JP6387151B2 - 雑音抑圧装置、及び、雑音抑圧方法 - Google Patents

雑音抑圧装置、及び、雑音抑圧方法 Download PDF

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Description

本開示は、雑音抑圧装置、及び、雑音抑圧方法に関する。
マイクロホンによって取得された音声信号の雑音を抑圧する技術が知られている。特許文献1には、モバイル装置において、音声捕捉を改善するための方法が開示されている。
特許第4981975号公報
本開示は、効果的に雑音の抑圧を行うことができる雑音抑圧装置を提供する。
本開示の一態様に係る雑音抑圧装置は、複数のマイクロホンに含まれる任意の2つ以上のマイクロホンによって構成される複数のマイクセットのそれぞれから得られるマイクセット信号を用いて、前記複数のマイクセットのそれぞれにおける音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定を行う判定部と、前記複数のマイクセットの中から、音響特性が前記所定の要件を満たすと判定された対象マイクセットを選択するマイクセット選択部と、前記対象マイクセットから得られる前記マイクセット信号を用いて、前記複数のマイクロホンのそれぞれから出力されるマイクロホン信号のうち少なくとも1つから得られる入力信号に含まれる雑音を抑圧する雑音抑圧処理部とを備える。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の雑音抑圧装置は、効果的に雑音を抑圧できる。
図1は、実施の形態1に係る自動翻訳装置の外観斜視図である。 図2は、実施の形態1に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係る雑音抑圧装置の動作のフローチャートである。 図4は、マイクペア信号の生成方法を説明するための図である。 図5は、マイクペアの第一選択例を説明するための複数のマイクロホンの配置図である。 図6は、マイクペアの第二選択例を説明するための複数のマイクロホンの配置図である。 図7は、実施の形態1の変形例1に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。 図8は、実施の形態1の変形例1に係る雑音抑圧装置の別の機能構成を示す図である。 図9は、実施の形態1の変形例2に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。 図10は、強調処理部による入力信号の生成方法を説明するための図である。 図11は、実施の形態2に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。 図12は、実施の形態2の変形例1に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。 図13は、実施の形態2の変形例2に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。 図14は、実施の形態3に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。 図15は、実施の形態3に係る雑音抑圧装置の別の機能構成を示す図である。 図16は、実施の形態4に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。 図17は、実施の形態4の変形例1に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。 図18は、実施の形態4の変形例2に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。
本開示の一態様に係る雑音抑圧装置は、複数のマイクロホンに含まれる任意の2つ以上のマイクロホンによって構成される複数のマイクセットのそれぞれから得られるマイクセット信号を用いて、前記複数のマイクセットのそれぞれにおける音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定を行う判定部と、前記複数のマイクセットの中から、音響特性が前記所定の要件を満たすと判定された対象マイクセットを選択するマイクセット選択部と、前記対象マイクセットから得られる前記マイクセット信号を用いて、前記複数のマイクロホンのそれぞれから出力されるマイクロホン信号のうち少なくとも1つから得られる入力信号に含まれる雑音を抑圧する雑音抑圧処理部とを備える。
これにより、音響特性が所定の要件を満たさないマイクセットが除外されて雑音の抑圧が行われるため、雑音抑圧装置は、効果的に雑音の抑圧を行うことができる。
また、例えば、前記雑音抑圧装置は、さらに、前記複数のマイクロホンの中から、前記対象マイクセットを構成する対象マイクロホンを選択するマイクロホン選択部を備え、前記雑音抑圧処理部は、前記対象マイクロホンから得られるマイクロホン信号を前記入力信号として、当該入力信号に含まれる雑音を抑圧する。
これにより、音響特性が所定の要件を満たす対象マイクセットに含まれないマイクロホンが除外されて雑音の抑圧が行われるため、雑音抑圧装置は、効果的に雑音の抑圧を行うことができる。
また、例えば、前記雑音抑圧装置は、さらに、前記複数のマイクロホンから出力されるマイクロホン信号の音声レベルが所定レベルよりも大きい対象期間を検出する検出部を備え、前記判定部は、前記対象期間中に前記複数のマイクセットのそれぞれから得られるマイクセット信号を用いて前記判定を行う。
これにより、複数のマイクロホンに入力されている音声がある程度大きい対象期間中に音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定が行われるため、当該判定の精度が高められる。
また、例えば、前記雑音抑圧装置は、さらに、ユーザが発話前に行う操作を発話開始タイミングとして検出する検出部を備え、前記判定部は、検出された前記発話開始タイミングよりも後に前記複数のマイクセットのそれぞれから得られるマイクセット信号を用いて前記判定を行う。
これにより、ユーザの音声が複数のマイクロホンに入力されていると考えられる期間中に音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定が行わるため、当該判定の精度が高められる。
