JP2021005867A - 符号化装置、復号装置、及びプログラム - Google Patents

符号化装置、復号装置、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021005867A
JP2021005867A JP2020107316A JP2020107316A JP2021005867A JP 2021005867 A JP2021005867 A JP 2021005867A JP 2020107316 A JP2020107316 A JP 2020107316A JP 2020107316 A JP2020107316 A JP 2020107316A JP 2021005867 A JP2021005867 A JP 2021005867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conversion
unit
prediction
decoding
coding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020107316A
Other languages
English (en)
Inventor
俊輔 岩村
Shunsuke Iwamura
俊輔 岩村
和博 千田
Kazuhiro Senda
和博 千田
市ヶ谷 敦郎
Atsuro Ichigaya
敦郎 市ヶ谷
慎平 根本
Shimpei Nemoto
慎平 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK, Japan Broadcasting Corp filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
Publication of JP2021005867A publication Critical patent/JP2021005867A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

【課題】last position(終端位置情報)のシグナリングに起因するビット量の増大を抑制し、符号化効率を向上させる。【解決手段】符号化装置は、符号化対象ブロックに対する予測処理を行って予測ブロックを出力する予測部と、符号化対象ブロックに対する予測ブロックの誤差を表す残差信号に対して変換処理を行って、周波数成分ごとの変換係数を出力する変換部と、変換部が出力する変換係数を量子化する量子化部と、量子化後の変換係数を符号化して符号化ストリームを出力するエントロピー符号化部とを備える。エントロピー符号化部は、変換部が行う変換処理の種別、符号化対象ブロックのサイズ、及び予測部が行う予測処理の種別のうち少なくとも1つに基づいて、変換係数のうち最も高周波側にある最後の有意係数の位置を示す終端位置情報に対する符号化態様を選択する符号化制御部を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、符号化装置、復号装置、及びプログラムに関する。
HEVC(High Efficiency Video Coding)に代表される符号化方式では、インター予測やイントラ予測による予測画像と原画像との差分により得られる残差信号は一般に低周波成分にエネルギーが集中する傾向があるという性質を利用して、変換処理により残差信号を周波数成分に分解(変換)することで、エントロピーの低減を実現している(例えば、非特許文献1参照)。
残差信号に対して変換処理を行うことにより得られる変換係数の最も左上の成分はDC(Direct Current)成分であり、下にいくにつれて垂直方向の周波数の高い成分を、右にいくにつれて水平方向の周波数の高い成分を表している。
一方、急峻なエッジを含む残差信号や局所的な領域のみエネルギーが高い残差信号に対して変換処理を適用すると、周波数分割により変換係数全体にエネルギーが分布してしまい、エントロピーが増大してしまう問題がある。
HEVC、及び次世代の符号化方式であるVVC(Versatile Video Coding)では、残差信号に変換を適用しない変換スキップのモードが導入されている。変換スキップでは、DCT(Discrete Cosine Transform)やDST(Discrete Sine Transform)等の変換を施すことなく、残差信号をスケーリングして変換係数とする。このため、急峻なエッジを含む残差信号や局所的な領域のみエネルギーが高い残差信号に対して変換スキップを選択することで、エントロピー増大を抑制できる。
符号化装置では残差信号をストリーム出力するため、量子化後の変換係数の有意な成分(有意係数)の位置や値をエントロピー符号化して出力する。
HEVCでは、ブロック内の変換係数を高周波から低周波に向かってあらかじめ規定したスキャン順によりシリアライズし、シリアライズされた変換係数をエントロピー符号化する。その際に、シリアライズされた変換係数のうち、最も高周波側の最後の有意係数の位置を示す終端位置情報であるlast positionをシグナリングし、last positionからDC成分までの有意係数の位置や値をエントロピー符号化する。
last positionのエントロピー符号化においては、last positionのブロック内の座標(DC成分を基準とした相対位置)であるX、Yの2つの値(last_position_x,last_position_y)を別々にエントロピー符号化する。
上記のように残差信号は、一般に低周波成分にエネルギーが集中する傾向にあることから、last positionは変換係数の左上領域に生じる可能性が高い。このため、last_position_x及びlast_position_yをシグナリングするための二値化の際は、小さい値にはビット長の短いシンボルを割り当て、大きい値にはビット長の長いシンボルを割り当てることで、last positionを効率的に符号化している。
Recommendation ITU−T H.265,(12/2016), "High efficiency video coding", International Telecommunication Union
しかしながら、変換スキップを行う場合、残差信号を直接量子化するため、last positionは必ずしも変換係数の左上領域に生じるとは限らない。符号化対象ブロックの右下の領域に予測残差が生じる場合には、last positionにビット長の長いシンボルが割り当てられるため、last positionのシグナリングに必要なビット量が大きくなってしまい、これにより符号化効率が低下してしまう問題がある。
そこで、本発明は、last position(終端位置情報)のシグナリングに起因するビット量の増大を抑制し、符号化効率を向上させることが可能な符号化装置、復号装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
第1の態様に係る符号化装置は、画像を分割して得た符号化対象ブロックを符号化する符号化装置であって、前記符号化対象ブロックに対する予測処理を行って予測ブロックを出力する予測部と、前記符号化対象ブロックに対する前記予測ブロックの誤差を表す残差信号に対して変換処理を行って、周波数成分ごとの変換係数を出力する変換部と、前記変換部が出力する前記変換係数を量子化する量子化部と、前記量子化後の前記変換係数を符号化して符号化ストリームを出力するエントロピー符号化部とを備える。前記エントロピー符号化部は、前記変換部が行う前記変換処理の種別、前記符号化対象ブロックのサイズ、及び前記予測部が行う前記予測処理の種別のうち少なくとも1つに基づいて、前記変換係数のうち最も高周波側にある最後の有意係数の位置を示す終端位置情報に対する符号化態様を選択する符号化制御部を有する。
第2の態様に係る復号装置は、符号化ストリームから復号対象ブロックを復号する復号装置であって、前記符号化ストリームを復号して、量子化された変換係数を出力するエントロピー復号部と、前記エントロピー復号部が出力する前記変換係数を逆量子化する逆量子化部と、前記逆量子化後の前記変換係数に対して逆変換処理を行って残差信号を復元する逆変換部と、前記復号対象ブロックに対する予測処理を行って予測ブロックを出力する予測部と、前記逆変換部が出力する前記残差信号と前記予測ブロックとを合成して前記復号対象ブロックを再構成する合成部とを備える。前記エントロピー復号部は、前記逆変換部が行う前記逆変換処理の種別、前記復号対象ブロックのサイズ、及び前記予測部が行う前記予測処理の種別のうち少なくとも1つに基づいて、前記変換係数のうち最も高周波側にある最後の有意係数の位置を示す終端位置情報に対する復号態様を選択する復号制御部を有する。
