JP2021001942A - 透明樹脂成形体及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】判別方法が簡易で、より簡易な製造方法により製造可能な真贋認証用の透明樹脂成形体を提供する。【解決手段】気泡を含有しない透明樹脂マトリクス2中に、粒径が50nm以上1000nm未満の気泡を含有する透明樹パターン1を内包させた透明樹脂成形体とする。【選択図】図1

Description

本発明は、真贋認証に用いられる透明樹脂成形体とその製造方法に関する。
近年、模倣品対策の一環として、紙やプラスチック等の人工物について、個体に固有且つランダムな物理的特徴を計測して固体認証する人工物メトリクス技術が開発されており、例えば、特許文献1には、ガラスマトリクス中に直径が0.1μm以上の気泡や結晶物をマーカーとして分散させることで、化学耐久性や耐候性を向上させた真贋認証用ガラスチップが開示されている。
国際公開第2016/185977号パンフレット
特許文献1に開示されたガラスチップは、ガラスマトリクス中に含まれる気泡や結晶物の大きさと個数とを計測することで真贋が判別されるが、その際には、拡大レンズを備えたカメラでガラスチップを撮影し、画像処理ソフトを用いて得られた画像を分析する必要があり、判別作業が煩雑であった。また、ガラスマトリクス中に気泡や結晶物を内包させるためには、ガラスを溶融する高温工程が必要で、より簡易な製造方法が求められていた。
本発明の課題は、上記問題を解決し、判別方法が簡易で、より簡易な製造方法により製造可能な真贋認証用の透明樹脂成形体とその製造方法を提供することにある。
本発明の第一は、所定の形状を有する透明樹脂パターンと、前記透明樹脂パターンの少なくとも一部を被覆する透明樹脂マトリクスと、からなり、前記透明樹脂パターンが、粒径が50nm以上1000nm未満の気泡を含有することを特徴とする透明樹脂成形体である。
本発明の透明樹脂成形体においては、下記の構成を好ましい態様として含む。
前記透明樹脂パターンの全光線透過率が75%以上、拡散光線透過率が4.0%以下である。
ヘイズが4.0以下である。
前記透明樹脂パターンの拡散光線透過率は、前記透明樹脂マトリクスの拡散光線透過率よりも高い。
前記気泡の粒径が300nm以下である。
前記透明樹脂パターン及び前記透明樹脂マトリクスが無溶剤型樹脂の硬化物からなる。
本発明の第二は、所定の形状の型枠を用いて、表面に所定の形状の凹部を有する第一の透明樹脂マトリクスを形成する工程と、
前記凹部に、ウルトラファインバブル発生器によって気泡を発生させた硬化性透明樹脂材を注入して硬化させ、透明樹脂パターンを形成する工程と、
を少なくとも有することを特徴とする透明樹脂成形体の製造方法である。
本発明の第三は、ウルトラファインバブル発生器によって硬化性透明樹脂材中に気泡を発生させた後に硬化させ、所定の形状を有する透明樹脂パターンを形成する工程と、
第一の透明樹脂マトリクスを形成する工程と、
前記第一の透明樹脂マトリクス上に前記透明樹脂パターンを載置し、前記透明樹脂パターンの少なくとも一部を被覆する第二の透明樹脂マトリクスを形成する工程と、
を有することを特徴とする透明樹脂成形体の製造方法である。
上記本発明の透明樹脂成形体の製造方法においては、前記硬化性透明樹脂材が無溶剤型樹脂であることを好ましい態様として含む。
本発明の透明樹脂成形体は、指向性の高い光を照射することにより透明樹脂パターンが光散乱によって浮き上がり、目視で容易に観察されるため、真贋の判別作業が容易である。また、硬化性透明樹脂材中にウルトラファンバブルを発生させるだけで透明樹脂パターンを作製することができ、高温工程を経ないため、製造も容易である。よって、透明樹脂パターンのパターン変更も容易であり、安価に提供することができる。
