JP2020534130A - 呼吸マスク組立体のためのフレーム及びヘッドギア - Google Patents

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Abstract

呼吸マスク組立体が提供される。呼吸マスク組立体は、ヘッドギアによって使用者の頭部に固定される患者インターフェースを有する。患者インターフェースは、シールと、フレームと、ガス送給管路とを含む。フレームは、シールとガス送給管路とを互いに固定するように構成される。フレームは、ヘッドギアを患者インターフェースに接続するように構成された凹状チャネル及び/又はヘッドギア保持特徴部を含む。フレームは、ガス送給管路に接続する入口鍔を含むことができる。入口鍔はバイアス流孔を含むことができる。ヘッドギアは、頂部ストラップと、1対の側部アームと、ヨークと、後部ストラップとを含む。ヨークは、フレームの凹状チャネルに接続するように構成される。頂部ストラップ、側部アーム及びヨークは、一体に形成された閉ループを形成する。頂部ストラップは、互いに調整可能に接続された2つの部分を含むことができる。

Description

本開示は、概して、患者への呼吸療法の送達のための呼吸マスクシステムに関する。より詳細には、本開示は、呼吸マスクシステムの種々の構成要素に関する。
呼吸マスクは、多数の呼吸器疾患又は症状のいずれかを患っている人の気道に呼吸療法を施すために使用される。そのような治療は、限定されるものではないが、持続的気道陽圧(CPAP)療法及び非侵襲的換気(NIV)療法を含み得る。
CPAP療法は、睡眠中に患者の気道が断続的に閉塞して、患者の呼吸を一定時間にわたって妨げる症状である、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を治療するために使用することができる。呼吸停止、すなわち無呼吸の結果として患者が覚醒する。反復的であり且つ頻繁な無呼吸の結果、患者が夜間の完全な回復睡眠をほとんど得ることができない場合がある。
CPAP療法は、呼吸マスクを介して患者の気道に持続的な正の空気圧を供給することを伴う。持続的な陽圧は、患者の呼吸及び睡眠が中断されないように気道を開位置に固定する、患者の気道のスプリントとして作用する。
呼吸マスクは、典型的には、患者インターフェースとヘッドギアとを含み、患者インターフェースは、患者の鼻及び/又は口内又は周囲に実質的に気密性のシールを形成するシール又はクッションを介して患者の気道に持続的な正の空気圧を供給するように構成される。呼吸マスクは、鼻及び/又は口との実質的に気密性のシールを形成する、フルフェイスマスク、鼻マスク、直接鼻/口マスクを含む様々な形態で利用できる。シール又はクッションは、ヘッドギアによって患者の顔の上の適所に保持される。実質的に気密性のシールを維持するために、ヘッドギアは、使用中に患者インターフェースが患者の顔に対して安定した位置に保持されるように、患者インターフェースに支持を与えなければならない。かかる呼吸マスクは、NIV及び他の治療を送達するためにも使用され得る。
第1の態様において、本発明の実施形態は、一体に形成された閉ループを含む、呼吸マスクのためのヘッドギアを含むと広義に言われ得る。閉ループは、ヨークと、側部アームの対と、頂部ストラップとを含む。ヨークは、患者インターフェースに接続するように構成される。側部アームの対は、ヨークの横方向後方部分から、及び使用時に使用者の頬を横切って且つ耳よりも上に延びるようにそれぞれ構成される。頂部ストラップは、側部アームの対間において、及び使用時に使用者の頭頂部を横切って延びるように構成される。
好ましくは、頂部ストラップは、それぞれ自由端部と固定端部とを有する、個別の左側部分及び右側部分を含む。左側部分の固定端部は、側部アームの一方と一体に形成され、且つ右側部分の固定端部は、他方の側部アームと一体に形成される。左側部分及び右側部分の自由端部は、調整可能に互いに接続される。
好ましくは、閉ループは、半硬質材料で作製される。
好ましくは、プラスチック材料を含む。
好ましくは、側部アームは、一体に形成されたバックルを自由端部に含む。
好ましくは、ヘッドギアは、側部アームのバックル間において、及び使用時に使用者の後頭部の周囲に延びるように構成された後部ストラップを更に含む。
好ましくは、後部ストラップは、それぞれ側部アームのバックルに調整可能に接続される側端部の対を含む。
好ましくは、後部ストラップは、バックルに取り外し可能に接続される。
好ましくは、後部ストラップ及び頂部ストラップは、使用時に使用者の後頭部分を囲むように構成される。
第2の態様において、本発明の実施形態は、上で説明したような患者インターフェースとヘッドギアとを含む呼吸マスクを含むと広義に言われ得る。
第3の態様において、本発明の実施形態は、一体に形成された閉ループと後部ストラップとを含む、呼吸マスクのためのヘッドギアを含むと広義に言われ得る。閉ループは、ヨークと、側部アームの対と、頂部ストラップとを含む。ヨークは、患者インターフェースに接続するように構成される。側部アームは、ヨークの横方向後方部分から、及び使用時に使用者の頬を横切って且つ耳よりも上に延びるようにそれぞれ構成される。頂部ストラップは、使用時に使用者の頭頂部を横切って延び、側部アームの対を接合するように構成される。後部ストラップは、使用者の後頭部の周囲において側部アームの対間に延びるように構成される。
第4の態様において、本発明の実施形態は、ヨークと、対向する側部アームの対と、頂部ストラップとを含む、呼吸マスクのためのヘッドギアを含むと広義に言われ得る。ヨークは、呼吸マスクのフレームに接続するように構成される。対向する側部アームの対は、使用時にヨークの横方向後方部分の対から、使用時に使用者の頬を横切って且つ使用者の耳の頂部よりも上に延びるように構成される。頂部ストラップは、使用時に使用者の耳よりも上で使用者の頭頂部にわたって側部アーム間に延びるように構成される。ヨーク、側部アーム及び頂部ストラップは、ヨークがフレームから分離されるときに元のままである閉ループを提供するように一体に形成される。
いくつかの実施形態において、呼吸マスクのためのフレームは、外面と内面とを有する本体を含む。外面は、ヨークを受け入れるように構成されたヨーク受け構造と、入口を画定する入口鍔とを含む。ヨーク受け構造は、本体の長手方向距離に及ぶことができる。内面は、出口を画定する出口鍔を含む。ガス経路は、入口と出口との間に形成される。入口におけるガス経路の外周部は、出口におけるガス経路の外周部よりも小さい。
入口鍔は、増大する外周部の部分を含むことができる。入口は、長円形状を有することができる。出口は、長円形状を有することができる。出口鍔は、切頭部分を含むことができる。出口鍔の一部分は、出口鍔の別の部分よりも長いことができる。出口鍔は、出口鍔の周囲に部分的に延びる凹部分を含むことができる。
いくつかの実施形態において、呼吸マスクのためのフレームは、外面と内面とを有する本体を含む。外面は、ヨークを受け入れるように構成されたヨーク受け構造と、入口を画定する入口鍔とを含む。ヨーク受け構造は、本体の長手方向距離に及ぶことができる。入口鍔は、増大する外周部の移行部分を含む。内面は、出口を画定する出口鍔を含む。ガス経路は、入口と出口との間に形成される。入口鍔は、ガス経路からフレームの外部へのガスの通過を可能にする排気口を含む。
入口鍔は、第1の外周部の第1の部分と、前記第1の部分から同軸にオフセットされた第2の外周部の第2の部分とを含むことができる。第1の部分及び第2の部分は、増大する外周部の移行部分によって分離され得、且つ移行部分は、第1の部分と第2の部分とを連結することができる。第2の外周部は、第1の外周部よりも大きいことができる。第2の部分は、フレームの外面に隣接して位置することができる。移行部分は、排気口を含むことができる。排気口は、複数の孔を含むことができる。
いくつかの実施形態において、呼吸マスクのためのフレームは、外面と内面とを有する本体を含む。外面は、ヨークを受け入れるように構成されたヨーク受け構造と、入口を画定する入口鍔とを含む。ヨーク受け構造は、第1の保持突条と、第1の保持突条から縦方向にずらされた第2の保持突条との間に画定され得、ヨークを受け入れるように構成された凹溝を形成する。内面は、出口を画定する出口鍔を含むことができる。ガス経路は、入口と出口との間に形成される。
いくつかの実施形態において、呼吸マスクのためのフレームは、本体と、入口鍔と、出口鍔とを含む。本体は、外面と内面とを有し、且つ第1の側縁部から第2の側縁部に延びる。入口鍔は、外面から延び、開口を画定し、且つ使用時にガス管路に結合されるように構成される。出口鍔は、内面から延びる。本体は、入口鍔と第1の側縁部との間に少なくとも部分的に横方向に位置決めされた第1のヘッドギア保持特徴部と、入口鍔と第2の側縁部との間に少なくとも部分的に横方向に位置決めされた第2のヘッドギア保持特徴部とを含む。
フレーム及びヘッドギア保持特徴部は、第1のヘッドギア保持特徴部がヘッドギア上の対応する第1のフレーム保持特徴部と係合され得、及び次いでフレーム及びヘッドギアが、第2のヘッドギア保持特徴部をヘッドギア上の対応する第2のフレーム保持特徴部と整合させるためにヘッドギア保持特徴部を中心として互いに対して回転され得るように構成され得る。第1のヘッドギア保持特徴部及び第2のヘッドギア保持特徴部の中心は、入口鍔の開口を通して延びる中心軸線に対して縦方向にずらされ得る。第1のヘッドギア保持特徴部及び第2のヘッドギア保持特徴部は、円形孔であり得る。
いくつかの実施形態において、呼吸マスクのためのフレームは、外面と内面とを有し、且つ第1の側縁部から第2の側縁部に延びる本体と、使用時にガス送給管路からのガスを受け入れるように構成された開口と、開口を取り囲み、且つ約240°にわたって延びる円弧を形成する、フレームの一部分の周りに配置された複数のバイアス流孔とを含む。
バイアス流孔は、(時計と同様に)約4:00から約8:00に延びることができる。フレームは、外面から延びる入口鍔を更に含み、入口鍔は、開口を画定し、且つ使用時にガス管路に結合されるように構成された壁を含み、入口鍔は、壁を通して延びる複数のバイアス流孔を含む。入口鍔は、長円断面を有することができる。入口鍔の壁は、壁がフレーム本体から離れる方向に延びるにつれて、開口を通して延びる軸線に対して入口鍔面角度で内方に角度をなすことができる。入口鍔面角度は、入口鍔の周縁部の周りで変化することができる。
いくつかの実施形態において、呼吸マスクのためのフレームは、遠位側に面する外面と近位側に面する内面とを有する本体と、外面から遠位リムに遠位側に延びる入口鍔であって、開口を画定し、且つ使用時にガス管路に結合されるように構成された壁を含み、遠位リムの頂部及び底部は、遠位リムの横側部に対して遠位側に突出する、入口鍔とを含む。入口鍔は、長円断面形状を有することができる。
いくつかの実施形態において、呼吸マスクのためのヘッドギアは、患者インターフェースに接続するように構成されたヨークと、第1の側部アーム及び第2の側部アームと、頂部ストラップと、使用時にフレームに接続するように構成された少なくとも1つのコネクタとを含む。第1の側部アーム及び第2の側部アームの各々は、ヨークの横方向後方部分から延び、及び使用時に使用者の頬を横切って且つ耳よりも上に延びるように構成される。頂部ストラップは、第1の側部アームと第2の側部アームとに結合され、且つ第1の側部アームと第2の側部アームとの間に延び、及び使用時に使用者の頭頂部を横切って延びるように構成される。ヨーク、第1の側部アーム及び第2の側部アーム、並びに頂部ストラップの少なくとも1つは、プラスチックコアと、プラスチックコアを少なくとも部分的に取り囲む布地製外側ケーシングとを含み、ヨーク、第1の側部アーム及び第2の側部アーム、並びに頂部ストラップの少なくとも1つは、内部成形によって形成され、少なくとも1つのコネクタは、少なくとも1つのコネクタがプラスチック材料と一体に形成され、且つ外側ケーシングの外側に延びるようにバーストスループロセスによって形成される。
コネクタは、2つの保持部分を分離する溝を含むことができる。コネクタは、略円形であり得る。ヘッドギアは、フレーム上の対応するヘッドギア保持特徴部に係合するようにそれぞれ構成される2つのコネクタを含むことができ、ヘッドギア及びコネクタは、2つのコネクタの第1のコネクタがフレーム上の対応する第1のヘッドギア保持特徴部と係合され得、及び次いでフレーム及びヘッドギアが、2つのコネクタの第2のコネクタをフレーム上の対応する第2のヘッドギア保持特徴部と整合させるためにコネクタを中心として互いに対して回転され得るように構成される。
いくつかの実施形態において、呼吸マスクのためのヘッドギアは、患者インターフェースに接続するように構成されたヨークと、第1の側部アーム及び第2の側部アームと、頂部ストラップとを含む。第1の側部アーム及び第2の側部アームの各々は、ヨークの横方向後方部分から延び、及び使用時に使用者の頬を横切って且つ耳よりも上に延びるように構成される。頂部ストラップは、第1の側部アームと第2の側部アームとに結合され、且つ第1の側部アームと第2の側部アームとの間に延び、及び使用時に使用者の頭頂部を横切って延びるように構成される。頂部ストラップは、第1の側部アームに結合された第1の部分と、第2の側部アームに結合された第2の部分と、第1の部分と第2の部分とを結合し、且つ第1の部分と第2の部分との間の調整を可能にするように構成された調整機構とを含む。調整機構は、第2の部分の自由端部におけるガイドループと、自由端部の近傍の第2の部分の長さに沿った複数の孔と、第1の部分の内側面から延びる突起であって、内側面は、使用時に第1の部分及び第2の部分が結合されるときに第2の部分に面し、且つ第2の部分の上に少なくとも部分的に重なるように構成され、突起は、第1の部分と第2の部分とを互いに固定するために複数の孔のいずれか1つに係合するように構成される、突起と、突起の近傍の第1の部分の長さに沿って延びる複数の位置ガイドであって、ガイドループによって画定された開口の直径よりも大きい幅を有する一連の突出縁部を含む複数の位置ガイドとを含む。使用時、第1の部分は、ガイドループを通して前進及び/又は後退されるように構成され、突出縁部とガイドループとの接触は、ガイドループを通る第1の部分の移動に対する抵抗力を与える。
頂部ストラップは、プラスチックコアと、プラスチックコアを少なくとも部分的に取り囲む布地製外側ケーシングとを含むことができ、第2の部分は、複数の孔の少なくとも1つの周囲に延びる周囲溝を含み、外側ケーシングは、周囲溝を取り囲まない。突起は、第1の部分の内側面から且つ内側面に隣接して延びる支柱と、支柱の端部における拡大ヘッドとを含むことができ、拡大ヘッドは、支柱の直径よりも大きい直径を有する。
いくつかの実施形態において、呼吸マスクのためのヘッドギアは、ヨーク部分と第1の側部アーム及び第2の側部アームとを含むストラップと、頂部ストラップとを含む。ヨーク部分は、患者インターフェースに接続するように構成される。第1の側部アーム及び第2の側部アームの各々は、ヨーク部分の横方向後方部分から延び、及び使用時に使用者の頬を横切って且つ耳よりも上に延びるように構成される。ヨーク部分並びに第1の側部アーム及び第2の側部アームは、一体に形成され得る。頂部ストラップは、第1の側部アームと第2の側部アームとに結合され、且つ第1の側部アームと第2の側部アームとの間に延び、及び使用時に使用者の頭頂部を横切って延びるように構成される。ストラップの第1の縁部は、軟質縁部を含み、且つストラップの反対側の第2の縁部は、軟質縁部分と硬質縁部分とを含む。
第1の縁部の軟質縁部の厚さは、側部アームの側端部における最大厚さと、ヨーク部分の中央箇所の近傍の最小厚さとの間で変化し得る。第2の縁部の軟質縁部分の厚さは、側部アームの側端部における最大厚さと、ヨーク部分の中央から横方向に離間された箇所における最小厚さとの間で変化し得る。
いくつかの実施形態において、呼吸マスクのためのヘッドギアは、前部ストラップと頂部ストラップとを含む。前部ストラップは、患者インターフェースに接続するように構成されたヨークと、第1の側部アーム部分及び第2の側部アーム部分とを含み、第1の側部アーム部分及び第2の側部アーム部分の各々は、ヨークの横方向後方部分から延び、及び使用時に使用者の頬を横切って且つ耳よりも上に延びるように構成される。頂部ストラップは、第1の側部アーム部分と第2の側部アーム部分とに結合され、且つ第1の側部アーム部分と第2の側部アーム部分との間に延び、及び使用時に使用者の頭頂部を横切って延びるように構成される。頂部ストラップは、第1の側部アーム部分に結合された第1の部分と、第2の側部アーム部分に結合された第2の部分と、第1の部分と第2の部分とを結合し、且つ第1の部分と第2の部分との間の調整を可能にするように構成された調整機構とを含む。ヨーク、第1の側部アーム部分及び第2の側部アーム部分、並びに頂部ストラップのうちの少なくとも1つは、プラスチックコアと、プラスチックコアを少なくとも部分的に取り囲む布地製外側ケーシングとを含み、ヨーク、第1の側部アーム部分及び第2の側部アーム部分、並びに頂部ストラップの少なくとも1つが、内部成形によって形成される。
調整機構は、第2の部分の自由端部における雌コネクタと、第1の部分の自由端部における雄コネクタとを含むことができ、雌コネクタは、案内ループと、雌コネクタの長さに沿った複数の孔とを含み、且つ雄コネクタは、雄コネクタの内面から延びる突起を含み、内面は、使用時に第1の部分及び第2の部分が結合されたときに雌コネクタに面し且つ少なくとも部分的に重なるように構成され、突起は、複数の孔のいずれか1つに係合して第1の部分と第2の部分とを互いに固定するように構成される。使用時、第1の部分は、ガイドループを通して前進及び/又は後退されるように構成される。
雌コネクタは、第2の部分上にオーバーモールドされ得る。雄コネクタは、第1の部分上にオーバーモールドされ得る。雄コネクタは、雄コネクタの外側面上又は外側面内にグリップを含むことができる。雄コネクタは、雄コネクタの内側面上又は内側面内にグリップを含むことができる。頂部ストラップの第1の部分は、オーバーモールドされた継手を介して第1の側部アーム部分に結合され得る。頂部ストラップの第2の部分は、オーバーモールドされた継手を介して第2の側部アーム部分に結合され得る。ヘッドギアは、第1の側部アーム部分及び第2の側部アーム部分の各々の側端部にバックルを更に含むことができ、バックルの各々は、後部ストラップの端部を受け入れるように構成される。バックルは、第1の側部アーム部分及び第2の側部アーム部分の側端部上にオーバーモールドされ得る。ヨークは、フレーム上の対応するヘッドギア保持特徴部に係合するようにそれぞれ構成される2つのフレーム保持特徴部を含むことができる。フレーム保持特徴部は、馬蹄形であり得る。前部ストラップは、フレーム保持特徴部の各々を取り囲み、且つフレーム保持特徴部の各々から横方向外方に延びるパッドを含むことができ、パッドは、前部ストラップの残りの部分よりも大きい厚さを有する。
いくつかの実施形態において、呼吸マスク組立体は、ヘッドギアと、フレームと、ヘッドギアコネクタとを含む。ヘッドギアは、使用時にマスク組立体を使用者の顔に固定するように構成される。フレームは、長手方向軸線に沿って延びる本体と、頂部と、底部と、2つの側部とを有する。ヘッドギアコネクタは、ヘッドギアに結合され、且つ頂部又は底部の一方からフレームに接近することによってフレームに結合されるように構成される。
ヘッドギアコネクタは、ヘッドギアに恒久的に結合することができる。ヘッドギアコネクタは、少なくとも1つの係止突起を含むことができ、フレームは少なくとも1つの凹部分を含むことができ、且つ少なくとも1つの係止突起は、ヘッドギアコネクタがフレームに結合されたときに少なくとも1つの凹部分に受け入れられるように構成することができる。フレームはまた、少なくとも1つの凹部分の近傍に位置決めされた少なくとも1つのスカラップ部分を含むことができる。スカラップ部分は、対応する凹部分よりも上に位置決めすることができる。少なくとも1つのスカラップ部分は、少なくとも1つの凹部分内への少なくとも1つの係止突起の導入部として作用するように構成することができる。少なくとも1つのスカラップ部分は、突条によって少なくとも1つの凹部分から分離させることができる。バリアは、頂部又は底部の他方(誤った部分)からフレームに接近したときにヘッドギアコネクタの結合を阻止又は防止するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、ヘッドギアは、ヨークと、第1の側部アーム及び第2の側部アームと、頂部ストラップとを含む。第1の側部アーム及び第2の側部アームの各々は、ヨークの側方部分から延び、並びに使用時に使用者の頬を横切って且つ耳よりも上に延びるように構成される。頂部ストラップは、第1の側部アームと第2の側部アームとに結合され、且つ第1の側部アームと第2の側部アームとの間に延び、並びに使用時に使用者の頭頂部を横切って延びるように構成される。ヘッドギアコネクタは、ヨークに結合される。ヨークは、ヘッドギアコネクタの前面を横切ってヘッドギアコネクタの第1の側端部からヘッドギアコネクタの反対側の第2の側端部に延びることができる。
いくつかの実施形態において、呼吸マスク組立体は、ヘッドギアと、フレームと、コネクタとを含む。ヘッドギアは、使用時にマスク組立体を使用者の顔に固定するように構成される。フレームは、入口から出口に第1の方向に延びる。フレームの長手方向軸線及びフレームを貫通する流路は、入口から出口に延びる。フレームは、第1の側縁部から第2の側縁部に第1の方向に直交する第2の方向に延びる。フレームは、頂部から底部に第1の方向及び第2の方向に直交する第3の方向に延びる。コネクタは、ヘッドギアに結合され、且つ頂部又は底部から第3の方向に沿ってフレームに接近することによってフレームに結合されるように構成される。
いくつかの実施形態において、呼吸マスク組立体は、ヘッドギアと、フレームと、コネクタとを含む。ヘッドギアは、使用時にマスク組立体を使用者の顔に固定するように構成される。フレームは、フレームの前端部における入口と、フレームの後端部における出口と、入口から出口にフレームを貫通して延びる流路と、頂面と、底面と、側面とを有する。コネクタは、ヘッドギアに結合され、且つフレームに結合されるように構成される。コネクタは、フレームの側面に沿って延びるように構成された側方部分と、側方部分間に延びる交差部分であって、コネクタがフレームに結合されたときにフレームの頂面又は底面の一方に沿って延びるように構成された交差部分とを有する。
コネクタは、ヘッドギアに恒久的に結合することができる。コネクタは少なくとも1つの係止突起を含むことができ、フレームは少なくとも1つの凹部分を含むことができ、且つ少なくとも1つの係止突起は、コネクタがフレームに結合されたときに少なくとも1つの凹部分に受け入れられるように構成することができる。フレームは、少なくとも1つの凹部分の近傍に且つ凹部分よりも上に位置決めされた少なくとも1つのスカラップ部分を含むことができる。スカラップ部分は、少なくとも1つの凹部分内への少なくとも1つの係止突起の導入部として作用することができる。少なくとも1つのスカラップ部分は、突条によって少なくとも1つの凹部分から分離させることができる。バリアは、使用者がフレームの頂面又は底面の他方(誤った部分)に沿ってコネクタを延出させようとしたときにコネクタの結合を阻止又は防止するように構成することができる。
いくつかの実施形態において、ヘッドギアは、ヨークと、第1の側部アーム及び第2の側部アームと、頂部ストラップとを含む。第1の側部アーム及び第2の側部アームの各々は、ヨークの側方部分から延び、並びに使用時に使用者の頬を横切って且つ耳よりも上に延びるように構成される。頂部ストラップは、第1の側部アームと第2の側部アームとに結合され、且つ第1の側部アームと第2の側部アームとの間に延び、並びに使用時に使用者の頭頂部を横切って延びるように構成される。コネクタは、ヨークに結合される。ヨークは、コネクタの前面を横切ってコネクタの第1の側端部からコネクタの反対側の第2の側端部に延びることができる。
いくつかの実施形態において、呼吸マスク組立体のためのフレームは、本体と柔軟性係合部分とを含む。本体は、入口開口を画定する入口端部と、出口開口を画定する出口端部と、入口開口から出口開口に本体を貫通して延びる流路とを含む。柔軟性係合部分は、本体に配置され、且つ本体に結合されるように構成されたクッションモジュールによって係合されるように構成される。柔軟性係合部分は、クッションモジュールが本体に結合されたときに圧縮するように構成することができる。柔軟性係合部分の圧縮によって、患者インターフェースとフレームとの間に締まり嵌めが形成される。図示の構成において、締まり嵌めは、圧縮された柔軟部分と患者インターフェースとを摩擦接続する摩擦嵌めである。
いくつかの実施形態において、クッションモジュールは、結合構造が柔軟性係合部分に係合するように本体に結合されるように構成された結合構造を含む。結合構造は、第1の内寸法を有する第1の部分と、第1の内寸法とは異なる第2の内寸法を有する第2の部分とを含むことができる。第1の内寸法は、第1の部分の内周縁とすることができる。第2の内寸法は、第2の部分の内周縁とすることができる。結合構造は、第1の部分と第2の部分との間における移行部分を含むことができる。第2の内寸法は、第1の内寸法よりも大きいものとすることができる。結合構造が本体に結合されたときに、柔軟性係合部材は、結合構造の第2の部分及び/又は移行部分に係合することができる。柔軟性係合部材と結合構造との干渉は、本体への結合構造の接続中よりも結合構造が本体上の最終接続位置にあるときに低くなる可能性がある。結合構造は、留め具の形態とすることができる。
