JP2021002889A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 撮像領域を撮像する複数の撮像装置が全体として所定の条件を満たすかを容易に判断できるようにする。【解決手段】 情報処理装置10は、撮像領域をそれぞれ異なる方向から撮像する複数の撮像装置11に関するパラメータを特定する。そして情報処理装置10は、特定された複数の撮像装置11に関するパラメータに基づいて、前記撮像領域の撮像に係る所定の条件の適合状態であって少なくとも前記撮像領域が何れの方向から撮像されるかに応じて変化する適合状態を識別可能にする情報を出力する。【選択図】 図11

Description

本発明は、複数の撮像装置により撮像領域を撮像するシステムに関するものである。
近年、複数の撮像装置により所定の撮像領域をそれぞれ異なる方向から撮像するシステムが利用されている。例えば、監視領域に死角が生まれないように複数の撮像装置を設置して複数の方向から撮像する監視システムがある。また例えば、複数の撮像装置を異なる位置に設置して同期撮像し、当該撮像により得られた複数の撮像画像を用いて、視点を任意に変更可能な仮想視点画像を生成する技術がある。具体的には、複数の撮像画像に基づいて、撮像画像に含まれる被写体の3次元形状データを生成し、仮想視点の位置及び向きに基づくレンダリング処理を行うことにより、仮想視点画像が生成される。
このようなシステムにおいては、各撮像装置を適切な位置や向きで設置することが求められる。特許文献1には、同じマーカを複数の撮像装置により撮像することで得られた複数の画像を用いて、共通の座標系における各撮像装置の位置を示すパラメータを特定することが開示されている。特許文献1の技術を用いれば、設置された各撮像装置の位置が予め定められた適切な位置からずれていないかを確認することができる。
特開2018−207252号公報
しかしながら、個別の撮像装置に関するパラメータを特定するだけでは、撮像領域を撮像する複数の撮像装置が全体として所定の条件を満たすかを判断することが困難な場合が考えられる。例えば、撮像領域の仮想視点画像を高画質で生成するためには、撮像領域内の各位置が複数の方向から撮像されるように複数の撮像装置を設置することが求められる。このような条件が満たされているかを、個別の撮像装置に関するパラメータからユーザが判断することは容易でない。
本発明は上記の課題に鑑み、撮像領域を撮像する複数の撮像装置が全体として所定の条件を満たすかを容易に判断できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、例えば以下の構成を有する。すなわち、撮像領域をそれぞれ異なる方向から撮像する複数の撮像装置に関するパラメータを特定する特定手段と、前記特定手段により特定された前記複数の撮像装置に関するパラメータに基づいて、前記撮像領域の撮像に係る所定の条件の適合状態であって少なくとも前記撮像領域が何れの方向から撮像されるかに応じて変化する適合状態を識別可能にする情報を出力する出力手段とを有し、前記出力手段により出力される情報には、前記撮像装置の設置の状況を特定するための情報が含まれる。
本発明によれば、撮像領域を撮像する複数の撮像装置が全体として所定の条件を満たすかを容易に判断できるようになる。
処理システムの構成例を示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 情報処理装置の処理の例を示すフローチャートである。 撮像装置の設置例を示す図である。 撮像対象領域を含むボクセル空間を示す図である。 撮像装置の撮像適正範囲を識別可能にする画像の例を示す図である。 撮像条件の判定結果を識別可能にする画像の例を示す図である。 撮像装置11のグループ配置の例を示す図である。 グループに属する撮像装置の視野を示す図である。 グループの撮像適正範囲を識別可能にする画像の例を示す図である。 撮像条件を満たすか否かを識別可能にする画像の例を示す図である。 情報処理装置10の処理の例を占めるフローチャートである。 撮像装置の暫定撮像範囲を示す図である。 撮像装置のパンチルト撮像範囲を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
[システム構成]
図1は、処理システム1の構成例を示す図である。処理システム1は、情報処理装置10、複数の撮像装置11、制御装置12、及び表示装置13を有する。情報処理装置10は、範囲特定部101、範囲決定部102、判定部103、及び情報出力部104を有する。
処理システム1には、撮像装置11aから撮像装置11nまでの複数の撮像装置が含まれる。本実施形態において、これらの撮像装置を区別しない場合には、単に撮像装置11と表記する。複数の撮像装置11は、それぞれ異なる位置に設置され、撮像対象の領域を複数の方向から撮像することで、仮想視点画像を生成するために用いられる複数の撮像画像を取得する。
撮像対象領域は、例えばサッカーや空手などの競技が行われる競技場、もしくはコンサートや演劇が行われる舞台などである。複数の撮像装置11は、このような撮像対象領域を取り囲むようにそれぞれ異なる位置に設置され、同期して撮像を行う。なお、複数の撮像装置11は撮像対象領域の全周にわたって設置されていなくてもよく、設置場所の制限等によっては撮像対象領域の一部の方向にのみ設置されていてもよい。また、撮像装置11の数は図に示す例に限定されず、例えば撮像対象領域をサッカーの競技場とする場合には、競技場の周囲に30台程度の撮像装置11が設置されてもよい。また、望遠カメラと広角カメラなど機能が異なる撮像装置11が設置されていてもよい。
本実施形態における仮想視点画像は、自由視点映像とも呼ばれるものであり、複数の撮像装置11により取得された複数の撮像画像と、指定された仮想視点とに基づいて生成される、仮想視点からの見えを表す画像である。仮想視点画像は、例えば以下のような方法で生成される。
