JP2021004605A - ポンプシステム、制御装置、部品 - Google Patents

ポンプシステム、制御装置、部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2021004605A
JP2021004605A JP2020165534A JP2020165534A JP2021004605A JP 2021004605 A JP2021004605 A JP 2021004605A JP 2020165534 A JP2020165534 A JP 2020165534A JP 2020165534 A JP2020165534 A JP 2020165534A JP 2021004605 A JP2021004605 A JP 2021004605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
terminal device
component
pump system
notification period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020165534A
Other languages
English (en)
Inventor
和馬 西村
Kazuma Nishimura
和馬 西村
大山 敦
Atsushi Oyama
敦 大山
正和 駒井
Masakazu Komai
正和 駒井
孝英 小澤
Takahide Ozawa
孝英 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2020165534A priority Critical patent/JP2021004605A/ja
Publication of JP2021004605A publication Critical patent/JP2021004605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】ポンプシステムを構成する各部品の点検の管理を容易化する。【解決手段】制御装置は、ポンプシステムを構成する部品の種類を識別する部品識別情報毎に、当該部品の点検周期と当該部品の点検を促す通知をする期間である点検通知期間が関連付けられて記憶されている記憶部と、部品毎にそれぞれ時間をカウントするタイマーと、端末装置と通信する通信部と、部品毎に、当該部品についてカウントされた時間と点検周期及び点検通知期間とを用いて、次の点検通知期間が到来したか否か判定し、判定の結果、ある部品について次の点検通知期間が到来した場合、当該部品の点検あるいは交換を通信部から端末装置に通知させる処理部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプシステム、制御装置、部品、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
従来の給水ポンプの保守管理では、異常あるいは故障を検知した場合、停止動作や外部への警報通知を行い、被害の抑制や復旧作業の支援を行っている(例えば、特許文献1参照)。ポンプが故障した場合、復旧までに相応の時間を要する。この間、断水等、住民の生活に支障を及ぼす影響が大きい。従って、定期的に点検を行い、故障の予知及び防止をする必要がある。給水ポンプの点検に関しては、制御盤での内部的な管理は行っておらず、その手法は現地サービスに依存している。
特開2016−18526号公報
しかしながら、ポンプシステムは多くの部品から構成されており、点検対象となる部品が多い。これらの構成部品は点検頻度がそれぞれ異なるため、人の手による点検時期の管理が煩雑であり、点検忘れなどを招く恐れがあるという問題がある。特に、コントローラ(制御装置ともいう)がモータと一体となったポンプシステム(コントローラ一体型ポンプ)の場合、部品点数が特に多くなり点検対象が多くなるため、各部品の点検時期の管理が煩雑になるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ポンプシステムを構成する各部品の点検時期の管理を容易化するポンプシステム、制御装置、部品、情報処理システム及び情報処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るポンプシステムは、ポンプシステムであって、ポンプと、前記ポンプに連結された電動機と、前記電動機を制御するための処理を実行する制御装置と、を備え、前記制御装置は、当該ポンプシステムを構成する部品の種類を識別する部品識別情報毎に、当該部品の点検周期と当該部品の点検を促す通知をする期間である点検通知期間が関連付けられて記憶されている記憶部と、前記部品毎にそれぞれ時間をカウントするタイマーと、端末装置と通信する通信部と、前記部品毎に、当該部品についてカウントされた時間と前記点検周期及び前記点検通知期間とを用いて、次の点検通知期間が到来したか否か判定し、判定の結果、ある部品について次の点検通知期間が到来した場合、当該部品の点検あるいは交換を前記通信部から前記端末装置に通知させる処理部と、を備える。
この構成によれば、各部品について個々に点検周期が設定され、当該部品の点検期間が到来した場合には当該部品の点検あるいは交換が端末装置に通知されるので、ポンプシステムを構成する各部品が多くても各部品の点検時期管理を容易化することができる。これにより、点検忘れを防ぎ、結果として故障の防止につながる。また、点検作業員が各部品についての次の点検時期を管理する必要がなくなり、点検作業員の労力を低減することができる。
本発明の第2の態様に係るポンプシステムは、第1の態様に係るポンプシステムであって、前記処理部は、前記通信部がある部品の点検済の旨を端末装置から取得した場合、当該部品を対象とする前記タイマーのカウントをリセットする。
この構成によれば、処理部は、カウントが0から開始されるので、次の点検通知期間の到来を判定することができる。このため、人手による再設定の必要がないので、部品の点検時期管理を更に容易化することができる。
本発明の第3の態様に係るポンプシステムは、第1または2の態様に係るポンプシステムであって、前記記憶部には、作業内容が前記部品識別情報に関連付けられて記憶されており、前記処理部は、前記点検通知期間が到来した部品の作業内容を前記通信部から前記端末装置に通知させる。
この構成によれば、人手により、部品毎に点検時の作業内容及び作業手順を管理しなくてもよいので、点検時の作業内容及び作業手順の管理を容易化することができる。
本発明の第4の態様に係るポンプシステムは、第1から3のいずれかの態様に係るポンプシステムであって、前記記憶部には、作業手順が前記部品識別情報に関連付けられて記憶され、前記処理部は、前記点検通知期間が到来した部品の作業手順を前記通信部から前記端末装置に通知させる。
この構成によれば、人手により、部品毎に点検時の作業手順を管理しなくてもよいので、点検時の作業手順の管理を容易化することができる。
