置1は、第一の波形成分の振幅が第二の波形成分の振幅に比して小さいと判定した場合には、第一の音声から第一の波形成分を除去する。この集音ノイズ除去装置1の動作については、後で詳しく説明する。
主マイクアレイ2は、集音ノイズ除去装置1に接続され、集音対象である話者Aに対向する所定の位置(第1の位置)に、話者Aが位置するエリアに対して正方向に対峙(正対)するように配置される。この様に配置された主マイクアレイ2により、話者Aが発する音声を適切に集音することができる。主マイクアレイ2は、例えば円周上に等間隔に配置された複数のマイクロフォンから構成される。各マイクロフォンは、指向性を有しないことが望ましい。
副マイクアレイ3は、主マイクアレイ2は配置された位置に比して音源から遠い所定の位置(第二の位置)に配置される。具体的には、副マイクアレイ3は、集音ノイズ除去装置1に対して集音対象である話者Aと反対側(話者Aから見て集音ノイズ除去装置1の背面)に設けられる。この様に配置された副マイクアレイ3により、例えば集音ノイズ除去装置1の背面のエリアに位置する(集音対象ではない)部外話者Bが発する音声(ノイズ)を適切に集音することができる。副マイクアレイ3は、主マイクアレイ2と同様に、例えば円周上に等間隔に配置された複数のマイクから構成される。各マイクロフォンは、指向性を有しないことが望ましい。
図3は、集音ノイズ除去装置1のハードウェア構成を示したブロック図である。同図に示すように、集音ノイズ除去装置1は、マルチプレクサ111、A/D変換器112、ROM(Read Only Memory)113、RAM(Random Access Memory)114、CPU(Central Processing Unit)115,入出力部116から構成される。
マルチプレクサ111は、チャネル切換部12に対応する装置である。マルチプレクサ111は、主マイクアレイ2、副マイクアレイ3から出力される音声信号(アナログデータ)が入力されると、CPU115の制御に従って音声信号を順次切り換えて出力する。
A/D変換器112は、マルチプレクサ111が出力したアナログ信号としての音声信号をデジタルデータとしての音声データに変換して出力する。
CPU115は、ROM113に格納された動作プログラムに従って、RAM114を主メモリ及びワークエリアとして使用して、演算、制御などの動作を実行する。これにより、CPU115は、後述するマイクアレイ制御部10、音声処理部11などを実現する。
入出力部116は、CPU115の制御に従い、外部装置からデータを入力したり、外部装置に対してデータを出力する。
図4は、集音ノイズ除去装置1の機能ブロック図である。同図に示す様に、マイクアレイ制御部10、音声処理部11を具備している。なお、マイクアレイ制御部10、音声処理部11は、CPU115が動作プログラムを実行することにより実現される。しかしながら、当該例に限定されず、マイクアレイ制御部10、音声処理部11の一部又は全部を、同様の各機能を実行するように設計された専用のハードウェア、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)等の半導体集積回路や従来の回路モジュール等によって実現するようにしてもよい。
マイクアレイ制御部10は、主マイクアレイ2、副マイクアレイ3を集音制御し、各マイクアレイによって取得された集音信号を音声処理部111に送り出す。
音声処理部11は、取得部11a、抽出部11b、信号処理部11cを有する。取得部11aは、第一の位置に配置された主マイクアレイ2によって集音された音声に関する第一の波形と、第一の位置に比して音源から遠い第二の位置に配置された副マイクアレイ3によって集音された音声に関する第二の波形と、を取得する。抽出部11bは、第一の波形から所定の周波数帯域を有する第一の波形成分を抽出する。信号処理部11cは、第二の波形から所定の周波数帯域を有する第二の波形成分を抽出する。音声処理部11は、第一の波形成分の振幅と第二の波形成分の振幅との大小関係に基づいて、第一の波形に所定の処理を実行する。
より具体的には、抽出部11bは、主マイクアレイ2を介して取得部11aによって取得されA/D変換された音声データW2(音声波形の重ね合わせデータ)から、特定の周波数を有する波形成分W21を抽出する。また、抽出部11bは、副マイクアレイ3を介して取得部11aによって取得されA/D変換された音声データW3(音声波形の重ね合わせデータ)から、波形成分W2Aと同じ周波数を有する波形成分W31を抽出する。
