JP2020533962A5 - - Google Patents

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JP2020533962A5
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ヘアリー細胞白血病、悪性黒色腫、甲状腺がん、肺がんおよび結腸がんなどの、様々ながんに向けた代替の抗原特異的TCR免疫治療が、明らかに必要である。特に、がん特異的でもあり、がんに広く高頻度に見られもする抗原を標的とするTCR免疫治療が、必要とされている。今般開示される実施形態は、これらの要求に対処し、他の関連する利点を提供する。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
(a)配列番号29〜32のいずれか1つに示されるCDR3アミノ酸配列、または最大で5つのアミノ酸置換、挿入および/もしくは欠失を有する配列番号29〜32のいずれか1つに示されるCDR3アミノ酸配列を有する、T細胞受容体(TCR)α鎖可変(Vα)ドメインと、TCRβ鎖可変(Vβ)ドメインとを含む結合タンパク質;
(b)Vαドメインと、配列番号33〜35のいずれか1つに示されるCDR3アミノ酸配列、または最大で5つのアミノ酸置換、挿入および/もしくは欠失を有する配列番号33〜35のいずれか1つに示されるCDR3アミノ酸配列を有する、Vβドメインとを含む結合タンパク質;または
(c)(a)のVαドメインと(b)のVβドメインとを含む結合タンパク質
であって、
BRAF V600E 変異を含有するBRAFペプチドを含む細胞表面のHLA複合体と特異的に結合することができ、前記BRAF V600E 変異を含有しないBRAFペプチドを含む細胞表面のHLA複合体には結合しない、結合タンパク質。
(項目2)
(a)前記Vαドメインが、配列番号29のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号33のCDR3アミノ酸配列を含む;
(b)前記Vαドメインが、配列番号30のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号34のCDR3アミノ酸配列を含む;
(c)前記Vαドメインが、配列番号31のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号34のCDR3アミノ酸配列を含む;
(d)前記Vαドメインが、配列番号32のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号35のCDR3アミノ酸配列を含む;
(e)前記Vαドメインが、配列番号29のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号34のCDR3アミノ酸配列を含む;
(f)前記Vαドメインが、配列番号29のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号35のCDR3アミノ酸配列を含む;
(g)前記Vαドメインが、配列番号30のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号33のCDR3アミノ酸配列を含む;
(h)前記Vαドメインが、配列番号30のCDR3アミノ酸を含み、前記Vβドメインが、配列番号35のCDR3アミノ酸配列を含む;
(i)前記Vαドメインが、配列番号31のCDR3アミノ酸を含み、前記Vβドメインが、配列番号33のCDR3アミノ酸配列を含む;
(j)前記Vαドメインが、配列番号31のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号35のCDR3アミノ酸配列を含む;
(k)前記Vαドメインが、配列番号32のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号33のCDR3アミノ酸配列を含む;または
(l)前記Vαドメインが、配列番号32のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号34のCDR3アミノ酸配列を含む、項目1に記載の結合タンパク質。
(項目3)
配列番号1〜4のいずれか1つに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%同一であるVαドメインを含み、配列番号5〜7のいずれか1つに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%同一であるVβドメインを含み、ただし、(a)CDRの少なくとも3または4つが変異を有さず、(b)変異を有するCDRが、アミノ酸置換、挿入および/または欠失を最大で3つしか有さない、項目1または2に記載の結合タンパク質。
(項目4)
前記Vαドメインが、配列番号1〜4のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むか、または配列番号1〜4のいずれか1つに示されるアミノ酸配列からなる、項目1〜3のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
(項目5)
前記Vβドメインが、配列番号5〜7のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むか、または配列番号5〜7のいずれか1つに示されるアミノ酸配列からなる、項目1〜4のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
(項目6)
TCR、TCRの抗原結合断片、またはキメラ抗原受容体である、項目1〜5のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
(項目7)
前記TCRの前記抗原結合断片が、単鎖TCR(scTCR)を含む、項目6に記載の結合タンパク質。
(項目8)
キメラ抗原受容体である、項目6または7に記載の結合タンパク質。
(項目9)
前記TCR、前記TCRの前記抗原結合断片、またはキメラ抗原受容体が、キメラ、ヒト化、またはヒトである、項目6〜8のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
(項目10)
TCRである、項目6または9に記載の結合タンパク質。
(項目11)
前記TCRが、配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の配列同一性を有するα鎖定常(Cα)ドメインを含む、項目10に記載の結合タンパク質。
(項目12)
前記Cαドメインが、配列番号25のアミノ酸配列を含む、項目11に記載の結合タンパク質。
(項目13)
前記TCRが、配列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の配列同一性を有するβ鎖(Cβ)定常ドメインを含む、項目10〜12のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