本発明の第5の態様に係るポンプシステムは、第1から4のいずれかの態様に係るポンプシステムであって、前記記憶部は、部品識別情報毎に前記点検周期と前記点検通知期間を一つのレコードとして記憶しており、前記通信部は、前記端末装置から前記部品識別情報を通信により取得し、前記処理部は、前記記憶部に記憶されている複数のレコードのうち、前記取得された部品識別情報により特定される部品を点検対象として特定し、前記特定した点検対象の部品毎にそれぞれ時間を前記タイマーにカウントさせ、前記特定した点検対象の部品毎に次の点検通知期間が到来したか否か判定する。
この構成によれば、端末装置から部品識別情報を送るだけで、点検時期管理の対象となる部品を追加することができる。このため、部品交換等により新たな部品について点検時期管理するようになっても、その点検時期管理を容易化することができる。
本発明の第6の態様に係るポンプシステムは、第1から5のいずれかの態様に係るポンプシステムであって、前記処理部は、前記端末装置から受信した点検に関する情報に基づいて、前記部品識別情報に関連付けて、当該部品の作業記録を前記記憶部に保存する。
この構成によれば、部品毎に作業記録が保存されるので、作業記録の管理が容易化する。
本発明の第7の態様に係るポンプシステムは、第1から6のいずれかの態様に係るポンプシステムであって、前記処理部は、ある部品について点検済みの情報を前記通信部から受信した場合、当該部品の種類を識別する部品識別情報に関連付けて点検済みの情報を前記記憶部に記憶させ、前記処理部は、前記記憶部を参照して点検期限を過ぎても点検が行われていない部品がある場合、前記通信部から前記端末装置に警告を通知させる。
この構成によれば、点検期間が過ぎている部品について、警告を点検作業員に通知することができるので、点検漏れを防ぐことができる。
本発明の第8の態様に係るポンプシステムは、第1から7のいずれかの態様に係るポンプシステムであって、前記ポンプシステムに関わる状態量を計測するセンサを更に備え、前記記憶部には、前記センサの計測値に対する閾値と点検項目とが関連付けられて記憶されており、前記処理部は、前記センサの計測値が対応する前記閾値を超えた場合、対応する前記点検項目を前記通信部から端末装置に通知させる。
この構成によれば、ポンプシステムに異常が合った場合に、適切な点検項目を通知することができるので、故障を未然に防ぐことができる。
本発明の第9の態様に係るポンプシステムは、第1から8のいずれかの態様に係るポンプシステムであって、前記処理部は、前記端末装置から受信した情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記点検周期及び/または前記点検通知期間を更新する。
この構成によれば、次からは更新された点検周期及び/または点検通知期間で管理することができる。
本発明の第10の態様に係る制御装置は、ポンプシステムにおけるポンプに連結された電動機を制御するための処理を実行し、前記ポンプシステムを構成する部品の種類を識別する部品識別情報毎に、当該部品の点検周期と当該部品の点検を促す通知をする期間である点検通知期間が関連付けられて記憶されている記憶部を参照可能な制御装置であって、前記部品毎にそれぞれ時間をカウントするタイマーと、端末装置と通信する通信部と、前記部品毎に、当該部品についてカウントされた時間と前記点検周期及び/または前記点検通知期間とを用いて、次の点検通知期間が到来したか否か判定し、判定の結果、ある部品について次の点検通知期間が到来した場合、当該部品の点検あるいは交換を前記通信部から前記端末装置に通知させる処理部と、を備える。
この構成によれば、各部品について個々に点検周期が設定され、当該部品の点検期間が到来した場合には当該部品の点検あるいは交換が端末装置に通知されるので、ポンプシステムを構成する各部品が多くても各部品の点検時期管理を容易化することができる。これにより、点検忘れを防ぎ、結果として故障の防止につながる。また、点検作業員が各部品についての次の点検時期を管理する必要がなくなり、点検作業員の労力を低減することができる。
本発明の第11の態様に係る部品は、ポンプシステムを構成する部品であって、当該部品の種類を識別する部品識別情報毎に、当該部品の点検周期と当該部品の点検を促す通知をする期間である点検通知期間が関連付けられて記憶されているICタグを備え、当該部品の部品識別情報と点検周期と点検通知期間との組が読み出されて別の記憶部に記憶される。
この構成によれば、当該部品の部品識別情報と点検周期と点検通知期間との組が読み出されて別の記憶部に記憶される。これにより、新たな部品を使用することになったとしても、別の記憶部のレコードを手作業で更新する手間がなくなり、管理が容易になる。
本発明の第12の態様に係る情報処理システムは、ポンプシステムを構成する部品の種類を識別する部品識別情報毎に、タイマー始動から次の点検時期までの期間である点検周期と点検を促す通知をする期間である点検通知期間が関連付けられて記憶されている記憶部と、前記部品毎にそれぞれ時間をカウントするタイマーと、端末装置と通信する通信部
と、前記部品毎に、当該部品についてカウントされた時間と前記点検周期及び/または前記点検通知期間とを用いて、次の点検通知期間が到来したか否か判定し、判定の結果、ある部品について次の点検通知期間が到来した場合、当該部品の点検あるいは交換を前記通信部から前記端末装置に通知させる処理部と、を備える。
この構成によれば、各部品について個々に点検周期が設定され、当該部品の点検期間が到来した場合には当該部品の点検あるいは交換が端末装置に通知されるので、ポンプシステムを構成する各部品が多くても各部品の点検時期管理を容易化することができる。これにより、点検忘れを防ぎ、結果として故障の防止につながる。また、点検作業員が各部品についての次の点検時期を管理する必要がなくなり、点検作業員の労力を低減することができる。
本発明の第13の態様に係る情報処理方法は、ポンプシステムを構成する部品の種類を識別する部品識別情報毎に、当該部品の点検周期と当該部品の点検を促す通知をする期間である点検通知期間が関連付けられて記憶されている記憶部にアクセル可能であり、端末装置と通信する通信部を備えるコンピュータが実行する情報処理方法であって、前記部品毎にそれぞれ時間をカウントする手順と、前記部品毎に、当該部品についてカウントされた時間と前記点検周期及び/または前記点検通知期間とを用いて、次の点検通知期間が到来したか否か判定し、判定の結果、ある部品について次の点検通知期間が到来した場合、当該部品の点検あるいは交換を前記通信部から前記端末装置に通知させる手順と、を有する。
この構成によれば、各部品について個々に点検周期が設定され、当該部品の点検期間が到来した場合には当該部品の点検あるいは交換が端末装置に通知されるので、ポンプシステムを構成する各部品が多くても各部品の点検時期管理を容易化することができる。これにより、点検忘れを防ぎ、結果として故障の防止につながる。また、点検作業員が各部品についての次の点検時期を管理する必要がなくなり、点検作業員の労力を低減することができる。