まず、複数の撮像装置11によりそれぞれ異なる方向から撮像することで複数の画像(複数視点画像)が取得される。次に、複数視点画像から、人物やボールなどの所定のオブジェクトに対応する前景領域を抽出した前景画像と、前景領域以外の背景領域を抽出した背景画像が取得される。また、所定のオブジェクトの三次元形状を表す前景モデルと前景モデルに色付けするためのテクスチャデータとが前景画像に基づいて生成され、競技場などの背景の三次元形状を表す背景モデルに色づけするためのテクスチャデータが背景画像に基づいて生成される。そして、前景モデルと背景モデルに対してテクスチャデータをマッピングし、視点情報が示す仮想視点に応じてレンダリングを行うことにより、仮想視点画像が生成される。ただし、仮想視点画像の生成方法はこれに限定されず、三次元モデルを用いずに撮像画像の射影変換により仮想視点画像を生成する方法など、種々の方法を用いることができる。
なお、本実施形態では複数の撮像装置11が仮想視点画像の生成のための画像取得に用いられる場合を中心に説明するが、複数の撮像装置11により取得される画像の用途は、仮想視点画像の生成に限定されない。例えば、複数の撮像装置11がそれぞれ異なる方向から所定の監視領域を撮像できるように設置され、撮像画像が監視領域の監視用途に用いられてもよい。
複数の撮像装置11は、制御装置12により制御され、情報処理装置10へ撮像画像や撮像に関する設定情報を出力する。制御装置12は、複数の撮像装置11を制御して撮像画像や設定情報の入出力を制御する。範囲特定部101は、撮像装置11から撮像画像や設定情報を受け取り、受け取った撮像画像や設定情報に基づいて、各撮像装置11が所定の条件を満たして撮像可能な撮像適正範囲を特定し、その結果を範囲決定部102及び情報出力部104に出力する。範囲決定部102は、範囲特定部101が特定した撮像装置11それぞれの撮像適正範囲に基づいて、システム全体の撮像適正範囲(処理システム1に含まれる複数の撮像装置11全体により撮像される範囲)を決定する。そして決定した結果を判定部103及び情報出力部104に供給する。
判定部103は、範囲決定部102から受け取ったシステム全体の撮像適正範囲に基づいて、所定の撮像条件が満たされるかを判定し、その結果を情報出力部104に出力する。情報出力部104は、範囲特定部101、範囲決定部102、及び判定部103から受け取った情報に基づいて、判定に用いられた情報や判定結果などを可視化する画像情報を生成し、生成した情報を表示装置13に出力する。表示装置13は、情報処理装置10の情報出力部104から受け取った情報に基づいて画像を表示する。
なお、処理システム1の構成は図1の例に限定されない。例えば、制御装置12と情報処理装置10とが一体となって構成されていてもよいし、情報処理装置10と表示装置13とが一体となって構成されていてもよい。また、情報出力部104による情報の出力先が、不図示の記憶装置であってもよい。
[ハードウェア構成]
図2は、情報処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。なお、制御装置12のハードウェア構成も、以下で説明する情報処理装置10の構成と同様である。情報処理装置10は、CPU201、ROM202、RAM203、補助記憶装置204、表示部205、操作部206、通信I/F207、及びバス208を有する。
CPU201は、ROM202やRAM203に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて情報処理装置10全体を制御することで、情報処理装置10の各機能を実現する。なお、情報処理装置10がCPU201とは異なる1又は複数の専用のハードウェアを有し、CPU201による処理の少なくとも一部を専用のハードウェアが実行してもよい。専用のハードウェアの例としては、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、およびDSP(デジタルシグナルプロセッサ)などがある。ROM202は、変更を必要としないプログラムなどを格納する。RAM203は、補助記憶装置204から供給されるプログラムやデータ、及び通信I/F207を介して外部から供給されるデータなどを一時記憶する。補助記憶装置204は、例えばハードディスクドライブ等で構成され、画像データなどの種々のデータを記憶する。
表示部205は、例えば液晶ディスプレイやLED等で構成され、ユーザが情報処理装置10を操作するためのGUI(Graphical User Interface)などを表示する。なお、情報処理装置10の表示部205が表示装置13として機能してもよい。操作部206は、例えばキーボードやマウス、ジョイスティック、タッチパネル等で構成され、ユーザによる操作を受けて各種の指示をCPU201に入力する。CPU201は、表示部205を制御する表示制御部、及び操作部206を制御する操作制御部として動作する。
通信I/F207は、情報処理装置10の外部の装置との通信に用いられる。例えば、情報処理装置10が外部の装置と有線で接続される場合には、通信用のケーブルが通信I/F207に接続される。情報処理装置10が外部の装置と無線通信する機能を有する場合には、通信I/F207はアンテナを備える。バス208は、情報処理装置10の各部をつないで情報を伝達する。
本実施形態では表示部205と操作部206が情報処理装置10の内部に存在するものとするが、表示部205と操作部206の少なくとも一方が情報処理装置10の外部に別の装置として存在していても良い。
[処理フロー]