(項目14)
前記Cβドメインが、配列番号26のアミノ酸配列を含む、項目13に記載の結合タンパク質。
(項目15)
前記TCRα鎖が、配列番号55〜58のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含む、項目11〜14のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
(項目16)
前記TCRβ鎖が、配列番号59〜61のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含む、項目11〜15のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
(項目17)
前記BRAFV600Eペプチドが、約7〜約27個のアミノ酸、約10〜約25個のアミノ酸、または約12〜約20個のアミノ酸、または約15〜約19個のアミノ酸を含む、項目1〜16のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
(項目18)
前記BRAFV600Eペプチドが、配列番号38または39に示されるアミノ酸配列を含む、項目1〜17のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
(項目19)
前記HLA複合体が、HLA−DQを含む、項目1〜18のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
(項目20)
前記HLA複合体が、HLA−DQB1*0301、*0302、または*0303を含む、項目1〜19のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
(項目21)
前記HLA複合体が、HLA−DQB1*0302を含む、項目20に記載の結合タンパク質。
(項目22)
前記HLA複合体が、HLA−DQA1*03を含む、項目19〜21のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
(項目23)
項目1〜22のいずれか一項に記載の結合タンパク質と、薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤とを含む、組成物。
(項目24)
項目1〜22のいずれか一項に記載の結合タンパク質をコードする、単離されたポリヌクレオチド。
(項目25)
結合タンパク質をコードする前記ポリヌクレオチドが、目的の宿主細胞における発現のためにコドン最適化される、項目24に記載の単離されたポリヌクレオチド。
(項目26)
発現制御配列に作動可能に連結された項目24または25に記載のポリヌクレオチドを含む、発現ベクター。
(項目27)
前記ポリヌクレオチドを宿主細胞に送達することができる、項目26に記載の発現ベクター。
(項目28)
前記宿主細胞が、造血前駆細胞またはヒト免疫系細胞である、項目27に記載の発現ベクター。
(項目29)
前記免疫系細胞が、CD4+T細胞、CD8+T細胞、CD4−CD8−二重陰性T細胞、γδT細胞、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞、またはそれらの任意の組合せである、項目28に記載の発現ベクター。
(項目30)
前記免疫系細胞が、CD4+T細胞である、項目29に記載の発現ベクター。
(項目31)
前記T細胞が、ナイーブT細胞、セントラルメモリーT細胞、幹細胞メモリーT細胞、エフェクターメモリーT細胞、またはそれらの任意の組合せである、項目29または30に記載の発現ベクター。
(項目32)
ウイルスベクターである、項目26〜31のいずれか一項に記載の発現ベクター。
(項目33)
前記ウイルスベクターがレンチウイルスベクターまたはγ−レトロウイルスベクターである、項目32に記載の発現ベクター。
(項目34)
項目24もしくは25に記載の異種ポリヌクレオチドまたは項目26〜33のいずれか一項に記載の発現ベクターを含む宿主細胞であって、その細胞表面で、前記異種ポリヌクレオチドによりコードされる結合タンパク質を発現する、宿主細胞。
(項目35)
(a)前記Vαドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分が、配列番号18〜21のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である、および/または
(b)前記Vβドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分が、配列番号22〜24のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である、項目34に記載の宿主細胞。
(項目36)
前記Vαドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分が、配列番号18〜21のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号18〜21のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列からなる、項目34または35に記載の宿主細胞。
(項目37)
前記Vβドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分が、配列番号22〜24のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号22〜24のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列からなる、項目34〜36のいずれか一項に記載の宿主細胞。
(項目38)
前記Vαドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分が、TCRα鎖定常ドメインをコードする部分に連結されており、前記α鎖定常ドメインをコードする前記部分が、配列番号27のポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である配列を含むか、または配列番号27のポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である配列からなる、項目34〜37のいずれか一項に記載の宿主細胞。
(項目39)
前記Vβドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分が、TCRβ鎖定常ドメインをコードする部分に連結されており、前記β鎖定常ドメインをコードする前記部分が、配列番号28のポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である配列を含むか、または配列番号28のポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である配列からなる、項目34〜38のいずれか一項に記載の宿主細胞。
