JP2020535401A5 - - Google Patents

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なおさらなる態様では、本明細書において、軽度認知機能障害(MCI)を有すると疑われる患者を評価する方法であって、前記患者から得られた生体試料中の少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルを測定するステップ;MCIに関連するタンパク質シグネチャーの存在または非存在を決定するステップであって、前記タンパク質シグネチャーが、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルの上昇を含む、ステップ;および前記患者が前記タンパク質シグネチャーの存在を示す場合、MCIを有するとして前記患者を選択するステップを含む方法を提供する。一部の場合では、前記患者が、MCIと一致する臨床症状を呈する。一部の場合では、前記患者から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である。一部の場合では、前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質に対する1つまたは複数の抗体を利用するイムノアッセイによって測定される。一部の場合では、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、インターロイキン18(IL−18)、IL−1β、カスパーゼ動員ドメインを含有するアポトーシス関連スペック様タンパク質(ASC)、カスパーゼ−1、またはこれらの組合せである。一部の場合では、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む。一部の場合では、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、IL−18を含む。一部の場合では、前記抗体が、PYRIN−PAAD−DAPINドメイン(PYD)、C末端カスパーゼ動員ドメイン(CARD)のドメイン、または前記ASCタンパク質のPYDもしくはCARDドメインの部分に結合する。一部の場合では、前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、対照から得られた生体試料中の前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルに対して増大する。一部の場合では、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含み、ASCの前記レベルが、前記対照から得られた前記生体試料中のASCの前記レベルよりも少なくとも50%高い。一部の場合では、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、IL−18を含み、IL−18の前記レベルが、前記対照から得られた前記生体試料中のIL−18の前記レベルよりも少なくとも25%高い。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
多発性硬化症(MS)を有すると疑われる患者を評価する方法であって、前記患者から得られた生体試料中の少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルを測定するステップ;MSに関連するタンパク質シグネチャーの存在または非存在を決定するステップであって、前記タンパク質シグネチャーが、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルの上昇を含む、ステップ;および前記患者が前記タンパク質シグネチャーの存在を示す場合、MSを有するとして前記患者を選択するステップを含む方法。
(項目2)
前記患者が、MSと一致する臨床症状を呈する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記MSが、再発寛解型MS(RRMS)、二次進行型MS(SPMS)、一次進行型MS(PPMS)または進行再発型MS(PRMS)である、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記患者から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質に対する1つまたは複数の抗体を利用するイムノアッセイによって測定される、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、インターロイキン18(IL−18)、IL−1ベータ、カスパーゼ動員ドメインを含有するアポトーシス関連スペック様タンパク質(ASC)、カスパーゼ−1、またはこれらの組合せである、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、カスパーゼ−1、IL−18、IL−1ベータおよびASCのそれぞれを含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記抗体が、PYRIN−PAAD−DAPINドメイン(PYD)、C末端カスパーゼ動員ドメイン(CARD)のドメイン、または前記ASCタンパク質のPYDもしくはCARDドメインの部分に結合する、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、対照から得られた生体試料中の前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルに対して増大する、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記対照から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記対照が、健康な個体であり、前記健康な個体が、MSと一致する臨床症状を呈さない個体である、項目10に記載の方法。
(項目13)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含み、ASCの前記レベルが、対照から得られた前記生体試料中のASCの前記レベルよりも少なくとも50%
高い、項目10に記載の方法。
(項目14)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、所定の参照値または参照値の範囲に対して増大する、項目1に記載の方法。
(項目15)
患者から得られた前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、MSを有するとして選択される、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の特異度で、MSを有するとして選択される、項目14に記載の方法。
(項目17)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも90%の感度、および少なくとも80%の特異度で、MSを有するとして選択される、項目14に記載の方法。
(項目18)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目14に記載の方法。
(項目19)