以下では、図4に示すように、撮像対象領域402内の所定の注視点401近傍を複数の方向から撮像するように設置された複数の撮像装置11が、所定の撮像条件を満たしているか確認するための処理について説明する。図3は、情報処理装置10の処理について説明するためのフローチャートである。
図3に示す処理は、情報処理装置10のCPU201がROM202に格納されたプログラムをRAM203に展開して実行することで実現される。なお、図3に示す処理の少なくとも一部を、CPU201とは異なる1又は複数の専用のハードウェアにより実現してもよい。図3に示す処理は、撮像装置11と情報処理装置10とが通信可能となるように接続及び初期設定が行われ、撮像条件の確認のための指示が情報処理装置10に入力されたタイミングで開始される。ただし、図3に示す処理の開始タイミングはこれに限定されない。
S301では、判定部103が、操作部206を介したユーザによる操作に基づいて撮像条件を設定する。ここでは撮像条件として、撮像方向間隔θと撮像分解能pが設定されるものとする。図4は、複数の撮像装置11の設置の例を示す。撮像装置11aから撮像装置11fまでの6台の撮像装置11が、撮像対象領域402内の注視点401に向けて設置される。例えば注視点401の近傍領域について撮像条件が満たされる状況とは、以下のような状況である。すなわち、6台の撮像装置11がいずれも注視点近傍を設定された撮像分解能p以上の分解能で撮像でき、且つ、隣り合う2台の撮像装置11と注視点を結ぶ線がなす角である装置間角度403が設定された撮像方向間隔θ未満となる状況である。このような撮像条件が満たされるように複数の撮像装置11が設置されている場合、取得された複数の撮像画像に基づいて注視点近傍の仮想視点画像を高画質に生成することができる。これは、撮像の分解能が高ければ仮想視点画像の解像度を高くすることができ、閾値未満の間隔で複数の方向から撮像できれば仮想視点画像の生成に用いられる三次元モデルの形状精度を高くすることができるためである。なお、撮像装置11がある領域をどの程度の分解能で撮像できるかは、その撮像装置11の焦点距離、撮像画素数、及びその領域と撮像装置11の位置との距離に応じて決まる。
なお、撮像条件の内容はこれに限定されない。例えば、撮像条件として撮像方向間隔θと撮像分解能pの何れか一方が設定されてもよいし、その他の条件が設定されてもよい。撮像方向間隔θのみが設定された場合の撮像条件は、判定対象の領域(例えば注視点401の近傍領域)を複数の方向から撮像でき、且つその複数の方向の間隔がθ未満であるという条件である。また、撮像条件の設定方法はユーザによる操作に限らず、他の装置から情報処理装置10への入力に基づいて撮像条件が設定されてもよいし、ROM202やRAM203に格納されている値を用いて撮像条件が設定されてもよい。撮像対象領域402の縦横高さ、および注視点401の三次元座標は、予め情報処理装置10が記憶していてもよいし、撮像条件と共にユーザ操作に基づいて入力されてもよい。ここでは、撮像対象領域402が注視点401を中心とする直方体であるものとするが、これに限らず、撮像対象領域402は球形でも良いし、半球形でも良いし、円柱形でも良い。
S302では、範囲特定部101が、制御装置12による制御に応じてそれぞれの撮像装置11で撮像された画像を取得する。ここで取得される各画像には、撮像対象領域内の既知の位置に設置された二次元マーカなどの特定オブジェクトが含まれる。マーカの数は限定されないが、例えば各画像に3つ以上のマーカが写るように、マーカと撮像装置11が設置される。S303では、範囲特定部101が、撮像装置11から撮像に関する設定情報を取得する。取得される設定情報には、例えば撮像装置11の焦点距離を示す情報と、縦横の撮像画素数を示す情報とが含まれる。
S304では、範囲特定部101が、S302で取得した撮像画像と、S303で取得した設定情報とに基づいて、撮像装置11の内部パラメータと外部パラメータを特定する。そして範囲特定部101は、それらのパラメータに基づいて各撮像装置11の撮像適正範囲を特定する。内部パラメータは撮像装置11の焦点距離及び撮像画素数に関する情報であり、外部パラメータは撮像装置11の位置及び向きに関する情報である。内部パラメータKは、主点を画像の中心として、以下の式(1)のように表される。
Figure 2021002889
式(1)におけるwidthは撮像画像の横方向の画素数を表し、heightは縦方向の画素数を表し、fは焦点距離を表す。
外部パラメータTは、S302で取得した撮像画像から検出されたマーカの位置の二次元座標と、既知である撮像対象領域におけるマーカの三次元座標とに基づいてPnP問題を解くことで得られ、4行4列の行列で表される。
ある撮像装置11の内部パラメータKと外部パラメータTとを用いれば、図5に示す撮像対象領域402を含む空間を構成する複数のボクセル501が、S301で設定された撮像分解能p以上の分解能でその撮像装置により撮像できるかを判定できる。三次元座標(x,y,z)で表される位置のボクセル501の実際の分解能pbは、以下の式(2)により算出される。
Figure 2021002889
式(2)における(u,v)はボクセル501の下端の座標を表し、(u,v)はボクセル501の上端の座標を表し、aはボクセルのサイズを表す。そして、以下の式(3)の条件を満たすボクセル501により構成される範囲が、その撮像装置の撮像適正範囲として算出される。
Figure 2021002889
すなわち、ある撮像装置により設定された撮像分解能p以上の分解能で撮像可能な範囲が、その撮像装置の撮像適正範囲となる。