(項目40)
前記Vαドメインをコードする前記部分が、配列番号18のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号18のポリヌクレオチド配列からなり、前記Vβドメインをコードする前記部分が、配列番号22のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号22のポリヌクレオチド配列からなる、項目34〜39のいずれか一項に記載の宿主細胞。
(項目41)
前記Vαドメインをコードする前記部分が、配列番号19のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号19のポリヌクレオチド配列からなり、前記Vβドメインをコードする前記部分が、配列番号23のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号23のポリヌクレオチド配列からなる、項目34〜39のいずれか一項に記載の宿主細胞。
(項目42)
前記Vαドメインをコードする前記部分が、配列番号20のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号20のポリヌクレオチド配列からなり、前記Vβドメインをコードする前記部分が、配列番号23のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号23のポリヌクレオチド配列からなる、項目34〜39のいずれか一項に記載の宿主細胞。
(項目43)
前記Vαドメインをコードする前記部分が、配列番号21のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号21のポリヌクレオチド配列からなり、前記Vβドメインをコードする前記部分が、配列番号24のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号24のポリヌクレオチド配列からなる、項目34〜39のいずれか一項に記載の宿主細胞。
(項目44)
前記ポリヌクレオチドの一部分が、自己切断ペプチドをコードし、TCRα鎖をコードする部分とTCRβ鎖をコードする部分の間に配置されている、項目34〜43のいずれか一項に記載の宿主細胞。
(項目45)
前記自己切断ペプチドをコードする前記部分が、配列番号44〜48のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号44〜48のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列からなる、項目44に記載の宿主細胞。
(項目46)
前記コードされた自己切断ペプチドが、配列番号49〜52のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むか、または配列番号49〜52のいずれか1つに示されるアミノ酸配列からなる、項目45に記載の宿主細胞。
(項目47)
造血前駆細胞またはヒト免疫系細胞である、項目34〜46のいずれか一項に記載の宿主細胞。
(項目48)
前記免疫系細胞が、CD4+T細胞、CD8+T細胞、CD4−CD8−二重陰性T細胞、γδT細胞、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞、またはそれらの任意の組合せである、項目47に記載の宿主細胞。
(項目49)
前記免疫系細胞が、T細胞である、項目47に記載の宿主細胞。
(項目50)
前記T細胞が、ナイーブT細胞、セントラルメモリーT細胞、エフェクターメモリーT細胞、またはそれらの任意の組合せである、項目47に記載の宿主細胞。
(項目51)
前記T細胞が、CD4+T細胞である、項目48〜50のいずれか一項に記載の宿主細胞。
(項目52)
前記T細胞により発現される前記結合タンパク質またはTCRが、内在性TCRと比較して、CD3タンパク質とより効率的に会合することができる、項目50または51に記載の宿主細胞。
(項目53)
PD−1遺伝子、LAG3遺伝子、TIM3遺伝子、CTLA4遺伝子、HLA成分遺伝子、TCR成分遺伝子またはそれらの任意の組合せの染色体遺伝子ノックアウトを含む、項目47〜52のいずれか一項に記載の宿主細胞。
(項目54)
前記染色体遺伝子ノックアウトが、α1マクログロブリン遺伝子、α2マクログロブリン遺伝子、α3マクログロブリン遺伝子、β1ミクログロブリン遺伝子またはβ2ミクログロブリン遺伝子から選択されるHLA成分遺伝子のノックアウトを含む、項目53に記載の宿主細胞。
(項目55)
前記染色体遺伝子ノックアウトが、TCRα可変領域遺伝子、TCRβ可変領域遺伝子、TCR定常領域遺伝子またはそれらの組合せから選択されるTCR成分遺伝子のノックアウトを含む、項目53または54に記載の宿主細胞。
(項目56)
内在性TCRと比較して、T細胞上での前記結合タンパク質またはTCRのより高い表面発現、項目48〜55のいずれか一項に記載の宿主細胞。
(項目57)
項目34〜56のいずれか一項に記載の宿主細胞と、薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤とを含む、組成物。
(項目58)
(i)項目34〜52のいずれか一項に記載の宿主細胞または(ii)項目57に記載の組成物の有効量を含む単位用量であって、前記宿主細胞が、必要に応じて約10 細胞/m 〜約10 11 細胞/m の用量でのものである、単位用量。
(項目59)
(i)少なくとも約30%の操作されたCD4+T細胞を含む組成物と、(ii)少なくとも約30%の操作されたCD8+T細胞を含む組成物とを約1:1の比で組み合わせて含み、ナイーブT細胞を実質的に含有しない、項目58に記載の単位用量。
(項目60)
過剰増殖性障害を処置するための方法であって、(i)項目1〜22のいずれか一項に記載のBRAFV 600E ペプチド:HLA複合体に特異的な結合タンパク質を含む組成物;(ii)項目34〜56のいずれか一項に記載の宿主細胞;(iii)項目57に記載の組成物;または(iv)項目58もしくは59に記載の単位用量を、それを必要とするヒト対象に投与することを含む、方法。
(項目61)
前記過剰増殖性障害が、がんである、項目60に記載の方法。
(項目62)
前記がんが、ヘアリー細胞白血病、黒色腫、甲状腺がん、例えば低分化甲状腺がん、非小細胞肺がん、結腸直腸がん、乳頭がん、非ホジキンリンパ腫、膠芽腫、および毛様細胞性星細胞腫から選択される、項目61に記載の方法。
(項目63)
前記組成物が、項目34〜56のいずれか一項に記載の宿主細胞を含む、項目60〜62のいずれか一項に記載の方法。
(項目64)