前記感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値が、表7から選択される、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記感度および/または感度が、95%の信頼区間で、受診者動作特性(ROC)曲線からの曲線下面積(AUC)を使用して決定される、項目15に記載の方法。
(項目21)
脳卒中を患っていると疑われる患者を評価する方法であって、前記患者から得られた生体試料中の少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルを測定するステップ;脳卒中または脳卒中関連傷害に関連するタンパク質シグネチャーの存在または非存在を決定するステップであって、前記タンパク質シグネチャーが、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルの上昇を含む、ステップ;および前記患者が前記タンパク質シグネチャーの存在を示す場合、脳卒中を患っているとして前記患者を選択するステップを含む方法。
(項目22)
前記患者が、脳卒中と一致する臨床症状を呈し、前記脳卒中が、虚血性脳卒中、一過性虚血性脳卒中または出血性脳卒中である、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記患者から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、項目21に記載の方法。
(項目24)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質に対する1つまたは複数の抗体を利用するイムノアッセイによって測定される、項目21に記載の方法。
(項目25)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、インターロイキン18(IL−18)、IL−1ベータ、カスパーゼ動員ドメインを含有するアポトーシス関連スペック様タンパク質(ASC)、カスパーゼ−1、またはこれらの組合せである、項目21に記載の方法。
(項目26)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、カスパーゼ−1、IL−18、IL−1ベータおよびASCのそれぞれを含む、項目21に記載の方法。
(項目27)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目21に記載の方法。
(項目28)
前記抗体が、PYRIN−PAAD−DAPINドメイン(PYD)、C末端カスパーゼ動員ドメイン(CARD)のドメイン、または前記ASCタンパク質のPYDもしくはCARDドメインの部分に結合する、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、対照から得られた生体試料中の前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルに対して増大する、項目21に記載の方法。
(項目30)
前記対照から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記対照が、健康な個体であり、前記健康な個体が、MSと一致する臨床症状を呈さない個体である、項目29に記載の方法。
(項目32)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含み、前記対象から得られた血清試料中のASCの前記レベルが、対照から得られた血清試料中のASCの前記レベルよりも少なくとも70%高い、項目29に記載の方法。
(項目33)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含み、前記対象から得られた血清由来EV試料中のASCの前記レベルが、対照から得られた血清由来EV試料中のASCの前記レベルよりも少なくとも110%高い、項目29に記載の方法。
(項目34)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、所定の参照値または参照値の範囲に対して増大する、項目21に記載の方法。
(項目35)
患者から得られた前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、脳卒中を患っているとして選択される、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の特異度で、脳卒中を患っているとして選択される、項目34に記載の方法。
(項目37)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも100%の感度、および少なくとも95%の特異度で、脳卒中を患っているとして選択される、項目34に記載の方法。
(項目38)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目35に記載の方法。
(項目39)
前記感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値が、表8から選択される、項目38に記載の方法。
(項目40)
患者から得られた前記生体試料が、血清由来EVであり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、脳卒中を患っているとして選択される、項目34に記載の方法。
(項目41)
前記生体試料が、血清由来EVであり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の特異度で、脳卒中を患っているとして選択される、項目34に記載の方法。
(項目42)
前記生体試料が、血清由来EVであり、前記患者が、少なくとも100%の感度、および少なくとも100%の特異度で、脳卒中を患っているとして選択される、項目34に記載の方法。
(項目43)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目40に記載の方法。
(項目44)
前記感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値が、表9から選択される、項目43に記載の方法。
(項目45)
前記感度および/または感度が、95%の信頼区間で、受診者動作特性(ROC)曲線からの曲線下面積(AUC)を使用して決定される、項目35または40に記載の方法。
(項目46)
多発性硬化症(MS)と診断された患者を処置する方法であって、前記患者に、MSのための標準ケアの処置を投与するステップを含み、MSの診断が、前記患者から得られた生体試料中の少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルの上昇を検出することによって行われた、方法。
(項目47)
前記MSが、再発寛解型MS(RRMS)、二次進行型MS(SPMS)、一次進行型MS(PPMS)または進行再発型MS(PRMS)である、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記標準ケアの処置が、疾患転帰の修正、再発の管理、症状の管理またはそれらの任意の組合せを対象とする治療から選択される、項目46に記載の方法。
(項目49)
疾患転帰の修正を対象とする前記治療が、ベータ−インターフェロン、酢酸グラチラマー、フィンゴリモド、テリフルノミド、フマル酸ジメチル、ミトキサントロン、オクレリズマブ、アレムツズマブ、ダクリズマブおよびナタリズマブから選択される、項目48に記載の方法。
(項目50)
