JP2020532232A - 小波長無線ネットワークにおけるビーコニング(beaconing) - Google Patents

小波長無線ネットワークにおけるビーコニング(beaconing) Download PDF

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Abstract

【課題】mm波ネットワーク内のビーコニングのための向上した機構を提供する。【解決手段】メッシュネットワーク内の通信のための装置及び方法において、低減されたシグナリングオーバヘッドを提供する。通信では、2つの異なるビーコン信号を用いる。ピアビーコンは、時間同期及びリソース管理情報を含み、1つ又はそれ以上の隣接するピア局間の既存のリンクを維持する。一方、別個のネットワーク発見ビーコンは、メッシュネットワークを識別するメッシュネットワークプロファイル情報を含み、メッシュネットワークに参加したい無線通信局のネットワーク発見を助ける。実施形態では、ピア局間の協調は、どの局がネットワーク発見ビーコンを送信するべきかを決定して、任意の所与の期間に、全ての局が発見ビーコンを送信する必要があるとは限らないようにすることを説明する。【選択図】図19

Description

〔関連出願の相互参照〕
[0001] 本出願は、2017年8月25日に出願された米国仮特許出願第62/550,028号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この仮特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
〔連邦政府が支援する研究又は開発に関する記述〕
[0002] 適用なし
〔コンピュータプログラムによる添付物の引用による組み入れ〕
[0003] 適用なし
〔著作権保護を受ける資料の通知〕
[0004] 本特許文書中の資料の一部は、米国及びその他の国の著作権法の下で著作権保護を受けることができる。著作権の権利所有者は、米国特許商標庁の一般公開ファイル又は記録内に表されるとおりに第三者が特許文献又は特許開示を複製することには異議を唱えないが、それ以外は全ての著作権を留保する。著作権所有者は、限定するわけではないが、米国特許法施行規則§1.14に従う権利を含め、本特許文献を秘密裏に保持しておくあらゆる権利を本明細書によって放棄するものではない。
[0006] 本開示の技術は、一般に、局間の指向性無線通信に関し、具体的には、マルチホップリレー指向性無線通信ネットワーク内のビーコンシグナリングのより効率的な使用に関する。
[0008] メッシュネットワーク及びメッシュネットワークと非メッシュネットワークの混合を含むミリメートル波長(mm波又はmmW)無線ネットワークは、ますます重要になってきている。より高い容量の必要により、ネットワークオペレータは、高密度化の考えを採り入れ始めた。現在のサブ6GHz無線技術の使用は、高いデータ要求に対応するのに十分ではない。1つの代替法は、30〜300GHz帯域のミリメートル波帯域(mmW)内で、追加のスペクトルを利用することである。
[0009] mmW無線システムを可能にするには、一般に、高周波数帯域のチャネル障害及び伝搬特性に適切に対処する必要がある。高いフリースペースパス損失、高い透過損失、反射損失及び回析損失は、利用可能なダイバーシティを低減し、非見通し内(NLOS:non-line-of-sight)通信を制限する。mmWの小さい波長によって、実用的な寸法の高いゲインの電子操向可能な指向性アンテナの使用を可能にする。これにより、十分なアレイゲインを与えて、パス損失を克服し、受信機での高い信号対雑音比(SNR)を確保することができる。mmW帯域を用いる高密度の展開環境内の指向性メッシュネットワークは、ノード間の信頼できる通信を実現し、見通し内通信(line-of-sight)チャネルの制約を克服する効率的な方法である。
[0010] 始動する新局ノードは、発見する隣接するノード及び参加するネットワークを探している。ノードのネットワークへの最初のアクセスのプロセスは、隣接するノードをスキャンし、局地的な近傍の全てのアクティブノードを発見することを含む。これは、参加する特定のネットワーク/ネットワークのリストを探索する新ノードを介して、又はブロードキャスト要求を送信して、新ノードを受け入れる任意の既に確立されたネットワークに参加する新ノードによって行うことができる。
[0011] メッシュネットワークに接続するノードは、隣接するノードを発見して、ゲートウェイ/ポータルメッシュノードに到達する最良の方法、及びこれらの隣接するノードの各々の機能を決定する必要がある。新ノードは、特定の期間に、全てのチャネルに、発見し得る隣接するノードがあるかどうか調べる。その特定の時間の後、アクティブノードが検出されない場合、新ノードは、次のチャネルをテストするために移動する。ノードが検出されると、新ノードは、規制ドメイン(IEEE、FCC、ETSI、MKK等)で動作するためのPHYを構成するのに十分な情報を収集する。このタスクは、更に、指向性送信により、mmW通信に課題がある。このプロセスの課題は、以下のように要約することができる。すなわち、(a)周囲のノードIDの知識、(b)ビームフォーミングのための最良の送信パターンの知識、(c)衝突及び難聴(deafness)によるチャネルアクセスの問題、及び(d)遮断及び反射によるチャネル障害である。上記のいくつか又は全てを克服するための近隣発見方法を設計することは、mm波D2D及びメッシュ技術の普及を可能にするために最も重要なことである。
[0012] メッシュネットワーキングのための大抵の既存の技術は、ブロードキャストモードで動作するネットワークのメッシュ発見の解決法に対処するものであり、指向性無線通信を有するネットワークを対象としていない。更に、指向性無線ネットワーク通信を利用するそれらの技術は、多くの場合、ビーコン信号の発生に関して、非常に高いオーバヘッド要求がある。
[0013] したがって、mm波ネットワーク内のビーコニングのための向上した機構が必要である。本開示は、その必要を満たし、従来技術にまさる更なる利益をもたらす。
[0014] 著しいシグナリングオーバヘッド又はネイバー発見遅延を引き起こすことなく、メッシュトポロジネットワーク内のmm波通信をセットアップして維持することができることは重要である。開示する技術では、2つの異なるタイプのビーコン信号が利用される。すなわち、(1)通信ビーコン(ピアビーコン)及び(2)発見ビーコンである。これらの2つのビーコンを用いることによって、発見機能とネットワーク維持機能を分離することができるので、ノード局(STA)は、これらの戦略的ターゲットビーコンの各々に、より少ない情報を埋め込む。これらの分離されたビーコンを用いる本装置及び方法を用いることによって、シグナリングオーバヘッドを低減する。
[0015] 開示する技術は、ネイバー発見の目的のために不必要なビーコン送信を低減するべく、ネットワーク内のSTA間の発見ビーコン送信を協調させる。開示する装置及び方法は、協調が効率的な方法でどのように実行されるべきかについてのルールのセットを規定する。例えば、開示する技術は、通信(ピア)ビーコン送信のセクタの数を減少させて、送信されるビーコンフレームの数を減少させる。開示する技術は、また、低減されたビーコニングオーバヘッドで、パッシブスキャン及びアクティブスキャンの両方を可能にするルールのセットを規定する。これらのルールに基づいて、新局(メッシュネットワークに参加しようとする局)は、制限されたネットワーク遅延で、既存のネットワークを発見することができる。
[0016] 本開示では複数の用語を利用し、これらの意味は、一般に、下記の通りである。
[0017] A−BFT:アソシエーション−ビームフォーミングトレーニング期間;ネットワークに参加する新たな局(STA)のアソシエーション及びBFトレーニングに使用される、ビーコンで通知される期間である。
[0018] AP:アクセスポイント;1つの局(STA)を含み、関連するSTAの無線媒体(WM)を介して配信サービスへのアクセスを提供するエンティティである。
[0019] ビームフォーミング(BF):全方向アンテナパターン又は準全方向アンテナパターンを使用しない指向性送信。ビームフォーミングは、対象の受信機における受信信号電力又は信号対雑音比(SNR)を改善するために送信機において使用される。
[0020] BSS:基本サービスセット;ネットワーク内のAPとの同期に成功した一連の局(STA)である。
[0021] BI:ビーコン間隔は、ビーコン送信時間の合間の時間を表す周期的スーパーフレーム期間(cyclic super frame period)である。
[0022] BRP:BF微調整プロトコル;受信機トレーニングを可能にし、最良の実施可能な指向性通信を達成するために送信機側及び受信機側を繰り返しトレーニングするBFプロトコルである。
[0023] BTI:ビーコン送信間隔は、連続するビーコン送信の間の間隔である。
