JP2021008371A - 脆性材料基板のスクライブ方法及び分断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】脆性材料基板の表面に対して傾斜したスクライブラインを形成できるスクライブ方法およびスクライブ装置を提供する。【解決手段】脆性材料基板WにスクライブラインS1を形成する、脆性材料基板のスクライブ方法であって、脆性材料基板の主面を吸着保持する基板保持ステップと、吸着保持された状態の脆性材料基板の傾斜を調整することにより脆性材料基板の表面に対して傾斜した方向に延在するスクライブラインを形成するスクライブステップと、を有する。【選択図】図5
Description
本発明は、ガラス基板等の脆性材料基板を分断するために用いる脆性材料基板のスクライブ方法及び分断方法に関する。
ガラス基板等の脆性材料基板を分断する加工では、従来、基板に沿った表面を有するテーブル上に基板を載置した状態でカッターホイールを基板表面に押し付けてスクライブラインを形成し、その後、スクライブラインに沿って外力を印加してスクライブラインから亀裂を進展させることにより、製品の形状に分断している。
(特許文献1参照)。
(特許文献1参照)。
近年、液晶ディスプレイパネル等のディスプレイパネル製品の形状は多様化しており、さまざまな形状のディスプレイパネルの生産が増加している。
従来のスクライブ装置では、加工対象の基板の形状に合わせて成型されたテーブルを用意する必要があった。また、基板の表面に対して任意の傾斜を有するスクライブラインを形成することが困難であった。
そこで、本発明は、さまざまな形状を有する脆性材料基板に基板の表面に対して任意の傾斜を有するスクライブラインを形成できるスクライブ方法を及び分断方法を提供することを目的とする
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる脆性材料基板のスクライブ方法は、脆性材料基板の主面を吸着保持する基板保持ステップと、吸着保持された状態の脆性材料基板の傾斜を調整することにより脆性材料基板の表面に対して傾斜した方向に延在するスクライブラインを形成するスクライブステップとを有する。
また、上記課題を解決するためになされた本発明にかかる脆性材料基板の分断方法は、脆性材料基板にスクライブラインを形成し、スクライブラインが形成された脆性材料基板に応力を加えて、スクライブラインに沿って脆性材料基板を分割する脆性材料基板の分断方法であって、脆性材料基板の主面を吸着保持するステップと、吸着保持された状態の脆性材料基板の傾斜を調整することにより脆性材料基板の表面に対して傾斜した方向に延在するスクライブラインを形成するステップと、吸着保持された状態を維持したまま、脆性材料基板を移送し、スクライブラインが形成された脆性材料基板に外力を加えてスクライブラインに沿って脆性材料基板を分離するステップとを有する。
本発明のスクライブ装置及び分断システムによれば、脆性材料基板の傾斜を調整可能に保持しているので、加工位置における基板の表面に応じて基板の傾斜を調整しながらスクライブ加工できるため、基板の表面に対して任意の傾斜を有するスクライブラインを形成できる。
1.スクライブ装置
1)装置構成
図1に基づいて、本発明に係るスクライブ装置の構成を説明する。図1は本発明にかかるスクライブ装置の実施形態を示す正面模式図である。
1)装置構成
図1に基づいて、本発明に係るスクライブ装置の構成を説明する。図1は本発明にかかるスクライブ装置の実施形態を示す正面模式図である。
スクライブ装置1は、曲面基板Wにスクライブラインを形成する装置である。基板Wは、ガラス等の脆性材料からなる曲面基板であり、例えば液晶パネルである。スクライブ装置1は基板移送機構2と、スクライブ機構3と、制御部4とを有する。
基板移送機構2は、基板Wを保持した状態で基板Wの位置、高さ、傾斜及び方向を変更することができる装置である。基板移送機構2は、ロボットアーム部210と、基板保持ヘッド220を有する。ロボットアーム部210は、図示しないモータを駆動して、基板保持ヘッド220の位置、高さ及び傾斜を変更することができる。
基板保持ヘッド220は、旋回部221と基板保持部222とを有する。基板保持部222は、基板Wを真空吸着して保持する。旋回部221は、図示しないモータを駆動して基板保持部222を旋回させる。
図2は、基板保持ヘッド220周りの平面模式図である。図2に示すように、基板保持ヘッド220は、保持した基板Wをその主面に略垂直な方向の軸回りに旋回させることができる。
