JP2021003772A - 検査システムおよびコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信モジュール、通信ネットワーク、有線I/Oポートを用いることなく、検査機器がロボットに検査結果を通知することを可能にする。【解決手段】ロボット(2)および検査機器(3)を有し、検査機器が被検査物の検査結果をロボットに通知する検査システム(1)を提供する。検査機器は、検査機器の一部の外観の物理的形状を検査結果に応じて変化させることによって検査結果を出力する出力部(200)を有する。ロボットは、ロボットアーム(100)と、ロボットアームの先端部に設けられて、受けた力および/またはトルクの検出値をセンシング結果として出力する力覚センサ(170)と、ロボットアームの動作を制御し、検査結果を取得する信号処理回路(180)とを有する。信号処理回路は、ロボットアームを制御して出力部に接触させ、力覚センサから出力された物理的形状のセンシング結果から、検査結果を取得する。【選択図】図11

Description

本開示は、検査システムおよびコンピュータプログラムに関する。
特開2005−238391号公報は、製品品質評価システムを開示する。製品品質評価システムでは、移動ロボットが評価機に検査対象の製品を運搬し、検査済みの製品を回収する。より具体的には、製品品質評価システムでは、自走型ロボットが、磁気記録テープを収納したカートリッジをラックに運搬する。ラックには、複数のドライブ装置と検査制御装置とが設置されている。検査制御装置はLANケーブルを介して制御装置と接続されている。ドライブ装置は検査制御装置からの指示に基づいてカートリッジの検査を開始し、検査結果を検査制御装置に出力する。自走型ロボットと各検査制御装置とは常に制御装置との間で情報の授受を行う。
各自走型ロボットは、走行路上を移動中であっても、制御装置との間で無線LANにより情報を授受しており、カートリッジを交換するラックの優先順位や、各ラックにおけるカートリッジの良品、不良品の検査結果を制御装置から通知されている。
特開2005−238391号公報
特開2005−238391号公報の技術では、自走型ロボットが検査結果を知るためには、自走型ロボットに無線LANの通信モジュールを搭載することが必須である。同時に、ドライブ装置と検査制御装置との間、および、検査制御装置と制御装置との間を接続するためには、各装置には、通信回線(例えばLANケーブル)のコネクタ、すなわち有線I/Oポートが必要になる。
本開示の検査システムは、例示的な実施形態において、ロボットおよび検査機器を有し、前記検査機器が被検査物の検査結果を前記ロボットに通知する検査システムであって、前記検査機器は、前記検査機器の一部の外観の物理的形状を前記検査結果に応じて変化させることによって前記検査結果を出力する出力部を備え、前記ロボットは、ロボットアームと、前記ロボットアームの先端部に設けられて、受けた力および/またはトルクの検出値をセンシング結果として出力する力覚センサと、前記ロボットアームの動作を制御し、前記検査結果を取得する信号処理回路とを備え、前記信号処理回路は、前記ロボットアームを制御して前記出力部に接触させ、前記力覚センサから出力された前記物理的形状のセンシング結果から、前記検査結果を取得する。
本開示のコンピュータプログラムは、上述の信号処理回路に、前記ロボットアームを制御して前記出力部に接触させる処理と、前記力覚センサから出力された前記物理的形状のセンシング結果から、前記検査結果を取得する処理とを実行させる。
本開示の他の検査システムは、例示的な実施形態において、ロボットおよび検査機器を有し、前記検査機器が被検査物の検査結果を前記ロボットに通知する検査システムであって、前記検査機器は、前記検査機器の一部の外観の物理的形状を前記検査結果に応じて変化させることによって前記検査結果を出力する出力部を備え、前記ロボットは、ロボットアームと、前記ロボットアームの先端部に設けられて、受けた力および/またはトルクの検出値をセンシング結果として出力する力覚センサと、前記ロボットアームの動作を制御し、前記検査結果を取得する信号処理回路とを備え、前記信号処理回路は、前記力覚センサの検出結果を利用しながら前記ロボットアームを前記出力部に接触させ、前記ロボットアームの前記先端部の姿勢から前記物理的形状を検出し、前記物理的形状の検出結果から前記検査結果を取得する。
本開示のコンピュータプログラムは、上述の信号処理回路に、前記力覚センサの検出結果を利用しながら前記ロボットアームを前記出力部に接触させる処理と、前記ロボットアームの前記先端部の姿勢から前記検査結果を取得する処理とを実行させる。
本開示の実施形態によれば、無線通信モジュール、有線/無線の通信ネットワーク、有線I/Oポートを用いることなく、検査機器がロボットに検査結果を通知することが可能な検査システムおよびコンピュータプログラムが提供される。
図1は、本開示の検査システム1を模式的に示す図である。 図2は、検査システム1の各構成要素のハードウェア構成を模式的に示す図である。 図3は、ロボットアーム100の外観を模式的に示す図である。 図4は、ロボットアーム100の外観を模式的に示す図である。 図5は、検査機器3の外観図である。 図6は、検査機器3のハードウェア構成を模式的に示す図である。 図7Aは、検査結果が良好である場合の板250の傾きの状態を示す図である。 図7Bは、検査結果が良好でない場合の板250の傾きの状態を示す図である。 図8は、力覚センサ170を利用して検査機器3の物理的形状を認識するロボットアーム100を示す図である。 図9Aは、検査結果が良好であることを示す状態の板250とフルセット接触する力覚センサ170の姿勢を示す図である。 図9Bは、検査結果が良好でないことを示す状態の板250とフルセット接触する力覚センサ170の姿勢を示す図である。 図9Cは、本開示のロボットアーム100における各関節の関係を示す図である。 図9Dは、回転関節の一種である、ロール関節またはねじり関節を示す図である。 図9Eは、回転関節の一種である、ピッチ関節またはピボット関節を示す図である。 図10Aは、検査結果(A)を板250の角度によって示す出力部200の例を示す図である。 図10Bは、検査結果(B)を板250の角度によって示す出力部200の例を示す図である。 図10Cは、検査結果(C)を板250の角度によって示す出力部200の例を示す図である。 図11は、主として実施形態1に係る信号処理回路180の処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、実施形態2にかかるロボットアーム100を用いた、検査機器3の一部の物理的形状を検出する動作の一例を示す図である。 図13は、力覚センサ170が端部170aにおいて板250から受けるトルクTaを示す図である。 図14は、実施形態2にかかるロボットアーム100を用いた、検査機器3の一部の物理的形状を検出する動作の他の例を示す図である。 図15は、力覚センサ170が端部170bにおいて板250から受けるトルクTbを示す図である。 図16は、主として実施形態2にかかる信号処理回路180の処理の手順を示すフローチャートである。 図17Aは、検査結果を板250の角度によって示す出力部200の例を示す図である。 図17Bは、検査結果を板250の角度によって示す出力部200の例を示す図である。 図18は、リニアモータ270のシャフト272を図面の上下方向に伸縮させることによって板250の角度を変化させる出力部200の例を示す図である。 