JP2021004248A - キャシーバクスター状態を損なうための方法 - Google Patents

キャシーバクスター状態を損なうための方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特定の節足動物が外部環境から身を護る能力を妨げる方法の提供。【解決手段】蜂又は家畜上に存在する節足動物に害を与えるために、ラプラス圧及び液体と気体の界面及び体積を伴う環境を有する空気充填された節足動物プラストロンであるキャシーバクスター状態を破壊する方法であって、節足動物プラストロンのラプラス圧を克服するのに十分に低いラプラス圧と十分に小さい分子量を有し、かつ、非食品グレードの量のD−リモネンを含まない低分子量非極性化学物質の破壊剤を適用し、それにより、前記節足動物のキャシーバクスター状態に害を与えるステップを含む方法。前記破壊剤が、シクロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4-ジオキサシクロヘキサン、キシレン、ペンタン等である。【選択図】なし

Description

本発明は、特定の節足動物の呼吸能力を干渉する(妨げる)化学物質の適用(=apply/塗布/投与)に関する。より具体的には、本発明は、通常は節足動物のクチクラ、及びもし存在する場合には呼吸孔を覆い、そこから延びるガス状外皮によって外部環境から遮蔽される節足動物の部位への化学物質の適用に関する。
プラストロン(plastron)は、多くの節足動物を外部環境との直接接触から保護するクチクラの気泡である。この防護的な空気遮蔽は、ダニ亜網(マダニ、ダニ)、及びカメムシ亜目(トコジラミ)、及びシラミ亜目(シラミ)の節足動物において特に見られる(Eileen Heberts、1Reginald F. Chapman、「洪水を生き延びる:無気管節足動物のプラストロン呼吸」。DigitalCommons@University of Nebraska-Lincoln、昆虫生理学会誌46号:1(2000年1月)、13〜19ページ)、(Susan M. Villareal、Truman State University、「マダニのプラストロン呼吸」、2005年度、アメリカ生態学会年次総会・講演会。2005年12月15日〜18日)。(Perez-Goodwyn、PJ 2007 「カメムシ亜目(昆虫類)の濡れ防止表面:何でも毛で解決。生物学における機能的表面」所収、Springer出版刊)、(Maria Soledad、Leonardia、Claudio R. Lazzarib、「深い謎を解明する:水陸両生シラミの水中生活」。昆虫生理学誌、第71巻、2014年12月、164〜169ページ) 。幾つかの節足動物種では、プラストロンはクチクラ由来の外鰓として機能し、ガス交換を可能にする。他の節足動物種では、節足動物のクチクラによって組織されたプラストロンは、節足動物を乾燥に対して保護し、また呼吸を保護する両方に役立つと考えられる。更に他の節足動物種では、節足動物がなお部分的にクチクラを介して呼吸することがあるが、プラストロンはほとんどが、節足動物の外部環境からの汚染から保護するために節足動物の空気孔(気管様呼吸口)に限定されている。
節足動物のプラストロンの最終目的にかかわらず、このプラストロンを維持するのに重要な節足動物のクチクラの成分の形態及び組成の化学的、物理的及び幾何学的要件は、互いに極めて厳密に相互に関連している(MR Flynn、John WM Bush、「水中呼吸:プラストロン呼吸のメカニズム」、J. Fluid Mech。(2008)、第608巻、275〜296ページ)。このプラストロンを有するクチクラ形成の一般的な有機体は、タンパク質が豊富な「草」でそれぞれ囲まれた、脂質(エステル、ステロイド及び単環式テルペン)を含む複数の「木」であり、それらの全ては複数のキチン質の「土壌」から成長し、それによって支えられ、カルシウムで硬化されることにより、プラストロンの細分化された「細胞」内では、非濡れ性の物理的キャシーバクスター(Cassie-Baxter)状態が生じる(Roy A. Norton、Valerie M. Behan-Pelletier、「ササラダニのクチクラ硬化剤としての炭酸カルシウム及びシュウ酸カルシウム」、カナダ動物学会誌、1991年、69(6):1504〜1511ページ)(リン酸カルシウムもクチクラ硬化剤としても使用できる)。この非濡れ性状態は、成分自体の何らかの固有の非濡れ性によるものではなく、プラストロンに生じる様々な成分間の厳密な幾何学的関係によるものである(すなわち、適切な互いに厳密な配置で使用されると、2つの別個の濡れ性成分が非濡れ性成分になる(Thierry Darmanin、Frederic Guittard、「自然界の超疎水性および超疎油性の特性」、Materials Today誌、第18巻、2015年6月5日刊、273〜285ページ)。更に、このような物理的キャシーバクスター状態を達成するために必要な厳密な物理的構造ゆえに、この非濡れ性を共有する植物と節足動物のクチクラとの差異は驚くほど僅かである(Song Ha Nguyen、Hayden K. Webb、Peter J. Mahon 、Russell J. Crawford及びElena P. Ivanova、「自然の昆虫及び植物のマイクロ/ナノ構造表面:超疎水性及び自己洗浄特性を有する貴重なテンプレートの優れた選択」、Molecules誌、2014年、19(9)、13614〜3630ページ)。
節足動物のプラストロンは、高圧下でさえ驚くほど頑強であり、(特に極性溶液に対して)超疎水性とともに強靱性を有し、限定的ではあるが疎油性の特性を有する。現在、研究者は、潜水、防食コーティング、防氷コーティング、撥液織物、油/水分離、ナノ粒子集合体、及びマイクロ流体デバイスに使用するための、このプラストロン能力の生体模倣を試みている。(Julia Nickerl、Mikhail Tsurkan、Rene Hensel、Christoph Neinhuis、Carsten Werner、「トビムシ目の複層保護クチクラ:化学分析、インターフェース、Journal of the Royal society誌、2014年10月号、巻:1号、99刷)。