脳卒中または脳卒中関連傷害と診断された患者を処置する方法であって、前記患者に、脳卒中または脳卒中関連傷害のための標準ケアの処置を投与するステップを含み、脳卒中または脳卒中関連傷害の診断が、前記患者から得られた生体試料中の少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルの上昇を検出することによって行われた、方法。
(項目51)
前記脳卒中が、虚血性脳卒中、一過性虚血性脳卒中または出血性脳卒中である、項目50に記載の方法。
(項目52)
前記脳卒中が、虚血性脳卒中または一過性虚血性脳卒中であり、前記標準ケアの処置が、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)、抗血小板薬、抗凝固薬、頸動脈血管形成術、頸動脈内膜剥離術、動脈内血栓溶解および脳虚血における機械的血塊除去(MERCI)またはこれらの組合せから選択される、項目50に記載の方法。
(項目53)
前記脳卒中が、出血性脳卒中であり、前記標準ケアの処置が、動脈瘤クリッピング、コイル塞栓術または動静脈奇形(AVM)修復である、項目50に記載の方法。
(項目54)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルの上昇が、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質に対する1つまたは複数の抗体を利用するイムノアッセイによって測定される、項目46〜53のいずれか一項に記載の方法。
(項目55)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、対照試料中の前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルに対して増大する、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、所定の参照値または参照値の範囲に対して増大する、項目54に記載の方法。
(項目57)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、インターロイキン18(IL−18)、カスパーゼ動員ドメインを含有するアポトーシス関連スペック様タンパク質(ASC)、カスパーゼ−1、またはこれらの組合せである、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、カスパーゼ−1、IL−18およびASCである、項目56に記載の方法。
(項目59)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCである、項目56に記載の方法。
(項目60)
前記抗体が、PYRIN−PAAD−DAPINドメイン(PYD)、C末端カスパーゼ動員ドメイン(CARD)のドメイン、または前記ASCタンパク質のPYDもしくはCARDドメインの部分に結合する、項目59に記載の方法。
(項目61)
前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、項目54に記載の方法。
(項目62)
外傷性脳傷害(TBI)を有すると疑われる患者を評価する方法であって、前記患者から得られた生体試料中の少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルを測定するステップ;TBIに関連するタンパク質シグネチャーの存在または非存在を決定するステップであって、前記タンパク質シグネチャーが、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルの上昇を含む、ステップ;および前記患者が前記タンパク質シグネチャーの存在を示す場合、TBIを有するとして前記患者を選択するステップを含む方法。
(項目63)
前記患者が、TBIと一致する臨床症状を呈する、項目62に記載の方法。
(項目64)
前記患者から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、項目62に記載の方法。
(項目65)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質に対する1つまたは複数の抗体を利用するイムノアッセイによって測定される、項目62に記載の方法。
(項目66)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、インターロイキン18(IL−18)、IL−1β、カスパーゼ動員ドメインを含有するアポトーシス関連スペック様タンパク質(ASC)、カスパーゼ−1、またはこれらの組合せである、項目62に記載の方法。
(項目67)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目62に記載の方法。
(項目68)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、カスパーゼ−1を含む、項目62に記載の方法。
(項目69)
前記抗体が、PYRIN−PAAD−DAPINドメイン(PYD)、C末端カスパーゼ動員ドメイン(CARD)のドメイン、または前記ASCタンパク質のPYDもしくはCARDドメインの部分に結合する、項目67に記載の方法。
(項目70)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、対照から得られた生体試料中の前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルに対して増大する、項目62に記載の方法。
(項目71)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、カスパーゼ−1を含み、カスパーゼ−1の前記レベルが、前記対照から得られた前記生体試料中のカスパーゼ−1の前記レベルよりも少なくとも50%高い、項目70に記載の方法。
(項目72)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含み、ASCの前記レベルが、前記対照から得られた前記生体試料中のASCの前記レベルよりも少なくとも50%高い、項目70に記載の方法。
(項目73)
前記対照から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、項目70に記載の方法。
(項目74)
前記対照が、健康な個体であり、前記健康な個体が、TBIと一致する臨床症状を呈さない個体である、項目70に記載の方法。
(項目75)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、所定の参照値または参照値の範囲に対して増大する、項目62に記載の方法。
(項目76)
患者から得られた前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、TBIを有するとして選択される、項目75に記載の方法。
(項目77)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の特異度で、TBIを有するとして選択される、項目75に記載の方法。
(項目78)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも90%の感度、および少なくとも80%の特異度で、TBIを有するとして選択される、項目75に記載の方法。
(項目79)
前記感度および/または感度が、95%の信頼区間で、受診者動作特性(ROC)曲線からの曲線下面積(AUC)を使用して決定される、項目76に記載の方法。