本発明の透明樹脂成形体の一実施形態を示す模式図である。 本発明の透明樹脂成形体の製造工程の一例を示す断面模式図である。 本発明の透明樹脂成形体の製造工程の他の例を示す断面模式図である。
本発明の透明樹脂成形体は、透明樹脂パターンと透明樹脂マトリクスとを有し、該透明樹脂マトリクスが透明樹脂パターンの少なくとも一部を被覆しており、該透明樹脂パターンは粒径が50nm以上1000nm未満の気泡を含有している。
国際標準化機構(ISO)において、直径1μm未満の微小な泡をウルトラファインバブル(UFB)と定義されている。このUFBを水などの液中に発生させると、UFBは帯電してブラウン運動により液中を浮遊しており、数週間から数か月間といった長期間、液中に存在する。UFBは粒径が可視光の波長よりも小さいことから、UFBを含む液体は、通常の可視光に対しては透明性を示すが、レーザー光やLED光などの指向性の強い光を照射した場合には、UFBの空孔で光の散乱が生じる。
本発明は係るUFBを用いた透明樹脂成形体である。図1に、本発明の透明樹脂成形体の一実施形態を模式的に示す。図1(a)は斜視図であり、(b)は(a)中の矢印A方向から見た上面図、(c)は(a)中の矢印B方向から見た側面図、(d)は(a)中の矢印C方向から見た正面図である。図1中、1は透明樹脂パターン、2は透明樹脂マトリクスであり、透明樹脂パターン1はK字型に形成されている。
尚、図1においては、透明樹脂マトリクス2は透明樹脂パターン1を内包しているが、本発明においては、透明樹脂マトリクス2は透明樹脂パターン1の少なくも一部を被覆していればよく、図1の如く、樹脂パターン1全体を被覆して内包する形態には限定されない。即ち、樹脂パターン1の一部が透明樹脂成形体の表面に露出していても構わない。
本発明に係る透明樹脂パターン1はUFBを含有しているため、レーザー光やLED光を照射すると光散乱を生じる。一方、透明樹脂マトリクス2はUFBを内包していないため、レーザー光やLED光を照射しても光散乱を生じない。そのため、本発明の透明樹脂成形体は、通常は透明で透明樹脂パターン1は観察されないが、レーザー光やLED光を照射すると透明樹脂パターン1のみが明るく観察される。
本発明において、透明樹脂パターン1に含有されるUFBの粒径は、小さすぎると光散乱性が得にくくなるが、50nm以上であれば光散乱性が得られる。後述するUFB発生器により発生させた場合、粒径のピークは100nm〜200nm程度であり、良好な光散乱性を発揮する。また、透明樹脂パターン1が高い透明性を得る上で、UFBの粒径は300nm以下が好ましい。透明樹脂パターン1中の、即ち固体中のUFBの粒径は、小角X線散乱法によって測定することができる。
透明樹脂パターン1は、高い透明性の観点から、全光線透過率は75%以上が好ましく、望ましくは90%以上であり、拡散光線透過率は4.0%以下が好ましく、2.0%以下が望ましく、ヘイズは4.0以下が好ましく、望ましくは2.0以下である。係る範囲で、UFBを含有させることが好ましい。
また、透明樹脂マトリクス2についても、全光線透過率は75%以上が好ましく、望ましくは90%以上であり、拡散光線透過率は4.0%以下が好ましく、2.0%以下が望ましく、ヘイズは4.0以下が好ましく、望ましくは2.0以下である。
尚、透明樹脂パターン1の拡散構成透過率は、透明樹脂マトリクス2の拡散光線透過率よりも高いことが望ましい。
透明樹脂パターン1の製造方法は、透明樹脂材中にUFBを発生させて固定化させ得る方法であれば、特に限定されないが、市販のUFB発生器によって硬化性透明樹脂材にUFBを発生させ、該硬化性透明樹脂材を硬化させることでUFBを固定化することができる。UFB発生器によってUFBを発生させる上で、硬化性透明樹脂材の粘度は、10mPa・s以上、5000mPa・s以下であることが好ましい。10mPa・s以上でUFBの安定性が高くなり、5000mPa・s以下であればマイクロサイズの気泡が消滅しやすく、高い透明性が得られる。