また、例えば、前記雑音抑圧装置は、さらに、前記複数のマイクロホンの周囲に配置された出音装置の出音開始タイミングを検出する検出部を備え、前記判定部は、検出された前記出音開始タイミングよりも後に前記複数のマイクセットのそれぞれから得られるマイクセット信号を用いて前記判定を行う。
これにより、出音装置から出力される音が複数のマイクロホンに入力されていると考えられる期間中に音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定が行われるため、当該判定の精度が高められる。
また、例えば、前記複数のマイクロホンのそれぞれから出力されるマイクロホン信号が記憶される記憶部を備え、前記判定部によって、前記複数のマイクセットの少なくとも1つの音響特性が前記所定の要件を満たさないという判定が行われた場合、前記雑音抑圧処理部は、当該判定よりも前に前記複数のマイクロホンのそれぞれから出力されたマイクロホン信号であって、前記記憶部に記憶されたマイクロホン信号のうち少なくとも1つから得られる入力信号に含まれる雑音を抑圧する。
これにより、いわゆる話頭切れの発生が抑制される。
また、例えば、前記雑音抑圧装置は、さらに、前記判定部の前記判定の結果に基づいて、ユーザに異常を通知する異常通知部を備える。
これにより、雑音抑圧装置は、ユーザに異常を通知することができる。
また、例えば、前記雑音抑圧装置は、さらに、前記マイクロホン選択部の選択結果に基づいて、ユーザに異常を通知する異常通知部を備える。
これにより、雑音抑圧装置は、ユーザに異常を通知することができる。
また、例えば、前記雑音抑圧装置は、さらに、前記雑音抑圧処理部によって雑音が抑圧された後の前記入力信号である出力信号の信号レベルに基づいて、ユーザに異常を通知する異常通知部を備える。
これにより、雑音抑圧装置は、ユーザに異常を通知することができる。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本開示の一態様に係る雑音抑圧方法は、複数のマイクロホンに含まれる任意の2つ以上のマイクロホンによって構成される複数のマイクセットのそれぞれから得られるマイクセット信号を用いて、前記複数のマイクセットのそれぞれにおける音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定を行い、前記複数のマイクセットの中から、音響特性が前記所定の要件を満たすと判定された対象マイクセットを選択し、前記対象マイクセットから得られる前記マイクセット信号を用いて、前記複数のマイクロホンのそれぞれから出力されるマイクロホン信号のうち少なくとも1つから得られる入力信号に含まれる雑音を抑圧する。
このような雑音抑圧方法は、効果的に雑音の抑圧を行うことができる。なお、このような雑音抑圧方法は、コンピュータ等によって実行される。
例えば、本開示の一態様に係るプログラムは、前記雑音抑圧方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、効果的に雑音の抑圧を行うことができる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態1)
[雑音抑圧装置の構成]
以下、実施の形態1に係る雑音抑圧装置について説明する。実施の形態1に係る雑音抑圧装置は、例えば、図1に示されるような自動翻訳装置に内蔵される。図1は、自動翻訳装置の外観斜視図である。
図1に示される自動翻訳装置100は、ペンダント型の自動翻訳装置であり、ユーザが第一の言語で話した音声を第二の言語に翻訳し、音声出力する装置である。自動翻訳装置100は、例えば、複数のマイクロホン、雑音抑圧装置、音声認識装置、翻訳装置、及び、出音装置などを備える。自動翻訳装置100において、複数のマイクロホンによって取得されたユーザの音声は、雑音抑圧装置によって雑音が抑圧された後、音声認識装置に出力される。音声認識装置は出力された信号に対して音声認識処理を行い、翻訳装置によって翻訳された後、出音装置から翻訳語の音声が出力される。
ここで、複数のマイクロホンの一部に手がかざされている状態など、一部のマイクロホン周辺に障害物が存在すると、ユーザと一部のマイクロホンと間の伝達特性が変化する。このため、雑音抑圧装置による雑音の抑圧効果が十分に得られないことが課題となる。
そこで、実施の形態1に係る雑音抑圧装置は、一部のマイクロホンの周辺に障害物が存在する場合であっても、雑音抑圧に効果的なマイクロホンを選択的に使用することで雑音の抑圧効果を高めている。以下、このような雑音抑圧装置の具体的な構成について説明する。図2は、雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、実施の形態1に係る雑音抑圧装置10は、取得部11と、マイクペア生成部12と、音響特性判定部13と、マイクペア選択部14と、雑音抑圧処理部15とを備える。
雑音抑圧装置10は、複数のマイクロホン20のそれぞれから出力されるマイクロホン信号に雑音を抑圧するための信号処理を行い、信号処理後の信号を出力する装置である。雑音抑圧装置10は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサによって実現されるが、マイクロコンピュータまたは回路によって実現されてもよい。また、雑音抑圧装置10は、プロセッサ、マイクロコンピュータ、及び、回路のうちの2つ以上の組み合わせによって実現されてもよい。この場合、雑音抑圧装置10が備える各構成要素は、プロセッサまたはマイクロコンピュータの一機能として実現されてもよいし、回路として実現されてもよい。
以下、雑音抑圧装置10が備える各構成要素について、図2に加えて図3のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。図3は、雑音抑圧装置10の動作のフローチャートである。
[取得部]
取得部11は、複数のマイクロホン20のそれぞれからマイクロホン信号を取得する(図3のS11)。複数のマイクロホン20のそれぞれは、無指向性のマイクロホンである。実施の形態1では、取得部11は、4つのマイクロホン20のそれぞれからマイクロホン信号を取得する。マイクロホン20の総数は特に限定されない。マイクロホン20の総数は、偶数であってもよいし奇数であってもよい。取得部11は、例えば、5つ以上のマイクロホン20のそれぞれからマイクロホン信号を取得してもよい。
[マイクペア生成部]