いくつかの実施形態において、呼吸マスク組立体のためのフレームは、本体とフランジとを含む。本体は、入口開口を画定する入口端部と、出口開口を画定する出口端部と、入口開口から出口開口に本体を貫通して延びる流路とを含む。フランジは、本体の中央部分から外方に延び、且つ本体の周囲に少なくとも部分的に周方向に延びる。いくつかの実施形態において、呼吸マスク組立体は、フレームと、使用時にマスク組立体を使用者の顔に固定するように構成されたヘッドギアとを含む。ヘッドギアは、ヘッドギアがフランジの前面に接触するようにフレームに結合されるように構成される。いくつかの実施形態において、呼吸マスク組立体は、フレームと、使用時に使用者の顔に封着するように構成されたシールを含むクッションモジュールとを含む。クッションモジュールは、クッションモジュールがフランジの後面に接触するようにフレームに結合されるように構成される。
いくつかの実施形態において、呼吸マスク組立体のためのヘッドギアは、本体部分と1つ又は複数の接続部分とを含む。本体部分は、表面を画定し、且つプラスチックコア部分と、外面層部分とを含む。各接続部分は、コア部分と一体的に形成され、且つ外面層部分を貫通して延びる。各接続部分は、外面層部分に開口部を作る溶融プラスチック材料、又はコア部分を作るための成形プロセス中に外面層部分における既存の開口部を通過する溶融プラスチック材料によって形成することができる。
いくつかの実施形態において、呼吸マスク組立体は、ヘッドギアと、ヘッドギアにオーバーモールドされるコネクタであって、ヘッドギアを呼吸マスク組立体のフレームに結合するように構成されるコネクタとを含む。ヘッドギアは、ヨークと、第1の側部アーム及び第2の側部アームと、頂部ストラップとを含むことができる。第1の側部アーム及び第2の側部アームの各々は、ヨークの側方部分から延び、並びに使用時に使用者の頬を横切って且つ耳よりも上に延びる。頂部ストラップは、第1の側部アームと第2の側部アームとに結合され、且つ第1の側部アームと第2の側部アームとの間に延び、並びに使用時に使用者の頭頂部を横切って延びるように構成される。コネクタは、ヨークにオーバーモールドすることができる。
いくつかの実施形態において、呼吸マスク組立体は、フレームとクッションモジュールとを含む。フレームは、本体と、本体に配置された柔軟性係合部分とを含む。本体は、入口開口を画定する入口端部と、出口開口を画定する出口端部と、入口開口から出口開口に本体を貫通して延びる流路とを含む。本体は、柔軟性係合部分よりも硬質のものとすることができる。クッションモジュールは、フレームに結合されるように構成される。クッションモジュールは、シールと、シールに結合された結合構造とを含む。結合構造の表面は、クッションモジュールがフレームに結合されたときにフレームの柔軟性係合部分に係合するように構成される。
柔軟性係合部分は、クッションモジュールが本体に結合されたときに圧縮するように構成することができ、且つ柔軟性係合部分の圧縮によって、クッションモジュールとフレームとの摩擦嵌めを形成することができる。
結合構造は、内側留め具と外側留め具とを含むことができる。シールの一部分は、内側留め具と外側留め具との間に挟むことができる。内側留め具は、柔軟性係合部分に係合するように構成された表面を含むことができる。柔軟性係合部分に係合するように構成された結合構造の表面は、第1の部分と第2の部分とを含むことができ、第1の部分の寸法は第2の部分の寸法よりも小さい。第1の部分は、内側留め具がフレームに結合されたときに、内側留め具の前縁部に隣接し且つ前縁部から組立方向に延びることができる。内側留め具の表面の第1の部分は、内側留め具がフレームに結合されるときのフレームに対する内側留め具の中間位置において柔軟性係合部分に接触することができる。内側留め具の表面の第2の部分は、フレーム上の内側留め具の最終接続位置において柔軟性係合部分に接触することができる。内側留め具の表面は、第1の部分と第2の部分との間における移行部分を更に含むことができ、且つ移行部分は、フレーム上の内側留め具の最終接続位置において柔軟性係合部分に接触することができる。
全ての新規な態様において考慮されるべきである本発明の更なる態様は、以下の説明から明らかになるであろう。
ここで、図面を参照しながら、例を用いて多数の実施形態を説明する。
本開示による呼吸マスクの第1の非限定的な例示的実施形態の斜視図である。 図1の呼吸マスクのフレームの正面斜視図である。 図2のフレームの後面斜視図である。 図2のフレームの正面図である。 図2のフレームの正面図である。 図2のフレームの左側面図である。 図2のフレームの左側面図である。 図2のフレームの代替実施形態の左側面図である。 図2のフレームの後面図である。 図2のフレームの後面図である。 図2のフレームの上面図である。 図2のフレームの代替実施形態の上面図である。 図2のフレームの底面図である。 切られた中央断面を伴う図2のフレームの正面図である。 図2のフレームの中央断面図である。 図2のフレームの中央断面の2D図である。 本開示による呼吸マスクの第2の非限定的な例示的実施形態の斜視図である。 使用時の図11の呼吸マスクの側面図である。 係合解除配置における図11及び図12の呼吸マスクのヘッドギアの一部の正面図である。 係合解除配置における図13のヘッドギアの頂部ストラップの拡大側面図である。 図11の呼吸マスクの頂部の斜視図である。 係合解除配置における図13のヘッドギアのヨークの拡大正面図である。 係合解除配置における図13のヘッドギアのヨークの拡大平面図である。 図1の呼吸マスクと組み合わせて使用されるヘッドギアの第2の非限定的な例示的実施形態の斜視図である。 図18のヘッドギアのヨークの正面斜視図である。 本開示による呼吸マスクの非限定的な例示的実施形態の斜視図である。 図20の呼吸マスクのフレームの正面斜視図である。 図21のフレームの後面斜視図である。 フレームの軸線を示す図21のフレームの正面図である。 種々の軸線及び寸法を示す図21のフレームの正面図である。 図20の呼吸マスクのヘッドギアを図21のフレームに結合する方法を示す。 図20の呼吸マスクのヘッドギアを図21のフレームに結合する方法を示す。 図21のフレームの代替的な実施形態の正面図である。 図21のフレームの代替的な実施形態の正面斜視図である。 図20の呼吸マスクの部分分解斜視図である。 図21のフレームの側面図である。 種々の軸線及び寸法を示す図21のフレームの側面図である。 図21のフレームの入口鍔の部分断面図である。 図21のフレームの正面図である。 種々の軸線を示す図21のフレームの後面図である。 種々の軸線及び寸法を示す図21のフレームの後面図である。 図21のフレームの側面図である。 図21のフレームの上面図である。 図29Aのフレームの代替的な実施形態の上面図である。 図21のフレームの上面図である。 図21のフレームの底面図である。 切断平面を示す図21のフレームの部分正面図である。 図31の線32A−32Aに沿って切った図21のフレームの断面図である。 図32Aの断面の2D図である。 本開示による呼吸マスクの非限定的な例示的実施形態の斜視図である。 図33の呼吸マスクの側面図である。 使用者によって着用されたときの図33の呼吸マスクの側面図である。 成形時に使用されるゲートを示す図33のマスクのヘッドギアのヨークの後面図である。 図33のマスクのヘッドギアのフレーム保持特徴部の側面図である。 ヘッドギアのケーシングの外形を示す図36Aのフレーム保持特徴部の側面図である。 図36Aのフレーム保持特徴部を作るために使用される成形型の側面図である。 図33のマスクのヘッドギアのヨーク及び側部アームの一部分の正面図である。 図33のマスクのヘッドギアの一部分の拡大図である。 図33のマスクのヘッドギアの一部分の拡大図である。 図33のマスクのヘッドギアの頂部ストラップの上面図である。 係合解除位置又は構成における図33のマスクのヘッドギアの頂部ストラップの上面斜視図である。 図40の頂部ストラップの第2の部分の一部分の拡大図である。 ヘッドギアの側部アームと頂部ストラップとの接続部の実施形態を示す図33のマスクのヘッドギアの一部分の拡大図である。 ヘッドギアの頂部ストラップの第1の部分の位置ガイドの例示的な実施形態の底面図である。 ヘッドギアの頂部ストラップの第1の部分の位置ガイドの例示的な実施形態の底面図である。 頂部ストラップの第1の部分の一部分の側面図である。 本開示による呼吸マスク組立体の非限定的な例示的実施形態の上面斜視図である。 図44の呼吸マスク組立体の正面図である。 図44の呼吸マスク組立体のヘッドギアの後面図である。 図46のヘッドギアの切り離されて広げられた部分の後面又は内面図である。 図47Aのヘッドギアの一部分の正面又は外面図である。 図47Aのヘッドギアの右側の正面又は外面図である。 図48Aの後面又は内面図である。 図47Aのヘッドギアの左側の正面又は外面図である。 図49Aの後面又は内面図である。 図46及び図47Aのヘッドギアの雄コネクタの正面又は外面図である。 図50Aの雄コネクタの後面又は内面図である。 図50Aの雄コネクタの変形例の斜視断面図である。 図50Aの雄コネクタと図46及び図47Aのヘッドギアの雌コネクタとを接続し且つ/又は切り離す異なる方法を示す。 図50Aの雄コネクタと図46及び図47Aのヘッドギアの雌コネクタとを接続し且つ/又は切り離す異なる方法を示す。 図46のヘッドギアの頂部ストラップの部分外面斜視図である。 図52Aの頂部ストラップの部分内面図である。 図46のヘッドギアの底部ストラップの部分外面図である。 図53Aの底部ストラップの部分内面図である。 図52Aの頂部ストラップと図53Aの底部ストラップとの間の継手の部分外面図である。 図54Aの継手の斜視図である。 図54Aの継手及び底部ストラップの端部の部分内面図である。 図54Aの継手の断面図である。 頂部ストラップと底部ストラップとの間のオーバーモールドされた継手と、底部ストラップの端部上にオーバーモールドされたバックルの部分内面図である。 図56Aの外面図である。 図56Aのオーバーモールドされた継手の断面図である。 頂部ストラップ上にオーバーモールドされた図50Aの雄コネクタの断面図である。 頂部ストラップの端部の代替的な実施形態の斜視図である。 図46のヘッドギアの底部ストラップ及びヨークの後面図である。 図60Aのヨークの底面図である。 図44の呼吸マスク組立体のフレーム及びガス送給管路の前部上面斜視図である。 図61のフレームに結合された図60Aの底部ストラップの後面図である。 図62Aの底部ストラップ及びフレームの正面図である。 底部ストラップ及びヨークの代替的な実施形態の後面図である。 バックルと底部ストラップとの相対寸法を示す。 図65は、本開示による呼吸マスク組立体の非限定的な例示的実施形態の上面斜視図である。 図65の呼吸マスク組立体のヨーク及び留め具の正面図である。 図66のヨーク及び留め具の後面図である。 図66のヨーク及び留め具の後面断面図である。 図66のヨーク及び留め具の底面斜視図である。 図66の留め具を図66のヨークに装着する方法を示す。 図65の呼吸マスク組立体のフレームの側面斜視図である。 図70のフレームの側面図である。 図70のフレームの正面図である。 図70のフレームの上面図である。 図70のフレームに結合された図66のヨーク及び留め具の上面斜視図である。 図74の組立体の上面図である。 図74の組立体の底面図である。 図74の組立体の後面図である。 図74のヨークと留め具とフレームとに結合されたシール及び結合構造の正面図である。 図78Aの組立体の部分拡大図である。 結合構造から離れるようにそらされたシールの側端部を示す、図65の呼吸マスク組立体のシール及び結合構造の上面図である。 図79のシール及び結合構造の正面斜視図である。 図70のフレームのための結合構造コネクタの種々の実施形態を示す。 二重突起を有する結合構造コネクタの実施形態を含むフレームの側面図である。 図82Aのフレームの斜視図である。 フレームの別の例示的実施形態の正面側斜視図である。 図83のフレームの側面図である。 図83のフレームの正面図である。 図83のフレームの上面図である。 図83のフレームに結合された留め具の側面図である。 図87の留め具及びフレームの正面図である。 留め具及びフレームの別の例示的実施形態の分解正面斜視図である。 図89のフレームの正面斜視図である。 図89の留め具の正面図である。 フレーム及び留め具の他の例示的実施形態の側面断面図である。 本開示による呼吸マスク組立体の非限定的な例示的実施形態の正面図である。 図93の呼吸マスク組立体の側面図である。 図93の呼吸マスク組立体の一部分の正面図である。 図93の呼吸マスク組立体の一部分の正面斜視図である。 図93の呼吸マスク組立体の一部分の底面側斜視図である。 図93の呼吸マスク組立体の一部分の底面斜視図である。 図93の呼吸マスク組立体のフレームの正面図である。 図99のフレームの側面図である。 図99のフレームの底面図である。 図99のフレームの底部正面斜視図である。 フレームとシールと結合構造との組立体の非限定的な例示的実施形態の正面斜視図である。 図103のフレームの正面斜視図である。 図103のフレームの後面斜視図である。 図103のフレームの正面図である。 図103のフレームの後面図である。 図103のフレームの上面図である。 図103のフレームの底面図である。 図103のフレームの側面図である。 フレームのコネクタが省略された、図106の線111−111に沿って切った図103のフレームの断面図である。 コネクタを含む図111の断面図である。 図103のフレームとシールと結合構造との組立体の正面図である。 図113の線114−114に沿って切った図103及び図113の組立体の断面図である。 図114に表すようなフレームの領域115の拡大断面図である。 図103のフレーム及び内側留め具の正面斜視図である。 図116のフレーム及び内側留め具の正面図である。 図116のフレーム及び内側留め具の側面図である。 図116のフレーム及び内側留め具の後面図である。 図116のフレーム及び内側留め具の上面図である。 図116のフレーム及び内側留め具の底面図である。 フレームへの内側留め具の結合中の中間位置にある内側留め具を示す、図117の線122−122に沿って切った図116のフレーム及び内側留め具の断面図である。 フレーム上の最終接続位置にある内側留め具を示す、図122の断面図である。 中間位置にある内側留め具を示す、図122に表すような領域124の拡大断面図である。 最終接続位置にある内側留め具を示す、図123に表す領域125の拡大断面図である。
本開示は、患者/使用者に呼吸療法を送達するように構成された呼吸マスクシステムのためのフレーム及びヘッドギアに関する。図1は、本開示の呼吸マスクシステム1の非限定的な例示的実施形態を示す。呼吸マスクシステム1は、患者インターフェース2とヘッドギア3とガス送給管路6を含む。患者インターフェース2は、クッションモジュールとフレーム5とを含む。クッションモジュールは、シール4を含む。クッションモジュールはまた、本明細書でより詳細に説明するように、フレーム5に結合するように構成された結合構造を含むことができる。
患者インターフェース2は、使用者の気道に加圧空気を供給できる空気経路を提供するように構成される。以下に示し詳述する実施形態において、患者インターフェース2は、患者/使用者の鼻の下面に封着するように構成されるシール4を有する鼻マスク、特に鼻下マスク又は鼻下型マスクである。シール4は、鼻の側方に延びる顔の部分に沿って且つ使用者の上唇に沿って患者/使用者の鼻の下に気密性シールを形成するように構成される。
いくつかの実施形態において、シール4は、鼻孔の周囲の丸みを帯びた隆起を形成するように広がる小鼻又は鼻翼の周囲に延びてこれを覆って封止するようになされ得る。図示のマスク1は、ときに鼻柱とも呼ばれる鼻中隔の肉質外端部の一部分又は全体を含み得る、鼻孔に対する開口部を画定する表面の周囲を封止するようになされる。いくつかの構成において、シール4は、使用者の鼻の左右の背部側壁の少なくとも一部分に沿って封止するように上方に延びるようになされ得る。いくつかの構成において、シール4は、使用者の鼻梁の領域まで上方に延びることなく左右の背部側壁の少なくとも一部分に沿って上方に延びるようになされる。いくつかの構成において、シール4の1次封止面は、使用者の鼻の下側、上唇及び/又は鼻の下側と上唇との間の移行領域に接触する。マスクの2次封止面は、場合により鼻付近の位置における頬に加えて、使用者の鼻の側面に接触することができる。このような1次及び2次封止面は、全ての使用者の顔に接触しなくてもよいが、そのような配置は、顔面幾何学形状の比較的広い範囲に対する好適なシールを提供することができる。
図示の構成において、シール4は、使用者の鼻梁の上に延びていない。より詳細には、図示のシール4は、使用者の鼻梁に接触しない。鼻梁に接触しないことは、接触として有利であり、したがって、鼻梁に加えられる圧力は、使用者に褥瘡及び不快感をもたらす可能性がある。シールは、使用者に痛み又は不快感をもたらす場合、治療に適合しないことがあり得る。
シール4を備えた鼻下マスク又は鼻下型マスクは、上で説明したように、使用者の顔に対して減少した接触面積を有する結果として、鼻梁に接触する多くの従来のマスクよりも使用者の顔の上でより不安定である場合がある。減少した接触面積は、シール4が使用者の顔に対してどのように移動できるかについての制約をほとんど与えず、したがって、シール4は、使用者の顔に対して転動又は回転することが可能であり得る。シール4の何らかの転動又は回転により、シール4と使用者の顔との間の実質的に気密性のシールが破壊され、呼吸療法の送達が損なわれる結果がもたらされ得る。いくつかの実施形態では、シール4から離れる方向に使用者の頭の他の部分へ力を伝達することが可能なヘッドギア3を提供することにより、シール4の不安定性を減少させ得る。
フレーム5は、患者インターフェース2の構成要素を互いに接続してこれらの構成要素をヘッドギア3に固定するマニホールドを提供するように構成される。フレーム5は、連続した空気経路が提供されるように、ガス送給管路6をシール4に流体接続するように構成される特徴部を含むことができる。
ヘッドギア3は、使用時に患者インターフェース2を使用者の顔に固定するように構成される。ヘッドギア3は、頂部ストラップ7と、側部アーム8の対と、ヨーク9とを含み、これらは、恒久的に接合されて閉ループを形成する。頂部ストラップ7は、使用時に使用者の頭頂部の上を通るように構成され、側部アームは、使用者の頬を横切って延びるように構成され、且つヨーク9は、フレーム5に接続するように構成される。ヘッドギア3は、側部アーム8に調整可能に接続され、且つ使用時に使用者の後頭部の周囲を通るように構成される後部ストラップ10を更に含む。
本開示のヘッドギア3及びフレーム5は、鼻下型マスクと組み合わせて使用されるものとして説明されているが、限定されるものではないが、鼻プロングマスク若しくは鼻枕マスク、鼻梁よりも上及び/若しくは下を封止するフルフェイスマスク又は鼻マスクを含む他の任意のタイプのマスクと組み合わせて使用され得ることを理解すべきである。
フレーム
図2及び図3は、図1のフレーム5と実質的に同様であり且つ呼吸マスクシステムの一部を形成するフレーム100の第1の非限定的な例示的実施形態の斜視図を示す。縦方向軸線105及び横方向軸線107(図4に示す)は、フレーム100の入口鍔114の中心箇所における起点に対して定められる。フレーム100は、縦方向軸線105に対して対称である。フレーム100は、外面102と内面103とを有する。外面102は、フレーム100と、ヘッドギア3と、ガス送給管路6との間のインターフェースとしての役割を果たす。外面102は、凹溝106を含む。凹溝は、第1の保持突条104と第2の保持突条108とによって画定され、且つ第1の保持突条104と第2の保持突条108との間に位置する。第1の保持突条104は、第2の保持突条108から縦方向にずらされ、第1の保持突条104と第2の保持突条108との間の空間が凹溝106を画定する。凹面110は、第2の保持突条108に隣接して位置する。ヨーク9は、使用時、凹溝106に挿入される。ヘッドギア3は、ヨーク9を凹溝に挿入することによってフレーム100に接続される。
外面102は、入口鍔114を追加的に含む。入口鍔114は、中心に位置する入口鍔開口115を含む。入口鍔114は、鍔内面116及び入口鍔面118も含む。入口鍔114は、管路保持突起122、多数のシール保持凹部130及び/又は多数の排気孔127を更に含むことができる。第1の保持突条104は、フレーム100の第1の側縁部126から第2の側縁部128に延びる。第2の保持突条108は、横方向にずらされた接合部112aにおいて入口鍔114の入口鍔面118に接するように第1の側縁部126から延びる。第2の保持突条108は、横方向にずらされた第2の接合部112bにおいて入口鍔114から分岐して第2の側縁部128まで延びる。
内面103は、シール206又はシール206に接続された結合構造に接触し、且つフレーム100の第1の側縁部126から第2の側縁部128に及ぶ。内面103は、フレーム100から使用者に対して近位側に延びる出口鍔137を含み、出口鍔開口117を確立する。図示の実施形態において、多数のシール保持凹部130は、フレーム100とシール206との間の相互作用を可能にするために出口鍔面124に位置する。
図4及び図4Aは、入口鍔開口115と整合されたフレーム100の正面図、すなわちフレーム100の正面図を示す。フレーム100は、呼吸マスクシステムの複数の構成要素を互いに接続するマニホールドとしての役割を果たす。入口鍔開口115は、長軸線113と短軸線111とを有する長円形である。代替実施形態において、入口鍔114は、円形であるか、三角形であるか、又は他の任意の所望の多角形の輪郭に追従し得る。
フレーム100は、入口鍔114の短軸線111に対して対称である。図示の構成において、短軸線111は、縦方向軸線105と整合される。図示の構成において、入口鍔開口115は、フレーム100の実質的に中心に位置決めされる。入口鍔開口115は、長寸法145(例えば、入口鍔開口115の長軸線113に沿った長さ)と、短寸法143(例えば、入口鍔開口115の短軸線111に沿った長さ)とを有する。追加的に、図示の構成において、入口鍔開口115の長寸法145は、20.7mmであり、且つ入口鍔開口115の短寸法143は、17.2mmである。これを表現する他の方法は、入口鍔開口115の長寸法145と短寸法143との比が約1.2:1であることである。
この比は、少なくともある程度、呼吸マスクシステムで使用されるガス送給管路の物理的特性又は形状によって決定される。更に、圧力発生装置と使用者との間に生じる圧力降下を最小限に抑えるという要求は、長寸法145と短寸法143との可能な比にも影響を及ぼす。圧力降下は、圧力発生装置と呼吸マスクシステムの出口との間で圧力の低下が生じる呼吸マスクシステムで発生することが知られている現象である。圧力降下は、システム内の流れ抵抗及び非効率性に大きく起因する。呼吸マスクシステムにおいて観察される圧力降下を最小限に抑えることにより、使用者に送達される治療の有効性が向上する。
呼吸マスクシステム
呼吸マスクシステムにわたる測定し得る圧力降下は、入口鍔開口115の長寸法145と短寸法143との比の増加に伴って大きくなる。しかしながら、短寸法143に対する長寸法145の比を増加させることは、フレーム100の物理的輪郭が低減されることを可能にするために有益である。物理的輪郭の低減により、呼吸マスクシステムの全体的な輪郭を低減することが可能となる。したがって、フレーム100の他の実施形態では、入口鍔開口115の長寸法145と短寸法143との比は、約1:1〜約2:1で様々であり得る。
再び図4を参照すると、凹溝106は、フレーム100の第1の側縁部126から第2の側縁部128に及ぶ。凹溝106のように、第1の保持突条104は、フレーム100の第1の側縁部126から第2の側縁部128に及ぶ。
第2の保持突条108の側方部分は、横方向軸線107に対して実質的に凹状である。第2の保持突条108の側方部分は、第2の保持突条108が入口鍔面118に接するにつれて相対的な凹面が凹から凸に変化する、接合部112付近の変曲領域によって画定される。
図示の実施形態において、凹溝106は、入口鍔114の上を通る。凹溝116は、弓形形状であり且つ入口鍔114の上を通る。この凹溝116は、凹溝116の弓形形状が、シール及びヘッドギアによって生成される力の効果的な力分解を可能にするために有益である。
第1の保持突条104及び第2の保持突条108は、フレームの外側面102から入口鍔114に向かう方向に外方に突出する。入口鍔114は、外側面102から延びる壁を含む。凹溝106の縦方向厚さ若しくは高さ又は外方延在部は、2つの箇所の各々が共通の縦方向軸線上に整合される状態で凹溝106に隣接する第1の保持突条104上の箇所と、凹溝106に隣接する第2の保持突条104上の箇所との間で変位するように画定され得る。このように画定されたとき、凹溝106の縦方向最大厚さの箇所は、フレーム100の第1の側縁部126及び第2の側縁部128に位置する。凹溝106の縦方向最小厚さの箇所は、縦方向軸線105上に位置する。
凹溝106の縦方向厚さ又は高さは、第1の横方向縁部126及び第2の横方向縁部128からフレーム100の縦方向軸線105に向かって横方向内方に平行移動するにつれて大きさが減少する。図示の構成において、凹溝106の縦方向最小厚さは、約5.8mmであり、且つ凹溝106の縦方向最大厚さは、約12.7mmである。したがって、凹溝106の縦方向最小厚さと縦方向最大厚さとの比は、約1:2.25である。凹溝106の縦方向厚さは、フレーム100と共に使用されるヘッドギア3のヨーク9の厚さに対応する。いくつかの構成において、凹溝106の縦方向最小厚さと縦方向最大厚さとの比は、約1:1〜1:4であり得る。
長さの一部分に沿った又は少なくともフレーム100の中央位置における凹溝106の縦方向厚さを低減することにより、フレーム100の縦方向輪郭を低減するか又は最小限に抑えることが可能となる。フレーム100の縦方向輪郭を低減するか又は最小限に抑えることにより、フレームの実際の突出性と知覚される突出性との両方が低減され、且つフレームの質量が低減されるか又は最小限に抑えられ、これは、使用者の快適さのために望ましく、且つ治療に対する使用者の適合性を向上させ得る。フレーム100の横方向中央付近の凹溝106の減少した縦方向厚さは、ヨーク9と凹溝106との間の整合特徴部も提供し得る。整合特徴部は、ヨーク9がフレーム100に1つの向きでのみ接続されることを可能にし、したがってフレーム100に対するヘッドギア3の誤った組み付けを防止し得る。