このプラストロン能力を有する寄生節足動物は、それらのプラストロンが殺虫剤などの攻撃的な化学薬品の曝露からそれらを大きく遮蔽するので、根絶することは非常に困難である。マダニ、ダニ、及びシラミは、プラストロンを有し、成人に見られる酒さ及び避けられない睫毛のダニ感染症、及びそれに付随する乾性の眼/瞼の炎症の場合のように直接的、及びライム病、疥癬、節足動物媒介性ウイルス性疾患、作物及び家畜感染症、及び(おそらく最も重要なのは)極めて必要とされている、現在絶滅の危機にある受粉ミツバチ個体群(バロア病)など間接的な両面で人類に多くの問題を引き起こしている。(Parvaiz Anwar Rather、IddatHassan、「ヒトニキビダニ:皮膚科学的に重要な多様なダニ(インド皮膚科学会誌、2014年 1月〜2月合併号; 59(1):60〜66ページ)(66)(Butovich IA Lu H、McMahon A、Ketelson H、Senchyna M、Meadows D、 Campbell E、Molai M、Linsenbardt E、「ホットステージ偏光顕微鏡法を用いたヒト正常及びドライアイマイブーム腺の生物物理的及び形態学的評価。眼科及び視力研究協会誌、2014年1月7日; 55(1):87〜101ページ)。
現在進行中のミツバチ個体群への、プラストロンを有するダニ感染症の蔓延を根絶しようとする全ての処置は、それ自体がミツバチに有毒であるため、ミツバチが処置に耐えて存続できたとしても巣箱には有害である(David R. Tarpy、 Joshua Summers蜂群におけるミツバチヘギイタダニの管理。ノースカロライナ州立大学昆虫学科・養蜂課程、2006年4月)。最近、ハチミツヘギイタダニ感染症を防除するためにEPA(米国環境保護庁)によって承認されたシュウ酸は非常に強い酸であり、すなわち大幅に希釈された場合を除いては使用できず、したがってより高濃度にできる場合よりも効果が薄い。シュウ酸は酸性度が高いため、ヒト並びにハチにとって非常に危険であり(毒性区分I、最高レベルの毒性を示す)、したがって、取り扱いや投与には特別な機器が使用されなければならない。
ミツバチヘギイタダニのように全てのヒトの眼瞼嚢及び眼瞼油腺に慢性的に感染する偏性寄生虫であるニキビダニも、プラストロンを有している。それらのプラストロンは、ヒト宿主を餌にしつつ呼吸することができ、しかも古くなり、経時濃厚化した眼瞼マイボーム腺の油に沈んで残存することができる機能の1つである。マイボーム腺は、酸素充填細動脈によって十分に囲まれており、ニキビダニが定着のために掴むことができる睫毛に隣接している。加齢相関で増加するマイボーム腺の機能不全は、中年以上の患者のドライアイの主原因であると考えられている(Jingbo Liu、Hosam Sheh、Scheffer CG Tseng、「眼瞼炎におけるニキビダニの病因的役割」。アレルギー及び臨床免疫学における現在の見解(Curr Opin Allergy Clin Immunol)。2010年10月;10(5):505〜510ページ)。
ミツバチのダニ感染症の処置と同様に、ニキビダニの標準的かつ唯一知られている有効な処置法はティーツリー油である。しかし、ティーツリーオイルは、シュウ酸のように繊細なヒトの眼の組織に有毒であるため、希釈した場合のみ使用され得る。幸いなことに、ティーツリー油の様々な成分の調整として、及び溶剤として鉱物油を使用した最近の研究では、テルピネン−4−オールがティーツリー油中に発見されたニキビダニに最も有効な成分であることが判明しており、これはなおティーツリー油の最大成分(65%)であるが、このニキビダニ処置の毒性の一部を軽減するのに役立つはずである(Sean Tighe、Ying-Ying Gao、Scheffer CG Tseng、「テルピネン-4-オールはニキビダニを殺す最も有効な成分である」Transl Vis Sci Technol。2013年11月; 2(7):2)。
哺乳動物もミツバチも、プラストロンを有していない。したがって、プラストロンを攻撃し、ひいてはプラストロンを有する節足動物に対して呼吸を妨害するか、又は乾燥による死滅を促進することによって毒性を有する薬剤又は薬剤群は、哺乳動物又はミツバチに対して本質的に有毒ではない。このようなプラストロン関連の攻撃が成功するためには、ダニの完全な死滅は実際には必要ではない。侵入するダニをその宿主から遠ざけ、また宿主への節足動物の侵襲を十分に減少させるだけでも成功であろう(例えば、ニキビダニの眼瞼侵入は若年者に無症候性に存在し、一般に後年まで症候性になるほどには重度にならない)。
上記にかんがみ、プラストロンを有する節足動物には、各々別個に、必ずしも互いに併用せずに投与するのではなく、プラストロンに3方面攻撃(テルペンと結合され、カルシウムキレート酸性陰イオン(アニオン)と結合された低分子量の非極性化合物)を施用することによって害を与えることが望ましいであろう。プラストロンを有する節足動物の構造と化学組成に基づいて、プラストロンを有する節足動物を相乗的に攻撃するための使用される低分子量の非極性化合物、テルペン、及びカルシウムキレート酸性陰イオンを更に改良し、それと同時に使用可能な選択肢を広げることが更に望ましいであろう。