マイクペア生成部12は、複数のマイクロホン20のうち任意の2つのマイクロホンによって構成されるマイクペアから得られる入力マイクペア信号を用いて、出力マイクペア信号を生成する(図3のS12)。出力マイクペア信号は、マイクペアを構成する2つのマイクロホン20のそれぞれが出力するマイクロホン信号からなる入力マイクペア信号を用いて生成される。なお、マイクペア生成部12は、取得部11を介してマイクロホン信号を取得する。図4は、マイクペア信号の生成方法を説明するための図である。
図4は、第一マイクロホン21及び第二マイクロホン22によって構成されるマイクペアの出力マイクペア信号を生成する例を示す図である。マイクペア生成部12は、例えば、第一マイクロホン21から出力される第一マイクロホン信号を所望の発話者の音声(目的音)の到来方向θ(以下、音声方位θとも記載される)の基準方向に対する角度差の分だけ遅延処理を行い、同様に、第二マイクロホン22から出力される第二マイクロホン信号を音声方位θの基準方向に対する角度差の分だけ遅延処理を行い、それぞれの信号を同相化した後減算する。
マイクペア生成部12は、例えば、第一マイクロホン信号に、遅延処理及び補正フィルタ処理を行う。補正フィルタ処理は、具体的には、音声方位θにおける指向性の感度を0dBに補正する処理である。遅延処理は、補正フィルタ処理に含まれてもよい。一方、マイクペア生成部12は、第二マイクロホン信号に遅延処理及び補正フィルタ処理を行う。これにより、第一マイクロホン信号に含まれる音声方位θから到来する音声成分の位相が、第二マイクロホン信号に含まれる音声成分の位相とそろう。そして、マイクペア生成部12は、例えば、第二マイクロホン信号から第一マイクロホン信号を減算する。これにより、出力マイクペア信号が生成される。
生成された出力マイクペア信号においては、音声方位θから到来する音声成分が抑圧されており、生成された出力マイクペア信号は、音声方位θにおける指向性の感度が他の方位に比べて低くなる。言い換えれば、生成された出力マイクペア信号は、所定の音声方位θにおいて鋭い死角が形成された指向特性を有する。なお、以下の実施の形態では、出力マイクペア信号は、単にマイクペア信号とも表現される。
マイクペア生成部12は、マイクロホン20の総数が4つである場合、4つのマイクロホン20から得られる最大で6つのマイクペアのそれぞれから出力マイクペア信号を1つずつ生成する。
なお、実施の形態1では、マイクペア単位で音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定が行われるが、3つ以上のマイクロホン20で構成されるマイクセット単位で音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定が行われてもよい。この場合、マイクペア生成部12は、マイクセットから得られるマイクセット信号を、図4で説明された生成方法と同様の方法で生成する。
[音響特性判定部]
音響特性判定部13は、判定部の一例であって、生成されたマイクペア信号を用いて、複数のマイクペアのそれぞれにおける音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定を行う(図3のS13)。音響特性判定部13は、マイクペア信号の信号レベルに基づいて、当該マイクペア信号に対応するマイクペアの音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定を行う。
マイクペア信号は、雑音成分を多く含む信号である。音響特性が所定の要件を満たす場合(正常時)には、マイクペア信号の信号レベルは、発話者の音声成分が適切に抑圧されることで低くなる(音声成分が除去され、雑音成分が残る)。一方、音響特性が所定の要件を満たさない場合(異常時)には、誤って音声成分も雑音とみなされてしまうため、マイクペア信号の信号レベルは高くなる(音声成分が除去されず、音声成分と雑音成分が残る)。
そこで、例えば、音響特性判定部13は、マイクペア信号の信号レベルが閾値(絶対的な信号レベルの値)よりも高いか否かを判定する。マイクペア信号の信号レベルが閾値以下である場合、当該マイクペア信号に対応するマイクペアの周辺には障害物が存在しないと推定される。このため、このようなマイクペア(マイクペア信号)は、音響特性が所定の要件を満たし、雑音を抑圧するための信号処理に使用可能であると判定される。
一方、マイクペア信号の信号レベルが閾値よりも高い場合、当該マイクペア信号に対応するマイクペアの周辺には障害物が存在すると推定される。このため、このようなマイクペア(マイクペア信号)は、音響特性が所定の要件を満たしておらず、雑音を抑圧するための信号処理に使用不可能であると判定される。
また、閾値は、マイクペアごとに定められてもよい。例えば、あるマイクペア信号に対する閾値は、当該マイクペア信号の過去の信号レベルの平均値よりも第一所定値だけ高い値に設定される。
この場合、マイクペア信号の信号レベルが閾値以下であることは、マイクペア信号の信号レベルが過去の信号レベルの平均値以下であるか、あるいは、マイクペア信号の信号レベルが過去の信号レベルの平均値よりも高いものの大幅に高いわけではないことを意味する。したがって、マイクペア信号の信号レベルが閾値以下である場合、当該マイクペア信号に対応するマイクペアの周辺には障害物が存在しないと推定される。このようなマイクペア(マイクペア信号)は、音響特性が所定の要件を満たし、雑音を抑圧するための信号処理に使用可能であると判定される。
一方、マイクペア信号の信号レベルが閾値よりも高いことは、マイクペア信号の信号レベルが過去の信号レベルの平均値よりも大幅に高いことを意味する。したがって、マイクペア信号の信号レベルが閾値よりも高い場合、当該マイクペア信号に対応するマイクペアの周辺には障害物が存在すると推定される。このようなマイクペア(マイクペア信号)は、音響特性が所定の要件を満たしておらず、雑音を抑圧するための信号処理に使用不可能であると判定される。
また、閾値は、複数のマイクペア信号の信号レベルの相対的な関係に基づいて定められてもよい。例えば、あるマイクペア信号に対する閾値は、他の複数のマイクペア信号の信号レベルの平均値よりも第二所定値だけ低い値に設定される。
この場合、マイクペア信号の信号レベルが閾値以下であることは、マイクペア信号の信号レベルが他の複数のマイクペア信号の信号レベルの平均値以下であるか、あるいは、マイクペア信号の信号レベルが他の複数のマイクペア信号の信号レベルの平均値よりも高いものの大幅に高いわけではないことを意味する。したがって、マイクペア信号の信号レベルが閾値以下である場合、当該マイクペア信号に対応するマイクペアの周辺には障害物が存在しないと推定される。このため、このようなマイクペア(マイクペア信号)は、音響特性が所定の要件を満たし、雑音を抑圧するための信号処理に使用可能であると判定される。