信号処理部11cは、抽出され同じ周波数を持つ波形成分W21、波形成分W31の音圧レベル(波形の振幅)を比較し、波形成分W31の音圧レベルが波形成分W21の音圧レベルよりも高い場合には、波形成分W21は部外話者Bから発せられた音声に対応する波形であると判定し、波形成分W21を音声波形W2から削除する。信号処理部11cは、波形成分W21が削除された音声波形W2を記録する。
一方、信号処理部11cは、波形成分W21、波形成分W31の音圧レベル(波形の振幅)を比較し、波形成分W31の成分の音圧レベルが波形成分W21の成分の音圧レベルよりも低い場合には、波形成分W21は集音対象としての話者Aから発せられた音声に対応する波形であると判定し、波形成分W21を音声波形W2から削除しない。信号処理部11cは、波形成分W21が削除されていない音声波形W2を記録する。
(集音ノイズ除去処理)
次に、集音ノイズ除去装置1、集音ノイズ除去システムSによって実現される集音ノイズ除去処理の原理について説明する。
図5は、部屋4内において話者Aから発せられる音声が、話者Aと対向する主マイクアレイ2と、話者Aから見て集音ノイズ除去装置1の背面に位置する副マイクアレイ3とで集音される状況を示した図である。
同図に示す様に、主マイクアレイ2は、破線矢印aで示した経路(部屋4の天井、床、壁等での反射を含まない経路)で話者Aからの音声を集音する。一方、副マイクアレイ3は、例えば破線矢印b、c、dで示した経路(部屋4の天井の点41、部屋4の壁の点42における反射を含む経路)で話者Aからの音声を集音する。
すなわち、話者Aからの音声は、主マイクアレイ2において反射なしに直接的に集音される一方、話者Aからの音声と同じ周波数を持つ音声が、副マイクアレイ3において反射を含む経路を介して集音される。
このような状況において、例えば所定の(同じ)周波数に対応する音声の波形成分として、主マイクアレイ2が取得した波形成分W21と副マイクアレイ3が取得した波形成分W31とを比較すると、図6に示す様に、主マイクアレイ2が取得した波形成分W21の振幅が、副マイクアレイ3が取得した波形成分W31の振幅に比して大きい結果となる。
なぜなら、破線矢印aの経路は反射を含まない一方、破線矢印b、c、dで示した経路は壁等における反射を含むため、副マイクアレイ3が取得した波形成分W31は、主マイクアレイ2が取得した波形成分W21に比して減衰が大きくなり、従って主マイクアレイ2が取得した波形成分W21の振幅は副マイクアレイ3が取得した波形成分W31の振幅に比して大きくなるからである。
従って、係る場合には、当該特定の周波数に対応する波形成分W21及び波形成分W31は、共に話者Aによって発せられた音声に対応するものと判定することができる。
図7は、部屋4内において部外話者Bから発せられる音声が、主マイクアレイ2及び副マイクアレイ3で集音される状況を示した図である。
同図に示す様に、副マイクアレイ3は、破線矢印eで示した経路(部屋4の天井、床、壁等での反射を含まない経路)で部外話者Bからの音声を集音する。一方、主マイクアレイ2は、例えば破線矢印f、g、hで示した経路(部屋4の天井の点43、部屋4の壁の点44における反射を含む経路)で部外話者Bからの音声を集音する。
すなわち、部外話者Bからの音声は、主マイクアレイ2に対して、反射を重ねてあたかも話者Aの後方から入ってくることになる一方、部外話者Bからの音声と同じ周波数を持つ音声が、副マイクアレイ3において集音される。
このような状況において、例えば所定の(同じ)周波数に対応する音声の波形成分として、主マイクアレイ2が取得した波形成分W21と副マイクアレイ3が取得した波形成分W31とを比較すると、図9に示す様に、主マイクアレイ2が取得した波形成分W21の振幅が、副マイクアレイ3が取得した波形成分W31の振幅に比して小さい結果となる。
なぜなら、破線矢印eの経路は反射を含まない一方、破線矢印f、g、hで示した経路は壁等における反射を含むため、主マイクアレイ2が取得した波形成分W21は、副マイクアレイ3が取得した波形成分W31に比して減衰が大きくなり、従って主マイクアレイ2が取得した波形成分W21の振幅は副マイクアレイ3が取得した波形成分W31の振幅に比して小さくなるからである。