図19は、リニアモータ270のシャフト272を図面の上下方向に伸縮させることによって力覚センサ170と接触する部材274の位置を変化させる出力部200の例を示す図である。 図20は、カム282を回転させることによって力覚センサ170と接触するカム282の位置を変化させる出力部200の例を示す図である。 図21Aは、ロック板292をロックすることによって、板250を固定状態に遷移させる出力部200の例を示す図である。 図21Bは、ロック板292をアンロックすることによって、板250を可変状態に遷移させる出力部200の例を示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、例示的な検査システムの実施形態を説明する。本明細書では、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。たとえば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、本発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図しない。以下の説明においては、同一または類似する構成要素には、同一の参照符号を付している。
<用語>
「垂直軸」および「水平面」の用語は、ロボットアームが取り付けられる基台(ベース)の上面(設置面)を基準として定められる方向を示している。具体的には、設置面に垂直な方向を「垂直軸」と呼び、この「垂直軸」に直交する平面を「水平面」と呼ぶ。これらの用語は、発明の構成要素の配置関係をわかりやすくする目的で使用されており、ロボットアームの使用時における方向を制限する意図はない。本開示の実施形態において、垂直軸は鉛直方向に一致しているが、「垂直軸」の用語の意義は、この例に限定されない。「垂直軸」は、鉛直方向から傾斜していても良い。
「第1アーム」は「上腕」に相当する用語として使用されるが、「第2アーム」は「前腕および手首の両方」を含み得る用語として使用される。第2アームは、複数の関節を含み得るが、力覚センサおよびエンドエフェクタを含まない。
「力覚センサ」は、本明細書では第2アームの先端部またはエンドエフェクタのハンド等に設けられて、受けた力および/またはトルクの検出値をセンシング結果として出力する。本明細書では、力覚センサは6軸力覚センサである。6軸力覚センサは、XYZ軸方向の力と、それらの各軸回りのトルクを計測し出力することができる。6軸力覚センサでは、多数の歪ゲージが内部のビーム構造に貼り付けられている。歪ゲージは歪量を計測し、力とトルクとに変換する。歪量の検出方式として、水晶圧電方式、静電容量方式等が知られているが、本明細書で言及する6軸力覚センサはいずれの検出方式を採用していてもよい。6軸力覚センサの構成および検出方式は公知であるため、詳細な説明は省略する。
本明細書では、力覚センサは概ね直円柱形状であり、便宜的に、円柱の中心軸をZ軸とし、Z軸を法線に有する平面を張る2本の直交する軸をそれぞれX軸およびY軸と呼ぶ。
「エンドエフェクタ」は、ロボットアームが作業を行えるように第2アームに取り付けて用いられる機器である。エンドエフェクタの典型例は、把持部、ナット回し、溶接ガン、およびスプレーガンを含む。エンドエフェクタは、ロボットアームの用途に応じて、ユーザが適宜取り替えて使用することができる。第2アームの先端部に力覚センサが取り付けられる場合には、エンドエフェクタは、力覚センサの第2アームと反対側の面に取り付けられ得る。
「第2アームの先端部」とは、第2アームが有するエンドエフェクタの取付面である。取付面はメカニカルインタフェースとも呼ばれる。「第2アームの先端部」は、ツールセンタポイントと呼んでも良い。なお、後述する第6関節60(図3)の先端部に力覚センサが取り付けられ、さらにその力覚センサにエンドエフェクタが取り付けられるときは、力覚センサが有するエンドエフェクタの取付面を「第2アームの先端部」と呼んでもよい。または力覚センサの部分を「第2アームの先端部」と呼んでもよい。
(実施形態1)
図1は、本開示の検査システム1を模式的に示している。また図2は、検査システム1の各構成要素のハードウェア構成を模式的に示している。本開示の検査システム1は、非限定的で例示的な実施形態において、ロボット2と、検査機器3とを有している。後述するように、検査システム1では、無線通信モジュール、有線/無線の通信ネットワーク、有線I/Oポートを用いることなく、検査機器3が被検査物の検査結果をロボット2に通知することが可能である。検査結果を通知するために通信ネットワークを敷設しなくてもよい。これにより、機器のコストおよびネットワークを敷設するためのコストを抑制できる。
検査機器3は、組み立てられた機械部品の良品、不良品の検査を行う。本実施形態では、被検査物の一例は組み立てられた機械部品である。検査は、例えば検査機器3に搭載された重量測定器(図示せず)を用いて、検査機器3が製造ラインのコンベア等で搬送されてきた機械部品の重さを計測し、重さが基準値の1%以内に収まっているか否かを判定することによって行われる。ただし、検査方法は被検査物、検査の目的等によって大きく変わり得る。検査方法は本開示の範疇には入らないため詳述しない。
検査機器3は、検査結果を出力する出力部200を有している。出力部200は、検査機器3の一部の外観の物理的形状を検査結果に応じて変化させることによって検査結果を出力する。出力部200の具体的な構成および物理的形状の変化の詳細は後述する。
ロボット2は、検査機器3の出力部200に物理的に接触することによって、検査機器3の出力部200によって出力された検査結果を取得する。ロボット2は、例えばエンドエフェクタとして装着されたハンドを用いて、取得した検査結果に応じて被検査物を掴み、仕分けすることが可能である。
ロボット2は、ロボットアーム100と、力覚センサ170と、信号処理回路180とを有している。ロボット2はロボットシステムとも呼ばれ、ロボットアーム100はマニピュレータとも呼ばれる。
力覚センサ170は上述の<用語>欄に記載された機能および構造を有する。本願の出願時において、力覚センサは比較的高額な部品であるが、力覚センサを標準的に搭載するロボットアーム製品が増加しつつある。本開示の技術は、通信モジュールを搭載しないが、力覚センサが搭載されているロボットアームにおいては、ハードウェアを追加することなく検査結果を検査機器3から取得できるという利点がある。
信号処理回路180は、いわゆるコンピュータであり、たとえば不図示のCPU、メモリ、二次記憶装置、および、ロボットアーム100との間でデータを授受するための通信端子を備える。メモリにはコンピュータプログラムが格納されている。コンピュータプログラムは、信号処理回路180が実行する命令の集合である。信号処理回路180は、予め用意されたコンピュータプログラムをメモリから順次読み込みながら、コンピュータプログラムを実行する。これにより信号処理回路180は、ロボットアーム100の各関節の各モータを回転させ、姿勢を制御し、力覚センサ170の検出結果を利用しながらロボットアーム100を出力部200に接触させる。そして信号処理回路180は、ロボットアーム100の先端部の姿勢から検査機器3の物理的形状を検出し、物理的形状の検出結果から検査結果を取得する。
検査結果の取得に当たっては、信号処理回路180は、例えば内部レジスタに代表される記憶装置182に格納されているテーブルを参照する。テーブルには、ロボットアーム100の第2アームまたは力覚センサ170の姿勢を表す姿勢データと、検査結果として取得し得る複数の状態の各々を示す状態データとが対応付けられている。テーブルの詳細は後述する。