上記のように、節足動物のプラストロンは、より高分子量の非極性溶液に対して頑強であるが、より低分子量の非極性溶液に対して本質的に脆弱である:プラストロンの疎油性能力は、4億年以上の進化にもかかわらず、自然は利用可能な有機物質によって制約されるため、比較的軽分子量のアルカン(すなわち、ドデカン又はそれ以下(の分子量のもの))がプラストロンの対向する2つの疎油性表面を、またその間を通過するのを妨げ得ない。更に、この本質的な化学的制約は、低分子量非極性溶媒中で溶解され、乳化され、又はコロイド状に懸濁された任意の化学物質が、この低分子量の非極性化合物によってプラストロンのラプラス圧力が損失した場合に、この破壊溶剤(breach solvent)と共にある(進入できる)ことを意味する。(Thierry Darmanin、Frederic Guittard、「超疎水性及び超疎油性の特性」、Nature Today誌、第18巻、5刷、2015年6月、273〜285ページ)。
低分子量の無極性化学物質はそれ自体、(空気充填プラストロンの形状を、新しい、より高密度に充填された液体プラストロン形状に変えることにより、このアルカンで満たされた親油性環境におけるプラストロンの疎水性及び親水性成分の電界強度を変更することにより、またそれらの呼吸を詰まらせることにより)節足動物のプラストロンの厳密な化学的/幾何学的性質に有害であるが、低分子量の非極性化合物中で溶解され、乳化され、又はコロイド状に懸濁された化学物質が、プラストロンが機能するのに必要な成分の厳密な化学的(例えば、脂質及びカルシウム塩)及び幾何学的性質を本質的に妨害すれば、より有害で長く続く効果が達成されよう。
上記のように、節足動物のプラストロンは、疎水性の単環式テルペンから成っている。したがって、節足動物のプラストロンの遮蔽能力を低下させるこのような方法の1つは、それらが懸濁/溶解/乳化された低分子量の非極性溶媒の破壊流入に担持させて、外来(余分)のテルペンや、潜在的には内因的に異なるテルペン(内在のものと異なるテルペン)をプラストロン内に配することで、内在のテルペンの目的限定された数及び物理的配置と化学的に競合させることである。これらの妨害(干渉)性テルペンは、それらに限定されないが、単環式テルペン、単環式テルピネン、単環式フェランドレン、単環式テルピノレン、及び単環式テルペノイド(米国特許出願第20090214676号でGaoによって既に特許請求されている単環式テルペノイド、テルピネン−4−オールの例外を主張)の形態をとるべきであり、その理由はそれらの全てがアルカンに高度に可溶性であり、低分子化合物であり、節足動物のテルペンと単環式に類似しているため、それらは本質的に節足動物のプラストロンの内因性テルペンと化学的に競合するからである。これらの外因性(外来)のテルペンはプラストロンの内因性(内在)のテルペンと化学的に競合するため、内因性テルペンの厳密な目的限定された数及び物理的配置を本質的に妨げ、したがって節足動物のプラストロンの適切な機能能力を低下させる。
残念なことに、上記で説明したように、シュウ酸は高度に酸性であり、したがって全ての生物に対して本質的に毒性である(微毒性のもの以外)。しかし、(シュウ酸、二カルボン酸二座カルシウムキレートなどの)陰イオン性化合物ジピコリン酸及びリン酸の酸性度はいずれもシュウ酸の約10分の1である。更に、それらのそれぞれの塩、ジピコリン酸ナトリウム及びリン酸一ナトリウムはいずれも、本質的に中性のpHを有し、両方とも、基本的な全てのPH環境(塩基性PH以外のすべての環境)においてナトリウムよりもカルシウムを好む強力な自然配位錯体キレート剤である。塩は、もちろん、酸性陰イオンと塩基の中和反応から生じるイオン性化合物である(節足動物のプラストロンの場合、この塩基はカルシウムである)。このカルシウム配位効果は、酸性陰イオンジピコリン酸及びリン酸ならびにそれらのそれぞれの塩が一般的に洗剤成分として使用される理由である(欧州特許EP 0358472 A2号、洗剤組成物)。加えて、リン酸(リン酸塩)は非常に安全で無毒であるため、食品添加物及び乳化剤として使用される。これらの酸性陰イオン性キレート化剤(カルボン酸、ジピコリン酸、リン酸、及びシュウ酸、ならびにそれらのそれぞれの塩など)は、前述のように、節足動物のプラストロンがプラストロン硬化性カルシウム塩、すなわち炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、及びシュウ酸カルシウムから成っているため、本質的にプラストロン分解剤である。これらの内因性カルシウム塩が存在するため、節足動物プラスストロンの遮蔽能力を低下させる別の方法は、それらが懸濁/乳化/混和された低分子量の非極性溶剤の流入に担持させて、外来(余分)の酸性陰イオンや、潜在的には内因的に異なる酸性陰イオン(内在のものと異なる酸性陰イオン)を配することによって、これらの塩のカルシウム部分の保有を本質的に競合させ、これらの内因性カルシウム塩のカルシウム塩硬化配位を妨害することである。内因性プラストロンカルシウムに対するこの競合は、プラストロンのこれらの内因性カルシウム塩の正確に目的制限された数及び物理的配置を本質的に妨害し、したがって節足動物のプラストロンが適切に機能する能力を低下させる。
天然の乳化剤として、リン酸塩の使用はまた、本発明のために利用可能な有効な溶液/懸濁液の可能な範囲を、これらのリン酸塩とともに、カルボン酸、ジピコリン酸、シュウ酸及びそれらの塩、並びにテルペン、及び環状アルカンを含む低分子量の非極性アルカンなどの他の節足動物のプラストロン化学分解剤を含むように大幅に拡大する。ジピコリン酸は、強力な抗炎症性PLA2阻害剤でもあるため、このプラストロン分解作用に二重に有益であり、したがって、ニキビダニの侵入に関連する付随する皮膚炎症の軽減に役立つ(米国特許第6,127,393号、「抗増殖性、抗感染性、抗炎症性、自己免疫化剤及び方法」)。更に、現在まで、局所的に適用される溶液/懸濁液中のジピコリン酸の使用は、水への溶解度が限定されているため限られていた。しかし、本発明者は、ジピコリン酸が一般的なスキン製品の成分であるグリセリンに可溶性であり、低分子量の非極性溶液、及びヒアルロン酸(目に共通する極めて高分子量のタンパク質)中でコロイド状になることを発見した。