[0024] CBAP:競合ベースのアクセス期間;競合ベースの拡張分散チャネルアクセス(enhanced distributed channel access: EDCA)を使用する指向性マルチギガビット(DMG)BSSのデータ転送間隔(DTI)内の期間である。
[0025] DTI:データ転送間隔;完全なBFトレーニングに続いて実際のデータ転送を行うことができる期間である。
[0026] ISS:内部サブレイヤサービス。
[0027] MACアドレス:媒体アクセス制御(MAC)アドレス。
[0028] MBSS:メッシュ基本サービスセット;メッシュ局(MSTA)の自己完結的なネットワークを形成する基本サービスセット(BSS)であり、分配システム(DS)として使用することができる。
[0029] MCS:変調符号化スキーム;PHY層データレートに換算できる指数を定義する。
[0030] MSTA:メッシュ局(MSTA);メッシュ機能を実装する局(STA)。メッシュBSS内で動作するMSTAは、他のMSTAに配信サービスを提供することができる。
[0031] 全方向性:無指向性アンテナ送信モード。
[0032] 準全方向性:最も広いビーム幅を達成できる指向性マルチギガビット(DMG)アンテナ動作モード。
[0033] 受信セクタスイープ(RXSS):連続する受信間にスイープが行われる、異なるセクタからのセクタスイープ(SSW)フレームの受信。
[0034] RSSI:受信信号強度インジケータ(単位:dBm)。
[0035] SLS:セクタレベルスイープフェーズ;イニシエータをトレーニングするためのイニシエータセクタスイープ(ISS)、レスポンダリンクをトレーニングするためのレスポンダセクタスイープ(RSS)、SSWフィードバック、及びSSWACKという4つほどのコンポーネントを含むことができるBFトレーニングフェーズ。
[0036] SNR:受信信号対雑音比(単位:dB)。
[0037] SP:サービス期間;アクセスポイント(AP)によってスケジュールされるSPである。スケジュールSPは、一定の時間間隔で開始する。
[0038] スペクトル効率:特定の通信システムにおいて所与の帯域幅で送信することができる情報レートであり、通常、ビット/秒又はヘルツ単位で表される。
[0039] SSID:サービスセット識別子;WLANネットワークに割り当てられる名前。
[0040] STA:局;無線媒体(WM)への媒体アクセス制御(MAC)及び物理層(PHY)インターフェイスの単独でアドレス指定可能なインスタンスである論理エンティティ。
[0041] スイープ:送信機又は受信機のアンテナ構成が送信間で変更される、短期ビームフォーミングインターフレームスペース(SBIFS)間隔によって分離された一連の送信。
[0042] SSW:セクタスイープは、送信が、異なるセクタ(方向)及び受信信号、強度等について収集された情報で行われる動作である。
[0043] 送信セクタスイープ(TXSS):連続する送信間にスイープが行われる、異なるセクタを介した複数のセクタスイープ(SSW)又は指向性マルチギガビット(DMG)ビーコンフレームの送信。
[0044] 本明細書の以下の部分では、本明細書で説明する技術のさらなる態様が明らかになり、この詳細な説明は、本技術の好ましい実施形態を制限することなく完全に開示するためのものである。
[0045] 本明細書で説明する技術は、例示のみを目的とする以下の図面を参照することによって十分に理解されるであろう。
IEEE802.11無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)内で実行されるアクティブスキャンのタイミング図である。 メッシュ局と非メッシュ局の組み合わせを示すメッシュネットワークのノード図である。 IEEE802.11WLANのメッシュ識別要素を示すデータフィールド図である。 IEEE802.11WLANのメッシュ構成要素を示すデータフィールド図である。 IEEE802.11adプロトコルにおけるアンテナセクタスイープ(SSW)の概略図である。 IEEE802.11adプロトコルにおけるセクタレベルスイープ(SLS)のシグナリングを示すシグナリング図である。 IEEE802.11adのセクタスイープ(SSW)フレーム要素を示すデータフィールド図である。 IEEE802.11adのSSWフレーム要素内のSSWフィールドを示すデータフィールド図である。 IEEE802.11adに利用される、ISSの一部として送信されるときのSSWフィードバックフィールドを示すデータフィールド図である。 IEEE802.11adに利用される、ISSの一部として送信されないときのSSWフィードバックフィールドを示すデータフィールド図である。 本開示の実施形態に従って利用される、無線ネットワーク内の無線mm波ノード例の無線ノードトポロジを示す図である。 本開示の実施形態に従って利用される、局ハードウェアのブロック図である。 本開示の実施形態に従って利用される、図11の局ハードウェアのビームパターン図である。 本開示の実施形態による無線ノードトポロジ及び関連する発見ビーコンスイープを示す図である。 本開示の実施形態による無線ノードトポロジ及び関連する発見ビーコンスイープを示す図である。 本開示の実施形態による無線ノードトポロジ及び関連する発見ビーコンスイープを示す図である。 本開示の実施形態によるメッシュノードからの送信及び受信を示す通信期間図である。 本開示の実施形態に従ってビーコンマスタ方法を説明する無線ノードトポロジを示す図である。 本開示の実施形態に従ってビーコンマスタ方法を説明する無線ノードトポロジを示す図である。 本開示の実施形態に従ってビーコンマスタ方法を説明する無線ノードトポロジを示す図である。 本開示の実施形態に従ってビーコンマスタ方法を説明する無線ノードトポロジを示す図である。 本開示の実施形態によるノード間の協調の結果を示すカバレッジエリアのアンテナパターンマップを示す図である。 本開示の実施形態によるメッシュネットワーク発見フレームに用いられるセクタスイープ図である。 本開示の実施形態に従って最良セクタ通信方向のブラケット(bracketing)を実行する無線ノードトポロジを示す図である。 本開示の実施形態に従って最良セクタ通信方向のブラケット(bracketing)を実行する無線ノードトポロジを示す図である。 本開示の実施形態によるピアビーコンの送信のフロー図である。 本開示の実施形態によるトレーニングデータベースの作成及び更新のフロー図である。 本開示の実施形態による全ての方向に発見ビーコンを送信するビーコンマスタを示す通信期間図である。 本開示の実施形態によるピアビーコンスーパーフレームフォーマットを示す通信期間図である。 本開示の実施形態に従って実行されるマスタビーコン転送及びアナウンスメントの無線ノード図である。 本開示の実施形態に従って実行されるマスタビーコン転送及びアナウンスメントの無線ノード図である。 本開示の実施形態に従って実行されるマスタビーコン転送及びアナウンスメントの無線ノード図である。 本開示の実施形態に従ってビーコンマスタの役割をする異なるノードの無線ノード図である。 本開示の実施形態に従ってビーコンマスタの役割をする異なるノードの無線ノード図である。 本開示の実施形態に従ってビーコンマスタの役割をする異なるノードの無線ノード図である。 本開示の実施形態によるマスタビーコン機能停止処理の無線ノード図である。 本開示の実施形態によるマスタビーコン機能停止処理の無線ノード図である。 本開示の実施形態によるマスタビーコン機能停止処理の無線ノード図である。 本開示の実施形態によるマスタビーコン機能停止処理の無線ノード図である。 本開示の実施形態によるマスタビーコン機能停止処理の無線ノード図である。 本開示の実施形態によるランダムマスタビーコン選択のフロー図である。 本開示の実施形態によるランダムマスタビーコン選択のフロー図である。 本開示の実施形態によるシーケンスベースのマスタビーコン選択のフロー図である。 本開示の実施形態によるシーケンスベースのマスタビーコン選択のフロー図である。 本開示の実施形態によるノード間の協調に応じてカバレッジエリアを示すアンテナパターンマップを示す図である。 本開示の実施形態に従って利用されるノードセクタカバレッジ図である。 本開示の実施形態に従って利用されるノードセクタカバレッジ図である。 本開示の実施形態に従って利用されるノードセクタカバレッジ図である。 本開示の実施形態による、新ノードがパッシブスキャンを実行してメッシュネットワークに許可されるためのメッセージ受け渡し図である。 本開示の実施形態による、新ノードがアクティブスキャンを実行してメッシュネットワークに許可されるためのメッセージ受け渡し図である。 本開示の実施形態に従って利用されるノード間のセクタカバレッジを示すノードセクタカバレッジ図である。 本開示の実施形態に従って応答されるカバレッジエリアを介する新ノードの移動の効果を用いるノード間のセクタカバレッジを示すノードセクタカバレッジ図である。 本開示の実施形態に従って、新ノードがメッシュネットワークを発見して参加するフロー図である。 本開示の実施形態に従って、新ノードがメッシュネットワークを発見して参加するフロー図である。 本開示の実施形態による新ノード許可のビーコンマスタ処理のフロー図である。 本開示の実施形態に従って実行される、新ノードの範囲外にある中央コントローラエンティティによって調整される、新ノードをメッシュネットワークに入れるメッセージ受け渡し図である。 本開示の実施形態に従って実行される、新ノードの範囲外にある中央コントローラエンティティによって調整される、新ノードをメッシュネットワークに入れるメッセージ受け渡し図である。 本開示の実施形態に従って実行される、新ノードの範囲内にある中央コントローラエンティティによって調整される、新ノードをメッシュネットワークに入れるメッセージ受け渡し図である。 本開示の実施形態による支援発見プロセスを実行する際の通信期間図である。 本開示の実施形態による支援発見プロセスを実行する際の通信期間図である。