ヨーク9は、任意の関連する接続手段を使用して凹溝106を介してフレーム100に接続され得る。ヨーク9は、接着剤を使用して凹面106に接着され得る。いくつかの構成において、ヨーク100は、スナップ嵌め機構、摩擦嵌め機構又は面ファスナ機構を使用してフレーム100に接続され得る。他の構成において、凹面は、突起と対応する凹部又は孔との組み合わせがヨークをフレームに嵌合させるように、ヨークにおける凹部又は孔内に嵌合するように設計される1つ又は複数の突起を含み得る。代替的に、凹面106は、ヨーク上の1つ又は複数の対応する突起がヨークをフレームに嵌合させるように1つ又は複数の凹部又は孔を含み得る。
フレーム100の代替構成は、多数の代替凹溝輪郭を利用し得る。例えば、凹溝は、(図4及び図4Aに図示するように)入口鍔の頂部の上に又は入口鍔の下に延び得る。別の代替的な構成において、フレームは、フレームの外面を横切って横方向に延び得る2つ以上の凹溝を含む。いくつかの構成において、これらの凹溝は、関連する保持突条が互いに隣接する部分又は2つの凹溝が共通の保持突条を共有する部分を含み得る。いくつかの構成において、これらの凹溝は、隣接する部分を含まなくてもよい。いくつかの構成において、1つ又は複数の凹溝は、両方とも入口鍔の上を通り得る。いくつかの構成において、1つ又は複数の凹溝は、両方とも入口鍔の下を通り得る。
いくつかの構成において、2つ以上の凹溝は、まず一方の側縁部付近で共通の凹溝から分岐し、入口鍔の周囲に外れ、次いでフレームの反対側の側縁部付近の共通の凹溝に収束し得る。いくつかの構成において、複数の凹溝は、フレームの外面上で完全に独立であり得る。換言すれば、独立した凹溝の各々は、それ自体の独立した保持突条を有し得、又は完全に個別の溝自体を維持しながら、別の独立した凹溝を備えた共通の保持突条を共有し得る。前述の変形例の各々において、凹溝の1つ又は複数は、呼吸マスクシステムのヘッドギア3をフレーム100に接続するためのインターフェースとして使用され得る。
再び図4を参照すると、凹面110は、入口鍔114よりも下において、フレーム100の第1の側縁部126から第2の側縁部128に及ぶ。凹面110は、フレーム100の外面102上の第2の保持突条108及び入口鍔114に隣接する。図示の構成において、凹面110は、シール206に支持を与えて製造プロセス中及び使用中の両方でフレーム100の構造的完全性を維持するのを補助する。しかしながら、代替的な実施形態では、フレーム100にこの凹面110が全くなくてもよい。
図4Aの図示の実施形態によるフレーム100の横方向長さ125は、約56.00mmである。したがって、入口鍔開口115の長寸法145とフレーム100の横方向長さ125との比は、約1:2.70である。フレーム100の規定の横方向長さ125は、シール206及びヘッドギア3と組み合わされたときのフレーム100の挙動を最適化するために利用されている。ヘッドギア3は、使用者の顔の周りで比較的大きく撓むことが求められる。この挙動は、呼吸マスクシステムが対応し得る顔面輪郭の変化に最大限に対応するために求められる。フレーム100は、少なくともある程度のヘッドギアの撓みを可能にし、且つシール206のずれを低減する十分な横方向長さ125を有する。
フレーム100の代替的な実施形態において、横方向長さ125は、約45.00mm〜約75.00mmで様々であり得る。シール206の異なるサイズ、ヘッドギア3の異なる輪郭又は異なるヘッドギア接続方法に対応するために変形例が使用され得る。
フレーム100の縦方向長さ129は、ヘッドギア3がフレーム100に効果的に接続することを可能にするのに適切な構造を提供し、且つシール206によって必要とされる必須の構造的完全性及び回転的一体性を提供する縦方向長さを有する。
フレームの代替的な実施形態において、フレームの縦方向長さは、約25.00mm〜約50.00mmで様々であり得る。異なるシールサイズ、ヘッドギア3の異なる輪郭又は異なるヘッドギア接続方法に対応するために変形例が使用され得る。
図5及び図5Aは、図1に図示するフレーム100の(使用者に対する)左側面図を示す。フレーム100は、フレームの一方側から示されている。縦方向軸線105と、入口近位軸線131と、出口近位軸線133とが図示されている。図示の構成において、入口近位軸線131は、縦方向軸線105と直角に交差し、且つ入口鍔開口115に対して中心に位置する。換言すれば、入口近位軸線131、横方向軸線107(図4参照)及び縦方向軸線105は、共通の起点を共有する3次元空間を形成する。入口近位軸線131は、入口鍔開口115を通るガスの流れに概ね平行である。出口近位軸線133は、縦方向軸線105と直角に交差する。換言すれば、出口近位軸線133、2次横方向軸線109(図6に示す)及び縦方向軸線105は、共通の交点を共有する。出口近位軸線133は、フレーム100の出口鍔開口117を通るガスの流れに平行である。入口近位軸線131は、出口近位軸線133に対して縦方向にずらされる。図示の構成において、入口近位軸線131は、出口近位軸線133に平行である。代替構成において、出口近位軸線133及び入口近位軸線131は、縦方向軸線105上に整合され得る。
入口鍔114の(使用者に対する)遠位縁部は、図5Aに見られるように縦方向軸線105と整合する。代替構成において、入口鍔の縁部は、縦方向軸線105に対して角度付けされ得る。
図示の構成において、入口鍔面118は、第1の外周部を有する第1の部分と、第1の部分から同軸にオフセットされた第2の外周部の第2の部分と、第1の部分及び第2の部分と一体であり且つ第1の部分を第2の部分に連結する移行部分とを含む。図示の構成において、第2の部分の外周部は、第1の部分の外周部よりも大きく、且つ第2の部分は、(使用者によって着用されたときに)第1の部分に対して近位側にずらされる。入口鍔114の第1の部分と第2の部分との外周部の差により、入口近位軸線131に対して角度付けされる傾斜面135を形成する移行部分がもたらされる。この傾斜面135は、外周部の増大を容易にする。いくつかの構成において、入口鍔面118は、傾斜面のみを含む。他の構成において、入口鍔面118は、傾斜面と入口近位軸線131に対して角度付けされない表面との組み合わせを含み得る。
図に見られるように、入口鍔114は、出口鍔137の外周部よりも小さい外周部を有する。入口鍔114は、出口鍔137と異なる形状を有する。
傾斜面135は、入口鍔面118の周縁部に及ぶ。入口近位軸線131上の傾斜面135の突起は、入口鍔面118の周縁部に沿った全ての箇所で概ね一定の長さを有する。傾斜面135は、入口近位軸線131に対して約10°の角度で角度付けされる。傾斜面135と入口鍔面118の(使用者に対する)遠位縁部とのずれは、入口鍔面118の外周部の周りで変化する。図示の実施形態において、傾斜面135は、多数のバイアス流孔127を含む。図4、図5A及び図7に示す構成において、バイアス流孔127は、傾斜面135に位置し、実質的に傾斜面135の周囲に延びる。バイアス流孔は、入口近位軸線131に対してバイアス流を実質的に縦方向に吐出する。
入口鍔面118上に傾斜面135を含むことは、有益な様式でバイアス流孔127の向きに影響を及ぼすことが意図されている。しかしながら、直交方向に配向される孔において直面する問題は、(孔が入口近位軸線131に対して90°で配向されており)呼吸マスクシステムが使用されているときに使用者が不快な気流を知覚することである。したがって、フレーム100のバイアス流孔127は、傾斜面135に位置する場合、使用者から離れる方向に角度付けされる。その結果、フレーム100が使用されているとき、バイアス流孔127を通るガスの流れは、使用者から離れる方向に導かれる。これにより、呼吸マスクシステムの使用中に使用者が不快な気流を感じることが防止される。フレーム100の代替実施形態は、入口近位軸線131に対して修正された角度を有する傾斜面135を含み得る。いくつかの構成において、この角度は、0°〜20°又は5°〜15°であり得る。他の構成において、この角度は、20°よりも大きいことができる。
他の構成において、バイアス流孔は、傾斜面の全周に及び得る。代替的に、バイアス流孔の構成は、入口鍔面に配設され得る。この構成は、1つ又は複数の列のバイアス流孔を含むことができ、且つ列は、互いに対して整合又はオフセットされ得る。他の構成において、バイアス流孔は、任意の所望の構成では、フレーム100の他の場所に位置し得る。フレームのいくつかの構成は、単一の排気口を含み得る。他の構成は、ディフューザを備えた単一の排気口を含み得る。ディフューザは、排気口と一体であり得、又は排気口を覆うようにフレーム100に接続し得る。そのような構成におけるディフューザは、呼吸マスクシステムが動作しているときに排気口から発せられる騒音を拡散するように作用し得る。
再び図5及び図5Aを参照すると、凹溝106の側面輪郭が示されている。凹溝106は、使用者に対して横方向に凹状であるように見える。凹溝106の凹みの程度は、フレーム100の横方向長さに沿って変化し得る。この横方向長さに沿った変化は、凹溝106がその長さに沿って捻れた結果である。凹溝106の特定された曲率は、フレーム100の輪郭が呼吸マスクシステムのシール206に適切な構造的支持を与え得るような曲率である。
図6及び図6Aを参照すると、図6は、縦方向軸線105及び横方向軸線107に対するフレーム100の後面図を示す。出口鍔開口117は、縦方向軸線105に対してフレーム100の中心に位置する。出口鍔開口117の起点は、2次横方向軸線109と整合される。2次横方向軸線は、横方向軸線107から縦方向にずらされる。フレーム100のいくつかの構成において、2次横方向軸線109は、横方向軸線107と一致し得る。
図6Aは、フレーム100の後面図を示し、及び出口鍔137が切頭円のような形状であるか又は部分的にD字形であり、且つ出口長軸線119と、出口短軸線121と、切頭部分123とを含むことを示す。出口鍔137の切頭部分123は、フレーム100の輪郭が切頭部分のないフレームに対して低減されることを可能にする。追加的に、切頭部分123は、フレームに対するシールの接続の正確な向きを確保するための配向特徴部を提供する。切頭部分123は、シール206がフレーム100に接続されるべきときに誤った向きに配置される可能性も低減する。切頭部分は、フレーム100に対するシール206の回転も防止する。
図示の構成において、出口鍔開口117は、入口鍔開口115よりも大きい横方向輪郭と縦方向輪郭との両方を含む。したがって、出口鍔開口117の外周部は、入口鍔開口115の外周部よりも大きい。このより大きい輪郭は、機能的な観点と製造可能性の観点との両方から有益である。機能的な観点から、フレーム100が入口鍔114よりも大きい出口鍔137を有する場合、使用者への空気流はそれほど制限されない。これにより、使用者が呼吸マスクシステムを通して呼吸した結果である吸気騒音を少なくとも何らかの方法で低減することに加えて、呼吸マスクシステムを通る圧力降下を低減する結果がもたらされる。製造可能性の観点から、入口鍔114よりも大きい出口鍔137を有することにより、型コアを成形部からより容易に取り外すことが可能となる。
第1の保持突条104の輪郭に続いて、第1の保持突条104に隣接する内面103も横方向軸線107に対して実質的に凹状である。代替構成において、内面103は、横方向軸線107に対して実質的に凸状であり得る。更に、内面103は、ある領域が実質的に凹状であり得、且つ他の領域が横方向軸線107に対して実質的に凸状であり得る。
図7は、フレーム100の(使用者に対する)上面図を示す。外面102と内面103との両方は、使用者に対して凹状である。これは、外面102の第1の保持突条104も内面103に隣接するため、第1の保持突条104が使用者に対して凹状であることによって例示される。この構成は、呼吸マスクシステムの近位側輪郭の低減を可能にするために有益である。代替構成において、出口鍔137は、少なくとも1つの平面が凸状又は平坦であり得る。追加的に、出口鍔137は、少なくとも1つの平面に凹面領域と凸面領域との両方を含み得る。
出口鍔面124は、多数のシール保持凹部130を含む。図示の構成において、出口鍔面124は、2つのシール保持凹部130を含む。シール保持凹部130は、出口鍔137の各横方向最端部付近に位置する。シール保持凹部130は、シール206がフレーム100に接続されることを可能にする。図示の構成において、シール206は、フレーム100に接続する留め具などの結合構造を使用してフレーム100に接続する。結合構造又は留め具は、構成要素間の接続がなされることを可能にするシール保持凹部130に対応する隆起面を含む。出口鍔137のいくつかの構成は、スナップ嵌め機構又は摩擦嵌め機構を使用してシール206に接続する機構を含み得る。フレーム100の代替実施形態は、シールと境界を接する出口鍔面124に1つ又は複数の凹部を含み得る。更に、1つ又は複数の凹部の使用とは対照的に、1つ又は複数の突起が出口鍔面124に含まれ得る。これらの突起は、構成要素を互いに接続するようにシール206又は結合構造における対応する凹部又は保持部分と相互作用し得る。
図7Aは、フレーム100の代替構成の(使用者に対する)上面図を示す。この構成において、バイアス流孔127は、例えば、図5Bにも示すように入口鍔114上の傾斜面135に配置される。
図8は、図1に図示するフレーム100の(使用者に対する)底面図を示す。出口鍔137は、少なくとも1つの平面が凹状であり得る。出口鍔137の少なくとも一部分は、出口鍔137の第2の部分に対して近位側にずらされ得る。
代替構成において、出口鍔137は、その形状が凹状とならないように共通の平面上に整合され得る。いくつかの構成において、この平面は、出口近位軸線133に直交する。換言すれば、縦方向最端部及び横方向最端部は、全て出口近位軸線133の起点からの共通の近位側へのずれを共有する。
図9は、図1に図示するフレーム100の正面図を示し、且つ切られ得る断面平面132を表示する。この断面平面は、フレーム100に対して中央に位置し、且つ縦方向軸線105と整合する。
図10は、断面平面132に直交する方向にフレーム100を見たときの形成された断面10−10を示す。中央断面134は、断面平面132から見たフレーム100の断面輪郭を示す。
図10Aは、フレーム100の中央断面134を示す。管路保持突起122は、入口鍔114の周縁部から内方に突出する。換言すれば、入口鍔開口115の横方向寸法及び縦方向寸法の両方は、鍔内面116の横方向寸法及び縦方向寸法よりも小さい。この寸法変化は、管路保持突起122の結果である。換言すれば、管路保持突起122は、入口鍔114の遠位端部の内側の周囲にリップを形成し得る。このリップは、入口鍔開口115の周縁部の周囲に連続し得るか、又は突出する周縁部分と、突出しない他の周縁部分とを含み得る。ガス送給管路6は、接着剤を使用して又は管路保持突起122と係合する結合構造又は留め具を使用してフレーム100に接続され得る。ガス送給管路は、管路保持突起122に隣接して位置決めされ、次いでフレーム100に接着剤で接着され得る。代替的に、ガス送給管路6は、結合構造又は留め具を通じてフレーム100に取り外し可能に固定され得る。フレーム100のいくつかの実施形態において、ガス送給管路6は、結合構造又は留め具、又は限定されるものではないが、超音波溶接若しくはオーバーモールドを含む他の恒久的接着方法を使用してフレーム100に恒久的に接続され得る。追加的に、管路保持突起122は、いくつかの実施形態では含まれなくてもよい。
管路保持突起122は、代替的に、入口鍔面118上に位置し、入口鍔114の中心から径方向外方に突出し得る。換言すれば、管路保持突起122は、入口鍔114の外部の周囲にリップを形成し得る。この構成において、ガス送給管路6は、鍔内面116とは対照的に入口鍔面に隣接して接続し得る。リップは、入口鍔114の周縁部の周囲で連続的又は断続的であり得る。
図示の構成において、フレーム100は、硬質ポリマーで構成される。いくつかの構成において、フレーム100は、多数のポリマー材料又は非ポリマー材料のいずれか、例えばナイロン12又はポリカーボネートで構成され得る。
図11及び図12は、図1の呼吸マスクシステム1と実質的に同様である呼吸マスクシステム200の非限定的な例示的実施形態を示す。呼吸マスクシステム200は、患者インターフェース202とヘッドギア204とを含む。患者インターフェース202は、先に説明した、フレーム100に接続するように構成されたシール206と、ガス送給管路208とを含む。ヘッドギア204及びフレーム100は、使用者の鼻よりも下の安定した位置にシール206を固定するように構成される。
シール206は、上で説明したシール6と実質的に同様であり、且つ使用者の鼻の周囲を封止して鼻の鼻梁付近又は鼻梁を横切る従来の鼻マスクと比較して使用者の顔との減少した接触領域を有する。減少した接触面積により、漏れ及び治療の損失を防止するために、ヘッドギア204からの反作用を必要とするシール安定性の低下がもたらされることがある。ヘッドギア204は、シール206と使用者の顔との間のシールを破壊するように作用し得る任意の力に対抗する支持を与えるように構成される。シールを妨げ得る力は、限定されるものではないが、施されるCPAP療法の圧力によって誘起される吹出力、ホース抗力、及び/又は使用者の移動によって生じる患者インターフェース202と寝具類との接触を含み得る。
フレーム100は、シール206とヘッドギア204との接続部を提供する。図11〜図12は、フレーム100が、加圧空気をシール206と患者の気道とに供給できるガス送給入口又は入口鍔114を含むことを示す。加圧空気は、典型的には、CPAP機械又は人工呼吸器(図示せず)に接続するガス送給管路208などの管路又はホースを介してガス送給入口114に提供される。
ヘッドギア
図11〜図17は、二又ヘッドギア配置を含む、ヘッドギア204の非限定的な例示的実施形態を示す。二又ヘッドギア204は、頂部ストラップ212と、対向する側部アーム214の対と、ヨーク216と、後部ストラップ218とを含む接続された複数のストラップを含む。頂部ストラップ212及び後部ストラップ218は、二又配置を形成する。
頂部ストラップ212は、使用時に一方側から他方側に使用者の頭頂部の上を通るように構成される。図示の構成において、頂部ストラップ212は、使用者の前頭骨の上に位置する額ストラップを含むことができる。この構成において、頂部ストラップ212は、図12に示すように、使用者の頭を通過する冠状平面11の前方に角度付けされる。5°〜45°の角度θは、頂部ストラップ212と冠状平面11との間に形成される。図示の実施形態において、頂部ストラップ212は、冠状平面11に対して15°の角度をなす。この角度は、頂部ストラップ212を患者の額の方に向け、これによりヘッドギア204の安定性が改善され得る。他の構成において、頂部ストラップ212は、頭頂骨の上に又は頭頂骨と前頭骨との接合部若しくはその付近に位置する頭頂ストラップである。
後部ストラップ218は、使用者の後頭部の周囲を通り、且ついくつかの構成では使用者の後頭骨の上に位置する。しかしながら、他の構成において、後部ストラップ218は、使用者の頭及び/又は首のより高い又は低い位置に位置決めすることができる。
頂部ストラップ212及び後部ストラップ218は、二又構造を形成するように端部において側部アーム214の1つによって接合される。使用時、頂部ストラップ212及び後部ストラップ218は、使用者の後頭部分を囲む。囲まれる使用者の後頭部分は、頭頂部領域及び/又は後頭部領域の少なくとも一部を含み得る。
図示の配置において、頂部ストラップ212は、ヘッドギア204の各側部で接合部224において側部アーム214に接合する。側部アーム214の対の各々は、使用時、接合部224から使用者の鼻に向かって前方に延びてヨーク216に移行する。ヘッドギア204は、使用時に接合部224が使用者の耳よりも上に位置決めされるように構成される。接合部224は、使用者の頭のサイズに応じて耳の前方又は後方に位置し得る。
一体に形成された閉ループ
図示する実施形態において、ヘッドギア204の少なくともいくつかの部分は、ヘッドギア204に作用する通常の力又は予測される力に応じて硬質、半硬質、非弾性又は実質的に非伸張性である。ヘッドギア204の他の部分は、通常の又は予測される力に応じて、弾性若しくは伸張性であるか又は他の部分と比較して少なくとも実質的に可撓性である。
図示の構成において、頂部ストラップ212、接合部224、側部アーム214及びヨーク216は、硬質、半硬質、非弾性又は実質的に非伸張性である。頂部ストラップ212、側部アーム214及びヨーク216は、図13に示すように、平坦であるか又は実質的に2次元である一体に形成された単一の構成要素として形成される。頂部ストラップ212の左側部分220及び右側部分222の自由端部が調整機構228によって互いに接続されたときに3次元閉ループが形成される。閉ループは、使用時に使用者の頭の少なくとも一部分を囲むように構成される。図示の実施形態において、閉ループは、鼻の底部から耳の前方の頭頂骨まで使用者の頭の前側上部分を囲む。代替的な実施形態において、閉ループは、使用者の頭のより大きい又は小さい部分を囲み得る。
頂部ストラップ212、側部アーム214及びヨーク216に硬質、半硬質、非弾性又は実質的に非伸張性の材料を使用することにより、それらが形成する閉ループが患者インターフェース202と使用者の頭との間で力を効果的に伝達することが可能となる。例えば、使用時、ガス送給管路が使用者、寝具類又はCPAP供給管路によって引っ張られた場合、患者インターフェース202を使用者の顔から離れる方向に引っ張る力が患者インターフェース202に加えられることがある。この力は、縦方向へのシール206の回転により、シール206が使用者の顔から外されるのに抵抗するように、ヨーク216から側部アーム214を通して頂部ストラップ216に、次いで使用者の頭に伝達することができる。
閉ループは、頂部ストラップ212の締め付け設定を変更せずにヘッドギア204が患者インターフェース202から分離されることを可能にする。これは、ヘッドギア204が患者インターフェース202から取り外されるたびに使用者がヘッドギア204を緩めたり締めたりして正しい締め付けでストラップを再調整する必要がないために有利である。これにより、時間が節約され、使用者にとってヘッドギアの取り付けがより容易になる。閉ループ配置は、ヘッドギア204と患者インターフェース202との単一の接続箇所も提供する。
換言すれば、閉ループを形成する一体に形成された構成要素は、硬質、半硬質、非弾性又は実質的に非伸張性である。図示の実施形態において、頂部ストラップ212、側部アーム214及びヨーク216は、プラスチックコアを形成するプラスチック材料から一体に形成されて、布地製ケーシングで覆われ、布地製ケーシングは、プラスチックコアに恒久的に接着される。プラスチックコアは、ヘッドギア204に必要な構造を提供し、且つ布地製ケーシングは、使用者に接触する柔らかで快適な仕上がりを提供する。図示の実施形態において、布地製ケーシングは、円形編組管である。代替的な実施形態において、布地製ケーシングは、ある形状に切断され縁部に沿って接合される数層の布地を含み得、又は他の任意の管状布地は、限定されるものではないが、織物管若しくは編組管を含み得る。いくつかの実施形態において、一体に形成された頂部ストラップ212、側部アーム214及びヨーク216の少なくとも一部分は、内部成形プロセスによって形成され、その例は、本出願人の出願であるPCT/ニュージーランド国特許出願公開第2015/050149号明細書で説明されており、その全体が参照により組み込まれる。「内部成形」は、溶融プラスチックを布地製ケーシング内に加えることにより、一体構造としてのプラスチックコア及び布地製ケーシングとして構成要素を形成することを含む。「内部成形」されたストラップ又は他の任意の構成要素は、溶融プラスチックを布地製ケーシング内に加えることによって形成された構成要素である。
図13は、図示の実施形態のヘッドギア204が、頂部ストラップ212と、軟質縁部250を含む側部アーム214とを有することを示す。軟質縁部250は、頂部ストラップ212及び側部アーム214の長手方向縁部の一方又は両方に沿って延びるように構成される。軟質縁部は、プラスチックコアの縁部から突出する布地製ケーシングの長手方向縁部分によって形成され、且つプラスチックコアで満たされない。軟質縁部は、硬質、半硬質、非弾性又は実質的に非伸張性の頂部ストラップ212及び側部アーム214の縁部と使用者の頭との接触を和らげることにより、使用者の快適さを向上させ得るクッション付き縁部を提供する。クッション付き縁部の提供は、使用時に使用者の耳よりも上に位置する側部アーム214の下縁部において特に有益であり得る。
代替的な実施形態において、閉ループは、好適な硬質、非弾性又は非伸張性をもたらす任意の材料から形成され得る。材料は、限定されるものではないが、熱可塑性プラスチック及びシリコーンを含み得る。いくつかの実施形態において、材料は、布地製ケーシングを有しても有さなくてもよい。
頂部ストラップ
図示の実施形態において、頂部ストラップ212は、2つのストラップ部分と、左側部分220と、右側部分222とを含む。左側部分220及び右側部分222は、互いに個別であり且つ自由端部と固定端部とを有する。自由端部は、調整機構228によって調整可能に接続されるように構成される。固定端部は、接合部224において側部アーム214からある角度をなして延びるように構成される。
