JP2021002273A - コンピュータプログラム、情報処理装置、及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】成形品の形状及び材料粒子の種類に応じた適切な成形品の物性及び見積りを提案するためのコンピュータプログラム等を提供する。【解決手段】コンピュータプログラムは、熱可塑性樹脂発泡成形品の材料である熱可塑性樹脂発泡粒子の種類、前記熱可塑性樹脂発泡粒子を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報、及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得し、取得した前記種類、前記強度に関する情報、及び前記形状に基づき、製造される前記熱可塑性樹脂発泡成形品の物性に関する情報及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に係る見積り額を出力する処理をコンピュータに実行させる。【選択図】図1
Description
本技術は、コンピュータプログラム、情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
ポリプロピレン系樹脂発泡粒子、ポリスチレン系樹脂発泡粒子、ポリエチレン系樹脂発泡粒子等の熱可塑性樹脂発泡粒子(以降、単に発泡粒子または材料粒子とよぶ場合がある)を成形して得られる熱可塑性発泡樹脂成形品(以降、単に発泡成形品または成形品とよぶ場合がある)は、柔軟性、断熱性に優れる為、緩衝材、断熱材などの様々な用途に幅広く用いられる。例えば、機械的強度、耐熱性等に優れた性質から、自動車のバンパー芯材、側突パッド等に好適に用いられている。
熱可塑性発泡樹脂成形品の製造方法としては、熱可塑性樹脂発泡粒子を発泡ガスにて予備発泡させた発泡粒子を、金型内に充填し、水蒸気等の熱媒を導入して加熱融着させる型内発泡成形が知られている。型内発泡成形方法による発泡樹脂成形品の製造においては、一般的に、製造業者は、発注者から発泡樹脂成形品の希望の形状を受け付け、希望形状を満たす金型を作成し、作成した金型を用いて発泡樹脂成形品を製造する。製造業者は、発注者からの希望形状を満たす発泡成形品を成形することが可能な金型の作成に努める。特許文献1には、ポリプロピレン系樹脂粒子を用いた発泡成形品の融着率および表面美麗性の向上と共に、寸法保持も同時に向上させることが可能な型内発泡成形方法による発泡成形品の製造方法が開示されている。
しかしながら、発注者が希望する形状には、金型にて発泡成形品を製造する場合の製造工程の難易度、製造工程を経て実際に得られる発泡成形品の強度等の物性等が考慮されていない場合が多いという問題がある。
本開示の目的は、成形品の形状及び材料粒子の種類に応じた適切な成形品の物性及び見積りを提案するためのコンピュータプログラム、情報処理装置、及び情報処理方法を提供することである。
本開示の一態様に係るコンピュータプログラムは、熱可塑性樹脂発泡成形品の材料である熱可塑性樹脂発泡粒子の種類、前記熱可塑性樹脂発泡粒子を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報、及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得し、取得した前記種類、前記強度に関する情報、及び前記形状に基づき、製造される前記熱可塑性樹脂発泡成形品の物性に関する情報及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に係る見積り額を出力する処理をコンピュータに実行させる。
本開示の一態様に係る情報処理装置は、熱可塑性樹脂発泡成形品の材料である熱可塑性樹脂発泡粒子の種類、前記熱可塑性樹脂発泡粒子を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報、及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得する取得部と、取得した前記種類、前記強度に関する情報、及び前記形状に基づき、製造される前記熱可塑性樹脂発泡成形品の物性に関する情報及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に係る見積り額を出力する出力部とを備える。
本開示の一態様に係る情報処理方法は、熱可塑性樹脂発泡成形品の材料である熱可塑性樹脂発泡粒子の種類、前記熱可塑性樹脂発泡粒子を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報、及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得し、取得した前記種類、前記強度に関する情報、及び前記形状に基づき、製造される前記熱可塑性樹脂発泡成形品の物性に関する情報及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に係る見積り額を出力する。
上記構成によれば、成形品の形状及び材料粒子の種類に応じた適切な成形品の物性及び見積りを提案することができる。
本開示に係るコンピュータプログラム等にあっては、成形品の形状及び材料粒子の種類に応じた適切な成形品の物性及び見積りを提案することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態の概要)
(実施形態の概要)
実施形態に係るコンピュータプログラムは、熱可塑性樹脂発泡成形品の材料である熱可塑性樹脂発泡粒子の種類、前記熱可塑性樹脂発泡粒子を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報、及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得し、取得した前記種類、前記強度に関する情報、及び前記形状に基づき、製造される前記熱可塑性樹脂発泡成形品の物性に関する情報及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に係る見積り額を出力する処理をコンピュータに実行させる。
ここで、熱可塑性樹脂発泡粒子(以降、単に発泡粒子または材料粒子とよぶ場合がある)とは、例えばポリプロピレン系樹脂発泡粒子、ポリスチレン系樹脂発泡粒子、ポリエチレン系樹脂発泡粒子であり、PP(polypropylene :ポリプロピレン)、PE(polyethylene:ポリエチレン)、PS(polystyrene:ポリスチレン)、PS−PO(Polystyrene−Polyolefin)共重合体等を含んでよい。
熱可塑性発泡樹脂成形品(以降、単に発泡成形品または成形品とよぶ場合がある)とは、熱可塑性樹脂発泡粒子を成形して得られる成形品である。
上記構成によれば、成形品の形状及び材料粒子の種類に応じた適切な成形品の物性及び見積りを提案することができる。
