JP2021002236A - 撮像装置、生体認証装置および携帯情報端末 - Google Patents

撮像装置、生体認証装置および携帯情報端末 Download PDF

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Abstract

【課題】画像のSN比の低下を抑制可能な撮像装置を実現する。【解決手段】携帯情報端末(1)は、輝度値の組を有する所定の領域において、当該輝度値の組に基づいて、所定の領域ごとに、正反射光成分の少なくとも一部を除去する除去処理と、輝度値の組の平均値を算出する平均処理と、のいずれを実行するかを判定する処理判定部(24)を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、撮像装置、当該撮像装置を備える生体認証装置、および、当該生体認証装置を備える携帯情報端末に関する。
近年、撮像画像に基づく生体認証を行う技術が開発されている。そのような技術の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の撮像装置は、画素グループの画素ごとに偏光方向が異なるように設けられた偏光板を通して撮像対象を撮像する画像センサと、画素グループごとに最小輝度の画素を選択する画像選択部と、選択した画素から生成した撮像画像を出力する画像出力部とを備える。これにより、正反射光の影響を抑制できるため、精度の良い静脈パターンの抽出を行うことが可能となる。
国際公開2017/149608号
しかしながら、上記撮像装置においては、画像の全ての領域において、画素グループごとに最小輝度の画素を選択している。このため、ショットノイズの影響により、生成される画像のSN比が低下する虞がある。特に外光の強度が比較的低い領域においては、ショットノイズの影響によるSN比の低下が顕著になると考えられる。
本開示の一態様は、画像のSN比の低下を抑制可能な撮像装置などを実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る撮像装置は、複数の画素を含む撮像素子と、偏光角が互いに異なる複数の偏光素子を備える偏光ユニットを複数備え、当該偏光ユニットが、前記複数の画素に対応付けられて配列されている偏光フィルタと、前記撮像素子における、前記複数の偏光素子の偏光角のそれぞれに対応する輝度値の組を有する所定の領域において、当該輝度値の組に基づいて、前記所定の領域ごとに正反射光成分の少なくとも一部を除去する除去処理を実行することができる除去処理部と、前記所定の領域ごとに、前記輝度値の組の平均値を算出する平均処理を実行することができる平均処理部と、前記所定の領域ごとに前記除去処理および前記平均処理のいずれを実行するかを判定する処理判定部と、を有する。
本開示の一態様に係る撮像装置によれば、画像のSN比の低下を抑制できる。
実施形態1に係る携帯情報端末の要部の構成を示すブロック図である。 偏光フィルタおよび偏光ユニットの一例を示す図である。 被写体への映り込み強度が高い画素における輝度値の組の一例を示すグラフである。 被写体への映り込み強度が低い画素における輝度値の組の一例を示すグラフである。 平均処理に用いた輝度値の数と、照合の精度との関係を示すグラフである。 実施形態1に係る撮像装置における処理を示すフローチャートである。 屋外で撮像した画像における画素ごとの輝度値の組の、標準偏差の例を示す図である。 暗室で撮像した画像における画素ごとの輝度値の組の、標準偏差の例を示す図である。 実施形態1の変形例について説明するための図である。 実施形態2に係る携帯情報端末の要部の構成を示すブロック図である。 入射角算出部による入射角の算出方法について説明するための図である。 実施形態2に係る携帯情報端末において除去処理部が除去処理を実行する領域および平均処理部が平均処理を実行する領域を示す図である。 入射角閾値と、画像の照合の精度との関係の一例を示すグラフである。 入射角閾値と、画像の照合の精度との関係の別の例を示すグラフである。 実施形態2に係る携帯情報端末における処理を示すフローチャートである。 実施形態3に係る携帯情報端末の要部の構成を示すブロック図である。 実施形態3に係る携帯情報端末における処理を示すフローチャートである。 周辺画素平均値補間について説明するための図である。
〔実施形態1〕
以下、本開示の一実施形態について、詳細に説明する。
(携帯情報端末1の構成)
図1は、実施形態1に係る携帯情報端末1(生体認証装置、撮像装置)の要部の構成を示すブロック図である。図1に示すように、携帯情報端末1は、撮像部10、画像処理部20、認証部30およびデータ格納部40を備える。
撮像部10は、携帯情報端末1のユーザの操作に基づいて被写体の赤外光画像を撮像する。本実施形態では、被写体は、ユーザの眼球である。撮像部10は、撮像素子11、偏光フィルタ12、および赤外光源14を備える。
撮像素子11は、複数の画素から構成されるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどである。それぞれの画素は、入射する光信号を電気信号に変換する受光素子を含む。受光素子は、例えばフォトダイオードである。