第3の態様に係るプログラムは、コンピュータを第1の態様に係る符号化装置又は第2の態様に係る復号装置として機能させる。
本発明によれば、last positionのシグナリングに起因するビット量の増大を抑制し、符号化効率を向上させることが可能な符号化装置、復号装置、及びプログラムを提供できる。
実施形態に係る符号化装置の構成を示す図である。 実施形態に係るエントロピー符号化部の構成を示す図である。 実施形態に係るシリアライズ部の動作例を示す図である。 実施形態に係るシリアライズ部の動作例を示す図である。 実施形態に係る符号化制御部の第1動作例を示す図である。 実施形態に係る符号化制御部の第2動作例を示す図である。 実施形態に係る復号装置の構成を示す図である。 実施形態に係るエントロピー復号部の構成を示す図である。 実施形態の変更例に係る符号化制御部の第1動作例を示す図である。 実施形態の変更例に係る符号化制御部の第2動作例を示す図である。
図面を参照して、実施形態に係る符号化装置及び復号装置について説明する。実施形態に係る符号化装置及び復号装置は、MPEGに代表される動画像の符号化及び復号をそれぞれ行う。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
<符号化装置>
まず、本実施形態に係る符号化装置について説明する。図1は、本実施形態に係る符号化装置1の構成を示す図である。符号化装置1は、画像を分割して得た符号化対象ブロックを符号化する装置である。
図1に示すように、符号化装置1は、ブロック分割部100と、減算部110と、変換・量子化部120と、エントロピー符号化部130と、逆量子化・逆変換部140と、合成部150と、メモリ160と、予測部170とを有する。
ブロック分割部100は、動画像を構成するフレーム(或いはピクチャ)単位の入力画像である原画像を複数の画像ブロックに分割し、分割により得た画像ブロックを減算部110に出力する。画像ブロックのサイズは、例えば32×32画素、16×16画素、8×8画素、又は4×4画素等である。画像ブロックの形状は正方形に限らず矩形(非正方形)であってもよい。画像ブロックは、符号化装置1が符号化を行う単位(符号化対象ブロック)であり、且つ復号装置が復号を行う単位(復号対象ブロック)である。このような画像ブロックはCU(Coding Unit)と呼ばれることがある。
ブロック分割部100は、輝度信号と色差信号とに対してブロック分割を行う。以下において、ブロック分割の形状が輝度信号と色差信号とで同じである場合について主として説明するが、輝度信号と色差信号とで分割を独立に制御可能であってもよい。輝度ブロック及び色差ブロックを特に区別しないときは単に符号化対象ブロックと呼ぶ。
減算部110は、ブロック分割部100から出力される符号化対象ブロックと、符号化対象ブロックを予測部170が予測して得た予測ブロックとの差分(誤差)を表す予測残差を算出する。減算部110は、ブロックの各画素値から予測ブロックの各画素値を減算することにより予測残差を算出し、算出した予測残差を変換・量子化部120に出力する。以下において、ブロック単位の予測残差からなる信号を残差信号と呼ぶ。
変換・量子化部120は、ブロック単位で変換処理及び量子化処理を行う。変換・量子化部120は、変換部121と、量子化部122とを有する。
変換部121は、減算部110から出力される残差信号に対して変換処理を行って周波数成分ごとの変換係数を算出し、算出した変換係数を量子化部122に出力する。変換処理(変換)とは、画素領域の信号を周波数領域の信号に変換する処理をいい、例えば、離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)や離散サイン変換(DST:Discrete Sine Transform)、カルーネンレーブ変換(KLT: Karhunen-Loeve Transform)、及びそれらを整数化した変換等をいう。
本実施形態において、変換部121は、残差信号に対する変換を行わない変換スキップを含む複数種別の変換処理の中から選択された種別の変換処理を行う。具体的には、変換部121は、水平方向及び垂直方向のそれぞれについて、残差信号に対して適用する変換処理の種別を選択する。例えば、DCT2、DST7、DCT8等の変換(それらを整数化した変換を含む)の候補のうち、どの変換を適用するかを選択する。変換部121は、選択した変換処理の種別を示す変換種別情報をエントロピー符号化部130に出力する。
変換部121は、変換スキップを選択できる。例えば、変換部121は、急峻なエッジを含む残差信号や局所的な領域のみエネルギーが高い残差信号に対して変換スキップを選択する。変換部121は、変換スキップを選択した場合、DCTやDST等の変換を施すことなく、残差信号をスケーリング処理等により調整したものを変換係数として出力する。変換部121は、水平方向及び垂直方向の一方にのみ変換スキップを適用できてもよいし、両方に変換スキップを適用できてもよい。以下において、変換スキップを水平方向及び垂直方向の両方に適用する場合について説明する。
なお、変換部121は、例えば符号化対象ブロックごとの発生情報量と信号歪みとの線形結合が最小となるように最適化(すなわち、RD最適化)することによって変換処理の種別を選択してもよいし、符号化対象ブロックのブロックサイズや分割形状、予測処理の種別に基づいて変換処理の種別を選択してもよい。
量子化部122は、変換部121から出力される変換係数を量子化パラメータ(Qp)及び量子化行列を用いて量子化し、量子化した変換係数をエントロピー符号化部130及び逆量子化・逆変換部140に出力する。なお、量子化パラメータ(Qp)は、ブロック内の各変換係数に対して共通して適用されるパラメータであって、量子化の粗さを定めるパラメータである。量子化行列は、各変換係数を量子化する際の量子化値を要素として有する行列である。
エントロピー符号化部130は、量子化部122から出力される変換係数に対してエントロピー符号化を行い、データ圧縮を行って符号化ストリーム(ビットストリーム)を生成し、生成した符号化ストリームを符号化装置1の外部に出力する。エントロピー符号化には、ハフマン符号やCABAC(Context−based Adaptive Binary Arithmetic Coding;コンテキスト適応型2値算術符号)等を用いることができる。
エントロピー符号化部130は、ブロック分割部100から各符号化対象ブロックのサイズ・形状等の情報を取得し、変換部121から変換種別情報を取得し、予測部170から予測に関する情報を取得し、これらの取得した情報の符号化も行う。
逆量子化・逆変換部140は、ブロック単位で逆量子化処理及び逆変換処理を行う。逆量子化・逆変換部140は、逆量子化部141と、逆変換部142とを有する。
逆量子化部141は、量子化部122が行う量子化処理に対応する逆量子化処理を行う。具体的には、逆量子化部141は、量子化部122から出力される変換係数を、量子化パラメータ(Qp)及び量子化行列を用いて逆量子化することにより変換係数を復元し、復元した変換係数を逆変換部142に出力する。
逆変換部142は、変換部121が行う変換処理に対応する逆変換処理を行う。例えば、変換部121がDCTを行った場合には、逆変換部142は逆DCTを行う。逆変換部142は、逆量子化部141から出力される変換係数に対して逆変換処理を行って残差信号を復元し、復元した残差信号である復元残差信号を合成部150に出力する。
合成部150は、逆変換部142から出力される復元残差信号を、予測部170から出力される予測ブロックと画素単位で合成する。合成部150は、復元残差信号の各画素値と予測ブロックの各画素値を加算して符号化対象ブロックを再構成(復号)し、復号したブロック単位の復号画像(復号済みブロック)をメモリ160に出力する。このような復号済みブロックは、再構成ブロックと呼ばれることがある。