過剰増殖性障害を有する対象の細胞におけるBRAF V600E 発現を特徴とする状態を処置するための養子免疫治療方法であって、項目34〜56のいずれか一項に記載の宿主細胞、項目57に記載の組成物または項目58もしくは59に記載の単位用量の有効量を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目65)
前記宿主細胞が、ex vivoで改変される、項目64に記載の方法。
(項目66)
前記宿主細胞が、前記対象にとって同種異系細胞、同系細胞または自己細胞である、項目64または65に記載の方法。
(項目67)
前記宿主細胞が、造血前駆細胞またはヒト免疫系細胞である、項目64〜66のいずれか一項に記載の方法。
(項目68)
前記免疫系細胞が、CD4+T細胞、CD8+T細胞、CD4−CD8−二重陰性T細胞、γδT細胞、ナチュラルキラー細胞、ナチュラルキラーT細胞、樹状細胞またはそれらの任意の組合せである、項目67に記載の方法。
(項目69)
前記免疫系細胞が、ナイーブT細胞、セントラルメモリーT細胞、幹細胞メモリーT細胞、エフェクターメモリーT細胞、またはそれらの任意の組合せである、項目67または68に記載の方法。
(項目70)
前記細胞が、CD4+T細胞である、項目68または69に記載の方法。
(項目71)
前記過剰増殖性障害が、がんである、項目64〜70のいずれか一項に記載の方法。
(項目72)
前記がんが、ヘアリー細胞白血病、黒色腫、甲状腺がん、例えば甲状腺乳頭がんおよび低分化甲状腺がん、非小細胞肺がん、結腸直腸がん、乳頭がん、非ホジキンリンパ腫、膠芽腫、および毛様細胞性星細胞腫、乳がん、卵巣がん、ランゲルハンス細胞組織球症、または肉腫(例えば、線維肉腫(線維芽細胞肉腫)、隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)、骨肉腫、横紋筋肉腫、ユーイング肉腫、消化管間質腫瘍、平滑筋肉腫;血管肉腫(血管の肉腫)、カポジ肉腫、脂肪肉腫、多形性肉腫、もしくは滑膜肉腫)から選択される、項目71に記載の方法。
(項目73)
前記宿主細胞が、非経口投与される、項目64〜72のいずれか一項に記載の方法。
(項目74)
前記宿主細胞の多数の用量を前記対象に投与することを含む、項目64〜73のいずれか一項に記載の方法。
(項目75)
前記多数の用量が、約2〜約4週間の投与間隔で投与される、項目74に記載の方法。
(項目76)
組換え宿主細胞が、約10 細胞/m 〜約10 11 細胞/m の用量で前記対象に投与される、項目64〜75のいずれか一項に記載の方法。
(項目77)
サイトカインを投与することをさらに含む、項目64〜76のいずれか一項に記載の方法。
(項目78)
前記サイトカインが、IL−2、IL−15、IL−21またはそれらの任意の組合せである、項目77に記載の方法。
(項目79)
前記サイトカインが、IL−2であり、前記宿主細胞と併せてまたは逐次的に投与される、項目78に記載の方法。
(項目80)
前記宿主細胞がサイトカイン投与前に少なくとも3または4回、前記対象に投与されたことを条件に、前記サイトカインが逐次的に投与される、項目79に記載の方法。
(項目81)
前記サイトカインが、IL−2であり、皮下投与される、項目78〜80のいずれか一項に記載の方法。
(項目82)
前記対象が、免疫抑制治療をさらに受けている、項目64〜81のいずれか一項に記載の方法。
(項目83)
前記免疫抑制治療が、カルシニューリン阻害剤、コルチコステロイド、微小管阻害剤、低用量のミコフェノール酸プロドラッグ、またはそれらの任意の組合せから選択される、項目82に記載の方法。
(項目84)
前記対象が、骨髄非破壊的または骨髄破壊的造血細胞移植を受けた、項目64〜83のいずれか一項に記載の方法。
(項目85)
前記対象に、前記骨髄非破壊的造血細胞移植の少なくとも3ヶ月後に前記宿主細胞が投与される、項目84に記載の方法。
(項目86)
前記対象に、前記骨髄破壊的造血細胞移植の少なくとも2ヶ月後に前記宿主細胞が投与される、項目85に記載の方法。
(項目87)
免疫抑制剤の阻害剤を前記対象に投与することをさらに含む、項目64〜86のいずれか一項に記載の方法。
(項目88)
前記免疫抑制剤の前記阻害剤が、PD−1、PD−L1、PD−L2、LAG3、CTLA4、B7−H3、B7−H4、CD244/2B4、HVEM、BTLA、CD160、TIM3、GAL9、アデノシン、A2aR、免疫抑制性サイトカイン、IDO、アルギナーゼ、VISTA、TIGIT、PVRIG、PVRL2、KIR、LAIR1、CEACAM−1、CEACAM−3、CEACAM−5、CD160、Treg細胞、またはそれらの任意の組合せを阻害する、項目87に記載の方法。
(項目89)
前記免疫抑制剤の前記阻害剤が、抗体もしくはその抗原結合断片、融合タンパク質、小分子、RNAi分子、リボザイム、アプタマー、アンチセンスオリゴヌクレオチド、またはそれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目87または88に記載の方法。
(項目90)
前記免疫抑制剤の前記阻害剤が、ピディリズマブ、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、MEDI0680、AMP−224、BMS−936558、BMS−936559、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、MPDL3280A、LAG525、IMP321、IMP701、9H12、BMS−986016、イピリムマブ、トレメリムマブ、アバタセプト、ベラタセプト、エノブリツズマブ、376.96、抗B7−H4抗体もしくは抗原結合断片、リリルマブ、レボ−1−メチルトリプトファン、エパカドスタット、エブセレン、インドキシモド、NLG919、1−メチル−トリプトファン(1−MT)−チラパザミン、N(オメガ)−ニトロ−L−アルギニンメチルエステル(L−NAME)、N−オメガ−ヒドロキシ−ノル−1−アルギニン(ノル−NOHA)、L−NOHA、2(S)−アミノ−6−ボロノヘキサン酸(ABH)、S−(2−ボロノエチル)−L−システイン(BEC)、CA−170、COM902、COM701、もしくはその抗原結合断片、またはそれらの任意の組合せを含む、項目89に記載の方法。
(項目91)
刺激性免疫チェックポイント分子のアゴニストの治療有効量を前記対象に投与することをさらに含む、項目64〜90のいずれか一項に記載の方法。
(項目92)
前記アゴニストが、ウレルマブ、MEDI6469、MEDI6383、MEDI0562、レナリドミド、ポマリドミド、CDX−1127、TGN1412、CD80、CD86、CP−870,893、rhuCD40L、SGN−40、IL−2、GSK3359609、mAb 88.2、JTX−2011、Icos 145−1、Icos
314−8またはそれらの任意の組合せから選択される、項目91に記載の方法。
(項目93)