偏光フィルタ12は、偏光角が互いに異なる複数の偏光素子を備える偏光ユニット13(図2参照)を複数備えるマルチ偏光フィルタである。偏光ユニット13は、撮像素子11に含まれる複数の画素に対応付けられて配列されている。本実施形態では、偏光ユニット13に含まれるそれぞれの偏光素子に対して、画素が1個ずつ対応付けられている。
図2は、偏光フィルタ12および偏光ユニット13の一例を示す図である。図2に示す例では、偏光フィルタ12は、互いに偏光角が異なる偏光素子12a、12b、12cおよび12dを含む偏光ユニット13を複数備える。
図2に示すように、偏光素子12aの偏光角を0°とした場合、偏光素子12b〜12dの偏光角は、それぞれ45°、90°および135°である。なお、偏光ユニット13における偏光素子12a〜12dの位置関係は、図2に示した例に限定されない。
赤外光源14は、被写体に対して赤外光を照射する光源である。被写体により反射された赤外光を、撮像素子11に含まれる複数の画素が受光することで、撮像部10は被写体の赤外光画像を撮像画像として撮像する。
本実施形態における被写体は、ユーザの眼球、特に虹彩である。携帯情報端末1において、撮像部10は、ユーザの虹彩を含む画像を撮像することで、ユーザの生体情報、具体的には虹彩情報を取得する。
画像処理部20は、撮像部10が撮像した撮像画像について、画像処理を行う。画像処理部20は、画像取得部21、補間処理部22、指標算出部23、処理判定部24、画像生成部25および画像出力部26を備える。
画像取得部21は、撮像素子11が撮像した撮像画像を撮像部10から取得する。補間処理部22は、画像取得部21が取得した撮像画像について、補間すべき位置における各偏光角に対応する輝度値を、当該位置の周辺に位置する周辺画素の輝度値を用いて偏光角毎に補間し、当該位置の輝度値を、偏光角毎に対応する輝度値の組として規定する。「補間すべき位置」とは、携帯情報端末1の設計者により設定された、輝度値を補間する対象となる位置である。「補間すべき位置」は、各画素の位置と重なっていてもよいし、複数の画素の間の位置であってもよい。補間処理部22による補間処理の具体的な方法については特に限定されず、最近傍画素(nearest neighbor)、線形補間(bilinear)、三次曲線補間(bicubic)、および周辺画素平均値補間などの公知技術から、携帯情報端末1の設計者が適宜選択すればよい。
図18は、周辺画素平均値補間について説明するための図である。図18を参照して、補間処理部22による補間処理の一例としての周辺画素平均値補間について説明する。
偏光フィルタ12において、図2に示したように偏光素子12a〜12dが配置されている場合、図18に符号1801で示すように、偏光角が0°である光が入射する画素の周囲に、(i)偏光角が45°である光が入射する画素、および(ii)偏光角が135°である光が入射する画素がそれぞれ、上下または左右に2つずつ隣接する。また、偏光角が0°である光が入射する画素の周囲に、偏光角が90°である光が入射する画素が斜め4方向に隣接する。
偏光角が45°である光が入射する画素の輝度値をそれぞれI(45,1),I(45,2)とする。偏光角が90°である光が入射する画素の輝度値をそれぞれI(90,1),I(90,2),I(90,3),I(90,4)とする。偏光角が135°である光が入射する画素の輝度値をそれぞれI(135,1),I(135,2)とする。この場合、周辺画素平均値補間では、偏光角が0°である光が入射する画素における、偏光角が45°、90°および135°である光の輝度値I45,I90,I135は、図18に符号1802で示すように、それぞれ以下のとおり算出される。
I45=(I(45,1)+I(45,2))/2
I90=(I(90,1)+I(90,2)+I(90,3)+I(90,4))/4
I135=(I(135,1)+I(135,2))/2
これにより、偏光角が0°である光が入射する画素における、偏光角が45°、90°および135°である光の輝度値が算出される。偏光角が45°、90°または135°である光が入射する画素についても、同様の計算により、入射する光の偏光角以外の偏光角の光の輝度値が算出される。
指標算出部23は、所定の領域ごとに、当該画素における輝度値の組に含まれる複数の輝度値の変動を示す変動指標を算出する。所定の領域とは、偏光フィルタ12が備える複数の偏光素子の偏光角のそれぞれに対応する輝度値の組を有する領域である。本実施形態においては、補間処理部22が画素ごとに輝度値の組を規定するため、所定の領域は個々の画素の領域である。ただし、後述するように、所定の領域は複数の画素を含む領域であってもよい。
本実施形態では、指標算出部23が算出する変動指標は、輝度値の統計的ばらつきを示す指標である。具体的には、変動指標は、例えば標準偏差または変動係数である。撮像画像の輝度値には、被写体に入射した光が拡散反射された拡散反射光成分と、正反射された正反射光成分とが含まれる。正反射光成分は、生体認証においてはノイズとなる成分である。本実施形態における被写体は虹彩であるため、正反射光成分は、主に虹彩手前に存在する角膜において正反射された周囲の物体の像(環境光)が映り込む、映り込みとして画像に表れる。正反射光は偏光しており、偏光フィルタを経た結果、映り込みが強い領域においては、上記輝度値の組の中において輝度値の変動が大きくなるため、標準偏差または変動係数といった、統計的ばらつきを示す指標を用いて、映り込みの強さを判定することができる。以下の説明では、変動指標が標準偏差であるものとする。