また、硬化性透明樹脂材は、溶剤分が少ない方が好ましく、全く溶剤が含まれない、無溶剤型の液状樹脂が望ましく、また、加熱や紫外光、可視光などの活性エネルギー照射により反応硬化する化合物を含む。具体的には、熱硬化性樹脂(シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂)、二液混合樹脂(上記熱硬化性樹脂主剤に硬化剤を混合した樹脂材)、光硬化性樹脂(アクリレート樹脂)が挙げられる。好ましくは、常温(25℃±15℃)で硬化する二液型シリコーン樹脂が挙げられる。
尚、透明樹脂マトリクス2についても、透明樹脂パターン1と同じ硬化性透明樹脂材が好ましく用いられるが、透明樹脂パターン1との接着性が良好な樹脂材料であれば好ましく用いられる。
UFB発生器としては、市販の旋回液流式、せん断式、加圧溶解式、超音波キャビティーション式等、いずれの方式の発生器を用いてもよいが、UFBと同時に粒径が1μm以上のマイクロバブル(MB)が発生する場合があり、MBを含む樹脂成形体では透明性が低下するため、MBが発生する場合には、MBが自然脱泡した後に硬化性透明樹脂材が硬化するように、硬化性透明樹脂材の硬化時間を調整することが望ましい。
UFB発生器で硬化性透明樹脂材に導入するガスとしては、空気、酸素、窒素、二酸化炭素など、任意の気体を用いることができる。
また、透明樹脂マトリクス2は、透明樹脂パターン1と同じ透明樹脂材で構成されていることが好ましく、よって、シリコーン樹脂が好ましく用いられる。
本発明の透明樹脂成形体の製造方法として、例えば、以下の2通りが挙げられる。尚、本発明においては、以下の実施形態に限定されるもではない。
第一の製造方法
(1−1)所定の形状の型枠を用いて、表面に所定の形状の凹部を有する第一の透明樹脂マトリクスを形成する工程と、
(1−2)前記凹部に、ウルトラファインバブル発生器によってウルトラファインバブルを発生させた硬化性透明樹脂材を注入して硬化させ、透明樹脂パターンを形成する工程と、を有する。
さらに、必要に応じて、
(1−3)前記第一の透明樹脂マトリクスの前記表面と前記透明樹脂パターン表面の少なくとも一部を覆う第二の透明樹脂マトリクスを形成する工程を有する。ここで、第二の透明樹脂マトリクスで前記透明樹脂パターンの表面を全て覆うと、透明樹脂マトリクスで透明樹脂パターンを内包した透明樹脂成形体が得られる。
第二の製造方法
(2−1)UFB発生器によって第一の硬化性透明樹脂材中にUFBを発生させた後に硬化させ、所定の形状を有する透明樹脂パターンを形成する工程と、
(2−2)第一の透明樹脂マトリクスを形成する工程と、
(2−3)前記第一の透明樹脂マトリクス上に前記透明樹脂パターンを載置し、前記透明樹脂パターンの少なくとも一部を覆う第二の透明樹脂マトリクスを形成する工程と、を有する。ここで、第二の透明樹脂マトリクスで透明樹脂パターン表面を全て覆うと、透明樹脂マトリクスで透明樹脂パターンを内包した透明樹脂成形体が得られる。
尚、上記(2−1)と(2−2)とは順序が逆でも、同時でもかまわない。
図2は、上記第一の製造方法の製造工程の一例を示す断面模式図である。以下に各工程を説明する。
(1−1)図2(a)に示すように、型枠11内にUFBを含まない硬化性透明樹脂材13を入れ、目的とする透明樹脂パターン1の形状に対応したパターンを有する型枠12を硬化性透明樹脂材13の表面に押し付けて硬化性透明樹脂材13を硬化させる。型枠12を外すと、図2(b)に示すように、透明樹脂パターン1の形状に対応した凹部14を表面に有する第一の透明樹脂マトリクス2’が得られる。