(項目80)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目75に記載の方法。
(項目81)
前記感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値が、表11B、表12B、表14A、表16、表17または表19から選択される、項目79に記載の方法。
(項目82)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、カスパーゼ−1を含む、項目75に記載の方法。
(項目83)
前記感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値が、表11Aまたは表15から選択される、項目82に記載の方法。
(項目84)
脳傷害を有すると疑われる患者を評価する方法であって、前記患者から得られた生体試料中の少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルを測定するステップ;脳傷害に関連するタンパク質シグネチャーの存在または非存在を決定するステップであって、前記タンパク質シグネチャーが、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルの上昇を含む、ステップ;および前記患者が前記タンパク質シグネチャーの存在を示す場合、脳傷害を有するとして前記患者を選択するステップを含む方法。
(項目85)
前記患者が、脳傷害と一致する臨床症状を呈する、項目84に記載の方法。
(項目86)
前記患者から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、項目84に記載の方法。
(項目87)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質に対する1つまたは複数の抗体を利用するイムノアッセイによって測定される、項目84に記載の方法。
(項目88)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、インターロイキン18(IL−18)、IL−1β、カスパーゼ動員ドメインを含有するアポトーシス関連スペック様タンパク質(ASC)、カスパーゼ−1、またはこれらの組合せである、項目84に記載の方法。
(項目89)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目84に記載の方法。
(項目90)
前記抗体が、PYRIN−PAAD−DAPINドメイン(PYD)、C末端カスパーゼ動員ドメイン(CARD)のドメイン、または前記ASCタンパク質のPYDもしくはCARDドメインの部分に結合する、項目88に記載の方法。
(項目91)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、カスパーゼ−1を含む、項目84に記載の方法。
(項目92)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、対照から得られた生体試料中の前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルに対して増大する、項目84に記載の方法。
(項目93)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含み、ASCの前記レ
ベルが、前記対照から得られた前記生体試料中のASCの前記レベルよりも少なくとも50%高い、項目92に記載の方法。
(項目94)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、カスパーゼ−1を含み、カスパーゼ−1の前記レベルが、前記対照から得られた前記生体試料中のカスパーゼ−1の前記レベルよりも少なくとも50%高い、項目92に記載の方法。
(項目95)
前記対照から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、項目92に記載の方法。
(項目96)
前記対照が、健康な個体であり、前記健康な個体が、脳傷害と一致する臨床症状を呈さない個体である、項目92に記載の方法。
(項目97)
前記脳傷害が、外傷性脳傷害、脳卒中、軽度認知機能障害または多発性硬化症から選択される、項目84に記載の方法。
(項目98)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、所定の参照値または参照値の範囲に対して増大する、項目84に記載の方法。
(項目99)
前記脳傷害が、外傷性脳傷害(TBI)である、項目98に記載の方法。
(項目100)
患者から得られた前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、TBIを有するとして選択される、項目99に記載の方法。
(項目101)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の特異度で、TBIを有するとして選択される、項目98に記載の方法。
(項目102)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも90%の感度、および少なくとも80%の特異度で、TBIを有するとして選択される、項目99に記載の方法。
(項目103)
前記感度および/または感度が、95%の信頼区間で、受診者動作特性(ROC)曲線からの曲線下面積(AUC)を使用して決定される、項目100に記載の方法。
(項目104)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目99に記載の方法。
(項目105)
前記感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値が、表11B、12B、14A、16、17または19から選択される、項目104に記載の方法。
(項目106)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、カスパーゼ−1を含む、項目99に記載の方法。
(項目107)
前記感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値が、表11Aまたは15から選択される、項目106に記載の方法。
(項目108)
前記脳傷害が、多発性硬化症(MS)である、項目98に記載の方法。
(項目109)
患者から得られた前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、MSを有するとして選択される、項目108に記載の方法。
(項目110)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の特異度で、MSを有するとして選択される、項目108に記載の方法。
(項目111)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも90%の感度、および少なくとも80%の特異度で、MSを有するとして選択される、項目108に記載の方法。
(項目112)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目108に記載の方法。
(項目113)
前記感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値が、表7から選択される、項目112に記載の方法。
(項目114)