処理判定部24は、所定の領域ごとに、除去処理または平均処理のいずれを実行するかを判定する。除去処理とは、輝度値の組に基づいて、正反射光成分の少なくとも一部を除去する処理である。平均処理は、輝度値の組の平均値を算出する処理である。
図3は、被写体への映り込み強度が高い画素における輝度値の組の一例を示すグラフである。図3において、横軸は偏光角、縦軸は輝度値である。除去処理部25aは、被写体への映り込み強度が高い画素における輝度値の組を、図3に示すように、偏光角を変数とする三角関数として近似する。さらに除去処理部25aは、近似した三角関数における最小値を、その画素における輝度値として算出する。これにより、除去処理部25aは、当該画素において実際に受光した光の輝度値に含まれる正反射光成分の少なくとも一部を除去する。また、除去処理部25aは、輝度値の組を三角関数により近似せず、輝度値の組における最小の輝度値を当該画素における輝度値として選択してもよい。
図4は、被写体への映り込み強度が低い画素における輝度値の組の一例を示すグラフである。図4において、横軸は偏光角、縦軸は輝度値である。図4においては、偏光角が45°である光の輝度が最小値Min.をとる。また、図4には、4つの輝度値の平均値Ave.が示されている。
被写体への映り込み強度が低い画素においては、図4に示すように、偏光角に依存する輝度値の変化は小さくなる。このような画素においては、輝度値に対する主なノイズはショットノイズである。画素におけるショットノイズの影響を低減する方法の例として、平均値を当該画素の輝度値とする方法とが挙げられる。
例えばある画素における輝度値の組が、偏光角が0°、45°、90°および135°の4種類の輝度値を含み、それらの輝度値の平均値を当該画素における輝度値として採用した場合、採用された輝度値におけるSN比SN1は以下の式で表される。以下の式において、In(n=0、45、90、135)は、偏光角がn°である光の輝度値である。
SN1=√(I0+I45+I90+I135)
一方、ある画素における輝度値の組の最小値を当該画素における輝度値として採用した場合、採用された輝度値におけるSN比SN2は以下の式で表される。以下の式において、Isは、Inの最小値である。
SN2=√Is
一般に、映り込みが生じていない画素においては、Inの値は偏光角によらずほぼ同等な値を示すことから、SN1はSN2の2倍程度になる。ここで、除去処理部25aが除去処理を行った場合における画素の輝度値は、当該画素における輝度値の組の最小値に近い値となる。すなわち、映り込みが生じていない画素においては、平均処理部25bが平均処理を行った場合のSN比は、除去処理部25aが除去処理を行った場合のSN比の約2倍となる。
このため、映り込みの強度が低い画素においては平均処理を行うことで、輝度値に対するショットノイズの影響を低減することができる。なお、輝度値の組がm個の輝度値を含む場合、平均処理部25bが平均処理を行った場合のSN比は、除去処理部25aが除去処理を行った場合のSN比の約√m倍となる。
以上のとおり、ある領域において、除去処理および平均処理のいずれを実行することが好ましいかは、当該領域における映り込みの強さにより異なる。携帯情報端末1では、処理判定部24が所定の領域ごとに、除去処理または平均処理のいずれを実行するかを判定することで、単一の画像内において、領域ごとに除去処理または平均処理の、適切な処理を実行することができる。その結果、画像のSN比の低下を抑制することができる。
本実施形態では、処理判定部24は、所定の領域ごとに、当該画素における輝度値の標準偏差が所定の標準偏差閾値(第2閾値)以上である場合には、当該画素に対して除去処理を実行すると判定する。一方、処理判定部24は、輝度値の標準偏差が所定の標準偏差閾値未満である場合には、当該画素に対して平均処理を実行すると判定する。これにより、画素ごとの映り込みの強さに基づいて、各画素に対して除去処理または平均処理のいずれかを実行することができる。
画像生成部25は、補間処理部22が所定の領域としての各画素に規定した輝度値の組に対して、除去処理または平均処理のいずれかを実行することで、処理後画像を生成する。処理後画像は、認証部30による認証に用いられる認証用画像、またはデータ格納部40に格納される登録画像として用いられる。画像生成部25は、上述した除去処理を実行する除去処理部25aおよび上述した平均処理を実行する平均処理部25bを備える。
また、後述する実施形態2または3においては、除去処理部25aは、画素ごとの正反射光成分のS偏光成分およびP偏光成分を算出して減算する、SP近似処理を行ってもよい。SP近似処理については実施形態2で説明する。
(平均処理についての実験)
平均処理に用いる輝度値の数と、照合の精度との関係について、以下の実験を行った。9種類の偏光角の偏光素子を含む偏光ユニットを複数有する偏光フィルタを備える撮像装置を用いて、環境光の映り込みが生じない暗室において虹彩を複数撮像した。撮像した画像における、偏光ユニットに対応する画素群ごとの輝度値の組のうち、一部またはすべての輝度値を用いて平均処理を実行した。具体的には、平均処理に用いる輝度値の数を、1、2、4、6、8および9の6通りに異ならせた画像をそれぞれ複数生成した。生成した画像を用いて認証処理を行って得点を算出し、当該得点の、平均処理に用いた輝度値の数ごとの平均値を抽出した。得点とは、認証処理における登録画像と認証用画像との一致度であり、一致度が高い程得点が高くなる。