治療用抗体、化学療法、放射線治療、外科手術のうちの1つもしくは複数またはそれらの任意の組合せを前記対象に投与することをさらに含む、項目64〜92のいずれか一項に記載の方法。

Claims (58)

  1. (a)配列番号29〜32のいずれか1つに示されるCDR3アミノ酸配列、または最大で5つのアミノ酸置換、挿入および/もしくは欠失を有する配列番号29〜32のいずれか1つに示されるCDR3アミノ酸配列を有する、T細胞受容体(TCR)α鎖可変(Vα)ドメインと、TCRβ鎖可変(Vβ)ドメインとを含む結合タンパク質;
    (b)Vαドメインと、配列番号33〜35のいずれか1つに示されるCDR3アミノ酸配列、または最大で5つのアミノ酸置換、挿入および/もしくは欠失を有する配列番号33〜35のいずれか1つに示されるCDR3アミノ酸配列を有する、Vβドメインとを含む結合タンパク質;または
    (c)(a)のVαドメインと(b)のVβドメインとを含む結合タンパク質
    であって、
    BRAFV600E変異を含有するBRAFペプチドを含む細胞表面のHLA複合体と特異的に結合することができ、前記BRAFV600E変異を含有しないBRAFペプチドを含む細胞表面のHLA複合体には結合しない、結合タンパク質。
  2. (a)前記Vαドメインが、配列番号29のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号33のCDR3アミノ酸配列を含む;
    (b)前記Vαドメインが、配列番号30のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号34のCDR3アミノ酸配列を含む;
    (c)前記Vαドメインが、配列番号31のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号34のCDR3アミノ酸配列を含む;
    (d)前記Vαドメインが、配列番号32のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号35のCDR3アミノ酸配列を含む;
    (e)前記Vαドメインが、配列番号29のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号34のCDR3アミノ酸配列を含む;
    (f)前記Vαドメインが、配列番号29のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号35のCDR3アミノ酸配列を含む;
    (g)前記Vαドメインが、配列番号30のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号33のCDR3アミノ酸配列を含む;
    (h)前記Vαドメインが、配列番号30のCDR3アミノ酸を含み、前記Vβドメインが、配列番号35のCDR3アミノ酸配列を含む;
    (i)前記Vαドメインが、配列番号31のCDR3アミノ酸を含み、前記Vβドメインが、配列番号33のCDR3アミノ酸配列を含む;
    (j)前記Vαドメインが、配列番号31のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号35のCDR3アミノ酸配列を含む;
    (k)前記Vαドメインが、配列番号32のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号33のCDR3アミノ酸配列を含む;または
    (l)前記Vαドメインが、配列番号32のCDR3アミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号34のCDR3アミノ酸配列を含む、請求項1に記載の結合タンパク質。
  3. 配列番号1〜4のいずれか1つに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%同一であるVαドメインを含み、配列番号5〜7のいずれか1つに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%同一であるVβドメインを含み、ただし、(a)CDRの少なくとも3または4つが変異を有さず、(b)変異を有するCDRが、アミノ酸置換、挿入および/または欠失を最大で3つしか有さない、請求項1または2に記載の結合タンパク質。
  4. (i)前記Vα CDR3アミノ酸配列が、配列番号29に示されるアミノ酸配列を含み、前記Vαドメインが、配列番号11に示されるポリヌクレオチド配列によってコードされるCDR1アミノ酸配列およびCDR2アミノ酸配列をさらに含む、
    (ii)前記Vα CDR3アミノ酸配列が、配列番号30に示されるアミノ酸配列を含み、前記Vαドメインが、配列番号12に示されるポリヌクレオチド配列によってコードされるCDR1アミノ酸配列およびCDR2アミノ酸配列をさらに含む、
    (iii)前記Vα CDR3アミノ酸配列が、配列番号31に示されるアミノ酸配列を含み、前記Vαドメインが、配列番号13に示されるポリヌクレオチド配列によってコードされるCDR1アミノ酸配列およびCDR2アミノ酸配列をさらに含む、あるいは
    (iv)前記Vα CDR3アミノ酸配列が、配列番号32に示されるアミノ酸配列を含み、前記Vαドメインが、配列番号13に示されるポリヌクレオチド配列によってコードされるCDR1アミノ酸配列およびCDR2アミノ酸配列をさらに含む、ならびに/あるいは
    (v)前記Vβ CDR3アミノ酸配列が、配列番号33〜35のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含み、前記Vβドメインが、配列番号8に示されるポリヌクレオチド配列によってコードされるCDR1アミノ酸配列およびCDR2アミノ酸配列をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
  5. 結合タンパク質であって、
    (a)配列番号1に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号5に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメイン;
    (b)配列番号1に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号6に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメイン;
    (c)配列番号1に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号7に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメイン;
    (d)配列番号2に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号5に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメイン;