熱可塑性発泡樹脂成形品(以降、単に発泡成形品または成形品とよぶ場合がある)とは、熱可塑性樹脂発泡粒子を成形して得られる成形品である。
上記構成によれば、成形品の形状及び材料粒子の種類に応じた適切な成形品の物性及び見積りを提案することができる。
上述のコンピュータプログラムにおいて、前記熱可塑性樹脂発泡成形品の物性に関する情報は、前記熱可塑性樹脂発泡成形品の密度、静的圧縮強度、引張強度、引裂強度、曲げ強度、圧縮永久歪み、動的緩衝係数、熱伝導率、燃焼速度、及び収率の少なくともいずれか1つを含む構成であってよい。
上記構成によれば、成形品の物性に所定の内容が含まれるため、見積り情報の利用価値を高めることができる。
上述のコンピュータプログラムにおいて、前記形状を用いた前記熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に関する難易度を特定し、特定した前記難易度に基づき追加費用を出力する構成であってよい。
上記構成によれば、追加費用の内容が含まれるため、見積り情報の利用価値を高めることができる。
上述のコンピュータプログラムにおいて、複数の形状を取得し、取得した各形状との相関関係に基づき前記難易度を特定する構成であってよい。
上記構成によれば、難易度の特定をコンピュータに実行させることが可能になる。
上述のコンピュータプログラムにおいて製造関係者から受け付けた複数の形状を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に関する情報を取得し、取得した各形状を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に関する情報に基づき前記難易度を特定する構成であってよい。
上記構成によれば、製造関係者から得られる情報に基づく難易度の特定をコンピュータに実行させることが可能になる。
上述のコンピュータプログラムにおいて、前記難易度が所定値以上である場合に、前記強度に関する情報又は前記形状の変更情報を出力する構成であってよい。
上記構成によれば、難易度に応じて変更情報が出力されるため、見積り情報の利用価値を高めることができる。
上述のコンピュータプログラムにおいて複数の熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報又は熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得し、取得した各熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報又は各熱可塑性樹脂発泡成形品の形状に基づき前記変更情報を出力する構成であってよい。
上記構成によれば、変更情報の出力をコンピュータに実行させることが可能になる。
上述のコンピュータプログラムにおいて製造関係者から受け付けた複数の熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報又は熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得し、取得した各熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報又は各熱可塑性樹脂発泡成形品の形状に基づき前記変更情報を出力する構成であってよい。
上記構成によれば、製造関係者から得られる情報に基づく変更情報の出力をコンピュータに実行させることが可能になる。
実施形態に係る情報処理装置は、熱可塑性樹脂発泡成形品の材料である熱可塑性樹脂発泡粒子の種類、前記熱可塑性樹脂発泡粒子を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報、及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得する取得部と、取得した前記種類、前記強度に関する情報、及び前記形状に基づき、製造される前記熱可塑性樹脂発泡成形品の物性に関する情報及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に係る見積り額を出力する出力部とを備える。
上記構成によれば、成形品の形状及び材料粒子の種類に応じた適切な成形品の物性及び見積りを提案することができる。
実施形態に係る情報処理方法は、熱可塑性樹脂発泡成形品の材料である熱可塑性樹脂発泡粒子の種類、前記熱可塑性樹脂発泡粒子を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報、及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得し、取得した前記種類、前記強度に関する情報、及び前記形状に基づき、製造される前記熱可塑性樹脂発泡成形品の物性に関する情報及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に係る見積り額を出力する。
上記構成によれば、成形品の形状及び材料粒子の種類に応じた適切な成形品の物性及び見積りを提案することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1における見積り提案システム100の構成の概要を示す説明する概要図である。見積り提案システム100は、発注者からの見積り内容を送信する製造業者の営業担当者の第1端末装置1、製造過程における情報を送信する製造関係者の第2端末装置2、及び成形品に関する情報を収集する情報処理装置3により実現される。各装置は、夫々ネットワークNを介して情報を送受信することが可能である。ネットワークNは、所謂インターネットである公衆通信網キャリア事業者が提供するキャリアネットワーク、無線通信ネットワーク等を含む。
図1は、実施形態1における見積り提案システム100の構成の概要を示す説明する概要図である。見積り提案システム100は、発注者からの見積り内容を送信する製造業者の営業担当者の第1端末装置1、製造過程における情報を送信する製造関係者の第2端末装置2、及び成形品に関する情報を収集する情報処理装置3により実現される。各装置は、夫々ネットワークNを介して情報を送受信することが可能である。ネットワークNは、所謂インターネットである公衆通信網キャリア事業者が提供するキャリアネットワーク、無線通信ネットワーク等を含む。
第1端末装置1及び第2端末装置2は、様々の情報処理、情報の送受信が可能な汎用の情報処理装置であり、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ等である。
情報処理装置3は様々の情報処理、情報の送受信が可能な情報処理装置であり、例えばサーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ等である。情報処理装置3は、例えば成形品を製造管理する製造業者等により管理される。情報処理装置3は複数台設けられてもよいし、1台の情報処理装置内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されてもよいし、クラウドサーバを用いて実現されてもよい。