図5は、平均処理に用いた輝度値の数と、照合の精度との関係を示すグラフである。図5において、横軸は、平均処理に用いる輝度値の数の平方根、縦軸は得点である。図5における得点の値は、平均処理に用いる画素数を1とした場合の値を1として規格化したものである。図5に示すように、得点の値は、平均処理に用いた輝度値の数の平方根に対して一次関数的に増加する。したがって、認証の精度も同様に、SN比に対して一次関数的に増加するといえる。
以上のとおり、携帯情報端末1においては、撮像画像のうち、被写体への映り込みの強い画素では除去処理部25aにより除去処理を実行し、当該画素における輝度値のうち、映り込みに起因する正反射光成分の少なくとも一部を除去する。一方、被写体への映り込みが弱い領域では平均処理部25bにより平均処理を実行し、当該画素における輝度値のSN比を改善する。携帯情報端末1においては、個々の画素について除去処理または平均処理のいずれかを行った処理後画像を登録画像としてデータ格納部40に格納し、または予め登録された登録画像と照合するための認証用画像として用いることで、認証の精度を改善することができる。
また、上述したとおり、指標算出部23、処理判定部24、および画像生成部25は、補間処理部22が規定する、各画素における輝度値の組に対して処理を実行する。このため、撮像素子における1画素が、処理後画像における1画素に対応する。したがって、撮像素子の解像度と比較して処理後画像の解像度を低下させることなく、正反射光成分を除去する、またはSN比の低下を抑制することができる。
なお、上述したとおり、所定の領域は、複数の画素を含む領域であってもよい。この場合、携帯情報端末1において、画像処理部20は、必ずしも補間処理部22を備える必要はない。画像処理部20が補間処理部22を備えない場合には、上述した所定の領域は、例えば偏光ユニット13に対応する複数の画素に対応する領域である。この場合における輝度値の組は、偏光ユニット13に含まれる偏光素子12a〜12dのそれぞれに対応する複数の画素における輝度値の集合である。この場合、所定の領域に対応する複数の画素から出力される輝度値(4つの輝度値)によって、処理後画像の1画素の輝度値が決定されてもよい。また、この場合、補間処理部22による処理が不要となるため、画像処理部20における処理量が低減される。
(携帯情報端末1における処理)
図6は、携帯情報端末1における処理を示すフローチャートである。携帯情報端末1においては、まず画像取得部21が、撮像部10から画像を取得する(S11)。次に、補間処理部22が、画像に含まれる各画素について、上述した補間処理を行うことで、画素ごとの輝度値の組を算出する(S12)。さらに、指標算出部23が、画素ごとに、輝度値の標準偏差を算出する(S13)。
処理判定部24は、1つの画素について、輝度値の標準偏差が閾値以上であるか否かを判定する(S14)。輝度値の標準偏差が閾値以上である(S14でYES)場合には、除去処理部25aが除去処理を実行する(S15)。一方、輝度値の標準偏差が閾値以上でない(S13でNO)場合には、平均処理部25bが平均処理を実行する(S16)。処理判定部24は、全ての画素についてステップS14の処理を実行する。さらに、全ての画素について除去処理部25aまたは平均処理部25bがステップS15またはS16の処理を実行することで、画像生成部25は処理後画像を生成する。
画像出力部26は、処理後画像をデータ格納部40または認証部30へ出力する(S17)。処理後画像を認証用画像として登録する場合には、画像出力部26は、処理後画像をデータ格納部40へ出力し、登録画像として格納する。一方、処理後画像により認証を行う場合には、画像出力部26は、処理後画像を認証部30へ出力する。認証部30は、処理後画像を認証用画像として、予め登録された登録画像と比較することで認証を行う。
(処理の具体例)
図7は、屋外で撮像した画像における画素ごとの輝度値の組の、標準偏差の例を示す図である。図7には、屋外で撮像した画像の例が符号7100で示されている。符号7100の画像には、映り込みの強い領域Rhが網掛けで示されている。
図7には、符号7100で示した画像における直線L上の各画素における輝度値の標準偏差のグラフが符号7200で示されている。符号7200のグラフにおいて、横軸は直線L上における画素の位置を示し、縦軸は当該画素における輝度値の標準偏差を示す。符号7200のグラフには、処理判定部24による判定に用いられる標準偏差閾値が示されている。図7に示す例では、標準偏差閾値は、携帯情報端末1の設計者またはユーザが予め設定した一定の値である。具体的には、符号7200のグラフは、上限を255として規格化した輝度値の標準偏差について、100を標準偏差閾値として示している。
符号7200のグラフに示すように、直線L上の画素のうち、領域Rhに含まれる画素においては、輝度値の標準偏差は閾値以上の値となる。当該画素については、除去処理部25aが除去処理を行う。一方、直線L上の画素のうち、領域Rhに含まれる画素以外の画素においては、輝度値の標準偏差は閾値未満の値となる。当該画素については、平均処理部25bが平均処理を行う。