なお、撮像適正範囲の特定方法は上記に限定されない。また、撮像適正範囲の定義は設定された撮像条件に応じて異なる。例えば、設定された撮像条件に分解能に関する条件が含まれない場合には、ある撮像装置の撮像適正範囲は、その撮像装置により撮像可能な範囲(撮像画像に含まれる範囲)であってもよい。また、範囲特定部101が特定する撮像装置11に関するパラメータは、位置、向き、焦点距離、及び画素数を示すパラメータに限定されない。例えば、範囲特定部101は、撮像装置11の動作状態を示すパラメータを設定情報として取得することで、撮像装置11が正常に撮像可能な状態であるか、正常に撮像できない異常状態であるかを特定してもよい。そして範囲特定部101は、異常状態の撮像装置11については、撮像適正範囲が存在しないものとして扱ってもよい。また、範囲特定部101は例えば撮像装置11の位置及び向きなどの特定のパラメータのみを撮像画像に基づいて特定し、その他のパラメータには既定の値を用いてもよい。
S305では、範囲決定部102が、S304で範囲特定部101が特定した複数の撮像装置11それぞれの撮像適正範囲に基づいて、システム全体の撮像適正範囲を決定する。ここでは、複数の撮像装置11の撮像適正範囲が重複する範囲を、システム全体の撮像適正範囲とする。ただしこれに限らず、複数の撮像装置11の撮像適正範囲の少なくとも何れかに含まれる範囲を、システム全体の撮像適正範囲としてもよい。範囲決定部102は、撮像適正範囲の決め方をユーザ操作に基づいて設定してもよい。
S306では、判定部103が、S305で決定されたシステム全体の撮像適正範囲に含まれる各ボクセル501において、S501で設定された撮像条件が満たされるかを判定する。例えば、判定部103は、判定対象のボクセル501を撮像適正範囲に含む複数の撮像装置11の外部パラメータに基づいて、撮像方向間隔θの条件が満たされるような複数の方向からそのボクセル501を撮像できるかを判定できる。すなわち判定部103は、判定対象のボクセル501から見て、そのボクセル501を撮像適正範囲に含む複数の撮像装置11のうち隣り合う2台の撮像装置11の方向の差が、撮像方向間隔θ未満となっているかを判定できる。また判定部103は、システム全体の撮像適正範囲が、予め定められた撮像対象領域402の全体を覆っているかの判定を行う。
なお、撮像条件の判定はボクセル単位で行われるものに限定されず、撮像対象領域402を含む空間を分割した分割領域ごとに判定が行われればよい。また、撮像条件の判定は、システム全体の撮像適正範囲に含まれるボクセル501のうち特定のボクセル501(例えば注視点401の位置を含むボクセル501)についてのみ行われてもよい。
S307では、情報出力部104が、S304からS306までの処理に応じて、撮像条件の適合状態を識別可能にする情報を生成する。S308では、情報出力部104が生成した情報を表示装置13へ出力することで、情報を表示装置13に表示させる。情報出力部104により出力される情報の例を図6に示す。画像600は、情報出力部104が生成する画像情報の一例であり、情報表示対象として選択された撮像装置11aの識別情報である撮像装置ID601と、撮像装置11aの撮像適正範囲602と、撮像対象領域603と、判定結果604を示す。図6の例における判定結果604は、撮像装置11aの撮像適正範囲602が撮像対象領域603の全体を覆っているか否かの判定結果を示しており、撮像対象領域603の左下部分が覆われていないことから、「NG」と表示されている。撮像装置11aの焦点距離を短くしてより広角な撮像を行うか、撮像装置11aの向きを少し左に変更することで、撮像対象領域603の全体が撮像適正範囲602により覆われれば、判定結果604は「OK」となる。
なお、判定結果604の表示方法はこのようなテキスト形式に限定されず、例えば撮像対象領域603の色を変化させることで判定結果が示されてもよい。また、判定内容はこれに限らず、画像600においてその他の判定の結果が同様に示されてもよい。
また、図6の例では、撮像適正範囲を俯瞰図により二次元的に表示させている。この場合、例えば地面に対して0〜5mなどの所定の高さ範囲内のボクセル501すべてが撮像適正範囲に含まれるような二次元位置を塗りつぶした撮像適正範囲602が表示させることで、三次元情報を二次元に投影して画像化してもよい。ただしこれに限らず、撮像適正範囲を三次元情報として可視化してもよい。このようにすることで、高さ方向に撮像適正範囲の大きさが不足していることをユーザが識別できるようになる。また、撮像装置11の視野に含まれるが分解能不足によって撮像適正範囲から外れた領域と、撮像装置11の視野外の領域とを、色分けすることなどにより識別可能に表示しても良い。また、分解能pbの値に応じて領域の色分けをすることで、各領域の分解能がどの程度不足しているのかを視認できるようにしても良い。
図7は、情報出力部104が出力する情報の別の例を示す。画像700には、複数の撮像装置11を示す画像と、撮像対象領域402内の選択された位置から見て撮像装置11が存在しない方向を表す円形のインジケータ701が含まれる。図7の例における選択された位置は注視点401を含むボクセル501であり、そのボクセル501に対して撮像装置11が存在しない方向に対応するインジケータ701の右方向及び左下方向が色付けされている。これはすなわち、注視点401に対して撮像装置11aが位置する方向と撮像装置11fが位置する方向との差が設定された撮像方向間隔θ以上であることを示している。さらに、撮像装置11bが位置する方向と撮像装置11cが位置する方向との差も撮像方向間隔θ以上であることを示している。
図7の状態から、撮像装置11bと撮像装置11cとの間隔、および撮像装置11fと撮像装置11aの間隔を小さくすれば、撮像方向間隔θの条件は満たされ、インジケータ701の色付け部分はなくなる。情報出力部104が出力する画像700は、撮像方向間隔θの条件が満たされるような複数の方向から注視点401の近傍の領域を撮像できるか否かを識別可能にする情報の一例である。このように、図7に示すような画像を表示装置13に表示させることで、注視点近傍の仮想視点画像を高画質に生成するための撮像条件が満たされているか否かをユーザが容易に識別することができる。例えば、注視点401からみて特定の方向に撮像装置11が位置しないことがわかれば、その方向から注視点401を見るような仮想視点に応じた仮想視点画像が低画質になることが推測できる。