図1に示されるように、信号処理回路180は、筐体190に格納されている。信号処理回路180および筐体190は「ロボットコントローラ」と呼ばれることがある。
<ロボットアームの基本構成>
以下、添付図面を参照しながら、本開示のロボットアーム100の基本構成例を説明する。添付図面では、ロボットアーム100の構成および動作の分かりやすさを優先し、各構成要素の形状を簡単化して記載している。図示されている各構成要素の形状は、実施形態における各構成要素の具体的形状をなんら制限しない。
まず、図3および図4を参照する。図3および図4は、ロボットアーム100の外観を模式的に示している。なお図1のロボットアーム100には力覚センサ170が記載され、力覚センサ170から見てさらに先端部に、エンドエフェクタとして物体を掴むハンドが記載されていた。しかしながら説明の便宜のため、図3および4では力覚センサ170およびエンドエフェクタの記載は省略している。
ロボットアーム100は、図4に示す第1軸Z1の周りに旋回する腰部10を有している。腰部10は、水平面Hに直交する垂直軸である第1軸Z1の周りに回転する第1関節を有している。第1関節は、回転関節である。本開示において、「関節」は、関節の運動を引き起こすモータおよび減速機などの電気機械要素、ならびに関節の回転角度(関節変数)を検出するセンサを含み得る。このため、「関節」の用語は、「関節部」または「関節ユニット」の意義を持つ用語として使用され得る。ただし、図示されている「関節」を駆動するモータの位置は、「関節」を示す符号が付された構成要素の内部に限定されない。
ロボットアーム100は、腰部10に接続されて水平面に平行な第2軸Z2の周りに回転する第2関節20と、第2関節20に接続されて第2軸Z2の周りに回転する第1アーム110と、第1アーム110に接続されて第2軸Z2に平行な第3軸Z3の周りに回転する第3関節30と、第3関節30に接続されて第3軸Z3の周りに回転する第2アーム120とを有している。
第2アーム120は、本開示の実施形態において、第3軸Z3に直交する第4軸Z4の周りに回転する第4関節40と、第4軸Z4に直交する第5軸Z5の周りに回転する第5関節50と、第5軸Z5に直交する第6軸Z6の周りに回転する第6関節60とを更に有している。第2アーム120の先端部122にはエンドエフェクタが取り付けられる。
図5は、検査機器3の外観図である。出力部200は、支柱240と、支柱240上の板250とを含む。板250は、後述する複数の電磁石により、図面手前側または図面奥側に傾く。板250がどちら側に傾くかは、検査機器3の検査結果に応じて決定される。つまり、板250の傾く方向が変わることは、検査機器3の一部の外観の物理的形状が変化することを意味する。なお板250の傾く方向が変わること、は「検査機器3の一部の外観の物理的形状が変化する」ことの一例である。力覚センサ170を用いて直接的または間接的に検出可能であれば、検査機器3の一部の外観の物理的形状が変化する他の例を採用することもできる。例えば、力覚センサ170を用いて検査機器3の一部の大きさ、位置、硬さが変わってもよい。
以下、矢印に示す方向から検査機器3を見たときの外観を、図6、図7Aおよび図7Bを参照しながらより詳細に説明する。
図6は、検査機器3のハードウェア構成を模式的に示している。図6において、破線で囲まれた構成が出力部200に相当する。上述のように、検査を行うために必要とされるハードウェア構成の記載は省略している。
出力部200は、制御回路210と、電源回路220と、電磁石230aおよび230bと、支柱240と、板250と、鉄片260aおよび260bとを有する。鉄片260aおよび260bはそれぞれ、板250が支柱240と接する側の面の端部に固定され、電磁石230aおよび230bと対向している。
制御回路210は、検査機器3による検査結果を受け取り、検査結果に応じて電磁石230aおよび電磁石230bのうちから電流を流すべき電磁石を選択する。制御回路210は電源回路220を制御して、選択した電磁石に所定の強さの電流を流す。これにより、選択された電磁石は磁力を発生する。発生した磁力によって対向する鉄片が吸引され、吸着されることにより、板250が傾いた状態が維持される。
一例として、図7Aは、検査結果が良好である場合の板250の傾きの状態を示している。板250は図面上左下がりで記載されている。制御回路210は、検査結果が良好であることを示す検査結果を受け取ると、電流を流すべき電磁石として電磁石230aを選択する。制御回路210は電源回路220を制御して、電磁石230aに所定の強さの電流を流す。電磁石230aが発生した磁力によって対向する鉄片260aが吸引され、板250の図面左側の部分が下方向に傾く。そして鉄片260aが電磁石230aに吸着される。制御回路210は必要な期間、電源回路220に電流を流すよう制御し、これにより板250が傾いた状態が維持される。
他の例として、図7Bは、検査結果が良好でない場合の板250の傾きの状態を示している。板250は図面上左上がりで記載されている。制御回路210は、検査結果が良好であることを示す検査結果を受け取ると、電流を流すべき電磁石として電磁石230bを選択する。制御回路210は電源回路220を制御して、電磁石230bに所定の強さの電流を流す。電磁石230bが発生した磁力によって対向する鉄片260bが吸引され、板250の図面右側の部分が下方向に傾く。そして鉄片260bが電磁石230bに吸着される。制御回路210は必要な期間、電源回路220に電流を流すよう制御し、これにより板250が傾いた状態が維持される。
図6および図7Aの例では、出力部200は検査機器3の物理的形状を、2つの異なる形状のうちの1つに変化させていると言える。
図8は、力覚センサ170を利用して検査機器3の物理的形状を認識するロボットアーム100を示している。図8では、ロボットアーム100の第6関節60の先端部には力覚センサ170が取り付けられている。つまり、第2アーム120の先端部は力覚センサ170である。以下の説明では、力覚センサ170と板250とが直接接触する、と記載するが、これは説明の便宜のためである。後述する動作はエンドエフェクタの有無には影響されないため、図8には明示されていないエンドエフェクタが設けられていてもよい。
ロボット2の信号処理回路180は、力覚センサ170を板250に直接接触させるため、ロボットアーム100の姿勢を制御して力覚センサ170を板250に近付ける。信号処理回路180は、力覚センサ170と板250とが接触したか否か、および、力覚センサ170と板250とがどのように接触しているかを、力覚センサ170の出力値から判定することができる。例えば、X軸方向およびY軸方向の力の計測値がゼロまたは実質的にゼロと見なすことができる値であり、Z軸方向の力の計測値が非ゼロの値であり、かつ、X軸回りおよびY軸回りのトルクの各計測値もゼロまたは実質的にゼロと見なすことが可能な値である場合を考える。このとき信号処理回路180は、力覚センサ170の円柱軸が板250に垂直であり、よって力覚センサ170が板250に垂直に接触し押しつけられていると判定する。他の例として、Z軸方向の力の計測値が非ゼロの値であり、X軸回りおよび/またはY軸回りのトルクの各計測値が実質的にゼロと見なすことができない値である場合を考える。このとき信号処理回路180は、力覚センサ170が板250に対して傾いて接触していると判定する。
本明細書では、力覚センサ170が板250に垂直に接触し押しつけられていることを、「フルセット接触」と呼び、力覚センサ170が傾いて板250に接触することを、「オフセット接触」と呼ぶことがある。
