JP2021005785A - 表面弾性波デバイス用複合基板及びその製造方法 - Google Patents

表面弾性波デバイス用複合基板及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特性が改善された表面弾性波デバイス用複合基板を提供する。【解決手段】本発明に係る表面弾性波デバイス用複合基板は、圧電単結晶基板と支持基板とを含んで構成される。圧電単結晶基板と支持基板との間には介在層が存在しており、介在層内の化学吸着水の量が1×1020分子/cm3以下である。圧電単結晶基板と支持基板との接合界面部において、少なくとも圧電単結晶基板と支持基板の何れか一方は凹凸構造を有しているとよく、凹凸構造の断面曲線における要素の平均長さRSmと表面弾性波デバイスとして使用する際の表面弾性波の波長λとの比を0.2以上7.0以下とすることが好ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、圧電単結晶基板と支持基板とを接合した表面弾性波デバイス用複合基板及びその製造方法とこの複合基板を用いた表面弾性波デバイスに関する。
近年、スマートフォンに代表される移動体通信の市場において、通信量が急激に増大している。これに対応するため、通信バンド数を増やす必要があり、表面弾性波デバイスをはじめとする各種部品の小型化、高性能化が必須となってきている。
表面弾性波(Surface Acoustic Wave:SAW)デバイス(例えば、表面弾性波フィルタ)の材料としては、圧電材料であるタンタル酸リチウム(Lithium Tantalate:LT)やニオブ酸リチウム(Lithium Niobate:LN)が広く用いられている。これらの材料は、大きな電気機械結合係数を有し、デバイスの広帯域化が可能である一方で、温度安定性が低く温度変化によって対応できる周波数がシフトしてしまうという問題がある。これは、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムが非常に高い熱膨張係数を有することに起因する。
この問題を解決するために、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムに、熱膨張係数の小さな材料を貼り合せて、圧電材料側を数μm〜数十μmに薄化した複合基板が提案されている。この複合基板は、サファイアやシリコン等の熱膨張係数の小さな材料を貼り合せることによって圧電材料の熱膨張を抑え、温度特性を改善したものである(非特許文献1及び非特許文献2)。また、特許文献1には圧電膜を有する弾性波装置であって、支持基板と、前記支持基板上に形成されており、前記圧電膜を伝搬する弾性波音速より伝搬するバルク波音速が高速である高音速膜と、前記高音速膜上に積層されており、前記圧電膜を伝搬するバルク波音速より伝搬するバルク波音速が低速である低音速膜と、前記低音速膜上に積層された前記圧電膜と、前記圧電膜の一方面に形成されているIDT電極とを備える、弾性波装置が開示されている。
さらに、特許文献2には支持基板と、前記支持基板上に積層された媒質層と、前記媒質層上に積層されており、バルク波が伝搬する圧電体と、前記圧電体の一方面に形成されているIDT電極とを備え、前記媒質層が、前記圧電体を伝搬する弾性波の音速よりも、前記弾性波の主成分であるバルク波と同じバルク波の伝搬速度が低速である低速媒質と、前記圧電体を伝搬する前記弾性波の音速よりも、前記弾性波の主成分であるバルク波と同じバルク波の伝搬速度が高速である高速媒質とを含んでおり、前記高速媒質で該媒質層を形成した場合の主振動モードの音速をVH、前記低速媒質で該媒質層を形成した場合の主振動モードの音速をVL、としたとき、前記媒質層が形成された弾性波装置における主振動モードの音速が、VL<主振動モードの音速<VH、となるように、前記媒質層が形成されており、前記媒質層の厚みが、IDTの周期をλとしたときに、1λ以上である、ことを特徴とする、弾性波装置が開示されている。
また、特許文献3には、圧電単結晶基板と支持基板とを含んで構成される表面弾性波デバイス用複合基板であって、該圧電単結晶基板と該支持基板との接合界面部において、少なくとも圧電単結晶基板と支持基板の何れか一方は凹凸構造を有しており、該凹凸構造の断面曲線における要素の平均長さRSmと表面弾性波デバイスとして使用する際の表面弾性波の波長λとの比が0.2以上7.0以下である表面弾性波デバイス用複合基板が開示されている。
特許第5713025号 特許第5861789号 特許第6250856号
スマートフォンのRFフロントエンドに用いられるSAW‐Duplexerの温度補償技術,電波新聞ハイテクノロジー2012年11月8日 "A study on Temperature‐Compensated Hybrid Substrates for Surface Acoustic Wave Filters",2010 IEEE International Ultrasonic Symposium Proceedings,page 637‐640.