調整機構228は、頂部ストラップ212を所望の調整長さに調整して固定し、したがってヘッドギア204のサイズ及び/又は締め付け設定を調整するための手段を提供するように構成される。頂部ストラップ212の長さの調整は、使用時に使用者の耳の頂部に対する側部アーム214の位置決めを定めることができる。頂部ストラップ212の長さを短くすることにより、側部アーム214が使用者の耳よりも上の高い所に位置決めされ得、したがって側部アーム214と使用者の耳との接触が回避される。側部アーム214と使用者の耳の頂部との接触は、経時的に褥瘡を引き起こす可能性のある刺激又は圧点をもたらし得るため、側部アーム214と耳との接触の回避により、使用者の快適さが向上する場合がある。
図13は、係合解除位置にある調整機構228を示す。左側部分220の自由端部は、ガイドループ230と、ストラップの長さに沿って離間した複数の孔232とを含む。孔232は、頂部ストラップ212の厚さを通して延びる。右側部分222の自由端部は、ストラップの内面236から突出するピップ又は支柱234を含む。
ガイドループ230は、左側部分220の端部に開口を形成するループ構造を含む。右側部分222の自由端部は、ガイドループ230によって形成された開口を通過するように構成される。したがって、左側部分220及び右側部分222は、左側部分220と右側部分222との重なり合う距離を変え、したがって頂部ストラップ212の長さを変えるために互いに対して摺動され得る。ガイドループ230は、調整機構228が係合されていないときに左側部分220と右側部分222との連結も維持する。これにより、使い易さが向上することがある。ガイドループ230は、開口がストラップの厚さから少なくとも部分的にオフセットされるように内面236から離れる方向に角度付けされる。これにより、右側部分222がガイドループ230を通過して左側部分222の湾曲又は変形なしに左側部分220と重なることが可能となる。
支柱234は、孔232のいずれかを貫通するように構成される。図14に示すように、支柱234は、ステム238と、ヘッド又はキャップ240とを含む。図示の支柱234は、略T字形であるが、例えば円筒状ステム238及び円板状又は球状ヘッド240などの他の形状も使用することができる。孔232は、少なくとも通常の又は予測される力に応じて、支柱234のヘッド240が孔232を通過して孔232を通過した時点で支柱234を保持することを可能にするようにサイズ決めされ、形状決めされ、且つ/又は他に構成される。しかしながら、支柱234は、頂部ストラップ212の左側部分220と右側部分222との分離を可能にして、ヘッドギアのサイズ調整を可能にするために孔232から意図的に取り外すことができる。支柱234を孔232に通すことは、支柱234及び孔232の一方又は両方の変形によって実現することができる。すなわち、支柱234のヘッド240は、撓むか又は他に変形することができ、孔232は、支柱234のヘッド240の通過を容易にするために伸長又は拡大することができる。代替的な実施形態では、複数の支柱が存在し得る。
代替的な実施形態において、調整機構228は、限定されるものではないが、面ファスナ、バックルなど、頂部ストラップ212の自由端部を調整可能に接続する他の任意の好適な手段を含み得る。
代替的な配置において、左側部分220の内面236は、面ファスナのフック部分を含むことができ、且つ右側部分222の外面242は、面ファスナのループ部分を含むことができる。この配置は逆にすることもできる。いくつかの構成において、頂部ストラップ212の材料は、面ファスナのループ部分を画定することができる。換言すれば、ループ部分は、頂部ストラップ212の別個の要素でなくてもよい。
側部アーム
対向する側部アーム214の対は、使用時に使用者の顔の各側部の頂部ストラップ212にヨーク216を連結するように構成される。この配置は、使用者の顔に対するシール206の回転に抵抗するために患者インターフェース202に加えられた回転力がヨーク216から頂部ストラップ212及び使用者の頭に伝達されることを可能にする。
側部アーム214は、使用時に使用者の頬を横切ってこめかみに向かい耳の上に至るように湾曲するように形状決めされる細長いストラップを含む。曲率は、側部アーム214が途切れのない視界及び使用者の快適さの向上をもたらすように目を回避するような曲率である。曲率は、使用者の顔とのシールが阻害されないように、側部アーム214と使用者の頬との接触が力を患者インターフェース202から離れる方向に伝達するように使用者の頬骨の線に追従することができる。
側部アーム214は、側部アーム214の各々の自由端部に一体に形成されるバックル226を更に含む。使用時、側部アーム214の自由端部は、頂部ストラップ212との接合部224を越えて後方に延び、且つバックル226は、使用者の耳よりも上又は後ろのいずれかに位置決めされる。
バックル226は、側部アーム214の自由端部の延在部と、側部アーム214の厚さを通して延びる開口とを含む。開口は、後部ストラップ218を受け入れるように構成される。別の実施形態において、バックル226は、後部ストラップ218を調整可能に係留するのに好適なフック又は他の任意の幾何学形状を含み得る。
側部アーム214は、異なる顔のサイズに対応するように、(着用されたときに)概ね水平方向の平面において使用者の顔に向かう方向及び顔から離れる方向に弾性的に可撓性であるが、概ね縦方向の平面において相対的に不撓性であり得る。図示の側部アーム214は、中実であるが、側部アームの他の変形形態は、使用者の顔に向かう方向及び離れる方向に側部アームの弾性的な可撓性を増加させるが、(着用されたときに)概ね縦方向の平面において相対的な不撓性を保持するために側部アームの長さ方向に延びる1つ又は複数の開口又は切り欠きを含むことができる。側部アーム214の縦方向の不撓性により、限定されるものではないが、吹出力又はホース抗力/引張力など、患者インターフェース202に加えられ得る力を側部アーム214が頂部ストラップ212及び後部ストラップ214に伝達することが可能となる。これは、シール206が使用者の顔から外れて治療の送達を妨げる可能性を低減するのに役立ち得る。
ヨーク
使用時、ヨーク216は、矢状面に対して対称であり、図16と同様に、上から見たときに実質的に「U字」形の構造を含む。ヨーク216は、フレーム100の曲率に追従し、且つフレーム100を介して患者インターフェース202をヘッドギア204に接続するように構成される。ヨーク216は、中央ブリッジ244と、中央ブリッジ244の各側部から横方向及び後方に延びる横方向後方部分248の対とを含む。ヨーク216は、フレーム100の他の任意の特徴部から独立した、ヘッドギア204とフレーム100との単一の接続部を提供する。これにより、患者インターフェース202の他の任意の部分に干渉せずに又は他の任意の部分を切り離さずに、ヘッドギア204がフレームから切り離されることが可能となる。
ヨーク216は、呼吸マスク200が着用されたときに使用者に対して縦方向及び水平方向に患者インターフェース202を支持する、フレーム100とヘッドギア204との接続部を提供するように構成される。患者インターフェース202を縦方向及び水平方向に支持することにより、使用者の顔に対するシール206の回転が低減され、したがって漏れが低減され得る。
中央ブリッジ244は、中央ブリッジ244が(上で説明した)フレーム100の凹溝106内に嵌合するように形状決めされる。中央ブリッジ244は、限定されるものではないが、スナップ嵌め接続、摩擦嵌め接続、留め具機構、接着剤又は溶接などの手段により、凹面106に一時的又は恒久的に接続するように構成される。中央ブリッジ244は、フレーム100の入口鍔114の上で湾曲して横方向後方部分248に移行する。
横方向後方部分248は、中央ブリッジ248と側部アーム214との間に一体に形成される移行部を形成する。横方向後方部分248は、呼吸マスク200が使用者によって着用されたときに中央ブリッジ244の横方向に位置決めされて、フレーム100の周囲で後方向に湾曲する。
図16に示すように、中央ブリッジ244は、ヨーク216の横方向後方部分248の高さH2よりも小さい高さH1を有する。高さH1は、フレーム100の大きさを最小限に抑えるために高さH2よりも小さい。高さH2は、使用者の顔に対する患者インターフェース202の回転を防止する目的で所望のレベルの構造を縦方向に提供するために高さH1よりも大きい。H1は、1mm〜12mm又は4mm〜7mmであり得る。図示の実施形態において、H1は、5.5mmである。H2は、5mm〜16mm又は8mm〜13mmであり得る。図示の実施形態において、H2は、12.5mmである。
側部アーム214は、H2と同じであるか又はH2よりも大きい高さで横方向後方部分248から連続し得る。いくつかの実施形態において、側部アーム214の高さは、ヨーク216から離れる方向に増加する。H1とH2との間の移行は、中央ブリッジ244と横方向後方部分248との間で生じる。横方向後方部分248は、高さがH2の高さに完全に移行するまでフレーム100に接触するように構成される。この構成は、高さの低いヨーク216又は側部アーム214の支持されずに脆弱点を形成し得る部分が存在しないように、最大高さに対してヨーク216に構造的支持を与えることを可能にする。これにより、側部アーム214又はヨーク216の縦方向への捻れ又は曲げをもたらして、患者インターフェース202の回転を可能にし得る脆弱点を通過せずに、力がフレーム100からヨーク216を通して側部アーム214に伝達されることが可能となる。いくつかの実施形態において、側部アーム214の高さは、最小の呼吸マスクを提供するために16mm以下である。
図16では、側部アーム214の軟質縁部250は、軟質縁部250がヨーク216に存在しないように次第になくなるように移行されることが分かる。この軟質縁部250の移行が、フレーム100の凹溝106によって係合され得る硬質、半硬質、非弾性又は実質的に非伸張性の縁部を提供することにより、ヨーク216とフレーム100との改良された接続部を提供し得る。軟質縁部250は、ヨーク216の縁部が使用者に接触して不快感又は刺激をもたらす可能性が低いため、ヨーク216の縁部には必要ない。ヨーク216のサイズは、次第になくなるように軟質縁部250を移行させることにより、最小限に抑えられ得る。したがって、より邪魔にならない呼吸マスクシステム200を提供するために、ヨーク216のサイズが最小限に抑えられ得る。
図17は、図示の実施形態では、ヨーク216の横方向後方部分248が、ヨーク216の中央及び側部アーム214おける壁厚T2よりも大きい壁厚T1を内面236に直交する方向に有することを示す。増加した厚さは、フレーム100に接触するヨーク216の横方向の最外側部に増加した構造を提供する。これにより、患者インターフェース202の縦方向の回転を最小限に抑えるための側部アーム214からフレームへの効果的な力の伝達が可能となる。横方向後方部分は、1mm〜4mmの厚さT1を有することができる。図示の実施形態において、厚さT1は、2.9mmである。中央ブリッジ244及び側部アーム214は、0.5mm〜3mmの厚さT2を有する。図示の実施形態において、T2は、2.1mmである。
ヨーク216の横方向後方部分248のより大きい壁厚T1に対する側部アーム214の減少した厚さT2により、(着用されたときの)ヨーク216に対する側部アーム130の水平方向の可撓性を高めることができる。これにより、呼吸マスク200が使用者によって着用されたとき、縦方向に安定性を与えると同時に異なる顔面幾何学形状に従うように側部アーム214が水平方向に撓むことが可能となる。
後部ストラップ
後部ストラップ218は、側部アーム214のバックル226間に延び、且つ側部アーム214のバックル226の周りに接続される細長いストラップを含む。後部ストラップ218の端部は、後部ストラップ218の長さを調整できるようにバックル226の開口を通して調整可能に係留される。後部ストラップ218の長さの調整により、個々の使用者に適合するようにヘッドギア204の全体のサイズを更に調整することができる。
図示の構成において、後部ストラップ218は、弾性であるか又は伸張性である。このような配置は、後部ストラップ218が伸長してヘッドギア204の周方向長さを調整することを可能にする。後部ストラップ218の伸長量を制限することができ、したがって、後部ストラップ218は、先に説明したように長さが調整可能であり得る。いくつかの構成では、周方向の長さ調整が、吹出力に応じた伸長の影響を受けにくい使用者の後頭部において行われることが好ましい。使用者の頭の側部及び前方部分に位置決めされた接合部224及び側部アーム214の硬質、半硬質、非弾性又は実質的に非伸張性の性質は、後部ストラップの弾性の性質にもかかわらず、ヘッドギア204の所望の周方向長さを維持するのを補助する。いくつかの場合、ヘッドギア204の部分と使用者の頭の側部及び前方部分との間の摩擦力は、吹出力に応じたヘッドギア204の移動又は伸長を阻止する。しかしながら、他の配置では、後部ストラップ214は、硬質、半硬質、非弾性又は実質的に非伸張性であり得、そのような場合には長さが調整可能であり得る。
図示の実施形態において、後部ストラップ218は、限定されるものではないが、Breathoprene(登録商標)など、ある長さの積層された布地及び発泡体を含む。後部ストラップは、後部ストラップ218の長さを調整せずにヘッドギア204を使用者の頭上で引っ張ることを可能にするために、後部ストラップを伸長させることできるように弾性である。これにより、使い易さが向上する。代替的な実施形態において、後部ストラップは、任意の好適な布地又は織布材料を含み得る。
後部ストラップ218は、バックル226を通過してそれ自体に折り返されるように構成される2つの側端部244を有し(図12に示す)、これらの側端部は、使用者の定めた位置に締結することができる。後部ストラップ218の側端部226は、限定されるものではないが、面ファスナなどの締結手段によって後部ストラップ218の外側面に締結することができる。折り返された側端部244と後部ストラップ218の残りの部分との重なりは、後部ストラップ218の長さ及びヘッドギア204の寸法を決定する。図示の実施形態において、後部ストラップ218の側端部244は、面ファスナ(限定されるものではないが、Velcro(登録商標)ブランドの面ファスナなど)のフック構成要素の形態の締結タブを含む。締結タブは、後部ストラップ218の外側面上のループ構成要素に締結されるように構成される。図示の実施形態において、後部ストラップ218の外側面は、面ファスナのループ構成要素を提供する材料を含む。代替的な実施形態では、フック構成要素が後部ストラップ218の外側面上に位置するように、この面ファスナの配置を逆にすることができる。
代替的なヘッドギア実施形態
図18及び図19は、ヘッドギア304の別の非限定的な例示的実施形態を示す。本説明の目的で、ヘッドギア204の先の実施形態の特徴と実質的に同様である本実施形態の特徴には、同じ符号に100を加えた参照符号が付されている。例えば、ヘッドギア204は、本実施形態ではヘッドギア304となる。簡潔にするために、先の実施形態と実質的に異なるそれらの特徴のみをここで詳細に説明する。他の全ての特徴が実質的にヘッドギア204に関して説明した通りであることを理解されたい。
ヘッドギア304は、頂部ストラップ312と、対向する側部アーム314の対と、ヨーク316と、後部ストラップ318とを含む。先の実施形態と同じように、頂部ストラップ312、側部アーム314及びヨーク316は、硬質、半硬質、非弾性又は実質的に非伸張性であり、且つ一体に形成される単一の構成要素として形成される。一体に形成された単一の構成要素は、使用時に使用者の顔の前側上部分を囲む閉ループを形成するように配設することができる。頂部ストラップ312、側部アーム314及び後部ストラップ318は、先に説明したように、頂部ストラップ212、側部アーム214及び後部ストラップ218と実質的に同じである。図示のように、後部ストラップ318は、側部アーム314のバックル326間に延び、且つ側部アーム314のバックル326に接続することができる。後部ストラップ318の一端部又は両端部は、後部ストラップ318を調整及び/又は固定するために、有利には使用者が後部ストラップ318の端部をより容易に把持することを可能にし得るグリップタブ319を含むことができる。頂部ストラップ312は、調整機構328によって調整することができる。
本実施形態のヨーク316は、ヘッドギア304と患者インターフェース(図示しないが、患者インターフェース202と同様であり得る)との接続部を提供するように構成される。ヨーク316は、使用時に矢状面(図19に示す)に対して対称であり、且つ側部アーム314の各々の前端部によって接合される上部ブリッジ350と下部ブリッジ352とによって形成されたループ構造を含む。上部ブリッジ350及び下部ブリッジ352は、入口鍔の周り又はフレームの接続部の周りでフレーム(図示しないが、フレーム100と同様であり得る)に取り外し可能に接続するように構成される。上部ブリッジ350及び下部ブリッジ352は、上部ブリッジ350と下部ブリッジ352とが形成するループ構造が連続するように且つ入口鍔を囲むように構成された開口を画定するように湾曲している。この湾曲形状は、患者インターフェースの全体のサイズを低減するために、フレームの外周部に嵌合するように構成され得る。
上部ブリッジ350及び下部ブリッジ352は、患者インターフェースに加えられ得る回転力に抵抗するように構成される。上部ブリッジ350及び下部ブリッジ352は、フレームからヘッドギア300に力を伝達できる2つの経路を提供する。すなわち、2つの経路の提供により、上向き又は下向き回転の方向への付勢がないように回転力が均等に分散され得る。
代替的なフレーム実施形態
図20は、呼吸マスク組立体400の別の非限定的な例示的実施形態を示す。呼吸マスク組立体400は、患者インターフェース402とヘッドギア404とを含む。患者インターフェース402は、フレーム410に接続するように構成されたシール406と、ガス送給管路408とを含む。いくつかの実施形態において、フレーム410は、フレーム100と比較して減少した又は小さい全体の輪郭を有する。ヘッドギア404及びフレーム410は、使用時に使用者の鼻よりも下の安定した位置にシール406を固定するように構成される。
シール406は、上で説明したシール6と実質的に同様であり得、且つ使用者の鼻の周囲を封止して鼻の鼻梁付近又は鼻梁を横切る従来の鼻マスクと比較して使用者の顔との減少した接触領域を有する。減少した接触面積により、漏れ及び治療の損失を防止するために、ヘッドギア404からの反作用を必要とし得るシール安定性の低下がもたらされることがある。ヘッドギア404は、シール406と使用者の顔との間のシールを破断するように作用し得る力を対抗するための支持を与えるように構成される。シールを妨げ得る力は、限定されるものではないが、施されるCPAP療法の圧力によって誘起される吹出力、ホース抗力、及び/又は使用者の移動によって生じる患者インターフェース402と寝具類との接触を含み得る。
図21〜図23B及び図26A〜図32Bに図示するフレーム410は、シール406とヘッドギア404との接続部を提供する。フレーム100のように、フレーム410は、外面412と、内面413と、図21〜図23Bに示すように外面412及び内面413を通して延びる流体経路415とを有する。外面412及び内面413は、第1の側縁部422から第2の側縁部424に及ぶ。外面412は、使用時に使用者から離れる方向に向き、且つフレーム410と、ヘッドギア(ヘッドギア404など)と、ガス送給管路(ガス送給管路408など)との間のインターフェースとして作用する。内面413は、使用時に使用者に面して、シール406及び/又はシール406に接続された結合構造に接触し得る。使用時、ガス送給管路408は、ガス送給管路408が流体経路415と流体連通するようにフレーム410に結合される。
外面412は、凹面426と隆起面428とを含む。いくつかの実施形態では、ヘッドギア404の一部分、例えばヨーク416は、組み付けられたときに凹面426に隣接するように配置することができる。図示の実施形態では、隆起面428が凹面426よりも下にあり且つ/又はフレーム410の底縁部に隣接する一方、凹面426は、隆起面428よりも上にあり且つ/又はフレーム410の頂縁部に隣接する。入口鍔430は、外面412から(使用時に使用者に向かって)外方に突出する。入口鍔430は、流体経路415を取り囲む。図示の実施形態において、凹面426と隆起面428との境界は、入口鍔430によって部分的に画定される。入口鍔430は、(流体経路415を画定する)入口鍔内面432と(入口鍔430の外側に位置する)入口鍔面434とを含む。いくつかの実施形態において、入口鍔面434は、外面412の一部とみなすか又は外面412を部分的に画定するとみなすことができる。図示した実施形態において、入口鍔430は、管路保持突起436(図22に示す)を含む。入口鍔430は、1つ又は複数のバイアス流孔438を含むことができる。
出口鍔440は、内面413から(使用時に使用者に向かって)内方に突出する。出口鍔440は、いくつかの実施形態では、内面413の一部とみなすか又は内面413を部分的に画定するものとみなすことができる出口鍔面444を有する。出口鍔440は、1つ又は複数のシール保持凹部446を含むことができる。シール保持凹部446は、フレーム410とシール406との相互作用及び/又は接続を可能にする。いくつかの実施形態において、シール保持凹部446は、フレーム410とシール406に接続する留め具などの結合構造との相互作用及び/又は接続を可能にする。図示の実施形態において、出口鍔面444は、シール保持凹部446を含む。
流体経路415は、入口鍔430と出口鍔440とによって画定又は形成される。使用時、ガス送給管路408は、入口鍔430に結合され、且つシール406は、出口鍔440に結合される。ガス送給管路408から流体経路415を通して(すなわち入口鍔430及び出口鍔440を通して)使用者に送達されるようにガスをシール406に送達することができる。
図示の実施形態において、入口鍔430は、長円形であり得、且つ長軸線113と短軸線111とを有し得る。いくつかの実施形態において、入口鍔430は、円形状、三角形状、「D字」形状又は他の形状を有することができる。図示の実施形態において、フレーム410は、短軸線111又は縦方向軸線105に対して対称である。図示の実施形態において、入口鍔430によって画定された開口の長寸法Dmajor(図23Bに図示する)は、21.9mm又は約21.9mmであり、且つ開口の短寸法Dminorは、16.7mm又は約16.7mmである。換言すれば、長寸法と短寸法との比は、1.31:1又は約1.31:1である。
図示の実施形態において、(図23Bに図示する)フレーム410の横方向寸法(又は幅)Wは、49.3mm又は約49.3mmである。したがって、入口鍔430によって画定された開口の長寸法とフレーム410の横方向寸法Wとの比は、1:2.25又は約1:2.25である。フレーム410の横方向寸法は、シール406及びヘッドギア404に対して組み付けられたときのフレーム410の機能を最適化又は強化するように選択することができる。いくつかの実施形態において、フレーム410の横方向寸法は、30mm(又は約30mm)〜75mm(又は約75mm)の範囲であり得る。
図示の実施形態において、(図23Bに図示する)フレーム410の縦方向寸法(又は高さ)Hは、28.0mm又は約28.0mmである。したがって、入口鍔430によって画定された開口の短寸法とフレーム410の縦方向寸法との比は、1:1.68又は約1:1.68である。フレーム410の縦方向寸法を選択する際の1つの考慮事項は、フレーム410とヘッドギア404との効果的な接続を維持するために、本明細書で説明するように凹面426及び/又はヘッドギア保持特徴部に必要とされる領域である。フレーム410の縦方向寸法は、ヘッドギア404がフレーム410に効果的に接続することを可能にするのに適切な構造を提供し、且つ/又はシール406によって必要とされる必須の構造的完全性及び回転的一体性を提供するように選択することができる。いくつかの実施形態において、フレーム410の縦方向寸法は、20mm(又は約20mm)〜50mm(又は約50mm)の範囲であり得る。縦方向寸法は、異なるシールサイズ、ヘッドギア輪郭及び/又はヘッドギア接続方法又は接続機構に対応するように変化させることができる。
図示の実施形態において、(図26Bに図示する)フレーム410の近位側寸法(又は厚さ)Tは、17.05mm又は約17.05mmである。図26A及び図26Bの側面図に示すように、入口鍔430の周縁部又は遠位端部の全体(換言すれば、使用時に使用者から最も遠く離れた入口鍔430のリム)は、図示の縦方向軸線105と整合されない。入口鍔430の縦方向最端部(換言すれば、頂部及び底部)は、縦方向軸線と交差するが、入口鍔430の中央部分(換言すれば、側部又は横方向最端部)は、近位側(又は使用時に使用者側)にずらされる。換言すれば、(図26A〜図26Bと同様に)側部から見たとき、入口鍔430の周縁部は、遠位側に面する凹部(又は使用時に使用者から離れる方向に面する凹部)である。凹状輪郭は、有利には、低減された材料要件をフレーム410が有することを可能にすることができる。いくつかの実施形態において、入口鍔430の長円形状及び/又は入口鍔430の遠位端部のオフセットされた縦方向最端部及び横方向最端部は、ガス送給管路408などのガス送給管路が入口鍔430に結合されたときに有益な挙動を与える。例えば、ガス送給管路408が、例えば圧入、スナップ嵌め又は管路保持突起436と協働する他の接続により、入口鍔430に取り外し可能に結合される場合、軸方向に(入口鍔430及び/又はガス送給管路408の軸方向に)力が加えられた場合に意図せずにガス送給管路408を取り外すことが困難である可能性がある。したがって、入口鍔430の長円形状及び/又は凹状遠位端部は、ガス送給管路408の意図しない取り外しを阻止することができる。しかしながら、ガス送給管路は、ガス送給管路が入口鍔430の軸方向軸線周りに捻られた場合、より容易に又はより少ない労力でフレーム410から外すことができる。