初めて接触するまではロボットアーム100は板250の傾きを認識できない。そのため多くの場合、最初はオフセット接触が発生する。オフセット接触が発生した場合、信号処理回路180は、力覚センサ170と板250とがフル接触するようロボットアーム100の姿勢を制御する。つまり、信号処理回路180は、力覚センサ170の出力のうち、X軸方向およびY軸方向の力の計測値がゼロまたは実質的にゼロと見なすことができる値になり、Z軸方向の力の計測値が非ゼロの値になり、かつ、X軸回りおよびY軸回りのトルクの各計測値もゼロまたは実質的にゼロと見なすことが可能な値になるよう、各関節の各モータを回転させてロボットアーム100の姿勢を制御する。
なお、力覚センサ170が3軸方向の力を検出可能であるが、トルクの検出を行えない、3軸力覚センサである場合には、信号処理回路180は、力覚センサに力が均等にかかるよう各関節の各モータを回転させてロボットアーム100の姿勢を制御すればよい。
図9Aは、検査結果が良好であることを示す状態の板250とフルセット接触する力覚センサ170の姿勢を示している。また図9Bは、検査結果が良好でないことを示す状態の板250とフルセット接触する力覚センサ170の姿勢を示している。いずれの図でも、査機器3の内部に設けられたハードウェアの記載は省略した。
力覚センサ170の姿勢またはロボットアーム100の第6関節60の姿勢、すなわちロボットアーム100の先端部の姿勢、は、図9Aおよび図9Bの各々で異なっている。
図9Cは、本開示のロボットアーム100における各関節の関係を示している。図9Cに記載されている図記号は、図9Dおよび図9Eに示される2種類の関節を含んでいる。図9Dおよび図9Eは、それぞれ、回転運動の異なる方向を模式的に示している。図9Dの関節は、回転関節の一種であり、ロール関節またはねじり関節と呼ばれる。図9Eの関節は、回転関節の一種であり、ピッチ関節またはピボット関節と呼ばれる。6個の回転関節が直列的に連結された多関節ロボットは、一般に「6軸の垂直多関節ロボット」と称される。
図9Cでは、水平面Hに平行な上面を有する基台に固定された関節J1から直列に連結された関節J2、J3、J4、J5、J6が記載されている。この例において、関節J1、J4、J6はロール関節であり、関節J2、J3、J5はピッチ関節である。簡単のため、隣接する2個の関節を連結するリンクは、いずれも直線状であるが、リンクに相当する剛体部分の形状は、直線状に限定されない。6個の関節J1−J6は、前述の第1関節から第6関節に相当する。基台に近い側から第k番目(k=1、2、・・・、6)の関節Jkの回転角度、すなわち関節変数は、φkである。6個の関節変数φk(k=1、2、・・・、6)は、関節空間内の座標を規定する。これに対して、作業空間の座標は、第2アーム120の先端の位置および姿勢の座標(x,y,z,α,β,γ)によって規定される。ここで、上付きの「T」はベクトルまたは行列の転置を意味する記号である。このような先端の位置および姿勢を、「姿勢」と包括的に呼ぶことがあり、そのような「姿勢」を示す座標値を「姿勢データ」と呼ぶ。
検査結果が良好であることを示す状態データと、そのときのロボットアーム100の先端部の姿勢を示す姿勢データとの組Aを予め用意し、かつ、検査結果が良好でないことを示す状態データと、そのときのロボットアーム100の先端部の姿勢を示す姿勢データとの組Bを予め用意しておく。本実施形態では、 信号処理回路180の記憶装置182(図2)には、予め取得されたロボットアーム100の先端部の姿勢を示す姿勢データと、検査結果として取得し得る複数の状態の各々を示す状態データとが対応付けられたテーブルが格納されている。
本実施形態の例では、先端部の姿勢は、検査機器3の2つの異なる形状に応じて第1姿勢または第2姿勢に変化し得る。テーブルでは、第1姿勢を示す第1姿勢データ(x,y,z,α,β,γ)と検査結果が良好であることを示す第1状態データ(「良品」)とが対応付けられている。また、第2姿勢を示す第2姿勢データ(x,y,z,α,β,γ)および検査結果が良好でないことを示す第2状態データ(「不良品」)とが対応付けられている。テーブルを以下に例示する。なおテーブル上では転置である必要はないため、1組の座標値として管理している。
Figure 2021003772
なお、上記組Aまたは組Bのみを保持しておき、保持している組に該当すれば良品/不良品、該当しなければ不良品/良品と判定することもできる。
信号処理回路180は、記憶装置182に格納されているテーブルを参照して、実際に得られた姿勢データがどちらの組に一致するか、またはどちらの組に分類されるかによって、現在の板250が示す状態が「良品」を示しているのか「不良品」を示しているのかを認識することができる。つまり、信号処理回路180は、検査機器3の出力部200に接触することにより、通信モジュール等を有していなくても検査機器3の検査結果を知ることができる。
上述の説明では、検査結果として取得し得る複数の状態を示す例として、「良品」および「不良品」の2状態を例示した。しかしながら3以上の状態を表現することも可能である。以下、図10A〜10Bを参照しながら3状態の例を説明する。
図10A〜図10Cは、3つの検査結果(A)〜(C)を板250の角度によって示す出力部200の例を示している。まず、図10A〜図10Cの検査機器3の構成は、図6の検査機器3の構成と異なっている。図10A〜図10Cの検査機器3では、3つの電磁石232a〜232cが設けられており、通電されることにより支柱240を吸引し吸着する。支柱240は、鉄等の強磁性体で形成され、または強磁性体材料を表面または内部に含む。
制御回路210は、検査機器3による検査結果を受け取り、検査結果に応じて電磁石232a〜232cのうちから電流を流すべき電磁石を選択する。制御回路210は電源回路220を制御して、選択した電磁石に所定の強さの電流を流す。これにより、選択された電磁石は磁力を発生する。発生した磁力によって支柱240は吸引され、吸着されることにより、板250が支柱240の位置に応じた角度θa〜θcのいずれかで傾く。電流が流れている間は、板250は角度θa〜θcで傾いた状態を維持する。
図7Aおよび図7Bの例と同様、図10A〜図10Cの例の場合もまた、信号処理回路180は力覚センサ170の出力を利用して、力覚センサ170が板250にフルセット接触するよう、各関節の各モータを回転させてロボットアーム100の姿勢を制御する。3つの状態の各々の場合におけるロボットアーム100の先端部の姿勢を示す姿勢データを予め取得し、かつ、検査結果として取得し得る複数の状態の各々を示す状態データとを対応付けたテーブルを用意しておくこと、およびテーブルの利用方法は、先に説明した状態が2つの例と同じである。
さらに他の変形例として、離散的な3個以上の状態に代えて、連続的な状態を検査結果として得ることも可能である。例えば、図10A〜図10Cに示す支柱240の位置を、3つの離散的な位置から任意の位置に移動可能にすると、板250の傾き(角度)は離散値ではなく、連続的に変化し得る任意の1つの値(アナログ値)になり得る。表1のテーブルに代えて、記憶装置182(図3)は、各姿勢を示す姿勢データと検査結果として取り得る多様な状態を示すアナログデータとが対応付けられたテーブルまたは関数を記憶する。例えばアナログデータとして、測定された機械部品の重さを示す値がテーブルに格納され得る。また、例えば板250の角度と機械部品の重さとが比例関係にある場合には、テーブルに代えて一次関数を採用し得る。板250の角度と機械部品の重さとが有する関数は一次関数には限られず、他の関数であってもよい。信号処理回路180は、ロボットアーム100の先端部の姿勢を示す姿勢データとテーブルまたは関数とを参照して、検査結果として1つのアナログデータを抽出する。
