以下、本発明に係る好ましい実施形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。添付した図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明しようとするものであり、本発明が実施され得る唯一の実施形態を示そうとするものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために、具体的な細部事項を含む。しかしながら、当業者は本発明がこのような具体的な細部事項無しでも実施され得ることが分かる。
幾つかの場合、本発明の概念が曖昧になることを避けるために公知の構造及び装置は省略されるか、または各構造及び装置の中核機能を中心としたブロック図の形式で図示されることができる。
本明細書において、基地局は、端末と直接的に通信を行うネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味を有する。本文書において基地局により行われると説明された特定の動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(upper node)により行われてもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる多様な動作は、基地局または基地局以外の他のネットワークノードにより行われ得ることは明らかである。「基地局(BS:Base Station)」は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved−NodeB)、BTS(basetransceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)などの用語により代替され得る。また、「端末(Terminal)」は、固定されるか、または移動性を有することができ、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine−Type Communication)装置、M2M(Machine−to−Machine)装置、D2D(Device−to−Device)装置などの用語に代替され得る。
以下、ダウンリンク(DL:downlink)は基地局から端末への通信を意味し、アップリンク(UL:uplink)は端末から基地局への通信を意味する。ダウンリンクにおける送信機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部であり得る。アップリンクにおける送信機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部であり得る。
以下の説明で使われる特定用語は本発明の理解を助けるために提供されたものであり、このような特定用語の使用は本発明の技術的思想を外れない範囲で異なる形態に変更され得る。
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)、NOMA(non-orthogonalmultiple access)などの多様な無線接続システムに利用できる。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現できる。TDMAは、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM(登録商標) evolution)のような無線技術で具現できる。OFDMAは、IEEE 802.11(WiFi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、E-UTRA(evolved UTRA)などの無線技術で具現できる。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを使用するE−UMTS(evolved UMTS)の一部であって、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(advanced)は3GPP LTEの進化である。
本発明の実施例は、無線接続システムであるIEEE 802、3GPP及び3GPP2の少なくとも一つに開示された標準文書によって裏付けられることができる。即ち、本発明の実施例のうち、本発明の技術的思想を明確に示すために、説明しない段階又は部分は前記文書によって裏付けられることができる。また、本文書で開示している全ての用語は、前記標準文書によって説明されることができる。
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的特徴がこれに制限されるわけではない。
本文書で使用されることができる用語は次のように定義される。
− UMTS(Universal Mobile Telecommunications System):3GPPによって開発された、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication)ベースの3世代(Generation)移動通信技術。
− EPS(Evolved Packet System):IP(Internet Protocol)ベースのパケット交換(packet switched)のコアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)やLTE、UTRAN等のアクセスネットワークで構成されたネットワークシステム。UMTSが進化した形態のネットワークである。
− NodeB:UMTSネットワークの基地局。屋外に設置し、カバレッジはマクロセル(macro cell)規模である。
− eNodeB:EPSネットワークの基地局。屋外に設置し、カバレッジはマクロセル(macro cell)規模である。
− 端末(User Equipment):ユーザー機器。端末は、端末(terminal)、ME(Mobile Equipment)、MS(Mobile Station)等の用語として言及されることができる。また、端末は、ノートパソコン、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、マルチメディア機器等のように携帯可能な機器であってもよく、またはPC(Personal Computer)、車両搭載装置のように携帯できない機器であってもよい。MTCに関する内容で、端末または端末という用語は、MTC端末を指称することができる。
− IMS(Ip Multimedia Subsystem):マルチメディアサービスをIPベースに提供するサブシステム。
− IMSI(International Mobile Subscriber Identity):移動通信ネットワークで国際的に固有に割り当てられるユーザー識別子。
− RAN(Radio Access Network):3GPPネットワークでNode B及びこれを制御するRNC(Radio Network Controller)、eNodeBを含む単位。端末の端に存在し、コアネットワークへの連結を提供する。
− HLR(Home Location Register)/HSS(Home Subscriber Server):3GPPネットワーク内の加入者情報を有しているデータベース。HSSは設定格納(configuration storage)、識別子管理(identity management)、ユーザー状態格納等の機能を行うことができる。
− PLMN(Public Land Mobile Networ):個人に移動通信サービスを提供する目的で構成されたネットワーク。オペレーター別に区分されて構成されることができる。
以下、前記のように定義された用語に基づいて、本発明について記述する。
本発明が適用され得るシステム一般
図1は、本発明が適用され得るEPS(Evolved Packet System)を簡略に例示する図である。
図1のネットワークの構造図は、EPC(Evolved Packet Core)を含むEPS(Evolved Packet System)の構造を、これを簡略に再構成したものである。
EPC(Evolved Packet Core)は、3GPP技術の性能を向上するためのSAE(System Architecture Evolution)の中核的な要素である。SAEは、様々な種類のネットワーク間の移動性を支援するネットワークの構造を決定する研究課題に該当する。SAEは、例えば、IPベースに多様な無線接続技術を支援し、より向上したデータ送信能力を提供する等の最適化されたパケット−ベースのシステムを提供することを目標とする。
具体的に、EPCは3GPP LTEシステムのためのIP移動通信システムのコアネットワーク(Core Network)であり、パケット−ベースのリアルタイム及び非リアルタイムのサービスを支援することができる。既存の移動通信システム(即ち、2世代または3世代移動通信システム)では、音声のためのCS(Circuit−Switched)及びデータのためのPS(Packet−Switched)の二つの区別されるサブ−ドメインを介してコアネットワークの機能が具現された。しかし、3世代移動通信システムの進化である3GPP LTEシステムでは、CS及びPSのサブ−ドメインが一つのIPドメインとして単一化した。即ち、3GPP LTEシステムでは、IP能力(capability)を有する端末と端末間の連結が、IPベースの基地局(例えば、eNodeB(evolved Node B))、EPC、アプリケーションドメイン(例えば、IMS)を介して構成されることができる。即ち、EPCは、端対端(end−to−end)のIPサービスの具現に必須的な構造である。
EPCは多様な構成要素を含むことができ、図1では、そのうち一部に該当する、SGW(Serving Gateway)(またはS−GW)、PDN GW(Packet Data Network Gateway)(若しくはPGWまたはP−GW)、MME(Mobility Management Entity)、SGSN(Serving GPRS(General Packet Radio Service)Supporting Node)、ePDG(enhanced Packet Data Gateway)を示す。
SGWは、無線接続ネットワーク(RAN)とコアネットワーク間の境界点として動作し、eNodeBとPDN GW間のデータ経路を維持する機能をする要素である。また、端末がeNodeBによってサービング(serving)される領域にかけて移動する場合、SGWはローカル移動性アンカーポイント(anchor point)の役割を果たす。即ち、E−UTRAN(3GPPのリリース8の以降から定義されるEvolved−UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)Terrestrial Radio Access Network)内での移動性のために、SGWを介してパケットがルーティングされることができる。さらに、SGWは他の3GPPのネットワーク(3GPPのリリース8の以前に定義されるRAN、例えば、UTRANまたはGERAN(GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication)/EDGE(Enhanced Data rates for Global Evolution)Radio Access Network)との移動性のためのアンカーポイントとして機能することもできる。
PDN GWは、パケットデータネットワークに向かったデータインターフェースの終端点(termination point)に該当する。PDN GWは、ポリシー執行特徴(Policy enforcement features)、パケットフィルタリング(packet filtering)、課金支援(charging support)等をサポートすることができる。また、3GPPのネットワークと非3GPP(non−3GPP)のネットワーク(例えば、I−WLAN(Interworking Wireless Local Area Network)のような信頼できないネットワーク、CDMA(Code Division Multiple Access)ネットワークや、Wimaxのような信頼できるネットワーク)との移動性管理のためのアンカーポイントの役割を果たすことができる。
図1のネットワーク構造の例示では、SGWとPDN GWが別のゲートウェイで構成されることを示すが、二つのゲートウェイが単一ゲートウェイ構成オプション(Single Gateway Configuration Option)によって具現されることもできる。
MMEは、端末のネットワーク連結に対するアクセス、ネットワーク資源の割り当て、トラッキング(tracking)、ページング(paging)、ローミング(roaming)、及びハンドオーバー等を支援するためのシグナリング及び制御機能を行う要素である。MMEは、加入者及びセッション管理に関するコントロールプレーン機能を制御する。MMEは、数多くのeNodeBを管理し、他の2G/3Gネットワークに対するハンドオーバーのための従来のゲートウェイの選択のためのシグナリングを行う。また、MMEは、保安過程(Security Procedures)、端末対ネットワークセッションハンドリング(Termianl−to−network Session Handling)、遊休端末位置決定管理(Idle Terminal Location Management)等の機能を行う。
SGSNは、他の3GPPのネットワーク(例えば、GPRSネットワーク)に対するユーザーの移動性管理及び認証(authentication)のような全てのパケットデータをハンドリングする。
ePDGは、信頼できない非3GPPのネットワーク(例えば、I−WLAN、WiFiホットスポット(hotspot)等)に対する保安ノードとしての役割を果たす。
図1を参照して説明したように、IP能力を有する端末は、3GPPのアクセスはもちろん、非3GPPのアクセスベースでもEPC内の多様な要素を経由して、事業者(即ち、オペレーター(operator))が提供するIPサービスネットワーク(例えば、IMS)にアクセスすることができる。
また、図1では、多様なリファレンスポイント(例えば、S1−U、S1−MME等)を示す。3GPPのシステムでは、E−UTRAN及びEPCの異なる機能個体(functional entity)に存在する2つの機能を連結する概念的なリンクをリファレンスポイント(reference point)と定義する。次の表1は、図1に示すリファレンスポイントを整理したものである。表1の例示以外にも、ネットワーク構造によって様々なリファレンスポイント(reference point)が存在し得る。
図1に示すリファレンスポイントのうちS2a及びS2bは、非3GPPのインターフェースに該当する。S2aは信頼できる非3GPPのアクセス及びPDN GW間の関連制御及び移動性資源をユーザープレーンに提供するリファレンスポイントである。S2bは、ePDG及びPDN GW間の関連制御及び移動性支援をユーザープレーンに提供するリファレンスポイントである。
図2は、本発明が適用され得るE−UTRAN(evolved universal terrestrial radio access network)のネットワーク構造の一例を示す。
E−UTRANシステムは、既存のUTRANシステムで進化したシステムであって、例えば、3GPP LTE/LTE−Aシステムであり得る。通信ネットワークは、IMS及びパケットデータを介して音声(voice)(例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol))のような多様な通信サービスを提供するために広範囲に配置される。
図2を参照すると、E−UMTSのネットワークは、E−UTRAN、EPC、及び一つ以上のUEを含む。E−UTRANは端末にコントロールプレーン(control plane)とユーザープレーン(user plane)のプロトコルを提供するeNBで構成され、eNBはX2のインターフェースを介して連結される。
X2ユーザープレーンのインターフェース(X2−U)は、eNB間で定義される。X2−Uのインターフェースは、ユーザープレーンのPDU(protocol data unit)の保障されない伝達(non guaranteed delivery)を提供する。X2コントロールプレーンのインターフェース(X2−CP)は、二つの隣り合うeNB間で定義される。X2−CPは、eNB間のコンテキスト(context)伝達、ソースeNBとターゲットeNB間のユーザープレーントンネルの制御、ハンドオーバー関連メッセージの伝達、アップリンク負荷管理等の機能を行う。
eNBは、無線インターフェースを介して端末と連結され、S1のインターフェースを介してEPC(evolved packet core)に連結される。
S1ユーザープレーンのインターフェース(S1−U)は、eNBとサービングゲートウェイ(S−GW:serving gateway)間で定義される。S1コントロールプレーンのインターフェース(S1−MME)は、eNBと移動性管理個体(MME:mobility management entity)間で定義される。S1のインターフェースは、EPS(evolved packet system)ベアラーサービス管理機能、NAS(non−access stratum)シグナリングトランスポート機能、ネットワークシェアリング、MME負荷バランシング機能等を行う。S1のインターフェースはeNBとMME/S−GW間に多対多の関係(many−to−many−relation)を支援する。
MMEは、NASシグナリング保安(security)、AS(Access Stratum)保安(security)制御、3GPPのアクセスネットワーク間の移動性を支援するためのCN(Core Network)ノード間(Inter−CN)シグナリング、(ページング再送信の実行及び制御を含んで)アイドル(IDLE)モードのUE接近性(reachability)、(アイドル及びアクティブモード端末のための)トラッキング領域識別子(TAI:Tracking Area Identity)管理、PDN GW及びSGW選択、MMEが変更されるハンドオーバーのためのMME選択、2Gまたは3G 3GPPのアクセスネットワークへのハンドオーバーのためのSGSN選択、ローミング(roaming)、認証(authentication)、専用ベアラーの確立(dedicated bearer establishment)を含むベアラー管理機能、公共警報システム(PWS:Public Warning System)(地震及びツナミ警報システム(ETWS:Earthquake and Tsunami Warning System)、及び商用モバイル警報システム(CMAS:Commercial Mobile Alert System)を含む)メッセージ送信の支援等様々な機能を行い得る。
図3は、本発明が適用され得る無線通信システムにおけるE−UTRAN及びEPCの構造を例示する。
図3を参照すると、eNBはゲートウェイ(例えば、MME)の選択、無線資源制御(RRC:radio resource control)の活性(activation)の間にゲートウェイへのルーティング、放送チャネル(BCH:broadcast channel)のスケジューリング及び送信、アップリンク及びダウンリンクからUEへの動的資源の割り当て、かつLTE_ACTIVEの状態で移動性制御連結の機能を行い得る。前述したように、EPC内におけるゲートウェイは、ページングの開始(orgination)、LTE_IDLE状態の管理、ユーザープレーン(user plane)の暗号化(ciphering)、システム構造の進化(SAE:System Architecture Evolution)ベアラー制御、かつNASシグナリングの暗号化(ciphering)及び完全性(intergrity)保護の機能を行い得る。
図4は、本発明が適用され得る無線通信システムにおける端末とE−UTRAN間の無線インターフェースプロトコル(radio interface protocol)の構造を示す。
図4(a)は、コントロールプレーン(control plane)に対する無線プロトコルの構造を示し、図4(b)は、ユーザープレーン(user plane)に対する無線プロトコルの構造を示す。
図4を参照すると、端末とE−UTRAN間の無線インターフェースプロトコルの層は、通信システムの技術分野に公知となった広く知られている開放型システム間の相互接続(OSI:open system interconnection)の標準モデルの下位3層に基づき、第1層L1、第2層L2、及び第3層L3に分割できる。端末とE−UTRAN間の無線インターフェースプロトコルは、水平的に物理層(physical layer)、データリンク層(data link layer)、及びネットワーク層(network layer)からなり、垂直的にはデータ情報の送信のためのプロトコルスタック(protocol stack)のユーザープレーン(user plane)と、制御信号(signaling)の伝達のためのプロトコルスタックであるコントロールプレーン(control plane)とに区分される。
コントロールプレーンは、端末とネットワークが呼を管理するために利用する制御メッセージが送信される通路を意味する。ユーザープレーンは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータ等が送信される通路を意味する。以下、無線プロトコルのコントロールプレーンとユーザープレーンの各層を説明する。
第1層L1である物理層(PHY:physical layer)は、物理チャネル(physical channel)を用いることによって、上位層への情報送信サービス(information transfer service)を提供する。物理層は、上位レベルに位置した媒体接続制御(MAC:medium access control)層に送信チャネル(transport channel)を介して連結され、送信チャネルを介してMAC層と物理層間でデータが送信される。送信チャネルは、無線インターフェースを介してデータがどのように、どんな特徴で送信されるかによって分類される。また、互いに異なる物理層の間、送信端の物理層と受信端の物理層間には物理チャネル(physical channel)を介してデータが送信される。物理層は、 OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)方式で変調され、時間と周波数を無線資源として活用する。
物理層で用いられる幾つかの物理制御チャネルがある。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH: physical downlink control channel)は、端末にページングチャネル(PCH:paging channel)とダウンリンク共有チャネル(DL−SCH:downlink shared channel)の資源割り当て、及びアップリンク共有チャネル(UL−SCH:uplink shared channel)と関連したHARQ(hybrid automatic repeat request)の情報を知らせる。また、PDCCHは、端末にアップリング送信の資源割り当てを知らせるアップリンク承認(UL grant)を運ぶことができる。物理制御フォーマット指示子チャネル(PCFICH:physical control format indicator channel)は、端末にPDCCHに用いられるOFDMシンボルの数を知らせ、毎サブフレーム毎に送信される。物理HARQ指示子チャネル(PHICH:physical HARQ indicator channel)は、アップリンク送信の応答として、 HARQ ACK(acknowledge)/NACK(non−acknowledge)の信号を運ぶ。物理アップリング制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)は、ダウンリンクの送信に対するHARQ ACK/NACK、スケジューリングの要求及びチャネル品質指示子(CQI:channel quality indicator)等のようなアップリンク制御情報を運ぶ。物理アップリンク共有チャネル(PUSCH: physical uplink shared channel)はUL−SCHを運ぶ。
第2層L2のMAC層は、論理チャネル(logical channel)を介して上位層である無線リンク制御(RLC:radio link control)層にサービスを提供する。また、MAC層は、論理チャネルと送信チャネル間のマッピング及び論理チャネルに属するMACサービスデータユニット(SDU:service data unit)の送信チャネル上に物理チャネルとして提供されるトランスポートブロック(transport block)への多重化/逆多重化機能を含む。
第2層L2のRLC層は、信頼性のあるデータ送信を支援する。RLC層の機能は、RLC SDUの連結(concatenation)、分割(segmentation)、及び再結合(reassembly)を含む。無線ベアラー(RB:radio bearer)が要求する多様なQoS(quality of service)を保障するために、RLC層は透過モード(TM:transparent mode)、非確認モード(UM:unacknowledged mode)、及び確認モード(AM:acknowledge mode)の三つの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を介して誤謬の訂正を提供する。一方、MAC層がRLC機能を行う場合に、RLC層はMAC層の機能ブロックに含まれ得る。
第2層L2のパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)層は、ユーザープレーンでユーザーデータの伝達、ヘッダの圧縮(header compression)、及び暗号化(ciphering)機能を行う。ヘッダの圧縮機能は、小さな帯域幅を有する無線インターフェースを介して、IPv4(internet protocol version 4)またはIPv6(internet protocol version 6)のようなインターネットプロトコル(IP:internet protocol)パケットを効率的に送信させるために、相対的にサイズが大きく、不要な制御情報を含んでいるIPパケットヘッダのサイズを減らす機能を意味する。コントロールプレーンでのPDCP層の機能は、コントロールプレーンデータの伝達及び暗号化/完全性保護(integrity protection)を含む。
第3層L3の最下位部分に位置する無線資源制御(RRC:radio resource control)層は、コントロールプレーンでのみ定義される。RRC層は、端末とネットワーク間の無線資源を制御する役割を果たす。このため、端末とネットワークは、RRC層を介してRRCメッセージを互いに交換する。RRC層は、無線ベアラーの設定(configuration)、再設定(re−configuration)、及び解除(release)と関連して、論理チャネル、送信チャネル、及び物理チャネルを制御する。無線ベアラーは、端末とネットワーク間のデータ送信のために、第2層L2によって提供される論理的な経路を意味する。無線ベアラーが設定されるというのは、特定のサービスを提供するために、無線プロトコル層及びチャネルの特性を規定し、各々の具体的なパラメータ及び動作方法を設定することを意味する。無線ベアラーは、再度シグナリング無線ベアラー(SRB:signaling RB)とデータ無線ベアラー(DRB:data RB)の二つに分けられる。SRBは、コントロールプレーンでRRCメッセージを送信する通路として用いられ、DRBは、ユーザープレーンでユーザーデータを送信する通路として用いられる。
RRC層の上位に位置するNAS(non−access stratum)層は、セッション管理(session management)や移動性管理(mobility management)等の機能を行う。