フレーム410は、種々のヘッドギア保持特徴部を含むことができる。保持特徴部は、図25に示すようにフレーム410をヘッドギア404に結合するために使用される。図21〜図23Bの図示の実施形態において、フレーム410は、凹面426に位置する2つの保持特徴部450を含む。より多い又は少ない保持特徴部450も可能である。図示のように、各保持特徴部450は、保持特徴部450の1つが縦方向軸線の各側部に位置する状態で、縦方向軸線に対して横方向にずらされるか又は縦方向軸線から横方向に離間される。図示の実施形態において、保持特徴部450は、円形孔である。いくつかの実施形態において、保持特徴部450は、長円形状、矩形状、(例えば、図24Cに示す)「D字」形状又は他の形状を有する孔である。いくつかの実施形態において、2つの保持特徴部450は、互いに異なる。左側及び右側のヘッドギア保持特徴部450の異なる形状は、ヘッドギア404をフレーム410に適切に接続する際に使用者をガイドするのに役立つことができる。いくつかの実施形態において、ヘッドギア保持特徴部450は、回転防止形状及び/又は回転防止特徴部を有する。ヘッドギア404は、保持特徴部450に対応する突起であって、保持特徴部450内に嵌合するように設計される突起を含むことができる。突起は、スナップ嵌め又は他の好適な手段を介して保持特徴部450及びフレーム410に固定することができる。いくつかの実施形態において、保持特徴部450は、例えば図24Dに示すように、凹面426から外方に突出する構造であり得る。いくつかのそのような実施形態において、ヘッドギア404は、保持特徴部450を受け入れる対応する孔を含むことができる。図示の実施形態において、保持特徴部450の各々は、2つの半円形又は概ね半円形の側部又は部分間に延び、且つ/又は保持特徴部450を2つの半円形又は概ね半円形の側部又は部分に分割する中央溝を備えた円形突起である。突起は、スナップ嵌め又は他の好適な手段を介して、ヘッドギア404における対応するサイズの孔に固定することができる。いくつかの実施形態において、保持特徴部450は、ヘッドギア404内の1つ又は複数の磁石又は磁性材料を引き付ける1つ又は複数の磁石又は磁性材料を含むことができる。
上で説明したように、図示の実施形態では、フレーム410は、2つの保持特徴部450を含む。2つの保持特徴部450を含むこと及び/又は円形保持特徴部450を使用することにより、有利には、フレーム410に対するヘッドギア404の容易な着脱を可能にすることができる。図24Aに示すように、フレーム410とヘッドギア404とをある角度で接続するために、保持特徴部450の第1の保持特徴部を使用することができる。次に、フレーム410は、図24Bに示すように保持特徴部450の第2の保持特徴部をヘッドギア404に接続できるように、第1の保持特徴部450を中心として回転させることができる。
図示の実施形態において、入口鍔430又は入口鍔面434は、図28及び図29Cに示すように、使用時に使用者に最も近い入口鍔430の基部の直径が使用時に使用者から最も遠く離れた入口鍔430の周縁部の直径よりも大きくなるように傾斜面角度θAだけ角度付けされる。入口鍔430は、中空錐台形に類似し得る。入口鍔430の角度は、(傾斜した入口鍔430又は入口鍔面434に略又は概ね直交して)バイアス流孔438を通過する空気が使用者の顔から離れる方向に導かれるようにするか又は導かれることを可能にする。これにより、有利には、バイアス流孔438を通る空気流及び/又は巻き込みによる気流を使用者が感じる可能性が防止又は低減される。
第1の傾斜面角度は、入口鍔430又は入口鍔面434の頂部(又は縦方向上部最端部)と近位軸線に平行な軸線との間の角度として画定することができ、且つ図28に示すように入口鍔430とフレーム410の外面412又は隆起面426との交点に位置することができる。第2の傾斜面角度θA2は、入口鍔430又は入口鍔面434の横側部と近位軸線に平行な軸線との間の角度として画定することができ、且つ図29Cに示すように入口鍔430とフレーム410の外面412又は隆起面428との交点に位置することができる。いくつかの実施形態において、傾斜面角度は、約10°〜約15°の範囲であり得る。図示の実施形態において、第1の傾斜面角度は、約10°であり、第2の傾斜面角度は、約15°であり、且つ傾斜面角度は、入口鍔430の頂部と側部との間で約10°〜約15°に移行する。いくつかの実施形態において、傾斜面角度は、入口鍔430全体の周囲で一定の角度であり得る。いくつかの実施形態において、傾斜面角度は、入口鍔430の周囲で変化することができる。いくつかの実施形態において、傾斜面角度は、約0°〜約90°の範囲、例えば約0°、約45°又は約90°であり得る。
図示の実施形態において、各バイアス流孔438は、入口鍔430の遠位端部から等しくずらされるか又は離間される。換言すれば、バイアス流孔438の配置は、入口鍔430の縦方向最端部(頂部若しくは底部)又はその近傍に位置するバイアス流孔438が、入口鍔430の横側部又はその近傍に位置するバイアス流孔438よりも使用時に使用者の遠位側に又は使用者から遠く離れて位置する状態で、入口鍔430の遠位端部又は周縁部の輪郭に追従する。いくつかの実施形態において、バイアス流孔438を結ぶ円弧は、入口鍔430の周縁部に平行又は略平行である。バイアス流孔438と入口鍔430の周縁部との間の一定であり且つ制御された距離を維持することで、バイアス流孔438を通る流れによって生じる騒音のより良好且つ容易な制御を可能にすることができる。バイアス流孔438と入口鍔430の周縁部との間の距離は、バイアス流孔438を通る流れによって生じる騒音を低減するか又は最小限に抑えるように選択することができる。図示の実施形態において、バイアス流孔438は、入口鍔430の周縁部から3.1mm又は約3.1mmの位置に位置決めされる。図示の実施形態において、バイアス流孔438は、入口鍔430の長さの中点又は概ね中点に位置する。
図示の実施形態において、図26Dに示すように、バイアス流孔428は、入口鍔430の周り又は入口鍔430の一部分に配置される。バイアス流孔428を含む入口鍔430の部分は、図示のように入口鍔430の縦方向軸線105と横方向軸線107との交点を中心とする起点に対して画定される排気角度θEによって画定することができる。いくつかの実施形態において、排気角度及び/又はバイアス流孔428は、(時計と同様に)約4:00〜約8:00に及ぶことができる。いくつかの実施形態において、排気角度及び/又はバイアス流孔428は、約5:00〜約7:00又は約3:00〜約9:00に及ぶことができる。いくつかの実施形態において、排気角度は、約220°、約218°、約180°〜約270°の範囲、約190°〜約260°の範囲、約200°〜約250°の範囲、約210°〜約240°の範囲又は約220°〜約230°の範囲であり得る。いくつかの実施形態において、排気角度は、360°であり得る。換言すれば、いくつかの実施形態において、バイアス流孔428は、入口鍔430の周囲に及ぶか又は入口鍔430を完全に囲むことができる。
図26Cに示すように、図示の実施形態において、バイアス流孔438は、入口鍔面434及び/又は入口鍔内面432に直交又は概ね直交する方向に入口鍔430を通して延びる。いくつかの実施形態において、図26Cに破線で表すように、バイアス流孔438は、垂線に対して角度θをなして入口鍔430を通して延びることができる。角度θは、約±10°〜約±45°の範囲、例えば±10°、±25°又は±45°であり得る。図示のように、正の角度で配向されたバイアス流孔438は、孔が入口鍔内面423よりも入口鍔面434において入口鍔430の周縁部に近接するように延びる。0°以上の角度は、有利には、使用時に使用者から離れる方向にバイアス流孔438を通る流れを導くことができる。
図27Bに示すように、出口鍔440は、長軸線119と短軸線121とを有する。図示の実施形態において、出口鍔440は、「D字」形状を有する。出口鍔440の長軸寸法Do-majorは、開口が横方向最大寸法を有する位置における長軸線119に沿った入口鍔440の最近位端部又は最近位縁部によって画定された開口の寸法である。いくつかの実施形態において、出口鍔440は、円形状、三角形状又は他の形状を有することができる。出口鍔440の短軸寸法Do-minorは、図示の実施形態では、図27Aに示される、縦方向軸線に平行であり且つ/又は縦方向軸線と整合される短軸線121に沿った開口の寸法である。図27Aに示すように、縦方向軸線及び横方向軸線は、入口鍔430の開口の中心における又は中心に対応する起点で交差する。図示の実施形態において、出口長軸線は、横方向軸線に対応するか又は横方向軸線と同じ位置に位置する。いくつかの実施形態において、出口長軸線は、横方向軸線から縦方向にずらすか又は離間させることができる。換言すれば、いくつかの実施形態において、入口鍔430の開口の中心は、出口鍔440の開口の中心からオフセットされる。
図示の実施形態において、出口長軸寸法Do-majorは、25.9mm又は約25.9mmであり、且つ出口短軸寸法Do-minorは、20.7mm又は約20.7mmである。換言すれば、出口長軸寸法Do-majorと出口短軸寸法Do-minorとの比は、1.25:1又は約1.25:1である。図示の実施形態において、出口鍔440の開口は、入口鍔430の開口よりも大きい。
いくつかの実施形態において、出口鍔440又は出口鍔440の一部分、例えば図示の実施形態における出口鍔のリム441は、フレーム410の他の部分と比較して異なる色である。いくつかの実施形態において、フレーム410の大部分は、透明であり得、且つ出口鍔440又は出口鍔440の一部分は、透明な青色であり得る。いくつかの実施形態において、フレーム410の大部分は、透明であり得、且つ出口鍔440又は出口鍔440の一部分は、不透明であり得る。いくつかの実施形態において、フレーム410の大部分は、不透明であり得、且つ出口鍔440又は出口鍔440の一部分は、透明であり得る。出口鍔440又はその一部分の異なる色(及び/又は透明度)は、有利には、出口鍔440が使用時に組立体の別の構成要素、例えばシール406の留め具などの結合構造と係合するように設計されているという表示を使用者に与えることができる。図29Bに示すように、出口鍔440の特定の深さに延びる近位リム441は、異なる色を有することができる。いくつかの実施形態において、異なる色は、パッド印刷プロセスを使用してもたらすことができる。いくつかの実施形態において、入口鍔430又は入口鍔430の一部分は、フレーム410の他の部分と比較して異なる色である。いくつかの実施形態において、出口鍔440及び/又は入口鍔430は、少なくとも1つの特性がフレーム410の大部分又はフレーム410の他の部分の材料と異なる材料から作製することができる。例えば、出口鍔440は、少なくとも1つの特性が入口鍔430の材料と異なる材料から作製することができる。そのような実施形態において、フレーム410は、例えば、2ショット成形、共成形又はオーバーモールドプロセスを使用して形成することができる。いくつかの実施形態において、フレーム410は、フレーム410が単一の材料で作製され且つ/又は入口鍔430の材料が出口鍔440の材料と異なっていなくても、2ショット成形、共成形又はオーバーモールドプロセスを使用して形成することができる。
図32Aは、図31の線32A−32Aに沿って切った断面図を図示する。切断線は、フレーム410に対して中央に位置し、且つ縦方向軸線と整合される。図32Bは、図32Aの断面の2D図を図示する。フレーム410の厚さ又はフレーム410の種々の部分の厚さは、フレーム410の重量及び/又は輪郭を低減するか又は最小限に抑えながら、使用時にフレーム410に十分な硬質を与えるように選択することができる。いくつかの実施形態において、凹面426(又は凹面426の領域におけるフレーム410)は、1.5mm又は約1.5mmの厚さtrsを有する。いくつかの実施形態において、入口鍔430は、1.46mm又は約1.46mmの厚さticを有する。いくつかの実施形態において、管路保持突起436は、入口鍔内面432から0.5mm又は約0.5mm内方に突出する。図示の実施形態において、管路保持突起436は、入口鍔430の周縁部全体の周囲に延びる。いくつかの実施形態において、出口鍔440は、1.5mm又は約1.5mmの厚さtocを有する。入口鍔430、凹面426(若しくは凹面426の領域におけるフレーム410)及び/又は出口鍔440の他の厚さも可能である。いくつかの実施形態において、フレーム410は、ナイロン12で作製されるか又はナイロン12を含む。入口鍔430、凹面426(若しくは凹面426の領域におけるフレーム410)及び/又は出口鍔440が0.6mm若しくは約0.6mm〜2mm又は約2mm若しくは2mm超の範囲の厚さを有する場合、化合物の特性を改変することにより、フレーム410が同じ又は同様の硬質を呈することが可能となり得る。
代替的なヘッドギア実施形態
図33〜図34は、フレーム410と共に使用できるヘッドギア404の例示的実施形態を示す。例示の実施形態において、ヘッドギア404は、二又構成を有する。ヘッドギア404は、いくつかの点でヘッドギア204と同様のものであり得る。ヘッドギア204の対応する特徴と同じ又は同様であるヘッドギア404の特徴は、本明細書では同じ符号に300を加えた参照符号で表される(例えば、ヘッドギア404は、頂部ストラップ512と、対向する側部アーム514の対と、ヨーク516と、後部ストラップ518とを含む)。頂部ストラップ512及び後部ストラップ518は、二又構成を形成する。
側部アーム514及び/又は頂部ストラップ512は、コア549及び外側ケーシング551を含むことができる。いくつかの実施形態において、コアは、プラスチック材料で作製されるか又はプラスチック材料を含む。いくつかの実施形態において、外側ケーシングは、布地であるか又は布地を含む。外側ケーシングは、コアに恒久的に接着させることができる。布地製外側ケーシングは、有利には、使用時に使用者に接触する柔らかで快適な仕上がりを提供することができる。コア549の縁部から突出し且つコア549で満たされない外側ケーシング551の長手方向縁部分は、図37に示す軟質縁部550を形成することができる。軟質縁部550は、有利には、例えば頂部ストラップ512及び/又は側部アーム514の縁部と使用者の頭との潜在的な接触を和らげることにより、使用者の快適さを向上させることができるクッション付き縁部を提供することができる。いくつかの場合、クッション付き縁部を有することは、使用時に使用者の耳よりも上に位置する側部アーム514の下縁部において特に有益である可能性がある。軟質縁部550の厚さは、各側部アーム514の長さに沿って変化することができる。図示の実施形態において、軟質縁部550の厚さは、(図37にD2で表す)側部アーム514の側端部における最大2mm又は約2mm〜(図37にD1で表す)ヨーク516の上側突条における最小1mm又は約1mmで様々である。いくつかの実施形態において、例えば、ヨーク516の下縁部は、審美的及び/又は工業的設計の利益、部品間の許容差及び/又は他の理由のために使用時に使用者の顔に接触するように意図されていないため、ヨーク516の下縁部は、軟質縁部を含まない。この領域における軟質縁部の省略は、ヨーク516のコア549の厚さの増加を可能にして、その領域の構造的完全性を向上又は増加させるための追加の空間をもたらす。
図示の実施形態において、外側ケーシング551は、非伸縮性糸又は低伸縮性糸である布地で作製される。非伸縮性糸又は低伸縮性糸は、弾性変形のために比較的大きい力を必要とする。いくつかの場合、高弾性を有する糸は、溶融プラスチックが外側ケーシングの外側に漏出できる程度に糸繊維が伸長し得るため、頂部ストラップ512及び/又は側部アーム514を形成するために使用される内部成形プロセスで十分に(又は低弾性を有する糸と比較して良好に)機能しない。側部アーム514に非伸縮性糸又は低伸縮性糸を使用して、外側ケーシングは、有利には、完成した側部アーム514の仕上がり及び/又は一貫性を向上させる。非伸縮性糸又は低伸縮性糸は、糸の繊維が伸長できる量又は程度を低減するか又は最小限に抑え、これにより、内部成形プロセス中にプラスチックが伸長して布地製外側ケーシングから漏出する可能性を防止又は低減することができる。したがって、非伸縮性糸又は低伸縮性糸の使用は、製造プロセスの信頼性を向上させるのにも役立ち得る。いくつかの実施形態において、布地製外側ケーシングは、ある程度の弾性を有する糸で作製されるか又は糸を含むことができる。低い弾性を有する(すなわち弾性的に伸長するのに比較的大きい力を必要とする)糸は、成形プロセスにおいて適切に機能し得る。いくつかの実施形態において、成形プロセスのためのゲート501は、図35Bに示すように、ヘッドギア404のヨーク516上の中央箇所又はその付近に位置する。
本明細書で説明するように、フレーム410は、ヘッドギア404の突起515を受け入れるように設計される孔の形態のヘッドギア保持特徴部450を含むことができる。図35Aに示すように、本明細書ではフレーム保持特徴部とも称される突起515は、ヨーク516の両方の側部に位置することができる。図示の実施形態において、突起515の各々は、図35A及び図36A〜図36Bに示すように溝519によって分離された2つの保持部分517を含む。溝519は、図36Cに示すように溝519を形成する領域を満たす、成形型600内の突起619によって形成される。成形中、溶融プラスチックは、加圧下で強制的に外側ケーシング551を通り抜けるか、又は外側ケーシング551の外に出て保持部分517を形成することができる。成形型600の突起619はまた、図36Cに553で表すように、保持部分517を形成するためにプラスチックが存在するため、外側ケーシング551の織布又は材料が溝519の基部を越えて広がるのを防止又は阻止するために外側ケーシング551の織布又は材料を拘束する。外側ケーシング551は、更に又は代替的に他の方法で拘束することができる。例えば、保持部分517(及び/又は外側ケーシング551から突出する他の突起)が布地製外側ケーシング551の輪郭又は寸法に対して薄い輪郭又は寸法を有する場合、外側ケーシング551は、突起上に大きく突出できなくてもよい。これは、有利には、外側ケーシング551の変形を防止若しくは阻止し、且つ/又は保持部分517がプラスチックのみを含むか若しくはプラスチックのみで作製されることを確実にするのに役立つ。外側ケーシングを含むよりもむしろ、プラスチックのみで又は主にプラスチックで作製された保持特徴部517を有することで、有利には、例えばフレーム保持特徴部515がヘッドギア保持特徴部450により確実にスナップ式に嵌合することを可能にすることにより、フレーム保持特徴部515の機能を向上させることができる。溝519は、更に又は代替的に、フレーム保持特徴部515の性能を向上させるために保持部分517が互いに対して撓むことを可能にする、例えば、フレーム保持特徴部515がヘッドギア保持特徴部450にスナップ式に嵌合するように撓むことを可能にすることができる。
図38Aに示すように、各側部アーム514は、バックル526を含む。バックル526は、側部アーム514の自由端部の延在部によって形成され、且つ側部アーム514の厚さを通して延びる開口527を含む。開口527は、後部ストラップ518を受け入れるように構成される。図示の実施形態において、バックル526は、側部アーム514と一体に形成される。いくつかの実施形態において、バックル526の構造は、コア549によって維持することができ、且つ外側ケーシング551は、バックル526の手触りを柔らかくすることができる。バックルは、開口527の位置を含む、完成したプラスチックコアを備えたバックル構造全体を内部成形し、次いで開口527を打ち抜き加工することによって形成することができる。代替的に、開口527は、内部成形プロセスで形成することができ、側部アーム514の外側ケーシング551が、側部アーム514に隣接する開口527の端部において2つの管に分かれ、次いで管が開口527の反対側で再結合する。いくつかの実施形態において、バックル526は、ケーシング551の端部を突き破るプラスチック(又は他のコア549材料)によって形成することができ、その結果、バックル526が外側ケーシング551を含まない。いくつかの実施形態において、側部アーム514の軟質縁部550は、側部アーム514の頂部及び底部とバックル526とに延び、且つバックル526の側端部525は、例えば、図38Bに示すように軟質縁部550を含まない。図示の実施形態において、バックル526は、ヘッドギア404が平らに置かれたときに側部アーム514と同一平面上又は一直線上にある。いくつかの実施形態において、バックル526は、例えば、使用時に使用者に向かう方向又は使用者から離れる方向に側部アーム514からオフセットされる。
ヘッドギア204と同様に、ヘッドギア404の頂部ストラップ512は、図39〜図40に示すように第1の(又は左側)部分520と第2の(又は右側)部分522とを含む。第1の部分520及び第2の部分522は、互いに個別である。第1の部分520及び第2の部分522の各々は、自由端部と固定端部とを有する。固定端部は、接合部524において側部アーム514からある角度をなして延びる。自由端部は、調整機構528によって調整可能に接続されるように構成される。調整機構528は、頂部ストラップ512が所望の長さに調整されて固定されることを可能にする。
図39〜図41に示すように、第2の部分522の自由端部は、ガイドループ530を含み、且つ第2の部分522は、自由端部近傍の第2の部分522の長さに沿って離間した複数の孔532を含む。図示の実施形態において、ガイドループ530は、プラスチックである。ガイドループ530は、バーストスルー成形プロセスによって形成することができる。「バーストスルー成形」は、本出願人の同時係属中の出願である米国特許出願第62/309,400号明細書、米国特許出願第62/323,459号明細書、米国特許出願第62/364,767号明細書及び米国特許出願第62/401,462号明細書で説明されている。バーストスルー成形は、上で説明した内部成形の変形例である。バーストスルー成形プロセスは、溶融プラスチックを布地製ケーシングに導入し、溶融プラスチックを布地製ケーシングの一部分に押し込むことを含む。バーストスルー成形プロセスによって形成された構成要素は、布地製ケーシングと一体に形成される単一体のプラスチックコアを含み、且つ単一体のプラスチックコアは、布地製ケーシングを通して延びる部分を有する。いくつかの実施形態において、ガイドループ530は、第2の部分522の自由端部に結合させることができる。いくつかの実施形態において、ガイドループ530は、外側ケーシング551の延在部などの外側ケーシングを含む。いくつかの実施形態において、ガイドループ530は、外側ケーシング材料のみで作製され、且つプラスチック(又は他のコア材料)で作製されないか、又は外側ケーシング材料のみを含み、且つプラスチック(又は他のコア材料)を含まない。第1の部分520は、自由端部近傍の第1の部分520の内面(すなわち使用時に第2の部分522に面する第1の部分520の表面)から突出する突起534を含む。第1の部分520は、多数の位置インジケータも含むことができる。第1の部分520と第2の部分522とを互いに対して調整及び/又は固定するために、第1の部分520の自由端部は、ガイドループ530に通され、並びに突起534は、例えば、スナップ嵌め接続により、孔の1つ内に通され且つ/又は固定される。
孔532は、バーストスルー内部成形プロセスを使用して形成することができる。いくつかの実施形態において、第2の部分522の外側ケーシング551は、第1の孔532(すなわち接合部524に最も近接する孔532)(の接合部524側)に隣接して2つの平行な(包囲された)ケーシング部分に分かれることができ、且つ平行なケーシング部分は、孔532を含む第2の部分522の長さに沿って延びることができる。平行なケーシング部分は、最後の孔532(すなわち接合部524から最も遠く離れた孔532)の後ろ(又は自由端部側)で単一のケーシングに再結合することができる。平行なケーシング部分は、ケーシング551の織布又は材料における隙間が使用者によって容易に観察され得ないように孔532間で互いに向かって曲がることができる。いくつかの実施形態において、平行なケーシング部分は、最後の孔532の後ろで再結合しない。いくつかのそのような実施形態において、プラスチック又はコア549材料からの圧力は、織布の隙間が容易に観察されないように最終孔532の後ろで互いに近づくように平行なケーシング部分を移動させることができる。いくつかの実施形態において、外側ケーシング551は、孔532を含み、且つ成形型は、溶融プラスチック(又は他のコア549材料)の流れが成形中に孔532内に及ぶのを抑制するように設計される。いくつかの実施形態において、第2の部分522は、孔532なしに内部成形することができ、且つ孔532は、後処理により、例えば打ち抜き加工により作ることができる。いくつかの実施形態において、外側ケーシング551は、第1の孔532の近傍で又は第1の孔532(の接合部524側)に隣接して終端することができ、且つ第2の部分522の残りの部分は、プラスチック(又は他のコア549材料)のみを含むようにバーストスループロセスを使用して形成することができる。
いくつかの実施形態において、各孔532は、(第2の部分522の内面及び外面の一方又は両方において)周囲溝533によって少なくとも部分的に取り囲まれる。周囲溝533は、内部成形によって孔532を形成するのを補助することができる。成形型は、溝533を形成するために成形中に外側ケーシング551に圧力を加える突起を含むことができる。成形型の突起は、成形中の外側ケーシング551の移動を抑制することができる。外側ケーシング551の移動を抑制することは、有利には、孔532の周縁部(換言すれば、周囲溝533の境界内側のプラスチック又は他のコア549材料の構造)が全体的又は実質的に全体的にプラスチック(又は他のコア549材料)であることを確実にするのに役立つ。全体的にプラスチック(又は他のコア549材料)の孔532の周縁部は、調整機構528の機能を向上させ、且つ/又は孔532に関連する許容差を維持するのに役立つことができる。