上述した例では、ロボットアーム100の先端部の姿勢を取得し、テーブルを参照することにより、姿勢データから状態データを取得した。その際、検査機器3の出力部200が変化させた検査機器3の物理的形状自体を直接検出していなかった。しかしながら、姿勢データから当該物理的形状を検出し、検出結果から状態データを取得することもできる。物理的形状まで検出する場合、上述した表1は下記の表2に示す第1テーブルおよび表3に示す第2テーブルのように変形され得る。第1テーブルおよび第2テーブルはいずれも記憶装置182に記憶されている。
Figure 2021003772
Figure 2021003772
形状データは、図9Aおよび図9Bの例において、板250が図面に示すように右上がりであるか右下がりであるかを示している。信号処理回路180は、得られた姿勢データと第1テーブル(表2)とを参照して、姿勢データから形状データを抽出し、さらに、抽出した形状データと第2テーブル(表3)とを参照して、状態データを取得することができる。
図11は、主として信号処理回路180の処理の手順を示すフローチャートを示している。このフローチャートに記載された処理を実行する命令群が、コンピュータプログラムとして信号処理回路180に実行される。
図11には検査機器3の出力部200が外観の物理的形状を検査結果に応じて変化させる処理も記載されている。すなわち検査機器3は、ステップS10において所定の検査を実行し、ステップS12において検査機器3の外観の物理的形状を検査結果に応じて変化させ、検査結果を出力する。
ステップS20において、信号処理回路180は、力覚センサ170の検出結果を利用しながら、ロボットアーム100を形状が既に変化した検査機器3の出力部200に接触させる。この結果、ロボットアーム100の先端部の姿勢が取得される。
ステップS22において、信号処理回路180は、取得したロボットアーム100の先端部の姿勢から検査結果を取得する
以上の処理によれば、無線通信モジュール、有線/無線の通信ネットワーク、有線I/Oポートを用いることなく、検査機器がロボットに検査結果を通知することが可能になる。
(実施形態2)
本開示の例示的な実施形態2に係る検査システムのハードウェア構成は、実施形態1にかかる検査システム1のハードウェア構成と同じである。したがって実施形態1においてした図1〜図8の説明は、本実施形態においても援用する。
実施形態1と実施形態2との相違点は、ロボット2の信号処理回路180が検査結果を取得する方法である。実施形態1にかかる信号処理回路は、ロボットアーム100の先端部の姿勢から検査結果を取得した。本実施形態にかかる信号処理回路は、力覚センサから出力された物理的形状のセンシング結果から、検査結果を取得する。以下、具体的に説明する。本実施形態にける力覚センサは、XYZ軸回りのトルクの各計測値を出力できればよく、XYZ軸の各軸方向の力の各計測値を出力することは必須ではない。
以下、本実施形態にかかる検査システム1において行われる動作を説明する。以下で説明する動作は、図9Aおよび図9Bに代わる動作である。
図12は、本実施形態にかかるロボットアーム100を用いた、検査機器3の一部の物理的形状を検出する動作の一例を示している。板250は、検査結果が良品であることを示す「左下がり」の状態である。
信号処理回路180は、ロボットアーム100の第6関節60に取り付けられた力覚センサ170、すなわちロボットアーム100の先端部、を矢印に示す方向に下ろしてゆく。矢印に示す方向は、例えば鉛直下向きである。
力覚センサ170はやがて板250に接触する。このとき、力覚センサ170は板250に「オフセット接触」する。力覚センサ170の最下部のうち、最初に板250と接触する端部を「端部170a」と呼ぶ。
端部170aにおいて力覚センサ170が板250とオフセット接触した後も、信号処理回路180は、力覚センサ170が矢印に示す方向に移動するようロボットアーム100を制御する。そのため、力覚センサ170は端部170aを力の作用点とする力のモーメント、すなわちトルク、を受ける。
図13は、力覚センサ170が端部170aにおいて板250から受けるトルクTaを示している。力覚センサ170の出力には、受けたトルクTaを示す計測値が反映されている。トルクTaの大きさに応じて力覚センサ170は変形し得る。図13では変形した力覚センサ170をやや強調して記載している。
一方、図14は、本実施形態にかかるロボットアーム100を用いた、検査機器3の一部の物理的形状を検出する動作の他の例を示している。板250は、検査結果が良品であることを示す「左上がり」の状態である。
図12の例と同様、信号処理回路180は、ロボットアーム100の先端部を矢印に示す方向に下ろしてゆく。力覚センサ170はやがて、力覚センサ170の最下部のうちの端部170bにおいて、板250と「オフセット接触」する。端部170bにおいて力覚センサ170が板250とオフセット接触した後も、信号処理回路180は、力覚センサ170が矢印に示す方向に移動するようロボットアーム100を制御する。そのため、力覚センサ170は端部170bを力の作用点とするトルクを受ける。
図15は、力覚センサ170が端部170bにおいて板250から受けるトルクTbを示している。力覚センサ170の出力には、受けたトルクTbを示す計測値が反映されている。
図13および図15に示す例では、力覚センサ170によって検出されるトルクTaおよびTbはそれぞれ回転方向が異なっている。よって、力覚センサ170から出力された計測値を見れば、2つの異なる形状のいずれであるかを判別することができる。よって、信号処理回路180は、力覚センサ170から出力された検査機器3の物理的形状のセンシング結果から、検査結果を取得することが可能になる。これはつまり、力覚センサ170は2つの異なる形状をそれぞれセンシング可能であることを意味する。信号処理回路は、センシング結果が2つの異なる形状のいずれを示しているかに応じて、検査結果を取得することができる。なお2つの異なる形状が良品および不良品を表していることについては実施形態1と同じである。
より具体的な実現方法は以下のとおりである。
検査結果が良好であることを示す状態と、そのときの力覚センサ170の計測値から決定される検査機器3の形状との組Cを予め用意し、かつ、検査結果が良好でないことを示す状態と、そのときの力覚センサ170の計測値から決定される検査機器3の形状との組Dを予め用意しておく。本実施形態では、 信号処理回路180の記憶装置182(図2)には、2つの異なる形状の各々を示す形状データと、検査結果として取り得る2つの状態の各々を示す状態データとを対応付けたテーブルが格納されている。「形状データ」は、上述の例における、板250が「左上がり」、「左下がり」を示すデータであり得る。
信号処理回路180は、力覚センサ170のセンシング結果から形状データを生成する。「センシング結果」は少なくとも1つのトルク検出値を含むが、本実施形態において用いる力覚センサ170によれば、「センシング結果」は6軸分の計測値の集合であり得る。信号処理回路180は、得られた6軸分の測定値から、力覚センサ170がどの回転方向のトルクを受けているかを判定する。トルクの回転方向を判定することにより、信号処理回路180は、現在の力覚センサ170と板250との関係が、図13に示す状態であるのか、図15に示す状態であるのかを決定できる。図13に示す状態であると判定すると、信号処理回路180は、「左下がり」であることを示す形状データ(第1形状データ)を生成する。一方、図15に示す状態であると判定すると、「左上がり」であることを示す形状データ(第2形状データ)を生成する。信号処理回路180は、生成した形状データと上述したテーブルとを参照して状態データを抽出し、状態データを検査結果として取得する。