1.既存の指向性無線ネットワーク技術
1.1.WLANシステム
[0086] WLANシステムでは、802.11は、2つのスキャンモード、すなわち、パッシブスキャン及びアクティブスキャンを定義する。以下は、パッシブスキャンの特性である。(a)ネットワークに参加しようとする新局(STA)は、MaxChannelTimeまでにわたって、各チャネルを調べ、ビーコンフレームを待つ。(b)ビーコンが受信されていない場合、新STAは、別のチャネルに移動し、新STAは、スキャンモードでは信号を送信しないので、バッテリ電力を節約する。STAは、ビーコンを見逃さないように、各チャネルで十分な時間待たなければならない。ビーコンが失われた場合、STAは、別のビーコン送信間隔(BTI)を待たなければならない。
[0087] 以下は、アクティブスキャンの特性である。(a)ローカルネットワークに参加したい新STAは、以下に従って、プローブ要求フレームを各チャネル上で送信する。すなわち、(a)(1)STAは、チャネルに移動し、入力フレーム又はプローブ遅延タイマが満了するのを待つ。(a)(2)タイマが満了した後、フレームが検出されない場合、チャネルは使用されていないと見なされる。(a)(3)チャネルが使用されていない場合、STAは、新たなチャネルに移動する。(a)(4)チャネルが使用されている場合、STAは、通常のDCFを用いて媒体にアクセスし、プローブ要求フレームを送信する。(a)(5)STAは、所望の期間(例えば、最小チャネル時間)待ち、チャネルがビジーではなかった場合、プローブ要求に対する応答を受信する。チャネルがビジーでありプローブ応答が受信された場合、STAは、より多くの時間(例えば、最大チャネル時間)待つ。
[0088] (b)プローブ要求は、一意のサービスセット識別子(SSID)、SSIDのリスト又はブロードキャストSSIDを用いることができる。(c)アクティブスキャンは、いくつかの周波数帯域において禁止される。(d)特に、多くの新STAが同時に到来して、ネットワークにアクセスしようとしている場合、アクティブスキャンは、干渉及び衝突の原因となりうる。(e)アクティブスキャンは、STAがビーコンを待つ必要がないので、パッシブスキャンの使用と比較して、STAがネットワークにアクセスするためのより高速な方法(より迅速)である。(f)インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)及びIBSSにおいて、少なくとも1つのSTAは、アウェイク状態であり、プローブを受信してこれに応答する。(g)メッシュ基本サービスセット(MBSS)のSTAは、任意の時点でアウェイク状態ではなく、応答しない可能性がある。(h)無線測定キャンペーンがアクティブであるとき、ノードは、プローブ要求に応答しない可能性がある。(i)プローブ応答の衝突が発生する可能性がある。STAは、最後のビーコンを送信したSTAが最初のプローブ応答を送信できるようにすることによって、プローブ応答の送信を調整することができる。他のノードは、バックオフ時間及び通常の分散協調機能(DCF)チャネルアクセスに続き、これらを用いて、衝突を回避することができる。
[0089] 図1に、IEEE802.11WLANにおけるアクティブスキャンの使用を示し、スキャン局がプローブを送信し、2つの応答局がプローブを受信してこれに応答するところを示す。この図は、また、最小及び最大プローブ応答タイミングを示す。値G1は、SIFSに設定され、これは、肯定応答の送信前のインターフレームスペーシングであり、一方、G3は、DIFSであり、これは、DCFインターフレームスペーシングであり、送信側がRTSパッケージを送信する前のバックオフ期間を完了した後に待つ時間遅延を示す。
1.2.IEEE802.11sメッシュWLAN
[0091] IEEE802.11s(以下、802.11s)は、802.11規格に無線メッシュネットワーキング機能を追加する規格である。802.11sは、新しいタイプの無線局及び新しいシグナリングを定義して、メッシュネットワーク発見、ピアツーピア接続の確立、及びメッシュネットワークを介するデータのルーティングを可能にする。
[0092] 図2に、メッシュネットワークの一例を示し、このメッシュネットワークは、メッシュ−STA/APに接続する非メッシュSTA(実線)と、メッシュポータルを含む他のメッシュSTAに接続するメッシュSTA(点線)との混合である。メッシュネットワーク内のノードは、802.11規格で定義される同じスキャン技術を用いて、ネイバーを発見する。メッシュネットワークの識別は、ビーコン及びプローブ応答フレームに含まれるメッシュID要素によって与えられる。1つのメッシュネットワークにおいて、全てのメッシュSTAは、同じメッシュプロファイルを用いる。メッシュプロファイルの全てのパラメータが一致する場合、メッシュプロファイルは同じと見なされる。メッシュプロファイルは、ビーコン及びプローブ応答フレームに含まれて、メッシュプロファイルが、スキャンによって、そのネイバーメッシュSTAによって取得することができるようになっている。
[0093] メッシュSTAが、スキャンプロセスによってネイバーメッシュSTAを発見すると、発見されたメッシュSTAは、候補ピアメッシュSTAと見なされる。それは、発見されたメッシュSTAがメンバであるメッシュネットワークのメンバになり、ネイバーメッシュSTAとのメッシュピアを確立することができる。メッシュSTAが、ネイバーメッシュSTAに対して受信されたビーコン又はプローブ応答フレームが示すのと同じメッシュプロファイルを用いるとき、発見されたネイバーメッシュSTAは、候補ピアメッシュSTAと見なすことができる。
[0094] メッシュSTAは、発見されたネイバーの情報をメッシュネイバーテーブルに維持しようとする。この情報は、(a)ネイバーMACアドレス、(b)動作チャネル番号、及び(c)最も最近観察されたリンク状態及び品質情報を含む。ネイバーが検出されない場合、メッシュSTAは、メッシュIDを、その最も優先順位の高いプロファイルに採用し、アクティブのままである。ネイバーメッシュSTAを発見するための全ての従来のシグナリングは、ブロードキャストモードで実行される。802.11sは、指向性無線通信を用いるネットワークを対象としていなかったと理解されたい。
[0095] 図3に、メッシュ識別要素(メッシュID要素)を示し、メッシュID要素を用いて、メッシュネットワークの識別を公示(advertise)する。メッシュIDは、メッシュネットワークに参加したい新STAによって、プローブ要求で送信され、既存のメッシュネットワークSTAによって、ビーコン及び信号で送信される。長さ0のメッシュIDフィールドは、ワイルドカードメッシュIDを示し、プローブ要求フレーム内で用いられる。ワイルドカードメッシュIDは、非メッシュSTAがメッシュネットワークに参加するのを防ぐ特定のIDである。メッシュ局は、非メッシュ局よりも多くの機能を有するSTAであり、例えば、いくつかの他のモジュールに加えて、モジュールとして動作するSTAを有し、メッシュ機能を果たすようであると理解されたい。STAがこのメッシュモジュールを有さない場合、このSTAは、メッシュネットワークに接続することを許可されるべきではない。
[0096] 図4に、メッシュ構成要素を示し、メッシュ構成要素は、メッシュSTAによって送信されるビーコンフレーム及びプローブ応答フレームに含まれ、メッシュ構成要素を用いて、メッシュサービスを公示する。メッシュ構成要素の主要コンテンツは、(a)パス選択プロトコル識別子、(b)パス選択メトリック識別子、(c)輻輳制御モード識別子、(d)同期方法識別子、及び(e)認証プロトコル識別子である。メッシュ構成要素のコンテンツは、メッシュIDと一緒に、メッシュプロファイルを形成する。
[0097] 規格802.11aは、以下のものを含む多くの手順及びメッシュ機能を定義する。すなわち、メッシュ発見、メッシュピア管理、メッシュセキュリティ、メッシュビーコニング及び同期、メッシュ協調機能、メッシュ電力管理、メッシュチャネル切替え、3アドレス、4アドレス及び拡張アドレスフレームフォーマット、メッシュパス選択及び転送、外部ネットワークとの網間接続、イントラメッシュ輻輳制御及びメッシュBSSの緊急サービスサポートを含む。