メモリ160は、合成部150から出力される復号画像を記憶し、復号画像をフレーム単位で蓄積する。メモリ160は、記憶している復号済み画像を予測部170に出力する。なお、合成部150とメモリ160との間にループフィルタが設けられてもよい。
予測部170は、ブロック単位で予測処理を行うことにより、符号化対象ブロックに対応する予測ブロックを生成し、生成した予測ブロックを減算部110及び合成部150に出力する。予測部170は、インター予測部171と、イントラ予測部172と、切替部173とを有する。
インター予測部171は、メモリ160に記憶された復号画像を参照画像として用いて、ブロックマッチング等の手法により動きベクトルを算出し、符号化対象ブロックを予測してインター予測ブロックを生成し、生成したインター予測ブロックを切替部173に出力する。
インター予測部171は、複数の参照画像を用いるインター予測(典型的には、双予測)や、1つの参照画像を用いるインター予測(片方向予測)の中から最適なインター予測方法を選択し、選択したインター予測方法を用いてインター予測を行う。インター予測部171は、インター予測に関する情報(動きベクトル等)をエントロピー符号化部130に出力する。
イントラ予測部172は、複数のイントラ予測モードの中から、イントラ予測対象ブロックに適用する最適なイントラ予測モードを選択し、選択したイントラ予測モードを用いてイントラ予測の対象ブロックを予測する。イントラ予測部172は、メモリ160に記憶された復号画像のうち、符号化対象ブロックに隣接する復号済み画素値を参照してイントラ予測ブロックを生成し、生成したイントラ予測ブロックを切替部173に出力する。また、イントラ予測部172は、選択したイントラ予測モードに関する情報をエントロピー符号化部130に出力する。
切替部173は、インター予測部171から出力されるインター予測ブロックとイントラ予測部172から出力されるイントラ予測ブロックとを切り替えて、いずれかの予測ブロックを減算部110及び合成部150に出力する。
このように、本実施形態に係る符号化装置1は、符号化対象ブロックに対する予測処理を行って予測ブロックを出力する予測部170と、符号化対象ブロックに対する予測ブロックの誤差を表す残差信号に対して変換処理を行って、周波数成分ごとの変換係数を出力する変換部121と、変換部121が出力する変換係数を量子化する量子化部122と、量子化後の変換係数を符号化して符号化ストリームを出力するエントロピー符号化部130とを有する。
次に、本実施形態に係るエントロピー符号化部130の構成について説明する。図2は、本実施形態に係るエントロピー符号化部130の構成を示す図である。
図2に示すように、エントロピー符号化部130は、シリアライズ部131と、二値化部132と、符号化部133と、符号化制御部134とを有する。
シリアライズ部131は、符号化対象ブロック単位の変換係数について、このブロック内の変換係数を高周波から低周波に向かってあらかじめ規定したスキャン順によりシリアライズし、シリアライズ後の変換係数を二値化部132に出力する。スキャン順とは、変換係数の符号化・復号順をいう。
図3及び図4は、本実施形態に係るシリアライズ部131の動作例を示す図である。図3及び図4において、符号化対象ブロックのサイズが8×8である一例を示している。
図3に示すように、シリアライズ部131は、ブロック内の変換係数を最高周波数成分からDC成分に向かってスキャンする。ここでは、4×4単位でのサブブロック単位でスキャンを行う一例を示している。
図4に示すように、シリアライズ部131は、シリアライズされた変換係数のうち、最も高周波側の最後の有意係数の位置を示す終端位置情報であるlast positionを生成し、last positionを二値化部132に出力する。具体的には、シリアライズ部131は、スキャン順で最初の非ゼロ係数の座標(すなわち、DC成分を基準とした相対位置)をx,yの2つの値(last_position_x,last_position_y)で表現したlast positionを二値化部132に出力する。図4の例において、(last_position_x,last_position_y)=(6,5)である。last_position_x及びlast_position_yのそれぞれは、プリフィックス部とサフィックス部とで構成される。
また、シリアライズ部131は、サブブロック単位で変換係数の構成を示す各種情報(シンタックス要素)を生成し、生成した情報を二値化部132に出力する。例えば、シリアライズ部131は、サブブロック内に有意係数があるか否かを示すフラグであるcoded_sub_block_flagを二値化部132に出力する。図4の例において、シリアライズ部131は、左下サブブロックについては、このサブブロック内に有意係数が無いことを示すcoded_sub_block_flagを二値化部132に出力する。
符号化制御部134は、変換部121が行う変換処理の種別に基づいて、last positionに対する符号化態様を選択する。また、符号化制御部134は、符号化対象ブロックのサイズに基づいて、last positionに対する符号化態様を選択してもよい。さらに、符号化制御部134は、予測部170が行う予測処理の種別に基づいて、last positionに対する符号化態様を選択してもよい。
本実施形態において、last positionに対する符号化態様は、last positionを二値化したシンボルに対するビット長の割り当て方式を含む。具体的には、符号化制御部134は、last positionの値の増加につれてビット長の長いシンボルを割り当てる第1割り当て方式、及び、last positionの値にかかわらず均一なビット長のシンボルを割り当てる第2割り当て方式のうち、いずれか一方を選択する。
第1割り当て方式は、変換係数の左上領域(低周波成分)にエネルギーが集中する可能性が高くなる特徴を利用して、last_position_x及びlast_position_yを二値化する際に可変長ビットのシンボルを割り当てる方式である。具体的には、第1割り当て方式では、二値化の際に、小さい値にはビット長の短いシンボルを割り当て、大きい値にはビット長の長いシンボルを割り当てる。なお、第1割り当て方式は、トランケーデッド・ライス・バイナライゼーションと呼ばれてもよい。
例えば、第1割り当て方式では、ブロックサイズが8×8画素である場合、last positionの座標位置が左上(例えば、(x,y)=(0,0))であったときは合計2ビットのシンボルでlast positionを構成し、last positionの座標位置が右下(例えば、(x,y)=(7,7))であるときは合計10ビットのシンボルでlast positionを構成する。
一方、第2割り当て方式は、last positionの値(すなわち、last positionの座標位置)にかかわらず均一なビット長のシンボルを割り当てる。均一なビット長とは、小さい値と大きい値とでビット長に差を設けないことをいい、必ずしも全ての値についてビット長を同一にしなくてもよい。なお、第2割り当て方式は、固定長バイナライゼーションと呼ばれてもよい。
例えば、第2割り当て方式では、最大値cMax(Maximum Code Value)を表現できる最短の固定ビット長Ceil(log(cMax+1))で入力値を二値化する。但し、Ceilは、小数点以下を切り上げる関数である。ブロック幅が32画素の場合、last_position_xに6ビットの固定長ビットのシンボルを割り当ててもよい。
符号化制御部134は、変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップではないことに応じて第1割り当て方式を選択し、変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップであることに応じて第2割り当て方式を選択する。
このように、変換部121が変換スキップを選択した場合、変換係数のエネルギーが左上領域に集中するとは限らないため、last_position_x及びlast_position_yを二値化する際には、第2割り当て方式により、等しいビット長のシンボルを割り当てる。これにより、last positionのシグナリングに必要なビット量の増大を抑制し、符号化効率を向上させることが可能になる。