本実施形態の例では、テーブルでは、第1形状を示す第1形状データ(「板250が左下がり」)と検査結果が良好であることを示す第1状態データ(「良品」)とが対応付けられている。また、第2形状を示す第2形状データ(「板250が左上がり」)および検査結果が良好でないことを示す第2状態データ(「不良品」)とが対応付けられている。テーブルを以下に例示する。なおテーブル上では転置である必要はないため、1組の座標値として管理している。
Figure 2021003772
なお、上記組Cまたは組Dのみを保持しておき、保持している組に該当すれば良品/不良品、該当しなければ不良品/良品と判定することもできる。
信号処理回路180は、記憶装置182に格納されているテーブルを参照して、実際に得られた力覚センサ170の6軸分の計測値から形状データを生成し、生成した形状データがどちらの組に一致するか、またはどちらの組に分類されるかによって、現在の板250が示す状態が「良品」を示しているのか「不良品」を示しているのかを認識することができる。つまり、信号処理回路180は、検査機器3の出力部200に接触することにより、通信モジュール等を有していなくても検査機器3の検査結果を知ることができる。
上述の説明では、検査結果として取得し得る複数の状態を示す例として、「良品」および「不良品」の2状態を例示した。しかしながら3以上の状態を表現することも可能である。実施形態1において図10A〜図10Cを参照しながら説明した例を挙げると、図10A〜図10Cの各例では板250の角度が異なるため、板250の角度に応じた力覚センサ170の計測値が得られる。その結果、力覚センサ170の計測値から、3つの異なる形状を識別することができる。
さらに実施形態1と同様の変形例として、離散的な3個以上の状態に変えて、連続的な状態を検査結果として得ることも可能である。例えば、図10A〜図10Cに示す支柱240の位置を、3つの離散的な位置から任意の位置に移動可能にすると、板250の傾き(角度)は離散値ではなく、連続的に変化し得る任意の1つの値(アナログ値)になり得る。表4のテーブルに代えて、記憶装置182(図3)は、各形状データと検査結果として取り得る多様な状態を示すアナログデータとが対応付けられたテーブルまたは関数を記憶する。例えばアナログデータとして、測定された機械部品の重さを示す値がテーブルに格納され得る。また、例えば板250の角度と機械部品の重さとが比例関係にある場合には、テーブルに代えて一次関数を採用し得る。板250の角度と機械部品の重さとが有する関数は一次関数には限られず、他の関数であってもよい。信号処理回路180は、力覚センサ170の計測値から得られた形状データとテーブルまたは関数とを参照して、検査結果として1つのアナログデータを抽出することが可能である。
図16は、主として実施形態2にかかる信号処理回路180の処理の手順を示すフローチャートを示している。このフローチャートに記載された処理を実行する命令群が、コンピュータプログラムとして信号処理回路180に実行される。
図16には検査機器3の出力部200が外観の物理的形状を検査結果に応じて変化させる処理ステップS10およびS12も記載されている。これらは図11において説明したので再度の説明は省略する。
ステップS30において、信号処理回路180は、力覚センサ170を検査機器3の出力部200に接触させる。この結果、信号処理回路180は、力覚センサ170から、力覚センサ170がどの回転方向のトルクを受けているかを反映した6軸分の測定値を取得できる。
ステップS32において、信号処理回路180は、力覚センサ170から出力された物理的形状のセンシング結果から検査結果を取得する。
以上の処理によれば、無線通信モジュール、有線/無線の通信ネットワーク、有線I/Oポートを用いることなく、検査機器がロボットに検査結果を通知することが可能になる。
次に、出力部200の他の例を説明する。以下に説明する各例は、実施形態1および実施形態2のいずれにも採用可能である。
図17Aおよび図17Bは、検査結果を板250の角度によって示す出力部200の例を示している。図17Aおよび図17Bの出力部200の構成と、図10A〜図10Cに記載の出力部200の構成との相違点は、前者では、直動型モータ(リニアモータ)270が支柱240の位置を変化させる点である。リニアモータ270はシャフト272を有しており、電源回路220から供給される電力によってシャフト272を図面の左方向または右方向に伸縮させる。シャフト272の先には支柱240が固定されている。支柱240の位置はシャフト272の移動に応じて変化する。これにより、支柱240に支持された板250の角度が変化する。
図17Aでは、制御回路210は、検査機器3による検査結果(A)を受け取り、シャフト272を図面左方向に伸ばすための制御信号、例えばPWM信号、を生成して電源回路220に送る。電源回路220は制御信号に基づいてシャフト272を左方向に伸ばす。その結果、板250は角度θdで傾斜して固定される。力覚センサ170(図示せず)を用いて板250の角度θdを検出することにより、検査結果(A)を認識できる。
一方、図17Bの例では、制御回路210は、検査機器3による検査結果(B)を受け取り、シャフト272を図面右方向に引き寄せるための制御信号を生成して電源回路220に送る。電源回路220は制御信号に基づいてシャフト272を右方向に引き寄せる。その結果、板250は角度θeで傾斜して固定される。力覚センサ170(図示せず)を用いて板250の角度θeを検出することにより、検査結果(A)を認識できる。
なお、図17Aおよび図17Bの例では、板250の角度θdおよびθeの2値で検査結果を表した。リニアモータ270を利用すると支柱240を停止させる位置を任意に決定し得るため、板250の角度も任意の1つの値(アナログ値)に調整し得る。これにより、ロボット2の信号処理回路180は、連続的な状態を検査結果として得ることが可能である。
図18は、リニアモータ270のシャフト272を図面の上下方向に伸縮させることによって板250の角度を変化させる出力部200の例を示している。本例では支柱240を用いることなく、板250の角度を変化させることが可能である。なお、制御回路210および電源回路220の処理は図17Aおよび図17Bの出力部200の例と同様であるため、説明は省略する。本例の場合も、シャフト272を停止させる位置を任意に決定し得るため、板250の角度も任意の1つの値(アナログ値)に調整し得る。これにより、ロボット2の信号処理回路180は、連続的な状態を検査結果として得ることが可能である。
図19は、リニアモータ270のシャフト272を図面の上下方向に伸縮させることによって力覚センサ170と接触する部材274の位置を変化させる出力部200の例を示している。検査結果と部材274の位置とを対応付けておくことにより、力覚センサ170を用いて力覚センサ170が部材274と接触した位置を検出すれば、ロボット2の信号処理回路180は検出した位置から検査結果を取得することができる。図19は、部材274の最上端の位置を良品(OK)に対応付け、最下端の位置を不良品(NG)に対応付けた例を示している。制御回路210および電源回路220の処理は図17Aおよび図17Bの出力部200の例と同様であるため、説明は省略する。本例の場合も、シャフト272を停止させる位置を任意に決定し得るため、部材274の位置を任意の1つの値(アナログ値)に調整し得る。これにより、ロボット2の信号処理回路180は、連続的な状態を検査結果として得ることが可能である。