しかしながら、発明者が鋭意検討したところ、上記の複合基板を用いて表面弾性波フィルタを作製した場合、支持基板と圧電基板の間の介在層が膨潤して表面弾性波フィルタの特性が継時変化することがあるという問題があることがわかった。また、上記の複合基板を用いた場合、M表面弾性波フィルタの通過帯域内若しくは、より高い周波数にスプリアス若しくはリップルと呼ばれるノイズが発生するという問題がある。このノイズは、圧電結晶膜と支持基板の接合界面における波の反射や、圧電結晶膜と支持基板間の介在層に弾性波動がトラップされることにより生じ、表面弾性波フィルタの周波数特性を悪化させたり、ロス増大の原因となったりするため好ましくない。
上記課題を解決すべく、本発明に係る表面弾性波デバイス用複合基板は、圧電単結晶基板と支持基板とを含んで構成される。圧電単結晶基板と支持基板との間には介在層が存在しており、介在層内の化学吸着水の量が1×1020分子/cm以下である。
本発明では、圧電単結晶基板と支持基板との接合界面部において、少なくとも圧電単結晶基板と支持基板の何れか一方は凹凸構造を有しているとよく、凹凸構造の断面曲線における要素の平均長さRSmと表面弾性波デバイスとして使用する際の表面弾性波の波長λとの比を0.2以上7.0以下とすることが好ましい。
本発明では、介在層の遅い横波の音速は圧電基板の遅い横波の音速より速いとよい。
本発明では、介在層として、SiOx(x=2±0.5)を含むとよい。あるいは、
介在層として、酸窒化ケイ素膜、SiN、アモルファスSi、多結晶Si、アモルファスSiC、Al、ZrOを含むとよい。
本発明では、介在層の厚みは表面弾性波の波長をλとしたとき、0.2波長以上、1波長以下であるとよい。
本発明では、圧電単結晶基板の厚みは表面弾性波の波長をλとしたとき1波長以上、6波長以下であるとよい。
本発明では、支持基板は、シリコン、ガラス、石英、アルミナ、サファイア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、水晶の何れかであるとよい。支持基板が、凹凸構造を有するシリコン基板である場合、凹凸構造は、ピラミッド形状であるとよい。
本発明では、圧電単結晶基板は、タンタル酸リチウム単結晶基板又はニオブ酸リチウム単結晶基板であるとよい。圧電単結晶基板は、結晶方位が回転36°Y〜49°Yまたは回転216°Y〜229°Yである回転Yカットタンタル酸リチウム単結晶基板であると特によい。圧電単結晶基板は、Feが25ppm〜150ppmの濃度でドープされているタンタル酸リチウム単結晶基板としてもよい。
本発明では、圧電単結晶基板が、タンタル酸リチウム単結晶基板である場合、タンタル酸リチウム単結晶基板の母材である、タンタル酸リチウム単結晶のテール側のX軸の格子定数が23℃で5.15404Å〜5.15410Åであることが好ましい。
また、本発明に係る表面弾性波デバイス用複合基板の製造方法は、圧電単結晶基板及び/又は支持基板の表面に凹凸構造を設ける工程と、凹凸構造の上に介在層を設ける工程とを少なくとも含む。該製造方法は、圧電単結晶基板上に設けられた介在層と支持基板とを接合する工程、支持基板上に設けられた介在層と圧電単結晶基板とを接合する工程、および圧電単結晶基板上に設けられた介在層と支持基板上に設けられた介在層とを接合する工程の何れかの接合する工程をさらに含む。そして、介在層内の化学吸着水の量が1×1020分子/cm以下であることを特徴とする。
本発明では、介在層の表面を鏡面化する工程を含むとよい。また、介在層を400℃以下で熱処理するとよい。
本実施形態に係る複合基板の断面構造を示す。 本実施形態に係る複合基板の製造方法の手順を示す。 表面弾性波フィルタにおける、音速とLTの厚みとの関係を示す。 46℃回転YカットLTの逆速度面を示す。 46℃回転YカットLTを圧電単結晶基板として用い、介在層としてSiO1.74N0.26を用いた場合の逆速度面の一例を示す。 実施例1で得られたフィルタの周波数特性を示す。 パッケージに実装したチップの例を示す。 封止後のセラミックパッケージ外観を示す。 200℃で加熱処理したSiO1.740.26付LT基板のSiO1.740.26膜の顕微鏡像を示す。 400℃以上の加熱処理をしたSiO1.740.26付LT基板のSiO1.740.26膜の顕微鏡像を示す。 実施例2で得られたフィルタの周波数特性を、実施例1で得られたフィルタの周波数特性と対比して示す。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。本発明は、圧電単結晶基板2と支持基板3とを含んで構成される表面弾性波デバイス用複合基板1及びその製造方法に関するものである。図1に示すように、複合基板1において、圧電単結晶基板2と支持基板3との間に介在層4が設けられる。