また、符号化制御部134は、符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たすことに応じて第1割り当て方式を選択し、符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たさないことに応じて第2割り当て方式を選択してもよい。ブロックのサイズは、例えば、小さい方の一辺の長さであってもよいし、「ブロックの幅+ブロックの高さ」であってもよいし、「ブロックの幅×ブロックの高さ」であってもよい。
例えば、符号化制御部134は、符号化対象ブロックのサイズが所定サイズを超えることに応じて第1割り当て方式を選択し、符号化対象ブロックのサイズが所定サイズ以下であることに応じて第2割り当て方式を選択してもよい。符号化対象ブロックのサイズが小さい場合、last_position_x及びlast_position_yの値はそもそも小さいため、第2割り当て方式の方が第1割り当て方式よりも符号化効率が改善しうる。
或いは、符号化制御部134は、符号化対象ブロックのサイズが最大のサイズ又は最小のサイズではないことに応じて第1割り当て方式を選択し、符号化対象ブロックのサイズが最大のサイズ又は最小のサイズであることに応じて第2割り当て方式を選択してもよい。
さらに、符号化制御部134は、予測部170により選択された予測処理の種別が特定予測処理であることに応じて第1割り当て方式を選択し、予測部170により選択された予測処理の種別が特定予測処理ではないことに応じて第2割り当て方式を選択してもよい。特定予測処理とは、符号化対象ブロックに隣接する参照画素を参照して予測を行う予測処理をいい、例えばイントラ予測が特定予測処理に相当する。一方、特定予測処理以外の予測処理には、インター予測や、同一フレームの異なる復号済みの部分画像をコピーするイントラブロックコピーが含まれる。
二値化部132は、シリアライズ部131が出力する多値信号を二値信号へ変換し、二値信号を符号化部133に出力する。本実施形態において、二値化部132は、符号化制御部134により選択されたビット長割り当て方式に応じて、last_position_x及びlast_position_yのそれぞれを二値化(バイナライゼーション)する。
具体的には、二値化部132は、符号化制御部134により第1割り当て方式が選択された場合は第1割り当て方式によりlast_position_x及びlast_position_yのそれぞれを二値化し、符号化制御部134により第2割り当て方式が選択された場合は第2割り当て方式によりlast_position_x及びlast_position_yのそれぞれを二値化する。
符号化部133は、二値化部132が出力する二値信号を符号化し、符号化ストリームを生成し、生成した符号化ストリームを出力する。本実施形態において、符号化部133は、変換部121が変換スキップ以外の変換処理を選択した場合には可変長ビットのシンボルを符号化し、変換部121が変換スキップを選択した場合には固定長ビットのシンボルを符号化することになる。
この際、変換部121が変換スキップ以外を選択した場合、符号化部133は、二値化されたシンボルの一部(プリフィックス部分)を第1のコンテキストを用いたコンテキスト適応算術符号化によりエントロピー符号化を行ってもよい。変換部121が変換スキップを選択した場合、符号化部133は、二値化された固定長ビットのシンボルを第2のコンテキストを用いたコンテキスト適応算術符号化によりエントロピー符号化を行ってもよい。また、変換部121が変換スキップを選択した場合、符号化部133は、二値化された固定長ビットを固定長符号化してストリーム出力してもよい。
次に、本実施形態に係る符号化制御部134の動作例について説明する。図5は、本実施形態に係る符号化制御部134の第1動作例を示す図である。
図5に示すように、ステップS111において、符号化制御部134は、変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップであるか否かを確認する。変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップである場合(ステップS111:YES)、ステップS115において、符号化制御部134は、第2割り当て方式を選択する。
変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップではない場合(ステップS111:NO)、ステップS112において、符号化制御部134は、符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たすか否かを確認する。符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たす場合(ステップS112:YES)、ステップS115において、符号化制御部134は、第2割り当て方式を選択する。
符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たさない場合(ステップS112:NO)、ステップS113において、符号化制御部134は、予測部170により選択された予測処理の種別が特定予測処理であるか否かを確認する。予測部170により選択された予測処理の種別が特定予測処理である場合(ステップS113:YES)、ステップS115において、符号化制御部134は、第2割り当て方式を選択する。
一方、ステップS111、S112、S113のいずれも「NO」である場合、符号化制御部134は、第1割り当て方式を選択する。
なお、ステップS111、S112、S113の順番は、上記の順番に限定されない。また、ステップS111、S112、S113のうち、1つ又は2つのステップを省略してもよい。
図6は、本実施形態に係る符号化制御部134の第2動作例を示す図である。
図6に示すように、ステップS121において、符号化制御部134は、変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップであるか否かを確認する。変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップではない場合(ステップS121:NO)、ステップS125において、符号化制御部134は、第1割り当て方式を選択する。
変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップである場合(ステップS121:YES)、ステップS122において、符号化制御部134は、符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たすか否かを確認する。符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たさない場合(ステップS122:NO)、ステップS125において、符号化制御部134は、第1割り当て方式を選択する。
符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たす場合(ステップS122:YES)、ステップS123において、符号化制御部134は、予測部170により選択された予測処理の種別が特定予測処理であるか否かを確認する。予測部170により選択された予測処理の種別が特定予測処理ではない場合(ステップS123:NO)、ステップS125において、符号化制御部134は、第1割り当て方式を選択する。
一方、ステップS121、S122、S123のいずれも「YES」である場合、符号化制御部134は、第2割り当て方式を選択する。
なお、ステップS121、S122、S123の順番は、上記の順番に限定されない。また、ステップS121、S122、S123のうち、1つ又は2つのステップを省略してもよい。
<復号装置>
次に、本実施形態に係る復号装置について、上述した符号化装置との相違点を主として説明する。図7は、本実施形態に係る復号装置2の構成を示す図である。復号装置2は、符号化ストリームから復号対象ブロックを復号する装置である。
図7に示すように、復号装置2は、エントロピー復号部200と、逆量子化・逆変換部210と、合成部220と、メモリ230と、予測部240とを有する。