前記感度および/または感度が、95%の信頼区間で、受診者動作特性(ROC)曲線からの曲線下面積(AUC)を使用して決定される、項目109に記載の方法。
(項目115)
前記脳傷害が、脳卒中である、項目98に記載の方法。
(項目116)
患者から得られた前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、脳卒中を患っているとして選択される、項目115に記載の方法。
(項目117)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の特異度で、脳卒中を患っているとして選択される、項目115に記載の方法。
(項目118)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも100%の感度、および少なくとも95%の特異度で、脳卒中を患っているとして選択される、項目115に記載の方法。
(項目119)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目116に記載の方法。
(項目120)
前記感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値が、表8から選択される、項目119に記載の方法。
(項目121)
患者から得られた前記生体試料が、血清由来EVであり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、脳卒中を患っているとして選択される、項目115に記載の方法。
(項目122)
前記生体試料が、血清由来EVであり、前記患者が、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の特異度で、脳卒中を患っているとして選択される、項目115に記載の方法。
(項目123)
前記生体試料が、血清由来EVであり、前記患者が、少なくとも100%の感度、および少なくとも100%の特異度で、脳卒中を患っているとして選択される、項目115
に記載の方法。
(項目124)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目121に記載の方法。
(項目125)
前記感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値が、表9から選択される、項目124に記載の方法。
(項目126)
前記感度および/または感度が、95%の信頼区間で、受診者動作特性(ROC)曲線からの曲線下面積(AUC)を使用して決定される、項目116〜118または121〜123のいずれか一項に記載の方法。
(項目127)
軽度認知機能障害(MCI)を有すると疑われる患者を評価する方法であって、前記患者から得られた生体試料中の少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルを測定するステップ;MCIに関連するタンパク質シグネチャーの存在または非存在を決定するステップであって、前記タンパク質シグネチャーが、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質のレベルの上昇を含む、ステップ;および前記患者が前記タンパク質シグネチャーの存在を示す場合、MCIを有するとして前記患者を選択するステップを含む方法。
(項目128)
前記患者が、MCIと一致する臨床症状を呈する、項目127に記載の方法。
(項目129)
前記患者から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、項目127に記載の方法。
(項目130)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質に対する1つまたは複数の抗体を利用するイムノアッセイによって測定される、項目127に記載の方法。
(項目131)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、インターロイキン18(IL−18)、IL−1β、カスパーゼ動員ドメインを含有するアポトーシス関連スペック様タンパク質(ASC)、カスパーゼ−1、またはこれらの組合せである、項目127に記載の方法。
(項目132)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目127に記載の方法。
(項目133)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、IL−18を含む、項目127に記載の方法。
(項目134)
前記抗体が、PYRIN−PAAD−DAPINドメイン(PYD)、C末端カスパーゼ動員ドメイン(CARD)のドメイン、または前記ASCタンパク質のPYDもしくはCARDドメインの部分に結合する、項目131に記載の方法。
(項目135)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、対照から得られた生体試料中の前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルに対して増大する、項目127に記載の方法。
(項目136)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含み、ASCの前記レベルが、前記対照から得られた前記生体試料中のASCの前記レベルよりも少なくとも50%高い、項目135に記載の方法。
(項目137)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、IL−18を含み、IL−18の前記レベルが、前記対照から得られた前記生体試料中のIL−18の前記レベルよりも少なくとも25%高い、項目135に記載の方法。
(項目138)
前記対照から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、項目135に記載の方法。
(項目139)
前記対照が、健康な個体であり、前記健康な個体が、MCIと一致する臨床症状を呈さない個体である、項目135に記載の方法。
(項目140)
前記タンパク質シグネチャーにおける前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記レベルが、所定の参照値または参照値の範囲に対して増大する、項目127に記載の方法。
(項目141)
患者から得られた前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも55%の特異度で、MCIを有するとして選択される、項目140に記載の方法。
(項目142)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度で、MCIを有するとして選択される、項目140に記載の方法。
(項目143)
前記生体試料が、血清であり、前記患者が、少なくとも70%の感度、および少なくとも55%の特異度で、MCIを有するとして選択される、項目140に記載の方法。
(項目144)
前記感度および/または感度が、95%の信頼区間で、受診者動作特性(ROC)曲線からの曲線下面積(AUC)を使用して決定される、項目140に記載の方法。
(項目145)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、ASCを含む、項目140に記載の方法。
(項目146)
前記感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値が、表22から選択される、項目145に記載の方法。