図2は、見積り提案システム100に含まれる第1端末装置1の内部構成を示すブロック図である。第1端末装置1は上述したように、スマートフォン等の通信機能を有するコンピュータを用いる。第1端末装置1は、制御部10、記憶部11、通信部12、表示部13、及び操作部14を備える。
制御部10は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit )、GPU(Graphics Processing Unit)等を用いたプロセッサであり、内蔵するROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを用いて各構成部を制御して処理を実行する。制御部10は、プロセッサ、メモリ、記憶部11、及び通信部12を集積した1つのハードウェア(SoC:System On a Chip)として構成されていてもよい。制御部10は、記憶部11に記憶されているプログラム1Pに基づく情報処理を実行する。
記憶部11は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いる。記憶部11は、プログラム1Pを記憶しているほか、制御部10が参照する他のプログラム及びデータを記憶する。例えば、プログラム1Pは、見積り情報の作成のためのアプリケーションプログラムである。プログラム1Pは、制御部10が通信部12を介してネットワークN経由で外部装置からダウンロードして記憶部11に記憶したものであってもよい。
通信部12は、ネットワークNへの通信接続を実現する通信モジュールである。通信部12は、ネットワークカード、無線通信デバイス又はキャリア通信用モジュールを用いる。
表示部13は、液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイ装置を用いる。操作部14は、担当者の操作を受け付けるインタフェースであり、物理ボタン、ディスプレイ内蔵のタッチパネルデバイス等を用いる。操作部24は、スピーカ及びマイクロフォン等を用い、マイクロフォンにて入力音声から操作内容を認識し、スピーカで出力する音声との対話形式で操作を受け付けてもよい。
図3は、見積り提案システム100に含まれる第2端末装置2の内部構成を示すブロック図である。第2端末装置2は上述したように、パーソナルコンピュータ等の通信機能を有するコンピュータを用いる。第2端末装置2は、制御部20、記憶部21、通信部22、表示部23、及び操作部24を備える。
制御部20は、一又は複数のCPU、GPU等を用いたプロセッサであり、内蔵するROM及びRAM等のメモリを用いて各構成部を制御して処理を実行する。制御部20は、記憶部21に記憶されているプログラム2Pに基づく情報処理を実行する。
記憶部21は、ハードディスク等の大容量記憶装置を用いる。記憶部21は、プログラム2Pを記憶しているほか、制御部20が参照する他のプログラム及びデータを記憶する。プログラム2Pは、制御部20が通信部22を介してネットワークN経由で外部装置からダウンロードして記憶部21に記憶したものであってもよい。プログラム2Pは、制御部20が図示しない読み取り部を介して可搬型記憶媒体2aから読み取って記憶部21に記憶したものであってもよい。プログラム2Pは、制御部20が半導体メモリ2bから読み出したものであってもよい。
通信部22は、ネットワークNへの通信接続を実現する通信モジュールである。通信部22は、ネットワークカード、無線通信デバイス又はキャリア通信用モジュールを用いる。
表示部23は、液晶パネル、有機ELディスプレイ等のディスプレイ装置を用いる。操作部24は、担当者の操作を受け付けるインタフェースであり、キーボード及びポインティングデバイス等を用いる。操作部24は、スピーカ及びマイクロフォン等を用い、マイクロフォンにて入力音声から操作内容を認識し、スピーカで出力する音声との対話形式で操作を受け付けてもよい。
図4は、見積り提案システム100に含まれる情報処理装置3の内部構成を示すブロック図である。情報処理装置3は上述したように、サーバコンピュータを用いる。情報処理装置3は、制御部30、記憶部31、及び通信部32を備える。
制御部30は、一又は複数のCPU、GPU等を用いたプロセッサであり、内蔵するROM及びRAM等のメモリを用いて各構成部を制御して処理を実行する。制御部30は、記憶部31に記憶されている学習済みモデル3Mを含むプログラム3Pに基づく情報処理を実行する。
通信部32は、通信に関する処理を行うための通信モジュールである。制御部30は通信部32により、ネットワークNを介した通信が可能である。
記憶部31は、ハードディスク等の大容量記憶装置を用いる。記憶部31は、プログラム3P、学習済みモデル3Mを記憶するほか、制御部30が参照する他のプログラム及びデータを記憶する。プログラム3P及び学習済みモデル3Mは、制御部30が通信部32を介してネットワークN経由で外部装置からダウンロードして記憶部31に記憶したものであってもよい。プログラム3P及び学習済みモデル3Mは、制御部30が図示しない読み取り部を介して可搬型記憶媒体3aから読み取って記憶部31に記憶したものであってもよい。プログラム3P及び学習済みモデル3Mは、制御部30が半導体メモリ3bから読み出したものであってもよい。記憶部31は、見積り条件DB(Data Base :データベース)311、及び成形品DB312を記憶する。見積り条件DB311、及び成形品DB312は情報処理装置3に接続された外部の大容量記憶装置に記憶されていてもよい。
図5は、見積り条件DB311に記憶される情報の内容例を示す図である。情報処理装置3は、営業担当者の第1端末装置1にて発注者から受付けた見積り条件を示す情報を取得し、見積り条件DB311に記憶する。見積り条件DB311は、見積り条件を識別する見積り条件IDに対応付けて、見積り条件に関する情報を記憶している。見積り条件に関する情報は、例えば材料粒子の物性、成形品の形状、重量公差、及び寸法公差等を含んでよい。材料粒子の物性は、材料粒子の種類、特殊性能、色、成形品密度、及び成形品体積等の情報を含んでよい。材料粒子の種類は、例えばPP通常、PP高強度、PE、PS、PS−PO等を含む。特殊性能は、特殊な性能に関する情報を含み、例えば特殊性能なし、帯電防止、導電、銅害防止、難燃、及びカラー等を含む。成形品の形状は、発注者から得られるCADデータ等を含んでよい。重量公差及び寸法公差は、成形品の重量及び寸法に対する公差であり、例えば0から100%の数値で記憶される。なお図5は一例であって、見積り条件DB311の記憶内容は限定されるものではない。