従って、係る場合には、当該特定の周波数に対応する波形成分W21及び波形成分W31は、共に部外話者Bによって発せられた音声に対応するものと判定することができる。
すなわち、主マイクアレイ2及び副マイクアレイ3のそれぞれによって取得された波形成分について、同じ周波数を有する波形成分の振幅の大小関係を比較することで、その波形成分が集音対象としての話者Aから発せられたものであるのか、或いは部外話者Bから発生られたものであるのか(又はそれ以外のノイズであるのか)を判定することができる。
そして、例えば部外話者Bから発せられた音声波形を主マイクアレイ2が集音した音声波形WAB2から除去することで、不要な音声(ノイズ)が除去された、集音対象としての話者Aからの音声を適切に記録することができる。
(集音ノイズ除去処理の流れ)
図9は、集音ノイズ除去装置1が実行する集音ノイズ除去処理の流れを示したフローチャートである。同図に示す様に、まず、マイクアレイ制御部10は、主マイクアレイ2、副マイクアレイ3を制御し、主マイクアレイ2、副マイクアレイ3を用いた音声の集音が実行される(ステップS1)。
取得部11aは、各マイクアレイを介して取得された音声を波形レベルに変換し、主マイクアレイ2を介して取得された音声波形W2、副マイクアレイ3を介して取得された音声波形W3を、それぞれ取得(生成)する(ステップS2)。
抽出部11bは、同じ周波数に対応する波形成分として、音声波形2から波形成分W21を、音声波形W3から波形成分W32を、それぞれ抽出する(ステップS3)。
信号処理部11cは、この同じ周波数帯域を有する波形成分W21、W31の波形レベル(振幅)を比較する(ステップS4)。比較の結果、波形成分W21の波形レベルの方が波形成分W31の波形レベルに比して高い(大きい)場合には(ステップS4のYes)、音声処理部11は、波形成分W21は話者Aの音声に対応する波形成分であると判定する(ステップS5)。
信号処理部11cは、波形成分W21は話者Aの音声に対応する波形成分であると判定した場合には、主マイクアレイ2を介して取得された音声波形W2から波形成分W21を削除(除去)せずに音声波形W2を記録する(ステップS6)。
一方、信号処理部11cは、同じ周波数帯域を有する波形成分W21、W31の波形レベル(振幅)を比較し(ステップS4)、波形成分W21の波形レベルの方が波形成分W31の波形レベルに比して低い(小さい)場合には(ステップS4のNo)、信号処理部11cは、波形成分W21は、(主マイクアレイ2に対して集音ノイズ除去装置1の背面から発せられた)部外話者Bの音声に対応する波形成分であると判定する(ステップS7)。
信号処理部11cは、波形成分W21は部外話者Bの音声に対応する波形であると判定した場合には、主マイクアレイ2を介して取得された音声波形W2から波形成分W21を削除(除去)して音声波形W2を記録する(ステップS8、S9)。
以上述べたステップS1〜S8の各処理は、主マイクアレイ2、副マイクアレイ3を用いた音声の集音が実行されている間は、ステップS1において新たな音声が集音される度に繰り返し実行される。
(効果)
以上述べた様に、本実施形態に係る集音ノイズ除去装置1においては、取得部11aは、第一の位置に配置された主マイクアレイ2によって集音された音声に関する音声波形W2(第一の波形)と、第一の位置に比して音源から遠い第二の位置に配置された副マイクアレイ3によって集音された音声に関する音声波形W3(第二の波形)と、を取得する。抽出部11bは、音声波形W2から所定の周波数帯域を有する波形成分W21(第一の波形成分)を抽出する。信号処理部11は、音声波形W3から同じ周波数帯域(所定の周波数帯域)を有する波形成分W3(第二の波形成分)を抽出する。信号処理部11は、波形成分W21の振幅と波形成分W31の振幅との大小関係に基づいて、音声波形W2に所定の処理を実行する。
すなわち、本実施形態に係る集音ノイズ除去装置1は、主マイクアレイ2及び副マイクアレイ3のそれぞれによって取得された波形成分について、同じ周波数を有する波形成分の振幅の大小関係を比較することで、その波形成分が集音対象としての話者Aから発せられたものであるのか、或いは部外話者Bから発せられたものであるのか(又はそれ以外のノイズであるのか)を判定することができる。そして、例えば部外話者Bから発せられた音声波形を主マイクアレイ2が集音した音声波形WAB2から除去することで、不要な音声(ノイズ)が除去された、集音対象としての話者Aからの音声を適切に記録することができる。その結果、集音対象である話者の音声と、当該話者の音声と同じ方向から入ってくる部外話者の音声(ノイズ)とを区別し、集音対象である話者の音声を高い音質で集音することができる集音ノイズ除去装置、集音ノイズ除去システム及び集音ノイズ除去方法を実現することができる。