本発明によれば、各部品について個々に点検周期が設定され、当該部品の点検期間が到来した場合には当該部品の点検あるいは交換が端末装置に通知されるので、ポンプシステムを構成する各部品が多くても各部品の点検時期管理を容易化することができる。これにより、点検忘れを防ぎ、結果として故障の防止につながる。また、点検作業員が各部品についての次の点検時期を管理する必要がなくなり、点検作業員の労力を低減することができる。
本実施形態に係る情報処理システムISの概略ブロック図である。 点検周期と点検通知期間の一例を説明するための図である。 本実施形態に係るポンプシステムPSの概略構成図である。 本実施形態に係る制御装置CONの概略ブロック図である。 ポンプシステムPSの点検項目リストの一例である。 本実施形態に係る端末装置MTの概略ブロック図である。 ポンプシステムPSを構成する部品の一例であるベアリングBRの一例を示す斜視図である。 ICタグTGに記憶されている情報の一例である。 点検項目を設定する端末装置MTの設定画面の一例である。 テーブルT2の生成方法について説明するための図である。 端末装置MTに表示される点検項目の一覧を示す画面例である。 端末装置MTに表示される作業手順の画面例である。 構成部品リストの更新方法の一例を説明するための図である。 端末装置MTに表示される点検通知の画面例である。 端末装置MTに表示される作業手順の画面例である。 端末装置MTに表示される警告の画面例である。 端末装置MTに表示される警報の画面例である。
以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムISの概略ブロック図である。図1に示すように、情報処理システムISは、ポンプシステムPSと、端末装置MT−1、…MT−N(Nは自然数)とを備える。ここで、ポンプシステムPSは、端末装置MT−1、…、MT−Nと有線あるいは無線で通信可能である。端末装置MT−1、…MT−Nは例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、据え置き型のパソコンなどである。端末装置MT−1、…MT−Nを用いて、ポンプシステムPSから離れた管理室から点検項目の閲覧及び管理を行う。また、現場の点検作業員が、端末装置MT−1、…MT−Nを用いて設定の変更及び閲覧を行う。端末装置MT−1、…MT−Nは、点検作業員が携帯可能であることが好ましい。これにより、点検作業員は複数の現場に端末装置MT−1、…MT−Nを持っていくことができ、現場で点検作業内容を確認できる。以下、ユーザの一例として点検作業員を例に説明する。
図2は、点検周期と点検通知期間の一例を説明するための図である。図2において横軸はタイマーが計数する時間tを表す。ポンプシステムPSを構成する部品(構成部品ともいう)毎に、点検周期と点検通知期間が設定されている。図2に示すように、点検周期は、タイマー始動(すなわちタイマーが計数する時刻0)から次の点検期限までの時間であり、点検通知期間は、点検(交換の場合もある)を促す通知をする期間である。点検周期及び点検通知期間は、ポンプシステムPSの使用環境に応じて変動する可能性があるので、ポンプシステムPSが設置された現場で、点検作業員が端末装置MT−iを介して点検周期及び点検通知期間を再設定可能である。
本実施形態に係る情報処理システムISでは一例として、図2に示すように、点検通知期間は、点検(交換の場合もある)を実施すべき期間として設定される点検期間と同じ期間であり、点検期限を終期として設定されている。なお、点検通知期間は、点検期間と同じ期間でなくてもよく、点検期間よりも先行していてもよいし、点検期間よりも遅れてもよい。また、点検通知期間は、点検期間と同じ長さでなくてもよく、点検期間より長くてもよいし短くてもよい。
ある部品について点検期限が近づいてから点検期限になるまでの間、ポンプシステムPSは、当該部品を点検の対象として設定した端末装置MT−i(iは1からNまでの値を取り得る整数)へ、点検期間が到来したことあるいは点検期限が近づいていることを通知する。これにより、点検作業員は、個々の部品毎に点検期間を管理する必要がなくなり、各部品の点検の管理を容易化することができる。
また、当該部品について点検期限が過ぎても点検が行われなかった場合、ポンプシステムPSは、通信により、当該部品を点検の対象として設定した端末装置MT−iへ警報を通知する。これにより、点検を忘れていた場合に、点検を行うように誘導することができる。
また、点検中は、ポンプシステムPSは、点検作業者の端末装置MT−iへ作業内容を通知する。点検作業終了後、点検作業員が点検済みの旨を端末装置MT−iに入力すると、端末装置MT−iはポンプシステムPSに点検済みの旨を送信し、ポンプシステムPS
は、点検記録を保存する。そしてポンプシステムPSは、タイマーをリセットし、次回の点検期間が設定される。このとき、点検周期、点検通知期間が端末装置MT−iを介して再設定されてもよい。例えば、今回の点検は点検周期が2ヶ月だったが、次の点検は点検周期を1ヶ月に設定することができる。また、点検記録は、任意の端末装置MT−1、…MT−Nから閲覧可能である。以下、端末装置MT−1、…MT−Nを総称して端末装置MTという。
図3は、本実施形態に係るポンプシステムPSの概略構成図である。図3に示すように、本実施形態では、ポンプシステムPSとして、制御装置CONが電動機Mと一体となったポンプシステムPSを例として説明する。
図3に示すように、ポンプシステムPSは、ポンプPと、回転軸がポンプPの主軸と連結された電動機Mと、電動機Mに配線を介して接続されたインバータINVと、インバータINVに配線を介して接続された制御装置CONとを備える。制御装置CONとインバータINVとを有する筐体Hと電動機Mとが連結されている。インバータINVは、電動機Mを駆動する。制御装置CONは電動機Mを制御するための処理を実行する。具体的には例えば制御装置CONはインバータINVを可変速制御する。
更にポンプシステムPSは、ポンプシステムに関わる状態量を計測するセンサS−1、…、S−M(Mは自然数)を備える。ここで、センサS−1、…、S−Mは例えば、ポンプPの吐出し圧、水温、ポンプ温度などを計測する。センサS−1、…、S−Mは、計測信号線を介して制御装置CONに接続されており、計測により得られた計測信号はこの計測信号線を通って制御装置CONに供給される。
図4は、本実施形態に係る制御装置CONの概略ブロック図である。図4に示すように、制御装置CONは、CPU(Central Processing Unit)1と、タイマーTMと、通信
部CUと、記憶部MEMとを備える。タイマーTM、通信部CU、及び記憶部MEMはバスを介してCPU1に接続されている。CPU(Central Processing Unit)1は、セン
サS−1、…、S−Mに接続されており、センサS−1、…、S−Mから供給された計測信号を取得する。
タイマーTMは、ポンプシステムPSを構成する部品毎にそれぞれ時間をカウントする。
通信部CUは、端末装置MT−1、…、MT−Nと通信する。この通信は、有線であっても無線であってもよい。
記憶部MEMには、CPU1が読み出して実行するプログラムが記憶されている。また。