1.3.WLANにおけるミリメートル波
[0099] ミリメートル波帯域内のWLANは、一般に、送信、受信又はその両方のための指向性アンテナを用いて、高いパス損失に対処し、通信に十分なSNRを提供する必要がある。送信又は受信に指向性アンテナを用いるには、スキャンプロセスも指向性にする必要がある。IEEE802.11ad及び新しい規格802.11ayは、ミリメートル波帯域における指向性送信及び受信のためのスキャン及びビームフォーミングのための手順を定義する。
1.4.IEEE802.11adのスキャン及びBFトレーニング
[00101] 最新のmm波WLANシステムの例は、802.11ad規格である。
1.4.1.スキャン
[00103] 新STAは、パッシブ又はアクティブスキャンモードで動作して、特定のSSID、SSIDのリスト又は全ての発見されたSSIDをスキャンする。パッシブスキャンするためには、STAは、SSIDを含むDMGビーコンフレームをスキャンする。アクティブスキャンするためには、DMGSTAは、所望のSSID又は1つ又はそれ以上のSSIDリスト要素を含むプローブ要求フレームを送信する。DMGSTAは、プローブ要求フレームの送信の前に、DMGビーコンフレームを送信するか又はビームフォーミングトレーニングを行う必要がある場合もある。
1.4.2.BFトレーニング
[00105] BFトレーニングは、セクタスイープを用いて、各STAが送受信の両方に適したアンテナシステム設定を決定できるようにするために必要な信号を供給するBFトレーニングフレーム送信の双方向シーケンスである。
[00106] 802.11adのBFトレーニングプロセスは、3つのフェーズで実行することができる。(1)セクタレベルスイープフェーズが実行されることによって、リンク取得のために、低利得(準全方向)受信と共に、指向性送信が実行される。(2)送信と受信の組み合わせのために、受信利得及び最終調整を加える微調整段階が実行される。(3)データ送信中に、チャネル変更に合わせた調整を行うための追跡が実行される。
1.4.3.802.11adのSLSのBFトレーニングフェーズ
[00108] ここでは、802.11ad規格のセクタレベルスイープ(SLS)必須フェーズに焦点を当てている。SLS中には、一対のSTAが、最高の信号品質をもたらすアンテナセクタを発見するために、異なるアンテナセクタを通じて、一連のセクタスイープ(SSW)フレーム(又は、PCP/APにおける送信セクタトレーニングの場合にはビーコン)を交換する。最初に送信を行う局はイニシエータと呼ばれ、2番目に送信を行う局はレスポンダと呼ばれる。
[00109] 送信セクタスイープ(TXSS)中には、異なるセクタ上でSSWフレームが送信され、対を成すノード(レスポンダ)が準全方向パターンを用いて受信する。レスポンダは、最良のリンク品質(例えば、SNR)をもたらしたイニシエータからのアンテナアレイセクタを決定する。
[00110] 図5に、802.11adにおけるセクタスイープ(SSW)の概念を示す。この図には、STA1がSLSのイニシエータであり、STA2がレスポンダである例を挙げる。STA1は、送信アンテナパターンのファインセクタの全てをスイープし、STA2は、準全方向パターンで受信する。STA2は、STA1から受信した最良セクタを、STA2にフィードバックする。
[00111] 図6に、802.11ad仕様で実装されるセクタレベルスイープ(SLS)プロトコルのシグナリングを示す。送信セクタスイープ内の各フレームは、セクタカウントダウンインジケーション(CDOWN)と、セクタIDと、アンテナIDとに関する情報を含む。セクタスイープフィードバック及びセクタスイープACKフレームを用いて、最良セクタID及びアンテナID情報がフィードバックされる。
[00112] 図7に、802.11ad規格で利用されるようなセクタスイープフレーム(SSWフレーム)のフィールドを示し、フィールドの概略は以下の通りである。継続時間フィールドは、SSWフレーム送信の終了までの時間に設定される。RAフィールドは、セクタスイープの対象受信機であるSTAのMACアドレスを含む。TAフィールドは、セクタスイープフレームの送信機STAのMACアドレスを含む。
[00113] 図8に、SSWフィールド内のデータ要素を示す。SSWフィールドで搬送される主な情報は、以下の通りである。方向フィールドは、フレームがビームフォーミングイニシエータによって送信されることを示すために0に設定され、フレームがビームフォーミングレスポンダによって送信されることを示すために1に設定される。CDOWNフィールドは、TXSSの終了までの残りのDMGビーコンフレーム送信回数を示すダウンカウンタである。セクタIDフィールドは、このSSWフィールドを含むフレームが送信されるセクタ番号を示すように設定される。DMGアンテナIDフィールドは、この送信のために送信機が現在どのDMGアンテナを使用中であるかを示す。RXSS長フィールドは、CBAP内に送信される場合にのみ有効であり、それ以外は予約される。このRXSS長フィールドは、送信側STAが必要とする受信セクタスイープの長さを指定し、SSWフレーム単位で定義される。SSWフィードバックフィールドについては以下で定義する。
[00114] 図9A及び図9Bに、SSWフィードバックフィールドを示す。図9Aに示すフォーマットは、内部サブレイヤサービス(ISS)の一部として送信される時に使用され、図9Bのフォーマットは、ISSの一部として送信されない時に使用される。ISS内総セクタ(Total Sectors in the ISS)フィールドは、イニシエータがISSで使用するセクタの総数を示す。RXDMGアンテナ数(Number of RX DMG Antennas)サブフィールドは、イニシエータが後続の受信セクタスイープ(RSS)中に使用する受信DMGアンテナの数を示す。セクタ選択フィールドは、直前のセクタスイープにおいて最良の品質で受け取られたフレーム内のSSWフィールドのセクタIDサブフィールドの値を含む。DMGアンテナ選択フィールドは、直前のセクタスイープにおいて最良の品質で受け取られたフレーム内のSSWフィールドのDMGアンテナIDサブフィールドの値を示す。SNRレポートフィールドは、セクタ選択フィールドに示される、直前のセクタスイープ中に最良の品質で受け取られたフレームからのSNRの値に設定される。ポーリング必須(Poll Required)フィールドは、PCP/APが非PCP/非APと通信を開始する必要があることを示すために非PCP/非APによって1に設定される。ポーリング必須フィールドは、PCP/APが通信を開始するかどうかに関する設定を非PCP/非APが有していないことを示すために0に設定される。
2.問題の説明
[00116] 前節で説明したような現在のミリメートル波(mm波)通信システムは、通常、送信機と受信機との間の十分なリンクバジェットを得るために、指向性通信に大きく依存する必要がある。現在のシステムでは、この使用に適したビームを決定するプロセスは、著しいシグナリングオーバヘッドを必要とする。例えば、APは、送信ビームフォーミングを用いて、複数のビーコンフレームを送信する。
[00117] ビーコンフレームは、ネットワーク発見の目的、すなわち、パッシブスキャンのために用いられる。この理由により、ビーコンフレームは、周期的に送信されて、新STAが、一定の期間、パッシブスキャンを実行することによって、ネットワークの存在を認識することができるようになっている。
[00118] 状況を更に複雑にするには、現在の技術は、より細かいビームフォーミングの使用に向かう傾向にあり、これにより、より高いアンテナゲインが、より良好なリンクバジェットを確保することができる。しかしながら、STAがより細かいビームを用いるとき、オーバヘッドの問題は更に悪化する。というのは、STAは、十分な送信角度をカバーするために、より多数のビーコンフレームを送信するからである。
[00119] 上記に鑑みて、ビーコニングオーバヘッドとネットワーク発見遅延との間に、重要なトレードオフがある。ビーコンが頻繁に送信される場合、ビーコニングオーバヘッドは増加するが、新STAが既存のネットワークを迅速に発見することができる。ビーコンが低い頻度で送信される場合、ビーコニングオーバヘッドを減少させることができるが、新STAが既存のネットワークを迅速な方法で発見することが困難である。
[00120] mm波PHY技術を利用して、メッシュネットワークを形成するタスクを考慮すると、このオーバヘッドのジレンマは更に悪化する。メッシュネットワークに接続するSTAは、全ての隣接するSTAを発見して、ゲートウェイ/ポータルメッシュSTAに到達する最良の方法、及びこれらの隣接するSTAの各々の機能を決定する必要がある。これは、メッシュネットワークに参加する全てのSTAは、著しいシグナリングオーバヘッドを招くビーコニングの機能を有さなければならないことを意味する。