基地局を構成する一つのセルは、1.25、2.5、5、10、20Mhz等の帯域幅のうち一つに設定され、様々な端末にダウンまたはアップの送信サービスを提供する。互いに異なるセルは、互いに異なる帯域幅を提供するように設定され得る。
ネットワークから端末へデータを送信するダウンリンク送信チャネル(downlink transport channel)は、システム情報を送信する放送チャネル(BCH:broadcast channel)、ページングメッセージを送信するPCH、ユーザーのトラフィックや制御メッセージを送信するDL−SCHなどがある。ダウンリンクマルチキャストまたは放送サービスのトラフィックまたは制御メッセージの場合、DL−SCHを介して送信されてもよく、または別途のダウンリンクマルチキャストチャネル(MCH:multicast channel)を介して送信されてもよい。一方、端末からネットワークへデータを送信するアップリンクの送信チャネル(uplink transport channel)としては、初期の制御メッセージを送信するランダムアクセスチャネル(RACH:random access channel)、ユーザーのトラフィックや制御メッセージを送信するUL−SCH(uplink shared channel)がある。
論理チャネル(logical channel)は送信チャネルの上位にあり、送信チャネルにマッピングされる。論理チャネルは、制御領域情報の伝達のための制御チャネルとユーザー領域情報の伝達のためのトラフィックチャネルとに区分できる。制御チャネルとしては、放送制御チャネル(BCCH:broadcast control channel)、ページング制御チャネル(PCCH:paging control channel)、共通制御チャネル(CCCH:common control channel)、専用制御チャネル(DCCH:dedicated control channel)、マルチキャスト制御チャネル(MCCH:multicast control channel)等がある。トラフィックチャネルとしては、専用トラフィックチャネル(DTCH:dedicated traffic channel)、マルチキャストトラフィックチャネル(MTCH:multicast traffic channel)等がある。PCCHはページング情報を伝達するダウンリンクチャネルであり、ネットワークがUEの属したセルを知らない時に用いられる。CCCHは、ネットワークとのRRC連結を有さないUEにより用いられる。MCCHネットワークからUEへのMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)制御情報を伝達するために用いられる一対多(point−to−multipoint)のダウンリンクチャネルである。DCCHは、UEとネットワーク間に専用制御情報を伝達するRRC連結を有する端末により用いられる一対一(point−to−point)の両方向(bi−directional)のチャネルである。DTCHは、アップリンク及びダウンリンクで存在し得るユーザー情報を伝達するために一つの端末に専用される一対一(point−to−point)のチャネルである。MTCHは、ネットワークからUEへのトラフィックデータを伝達するための一対多(point−to−multipoint)のダウンリンクチャネルである。
論理チャネル(logical channel)と送信チャネル(transport channel)間のアップリンク連結の場合、DCCHはUL−SCHとマッピングされてもよく、DTCHはUL−SCHとマッピングされてもよく、CCCHはUL−SCHとマッピングされてもよい。論理チャネル(logical channel)と送信チャネル(transport channel)間のダウンリンク連結の場合、BCCHはBCHまたはDL−SCHとマッピングされてもよく、PCCHはPCHとマッピングされてもよく、DCCHはDL−SCHとマッピングされてもよく、DTCHはDL−SCHとマッピングされてもよく、MCCHはMCHとマッピングされてもよく、MTCHはMCHとマッピングされてもよい。
図5は、本発明が適用され得る無線通信システムにおける物理チャネルの構造を簡略に例示する図である。
図5を参照すると、物理チャネルは、周波数領域(frequency domain)で一つ以上のサブキャリアと時間領域(time domain)で一つ以上のシンボルで構成される無線資源を介してシグナリング及びデータを伝達する。
1.0msの長さを有する一つのサブフレームは複数のシンボルで構成される。サブフレームの特定のシンボル(例えば、サブフレームの一番目のシンボル)はPDCCHのために用いられ得る。PDCCHは動的に割り当てられる資源に対する情報(例えば、資源ブロック(Resource Block)、変調、及びコーディング方式(MCS: Modulation and Coding Scheme)等)を運ぶ。
ランダムアクセス手続(Random Access Procedure)
以下では、LTE/LTE−Aシステムで提供するランダムアクセス手続(random access procedure)について見る。
ランダムアクセス手続は、端末が基地局とのRRC連結(RRC Connection)がなく、RRCアイドルの状態で初期接続(initial access)を行う場合、RRC連結再確立手続(RRC connection re−establishment procedure)を行う場合等に行われる。
LTE/LTE−Aシステムでは、ランダムアクセスプリアンブル(random access preamble、RACH preamble)を選択する過程で、特定の集合内で端末が任意に一つのプリアンブルを選択して用いる競合ベースランダムアクセス手続(contention based random access procedure)と、基地局が特定の端末にのみ割り当てたランダムアクセスプリアンブルを用いる非競合ベースランダムアクセス手続(non−contention based random access procedure)を全て提供する。
図6は、本発明が適用され得る無線通信システムにおける競合ベースランダムアクセス手続を説明するための図である。
(1)第1メッセージ(Msg 1、message 1)
先ず、端末は、システム情報(system information)又はハンドオーバーの命令(handover command)を介して指示されたランダムアクセスプリアンブルの集合で、任意に(randomly)一つのランダムアクセスプリアンブル(random access preamble、RACH preamble)を選択し、前記ランダムアクセスプリアンブルを送信することができるPRACH(physical RACH)資源を選択して送信する。
端末からランダムアクセスプリアンブルを受信した基地局は、プリアンブルをデコーディングし、RA−RNTIを獲得する。ランダムアクセスプリアンブルが送信されたPRACHと関連したRA−RNTIは、該当端末が送信したランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数資源によって決定される。
(2)第2メッセージ(Msg 2、message 2)
基地局は、第1メッセージ上のプリアンブルを介して獲得したRA−RNTIに指示(address)されるランダムアクセス応答(random access response)を端末に送信する。ランダムアクセス応答には、ランダムアクセスプリアンブルの区分子/識別子(RA preamble index/identifier)、アップリンクの無線資源を知らせるアップリンク承認(UL grant)、仮のセル識別子(TC−RNTI:Temporary Cell RNTI)、且つ時間同期値(TAC:time alignment command)が含まれることができる。TACは、基地局が端末にアップリンクの時間整列(time alignment)を維持するために送る時間同期値を指示する情報である。端末は、前記時間同期値を用いて、アップリンク送信のタイミングを更新する。端末が時間同期を更新すると、時間同期タイマー(time alignment timer)を開始又は再開始する。ULグラントは、後述するスケジューリングメッセージ(第3メッセージ)の送信に用いられるアップリンク資源割り当て及びTPC(transmit power command)を含む。TPCは、スケジューリングされたPUSCHのための送信パワーの決定に用いられる。
端末は、ランダムアクセスプリアンブルを送信した後、基地局がシステム情報又はハンドオーバーの命令を介して指示されたランダムアクセス応答ウィンドウ(random access response window)内で自身のランダムアクセス応答(random access response)の受信を試み、PRACHに対応するRA−RNTIでマスキングされたPDCCHを検出し、検出されたPDCCHにより指示されるPDSCHを受信することになる。ランダムアクセス応答の情報は、MAC PDU(MAC packet data unit)の形式で送信されることができ、前記MAC PDUはPDSCHを介して伝達されることができる。
端末は、基地局に送信したランダムアクセスプリアンブルと同一のランダムアクセスプリアンブルの区分子/識別子を有するランダムアクセス応答を成功的に受信すると、ランダムアクセス応答のモニタリングを中止する。反面、ランダムアクセス応答ウィンドウが終了するまでランダムアクセス応答のメッセージを受信することができないか、基地局に送信したランダムアクセスプリアンブルと同一のランダムアクセスプリアンブルの区分子を有する有効なランダムアクセス応答を受信することができない場合、ランダムアクセス応答の受信は失敗したと見なされ、その後、端末はプリアンブルの再送信を行うことができる。
(3)第3メッセージ(Msg 3、message 3)
端末が自身に有効なランダムアクセス応答を受信した場合には、前記ランダムアクセス応答に含まれた情報を各々処理する。即ち、端末はTACを適用させ、TC−RNTIを格納する。また、ULグラントを用いて、端末のバッファーに格納されたデータまたは新たに生成されたデータを基地局に送信する。
端末の最初の接続の場合、RRC層で生成され、CCCHを介して伝達されたRRC連結要求(RRC Connection Request)が第3メッセージに含まれて送信されることができ、RRC連結再確立手続の場合、RRC層で生成され、CCCHを介して伝達されたRRC連結再確立要求(RRC Connection Re−establishment Request)が第3メッセージに含まれて送信されることができる。また、NAS接続要求のメッセージを含むこともできる。
第3メッセージは端末の識別子が含まれなければならない。端末の識別子を含ませる方法としては、二つの方法が存在する。第一の方法は、端末が前記ランダムアクセス手続以前に既に該当セルから割り当てられた有効なセル識別子(C−RNTI)を有していたならば、端末は前記ULグラントに対応するアップリンク送信信号を介して自身のセル識別子を送信する。反面、もしランダムアクセス手続以前に有効なセル識別子が割り当てられなかったならば、端末は自身の固有の識別子(例えば、S−TMSI(SAE temporary mobile subscriber identity)又は任意の値(random number))を含んで送信する。一般的に前記固有の識別子は、C−RNTIよりも長い。
端末は、前記ULグラントに対応するデータを送信したならば、競合解決のためのタイマー(contention resolution timer)を開始する。
(4)第4メッセージ(Msg 4、message 4)
基地局は、端末から第3メッセージを介して該当端末のC−RNTIを受信した場合、受信したC−RNTIを用いて端末に第4メッセージを送信する。反面、端末から第3メッセージを介して前記固有の識別子(即ち、S−TMSI又は任意の値(random number))を受信した場合、ランダムアクセス応答で該当端末に割り当てたTC−RNTIを用いて第4メッセージを端末に送信する。一例として、第4メッセージは、RRC連結設定のメッセージ(RRC Connection Setup) を含むことができる。
端末は、ランダムアクセス応答に含まれたULグラントを介して自身の識別子を含んだデータを送信した後、競合解決のために基地局の指示を待つ。即ち、特定のメッセージを受信するためにPDCCHの受信を試みる。前記PDCCHを受信する方法においても二つの方法が存在する。前記で言及したように、前記ULグラントに対応して送信された第3メッセージが自身の識別子がC−RNTIである場合、自身のC−RNTIを用いてPDCCHの受信を試みて、前記識別子が固有の識別子(即ち、S−TMSI又は任意の値(random number))である場合には、ランダムアクセス応答に含まれたTC−RNTIを用いてPDCCHの受信を試みる。その後、前者の場合、もし前記競合解決のタイマーが満了となる前に自身のC−RNTIを介してPDCCHを受信した場合に、端末は正常にランダムアクセス手続が行われたと判断し、ランダムアクセス手続を終了する。後者の場合には、前記競合解決のタイマーが満了となる前にTC−RNTIを介してPDCCHを受信したならば、前記PDCCHの指示するPDSCHが伝達するデータを確認する。もし前記データの内容に自身の固有の識別子が含まれていれば、端末は正常にランダムアクセス手続が行われたと判断し、ランダムアクセス手続を終了する。第4メッセージを介して端末はC−RNTIを獲得し、その後、端末とネットワークはC−RNTIを用いて端末の特定メッセージ(dedicated message)を送受信することになる。
一方、非競合ベース任意接続の過程での動作は、図6に示された競合ベース任意接続の過程と異なり、第1メッセージの送信及び第2メッセージの送信だけで任意接続手続が終了することになる。但し、第1メッセージとして端末が基地局に任意接続プリアンブルを送信する前に、端末は基地局から任意接続のプリアンブルを割り当てられ、この割り当てられた任意接続プリアンブルを基地局に第1メッセージとして送信し、基地局から任意接続応答を受信することによって任意接続手続が終了することになる。
以下、本明細書で使用される用語に対する説明は次の通りである。
− 専用ベアラー(Dedicated bearer):UE内のアップリンクパケットフィルタとP−GW内のダウンリンクパケットフィルタと関連したEPSベアラーである。ここで、フィルタは、特定のパケットのみがマッチングされる。
− 基本ベアラー(Default bearer):毎新しいPDNの連結として確立されるEPSベアラーである。基本ベアラーのコンテキストはPDN連結の寿命時間(lifetime)間に維持される。
− EMM(EPS Mobility Management)−ナル(EMM−NULL)状態:UE内のEPSサービスが非活性となる。如何なるEPS移動性管理機能も行われない。
− EMM非登録(EMM−DEREGISTERED)状態:EMM非登録の状態で、EMMコンテキストが確立されず、UEの位置はMMEに知らせない。従って、MMEによりUEが接近可能ではない(unreachable)。EMMコンテキストを確立するために、UEはアタッチ(Attach)又は結合されたアタッチ(combined Attach)手続を始めなければならない。
− EMM−登録(EMM−REGISTERED)状態:EMM−登録の状態で、UE内のEMMコンテキストが確立されており、基本(default)EPSベアラーコンテキストが活性化されている。UEがEMM−IDLEモードにある時、UEの位置はTAの特定の番号を含むTAのリストの正確度でMMEに知らせる。UEはユーザーデータ及びシグナリング情報の送受信を開始することができ、ページングに応答することができる。また、TAU又は結合されたTAU(combined TAU)手続が行われる。
− EMM−連結(EMM−CONNECTED)モード:UEとネットワーク間にNASシグナリング連結が確立される時、UEはEMM−連結モードである。EMM−連結の用語は、ECM−連結状態の用語とも指称され得る。
− EMM−アイドル(EMM−IDLE)モード:UEとネットワーク間にNASシグナリング連結が存在しないか(即ち、留保の指示がないEMM−IDLEモード)、又はRRC連結留保(RRC connection suspend)が下位層により指示された時(即ち、留保の指示を伴ったEMM−IDLEモード)、UEはEMM−IDLEモードである。EMM−IDLEの用語は、ECM−IDLE状態の用語とも指称され得る。
− EMMコンテキスト(EMM context):アタッチ(Attach)手続が成功的に完了すると、EMMコンテキストはUE及びMME内に確立される。
− コントロールプレーン(Control plane)CIoT EPSの最適化:MMEを経由してコントロールプレーンを介したユーザーデータ(IP、非IP又はSMS)の効率的な伝達(transport)を可能にするシグナリングの最適化。選択的にIPデータのヘッダー圧縮(header compression)を含むことができる。
− ユーザープレーン(User Plane)CIoT EPS最適化:ユーザープレーンを介したユーザーデータ(IP又は非IP)の効率的な伝達を可能にするシグナリングの最適化。
− EPSサービス:PSドメインによって提供されるサービス。
− NASシグナリングの連結:UEとMME間のピア対ピア(peer−to−peer)のS1モード連結。NASシグナリングの連結は、LTE−Uuのインターフェースを経由するRRC連結とSIのインターフェースを経由するS1AP連結の連鎖(concatenation)で構成される。
− コントロールプレーンCIoT EPSの最適化を伴うEPSサービス(EPS services with control plane CIoT EPS optimization)を使用するUE:ネットワークにより許可されたコントロールプレーンCIOT EPSの最適化を伴うEPSサービスのためにアタッチ(attach)されたUE。
− NAS(Non−Access Stratum):UMTS、EPSプロトコルスタックで端末とコアネットワーク間のシグナリング、トラフィックメッセージをやり取りするための機能的な層。端末の移動性を支援し、端末とPDN GW間のIP連結を確立及び維持するセッション管理手続を支援することを主な機能とする。
− AS(Access Stratum):E−UTRAN(eNB)とUE間又はE−UTRAN(eNB)とMME間のインターフェースプロトコル(interface protocol)上でNAS層の下のプロトコル層を意味する。例えば、コントロールプレーンプロトコルスタックで、RRC層、PDCP層、RLC層、MAC層、PHY層を通称するか、このうち何れかの層をAS層と指称することができる。または、ユーザープレーンプロトコルスタックで、PDCP層、RLC層、MAC層、PHY層を通称するか、このうち何れかの層をAS層と指称することができる。
− S1モード(S1 mode):無線アクセスネットワークとコアネットワーク間のS1のインターフェースの使用による機能的な分離を有するシステムに適用されるモードを意味する。S1モードは、WB−S1モードとNB−S1モードを含む。
− NB−S1モード(NB−S1 mode):UEのサービング無線アクセスネットワークが狭帯域(NB:Narrow Band)−IoT(Internet of Things)による(E−UTRAを経由した)ネットワークサービスへのアクセスを提供する時、UEはこのモードが適用される。
− WB−S1モード(WB−S1 mode):システムがS1モードで動作するが、NB−S1モードでなければ、このモードが適用される。
サービスタイプとV2X周波数との間のマッピング
3GPPでサービスタイプとV2X周波数との間のマッピングを支援するための設定パラメータ(configuration parameter)の追加に関して、寄稿が承認された。これについて見る。
5.2.4 PC5(即ち、UE間の直接インターフェース)を介したV2X通信のための設定パラメータ
PC5を介したV2X通信のための設定パラメータは次を含む:
a)PC5を介したV2X通信のための設定パラメータの有効性(validity)のための満了時間(expiration time);
b)UEがE−UTRANによってサービスされるモード(「served by E−UTRAN」)であるとき、UEがPC5を介したV2X通信を使用するように許可された(authorized)PLMNのリスト;
c)UEがE−UTRANによってサービスされないモード(「not served by E−UTRAN」)であるとき、UEがPC5を介したV2X通信を使用するように許可(authorized)されたかを指示;
d)地理的領域当たり:
1)UEが「E−UTRANによってサービスされないとき、且つUEが地理的領域内に位置するとき、適用可能なPC5を介したV2X通信を無線パラメータ、及びこれらの無線パラメータが「運営者によって管理される(operator managed)」パラメータであるか、又は「運営者によって管理されない(non−operator managed)」パラメータであるかを指示
e)PC5を介したV2X通信のために許可された(authorized)V2Xサービスのリスト。リストの各項目(entry)は次を含む:
1)V2Xサービス識別子(V2X service identifier);及び
2)宛先第2層識別子(destination Layer−2 ID);
f)PC5を介したV2X通信のためのパケット遅延予算(PDB:Packet Delay Budget)と近接性ベースサービス(ProSe:Proximity−based services)パケット当たりの優先順位(PPPP:ProSe Per−Packet Priority)間のPPPPとPDBマッピング規則;
g)選択的に、基本(default)宛先第2層識別子(destination Layer−2 ID);
h)選択的に、PC5を介したV2X通信のためのプライバシーの適用可能性のための設定、次を含む:
1)PC5を介したV2X通信のためにUEによって自己に割り当てられた(self−assigned)ソース第2層の識別子(source Layer−2 ID)とソースIP(Internet Protocol)アドレス(IPデータのための)をどれくらいの頻度で変更すべきか指示するT500タイマー;及び
2)PC5を介したV2X通信のためのプライバシーを要求するV2Xサービスのリスト。リスト内の各項目は次を含む:
A)V2Xサービス識別子;及び
B)選択的に、一つ又はそれ以上の関連した地理的領域;及び
i)選択的に、PC5を介したV2X通信のために関連した地理的領域を有する、V2Xサービス識別子とV2X周波数間のV2Xサービス識別子とV2X周波数へのマッピング規則
6.1.2.1開始
上位層は、UEがPC5を介したV2X通信を利用してV2Xサービス識別子によって識別されるV2XサービスのV2Xメッセージを送信するように要求することができる。
上位層からの要求は次を含む:
a)V2Xメッセージ;
b)V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子;
c)V2Xメッセージ内のデータタイプ(インターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)又は非IP(non−IP));
d)V2Xメッセージが非IPデータを含むと、V2Xメッセージ内のデータのV2Xメッセージのファミリー(family);及び
e)V2Xメッセージの優先順位。
上位層からPC5を介したV2X通信を利用してV2Xサービス識別子によって識別されるV2XサービスのV2Xメッセージを送信するように要求を受信すると、UEは次の手続を行う:
a)もし、次の条件が満たされると:
1)UEがE−UTRANによってサービスされるモードである(「served by E−UTRAN」);
2)UEがE−UTRANセルによって提供される無線資源(即ち、キャリア周波数)を使用しようとする;
3)UEがE−UTRANによってサービスされるとき、登録されたPLMNが、UEがPC5を介したV2X通信を利用するように許可されたPLMNリスト内に属する;
4)V2XサービスのV2Xサービス識別子がPC5を介したV2X通信のために許可されたV2Xサービスのリスト内に含まれるか、又はUEがPC5を介したV2X通信のための基本宛先第2層識別子(destination Layer−2 ID(Identifier))に設定される;
この場合、UEは次のように動作する:
1)UEがPC5を介したV2X通信のためのV2X周波数のマッピング規則に対するV2Xサービス識別子が設定されると、且つ現在の地理的領域内V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数があると、V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数を下位層に伝達する;
2)3GPP TS 24.334 10.2.2節で規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を要求する;及び
3)6.1.2.2節で規定されたように、PC5を介したV2X通信の送信を行う。
b)反面、次の条件が満たされると:
1)UEが:
A)E−UTRANによってサービスされないモードである(「not served by E−UTRAN」);又は
B)もし、UEが制限されたサービス状態(limited service state)である理由が次の何れかに該当すると、limited service stateで;
i)UEが選択されたPLMN内で好適なセル(suitable cell)を見つけることができない場合;
ii)UEがEMM原因#11「PLMNが許可されない(PLMN not allowed)」を含むアタッチ拒絶(ATTACH REJECT)メッセージ又はトラッキング領域更新拒絶(TRACKING AREA UPDATE REJECT)メッセージ又はサービス拒絶(SERVICE REJECT)メッセージを受信するか、又はUEがEMM原因#11「PLMNが許可されない(PLMN not allowed)」を含む位置更新拒絶(LOCATION UPDATING REJECT)メッセージ又はGPRSアタッチ拒絶(GPRS ATTACH REJECT)メッセージ又はルーティング領域更新拒絶(ROUTING AREA UPDATE REJECT)メッセージを受信した場合;或いは
iii)UEがEMM原因#7「EPSサービスが許可されない(EPS services not allowed)」を含むアタッチ拒絶メッセージ又はトラッキング領域更新拒絶メッセージ又はサービス拒絶メッセージを受信した場合、又はEMM原因#7「GPRSサービスが許可されない(GPRS services not allowed)」を含む位置更新拒絶メッセージ又はGPRSアタッチ拒絶メッセージ又はルーティング領域更新拒絶メッセージ又はサービス拒絶メッセージを受信した場合;或いは
C)前記のi)、ii)、iii)以外の理由で、制限されたサービス状態(limited service state)であり、「運営者によって管理されない(non−operator managed)」無線パラメータがプロビジョニング(provisioning)される地理的領域内に位置する;
2)UEがE−UTRANによってサービスされないモードであるとき、UEがPC5を介したV2X通信を利用するように許可される;及び
3)V2XサービスのV2Xサービス識別子がPC5を介したV2X通信のために許可されたV2Xサービスのリスト内に含まれるか、又はUEがPC5を介したV2X通信のための基本宛先第2層識別子(destination Layer−2 ID(Identifier))に設定される;
この場合、UEは次のように動作する:
1)UEがPC5を介したV2X通信のためのV2X周波数のマッピング規則に対するV2Xサービス識別子が設定されると、且つ現在の地理的領域内V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数があると、V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数を下位層に伝達する;