スクライブ機構3は、基板Wの所定の位置にスクライブラインを形成する装置である。スクライブ機構3は、基板移送機構2によって保持された状態の基板Wにスクライブラインを形成する。
スクライブ機構3は、2つのスクライブヘッド310を有し、スクライブヘッド310は、基板の1つの面または両面にレーザ光を照射することにより、基板Wにスクライブラインを形成する。スクライブ機構3は、照射したレーザ光を基板Wの内部に集光することにより基板の内部に基板の厚さ方向に延びる加工痕を形成する。
制御部4は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。制御部4は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで、基板移送機構2とスクライブ機構3の動作制御を行う。
2)スクライブ方法
図3は、スクライブ装置1を用いて製品の形状に分割される基板Wの模式図である。基板Wには、スクライブ装置1を用いて、製品の形状に沿ったスクライブラインS1と、製品の周りの端材を4分割する4本のスクライブラインS2とが形成される。製品領域Pは、スクライブラインS1で囲まれており、端材が分離されて製品となる領域である。端材領域D1〜D4は、スクライブラインS1とスクライブラインS2に沿って、製品領域Pから分離され端材となる領域である。
図3は、スクライブ装置1を用いて製品の形状に分割される基板Wの模式図である。基板Wには、スクライブ装置1を用いて、製品の形状に沿ったスクライブラインS1と、製品の周りの端材を4分割する4本のスクライブラインS2とが形成される。製品領域Pは、スクライブラインS1で囲まれており、端材が分離されて製品となる領域である。端材領域D1〜D4は、スクライブラインS1とスクライブラインS2に沿って、製品領域Pから分離され端材となる領域である。
図4及び図5を用いて、スクライブ装置1の動作を説明する。まず、基板移送機構2は、基板保持部222を用いて、基板Wの製品領域Pを吸着保持する。このとき、吸着ヘッド220とスクライブ機構3との位置が干渉し難いように、曲面基板の凸になっている面を吸着保持するのが好ましい。
次いで、基板移送機構2は、ロボットアーム部210を駆動して、スクライブ機構3がスクライブ可能な位置に基板Wを移動する。このとき、基板Wの曲面形状に応じて、基板Wの方向及び傾斜を調整する。
スクライブ機構3によって基板Wにレーザを照射しつつ、基板移送機構2を駆動して基板Wを移動及び旋回させる。基板移送機構2は、図4に示すように、レーザ照射位置(加工位置)Fを固定したまま、スクライブラインS1が所望の形状に形成されるように基板Wを移動させる。これにより、製品領域Pの外形となるスクライブラインS1が所定の位置に形成される。なお、図4における破線は、スクライブラインが形成される前のスクライブラインS1の位置を示している。
このとき、基板移送機構2は、図5に示すように、レーザ照射位置(加工位置)Fにおける接線に対する任意の方向のスクライブラインS1が基板の厚さ方向に延在するように、基板Wの曲面に応じて基板Wの傾斜を調整する。これにより、基板Wの表面又は表面の接線に対して任意の傾斜角αを有するスクライブラインを形成する。
各スクライブラインS2も、スクライブラインS1と同様に、スクライブ機構3を用いてレーザを照射しつつ、基板移送機構2を用いて基板Wの傾斜を調整しながら基板Wの位置及び方向を変更することにより形成される。
本発明のスクライブ装置1によれば、基板Wの傾斜を変更可能かつその主面に略垂直な軸回りに回転可能に保持しているので、さまざまな曲面形状の基板に対して、スクライブラインを形成することができる。また、スクライブヘッドを移動させる必要が無いため、スクライブヘッドの移動に起因するレーザ照射位置(加工位置)の変動による加工精度の低下を抑制できる。また、基板Wの傾斜角度を調整することにより、基板の表面に対するスクライブラインの傾斜角度を任意に調整できる。
上記実施例では、基板Wは曲面基板であることとしたが、平面の基板であってもよい。
なお、上記実施例では、スクライブラインは、レーザ光を照射して基板の内部に基板の厚さ方向に延びる加工痕を形成することによって形成されることしたが、これに代えて、レーザアブレーションによる溝形成などの他のレーザ加工など、任意の方法で形成することができる。
また、上記実施例では、スクライブヘッド310を2つ設けることとしたが、スクライブヘッド310を1つのみ設けることとしてもよい。
2.分断システム
図6に基づいて、本発明の分断システムの構成を説明する。図5は、分断システム11の正面模式図である。分断システム11は、スクライブ装置1にブレイク機構5を追加したものである。分断システム11において、制御部4は、ブレイク機構5の動作制御も行う。