一方、マイクペア信号の信号レベルが閾値よりも高いことは、マイクペア信号の信号レベルが他の複数のマイクペア信号の信号レベルの平均値よりも大幅に高いことを意味する。したがって、マイクペア信号の信号レベルが閾値よりも高い場合、当該マイクペア信号に対応するマイクペアの周辺には障害物が存在すると推定される。このため、このようなマイクペア(マイクペア信号)は、音響特性が所定の要件を満たしておらず、雑音を抑圧するための信号処理に使用不可能であると判定される。
なお、音響特性判定部13は、他の方法で判定を行ってもよい。例えば、音響特性判定部13は、複数のマイクロホン信号間の相関値、及び複数のマイクロホン信号の独立性といった統計的な類似度を計る基準に基づいて判定を行ってもよい。
[マイクペア選択部]
マイクペア選択部14は、音響特性判定部13から判定結果を取得し、取得された判定結果に基づいて、複数のマイクペアの中から、音響特性が所定の要件を満たすと判定された対象マイクペアを選択する(図3のS14)。言い換えれば、マイクペア選択部14は、複数のマイクペアのうち、音響特性が所定の要件を満たさないと判定されたマイクペアを除外する。図5及び図6は、マイクペアの選択例を説明するための複数のマイクロホンの配置図である。図5及び図6における4つのマイクロホン1〜4は、図2の4つのマイクロホン20に対応する。
図5の配置図では、マイクロホン1〜4は、直線状に配置された直線型マイクロホンアレイを構成する。この場合、マイクペアとしては、マイクペアA〜Cの3通りが考えられる。
ここで、マイクペアBを構成するマイクロホン2及びマイクロホン3の間に障害物30が存在する場合、マイクペアBは、音響特性判定部13によって音響特性が所定の要件を満たさないと判定される。マイクペアA及びマイクペアCは、音響特性判定部13によって音響特性が所定の要件を満たすと判定される。
したがって、マイクペア選択部14は、マイクペアA及びマイクペアCを対象マイクペアとして選択し、マイクペアBを除外する。
一方、図6の配置図では、マイクロホン1〜4は、四角形の頂点に対応する位置に配置された四角型マイクロホンアレイを構成する。この場合、マイクペアとしては、マイクペアA〜Fの6通りが考えられる。
ここで、マイクロホン1、マイクロホン2、及びマイクロホン3の間に障害物30が存在する場合、マイクペアA、マイクペアB、及びマイクペアEは、音響特性判定部13によって音響特性が所定の要件を満たさないと判定される。マイクペアC、マイクペアD、及びマイクペアFは、音響特性判定部13によって音響特性が所定の要件を満たすと判定される。
したがって、マイクペア選択部14は、マイクペアC、マイクペアD、及びマイクペアFを対象マイクペアとして選択し、マイクペアA、マイクペアB、及びマイクペアEを除外する。
マイクペア選択部14は、以上のように選択された対象マイクペアのマイクペア信号をマイクペア生成部12から取得し、雑音抑圧処理部15に出力する。
[雑音抑圧処理部]
雑音抑圧処理部15は、対象マイクペアから得られるマイクペア信号を用いて、複数のマイクロホン20のそれぞれから出力されるマイクロホン信号のうち少なくとも1つから得られるマイクロホン信号を入力信号とし、入力信号に含まれる雑音を抑圧する(図3のS15)。雑音抑圧処理部15は、対象マイクペア以外のマイクペアから得られるマイクペア信号については除外し、雑音の抑圧に使用しない。入力信号に対して雑音の抑圧が行われた信号は、出力信号として出力される。
雑音抑圧処理部15は、例えば、ビームフォーマ(サイドローブキャンセラまたはサイドローブサプレッサ等)であり、対象マイクペアから得られるマイクペア信号を参照信号としてビームフォーミングを行う。雑音抑圧処理部15は、具体的には、雑音成分推定部15a及び雑音抑圧部15bを備える。
雑音成分推定部15aは、対象マイクペアから得られるマイクペア信号のそれぞれにフィルタ係数を乗算することにより、雑音推定信号を生成する。フィルタ係数は、例えば、出力信号に応じて時々刻々と更新される。
雑音抑圧部15bは、入力信号から雑音推定信号を減算することにより入力信号に含まれる雑音を抑圧する。雑音が抑圧された入力信号は、出力信号として出力される。入力信号には、例えば、取得部11によって取得された複数のマイクロホン信号のうち1つのマイクロホン信号が用いられる。
[効果等]
以上説明したように、雑音抑圧装置10は、音響特性判定部13と、マイクペア選択部14と、雑音抑圧処理部15とを備える。音響特性判定部13は、複数のマイクロホン20に含まれる任意の2つのマイクロホンによって構成される複数のマイクペアのそれぞれから得られるマイクペア信号を用いて、複数のマイクペアのそれぞれにおける音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定を行う。マイクペア選択部14は、複数のマイクペアの中から、音響特性が所定の要件を満たすと判定された対象マイクペアを選択する。雑音抑圧処理部15は、対象マイクペアから得られるマイクペア信号を用いて、複数のマイクロホン20のそれぞれから出力されるマイクロホン信号のうち少なくとも1つから得られる入力信号に含まれる雑音を抑圧する。
このような雑音抑圧装置10は、周辺に障害物が存在するために所定の音響特性を満たさないマイクペアが除外され、雑音抑圧に効果的なマイクペアを選択的に使用して雑音の抑圧を行う。つまり、雑音抑圧装置10は、効果的に雑音の抑圧を行うことができる。
[変形例1:マイク選択部]
雑音抑圧装置10は、さらに、複数のマイクロホン20の中から、対象マイクペアを構成する対象マイクロホンを選択するマイクロホン選択部を備えてもよい。図7は、このような変形例1に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。
図7に示される雑音抑圧装置10aは、マイクロホン選択部16をさらに備える点が雑音抑圧装置10と異なる。マイクロホン選択部16は、複数のマイクロホン20の中から、対象マイクペアを構成する対象マイクロホンを選択する。
上記図5の配置図では、マイクペアA及びマイクペアCが対象マイクペアとして選択され、対象マイクペアを構成するマイクロホンには、マイクロホン1〜4の全てが含まれる。したがって、マイクロホン選択部16は、マイクロホン1〜4の全てを対象マイクロホンとして選択する。この場合、除外されるマイクロホンはない。
