JP2021009007A - 熱交換器、その製造方法及び熱交換装置 - Google Patents

熱交換器、その製造方法及び熱交換装置 Download PDF

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【課題】コイル式熱交換装置の熱交換器を、樹脂製管体を用いて形成するにあたり、大きさの異なる熱交換器にフレキシブルに対応してコストをかけずに製作することができるようにする。【解決手段】樹脂製ネット部材により形成された径が異なる内側円筒体2と外側円筒体3を略同心に配置し、内外円筒体2,3により仕切られた円環柱形の空間内に、螺旋状に巻かれた樹脂製管体からなるコイル4を配置して構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、コイル式熱交換装置の熱交換器に関する。
温泉が沸き出す地域では、温泉熱をエネルギー資源として活用すること、例えば温泉熱エネルギーを発電に利用したり、ヒートポンプを活用して温泉昇温や暖房などに利用したり、或いは温泉と熱交換した温水を地域に供給して融雪や床暖房、施設園芸に利用したりすることが行われている。
温泉熱の回収に利用される熱交換器は熱伝導率が良好な金属製のものが主流であるが、金属は錆びて孔が空いたり、その孔からの水漏れで媒体が変色したりするなどの問題がある。熱交換器の設置場所や設置規模などによっては金属製に代えて樹脂製管体を螺旋状に巻いた熱交換器の利用が検討され、幾つかの温泉地で使用されてきている。
樹脂製の熱交換器は、金属のような腐蝕が起きるようなことはなく、また、金属製のものに比べて機器が軽量化して施工も簡便に行えるという利点がある。しかし、螺旋状に巻かれた管体が水よりも比重が小さい樹脂材料により形成されていた場合、タンク内で媒体中に浸漬させた熱交換器が浮き、螺旋状に巻かれた管体を束ねる処理がされてないと、巻かれていた管体がほどけて媒体中に広がってしまう事態が生じかねない。
かかる事態の対処が施された熱交換器として、螺旋状に巻かれた樹脂製管体の周囲を、複数本の樹脂製のパイプ同士を連結して組み立てた支持枠で取り囲んで、前記管体を支持枠内に固定した構成のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2017−219238号公報
前記パイプで組み立てられた支持枠内に螺旋状に巻いた樹脂製管体を固定する構成のものは、樹脂製管体がその曲げ剛性が小さなものであれば支持枠内に螺旋状に巻くことができるが、曲げ剛性が大きく固いものは巻いた形状に保持することが難しく、支持枠があったとしても螺旋状に巻いた形に固定することができないという問題がある。
また、支持枠は、長さの異なる複数本のパイプとパイプの端部同士を接続するチーズを用いて組み立てられるが、熱交換器の大きさ、つまり樹脂管を螺旋状に巻くときの径や長さ(高さ)が異なる場合は、製作する熱交換器の大きさに応じた長さのパイプとチーズが必要となる。支持枠は、螺旋状に巻く樹脂製管体の大きさにフレキシブルに対応して製作することができないため、製作コストがかるという問題がある。
本発明は上記のような問題点に鑑み、コイル式熱交換装置の熱交換器を、樹脂製管体を用いて形成するにあたり、熱交換器がタンク内で媒体中に浸漬させた状態で螺旋状に巻かれた樹脂製管体を当初の巻き付け位置に保持することができ、大きさの異なる熱交換器にフレキシブルに対応してコストをかけずに製作できるようにすることを課題とする。また、本発明は、熱交換率が良好な樹脂製熱交換器を、コストをかけずに製作することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、コイル式熱交換装置の熱交換器であって、樹脂製ネット部材により形成された径が異なる内側円筒体と外側円筒体が略同心に配置され、前記内外円筒体により仕切られた円環柱形の空間内に、螺旋状に巻かれた樹脂製管体が配置された構成を有することを特徴とする。
また、本発明の熱交換器は、樹脂製ネット部材により形成された径が異なる複数の円筒体が互いに略同心に配置され、前記複数の円筒体により仕切られた各円筒体間の円環柱形の空間内に、各々螺旋状に巻かれた樹脂製管体が配置された構成を有することを特徴とする。