ここで、成形品密度とは、成形品の強度に関する情報を含む成形品物性に関する情報であり、材料粒子の種類、歪み割合、特殊性能、及び他の成形品物性等に基づき導出される。成形品物性は、例えば静的圧縮強度である。成形品物性は、引張強度、引裂強度、曲げ強度、圧縮永久歪み、動的緩衝係数、熱伝導率、難燃性能及び燃焼速度等が含まれてもよい。なお、成形品の強度に関する情報は、成形品密度に限られない。例えば材料粒子の発泡倍率等であってもよい。
図6は、成形品DB312に記憶される情報の内容例を示す図である。情報処理装置3は、製造関係者の第2端末装置2、外部装置等から成形品の製造に関する大量の情報を取得し成形品DB312に蓄積する。成形品DB312は、成形品を識別する成形品IDに対応付けて、成形品の材料及び製造条件等の情報、製造過程に関する情報、成形品に関する情報、及び製造費用に関する情報等を記憶している。成形品の材料及び製造条件等の情報は、材料粒子の物性、成形品の形状、重量公差、及び寸法公差等を含んでよい。材料粒子の物性は、材料粒子の種類、特殊性能、色、成形品密度、及び成形品体積等の情報を含んでよい。製造過程に関する情報は、成形条件(例えば成形時圧力、時間等)、生産サイクル等の情報を含んでよい。成形品に関する情報は、成形品の物性に関する情報(静的圧縮強度、引張強度、引裂強度、曲げ強度、圧縮永久歪み、動的緩衝係数、熱伝導率、難燃性能、燃焼速度等)を含んでよい。成形品の物性に関する情報はさらに、成形品の収率、難易度、及び難易性構造部位等を含んでよい。難易度は、成形品の製造の難しさの指標であり、例えば1から5の5段階で示され、数値が大きい程製造難度が高いことを示す。難易性構造部位は、成形品の難易度を変化させる構造部位を示す情報である。費用に関する情報は、成形品の製造に係る費用に関する情報であり、例えば金型費用、成形費用、追加費用等を含んでよい。追加費用は、例えば成形品の難易度等に応じて、追加で必要となる費用である。なお図6は一例であって、成形品DB312の記憶内容は限定されるものではない。
図7は、学習済みモデル3Mの生成処理に関する説明図である。制御部30は、図6に示したデータベース中の過去に大量に収集した教師データに基づき、学習済みモデル3Mを生成する。図7に基づき、学習済みモデル3Mの生成処理について説明する。
制御部30は、学習済みモデル3Mとして、見積り条件に関する情報に応じた成形品の見積りに関する情報を学習する機械学習を行うことで、見積り条件に関する情報に関する情報を入力とし、成形品の見積りに関する情報を出力とする深層学習を含む機械学習の学習済みモデルを生成する。学習済みモデルは、例えばニューラルネットワークであり、CNN(Convolution Neural Network)である。学習済みモデル3Mは、見積り条件に関する情報の入力を受け付ける入力層と、成形品の見積りに関する情報を出力する出力層と、見積り条件に関する情報の特徴量を抽出する中間層とを備える。
入力層は、見積り条件に関する情報の入力を受け付ける複数のニューロンを有し、入力された見積り条件に関する情報を中間層に受け渡す。中間層は、形状画像及び物性値の特徴量を抽出する複数のニューロンを有し、各種パラメータを用いて抽出された特徴量を出力層に受け渡す。例えば学習済みモデル3MがCNNである場合、中間層は、入力層から入力された各画素の画素値を畳み込むコンボリューション層と、コンボリューション層で畳み込んだ画素値をマッピングするプーリング層とが交互に連結された構成を有し、対象物の画像領域の画素情報を圧縮しながら最終的に画像特徴量を抽出する。出力層は、成形品の見積りに関する情報を示す推定結果を出力する一又は複数のニューロンを有し、中間層から出力された特徴量に基づいて、成形品の見積りに関する情報を示す推定結果を出力する。
入力情報の見積り条件には、例えば成形品の形状の画像情報、成形品の材料粒子の物性に関する情報が含まれる。物性に関する情報は、例えば材料粒子の種類、特殊性能、色、成形品密度、及び成形品体積等を含んでよい。なおこの場合においては、材料粒子の物性に関する物性値はベクトル化して入力層に入力され、成形品の形状の画像情報は図示しない畳み込み層、コンボリューション層を介して入力層に入力される。入力情報にはさらに重量公差及び寸法公差が含まれてよい。
出力情報の成形品の見積りは、例えば当該見積り条件から得られる成形品の見積り額、見込み物性、難易度、及び難易性構造部位を含んでよい。なお、出力情報の内容毎に、複数の学習済みモデルが構築されてもよい。
学習済みモデル3Mの内容例が図7に示した例に限られないことは勿論である。見積り条件または見積りの内容に応じて適宜入力情報に応じた出力情報を出力するように学習されるとよい。
本実施の形態では学習済みモデル3MがCNNであるものとして説明したが、学習済みモデル3MはCNNに限定されず、CNN以外のニューラルネットワークを用いてもよい。またニューラルネットワークを用いない強化学習モデル、サポートベクタマシン、回帰木等、他の学習アルゴリズムで構築された学習済みモデルであってよい。
制御部30は、複数の見積り条件に関する情報と、各見積り条件における成形品の見積りに関する情報とが対応付けられた教師データを用いて、中間層における各種パラメータの学習を行う。例えば図7に示すように、教師データは、成形品の形状及び材料粒子の物性に関する情報に対し、成形品の見積り額、見込み物性、難易度、難易性構造部位に関する情報がラベル付けされたデータセットとして構築される。
制御部30は、教師データである見積り条件に関する情報を入力層に入力し、中間層での演算処理を経て、出力層から成形品の見積りに関する情報を示す推定結果を取得する。制御部30は、出力層から出力された推定結果を、教師データにおいて見積り条件に関する情報に対しラベル付けされた成形品の見積りに関する情報を示す情報、すなわち正解値と比較し、出力層からの出力値が正解値に近づくように、中間層での演算処理に用いる各種パラメータを最適化する。当該パラメータは、例えばニューロン間の重み、バイアス等である。各種パラメータの最適化の方法は特に限定されないが、例えば制御部30は誤差逆伝播法を用いて各種パラメータの最適化を行う。制御部30は、教師データに含まれる各見積り条件について上記の処理を行い、学習済みモデル3Mを生成する。
図8は、情報処理装置3の制御部30に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。制御部30は、記憶部31に記憶してあるプログラム3Pを実行することにより、第1取得部301、前処理部302、第2取得部303、特定部304、見積り出力部305、代替見積り出力部306、第3取得部307、及び学習済みモデル3Mの各機能を実現する。
第1取得部301は、通信部32を介して、第1端末装置1から受信した見積り条件を取得する。具体的には、第1端末装置1にて受け付けた見積り条件である、材料粒子の物性(材料粒子の種類、特殊性能、色、成形品密度、成形品体積等)、成形品の形状データ(CADデータ)、重量公差、及び寸法公差を取得する。