エントロピー復号部200は、符号化装置1により生成された符号化ストリームを復号し、各種のシグナリング情報を復号する。具体的には、エントロピー復号部200は、復号対象ブロックに適用された変換処理の種別を示す変換種別情報、復号対象ブロックのブロックサイズ・形状に関する情報、復号対象ブロックに適用された予測処理の種別を示す予測種別情報を取得する。エントロピー復号部200は、取得した変換種別情報を逆量子化・逆変換部210(逆変換部212)に出力し、取得した予測種別情報を予測部240に出力する。
また、エントロピー復号部200は、符号化ストリームを復号し、量子化された変換係数を取得し、取得した変換係数を逆量子化・逆変換部210(逆量子化部211)に出力する。
逆量子化・逆変換部210は、ブロック単位で逆量子化処理及び逆変換処理を行う。逆量子化・逆変換部210は、逆量子化部211と、逆変換部212とを有する。
逆量子化部211は、符号化装置1の量子化部122が行う量子化処理に対応する逆量子化処理を行う。逆量子化部211は、エントロピー復号部200から出力される量子化変換係数を、量子化パラメータ(Qp)及び量子化行列を用いて逆量子化することにより、復号対象ブロックの変換係数を復元し、復元した変換係数を逆変換部212に出力する。
逆変換部212は、符号化装置1の変換部121が行う変換処理に対応する逆変換処理を行う。逆変換部212は、逆量子化部211から出力される変換係数に対して逆変換処理を行って残差信号を復元し、復元した残差信号(復元残差信号)を合成部220に出力する。本実施形態において、逆変換部212は、エントロピー復号部200から出力される変換種別情報に基づいて、変換係数に対する逆変換を行わない変換スキップを含む複数種別の逆変換処理の中から選択された種別の逆変換処理を行う。
合成部220は、逆変換部212から出力される残差信号と、予測部240から出力される予測ブロックとを画素単位で合成することにより、元のブロックを再構成(復号)し、ブロック単位の復号画像をメモリ230に出力する。
メモリ230は、合成部220から出力される復号画像を記憶する。メモリ230は、復号画像をフレーム単位で記憶する。メモリ230は、フレーム単位の復号画像を復号装置2の外部に出力する。なお、合成部220とメモリ230との間にループフィルタが設けられてもよい。
予測部240は、ブロック単位で予測を行う。具体的には、予測部240は、エントロピー復号部200から出力される予測種別情報に基づいて、復号対象ブロックに隣接する参照画素を参照して予測を行う特定予測処理を含む複数種別の予測処理の中から選択された種別の予測処理を行う。予測部240は、インター予測部241と、イントラ予測部242と、切替部243とを有する。
インター予測部241は、メモリ230に記憶された復号画像を参照画像として用いて、復号対象ブロックをインター予測により予測する。インター予測部241は、エントロピー復号部200から出力されるインデックス及び動きベクトル等に従ってインター予測を行うことによりインター予測ブロックを生成し、生成したインター予測ブロックを切替部243に出力する。
イントラ予測部242は、メモリ230に記憶された復号画像を参照し、エントロピー復号部200から出力される情報に基づいて、復号対象ブロックをイントラ予測により予測することによりイントラ予測ブロックを生成し、生成したイントラ予測ブロックを切替部243に出力する。
切替部243は、インター予測部241から出力されるインター予測ブロックとイントラ予測部242から出力されるイントラ予測ブロックとを切り替えて、いずれかの予測ブロックを合成部220に出力する。
このように、本実施形態に係る復号装置2は、符号化ストリームを復号して、量子化された変換係数を出力するエントロピー復号部200と、エントロピー復号部200が出力する変換係数を逆量子化する逆量子化部211と、逆量子化後の変換係数に対して逆変換処理を行って残差信号を復元する逆変換部212と、復号対象ブロックに対する予測処理を行って予測ブロックを出力する予測部240と、逆変換部212が出力する残差信号と予測ブロックとを合成して復号対象ブロックを再構成する合成部220とを有する。
次に、本実施形態に係るエントロピー復号部200の構成について説明する。図8は、本実施形態に係るエントロピー復号部200の構成を示す図である。
図8に示すように、エントロピー復号部200は、復号部201と、多値化部202と、デシリアライズ部203とを有する。
復号部201は、符号化ストリームを構文解析(パーシング)するとともに、符号化ストリームから二値信号を復号する。本実施形態において、復号部201は、復号制御部204により選択されたビット長割り当て方式に応じて、last position(last_position_x、last_position_y)のシンボルを二値信号へ変換する。
ここで、復号制御部204は、符号化ストリームに含まれる変換種別情報(すなわち、逆変換部212が行う逆変換処理の種別)、符号化ストリームに含まれるブロックサイズ情報(すなわち、復号対象ブロックのサイズ)、及び符号化ストリームに含まれる予測種別情報(すなわち、予測部240が行う予測処理の種別)のうち少なくとも1つに基づいて、last positionに対する復号態様を選択する。本実施形態において、last positionに対する復号態様は、last positionのシンボルに対するビット長の割り当て方式を含む。
復号制御部204は、選択された逆変換処理の種別が変換スキップではないことに応じて、上述した第1割り当て方式を選択する。復号制御部204は、選択された逆変換処理の種別が変換スキップであることに応じて、上述した第2割り当て方式を選択する。
また、復号制御部204は、復号対象ブロックのサイズが特定条件を満たすことに応じて第1割り当て方式を選択し、復号対象ブロックのサイズが特定条件を満たさないことに応じて第2割り当て方式を選択してもよい。
さらに、復号制御部204は、選択された予測処理の種別が特定予測処理であることに応じて第1割り当て方式を選択し、選択された予測処理の種別が特定予測処理ではないことに応じて第2割り当て方式を選択してもよい。
多値化部202は、復号部201が出力する二値信号を多値信号へ変換し、多値信号をデシリアライズ部203に出力する。これにより、量子化された変換係数が復元される。
デシリアライズ部203は、多値化部202が出力する多値信号をデシリアライズすることにより、ブロック単位の変換係数(量子化された変換係数)を逆量子化部211に出力する。
次に、図5を参照し、本実施形態に係る復号制御部204の動作例1について説明する。
図5に示すように、ステップS111において、復号制御部204は、シグナリングされた変換種別情報が示す変換処理の種別が変換スキップであるか否かを確認する。シグナリングされた変換種別情報が示す変換処理の種別が変換スキップである場合(ステップS111:YES)、ステップS115において、復号制御部204は、第2割り当て方式を選択する。
シグナリングされた変換種別情報が示す変換処理の種別が変換スキップではない場合(ステップS111:NO)、ステップS112において、復号制御部204は、ブロックサイズ情報が示す復号対象ブロックサイズが特定条件を満たすか否かを確認する。復号対象ブロックのサイズが特定条件を満たす場合(ステップS112:YES)、ステップS115において、復号制御部204は、第2割り当て方式を選択する。
復号対象ブロックのサイズが特定条件を満たさない場合(ステップS112:NO)、ステップS113において、復号制御部204は、シグナリングされた予測種別情報が示す予測処理の種別が特定予測処理であるか否かを確認する。シグナリングされた予測種別情報が示す予測処理の種別が特定予測処理である場合(ステップS113:YES)、ステップS115において、復号制御部204は、第2割り当て方式を選択する。
一方、ステップS111、S112、S113のいずれも「NO」である場合、復号制御部204は、第1割り当て方式を選択する。
なお、ステップS111、S112、S113の順番は、上記の順番に限定されない。また、ステップS111、S112、S113のうち、1つ又は2つのステップを省略してもよい。
次に、図6を参照し、本実施形態に係る復号制御部204の動作例2について説明する。
図6に示すように、ステップS121において、復号制御部204は、シグナリングされた変換種別情報が示す変換処理の種別が変換スキップであるか否かを確認する。シグナリングされた変換種別情報が示す変換処理の種別が変換スキップではない場合(ステップS121:NO)、ステップS125において、復号制御部204は、第1割り当て方式を選択する。