CPU1は記憶部MEMに記憶されたプログラムを実行することにより、処理部11として機能する。
また、記憶部MEMには、図5に示すように、ポンプシステムPSの点検項目リストがテーブルT1として記憶されている。
図5は、ポンプシステムPSの点検項目リストの一例である。図5に示すように、点検項目リストは、当該レコードの点検項目が点検対象として選択されているか否かを示すチェック、部品の種類を識別する製品番号(あるいは品番)、製品名、点検要項(作業内容、点検周期、点検通知期間)、作業手順を組とするレコードが記憶されている。ここで、チェックボックスがチェックされている場合には、当該レコードの点検項目が点検対象として選択されたことを表す。このように、記憶部MEMには、当該ポンプシステムPSを構成する部品の種類を識別する部品識別情報(例えば、製品番号)毎に、当該部品の点検周期と当該部品の点検を促す通知をする期間である点検通知期間が関連付けられて記憶されている。
図6は、本実施形態に係る端末装置MTの概略ブロック図である。図6に示すように、端末装置MTは、入力部INと、通信部CU2と、記憶部MEM2と、リーダRPと、表示部DPと、CPU2とを備える。
入力部INは、端末装置MTを操作する点検作業員からの入力を受け付ける。本実施形態に係る入力部INは一例としてタッチパネルであい、表示部DPと一体になっている。
通信部CU2は、制御装置CONと通信する。この通信は無線であっても有線であってもよい。
記憶部MEM2には、CPU2が読み出して実行するためのプログラムが記憶されている。
リーダRPは、ポンプシステムPSを構成する部品、当該部品の梱包材、または当該部品の説明書が有するICタグから情報を読み取り、読み取った情報をCPU2へ供給する。
表示部DPは、CPU2に従って表示する。
CPU2は、記憶部MEM2からプログラムを読み出して実行することにより各種の処理を実行する。例えばCPU2は、リーダRPにより読み取られた情報を、通信部CU2から制御装置CONへ送信させる。以下、端末装置MTが一例としてタブレット端末であるものとして説明する。
図7は、ポンプシステムPSを構成する部品の一例であるベアリングBRの一例を示す斜視図である。図7に示すように、ベアリングBRには外周面にICタグTGが固定されている。例えばICタグTGは、ベアリングBRの外周面に接着材で固定されている。なお、ベアリングBR内にICタグTGが埋め込まれていてもよい。
このICタグTGには例えば図8に示す情報が記憶されている。図8は、ICタグTGに記憶されている情報の一例である。図8に示すように例えば、ICタグTGには、当該ICタグを有するベアリングBRの製品番号、製品名、作業内容、点検周期、点検通知期間、作業手順の組のレコードが記憶されている。
このように、ICタグTGには、当該ICタグTGを有する部品の種類を識別する部品識別情報(例えば、製品番号)が記憶されており、この部品識別情報(例えば、製品番号)が端末装置MTにより読み取られて、制御装置CONに転送される。これにより、制御装置CONは、点検対象とする部品を特定することができる。
また、ICタグTGには例えば、当該ICタグTGを有する部品の種類を識別する部品識別情報(例えば、製品番号)毎に、当該部品の点検周期と当該部品の点検を促す通知をする期間である点検通知期間が関連付けられて記憶されていてもよい。その場合、当該部品の部品識別情報と点検周期と点検通知期間との組が読み出されて別の記憶部MEMに記憶される。この構成によれば、当該部品の部品識別情報と点検周期と点検通知期間との組がICタグTGから端末装置MTにより読み出されて制御装置CONの記憶部MEMに記憶される。これにより、新たな部品を使用することになったとしても、制御装置CONの記憶部MEMのレコードを手作業で更新する手間がなくなり、管理が容易になる。
また、ICタグTGには例えば、上記いずれかに代えてあるいは加えて、当該部品が使用される水の状態の条件が記憶されていてもよい。水の状態の条件には、例えば、水温の条件(例えば−10℃〜40℃使用可など)、PHの条件(例えばPH5.0以下は使用不可など)、使用用途の条件(例えば飲料水用、温泉水用、薬品用など)などが含まれる。この構成によれば、水の状態の条件がICタグTGから端末装置MTにより読み出され
て制御装置CONの記憶部MEMに記憶される。これにより、端末装置MTは、部品毎にこれらの情報を制御装置CONから取得して表示することができるので、点検作業員は、部品毎に水の状態の条件を確認することができる。
更に、ICタグTGには例えば、当該ICタグTGを有する部品の種類を識別する部品識別情報(例えば、製品番号)に加えて、当該部品が使用可能な水の状態毎に、当該部品の点検周期及び/または点検通知期間が記憶されていてもよい。水の状態には、例えば、水温、PHの条件、使用用途などが含まれる。この構成によれば、部品識別情報、水の状態毎の点検周期及び/または点検通知期間がICタグTGから端末装置MTにより読み出されて制御装置CONの記憶部MEMに記憶される。これにより、記憶部MEMでは、部品識別情報それぞれについて、水の状態(例えば、水温の範囲)毎に点検周期及び/または点検通知期間が記憶される。一例として、部品それぞれについて(すなわち部品識別情報それぞれについて)、水温の範囲毎に点検周期が記憶部MEMに記憶される場合を想定する。この場合において、作業員が端末装置MTに、ポンプシステムPSが実際に使用される水温を入力すると、端末装置MTはこの水温の情報を制御装置CONに通知する。この水温の情報を受けとった制御装置CONは、記憶部MEMにおける当該部品の点検周期を、ポンプシステムPSが実際に使用される水温に対応する点検周期に設定する。これにより、制御装置CONは、ポンプシステムPSが実際に使用されている水温に対応する点検周期で、点検を促す通知をすることができる。例えば、水温が高いあるいは低いなどの過酷な環境下では点検周期が短い周期に設定され、この短い周期で当該部品の点検を促す通知がなされる。よって、ポンプシステムPSが実際に使用される水の状態に応じた適切なタイミングで部品の点検を行うことができる。
なお、端末装置MTではなく別のリーダ装置がICタグTGから情報を読み取り、読み取った情報を制御装置CONへ送信してもよい。また、端末装置MTは、リーダRPに代えてあるいは加えて、リーダライタを備え、ICタグTGに記憶されている情報を更新してもよいし、追加してもよいし、新たに書き込んでもよい。
図9は、点検項目を設定する端末装置MTの設定画面の一例である。図9に示すように、端末装置MTの表示部には、チェックボックス、製品番号、製品名、点検内容、点検周期、点検通知期間、作業手順を表示するためのボタンDB1〜DB5の組が表示される。これらの情報は、端末装置MTにより制御装置CONから通信により取得して表示される。
ボタンDB1〜DB5を押すと、端末装置MTは詳細画面に遷移する。このように、制御装置CONの記憶部内のデータベースの内容は一画面に全て表示しなくてもよい。
プルダウンで点検通知期間が選択可能であり、任意に変更ができる。なお、テンキーを表示する等、変更方法は問わない。