前処理部302は、成形品の形状データを画像データに変換する前処理を行う。学習済みモデル3Mには、見積り条件である成形品の形状の画像情報及び材料粒子の物性値が入力情報として与えられる。制御部30は、記憶部31に記憶してあるプログラム3Pを実行、又は学習済みモデル3Mを構成する実体ファイルを読み出すことにより、学習済みモデル3Mとして機能する。学習済みモデル3Mは、見積り条件に応じて、見積りの推定結果を示す情報を、特定部304へ出力する。
第2取得部303は、通信部32を介して、第2端末装置2から受信した製造情報を取得する。製造情報には、過去に製造された複数の形状を有する成形品の製造の難易度に関して、製造関係者等から収集される情報が含まれる。
特定部304は、学習済みモデル3Mから出力された推定結果、又は、推定結果及び第2取得部303にて受付けた製造情報を基に推定結果の補正を行い、成形品の難易度を特定し、該難易度を含む見積り情報を導出する。また特定部304は、成形品DB312の情報を読み出し、導出した見積りの難易度、難易性構造部位等に応じて必要となる追加費用を導出する。さらに特定部304は、難易度に基づき、代替見積り案(変更情報)を出力するか否かを判断する。
見積り出力部305は、通信部32を介して、特定部304にて得られる見積り情報を第1端末装置1へ送信する。
代替見積り出力部306は、特定された難易度が所定値以上であった場合に、代替見積り案の情報を導出して第1端末装置1へ送信する。具体的には、代替見積り出力部306は、第3取得部で取得する成形品情報又は成形品DB312から読み出した情報と、第1取得部301で取得する見積り条件に基づき、新たな成形品の強度に関する情報、又は新たな成形品の形状を含む代替見積りを示す情報を出力する。例えば代替見積り出力部306は、見積り条件に含まれる成形品形状に関して、特定部304にて一の難易性構造部位を含むことにより難易度が4が導出された場合に、難易性構造部位に代替する構造部位で難易度を下げることが可能な構造部位を含む成形品形状を特定し、代替見積りとして導出する。
第3取得部307は、通信部32を介して、製造関係者の第2端末装置2から受信した成形品情報を取得する。成形品情報には、成形品の形状又は強度に関する情報が含まれる。例えば、製造関係者は過去に製造に関係した、特定構造部位を含む成形品形状、又は特定構造部位の強度に関する情報と難易度とを対応付けて成形品情報として入力する。また、成形品DB312には過去に製造された大量の成形品の形状及び成形品の強度と難易度とが対応付けて記憶されている。代替見積り出力部306は、受付けた成形品情報又は成形品DB312の情報と、見積り条件に含まれる成形品の希望形状及び特定部にて特定される難易度とに基づいて、新たに導出される成形品の強度、又は成形品の形状を含む代替見積りを示す情報を出力する。代替見積りには、例えば低い難易度で製造が可能である見積り条件とは異なる強度の成形品情報、形状を一部変更した新たな成形品の形状の情報等が含まれる。
図9及び図10は、見積り提案システム100で実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。第1端末装置1が、発注者から見積り条件を受け付けると、見積り提案システム100では以下の処理が実行される。
第1端末装置1の制御部10は、見積り条件を取得する(ステップS101)。制御部10は、プログラム1Pに従ってアプリケーションを実行し、見積り条件の作成、見積り条件の入力を受け付けるための画面の画面情報を表示部13に表示させ、担当者から見積り条件の入力を受け付ける。見積り条件には、成形品の材料粒子の種類、特殊性能、色、成形品密度、成形品体積、成形品形状、重量公差、及び寸法公差等が含まれる(図15参照)。制御部10は、取得した見積り条件を情報処理装置3に送信する(ステップS102)。
情報処理装置3の制御部30は、見積り条件を取得する(ステップS201)。制御部30は、取得した見積り条件を学習済みモデル3Mに与え(ステップS202)、学習済みモデル3Mから出力される出力情報を特定する(ステップS203)。
第2端末装置2の制御部20は、製造関係者の操作を操作部24により受け付け、製造情報を取得する(ステップS301)。制御部20は、取得した製造情報を情報処理装置3に送信する(ステップS302)。情報処理装置3の制御部30は、製造情報を取得する(ステップS204)。制御部30は、製造情報に含まれる複数の成形品形状と、見積り条件の成形品形状との相関値に基づき、相関のある成形品形状を含む製造情報を特定する。制御部30は、特定した製造情報に含まれる成形品形状に対応付けられる難易度を特定する。制御部30は、見積り情報(学習済みモデル3Mからの出力情報)の難易度と、特定した製造情報の難易度とに基づき、学習済みモデル3Mからの出力情報の補正を行う。例えば制御部30は、見積り情報と製造情報との難易度の平均値に基づき、補正後の難易度を導出する。この場合において、見積り情報と製造情報との相関値に基づき、平均値の算出に傾斜を加える補正係数を設定してもよい。
制御部30は、特定された学習済みモデル3Mからの出力情報、及び製造情報を用いて補正を行った情報に基づき、難易度を特定し(ステップS205)、見積り情報を導出する(ステップS206)。見積り情報には、成形品の製造に係る見積り額、成形品の見込み物性、難易度、及び難易性構造部位の情報が含まれる。見積り額には、金型費用及び成形費用等が含まれる。成形品の見込み物性は、見積り条件から得られると予測される成形品に対する見込みの物性情報であり、例えば密度、静的圧縮強度、引張強度、引裂強度、曲げ強度、圧縮永久歪み、動的緩衝係数、熱伝導率、燃焼速度、及び収率等の見込み値を含む。
制御部30は、成形品DB312を読み出し難易度に応じた追加費用を導出する(ステップS207)。制御部30は、成形品DB312を参照し、見積り情報と蓄積される成形品データとに基づき追加費用を導出する。難易度は、様々な要因により変更され、製造難度に応じて追加費用が発生する。難易度は、例えば成形品形状、難易性構造部位、収率、生産サイクル等に応じて変化する。制御部30は、難易度を決定付ける要因に基づき、追加費用を導出する。例えば制御部30は、成形品DB312から見積り情報の難易性構造部位と相関値の高い難易性構造部位を含む成形品データを抽出し、当該成形品データに対応付けられる難易度及び追加費用を特定する。制御部30は、特定した成形品データの難易度、難易度に基づく追加費用、及び見積り情報の難易度から見積り情報に要する追加費用を導出する。なお、追加費用の算出方法は一例である。追加費用は、成形品データに含まれる材料粒子物性、生産サイクル、成形品物性等の各種の情報、及び成形品データと見積り情報の相関値等の各種の情報を含んで導出されるとよい。制御部30は、導出した追加費用を含む見積り情報を第1端末装置1へ送信する(ステップS103)。第1端末装置1の制御部10は、見積り情報を受信し(ステップS103)、受信した見積り情報を表示部13に表示させる(ステップS104)。