図8は、暗室で撮像した画像における画素ごとの輝度値の組の、標準偏差の例を示す図である。図8には、暗室で撮像した画像の例が符号8100で示されている。符号8100の画像は暗室で撮像した画像であるため、符号7100の画像における領域Rhのような、映り込みの強い領域は存在しない。
図8には、符号8100で示した画像における直線L上の各画素における輝度値の標準偏差のグラフが符号8200で示されている。符号8200のグラフにおいて、横軸は直線L上における画素の位置を示し、縦軸は当該画素における輝度値の標準偏差を示す。符号8200のグラフには、処理判定部24による判定の閾値が示されている。符号8200のグラフにおける判定の閾値は、図7における符号7200のグラフにおける判定の閾値と同じである。
符号8200のグラフに示すように、直線L上の画素における輝度値の標準偏差は、いずれも閾値未満である。このため、図8に符号8100で示した画像においては、直線L上の全ての画素について、平均処理部25bが平均処理を行う。
処理判定部24による判定の閾値は、上述したとおり、携帯情報端末1の設計者またはユーザが予め設定した一定の値であってよい。また、当該閾値は、処理判定部24が画像ごとに設定する値であってもよい。処理判定部24が画像ごとに閾値を設定する場合、当該閾値は、例えば画素ごとの輝度値の標準偏差の、虹彩の画像全体での平均値である。
この場合、例えば処理判定部24は、画像における虹彩の領域を特定する。さらに処理判定部24は、当該領域における指標値の平均値を算出し、当該平均値を判定における閾値とする。指標値が標準偏差である場合には、処理判定部24は、虹彩の領域に含まれる画素ごとの輝度の組について標準偏差を算出し、虹彩の領域の全体での標準偏差の平均値を算出して閾値とする。
処理判定部24が虹彩の領域を特定する場合、当該領域は、瞳孔および睫毛の領域を含まないことが好ましい。例えば処理判定部24は、画素ごとの輝度の平均値に所定の閾値を設け、輝度の平均値が当該閾値未満である画素について、瞳孔または睫毛の領域の画素であるものとして、指標の算出を行わないこととする。所定の閾値は、画素に対応する被写体の部位が瞳孔または睫毛である場合に想定される輝度の上限値である。
(変形例)
図9は、実施形態1の変形例について説明するための図である。図9には、画像における虹彩の領域RIが、虹彩の中心から放射状に延びる直線、および虹彩の中心を中心とする同心円により、複数の小領域Rsに区分されている。また、虹彩の領域RIの一部には、映り込み像の領域RNが重畳している。なお、簡単のため、図9では一部の小領域Rsについてのみ符号を付している。
本変形例では、処理判定部24は、小領域Rsごとに除去処理および平均処理のいずれを実行するか判定する。具体的には、処理判定部24は、まず画素ごとの輝度値の標準偏差が標準偏差閾値以上であるか否かを判定する。さらに、処理判定部24は、小領域Rsに含まれる画素の総数に対する、標準偏差が標準偏差閾値以上である画素の比率が所定の区分用閾値以上であるか否かを判定する。例えば1つの小領域Rsについて、当該小領域Rsに含まれる画素の総数がn個であり、標準偏差が標準偏差閾値以上である画素の数がm個であるものとする。この場合、処理判定部24は、m/nが区分用閾値以上であるか否かを判定する。
処理判定部24は、上記の比率が区分用閾値以上である場合、小領域内の全ての画素について、除去処理を実行すると判定する。一方、処理判定部24は、上記の比率が区分用閾値未満である場合、小領域内の全ての画素について、平均処理を実行すると判定する。区分用閾値は携帯情報端末1の設計者またはユーザなどにより適宜設定され、例えば0.5である。
上記の変形例によれば、小領域Rsごとに、除去処理部25aが除去処理を実行するか、または平均処理部25bが平均処理を実行する。このため、例えば映り込み像の領域RN内の画素など、輝度値の標準偏差が標準偏差閾値以上である画素であっても、当該画素を含む小領域Rs内の、他の画素における輝度値の標準偏差によっては、平均処理部25bが平均処理を実行する場合もある。逆に、輝度値の標準偏差が標準偏差閾値未満の画素であっても、当該画素を含む小領域Rs内の、他の画素における輝度値の標準偏差によっては、除去処理部25aが除去処理を実行する場合もある。このような変形例によっても、画像のSN比を抑制することができる。
〔実施形態2〕
本開示の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図10は、実施形態2に係る携帯情報端末2(生体認証装置、撮像装置)の要部の構成を示すブロック図である。図10に示すように、携帯情報端末2は、指標算出部23の代わりに入射角算出部27を備える点で、携帯情報端末1と相違する。
入射角算出部27は、画素ごとに、当該画素に対応する、撮像素子11が撮像する被写体の部位に対する光の入射角を算出する。以下の説明では、当該光の入射角について、単に「画素における光の入射角」と称することがある。入射角の算出方法については後述する。また、携帯情報端末2において、処理判定部24は、画素ごとに、入射角算出部27が算出した入射角が所定の入射角閾値(第1閾値)以上である場合には、除去処理を実行すると判定する。一方、処理判定部24は、入射角が入射角閾値未満である場合には、平均処理を実行すると判定する。