本発明の実施可能性はすでに十分に確立されている。鉱物油は、節足動物のミツバチダニ防除を助けるために養蜂家によって広く使用されてきた(Pedro P. Rodriguez、DVM、「ミツバチダニの代替処置としての鉱物油、適用方法及び試験結果」、1999年5月)。これまで養蜂家は、使用していた鉱物油の最も軽質の成分のみが実際に効果的であることを知らなかっただけである(使用された鉱物油の平均分子量は350だが、約175以下の分子量(すなわちドデカン)のみが実際には節足動物のプラストロンに侵入する)。ティーツリー油は、上記のようにテルペンが豊富である。ティーツリー油は強力な抗バクテリア剤/抗真菌剤として長年知られており、近年、その一般的な防腐性と想定されるものに基づいて、これはヒトの眼瞼の節足動物(ダニ)侵入に対する唯一の既知の処置法として使用されてきた。処理に使用される実際のテルペンが、(同一である必要はないが)問題の節足動物のプラストロンの特定種に存在するテルペンに基づくべきであることがこれまで知られていなかっただけである。また、テルペンが溶解された低分子量の溶媒が、単に眼瞼自体にそれほど毒性がないようにテルペンを希釈するものではなく、むしろ、テルペンが実際に作用するようにテルペンを節足動物のプラストロンに運ぶために必要な処方(処置/treatment)の一部であることがこれまで知られていなかった(すなわち、それ自体は低分子環状アルカン系化合物であるテルペンは、ニキビダニ処置用の重質の鉱物油にはあまり効果的には溶解しない筈である)。
上述のように、シュウ酸などの酸性陰イオンは、その酸性度が高いと想定されるものに基づいて、ミツバチの節足動物ダニを防除するのに多少有効であることがある期間知られていた。処置に使用される実際の酸性陰イオンが問題の節足動物の特定の種に実際に存在するカルシウム塩に基づくべきであることがこれまで知られていなかっただけである。他の酸性陰イオン及びそれらのそれぞれの塩は、高い酸性度を必要とする一般的な処置の想定とは対照的に、シュウ酸よりも酸性度が低く、シュウ酸よりも高い濃度で使用され得るため、プラストロン中のシュウ酸よりも潜在的に節足動物を加毒するのに更に効果的であることもこれまで知られていなかった。他の酸性陰イオン及びそれらの塩は、その幾つかが節足動物のプラストロン中に存在するカルシウムと配位錯体を形成し得るため、シュウ酸より潜在的に節足動物を加毒するのに更に効果的であることもこれまで知られていなかった。最後に、別個にはある程度は知られているが、これらの3つの処置要素は、互いに組み合わせて使用されると、全てがプラストロンを含む節足動物を攻撃するため、最良に(したがって、特に好ましい実施形態として)作用することはこれまで知られていなかったため、本発明の実施可能性が確立される。
前述の説明は例示的なものであり、限定的なものとして解釈されるべきではない。本発明の趣旨及び範囲内の他の変形形態も可能であり、当業者には明らかであろう。
鉱物油は、鉱物源からの高アルカン(ノナン〜テトラペンタコンタン)の様々な比較的軽質の混合物、特に軽質及び重質の、3つの基本クラス:n−アルカンに基づくアルカン;シクロアルカンに基づくナフテン系油;芳香族炭化水素に基づく芳香族油から入手可能な石油の留出液を意味する。
乳化剤は、液体が分離するのを防ぐ乳濁液の安定剤として作用する化合物又は物質を意味する。
乳濁液は、第1の液体(分散相)が他方の第2の液体(連続相)中に分散され、逆相エマルジョンを含むように通常は混和しない2種以上の液体の混合物を意味する。
キャシーバクスター状態は、階層構造の粗さ(ナノ粗さで覆われたマイクロ粗さ)及び固体表面の角度により、液体の分子にとって粗い表面の谷を埋め、ひいては固体表面に実際に接触するよりも、互いに付着することのほうが、(表面張力の意味で)よりエネルギー的により有益である場合に生じる非濡れ性の表面状態を意味する。
表面張力は、流体内の分子の極性凝集によって引き起こされ、流体分子の極性と正の相関があり(すなわち、非極性分子が最小の表面張力を有する流体を生じる)、流体を可能な最小の表面積に付着させる流体表面の弾性傾向を意味する。
混合は、混合されているが化学的に結合されておらず、溶液、乳濁液、懸濁液、及びコロイドの形態の形態を含む2つ以上の異なる物質の物理的組み合わせを意味する。
オレオは、植物や動物の脂肪由来の有機化学物質を意味する。
ラプラス圧とは、液体と気体との界面の表面張力に起因する圧力差など、曲面の内外の圧力差を意味する。
テルペンは、イソプレン、すなわち、8個の水素原子に付着した5個の炭素原子からなる炭化水素(C5H8)から構成される植物及び動物に広く存在する任意の種類の炭化水素であって、これらの炭化水素の酸素化及び脂肪酸誘導体を含む。
ハイドロは、水、又は水に溶解し、混合し、又は強い親和性を有する傾向がある水又は水溶液を意味する。
キレート化は、多座(多重結合)キレート化剤と単一の金属原子との間の2つ以上の別個の配位結合の形成を含む、イオン又はルイス塩基分子の金属イオンへの一種の結合を意味する。
一実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性(oleo resistance/オレオ耐性)を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤を適用(=apply/塗布/投与)することによって節足動物に害を与えるために、耐油及び耐水性(oleo and hydro resistant/オレオ及びハイドロ耐性/疎油性及び疎水性)のある節足動物のプラストロンを破壊(毀損)する方法を含む。
別の実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために、耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、低分子量非極性破壊剤が混合物の一部であり、組成混合物の0.01〜99.99%を構成する、方法を含む。