情報処理装置3の制御部30は、特定した難易度が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS209)。難易度が所定値を超えないと判断された場合(S209:NO)、制御部30は処理を終了する。
一方、例えば見積り情報の難易度が4.5であった場合、難易度が所定値(例えば4)以上であると判断する。制御部30は、難易度が所定値を超えると判断された場合(S209:YES)、成形品情報を取得し代替見積り情報を導出する。第2端末装置2の制御部20は、製造関係者の操作を操作部24により受け付け、成形品情報を取得する(ステップS303)。制御部20は、取得した成形品情報を情報処理装置3に送信する(ステップS304)。
情報処理装置3の制御部30は、成形品情報を取得する(ステップS210)。制御部30は、成形品情報に含まれる複数の成形品形状又は成形品の強度に関する情報と、見積り情報の成形品形状又は成形品の強度に関する情報との相関値に基づき、相関のある成形品形状又は成形品の強度に関する情報を含む成形品情報を抽出する。制御部30は、特定した成形品情報に対応付けられる難易度を特定する。制御部30は、見積り情報の難易度及び特定した成形品情報の難易度を基に、難易度を変更することが可能な成形品形状又は成形品の強度に関する情報を含む成形品情報を特定する。例えば、見積り情報の難易度が4.5であった場合、制御部30は、取得した複数の成形品情報を読み出し、難易度が4.5未満である成形品情報を抽出する。制御部30は、抽出した成形品情報の成形品形状と見積りの成形品形状との相関値を算出する。制御部30は、高い相関値を示す成形品情報を特定し、特定した成形品情報に含まれる成形品形状又は成形品の強度に関する情報を変更情報として特定する。制御部30は、特定した成形品形状又は成形品の強度に関する情報を含む代替見積り情報を導出する(ステップS211)。制御部30は、導出した代替見積り情報を第1端末装置へ送信する(ステップS212)。
第1端末装置1の制御部10は、代替見積もり情報を受信し(ステップS105)、受信した代替見積り情報を表示部13に表示させ(ステップS106)、一連の処理を終了する。
図11から図16は、第1端末装置1の表示部13に表示される画面例を示す図である。図11から図14は、見積り条件を決定する際に行われる見積り条件作成のための画面の一例を示している。第1端末装置1の表示部13には、プログラム2Pに基づき、見積り条件を作成するための情報を受け付ける情報を含む画面が表示される。
担当者は、初めに発注者から見積り内容を取得し、成形品の強度に関する情報である成形品密度を決定する。図11に示す様に、見積り条件作成画面には、材料粒子の種類、特殊性能、色、及び物性情報の入力を受け付ける内容が含まれる。粒子情報は、「PP」「PE」等の選択可能な項目を含む入力ボタンとして示される。特殊性能は、「なし」「帯電防止」「導電」「銅害防止」「カラー」「難燃」等の選択可能な項目を含む入力ボタンとして示される。色は、「白」「黒」「ピンク」「青」「緑」「ベージュ」等の選択可能な項目を含む入力ボタンとして示される。色の選択項目の内容は、特殊性能の入力内容に応じて選択可能な表示項目が異なる構成であってよく、例えば特殊性能に「帯電防止」が入力された場合には「ピンク」のみが選択可能であってよい。物性情報は、複数の物性情報の入力を受け付ける内容を含み、物性内容及び物性値を含む。図11の例では、第1物性情報から第3物性情報で示される3種類の物性情報が入力可能である。なお、入力される物性情報の種類数は3種類に限定されない。物性内容は、「静的圧縮強度」「引張強度」「引裂強度」「燃焼速度」「曲げ強度」「圧縮永久歪み」「動的緩衝係数」「熱伝導率」等の選択可能な項目を含む入力ボタンとして示される。物性値は、各物性内容に対する数値の入力を受け付ける内容が含まれ、例えば物性内容の入力に応じて物性値に適した単位が自動で表示されてよい。さらに、各物性の数値について、以上または以下が選択できても良い。
担当者により表示部13に表示されている画面内でいずれかの入力ボタンの選択入力及び数値の入力が行なわれると、制御部10は操作部14を介して入力操作を認識してこれを受け付け、受け付けた入力情報を情報処理装置3に送信する。
図12は、図11の画面で、第1物性情報から第3物性情報に夫々物性内容及び数値が入力され表示される、推奨密度の算出結果の情報を含む画面の一例を示している。成形品密度に関しては、粒子種類、特殊性能、及び物性情報等に基づく推奨密度が予め決められている。情報処理装置3の制御部30は、入力情報を取得し、入力情報に基づく推奨成形品密度の値を記憶しているデータベースから導出する。第1端末装置1の制御部10は、導出された推奨成形品密度を含む表示画面情報を表示部13に表示させる。図12の例では、物性情報である所定数値の静的圧縮強度、引張強度、及び燃焼速度を満たす、推奨成形品密度を示す数値が夫々表示される。入力された物性内容及び物性値から導出される推奨密度が無い場合には「該当なし」等の情報が表示される。推奨密度の算出結果を基に、担当者は見積り条件に必要な成形品密度の値を決定する。
図13は、図11及び図12の入力を受けて表示される見積り条件の作成を受け付ける情報を含む画面の他の例を示している。図13は、図11同様に材料粒子の種類、特殊性能、色の入力を受け付ける内容が含まれる。これらの情報は図11の画面の入力内容を受けて自動で入力されてよい。さらに図13では、図12を基に決定された成形品密度の入力を受け付ける内容が含まれる。さらにまた物性内容の選択の入力を受け付ける内容が含まれる。なお、成形品密度が予め決定している場合には、図13の画面から見積り条件の作成を受け付けるとよい。
担当者により表示部13に表示される画面内でいずれかの入力ボタンの選択入力及び数値の入力が行われると、制御部10は操作部14を介して入力操作を認識してこれを受け付け、受け付けた入力情報を情報処理装置3に送信する。
図14は、図13の画面で、第1物性情報から第3物性情報に夫々物性内容が入力され表示される、各物性値の算出結果の情報を含む画面の一例を示している。図13の画面で物性内容の選択項目の入力を受けると、各物性内容に応じた物性値の算出結果が表示される。物性値は、粒子種類、特殊性能、及び成形品密度に基づき決定される。情報処理装置3の制御部30は、入力情報を取得し、入力情報に基づき各物性内容に応じた物性値を導出する。第1端末装置1の制御部10は、導出された物性値を含む表示画面情報を表示部13に表示させる。担当者は、導出された物性値を含む見積り条件の内容を参照し、見積り条件を決定する。
図15は、見積り条件を入力するための見積り条件入力画面の一例を示している。図15に示す様に、見積り条件入力画面には、図11から図14の画面例を基に決定された材料粒子の種類、特殊性能、色、及び成形品密度の入力を受け付ける内容が含まれる。さらに見積り条件入力画面には、成形品体積、成形品形状(CADデータ等)、重量公差、及び寸法公差の入力を受け付ける内容が含まれる。