一方、上記図6の配置図では、マイクペアC、マイクペアD、及びマイクペアFが対象マイクペアとして選択され、対象マイクペアを構成するマイクロホンには、マイクロホン2〜4が含まれるが、マイクロホン1は含まれない。したがって、マイクロホン選択部16は、マイクロホン2〜4を対象マイクロホンとして選択し、マイクロホン1を除外する。
上述のように、雑音抑圧処理部15は、例えば、取得部11によって取得された複数のマイクロホン信号のうち1つのマイクロホン信号を入力信号としても用いる。ここで、対象マイクペアに含まれていないマイクロホン20、つまり、対象マイクロホン以外のマイクロホンから出力されるマイクロホン信号が入力信号として用いられると、十分な雑音抑圧効果が得られない場合がある。
そこで、雑音抑圧装置10aにおいては、雑音抑圧処理部15は、対象マイクロホンから得られるマイクロホン信号を入力信号として、当該入力信号に含まれる雑音を抑圧する。これにより、雑音抑圧装置10aは、効果的に雑音の抑圧を行うことができる。
なお、図7に示される構成は一例であり、雑音抑圧装置10aは、図8に示されるように構成されてもよい。図8は、雑音抑圧装置10aの別の機能構成を示す図である。
図8では、雑音抑圧処理部15は、対象マイクペアのマイクペア信号をマイクペア選択部14から取得する代わりに、対象マイクロホンのマイクロホン信号をマイクロホン選択部16から取得する。雑音成分推定部15aは、2つの対象マイクロホンによって構成されるマイクペアのマイクペア信号を生成する。以降の雑音抑圧処理部15の動作は、図7の構成と同様である。
[変形例2:強調処理部]
雑音抑圧装置10または雑音抑圧装置10aは、さらに、複数のマイクロホン20のそれぞれから得られるマイクロホン信号を2つ以上用いて、所定の方向から到来する発話者の音声成分が強調された入力信号を生成する強調処理部を備えてもよい。図9は、このような変形例2に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。
図9に示される雑音抑圧装置10bは、マイクロホン選択部16を備える雑音抑圧装置10aに強調処理部17が追加された構成である。なお、強調処理部17は、マイクロホン選択部16を備えない雑音抑圧装置10に追加されてもよいし、後述の各雑音抑圧装置に追加されてもよい。
強調処理部17は、複数のマイクロホン20のそれぞれから得られるマイクロホン信号を2つ以上用いて所定の方向から到来する発話者の音声成分が強調された入力信号を生成する。図10は、強調処理部17による入力信号の生成方法を説明するための図である。
図10は、第一マイクロホン21から出力される第一マイクロホン信号及び第二マイクロホン22から出力される第二マイクロホン信号を用いて入力信号が生成される例を示す図である。強調処理部17は、マイクペア生成部12は、例えば、第一マイクロホン信号と、音声方位θから到来する発話者の音声を示す音声信号とを同相化する。強調処理部17は、例えば、第一マイクロホン信号に遅延処理を行う。また、強調処理部17は、第二マイクロホン信号と音声信号とを同相化する。強調処理部17は、例えば、第二マイクロホン信号に遅延処理を行う。
そして、強調処理部17は、例えば、遅延処理された第一マイクロホン信号と遅延処理された第二マイクロホン信号とを加算する。これにより、入力信号が生成される。
生成された入力信号においては、音声方位θから到来する音声成分の信号レベルが相対的に高められている。つまり、入力信号においては、音声方位θから到来する音声成分が強調されている。言い換えれば、生成された入力信号は、所定の音声方位θにおいて指向性が高められている。
強調処理部17は、取得部11によって4つのマイクロホン信号が取得される場合、4つのマイクロホン信号のそれぞれに遅延処理を行い、遅延処理された4つのマイクロホン信号を加算する。ここで、マイクロホン選択部16によって選択された対象マイクロホン以外のマイクロホンから出力されるマイクロホン信号が加算されると、十分な雑音抑圧効果が得られない場合がある。
そこで、強調処理部17は、対象マイクロホンのみを選択的に用いて入力信号の生成を行う。つまり、強調処理部17は、対象マイクロホンから得られる2つ以上のマイクロホン信号を用いて入力信号を生成する。これにより、雑音抑圧装置10bは、効果的に雑音の抑圧を行うことができる。
(実施の形態2)
[実施の形態2に係る雑音抑圧装置の構成]
ところで、複数のマイクロホン20に入力されている音声が小さい場合には、音響特性判定部13による判定の精度が低下する場合がある。そこで、雑音抑圧装置10は、複数のマイクロホン20にある程度の大きさの音声が入力されていることを検出する検出部を備えてもよい。図11は、このような実施の形態2に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。
図11に示される雑音抑圧装置10cは、雑音抑圧装置10aに検出部18aが追加された構成である。なお、検出部18aは、雑音抑圧装置10などに追加されてもよい。
検出部18aは、取得部11によって取得されるマイクロホン信号であって、複数のマイクロホン20から出力されるマイクロホン信号の音声レベルが所定レベルよりも大きい対象期間を検出する。言い換えれば、検出部18aは、複数のマイクロホン20にある程度の大きさの音声が入力されている対象期間を検出する。
検出部18aは、具体的には、例えば、複数のマイクロホン信号の信号レベルの平均値が所定レベルよりも大きい期間を対象期間として検出してもよいし、複数のマイクロホン信号の信号レベルのうち最大の信号レベルが所定レベルよりも大きい期間を対象期間として検出してもよい。
音響特性判定部13は、検出部18aによって検出された対象期間中に複数のマイクペアのそれぞれから得られるマイクペア信号を用いて判定を行う。これにより、音響特性判定部13による判定の精度が高められる。
[実施の形態2の変形例1]
例えば、雑音抑圧装置10が自動翻訳装置100に用いられる場合、及び、雑音抑圧装置10が音声認識機能を有するスマートホンなどの音声認識機能を有する情報端末に用いられる場合などには、ユーザは、発話前にボタンを押す等の操作を行う場合がある。このような場合、雑音抑圧装置10は、ユーザが発話前に行う操作を発話開始タイミングとして検出する発話開始タイミング検出部を備えてもよい。図12は、このような実施の形態2の変形例1に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。
図12に示される雑音抑圧装置10dは、雑音抑圧装置10aに発話開始タイミング検出部18bが追加された構成である。なお、発話開始タイミング検出部18bは、雑音抑圧装置10などに追加されてもよい。