    (e)配列番号2に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号6に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメイン;
    (f)配列番号2に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号7に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメイン;
    (g)配列番号3に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号5に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメイン;
    (h)配列番号3に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号6に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメイン;
    (i)配列番号3に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号7に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメイン;
    (j)配列番号4に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号5に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメイン;
    (k)配列番号4に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号6に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメイン;あるいは
    (l)配列番号4に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号7に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメイン;
    を含み、
    前記結合タンパク質が、BRAF V600E 変異を含有するBRAFペプチドを含む細胞表面のHLA複合体に特異的に結合でき、前記BRAF V600E 変異を含有しないBRAFペプチドを含む細胞表面のHLA複合体には結合しない、
    結合タンパク質。
  6. 配列番号1に示されるVαドメインのCDR1α、CDR2αおよびCDR3αを含むTCR Vαドメイン、ならびに配列番号5に示されるVβドメインのCDR1β、CDR2βおよびCDR3βを含むTCR Vβドメインを含む、請求項5に記載の結合タンパク質。
  7. 前記Vαドメインが、配列番号1〜4のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むか、または配列番号1〜4のいずれか1つに示されるアミノ酸配列からなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
  8. 前記Vβドメインが、配列番号5〜7のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むか、または配列番号5〜7のいずれか1つに示されるアミノ酸配列からなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
  9. 前記Vαドメインが、配列番号1〜4のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むか、もしくは配列番号1〜4のいずれか1つに示されるアミノ酸配列からなり、前記Vβドメインが、配列番号5〜7のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むか、もしくは配列番号5〜7のいずれか1つに示されるアミノ酸配列からなる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
  10. (a)それぞれ配列番号1および配列番号5;
    (b)それぞれ配列番号1および配列番号6;
    (c)それぞれ配列番号1および配列番号7;
    (d)それぞれ配列番号2および配列番号5;
    (e)それぞれ配列番号2および配列番号6;
    (f)それぞれ配列番号2および配列番号7;
    (g)それぞれ配列番号3および配列番号5;
    (h)それぞれ配列番号3および配列番号6;
    (i)それぞれ配列番号3および配列番号7;
    (j)それぞれ配列番号4および配列番号5;
    (k)それぞれ配列番号4および配列番号6;または
    (l)それぞれ配列番号4および配列番号7
    に示されるVαドメインおよびVβドメインのアミノ酸配列を含む、請求項9に記載の結合タンパク質。
  11. それぞれ配列番号1および5に示されるVαドメインおよびVβドメインのアミノ酸配列を含む、請求項10に記載の結合タンパク質。
  12. TCR、TCRの抗原結合断片、またはキメラ抗原受容体である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
  13. 前記TCR、前記TCRの前記抗原結合断片、またはキメラ抗原受容体が、キメラ、ヒト化、またはヒトである、請求項12に記載の結合タンパク質。
  14. 前記TCRが、
    (a)配列番号25のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の配列同一性を有するα鎖定常(Cα)ドメイン;および/または
    (b)配列番号26のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の配列同一性を有するβ鎖定常(Cβ)ドメイン
    を含む、請求項12または13に記載の結合タンパク質。
  15. 列番号55〜58のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むTCRα鎖を含む、請求項14に記載の結合タンパク質。
  16. 配列番号59〜61のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むTCRβ鎖を含む、請求項14または15に記載の結合タンパク質。
  17. 前記TCRα鎖および前記TCRβ鎖が、
    (a)それぞれ、配列番号55および配列番号59;
    (b)それぞれ、配列番号55および配列番号60;
    (c)それぞれ、配列番号55および配列番号61;