前記構成の熱交換器は、例えば、樹脂製ネット部材を円筒状に巻いて第一の円筒体を形成する工程と、
前記第一の円筒体の外面に樹脂製管体を当該円筒体の一端から他端に亘って巻き付ける工程と、
前記管体の他端部を第一の円筒体の内側空間を通して前記管体の一端部側へ突出させる工程と、
前記第一の円筒体の外面に巻かれた管体の外面に、樹脂製ネット部材を重ねて第二の円筒体を形成する工程と、
前記第一の円筒体と第二の円筒体の両端部の円環状に開口した部分を接続手段により閉鎖する工程と、
を含む加工工程により製造することができる。
これによれば、螺旋状に巻かれた樹脂製管体は、内側円筒体と外側円筒体に挟まれるようにして内外円筒体間に保持される。内外円筒体は、ともに樹脂製ネット部材により形成されており、可撓性を有するため加工が容易であり、例えば束ねて保管されていた樹脂製ネット部材を、適宜な長さ引き出して切断し、これを円筒形状に丸めて先後両端部を連結することで、簡単に製作することができる。
前記のとおり、内側円筒体の外面に樹脂製管体を螺旋状に巻き付け、さらに螺旋状に巻いた樹脂製管体の外面に樹脂製ネット部材を巻き付けて外側円筒体を形成し、内外円筒体の円環状に開口した両端部を接続手段で閉鎖することで熱交換器が作製される。
螺旋状に巻かれた樹脂製管体は、上下両端部を接続手段で閉鎖して袋状となった内外円筒体間に保持されるので、この熱交換器をタンク内で媒体中に浸漬させても、螺旋状に巻かれた樹脂製管体がほどけてタンク内に広がるようなことはなく、当初の内外円筒体間の巻き付け位置に確実に保持させておくことができる。
また、熱交換器は全体が合成樹脂により形成されているので、軽くて運搬が容易であり、タンク内に簡易な操作で設置して熱交換装置を構成することが可能である。
前記構成の熱交換器において、樹脂製管体の内外を流れる媒体間の熱交換効率を高めるため、管体は、螺旋の軸方向に沿って、隣接する管体同士が1mm以上、10mm以下の隙間が空くように配置して巻かれていることが好ましい。
隣接する管体同士の隙間が1mmよりも小さいと、管体間の隙間に入って管体外面に接触する媒体の量が極めて少なくなって熱交換量が減るため、1mm以上の隙間があることが好ましい。また、管体同士の隙間が10mmあれば十分な熱交換量が確保されるが、熱交換器全体のサイズが大型化するため、10mm以下であることが好ましい。5mm以下であることがより好ましく、3mm以下であることがさらに好ましい。管体同士の隙間が所定の幅となるように、隣接する管体間にスペーサ部材を取り付けてもよい。
また、前記構成の熱交換器において、樹脂製ネット部材は、樹脂製管体の管径よりも小さな寸法の隙間、好ましくは格子状乃至網目状の隙間を備えた形状の樹脂成形品を用いることができる。
曲げ剛性が大きく固いパイプを固定するため、また、強度確保の観点から、樹脂製ネット部材の引張強度は縦方向、横方向ともに、1kN/mから100kN/mであることが好ましく、2kN/mから50kN/mであることがより好ましく、3kN/mから40kN/mであることが特に好ましい。引張強度が1kN/m以上であれば、螺旋状に巻かれたパイプを崩すことなく固定でき、一方100kN/m以下であれば、ネット部材を円筒状に保持することに支障はない。
同じく、パイプの固定及び強度確保の観点から、樹脂製ネット部材の目合いは、1mmから100mmであることが好ましく、5mmから50mmであることがより好ましく、10mmから30mmであることが特に好ましい。ネット部材の網目部分の形状が多角形の場合は、対角線の長さが上記範囲内にあることが好ましい。上記ネット部材の引張強度に加え、ネット部材の目合いが上記範囲にあることによって、螺旋状に巻かれた樹脂製管体をしっかりと安定して固定することができる。さらに、上述のように、管体同士に所定の隙間を設けて固定するために、金属製又は合成樹脂製の留め具や結束部材を用いても良い。
このようなネット部材に用いられる樹脂としては、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、ポリプロピレンなどを挙げることができる。なかでも、樹脂製ネット部材に剛性を付与する観点から、架橋ポリエチレン又はポリプロピレンを用いることが好ましい。これらの樹脂を縦横二方向に加熱延伸して表面を格子状に形成した市販品として、例えば、ユカドレン(登録商標)、テンサー(登録商標)などを挙げることができる。さらに耐熱性を付与させる場合には、汎用ポリエチレンよりも長い側鎖を有する耐熱ポリエチレン(PE−RT)などの樹脂を用いることができる。