なお、情報出力部104が出力する情報が画像情報に限定されない。例えば、情報出力部104は撮像条件が満たされているか否かを示すテキスト情報を出力してもよい。また例えば、情報出力部104が撮像条件の判定結果を示すフラグや撮像適正範囲を示す座標情報を表示装置13に出力し、表示装置13がそれらの情報に基づいて画像情報を生成してもよい。
以上で図3に示す情報処理装置10の処理の説明を終わる。なお、上述のS304の説明では、S302で取得した撮像画像から検出されたマーカの位置に基づいて撮像装置11の外部パラメータを算出し、S303で取得した設定情報から撮像装置11の内部パラメータを算出した。ただし、撮像適正範囲を特定するための撮像装置11の内部パラメータ及び外部パラメータの求め方はこれに限るものではない。
例えば、範囲特定部101は、三次元座標が既知の点を撮像画像上でユーザが指定する操作に基づいて外部パラメータを算出してもよい。また例えば、撮像装置11により取得される撮像画像と、撮像対象領域に関連付けられる環境の三次元モデルとを用いたモデルフィッティングによって、外部パラメータを算出してもよい。また例えば、複数の撮像装置11により取得した複数の撮像画像における画像特徴点の対応関係に基づいて各撮像装置11の相対的な位置姿勢を求めてもよい。そして、上述のような方法で外部パラメータを決定した1台の撮像装置11を基準として他の撮像装置11の外部パラメータを求めても良い。また、電子的にパン及びチルトの変更が可能な撮像装置11または雲台を用いる場合には、パンチルトの制御情報に基づいて外部パラメータを算出してもよい。具体的には、範囲特定部101はパン及びチルトの設定値を取得し、変更前の設定値において算出しておいた外部パラメータと変更後の設定値とに基づいて、変更後の外部パラメータを算出してもよい。また、内部パラメータを求めるためには、範囲特定部101は、カメラキャリブレーションを行っても良いし、EXIF情報のように画像ファイルに埋め込まれた情報を利用してもよい。
[撮像装置のグループ化]
以下では、撮像装置11の設置の仕方を変更した変形例について説明する。本変形例では、注視点近傍に限定されない広い領域の仮想視点画像を高画質に生成するために、所定の撮像対象領域内の各位置を、閾値以上の分解能で所定数以上の方向から撮像できるように、撮像装置11が設置される。そして、このような設置が実現できているか否かをユーザが識別できるようにするための情報を情報処理装置10が出力する。本変形例における処理システム1の構成は図1を用いて説明したものと同様であり、情報処理装置10のハードウェア構成は図2を用いて説明したものと同様である。以下では、図1から図7を用いて説明した実施形態と異なる点を中心に説明する。
撮像装置11の設置例を図8に示す。撮像装置11aaから11adの4台の撮像装置11が撮像対象領域802に対してほぼ同一の方向に位置し、これらの撮像装置11がグループ801aとして扱われる。同様に、グループ801bからグループ801lまでの各グループも、複数の撮像装置11により構成される。なお、各グループの撮像装置11の台数は同一である必要はなく、その台数は図8に示す例に限定されない。
各グループに含まれる複数の撮像装置11は、撮像対象領域802内の各位置がそれらの撮像装置11の少なくとも何れかの視野に含まれるように設置される。図9(a)は、グループ801aに含まれる撮像装置11の視野を示している。領域901aa、領域901ab、領域901ac、及び領域901adは、それぞれ、撮像装置11aa、撮像装置11ab、撮像装置11ac、及び撮像装置11adの視野に含まれる領域である。図9(b)は、撮像装置11adと撮像装置11abの視野を横方向からみた様子を示している。
図3を用いて、本変形例における情報処理装置10の処理のうち、すでに説明した内容と異なる点を中心に説明する。S301における撮像条件の設定において、判定部103は撮像条件として、撮像分解能pに加えて撮像方向数nを設定する。撮像対象領域802内の位置についてこのような撮像条件が満たされる状況とは、その位置を撮像方向数n以上の数の方向から撮像分解能p以上の分解能で撮像できる状況である。このような撮像条件が満たされるように複数の撮像装置11が設置されている場合、取得された複数の撮像画像に基づいて仮想視点画像を高画質に生成することができる。なお、同じグループの撮像装置11は近い方向に位置するため、ある位置がいくつの方向から撮像されるかは、その位置を撮像可能なグループの数を基準に決定される。なお、撮像装置11のグループ構成を示す情報は、予め情報処理装置10が記憶していてもよいし、撮像条件と共にユーザ操作に基づいて入力されてもよい。
S305におけるシステム全体の撮像適正範囲の決定において、範囲決定部102は、まずグループごとの撮像適正範囲を決定する。具体的には、グループに含まれる複数の撮像装置11により撮像分解能p以上の分解能で撮像可能な範囲を、そのグループの撮像適正範囲とする。そして、撮像方向数n以上の数のグループの撮像適正範囲に含まれるボクセル501により構成される範囲が、システム全体の撮像適正範囲として決定される。グループごとの撮像適正範囲とシステム全体の撮像適正範囲はともに、判定部103及び情報出力部104に出力される。