[00121] したがって、本開示は、これらの現在及び将来のビーコンオーバヘッドの課題に対処するように構成される。
3.開示する効率的なビーコニングの利点
[00123] 提案する技術を利用することによって、mm波通信ノードは、著しいシグナリングオーバヘッド又はネイバー発見遅延を引き起こすことなく、メッシュトポロジネットワークを形成することができる。開示する技術は、ビーコニングを、2つの異なるタイプのビーコン信号、すなわち、(1)通信ビーコン(ピアビーコン)及び(2)発見ビーコンに分類する。これらの別個のビーコンを作成することによって、発見機能とネットワーク維持機能を分離することができるので、STAは、各ビーコンの機能に、必要な情報のみを埋め込むことができる。説明するように、このビーコンの分離を用いることによって、シグナリングオーバヘッドを低減する。
[00124] 開示する効率的なビーコン技術は、ネットワーク内のSTA間の発見ビーコン送信の協調を用いて、ネイバー発見の目的のために不必要なビーコン送信を低減する。この技術は、通信トランシーバが、この協調を、効率的な方法でどのように実行することができるかについてのルールのセットを規定する。提案する技術は、通信(ピア)ビーコン送信のセクタの数を減少させて、送信ビーコンフレームを減少させることができる。この技術は、低減されたビーコニングオーバヘッドで、パッシブスキャン及びアクティブスキャンの両方を可能にするルールのセットを規定する。これらのルールに基づいて、新STAは、制限されたネットワーク遅延で、既存のネットワークを発見することができる。
4.効率的なビーコニングの実施形態
4.1.検討中のトポロジ
[00127] 図10に、mmW無線ノードのネットワークの実施形態例10を示し、このネットワークでは、メッシュSTA(MSTA)ノード12、14、16及び18が、メッシュトポロジで互いに接続される。新STA20が、方向22a〜22nに、通信媒体をスキャンして(24)、潜在的な隣接するMSTA及びペアノードがあるか調べている。
[00128] なお、指向性送信又は受信は、常に両側に必要なわけではない。例えば、一方の側が、指向性送信又は受信を実行している可能性があり、他方の側は、それらを実行していない。これは、装置の限られた機能又は両側からの指向性送信が必要ないアプリケーション要件(限定的な干渉/小さい距離)に起因する可能性がある。
[00129] 新ノードは、送信及び受信のために準全方向性又は指向性アンテナを用いて構成することができる。MSTAは、同様に、送信及び受信のために全方向性又は準全方向性又は指向性アンテナを用いるようにセットアップすることができる。少なくとも1つのノードMSTA又は新STAは、指向性アンテナを用いて、十分なゲインを与えて、パス損失に対処し、リンクに十分なSNRを提供するように構成されなければならない。
[00130] 新STAは、パッシブスキャン又はアクティブスキャンのいずれかを用いて、ネイバーをスキャンする。新STAは、全ての隣接するノードを発見するまでスキャンし続けるように構成される。利用可能なMSTAネイバーのリストが構築された後、どのネイバーに接続するかについて決定する。この決定は、アプリケーション要求、ネットワークのトラフィック負荷及び無線チャネル状態を考慮する。
4.2.STAハードウェア構成
[00132] 図11に、ノードハードウェア構成の実施形態例30を示す。この例では、コンピュータプロセッサ(CPU)36及びメモリ(RAM)38が、バス34に結合され、バス34は、センサ、アクチュエータ等などへのノード外部I/OとしてのI/Oパス32に結合される。メモリからの命令は、プロセッサ上で実行されて、通信プロトコルを実装するプログラムを実行する。このホストマシンは、モデム40で構成され、モデム40は、複数のアンテナ44a〜44n、46a〜46n、48a〜48nに結合される無線周波数(RF)回路42a、42b、42cに結合されて、隣接するノードとフレームを送信及び受信する。
[00133] この例では、3つのRF回路が示されているが、本開示の実施形態は、任意の数のRF回路に結合されるモデム40で構成することができる。一般に、より多数のRF回路を用いると、アンテナビーム方向のカバレッジがより広くなる。利用されるRF回路の数及びアンテナの数は、特定の装置のハードウェア制約によって決定されると理解されたい。STAが、ネイバーSTAと通信する必要がないと判断するとき、RF回路及びアンテナのいくつかは、使用不可にすることができる。少なくとも1つの実施形態では、RF回路は、周波数変換器、アレイアンテナコントローラ等を含み、複数のアンテナに接続され、これらのアンテナは、送信及び受信のためにビームフォーミングを実行するように制御される。このように、STAは、複数のセットのビームパターンを用いて、信号を送信することができ、各ビームパターン方向は、アンテナセクタとして見なされる。
[00134] アンテナセクタは、RF回路の選択及びアレイアンテナコントローラによって命令されるビームフォーミングによって決定される。STAハードウェアコンポーネントは、上記のものとは異なる機能パーティションを有することがありうるが、このような構成は、説明する構成の変形であると考えることができる。ノードが、ネイバーノードと通信する必要がないと判断するとき、RF回路及びアンテナのいくつかは、使用不可にすることができる。
[00135] 少なくとも1つの実施形態では、RF回路は、周波数変換器、アレイアンテナコントローラ等を含み、複数のアンテナに接続され、これらのアンテナは、送信及び受信のためにビームフォーミングを実行するように制御される。このように、ノードは、複数のセットのビームパターンを用いて、信号を送信することができ、各ビームパターン方向は、アンテナセクタとして見なされる。
[00136] 図12に、アンテナ方向の実施形態例50を示し、これらは、ノードによって利用されて、複数(例えば、36)のアンテナセクタパターンを生成することができる。この例では、ノードは、アンテナに接続される3つのRF回路52a、52b、52cを実装し、アンテナに接続される各RF回路は、12個のビームフォーミングパターン56a、56b、56c、・・・、56n、及びビームフォーミングパターン58及び60を生成し、これによって、ノードは、36個のアンテナセクタを有すると言われる。しかしながら、説明を明瞭且つ容易にするために、以下の節では、ノードがより少数のアンテナセクタを有すると説明する。いかなる任意のビームパターンも、アンテナセクタにマップすることができると理解されたい。通常、ビームパターンは、鋭いビームを生成するように形成されるが、複数の角度から信号を送信又は受信するように、ビームパターンが生成されることがありうる。
4.3.メッシュネットワークアーキテクチャ
4.3.1.ビーコン機能
[00139] mm波メッシュネットワークにおけるビーコンの機能は、(a)新メッシュノードのネットワーク発見及びアソシエーション、(b)同期、(c)スペクトルアクセス及びリソース管理を含むことができる。本明細書で説明する実施形態では、上記の機能に用いられる信号は、ビーコンと呼ばれるので、それらの目的のために用いられる信号は、ビーコン信号として解釈されるべきである。次の節では、一例として、802.11ビーコンを用いて、この機能をカバーするが、他のフレームを用いて、同じ機能を果たすことができる。
4.3.2.ビーコンのタイプ
[00141] ネットワークにおけるビーコンの異なる機能に基づいて、以下の実施形態では、2つのタイプのビーコンが提案され、それらは、通信ビーコン(又はピアビーコン)及び発見ビーコンである。
[00142] 通信又はピアビーコンは、既に(以前に)セットアップされた接続を用いるピア間の通信に利用される。このビーコンを用いて、ネットワーク内のメッシュノード間の同期の維持、ビームトラッキング及びチャネルアクセス及びリソースの管理に関連する機能を果たすことができる。各メッシュノードは、ネイバーノードのみの方向に対応するセクタでビーコンをスイープするので、そのネイバーのみにビーコンを送信する。
[00143] 発見ビーコンは、ネットワークアナウンスメント及びノード発見に利用される。発見ビーコンを用いて、新ノードがメッシュネットワークを発見してこれに参加するのを助ける。既存のメッシュノードは、空間的にカバーすることを意図する全ての方向に、発見ビーコンをスイープする。発見ビーコンは、一般に、ピアビーコンよりも低い頻度で送信されて、異なるメッシュネットワークに属する異なるノードからの非協調ビーコン送信を回避し、干渉を制限することができる。
[00144] 図13A〜図13Cに、簡単なネットワークの態様を示し、例示として検討するが、これに限定されるものではない。図13Aに、3つのノード72、74及び76を有する実施形態例70が示されている。図13Bでは、ビーコンが、STAノード72から送信され、ピアビーコンが、ノード74及び76への最良セクタに対応する方向にスイープされる(76a、76b)。図13Cでは、STAノード72は、発見ビーコンをスイープして(80)、特定の空間エリアをカバーする(78a、78b、78c、78d及び78e)。