また、樹脂製管体は、例えば、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン製のものを用いることができる。なかでも、強度と螺旋状にしたときの形状保持性を両立させる観点から架橋ポリエチレン製のものを選択することが好ましい。
また、内外円筒体の両端部を閉鎖するのに用いる接続手段は、金属製又は合成樹脂製の留め具や結束部材を用いることができる。
前記構成の熱交換器は、熱媒体である流体の種類や流体の流量、運転条件、必要とされる交換熱量などの使用条件に応じて、樹脂製管体の材料を適宜に選定し、管体の管径や肉厚、螺旋状に巻くコイル巻径や巻数、隣接する管体(コイル)同士の隙間、コイル長さ、コイル部の管長などを適宜に設定して形成することができる。
また、本発明の熱交換装置は、前記構成の熱交換器がタンク内に縦向きに設置され、タンク内に流入させた流体と熱交換器内を流れる流体間で熱交換を行わせるように構成されていることを特徴とする。
熱交換装置は、その使用条件などに応じてタンクの容量を適宜に設定して構成することができる。タンク内に複数の熱交換器を設置し、各熱交換器で熱交換が行われるようにしてもよい。
螺旋状に巻かれた樹脂製管体が水よりも比重が小さい樹脂材料により形成されていた場合、タンク内で流体中に浸漬させた熱交換器が浮くが、これを防ぐため、タンクの底面上に錘を設置し、この錘に熱交換器を接続するように設けてよい。
この錘は、タンクに注入される流体に対して耐蝕性のある材料で形成されたもの、或いは表面に耐蝕加工がされたものを用いることが好ましく、天然石やコンクリリートを加工して形成された重石が好適である。コストがかからない汎用品という点で、市販されている漬物石が特に好適である。
本発明の一実施形態の熱交換器の外観図である。 図1の熱交換器の(A)は概略平面図、(B)は要部を断面で示した正面図である。 図1の熱交換器の上端部分を拡大して示した図である。 本発明の他の実施形態の熱交換器の要部を断面で示した正面図である。 熱交換器の製作工程を説明するための図であり、樹脂製ネット部材を筒状に形成した状態の概略外観図である。 熱交換器の製作工程を説明するための図であり、図5に示された筒状の樹脂製ネット部材の外面に樹脂製管体を巻き付ける状態の概略外観図である。 実施例の性能確認試験系の構成を説明するための図である。 実施例の試験結果を示した表である。
本発明の熱交換器の好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1及び図2は本発明の一実施形態の熱交換器の構成を示している。
両図に示されるように、この熱交換器1は、樹脂製ネット部材により形成された内側円筒体2と、同じく樹脂製ネット部材を用いて、前記内側円筒体2よりも大径に形成された外側円筒体3とを同心に配置し、内外円筒体2,3により仕切られた円環柱形の空間内に、螺旋状に巻かれた樹脂製管体からなるコイル4を配置して構成してある。
詳しくは、図2に示されるように、熱交換器1は、格子状乃至網目状の合成樹脂製の補強材を用いて円筒形に形成された内側円筒体2の外面に、その上端から下端に亘って架橋ポリエチレン製の管体を螺旋状に巻き付けてコイル4が装着され、このコイル4の外面に、内側円筒体2と同じ補強材を用いて円筒形に形成された外側円筒体3を装着し、内側円筒体2の下端側に至るコイル4の先端部4bを内側円筒体2の内側空間を通し、コイル4の元端部4aとともに内外円筒体2,3の上方へ突出させて形成してある。
図3に示されるように、内外円筒体2,3の円環状に開口した両端部は、その周方向に沿って所定の間隔を空けて配置した複数の留め具5を、内外円筒体2,3の端部間に架け渡して塞いである。
図4は他の実施形態の熱交換器1を示しており、これは、図1及び図2に示された熱交換器1の外側円筒体3の外面に架橋ポリエチレン製の管体を螺旋状に巻き付けてコイル4を装着し、このコイル4の外面に、前記内外円筒体2,3と同じ補強材を用いた形成された円筒体6を装着して、これら三つの円筒体2,3,6間にコイル4,4が二重巻きに保持されるように構成したものである。