図20は、カム282を回転させることによって力覚センサ170と接触するカム282の位置を変化させる出力部200の例を示している。カム282はモータ280の回転軸に接続されており、モータ280の回転に応じてカム282は回転する。カム282は長径および短径を有する。カム282の高さを図面上下方向におけるカム282の最上端と定義すると、カム282の高さは、カム282が回転することにより、長径と短径との差であるリフト量の範囲で変化する。検査結果とカム282の高さとを予め対応付けておくことにより、力覚センサ170を用いて力覚センサ170がカム282と接触した位置を検出すれば、ロボット2の信号処理回路180は検出した位置から検査結果を取得することができる。制御回路210および電源回路220の処理は図17Aおよび図17Bの出力部200の例と同様である。リニアモータ270のシャフト272の伸縮量を、モータ280の回転角度に置き換えればよい。よってこれ以上の説明は省略する。本例の場合も、リフト量の範囲でカム282の高さを任意に決定し得るため、部材274の位置を任意の1つの値(アナログ値)に調整し得る。これにより、ロボット2の信号処理回路180は、連続的な状態を検査結果として得ることが可能である。
図21Aおよび図21Bは、ロック板292をロックする/アンロックすることによって、板250を固定状態または可変状態に遷移させる出力部200の例を示している。
図21Aは、モータ290がロック板292をロック位置に移動させた状態を示している。板250は、一端を支柱296によって固定的に支持され、他端をロック板292によって支持されている。つまり、板250は固定状態にある。力覚センサ170が板250に押し当てられても板250は動かない。なお、出力部200は板250を支持するバネ294を有しているが、板250が固定状態にある場合には図示された以上にはバネ294は縮まない。
一方、図21Bは、モータ290がロック板292をアンロック位置に移動させた状態を示している。板250の他端はロック板292に支持されていない。よって板250は支柱296とバネ294とによって支持されている。つまり、板250は可変状態にある。力覚センサ170が板250に押し当てられ始めるとバネ294が縮み、支柱296に支持された一端を中心にして板250の他端が図面下方に向かって移動する。バネ294が縮みきった位置まで力覚センサ170に押されると、板250はそれ以上下方に移動できなくなる。
検査結果と板250の高さとを予め対応付けておくことにより、力覚センサ170を用いて板250がこれ以上移動しない位置を検出すれば、ロボット2の信号処理回路180は検出した位置から検査結果を取得することができる。なお、制御回路210は検査結果に応じて、ロック板292をロック位置またはアンロック位置に移動させるための制御信号を生成して電源回路220に送る。電源回路220は制御信号に基づいてモータ290を回転させる。これにより、板250を固定状態または可変状態に遷移させることができる。
上述の実施形態では、力覚センサ170を用いてロボット2が検査結果を取得する例を説明した。力覚センサ170はもともと、ロボット2が、例えば部品の嵌め込み動作、なぞり動作等を行う場合に、適切な力および/またはトルクで動作しているか、または異常な力および/またはトルクが発生していないかを検出するために用いられ得る部品である。例えばロボット2のロボットアーム100は、エンドエフェクタとして物体を掴むハンドを有していてもよい。力覚センサ170は、第6関節60とハンドとの間に設けられてもよいし、ハンドが物体を掴んだときに物体と接触する位置に設けられてもよい。力覚センサ170は、力覚センサ170が当初想定されている用途である、ハンドが物体を掴んだとき等にロボットアーム100が受けた力および/またはトルクの検出値を出力し、ロボットアーム100の動作の制御に利用され得る。
本開示の検査システムは、力覚センサを搭載するロボットアームを用いて、通信モジュールまたはネットワークが存在しない環境で情報伝達を行うことが求められる各種分野で好適に利用され得る。
1 検査システム、 2 ロボット、 3 検査機器、 100 ロボットアーム、 170 力覚センサ、 180 信号処理回路、 200 出力部

Claims (16)

  1. ロボットおよび検査機器を有し、前記検査機器が被検査物の検査結果を前記ロボットに通知する検査システムであって、
    前記検査機器は、前記検査機器の一部の外観の物理的形状を前記検査結果に応じて変化させることによって前記検査結果を出力する出力部を備え、
    前記ロボットは、
    ロボットアームと、
    前記ロボットアームの先端部に設けられて、受けた力および/またはトルクの検出値をセンシング結果として出力する力覚センサと、
    前記ロボットアームの動作を制御し、前記検査結果を取得する信号処理回路と
    を備え、
    前記信号処理回路は、
    前記ロボットアームを制御して前記出力部に接触させ、
    前記力覚センサから出力された前記物理的形状のセンシング結果から、前記検査結果を取得する、検査システム。
  2. 前記出力部は、前記検査結果に応じて、前記物理的形状を、少なくとも2つの異なる形状のうちの1つに変化させ、
    前記力覚センサは、前記少なくとも2つの異なる形状をそれぞれセンシング可能であり、
    前記信号処理回路は、前記センシング結果が前記少なくとも2つの異なる形状のいずれを示しているかに応じて、前記検査結果を取得する、請求項1に記載の検査システム。
  3. 前記少なくとも2つの異なる形状の各々を示す形状データと、前記検査結果として取り得る複数の状態の各々を示す状態データとを対応付けたテーブルまたは関数を記憶した記憶装置をさらに備え、
    前記信号処理回路は、
    前記力覚センサから取得した前記センシング結果から形状データを生成し、
    前記形状データと前記テーブルまたは関数とを参照して抽出した前記状態データを、前記検査結果として取得する、請求項2に記載の検査システム。
  4. 前記少なくとも2つの異なる形状は、第1形状および第2形状を含み、
    前記記憶装置は、前記第1形状を示す第1形状データと前記検査結果が良好であることを示す第1状態データとを対応付け、かつ、前記第2形状を示す第2形状データおよび前記検査結果が良好でないことを示す第2状態データとを対応付けたテーブルを記憶しており、
    前記信号処理回路は、
    前記力覚センサから前記第1形状データを取得したときは、前記第1形状データおよび前記テーブルを参照して、前記第1状態データを前記検査結果として取得し、
    前記力覚センサから前記第2形状データを取得したときは、前記第2形状データおよび前記テーブルを参照して、前記第2状態データを前記検査結果として取得する、請求項3に記載の検査システム。
  5. 前記少なくとも2つの異なる形状は、3以上の異なる形状を含み、
    前記記憶装置は、前記3以上の異なる形状の各々を示す形状データと、前記検査結果として取り得るアナログデータとが対応付けられたテーブルまたは関数を記憶しており、
    前記信号処理回路は、