シグナリングされた変換種別情報が示す変換処理の種別が変換スキップである場合(ステップS121:YES)、ステップS122において、復号制御部204は、復号対象ブロックのサイズが特定条件を満たすか否かを確認する。復号対象ブロックのサイズが特定条件を満たさない場合(ステップS122:NO)、ステップS125において、復号制御部204は、第1割り当て方式を選択する。
復号対象ブロックのサイズが特定条件を満たす場合(ステップS122:YES)、ステップS123において、復号制御部204は、シグナリングされた予測種別情報が示す予測処理の種別が特定予測処理であるか否かを確認する。シグナリングされた予測種別情報が示す予測処理の種別が特定予測処理ではない場合(ステップS123:NO)、ステップS125において、復号制御部204は、第1割り当て方式を選択する。
一方、ステップS121、S122、S123のいずれも「YES」である場合、復号制御部204は、第2割り当て方式を選択する。
なお、ステップS121、S122、S123の順番は、上記の順番に限定されない。また、ステップS121、S122、S123のうち、1つ又は2つのステップを省略してもよい。
<変更例>
次に、上述した実施形態の変更例について説明する。
上述した実施形態において、last positionに対する符号化・復号態様として、last positionを二値化したシンボルに対するビット長の割り当て方式を例示した。具体的には、上述した実施形態では、第1割り当て方式及び第2割り当て方式を条件に応じて切り替えていた。
これに対し、本変更例では、last positionに対する符号化・復号態様として、last positionを符号化(シグナリング)するか否かを条件に応じて切り替える。
本変更例に係る符号化装置1において、符号化制御部134は、last positionを符号化するとともにlast positionまでの変換係数を対象として符号化を行う第1符号化方式、及び、last positionを符号化することなく全ての変換係数を対象として符号化を行う第2符号化方式のうち、いずれか一方を選択する。
第1符号化方式では、ブロック内の変換係数を高周波から低周波に向かってあらかじめ規定したスキャン順によりシリアライズした後、シリアライズされた変換係数をエントロピー符号化する際に、last positionを符号化(シグナリング)するとともに、last positionからDC成分までの有意係数の位置や値をエントロピー符号化する。なお、第1符号化方式の場合、last positionの二値化には、上述した第1割り当て方式が適用されるものとする。
一方、第2符号化方式では、ブロック内の変換係数を高周波から低周波に向かってあらかじめ規定したスキャン順によりシリアライズした後、シリアライズされた変換係数をエントロピー符号化する際に、last positionを符号化(シグナリング)せずに、最高周波数成分からDC成分までの有意係数の位置や値をエントロピー符号化する。
符号化制御部134は、変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップではないことに応じて第1符号化方式を選択し、変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップであることに応じて第2符号化方式を選択する。
上述したように、変換部121が変換スキップを選択した場合、変換係数のエネルギーが左上領域に集中するとは限らないため、last_position_x及びlast_position_yのシグナリングに必要なビット量が増大しうる。このため、変換部121が変換スキップを選択した場合、last_position_x及びlast_position_yをシグナリングせずに符号化対象ブロック内の全ての変換係数を対象として符号化を行う。これにより、last positionのシグナリングに必要なビット量の増大を抑制し、符号化効率を向上させることが可能になる。
また、符号化制御部134は、符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たすことに応じて第1符号化方式を選択し、符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たさないことに応じて第2符号化方式を選択してもよい。
さらに、符号化制御部134は、予測部170により選択された予測処理の種別が特定予測処理であることに応じて第1符号化方式を選択し、予測部170により選択された予測処理の種別が特定予測処理ではないことに応じて第2符号化方式を選択してもよい。
本変更例に係る復号装置2において、復号制御部204は、last positionを復号するとともにlast positionまでの変換係数を対象として復号を行う第1復号方式、及び、last positionを復号することなく全ての変換係数を対象として復号を行う第2復号方式のうち、いずれか一方を選択する。
復号制御部204は、逆変換処理の種別が変換スキップではないことに応じて第1符号化方式を選択し、逆変換処理の種別が変換スキップであることに応じて第2符号化方式を選択する。
また、復号制御部204は、復号対象ブロックのサイズが特定条件を満たすことに応じて第1符号化方式を選択し、復号対象ブロックのサイズが特定条件を満たさないことに応じて第2符号化方式を選択してもよい。
さらに、復号制御部204は、予測処理の種別が特定予測処理であることに応じて第1符号化方式を選択し、予測処理の種別が特定予測処理ではないことに応じて第2符号化方式を選択してもよい。
次に、本変更例に係る符号化制御部134及び復号制御部204の動作例について説明する。ここでは符号化制御部134の動作について説明するが、同様な動作を復号制御部204に適用可能である。その場合、「符号化方式」を「復号方式」と読み替え、「符号化対象ブロック」を「復号対象ブロック」と読み替える。
図9は、本変更例に係る符号化制御部134の第1動作例を示す図である。
図9に示すように、ステップS211において、符号化制御部134は、変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップであるか否かを確認する。変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップである場合(ステップS211:YES)、ステップS215において、符号化制御部134は、第2符号化方式を選択する。
変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップではない場合(ステップS211:NO)、ステップS212において、符号化制御部134は、符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たすか否かを確認する。符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たす場合(ステップS212:YES)、ステップS215において、符号化制御部134は、第2符号化方式を選択する。
符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たさない場合(ステップS212:NO)、ステップS213において、符号化制御部134は、予測部170により選択された予測処理の種別が特定予測処理であるか否かを確認する。予測部170により選択された予測処理の種別が特定予測処理である場合(ステップS213:YES)、ステップS215において、符号化制御部134は、第2符号化方式を選択する。
一方、ステップS211、S212、S213のいずれも「NO」である場合、符号化制御部134は、第1符号化方式を選択する。
なお、ステップS211、S212、S213の順番は、上記の順番に限定されない。また、ステップS211、S212、S213のうち、1つ又は2つのステップを省略してもよい。
図10は、本変更例に係る符号化制御部134の第2動作例を示す図である。