本実施形態の複合基板1は、圧電単結晶基板2と支持基板3との接合界面部において、少なくとも圧電単結晶基板2と支持基板3の何れか一方は凹凸構造を有している。この凹凸構造は、当該凹凸構造の断面曲線における要素の平均長さRSmと表面弾性波デバイスとして使用する際の表面弾性波の波長λとの比であるRSm/λが0.2以上7.0以下となるように形成される。このようにすれば、主に通過帯域外のスプリアスを効果的に低減することが可能である。
なお、表面弾性波デバイスとして使用する際の表面弾性波の波長λは、複合基板(表面弾性波デバイス)に入力される電気信号の周波数と表面波(リーキー波)の速度によって決定される。表面波の速度は、材料によって異なり、LiTaOでは約4000m/sである。したがって、LiTaOを圧電単結晶基板として用いた複合基板から、2GHzの表面弾性波デバイスを製造する場合、表面弾性波の波長λは約2μmとなる。また、同複合基板から800MHzの表面弾性波デバイスを製造する場合には、表面弾性波の波長λは約5μmとなる。
凹凸構造の断面曲線における算術平均粗さRaは、特に限定されないが、Raが小さすぎると、スプリアスを低減する効果が十分に得られないと考えられる。このため、Raは100nm以上であることが好ましい。また、Raが大きすぎると、介在層4を設ける際に時間やコストが掛かる他、表面を均一に研磨することも難しく、製造上好ましくない。このため、Raは1000nm以下であることが好ましい。
圧電単結晶基板2には、スプリアスが問題となる表面弾性波デバイス用複合基板であれば、圧電材料の種類によらずいかなるものを用いてもよい。圧電単結晶基板2の厚みは表面弾性波の波長をλとしたとき1波長以上、6波長以下とするとよい。
圧電単結晶基板2の材質としては、例えば、大きな電気機械結合係数を有するタンタル酸リチウム単結晶基板又はニオブ酸リチウム単結晶基板を用いるとよい。特に、圧電単結晶基板2としてタンタル酸リチウム単結晶基板を用いる場合は、結晶方位が回転36°Y〜49°Yである回転Yカットタンタル酸リチウム単結晶基板を用いることが好ましい。また、結晶構造が対象である216°Y〜229°Yである回転Yカットタンタル酸リチウム単結晶基板を用いてもよい。また、圧電単結晶基板2として、Feが25ppm〜150ppmの濃度でドープされているタンタル酸リチウム単結晶基板を用いてもよい。
タンタル酸リチウム単結晶基板又はニオブ酸リチウム単結晶基板は、その厚さ方向にわたってLi濃度が概略一様であるものを用いるとよい。そのLi濃度は、概略コングルエント組成や疑似ストイキオメトリー組成とすることができる。コングルエント組成の圧電単結晶基板は、チョクラルスキー法などの公知の方法から比較的容易に作製できる点で好ましい。一方、LiとTa又はNbとの比率がLi:Ta=50−α:50+α又はLi:Nb=50−α:50+αであり、αは−1.0<α<2.5の範囲であるような疑似ストイキオメトリー組成の圧電単結晶基板は、高い機械結合係数と優れた温度特性を示す点で好ましい。
タンタル酸リチウム単結晶基板を圧電単結晶基板2として用いる場合、タンタル酸リチウム単結晶基板は、テール側のX軸の格子定数が23℃で5.15404Å〜5.15410Åであるタンタル酸リチウム単結晶を母材とするものであることが好ましい。このような格子定数のタンタル酸リチウム単結晶はシードからテールまで音速変動が極めて小さく、また面内においても音速変動が極めて少ない。このため、このようなタンタル酸リチウム基板と支持基板とを含んで構成される表面弾性波デバイス用複合基板は、音速や結合係数、さらに温度特性がウエハ面内で安定したものとなり、これを用いた表面弾性波デバイスは面内で安定した特性を示すことになる。