2)6.1.2.3節に規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を選択する;及び
3)6.1.2.2節に規定されたように、PC5を介したV2X通信の送信を行う;
そうでなければ、UEはPC5を介したV2X通信を行わない。
一方、3GPPでV2X通信のためのクロス−キャリア(cross−carrier)の動作を支援するために、V2X通信のためのE−UTRANによってサービスされないモードを追加し、例外的にUE動作を追加する寄稿が承認された。そのうち、主要な変更は次の通りである。
後述する変更によると、UEはネットワーク(例えば、eNB、cell)が提供するキャリア周波数或いは運営(operating)する周波数によって「E−UTRANによってサービスされる(Served by E−UTRAN)」か、「E−UTRANによってサービスされない(Not served by E−UTRAN)」か否かが決定される。その「E−UTRANによってサービスされる(Served by E−UTRAN)」か、「E−UTRANによってサービスされない(Not served by E−UTRAN)」か否かの決定によって、UEは各選択による無線資源を獲得するための手続を行う。
UEが次のようであるとき、V2X通信のための「E−UTRANによってサービスされない」モードと定義する:
− E−UTRANカバレッジを外れるとき;
− E−UTRANカバレッジ内であるが、どのセルにもキャンプ(camp)しないとき;
− E−UTRANカバレッジ内であるが、非-E-UTRAN(non−E−UTRAN)セルにキャンプ(camp)するとき;
− PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示しないE−UTRANセルにキャンプ(camp)するとき;或いは
− PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示する、且つUEが使用しようとするプロビジョニングされた(provisioned)キャリア周波数に属さないPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数及び/又は無線資源を提供するE−UTRANセルにキャンプ(camp)するとき。
V2Xサービス識別子:V2Xサービスのための識別子(例えば、V2Xアプリケーションの提供者サービス識別子(PSID:Provider Service Identifier)又は知能型交通システム(ITS:Intelligent Transport System)アプリケーション識別子(ITS−AID:ITS Application Identifier))。
上位層は、UEがPC5を介したV2X通信を利用してV2Xサービス識別子によって識別されるV2XサービスのV2Xメッセージを送信するように要求することができる。
上位層からの要求は、次を含む:
a)V2Xメッセージ;
b)V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子;
c)V2Xメッセージ内のデータタイプ(IP又は非IP);
d)V2Xメッセージが非IPデータを含むと、V2Xメッセージ内データのV2Xメッセージのファミリー(family);及び
e)V2Xメッセージの優先順位。
上位層からPC5を介したV2X通信を利用してV2Xサービス識別子によって識別されるV2XサービスのV2Xメッセージを送信するように要求を受信すると、UEは次の手続を行う:
a)もし、次の条件が満たされると:
1)UEがV2X通信のためのE−UTRANによってサービスされるモードである(「served by E−UTRAN」);
2)UEがE−UTRANセルによって提供される無線資源(即ち、キャリア周波数)を使用しようとする;
3)UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされるとき、登録されたPLMNが、UEがPC5を介したV2X通信を利用するように許可されたPLMNリスト内に属する;
4)V2XサービスのV2Xサービス識別子がPC5を介したV2X通信のために許可されたV2Xサービスのリスト内に含まれるか、又はUEがPC5を介したV2X通信のための基本宛先第2層識別子(destination Layer−2 ID(Identifier))に設定される;
この場合、UEは次のように動作する:
1)3GPP TS 24.334 10.2.2節で規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を要求する;且つ
2)3GPP TS 24.386 6.1.2.2節で規定されたように、PC5を介したV2X通信の送信を行う。
b)反面、次の条件が満たされると:
1)UEが:
A)V2X通信のためのE−UTRANによってサービスされないモードである(「not served by E−UTRAN」);或いは
B)もし、UEがlimited service stateである理由が次の何れかに該当すると、limited service stateにおいて;
i)UEが選択されたPLMN内で好適なセル(suitable cell)を見つけることができない場合;
ii)UEがEMM原因#11「PLMNが許可されない(PLMN not allowed)」を含むアタッチ拒絶(ATTACH REJECT)メッセージ又はトラッキング領域更新拒絶(TRACKING AREA UPDATE REJECT)メッセージ又はサービス拒絶(SERVICE REJECT)メッセージを受信するか、又はUEがEMM原因#11「PLMNが許可されない(PLMN not allowed)」を含む位置更新拒絶(LOCATION UPDATING REJECT)メッセージ又はGPRSアタッチ拒絶(GPRS ATTACH REJECT)メッセージ又はルーティング領域更新拒絶(ROUTING AREA UPDATE REJECT)メッセージを受信した場合;又は
iii)UEがEMM原因#7「EPSサービスが許可されない(EPS services not allowed)」を含むアタッチ拒絶メッセージ又はトラッキング領域更新拒絶メッセージ又はサービス拒絶メッセージを受信した場合、又はEMM原因#7「GPRSサービスが許可されない(GPRS services not allowed)」を含む位置更新拒絶メッセージ又はGPRSアタッチ拒絶メッセージ又はルーティング領域更新拒絶メッセージ又はサービス拒絶メッセージを受信した場合;或いは
C)前記のi)、ii)、iii)以外の理由でlimited service stateであり、「運営者により管理されない(non−operator managed)」無線パラメータがプロビジョニング(provisioning)される地理的領域内に位置する;
2)UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないモードであるとき、UEがPC5を介したV2X通信を利用するように許可される;及び
3)V2XサービスのV2Xサービス識別子がPC5を介したV2X通信のために許可されたV2Xサービスのリスト内に含まれるか、又はUEがPC5を介したV2X通信のための基本宛先第2層識別子(destination Layer−2 ID(Identifier))に設定される;
この場合、UEは次のように動作する:
1)6.1.2.3節に規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を選択する;且つ
2)6.1.2.2節に規定されたように、PC5を介したV2X通信の送信を行う;
そうでなければ、UEはPC5を介したV2X通信を行わない。
もし、UEがPC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示するが、PC5を介したV2X通信のためのどのキャリア周波数及び無線資源をブロードキャスティングしないE−UTRANセルにキャンプ(camp)すると、UEは3GPP TS 24.334 10.2.2節で規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を要求する。
UEがE−UTRANによってサービスされる(served by E−UTRAN)モードであるとき、PC5を介したV2X通信のための無線資源を要求する手続
以下、UEがE−UTRANによってサービスされる場合、無線資源を要求する方式について記述する。
10.2.2サービングE−UTRANによって実行可能な(facilitated)ProSe直接通信
UEがE−UTRANによってサービスされ(served by E−UTRAN)E−UTRANセルによって提供されたProSe無線資源(即ち、キャリア周波数)を用いることを希望するとき、UEはProSe直接通信を送信するか、又は受信するためのパラメータを下位層に要求する。下位層がProSe直接通信がネットワークによって支援されると指示する時のみ、UEは直接通信を行う。EMM−IDLEモードであるUEがProSe直接通信のための資源を要求すべき場合、UEは3GPP TS24.301内で規定されたように、サービス要求(service request)手続又はトラッキング領域更新(tracking area update)手続を行う。3GPP TS36.331内に規定されたように、ProSe直接通信を受信するか、又は受信するための無線資源がeNBにより提供されるとき、UEはProSe直接通信を開始する。
UEがE−UTRANによってサービスされない(not served by E−UTRAN)モードであるとき、PC5を介したV2X通信のための無線資源を要求する手続
UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないとき(not served by E−UTRAN)、UEは次のようにPC5を介したV2X通信のために使用される無線パラメータ(radio parameters)を選択する:
− UEが地理的領域(geographical area)内に自身が位置すると自己判断でき、UEに地理的領域のための無線パラメータがプロビジョニング(provisioning)されると、UEは地理的領域と関連した無線パラメータを選択する;或いは
− 他の全ての場合において、UEはProSe直接通信を開始しない。
UEが3GPP RATのカバレッジ内にあるとき、例えば、UEはサービングPLMNから導出された情報を用いて、UEが自身が特定の地理的領域内に位置すると決定することができる。また、UEが3GPP RATのカバレッジにないとき、UEはローカル規定によって決定された他の技術(例えば、 全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を利用してUEが自身が特定の地理的領域内に位置すると決定することができる。
PC5を介したV2X通信を開始する前にUEが「運営者によって管理される(operator managed)」無線パラメータを使用することを希望すると、UEは選択された無線パラメータが他のセルに干渉を誘発せず、現在の位置内で用いられることができるかを下位層とチェックする。
− 下位層が、使用がどんな干渉も誘発しないと指示すると、UEはPC5を介したV2X通信を開始する;或いは
− そうでなく、下位層がプロビジョニングされた無線資源(即ち、キャリア周波数)内で一つ以上のPLMNを報告すると、
a)次のような条件が満たされると:
1)下位層によって報告されたPLMNが登録されたPLMN又は登録されたPLMNと同等のPLMNではない場合;
2)下位層によって報告されたPLMNの少なくとも一つがPC5を介したV2X通信のために許可されたPLMNのリストに含まれ、PC5を介したV2X通信のための無線資源を提供する場合;及び
3)UEが緊急のPDN連結を有さない場合;
そうすれば、UEは次のように動作する:
1)EMM−IDLEモードであると、PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択を行う;或いは
2)そうでなく、EMM−連結モードであると、次のうちの一つを行う:
i)ディタッチ(detach)手続を行い、PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択を行う;或いは
ii)ProSe直接通信を開始しない。
UEが前記のi)又はii)のうちどの動作を行うかはUEの具現に従う。
b)そうでなければ、UEはPC5を介したV2X通信を開始しない。
選択されたPLMNへの登録が成功されると、UEはPC5を介したV2X通信を開始するための手続を行う。
UEが地理的領域と関連した無線パラメータを用いてPC5を介したV2X通信を行う中に地理的領域を外れると、UEはPC5を介したV2X通信を行うことを中断する:
− UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないと(not served by E−UTRAN)、又はUEがサービングE−UTRANセルによって動作(operate)される無線資源以外のPC5を介したV2X通信のための無線資源を用いることを希望すると、UEは新たな地理的領域のための適切な無線パラメータを選択する;或いは
− UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされ(served by E−UTRAN))、サービングE−UTRANセルによって動作(operate)されるPC5を介したV2X通信のための無線資源を用いることを希望すると、UEはV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされるとき、PC5を介したV2X通信を開始するための手続を行う。
PC5を介したV2X通信によってトリガー(trigger)されるPLMNの選択
3.1C PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択
MS(Mobile Station)がPC5を介したV2X通信を支援し、PC5を介したV2X通信のためにPLMNの選択を行う必要があると、MSは次のように行う:
i)このPC5を介したV2X通信によるPLMNの選択がPC5を介したV2X通信又はマニュアルCSG(Closed Subscribe Group)の選択によるまた別のPLMNの選択に従わない限り、MSはPC5を介したV2X通信によりPLMNの選択が開始される前に用いられていたPLMNの選択モードの複写値及び登録されたPLMN(RPLMN:Registered PLMNの複写値を格納する;
ii)MSは後述する追加的な要求事項iii)乃至x)を考慮し、PLMNの選択の自動モードに進入する;
iii)PC5を介したV2X通信のためにMSにプロビジョニングされた無線資源を運営するE−UTRAセルによって広告されたPLMNのうち、MSは次のような一つの許可可能なPLMNを選択する:
1)PC5を介したV2X通信のための無線資源を提供するPLMN;
2)PC5を介したV2X通信のために許可されたPLMNのリストに属したPLMN;及び
3)「E−UTRANにPLMNが許可されない」のリストに属さないPLMN;
前述した条件1)乃至3)が満たされると、MSはPLMNに登録を試みる。前述した条件1)乃至3)の何れの条件で満たさなければ、MSは格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加的な動作のために、格納されたRPLMNの複写された値を使用する;
iv)「PLMNが許可されない」又は「EPSサービスが許可されない」ことによって登録が失敗されると、MSは禁止されたPLMNの適切なリストを更新し、次を行う:
A)PLMNがPC5を介したV2X通信を行うためにMSによって必要な共通の無線資源を提供すると、MSは制限されたサービス状態で選択されたPLMN上でPC5を介したV2X通信を行う。この場合、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に利用可能な、且つ許可可能なPLMNを探索しない;
B)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加された動作のために格納されたRPLMNの複写された値を使用する;或いは
C)MSが登録に失敗したPLMNを除き、PLMNの選択でiii)で前述した動作を再度行う。
MSが前述したA)、B)又はC)を行うかは、MSの具現に従う。
v)「PLMNが許可されない」又は「EPSサービスが許可されない」ことによって登録が失敗すると、MSは次を行う:
− 失敗の処理が禁止されたPLMNのリストを更新を要求すると、適切なリストに更新する;且つ
− 失敗の処理が禁止されたPLMNのリストを更新を要求しないと、MSが登録に失敗したPLMNとして該当PLMNを記憶する;
そして、MSは次のうち一つを行う:
A1)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、以降の動作のために格納されたRPLMNの複写された値を使用する;
B1)MSが登録に失敗したPLMNを除き、PLMNの選択でiii)で記述された動作を再度行う。
C1)このPLMN上の登録が以前にPLMNが許可されない」又は「EPSサービスが許可されない」ことによって失敗された場合、且つこのPLMNがPC5を介したV2X通信を行うためにMSによって必要な共通の無線資源を提供すると、MSはPC5を介したV2X通信のためにMSでプロビジョニングされた無線資源内で動作するセルにより広告されたPLMN上で制限されたサービス状態でPC5を介したV2X通信を行う。この場合、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に利用可能な、且つ許可可能なPLMNの探索をしない;
MSが前述したA1)、B1)又はC1)を行うかはMSの具現に従う。
vi)MEが選択されたPLMNのカバレッジに位置しないと、UEは次のうち一つを行う:
A2)プロビジョニングされた無線資源を用いてPC5を介したV2X通信を行う;或いは
B2)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加動作のために格納されたRPLMNの複写された値を用いる。
MSが前述したA2)又はB2)を行うかは、MSの具現に従う。
vii)MSが選択されたPLMN上で好適なセルを見つけることができなければ、MSは次のうち一つを行う:
A3)PLMNがPC5を介したV2X通信を行うためにMSにより必要な共通の無線資源を提供すると、MSは制限されたサービス状態で選択されたPLMN上でPC5を介したV2X通信を行う。この場合、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に利用可能な、且つ許可可能なPLMNの探索をしない;或いは
B3)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加動作のために格納されたRPLMNの複写された値を用いる。
MSが前述したA3)又はB3)を行うかは、MSの具現に従う。
viii)MSが選択されたPLMNにある間、電源がオフになり、再度オンになった場合、MSはRPLMNとして格納されたRPLMNの複写された値を用いる;
ix)ユーザーが選択されたセルにある間、PLMNの選択を開始すると、MSはPLMNの選択モードの格納された複写値を削除し、RPLMNとして格納されたRPLMNの複写値を用いる。MSが選択されたPLMNに成功的に登録されるとき、MSはRPLMNの格納された複写値を削除する;且つ
x)MSがPC5を介したV2X通信の実行をこれ以上必要としないと、MSは格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加動作のためにRPLMNの格納された複写値を用いる。
PC5を介したV2X通信のために選択されたPLMNが訪問PLMN(VPLMN:Visited PLMN)であると、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に、より高い優先順位のPLMNを周期的にスキャンしない。
PC5を介したV2X通信の実行方法
前述した内容によると、UE(即ち、ProSe層)が送信すべきV2Xメッセージを受信すると、該当V2Xメッセージのサービスタイプを確認する。その後、現在の地理的領域に該当するサービスタイプとV2X(キャリア)周波数のマッピングを確認し、該当するV2X周波数を下位層(例えば、AS層(RRC、PDCP、MAC層等))にV2Xメッセージと共に伝達する。
UEにPC5を介したV2X通信のためのV2Xサービス識別子とV2X周波数のマッピング規則が設定されると、且つ現在の地理的領域内のV2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数が存在すると、UEは下位層にV2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数を伝達する。
このとき、サービスタイプとマッピングがあるV2X周波数は一つ以上になってもよく、その一つ以上のV2X周波数が下位層に伝達される。
しかし、クロスキャリアの動作に関して、UEはネットワーク(eNB又はセル)が提供するキャリア周波数又は動作する周波数に応じて、「E−UTRANによってサービスされる(Served by E−UTRAN)」か、「E−UTRANによってサービスされない(Not served by E−UTRAN)」か否かが決定される。また、「Served by E−UTRAN」であるか、「E−UTRANによってサービスされない(Not served by E−UTRAN)」か否かの決定によって、UEは各選択による無線資源を獲得するための手続を行う。
[問題点1]
前述したように、V2Xサービス毎に選択されたV2Xキャリア周波数が異なり得、選択されたV2Xキャリア周波数によって「E−UTRANによってサービスされる」と「E−UTRANによってサービスされない」が決定されることができる。このとき、選択したV2Xキャリア周波数が異なり、選択されたV2Xキャリア周波数によるモード(「E−UTRANによってサービスされる」又は「E−UTRANによってサービスされない」)が異なるV2Xサービスが同時に発生する場合、UEは二つのモード(「E−UTRANによってサービスされる」、「E−UTRANによってサービスされない」)による動作を同時に行わなければならない。
この場合、「E−UTRANによってサービスされない」モードによる動作を行う場合、PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択を行うことができ、これによって、「E−UTRANによってサービスされる」動作を行う登録されたPLMNとは異なる、新たなPLMNに登録を行う場合が発生し得る。
結果、UEは一度に一つのPLMNにのみ登録しなければならないので、複数のV2Xサービスを同時に行うことができない場合が発生するという問題がある。
[問題点2]
従来のUE−ProSe層がキャリア周波数を下位層(例えば、UE−RRC層)に伝達すると、下位層はそのうち一つ以上のキャリア周波数を選択して送信を行う。この場合、下位層はただ一つのキャリア周波数のみを選択することもできる。
もし、同一のV2Xメッセージを一つ以上のキャリア周波数上で同時に送信する必要がある場合、従来の方法では具現できない。例えば、特定のサービスに対してAという地域ではキャリア周波数1が設定されており、Bという地域では、キャリア周波数2が設定されている場合、AとBの境界地域ではキャリア周波数1と2に同時にV2Xメッセージを送信する必要がある。
但し、このような状況で同一のV2Xメッセージを一つ以上のキャリア周波数上で同時に送信することができないという問題が発生する。
従って、本発明に係る実施例では、前記のような問題を解決するために、PC5を介したV2X通信のために周波数を選択する方法を提案する。
本明細書において、UEがE−UTRANによってサービスされる(served by E−UTRAN)モードでPC5を介したV2X通信を行うというのは、ネットワーク(例えば、eNB)からサイドリンク(sidelink)(即ち、PC5)資源の提供を受け、サイドリンクの動作(例えば、PC5を介したV2X通信)を行うということを意味する。
また、UEがE−UTRANによってサービスされない(Not served by E−UTRAN)モードでPC5を介したV2X通信を行うというのは、(ネットワークの助けを受けずに)予め設定された無線資源を用いて、サイドリンクの動作(例えば、PC5を介したV2X通信)を行うということを意味する。
[実施例1]現在進行中の(on−going)V2Xサービスがない場合
キャリア周波数の選択方法は次の通りである。
新たに発生した新たなV2Xサービスに対するサービスタイプとキャリア周波数のマッピングによって導出されたキャリア周波数のうち、「E−UTRANによってサービスされる」に該当するキャリア周波数が存在する場合、UEは「E−UTRANによってサービスされる」に該当するキャリア周波数を優先的に選択することができる。
具体的に見ると次の通りである。
現在進行中のV2Xサービスがない場合:
新たに発生した新たなV2Xサービスに対するサービスタイプとキャリア周波数のマッピングによって、導出されたキャリア周波数が一つ以上であってもよく、その結果によって次の場合が発生し得る:
1.導出された全てのキャリア周波数が「E−UTRANによってサービスされる」の場合 ;
2.導出された全てのキャリア周波数が「E−UTRANによってサービスされない」の場合;
3.導出されたキャリア周波数のうち一部のキャリア周波数は、「E−UTRANによってサービスされる」であり、一部は「E−UTRANによってサービスされない」である場合;
このとき、UEは次のように動作する:
前記のケースで1)と2)である場合、UEは該当動作を行うことができる。即ち、1)の場合、UEは「E−UTRANによってサービスされる」動作を行い、2)の場合、「E−UTRANによってサービスされない」動作を行うことができる。
反面、3)の場合、UEは「E−UTRANによってサービスされる」を優先的に選択することができる。但し、この場合も、キャリア周波数の選択時、必ず特定のキャリア周波数を選択すべき場合は除外することができる。
[実施例2]現在進行中の(on−going)V2Xサービスがある場合
キャリア周波数の選択方法は次の通りである。
新たに発生した新たなV2Xサービスに対するサービスタイプとキャリア周波数のマッピングによって導出されたキャリア周波数と、進行中のV2Xサービスに対するサービスタイプとキャリア周波数のマッピングによって導出されたキャリア周波数で共通するモード(即ち、「E−UTRANによってサービスされる」又は「E−UTRANによってサービスされない」)に該当するキャリア周波数がV2Xサービス毎に存在する場合、全てのV2Xサービスは共通するモードに該当するキャリア周波数を選択することができる。次の具現方法が可能である。
A.UEは新たなV2Xサービスのためのキャリア周波数を進行中のV2Xサービスが行われているモードに該当するキャリア周波数を選択することができる。
B.UEは進行中のV2Xサービスのキャリア周波数を新たなV2Xサービスの選択されたキャリア周波数のモードに該当するキャリア周波数に変更することができる。
C.新たなV2Xサービスのキャリア周波数は、進行中のV2Xサービスと独立に/関係なく選択して用いることができる。
前記のC)の場合、UEが不要なPLMNの選択を行わないように、UEは次のように動作することが好ましい。これについて、下記の図7を参照して説明する。
図7は、本発明の一実施例に係るPC5を介したV2X通信のためにキャリア周波数の選択方法を例示する図である。
「E−UTRANによってサービスされる」で動作を通じてV2Xメッセージの送信を行う進行中のV2Xサービスがあり(他の進行中のV2Xサービスは「E−UTRANによってサービスされない」で予め設定された無線資源でV2Xメッセージを送信していることがある)、新たに発生したV2Xメッセージの該当V2Xサービスが「E−UTRANによってサービスされない」に該当するキャリア周波数を選択した場合(S701)、UE(例えば、AS又はRRC層)は選択したキャリア周波数を現在の位置で干渉を誘発せずに使用可能であるか確認する(S702)。