図10に示すように、ステップS221において、符号化制御部134は、変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップであるか否かを確認する。変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップではない場合(ステップS221:NO)、ステップS225において、符号化制御部134は、第1符号化方式を選択する。
変換部121により選択された変換処理の種別が変換スキップである場合(ステップS221:YES)、ステップS222において、符号化制御部134は、符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たすか否かを確認する。符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たさない場合(ステップS222:NO)、ステップS225において、符号化制御部134は、第1符号化方式を選択する。
符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たす場合(ステップS222:YES)、ステップS223において、符号化制御部134は、予測部170により選択された予測処理の種別が特定予測処理であるか否かを確認する。予測部170により選択された予測処理の種別が特定予測処理ではない場合(ステップS223:NO)、ステップS225において、符号化制御部134は、第1符号化方式を選択する。
一方、ステップS221、S222、S223のいずれも「YES」である場合、符号化制御部134は、第2符号化方式を選択する。
なお、ステップS221、S222、S223の順番は、上記の順番に限定されない。また、ステップS221、S222、S223のうち、1つ又は2つのステップを省略してもよい。
<その他の実施形態>
符号化装置1が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。復号装置2が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
符号化装置1が行う各処理を実行する回路を集積化し、符号化装置1を半導体集積回路(チップセット、SoC)により構成してもよい。復号装置2が行う各処理を実行する回路を集積化し、復号装置2を半導体集積回路(チップセット、SoC)により構成してもよい。
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1 :符号化装置
2 :復号装置
100 :ブロック分割部
110 :減算部
120 :変換・量子化部
121 :変換部
122 :量子化部
130 :エントロピー符号化部
131 :シリアライズ部
132 :二値化部
133 :符号化部
134 :符号化制御部
140 :逆量子化・逆変換部
141 :逆量子化部
142 :逆変換部
150 :合成部
160 :メモリ
170 :予測部
171 :インター予測部
172 :イントラ予測部
173 :切替部
200 :エントロピー復号部
201 :復号部
202 :多値化部
203 :デシリアライズ部
204 :復号制御部
210 :逆量子化・逆変換部
211 :逆量子化部
212 :逆変換部
220 :合成部
230 :メモリ
240 :予測部
241 :インター予測部
242 :イントラ予測部
243 :切替部

Claims (19)

  1. 画像を分割して得た符号化対象ブロックを符号化する符号化装置であって、
    前記符号化対象ブロックに対する予測処理を行って予測ブロックを出力する予測部と、
    前記符号化対象ブロックに対する前記予測ブロックの誤差を表す残差信号に対して変換処理を行って、周波数成分ごとの変換係数を出力する変換部と、
    前記変換部が出力する前記変換係数を量子化する量子化部と、
    前記量子化後の前記変換係数を符号化して符号化ストリームを出力するエントロピー符号化部と、を備え、
    前記エントロピー符号化部は、
    前記変換部が行う前記変換処理の種別、前記符号化対象ブロックのサイズ、及び前記予測部が行う前記予測処理の種別のうち少なくとも1つに基づいて、前記変換係数のうち最も高周波側にある最後の有意係数の位置を示す終端位置情報に対する符号化態様を選択する符号化制御部を有することを特徴とする符号化装置。
  2. 前記符号化態様は、前記終端位置情報を二値化したシンボルに対するビット長の割り当て方式を含み、
    前記符号化制御部は、前記終端位置情報の値の増加につれてビット長の長いシンボルを割り当てる第1割り当て方式、及び、前記終端位置情報の値にかかわらず均一なビット長のシンボルを割り当てる第2割り当て方式のうち、いずれか一方を選択することを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  3. 前記変換部は、前記残差信号に対する変換を行わない変換スキップを含む複数種別の変換処理の中から選択された種別の変換処理を行い、
    前記符号化制御部は、
    前記選択された変換処理の種別が前記変換スキップではないことに応じて、前記第1割り当て方式を選択し、
    前記選択された変換処理の種別が前記変換スキップであることに応じて、前記第2割り当て方式を選択することを特徴とする請求項2に記載の符号化装置。
  4. 前記符号化制御部は、
    前記符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たすことに応じて、前記第1割り当て方式を選択し、
    前記符号化対象ブロックのサイズが前記特定条件を満たさないことに応じて、前記第2割り当て方式を選択することを特徴とする請求項2に記載の符号化装置。
  5. 前記予測部は、前記符号化対象ブロックに隣接する参照画素を参照して予測を行う特定予測処理を含む複数種別の予測処理の中から選択された種別の予測処理を行い、
    前記符号化制御部は、
    前記選択された予測処理の種別が前記特定予測処理であることに応じて、前記第1割り当て方式を選択し、
    前記選択された予測処理の種別が前記特定予測処理ではないことに応じて、前記第2割り当て方式を選択することを特徴とする請求項2に記載の符号化装置。
  6. 前記符号化態様は、前記終端位置情報を符号化するか否かを含み、
    前記符号化制御部は、前記終端位置情報を符号化するとともに前記最後の有意係数までの前記変換係数を対象として符号化を行う第1符号化方式、及び、前記終端位置情報を符号化することなく全ての前記変換係数を対象として符号化を行う第2符号化方式のうち、いずれか一方を選択することを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  7. 前記変換部は、前記残差信号に対する変換を行わない変換スキップを含む複数種別の変換処理の中から選択された種別の変換処理を行い、
    前記符号化制御部は、
    前記選択された変換処理の種別が前記変換スキップではないことに応じて、前記第1符号化方式を選択し、
    前記選択された変換処理の種別が前記変換スキップであることに応じて、前記第2符号化方式を選択することを特徴とする請求項6に記載の符号化装置。
  8. 前記符号化制御部は、
    前記符号化対象ブロックのサイズが特定条件を満たすことに応じて、前記第1符号化方式を選択し、
    前記符号化対象ブロックのサイズが前記特定条件を満たさないことに応じて、前記第2符号化方式を選択することを特徴とする請求項6に記載の符号化装置。
  9. 前記予測部は、前記符号化対象ブロックに隣接する参照画素を参照して予測を行う特定予測処理を含む複数種別の予測処理の中から選択された種別の予測処理を行い、
    前記符号化制御部は、
    前記選択された予測処理の種別が前記特定予測処理であることに応じて、前記第1符号化方式を選択し、
    前記選択された予測処理の種別が前記特定予測処理ではないことに応じて、前記第2符号化方式を選択することを特徴とする請求項6に記載の符号化装置。
  10. 符号化ストリームから復号対象ブロックを復号する復号装置であって、
    前記符号化ストリームを復号して、量子化された変換係数を出力するエントロピー復号部と、
    前記エントロピー復号部が出力する前記変換係数を逆量子化する逆量子化部と、
    前記逆量子化後の前記変換係数に対して逆変換処理を行って残差信号を復元する逆変換部と、