これら図示した熱交換器1は、例えば以下のようにして製作することができる。
先ず、図5に示されるように、樹脂製ネット部材(補強材)を円筒状に巻いて第一の円筒体である内側円筒体2を形成する。
次いで、図6に示されるように、この内側円筒体2の外面に、樹脂製管体を内側円筒体2の一端から他端に亘って巻き付けてコイル4を装着する。内側円筒体2の他端側に至るコイル4の先端部は、内側円筒体2の表面に孔を空けるなどして内側円筒体2の内側空間を通し、内側円筒体2の前記一端部側へ突出させておく。或いは、前記先端部を内側円筒体2と後述の外側円筒体3の間を通し、前記一端部側へ突出させる。
そして、内側円筒体2の外面に装着されたコイル4の外面に、樹脂製ネット部材を重ねて第二の円筒体である外側円筒体3を取り付け、内外円筒体2,3の両端部の円環状に開口した部分を複数の留め具5で閉鎖することで、図1及び図2に示された熱交換器1が作製される。
図4に示されたコイル4,4を二重巻きにした熱交換器1は、上記外側円筒体3の外面に樹脂製管体を巻き付けてコイル4を装着し、その外面に第三の円筒体を重ねるとともに、前記と同様にコイル4の端部を内側円筒体2の内部空間を通し、第三の円筒体とその内側の円筒体の両端部を留め具5で閉鎖することで形成することができる。
予め内外円筒体2,3とコイル4を別々に作製しておき、内外円筒体2,3を同心に配置した状態で、円筒体間にコイル4を挿入し、内外円筒体2,3の両端部を閉鎖してコイル4が内外円筒体2,3に組み付けられるようにしてもよい。
このように構成された熱交換器1によれば、内外円筒体2,3が、ともに樹脂製ネット部材により形成され、可撓性を有するため加工が容易であり、仕様に応じた大きさの熱交換器1を簡単に製作することができる。
螺旋状に巻かれた樹脂製管体からなるコイル4は、袋状となった内外円筒体2,3間に保持されるので、熱交換器1をタンク内で媒体中に浸漬させても、コイル4がほどけてタンク内に広がるようなことはなく、当初の内外円筒体2,3間の巻き付け位置に確実に保持させておくことができる。
また、熱交換器1は全体が合成樹脂により形成されているので、軽くて運搬が容易であり、タンク内に簡易な操作で設置して熱交換装置を構成することが可能である。
本発明の樹脂製の熱交換器1を用いて構成された熱交換装置の熱回収機能について試験を行った。その実施例を以下に説明する。なお、実施例は本発明を説明するための例示である。
図7に示されるように、内容量250LのFRP製のタンク7内に、図1及び図2に示される熱交換器1を設置して熱交換装置を構成した。熱交換器1は、タンク7内で縦向きに設置した。なお、熱交換器1をタンク7の底部に固定する錘は用いなかった。
熱交換器1は、内径φ13mm、全長33mの架橋ポリエチレン管を用いてコイル4を形成し、高さ1000mm、外径(外側円筒体3の外径)350mm、内径250mmの大きさに形成した。隣接する管体(コイル)同士の隙間は約2mmに設定した。
この熱交換装置の熱交換器1(コイル4)に水道水、タンク7に温水を通し、それぞれの流路の入口温度と出口温度を測定して熱交換量を求めた。
温度の測定は、熱交換器1の流入口側の端部1aと流出口側の端部1b、タンク7の流入口7aと流出口7bにそれぞれ温度計を設置して行った。
〔実施例1〕
タンク7に毎分5Lを目安に温水、熱交換器1に毎分5Lを目安に水を流した。タンク7が温水で一杯になった後、流出弁を開き、それから100分経過した後に、タンク7とコイル4のそれぞれの温水、水の流入口と流出口の温度を測定した。試験結果を図8に載せた表1に示す。試験時のタンク7の設置場所の気温も併せて示す。また、上記温度測定後、タンク7内の熱交換器1の設置状態を目視で確認した。
〔実施例2〕
タンク7に毎分5Lを目安に温水、熱交換器1に毎分10Lを目安に水を流す以外、実施例1と同じ条件で試験及び確認を行った。
〔実施例3〕
タンク7に毎分10Lを目安に温水、熱交換器1に毎分10Lを目安に水を流す以外、実施例1と同じ条件で試験及び確認を行った。
〔実施例4〕
タンク7に毎分10Lを目安に温水、熱交換器1に毎分5Lを目安に水を流す以外、実施例1と同じ条件で試験及び確認を行った。
前記各実施例の温水と水の出入り口の温度測定結果から、コイル4の熱交換量とタンク7の熱交換量を算出した。結果を前記表1に示す。