[00145] 図14に、タイムスパン100にわたるメッシュノードの異なる送信及び受信期間98の実施形態例90を示す。この例では、ノードは、本開示による少なくとも3つの期間に動作する。(1)ビーコン間隔96は、802.11で定義される通常のビーコン送信間隔である。通信又はピアビーコンは、ビーコン間隔ごとに、ノードの隣接するピアに送信される。(2)発見期間94は、ノードが、ピアビーコンに加えて、発見ビーコンを送信している期間(ビーコン間隔の数)である。発見期間外では、ピアビーコンのみが送信される。ビーコンマスタ間隔92は、ノードが、その発見期間を繰り返し、発見ビーコンを再送信する期間である。発見期間がビーコンマスタ間隔に等しい場合、ノードは、常時、ビーコンを送信し、通常の802.11ノードとして働いている。本明細書で説明する上記及び他の実施形態では、発見ビーコンは、通常のビーコンの形態を取る必要がないと理解されたい。発見ビーコンは、いくつかの又は全てのビーム方向にわたってスイープされるフレームとして、メッシュネットワークを通知し、新ノードを発見することができる。その場合、これらのフレームを送信する周期性又は分離された動作は、ピアビーコンの周期性から独立して、定義することができる。
4.3.3.ビーコンマスタ及びビーコンマスタ機能
[00147] ビーコンマスタ(BM)は、ある期間に選択されて、発見ビーコンを送信するノードである。任意の時点で、ビーコンマスタは、発見ビーコンを送信するノードである。多くのノードが、選択されスケジュールされて、発見ビーコンを同時に送信することができるが、ここでは、ビーコンマスタが、ネットワークを介して一度に1つずつ許可されて、干渉をなくす場合を提示する。
[00148] ビーコンマスタの機能は、以下のこと、すなわち、(a)発見ビーコンをスイープすること、(b)新たなBM要求を受信及び処理すること、(c)受信されたBM要求に基づいて、新たなBMスケジュールをスケジュールすること、(d)定常状態のBMシーケンスを更新すること、(e)メッシュネットワークに参加する新ノードのスキャン受信方向を定義すること、(f)メッシュネットワークに参加する新ノードのピアノードの発見ビーコンスキャン方向を更新することを含むことができる。
4.3.4.システムアーキテクチャ
4.3.4.1.ビーコンマスタシーケンス
[00151] メッシュネットワーク内の全てのアクティブノードは、選択されたシーケンスに従ってビーコンマスタ(BM)になる。このシーケンスは、新ノードが既存のメッシュノードによって発見可能になるまで、有効のままである。BMシーケンスは、修正されて、新ノードの効率的な発見を可能にする。新ノードがネットワークに参加する場合、定常状態のBMシーケンスは、新ノードがBMとして働く順番(turn)を含む。
[00152] 図15A〜図15Dに、ビーコンマスタの概念を示す。図15Aに、メッシュノードA112、ノードB114、ノードC116、ノードD118、及び新ノードE120が示されている。図15Bでは、ノードCが、ノードBからメッセージを受信し、ネットワークに参加するノードEから要求を受信した(上部の矢印で示す)ことを通信している。次のビーコンマスタ(BM)は、図15Cのシェーディングが示すように、一時的にノードB及びノードAとなるように選択することができる。次に、ノードEがネットワークに参加する場合、定常状態のBMのシーケンスは、それを含む。
4.3.4.2.新ノードのメッシュノード指向性パッシブスキャンマップ
[00154] 以下に、メッシュノードがアイドル受信状態にある、例えば、それらが、送信もしていないし、ピアノードからデータを受信するようにスケジュールもされていない状況を考える。この実施形態では、メッシュノードの協調パッシブスキャンモードを提案し、ノードは、ネットワークに参加しようとする新ノードからのプローブ要求を指向的にリスンする。
[00155] 図16に、点線で示すように、ノードがリスンする方向130を示す。特に、ノード132aは、領域134a内でリスンし、ノード132bは、領域134b内でリスンし、ノード132cは、領域134c内でリスンし、ノード132dは、領域134d内でリスンし、ノード132eは、領域134e内でリスンし、領域は、このローカルメッシュ内のノードと同数である。これらのリスン領域は、エリア136にわたって十分な受信カバレッジを提供するように配置されて、その領域内のいずれの新ノードからも、要求が適切に受信されるようになっていることが分かる。
[00156] これらの方向は、中央エンティティによって又はローカルに協調させることができ、各ノードは、それらの受信機アンテナパターンセクタの全て又はそのアンテナパターンセクタのサブセットにおいてリスンすることができる。その方向は、現在のネットワークスケジューリングに基づいて動的に、又は平均リンク使用率に基づいて準静的な(semi-static)割り当てで更新することができる。この図で、所与の受信エリアの信号受信をカバーするための数個のメッシュノードの協働が分かる。
4.3.4.3.新ノードのアクティブスキャンモード
[00158] 少なくとも1つの実施形態では、メッシュネットワークに参加しようとするノードは、周囲のメッシュノードのアクティブスキャンを実行することができる。アクティブスキャンは、このノードのアンテナパターンによってサポートされる異なるセクタにわたってプローブ要求をスイープすることによって、実行することができる。
[00159] 図17に、実施形態150を示し、この実施形態では、ノード152が、準全方向性送信におけるメッシュネットワーク発見フレームのスイープ(156)中に、方向154a〜154nに送信する。
4.4.ピアビーコン及び発見ビーコンによる効率的なBFトレーニング
4.4.1.ピアビーコン更新
[00162] 指向性通信、例えば、60GHzのWLANにおいて、本開示の少なくとも1つの実施形態では、ピア間の堅牢な通信を確立するのに必要なBFトレーニングの一部として、ビーコン送信を利用することができる。本明細書で説明する発見ビーコンは、例えば、SLSフェーズを用いて、BFトレーニングを開始する。
[00163] メッシュノードは、発見ビーコンの送信中及びそのすぐ後に発生するBFトレーニングからの最良セクタ情報を記録する。ピアビーコンの場合、メッシュノードは、ピアメッシュノードへの最良セクタに対応するセクタでのみ、ビーコンを送信する。
[00164] 図18A及び図18Bに、決定された最良セクタの周囲の(ブラケット)1つ又はそれ以上のセクタで送信を実行することによって、更なる堅牢性をもたらす実施形態例を示す。図18Aに、ノードA172が、ノードB174に対して示されており、最良セクタ(パス)は、方向176である。図18Bでは、ノードBと通信しているノードAは、最良セクタ178bを有するが、特にノードBがノードAに対して移動している可能性があることを鑑みて、この最良セクタの両側の1つ又はそれ以上の追加のセクタ178a、178cも選択して、通信堅牢性を向上させる。
[00165] 図19に、メッシュノードによるピアビーコンの送信の実施形態例190を示す。ルーチンが開始し(192)、ビーコン間隔(BI)タイマが満了したかどうかをチェックする(194)。満了していない場合、別のチェックが実行される前に、タイマはデクリメントされる(196)。なお、例示のために、タイミング「ループ」の使用を示しているが、遅延(同期)は、スレッド又はマルチタスク環境内で利用される同期及びタイミング機構などの任意の所望のオペレーティングシステムプリミティブによって実行することができる。
[00166] BIタイマが満了した後、ブロック198で、ノード数nを初期化し、最良セクタのレコード(208)から、ノードnへの最良セクタ情報S(n)を検索する(200)。セクタS(n)±qで、ノードnに対して、通信ビーコンのスイープが実行される(202)。チェックが必要なノードがまだある(n<N)かどうかをチェックする(204)。ノードが残っている場合、ノード値が、次のノードに更新され(例えば、この例では、n=n+1)(206)、処理はステップ200に戻り、最良セクタ情報を検索する。いったん全てのノードがチェックされると、ピアメッシュノードとデータ交換が実行され(210)、プロセスは終了する(212)。
[00167] 図20に、トレーニングデータベースの作成及び更新の実施形態230を示す。数個のビーコン間隔(BI)の後、BFトレーニングを更新する必要がある場合がある。発見ビーコンは、BFトレーニングのリフレッシュサイクル又はBFトレーニングのいずれかに、新たなピアノードを提供する。
[00168] プロセスが開始し(232)、発見ビーコンが、STAnから受信され(234)、その後、最良セクタのレコード(238)から、最良セクタのレコードのSTAnのエントリを検索する(236)。STAnが最良セクタのレコードのエントリを有するかどうかを判断するためにチェックする(240)。このようなエントリがない場合、最良セクタのレコード(238)内に、エントリが登録される(242)。そうでなければ、既存のエントリがある場合、既存のデータと現在のデータが比較され(244)、処理が終了する(248)前に、STAnのBFトレーニング情報が更新される(246)。