別の実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために、耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、低分子量非極性破壊剤が混合物の一部であり、混合物の0.01〜99.99%を構成し、低分子量の非極性破壊剤は、1g/モル〜200g /モルのモル質量を有する、方法を含む。
別の実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、低分子量非極性破壊剤が分枝アルカン、環状アルカン、直鎖アルカン、及び多価不飽和炭化水素からなる群から選択される、方法を含む。
別の実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、低分子量非極性破壊剤が、シクロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4-ジオキサン、1,4-ジオキサシクロヘキサン、キシレン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ペンタン、イソペンタン、及びネオペンタン、ドデカン及びその全ての異性体、シクロドデカン、ウンデカン及びその全ての異性体、シクロウンデカン デカン、シクロデカン、ノナン及びその全ての異性体、シクロノナン、オクタン及びその全ての異性体、シクロオクタン、ヘプタン及び全ての異性体、シクロヘプタン、ヘキサン及びその全ての異性体、ブタン及びイソブテンからなる群から選択される、方法を含む。
別の実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、低分子量非極性の破壊剤がカルシウムキレート化剤と混合される、方法を含む。
別の実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために耐油及び耐水性のある耐性節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、低分子量無極性の破壊剤が、シュウ酸及びその全ての塩;ジピコリン酸及びその全ての塩;リン酸及びその全ての塩;米国特許第6,127,393号の請求項2に開示されている薬剤の全て;カルボン酸及びその全ての塩;ヘキサメタリン酸;リン酸エステル;及び米国特許第3122508号で参照されているリン酸及びリン酸組成物の全て、からなる群から選択されるカルシウムキレート剤と混合される、方法を含む。
別の実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤化合物を適用することによって節足動物に害を与えるために耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、低分子量非極性破壊剤が混合物の一部であり、混合物の0.01〜99.99%を構成し、低分子量の非極性破壊剤がティーツリー油と混合される、方法を含む。
別の実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、低分子量非極性の破壊剤が混合物の一部であり、混合物の0.01〜99.99%を構成し、低分子量の非極性の破壊剤が、テルピネン-4-オールを含まないテルペンと混合される、方法を含む。
別の実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、低分子量非極性破壊剤は、混合物の一部であり、混合物の0.01%〜99.99%を構成し、低分子量非極性破壊剤は、処置に有効な量の、以下からなる群:単環式テルペン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルペン水和物及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピネオール及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピネン及びそれらの脂肪酸誘導体;フェランドレン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピノレン及びそれらの脂肪酸誘導体;リモネン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルペンチン及びそれらの脂肪酸誘導体;p-シメン及びその脂肪酸誘導体;カルベオール及びそれらの脂肪酸誘導体;カルボン及びそれらの脂肪酸誘導体;シルベストレン及びそれらの脂肪酸誘導体;メンタン及びそれらの脂肪酸誘導体;メントール及びそれらの脂肪酸誘導体;テトラテルペン及びそれらの脂肪酸誘導体;テトラテルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体;リコピン及びそれらの脂肪酸誘導体;リコぺン(lycopane)及びそれらの脂肪酸誘導体;リコパジエン及びそれらの脂肪酸誘導体;カロテン及びそれらの脂肪酸誘導体;ジテルペン及びそれらの脂肪酸誘導体;ジテルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体;及び単環式テルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体、から選択される少なくとも1つのテルペンと混合される、方法を含む。
別の実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、低分子量非極性破壊剤が有効量のカルシウムキレート化剤及び、テルピネン-4-オールを含まないテルペンと混合される、方法を含む。