(項目147)
前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、IL−18を含む、項目140に記載の方法。
(項目148)
前記感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値が、表22から選択される、項目147に記載の方法。

Claims (24)

  1. 少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の発現レベルを患者における外傷性脳傷害(TBI)、脳卒中、軽度認知機能障害(MCI)または多発性硬化症(MS)から選択される脳傷害の指標とする方法であって、前記方法は、患者から得られた生体試料中の前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の発現レベルを測定することを含み、前記生体試料中での前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の上昇した発現レベルが、前記患者における脳傷害を示し、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質は、インターロイキン18(IL−18)、IL−1β、カスパーゼ動員ドメインを含有するアポトーシス関連スペック様タンパク質(ASC)、カスパーゼ−1またはこれらの組合せから選択される、方法。
  2. 前記測定することが、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質に結合する標識化結合パートナーを用いて実施される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記標識化結合パートナーが、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質に結合する、抗体、アプタマーまたはペプチドから選択される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記患者が、前記脳傷害と一致する臨床症状を呈する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記MSが、再発寛解型MS(RRMS)、二次進行型MS(SPMS)、一次進行型MS(PPMS)または進行再発型MS(PRMS)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記発現レベルが、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質に対する1つまたは複数の抗体を利用するイムノアッセイによって測定される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記発現レベルが、対照から得られた生体試料中の前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の発現レベルに対して増大する、または
    前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記発現レベルが、所定の参照値または参照値の範囲に対して増大する、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記患者または前記対照から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記脳傷害がMSであり、患者から得られた前記生体試料が血清であり、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がASCを含み、前記患者が、表7から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、MSを有すると診断されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記脳傷害が脳卒中である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  11. 患者から得られた前記生体試料が血清であり、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がASCを含み、前記患者が、表8から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、脳卒中を患っていると診断されている;あるいは
    前記患者から得られた前記生体試料が血清由来EVであり、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がASCを含み、前記患者が、表9から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、脳卒中を患っていると診断されている、
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記脳傷害がTBIであり、患者から得られた前記生体試料が血清であり、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がASCを含み、前記患者が、表11B、12B、14A、16、17または19から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、TBIを有すると診断されている;あるいは
    前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がカスパーゼ−1を含み、前記患者が、表11Aまたは15から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、TBIを有すると診断されている、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記脳傷害がMCIであり、患者から得られた前記生体試料が血清であり、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がASCを含み、前記患者が、表22または25から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも90%の感度および少なくとも70%の特異度で、MCIを有すると診断されている;あるいは