4.5.定常状態BM処理プロトコル
4.5.1.マスタビーコン切替え
[00171] 定常状態のネットワークは、本発明の少なくとも1つの実施形態では、例えば特定の順番に、ネットワークノード間で、ビーコンマスタを移動させる(回転させる)。
[00172] 図21に、送信252の実施形態例250を示し、ビーコンマスタが発見ビーコンを全ての方向に送信し(254)、及びピアビーコン方向を示す(260a及び260b)。更に、アソシエーション−ビームフォーミングトレーニング期間(A−BFT)(256)及びデータ転送間隔(DTI)(258)の送信が示されている。
[00173] 図22に、ピアビーコンスーパーフレームフォーマットの実施形態例270を示し、送信のセット(272)を示す。ピア接続性を有するノードは、まだ、ピアビーコンを互いに送信し続ける。この例では、ピアビーコンは、ピア1に送信され(274a)、ピアビーコンは、ピア2に送信される(274b)。A−BFT送信(274c)が、ピア1のために送信され、A−BFT送信(274d)が、ピア2のために送信される。DTI送信(276)が、A−BFT送信の後に送信される。ピアビーコンは、各ピアリンクごとに方向及びタイミングが知られているので、容易に協調することを理解されたい。
[00174] 少なくとも1つの実施形態では、ピアビーコンを切り替える順番によって、全てのノードが、ある時間に、ビーコンマスタとして働くことを規定するように、システムが構成される。しかしながら、選択基準に基づいて、ビーコンマスタ選択を更に制御するか、又は、ビーコンマスタとして参加するノードに、インセンティブ(例えば、ネットワークメッセージ優先順位)を付与する実施形態も考えられると理解されたい。
[00175] ピアビーコン及び発見ビーコンは、現在のビーコンマスタノードに関する情報を搬送する。ピアビーコン及び発見ビーコンは、未来のビーコンマスタに関する情報を搬送する。この情報は、ビーコンマスタとなる次のノードのID、又は次のビーコンマスタ割り当てを決定するシーケンスIDとすることができる。ピアビーコンは、送信のスケジューリング、同期に必要な他の要素、このピア接続性のためのデータ送信に関連する情報を搬送する。発見ビーコンは、より簡単であり、好ましくは(例えば、1つ又はそれ以上の実施形態では)、ネットワークアナウンスメント及び発見の目的のためにのみ用いられる。ピアビーコンのA−BFT期間は、図22に示したようなアクティブピアリンクの数に等しい数のA−BFTスロットを搬送する。発見ビーコンのA−BFT期間は、より多数のA−BFTスロットを、ピアノード及び新ノードによって、これらのスロットへのランダムアクセスで、搬送する。
4.5.2.マスタビーコン切替えを管理するためのピアビーコン
[00177] 図23A〜図23Cに、ピアビーコンによって、ネットワークを介して、マスタビーコンアナウンスメントを転送するプロセスにおいて、相互に作用するノードを示す。図中、ノードは、MSTAA292、MSTAB294、MSTAC296、MSTAD298、MSTAE300を含む。各図に、MSTAA292は、ビーコンマスタとして示され、全ての方向のスイープ(304)において、発見ビーコンを送信している(302)。
[00178] いったんメッシュノードがマスタビーコンルールを引き継ぐと、メッシュノードは、発見ビーコン及びピアビーコンを、現在のビーコンマスタとしてのそのID及び次のビーコンマスタ、シーケンスID又は次のビーコンマスタに関する情報と共に、送信し始める。ピアビーコンは、マスタビーコンがアクティブでありそのルールを開始することの表示として、マスタビーコンに接続されるノードによって受信される。マスタビーコンのピアは、ネットワーク内の他のメッシュノードへのピアビーコンの送信を開始して、ネットワーク内の新マスタビーコンを通知する。図23Aでは、ピアビーコン(306a、306b)が、それぞれ、新ビーコンマスタが現在アクティブであること及びタイマ設定を、MSTAB294及びMSTAC296に通知する。新マスタビーコンアナウンスメントを有するピアビーコンを受信する各ノードは、それを、そのピアに転送する。図23Aでは、旧MBアナウンスメントが、MSTAB294からMSTAE300に通信される(308)。特定の数のホップの後、クラスタに、ルールをとる新ビーコンマスタを通知しなければならない。メッシュノードが、そのピアの1つ又はマスタビーコンそのものを介して、新マスタビーコンのアクティベーションのアナウンスメントを受信するまで、メッシュノードは、旧マスタビーコンIDを送信し続け、タイマをゼロに等しく保つ。これは、ネットワークが遷移状態にあることを示す。図23Bでは、新MBアナウンスメントが、MSTAB294からMSTAE300に通信され(310)、旧MBアナウンスメントが、MSTAE300とMSTAD298との間で通信される(312)。図23Cでは、新MBアナウンスメントが、MSTAB294からMSTAE300に通信され(314)、BM時間値が、2回デクリメントされた。
4.5.3.新マスタビーコン選択基準
[00180] この実施形態では、ネットワークのノードは、各マスタビーコン間隔ごとに、ビーコンマスタの役割を果たすノードを交互に入れ替える。各マスタビーコン間隔で、1つのノードが、ビーコンマスタの役割をして、発見ビーコンを全ての方向に送信する。
[00181] 図24A〜図24Cに、マスタビーコンの役割をする異なるノードの実施形態例330を示す。図中、ノードは、MSTAA332、MSTAB334、MSTAC336、MSTAD338、MSTAE340を含む。図24Aでは、MSTAA332が、全ての方向のスイープ(344)において、発見ビーコンを送信する(342)ビーコンマスタである。他のノードB、C、D及びEは、ピアノード間のみでピアビーコンを送信する。図24Bでは、MSTAC336が、ビーコンマスタになり、全ての方向のスイープ(344)において、発見ビーコンを送信し(342)、同様に、図24Cでは、MSTAB334が、ビーコンマスタの役割をする。マスタビーコンは、ピアビーコンと、現在及び未来のビーコンマスタに関する発見ビーコン情報と、送信のタイミングとを介して通知する。マスタビーコンが変わる順番は、任意の所望の方法で、例えば、ランダムに又は特定のシーケンスに従って、利用率に応じて、又は各所与のノードごとの他の基準に従って決定することができる。しかしながら、ノードが、いずれかの方法で、常に「不参加を選ぶ」ことができる場合、共有が不公平であるか又は悪化して、ビーコンマスタを利用することができないと考えるべきである。これによって、本開示の少なくとも1つの実施形態では、機構が、ノードがビーコンマスタの役割を果たすことへの「不参加を選ぶ」ことを許す場合、参加しているノードに、インセンティブが付与される。例えば、参加ノードには、不参加ノードよりも、見合った通信の優先順位が与えられる。
[00182] 図25A〜図25Eに、マスタビーコン機能停止処理の実施形態例350を示し、これについては、次の節の終わりに詳細に説明する。
4.5.3.1.ランダムマスタビーコン割り当て
[00184] 図26A及び図26Bに、ランダムマスタビーコン選択を配備するためのプロトコルの実施形態例390を示す。図26Aにおいて、ピアビーコンを受信するのを待つ(392)ことで、ルーチンが開始し、ここでは、マスタビーコンカウントダウン値をデクリメントする(394)ことによって、マスタビーコン選択変数を修正し、その後、値がゼロに達したかどうかをチェックし、チェックされた新マスタビーコンがアクティブでなければならないことを示す。現在のマスタビーコンがまだアクティブである場合、実行はブロック392に戻る。そうでなければ、最後のビーコンマスタが、次の(後継の)ビーコンマスタとして以前に通信したのは、どのノードであったかをチェックすることに基づいて、ノードが新マスタビーコンであるかどうかを判断するためにチェックする(398)。新マスタビーコンではない場合、実行はブロック392に戻り、ピアビーコンの受信を待つ。そうでなければ、ノードが新マスタビーコンである場合、ノードは、自身をマスタビーコンとして宣言し、次のマスタビーコンを選び、ここでは、例示として、ランダムに選び(400)、カウントダウンタイマを設定する。少なくとも1つの実施形態では、ランダム選択の他に、他の機構を用いて、次のマスタビーコンを選択することができると理解されるであろう。