温度測定後にタンク7内を確認したところ、何れの実施例においても、熱交換器1のコイル4がほどけてタンク7内に広がるようなことはなく、コイル4は内外円筒体2,3間に装填されたままで、熱交換器1が当初の設置状態を維持していることを確認できた。
前記各実施例の試験結果から、樹脂製の熱交換器1のコイル4の内外表面を流れる流体間で熱交換が有効に行われていることが確認することができる。
前記表1から明らかなように、タンク流量、コイル流量ともに多くなるほど、コイル熱交換量は多くなる(実施例3)。これは、コイル外部とコイル内部の温度差が乱流により均質になりやすくなるためと考えられる。
一方で、コイル流量が少なければ少ないほどコイルの出口温度を上げることができる(実施例4)。コイル出口温度を上げるためには、コイル式熱交換装置の数を増やして全体流量を増やす設計が好ましいと考えられる。
以上、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は実施形態のものに限定されないことは言うまでもない。熱交換器1、内外円筒体2,3、コイル4、留め具5などの各構成部材の形状や組み合わせは一例であり、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
1 熱交換器、2 内側円筒体、3 外側円筒体、4 コイル、5 留め具、6 円筒体、7 タンク

Claims (10)

  1. コイル式熱交換装置の熱交換器であって、
    樹脂製ネット部材により形成された径が異なる内側円筒体と外側円筒体が略同心に配置され、前記内外円筒体により仕切られた円環柱形の空間内に、螺旋状に巻かれた樹脂製管体が配置された構成を有することを特徴とする熱交換器。
  2. コイル式熱交換装置の熱交換器であって、
    樹脂製ネット部材により形成された径が異なる複数の円筒体が互いに略同心に配置され、前記複数の円筒体により仕切られた各円筒体間の円環柱形の空間内に、各々螺旋状に巻かれた樹脂製管体が配置された構成を有することを特徴とする熱交換器。
  3. 管体は、螺旋の軸方向に沿って、隣接する管体同士が1mm以上、10mm以下の隙間が空くように配置して巻かれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器。
  4. 樹脂製ネット部材が格子状乃至網目状の合成樹脂製補強材からなることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の熱交換器。
  5. 樹脂製ネット部材の引張強度が1kN/mから100kN/mであることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の熱交換器。
  6. 樹脂製ネット部材の目合いが1mmから100mmであることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の熱交換器。
  7. 管体が架橋ポリエチレンからなることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の熱交換器。
  8. 樹脂製ネット部材を円筒状に巻いて第一の円筒体を形成する工程と、
    前記第一の円筒体の外面に樹脂製管体を当該円筒体の一端から他端に亘って巻き付ける工程と、
    前記管体の他端部を第一の円筒体の内側空間を通して前記管体の一端部側へ突出させる工程と、
    前記第一の円筒体の外面に巻かれた管体の外面に、樹脂製ネット部材を重ねて第二の円筒体を形成する工程と、
    前記第一の円筒体と第二の円筒体の両端部の円環状に開口した部分を接続手段により閉鎖する工程と、
    を含む加工工程からなる、請求項1から7の何れかに記載の熱交換器の製造方法。
  9. 請求項1から7の何れかに記載の熱交換器がタンク内に縦向きに設置され、タンク内に流入させた流体と熱交換器内を流れる流体間で熱交換を行わせる熱交換装置。
  10. タンクの底面上に錘が設置され、この錘に熱交換器が接続した構成を有する請求項9に記載の熱交換装置。
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