    前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がIL−18を含み、前記患者が、表22または25から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも70%の感度および少なくとも55%の特異度で、MCIを有すると診断されている、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  14. 患者におけるTBI、脳卒中、MCIまたはMSから選択される脳傷害を処置するための標準ケアの処置を含む医薬組成物であって、前記患者におけるTBI、脳卒中、MCIまたはMSの診断が、前記患者から得られた生体試料中の少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の上昇した発現レベルを検出することにより行われたのであり、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質が、IL−18、IL−1β、ASC、カスパーゼ−1またはこれらの組合せから選択され、前記医薬が、ベータ−インターフェロン、酢酸グラチラマー、フィンゴリモド、テリフルノミド、フマル酸ジメチル、ミトキサントロン、オクレリズマブ、アレムツズマブ、ダクリズマブもしくはナタリズマブ;または組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)、抗血小板薬、抗凝固薬もしくはこれらの組合せ;または利尿薬、抗発作薬もしくは昏睡を誘導する薬物;またはドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ginko biloba、ドネペジル、リバスチグミン、トリフルサル、Huannao Yicongカプセル、ピリベジル、ニコチンパッチ、ビタミンE、ビタミンB12およびB6、葉酸、ロフェコキシブ、ガランタミン、コリンエステラーゼ阻害剤、メマンチン、リチウム、Wuzi Yanzong顆粒もしくはニンジンを含む、医薬組成物。
  15. 前記MSが、再発寛解型MS(RRMS)、二次進行型MS(SPMS)、一次進行型MS(PPMS)または進行再発型MS(PRMS)である、請求項14に記載の医薬組成物。
  16. 前記脳傷害がMSであり、前記標準ケアの処置が、ベータ−インターフェロン、酢酸グラチラマー、フィンゴリモド、テリフルノミド、フマル酸ジメチル、ミトキサントロン、オクレリズマブ、アレムツズマブ、ダクリズマブもしくはナタリズマブから選択される;または
    前記脳傷害が虚血性脳卒中もしくは一過性虚血性脳卒中であり、前記標準ケアの処置が、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)、抗血小板薬、抗凝固薬もしくはそれらの組合せから選択される;または
    前記脳傷害がTBIであり、前記標準ケアの処置が、利尿薬、抗発作薬もしくは昏睡を誘導する薬物から選択される;または
    前記脳傷害がMCIであり、前記標準ケアの処置が、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ginko biloba、ドネペジル、リバスチグミン、トリフルサル、Huannao Yicongカプセル、ピリベジル、ニコチンパッチ、ビタミンE、ビタミンB12およびB6、葉酸、ロフェコキシブ、ガランタミン、コリンエステラーゼ阻害剤、メマンチン、リチウム、Wuzi Yanzong顆粒もしくはニンジンから選択される、請求項14に記載の医薬組成物。
  17. 前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記発現レベルが、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質に対する1つまたは複数の抗体を利用するイムノアッセイによって測定される、請求項14〜16のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  18. 前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記発現レベルが、対照から得られた生体試料中の前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の発現レベルに対して増大する、または
    前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質の前記発現レベルが、所定の参照値または参照値の範囲に対して増大する、
    請求項14〜17のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  19. 前記患者または前記対照から得られた前記生体試料が、脳脊髄液(CSF)、CNS微小透析液、唾液、血清、血漿、尿または血清由来細胞外小胞(EV)である、請求項18に記載の医薬組成物。
  20. 前記脳傷害がMSであり、患者から得られた前記生体試料が血清であり、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がASCを含み、前記患者が、表7から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、MSを有すると診断されている、請求項14〜19のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  21. 前記脳傷害が脳卒中である、請求項14〜19のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  22. 患者から得られた前記生体試料が血清であり、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がASCを含み、前記患者が、表8から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、脳卒中を患っていると診断されている;あるいは
    前記患者から得られた前記生体試料が血清由来EVであり、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がASCを含み、前記患者が、表9から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、脳卒中を患っていると診断されている、
    請求項21に記載の医薬組成物。
  23. 前記脳傷害がTBIであり、患者から得られた前記生体試料が血清であり、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がASCを含み、前記患者が、表11B、12B、14A、16、17または19から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、TBIを有すると診断されている;あるいは
    前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がカスパーゼ−1を含み、前記患者が、表11Aまたは15から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも80%、85%、90%、95%、99%または100%の感度、および少なくとも90%の特異度で、TBIを有すると診断されている、
    請求項14〜19のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  24. 前記脳傷害がMCIであり、患者から得られた前記生体試料が血清であり、前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がASCを含み、前記患者が、表22または25から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも90%の感度および少なくとも70%の特異度で、MCIを有すると診断されている;あるいは
    前記少なくとも1つのインフラマソームタンパク質がIL−18を含み、前記患者が、表22または25から選択される感度、特異度または両方を決定するためのカットオフ値を用い、少なくとも70%の感度および少なくとも55%の特異度で、MCIを有すると診断されている、
    請求項14〜19のいずれか一項に記載の医薬組成物。
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