I.干渉を与えない状況であると判断される場合、UEは選択したキャリア周波数を介してV2X通信を使用することができる(S703)。
II.干渉を与える状況であると判断される場合(該当キャリア周波数で動作するセルが見える/存在する場合)、
1.UEは進行中のV2XサービスのV2Xサービスタイプとキャリア周波数のマッピングに該当するキャリア周波数と、新たなV2XサービスのV2Xサービスタイプとキャリア周波数のマッピングに該当するキャリア周波数をいずれも提供するセル(又はPLMN)を優先的に見つける(キャリア周波数を提供するという意味は、「InterV2XfrequencyList」に該当キャリア周波数を含むか動作するキャリア周波数が該当キャリア周波数である場合をいずれも含む)(S704)。
a)UEはいずれも提供するセル(又はPLMN)を見つけた場合、6.1.2.3節によって該当セル(又はPLMN)に変更するためのセルの再選択/ハンドオーバー又はPC5を介したV2X通信のためのPLMNの再選択を行う(S705)。
b)いずれも提供するセル(又はPLMN)を見つけることができず、新たに発生したV2Xメッセージの該当V2XサービスのV2Xサービスタイプとキャリア周波数のマッピングに該当するキャリア周波数を提供するセルのみ見つけた場合、
i)UEは進行中のV2XサービスのV2Xサービスタイプとキャリア周波数のマッピングに該当するキャリア周波数のうち、「E−UTRANによってサービスされない」モードが可能であり、現在の位置で干渉なくV2X通信が可能なキャリア周波数を見つける(S706)。
1)該当するキャリア周波数を見つけた場合、UEは該当キャリア周波数を選択し、進行中のV2XサービスのためのPC5を介したV2X通信を行う。また、UEは新たなV2XサービスのV2Xサービスタイプとキャリア周波数のマッピングに該当するキャリア周波数を提供するセル(又はPLMN)に変更するためのセルの再選択/ハンドオーバー又はPC5を介したV2X通信のためのPLMN再選択を行う(S707)。
2)該当するキャリア周波数を見つけることができない場合、UEはPPPP基準に高い優先順位(即ち、低いPPPP値を有する)を有するV2Xメッセージを先に処理する(S708)。
即ち、最も低いPPPP値を有するV2Xメッセージが進行中のV2Xサービスに該当する場合、UEは現在登録されたPLMNとキャンプ(camp)するセルで該当V2Xメッセージを送信するためのPC5を介したV2X通信の送信動作を行う。
つまり、最も低いPPPP値を有するV2Xメッセージが新たに発生したV2Xメッセージの該当V2Xサービスである場合、UEは新たなV2XサービスのV2Xサービスタイプとキャリア周波数のマッピングに該当するキャリア周波数を提供するセル(又はPLMN)に変更し、該当V2Xメッセージを送信するためのPC5を介したV2X通信の送信動作を行う。
前記II−1−b−i−2)の該当動作を行う場合、UEは頻繁なセルの再選択/ハンドオーバー又はPC5を介したV2X通信のためのPLMNの再選択を行う場合が発生し得る。従って、できるだけII−1−b−i−2)の状況は避けることが好ましい。このために、II−1−b−i−2)である場合、UEは前記で説明したキャリア周波数の選択方法のA)又はB)を選択することができる。
また、前記II−1)の動作を行うために、既存のPC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択動作で追加的に次の動作が追加されることができる。
1.UEのProSe層が下位層(即ち、UEのAS層又はUEのRRC層)に「進行中のV2Xサービスと新たなV2Xサービスのための全てのキャリア周波数」を伝達する。
2.下位層(即ち、UEのAS層又はUEのRRC層)は、受信したキャリア周波数をいずれも支援するセル/PLMNを見つける。
A.該当セル/PLMNを見つけた場合、従来技術によってセルの再選択又はハンドオーバーを行い、該当セルを選択して移動するか、PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択を介して該当PLMNに選択して移動する。
3.下位層(即ち、UEのAS層又はUEのRRC層)は受信したキャリア周波数をいずれも支援するセル/PLMNを見つけることができない場合、前記II−1−b)の動作を行う。
前述したキャリア周波数の選択方法で、UEがA)、B)、C)のどちらの動作を行うかを見ると次の通りである。
V2XサービスのためのV2Xメッセージが発生したが、現在進行中のV2Xサービスがある場合(進行中のV2Xサービスが発生したV2Xサービスと同じ場合も含む):
現在進行中のV2Xサービスが行われる状態によって、次の場合が発生可能である:
1.UEが進行中のV2Xサービスのために、「E−UTRANによってサービスされる」で動作する場合:
i.新たなV2Xサービスに対するサービスタイプとキャリア周波数のマッピングによって、導出されたキャリア周波数のうち全てが「E−UTRANによってサービスされる」に該当するキャリア周波数である場合;
ii.新たなV2Xサービスに対するサービスタイプとキャリア周波数のマッピングによって、導出されたキャリア周波数のうち一部が「E−UTRANによってサービスされる」に該当するキャリア周波数が存在する場合;
iii.新たなV2Xサービスに対するサービスタイプとキャリア周波数のマッピングによって、導出されたキャリア周波数のうち全てが「E−UTRANによってサービスされない」に該当するキャリア周波数である場合;
2.UEが進行中のV2Xサービスのために「E−UTRANによってサービスされない」で動作する場合(予め設定されたキャリア周波数で進行中のV2Xサービスに対するPC5を介したV2X通信を進行中である場合)
i.新たなV2Xサービスに対するサービスタイプとキャリア周波数のマッピングによって、導出されたキャリア周波数のうち全てが「E−UTRANによってサービスされない」に該当するキャリア周波数である場合;
ii.新たなV2Xサービスに対するサービスタイプとキャリア周波数のマッピングによって、導出されたキャリア周波数のうち一部が「E−UTRANによってサービスされない」に該当するキャリア周波数が存在する場合;
iii.新たなV2Xサービスに対するサービスタイプとキャリア周波数のマッピングによって、導出されたキャリア周波数のうち全てが「E−UTRANによってサービスされる」に該当するキャリア周波数である場合;
前記の場合によるUEの動作は次の通りである。
I.1−i)である場合、UEはキャリア周波数の選択方法でA)を選択することが好ましい。
II.1−ii)である場合、UEはキャリア周波数の選択方法でA)、C)が可能である。
III.1−iii)である場合、UEはキャリア周波数の選択方法でC)が可能である。
IV.2)である場合、UEは進行中のV2Xサービスに関係なく、新たなV2Xサービスに対するキャリアの選択が可能である。即ち、2)の場合、UEは、A)、C)のうち何の選択も可能である。
もちろん、キャリア周波数の選択方法でB)の場合、進行中のV2Xサービスがサービスタイプとキャリア周波数のマッピングによって、導出されたキャリア周波数のうち、新たなV2Xサービスが選択したキャリア周波数によるモードに該当するキャリア周波数が存在する場合可能である。例えば、II)、III)、IV)で該当条件が満たす場合、UEはB)を選択/実行することも可能である。
以下、UEの動作をより具体的に見る。
方法1)UEのProSe層がキャリア周波数の選択動作を行う方法
1.UEのProSe層はV2Xサービスタイプにマッピングされるキャリア周波数をUEの下位層(即ち、UEのAS層又はUEのRRC層)に伝達されるとき、前記提案されたキャリア周波数の選択動作を行い、キャリア周波数の選択条件に合うキャリア周波数のみを下位層に伝達することができる。
2.これを受信した下位層は、従来の動作の通り、提供されたキャリア周波数のうち送信すべきキャリア周波数を選択し、該当V2Xメッセージを送信する。
方法2)UEの下位層(即ち、UEのAS層又はUEのRRC層)がキャリア周波数の選択動作を行う方法
1.UEのProSe層は、従来の通り、V2Xサービスタイプにマッピングされるキャリア周波数をUEの下位層(即ち、UEのAS層又はUEのRRC層) に伝達する。
2.これを受信した下位層は、提供されたキャリア周波数のうち、前記キャリア周波数の選択条件に合うキャリア周波数を選択し、そのうち送信すべきキャリア周波数を選択し、該当V2Xメッセージを送信することができる。
前記説明した実施例1及び実施例2について、次のような事項が共通に適用されることができる。
− 新たなV2Xサービスは、進行中のV2Xサービスを除いたV2Xサービスを意味してもよく、進行中のV2Xサービスを含んでもよい。後者の場合、V2Xメッセージ毎に(V2Xサービスタイプとキャリア周波数のマッピングを考慮した)キャリア周波数の選択を行う場合に適用可能である。
− 相手の受信UEのために特定のキャリア周波数で送信すべき状況(受信UEが特定のキャリア周波数でのみ送信/受信を行うことができる場合)では、前記提案された実施例の動作の適用が除かれることができる。
− 前記説明でキャリア周波数は一つ以上のキャリア周波数を意味し得る。例えば、選択されたキャリア周波数は、一つ以上のキャリア周波数を意味し得る。
− 前記説明した実施例によって、UEがキャリア周波数の選択を行って、選択されたキャリア周波数のリストを提供すると、UEのRRC層が提供された選択されたキャリア周波数のリストで送信に使用すべきキャリア周波数を選択し、PC5を介したV2X通信(即ち、サイドリンクV2X通信)を行う。具体的な段階の例示は次の通りである。
1.サービスタイプとキャリア周波数間のマッピングによるキャリア周波数を導出する。
2.前記本発明の実施例で提案したキャリア周波数の選択を行う。
3.UEのRRC層で選択されたキャリア周波数で送信に使用すべきキャリア周波数を選択する。
− 前記説明でV2Xサービスに限って記述したが、前記説明した本発明の実施例は、多様なD2Dサービス(即ち、サイドリンクサービス)が混在している場合も適用が可能である。例えば、ProSeサービス(例えば、商用又は公共安全サービス)とV2Xサービスが混在している場合も適用可能である。
[実施例3]PC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数の選択方法
図8は、本発明の一実施例に係るPC5を介したV2X通信のためにキャリア周波数の選択方法を例示する図である。
段階1)UE−ProSe層は、キャリア周波数と共にサービス識別子(Service identifier)又はサービスタイプ(service type)の情報を下位層に提供することができる。サービス識別子又はサービスタイプの代わりに、サービスタイプ/識別子別に固有のシーケンス番号又はビットマップの情報が提供されることもできる。
UE−ProSe層は、毎V2Xメッセージの送信がトリガーされる毎に段階1を行うことができる。或いは、シグナリングのオーバーヘッドを減らすために、UE−ProSe層は、以前にUE−RRC層に提供したキャリア周波数のセットと異なるキャリア周波数であるときにのみ、段階1を行うか、又は新たなサービスタイプが発生した場合にのみ段階1を行うこともできる。
段階2)前記段階1でサービス識別子又はサービスタイプの情報が与えられない場合、UE−RRC層は、現在(サービスに関係なく、全てのサービスに対して)の送信のために選択された全てのキャリア周波数に対して段階2を行うことができる。
反面、前記段階1でサービス識別子又はサービスタイプの情報が与えられた場合、UE−RRC層は、サービス識別子又はサービスタイプ別に段階2を行うこともできる。このとき、サービス識別子又はサービスタイプの代わりに、サービスタイプ/識別子別に固有のシーケンス番号又はビットマップの情報が提供されることもできる。
また、UE−RRC層は、段階1が行われる毎に段階2を行うこともできる。
或いは、シグナリングのオーバーヘッドを減らすために、UE−RRC層は、毎段階1が行われる毎に、段階2を行わないのではなく、UE−RRC層は、選択されたキャリア周波数が以前に選択されたキャリア周波数と異なるときにのみ段階2を行うこともできる。
段階3)UE−ProSe層は、UEがPC5を介したV2X通信のために、E−UTRANによってサービスされるモードであるか、PC5を介したV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないモードであるかを判断する。
送信のためのキャリア周波数は、「3GPP TS 24.386の6.1.2.2節で記述されたように、PC5を介したV2X通信で送信されるV2Xメッセージと共に提供される(後述する図9の段階4参照)。
このとき、送信のためのキャリア周波数は、前記段階2で選択されたキャリア周波数と同一であってもよい。或いは、後述する実施例5を考慮する場合、送信のためのキャリア周波数は、前記段階2で選択されたキャリア周波数以外に、追加的なキャリア周波数が提供されることができる。
UE−RRC層(即ち、下位層)は送信のためのキャリア周波数上で該当V2Xメッセージを送信する(後述する図9の5段階参照)。
前記実施例2の「キャリア周波数の選択方法」を行うことによって、UEはキャリア周波数の選択に反映することができる。これについて、図9の不要なPLMNの選択動作を防止するためのUEの動作についてより詳細に見る。
図9は、本発明の一実施例に係るキャリア周波数の選択及びV2Xメッセージの送信と関連したUEの動作を例示する。
図9で段階1乃至段階3は、前記図8の段階1乃至段階3と同一であるので、以下、説明を省略する。
図9を参照すると、前記説明した実施例2の「キャリア周波数の選択方法」は、図9の段階1を行う前に、UE−ProSe層で行われることもできる。
或いは、前記説明した実施例2の「キャリア周波数の選択方法」は、段階1を行った後、段階2を行う前にUE−RRC層で行われることもできる。
段階4)UE−ProSe層は、送信のためのキャリア周波数をV2Xメッセージと共に、UE−RRC層に提供する。
段階5)UE−RRC層(即ち、下位層)は、送信のためのキャリア周波数上で該当V2Xメッセージを送信する。
一方、3GPP RAN2 #97のミーティングで、RRC連結確立(RRC connection establishment)のための条件、及びV2Xサイドリンク通信のためのサイドリンクUE情報(sidelink UE information)の条件がクロスキャリアの動作を支援するために更新された。
次の変更された部分は、UEがサイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージを送信することによって、ネットワーク(又はeNB)にV2X通信のための無線資源を要求することができる条件を示す。第一の部分は受信のためのものであり、第二の部分は、送信のためのものである。
1> サイドリンクV2X共通設定(sl−V2X−ConfigCommon)を含むシステム情報ブロックタイプ21(SystemInformationBlockType21)がPセル(PCell:Primary Cell)によってブロードキャスティングされると:
2> UEはPCellに対するシステム情報ブロックタイプ21(SystemInformationBlockType21)の有効なバージョンを有したかを確認する;
2> もし、プライマリ周波数上で、又はV2Xインター−周波数情報リスト(v2x−InterFreqInfoList)内に含まれた一つ以上の周波数上でV2Xサイドリンク通信を受信するように上位層によって設定された場合、且つPCellのシステム情報ブロックタイプ21(SystemInformationBlockType21)内に含まれた場合:
3> もし、UEが最後のRRC連結(RRC_CONNECTED)状態に進入した以降、サイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージを送信しなかった場合;或いは
3> UEがサイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージを最後に送信した以降、UEがサイドリンクV2X共通設定(sl−V2X−ConfigCommon)を含むシステム情報ブロックタイプ21(SystemInformationBlockType21)をブロードキャスティングしないPCellに連結した場合;或いは
3> もし、サイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージの最後の送信がV2X共通受信の関心ある周波数リスト(v2x−CommRxInterestedFreqList)を含まなかった場合;或いはサイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージの最後の送信以降にV2Xサイドリンク通信を受信するように上位層によって設定された周波数が変更された場合:
4> UEは、5.10.2.3節によって、関心あるV2Xサイドリンク通信の受信周波数を指示するために、サイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージの送信を開始する。
2> そうでなければ:
3> サイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージの最後の送信がV2X共通受信の関心のある周波数リスト(v2x−CommRxInterestedFreqList)を含んだ場合:
4> UEは、5.10.2.3節によって、これ以上V2Xサイドリンク通信の受信に関心がないということを指示するために、サイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージの送信を開始する。;
2> もし、プライマリー周波数上で、又はV2Xインター−周波数情報リスト(v2x−InterFreqInfoList)内に含まれた一つ以上の周波数上で、V2Xサイドリンク通信を送信するように上位層によって設定された場合、且つPCellのシステム情報ブロックタイプ21(SystemInformationBlockType21)内に含まれた場合:
3> もし、UEが最後のRRC連結(RRC_CONNECTED)状態に進入した以降、サイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージを送信しなかった場合;或いは
3> UEがサイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージを最後に送信した以降、UEがサイドリンクV2X共通設定(sl−V2X−ConfigCommon)を含むシステム情報ブロックタイプ21(SystemInformationBlockType21)をブロードキャスティングしないPCellに連結した場合;或いは
3> もし、サイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージの最後の送信がV2X共通送信資源要求(v2x−CommTxResourceReq)を含まなかった場合;或いはサイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージの最後の送信以降に、V2X共通送信資源要求(v2x−CommTxResourceReq)によって伝達される情報が変更された場合:
4> UEは5.10.2.3節によって、UEによって要求されるV2Xサイドリンク通信の送信資源を指示するために、サイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージの送信を開始する;
2> そうでなければ:
3> サイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージの最後の送信がV2X共通送信資源要求(v2x−CommTxResourceReq)を含んだ場合:
4> UEは、5.10.2.3節によって、これ以上V2Xサイドリンク通信の送信資源を要求しないということを指示するために、サイドリンクUE情報(SidelinkUEInformation)メッセージの送信を開始する;
前述したように、V2Xサイドリンク通信のためのサイドリンクUE情報(sidelink UE information)の条件は次のような二つのケースに区分されることができる。
A.上位層によってプライマリー(primary)周波数上でV2Xサイドリンク(sidelink)通信を送受信するように設定される場合
B.プライマリーセル(PCell:Primary Cell)のSIB 21(即ち、SystemInformationBlockType21)が含まれると、且つ上位層によってSIB 21内V2Xのための他の周波数情報リスト(即ち、v2x−InterFreqInfoList)内に含まれた一つ以上の周波数上でV2Xサイドリンク(sidelink)通信を送受信するように設定される場合
前記のAの場合、プライマリー周波数は、UEがキャンプ(camp)するE−UTRANセルの動作周波数を意味する。前記のBにおいて、一つ以上の周波数は、UEがキャンプ(camp)するE−UTRANセルによって提供されたキャリア周波数を意味する。
観察A:セル/基地局は、SIB 21内で提供された動作周波数以外の無線資源を提供しない。従って、UEは、動作周波数又はSIB 21内で提供された周波数のみのための無線資源(送信/受信)を要求することができる。
3GPのミーティングにおいて、「3GPP TS 24.386 6.1.2.1.開始」で次のような変更が含まれた。
PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示するが、どんなPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数及び無線資源をブロードキャスティングしないE−UTRANセルにUEがキャンプ(camp)するとき、UEはPC5を介したV2X通信のための無線資源を要求する。
前記の観察Aに従って、前記のような状況で、SIB 21内で提供するキャリア周波数がないため、サービングセルは、動作キャリア周波数のための無線資源のみを提供することができる。これは、UEが動作キャリア周波数に対する無線資源のみを要求することができるということを意味する。
観察1−1)PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示するが、いかなるPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数及び無線資源をブロードキャスティングしないE−UTRANセルにUEがキャンプ(camp)するとき、UEは動作キャリア周波数に対する無線資源のみを要求することができる。
前記の状況は、UEが使用しようとするプロビジョニングされた(provisioned)キャリア周波数に属するキャリア周波数上でE−UTRANセルが動作するか否かによって、二つのケースに区分されることができる。
もし、PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示するが、いかなるPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数及び無線資源をブロードキャスティングしないE−UTRANセルにUEがキャンプ(camp)すると、
A.UEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属したキャリア周波数上でE−UTRANセルが動作する場合
B.UEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属さないキャリア周波数上でE−UTRANセルが動作する場合
前記観察1−1に従って、Aケースはサービングセルが動作キャリア周波数に対する無線資源を提供することができるので、UEがE−UTRAN によってサービスされる有効なシナリオである。しかし、Bケースの場合、サービングセルが動作キャリア周波数以外の無線資源を提供しないので、UEがE−UTRAN によってサービスされることができない。従って、Bケースの場合、UEはPC5を介したV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないモードでなければならない。
提案1−1:従って、次のような定義が追加されることが好ましい。
PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示し、UEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のために、プロビジョニングされたキャリア周波数に属さないキャリア周波数上で動作し、PC5を介したV2X通信のために、いかなるキャリア周波数及び無線資源をブロードキャスティングしないE−UTRANセルにUEがキャンプ(camp)するとき、UEは「E−UTRANによってサービスされない」モードである。
3GPPのミーティングにおいて、「3GPP TS 24.386 3.1定義」で次のような変更が合意された。
UEが次の通りであるとき、V2X通信のための「E−UTRANによってサービスされない」と定義する:
− E−UTRANカバレッジを外れるとき;
− E−UTRANカバレッジ内であるが、どんなセルにもキャンプ(camp)しないとき;
− E−UTRANカバレッジ内であるが、非EUTRAN(non−E−UTRAN)セルにキャンプ(camp)するとき;
− PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示しないE−UTRANセルにキャンプ(camp)するとき;
− PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示し、UEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属さないPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数及び/又は無線資源を提供するE−UTRANセルにキャンプ(camp)するとき。
前記の内容において、「又は無線資源」は、サービングセルが動作キャリア周波数のための無線資源のみを提供するシナリオをカバーするためである。
提案2:「V2X通信のためのE−UTRANによってサービスされない」の定義内に次のように変更を追加することを提案する。
PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示し、UEが使用しようとするプロビジョニングされたPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数に属さないキャリア周波数を提供し、UEが使用しようとするプロビジョニングされたPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数に属さないキャリア周波数で動作するE−UTRANセルにUEがキャンプ(camp)するとき、UEはV2X通信のための「E−UTRANによってサービスされない」モードである。
3GPP TS 24.386 6.1.2.3節によると、次の通りである。
6.1.2.3 UEがPC5を介したV2X通信のためにプロビジョニング(provisioning)された無線資源を用いる手続
UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないとき(not served by E−UTRAN)、UEは次のようにPC5を介したV2X通信のために用いられる無線パラメータ(radio parameters)を選択する:
もし、下位層がプロビジョニングされた無線資源(即ち、キャリア周波数)を運用するセルが存在すると判断すると、且つセルが登録PLMN又は登録されたPLMNと同等の(equivalent)PLMNに属すると、且つUEがこのPLMN内PC5を介したV2X通信のために許可された場合、UEは3GPP TS 36.331内で記述されたように、セルによって指示された無線パラメータを用いることができる。
− そうでなく、下位層がプロビジョニングされた無線資源(即ち、キャリア周波数)を運用する一つ以上のPLMNを報告すると:...