別の好ましい実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために、耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、低分子重量比の非極性破壊剤が、処置に有効な量のカルシウムキレート化剤、及び、以下からなる群:単環式テルペン及びそれらの脂肪酸誘導体、;テルペン水和物及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピノレン及びそれらの脂肪酸誘導体;リモネン及びそれらの脂肪酸誘導体、フェルラントレン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピノレン及びそれらの脂肪酸誘導体;リモネン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルペンチン及びそれらの脂肪酸誘導体;p-シメン及びその脂肪酸誘導体;カルベオール及びそれらの脂肪酸誘導体;カルボン及びそれらの脂肪酸誘導体;シルベストレン及びそれらの脂肪酸誘導体;メンタン及びそれらの脂肪酸誘導体;メントール及びそれらの脂肪酸誘導体;テトラテルペン及びそれらの脂肪酸誘導体、テトラテルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体、リコピン及びそれらの脂肪酸誘導体、リコピン及びそれらの脂肪酸誘導体、リコペン及びその脂肪酸誘導体、リコパジエン及びそれらの脂肪酸誘導体;カロテン及びそれらの脂肪酸誘導体;ジテルペン及びそれらの脂肪酸誘導体;ジテルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体;及び単環式テルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体群から選択される少なくとも1つのテルペンと混合される、方法を含む。
別の好ましい実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の非極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために、耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、低分子非極性化学的破壊剤化合物が、処置に有効な量のテルピネン-4-オールを含まないテルペン、以下からなる群;シュウ酸及びその全ての塩;ジピコリン酸及びその全ての塩;リン酸及びその全ての塩;米国特許第6,127,393号の請求項2に開示された薬剤の全て;炭酸及びその全ての塩;ヘキサメタリン酸ナトリウム;リン酸エステル;米国特許第3122508号で参照されているリン酸及びリン酸組成物から選択される少なくとも1つのカルシウムキレート剤と混合される、方法を含む。
別の実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の無極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために、耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、節足動物がダニ類;異翅類;及びシラミ類からなる群から選択される、方法を含む。

別の実施形態では、本発明は、節足動物のプラストロンの耐油性を克服するために低分子量の無極性化学的破壊剤を適用することによって節足動物に害を与えるために、耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、節足動物がダニ類;異翅類;及びシラミ類からなる群から選択される、方法を含む。
下記は、本願の出願当初に記載の発明である。
<請求項1>
節足動物に害を与えるために、耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、前記プラストロンの耐油性を克服するための低分子量非極性化学的破壊剤を適用するステップを含む方法。
<請求項2>
前記低分子量非極性化学的破壊剤が混合物の一部であり、前記混合物の0.01〜99.99%を構成する、請求項1に記載の方法。
<請求項3>
前記低分子量非極性破壊剤が1g/モル〜200g/モルのモル質量を有する、請求項1に記載の方法。
<請求項4>
前記低分子量非極性破壊剤が、分枝アルカン、環状アルカン、直鎖アルカン、及び多価不飽和炭化水素からなる群から選択される請求項1に記載の方法を。
<請求項5>
前記低分子量非極性破壊剤が、シクロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4-ジオキサン、1,4-ジオキサシクロヘキサン、キシレン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ペンタン、イソペンタン、及びネオペンタン、ドデカン及びその全ての異性体、シクロドデカン、ウンデカン及びその全ての異性体、シクロウンデカン デカン、シクロデカン、ノナン及びその全ての異性体、シクロノナン、オクタン及びその全ての異性体、シクロオクタン、ヘプタン及び全ての異性体、シクロヘプタン、ヘキサン及びその全ての異性体、ブタン及びイソブテンからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
<請求項6>
前記低分子量非極性破壊剤がカルシウムキレート化剤と混合される、請求項2に記載の方法。
<請求項7>
前記低分子量無極性破壊剤が、シュウ酸及びその全ての塩;ジピコリン酸及びその全ての塩;リン酸及びその全ての塩;米国特許第6,127,393号の請求項2に開示されている薬剤の全て;カルボン酸及びその全ての塩;ヘキサメタリン酸;リン酸エステル;及び米国特許第3122508号で参照されているリン酸及びリン酸組成物の全て、からなる群から選択されるカルシウムキレート剤と混合される、請求項6に記載の方法。