いくつかの実施形態において、頂部ストラップ512の第1の部分520及び第2の部分522の各々は、例えば、バーストスルー内部成形プロセスを経て、隣接する側部アーム514と一体に形成される。いくつかの実施形態において、第1の部分520及び第2の部分522の各々は、それぞれの側部アーム514に恒久的に又は取り外し可能に結合又は接続される独立した構成要素である。例えば、図42に示すように、各側部アーム514の接合部524は、接合突起560を含む。接合突起560は、例えば、バーストスルー内部成形プロセスを使用して側部アーム514の成形中に形成することができる。頂部ストラップ512の第1の部分520及び第2の部分522の各々は、接合端部又はその近傍に凹面562を含む。凹面562は、接合突起560の輪郭とは逆(又は概ね逆)であるか、又は接合突起560の輪郭に対応する輪郭を有する。成形後、接合突起560の各々は、頂部ストラップ512のそれぞれの第1の部分520又は第2の部分522の接合端部の外部ケーシング551に挿入され、凹面562内に位置決めされる。次に、例えば超音波溶接、RF溶接又は他の好適な手段を使用して、各側部アーム514と第1の部分520及び第2の部分522のそれぞれとを互いに溶接することができる。溶接後、側部アーム514及び頂部ストラップ512は、単一のプラスチック(又は他のコア材料)構成要素を形成する。頂部ストラップ512の外側ケーシング551は、側部アーム514の外側ケーシング551に溶接することができる。いくつかの実施形態において、接合部524に隣接する頂部ストラップ512の領域は、軟質縁部550を含まない。そのような実施形態において、側部アーム514のコア549と頂部ストラップ512とを溶接することにより、側部アーム514及び頂部ストラップ512の外側ケーシング551を溶接する必要なしに外側ケーシング551が互いに十分に固定される。いくつかの実施形態において、接合突起560は、側部アーム514のコア549の残りの部分と概ね同じ厚さである。いくつかの実施形態において、接合突起560は、減少した厚さを有する。いくつかの実施形態において、接合突起560は、側部アーム514の中央平面からオフセットされる。減少した厚さのオフセットされた接合突起560は、接合突起560が凹面562内に収容されたときに、側部アーム514及び頂部ストラップ512のコア549が接合突起560と凹面562との境界において面一になることを可能にすることができる。
いくつかの実施形態において、頂部ストラップ512の第1の部分520は、使用者が特定のヘッドギアの設定、長さ又はサイズを設定及び保持するのを補助するための位置ガイド570を含む。図43A〜図43Bに示すように、位置ガイド570は、一連の突出縁部572を含むことができる。第1の部分520の中央部分574は、突出縁部572と比較して減少した横方向輪郭を有する。突出縁部572は、ガイドループ530の直径又は幅よりも僅かに大きい輪郭又は幅を有する。したがって、第2の部分522のガイドループ530を通して頂部ストラップ512の第1の部分520を摺動させると、突出縁部572とガイドループ530との接触及び相互作用によって摩擦力又は抵抗力が与えられる。抵抗力は、ガイドループ530を通る第1の部分520の受動的移動の可能性を防止又は低減することができる。したがって、使用者は、突起534を孔532から係合解除することができ、且つ抵抗力は、使用者が抵抗力を克服するのに十分な力を加えない限り且つ加えるまで、ストラップ512の長さを維持するために第1の部分520と第2の部分522との相対移動に抵抗するのに役立つことができる。図示の実施形態において、突出縁部572は、外方に凸状に湾曲しているか又はドーム形である。突出縁部572の他の形状又は構成も可能である。例えば、突出縁部572は、三角形であり得る。
図44〜図45は、呼吸マスク組立体600の別の非限定的な例示的実施形態を示す。呼吸マスク組立体600は、患者インターフェースとヘッドギア604とを含む。患者インターフェースは、フレーム610に接続するように構成されたシール606と、ガス送給管路608とを含む。フレーム610は、フレーム410と特徴の一部若しくは全部が同様であり且つ/又はフレーム410の特徴の一部若しくは全部を含む。ヘッドギア604及びフレーム610は、使用時に使用者の鼻よりも下の安定した位置にシール606を固定するように構成される。図46〜図47は、フレーム610と共に使用されるヘッドギア604の例示的実施形態を示す。例示の実施形態において、ヘッドギア604は、二又構成を有する。ヘッドギア604は、いくつかの点でヘッドギア404と同様であり、例えば、ヘッドギア604は、ヘッドギア404と同じ又は同様の全体形状を有し、且つ頂部ストラップ612と、対向する側部アーム(又は底部若しくは前部ストラップ)614の対と、ヨーク616と、後部ストラップ618とを含む。頂部ストラップ612及び後部ストラップ618は、二又構成を形成する。いくつかの実施形態において、頂部ストラップ612、底部ストラップ614及びヨーク616、並びに/又は後部ストラップ618の1つ若しくは複数は、他のストラップの1つ又は複数と異なる色である。
側部アーム614及び/又は頂部ストラップ612は、例えば、ヘッドギア504と同様にコアと外側ケーシングとを含む。いくつかの実施形態において、コアは、プラスチック材料で作製されるか又はプラスチック材料を含む。いくつかの実施形態において、外側ケーシングは、布地であるか又は布地を含む。
ヘッドギア604の頂部ストラップ612は、図47A〜図49Bに示すように第1の(又は左側)部分620と第2の(又は右側)部分622とを含む。第1の部分620及び第2の部分622は、互いに個別である。第1の部分620及び第2の部分622の各々は、自由端部と固定端部とを有する。固定端部は、前部ストラップ614から例えばある角度をなして延びる。図示の実施形態では、前部ストラップ614、頂部ストラップ612の第1の部分620及び頂部ストラップ612の第2の部分622を内部成形によって互いに独立して形成し、次いでオーバーモールドされた継手を介して互いに接合することができる。図示のように、第1の部分620及び第2の部分622の各々は、オーバーモールドされた継手624を介して前部ストラップ614に結合される。
頂部ストラップ612の第1の部分620及び第2の部分622の自由端部は、調整機構628によって調整可能に接続されるように構成される。調整機構628は、頂部ストラップ612が所望の長さに調整されて固定されることを可能にする。調整機構628は、それぞれの第1の頂部ストラップ部分620及び第2の頂部ストラップ部分622に設けられた相互係合部分を含む。相互係合部分は、頂部ストラップ612の長さを設定するために複数の別個の構成の1つで選択的に係合される。相互係合部分が係合されたとき、第1の頂部ストラップ部分620及び第2の頂部ストラップ部分622は、部分的に重なる構成となる。この重なる構成において、頂部ストラップの第1の部分620の内面の一部分は、頂部ストラップ612の第2の部分622の外面の一部分を覆う。頂部ストラップの第1の部分620の内面は、使用時、使用者に向かう方向に面し、且つ頂部ストラップの第2の部分622の外面は、使用時、使用者から離れる方向に面する。相互係合部分は、頂部ストラップの長さの調整を容易にするために、異なる構成で係合を解除させ、再係合させることができる。頂部ストラップ612の異なる長さについて、第1の部分620及び第2の部分622は、異なる長さで又は異なる程度に重なる。いくつかの実施形態では、第1の部分620の相互係合部分が雌コネクタを含み、且つ第2の部分622の相互係合部分が雄コネクタを含むが、図示の実施形態では、第1の部分620の相互係合部分が雄コネクタ628aを含み、且つ第2の部分622の相互係合部分が雌コネクタ628bを含む。
図47A〜図48Bに示すように、第2の部分622の自由端部は、ガイドループ630を含む。第2の部分622の相互係合部分は、自由端部近傍の第2の部分622の長さに沿って離間した孔632の形態の複数の凹部を含む。図示のように、孔632の各々は、頂部ストラップ612の第2の部分622を通して延びる。他の実施形態において、第2の部分622の相互係合部分は、第2の部分622の外面を通して頂部ストラップの第2の部分内に延びる凹部を含む。図47A、図49B及び図50Bに示すように、頂部ストラップの第1の部分620の相互係合部分は、自由端部近傍の第1の部分620の内面から突出する突起634を含む。第1の部分620と第2の部分622とを互いに対して調整及び/又は固定するために、第1の部分620の自由端部は、ガイドループ630に通され、並びに突起634は、例えばスナップ嵌め接続により、孔632の1つ内に挿入及び/又は固定される。
図示の実施形態において、調整機構628の相互係合部分(すなわち雄コネクタ628a及び雌コネクタ628b)は、外側ケーシングによって覆われていない。これにより、有利には、より整った仕上がり(例えば、弛んだ糸端部を隠す)及び/又は製造の容易さを提供することができる。
図50A〜図50Cに示すように、頂部ストラップの第1の部分620は、第1の部分の外面上及び/又は外面内(例えば、雄コネクタ628aの外面上及び/又は外面内)(すなわち頂部ストラップの第2の部分及び使用者622から離れる方向に面する表面)に親指グリップ629が設けられるか又は親指グリップ629を含む。親指グリップ629は、頂部ストラップの第1の部分620の突起634に対して又は突起634と反対側に設けられる。親指グリップ629は、凹部分(例えば、図50Cに示す)及び/又は隆起リブ(例えば、図50Aに示す隆起リング)を含むことができる。第1の部分620は、頂部ストラップの第1の部分620の内面上及び/又は内面内(例えば、雄コネクタ628aの内面上及び/又は内面内)に指グリップ631が設けられるか又は指グリップ631を含む。図示の実施形態において、指グリップ631は、窪み又は凹部分を含む。指グリップ631は、突起634の向こう側又は遠位側(すなわち自由端部側)の頂部ストラップの第1の部分に位置する。指グリップ631は、頂部ストラップの第1の部分620の親指グリップ629に対して又は親指グリップ629と同じ側に設けられる。したがって、指グリップ631は、頂部ストラップの第1の部分620の親指グリップ629に対して又は親指グリップ629から反対側に位置する。親指グリップ629及び/又は指グリップ631は、有利には、使用者が雄コネクタ628aをより容易に把持することを可能にする。親指グリップ629及び/又は指グリップ631は、更に又は代替的に、使い易さを向上させる、調整機構628をどのように把持して使用するかについての視覚的及び/又は触覚的な手掛かりを使用者に与える。指グリップ631の窪み又は凹部分は、頂部ストラップの第1の部分620のその部分の厚さを薄くするか又は低減する。この薄くすることにより、頂部ストラップの第1の部分620の相互係合部分をより可撓性にすることができ、これにより、有利には使用者が相互係合部分の係合を解除することが可能となる。例えば、使用者は、雄コネクタ628aを雌コネクタ628bから離れる方向により容易に撓ませ且つ/又は持ち上げることができる。使用者にとって快適であるものに応じて、使用時、親指グリップ629は、使用者の親指若しくは指で把持することができ、且つ/又は指グリップ631は、使用者の親指若しくは指で把持することができる。図51Aは、使用者が指で指グリップ631を及び親指で親指グリップ629を把持していることを図示する一方、図51Bは、使用者が親指で指グリップ631を及び指で親指グリップ629を把持していることを図示する。この点において、親指グリップ629及び指グリップ631は、頂部ストラップの第1の部分の自由端部を親指と指との間で挟持するために、使用者の親指及び指によって交換可能に係合させることができる第1及び第2のグリップである。
上で説明したように、前部ストラップ614、頂部ストラップ612の第1の部分620及び頂部ストラップ612の第2の部分622は、内部成形によって互いに独立して形成され、次いでオーバーモールドされた継手624を介して互いに接合される。図52A〜図52Bに示すように、頂部ストラップ612は、固定端部の各々近傍の少なくとも1つの整合支柱660(例えば、図示の実施形態では2つの整合支柱660a)を含む。図53A〜図53Bに示すように、底部ストラップ614は、各端部近傍の少なくとも1つの整合支柱660(例えば、図示の実施形態では2つの整合支柱660b)を含む。底部ストラップ614は、底部ストラップ614の上縁部又は頂縁部から延びる2つのタブ662の各々に位置決めされた少なくとも1つの整合支柱660(例えば、図示の実施形態では1つの整合支柱660c)を含む。いくつかの実施形態において、タブ662は、バーストスループロセスによって形成される。整合支柱660は、頂部ストラップ612の内面及び/又は外面上の外側ケーシングを通して突出する。整合支柱660は、製造中にオーバーモールド型内の前部ストラップ614に対する第1の部分620及び第2部分622の端部の(例えば、厚さ方向の)整合及び位置決めを補助するためにオーバーモールド型空洞の内面に当接する。整合支柱660は、更に又は追加的に、オーバーモールド材料が接着するのに利用できる頂部ストラップ612の表面積を増加させる。
頂部ストラップ612及び/又は底部ストラップ614は、ストラップの内側面からストラップの厚さ内に部分的に延びる1つ又は複数のピン孔664を含む。図示の実施形態において、頂部ストラップ612の第1の部分620及び第2の部分622は、それぞれ固定端部付近にピン孔664を含み、且つ底部ストラップ614は、各端部付近にピン孔664と、各バーストスルータブ662付近にピン孔664とを含む。ピン孔664は、製造中にオーバーモールド型の一部を形成するピンを受け入れるように設計される。ピン及びピン孔664は、ストラップをオーバーモールド型内の所定の位置に保持するために互いに係合し、且つ例えばオーバーモールド材料(例えば、プラスチック)が型内に注入されるとき、ストラップがオーバーモールド型内を移動するのを阻止する。
製造中、第1の部分620及び第2の部分622の固定端部の各々は、図54A〜図55Bに示すように、バーストスルータブ662の1つと整合される。図示のように、バーストスルータブ662、頂部ストラップ612の固定端部及び/又は底部ストラップ614の端部は、外側面及び/又は内側面に窪み666を含む。窪み666は、有利には、図57に示すように、オーバーモールド継手624におけるオーバーモールド材料の増加した厚さ及び/又はオーバーモールド材料が接着するための増加した表面積を提供して、オーバーモールド継手とストラップとの機械的接続を向上させ、それにより継手624を強化する。図54A〜図55Bに示すように、バーストスルータブ662は、底部ストラップ614の本体の厚さと比較して減少した厚さを有することができる。この減少した厚さは、充填すべきオーバーモールド材料のための凹部を形成し、且つ図56A〜図58に示すように、完成したオーバーモールド継手624が、底部ストラップ614及び/又は頂部ストラップ612の本体の厚さと同じ又は同様である厚さを有することを可能にする。これにより、使用者の頭に力又は圧力を加えて不快感をもたらす可能性のある突起の形成が阻止される。いくつかの実施形態において、整合支柱660は、例えば図57に示すように、オーバーモールド継手624と同じ又は同様の厚さを有する。そのような実施形態において、整合支柱660は、オーバーモールド継手624上に確認マーク661を残し得る。いくつかの実施形態において、オーバーモールド継手624は、例えば図56A〜図56Bに示すように、底部ストラップ614の縁部に重なる。これにより、頂部ストラップ612と底部ストラップ614との間の継手624の強度が向上する。オーバーモールド継手624は、有利には、頂部ストラップ612と底部ストラップ614との間の継手に強度の向上をもたらし、且つ(例えば、内部成形された接続部と比較して)より整った且つより審美的に心地良い仕上がりを提供する。
図59は、整合支柱660の幾何学形状の変形例の例示的な実施形態を図示す。図示の実施形態において、整合支柱は、円錐形である。この形状は、オーバーモールドされた継手624上の確認マークを最小限に抑えるか又は低減する。整合支柱660の遠位端部又は遠位面(ストラップ本体から離れた整合支柱660の端部又は表面)は、オーバーモールド型空洞の内面とのより小さい接触領域を提供する減少した直径を有する。これは、ストラップがオーバーモールド型内に縦方向に位置決めされることを可能にすると同時に、オーバーモールド材料が整合支柱660のより広い領域を覆うことを可能にし、これは、確認マークのサイズを低減する。
図50C及び図58に示すように、第1の頂部ストラップ部分及び第2の頂部ストラップ部分の各々は、布地で包まれた部分と、相互係合部分を組み込んだ露出部分又はプラスチック部分とを有する。布地で包まれた各部分は、上で説明したように内部成形によって生産することができる。布地で包まれた各部分は、それぞれの露出部分がオーバーモールドされるタブを有する。
図47A〜図49B及び図56A〜図56Bに示すように、バックル又は後部ストラップコネクタ626は、底部ストラップ614の各端部上にオーバーモールドすることができる。各バックル626は、後部ストラップ618を受け入れるように構成された開口627を含む。図示の実施形態において、バックル626は、外側ケーシングによって覆われていない。オーバーモールドされたバックル626は、オーバーモールドされたバックル626が布地で覆われたバックルよりも低い摩擦係数を有することに起因して、組み立て及び/又は調整中に後部ストラップ618がより容易にバックル626を通して引き出されることを可能にする。
図64に示すように、各バックル626は、底部ストラップ614の幅W1よりも大きい幅W2を有し、その結果、底部ストラップ614と実質的に同じ幅を有する後部ストラップ618は、バックル626の開口627を通過することができる。各バックル626の上縁部626aは、底部ストラップ614の上縁部614aからオフセットされる。しかしながら、バックル626の下縁部626bは、底部ストラップ614の下縁部614bと整合する。この整合により、着用されたときに使用者の耳に食い込む可能性を低減する、ヘッドギアの滑らかで連続した下縁部が提供される。バックル626の開口627は、後部ストラップ618の幅と実質的に等しい幅を有する。いくつかの実施形態において、後部ストラップ618は、底部ストラップ614と実質的に同じ幅を有する。
フレーム410及びヘッドギア404と同様に、フレーム610は、ヘッドギア604の突起615を受け入れるように設計される孔の形態のヘッドギア保持特徴部650を含む。図60A〜図62Aに示すように、本明細書ではフレーム保持特徴部又はフレーム保持用特徴部とも称される突起615は、ヨーク616の両方の側部に位置することができる。図示の実施形態において、突起615は、突起615の外周部から突起615の中心に向かって中心に且つ/又は中心を通して延びる入口619を備えた馬蹄形状又は「U字」断面を有する。入口619は、突起615がヘッドギア保持特徴部650にスナップ式に嵌合し、且つ/又はヘッドギア保持特徴部650からスナップ式に外れるように突起615が撓むことを可能にする。
いくつかの実施形態において、例えば図63に示すように、底部ストラップ614は、フレーム保持特徴部615の各々を取り囲み且つ/又はフレーム保持特徴部615の各々から(底部ストラップ614の端部及びバックル626に向かって)横方向外方に延びる親指パッド652を含む。親指パッド652は、底部ストラップ614の周囲部分又は残りの部分よりも厚い。親指パッド652は、有利には、ヨーク616がフレーム610からの繰り返しの取り外し及び/又はフレーム610への取り付けに起因して恒久的に変形及び/又は疲労する可能性が低くなるように、増加した強度及び/又は弾力性をヨーク616に与える。親指パッド652は、更に又は代替的に、ヘッドギア604をフレーム610から切り離し且つ/又はヘッドギア604をフレーム610に結合するために、その位置において(親指パッド652において)ヘッドギア604を把持するための視覚的表示を使用者に与える。図示の実施形態において、フレーム保持用特徴部615は、入口619(すなわちフレーム保持用特徴部615の外周部における入口619の口)が横方向外方に(又は底部ストラップ614の端部及びバックル626に向かって)面するように配向される。したがって、入口619は、親指パッド652の細長い部分と整合され、審美的に心地良いものであり得る。いくつかの実施形態において、親指パッド652は、布地製外側ケーシングにおける着色及び/又はテクスチャ加工された異なる領域の形態の改善された視覚的指標を与える。いくつかの実施形態において、着色及び/又はテクスチャ加工された異なる領域は、いくつかの実施形態では布地製ケーシングの残りの部分と一体に形成される。
図65は、呼吸マスク組立体700の別の非限定的な例示的実施形態を示す。呼吸マスク組立体700は、患者インターフェースとヘッドギア704とを含む。患者インターフェースは、フレーム710に接続するように構成されたシール706と、ガス送給管路708とを含む。マスク組立体700は、マスク組立体600及び/若しくは400などの、前述の実施形態の特徴の一部若しくは全部と同様とし且つ/又は特徴の一部若しくは全部を含むことができる。ヘッドギア704及びフレーム710は、使用時に使用者の鼻よりも下の安定した位置にシール706を固定するように構成される。
ヘッドギア704は、いくつかの点でヘッドギア604、404及び/又は204と同様であり、例えば、ヘッドギア704は、ヘッドギア604、404及び/又は204と同じ又は同様の全体形状を有し、且つ頂部ストラップ712と、1対の対向する側部アーム(又は底部若しくは前部ストラップ)714と、ヨーク716と、後部ストラップ718とを含む。バックル又は後部ストラップコネクタ726は、底部ストラップ714の各端部上に固定する、例えば、オーバーモールドすることができる。ヘッドギア704が、ケーシング、例えば布地で覆われたコア材料、例えばプラスチックで作製される実施形態では、バックル又は後部ストラップコネクタ726は、ヘッドギア704のコア材料から形成することができる。例えば、バックル又は後部ストラップコネクタ726は、バーストスループロセスを通じて形成することができる。図示の実施形態において、バックル726は閉ループである。バックル726は、図示のように、前部ストラップ714及び/又は後部ストラップ718よりも幅広とすることができる。各バックル726は、後部ストラップ718に結合するように構成される。頂部ストラップ712及び後部ストラップは、二又構成を形成する。頂部ストラップ712は、頂部ストラップ712が頂部ストラップ612と同様に所望の長さに調整されて固定されることを可能にするために調整機構728によって互いに調整可能に接続される第1の部分720及び第2の部分722を含むことができる。
使用時に、頂部ストラップ712は、一方側から他方側に使用者の頭頂部の上を通るように構成される。後部ストラップ718は、使用者の後頭部の周囲を通るように構成される。頂部ストラップ712及び後部ストラップ718は、二又構造を形成するように端部において側部アーム714によって接合される。図示の配置において、頂部ストラップ712は、ヘッドギア704の各側部で接合部724において側部アーム714に連結する。側部アーム714の対の各々は、使用時に、接合部724から使用者の鼻に向かって前方に延びてヨーク716に移行する。使用時に、ヘッドギア704は、接合部724が使用者の耳よりも上に位置決めされるように構成される。接合部724は、使用者の頭の大きさに応じて耳の前方又は後方に位置し得る。したがって、図示のように、バックル726は、使用者の耳よりも後ろに位置決めされる。
マスク組立体700はまた、図66〜図69Bに示すようにヨーク716に結合されたヘッドギアコネクタ又は留め具770を含む。留め具770は、ヨーク716に恒久的に結合するか、取り付けるか、装着するか、又はヨーク716と一体に形成することができる。図示の配置において、留め具770の前面又は側部の一部分は、ヨーク716の後面又は側部に面し、接触し、当接し、且つ/又は固定される。留め具770は、使用時にヘッドギア704をフレーム710に結合する。
留め具770は、本体から前方に突出するリップ772、例えば底部リップ772を有する本体を含み、図66で視認できる。リップ772の前面770aは、露出されるか、又はヨーク716によって覆われない若しくはヨーク716に接触しない。換言すれば、リップ772は、ヨーク716の底面又は底縁部よりも下に突出する。リップ772は、略湾曲状、弓状、馬蹄形、又は部分楕円形状とすることができる。いくつかの構成において、リップ772は、(図66で視認できる、ヨーク716の前面から、留め具770に接触する、ヨーク716の後面まで測定される)ヨーク716の厚さに等しい又は略等しい、距離だけ留め具770の本体から突出するか、又はヨーク716の厚さに等しい又は略等しい、厚さを有する。したがって、リップ772の前面は、ヨーク716の前面と面一又は実質的に面一である。他の構成において、リップ772は、ヨーク716よりも厚くするか、又はヨーク716を越えて前方に延びることができる。換言すれば、リップ772は、図67Bに図示するように、ヨーク716の厚さよりも大きな距離だけ留め具770の前面の本体から突出することができる。係止突起774は、円弧又は馬蹄形の中心に向かって内方に突出する。係止突起774は、リップ772の端部、例えば側端部に、側端部に隣接して、又は側端部の近傍に位置決めされる。