    (d)それぞれ、配列番号56および配列番号59;
    (e)それぞれ、配列番号56および配列番号60;
    (f)それぞれ、配列番号56および配列番号61;
    (g)それぞれ、配列番号57および配列番号59;
    (h)それぞれ、配列番号57および配列番号60;
    (i)それぞれ、配列番号57および配列番号61;
    (j)それぞれ、配列番号58および配列番号59;
    (k)それぞれ、配列番号58および配列番号60;または
    (l)それぞれ、配列番号58および配列番号61
    に示されるアミノ酸配列を含む、請求項16に記載の結合タンパク質。
  18. 前記TCRα鎖および前記TCRβ鎖が、それぞれ、配列番号55および59に示されるアミノ酸配列を含む、請求項17に記載の結合タンパク質。
  19. 前記BRAFV600Eペプチドが、約7〜約27個のアミノ酸、約10〜約25個のアミノ酸、または約12〜約20個のアミノ酸、または約15〜約19個のアミノ酸を含む、請求項1〜1のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
  20. 前記BRAFV600Eペプチドが、配列番号38または39に示されるアミノ酸配列を含む、請求項1〜1のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
  21. 前記HLA複合体が、HLA−DQを含む、請求項1〜20のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
  22. 前記HLA複合体が、HLA−DQB1*0301、*0302、または*0303を含む、請求項1〜21のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
  23. 前記HLA複合体が、HLA−DQB1*0302を含む、請求項2に記載の結合タンパク質。
  24. 前記HLA複合体が、HLA−DQA1*03を含む、請求項21〜2のいずれか一項に記載の結合タンパク質。
  25. 請求項1〜2のいずれか一項に記載の結合タンパク質と、薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤とを含む、組成物。
  26. 請求項1〜2のいずれか一項に記載の結合タンパク質をコードする、単離されたポリヌクレオチド。
  27. 発現制御配列に作動可能に連結された請求項2に記載のポリヌクレオチドを含む、発現ベクター。
  28. 前記ポリヌクレオチドを宿主細胞に送達することができ、前記宿主細胞が、造血前駆細胞またはヒト免疫系細胞であり、前記免疫系細胞が、T細胞、CD4+T細胞、CD8+T細胞、CD4−CD8−二重陰性T細胞、γδT細胞、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞、またはそれらの任意の組合せである、請求項2に記載の発現ベクター。
  29. レンチウイルスベクターおよびγ−レトロウイルスベクターから選択されるウイルスベクターである、請求項27または28のいずれか一項に記載の発現ベクター。
  30. 請求項26に記載の異種ポリヌクレオチドまたは請求項229のいずれか一項に記載の発現ベクターを含む宿主細胞であって、その細胞表面で、前記異種ポリヌクレオチドによりコードされる結合タンパク質を発現する、宿主細胞。
  31. (a)前記Vαドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分が、配列番号18〜21のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である、および/または
    (b)前記Vβドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分が、配列番号22〜24のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である、請求項3に記載の宿主細胞。
  32. (a)前記Vαドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分は、配列番号18に示されるポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である;かつ
    (b)前記Vβドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分は、配列番号22に示されるポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である;
    請求項31に記載の宿主細胞。
  33. 前記Vαドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分が、配列番号18〜21のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号18〜21のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列からなる;ならびに/あるいは
    前記Vβドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分が、配列番号22〜24のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号22〜24のいずれか1つに示されるポリヌクレオチド配列からなる、請求項30〜32のいずれか一項に記載の宿主細胞。
  34. (a)前記Vαドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分が、TCRα鎖定常ドメインをコードする部分に連結されており、前記α鎖定常ドメインをコードする前記部分が、配列番号27のポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である配列を含むか、または配列番号27のポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である配列からなる;ならびに/あるいは
    (b)前記Vβドメインをコードする前記異種ポリヌクレオチドの部分が、TCRβ鎖定常ドメインをコードする部分に連結されており、前記β鎖定常ドメインをコードする前記部分が、配列番号28のポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である配列を含むか、または配列番号28のポリヌクレオチド配列と少なくとも約80%同一である配列からなる、請求項3〜3のいずれか一項に記載の宿主細胞。