    前記力覚センサから取得した前記形状データと前記テーブルまたは関数とを参照して、前記検査結果として1つのアナログデータを抽出する、請求項3に記載の検査システム。
  6. 前記ロボットアームが前記出力部に接触したとき、前記出力部の前記物理的形状に応じて前記力覚センサが受けるトルクが相違し、
    前記力覚センサは、前記物理的形状に応じて検出した前記トルクの検出値をセンシング結果として出力する、請求項1から5のいずれかに記載の検査システム。
  7. ロボットおよび検査機器を有し、前記検査機器が被検査物の検査結果を前記ロボットに通知する検査システムであって、
    前記検査機器は、前記検査機器の一部の外観の物理的形状を前記検査結果に応じて変化させることによって前記検査結果を出力する出力部を備え、
    前記ロボットは、
    ロボットアームと、
    前記ロボットアームの先端部に設けられて、受けた力および/またはトルクの検出値をセンシング結果として出力する力覚センサと、
    前記ロボットアームの動作を制御し、前記検査結果を取得する信号処理回路と
    を備え、
    前記信号処理回路は、
    前記力覚センサの検出結果を利用しながら前記ロボットアームを前記出力部に接触させ、
    前記ロボットアームの前記先端部の姿勢から前記検査結果を取得する、検査システム。
  8. 前記出力部は、前記検査結果に応じて、前記物理的形状を、少なくとも2つの異なる形状のうちの1つに変化させ、
    前記先端部の姿勢は、前記少なくとも2つの異なる形状に応じて変化し、
    前記先端部が変化し得る各姿勢を示す姿勢データと、前記検査結果として取得し得る複数の状態の各々を示す状態データとを対応付けたテーブルを記憶した記憶装置をさらに備え、
    前記信号処理回路は、
    前記先端部の姿勢を示す姿勢データと前記テーブルとを参照して複数の状態のいずれか1つの状態を示す状態データを抽出し、
    抽出した前記状態データを前記検査結果として取得する、請求項7に記載の検査システム。
  9. 前記先端部の姿勢は、前記少なくとも2つの異なる形状に応じて第1姿勢または第2姿勢に変化し、
    前記テーブルでは、前記第1姿勢を示す第1姿勢データと前記検査結果が良好であることを示す第1状態データとを対応付け、かつ、前記第2姿勢を示す第2姿勢データおよび前記検査結果が良好でないことを示す第2状態データとが対応付けられており、
    前記信号処理回路は、
    前記先端部の姿勢から前記第1姿勢データが得られたときは、前記第1姿勢データおよび前記テーブルを参照して、前記第1状態データを前記検査結果として取得し、
    前記先端部の姿勢から前記第2姿勢データが得られたときは、前記第2姿勢データおよび前記テーブルを参照して、前記第2状態データを前記検査結果として取得する、請求項8に記載の検査システム。
  10. 前記出力部は、前記検査結果に応じて、前記物理的形状を、3以上の異なる形状のうちの1つに変化させ、
    前記先端部の姿勢は、前記3以上の異なる形状に応じて変化し、
    前記先端部が変化し得る各姿勢を示す姿勢データと、前記検査結果として取り得る複数の状態を示すアナログデータとが対応付けられたテーブルまたは関数を記憶した記憶装置をさらに備え、
    前記先端部が変化し得る各姿勢を示す姿勢データと、前記検査結果として取得し得る複数の状態の各々を示す状態データとを対応付けたテーブルまたは関数を記憶した記憶装置をさらに備え、
    前記信号処理回路は、
    前記先端部の姿勢を示す姿勢データと前記テーブルまたは前記関数とを参照して、前記検査結果として1つのアナログデータを抽出する、請求項7に記載の検査システム。
  11. 前記出力部は、前記検査結果に応じて、前記物理的形状を、少なくとも2つの異なる形状のうちの1つに変化させ、
    前記先端部の姿勢は、前記少なくとも2つの異なる形状に応じて変化し、
    前記信号処理回路は、前記先端部の姿勢から前記物理的形状を検出し、前記物理的形状の検出結果が前記少なくとも2つの異なる形状のいずれを示しているかに応じて、前記検査結果を取得する、請求項7に記載の検査システム。
  12. 前記先端部が変化し得る各姿勢を示す姿勢データと前記少なくとも2つの異なる形状の各々を示す形状データとを対応付けた第1テーブル、および、前記形状データと前記検査結果として取り得る複数の状態の各々を示す状態データとを対応付けた第2テーブルを記憶した記憶装置をさらに備え、
    前記信号処理回路は、
    前記先端部の姿勢を示す姿勢データと前記第1テーブルとを参照して前記少なくとも2つの異なる形状の1つを示す形状データを抽出し、
    抽出した前記形状データと前記第2テーブルとを参照して前記状態データを抽出し、
    抽出した前記状態データを前記検査結果として取得する、請求項11に記載の検査システム。
  13. 前記信号処理回路は、取得した前記検査結果に応じて、前記ロボットアームに前記被検査物を分類させるための制御信号を生成する、請求項1から12のいずれかに記載の検査システム。
  14. 前記ロボットは、物体を掴むハンドをさらに有し、
    前記力覚センサは、前記ハンドが前記物体を掴んだときに前記物体と接触する位置に設けられ、
    前記力覚センサは、前記ハンドが物体を掴んだときに前記ロボットアームが受けた力および/またはトルクの検出値を出力する、請求項1から13のいずれかに記載の検査システム。
  15. 信号処理回路を備えたロボットと検査機器とを有し、前記検査機器が被検査物の検査結果を前記ロボットに通知する検査システムにおいて、前記信号処理回路によって実行されるコンピュータプログラムであって、
    前記検査機器は、前記検査機器の一部の外観の物理的形状を前記検査結果に応じて変化させることによって前記検査結果を出力する出力部を備え、
    前記ロボットは、
    ロボットアームと、
    前記ロボットアームの先端部に設けられて、受けた力および/またはトルクの検出値をセンシング結果として出力する力覚センサと、
    前記ロボットアームの動作を制御し、前記検査結果を取得する前記信号処理回路と
    を備え、
    前記コンピュータプログラムは前記信号処理回路に、
    前記ロボットアームを制御して前記出力部に接触させる処理と、
    前記力覚センサから出力された前記物理的形状のセンシング結果から、前記検査結果を取得する処理と
    を実行させる、コンピュータプログラム。
  16. 信号処理回路を備えたロボットと検査機器とを有し、前記検査機器が被検査物の検査結果を前記ロボットに通知する検査システムにおいて、前記信号処理回路によって実行されるコンピュータプログラムであって、
    前記検査機器は、前記検査機器の一部の外観の物理的形状を前記検査結果に応じて変化させることによって前記検査結果を出力する出力部を備え、
    前記ロボットは、
    ロボットアームと、
    前記ロボットアームの先端部に設けられて、受けた力および/またはトルクの検出値をセンシング結果として出力する力覚センサと、
    前記ロボットアームの動作を制御し、前記検査結果を取得する前記信号処理回路と
    を備え、
    前記コンピュータプログラムは前記信号処理回路に、
    前記力覚センサの検出結果を利用しながら前記ロボットアームを前記出力部に接触させる処理と、
    前記ロボットアームの前記先端部の姿勢から前記検査結果を取得する処理と
    を実行させる、コンピュータプログラム。
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