留め具770の後面770bは、図67〜図68に示すように、フレーム接触部分776と隆起部分778とを含む。フレーム接触部分776は、湾曲状、弓状、馬蹄形、又は部分楕円形状とすることができる。フレーム接触部分776は、留め具770の底縁部に沿って又は底縁部の近傍に延び、且つリップ772の形状及び/又は輪郭に追従する。隆起縁部780は、フレーム接触部分776と隆起部分778との境界に沿って延び且つ/又は境界を画定する。図示の配置において、隆起縁部780は、フレーム接触部分776の表面及び/又は隆起部分の表面に対して実質的に直交方向に延びる肩部又は表面の形態である。したがって、フレーム接触部分776は、2つの楕円弧間に画定される。つまり、隆起縁部780は、より大きな第1の楕円弧を形成し、且つ留め具770の後面の内縁部又は底縁部は、より小さな第2の楕円弧を形成する。内縁部若しくは底縁部、又はより小さな第2の楕円弧は、フレーム710の幾何学形状に対応する又は一致するように形状決めされる。隆起部分778は、フレーム接触部分776よりも厚い。留め具770及び/又は隆起部分778の頂縁部は、図67に示すように、ヨーク716の頂縁部の輪郭に追従又は対応することができる。好ましくは、隆起部分778は、ヨーク716への確実な接続を可能にするのに十分に大きな表面積を有するが、ヨーク716の境界又は上部周縁を越えて延びないように寸法決めされる。
留め具770とヨーク716とを組み立てるために、留め具770は、図69Aに示すように(図87及び図88にも示す)、1つ又は複数の取付凹部又は取付開口782を有するように製造することができ、且つヨーク716は、1つ又は複数の対応する突起784を有するように製造することができる。突起784は、本明細書で説明するようにバーストスループロセスによって形成することができる。図示の実施形態において、留め具770は、3つの取付凹部又は取付開口782を含み、且つヨーク716は、3つの対応する突起784を含む。より多い若しくは少ない凹部又は開口782及び対応する突起784も可能である。留め具770及びヨーク716は、突起784が凹部又は開口782内に延びる状態で組み立てられ、且つ接続構造は、留め具770とヨーク716とを互いに固定するように、留め具770とヨーク716との組立体の上にオーバーモールドされるか又は別様に形成される。オーバーモールド部分787(図69Bに示し且つ図69Aに外形786で表す)は、留め具770の後面の少なくとも一部分を横切って且つ突起784の上に延びる。そのような配置は、凹部又は開口782及び突起784を覆うことによって清潔且つ魅力的な外観を与えると同時に、留め具770とヨーク716とを確実に接続することができる。他の構成において、留め具770及びヨーク716は、スナップ嵌め又は他の好適なタイプの接続によって結合することができる。更に、係止突起774は、バーストスループロセスを通じてヨーク716と一体に形成することができる。いくつかの構成において、留め具770の部分又は留め具770全体は、バーストスループロセスを通じて及び/又はバーストスルー材料によって形成することができる。いくつかの構成において、留め具770全体は、ヨーク716にオーバーモールドすることができる。
図70〜図73に示すように、フレーム710は、周壁、スカート、又はフランジ735と、(使用時に使用者から離れるように)周壁735の前面から外方に突出する入口鍔730と、(使用時に使用者に向かうように)周壁735の後面から内方に突出する出口鍔740とを含む。周壁735は、フレーム710の外面の周縁又は円周の周囲に延びる。流体経路715は、フレーム710の長手方向軸線に略又は実質的に沿って入口鍔730及び出口鍔740を貫通して延びる。長手方向軸線は、実質的に真っ直ぐ若しくは直線状とすることができ、又は湾曲状とすることができる。流体経路715を画定するフレーム710の内部形状は、フレーム710の長さに沿って変化することができる。したがって、長手方向軸線は、平均中心線として、又はフレーム710の流体経路715内の複数の軸方向位置の幾何学的中心によって画定することができる。入口鍔730は、例えば、本明細書における他の実施形態に関して示し説明するように、1つ又は複数のバイアス流孔を含むことができる。バイアス流孔は、図83に示すバイアス流孔729と同様に配設することができる。
使用時に、シール706は出口鍔740に結合され、且つガス送給管路708は、入口鍔730に結合される。図71及び図76に示すように、入口鍔730の頂部は、入口鍔730の底部よりも長いものとすることができ、その一方で、出口鍔740の頂部及び底部は同じ又は略同じ長さを有する。そのような構成によって、シール706が出口鍔740に結合されてマスク組立体700が使用時に使用者の顔に配置されたときに、(使用者の頭部が直立位置にあるときに)入口鍔730及び/又はガス送給管路708がそのまま外方にではなくやや下方に向く。この構成は、ガス送給管路708によってフレーム710に生じ得るホース抗力を低減するのに役立つことができる。
使用のために、留め具770は、入口鍔730に結合される。入口鍔730は、留め具770をフレーム710と整合させ且つ/又は留め具770をフレーム710に結合するのに役立つ1つ又は複数の位置決め特徴部を含む。例えば、入口鍔730は、入口鍔730から入口鍔730の頂面又は上面の一部分に沿って突出するタブ又は部分壁の形態とすることができる、位置決め特徴部732を含むことができる。入口鍔730は、入口鍔730の外面又は側面に凹部分734を含むことができる。図示のように、凹部分734は、入口鍔730の互いに対向する側部に配置することができる。凹部分734は、留め具770の係止突起774を受け入れるように、寸法決めされ、形状決めされ、且つ位置決めされる。入口鍔730は、凹部分734の各々に関連付けられ且つ凹部分734の各々よりも上にその近傍に(又は頂部に近接して)位置決めされた、導入部若しくは整合凹部、又はスカラップ部分736を更に含むことができる。各スカラップ部分736は、突条738によってスカラップ部分736の関連する凹部分734から分離される。各スカラップ部分736は、突条738から最も遠い端部から突条738に最も近い端部に向かって移動する方向に深さが増加する凹部によって形成される。各スカラップ部分736の各々は、フレーム710への留め具770の組み付け又は接続中に留め具770の係止突起774を凹部分734に案内して係止突起774を凹部分734と整合させるのに、又は凹部分734との留め具770の係止突起774の整合を維持するのに役立つ、それぞれの凹部分734への導入部として作用することができる。突条738は、フレーム710に対する係止突起774の上方への移動を抑制又は阻止することによって、組み立てられた時点で係止突起774を凹部分734内に保持するのに役立つことができる。
留め具770をフレーム710に結合するために、留め具770は、図74〜図77に示すように、位置決め特徴部732と周壁735との間の空間内に摺動させることができる。スカラップ部分736は、係止突起774を凹部分734内に案内するのに役立つ。突条738を越えて凹部分734内への係止突起774の移動によって、留め具770がフレーム710に固定されるという触覚フィードバックを使用者に与えることができる。周壁735、位置決め特徴部732、凹部分734、及び/又は係止突起774は、フレーム710への留め具770及びヨーク716の接続を案内するのに役立ち、且つ/又は組み立てられたときに留め具770及びヨーク716をフレーム710に固定するのに役立つ。留め具770がフレーム710に結合されたときに、留め具770のフレーム接触部分776は、フレーム710の周壁735の前面に接触する。隆起縁部780は、周壁735の前面及び/又は外縁部に接触する。位置決め特徴部732は、留め具770の前面、例えばリップ772に接触する。フレーム接触部分776は、周壁735の(図71に示す)厚さTに等しい又は略等しい(図67Bに示す距離Dだけ隆起部分778から窪んでいる。したがって、留め具770がフレーム710に結合されたときに、フレーム接触部分776及び隆起縁部780によって画定された凹部は、隆起部分778が、図75〜図76に示すように周壁735の後面と同じ高さ又は面一(又は実質的に同じ高さ若しくは面一)になるように、周壁735を受け入れる。
図78A及び図78Bに示すように、留め具770の形状は、図78Aに示す曲線輪郭798で表すように、ヨーク716及びフレーム710の輪郭曲線全体と一体化することによってヨーク716及びフレーム710の美的外観に従うように又はこれを補完するように設計される。
出口鍔740は、係合部分/部材、シール要素又はコネクタ742を含む。コネクタ742は、シール706、及び/又はシール706に結合されたシール留め具などの結合構造790をフレーム710に固定するのに役立つ。図79及び図80は、シール706及び結合構造790の例示的実施形態を示す。したがって、クッションモジュールは、シール706と結合構造790とを含む。結合構造790は、シール706をフレーム710に結合する。結合構造790は、シール留め具の形態とすることができる。シール留め具は、シール706に留め付けられて、シール706をシール留め具に固定することができる。代替的に、シール706は、結合構造上にオーバーモールドし、且つ/又は他の好適な手段を介して結合構造に連結することができる。図79に示すように、結合構造790の側端部又は側縁部792は、結合構造790の残りの部分と比較して厚くされる。例えば、側端部又は側縁部792は、約2mm〜6mmの厚さを有することができる。例えば、側端部又は側縁部792は、最外縁部に約4mmの厚さを有することができる。図示の実施形態において、最外縁部は、結合構造790の最も厚い部分であり、且つ結合構造790は、最外縁部から結合構造790の中心に向かって先細りになるか又は狭くなる。いくつかの実施形態において、結合構造790の側方部分は、結合構造790の重量を低減するのに役立つことができる、凹部分又はスカラップ部分793を結合構造790の内面又は外面に含む。厚い端部又は縁部792は、使用時に患者の顔に接触する可能性がある鋭利な縁部を回避して快適さを向上させるのに役立つことができる。つまり、厚い端部792によって作られた鈍い縁部は、結合構造790の端部792が使用者の顔に接触する場合に、それほど痛みをもたらさない。鈍い縁部はまた又は代替的に、鋭利な縁部がシール706に接触するのを及びシール706に潜在的に孔又は裂け目を生じさせるのを防止又は阻止するのに役立つことができる。
図80に示すように、結合構造790は、シール706の中心開口内に延び且つ/又は中心開口を画定する内側面794を含む。使用のために、内側面794は、フレーム710の出口鍔740の上又は出口鍔740上に摺動して、シール706をフレーム710に結合する。内側面794は、結合構造790が出口鍔740上に摺動するのに役立つことができる、例えば、段差のない、滑らかなものとすることができる。周壁735は、シール706及び結合構造790が出口鍔740上に押し付けられたときに、シール706及び結合構造790に対するストッパを提供する。
結合構造790が出口鍔740上に押し付けられたときに、内側面794もコネクタ742上に摺動する。コネクタ742は、圧縮性、柔軟性、及び/又は弾性材料で作製することができる。例えば、コネクタ742は、いくつかの構成では、出口鍔740の表面に接着する自己接着性シリコーンとすることができる、TPE又はシリコーン材料で作製することができる。コネクタ742は、フレーム710に恒久的に結合又は接合することができる。いくつかの実施形態において、コネクタ742は、出口鍔740上にオーバーモールドすることができる。結合構造790がコネクタ742の上に摺動すると、コネクタ742が圧縮する。コネクタ742の圧縮によって、結合構造790とフレーム710との間に摩擦嵌めが形成され、且つフレーム710及び結合構造790と、ひいてはシール706とを通る封止通路が作られる。コネクタ742は、図示のように出口鍔740の円周全体にわたって延びる、Oリングなどの又はOリングと同様の、環状シール又はフランジの形態をとることができる。しかしながら、コネクタ742は、限定されるものではないが、円形を含む、任意の好適な断面形状を有することができる。図示の配置では、以下に更に説明するように、コネクタ742は、半円形又は部分円形の封止/コネクタ部分(例えば、突起745)と、非円形の基部部分(例えば、接合部分743)とを含む。代替的に、コネクタ742は、出口鍔740の円周全体にわたって延びていなくてもよい。いくつかの構成において、コネクタ742は、コネクタ742を含む、出口鍔740に結合構造790を組み付けるべきであることを使用者に示すために、結合構造790(又はその一部分)の色(例えば、青色)と一致する色(例えば、青色)で提供される。代替的に、出口鍔740の別の部分は、色(例えば、青色)を含むことができる。
図71及び図73に示すように、コネクタ742は、溝744内に配置することができる。図81A〜図81Dに示すように、溝744は、台形又は不等辺四角形と略又は実質的に同様である断面形状を有することができる。溝744の内径は、溝744の外径に比べて短い軸方向長さを有することができる。溝744の断面形状は、図81Dの構成と同じように、中心軸線に関して対称とすることができ、又は非対称とすることができる。例えば、限定的ではないが、矩形(正方形)及び円形(例えば、半円形)を含む、他の好適な断面形状も使用することができる。更に図81A〜図81Dを参照すると、コネクタ742は、接合部分743と、接合部分743から突出する突起745とを含むことができる。接合部分743の底面又は内面は、溝744の断面形状に対応する断面形状を有することができる。コネクタ742、例えば、コネクタ742の接合部分743は、フレーム710上の適所に、例えば溝744内に成形することができる。代替的に、コネクタ742は、フレーム710とは別々に形成してフレーム710に結合することができる。図81A〜図81Dは、コネクタ742の種々の実施形態を示す。図81Aは、中程度の大きさの接合部分743と、接合部分743の略中央に位置する突起745とを図示する。図81Bは、(図81Aの接合部分743に比べて)より大きな接合部分743と、出口鍔740の後縁部又は遠位縁部(すなわち、周壁735から最も遠い出口鍔740の縁部)に向けて接合部分743の中央から離れるようにずらされた突起745とを図示する。この突起745の位置は、結合構造のより大きな部分が結合時に突起の上を移動しなければならないので、結合構造790がフレーム710に結合されたときに、より大きな触覚フィードバックを使用者に与えるのに役立つことができる。図81Cは、中程度の大きさの接合部分743と、接合部分743の幅に及ぶ(図81A及び図81Bの突起745に比べて)比較的幅広の又は厚い突起745とを図示する。図81Dは、出口鍔740の後縁部若しくは遠位縁部に延び且つ/又は後縁部若しくは遠位縁部に開口する中程度の大きさの接合部分743を図示する。この構成は、工具での作製の簡素化を可能にすることができる。図82A及び図82Bは、コネクタ742の別の例示的実施形態を図示する。この実施形態において、コネクタ742は、2つの突起間に凹部を備えた二重突起構成を有する。換言すれば、コネクタ742は、2つの突起745によって境界が定められた接合部分743を含む。図示の構成のいくつか又は全てにおいて、接合部分743の断面は、突起745の断面の表面長さよりも大きい、出口鍔740に接触する表面長さを画定する。よって、コネクタ742は、接合部分743が突起745の鏡像となるようにコネクタ742が対称である場合よりも、出口鍔740との接合又は他の接続のための大きな表面積を有する。そのような配置は、有利には、出口鍔740へのコネクタ742の接合又は他の結合の改善をもたらすことができる。
図71に示すように、コネクタ742は、周壁735から離間される。例えば、コネクタ742は、周壁735から約4〜5mm離間されてもよい。周壁735からの間隔は、有利には、シール706を出口鍔740上に摺動させたときの、コネクタ742との接触後に、十分な長さの移動を可能にし、これによって、シール706がフレーム710に接続されたときに使用者に触覚フィードバックを与えることができる。
図83〜図86は、図65の呼吸マスク組立体700で使用できるフレーム710’の別の例を示す。フレーム710’は、多くの点でフレーム710と同様である。フレーム710’は、入口鍔730の前縁部に最も近接する、各凹部分734とスカラップ部分736と突条738の側部に沿って位置決めされたタブ又は案内壁739を含む(換言すれば、側部は、凹部分734とスカラップ部分736と突条738の境界が周壁735と案内壁739とによって少なくとも部分的に定められるように周壁735から離れている)。案内壁739は、有利には、図87〜図88に示すように、ヨーク716及び留め具770をフレーム710’に接続するときに係止突起774を適所に案内するのに役立つ。
図99〜図102は、呼吸マスク組立体700で使用できるフレーム710’’’の別の例を示し、且つ図93〜図98は、呼吸マスク組立体700に組み付けられたフレーム710’’’を示す。フレーム710’’’は、多くの点でフレーム710’と同様である。例えば、フレーム710’’’は、凹部分734と、スカラップ部分736と、突条738と、案内壁739と、位置決め特徴部732とを含む。フレーム710’’’はまた、2つの底部突起741を含む。図示の実施形態において、各底部突起741は、それぞれの凹部分734よりも下から延びる。接続部分741bは、入口鍔730の外周又は外周縁の底部の周囲の底部突起741間に延びる。この実施形態において、底部突起741及び接続部分741bは、入口鍔の底部の周囲に単体の突起を形成する。各底部突起741は、それぞれの凹部分734に隣接又は近接する角部分741a(図99)を含む。各角部分741aは、入口鍔730の本体から横方向外方及び下方に突出する。換言すれば、突起741の側縁部741c(図99に示す)は、凹部分734の底縁部に隣接又は近接する入口鍔730の本体から横方向外方及び下方に延びる。他の構成において、フレーム710’’’は、接続部分741bなしに角部分741aのみを含むことができる。図示のように、接続部分741bは、周壁735と(美的及び/又は構造的に)一体化するか又は結合することができる。図95〜図98に示すように、各突起741は、留め具770と美的に一体化して留め具770の延在部を形成する。図示の実施形態において、各突起741の側縁部741cは、留め具770の(図66に示す)底縁部771に当接し、且つ各突起741の底縁部は、概して、留め具770の(同じく図66に示す)側縁部769の曲率に従うか又は曲率に続く。突起741は、有利には、使用者が留め具770を頂部から又は頂部にではなくフレーム710’’’の低部から又は底部に取り付けようとするのを防止又は阻止するためのバリアとして作用する。
図103〜図125は、呼吸マスク組立体700などの、呼吸マスク組立体で使用できるフレーム710’’’’の別の例を示す。フレーム710’’’’は、多くの点でフレーム710’’’と同様である。例えば、フレーム710’’’’は、凹部分734と、スカラップ部分736と、突条738と、案内壁739と、位置決め特徴部732と、2つの底部突起741と、入口鍔730の外周又は外周縁の底部の周囲の底部突起741間に延びる接続部分741bとを含む。しかしながら、他の構成では、フレーム710’’’’は、これらの特徴の全てを含まなくてもよい。
例えば、図112〜図115及び図122〜図125に示すように、フレーム710’’’’はまた、出口鍔740の周縁又は外面の周囲に配置されたコネクタ742を含む。図示のように、コネクタ742は、出口鍔740の出口端部又は縁部と周壁735との間の中間位置に位置決めすることができる。コネクタ742は、出口鍔740の周縁全体にわたって延びる。しかしながら、少なくとも1つの代替構成において、コネクタ742は、出口鍔740の周縁の一部分のみの又は複数の部分の周囲に延びることができる。コネクタ742は、圧縮性、柔軟性、及び/又は弾性材料で作製することができる。例えば、コネクタ742は、いくつかの構成では、出口鍔740の表面に接着する自己接着性シリコーンとすることができる、TPE又はシリコーン材料で作製することができる。図示の実施形態において、コネクタ742は、溝744内に配置される。溝744は、出口鍔740にチャネルを形成することができる。コネクタ742は、接合部分743と、接合部分743から突出する突起745とを含むことができる。突起745はまた、段差又は突条を形成するように出口鍔740の外面から又は外面に対して外方に突出する。コネクタ742、例えば、コネクタ742の接合部分743は、フレーム710上の適所に、例えば溝744内に成形することができる。代替的に、コネクタ742は、フレーム710とは別々に形成してフレーム710に結合することができる。コネクタ742は、化学結合によって出口鍔740の表面に接合することができる。別の代替案では、コネクタ742は、機械的結合によって出口鍔740に接続することができる。例えば、出口鍔740は、溝744を貫通する貫通孔を含むことができる。コネクタ742は、コネクタ742と出口鍔740との機械的接続を容易にするためにそれらの貫通孔を貫通して延びる部分を含むことができる。
コネクタ742の接合部分743の底面又は内面は、溝744の断面形状に対応する断面形状を有することができる。図示の実施形態において、溝744及び接合部分743の底面又は内面は略矩形断面を有する。いくつかの実施形態において、溝744の少なくとも一部分、したがってコネクタ742では、溝744の遠位壁及び近位壁は平行又は実質的に平行である。この構成は、有利には、コネクタ742と溝744との接続の耐久性を向上させる。フレームの外面に直角に又は略直角に延びる壁の割合をできる限り大きくすることによって、コネクタ742の機能寿命に悪影響を及ぼし得る応力集中を低減することができる。
図103及び図113〜図115は、フレーム710’’’’と共に、例えば、呼吸マスク組立体700において使用できる結合構造790の例示的実施形態を示す。図示の実施形態において、結合構造790は、外側留め具990と内側留め具890とを含む。外側留め具990及び内側留め具890は、一体に形成する(すなわち、単一体の結合構造を形成するために)か、又は恒久的若しくは取り外し可能に互いに結合することができる。結合構造は、例えば、コネクタ742と比較して、比較的硬質である。換言すれば、内側留め具890及び外側留め具990の1つ又は複数は、コネクタ742よりも硬質である。図示の実施形態において、外側留め具990は、内壁、アーム、部分、又はフランジ791と、内壁791から径方向外方に延びる外壁、アーム、部分、又はフランジ795とを有する。図示の実施形態において、内側留め具890は、シール706の中心開口内に延び且つ/又は中心開口を画定する内側面794を含む。図示の実施形態において、内側留め具890は、内壁891と、外壁893と、内壁891と外壁893との間に延びる接続壁895とを有する。外壁893は、内壁891よりも流路から大きく離れるようにずらされるか又は位置決めされる。図示のように、内壁891の内面は、内側面794を形成する。
外側留め具990及び内側留め具890は、シール706をフレーム710’’’’に結合する。外側留め具990及び内側留め具890は、結合されたときに、出口鍔740の周囲に配置されて出口鍔740を囲む。図示の実施形態において、外側留め具990は、内側留め具890の接続壁895の患者遠位側に配置される。外側留め具990及び内側留め具890が、シール706と共に、例えば図115に示すように、フレーム710’’’’に完全に接続されたときに、内側留め具890の内壁891の患者遠位端部若しくは縁部及び/又は外側留め具990の患者最遠位面は、図示のように周壁735に当接し得る。外側留め具990と内側留め具890とを互いに結合することができる。例えば、外側留め具990及び内側留め具890は、超音波溶接、接着接合、及び/又は恒久的若しくは取り外し可能なスナップ嵌めによって結合させることができる。図示の実施形態において、外側留め具990の内壁791の内面は、内側留め具890の内壁891の外面の一部分に当接し且つ/又は結合される。
シール706は、外側留め具990及び/又は内側留め具890に結合される。いくつかの実施形態において、シール706の一部分は、外側留め具990と内側留め具890との間に挟まれる。したがって、シール706と内側留め具890と外側留め具990は、一体のユニットを形成する。図示の実施形態において、シール706の一部分は、図115に示すように、外側留め具990の内壁791の外面、外側留め具990の外壁795の患者近位面、内側留め具890の接続壁895の患者遠位面、及び/又は内側留め具890の外壁893の患者遠位面によって少なくとも部分的に形成され、画定され、且つ/又は境界が定められた空洞内に位置決めされる。空洞内に位置決めされたシール706の部分は、略T字状断面を有することができる。例えば、図示の実施形態では、空洞内に位置決めされたシール706の部分は、軸方向に細長い鍔部分707と、鍔部分707からシール706の本体に径方向外方に延びる壁705とを有する。鍔部分707は、径方向外向きの力に抗するために空洞内に捕捉される。図示の実施形態において、鍔部分707は、外側留め具990の内壁791の外面と、外側留め具990の外壁795の患者近位面と、内側留め具890の接続壁895の患者遠位面とによって境界が定められた領域内に捕捉される。図示の実施形態において、壁705は、内側留め具890の外壁893の患者遠位面と外側留め具990の外壁795の端面との間に捕捉される。
コネクタ742は、シール706をフレーム710’’’’に結合するのに役立つ。具体的には、図示の実施形態では、コネクタ742は、内側留め具890をフレーム710’’’’に結合するのに役立つ。内側留め具890が出口鍔740上に押し付けられたときに、内側留め具890の内側面794がコネクタ742の上に摺動して、コネクタ742が圧縮する。コネクタ742の圧縮によって、内側留め具890をフレーム710’’’’上に保持するのに役立つように、内側留め具890とフレーム710’’’’との間に摩擦嵌めが形成され、且つフレーム710’’’’及び内側留め具890と、ひいてはシール706とを通る封止通路が作られる。