点検対象となる部品は、点検作業員による端末装置MTの入力操作あるいはICタグの読み取りにより特定される。具体的には、点検作業員による入力操作により、点検対象となる部品には、点検作業員の操作によりチェックボックスCBにチェックが付けられる。あるいは、点検対象となる部品に付けられたICタグを端末装置MTで読み取ることによって、点検対象となる部品が端末装置MTにより特定される。
図7のベアリングBRは、図8に示すように、製品番号AAA−111のベアリングであるから、この図7のベアリングBRのICタグが読み取られると、製品番号AAA−111のベアリングAであることが特定される。このとき、端末装置MTは、図9の画面において、製品番号AAA−111を有する全てのレコード(すなわち1行目と2行目)のチェックボックスにチェックを入れるように表示を変更してもよい。
図9において、決定ボタンB2が押下された場合、端末装置MTは、点検対象として特定した部品の製品番号を少なくとも制御装置CONに送信する。図9の例では、端末装置MTは、点検対象となる部品の製品番号AAA−111、CCC−333を制御装置CONに送信してもよい。あるいは端末装置MTは、チェックボックスにチェックの入った三つの行の情報の一部(例えば、製品番号と作業内容の組)あるいは全部を送信してもよい。
同じ種類の部品が複数使用されている場合、同じ点検周期、同じ点検通知期間及び/または同じ作業内容が設定されてもよい。それに代えてあるいは加えて、点検周期、点検通知期間及び/または作業内容は、同じ種類の部品であっても個々の部品毎に設定可能であってもよい。例えば、ベアリングAが2つ使用されている場合を想定し、それぞれベアリングA−1、ベアリングA−2と定義する。この場合において、初期設定時には例えば、ベアリングA−1、ベアリングA−2ともに一括で、同じ点検周期、同じ点検通知期間及び/または同じ作業内容が設定される。一方、点検作業員が端末装置MTを操作することにより、図9の画面等において、ベアリングA−1、ベアリングA−2の情報をそれぞれ表示し、使用環境や摩耗状態などに応じて、別個に点検周期、点検通知期間及び/または作業内容を設定可能である。
制御装置CONは、端末装置MTから送信された情報を受信する。図10は、点検項目リストを示すテーブルT2の生成方法について説明するための図である。図10のテーブルT1に示すように、記憶部MEMは、部品識別情報(ここでは一例として製品番号)毎に点検周期と点検通知期間を一つのレコードとして記憶している。
例えば、端末装置MTから送信された情報が製品番号AAA−111、CCC−333の場合、制御装置CONの処理部11は、図10に示すテーブルT1のうち製品番号AAA−111が含まれる1行目と2行目のレコードにチェックを入れ、製品番号CCC−333が含まれる4行目のレコードにチェックを入れる。そして、端末装置MTの処理部11は、チェックを入れたレコードだけを含むテーブルT2を生成し、テーブルT2を点検項目リストとして記憶部MEMに保存する。
このように、通信部CUは例えば、端末装置TMから部品識別情報(ここでは一例として製品番号)を通信により取得する。この場合、処理部11は、記憶部MEMに記憶されている複数のレコードのうち、取得された部品識別情報ここでは一例として製品番号)により特定される部品を点検対象として特定し、特定した点検対象の部品毎にそれぞれ時間をタイマーTMにカウントさせ、特定した点検対象の部品毎に次の点検通知期間が到来したか否か判定する。
一方、例えば、端末装置MTから送信された情報が製品番号と作業内容の組の場合、制御装置CONの処理部11は、製品番号と作業内容の組毎に、図10のテーブルT1と照合し、照合結果に応じてレコードにチェックを入れる。例えば、製品番号が「AAA−111」で作業内容が「摩耗度チェック」の組の場合、制御装置CONの処理部11は、これらの情報がそれぞれ図10のテーブルT1の1行目のレコードに含まれる製品番号と作業内容に一致するので、図10のテーブルT1の1行目のレコードにチェックを入れる。同様にして、例えば、製品番号が「AAA−111」で作業内容が「交換」の組の場合、制御装置CONの処理部11は、これらの情報がそれぞれ図10のテーブルT2の1行目のレコードに含まれる製品番号と作業内容に一致するので、図10のテーブルT2の1行目のレコードにチェックを入れる。そして、端末装置MTの処理部11は、チェックを入れたレコードだけを含むテーブルT2を生成し、テーブルT2を点検項目リストとして記憶部MEMに保存する。
制御装置CONは、端末装置MTへテーブルT2に含まれる情報を送信する。図11は、端末装置MTに表示される点検項目の一覧を示す画面例である。この情報を受信した端末装置MTは、図11に示すように、この情報を用いて当該ポンプシステムPSの点検項目の一覧を表示する。図11において、点検項目を識別する項目名(例えば、項目A)と、製品番号、製品名、作業内容、点検周期、点検通知期間が表示される。
また、作業手順の欄には、ボタンDB6〜DB8が配置され、これらのボタンDB6〜DB8が押下されると、対応する作業手順が表示される。
例えば、ボタンDB7が押下された場合、端末装置MTは、図12に示すように、ベアリングAの交換方法について表示する。図12は、端末装置MTに表示される作業手順の画面例である。図12の領域F1に示すように、例えば、ベアリングAの位置が図示される。なお、作業手順の説明図が同時に表示されてもよい。戻るボタンB3が押下されると、図11の画面に戻る。
部品廃止等、ポンプシステムPSを構成する部品の変更に対応するため、構成部品リストとしてのテーブルT1は端末装置MTを介して更新可能である。図13は、構成部品リストの更新方法の一例を説明するための図である。例えば、図13を用いてベアリングAを廃止してベアリングCを新たな構成部品としてポンプシステムPSに導入する例で説明する。例えば、端末装置MTからの操作に応じて、制御装置CONの処理部11は、図13におけるテーブルT1において、ベアリングAのレコードを削除してベアリングCのレコードを追加する。これにより、テーブルT1’が生成される。制御装置CONの処理部11は、このテーブルT1’を新たな構成部品リストとして記憶部MEMに保存する。
続いて、制御装置CONによる点検通知動作について説明する。
処理部11は、部品毎に、当該部品についてカウントされた時間と点検周期及び点検通知期間とを用いて、次の点検通知期間が到来したか否か判定する。具体的には例えば、当該部品についてカウントされた時間が、当該部品の(点検周期−点検通知期間)以上になった場合、次の点検通知期間が到来したと判定する。そして、処理部11は、判定の結果、ある部品について次の点検通知期間が到来した場合、当該部品の点検あるいは交換を通信部CUから端末装置MTに通知させる。これにより、図14に示すように、点検通知が端末装置MTに表示される。図14は、端末装置MTに表示される点検通知の画面例である。図14に示すように、端末装置MTの表示部DPには、現在時刻PTと点検通知リストが表示される。図14に示すボタンDB11、DB12が押下されると、対応する製品番号の部品の作業手順が端末装置MTに表示される。また図14に示す戻るボタンB6が押下されると、例えば予め決められたトップ画面が端末装置MTに表示される。