<請求項8>
前記低分子量非極性破壊剤がティーツリー油と混合される、請求項2に記載の方法。
<請求項9>
前記低分子量非極性破壊剤が、テルピネン-4-オールを含まないテルペンと混合される、請求項2に記載の方法。
<請求項10>
低分子量非極性破壊剤と混合されるテルペンが、単環式テルペン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルペン水和物及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピネオール及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピネン及びそれらの脂肪酸誘導体;フェランドレン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピノレン及びそれらの脂肪酸誘導体;リモネン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルペンチン及びそれらの脂肪酸誘導体;p-シメン及びその脂肪酸誘導体;カルベオール及びそれらの脂肪酸誘導体;カルボン及びそれらの脂肪酸誘導体;シルベストレン及びそれらの脂肪酸誘導体;メンタン及びそれらの脂肪酸誘導体;メントール及びそれらの脂肪酸誘導体;テトラテルペン及びそれらの脂肪酸誘導体;テトラテルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体;リコピン及びそれらの脂肪酸誘導体;リコペン及びそれらの脂肪酸誘導体;リコパジエン及びそれらの脂肪酸誘導体;カロテン及びそれらの脂肪酸誘導体;ジテルペン及びそれらの脂肪酸誘導体;ジテルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体;及び単環式テルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体からなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
<請求項11>
前記カルシウムキレート化剤が、テルピネン-4-オールを含まないテルペンと混合される、請求項6に記載の方法を。
<請求項12>
前記カルシウムキレート化剤が混合されるテルペンは、単環式テルペン及びそれらの脂肪酸誘導体、;テルペン水和物及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピノレン及びそれらの脂肪酸誘導体;リモネン及びそれらの脂肪酸誘導体、フェルラントレン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピノレン及びそれらの脂肪酸誘導体;リモネン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルペンチン及びそれらの脂肪酸誘導体;p-シメン及びその脂肪酸誘導体;カルベオール及びそれらの脂肪酸誘導体;カルボン及びそれらの脂肪酸誘導体;シルベストレン及びそれらの脂肪酸誘導体;メンタン及びそれらの脂肪酸誘導体;メントール及びそれらの脂肪酸誘導体;テトラテルペン及びそれらの脂肪酸誘導体、テトラテルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体、リコピン及びそれらの脂肪酸誘導体、リコピン及びそれらの脂肪酸誘導体、リコペン及びその脂肪酸誘導体、リコパジエン及びそれらの脂肪酸誘導体;カロテン及びそれらの脂肪酸誘導体;ジテルペン及びそれらの脂肪酸誘導体;ジテルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体;及び単環式テルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体からなる群から選択される請求項11に記載の方法。
<請求項13>
前記テルペンと混合される前記カルシウムキレート化剤は、シュウ酸及びその全ての塩;ジピコリン酸及びその全ての塩;リン酸及びその全ての塩;米国特許第6,127,393号の請求項2に開示されている薬剤の全て;炭酸及びその全ての塩;ヘキサメタリン酸ナトリウム;リン酸エステル;米国特許第3122508号で参照されているリン酸及びリン酸組成物からなる群より選択される、請求項11に記載の方法。
<請求項14>
節足動物が、ダニ類;異翅類;及びシラミ類からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
下記は、本願の原出願である特願2018-540475で引用された文献である。
1.特開2009−191016号公報
2.特開平4−120003号公報
3.特表2005−538158号公報

Claims (14)

  1. 節足動物に害を与えるために、耐油及び耐水性のある節足動物のプラストロンを破壊する方法であって、前記プラストロンの耐油性を克服するための低分子量非極性化学的破壊剤を適用するステップを含む方法。
  2. 前記低分子量非極性化学的破壊剤が混合物の一部であり、前記混合物の0.01〜99.99%を構成する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記低分子量非極性破壊剤が1g/モル〜200g/モルのモル質量を有する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記低分子量非極性破壊剤が、分枝アルカン、環状アルカン、直鎖アルカン、及び多価不飽和炭化水素からなる群から選択される請求項1に記載の方法を。