    前記復号対象ブロックに対する予測処理を行って予測ブロックを出力する予測部と、
    前記逆変換部が出力する前記残差信号と前記予測ブロックとを合成して前記復号対象ブロックを再構成する合成部と、を備え、
    前記エントロピー復号部は、
    前記逆変換部が行う前記逆変換処理の種別、前記復号対象ブロックのサイズ、及び前記予測部が行う前記予測処理の種別のうち少なくとも1つに基づいて、前記変換係数のうち最も高周波側にある最後の有意係数の位置を示す終端位置情報に対する復号態様を選択する復号制御部を有することを特徴とする復号装置。
  11. 前記復号態様は、前記終端位置情報を二値化したシンボルに対するビット長の割り当て方式を含み、
    前記復号制御部は、前記終端位置情報の値の増加につれてビット長の長いシンボルを割り当てる第1割り当て方式、及び、前記終端位置情報の値にかかわらず均一なビット長のシンボルを割り当てる第2割り当て方式のうち、いずれか一方を選択することを特徴とする請求項10に記載の復号装置。
  12. 前記逆変換部は、前記変換係数に対する逆変換を行わない変換スキップを含む複数種別の逆変換処理の中から選択された種別の逆変換処理を行い、
    前記復号制御部は、
    前記選択された逆変換処理の種別が前記変換スキップではないことに応じて、前記第1割り当て方式を選択し、
    前記選択された逆変換処理の種別が前記変換スキップであることに応じて、前記第2割り当て方式を選択することを特徴とする請求項11に記載の復号装置。
  13. 前記復号制御部は、
    前記復号対象ブロックのサイズが特定条件を満たすことに応じて、前記第1割り当て方式を選択し、
    前記復号対象ブロックのサイズが前記特定条件を満たさないことに応じて、前記第2割り当て方式を選択することを特徴とする請求項11に記載の復号装置。
  14. 前記予測部は、前記復号対象ブロックに隣接する参照画素を参照して予測を行う特定予測処理を含む複数種別の予測処理の中から選択された種別の予測処理を行い、
    前記復号制御部は、
    前記選択された予測処理の種別が前記特定予測処理であることに応じて、前記第1割り当て方式を選択し、
    前記選択された予測処理の種別が前記特定予測処理ではないことに応じて、前記第2割り当て方式を選択することを特徴とする請求項11に記載の復号装置。
  15. 前記復号態様は、前記終端位置情報を復号するか否かを含み、
    前記復号制御部は、前記終端位置情報を復号するとともに前記最後の有意係数までの前記変換係数を対象として復号を行う第1復号方式、及び、前記終端位置情報を復号することなく全ての前記変換係数を対象として復号を行う第2復号方式のうち、いずれか一方を選択することを特徴とする請求項10に記載の復号装置。
  16. 前記変換部は、前記残差信号に対する変換を行わない変換スキップを含む複数種別の変換処理の中から選択された種別の変換処理を行い、
    前記復号制御部は、
    前記選択された変換処理の種別が前記変換スキップではないことに応じて、前記第1復号方式を選択し、
    前記選択された変換処理の種別が前記変換スキップであることに応じて、前記第2復号方式を選択することを特徴とする請求項15に記載の復号装置。
  17. 前記復号制御部は、
    前記復号対象ブロックのサイズが特定条件を満たすことに応じて、前記第1復号方式を選択し、
    前記復号対象ブロックのサイズが前記特定条件を満たさないことに応じて、前記第2復号方式を選択することを特徴とする請求項15に記載の復号装置。
  18. 前記予測部は、前記復号対象ブロックに隣接する参照画素を参照して予測を行う特定予測処理を含む複数種別の予測処理の中から選択された種別の予測処理を行い、
    前記復号制御部は、
    前記選択された予測処理の種別が前記特定予測処理であることに応じて、前記第1復号方式を選択し、
    前記選択された予測処理の種別が前記特定予測処理ではないことに応じて、前記第2復号方式を選択することを特徴とする請求項15に記載の復号装置。
  19. コンピュータを請求項1に記載の符号化装置又は請求項10に記載の復号装置として機能させることを特徴とするプログラム。
JP2020107316A 2019-06-25 2020-06-22 符号化装置、復号装置、及びプログラム Pending JP2021005867A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019117929 2019-06-25
JP2019117929 2019-06-25

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021005867A true JP2021005867A (ja) 2021-01-14

Family

ID=74097799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020107316A Pending JP2021005867A (ja) 2019-06-25 2020-06-22 符号化装置、復号装置、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021005867A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022154120A1 (ja) 2021-01-18 2022-07-21 大日本印刷株式会社 印画物の製造方法、印画物及び熱転写シート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022154120A1 (ja) 2021-01-18 2022-07-21 大日本印刷株式会社 印画物の製造方法、印画物及び熱転写シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11750841B2 (en) Methods and apparatuses for coding transform blocks
KR102517346B1 (ko) 변환 계수의 엔트로피 부호화/복호화 방법 및 장치
KR20220151140A (ko) 영상 부호화 방법 및 컴퓨터로 읽을 수 있는 기록 매체
KR102081350B1 (ko) 인트라 예측 방법과 이를 이용한 부호화기 및 복호화기
CA3114216C (en) Data encoding and decoding
JP2016007016A (ja) 量子化ブロックを生成する方法
JP2015516767A (ja) 係数走査のための係数グループおよび係数コーディング
KR20180040515A (ko) 부호화 장치, 복호화 장치, 그 부호화 및 복호화 방법
KR20100027385A (ko) 적응적 이진화를 이용한 영상 부호화, 복호화 방법 및 장치
EP3300366A1 (en) Encoding device, decoding device, and encoding method and decoding method thereof
TWI789668B (zh) 脈絡適應性二進制算術寫碼用參數化體系決定技術
CN114009015A (zh) 转换省略块的传讯编码技术
GB2496201A (en) Context adaptive data encoding and decoding
JP2013098988A (ja) 符号化および復号のためのマルチレベル有効性写像
TW201325241A (zh) 使用分割區選擇之重要地圖編碼及解碼
JP2024053019A (ja) 符号化装置、復号装置、及びプログラム
TWI533705B (zh) 用於內容脈絡集選擇之方法及裝置
JP2021005867A (ja) 符号化装置、復号装置、及びプログラム
JP7441638B2 (ja) 符号化装置、復号装置、及びプログラム
JP7388900B2 (ja) 符号化装置、復号装置、及びプログラム
KR20220062540A (ko) 영상 데이터 인코딩 및 디코딩
JP2021093634A (ja) 符号化装置、復号装置、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240827