前述した内容に従って、UEがE−UTRANによってサービスされないとき、UEはプロビジョニングされた無線資源を運用するセルを見つけることを試みる。しかし、クロス−キャリアの動作を導入された後、これは、これ以上有効ではない。代わりに、UEはキャリア周波数を提供するセル又はUEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するセルを見つけなければならない。
提案3)UEがE−UTRANによってサービスされないか、又はV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択を行うとき、UEがPC5を介したV2X通信を行うためにセルを見つけなければならない必要があれば、UEはキャリア周波数を提供するセル又はUEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するセルを見つけなければならない。
前記提案3を具現する方法は次の通りである。
6.1.2.3 UEがPC5を介したV2X通信のためにプロビジョニング(provisioning)された無線資源を用いる手続
UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないとき(not served by E−UTRAN)、UEは次のようにPC5を介したV2X通信のために用いられるべき無線パラメータ(radio parameters)を選択する:
− UEが地理的領域(geographical area)内に自身が位置すると自己判断でき、UEに地理的領域のための無線パラメータがプロビジョニング(provisioning)されると、UEは地理的領域と関連した無線パラメータを選択する;或いは
− 他の全ての場合において、UEはProSe直接通信を開始しない。
UEが3GPP RATのカバレッジ内にあるとき、例えば、UEはサービングPLMNから導出された情報を用いて、UEが自身が特定の地理的領域内に位置すると決定することができる。また、UEが3GPP RATのカバレッジにないとき、UEはローカル規定によって決定された異なる技術(例えば、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を用いてUEが自身が特定の地理的領域内に位置すると決定することができる。
PC5を介したV2X通信を開始する前にUEが「運営者によって管理される(operator managed)」無線パラメータを使用することを希望すると、UEは選択された無線パラメータが他のセルに干渉を誘発せず、現在の位置内で用いられることができるかを下位層とチェックする。
− 下位層が、使用がどんな干渉も誘発しないと指示すると、UEはPC5を介したV2X通信を開始する;或いは
もし、下位層が、UEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するセル、又はUEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数を提供するセルが存在すると見つけると、また、セルが登録されたPLMN又は登録されたPLMNと同等の(equivalent)PLMNに属すると、また、UEがこのPLMN内でPC5を介したV2X通信のために許可された場合、UEは3GPP TS 36.331内に記述されたように、セルによって指示された無線パラメータを用いることができる。
− そうでなく、UEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するか、UEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数を提供する一つ以上のPLMNを報告すると:
a)次のような条件が満たされると:
1)下位層によって報告されたPLMNが、登録されたPLMN又は登録されたPLMNと同等のPLMNではない場合;
2)下位層によって報告されたPLMNの少なくとも一つがPC5を介したV2X通信のために許可されたPLMNのリストに含まれ、PC5を介したV2X通信のための無線資源を提供する場合;及び
3)UEが緊急のPDN連結を有さない場合;
そうすれば、UEは次のように動作する:
1)EMM−IDLEモードであると、PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択を行う;或いは
2)そうでなく、EMM−連結モードであると、次のうちの一つを行う:
i)ディタッチ(detach)手続を行い、PC5を介したV2X通信によってトリガされたPLMNの選択を行う;或いは
ii)ProSe直接通信を開始しない。
UEが前記のi)又はii)のうちどの動作を行うかはUEの具現に従う。
b)そうでなければ、UEはPC5を介したV2X通信を開始しない。
選択されたPLMNへの登録が成功されると、UEはPC5を介したV2X通信を開始するための手続を行う。
UEが地理的領域と関連した無線パラメータを用いてPC5を介したV2X通信を行う中に地理的領域を外れると、UEはPC5を介したV2X通信を行うことを中断する:
− UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないと(not served by E−UTRAN)、又はUEがサービングE−UTRANセルによって動作(operate)される無線資源以外のPC5を介したV2X通信のための無線資源を用いることを希望すると、UEは新たな地理的領域のための適切な無線パラメータを選択する;或いは
− UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされ(served by E−UTRAN)、サービングE−UTRANセルによって動作(operate)されるPC5を介したV2X通信のための無線資源を用いることを希望すると、UEはV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされるとき、PC5を介したV2X通信を開始するための手続を行う。
以下、PC5を介したV2X通信によってトリガー(trigger)されるPLMNの選択方法を見る。
3.1C PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択
MS(Mobile Station)がPC5を介したV2X通信を支援し、PC5を介したV2X通信のためにPLMNの選択を行う必要があり、MSは次のように行う:
i)このPC5を介したV2X通信によるPLMNの選択がPC5を介したV2X通信又はマニュアルCSG(Closed Subscribe Group)の選択によるまた別のPLMNの選択に従わない限り、MSはPC5を介したV2X通信によりPLMNの選択が開始される前に用いられていたPLMNの選択モードの複写値及び登録されたPLMN(RPLMN:Registered PLMN)の複写値を格納する;
ii)MSは後述する追加的な要求事項iii)乃至x)を考慮し、PLMNの選択の自動モードに進入する;
iii)UEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数を提供するか、又はUEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するE−UTRAセルによって広告されたPLMNのうち、MSは次のような一つの許可可能なPLMNを選択する:
1)PC5を介したV2X通信のための無線資源を提供するPLMN;
2)PC5を介したV2X通信のために許可されたPLMNのリストに属したPLMN;及び
3)「E−UTRANにPLMNが許可されない」のリストに属さないPLMN;及び
前述した条件1)乃至3)が満たされると、MSはPLMNに登録を試みる。前述した条件1)乃至3)の何れの条件で満たさなければ、MSは格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加的な動作のために、格納されたRPLMNの複写された値を使用する;
iv)「PLMNが許可されない」又は「EPSサービスが許可されない」ことによって登録が失敗されると、MSは禁止されたPLMNの適切なリストを更新し、次を行う:
A)PLMNがPC5を介したV2X通信を行うためにMSによって必要な共通の無線資源を提供すると、MSは制限されたサービス状態で選択されたPLMN上でPC5を介したV2X通信を行う。この場合、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に利用可能な、且つ許可可能なPLMNを探索しない;
B)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加された動作のために格納されたRPLMNの複写された値を使用する;或いは
C)MSが登録に失敗したPLMNを除き、PLMNの選択でiii)で前述した動作を再度行う。
MSが前述したA)、B)又はC)を行うかは、MSの具現に従う。
v)「PLMNが許可されない」又は「EPSサービスが許可されない」ことによって登録が失敗すると、MSは次を行う:
− 失敗の処理が禁止されたPLMNのリストを更新を要求すると、適切なリストに更新する;且つ
− 失敗の処理が禁止されたPLMNのリストを更新を要求しないと、MSが登録に失敗したPLMNとして該当PLMNを記憶する;
そして、MSは次のうち一つを行う:
A1)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、以降の動作のために格納されたRPLMNの複写された値を使用する;
B1)MSが登録に失敗したPLMNを除き、PLMNの選択でiii)で記述された動作を再度行う。
C1)このPLMN上の登録が以前にPLMNが許可されない」又は「EPSサービスが許可されない」ことによって失敗された場合、且つこのPLMNがPC5を介したV2X通信を行うためにMSによって必要な共通の無線資源を提供すると、MSはPC5を介したV2X通信のためにMSでプロビジョニングされた無線資源内で動作するセルにより広告されたPLMN上で制限されたサービス状態でPC5を介したV2X通信を行う。この場合、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に利用可能な、且つ許可可能なPLMNの探索をしない;
MSが前述したA1)、B1)又はC1)を行うかはMSの具現に従う。
vi)MEが選択されたPLMNのカバレッジに位置しないと、UEは次のうち一つを行う:
A2)プロビジョニングされた無線資源を用いてPC5を介したV2X通信を行う;或いは
B2)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加動作のために格納されたRPLMNの複写された値を用いる。
MSが前述したA2)又はB2)を行うかは、MSの具現に従う。
vii)MSが選択されたPLMN上で好適なセルを見つけることができなければ、MSは次のうち一つを行う:
A3)PLMNがPC5を介したV2X通信を行うためにMSにより必要な共通の無線資源を提供すると、MSは制限されたサービス状態で選択されたPLMN上でPC5を介したV2X通信を行う。この場合、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に利用可能な、且つ許可可能なPLMNの探索をしない;或いは
B3)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加動作のために格納されたRPLMNの複写された値を用いる。
MSが前述したA3)又はB3)を行うかは、MSの具現に従う。
viii)MSが選択されたPLMNにある間、電源がオフになり、再度オンになった場合、MEはRPLMNとして格納されたRPLMNの複写された値を用いる;
ix)ユーザーが選択されたセルにある間、PLMNの選択を開始すると、MSはPLMNの選択モードの格納された複写値を削除し、RPLMNとして格納されたRPLMNの複写値を用いる。MSが選択されたPLMNに成功的に登録されるとき、MSはRPLMNの格納された複写値を削除する;且つ
x)MSがPC5を介したV2X通信の実行をこれ以上必要としないと、MSは格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加動作のためにRPLMNの格納された複写値を使用する。
PC5を介したV2X通信のために選択されたPLMNが訪問PLMN(VPLMN:Visited PLMN)であると、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に、より高い優先順位のPLMNを周期的にスキャンしない。
RPLMNとPC5を介したV2X通信のために選択されたPLMN間に潜在的なピンポン(ping−pong)を防止するためのソリューションはMSの具現に従う。
また、前記の動作を具現するために、UEのProSe層は、UEの下位層(即ち、UEのAS層又はUEのRRC層)に下記のようなセルを見つけるという命令/指示を伝達することが好ましい。
− UEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属したキャリア周波数上で動作するか、又は該当キャリア周波数を提供するE−UTRANセル
これを受信したUEの下位層(即ち、UEのAS層又はUEのRRC層)は、該当セルを見つけるとき、上位層(即ち、UEのProSe層)に知らせる。
また、PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示し、UEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属さないPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数及び/又は無線資源を提供するE−UTRANセルにUEがキャンプ(camp)するとき、UEは「E−UTRANによってサービスされない」モードと定義される。
ここで、「又は無線資源」を規定した理由は、サービングセルが動作キャリア周波数に対する無線資源のみを提供するシナリオを考慮するためである。
従って、PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示し、キャリア周波数上で動作し、PC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数を提供し、二つのキャリア周波数がいずれもUEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属さない、E−UTRANセルにUEがキャンプ(camp)するとき、UEは、「E−UTRANによってサービスされない」モードと定義されることが好ましい。
また、UEが「E−UTRANによってサービスされない」とき、UEはプロビジョニングされた無線資源を運用するセルを見つけようと試みる。但し、クロス−キャリアの動作が導入されたことによって、これはこれ以上有効ではないことがある。UEは、UEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するキャリア周波数を提供するセルを見つけなければならない。
従って、UEが「E−UTRANによってサービスされない」か、又はV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択を行うとき、UEがPC5を介したV2X通信を行うセルを見つけなければならない必要があれば、UEは、UEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するキャリア周波数を提供するセルを見つけることが好ましい。このような動作を支援するために、次のように行わなければならない。
6.1.2.3 UEがPC5を介したV2X通信のためにプロビジョニング(provisioning)された無線資源を用いる手続
UEがE−UTRANによってサービスされないとき(not served by E−UTRAN)、無線パラメータ(即ち、キャリア周波数)がPC5を介したV2X通信のためのV2X周波数へのV2Xサービス識別子のマッピングによって選択されると、UEは選択された無線パラメータを用いる。そうでなければ、UEは次のようにPC5を介したV2X通信のために用いられる無線パラメータ(radio parameters)を選択する:
− UEが地理的領域(geographical area)内に自身が位置すると自己判断でき、UEに地理的領域のための無線パラメータがプロビジョニング(provisioning)されると、UEは地理的領域と関連した無線パラメータを選択する;或いは
− 他の全ての場合において、UEはProSe直接通信を開始しない。
UEが3GPP RATのカバレッジ内にあるとき、例えば、UEはサービングPLMNから導出された情報を用いて、UEが、自身が特定の地理的領域内に位置すると決定することができる。また、UEが3GPP RATのカバレッジにないとき、UEはローカル規定によって決定された異なる技術(例えば、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を用いてUEが自身が特定の地理的領域内に位置すると決定することができる。
PC5を介したV2X通信を開始する前にUEが「運営者によって管理される(operator managed)」無線パラメータを使用することを希望すると、UEは選択された無線パラメータが他のセルに干渉を誘発せず、現在の位置内で用いられることができるかを下位層とチェックする。
− 下位層が、使用がどんな干渉も誘発しないと指示すると、UEはPC5を介したV2X通信を開始する;或いは
もし、下位層が、UEが使用しようとするプロビジョニングキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するか、又は該当キャリア周波数を提供するセルが存在すると見つけると、また、セルが登録されたPLMN又は登録されたPLMNと等価のPLMNに属すると、また、UEがこのPLMN内でPC5を介したV2X通信のために許可された場合、UEは、セルによって指示された無線資源を用いることができる。
− そうでなく、下位層がUEが使用しようとするプロビジョニングキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するか、又は該当キャリア周波数を提供する一つ以上のPLMNを報告すると:
a)次のような条件が満たされると:
1)下位層によって報告されたPLMNが登録されたPLMN又は登録されたPLMNと同等のPLMNではない場合;
2)下位層によって報告されたPLMNの少なくとも一つがPC5を介したV2X通信のために許可されたPLMNのリストに含まれ、PC5を介したV2X通信のための無線資源を提供する場合;及び
3)UEが緊急のPDN連結を有さない場合;
そうすれば、UEは次のように動作する:
1)EMM−IDLEモードであると、PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択を行う;或いは
2)そうでなく、EMM−連結モードであると、次のうちの一つを行う:
i)ディタッチ(detach)手続を行い、PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択を行う;或いは
ii)ProSe直接通信を開始しない。
UEが前記のi)又はii)のうちどの動作を行うかはUEの具現に従う。
b)そうでなければ、UEはPC5を介したV2X通信を開始しない。
選択されたPLMNへの登録が成功されると、UEはPC5を介したV2X通信を開始するための手続を行う。
UEが地理的領域と関連した無線パラメータを用いてPC5を介したV2X通信を行う中に地理的領域を外れると、UEはPC5を介したV2X通信を行うことを中断する:
− UEがE−UTRANによってサービスされないと(not served by E−UTRAN)、又はUEがサービングE−UTRANセルによって動作(operate)される無線資源以外のPC5を介したV2X通信のための無線資源を用いることを希望すると、UEは新たな地理的領域のための適切な無線パラメータを選択する;或いは
− UEがE−UTRANによってサービスされ(served by E−UTRAN)、サービングE−UTRANセルによって動作(operate)されるPC5を介したV2X通信のための無線資源を用いることを希望すると、UEは、E−UTRANによってサービスされるとき、PC5を介したV2X通信を開始するための手続を行う。
3.1C PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択
MS(Mobile Station)がPC5を介したV2X通信を支援し、PC5を介したV2X通信のためにPLMNの選択を行う必要があり、MSは次のように行う:
i)このPC5を介したV2X通信によるPLMNの選択がPC5を介したV2X通信又はマニュアルCSG(Closed Subscribe Group)の選択によるまた別のPLMNの選択に従わない限り、MSはPC5を介したV2X通信によりPLMNの選択が開始される前に用いられていたPLMNの選択モードの複写値及び登録されたPLMN(RPLMN:Registered PLMN)の複写値を格納する;
ii)MSは後述する追加的な要求事項iii)乃至x)を考慮し、PLMNの選択の自動モードに進入する;
iii)MRが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属したキャリア周波数上で動作するか、又は該当キャリア周波数を提供するE−UTRANセルによって広告されたPLMNのうち、MSは次のような一つの許可可能なPLMNを選択する:
1)PC5を介したV2X通信のための無線資源を提供するPLMN;
2)PC5を介したV2X通信のために許可されたPLMNのリストに属したPLMN;及び
3)「E−UTRANにPLMNが許可されない」のリストに属さないPLMN;
前述した条件1)乃至3)が満たされると、MSはPLMNに登録を試みる。前述した条件1)乃至3)の何れの条件で満たさなければ、MSは格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加的な動作のために、格納されたRPLMNの複写された値を使用する;
iv)「PLMNが許可されない」又は「EPSサービスが許可されない」ことによって登録が失敗されると、MSは禁止されたPLMNの適切なリストを更新し、次を行う:
A)PLMNがPC5を介したV2X通信を行うためにMSによって必要な共通の無線資源を提供すると、MSは制限されたサービス状態で選択されたPLMN上でPC5を介したV2X通信を行う。この場合、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に利用可能な、且つ許可可能なPLMNを探索しない;
B)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加された動作のために格納されたRPLMNの複写された値を使用する;或いは
C)MSが登録に失敗したPLMNを除き、PLMNの選択でiii)で前述した動作を再度行う。
MSが前述したA)、B)又はC)を行うかは、MSの具現に従う。
v)「PLMNが許可されない」又は「EPSサービスが許可されない」ことによって登録が失敗すると、MSは次を行う:
− 失敗の処理が禁止されたPLMNのリストを更新を要求すると、適切なリストに更新する;且つ
− 失敗の処理が禁止されたPLMNのリストを更新を要求しないと、MSが登録に失敗したPLMNとして該当PLMNを記憶する;
そして、MSは次のうち一つを行う:
A1)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、以降の動作のために格納されたRPLMNの複写された値を使用する;
B1)MSが登録に失敗したPLMNを除き、PLMNの選択でiii)で記述された動作を再度行う。
C1)このPLMN上の登録が以前にPLMNが許可されない」又は「EPSサービスが許可されない」ことによって失敗された場合、且つこのPLMNがPC5を介したV2X通信を行うためにMSによって必要な共通の無線資源を提供すると、MSはPC5を介したV2X通信のためにMSでプロビジョニングされた無線資源内で動作するセルにより広告されたPLMN上で制限されたサービス状態でPC5を介したV2X通信を行う。この場合、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に利用可能な、且つ許可可能なPLMNの探索をしない;
MSが前述したA1)、B1)又はC1)を行うかはMSの具現に従う。
vi)MEが選択されたPLMNのカバレッジに位置しないと、UEは次のうち一つを行う:
A2)プロビジョニングされた無線資源を用いてPC5を介したV2X通信を行う;或いは
B2)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加動作のために格納されたRPLMNの複写された値を用いる。
MSが前述したA2)又はB2)を行うかは、MSの具現に従う。
vii)MSが選択されたPLMN上で好適なセルを見つけることができなければ、MSは次のうち一つを行う:
A3)PLMNがPC5を介したV2X通信を行うためにMSにより必要な共通の無線資源を提供すると、MSは制限されたサービス状態で選択されたPLMN上でPC5を介したV2X通信を行う。この場合、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に利用可能な、且つ許可可能なPLMNの探索をしない;或いは
B3)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加動作のために格納されたRPLMNの複写された値を用いる。
MSが前述したA3)又はB3)を行うかは、MSの具現に従う。
viii)MSが選択されたPLMNにある間、電源がオフになり、再度オンになった場合、MSはRPLMNとして格納されたRPLMNの複写された値を用いる;
ix)ユーザーが選択されたセルにある間、PLMNの選択を開始すると、MSはPLMNの選択モードの格納された複写値を削除し、RPLMNとして格納されたRPLMNの複写値を用いる。MSが選択されたPLMNに成功的に登録されるとき、MSはRPLMNの格納された複写値を削除する;且つ
x)MSがPC5を介したV2X通信の実行をこれ以上必要としないと、MSは格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加動作のためにRPLMNの格納された複写値を使用する。
PC5を介したV2X通信のために選択されたPLMNが訪問PLMN(VPLMN:Visited PLMN)であると、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に、より高い優先順位のPLMNを周期的にスキャンしない。
また、前記の動作を具現するために、UEのProSe層は、UEの下位層(即ち、UEのAS層又はUEのRRC層)に下記のようなセルを見つけるという命令/指示を伝達することが好ましい。
− UEが使用しようとするプロビジョニングされたキャリア周波数に属したキャリア周波数上で動作するか、又は該当キャリア周波数を提供するE−UTRANセル
これを受信したUEの下位層(即ち、UEのAS層又はUEのRRC層)は、該当セルを見つけるとき、上位層(即ち、UEのProSe層)に知らせる。
以下、キャリア周波数の選択及びV2XサービスとV2X周波数間のマッピングについて見る。
6.1.2.1開始
上位層は、UEがPC5を介したV2X通信を用いてV2Xサービス識別子によって識別されるV2XサービスのV2Xメッセージを送信するように要求することができる。
上位層からの要求は次を含む:
a)V2Xメッセージ;
b)V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子;
c)V2Xメッセージ内のデータタイプ(インターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)又は非IP(non−IP));
d)V2Xメッセージが非IPデータを含むと、V2Xメッセージ内のデータのV2Xメッセージのファミリー(family);及び
e)V2Xメッセージの優先順位。
上位層からPC5を介したV2X通信を用いてV2Xサービス識別子によって識別されるV2XサービスのV2Xメッセージを送信するように要求を受信すると、UEは次の手続を行う:
a)もし、次の条件が満たされると:
1)UEがE−UTRANによってサービスされるモードである(「served by E−UTRAN」);
...