(変形例)
上記実施形態においては、主マイクアレイ2及び副マイクアレイ3のそれぞれによって取得された波形成分について、同じ周波数を有する波形成分の振幅の大小関係を比較することで部外話者Bから発生られた波形成分を特定し、これを主マイクアレイ2によって集音された音声に関する音声波形W2から削除する構成とした。しかしながら、当該例に限定する趣旨ではない。例えば、主マイクアレイ2及び副マイクアレイ3のそれぞれによって取得された音声波形W2、W3から同じ周波数を有する波形成分W21、W31を抽出し、波形成分W21、W31の振幅の大小関係を比較することで、波形成分W21が話者Aから発生られた音声に対応するものであるか否かを判定することができる。従って、音声処理部11cは、話者Aから発生られたと判定された波形成分W21のみを記録する記録する構成としてもよい。
上述した集音ノイズ除去装置1が有する機能を実現するためのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ROM等の不揮発性の記録媒体に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
1 集音ノイズ除去装置
2 主マイクアレイ
3 副マイクアレイ
10 マイクアレイ制御部
11 音声処理部
11a 取得部
11b 抽出部
11c 信号処理部
111 マルチプレクサ
112 A/D変換器
113 ROM
114 RAM
115 CPU
116 入出力部
特許第5738488号公報

Claims (5)

  1. 第一の位置に配置された主マイクアレイによって集音された音声に関する第一の波形と、前記第一の位置に比して音源から遠い第二の位置に配置された副マイクアレイによって集音された音声に関する第二の波形と、を取得する取得部と、
    前記第一の波形から所定の周波数帯域を有する第一の波形成分を抽出し、前記第二の波形から前記所定の周波数帯域を有する第二の波形成分を抽出する抽出部と、
    前記第一の波形成分の振幅と前記第二の波形成分の振幅との大小関係に基づいて、前記第一の波形に所定の処理を実行する信号処理部と、
    を具備する集音ノイズ除去装置。
  2. 前記信号処理部は、前記第一の波形成分の振幅が前記第二の波形成分の振幅に比して小さい場合には、前記第一の波形から前記第一の波形成分を除去する、請求項1に記載の集音ノイズ除去装置。
  3. 前記信号処理部は、前記第一の波形成分の振幅が前記第二の波形成分の振幅に比して大きい場合には、前記第一の波形成分を記録する、請求項1に記載の集音ノイズ除去装置。
  4. 主マイクアレイと、
    副マイクアレイと、
    第一の位置に配置された前記主マイクアレイによって集音された音声に関する第一の波形と、前記第一の位置に比して音源から遠い第二の位置に配置された前記副マイクアレイによって集音された音声に関する第二の波形と、を取得する取得部と、
    前記第一の波形から第一の周波数帯域を有する第一の波形成分を抽出し、前記第二の波形から前記第一の周波数帯域を有する第二の波形成分を抽出する抽出部と、
    前記第一の波形成分の振幅と前記第二の波形成分の振幅との大小関係に基づいて、前記第一の波形に所定の処理を実行する信号処理部と、
    を具備する集音ノイズ除去システム。
  5. 第一の位置に配置された主マイクアレイによって集音された音声に関する第一の波形と、前記第一の位置に比して音源から遠い第二の位置に配置された副マイクアレイによって集音された音声に関する第二の波形と、を取得し、
    前記第一の波形から第一の周波数帯域を有する第一の波形成分を抽出し、
    前記第二の波形から前記第一の周波数帯域を有する第二の波形成分を抽出し、
    前記第一の波形成分の振幅と前記第二の波形成分の振幅との大小関係に基づいて、前記第一の波形に所定の処理を実行すること、
    を具備する集音ノイズ除去方法。
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