支持基板3は、シリコン、ガラス、石英、アルミナ、サファイア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、水晶の何れかとするとよい。支持基板3として、凹凸構造を有するシリコン基板を用いるとよく、この場合、凹凸構造は、ピラミッド形状とするとよい。
上述のとおり、介在層4は、圧電単結晶基板2と支持基板3との間に設けられる。介在層4の厚みは表面弾性波の波長をλとしたとき、0.2波長以上、1波長以下とするとよい。介在層4は、ガスバリア性がある素材で形成するとよい。介在層4は、例えば、酸窒化ケイ素膜、SiN、アモルファスSi、多結晶Si、アモルファスSiC、Al、ZrOのいずれかを含むとよい。また、SiOx(x=2±0.5)、酸窒化膜を含んでもよい。
介在層4内の化学吸着水の量は1×1020分子/cm以下とするとよい。このようにすれば、表面弾性波フィルタ特性が経時変化することを防ぐことができる。また、介在層4に水素や水等の不純物を多量に含むとアウトガスと呼ばれる揮発成分が発生し、信頼性を低下させることため、できる限り高純度の介在層4を形成することが好ましい。
続いて、図2を参照して、本実施形態に係る複合基板1の製造方法を説明する。
はじめに、圧電単結晶基板2および支持基板3のそれぞれについて、貼り合わせ前の処理を行う。まず圧電単結晶基板2および支持基板3を用意し(図2のS01およびS11)、その表面を粗面化して凹凸構造を形成する(図2のS02およびS12)。続いて、凹凸構造の上に、無機材料の介在層4を堆積させた後(図2のS03およびS13)、表面を研磨して鏡面化する(図2のS04およびS14)。
圧電単結晶基板2及び/又は支持基板3の表面に凹凸構造を形成する方法は、特に限定されない。目的の表面粗さとなるように砥粒や砥石を選択して研磨を施してもよいし、乾式/湿式エッチングを用いてもよい。
介在層4としてSiO等の無機材料を堆積させる方法としては、例えば、PE‐CVD法(Plasma enhanced chemical vapor deposition:プラズマ強化化学気相成長法)やスパッタ等に代表されるPVD法(Physical vapor deposition:物理気相成長法)を用いることができる。また、アルコキシドシラン等のシラン、ヘキサメチルジシラザン等のシラザン、パーヒドロポリシラザン等のポリシラザン、シリコーンオイル等のシリコーンオリゴマーやそれらの溶液をウェーハ上に塗布して、熱処理によって硬化させることにより介在層4を堆積してもよい。
SiO等の無機材料を高温下で堆積させた場合、室温に戻した際の反りやクラックが問題となる場合があるため、室温に近い温度で介在層4を形成することが好ましい。工程温度が70℃以下となるようにすれば、真空チャックに吸着可能な程度まで基板の反りを抑えることが可能である。具体的には、室温CVD法やマグネトロンスパッタ等を用いて、室温に近い温度で介在層4を形成するとよい。
また、介在層4に水素や水等の不純物を多量に含むとアウトガスと呼ばれる揮発成分が発生し、信頼性を低下させることから、できる限り高純度の介在層を形成する必要がある。例えば、接合前に介在層の加熱処理やプラズマ処理またはUV光を照射する処理をおこなうことにより介在層の化学吸着水の量を制限するとよい。
貼り合わせ面(堆積した介在層4の表面)を鏡面化した圧電単結晶基板2と支持基板3とを接合する(図2のS21)。そして、圧電単結晶基板2を所定の厚さまで研磨して薄化し(図2のS22)、複合基板1とする。このようにして作製した複合基板1は、圧電単結晶基板2と支持基板3の双方が凹凸構造を有している構造となる。
上述のように、圧電単結晶基板2、支持基板3、および介在層4を含んで構成される複合基板1において、介在層4の遅い横波の音速が圧電単結晶基板2の遅い横波の音速より速くなるように構成するとよい。このようにすれば、介在層4に弾性波がトラップされることにより主に表面弾性波フィルタの通過帯域内でリップルが生じて通過帯域の特性が悪化(つまりロスが増加)するのを防止する効果が得られる。以下ではこのような効果が得られるメカニズムを説明する。
非特許文献2には、タンタル酸リチウム(LT)とSiとを接合した複合基板に周期的電極構造を形成して得た表面弾性波フィルタにおける、音速(共振・反共振)と電極の周期をλで規格化したLTの厚みとの関係が示されている(図3)。これによると、電極の周期をλで規格化したLTの厚みに対し、いくつかの飛び飛びのLT厚では音速が他のモードと結合して発散する分散関係が有るとされている。こうした、特殊なLT厚とした複合基板を用いてフィルタを構成した場合、通過帯域内にリップルが生じて特性が悪化(つまりロスが増加)する原因となると予想される。