図12の例では、ユーザは、操作受付部40に対して操作を行った後に発話を開始する。発話開始タイミング検出部18bは、操作受付部40によってユーザが発話前に行う操作が受け付けられたタイミングを発話開始タイミングとして検出し、音響特性判定部13に通知する。例えば、操作受付部40は、操作を受け付けたときに信号を出力し、発話開始タイミング検出部18bは、出力された信号を検出する。操作受付部40は、例えば、ハードウェアボタンであるが、タッチパネルなどであってもよい。
このような操作が行われた直後には、ユーザは発話すると予想される。したがって、操作が行われた直後、つまり、検出された発話開始タイミングの直後には、複数のマイクロホン20にある程度の大きさの音声が入力されると予想される。そこで、音響特性判定部13は、検出された発話開始タイミングよりも後に複数のマイクペアのそれぞれから得られるマイクペア信号を用いて判定を行う。これにより、音響特性判定部13による判定の精度が高められる。
[実施の形態2の変形例2]
例えば、雑音抑圧装置10が自動翻訳装置100に用いられる場合、自動翻訳装置100は、翻訳後の音声を出力する出音装置を備える。出音装置は、具体的には、スピーカ装置であり、複数のマイクロホン20の周囲に配置される。このような場合、雑音抑圧装置10は、出音装置の出音開始タイミングを検出する出音開始タイミング検出部を備えてもよい。図13は、このような実施の形態2の変形例2に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。
図13に示される雑音抑圧装置10eは、雑音抑圧装置10aに出音開始タイミング検出部18cが追加された構成である。なお、出音開始タイミング検出部18cは、雑音抑圧装置10などに追加されてもよい。
出音装置50が出音を開始すると、出音開始タイミング検出部18cはこれを出音開始タイミングとして検出し、音響特性判定部13に通知する。例えば、出音装置50は、出音開始時に信号を出力し、出音開始タイミング検出部18cは、出力された信号を検出する。
このような出音開始タイミングの直後には、出音装置50から翻訳後の音声が出力される。したがって、検出された出音開始タイミングの直後には、複数のマイクロホン20にある程度の大きさの音声が入力されると予想される。そこで、音響特性判定部13は、検出された出音開始タイミングよりも後に複数のマイクペアのそれぞれから得られるマイクペア信号を用いて判定を行う。これにより、音響特性判定部13による判定の精度が高められる。
(実施の形態3)
[実施の形態3に係る雑音抑圧装置の構成]
雑音抑圧装置10は、例えば、取得部11によって取得されたマイクロホン信号に対してリアルタイムで信号処理を行うことにより、常時出力信号を出力する。ここで、マイクペアの音響特性が所定の要件を満たさないと判定された場合、判定の直前に出力された出力信号は雑音が十分に抑圧されていない可能性がある。
例えば、雑音抑圧装置10が自動翻訳装置100に用いられ、ユーザが発する1つの文章に対応する出力信号を出力している途中にマイクペアの音響特性が所定の要件を満たさないと判定され、マイクペアを絞った設定で雑音の抑圧が開始される場合がある。この場合、文章の最初の部分に対応する出力信号は、音響特性が所定の要件を満たさないマイクペアを用いて雑音の抑圧が行われている可能性があり、雑音の抑圧量が不十分な場合がある。一方で、文章の途中以降の部分に対応する出力信号は、所定の要件を満たさないマイクペアを除外して雑音の抑圧が行われているため、クリアな出力信号となる。そうすると、いわゆる話頭切れが生じてしまい、出力信号を用いた音声認識処理が失敗してしまう可能性がある。
そこで、雑音抑圧装置10は、音響特性判定部13によって複数のマイクペアの少なくとも1つの音響特性が所定の要件を満たさないという判定(以下、NG判定とも記載される)が行われた場合、記憶部に記憶された過去のマイクロホン信号に対して雑音抑圧処理をやり直してもよい。図14は、このような実施の形態3に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。
図14に示される雑音抑圧装置10fは、雑音抑圧装置10cに記憶部19が追加された構成である。なお、記憶部19は、雑音抑圧装置10など上述の雑音抑圧装置のいずれかに追加されてもよい。
記憶部19には、取得部11によって取得されたマイクロホン信号が蓄積される。記憶部19は、具体的には、半導体メモリなどによって実現される。
音響特性判定部13は、検出部18aによって検出された対象期間中に複数のマイクペアのそれぞれから得られるマイクペア信号を用いて判定を行う。ここで、対象期間内のある時点でNG判定が行われたとする。このような場合、マイクロホン選択部16は、対象期間の開始時点のマイクロホン信号のうち、対象マイクロホンから出力されたマイクロホン信号のうちの1つを記憶部19から読み出し、入力信号として雑音抑圧処理部15の雑音成分推定部15aに出力する。この入力信号は、対象期間の開始時点の入力信号とも記載される。
一方、雑音抑圧処理部15の雑音成分推定部15aは、記憶部19から対象期間の開始時点のマイクロホン信号のうち、音響特性判定部13の判定に基づいてマイクペア選択部14によって選択された対象マイクペアに含まれるマイクロホン20が出力したマイクロホン信号を読み出し、マイクペア信号を生成する。生成されたマイクペア信号は、対象期間の開始時点のマイクペア信号とも記載される。
そして、雑音成分推定部15aは、対象期間の開始時点のマイクペア信号のそれぞれにフィルタ係数を乗算することにより、対象期間の開始時点の雑音推定信号を生成する。フィルタ係数は、例えば、出力信号に応じて時々刻々と更新される。雑音抑圧部15bは、対象期間の開始時点の入力信号から対象期間の開始時点の雑音推定信号を減算することにより入力信号に含まれる雑音を抑圧する。雑音が抑圧された入力信号は、対象期間の開始時点の出力信号として出力される。以降は、記憶部19から時間順にマイクロホン信号が読み出され、同様の処理が行われる。
このように、音響特性判定部13によって、複数のマイクペアの少なくとも1つの音響特性が所定の要件を満たさないというNG判定が行われた場合、雑音抑圧処理部15は、当該NG判定よりも前に複数のマイクロホン20のそれぞれから出力されたマイクロホン信号であって、記憶部19に記憶されたマイクロホン信号のうち少なくとも1つから得られる入力信号に含まれる雑音を抑圧する。これにより、話頭切れ及び音声の不連続性に伴う異音の発生が抑制される。