S306においては、S305で決定した撮像適正範囲が、撮像対象領域802の全体を覆っているか否かを判定する。また、撮像対象領域802内の各ボクセル501について、そのボクセル501を撮像適正範囲に含むグループの数を特定する。S307では、情報出力部104が、S304からS306までの処理に応じた情報を生成する。情報出力部104は、図6を用いて説明したような撮像装置11ごとの撮像適正範囲に関する情報に変えて、図10に示すようなグループごとの撮像適正範囲に関する情報を生成してもよい。
画像1000は、情報表示対象として選択されたグループ801aの識別情報であるグループID1001と、グループ801aの撮像適正範囲1004と、撮像対象領域1003と、判定結果1002と、分解能カラーバー1005を示す。撮像適正範囲1004は各位置の分解能に応じて色付けされており、分解能カラーバー1005は色と分解能との対応関係を示す。図10の例における判定結果1002は、撮像適正範囲1004が撮像対象領域1003の全体を覆っているか否かの判定結果を示しており、撮像対象領域1003の中央下部分が覆われていないため、「NG」と表示されている。図10の右下の領域を撮像する撮像装置11aaを少し左に向けるか、左下の領域を撮像している撮像装置11abの焦点距離を短くして広角な撮像を行うことで、撮像対象領域1003の全体が撮像適正範囲1004により覆われる。これにより、判定結果1002は「OK」となる。このような情報が表示装置13に出力されることにより、ユーザはグループごとの撮像適正範囲及び撮像条件の判定結果を容易に確認でき、撮像装置11ごとに撮像適正範囲を確認する場合よりも手間を削減できる。
図11は、情報出力部104が出力する情報の別の例を示す。画像1100には、システム全体の撮像適正範囲1101と、撮像適正範囲1101が撮像対象領域1103の全体を覆っているか否かの判定結果1102と方向数カラーバー1104が含まれる。撮像適正範囲1101は、範囲内の各位置を撮像可能な方向の数に応じて色付けされたヒートマップ形式で表示されており、方向数カラーバーは撮像可能な方向の数と色との対応関係を示す。図11の例では、撮像対象領域1103のうち中央近傍の領域は多数の方向から撮像可能であり、周辺の領域は少数の方向から撮像可能であることが示されている。
図11に示す撮像適正範囲1101の画像情報によれば、撮像対象領域1103に含まれる複数の分割領域(例えばボクセル501)それぞれについて撮像条件が満たされるか否かが識別可能となる。また、図11に示す判定結果1102の情報によれば、撮像対象領域1103に含まれる複数の分割領域の全てにおいて撮像条件が満たされるか否かが識別可能となる。
情報出力部104が出力する画像700は、撮像方向数nの条件が満たされるような複数の方向から撮像対象領域1103内の各位置を撮像できるか否かを識別可能にする情報の一例である。図11に示すような画像を表示装置13に表示させることで、撮像対象領域1103内の各位置について撮像条件が満たされているか否か、及び各位置をいくつの方向から撮像できるかをユーザが容易に識別することができる。すなわちユーザは、撮像対象領域1103内のどの位置の仮想視点画像が高画質に生成でき、どの位置の仮想視点画像は低画質になりうるかを容易に判断できる。
なお、図11に示す例では、撮像方向数nとして設定された値である10をヒートマップの下限値として、撮像可能な方向の数がそれ以下である領域には背景色が付けられている。ただしこれに限らず、ヒートマップの下限値を0や1などにしてもよい。また、各位置を撮像可能な方向の数(グループの数)に応じたヒートマップに限らず、各位置を撮像可能な撮像装置11の数に応じたヒートマップが表示されてもよい。すなわち、情報出力部104は、各位置を撮像できる撮像装置11の数を示す情報を出力してもよい。撮像分解能pに関する撮像条件が設定されている場合には、情報出力部104が出力する情報は、各位置を撮像分解のp以上の分解能で撮像できる撮像装置の数を示す情報となる。撮像装置11の数を示す情報の出力は、撮像装置11がグループ化されない場合(例えば図4に示すような配置の場合)にも適用できる。また、撮像適正範囲1101がヒートマップ形式で且つ三次元的に表示されてもよい。
なお、システム全体の撮像適正範囲は、撮像方向数nによらずに決定されてもよい。例えば、システム全体の撮像適正範囲を、少なくとも何れかのグループの撮像適正範囲に含まれる範囲としてもよいし、少なくとも何れかの撮像装置11の撮像適正範囲に含まれる範囲としてもよい。また、設定された撮像条件に撮像分解能pに関する条件が含まれない場合などには、グループの撮像適正範囲を、そのグループに属する複数の撮像装置11の少なくとも何れかにより撮像可能な範囲としてもよい。
[撮像装置のパンチルト制御]
以上の説明では、複数の撮像装置11が撮像条件を満たすように適切に設置されると、その設置状態を固定したまま撮像が行われることを前提とした場合の例を中心に説明した。以下では、制御装置12が撮像中の撮像装置11のパンチルトを制御可能な場合に適用される変形例について説明する。撮像装置11が撮像中にパンチルト制御可能なシステムとしては、例えば複数の撮像装置11により監視領域を撮像する監視システムなどがある。
図12は、本変形例における情報処理装置10の処理を示すフローチャートである。図3を用いて説明した処理と同様の処理には同一の符号を付している。以下では上述した処理との差異を中心に説明する。
S301では、上述した処理と同様に撮像条件の設定を行う。ただし、監視対象となる撮像対象領域に壁や障害物などがある場合には、撮像適正範囲の判定に影響するため、範囲特定部101は撮像条件とあわせて、壁や障害物を含む撮像対象領域の環境情報(例えば三次元モデル)を取得する。範囲特定部101は、ユーザによる入力操作に基づいて環境情報を取得してもよいし、外部の装置から環境情報を取得してもよい。また、範囲特定部101は、各撮像装置11のパンチルトの可動域に関する情報を、撮像装置11の設定情報として取得する。