本実施形態の複合基板1では、圧電単結晶基板2(LT)と支持基板3の間は介在層4が配置されるが、介在層4のバルク波(遅い横波)の速度がLTのバルク波(遅い横波)より遅いと、介在層内に弾性波がトラップされやすくなる。特に、前記の図3の音速が他のモードと結合とするLT厚では、介在層に弾性波がトラップされやすくなる。したがって、複合基板1において介在層4の遅い横波の音速を圧電単結晶基板2の遅い横波の音速より速くすれば、このような複合基板1を用いて得られる表面弾性波フィルタの通過帯域のロスを改善することができる。以下、より詳しく説明する。
複合基板に周期的電極構造を形成して得た表面弾性波フィルタにおいて、電極により圧電体表面付近に励振される表面弾性波のメインモードの音速は、例えば46°回転YカットのLTとSiとを接合した複合基板で、LTの厚みが1波長以上であって分散曲線の特異点を除くLT厚では、図3に示されるように電極が電気的に開放の場合、4060m/s(音速の逆数である逆速度は2.46×10−3s/m)、電極が電気的に短絡の場合、3910m/s(音速の逆数である逆速度は2.56×10−3s/m)である。
電極よりLT表面に沿って伝搬する表面弾性波(またはリーキー波、またはSH波)は、LT基板内部を伝搬可能な特定のLT内のバルク波と結合することができる。すなわち、図4に示した46℃回転YカットLTの逆速度面(計算値)に表されるように、図4のように上述の46℃回転YカットLTとSiとを接合した複合基板構造のメインモードは、位相整合が可能なX軸より深さ方向に約22度に伝搬するバルク波(遅い横波)と結合することができる。
図5は、46℃回転YカットLTを圧電単結晶基板として用い、介在層としてSiO1.74N0.26を用いた場合の逆速度面の一例を示している。介在層としてSiO1.74N0.26を用いると、介在層の遅い横波の音速が圧電単結晶基板の遅い横波の音速より速くすることができる。
図5に示されるような、介在層の遅い横波の音速が圧電単結晶基板の遅い横波の音速より速い状況では、46℃回転YカットLTのX軸より約22°方向に放射される遅い横波は、介在層に達しても介在層にて全反射される。このため、電極よりLT表面に沿って伝搬する表面弾性波(またはリーキー波、またはSH波)から内部に漏れるバルク波は介在層にて全反射され、介在層内に留まることができない。
図3に示されるLT厚に対して分散曲線が発散する特異点では、伝搬可能な音速が3800〜4200m/sと広がる。これを逆速度で表現すれば、逆速度は約2.4×10−3〜2.6×10−3(s/m)となる。このため電極よりLT表面に沿って伝搬する表面弾性波(またはリーキー波、またはSH波)から内部に漏れるバルク波は遅い横波または早い横波と結合可能となる。しかし図5に示される状況においては、介在層の遅い横波(=早い横波)の逆速度が2.3×10−3(s/m)となり、やはりLTからのメインモードに起因するバルク波は本願の介在層で全反射される。
さらに圧電単結晶基板が介在層との境界において凹凸構造を持つと、LTからのメインモードに起因する概略22°方向のバルク波は凹凸構造で散乱されて、電極へ戻る成分を激減させることができる。
このため、介在層の遅い横波の音速は圧電基板の遅い横波の音速より速い構成の複合基板を用いた表面弾性波デバイス(フィルタ)は、高信頼性であり、LT厚にあまり依存することなく、介在層に留まってしまうスプリアスが生じないため、フィルタの通過帯域内のリップルやロスといった特性の劣化を防ぐことができる。
<実施例1>
実施例1では、算術平均粗さRaが1500nm±30%、凹凸構造の断面曲線における要素の平均長さRSmが3μm±10%、最大高さRzが2.0μm±10%、である凹凸構造を有する46°YカットのLT基板を準備した。ここで、LT基板の凹凸構造は、遊離砥粒を用いて研磨することによって形成した。