内側留め具890の内壁891は、第1の部分892と第2の部分894とを含む。第1の部分892は、接続壁895から離れるように延びる。第2の部分894は、接続壁895から離れるように延びる。第1の部分892は、使用時にインターフェースの使用者から離れる方向に接続壁895から離れるように延びる。第2の部分894は、使用時にインターフェースの使用者に向かう方向に接続壁895から離れるように延びる。換言すれば、第1の部分892は、第2の部分894が接続壁895から離れるように延びる方向とは略反対の方向に接続壁895から離れるように延びる。一緒になって、第1の部分892及び第2の部分894は、内側面794を画定する。図示の構成において、第1の部分892及び第2の部分894は、移行部分896を画定するようにオフセットされる。第1の部分892及び第2の部分894は、流体経路715の中心に対して径方向にオフセットされる。第2の部分894は、第2の部分894が第1の部分892よりも流体経路715の中心から大きくずらされるように、第1の部分892から径方向にオフセットされる。第1の部分892の寸法(例えば、円周、直径、周縁長さ、又は断面寸法)は、第2の部分894の対応する寸法よりも小さい。例えば、第1の部分892によって画定される内側面794の領域によって画定された周縁は、第2の部分894によって画定される内側面794の領域によって画定された周縁よりも小さい。内側面794の周縁は、移行部分896にわたって変化する。図示の構成において、内側面794の周縁は、移行部分が第1の部分892から第2の部分894に移行するにつれて移行部分896にわたって増加する。シール706をフレーム710’’’’に結合するために内側留め具890をフレーム710’’’’上に摺動させたときに、第1の部分892によって画定された内側面794の部分が、図122及び図124に示すように、コネクタ742の上に摺動する。内側留め具890がフレーム710’’’’に完全に結合されたときに、コネクタ742は、図123及び図125に示すように、移行部分896及び/又は第2の部分894によって画定された内側面794の部分に接触する。
第1の部分892は、第1の部分892の長さ(例えば、ガス流の方向に沿った軸方向長さ)に沿って一定の又は一定でない寸法(例えば、円周、直径、周縁長さ、又は断面寸法)を有することができる。第2の部分894は、第2の部分894の長さ(例えば、ガス流の方向に沿った軸方向長さ)に沿って一定の又は一定でない寸法(例えば、円周、直径、周縁長さ、又は断面寸法)を有することができる。換言すれば、第1の部分892及び第2の部分894のいずれか又は両方は、例えば移行部分896に向かって、移行部分896の長さに沿って先細りになることができる。内側面794の寸法は、移行部分896において変化する。第1の部分892の寸法は第2の部分894の寸法よりも小さいので、内側留め具890がフレーム’’’’に結合されたときのコネクタ742の圧縮、ひいては、コネクタ742と内側留め具890との干渉は、第2の部分894よりも第1の部分892において大きい。したがって、コネクタ742と内側留め具890との干渉は、例えば図123及び図125に示すように、内側留め具890がフレーム710’’’’に完全に接続された(したがって、コネクタ742が移行部分896及び/又は第2の部分894に接触した)ときと比較して、例えば図122及び図124に示すように、内側留め具890がフレーム710’’’’に結合される過程にある(したがって、コネクタ742が第1の部分892に接触した)ときに大きくなる。
したがって、コネクタ742と内側留め具890との干渉は、組み立て又は分解中に比べて接続位置では少ない。フレーム710’’’’から内側留め具890を取り外すために、内側留め具890及びフレーム710’’’’は、部分接続位置まで互いに引き離すか又は互いに対して引っ張らなければならない。接続位置では、コネクタ742が移行部分896及び/又は第2の部分894に接触し、したがって、内側留め具890とコネクタ742との干渉が少ない。したがって、フレーム710’’’’と結合構造790とを分離させるのに必要な最大除去力は、部分接続位置における第1の部分892とコネクタ742との干渉によって少なくとも部分的に決定される。
部分接続位置と比較して及び/又は組み立て若しくは分解中と比較して接続位置におけるコネクタ742と内側留め具890(ひいては結合構造790)との干渉が少ないことは、有利には、フレーム710’’’’と内側留め具890との接続の長期性能を維持するのに役立つことができる。クッションモジュール(シール706と結合構造790)及びフレーム710は、接続位置に収納することができる。クッションモジュール及びフレーム710はまた、夜間使用時には接続位置にある。(部分接続位置にあるときのような、又は保管及び/若しくは使用中にコネクタ742に接触する内側留め具の部分がより小さな直径を有する場合のような)コネクタ742の持続的な大きな変形は、例えば、長時間にわたってより大きく圧縮された場合にコネクタ742の弾性が低下し得るので、コネクタ742の長期性能の低下をもたらす可能性がある。したがって、コネクタ742と内側留め具890(ひいては結合構造790)との干渉の低減によって、マスク組立体の耐用年数を延ばすことができる。
図89〜図90は、図65の呼吸マスク組立体700で使用できるフレーム710’’及び留め具770’’の別の例示的実施形態を示す。フレーム710’’は、いくつかの点でフレーム710と同様である。図示のように、フレーム710’’の周壁735’’は、部分周壁735’’であり、フレーム710’’の円周/周縁全体にわたって延びていない。部分周壁735’’は、留め具770’’の幾何学形状及び大きさに一致又は対応するように寸法及び形状決めされる。部分周壁735’’は、留め具770’’がフレーム710’’に結合されたときに、留め具770’’の側端部を実質的に越えて(更に下方には)延びない。
フレーム710’’は、入口鍔730の外面の一部分の周囲に周方向に延びる2つのチャネル737を含む。図示のように、各チャネル737は、入口鍔730の頂部の近傍で始まり、入口鍔730の円周の周囲に周壁735’’に隣接して下方に凹部分734まで又は凹部分734に向かって延びる。フレーム710’’は、周壁735’’に隣接する入口鍔730の頂部に位置決め特徴部733を含むことができる。図示のように、位置決め特徴部733は、チャネル737と入口鍔730の前縁部との間の入口鍔730の本体と面一とするか、又は本体に対して僅かに隆起させることができる。いくつかの構成において、位置決め特徴部733の上面は平坦であり、その一方で、位置決め特徴部733の前方の入口鍔730の表面は湾曲している。したがって、チャネル737は、位置決め特徴部733及び入口鍔の本体に対して窪んでいる。入口鍔730の本体と同じ高さであるか又は本体に対して隆起した段差731が、各チャネル737の端部と関連する凹部分734との間に配置される。チャネル737は、上で説明した、導入部若しくは整合凹部、又はスカラップ部分736と同じ又は同様の機能を提供することができる。段差731は、上で説明した、突条738と同じ又は同様の機能を提供することができる。
図91に示すように、留め具770’’は、留め具770’’の横方向中央に位置決めされた凹部773を留め具770’’の下面又は内側円弧に含む。係止突起774は、留め具770’’の側端部における又は側端部に近接する内側円弧から内方に延びる。留め具770’’はまた、各係止突起774に隣接して且つ各係止突起774よりも横方向中央に近接して位置決めされた凹部775を含むことができる。凹部775は、段差731と留め具770’’との干渉なしに係止突起774が凹部分734に完全に係合できるように、段差731を収容するように構成することができる。
留め具770’’がフレーム710’’に結合されるときに、チャネル737は、留め具770’’を適所に案内するのに役立つ。チャネル737の深さは、図示の配置では位置決め特徴部733の上面に直交する、垂直方向又はチャネル737から真っ直ぐ離れる方向以外の方向への望ましくない分離を阻止又は防止するために留め具770’’に水平方向又は軸方向の支持を与えるのに役立つ。凹部773は、位置決め特徴部733と整合されて位置決め特徴部733を受け入れる。位置決め特徴部733は、使用者が留め具770’’をフレーム710’’と適切に整合させるのに役立つ視覚的及び/又は触覚的案内部としての役割を果たす。位置決め特徴部733と凹部773との係合は、フレーム710’’に対する留め具770’’の横方向移動を阻止又は防止することによって留め具770’’をフレーム710’’に固定するのに役立つ。
図92A〜図92Cは、留め具770及びフレーム710の変形例を図示する。これらの変形例は、上で説明したいずれかの実施形態の特徴と組み合わされ得る。図92Aでは、留め具770が、フレーム710の入口鍔730における凹部796内に着座し、且つ留め具770のフレーム接触部分776を画定する上方に延びる壁部分が、周壁735の入口鍔730側に接触する。図92Bでは、留め具770の一部分が、周壁735の頂部を包み込み、ひいては、周壁735の両側部に接触する。この配置では、凹部796及び/又は位置決め特徴部732を必要とせずに、留め具770をフレーム710に固定することができる。図92Cでは、留め具770は、留め具770をフレーム710と整合させて留め具770をフレーム710に固定するために周壁735を受け入れるチャネル797を含む。
別途文脈から明らかに必要でない限り、本明細書及び特許請求の範囲を通して、「含む」、「含んでいる」などの単語は、排他的又は網羅的な意味とは対照的に包括的な意味、換言すれば、「含むが限定されない」という意味で解釈されるべきである。前述の説明では、既知の均等物を有する完全体又は構成要素について言及されているが、それらの完全体又は構成要素は、個別に明記されているかのように本明細書に組み込まれる。
開示の方法、機器及びシステムはまた、個別に又はまとめて、本開示において言及されるか又は表される部分、要素及び特徴を、前記部分、要素又は特徴の2つ以上のあらゆる組み合わせで含むものと広義に言われ得る。
本明細書における任意の先行技術への言及は、先行技術が世界中のあらゆる国の活動分野における共通の一般知識の一部を形成することの承認又は任意の形態の示唆として解釈されず、また解釈されるべきではない。
本明細書で使用される「概ね」、「約」、「略」及び「実質的に」という用語など、本明細書で使用される程度を表す言葉は、依然として所望の機能を果たすか又は所望の結果を達成する、規定の値、量又は特性に近い値、量又は特性を表す。規定の値、量又は特徴からの逸脱は、例えば、許容可能な公差、変換係数、四捨五入、測定誤差又は当業者に既知である他の要素を反映することができる。例えば、「略平行な」及び「実質的に平行な」という用語は、厳密に平行であることから15度、10度、5度、3度、1度、0.1度以下などだけ逸脱することができる値、量又は特徴を指す。
本開示は、ある実施形態に関して説明されているが、当業者に明らかである他の実施形態も本開示の範囲内である。したがって、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々の変更形態及び修正形態がなされ得る。例えば、種々の構成要素が必要に応じて再配置され得る。その上、本開示を実施するために、特徴、態様及び利点の全てが必ずしも必要であるわけではない。したがって、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ定義されることが意図されている。

Claims (44)

  1. 呼吸マスク組立体であって、
    使用時に前記マスク組立体を使用者の顔に固定するように構成されたヘッドギアと、
    長手方向軸線に沿って延びる本体であって、頂部と、底部と、2つの側部とを有する前記本体を有するフレームと、
    前記ヘッドギアに結合され、且つ前記頂部又は前記底部の一方から前記フレームに接近することによって前記フレームに結合されるように構成されたヘッドギアコネクタと
    を含む呼吸マスク組立体。
  2. 前記ヘッドギアコネクタは、前記ヘッドギアに恒久的に結合される、請求項1に記載の呼吸マスク組立体。
  3. 前記ヘッドギアコネクタは少なくとも1つの係止突起を含み、前記フレームは少なくとも1つの凹部分を含み、且つ前記少なくとも1つの係止突起は、前記ヘッドギアコネクタが前記フレームに結合されたときに前記少なくとも1つの凹部分に受け入れられるように構成される、請求項1に記載の呼吸マスク組立体。
  4. 前記フレームは、前記少なくとも1つの凹部分の近傍に位置決めされた少なくとも1つのスカラップ部分であって、前記少なくとも1つの凹部分内への前記少なくとも1つの係止突起の導入部として作用するように構成された前記少なくとも1つのスカラップ部分を含む、請求項3に記載の呼吸マスク組立体。
  5. 前記少なくとも1つのスカラップ部分は、突条によって前記少なくとも1つの凹部分から分離される、請求項4に記載の呼吸マスク組立体。
  6. 前記ヘッドギアは、
    ヨークと、
    第1の側部アーム及び第2の側部アームであって、前記第1の側部アーム及び前記第2の側部アームの各々は、前記ヨークの側方部分から延び、並びに使用時に使用者の頬を横切って且つ耳よりも上に延びるように構成される、前記第1の側部アーム及び前記第2の側部アームと、
    前記第1の側部アームと前記第2の側部アームとに結合され、且つ前記第1の側部アームと前記第2の側部アームとの間に延び、並びに使用時に前記使用者の頭頂部を横切って延びるように構成された頂部ストラップと
    を含み、
    前記ヘッドギアコネクタは前記ヨークに結合される、
    請求項1に記載の呼吸マスク組立体。
  7. 前記ヨークは、前記ヘッドギアコネクタの前面を横切って前記ヘッドギアコネクタの第1の側端部から前記ヘッドギアコネクタの反対側の第2の側端部に延びる、請求項6に記載の呼吸マスク組立体。
  8. 前記頂部又は前記底部の他方から前記フレームに接近したときに前記ヘッドギアコネクタの結合を阻止又は防止するように構成されたバリアを更に含む、請求項1に記載の呼吸マスク組立体。
  9. 呼吸マスク組立体であって、
    使用時に前記マスク組立体を使用者の顔に固定するように構成されたヘッドギアと、
    入口から出口に第1の方向に延びるフレームであって、前記フレームの長手方向軸線及び前記フレームを貫通する流路は、前記入口から前記出口に延び、前記フレームは、第1の側縁部から第2の側縁部に前記第1の方向に直交する第2の方向に延び、且つ前記フレームは、頂部から底部に前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向に延びる、前記フレームと、
    前記ヘッドギアに結合され、前記フレームに結合されるように構成されたコネクタであって、前記頂部又は前記底部から前記第3の方向に沿って前記フレームに接近することによって前記フレームに結合されるように構成された前記コネクタと
    を含む呼吸マスク組立体。
  10. 呼吸マスク組立体であって、
    使用時に前記マスク組立体を使用者の顔に固定するように構成されたヘッドギアと、
    フレームの前端部における入口と、前記フレームの後端部における出口と、前記入口から前記出口に前記フレームを貫通して延びる流路とを有する前記フレームであって、頂面と、底面と、側面とを有する前記フレームと、
    前記ヘッドギアに結合され、且つ前記フレームに結合されるように構成されたコネクタであって、前記フレームの前記側面に沿って延びるように構成された側方部分と、前記側方部分間に延びる交差部分であって、前記コネクタが前記フレームに結合されたときに前記フレームの前記頂面又は前記底面の一方に沿って延びるように構成された前記交差部分とを有する前記コネクタと
    を含む呼吸マスク組立体。
  11. 前記コネクタは、前記ヘッドギアに恒久的に結合される、請求項10に記載の呼吸マスク組立体。
  12. 前記コネクタは少なくとも1つの係止突起を含み、前記フレームは少なくとも1つの凹部分を含み、且つ前記少なくとも1つの係止突起は、前記コネクタが前記フレームに結合されたときに前記少なくとも1つの凹部分に受け入れられるように構成される、請求項10に記載の呼吸マスク組立体。
  13. 前記フレームは、前記少なくとも1つの凹部分の近傍に位置決めされた少なくとも1つのスカラップ部分を含み、前記少なくとも1つの凹部分内への前記少なくとも1つの係止突起の導入部として作用するように構成された前記少なくとも1つのスカラップ部分を含む、請求項12に記載の呼吸マスク組立体。
  14. 前記少なくとも1つのスカラップ部分は、突条によって前記少なくとも1つの凹部分から分離される、請求項13に記載の呼吸マスク組立体。
  15. 前記ヘッドギアは、
    ヨークと、
    第1の側部アーム及び第2の側部アームであって、前記第1の側部アーム及び前記第2の側部アームの各々は、前記ヨークの側方部分から延び、並びに使用時に使用者の頬を横切って且つ耳よりも上に延びるように構成される、前記第1の側部アーム及び前記第2の側部アームと、
    前記第1の側部アームと前記第2の側部アームとに結合され、且つ前記第1の側部アームと前記第2の側部アームとの間に延び、並びに使用時に前記使用者の頭頂部を横切って延びるように構成された頂部ストラップと
    を含み、
    前記コネクタは前記ヨークに結合される、
    請求項10に記載の呼吸マスク組立体。
  16. 前記ヨークは、前記コネクタの前面を横切って前記コネクタの第1の側端部から前記コネクタの反対側の第2の側端部に延びる、請求項15に記載の呼吸マスク組立体。
  17. 前記コネクタが前記フレームの前記頂面又は前記底面の一方に沿って延びるような向きに配置されたときに前記コネクタの結合を阻止又は防止するように構成されたバリアを更に含む、請求項10に記載の呼吸マスク組立体。
  18. 呼吸マスク組立体のためのフレームであって、
    入口開口を画定する入口端部と、出口開口を画定する出口端部と、前記入口開口から前記出口開口に前記本体を貫通して延びる流路とを含む本体と、
    前記本体に配置され、且つ前記本体に結合されるように構成されたクッションモジュールによって係合されるように構成された柔軟性係合部分と
    を含む、呼吸マスク組立体のためのフレーム。
  19. 前記柔軟性係合部分は、前記クッションモジュールが前記本体に結合されたときに圧縮するように構成され、且つ前記柔軟性係合部分の圧縮によって、前記クッションモジュールと前記フレームとの間に摩擦嵌めが形成される、請求項18に記載のフレーム。
  20. 前記クッションモジュールは、結合構造が前記柔軟性係合部分に係合するように前記本体に結合されるように構成された前記結合構造を更に含み、前記結合構造は、第1の内寸法を有する第1の部分と、前記第1の内寸法とは異なる第2の内寸法を有する第2の部分とを含む、請求項18又は19に記載のフレーム。
  21. 前記第1の内寸法は、前記第1の部分の内周縁である、請求項20に記載のフレーム。
  22. 前記第2の内寸法は、前記第2の部分の内周縁である、請求項20又は21に記載のフレーム。
  23. 前記結合構造は、前記第1の部分と前記第2の部分との間における移行部分を更に含む、請求項20〜22のいずれか一項に記載のフレーム。
  24. 前記第2の内寸法は、前記第1の内寸法よりも大きい、請求項20〜23のいずれか一項に記載のフレーム。
  25. 前記結合構造が前記本体に結合されたときに、前記柔軟性係合部材は、前記結合構造の前記第2の部分及び/又は前記移行部分に係合する、請求項20〜24のいずれか一項に記載のフレーム。
  26. 前記柔軟性係合部材と前記結合構造との干渉は、前記本体への前記結合構造の接続中よりも前記結合構造が前記本体上の最終接続位置にあるときに低くなる、請求項20〜25のいずれか一項に記載のフレーム。
  27. 前記結合構造は留め具の形態である、請求項20〜26のいずれか一項に記載のフレーム。
  28. 呼吸マスク組立体のためのフレームであって、
    入口開口を画定する入口端部と、出口開口を画定する出口端部と、前記入口開口から前記出口開口に前記本体を貫通して延びる流路とを含む本体と、
    前記本体の中央部分から外方に延び、且つ前記本体の周囲に少なくとも部分的に周方向に延びるフランジと
    を含む、呼吸マスク組立体のためのフレーム。
  29. 呼吸マスク組立体であって、
    請求項28に記載のフレームと、
    使用時に前記マスク組立体を使用者の顔に固定するように構成されたヘッドギアであって、前記ヘッドギアが前記フランジの前面に接触するように前記フレームに結合されるように構成された前記ヘッドギアと
    を含む呼吸マスク組立体。
  30. 呼吸マスク組立体であって、
    請求項28に記載のフレームと、
    使用時に前記使用者の顔に封着するように構成されたシールを含むクッションモジュールであって、前記クッションモジュールが前記フランジの後面に接触するように前記フレームに結合されるように構成された前記クッションモジュールと
    を含む呼吸マスク組立体。
  31. 呼吸マスク組立体のためのヘッドギアであって、
    表面を画定する本体部分であって、プラスチックコア部分と、外面層部分とを含む前記本体部分と、
    各接続部分が、前記コア部分と一体的に形成され、且つ前記外面層部分を貫通して延びる、1つ又は複数の接続部分と
    を含む、呼吸マスク組立体のためのヘッドギア。
  32. 各接続部分は、前記外面層部分に開口部を作る溶融プラスチック材料、又は前記コア部分を作るための成形プロセス中に前記外面層部分における既存の開口部を通過する溶融プラスチック材料よって形成される、請求項31に記載のヘッドギア。
  33. 呼吸マスク組立体であって、
    ヘッドギアと、
    前記ヘッドギアにオーバーモールドされたコネクタであって、前記ヘッドギアを前記呼吸マスク組立体のフレームに結合するように構成された前記コネクタと
    を含む呼吸マスク組立体。
  34. 前記ヘッドギアは、
    ヨークと、
    第1の側部アーム及び第2の側部アームであって、前記第1の側部アーム及び前記第2の側部アームの各々は、前記ヨークの側方部分から延び、並びに使用時に使用者の頬を横切って且つ耳よりも上に延びるように構成される、前記第1の側部アーム及び前記第2の側部アームと
    前記第1の側部アームと前記第2の側部アームとに結合され、且つ前記第1の側部アームと前記第2の側部アームとの間に延び、並びに使用時に前記使用者の頭頂部を横切って延びるように構成された頂部ストラップと
    を含み、
    前記コネクタは前記ヨークにオーバーモールドされる、
    請求項33に記載の呼吸マスク組立体。
  35. 呼吸マスク組立体であって、
    フレームであって、
    入口開口を画定する入口端部と、出口開口を画定する出口端部と、前記入口開口から前記出口開口に前記本体を貫通して延びる流路とを含む本体と、
    前記本体に配置された柔軟性係合部分と
    を含み、
    前記本体は前記柔軟性係合部分よりも硬質である、
    前記フレームと、
    前記フレームに結合されるように構成され、且つ
    シールと、
    前記シールに結合された結合構造と
    を含むクッションモジュールと
    を含み、
    前記結合構造の表面は、前記クッションモジュールが前記フレームに結合されたときに前記フレームの前記柔軟性係合部分に係合するように構成される、
    呼吸マスク組立体。
  36. 前記柔軟性係合部分は、前記クッションモジュールが前記本体に結合されたときに圧縮するように構成され、且つ前記柔軟性係合部分の圧縮によって、前記クッションモジュールと前記フレームとの間に摩擦嵌めが形成される、請求項35に記載の呼吸マスク組立体。
  37. 前記結合構造は、内側留め具と外側留め具とを含み、前記内側留め具及び前記外側留め具は、互いに留め合わされるように構成される、請求項35又は36に記載の呼吸マスク組立体。
  38. 前記シールの一部分は、前記外側留め具と前記内側留め具との間に挟まれる、請求項37に記載の呼吸マスク組立体。
  39. 前記内側留め具は、前記柔軟性係合部分に係合するように構成された表面を含む、請求項37又は38に記載の呼吸マスク組立体。
  40. 前記柔軟性係合部分に係合するように構成された前記結合構造の前記表面は、第1の部分と第2の部分とを含み、前記第1の部分の寸法は前記第2の部分の寸法よりも小さい、請求項37〜39のいずれか一項に記載の呼吸マスク組立体。
  41. 前記第1の部分は、前記内側留め具が前記フレームに結合されたときに、前記内側留め具の前縁部に隣接し且つ前記前縁部から組立方向に延びる、請求項40に記載の呼吸マスク組立体。
  42. 前記内側留め具の前記表面の前記第1の部分は、前記内側留め具が前記フレームに結合されるときの前記フレームに対する前記内側留め具の中間位置において前記柔軟性係合部分に接触する、請求項40又は41に記載の呼吸マスク組立体。
  43. 前記内側留め具の前記表面の前記第2の部分は、前記フレーム上の前記内側留め具の最終接続位置において前記柔軟性係合部分に接触する、請求項40〜42のいずれか一項に記載の呼吸マスク組立体。
  44. 前記内側留め具の前記表面は、前記第1の部分と前記第2の部分との間における移行部分を更に含み、前記内側留め具の前記表面の前記移行部分は、前記フレーム上の前記内側留め具の最終接続位置において前記柔軟性係合部分に接触する、請求項40〜43のいずれか一項に記載の呼吸マスク組立体。
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