またポンプシステムPSは多くの部品から構成されており、点検対象となる部品が多い。そのため、点検時期の管理が煩雑になるだけでなく、更に点検時の作業内容を設定して管理することも煩雑であるという問題もあった。
その問題に対し本実施形態で、記憶部MEMには、作業内容が部品識別情報(例えば、製品番号)に関連付けられて記憶されており、処理部11は、ある部品について次の点検通知期間が到来した場合、点検通知期間が到来した部品の作業内容を前記通信部から前記端末装置に通知させる。これにより、人手により、部品毎に点検時の作業内容及び作業手順を管理しなくてもよいので、点検時の作業内容の管理を容易化することができる。
具体的には図10のテーブルT2に示すように、記憶部MEMには、作業内容が部品識別情報(ここでは例えば製品番号)に関連付けられて記憶されている。そして、処理部11は、点検期間が到来した部品の作業内容を通信部CUから端末装置MTに通知させる。これにより、図14に示すように、作業内容(例えば、摩耗度チェック)が端末装置MTに表示される。
またポンプシステムPSは多くの部品から構成されており、点検対象となる部品が多い。そのため、点検時期の管理が煩雑になるだけでなく、更に点検時の作業手順を設定して管理することも煩雑であるという問題もあった。
その問題に対し本実施形態では、記憶部MEMには、作業手順が部品識別情報(例えば、製品番号)に関連付けられて記憶されており、処理部11は、点検通知期間が到来した部品の作業手順を通信部CUから端末装置MTに通知させる。これにより、人手により、部品毎に点検時の作業手順を管理しなくてもよいので、点検時の作業手順の管理を容易化することができる。
具体的には図14において、作業手順を表示するためのボタンDB11、DB12が表示されている。例えば、図14においてボタンDB11が押下された場合、端末装置MTは、製品番号AAA−111の交換の作業手順を制御装置CONに要求する。この要求に応じて制御装置CONは、製品番号A−111の交換の作業手順を端末装置MTに通知する。これにより、端末装置MTは、図15に示すような製品番号A−111の交換の作業手順を表示することができる。
図15は、端末装置MTに表示される作業手順の画面例である。図15において、作業手順1と2の横にチェックボックスが設けられており、点検作業員がある作業手順を終えたときに、当該作業手順に対応するチェックボックスの位置でタッチパネルを点検作業員が触れることによって、チェックボックスがチェックされる。そして、全てのチェックボックスがチェックされると、端末装置MTは点検完了ボタンB4を押せる状態に変更する。点検完了ボタンB4が押下されると、端末装置MTは、当該製品番号AAA−111の部品(具体的にはベアリングA)が点検済の旨を制御装置COMに通知する。この通知を受けて、処理部11は、当該製品番号AAA−111の部品を対象とするタイマーTMのカウントをリセットする。
このように、処理部11は、ある部品について点検済の入力を受けた端末装置MTから当該部品の点検済の旨を通信部CUが取得した場合、当該部品を対象とするカウントをリセットする。これにより、処理部11は、カウントが0から開始されるので、次の点検通知期間の到来を判定することができる。このため、人手による再設定の必要がないので、部品の点検時期管理を更に容易化することができる。また、図15の画面において戻るボタンB5が押下されると、端末装置MTは図14の画面に戻る。
また処理部11は、端末装置MTから受信した点検に関する情報に基づいて、部品識別情報に関連付けて、当該部品の作業記録を記憶部MEMに保存してもよい。ここで端末装置MTから受信した点検に関する情報は、図14における項目BのベアリングAの交換が終了した場合には、項目Bを示す情報でもよい。あるいは図15に示すように、ベアリングAの交換手順として枠で囲まれた1及び2の手順を行ったのなら、1及び2を示す情報でもよいし、1及び2の手順の具体的な内容であってもよい。これにより、部品毎にその作業記録が保存されるので、端末装置MTにおいて、部品毎に作業履歴を確認することができる。
図16は、端末装置MTに表示される警告の画面例である。図16において、点検期限が過ぎても点検が行われていない部品の一覧が示されている。図16の例では、画面に示されている現在時刻PT2に対して、項目B及び項目Cの点検期間が過ぎている。このように、ある部品の点検期限が過ぎても点検が行われていない場合、端末装置MTに警告が表示される。また、図16に示すように、作業手順の欄の「表示する」ボタンDB13、DB14が押下されると、当該製品番号に対応する作業手順が端末装置MTに表示される。例えば、「表示する」ボタンDB13が押下されると、図15に示す作業手順の画面が端末装置MTに表示される。また図16に示す戻るボタンB7が押下されると、例えば予
め決められたトップ画面が端末装置MTに表示される。
この機能を実現するために、処理部11は例えば、ある部品について点検済みの情報を通信部CUから受信した場合、当該部品の種類を識別する部品識別情報に関連付けて点検済みの情報を記憶部MEMに記憶させる。そして、処理部11は例えば、記憶部MEMを参照して点検期限を過ぎても点検が行われていない部品がある場合、通信部CUから端末装置MTに警告を通知させる。これにより、点検期間が過ぎている部品について、警告を点検作業員に通知することができるので、点検漏れを防ぐことができる。
図17は、端末装置MTに表示される警報の画面例である。図17において、ポンプ温度が異常に上昇した場合の点検項目の一覧が示されている。図17の例では、端末装置MTに、現在時刻PT3において、ポンプ温度が異常に上昇しており、項目Aと項目Cが点検すべき項目として表示されている。これにより、端末装置MTを視認した点検作業員は、製品番号AAA−111のベアリングAの摩耗度を点検し、製品番号CCC−333のモータAの摩耗度を点検する必要があることを把握することができる。そして、点検方法の欄には、「表示する」ボタンDB15、DB16が表示されており、これらのボタンが押下されると、対応する製品番号の部品の作業手順が端末装置MTに表示される。また図17に示す戻るボタンB8が押下されると、例えば予め決められたトップ画面が端末装置MTに表示される。
この機能を実現するために、記憶部MEMには、センサの計測値に対する閾値と点検項目とが関連付けられて記憶されている。そして、処理部11は、センサの計測値が対応する閾値を超えた場合、対応する点検項目を通信部CUから端末装置MTに通知させる。これにより、ポンプシステムに異常が合った場合に、適切な点検項目を通知することができるので、故障を未然に防ぐことができる。
また、同じ部品であっても状態あるいは経年に応じて、点検周期及び/または点検通知期間を更新する場合がある。その場合、端末装置MTを操作して、点検周期及び/または点検通知期間を更新してもよい。