一般に、画素における光の入射角が大きい程、当該画素における映り込みの強度は高くなる傾向がある。携帯情報端末2における処理判定部24は、上記のように判定することで、映り込みの強度が高いと考えられる画素に対しては除去処理を実行し、映り込みの強度が低いと考えられる画素に対しては平均処理を実行すると判定することができる。したがって、携帯情報端末2における処理判定部24は、ノイズなどの影響により輝度値の分散が小さくなる場合においても画素ごとの処理を適切に判定することができる。
図11は、入射角算出部27による入射角の算出方法について説明するための図である。図11には、撮像部10と眼球Eとの位置関係、および、撮像部10の撮像素子11が撮像した眼球Eの画像IEが示されている。図11を参照して、画像IE上の画素PIにおける光の入射角の算出方法を説明する。以下の説明において、各数値を以下のとおり規定する。
θ:画素PIに対応する角膜の表面の点PEで鏡面反射(正反射)して撮像部10へ入射する環境光LEの、角膜の表面への入射角(すなわち画素PIにおける光の入射角)
r1:撮像部10のレンズと眼球Eの中心との距離
φ:撮像部10と眼球Eの中心
R_eye:角膜の曲率半径
r2:虹彩の画像における瞳孔の中心と画素PIとの画素間距離
R_iris:虹彩の画像における瞳孔の中心と虹彩の外周との画素間距離
また、図11における円Dは、入射角がθである画素の位置を示す。入射角がθである画素は、画像における瞳孔の中心を中心とする円D上に位置する。
このとき、
r2=R_eye×sinφ
sinφ=r2/R_eye
φ=arcsin(r2/R_eye)
となる。ここで、撮像部10と眼球Eの中心との距離、すなわち撮影距離が大きいため、θ≒φとすることができる。すなわち、
θ=arcsin(r2/R_eye)
となる。
r2は画素間距離であるため、R_eyeの次元を画素数に合わせる必要がある。R_eyeの画素数は虹彩画像の虹彩半径から算出する。一般的に、角膜の曲率半径は約7.7mmであり、虹彩の半径は約6.0mmであるため、
R_eye/R_iris=7.7/6.0
とすることができる。したがって、
θ=arcsin(r2/(R_iris×7.7/6.0))
となる。
図12は、携帯情報端末2において除去処理部25aが除去処理を実行する領域Roおよび平均処理部25bが平均処理を実行する領域Riを示す図である。図12における円C上の画素に対応する虹彩の領域では、光の入射角が入射角閾値θthである。円C上の画素、および円Cよりも外側の領域Roの画素に対しては、入射角が入射角閾値θth以上になるため、除去処理部25aが除去処理を実行する。円Cよりも内側の領域Riの画素に対しては入射角が入射角閾値未満になるため、平均処理部25bが平均処理を実行する。
入射角閾値θthの適切な値を導出するため、以下の実験を行った。晴天時の屋外にて、環境光の映り込みが一様に強い虹彩画像を撮像し、入射角閾値θthを0°〜約40°まで変動させた。入射角閾値θthが0°の場合は、図12における円Cの半径が0となるため、全ての領域において除去処理部25aが除去処理を実行する。また、θthが50°の場合は、図12における円Cの半径が虹彩の画像の半径以上になるため、虹彩の全ての領域において平均処理部25bが平均処理を実行する。
この実験では、除去処理部25aは、上述したSP近似処理を行う。SP近似処理では、除去処理部25aは、画素における輝度値の組の、最大値から最小値を減算することで、S偏光の輝度値を近似して算出する。P偏光成分とS偏光成分との比率は、眼球Eへの光の入射角およびフレネルの法則により算出できる。したがって、除去処理部25aは、各画素におけるS偏光成分の輝度値、およびP偏光成分とS偏光成分との比率により、P偏光成分の輝度値を算出できる。除去処理部25aは、画素ごとに算出したP偏光成分およびS偏光成分の輝度値を、当該画素の輝度値から減算することで、正反射光成分の少なくとも一部を除去する。
図13は、入射角閾値θthと、画像の照合の精度との関係の一例を示すグラフである。図13に示すグラフにおいて、横軸は入射角閾値、縦軸は得点である。得点については実施形態1において既に説明したとおりである。図13には、全ての画素について除去処理部25aが除去処理を実行した場合の得点sr1および全ての画素について平均処理部25bが平均処理を実行した場合の得点sr2が示されている。
図13に示すように、入射角閾値θthが5°以上かつ20°以下の範囲Ra1である場合における得点は、sr1よりも高くなる。これは、入射角が20°までの領域においては、除去処理による映り込みの除去よりも、平均処理によるノイズ抑制の方が、得点を改善する効果が高いためと考えられる。
一方、入射角閾値θthが20°よりも大きい場合の得点はsr1を超えない。これは、入射角が20°を超える領域については、平均処理によるノイズ抑制よりも、除去処理による映り込みの除去の方が、得点を改善する効果が高いためと考えられる。
したがって、入射角閾値θthは、5°以上かつ20°以下の範囲で設定されることが好ましい。また、図13に示すように、入射角閾値θthが11°以上かつ18°以下の範囲では、得点が特に高くなる。このため、入射角閾値θthは、11°以上かつ18°以下の範囲で設定されることがより好ましい。