次に、LT基板の凹凸構造を有する面に、プラズマCVD法を用いて35℃でSiOを8μm程度堆積させた後、このSiO付LT基板を200℃〜600℃の温度で48時間加熱した。加熱処理の後、SiO付LT基板のSiOを堆積させた面を研磨してSiOの厚みの平均値が約2μmの厚さになるよう鏡面化を行った。そして、SiO鏡面及び支持基板となるSi基板鏡面の双方に、プラズマ表面活性化を施して貼り合わせ、さらに、LT基板を研磨して18μmまで薄化することによって、6インチの複合基板を作製した。
また、加熱処理による効果を確認すべく、SiO付LT基板を加熱処理せずに、SiO付LT基板のSiOを堆積させた面を研磨してSiOの厚みの平均値が約3μmの厚さになるよう鏡面化を行い、さらに前記SiO鏡面及び支持基板となるSi基板鏡面の双方に、プラズマ表面活性化を施して貼り合わせ、さらに、LT基板を研磨して18μmまで薄化することによって、6インチの複合基板を作製した。
上記の実施例1において、SiO付LT基板のSiO膜における化学吸着水の量を質量分析計にて定量した。また、各試料についてヤング率及び密度を夫々ナノインデーション法、X線反射率法(Xrr)法により測定した。以上で説明した実施例1の結果およびヤング率と密度から求めたSiO膜の遅い横波の音速(計算値)を表1に示す。
Figure 2021005785
次に、作製した6インチの複合基板(SiO付LT基板に加熱処理したものとしていないものの両方)のLT基板側表面に、蒸着で厚さ0.4μmのAlを成膜し、さらにフォトリソグラフィーで電極を形成することによって、波長約5μmの並列共振子2段と直列共振子5段からなる4段ラダーフィルタを作製した。このとき、フォトリソグラフィーの露光にg線のステッパを使用し、AlのエッチングにはCl,BCl,N,CFの混合ガスを用いた。
次に、加熱処理有りで作製した複合基板上に形成されているフィルタ部の周波数特性をRFプローブにて測定したところ、図6に実線で示す周波数特性が得られた。図6に示すように、フィルタの通過帯域外には目立ったスプリアス応答がないことがわかる。
また、加熱処理無しで作製した複合基板上に形成されているフィルタ部の周波数特性をRFプローブにて測定したところ、加熱処理を経た複合基板を用いたフィルタと同様の周波数特性が得られた。
本実施例では表面弾性波の波長λは5μmであり、RSmは3μmであるので、RSm/λの値は、0.6である。
次に、6インチの複合基板(SiO付LT基板に加熱処理したものとしていないものの両方)から、フィルタ回路が描かれた1.5mm角チップを多数切り出し、セラミックパッケージに実装して、ワイヤーボンディングにて配線した。パッケージに実装したチップの例を図7に示す。このパッケージをリッドにより蓋をし、気密封止した。封止後のセラミックパッケージ外観を図8に示す。
気密封止したフィルタの特性を評価したところ、加熱処理を経た複合基板を用いたもの、および加熱処理を経ていない複合基板を用いたもののいずれについても、図6に実線で示したものと同様の周波数特性となった。
次に、上記の気密封止した表面弾性波フィルタを265℃のリフロー炉に6回通したのち、−40℃〜125℃のヒートサイクルを1000サイクル実施し、さらに2気圧で湿度85%、125℃の環境下に1000時間放置した。
その後、気密封止した表面弾性波フィルタの特性を評価したところ、加熱処理を経た複合基板を用いたものについては、ヒートサイクルを経た後も、図6に実線で示したものと同様の周波数特性となった。この評価結果を表1に付記した。なお、各条件で評価したフィルタの数はそれぞれ11個であった。
一方、加熱処理無しで作製した複合基板を用いたものについては、その結果、図6において破線で示した周波数特性が得られた。加熱処理無しで作製した複合基板からなる表面弾性波フィルタの場合、実装初期は加熱処理有りで作製した複合基板を用いたものの場合と同等の周波数特性であったが、ヒートサイクルを経た後は挿入損失が約2dB程劣化した。
<実施例2>
実施例2では、算術平均粗さRaが1500nm±30%、凹凸構造の断面曲線における要素の平均長さRSmが3μm±10%、最大高さRzが2.0μm±10%、である凹凸構造を有する46°YカットのLT基板を準備した。ここで、LT基板の凹凸構造は、遊離砥粒を用いて研磨することによって形成した。
次に、LT基板の凹凸構造を有する面に、プラズマCVD法を用いて35℃でSiO1.740.26を8μm程度堆積させた。その後、前記のSiO1.740.26付LT基板を室温〜600℃の温度で48時間加熱した。図9は200℃で加熱処理したSiO1.740.26付LT基板のSiO1.740.26膜の顕微鏡像を示す。また図10は、400℃以上の加熱処理をしたSiO1.740.26付LT基板のSiO1.740.26膜の顕微鏡像を示す。400℃以上の加熱処理により、クラックが入ったことが分かる。