なお、図14に示される構成は一例であり、雑音抑圧装置10fは、図15に示されるように構成されてもよい。図15は、雑音抑圧装置10fの別の機能構成を示す図である。
図15では、マイクロホン選択部16が入力信号を出力する代わりに、マイクロホン選択部16から指示を受けた記憶部19が対象期間の開始時点における入力信号を出力する。その他の動作は、図14の構成と同様である。
また、雑音抑圧装置10fは、例えば、取得部11によって取得されたマイクロホン信号を記憶部19へ一旦蓄積してから信号処理を開始することにより、出力信号を基本的に一定時間遅延させて出力してもよい。この場合、NG判定前に雑音の抑圧が行われた第一出力信号が上記一定時間の遅延によって未出力であれば、雑音抑圧装置10fは、NG判定後に、対象マイクペアのみを用いて雑音の抑圧がやり直された第二出力信号を第一出力信号と置き換えて出力してもよい。また、上記一定時間は、記憶部19に蓄積可能なマイクロホン信号の時間長以下の長さの範囲であれば、動的に変更されてもよい。
(実施の形態4)
[実施の形態4に係る雑音抑圧装置の構成]
上述のように、音響特性判定部13によって所定の音響特性を満たさないマイクペアが存在すると判定された場合、当該マイクペアの周辺には障害物が配置されているなどの異常があると推定される。そこで、雑音抑圧装置10は、ユーザに異常を通知する異常通知部を備えてもよい。図16は、このような実施の形態4に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。
図16に示される雑音抑圧装置10gは、雑音抑圧装置10に異常通知部19aが追加された構成である。なお、異常通知部19aは、雑音抑圧装置10aなどに追加されてもよい。
異常通知部19aは、音響特性判定部13の判定の結果に基づいて、ユーザに異常を通知する。異常通知部19aは、例えば、音響特性判定部13によって所定の音響特性を満たさないマイクペアが存在すると判定された場合、出音装置50に制御信号を出力することによりユーザに異常を通知するためのメッセージを出音装置50から出力させる。異常を通知するためのメッセージは、例えば、複数のマイクロホン20の周辺に障害物がないかどうかの確認をユーザに促すメッセージである。なお、異常通知部19aが表示部を備える装置に用いられる場合には、異常通知部19aは、表示部に制御信号を出力することにより、表示部にユーザに異常を通知するための画像を表示させてもよい。
このような異常通知部19aによれば、雑音抑圧装置10gは、ユーザに異常を通知することができる。
[実施の形態4の変形例1]
上述した雑音抑圧装置のうち、雑音抑圧装置10aのようにマイクロホン選択部16を備える雑音抑圧装置は、マイクロホン選択部16の選択結果に基づいて、ユーザに異常を通知する異常通知部を備えてもよい。図17は、このような実施の形態4の変形例1に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。
図17に示される雑音抑圧装置10hは、雑音抑圧装置10aに異常通知部19bが追加された構成である。なお、異常通知部19bは、雑音抑圧装置10bなどに追加されてもよい。
異常通知部19bは、マイクロホン選択部16の選択結果に基づいて、ユーザに異常を通知する。異常通知部19bは、例えば、マイクロホン選択部16によって除外されたマイクロホン20が存在する場合、出音装置50に制御信号を出力することにより、ユーザに異常を通知するためのメッセージを出音装置50から出力させる。なお、異常通知部19bが表示部を備える装置に用いられる場合には、異常通知部19bは、表示部に制御信号を出力することにより、表示部にユーザに異常を通知するための画像を表示させてもよい。
このような異常通知部19bによれば、雑音抑圧装置10hは、ユーザに異常を通知することができる。
[実施の形態4の変形例2]
雑音抑圧装置10は、出力信号の信号レベルに基づいて、ユーザに異常を通知する異常通知部を備えてもよい。図18は、このような実施の形態4の変形例2に係る雑音抑圧装置の機能構成を示すブロック図である。
図18に示される雑音抑圧装置10iは、雑音抑圧装置10cに異常通知部19cが追加された構成である。なお、異常通知部19cは、雑音抑圧装置10などに追加されてもよい。
異常通知部19cは、出力信号の信号レベルに基づいて、ユーザに異常を通知する。上述のように、出力信号は、雑音抑圧処理部15によって雑音が抑圧された後の入力信号である。
検出部18aによって検出された対象期間中には、複数のマイクロホン20にはある程度の大きさの音声が入力されている。したがって、複数のマイクロホン20の周辺に障害物が配置されているなどの異常がなければ、出力信号も入力信号と同様に、ある程度の信号レベルとなると考えられる。一方、複数のマイクロホン20の周辺に障害物が配置されている場合、ユーザの音声が雑音推定信号とみなされ、出力信号のレベルが低下する。
そこで、異常通知部19cは、例えば、対象期間中に出力信号の信号レベルを検出し、検出した信号レベルが閾値未満である場合、出音装置50に制御信号を出力することによりユーザに異常を通知するためのメッセージを出音装置50から出力させる。なお、異常通知部19cが表示部を備える装置に用いられる場合には、異常通知部19cは、表示部に制御信号を出力することにより、表示部にユーザに異常を通知するための画像を表示させてもよい。
このような異常通知部19cによれば、雑音抑圧装置10iは、ユーザに異常を通知することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本開示は、このような実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態1では、2つのマイクロホンによって構成されるマイクペアが所定の音響特性を満たすか否かの判定が行われたが、2つ以上のマイクロホンによって構成されるマイクセットが所定の音響特性を満たすか否かの判定が行われてもよい。つまり、上記実施の形態に加えて、3つ以上のマイクロホンによって構成されるマイクセットが所定の音響特性を満たすか否かの判定が行われる実施の形態も本開示に含まれる。上記実施の形態において、「マイクペア」の用語は、適宜「マイクセット」に読み替えられてよい。
また、上記実施の形態に係る雑音抑圧装置の構成は、一例である。雑音抑圧装置は、例えば、D/A変換器、ローパスフィルタ(LPF)、ハイパスフィルタ(HPF)、電力増幅器、または、A/D変換器などの構成要素を含んでもよい。また、雑音抑圧装置が実行する信号処理は、例えば、デジタル信号処理であるが、一部がアナログ信号処理であってもよい。