図6に基づいて、本発明の分断システムの構成を説明する。図5は、分断システム11の正面模式図である。分断システム11は、スクライブ装置1にブレイク機構5を追加したものである。分断システム11において、制御部4は、ブレイク機構5の動作制御も行う。
ブレイク機構5は、基板Wの端部を把持する装置である。ブレイク機構5は把持部510と移動ベース部520とを有する。把持部510は図示しないアクチュエータにより開閉可能に設けられており、基板Wの端部を挟むように把持部510を閉じることにより基板Wの端材を把持する。移動ベース部520は、図示しないアクチュエータにより把持部510を基板移送機構2に対して接近および離隔する方向に移動させる。
分断システム11は、基板吸着部220で保持した基板Wを、まずスクライブ機構3を用いてスクライブラインを形成し、次いでブレイク機構5を用いて端材領域を分離(ブレイク)する。
次に、ブレイク機構5を用いたブレイクの動作を説明する。まず、基板移送機構2は、基板保持部222を用いて、基板Wの製品領域Pを吸着保持する。
次いで、基板移送機構2は、ロボットアーム部210を駆動して、ブレイク機構5が端材領域D1を把持可能な位置に基板Wを移動し、ブレイク機構5が端材領域D1を把持する。このとき、端材領域D1の形状に応じて、基板Wの方向及び位置及び傾斜を調整する。
ブレイク機構5は、移動ベース部520を駆動して、把持部510を基板移送機構2から離隔する方向に移動させることにより、製品領域Pから端材領域D1を分離する。
次いで、ブレイク機構5は、把持部510を開いて端材領域D1を下方に落下させる。
次に、旋回部221は、基板保持部222を旋回させて、端材領域D2がブレイク機構5に対向するように基板Wの方向を変える。このとき、端材領域D2の形状に応じて、ロボットアーム部210及び旋回部221を駆動して、基板Wの方向、傾斜及び位置を調整する。
以後、端材領域D1の分離と同様の動作を繰り返すことにより、端材領域D2〜D4を製品領域Pから分離する。
この分断システムによれば、基板移送機構2で基板Wを保持したまま、スクライブ及びブレイクを連続して実行できる。
本発明は、脆性材料基板を分断する装置に適用することができる。
W 基板
1 スクライブ装置
11 分断システム
2 基板移送機構
210 ロボットアーム部
220 基板保持ヘッド
221 旋回部
222 基板保持部
3 スクライブ機構
310 スクライブヘッド
4 制御部
5 ブレイク機構
510 把持部
520 移動ベース部
1 スクライブ装置
11 分断システム
2 基板移送機構
210 ロボットアーム部
220 基板保持ヘッド
221 旋回部
222 基板保持部
3 スクライブ機構
310 スクライブヘッド
4 制御部
5 ブレイク機構
510 把持部
520 移動ベース部
Claims (5)
- 脆性材料基板にスクライブラインを形成する、脆性材料基板のスクライブ方法であって、
前記脆性材料基板の主面を吸着保持する基板保持ステップと、
前記吸着保持された状態の前記脆性材料基板の傾斜を調整することにより前記脆性材料基板の表面に対して傾斜した方向に延在するスクライブラインを形成するスクライブステップと、を有する、スクライブ方法。 - 前記スクライブステップでは、前記脆性材料基板をその主面に略垂直な軸回りに回転させる、請求項1に記載のスクライブ方法。
- 前記スクライブステップでは、前記脆性材料基板の内部にレーザ光を集光することにより前記脆性材料基板の厚さ方向に延在する加工痕を形成する、請求項1に記載のスクライブ方法。
- 前記脆性材料基板は曲面基板であり、
前記基板保持ステップでは、前記曲面基板の凸になっている面を吸着する、請求項1〜3のいずれかに記載のスクライブ方法。 - 脆性材料基板にスクライブラインを形成し、スクライブラインが形成された前記脆性材料基板に応力を加えて、前記スクライブラインに沿って前記脆性材料基板を分割する脆性材料基板の分断方法であって、
前記脆性材料基板の主面を吸着保持するステップと、
前記吸着保持された状態の前記脆性材料基板の傾斜を調整することにより前記脆性材料基板の表面に対して傾斜した方向に延在するスクライブラインを形成するステップと、
前記吸着保持された状態を維持したまま、前記脆性材料基板を移送し、前記スクライブラインが形成された脆性材料基板に外力を加えて前記スクライブラインに沿って前記脆性材料基板を分離するステップと、を有する、分断方法。
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