担当者により表示部13に表示されている画面内でいずれかの入力ボタンの選択入力、データファイルの入力、及び数値の入力等が行われると、制御部10は操作部14を介して入力操作を認識して見積り条件を受け付け(S101)、受け付けた入力情報を情報処理装置3に送信する(S102)。
図16は、見積りの導出結果を含む見積り結果画面の一例を示している。制御部10は、見積り条件に応じた見積りの導出結果を含む情報を情報処理装置3から受信し、図16に示す見積り結果画面を表示部13に表示させる。見積り結果画面には、見積り番号、見積り価格、成形品の見込み物性、難易度、及び難易性構造部位等を示す情報が含まれる。成形品の見込み物性は、例えば見積り条件によって得られる成形品の物性情報に関する見込み情報であり、例えば、静的圧縮強度、引張強度、引裂強度、曲げ強度、圧縮永久歪み、動的緩衝係数、熱伝導率、燃焼速度、収率等の情報及びその物性値が含まれる。図16の例では、難易性構造部位は、成形品の形状を示すCADデータ上に難易度を決定する部位を示す矩形枠で図示して示されている。なお、見積り結果に含まれる難易度が所定値以上である場合には、代替見積り案を表示させるための選択ボタンが含まれてよい。制御部10は、選択ボタンの選択を受け付け、代替見積り案の情報を含む画面を表示部13に表示させる。
このようにして、見積り提案システム100では、発注者から得られる材料粒子物性及び成形品形状に応じて、蓄積された成形品データに基づいて適切な成形品の物性及び見積りを提案することができる。また、難易度に応じて材料粒子物性及び成形品形状に応じた代替見積り案が導出されるため、発注者は、一部強度を変更することで見積り額を下げることが可能な代替案や、当初形状データでは満たされない要求強度を得られる新たな代替形状データ等の情報を容易に得ることができる。
(実施形態2)
実施形態2では、見積り提案システム100では製造関係者からの情報を取得することなく見積り情報及び代替見積り情報が導出される。実施形態2における見積り提案システム100の構成は、見積り提案システム100が実行する処理の詳細が異なる点以外、ハードウェア構成は実施形態1における構成と同様であるので、共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施形態2では、見積り提案システム100では製造関係者からの情報を取得することなく見積り情報及び代替見積り情報が導出される。実施形態2における見積り提案システム100の構成は、見積り提案システム100が実行する処理の詳細が異なる点以外、ハードウェア構成は実施形態1における構成と同様であるので、共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図17及び図18は、実施形態2における見積り提案システム100で実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。実施形態1の図9及び図10と共通する処理については同一のステップ番号を付しその詳細な説明を省略する。第1端末装置1が、発注者から見積り条件を受け付けると、見積り提案システム100では以下の処理が実行される。
第1端末装置1の制御部10は、見積り条件を取得し(ステップS101)。取得した見積り条件を情報処理装置3に送信する(ステップS102)。
情報処理装置3の制御部30は、見積り条件を取得する(ステップS201)。制御部30は、取得した見積り条件を学習済みモデル3Mに与え(ステップS202)、学習済みモデル3Mから出力される出力情報を特定する(ステップS203)。
制御部30は、成形品DB312を読み出し(ステップS221)、複数の成形品形状を取得する。制御部30は、取得した各成形品形状と見積り条件の成形品形状との相関値を導出する(ステップS222)。制御部30は、導出した相関値に基づき、相関関係の高い成形品形状を抽出する。制御部30は、抽出した成形品形状に対応付けられる難易度を基に、見積り情報に含まれる難易度を特定し(ステップS205)、見積り情報を導出する(ステップS206)。制御部30は、成形品DB312を読み出し難易度に応じた追加費用を導出する(ステップS207)。制御部30は、導出した見積り情報を第1端末装置1へ送信する(ステップS208)。第1端末装置1の制御部10は、見積り情報を受信し(ステップS103)、受信した見積り情報を表示部13に表示させる(ステップS104)。
情報処理装置3の制御部30は、特定した難易度が所定値(例えば難易度4)以上であるか否かを判断する(ステップS209)。難易度が所定値を超えないと判断された場合(S209:NO)、制御部30は処理を終了する。
一方、難易度が所定値を超えると判断された場合(S209:YES)、制御部30は、代替見積り情報を導出する。制御部30は、成形品DB312を読み出し(ステップS224)、複数の成形品形状又は成形品の強度に関する情報及び対応付けられる難易度を取得する。制御部30は、取得した各成形品形状又は各成形品の強度に関する情報及び難易度と、見積りの成形品形状又は成形品の強度に関する情報及び難易度との相関値を導出する(ステップS225)。制御部30は、導出した相関値に基づき、難易度が異なる代替可能な成形品形状又は成形品の強度に関する情報を特定する。制御部30は、特定した成形品形状又は成形品の強度に関する情報を含む代替見積り情報を導出する(ステップS211)。制御部30は、導出した代替見積り情報を第1端末装置へ送信する(ステップS212)。
第1端末装置1の制御部10は、代替見積もり情報を受信し(ステップS105)、受信した代替見積り情報を表示部13に表示し(ステップS106)、一連の処理を終了する。
本実施形態によると、成形品DB312に蓄積されたビッグデータに基づき、見積り情報及び代替見積り情報の特定をコンピュータが実行するため、より容易に成形品の形状及び材料粒子の種類に応じた適切な成形品の物性及び見積りを提案することができる。
なお、上述のように開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
1 第1端末装置
2 第2端末装置
3 情報処理装置3
10,20,30 制御部
11,21,31 記憶部
13,23 表示部
1P,2P,3P プログラム
3M 学習済みモデル
311見積り条件DB
312 成形品DB
2 第2端末装置
3 情報処理装置3
10,20,30 制御部
11,21,31 記憶部
13,23 表示部
1P,2P,3P プログラム
3M 学習済みモデル
311見積り条件DB
312 成形品DB
Claims (10)
- 熱可塑性樹脂発泡成形品の材料である熱可塑性樹脂発泡粒子の種類、前記熱可塑性樹脂発泡粒子を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報、及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得し、