加熱処理で割れなかった試料についてSiO1.740.26付LT基板のSiO1.740.26膜を堆積させた面を研磨してSiO1.740.26の膜の厚みの平均値が約3μmになるよう鏡面化を行った。そして、SiO1.740.26の膜の鏡面及び支持基板となるSi基板鏡面の双方に、プラズマ表面活性化を施して貼り合わせた。そして、LT基板を研磨してLT厚を6μmから18μmまでLT厚が1μmずつ異なるようLTを薄化して、複数の6インチの複合基板を作製した。
上記、SiO1.740.26付LT基板のSiO1.740.26膜の化学吸着水の量を質量分析計にて定量した。また、各試料についてヤング率及び密度を夫々ナノインデーション法、X線反射率法(Xrr)法により測定した。以上で説明した実施例2の結果およびヤング率と密度から求めたSiO1.740.26膜の遅い横波の音速(計算値)を表2に示す。
Figure 2021005785
次に、作製した6インチの複合基板のLT基板側表面に、蒸着で厚さ0.4μmのAlを成膜し、さらにフォトリソグラフィーで電極を形成することによって、波長約5μmの並列共振子2段と直列共振子5段からなる4段ラダーフィルタを作製した。このとき、フォトリソグラフィーの露光にg線のステッパを使用し、AlのエッチングにはCl,BCl,N,CFの混合ガスを用いた。
次に、パタニングを形成したウエハのフィルタ部の特性をRFプローブにて測定したところ、各LT厚のウエハとも図11に実線で示す周波数特性が得られた。
また、加熱処理による効果を確認すべく、加熱処理無しで作製したLT厚が6〜18μmの複数の6インチの複合基板のLT基板側表面にラダーフィルタの電極パタンを形成した。このようにして得られたフィルタの周波数特性をRFプローブにて測定したところ加熱処理を経た複合基板を用いたフィルタと同様の周波数特性が得られた。
実施例2では表面弾性波の波長λは5μmであり、RSmは3μmであるので、RSm/λの値は、0.6である。
図11に示されるように、実施例2のフィルタの帯域外には目立ったスプリアス応答がないことがわかる。また、実施例1(図11中の破線)におけるフィルタと比べ挿入損失が改善されたことが分かる。
次に、6インチの複合基板(加熱処理したものとしていないものの両方)から、フィルタ回路が描かれた1.5mm角チップを多数切り出し、セラミックパッケージに実装して、ワイヤーボンディングにて配線した。パッケージに実装したチップは図7と同様である。このパッケージをリッドにより蓋をし、気密封止した。封止後のセラミックパッケージ外観は図8と同様である。
前記気密封止した、本願の複合基板からなる表面弾性波フィルタの特性を評価したところ、全ての場合で図11に実戦で示したものと同様の周波数特性となった。ただし、400℃以上で加熱した試料については、接合ができなかったため6インチの複合基板を作製することができなかったためデバイスの特性を評価していない。
次に、上記の気密封止した表面弾性波フィルタを265℃のリフロー炉に6回通したのち、−40℃〜125℃のヒートサイクルを1000サイクル実施し、さらに2気圧で湿度85%、125℃の環境下に1000時間放置した。
その後、前記の表面弾性波フィルタの特性を評価したところ、ヒートサイクルを経た後も、図11に実線で示したものと同様の周波数特性となった。この評価結果を表2に付記した。なお、各条件で評価したフィルタの数はそれぞれ11個であった。
以上で説明した通り、本発明の表面弾性波デバイス用複合基板を用いれば、好ましい特区性の表面弾性波デバイスを得ることができる。
1 複合基板
2 圧電単結晶基板
3 支持基板
4 介在層

Claims (16)

  1. 圧電単結晶基板と支持基板とを含んで構成される表面弾性波デバイス用複合基板であって、
    前記圧電単結晶基板と支持基板との間には介在層が存在しており、
    前記介在層内の化学吸着水の量が1×1020分子/cm以下である
    ことを特徴とする表面弾性波デバイス用複合基板。