  35. (a)前記Vαドメインをコードする前記部分が、配列番号18のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号18のポリヌクレオチド配列からなり、前記Vβドメインをコードする前記部分が、配列番号22のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号22のポリヌクレオチド配列からなる
    (b)前記Vαドメインをコードする前記部分が、配列番号19のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号19のポリヌクレオチド配列からなり、前記Vβドメインをコードする前記部分が、配列番号23のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号23のポリヌクレオチド配列からなる;
    (c)前記Vαドメインをコードする前記部分が、配列番号20のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号20のポリヌクレオチド配列からなり、前記Vβドメインをコードする前記部分が、配列番号23のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号23のポリヌクレオチド配列からなる;あるいは
    (d)前記Vαドメインをコードする前記部分が、配列番号21のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号21のポリヌクレオチド配列からなり、前記Vβドメインをコードする前記部分が、配列番号24のポリヌクレオチド配列を含むか、または配列番号24のポリヌクレオチド配列からなる、請求項3〜3のいずれか一項に記載の宿主細胞。
  36. 前記ポリヌクレオチドの一部分が、自己切断ペプチドをコードし、TCRα鎖をコードする部分とTCRβ鎖をコードする部分の間に配置されている、請求項335のいずれか一項に記載の宿主細胞。
  37. 前記宿主細胞が、異種CD4+共受容体をコードするポリヌクレオチドをさらに含む、請求項30〜36のいずれか一項に記載の宿主細胞。
  38. 造血前駆細胞またはヒト免疫系細胞である、請求項337のいずれか一項に記載の宿主細胞。
  39. 前記免疫系細胞が、CD4+T細胞、CD8+T細胞、CD4−CD8−二重陰性T細胞、γδT細胞、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞、またはそれらの任意の組合せである、請求項38に記載の宿主細胞。
  40. 前記免疫系細胞が、T細胞である、請求項38に記載の宿主細胞。
  41. 前記宿主細胞が、T細胞であり、前記T細胞が、ナイーブT細胞、セントラルメモリーT細胞、エフェクターメモリーT細胞、またはそれらの任意の組合せである、請求項38に記載の宿主細胞。
  42. 前記T細胞が、CD4+T細胞である、請求項3941のいずれか一項に記載の宿主細胞。
  43. 前記T細胞により発現される前記結合タンパク質またはTCRが、内在性TCRと比較して、CD3タンパク質とより効率的に会合することができる、請求項41または42に記載の宿主細胞。
  44. PD−1遺伝子、LAG3遺伝子、TIM3遺伝子、CTLA4遺伝子、HLA成分遺伝子、TCR成分遺伝子またはそれらの任意の組合せの染色体遺伝子ノックアウトを含む、請求項3843のいずれか一項に記載の宿主細胞。
  45. 前記染色体遺伝子ノックアウトが、TCRα可変領域遺伝子、TCRβ可変領域遺伝子、TCR定常領域遺伝子またはそれらの組合せから選択されるTCR成分遺伝子のノックアウトを含む、請求項44に記載の宿主細胞。
  46. 請求項345のいずれか一項に記載の宿主細胞と、薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤とを含む、組成物。
  47. (i)請求項345のいずれか一項に記載の宿主細胞または(ii)請求項46に記載の組成物の有効量を含む単位用量であって、前記宿主細胞が、必要に応じて約10細胞/m〜約1011細胞/mの用量でのものである、単位用量。
  48. (i)少なくとも約30%の操作されたCD4+T細胞を含む組成物と、(ii)少なくとも約30%の操作されたCD8+T細胞を含む組成物とを約1:1の比で組み合わせて含み、ナイーブT細胞を実質的に含有しない、請求項47に記載の単位用量。
  49. 過剰増殖性障害を処置するための組成物であって、(i)請求項1〜2のいずれか一項に記載の結合タンパク質および薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤:(ii)請求項345のいずれか一項に記載の宿主細胞および薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤;または(iii)請求項47もしくは48に記載の単位用量を含む、組成物
  50. 前記過剰増殖性障害が、がんである、請求項49に記載の組成物
  51. 前記がんが、ヘアリー細胞白血病、黒色腫、甲状腺がん、例えば低分化甲状腺がん、非小細胞肺がん、結腸直腸がん、乳頭がん、非ホジキンリンパ腫、膠芽腫、および毛様細胞性星細胞腫から選択される、請求項50に記載の組成物
  52. 過剰増殖性障害を有する対象の細胞におけるBRAFV600E発現を特徴とする状態養子免疫治療のための組成物であって、請求項345のいずれか一項に記載の宿主細胞、または請求項47もしくは48に記載の単位用量の有効量を含む、組成物
  53. 前記宿主細胞が、造血前駆細胞またはヒト免疫系細胞である、請求項52に記載の組成物
  54. 前記免疫系細胞が、CD4+T細胞、CD8+T細胞、CD4−CD8−二重陰性T細胞、γδT細胞、ナチュラルキラー細胞、ナチュラルキラーT細胞、樹状細胞またはそれらの任意の組合せである、請求項53に記載の組成物
  55. 前記免疫系細胞が、ナイーブT細胞、セントラルメモリーT細胞、幹細胞メモリーT細胞、エフェクターメモリーT細胞、またはそれらの任意の組合せである、請求項53または54に記載の組成物
  56. 前記細胞が、CD4+T細胞である、請求項54または55に記載の組成物
  57. 前記過剰増殖性障害が、がんである、請求項5256のいずれか一項に記載の組成物
  58. 前記がんが、ヘアリー細胞白血病、黒色腫、甲状腺がん、例えば甲状腺乳頭がんおよび低分化甲状腺がん、非小細胞肺がん、結腸直腸がん、乳頭がん、非ホジキンリンパ腫、膠芽腫、および毛様細胞性星細胞腫、乳がん、卵巣がん、ランゲルハンス細胞組織球症、または肉腫(例えば、線維肉腫(線維芽細胞肉腫)、隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)、骨肉腫、横紋筋肉腫、ユーイング肉腫、消化管間質腫瘍、平滑筋肉腫;血管肉腫(血管の肉腫)、カポジ肉腫、脂肪肉腫、多形性肉腫、もしくは滑膜肉腫)から選択される、請求項57に記載の組成物
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