また、上記実施の形態において、雑音抑圧装置が備える各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、当該構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。雑音抑圧装置が備える各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、雑音抑圧装置が備える各構成要素は、回路でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、上記実施の形態に係る雑音抑圧装置は、自動翻訳装置以外の装置に用いられてもよい。雑音抑圧装置は、例えば、スマートホン、タブレット端末、及び、カーナビゲーション装置などの音声認識機能を有する装置に用いられてもよい。また、雑音抑圧装置は、ICレコーダ等に用いられてもよい。
その他、上記実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、及び、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態で説明された構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
本開示の雑音抑圧装置は、自動翻訳装置等に用いられる雑音抑圧装置として有用である。
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h、10i 雑音抑圧装置
11 取得部
12 マイクペア生成部
13 音響特性判定部
14 マイクペア選択部
15 雑音抑圧処理部
15a 雑音成分推定部
15b 雑音抑圧部
16 マイクロホン選択部
17 強調処理部
18a 検出部
18b 発話開始タイミング検出部
18c 出音開始タイミング検出部
19 記憶部
19a、19b、19c 異常通知部
20 マイクロホン
21 第一マイクロホン
22 第二マイクロホン
30 障害物
40 操作受付部
50 出音装置
100 自動翻訳装置

Claims (11)

  1. 複数のマイクロホンに含まれる任意の2つ以上のマイクロホンによって構成される複数のマイクセットのそれぞれから得られるマイクセット信号を用いて、前記複数のマイクセットのそれぞれにおける音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定を行う判定部と、
    前記複数のマイクセットの中から、音響特性が前記所定の要件を満たすと判定された対象マイクセットを選択するマイクセット選択部と、
    前記対象マイクセットから得られる前記マイクセット信号を用いて、前記複数のマイクロホンのそれぞれから出力されるマイクロホン信号のうち少なくとも1つから得られる入力信号に含まれる雑音を抑圧する雑音抑圧処理部とを備える
    雑音抑圧装置。
  2. さらに、前記複数のマイクロホンの中から、前記対象マイクセットを構成する対象マイクロホンを選択するマイクロホン選択部を備え、
    前記雑音抑圧処理部は、前記対象マイクロホンから得られるマイクロホン信号を前記入力信号として、当該入力信号に含まれる雑音を抑圧する
    請求項1に記載の雑音抑圧装置。
  3. さらに、前記複数のマイクロホンから出力されるマイクロホン信号の音声レベルが所定レベルよりも大きい対象期間を検出する検出部を備え、
    前記判定部は、前記対象期間中に前記複数のマイクセットのそれぞれから得られるマイクセット信号を用いて前記判定を行う
    請求項1または2に記載の雑音抑圧装置。
  4. さらに、ユーザが発話前に行う操作を発話開始タイミングとして検出する検出部を備え、
    前記判定部は、検出された前記発話開始タイミングよりも後に前記複数のマイクセットのそれぞれから得られるマイクセット信号を用いて前記判定を行う
    請求項1または2に記載の雑音抑圧装置。
  5. さらに、前記複数のマイクロホンの周囲に配置された出音装置の出音開始タイミングを検出する検出部を備え、
    前記判定部は、検出された前記出音開始タイミングよりも後に前記複数のマイクセットのそれぞれから得られるマイクセット信号を用いて前記判定を行う
    請求項1または2に記載の雑音抑圧装置。
  6. 前記複数のマイクロホンのそれぞれから出力されるマイクロホン信号が記憶される記憶部を備え、
    前記判定部によって、前記複数のマイクセットの少なくとも1つの音響特性が前記所定の要件を満たさないという判定が行われた場合、前記雑音抑圧処理部は、当該判定よりも前に前記複数のマイクロホンのそれぞれから出力されたマイクロホン信号であって、前記記憶部に記憶されたマイクロホン信号のうち少なくとも1つから得られる入力信号に含まれる雑音を抑圧する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の雑音抑圧装置。
  7. さらに、前記判定部の前記判定の結果に基づいて、ユーザに異常を通知する異常通知部を備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の雑音抑圧装置。
  8. さらに、前記マイクロホン選択部の選択結果に基づいて、ユーザに異常を通知する異常通知部を備える
    請求項2に記載の雑音抑圧装置。
  9. さらに、前記雑音抑圧処理部によって雑音が抑圧された後の前記入力信号である出力信号の信号レベルに基づいて、ユーザに異常を通知する異常通知部を備える
    請求項3に記載の雑音抑圧装置。
  10. 複数のマイクロホンに含まれる任意の2つ以上のマイクロホンによって構成される複数のマイクセットのそれぞれから得られるマイクセット信号を用いて、前記複数のマイクセットのそれぞれにおける音響特性が所定の要件を満たすか否かの判定を行い、
    前記複数のマイクセットの中から、音響特性が前記所定の要件を満たすと判定された対象マイクセットを選択し、
    前記対象マイクセットから得られる前記マイクセット信号を用いて、前記複数のマイクロホンのそれぞれから出力されるマイクロホン信号のうち少なくとも1つから得られる入力信号に含まれる雑音を抑圧する
    雑音抑圧方法。
  11. 請求項10に記載の雑音抑圧方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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