この場合、UEは次のように動作する:
1)UEがPC5を介したV2X通信のためのV2X周波数のマッピング規則に対するV2Xサービス識別子が設定されると、且つ現在の地理的領域内V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数があると、V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数を下位層に伝達する;
2)3GPP TS 24.334 10.2.2節で規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を要求する;及び
3)6.1.2.2節で規定されたように、PC5を介したV2X通信の送信を行う。
b)反面、次の条件が満たされると:
1)UEが:
A)E−UTRANによってサービスされないモードである(「not served by E−UTRAN」);又は
...
この場合、UEは次のように動作する:
1)UEがPC5を介したV2X通信のためのV2X周波数のマッピング規則に対するV2Xサービス識別子が設定されると、且つ現在の地理的領域内V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数があると、V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数を下位層に伝達する;
2)6.1.2.3節に規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を選択する;及び
3)6.1.2.2節に定されたように、PC5を介したV2X通信の送信を行う。
そうでなければ、UEはPC5を介したV2X通信を行わない。
前記6.1.2.1の説明によると、下位層に一つ以上の周波数を提供するUE動作は、E−UTRANによってサービスされる、及びE−UTRANによってサービスされないモードの両方に規定される。UE動作は、UEがE−UTRANによってサービスされるか、又はそうでないかを決定した後に行われる。
観察2−1:3GPP TS 24.386の6.1.2.1節で、サービスタイプにマッピングされた一つ以上のキャリア周波数は、UEがE−UTRANによってサービスされるか否かを決定した後に下位層に提供される。
「E−UTRANによってサービスされない」の定義によると、UEがE−UTRANによってサービスされるか否かに対する決定は、UEが使用しようとするキャリア周波数に依存する。従って、UE−ProSe層は、UEがE−UTRANによってサービスされるか否かを決定するために、UEが使用しようとするキャリア周波数を知る必要がある。
観察2−2:UE−ProSe層は、UEがE−UTRANによってサービスされるか否かを決定するために、「UEが使用しようとするキャリア周波数」を知る必要がある。
しかし、前記説明したように、UE−ProSe層は下位層に一つ以上のV2X周波数が提供される前に「UEが使用しようとするキャリア周波数」を知ることができず、「UEが使用しようとするキャリア周波数」は、UE−RRC層で選択される。従って、決定時点に「UEが使用しようとするキャリア周波数」が与えられないので、UEは、UEがE−UTRANによってサービスされるか否かを決定することができない。
観察2−3:現在の標準によると、決定時点に「UEが使用しようとするキャリア周波数」が与えられないので、UEは、UEがE−UTRANによってサービスされるか否かを決定することができない。
従って、UEがE−UTRANによってサービスされるか否かを決定する前に、サービスタイプにマッピングされる一つ以上のV2X周波数が下位層に提供される動作が行われることが好ましい。
提案2−1:サービスタイプにマッピングされる一つ以上のV2X周波数が、下位層に提供される動作がUEがE−UTRANによってサービスされるか否かを決定する前に行われることを提案する。
また、前記観察2−2を支援するために、UE−RRC層で選択される「UEが使用しようとするキャリア周波数」は、UEがE−UTRANによってサービスされるか否かを決定するために、UE−ProSe層に提供されなければならない。
観察2−4:UE−RRC層で選択される「UEが使用しようとするキャリア周波数」は、UEがE−UTRANによってサービスされるか否かを決定するために、UE−ProSe層に提供されなければならない。
図8は、前記説明したように、サービスタイプとキャリア周波数のマッピングを考慮し、UEがE−UTRANによってサービスされるか否かを決定するためのUE−ProSe層とUE−RRC層間に一連の動作を例示する。
提案2−2:UE−RRC層は、UEが使用しようとする選択されたキャリア周波数をUE−ProSe層に知らせることができる。
現在、PC5を介したV2X通信のために、V2X周波数とV2Xサービス識別子のマッピング規則が設定されないUEに対するキャリア周波数の選択手続は規定されていない。ProSe内の直接通信と異なるPC5を介したV2X通信で、多重のキャリア周波数がプロビジョニングされることができる。従って、PC5を介したV2X通信のために、V2X周波数とV2Xサービス識別子のマッピング規則が設定されない場合にも、UEは、UEが使用しようとするキャリア周波数を選択しなければならない。
UEがPC5を介したV2X通信のために、V2X周波数とV2Xサービス識別子のマッピング規則が設定されるとき、UE動作を考慮するとき、前記図7のように、UEが使用しようとするキャリア周波数を選択する「設定されないケース」の手続は、「設定されたケース」の手続と同一でなければならない。
提案2−3:UEがPC5を介したV2X通信のために、V2X周波数とV2Xサービス識別子のマッピング規則が設定されない場合、UE−ProSe層は、下位層にプロビジョニングキャリア周波数を提供することができる。下位層は、「UEが使用しようとするキャリア周波数」を選択し、「UEが使用しようとする選択されたキャリア周波数」をUE−ProSe層に提供することができる。
以下、E−UTRANによってサービスされないときのUE動作について見る。
3GPP TS 24.386の6.1.2.3節で、UEがE−UTRANによってサービスされないとき、無線パラメータの選択が規定される。選択された無線パラメータは、キャリア周波数だけでなく、該当キャリア周波数内の無線資源を含む。
6.1.2.3 UEがPC5を介したV2X通信のためにプロビジョニング(provisioning)された無線資源を用いる手続
UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないとき(not served by E−UTRAN)、UEは次のようにPC5を介したV2X通信のために用いられる無線パラメータ(radio parameters)を選択する:
− UEが地理的領域(geographical area)内に自身が位置すると自己判断でき、UEに地理的領域のための無線パラメータがプロビジョニング(provisioning)されると、UEは地理的領域と関連した無線パラメータを選択する;或いは
− 他の全ての場合において、UEはPC5を介したV2X通信を開始しない。
前述したように、3GPP TS 24.386の6.1.2.1節で「UEが使用しようとするキャリア周波数」が選択される。但し、UEがE−UTRANによってサービスされないとき(not served by E−UTRAN)、3GPP TS 24.386の6.1.2.1節で無線パラメータの選択のうち、地理的領域に対するプロビジョニングされた無線パラメータに基づいて、再度キャリア周波数の選択が行われる。3GPP TS 24.386の6.1.2.1節で、キャリア周波数の選択は、「UEが使用しようとする選択されたキャリア周波数」を考慮しない。
サービスタイプとキャリア周波数のマッピングは、UEがE−UTRANによってサービスされるときのみならず、UEがE−UTRANによってサービスされないときに支援されなければならない。但し、現在、3GPP TS 24.386の6.1.2.1節で現在の規定によると、3GPP TS 24.386の6.1.2.1節内のマッピングに基づいた、選択されたキャリア周波数は、UEが「E−UTRANによってサービスされない」ときに支援されない。
観察3−1:3GPP TS 24.386の6.1.2.1節内のサービスタイプとキャリア周波数のマッピングは、UEがE−UTRANによってサービスされないときに支援されない。
従って、3GPP TS 24.386の6.1.2.1節でキャリア周波数の選択が一度行われ、3GPP TS 24.386の6.1.2.1節内で選択されたキャリア周波数は、UEがE−UTRANによってサービスされず、無線パラメータを選択するときにも考慮されなければならない。
提案3−1:UEがE−UTRANによってサービスされないとき、UEは3GPP TS 24.386の6.1.2.1節内で選択されたUEが使用しようとするキャリア周波数と地理的領域と関連した無線パラメータを選択することができる。
3GPP TS 24.386の6.1.2.3節では、UEがE−UTRANによってサービスされないとき、PC5を介したV2X通信を行うためのセル/PLMNの探索を次のように規定している。
6.1.2.3 UEがPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされた無線資源を用いるための手続
UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないとき、UEは次のようにPC5を介したV2X通信のために用いられる無線パラメータを選択する:
…
下位層がプロビジョニングされた無線資源(即ち、キャリア周波数)を運用するセルが存在すると見つけると、且つ該当セルが登録されたPLMN又は登録されたPLMNと同等の(equivalent)PLMNに属すると、且つUEがこのPLMN内PC5を介したV2X通信のために許可されると、UEは3GPP TS36.331内で規定されたように、該当セルによって指示された無線パラメータを用いることができる。
− そうでなく、下位層がプロビジョニングされた無線資源(即ち、キャリア周波数)内で動作する一つ以上のPLMNを報告すると:
しかし、クロスキャリアの動作が導入された後(前記「PC5を介したV2X通信のためのE−UTRANによってサービスされない」の定義又は「観察A」参照)、UEがE−UTRANによってサービスされないとき、プロビジョニングされた無線資源を運用するセル/PLMNを探索することはこれ以上有効ではない。代わりに、UEは、UEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数上を提供するセル/PLMN又はUEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数上で動作するセル/PLMNを見つけなければならない。
観察3−2:UEがE−UTRANによってサービスされないとき、UEがPC5を介したV2X通信を行うためのセル/PLMNを見つけなければならない必要があると、UEは、UEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数を提供するセル/PLMN又はUEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数上で動作するセル/PLMNを見つけなければならない。
提案3−2:3GPP TS 24.386の6.1.2.3節及び3GPP TS 23.122の3.1C節に後述する動作が適用されることができる。
UEがE−UTRANによってサービスされないとき、UEがPC5を介したV2X通信を行うためのセル/PLMNを見つけなければならない必要があると、UEは、UEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数を提供するセル/PLMN又はUEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数上で動作するセル/PLMNを見つけなければならない。
前記提案1−1を反映した手続、動作及び方法は、次の通りである。
3.1 定義
UEが次の通りであるとき、V2X通信のための「E−UTRANによってサービスされない」モードと定義する:
− E−UTRANカバレッジを外れるとき;
− E−UTRANカバレッジ内であるが、どのセルにもキャンプ(camp)しないとき;
− E−UTRANカバレッジ内であるが、非EUTRAN(non−E−UTRAN)セルにキャンプ(camp)するとき;
− PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示しないE−UTRANセルにキャンプ(camp)するとき;
− PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示する、且つUEが使用しようとするプロビジョニングされた(provisioned)キャリア周波数に属さないPC5を介したV2X通信のためのキャリア周波数及び/又は無線資源を提供するE−UTRANセルにキャンプ(camp)するとき;或いは
− PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示する、且つUEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためにプロビジョニングされた(provisioned)キャリア周波数に属さないキャリア周波数上に運用されるが、PC5を介したV2X通信のためのいかなるキャリア周波数及び無線資源をブロードキャスティングしないE−UTRANセルにキャンプ(camp)するとき。
6.1.2.1開始
上位層は、UEがPC5を介したV2X通信を用いてV2Xサービス識別子によって識別されるV2XサービスのV2Xメッセージを送信するように要求することができる。
上位層からの要求は次を含む:
a)V2Xメッセージ;
b)V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子;
c)V2Xメッセージ内のデータタイプ(IP又は非IP);
d)V2Xメッセージが非IPデータを含むと、V2Xメッセージ内のデータのV2Xメッセージのファミリー(family);及び
e)V2Xメッセージの優先順位。
上位層からPC5を介したV2X通信を用いてV2Xサービス識別子によって識別されるV2XサービスのV2Xメッセージを送信するように要求を受信すると、UEは次の手続を行う:
a)もし、次の条件が満たされると:
1)UEがV2X通信のためのE−UTRANによってサービスされるモードである(「served by E−UTRAN」);
2)UEがE−UTRANセルによって提供される無線資源(即ち、キャリア周波数)を使用しようとする;
3)3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされるとき、登録されたPLMNが、UEがPC5を介したV2X通信を利用するように許可されたPLMNリスト内に属する;及び
4)3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、V2XサービスのV2Xサービス識別子がPC5を介したV2X通信のために許可されたV2Xサービスのリスト内に含まれるか、又は3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、UEがPC5を介したV2X通信のための基本宛先第2層識別子(destination Layer−2 ID(Identifier))に設定される;
この場合、UEは次のように動作する:
1)3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、PC5を介したV2X通信のためにV2Xサービス識別子のV2X周波数へのマッピング規則が設定されると、且つ現在の地理的領域内V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数が存在すると、下位層にV2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数を伝達する;
2)3GPP TS 24.334 10.2.2節で規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を要求する;且つ
3)3GPP TS 24.386 6.1.2.2節で規定されたように、PC5を介したV2X通信の送信を行う;且つ
b)もし、次の条件が満たされると:
1)UEが:
A)V2X通信のためのE−UTRANによってサービスされないモードである(「not served by E−UTRAN」);或いは
B)3GPP TS 23.122で規定されたように、制限されたサービス状態で、もしUEが制限されたサービス状態である理由が次のうちいずれかに該当すると;
i)3GPP TS 36.304内に規定されたように、UEが選択されたPLMN内で好適なセル(suitable cell)を見つけることができない場合;
ii)3GPP TS 24.301内に規定されたように、UEがEMM原因#11「PLMNが許可されない(PLMN not allowed)」を含むアタッチ拒絶(ATTACH REJECT)メッセージ又はトラッキング領域更新拒絶(TRACKING AREA UPDATE REJECT)メッセージ又はサービス拒絶(SERVICE REJECT)メッセージを受信するか、又は3GPP TS 24.008内に規定されたように、UEがEMM原因#11「PLMNが許可されない(PLMN not allowed)」を含む位置更新拒絶(LOCATION UPDATING REJECT)メッセージ又はGPRSアタッチ拒絶(GPRS ATTACH REJECT)メッセージ又はルーティング領域更新拒絶(ROUTING AREA UPDATE REJECT)メッセージを受信した場合;又は
iii)3GPP TS 24.301内に規定されたように、UEがEMM原因#7「EPSサービスが許可されない(EPS services not allowed)」を含むアタッチ拒絶メッセージ又はトラッキング領域更新拒絶メッセージ又はサービス拒絶メッセージを受信した場合、又は3GPP TS 24.008内に規定されたように、EMM原因#7「GPRSサービスが許可されない(GPRS services not allowed)」を含む位置更新拒絶メッセージ又はGPRSアタッチ拒絶メッセージ又はルーティング領域更新拒絶メッセージ又はサービス拒絶メッセージを受信した場合;或いは
C)前記のi)、ii)、iii)以外の理由で3GPP TS 23.122内に規定された制限されたサービス状態であり、3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、「運営者によって管理されない(non−operator managed)」無線パラメータがプロビジョニング(provisioning)される地理的領域内に位置する;
2)3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないモードであるとき、UEがPC5を介したV2X通信を利用するように許可される;及び
3)3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、V2XサービスのV2Xサービス識別子がPC5を介したV2X通信のために許可されたV2Xサービスのリスト内に含まれるか、3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、UEがPC5を介したV2X通信のための基本宛先第2層識別子(destination Layer−2 ID(Identifier))に設定される;
この場合、UEは次のように動作する:
1)3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、PC5を介したV2X通信のために、V2Xサービス識別子のV2X周波数へのマッピング規則が設定されると、且つ現在の地理的領域内V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数が存在すると、下位層にV2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数を伝達する。
2)3GPP TS24.386の6.1.2.3節に規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を選択する;且つ
3)3GPP TS24.386の6.1.2.2節に規定されたように、PC5を介したV2X通信の送信を行う;
そうでなければ、UEはPC5を介したV2X通信を行わない。
前記提案2−1及び2−3を反映した手続、動作及び方法は次の通りである。
6.1.2.1開始
上位層は、UEがPC5を介したV2X通信を利用してV2Xサービス識別子によって識別されるV2XサービスのV2Xメッセージを送信するように要求することができる。
上位層からの要求は次を含む:
a)V2Xメッセージ;
b)V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子;
c)V2Xメッセージ内のデータタイプ(IP又は非IP);
d)V2Xメッセージが非IPデータを含むと、V2Xメッセージ内のデータのV2Xメッセージのファミリー(family);及び
e)V2Xメッセージの優先順位。
上位層からPC5を介したV2X通信を利用してV2Xサービス識別子によって識別されるV2XサービスのV2Xメッセージを送信するように要求を受信するとき、
もし、3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、PC5を介したV2X通信のために、V2Xサービス識別子のV2X周波数へのマッピング規則が設定されると、且つ現在の地理的領域内V2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数が存在すると、下位層にV2XメッセージのためのV2XサービスのV2Xサービス識別子と関連した一つ以上のV2X周波数を伝達する;或いは
そうでなく、UEが地理的領域のための無線パラメータがプロビジョニングされると、現在の地理的領域と関連したPC5を介したV2X通信のための一つ以上のプロビジョニングされたキャリア周波数を下位層に伝達する。
下位層からUEが使用しようとするキャリア周波数を受信するとき、UEは次の手続を行う:
a)もし、次の条件が満たされると:
1)UEがV2X通信のためのE−UTRANによってサービスされるモードである(「served by E−UTRAN」);
2)UEがE−UTRANセルによって提供される無線資源(即ち、キャリア周波数)を使用しようとする;
3)3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされるとき、登録されたPLMNが、UEがPC5を介したV2X通信を利用するように許可されたPLMNリスト内に属する;及び
4)3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、V2XサービスのV2Xサービス識別子がPC5を介したV2X通信のために許可されたV2Xサービスのリスト内に含まれるか、又は3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、UEがPC5を介したV2X通信のための基本宛先第2層識別子(destination Layer−2 ID(Identifier))に設定される;
この場合、UEは次のように動作する:
1)3GPP TS 24.334の10.2.2節で規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を要求する;且つ
2)3GPP TS 24.386の6.1.2.2節で規定されたように、PC5を介したV2X通信の送信を行う;且つ
b)もし、次の条件が満たされると:
1)UEが:
A)V2X通信のためのE−UTRANによってサービスされないモードである(「not served by E−UTRAN」);或いは
B)3GPP TS 23.122で規定された制限されたサービス状態で、もしUEが制限されたサービス状態である理由が、次のいずれかに該当すると;
i)3GPP TS 36.304内に規定されたように、UEが選択されたPLMN内で好適なセル(suitable cell)を見つけることができない場合;
ii)3GPP TS 24.301内に規定されたように、UEがEMM原因#11「PLMNが許可されない(PLMN not allowed)」を含むアタッチ拒絶(ATTACH REJECT)メッセージ又はトラッキング領域更新拒絶(TRACKING AREA UPDATE REJECT)メッセージ又はサービス拒絶(SERVICE REJECT)メッセージを受信するか、又は3GPP TS 24.008内に規定されたように、UEがEMM原因#11「PLMNが許可されない(PLMN not allowed)」を含む位置更新拒絶(LOCATION UPDATING REJECT)メッセージ又はGPRSアタッチ拒絶(GPRS ATTACH REJECT)メッセージ又はルーティング領域更新拒絶(ROUTING AREA UPDATE REJECT)メッセージを受信した場合;又は
iii)3GPP TS 24.301内に規定されたように、UEがEMM原因#7「EPSサービスが許可されない(EPS services not allowed)」を含むアタッチ拒絶メッセージ又はトラッキング領域更新拒絶メッセージ又はサービス拒絶メッセージを受信した場合、又は3GPP TS 24.008内に規定されたように、EMM原因#7「GPRSサービスが許可されない(GPRS services not allowed)」を含む位置更新拒絶メッセージ又はGPRSアタッチ拒絶メッセージ又はルーティング領域更新拒絶メッセージ又はサービス拒絶メッセージを受信した場合;或いは
C)前記のi)、ii)、iii)以外の理由で3GPP TS 23.122内に規定されたように制限されたサービス状態であり、3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、「運営者によって管理されない(non−operator managed)」無線パラメータがプロビジョニング(provisioning)される地理的領域内に位置する;
2)3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないモードであるとき、UEがPC5を介したV2X通信を利用するように許可される;及び