取得した前記種類、前記強度に関する情報、及び前記形状に基づき、製造される前記熱可塑性樹脂発泡成形品の物性に関する情報及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に係る見積り額を出力する
処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。 - 前記熱可塑性樹脂発泡成形品の物性に関する情報は、前記熱可塑性樹脂発泡成形品の密度、静的圧縮強度、引張強度、引裂強度、曲げ強度、圧縮永久歪み、動的緩衝係数、熱伝導率、燃焼速度、及び収率の少なくともいずれか1つを含む
請求項1に記載のコンピュータプログラム。 - 前記形状を用いた前記熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に関する難易度を特定し、
特定した前記難易度に基づき追加費用を出力する
請求項1又は請求項2に記載のコンピュータプログラム。 - 複数の形状を取得し、
取得した各形状との相関関係に基づき前記難易度を特定する
請求項3に記載のコンピュータプログラム。 - 製造関係者から受け付けた複数の形状を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に関する情報を取得し、
取得した各形状を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に関する情報に基づき前記難易度を特定する
請求項3又は請求項4に記載のコンピュータプログラム。 - 前記難易度が所定値以上である場合に、前記強度に関する情報又は前記形状の変更情報を出力する
請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。 - 複数の熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報又は熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得し、
取得した各熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報又は各熱可塑性樹脂発泡成形品の形状に基づき前記変更情報を出力する
請求項6に記載のコンピュータプログラム。 - 製造関係者から受け付けた複数の熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報又は熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得し、
取得した各熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報又は各熱可塑性樹脂発泡成形品の形状に基づき前記変更情報を出力する
請求項6又は請求項7に記載のコンピュータプログラム。 - 熱可塑性樹脂発泡成形品の材料である熱可塑性樹脂発泡粒子の種類、前記熱可塑性樹脂発泡粒子を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報、及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得する取得部と、
取得した前記種類、前記強度に関する情報、及び前記形状に基づき、製造される前記熱可塑性樹脂発泡成形品の物性に関する情報及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に係る見積り額を出力する出力部と
を備える情報処理装置。 - 熱可塑性樹脂発泡成形品の材料である熱可塑性樹脂発泡粒子の種類、前記熱可塑性樹脂発泡粒子を用いた熱可塑性樹脂発泡成形品の強度に関する情報、及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の形状を取得し、
取得した前記種類、前記強度に関する情報、及び前記形状に基づき、製造される前記熱可塑性樹脂発泡成形品の物性に関する情報及び前記熱可塑性樹脂発泡成形品の製造に係る見積り額を出力する
情報処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019116424A JP2021002273A (ja) | 2019-06-24 | 2019-06-24 | コンピュータプログラム、情報処理装置、及び情報処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019116424A JP2021002273A (ja) | 2019-06-24 | 2019-06-24 | コンピュータプログラム、情報処理装置、及び情報処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021002273A true JP2021002273A (ja) | 2021-01-07 |
Family
ID=73994000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019116424A Pending JP2021002273A (ja) | 2019-06-24 | 2019-06-24 | コンピュータプログラム、情報処理装置、及び情報処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021002273A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022149316A1 (ja) | 2021-01-08 | 2022-07-14 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ | 基地局、通信装置及び通信方法 |
WO2023181307A1 (ja) * | 2022-03-24 | 2023-09-28 | 株式会社レゾナック | 材料選択支援装置、方法、及びプログラム |
-
2019
- 2019-06-24 JP JP2019116424A patent/JP2021002273A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022149316A1 (ja) | 2021-01-08 | 2022-07-14 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ | 基地局、通信装置及び通信方法 |
WO2023181307A1 (ja) * | 2022-03-24 | 2023-09-28 | 株式会社レゾナック | 材料選択支援装置、方法、及びプログラム |
WO2023181543A1 (ja) * | 2022-03-24 | 2023-09-28 | 株式会社レゾナック | 材料選択支援装置、方法、及びプログラム |
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