この機能を実現するために、処理部11は、上記操作に伴い端末装置MTから受信した情報に基づいて、記憶部MEMに記憶されている点検周期及び/または点検通知期間を更新する。これにより、次からは更新された点検周期及び/または点検通知期間で管理することができる。
以上、本実施形態に係る制御装置CONは、当該ポンプシステムPSを構成する部品の種類を識別する部品識別情報毎に、当該部品の点検周期と当該部品の点検を促す通知をする期間である点検通知期間 が関連付けられて記憶されている記憶部MEMを備える。更
に制御装置CONは、部品毎にそれぞれ時間をカウントするタイマーを備える。更に制御装置CONは、端末装置MTと通信する通信部CUを備える。更に制御装置CONは、部品毎に、当該部品についてカウントされた時間と点検周期及び点検通知期間とを用いて、次の点検通知期間が到来したか否か判定し、判定の結果、ある部品について次の点検通知期間が到来した場合、当該部品の点検あるいは交換を通信部CUから端末装置MTに通知させる処理部11を備える。
この構成によれば、各部品について個々に点検周期が設定され、当該部品の点検期間が到来した場合には当該部品の点検あるいは交換が端末装置に通知されるので、ポンプシステムを構成する各部品が多くても各部品の点検時期管理を容易化することができる。これにより、点検忘れを防ぎ、結果として故障の防止につながる。また、点検作業員が各部品についての次の点検時期を管理する必要がなくなり、点検作業員の労力を低減することができる。
更に、本実施形態に係るポンプシステムPSは、電動機Mと制御装置CONとを一体とする構成とした。これにより、制御装置CONが様々な情報を内部情報として保存することができ、通信機能を内蔵させることができる。このため、制御装置CON内の記憶部MEMに、当該ポンプシステムPSを構成する各部品の部品識別情報毎に点検周期と点検通知期間を保存して、部品毎に次の点検通知期間になったら端末装置MTに通知することにより、ポンプシステムPS自身が、ポンプシステムPSを構成する部品の点検時期を管理することができる。
なお、本実施形態に係るポンプシステムPSにおいて、制御装置CONは記憶部MEMを内蔵としたが、これに限らず、記憶部MEMは制御装置CONに外付けで接続されていてもよいし、記憶部MEMが外部に設けられて制御装置CONが通信により参照可能であってもよい。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
IS:情報処理システム
PS:ポンプシステム
MT−1、…MT−N:端末装置
P:ポンプ
INV:インバータ
M:電動機
CON:制御装置
BR:ベアリング
1:CPU(Central Processing Unit)
TM:タイマー
CU:通信部
MEM:記憶部
11:処理部
IN:入力部
CU2:通信部
MEM2:記憶部
RP:リーダ
DP:表示部
2:CPU

Claims (5)

  1. ポンプシステムであって、
    ポンプと、
    前記ポンプに連結された電動機と、
    前記電動機を制御するための処理を実行する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    当該ポンプシステムを構成する部品の種類を識別する部品識別情報毎に、当該部品の点検周期が少なくとも関連付けられて記憶されている記憶部と、
    前記部品毎にそれぞれ時間をカウントするタイマーと、
    端末装置と通信する通信部と、
    前記部品毎に、当該部品についてカウントされた時間と前記点検周期を用いて、次の点検通知期間が到来したか否か判定し、判定の結果、ある部品について次の点検通知期間が到来した場合、当該部品の点検あるいは交換を前記通信部から前記端末装置に通知させる処理部と、
    を備え、
    前記端末装置が第1の部品を第2の部品に変更する操作を受け付けた場合、前記処理部は、当該操作に応じて前記通信部が受信した情報に応じて、前記記憶部において当該第1の部品のレコードを削除して第2の部品のレコードを追加する
    ポンプシステム。
  2. ポンプシステムにおけるポンプに連結された電動機を制御するための処理を実行し、前記ポンプシステムを構成する部品の種類を識別する部品識別情報毎に、当該部品の点検周期が少なくとも関連付けられて記憶されている記憶部を参照可能な制御装置であって、
    前記部品毎にそれぞれ時間をカウントするタイマーと、
    端末装置と通信する通信部と、
    前記部品毎に、当該部品についてカウントされた時間と前記点検周期を用いて、次の点検通知期間が到来したか否か判定し、判定の結果、ある部品について次の点検通知期間が到来した場合、当該部品の点検あるいは交換を前記通信部から前記端末装置に通知させる処理部と、
    を備え、
    前記端末装置が第1の部品を第2の部品に変更する操作を受け付けた場合、前記処理部は、当該操作に応じて前記通信部が受信した情報に応じて、前記記憶部において当該第1の部品のレコードを削除して第2の部品のレコードを追加する制御装置。
  3. ポンプシステムであって、
    ポンプと、
    前記ポンプに連結された電動機と、
    前記電動機を制御するための処理を実行する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    当該ポンプシステムを構成する部品の種類を識別する部品識別情報毎に、当該部品の点検周期が少なくとも関連付けられて記憶されている記憶部と、
    前記部品毎にそれぞれ時間をカウントするタイマーと、
    端末装置と通信する通信部と、
    前記部品毎に、当該部品についてカウントされた時間と前記点検周期を用いて、次の点検通知期間が到来したか否か判定し、判定の結果、ある部品について次の点検通知期間が到来した場合、当該部品の点検あるいは交換を前記通信部から前記端末装置に通知させる処理部と、
    を備え、
    前記端末装置が対象の部品が使用可能な水の状態と点検周期の組の情報を取得した場合、前記処理部は、前記記憶部に、対象の部品が使用可能な水の状態と点検周期の組を、当該対象の部品の部品識別情報と関連付けて記憶させ、且つ/または
    前記端末装置が対象の部品が使用される水の状態を受け付けた場合、前記処理部は、前記記憶部を参照して、対象の部品の点検周期を、当該受け付けた水の状態に対応する点検周期に設定する
    ポンプシステム。
  4. ポンプシステムにおけるポンプに連結された電動機を制御するための処理を実行し、前記ポンプシステムを構成する部品の種類を識別する部品識別情報毎に、当該部品の点検周期が少なくとも関連付けられて記憶されている記憶部を参照可能な制御装置であって、
    前記部品毎にそれぞれ時間をカウントするタイマーと、
    端末装置と通信する通信部と、
    前記部品毎に、当該部品についてカウントされた時間と前記点検周期を用いて、次の点検通知期間が到来したか否か判定し、判定の結果、ある部品について次の点検通知期間が到来した場合、当該部品の点検あるいは交換を前記通信部から前記端末装置に通知させる処理部と、
    を備え、