3)3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、V2XサービスのV2Xサービス識別子がPC5を介したV2X通信のために許可されたV2Xサービスのリスト内に含まれるか、3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、UEがPC5を介したV2X通信のための基本宛先第2層識別子(destination Layer−2 ID(Identifier))に設定される;
この場合、UEは次のように動作する:
1)3GPP TS 24.386の6.1.2.3節に規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を選択する;及び
2)3GPP TS 24.386の6.1.2.2節に規定されたように、PC5を介したV2X通信の送信を行う;
そうでなければ、UEはPC5を介したV2X通信を行わない。
もし、PC5を介したV2X通信がネットワークによって支援されると指示するが、3GPP TS 36.331内で規定されたように、PC5を介したV2X通信のための如何なるキャリア周波数及び無線資源をブロードキャスティングしないE−UTRANセルにUEがキャンプ(camp)すると、UEは3GPP TS 24.334の10.2.2節で規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を要求しなければならない。
前記提案2−2を反映した手続、動作及び方法は次の通りである。
6.1.2.3 UEがPC5を介したV2X通信のためにプロビジョニング(provisioning)された無線資源を用いる手続
UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないとき(not served by E−UTRAN)、UEは次のようにPC5を介したV2X通信のために用いられる無線パラメータ(radio parameters)を選択する:
− UEが地理的領域(geographical area)内に自身が位置すると自己判断でき、UEに地理的領域のための無線パラメータと3GPP TS 24.386の6.1.2.1節で規定されたように、UEが使用しようとするキャリア周波数がプロビジョニングされると、UEは地理的領域と関連した無線パラメータとUEが使用しようとする選択されたキャリア周波数を選択する;或いは
− 他の全ての場合において、UEはProSe直接通信を開始しない。
3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、UEが「運営者によって管理されない(non−operator managed)」無線パラメータを用いることを希望すると、UEは選択された無線パラメータを用いてPC5を介したV2X通信を開始する。
3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、PC5を介したV2X通信を開始する前にUEが「運営者によって管理される(operator managed)」無線パラメータを用いることを希望すると、UEは選択された無線パラメータが他のセルに干渉を誘発せず、現在の位置内で用いられるかを下位層とチェックする。
− 下位層が、使用がどんな干渉も誘発しないと指示すると、UEはPC5を介したV2X通信を開始する;或いは
もし、下位層が、UEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数を提供するか、又はUEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するセルが存在すると見つけると、また、該当セルが登録されたPLMN又は登録されたPLMNと同等の(equivalent)PLMNに属すると、また、UEがこのPLMN内PC5を介したV2X通信のために許可されると、UEは、3GPP TS 36.331で規定されたように、該当セルによって指示された無線パラメータを用いることができる。
− そうでなく、下位層がUEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数を提供するか、又はUEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作する一つ以上のPLMNを報告すると、次のように動作する:
a)次のような条件が満たされると:
1)下位層によって報告されたPLMNが登録されたPLMN又は登録されたPLMNと同等のPLMNではない場合;
2)下位層によって報告されたPLMNの少なくとも一つがPC5を介したV2X通信のために許可されたPLMNのリストに含まれ、3GPP TS 36.331で規定されたように、PC5を介したV2X通信のための無線資源を提供する場合;及び
3)UEが緊急のPDN連結を有さない場合;
そうすれば、UEは次のように動作する:
1)EMM−IDLEモードであると、3GPP TS 23.122で規定されたように、PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択を行う;或いは
2)そうでなく、EMM−連結モードであると、次のうちの一つを行う:
i)3GPP TS 24.301で規定されたように、ディタッチ(detach)手続を行い、3GPP TS 23.122で規定されたように、PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択を行う;或いは
ii)ProSe直接通信を開始しない。
UEが前記のi)又はii)のうちどの動作を行うかはUEの具現に従う。
b)そうでなければ、UEはPC5を介したV2X通信を開始しない。
選択されたPLMNへの登録が成功されると、UEは3GPP TS 24.386の6.1.2.1節で規定されたように、PC5を介したV2X通信を開始するための手続を行う。
UEが地理的領域と関連した無線パラメータとUEが使用しようとする選択されたキャリア周波数を用いて、PC5を介したV2X通信を行う中に地理的領域を外れると、UEはPC5を介したV2X通信を行うことを中断する:
− UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないと(not served by E−UTRAN)、又はUEがサービングE−UTRANセルによって動作(operate)される無線資源以外のPC5を介したV2X通信のための無線資源を用いることを希望すると、UEは新たな地理的領域のための適切な無線パラメータを選択する;或いは
− UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされ(served by E−UTRAN)、サービングE−UTRANセルによって動作(operate)されるPC5を介したV2X通信のための無線資源を用いることを希望すると、UEは、V2X通信のためにE−UTRANによってサービスされるとき、PC5を介したV2X通信を開始するための手続を行う。
前記提案3−2を反映した手続、動作及び方法は次の通りである。
3.1C PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択
MS(Mobile Station)が3GPP TS24.386で規定されたように、PC5を介したV2X通信を支援し、PC5を介したV2X通信のためにPLMNの選択を行う必要があると、MSは次のように行う:
i)3GPP TS 23.122の4.4.3.1.3.3節で規定されたように、このPC5を介したV2X通信によるPLMNの選択がPC5を介したV2X通信又はマニュアルCSG(Closed Subscribe Group)の選択によるまた別のPLMNの選択に従わない限り、MSはPC5を介したV2X通信によってPLMNの選択が開始される前に用いられていたPLMNの選択モードの複写値及び登録されたPLMN(RPLMN:Registered PLMN)の複写値を格納する;
ii)MSは後述する追加的な要求事項iii)乃至x)を考慮し、3GPP TS 23.122の4.4節で規定されたように、PLMNの選択の自動モードに進入する;
iii)3GPP TS 24.385又は3GPP TS 31.102で規定されたように、PC5を介したV2X通信のためにMSが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数を提供するか、又は該当キャリア周波数で運用されるE−UTRANセルによって広告されたPLMNのうち、MSは次のような一つの許可可能なPLMNを選択する:
1)PC5を介したV2X通信のための無線資源を提供するPLMN;
2)3GPP TS 24.386で規定されたように、PC5を介したV2X通信のために許可されたPLMNのリストに属したPLMN;及び
3)3GPP TS 23.122の3.1節で規定されたように、「E−UTRANにPLMNが許可されない」のリストに属さないPLMN;
前述した条件1)乃至3)が満たされると、MSはPLMNに登録を試みる。前述した条件1)乃至3)の何れの条件で満たさなければ、MSは格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加的な動作のために、格納されたRPLMNの複写された値を使用する;
iv)3GPP TS 24.386で規定されたように、「PLMNが許可されない」又は「EPSサービスが許可されない」ことによって登録が失敗されると、3GPP TS 23.122の3.1節で規定されたように、MSは禁止されたPLMNの適切なリストを更新し、次を行う:
A)TS 36.331で規定されたように、PLMNがPC5を介したV2X通信を行うためにMSによって必要な共通の無線資源を提供すると、MSは制限されたサービス状態で選択されたPLMN上でPC5を介したV2X通信を行う。この場合、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に利用可能な、且つ許可可能なPLMNを探索しない;
B)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加された動作のために格納されたRPLMNの複写された値を使用する;或いは
C)MSが登録に失敗したPLMNを除き、PLMNの選択でiii)で前述した動作を再度行う。
MSが前述したA)、B)又はC)を行うかは、MSの具現に従う。
v)「PLMNが許可されない」又は「EPSサービスが許可されない」ことによって登録が失敗すると、MSは次を行う:
− 失敗の処理が禁止されたPLMNのリストを更新を要求すると(3GPP TS 24.301で規定されたように)、適切なリストに更新する;且つ
− 失敗の処理が禁止されたPLMNのリストを更新を要求しないと(3GPP TS 24.301で規定されたように)、MSが登録に失敗したPLMNとして該当PLMNを記憶する;
そして、MSは次のうち一つを行う:
A1)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、以降の動作のために格納されたRPLMNの複写された値を使用する;
B1)MSが登録に失敗したPLMNを除き、PLMNの選択でiii)で記述された動作を再度行う。
C1)3GPP TS 24.386で規定されたように、このPLMN上の登録が以前にPLMNが許可されない」又は「EPSサービスが許可されない」ことによって失敗された場合、且つ3GPP TS 36.331で規定されたように、このPLMNがPC5を介したV2X通信を行うためにMSによって必要な共通の無線資源を提供すると、3GPP TS 24.385又は3GPP TS 31.102で規定されたように、UEはPC5を介したV2X通信のためにMSでプロビジョニングされた無線資源内で動作するセルにより広告されたPLMN上で制限されたサービス状態でPC5を介したV2X通信を行う。この場合、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に利用可能な、且つ許可可能なPLMNの探索をしない;
MSが前述したA1)、B1)又はC1)を行うかはMSの具現に従う。
vi)MEが選択されたPLMNのカバレッジに位置しないと、UEは次のうち一つを行う:
A2)3GPP TS 24.386で規定されたように、プロビジョニングされた無線資源を用いてPC5を介したV2X通信を行う;或いは
B2)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加動作のために格納されたRPLMNの複写された値を用いる。
MSが前述したA2)又はB2)を行うかは、MSの具現に従う。
vii)3GPP TS 24.386で規定されたように、MSが選択されたPLMN上で好適なセルを見つけることができなければ、MSは次のうち一つを行う:
A3)3GPP TS 36.331で規定されたように、PLMNがPC5を介したV2X通信を行うためにMSにより必要な共通の無線資源を提供すると、MSは制限されたサービス状態で選択されたPLMN上でPC5を介したV2X通信を行う。この場合、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に利用可能な、且つ許可可能なPLMNの探索をしない;或いは
B3)格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加動作のために格納されたRPLMNの複写された値を用いる。
MSが前述したA3)又はB3)を行うかは、MSの具現に従う。
viii)MSが選択されたPLMNにある間、電源がオフになり、再度オンになった場合、3GPP TS 23.122の4.4.3.1節で規定されたように、MSはRPLMNとして格納されたRPLMNの複写された値を用いる;
ix)ユーザーが選択されたセルにある間、PLMNの選択を開始すると、MSはPLMNの選択モードの格納された複写値を削除し、RPLMNとして格納されたRPLMNの複写値を用いて、3GPP TS 23.122の4.4.3.1節内の手続に従う。MSが選択されたPLMNに成功的に登録されるとき、MSはRPLMNの格納された複写値を削除する;及び
x)MSがPC5を介したV2X通信の実行をこれ以上必要としないと、MSは格納された複写されたPLMNの選択モードに戻し、追加動作のためにRPLMNの格納された複写値を使用する。
選択されたPLMN内登録に失敗を理由で、MSがRPLMNに復帰すると、MSの上位層はPC5を介したV2X通信を開始するために、PLMNの選択を再度トリガーする。
PC5を介したV2X通信のために選択されたPLMNが訪問PLMN(VPLMN:Visited PLMN)であると、MSはPC5を介したV2X通信の区間の間に、より高い優先順位のPLMNを周期的にスキャンしない。
前記提案3−1及び提案3−2を反映した手続は、下記図10の通りである。
図10は、本発明の一実施例に係るキャリア周波数の選択及びセル/PLMNの選択方法を例示する。
図10を参照すると、UE−Prose層は、前記説明した実施例2に係り、キャリア周波数を選択することができる。前述したように、この過程は省略されることができる。
段階1)UE−ProSe層は、キャリア周波数と共にサービス識別子(Service identifier)又はサービスタイプ(service type)の情報を下位層に提供することができる。サービス識別子又はサービスタイプの代わりに、サービスタイプ/識別子別に固有のシーケンス番号又はビットマップの情報が提供されることもできる。
UE−ProSe層は、毎V2Xメッセージの送信がトリガーされる毎に段階1を行うことができる。或いは、シグナリングのオーバーヘッドを減らすために、UE−ProSe層は、以前にUE−RRC層に提供したキャリア周波数のセットと異なるキャリア周波数であるときにのみ、段階1を行うか、又は新たなサービスタイプが発生した場合にのみ段階1を行うこともできる。
UE−RRC層は、前記説明した実施例2に係り、キャリア周波数を選択することができる。前述したように、この過程は省略されることができる。
段階2)前記段階1でサービス識別子又はサービスタイプの情報が与えられない場合、UE−RRC層は、現在(サービスに関係なく、全てのサービスに対して)送信のために選択された全てのキャリア周波数に対して段階2を行うことができる。
反面、前記段階1でサービス識別子又はサービスタイプの情報が与えられた場合、UE−RRC層は、サービス識別子又はサービスタイプ別に段階2を行うこともできる。このとき、サービス識別子又はサービスタイプの代わりに、サービスタイプ/識別子別に固有のシーケンス番号又はビットマップの情報が提供されることもできる。
また、UE−RRC層は、段階1が行われる毎に段階2を行うこともできる。
或いは、シグナリングのオーバーヘッドを減らすために、UE−RRC層は、毎段階1が行われる毎に、段階2を行わないのではなく、UE−RRC層は、選択されたキャリア周波数が以前に選択されたキャリア周波数と異なるときにのみ段階2を行うこともできる。
段階3)UE−ProSe層は、UEがPC5を介したV2X通信のために、E−UTRANによってサービスされるモードであるか、PC5を介したV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないモードであるかを判断する。
段階4)UEがE−UTRANによってサービスされないモードであると、段階4−B1、段階4−B2を行う。反面、UEがE−UTRANによってサービスされないモードでなければ、段階4−A1、段階4−A2を行う。
まず、UEがE−UTRANによってサービスされないモードではない場合について行う。
段階4−A1)UE−ProSe層は、送信のためのキャリア周波数とPC5を介したV2X通信で送信されるV2Xメッセージを共にUE−RRC層に送信する。
このとき、送信のためのキャリア周波数は、前記段階2で選択されたキャリア周波数と同一であってもよい。或いは、後述する実施例5を考慮する場合、送信のためのキャリア周波数は、前記段階2で選択されたキャリア周波数以外に、追加的なキャリア周波数が提供されることができる。
段階4−A2)UE−RRC層(即ち、下位層)は送信のためのキャリア周波数上で該当V2Xメッセージを送信する。
次に、UEがE−UTRANによってサービスされないモードである場合について見る。
段階4−B1)UE−ProSe層は、地理知的領域とUEが使用しようとする選択されたキャリア周波数と関連した無線パラメータを選択する。この段階に関する具体的な説明は、前記提案3−1に従う。
段階4−B2)UE−ProSe層は、選択された無線パラメータが干渉を引き起こさずに用いられるかを判断する。
このとき、UE−ProSe層は、UEは選択された無線パラメータが(他のセルに)干渉を誘発せず、現在の位置内で用いられるかUE−RRC層とチェックすることができる。
選択された無線パラメータが干渉を引き起こさずに用いられることができれば、段階4−B2−aを行う。反面、選択された無線パラメータが干渉を引き起こさずに用いられることができなければ(即ち、干渉を引き起こせば)、段階4−B2−b、段階4−B2−b1を行う。
段階4−B2−a)UEは選択された無線パラメータ上でPC5を介したV2X通信を行う。図10で、UE−ProSe層のみがV2X通信を行うことが示されているが、これは説明の便宜のためのものであり、UE−ProSe層はUE−RRC層を介してPC5を介したV2X通信を行うことができる。
段階4−B2−b)UE−RRC層は、UEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数を提供するか、又はUEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するセル/PLMNを探索する。この段階に関する具体的な説明は、前記提案3−2に従う。
段階4−B2−b1)UE−RRC層は、3GPP TS 23.122で規定されたように、PC5を介したV2X通信によってトリガーされたPLMNの選択を行う。また、UEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数を提供するか、又はUEが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するPLMNを探索する。この段階に関する具体的な説明は、前記提案3−2に従う。
段階4−B2−a及び段階4−B2−b1を行うために(即ち、提案3−2を行うために)、UE−ProSe層は、UE−下位層(例えば、UE−AS層又はUE−RRC層)に下記のようなセルを見つけるという命令/指示を伝達する。
− MSが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためにプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数を提供するか、又はMSが使用しようとするPC5を介したV2X通信のためのプロビジョニングされたキャリア周波数に属するキャリア周波数上で動作するE−UTRANセル
これを受信したUE−下位層(例えば、UE−AS層又はUE−RRC層)は、該当セルを見つけると、上位層(即ち、UE−ProSe層)に該当PLMNリストの情報を知らせる。
[実施例4]64QAM又は送信(TX:Transmit)ダイバーシティ(diversity)のための設定
3GPPでは、64QAMのためのソリューションと送信ダイバーシティを用いたPC5動作の利得について議論されている。
3GPPのワークアイテムによると、リリース(Rel:release)−15 PC5機能は、Rel−14 PC5機能と同一の資源プール(pool)内で共存することができる。従って、Rel−14 UEは、共有された資源プール上でRel−15 UEからサイドリンク送信を受信することができる。サイドリンクを介したV2Xメッセージの送信時、64QAM又はTXダイバーシティが送信側に送信されると、Rel−14 UEは64QAM 及び/又はTXダイバーシティを用いて送信されたメッセージを正確にデコーディングすることができない。
このような理由で、64QAM及び/又はTXダイバーシティを支援するRel−15 UEは、あるV2Xサービスが64QAM及び/又はTXダイバーシティに送信されることができるか知らなければならない。基本的に、UEは64QAM及び/又はTXダイバーシティがサービスに依存して適用可否を決定することができる。言い換えると、全てのV2X UEによって理解されなければならないあるサービスは、64QAM又はTXダイバーシティを使用してはならない。一部のUEのための他のサービスが64QAM又は TXダイバーシティを使用することができる。
観察1:64QAM又はTXダイバーシティを支援しないRel−14 UE又はRel−15 UEは、Rel−15 UEから64QAM又はTXダイバーシティを用いたRel−15サイドリンク送信を受信することができない。
64QAM又はTXダイバーシティを支援するUEは、ある特定のV2Xサービスが64QAM又はTXダイバーシティに送信されることができるか否かを知らなければならない。
AS層の観点から、あるV2Xサービスが64QAM又はTXダイバーシティに送信されるか否かを知るために、次のような幾つかのオプションが考慮できる。
− オプション1:AS層は上位層によって提供されたサービス情報に基づいて、毎パケットに64QAM又はTXダイバーシティが許可されるかを決定する。
− オプション2:上位層が64QAM又はTXダイバーシティが毎パケットに許可されるか否かに関する情報をAS層に提供する。情報は異なり得る。
前述したオプション1を具現するために、AS層は、64QAM又はTXダイバーシティがどんなサービスに対して許可されるか否かに対する情報を格納する必要がある。上位層によって提供されるサービス情報の場合、既存の宛先ID又はPPPPが考慮されることができる。また、このような目的で、上位層内で利用可能なサービスIDがAS層に提供されることができる。
オプション2は、周波数情報が毎パケット別にAS層に伝達される現在のRel−14のメカニズムとさらによく合う。
オプション2の場合、UE−ProSe層は、V2Xサービス識別子が送信のために64QAM又はTXダイバーシティを使用(又は高いデータレート送信)するように許可されるか否かに対する設定を有さなければならない。例えば、これは次のように具現されることができる。
5.2.4 PC5(即ち、UE間の直接インターフェース)を介したV2X通信のための設定パラメータ
PC5を介したV2X通信のための設定パラメータは、次を含む:
a)PC5を介したV2X通信のための設定パラメータの有効性(validity)のための満了時間(expiration time);
b)UEがE−UTRANによってサービスされるモード(「served by E−UTRAN」)であるとき、UEがPC5を介したV2X通信を使用するように認可された(authorized)PLMNのリスト;
c)UEがE−UTRANによってサービスされないモード(「not served by E−UTRAN」)であるとき、UEがPC5を介したV2X通信を使用するように認可(authorized)されたかを指示;
d)地理的領域当たり:
1)UEが「E−UTRANによってサービスされないとき、且つUEが地理的領域内に位置するとき、適用可能なPC5を介したV2X通信を無線パラメータ、且つこれらの無線パラメータが「運営者によって管理される(operator managed)」パラメータであるか、又は「運営者によって管理されない(non−operator managed)」パラメータであるかを指示
e)PC5を介したV2X通信のために認可された(authorized)V2Xサービスのリスト。リストの各項目(entry)は次を含む:
1)V2Xサービス識別子(V2X service identifier);及び
2)宛先第2層識別子(destination Layer−2 ID);
3)選択的に、V2Xサービス識別子が送信のために64QAM又はTXダイバーシティを使用(又は高いデータレート送信)するように許容するか否かに対する指示
UE−ProSe層は設定をチェックする。V2Xサービス識別子が送信のために64QAM又はTXダイバーシティを使用(又は高いデータレート送信)するように許可する場合、UE−ProSe層が3GPP TS 24.386の6.1.2.2節内に規定されたように、PC5を介したV2X通信の送信を行うとき、UE−Prose層は、この指示を下位層に伝達する。例えば、これは次のように具現できる。或いは、V2Xサービス識別子と指示のみ別途の設定で構成されることもできる。
6.1.2.2 Transmission
UEはプロトコルデータユニット内のV2Xメッセージを含ませ、これを次のようなパラメータと共に下位層に伝達する:
a)次のように、セッティングされる第3層プロトコルデータユニットタイプ:
1)IPパケット、V2XメッセージがIPデータを含むと;或いは
2)非IPパケット、V2Xメッセージが非IPデータを含むと;
...