S1201では、範囲特定部101が制御装置12を介して、撮像装置11のパンチルトを初期状態に設定する。S302からS304までの処理では、すでに説明した処理と同様に、各撮像装置11の撮像適正範囲が特定される。S304の処理が終わるとS1201に戻り、範囲特定部101は撮像装置11のパンチルトを変更する。そして、再度S302からS304の処理が行われ、パンチルト変更後の撮像装置11の撮像適正範囲が特定される。ここでは、パンの最小値と最大値、及びチルトの最小値および最大値の組み合わせで、各撮像装置11についてS302からS304の処理が4ループ行われるものとする。ただし、撮像装置11の撮像適正範囲の特定処理の回数はこれに限定されず、より細かくパンチルトを変更しながら特定処理が行われてもよい。S1202において、各撮像装置11の可動域内での撮像適正範囲の特定が完了したと判断されると、S305に進む。
S305では、範囲決定部102が、システム全体の撮像適正範囲を決定する。具体的には、範囲決定部102はまず、各撮像装置11について、パンチルトを変更することで撮像適正範囲に含めることが可能な暫定撮像範囲を求める。上述の処理では、パンチルトの最小値及び最大値での撮像適正範囲のみが得られているため、その他のパンチルト設定に対応する撮像適正範囲は補間によって特定する。例えば、図13に示すように、同じ撮像装置11aについて特定された複数の撮像適正範囲1301a、1301b、1301c、及び1301dの各頂点を直線で結んで囲まれる領域が、撮像装置11aの暫定撮像範囲1301となる。ただし、補間方法は直線補間に限定されず、例えば撮像装置11aを中心とする円弧で補間してもよい。
次に範囲決定部102は、S301で取得した環境情報を用いて、図14に示すように障害物1402および障害物1403により撮像不可能な範囲1404とを、暫定撮像範囲1301から除去して、パンチルト撮像範囲1401を決定する。そして、範囲決定部102は、各撮像装置11のパンチルト撮像範囲1401に基づいて、システム全体の撮像適正範囲を決定する。例えば、何れかの撮像装置11のパンチルト撮像範囲1401に含まれる範囲や、もしくは所定数以上の撮像装置11のパンチルト撮像範囲1401に含まれる範囲を、システム全体の撮像適正範囲に決定する。S305以降の処理は、図3を用いてすでに説明した処理と同様である。
なお、図12の例では、撮像装置11のパンチルトを変更して撮像画像の取得を繰り返すことで、各パンチルト設定値における撮像適正範囲を特定するものとした。ただし、パンチルト値と撮像装置11の外部パラメータの関係を事前に校正しておけば、撮像画像を用いた撮像適正範囲の算出は1回のみ行い、他のパンチルト設定値に対応する撮像適正範囲は、校正したパンチルト値と外部パラメータの関係から求めても良い。
以上説明したように、上述の実施形態に係る情報処理装置10は、撮像領域をそれぞれ異なる方向から撮像する複数の撮像装置11に関するパラメータを特定する。そして情報処理装置10は、特定された複数の撮像装置11に関するパラメータに基づいて、撮像領域の撮像に係る所定の条件の適合状態であって少なくとも前記撮像領域が何れの方向から撮像されるかに応じて変化する適合状態を識別可能にする情報を出力する。このような構成によれば、撮像領域を撮像する複数の撮像装置11が全体として所定の撮像条件を満たすかを、ユーザが容易に判断できるようになる。また、例えば複数の撮像装置11により取得される撮像画像が仮想視点画像の生成に用いられる場合には、撮像領域の仮想視点画像を高画質に生成できるか否かをユーザが容易に判断できるようになる。
なお、上述の実施形態では、複数の撮像装置11がほぼ同一の高さに設置されるものとして説明した。ただしこれに限らず、複数の撮像装置11の高さが異なっていてもよい。この場合に、情報処理装置10は、撮像対象領域に対する水平面での方向(xy方向)が同じで高さが異なる複数の撮像装置11を、同じ方向から撮像する撮像装置11として扱ってもよい。一方、複数の高さから撮像した撮像画像を用いることで仮想視点画像をさらに高画質化できることから、高さの異なる撮像装置11が、異なる方向から撮像する撮像装置11として扱われてもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC等)によっても実現可能である。また、そのプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
1 処理システム
10 情報処理装置
11 撮像装置

Claims (23)

  1. 撮像領域を異なる方向から撮像する複数の撮像装置に関するパラメータを特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された前記複数の撮像装置に関するパラメータに基づいて、前記撮像領域の撮像に係る所定の条件の適合状態であって少なくとも前記撮像領域が何れの方向から撮像されるかに応じて変化する適合状態を識別可能にする情報を出力する出力手段とを有し、