図14は、入射角閾値θthと、画像の照合の精度との関係の別の例を示すグラフである。図14に示すグラフにおいて、横軸は入射角閾値、縦軸は得点である。図14には、全ての画素について除去処理部25aが除去処理を実行した場合の得点sr1、および全ての画素について平均処理部25bが平均処理を実行した場合の得点sr2が示されている。
図13に示すグラフは、除去処理部25aによる除去処理を、上述したSP近似処理を用いた処理とした画像のものである。これに対し、図14に示したグラフは、除去処理部25aによる除去処理を、画素ごとの輝度値の組における最小の輝度値を当該画素の輝度値として選択する処理とした画像のものである。
図14に示すように、入射角閾値θthが0°以上かつ43°以下の範囲Ra2である場合における得点は、sr1よりも高くなる。これは、入射角が43°までの領域においては、除去処理による映り込みの除去よりも、平均処理によるノイズ抑制の方が、得点を改善する効果が高いためと考えられる。
一方、入射角閾値θthが43°よりも大きい場合の得点はsr1を超えない。これは、入射角が43°を超える領域については、平均処理によるノイズ抑制よりも、除去処理による映り込みの除去の方が、得点を改善する効果が高いためと考えられる。
したがって、除去処理部25aが最小の輝度値を当該画素の輝度値として選択する場合、入射角閾値θthは、0°以上かつ43°以下の範囲で設定されることが好ましい。また、図14に示すように、入射角閾値θthが17°以上かつ37°以下の範囲では、得点が特に高くなる。このため、入射角閾値θthは、17°以上かつ37°以下の範囲で設定されることがより好ましい。
図15は、携帯情報端末2における処理を示すフローチャートである。携帯情報端末2においては、まず画像取得部21が、撮像部10から画像を取得する(S21)。次に、補間処理部22が、画像に含まれる各画素について、上述した補間処理を行う(S22)。さらに、入射角算出部27が、各画素における入射角を算出する(S23)。
処理判定部24は、1つの画素について、当該画素に対応する被写体の領域に光が入射する入射角が入射角閾値θth以上であるか否かを判定する(S24)。入射角が入射角閾値θth以上である場合には、処理判定部24は当該画素について除去処理を実行するものと判定し、除去処理部25aが除去処理を実行する(S25)。一方、入射角が入射角閾値θth未満である場合には、処理判定部24は当該画素について平均処理を実行するものと判定し、平均処理部25bが平均処理を実行する(S26)。処理判定部24は、全ての画素についてステップS24の処理を実行する。さらに、全ての画素について除去処理部25aまたは平均処理部25bがステップS25またはS26の処理を実行することで、画像生成部25は処理後画像を生成する。画像出力部26は、処理後画像をデータ格納部40または認証部30へ出力する(S27)。
〔実施形態3〕
図16は、実施形態3に係る携帯情報端末3(生体認証装置、撮像装置)の要部の構成を示すブロック図である。図16に示すように、携帯情報端末3は、携帯情報端末1の構成に加えて、携帯情報端末2と同様の入射角算出部27を備える。また、携帯情報端末3において、処理判定部24は、画素ごとに、入射角が入射角閾値以上、かつ標準偏差が標準偏差閾値以上である場合に、当該画素に対して除去処理を実行すると判定する。一方、処理判定部24は、入射角が入射角閾値未満、または標準偏差が標準偏差閾値未満である場合には、当該画素に対して平均処理を実行すると判定する。これにより、処理判定部24は、画素における光の入射角に対して実際の映り込み強度が一様でない場合においても、当該画素に対する処理を適切に判定することができる。
図17は、携帯情報端末3における処理を示すフローチャートである。携帯情報端末3においては、まず画像取得部21が、撮像部10から画像を取得する(S31)。次に、補間処理部22が、画像に含まれる各画素について、上述した補間処理を行うことで、画素ごとの輝度値の組を算出する(S32)。さらに指標算出部23が、画素ごとに、輝度値の標準偏差を算出するとともに、当該画素における入射角を算出する(S33)。
処理判定部24は、入射角が入射角閾値以上であるか否かを判定する(S34)。入射角が入射角閾値以上である場合(S34でYES)、さらに処理判定部24は、輝度値の標準偏差が標準偏差閾値以上であるか否かを判定する(S35)。輝度値の標準偏差が標準偏差閾値以上である場合(S35でYES)、処理判定部24は当該画素について除去処理を実行するものと判定し、除去処理部25aが除去処理を実行する(S36)。一方、入射角が入射角閾値未満である場合(S34でNO)、または輝度値の標準偏差が標準偏差閾値未満である場合(S35でNO)、処理判定部24は当該画素について平均処理を実行するものと判定し、平均処理部25bが平均処理を実行する(S37)。処理判定部24は、全ての画素についてステップS34の処理を実行し、必要な画素についてステップS35の処理を実行する。さらに、全ての画素について除去処理部25aまたは平均処理部25bがステップS36またはS37の処理を実行することで、画像生成部25は処理後画像を生成する。画像出力部26は、処理後画像をデータ格納部40または認証部30へ出力する(S38)。