  2. 前記圧電単結晶基板と前記支持基板との接合界面部において、少なくとも前記圧電単結晶基板と前記支持基板の何れか一方は凹凸構造を有しており、
    前記凹凸構造の断面曲線における要素の平均長さRSmと表面弾性波デバイスとして使用する際の表面弾性波の波長λとの比が0.2以上7.0以下であることを特徴とする請求項1に記載の表面弾性波デバイス用複合基板。
  3. 前記介在層の遅い横波の音速は圧電基板の遅い横波の音速より速いことを特徴とする請求項1または2に記載の表面弾性波デバイス用複合基板。
  4. 前記介在層として、SiOx(x=2±0.5)を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の表面弾性波デバイス用複合基板。
  5. 前記介在層として、酸窒化ケイ素膜、SiN、アモルファスSi、多結晶Si、アモルファスSiC、Al、ZrOを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の表面弾性波デバイス用複合基板。
  6. 前記介在層の厚みは表面弾性波の波長をλとしたとき、0.2波長以上、1波長以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の表面弾性波デバイス用複合基板。
  7. 前記圧電単結晶基板の厚みは表面弾性波の波長をλとしたとき1波長以上、6波長以下であることを特徴とする請求項6に記載の表面弾性波デバイス用複合基板。
  8. 前記支持基板は、シリコン、ガラス、石英、アルミナ、サファイア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、水晶の何れかであることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の表面弾性波デバイス用複合基板。
  9. 前記支持基板は、凹凸構造を有するシリコン基板であり、
    該凹凸構造は、ピラミッド形状であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の表面弾性波デバイス用複合基板。
  10. 前記圧電単結晶基板は、タンタル酸リチウム単結晶基板又はニオブ酸リチウム単結晶基板であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の表面弾性波デバイス用複合基板。
  11. 前記圧電単結晶基板は、結晶方位が回転36°Y〜49°Yまたは回転216°Y〜229°Yである回転Yカットタンタル酸リチウム単結晶基板であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の表面弾性波デバイス用複合基板。
  12. 前記圧電単結晶基板は、Feが25ppm〜150ppmの濃度でドープされているタンタル酸リチウム単結晶基板であることを特徴とする請求項9に記載の表面弾性波デバイス用複合基板。
  13. 前記圧電単結晶基板は、タンタル酸リチウム単結晶基板であって、前記タンタル酸リチウム単結晶基板の母材である、タンタル酸リチウム単結晶のテール側のX軸の格子定数が23℃で5.15404Å〜5.15410Åであることを特徴とする請求項1から8、11、および12のいずれか1項に記載の表面弾性波デバイス用複合基板。
  14. 圧電単結晶基板及び/又は支持基板の表面に凹凸構造を設ける工程と、
    前記凹凸構造の上に介在層を設ける工程とを少なくとも含み、
    前記圧電単結晶基板上に設けられた前記介在層と前記支持基板とを接合する工程、前記支持基板上に設けられた前記介在層と前記圧電単結晶基板とを接合する工程、および前記圧電単結晶基板上に設けられた前記介在層と前記支持基板上に設けられた前記介在層とを接合する工程の何れかの接合する工程を含み、
    前記介在層内の化学吸着水の量が1×1020分子/cm以下であることを特徴とする表面弾性波デバイス用複合基板の製造方法。
  15. 前記介在層の表面を鏡面化する工程を含むことを特徴とする請求項14に記載の表面弾性波デバイス用複合基板の製造方法。
  16. 前記介在層を400℃以下で熱処理することを特徴とする請求項14に記載の表面弾性波デバイス用複合基板の製造方法。

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