  5. 前記低分子量非極性破壊剤が、シクロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4-ジオキサン、1,4-ジオキサシクロヘキサン、キシレン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ペンタン、イソペンタン、及びネオペンタン、ドデカン及びその全ての異性体、シクロドデカン、ウンデカン及びその全ての異性体、シクロウンデカン デカン、シクロデカン、ノナン及びその全ての異性体、シクロノナン、オクタン及びその全ての異性体、シクロオクタン、ヘプタン及び全ての異性体、シクロヘプタン、ヘキサン及びその全ての異性体、ブタン及びイソブテンからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記低分子量非極性破壊剤がカルシウムキレート化剤と混合される、請求項2に記載の方法。
  7. 前記低分子量無極性破壊剤が、シュウ酸及びその全ての塩;ジピコリン酸及びその全ての塩;リン酸及びその全ての塩;米国特許第6,127,393号の請求項2に開示されている薬剤の全て;カルボン酸及びその全ての塩;ヘキサメタリン酸;リン酸エステル;及び米国特許第3122508号で参照されているリン酸及びリン酸組成物の全て、からなる群から選択されるカルシウムキレート剤と混合される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記低分子量非極性破壊剤がティーツリー油と混合される、請求項2に記載の方法。
  9. 前記低分子量非極性破壊剤が、テルピネン-4-オールを含まないテルペンと混合される、請求項2に記載の方法。
  10. 低分子量非極性破壊剤と混合されるテルペンが、単環式テルペン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルペン水和物及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピネオール及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピネン及びそれらの脂肪酸誘導体;フェランドレン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピノレン及びそれらの脂肪酸誘導体;リモネン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルペンチン及びそれらの脂肪酸誘導体;p-シメン及びその脂肪酸誘導体;カルベオール及びそれらの脂肪酸誘導体;カルボン及びそれらの脂肪酸誘導体;シルベストレン及びそれらの脂肪酸誘導体;メンタン及びそれらの脂肪酸誘導体;メントール及びそれらの脂肪酸誘導体;テトラテルペン及びそれらの脂肪酸誘導体;テトラテルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体;リコピン及びそれらの脂肪酸誘導体;リコペン及びそれらの脂肪酸誘導体;リコパジエン及びそれらの脂肪酸誘導体;カロテン及びそれらの脂肪酸誘導体;ジテルペン及びそれらの脂肪酸誘導体;ジテルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体;及び単環式テルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体からなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記カルシウムキレート化剤が、テルピネン-4-オールを含まないテルペンと混合される、請求項6に記載の方法を。
  12. 前記カルシウムキレート化剤が混合されるテルペンは、単環式テルペン及びそれらの脂肪酸誘導体、;テルペン水和物及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピノレン及びそれらの脂肪酸誘導体;リモネン及びそれらの脂肪酸誘導体、フェルラントレン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルピノレン及びそれらの脂肪酸誘導体;リモネン及びそれらの脂肪酸誘導体;テルペンチン及びそれらの脂肪酸誘導体;p-シメン及びその脂肪酸誘導体;カルベオール及びそれらの脂肪酸誘導体;カルボン及びそれらの脂肪酸誘導体;シルベストレン及びそれらの脂肪酸誘導体;メンタン及びそれらの脂肪酸誘導体;メントール及びそれらの脂肪酸誘導体;テトラテルペン及びそれらの脂肪酸誘導体、テトラテルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体、リコピン及びそれらの脂肪酸誘導体、リコピン及びそれらの脂肪酸誘導体、リコペン及びその脂肪酸誘導体、リコパジエン及びそれらの脂肪酸誘導体;カロテン及びそれらの脂肪酸誘導体;ジテルペン及びそれらの脂肪酸誘導体;ジテルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体;及び単環式テルペノイド及びそれらの脂肪酸誘導体からなる群から選択される請求項11に記載の方法。
  13. 前記テルペンと混合される前記カルシウムキレート化剤は、シュウ酸及びその全ての塩;ジピコリン酸及びその全ての塩;リン酸及びその全ての塩;米国特許第6,127,393号の請求項2に開示されている薬剤の全て;炭酸及びその全ての塩;ヘキサメタリン酸ナトリウム;リン酸エステル;米国特許第3122508号で参照されているリン酸及びリン酸組成物からなる群より選択される、請求項11に記載の方法。
  14. 節足動物が、ダニ類;異翅類;及びシラミ類からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
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