(1−2)図2(b)の凹部14に、図2(c)に示すように、UFB発生器によってUFBを発生させた硬化性透明樹脂材15を注入し、硬化させて透明樹脂パターン1を得る。
(1−3)図2(d)に示すように、第一の透明樹脂マトリクス2’表面と透明樹脂パターン1の表面にUFBを含まない硬化性透明樹脂材13(上記(1−1)で用いたものと同じ)を積層し、硬化させて第二の透明樹脂マトリクスを形成する。第二の透明樹脂マトリクスは第一の透明樹脂マトリクス2’と一体化して、透明樹脂パターン1を内包する透明樹脂マトリクス2となり、本発明の透明樹脂成形体が得られる(図2(e))。
図3は、上記第二の製造方法の製造工程の一例を示す断面模式図である。以下に各工程を説明する。
(2−1)図3(a)に示すように、透明樹脂パターン1の形状を有する型枠21に、UFB発生器によってUFBを発生させた硬化性透明樹脂材15を入れて硬化させ、透明樹脂パターン1を形成する。
(2−2)図3(b)に示すように、型枠11内にUFBを含まない硬化性透明樹脂材13を入れて硬化させ、第一の透明樹脂マトリクス2’を形成する。
(2−3)図3(c)に示すように、上記(2−2)で形成した第一の透明樹脂マトリクス2’上に、上記(2−1)で形成した透明樹脂パターン1を載置する。
(2−4)図3(d)に示すように、第一の透明樹脂マトリクス2’及び透明樹脂パターン1上に、UFBを含まない硬化性透明樹脂材13(上記(2−2)で用いたものと同じ)を積層し、硬化させて第二の透明樹脂マトリクスを形成する。第二の透明樹脂マトリクスは第一の透明樹脂マトリクス2’と一体化して、透明樹脂パターン1を内包する透明樹脂マトリクスとなり、本発明の透明樹脂成形体が得られる(図3(e))
本発明の透明樹脂成形体の製造方法としては上記製造工程以外にも、UFBを含む硬化性透明樹脂材をインクとして用いた印刷により所定のパターンを描画して硬化させて透明樹脂パターンとする方法が挙げられる。
硬化性透明樹脂材A:二液硬化性シリコーン樹脂及び硬化剤(いずれも「YE5822(B)」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)を二液硬化性シリコーン樹脂:硬化剤=9:1の質量比で混合して硬化性透明樹脂材Aを調製した。
UFB含有硬化性透明樹脂材B:上記硬化性透明樹脂材Aに、UFB発生器(ループ流式ノズル、有限会社OKエンジニアリング製)によりUFBを発生させてUFB含有硬化性透明樹脂材Bとした。
上記硬化性透明樹脂材A及びUFB含有硬化性透明樹脂材Bを室温(20℃)にて硬化させた透明樹脂成形体の全光線透過率、拡散光線透過率、ヘイズをヘーズ・透過率・反射率計(株式会社村上色彩技術研究所製)を用いて測定した。測定結果を表1に示す。測定方法は以下の通りである。
Figure 2021001942
(実施例1)
硬化性透明樹脂材Aをポリスチレン製シャーレに高さ半分まで入れ、お椀形状の型を置いて室温(20℃)にて硬化させ、第一の透明樹脂マトリクスを形成した。硬化後に上記型を外すと、お椀型の凹部が形成されており、係る凹部にUFB含有硬化性透明樹脂材Bを入れて室温(20℃)にて硬化させ、透明樹脂パターンを得た。
上記第一の透明樹脂マトリクスと透明樹脂パターン上に、さらに硬化性透明樹脂材Aを入れて室温(20℃)にて硬化させ、第二の透明樹脂マトリクスを形成した。シャーレから硬化物を取り出すと、均一な透明性を有する透明樹脂成形体が得られた。
得られた透明樹脂成形体にLED白色光を照射すると、透明樹脂成形体内にお椀形状が明るく浮き上がって目視で観察された。
(実施例2)