    前記端末装置が対象の部品が使用可能な水の状態と点検周期の組の情報を取得した場合、前記処理部は、前記記憶部に、対象の部品が使用可能な水の状態と点検周期の組を、当該対象の部品の部品識別情報と関連付けて記憶させ、且つ/または
    前記端末装置が対象の部品が使用される水の状態を受け付けた場合、前記処理部は、前記記憶部を参照して、対象の部品の点検周期を、当該受け付けた水の状態に対応する点検周期に設定する制御装置。
  5. ポンプシステムを構成する部品であって、
    当該部品の種類を識別する部品識別情報毎に、当該部品の点検周期及び諸情報が関連付けられて記憶されているICタグ
    を備え、
    当該部品の部品識別情報及び点検周期及び諸情報の組が読み出し可能であり、
    前記諸情報は、当該部品の点検時の作業内容及び/または作業手順、及び/または当該部品が使用される水の状態の条件もしくは当該部品が使用可能な水の状態である部品。
JP2020165534A 2020-09-30 2020-09-30 ポンプシステム、制御装置、部品 Pending JP2021004605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020165534A JP2021004605A (ja) 2020-09-30 2020-09-30 ポンプシステム、制御装置、部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020165534A JP2021004605A (ja) 2020-09-30 2020-09-30 ポンプシステム、制御装置、部品

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016070415A Division JP2017180349A (ja) 2016-03-31 2016-03-31 ポンプシステム、制御装置、部品、情報処理システム及び情報処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021004605A true JP2021004605A (ja) 2021-01-14

Family

ID=74097572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020165534A Pending JP2021004605A (ja) 2020-09-30 2020-09-30 ポンプシステム、制御装置、部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021004605A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010053791A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 空気圧縮機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010053791A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 空気圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017180349A (ja) ポンプシステム、制御装置、部品、情報処理システム及び情報処理方法
US10635556B2 (en) Device maintenance apparatus, method for maintaining device, and storage medium
EP1897828A1 (en) Sharing traceability management system
US10908585B2 (en) Equipment inspection system and equipment inspection method with a portable terminal
JP2014078122A (ja) 点検システム及び点検方法
EP3869424A1 (en) Equipment failure diagnosis support system and equipment failure diagnosis support method
EP3327528A1 (en) Information processing apparatus, information processing system, information processing method, and information processing program
AU2015271646B2 (en) Information retrieval system and method
JP6054445B2 (ja) エレベータの保守作業支援装置、システム、及び方法
CN111199290A (zh) 智能巡检管理系统
JP2021004605A (ja) ポンプシステム、制御装置、部品
JP2020038464A (ja) 情報管理システム、情報管理方法、端末装置、サーバ、及び情報管理プログラム
US20180308027A1 (en) Apparatus and method for determining and rendering risk assessments to users
JP6308511B1 (ja) ユーザに作業指示を与えることに関連するサービスを提供するためのサーバ装置、そのサーバ装置において実行される方法およびプログラム
JP2007241598A (ja) 現場保守支援システム、および現場保守支援方法
US10248098B2 (en) PLC apparatus
WO2020129818A1 (ja) 機械設備診断システム、機械設備診断方法、および機械設備診断プログラム
JP2008191769A (ja) 画面表示システム
JP6169295B1 (ja) 設備管理システム
EP4361583A1 (en) Vibration-monitoring system for rotating machine, and vibration-monitoring method for rotating machine
JP2018181360A (ja) ユーザに作業指示を与えることに関連するサービスを提供するためのサーバ装置、そのサーバ装置において実行される方法およびプログラム
WO2018158928A1 (ja) 設備保全支援システム及び設備保全支援方法
JP2018181051A (ja) ユーザに作業指示を与えることに関連するサービスを提供するためのサーバ装置、そのサーバ装置において実行される方法およびプログラム
JP2021189766A (ja) 生産システム
US20230176559A1 (en) Data management device and data management method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230307