なお、図17に示したフローでは、処理判定部24による判定(ステップS34およびS35の処理)の前に、予め全ての画素について指標算出部23が標準偏差を算出し、入射角算出部27が入射角を算出した(S33)。しかし、携帯情報端末3においては、予め入射角算出部27が入射角を算出し、入射角が入射角閾値以上である画素についてのみ指標算出部23が標準偏差を算出してもよい。この場合、指標算出部23は、入射角が入射角閾値未満である画素については標準偏差を算出しないため、指標算出部23による処理量が低減される。
〔ソフトウェアによる実現例〕
携帯情報端末1、2、および3の制御ブロック(特に指標算出部23および入射角算出部27)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、携帯情報端末1、2、および3は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本開示の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本開示の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1、2、3 携帯情報端末(生体認証装置、撮像装置)
12 偏光フィルタ
12a、12b、12c、12d 偏光素子
13 偏光ユニット
23 指標算出部
25a 除去処理部
25b 平均処理部
27 入射角算出部

Claims (11)

  1. 複数の画素を含む撮像素子と、
    偏光角が互いに異なる複数の偏光素子を備える偏光ユニットを複数備え、当該偏光ユニットが、前記複数の画素に対応付けられて配列されている偏光フィルタと、
    前記撮像素子における、前記複数の偏光素子の偏光角のそれぞれに対応する輝度値の組を有する所定の領域において、当該輝度値の組に基づいて、前記所定の領域ごとに正反射光成分の少なくとも一部を除去する除去処理を実行することができる除去処理部と、
    前記所定の領域ごとに、前記輝度値の組の平均値を算出する平均処理を実行することができる平均処理部と、
    前記所定の領域ごとに前記除去処理および前記平均処理のいずれを実行するかを判定する処理判定部と、を有する撮像装置。
  2. 前記所定の領域ごとに、当該領域に対応する、前記撮像素子により撮像される被写体の部位に対する光の入射角を算出する入射角算出部を備え、
    前記処理判定部は、前記所定の領域ごとに、
    前記入射角が所定の第1閾値以上である場合には、前記除去処理を実行すると判定し、
    前記入射角が前記第1閾値未満である場合には、前記平均処理を実行すると判定する請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記所定の領域ごとに、当該領域における前記輝度値の組に含まれる複数の輝度値の変動を示す変動指標を算出する指標算出部を備え、
    前記処理判定部は、前記所定の領域ごとに、
    前記変動指標が所定の第2閾値以上である場合には、前記除去処理を実行すると判定し、
    前記変動指標が前記第2閾値未満である場合には、前記平均処理を実行すると判定する請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記所定の領域ごとに、当該領域に対応する、前記撮像素子により撮像される被写体の部位に対する光の入射角を算出する入射角算出部と、
    前記所定の領域ごとに、当該領域における前記輝度値の組に含まれる複数の輝度値の変動を示す変動指標を算出する指標算出部とを備え、
    前記処理判定部は、前記所定の領域ごとに、
    前記入射角が所定の第1閾値以上、かつ前記変動指標が所定の第2閾値以上である場合には、前記除去処理を実行すると判定し、
    前記入射角が前記第1閾値未満、または前記変動指標が前記第2閾値未満である場合には、前記平均処理を実行すると判定する請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記第2閾値は、前記所定の領域ごとの前記変動指標の、前記撮像素子が撮像した被写体の画像全体での平均値である請求項3または4に記載の撮像装置。
  6. 前記変動指標は、前記輝度値の統計的ばらつきを示す指標である請求項3から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記統計的ばらつきを示す指標は、標準偏差または変動係数である請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記所定の領域は、前記偏光ユニットに含まれる偏光素子のそれぞれに対応する複数の画素を含む領域であり、
    前記輝度値の組は、前記複数の画素における輝度値の集合である請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記所定の領域は、個々の画素の領域であり、
    前記撮像素子が撮像した撮像画像について、補間すべき位置における各偏光角に対応する輝度値を、当該位置の周辺に位置する周辺画素の輝度値を用いて偏光角ごとに補間し、当該位置の輝度値を、前記輝度値の組として規定する補間処理部を備える請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の撮像装置を備える生体認証装置。
  11. 請求項10に記載の生体認証装置を備える携帯情報端末。
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