    前記出力手段により出力される情報には、前記撮像装置の設置の状況を特定するための情報が含まれることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記出力手段により出力される情報は、前記撮像装置に関するパラメータの変更に用いられることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記出力手段により出力される情報は、前記撮像装置の向きの変更に用いられることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記出力手段により出力される情報は、前記撮像装置の焦点距離の変更に用いられることを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記出力手段により出力される情報には、所定の対象領域に含まれる複数の撮像領域それぞれについて前記所定の条件が満たされるか否かを識別可能に示す情報が含まれることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記出力手段により出力される情報には、所定の対象領域に含まれる複数の撮像領域の全てにおいて前記所定の条件が満たされるかを示す情報が含まれることを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記出力手段により出力される情報は、前記撮像領域を撮像できる撮像装置の数を示すことを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記出力手段により出力される情報は、前記撮像領域を撮像できる撮像装置が位置しない方向を示すことを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記出力手段により出力される情報は、前記撮像領域を閾値以上の分解能で撮像できる撮像装置の数を示すことを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記出力手段により出力される情報には、所定の対象領域に含まれる複数の撮像領域それぞれについて当該撮像領域を撮像可能な方向の数を示すヒートマップ形式の画像情報が含まれることを特徴とする請求項1乃至9のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記出力手段により出力される情報は、撮像装置の向きがなす角度に基づく情報を含むことを特徴とする請求項1乃至10のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記所定の条件は、前記撮像領域を閾値以上の数の方向から撮像できるという条件を含むことを特徴とする請求項1乃至11のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記所定の条件は、前記撮像領域を複数の方向から撮像でき、且つ、当該複数の方向の間隔が閾値未満であるという条件を含むことを特徴とする請求項1乃至12のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  14. 前記所定の条件は、前記撮像領域を閾値以上の分解能で撮像できるという条件を含むことを特徴とする請求項1乃至13のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  15. 前記特定手段により特定される前記複数の撮像装置に関するパラメータには、前記複数の撮像装置の位置及び向きを示すパラメータが含まれることを特徴とする請求項1乃至14のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  16. 前記特定手段により特定される前記複数の撮像装置に関するパラメータには、前記複数の撮像装置の焦点距離及び撮像画素数を示すパラメータが含まれることを特徴とする請求項1乃至15のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  17. 前記特定手段により特定される前記複数の撮像装置に関するパラメータには、前記複数の撮像装置の可動域を示すパラメータが含まれることを特徴とする請求項1乃至16のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  18. 前記特定手段は、撮像装置により取得される撮像画像から検出されたオブジェクトの位置に基づいて当該撮像装置に関するパラメータを特定することを特徴とする請求項1乃至17のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  19. 前記特定手段は、撮像装置により取得される撮像画像と、当該撮像装置により撮像される領域に関連付けられる三次元モデルとに基づいて、当該撮像装置に関するパラメータを特定することを特徴とする請求項1乃至17のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  20. ユーザによる操作に基づいて前記所定の条件を設定する設定手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至19のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  21. 前記複数の撮像装置の撮像により取得される画像は、仮想視点画像の生成に用いられることを特徴とする請求項1乃至20のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
  22. 撮像領域を異なる方向から撮像する複数の撮像装置に関するパラメータを特定する特定工程と、
    前記特定工程において特定された前記複数の撮像装置に関するパラメータに基づいて、前記撮像領域の撮像に係る所定の条件の適合状態であって少なくとも前記撮像領域が何れの方向から撮像されるかに応じて変化する適合状態を識別可能にする情報を出力する出力工程とを有し、
    前記出力工程により出力される情報には、前記撮像装置の設置の状況を特定するための情報が含まれることを特徴とする情報処理方法。
  23. コンピュータを、請求項1乃至21のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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