硬化性透明樹脂材Aをポリスチレン製シャーレに高さ半分まで入れて室温(20℃)にて硬化させ、第一の透明樹脂マトリクスを形成した。別途、上記UFB含有硬化性透明樹脂材Bを型枠に入れて室温(20℃)にて硬化させ、文字パターンの透明樹脂パターンを形成した。
上記第一透明樹脂マトリクスの上に、上記透明樹脂パターンを載せ、該透明樹脂パターンを覆い隠すように、上記硬化性透明樹脂材Aをシャーレに注いで室温(20℃)にて硬化させ、第二の透明樹脂マトリクスを形成した。シャーレから硬化物を取り出すと、均一な透明性を有する透明樹脂成形体が得られた。
得られた透明樹脂成形体にLED白色光を照射すると、透明樹脂成形体内に文字パターンが明るく浮き上がって目視で観察された。
(比較例1)
凹部に硬化性透明樹脂材Aを入れて硬化させる以外は実施例1と同様にして透明樹脂成形体を形成した。得られた透明樹脂成形体は均一な透明性を有していたが、LED白色光を照射しても、お椀型の光散乱は観察されなかった。
(比較例2)
透明樹脂パターンを硬化性透明樹脂材Aで形成する以外は実施例2と同様にして透明樹脂成形体を形成した。得られた透明樹脂成形体は均一な透明性を有していたが、LED白色光を照射しても、文字パターンの光散乱は観察されなかった。
1:透明樹脂パターン、2:透明樹脂マトリクス、2’:第一の透明樹脂マトリクス、11,12,21:型枠、13:UFBを含まない硬化性透明樹脂材、14:凹部、15:UFBを含む硬化性透明樹脂材

Claims (9)

  1. 所定の形状を有する透明樹脂パターンと、前記透明樹脂パターンの少なくとも一部を被覆する透明樹脂マトリクスと、からなり、前記透明樹脂パターンが、粒径が50nm以上1000nm未満の気泡を含有することを特徴とする透明樹脂成形体。
  2. 前記透明樹脂パターンの全光線透過率が75%以上、拡散光線透過率が4.0%以下であることを特徴とする請求項1に記載の透明樹脂成形体。
  3. ヘイズが4.0以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の透明樹脂成形体。
  4. 前記透明樹脂パターンの拡散光線透過率は、前記透明樹脂マトリクスの拡散光線透過率よりも高いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の透明樹脂成形体。
  5. 前記気泡の粒径が300nm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の透明樹脂成形体。
  6. 前記透明樹脂パターン及び前記透明樹脂マトリクスが無溶剤型樹脂の硬化物からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の透明樹脂成形体。
  7. 所定の形状の型枠を用いて、表面に所定の形状の凹部を有する第一の透明樹脂マトリクスを形成する工程と、
    前記凹部に、ウルトラファインバブル発生器によって気泡を発生させた硬化性透明樹脂材を注入して硬化させ、透明樹脂パターンを形成する工程と、
    を少なくとも有することを特徴とする透明樹脂成形体の製造方法。
  8. ウルトラファインバブル発生器によって硬化性透明樹脂材中に気泡を発生させた後に硬化させ、所定の形状を有する透明樹脂パターンを形成する工程と、
    第一の透明樹脂マトリクスを形成する工程と、
    前記第一の透明樹脂マトリクス上に前記透明樹脂パターンを載置し、前記透明樹脂パターンの少なくとも一部を被覆する第二の透明樹脂マトリクスを形成する工程と、
    を有することを特徴とする透明樹脂成形体の製造方法。
  9. 前記硬化性透明樹脂材が無溶剤型樹脂であることを特徴とする請求項7又は8に記載の製造方法。
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