g)UEが3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、PC5を介したV2X通信のためのPDBとPPPP間のマッピング規則が設定されると、3GPP TS 24.386の5.2.4節で規定されたように、PPPPと関連したPDB、且つ
h)UEがV2Xサービス識別子が送信のために64QAM又はTXダイバーシティを使用(又は高いデータレート送信)するように許可された否かに対する指示が設定されると、V2XメッセージのV2Xサービス識別子と関連した指示
これを受信したASは次のような動作を行う。
前記手続に基づき、送信UEが64QAM及び/又はTXダイバーシティを用いてV2Xメッセージを送信すると、受信UEは、受信されたメッセージのデコーディングを試みる。しかし、このメッセージのデコーディングに失敗するはずだ。もし、送信UEがこのメッセージが64QAM及び/又はTXダイバーシティを用いて送信されることをサイドリンク制御情報(SCI:sidelink control information)内にシグナリングすると、受信UEは不要なデコーディングを避けることができる。
観察2:64QAM及び/又はTXダイバーシティを支援しない受信(RX:Reception)UEは、SCIを受信した後に、64QAM及び/又はTXダイバーシティを用いた物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)の送信を受信することを避けることができる。
前記のような観察に基づき、本発明では次のように提案する。
− 送信UEは、64QAM及び/又はTXダイバーシティが適用されるか否かをSCI内で指示する。
[実施例5]
従来のUE−ProSe層がキャリア周波数を下位層(UE−RRC層)に伝達すると、下位層は、そのうち一つ以上のキャリア周波数を選択し、V2X送信を行う。このとき、下位層はただ一つのキャリア周波数のみを選択することもできる。ここで、UE−ProSe層が下位層に伝達するキャリア周波数の情報には特定のキャリア周波数で必ず送信すべきか否かの情報が含まれていない。
以下、前述した問題点を解決するための本発明に係る実施例を説明する。
オプション1)前記図9の段階1で行う方法
1.UE−ProSe層が下位層に伝達するキャリア周波数の情報は、各キャリア周波数別の下位層が必ず送信すべきか否かを示す指示を含むことができる。即ち、このような指示に従って、各キャリア周波数別にUE−RRC層がV2X送信時に必ず利用しなければならないか否かが指示されることができる。
a)前記と異なる方法としては、UE−ProSe層が必ず送信すべきキャリア周波数の情報と、そうでないキャリア周波数の情報とを分けて各々下位層に伝達することもできる。
2.これを受信した下位層は、キャリア周波数の選択時、「必ず送信すべきキャリア周波数」を選択し、該当キャリア周波数上でV2Xメッセージを送信しなければならない。もし、一つ以上のキャリア周波数で送信しなければならない場合(即ち、一つ以上のキャリア周波数が送信に必ず用いられなければならないと指示された場合)、V2Xメッセージを複写して各キャリア周波数上で送信することができる。
前記のような動作において、次のように指示が設定されることができる。
A.前記1)の場合、前記指示は、PC5を介したV2X通信のための地理的領域と関連したV2X周波数とV2Xサービス識別子間のV2X周波数へのV2Xサービス識別子のマッピング規則内に含まれることができる。
B.前記1−a)の場合、キャリア周波数を示す分類(branch)が送信されなければならない。これらの分類情報は、PC5を介したV2X通信のための地理的領域と関連したV2X周波数とV2Xサービス識別子間のV2X周波数へのV2Xサービス識別子のマッピング規則内に含まれないことがある。
C.また、前記1)又は1−a)の場合、前記指示は、新たな設定内で生成されることができる。即ち、新たな設定は、V2Xサービス識別子と現在の地理的領域別に送信されなければならないキャリア周波数の情報に対して生成されることができる。
オプション2)前記図9の段階4で行う方法
1.UE−ProSe層が下位層に伝達する送信のためのキャリア周波数の情報内の図9の段階3で提供された選択されたキャリア周波数以外に「追加的な送信が必要なキャリア周波数」が含まれることができる。
2.これを受信した下位層は、提供された送信のためのキャリア周波数内に含まれたキャリア周波数上で該当V2Xメッセージを送信しなければならない。もし、一つ以上のキャリア周波数で送信すべき場合(即ち、一つ以上のキャリア周波数が送信に必ず用いられなければならないと指示された場合)、V2Xメッセージを複写して各キャリア周波数上で送信することができる。
前記1)でUE−ProSe層が「追加的な送信が必要なキャリア周波数」があるということは、次のような方法で認知することができる。
前記1)は、設定(configuration)で具現されなければならない。可能な設定の具現方法は次の通りである。
前記のような動作において、次のように指示が設定されることができる。
A.前記指示は、PC5を介したV2X通信のための地理的領域と関連したV2X周波数とV2Xサービス識別子間のV2X周波数へのV2Xサービス識別子のマッピング規則内に含まれることができる。
B.キャリア周波数を示す分類(branch)が送信されなければならない。これらの分類情報は、PC5を介したV2X通信のための地理的領域と関連したV2X周波数とV2Xサービス識別子間のV2X周波数へのV2Xサービス識別子のマッピング規則内に含まれないことがある。
C.また、前記指示は新たな設定内で生成されることができる。即ち、新たな設定は、V2Xサービス識別子と現在の地理的領域別に送信されなければならないキャリア周波数の情報に対して生成されることができる。
前記でA)やB)のように具現される場合、追加的な情報は、前記図9の4段階の以前には用いられず、段階4を行う時にのみ用いられることができる。
図11は、本発明の一実施例に係るV2X通信の実行方法を例示する。
図11を参照すると、UEは上位層(upper layer)からV2Xメッセージの送信要求を受信する(S1101)。
即ち、UEは上位層からPC5インターフェースを介したV2X通信を用いてV2Xサービス識別子によって識別されたV2XサービスのV2Xメッセージの送信要求を受信する。このとき、送信要求は、前記で説明したように、前記V2Xメッセージ及び前記V2Xサービス識別子等を含むことができる。
また、送信要求の送信時、前記説明した実施例3(図8乃至図10参照)のように、上位層(例えば、UE−ProSe層)は下位層(例えば、UE−RRC層)にサービスタイプとマッピングされたキャリア周波数を知らせることができる。これに関する詳細な説明は、前記説明した実施例3(図8乃至図10参照)を参照することによって、本実施例に併合されることができる。
このとき、進行中のV2Xサービスが存在しない場合、前記実施例1に係る方法でキャリア周波数が選択されることができる。或いは、進行中のV2Xサービスが存在する場合、前記実施例2に係る方法でキャリア周波数が選択されることができる。
また、このようなキャリア周波数の選択は、前記図9又は図10の説明のように、上位層(例えば、UE−ProSe層)又は下位層(例えば、UE−RRC層)で行われることができる。下位層(例えば、UE−RRC層)で行われる場合、下位層は上位層にUEが使用しようとする選択されたキャリア周波数の情報を伝達することができる。
UEは自身のモードを確認する(S1102)。
即ち、UEは自身がE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)によってサービスされるか否か(V2X通信のためにE−UTRANによってサービスされるモード(Served by E−UTRAN for V2X communication)又はE−UTRANによってサービスされないモード(Not Served by E−UTRAN for V2X communication))を確認する。
このとき、前記説明した実施例3(図8乃至図10参照)のように、上位層は、UEが自身がE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)によってサービスされるか否かを決定し、上位層は送信のためのキャリア周波数を下位層に知らせることができる。また、図11では例示していないが、図9又は図10による以降の段階が行われることができる。これに関する詳細な説明は、前記説明した実施例3(図8乃至図10参照)を参照することによって、本実施例に併合されることができる。
もし、UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされるモード(Served by E−UTRAN for V2X communication)であると、UEは基地局にPC5インターフェースを介したV2X通信のための資源を要求するか、又は前記基地局によって予め設定された資源プール(resource pool)内でPC5インターフェースを介したV2X通信のための資源を選択することができる(S1103)。
このとき、UEがV2X通信のためにE−UTRANによってサービスされるモード(Served by E−UTRAN for V2X communication)と見なされる条件又はE−UTRANによってサービスされないモード(Not Served by E−UTRAN for V2X communication)と見なされる条件は、前記説明した実施例に係り、これに関する詳細な説明は省略する。
反面、V2Xメッセージの送信要求を受信するとき、V2X通信のためにE−UTRANによってサービスされないモード(Not Served by E−UTRAN for V2X communication)であると、UEはPC5インターフェースを介したV2X通信のための資源を選択する(S1104)。
UEはPC5インターフェースを介したV2X通信のための送信を行う(S1105)。
具体的に、UEは下位層(例えば、UEのMAC層、PHY層)にV2Xメッセージを送信することによって、PC5インターフェースを介してV2Xメッセージを送信することができる。前記実施例4に関して、S1105の段階に対して、下記図を参照してより具体的に見る。
図12は、本発明の一実施例に係るV2X通信の実行方法を例示する。
図12を参照すると、UE(例えば、RRC層)は、V2Xサービス識別子と関連した送信パラメータを設定する(S1201)。
ここで、送信パラメータは、64QAMの変調及びコーディング方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)レベルの適用可否を指示するパラメータを含むことができる。
UEはS1101で設定された設定に基づき、上位層から受信されたV2Xサービス識別子と関連した送信パラメータを決定する(S1202)。また、決定された送信パラメータをV2Xメッセージと共に下位層(例えば、UEのMAC層及び/又はPHY層)に伝達することができる。
UE(例えば、MAC層)は、上位層(例えば、RRC層)から受信した送信パラメータに基づいてMCSを決定する(S1203)。
UE(例えば、MAC層及び/又はPHY層)は、決定されたMCSに基づいてV2Xメッセージを他のUEに送信する(S1204)。
特に、PHY層は、サイドリンク(即ち、PC5インターフェース)を介して上位層から伝達されたV2Xメッセージを送信し、このとき、V2Xメッセージは、PSSCH上で送信されることができる。また、UEはPSSCHスケジューリングの情報を受信UEに知らせるために、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:Physical Sidelink Control Channel)でSCIを送信することができる。
また、前記説明したように、送信UEは、受信UEが受信したV2Xメッセージを成功的にデコーディングできるように、SCI(サイドリンク制御情報)にMCSレベルの情報を含ませて送信することができる。
本発明が適用され得る装置一般
図13は、本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図を例示する。
図13を参照すると、無線通信システムは、ネットワークノード1310と、多数の端末(UE)1320を含む。
ネットワークノード1310は、プロセッサ(processor)1311、メモリ(memory)1312、および送受信機(transceiver)1313を含む。プロセッサ1311は、前記図1乃至図12で提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。有/無線インターフェースプロトコルの層は、プロセッサ1311によって具現できる。
メモリ1312は、プロセッサ1311と連結されて、プロセッサ1311を駆動するための様々な情報を格納する。送受信機1313はプロセッサ1311と連結され、有/無線信号を送信及び/又は受信する。ネットワークノード1310の一例として、基地局、MME、HSS、SGW、PGW、SCEF、SCS/AS等がこれに該当し得る。特に、ネットワークノード1310が基地局である場合、送受信機1313は、無線信号を送/受信するためのRF部(radio frequency unit)を含むことができる。
端末1320は、プロセッサ1321、メモリ1322及び送受信機(またはRF部)1323を含む。プロセッサ1321は、前記図1乃至図12で提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの層は、プロセッサ1321によって具現できる。特に、プロセッサはNAS層及びAS層を含むことができる。メモリ1322は、プロセッサ1321と連結され、プロセッサ1321を駆動するための様々な情報を格納する。送受信機1323はプロセッサ1321と連結されて、無線信号を送信及び/又は受信する。
メモリ1312、1322は、プロセッサ1311、1321の内部または外部にあってもよく、よく知られている様々な手段でプロセッサ1311、1321と連結されてもよい。また、ネットワークノード1310(基地局である場合)及び/又は端末1320は、一つのアンテナ(single antenna)または多重アンテナ(multiple antenna)を有し得る。
図14は、本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図を例示する。
特に、図14では、前記図13の端末をより詳細に例示する図である。
図14を参照すると、端末は、プロセッサ(またはデジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)1410、RFモジュール(RF module)(またはRFユニット)1435、パワー管理モジュール(power management module)1405、アンテナ(antenna)1440、バッテリー(battery)1455、ディスプレイ(display)1415、キーパッド(keypad)1420、メモリ(memory)1430、SIMカード(SIM(Subscriber Identification Module)card)1425(この構成は選択的である)、スピーカー(speaker)1445、及びマイクロフォン(microphone)1450を含んで構成され得る。端末はまた、単一のアンテナまたは多重のアンテナを含み得る。
プロセッサ1410は、前記図1乃至図12で提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの層は、プロセッサ1410によって具現できる。
メモリ1430は、プロセッサ1410と連結され、プロセッサ1410の動作と関連した情報を格納する。メモリ1430は、プロセッサ1410の内部または外部にあってもよく、よく知られている様々な手段でプロセッサ1410と連結されてもよい。
ユーザーは、例えば、キーパッド1420のボタンを押すか(あるいはタッチするか)、またはマイクロフォン1450を用いた音声駆動(voice activation)によって電話番号などのような命令情報を入力する。プロセッサ1410は、このような命令情報を受信し、電話番号に電話をかけるなど、適切な機能を行うように処理する。駆動上のデータ(operational data)は、SIMカード1425またはメモリ1430から抽出することができる。また、プロセッサ1410は、ユーザーが認知し、また便宜のために、命令情報または駆動情報をディスプレイ1415上にディスプレイすることができる。
RFモジュール1435は、プロセッサ1410に連結されて、RF信号を送信及び/又は受信する。プロセッサ1410は、通信を開始するために、例えば、音声通信データを構成する無線信号を送信するように命令情報をRFモジュール1435に伝達する。RFモジュール1435は、無線信号を受信および送信するために受信機(receiver)と送信機(transmitter)で構成される。アンテナ1440は、無線信号を送信および受信する機能をする。無線信号を受信するとき、RFモジュール1435は、プロセッサ1410によって処理するために信号を伝達して、基底帯域に信号を変換し得る。処理された信号は、スピーカー1445を介して出力される可聴または可読情報に変換され得る。
以上で説明された実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定の形態で結合されたものである。各構成要素または特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものと考慮されなければならない。各構成要素または特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施され得る。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更され得る。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、または他の実施例の対応する構成または特徴と交換してもよい。特許請求範囲で明示的な引用関係のない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新たな請求項に含ませることができることは自明である。
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合などにより具現され得る。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つまたはそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどにより具現され得る。
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能または動作を行うモジュール、手続、関数などの形態で具現され得る。ソフトウェアのコードは、メモリに格納され、プロセッサによって駆動され得る。前記メモリは、前記プロセッサの内部または外部に位置し、既に公知となった多様な手段により、前記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
本発明は、本発明の必須的特徴を外れない範囲で他の特定の形態で具体化されることができることは当業者にとって自明である。したがって、前述した詳細な説明は、あらゆる面で制限的に解釈されてはならず、例示的なものと考慮されるべきである。本発明の範囲は、添付された請求項の合理的解釈によって決定されるべきであり、本発明の等価的範囲内での全ての変更は、本発明の範囲に含まれる。