[00185] 続いて、図26Bでは、マスタビーコンが、そのデューティを実行し(402)、これは、発見ビーコンの送信と、ピアビーコンの送信及び他のピアビーコンの受信を含むピアアクティビティとを含む。その後、この例では、例えば、デクリメントすることによって、マスタビーコンカウントダウンを更新する(404)。マスタビーコンとして働く期間が終わった(マスタビーコンカウンタ=0)かどうかをチェックし(406)、終わっていない場合、実行はブロック402に戻り、現在のマスタビーコンは、まだ、そのデューティを実行する。そうでなければ、ブロック408で、1つのピアビーコンが新マスタビーコンをレポートするかどうかをチェックする。1つのピアビーコンが新マスタビーコンをレポートする場合、実行は、図26Aのブロック392のルーチンの開始に戻り、そうでなければ、判定ブロック410に進み、新マスタビーコンタイマが満了したかどうかをチェックする。時間が満了した場合、実行は、図26Aのブロック400に戻り、ノードは、自身をマスタビーコンとして再び宣言し、後継のマスタビーコンを選ぶ。そうでなければ、タイマが満了していない場合、実行は判定ブロック408に戻り、再びチェックする。
[00186] したがって、上記のフロー図は、現在のマスタビーコンが、どのノードが次のマスタビーコンになるべきかを決めるプロセスを示す。各メッシュノードは、1つ又はそれ以上のホップを介して到達することができる他のメッシュノードのリストを有する。この例では、次のマスタビーコンの選択は、到達可能なノードのリストからランダムに行われている。現在のマスタビーコンは、現在及び未来のマスタビーコンに関する情報を、ピアビーコン及び発見ビーコンを介して、ネットワーク内の全てのメッシュノードに転送する。現在のマスタビーコンは、カウントダウンフィールドを有し、いつ発見ビーコンの送信を停止するか、及びいつ新マスタビーコンが開始するべきかを示す。マスタビーコンからピアビーコンを受信する各ノードは、カウントダウンタイマをデクリメントし、更新されたカウントダウン値をそのピアに転送し、現在のビーコンマスタID及び次のビーコンマスタ情報を、そのピアビーコンを介してそのピアに転送する。これにより、確実に、情報がネットワーク全体に伝播する。
[00187] カウントダウンタイマは、ネットワーク全体にわたって同期しなければならない。全てのノードは、時間を経過するとカウンタをデクリメントしなければならない一定時間に対して、カウントダウンを合わせなければならない。これは、複数のBIがメッシュネットワークにわたって用いられるときの問題を解決するように構成される。全てのメッシュノードが同じBIを有する場合、各ノードは、各ビーコン送信で、そのカウントダウンタイマをデクリメントしなければならない。カウンタがゼロに達すると、現在のマスタビーコンは、発見ビーコンの送信を停止し、新マスタビーコンが引き継ぐと仮定する。
4.5.3.1.1.新マスタビーコン機能停止の管理
[00189] 新マスタビーコンは、発見ビーコンの送信及びピアビーコンの送信を開始して、送信されたビーコンでマスタビーコンのルールを開始しなければならない。ネットワーク内の他のノードは、タスクを終わらせたマスタビーコンのマスタビーコンIDを用いて、ピアビーコンを送信し続け、新タイマアナウンスメントを有する新マスタビーコンが、新マスタビーコン又は1つのピアノードを介して受信されるまで、カウントダウンタイマはゼロに等しい。
[00190] タスクを終わらせたマスタビーコンは、引き継ぐ新ビーコンマスタのサインの受信を待つ。これは、ピアノードの1つからピアビーコンを受信することにより行われるべきであり、現在のマスタビーコンを、タスクを終わらせたマスタビーコンによって以前に選択されたマスタビーコンとして開始する。
[00191] 図25A〜図25Eに、タスクを終わらせたマスタビーコンが、タスクを開始する新マスタビーコンの表示を受信しなかった場合のプロセス(350)の概略を示す。したがって、元のマスタビーコンは、再び、別のマスタビーコンサイクルのマスタビーコンの役割を主張し、次のマスタビーコンとなる新ノードを選ぶ。
[00192] 図では、ノードMSTAA352、MSTAB354、MSTAC356、MSTAD358及びMSTAE360が、互いに接続する。図25Aでは、MSTAA352は、スイープ(364)において全ての関連する方向に発見ビーコンを送信する(362)ビーコンマスタである。ピアビーコン(366)は、MSTAAである現在のビーコンマスタ(BM)、MSTAC356として例示される次のビーコンマスタ、及びBMカウンタ=xに関する情報を提供する。図25Bでは、ピアビーコン(368)は、BMカウンタが0に達したことを示し、MSTAA352は、MSTAC356がビーコンマスタとして働き始めるのを待っている(370)。しかしながら、この例では、MSTACへの通信リンクが遮断されているか、又はMSTACがアクティブではないか又はBMの役割を果たすことに同意していない。図25Cでは、ノードMSTAB、MSTAC、MSTAD及びMSTAEが、まだ、ピアビーコンを送信して(368)、MSTACがBMの役割を果たすために、BMカウンタが0であることを示している。MSTACがBMの役割をするのを待つことがタイムアウトすると、現在のBMは、BMの役割を果たし続け(372)、次のBMがMSTAEでありカウンタ=xを送信することを示すピアビーコンを送信する。図25Dでは、遠隔のピアビーコン(376)は、まだ、BMカウンタ=0であり、MSTACをBMとして待っていることを示すが、MSTAAは、BMの役割をして(374)、次のBMをMSTAEとして示し、BMカウンタをデクリメントするピアビーコンを送信している。図25Eでは、ピアビーコンは、ネットワーク全体に伝播しており、現在、MSTAA352からのピアビーコン(378)は、次のBMをMSTAEとして示し、BMカウンタがx−2に更新されることを示す。
4.5.3.1.2.ビーコンマスタ選択更新要素
[00194] 新ノードをネットワークに追加すると、各メッシュノードの選択リストが更新されて、この新ノードが、ある時点で選択されて、ビーコンマスタとして働くことができる。マスタビーコンは、更新をメッシュノードリストに示すネットワークのメッセージフラッディングによって、ノードをリストに追加することができる。ノードソフトウェア(プロトコル)も、最新のマスタビーコンに、新ノードを助けて、新ノードを選び、それがネットワークに入るのを許可された直後にマスタビーコンとして働くようにさせることによって、これを実行することができる。ノードは、ビーコンマスタとして働く新ノードに気づいて、それらのメッシュノードリストを更新しなければならない。
[00195] ノードがネットワークを出ると、各メッシュノードの選択リストが更新されて、この新ノードをリストから削除することにより、ある時点で選択されてビーコンマスタとして働かないようにする。このノードの削除は、更新をメッシュノードリストに示すネットワークのメッセージフラッディングを用いて実行するか、又はネットワーク内のノードの挙動をモニタすることによって分散することができる。ノードが、いくつかの発見サービス期間にビーコンマスタとして働くことができない場合、このノードは、リストから削除される。
4.5.3.2.シーケンスベースのマスタビーコン割り当て
[00197] 図27A及び図27Bに、シーケンスベースのマスタビーコン選択を配備するためのプロトコル(プロセス)の実施形態例430を示す。シーケンスは、新メッシュノードが参加しようとするたびに、ビーコンマスタの役割を切り替えるノードの順番が、構築され更新されることを決定する。ルーチンが開始して(432)、ピアビーコンを受信するのを待ち、その後、マスタビーコンカウンタが更新され(434)(図示の例ではデクリメントされ)、カウンタが終値(この場合、ゼロ)に達したかどうかを判断するために、カウンタ閾値チェックが実行される(436)。終値カウントに達していない場合、実行はブロック432に戻り、待つ。そうでなければ、カウントが満了した場合、ノードが新マスタビーコンであるかどうかをチェックする(438)。ノードがマスタビーコンではない場合、実行は、図27Bのブロック448に移動する。ノードがマスタビーコンである場合、ノードは、マスタビーコンとして宣言され(440)、カウンタが、マスタとしての継続時間に設定され、その後、マスタビーコンデューティ、例示として、発見ビーコンの送信、及びピアビーコンの送信及びピアビーコンの受信におけるピアデューティを実行する(442)。次いで、マスタビーコンカウンタが更新され(444)、この例では、カウントダウンされ、カウントの終わりに達したかどうか、この例では、いつゼロに等しくなるかをチェックする(446)。カウントの終わりに達した場合、実行はブロック432に戻り、そうでなければ、実行は、別の回のマスタビーコンデューティの実行(442)に戻る。図27Bのブロック448から、新MBタグを有するピアビーコンが受信されたかどうかを判断するためにチェックすることが分かる。新MBタグが受信された場合、実行は、図27Aのブロック432に戻って待ち、そうでなければ、新マスタビーコンタグ及び非終値(この例では、非ゼロ)カウンタを有するピアビーコンの受信を待つ(450)。次に、新マスタビーコンタイマが時間満了かどうかをチェックする(452)。新マスタビーコンタイマが満了していない場合、実行はブロック448に戻り、新MBタグを有するピアビーコンがあるかどうかをチェックし、そうでなければ、実行は移動して、ノードが、失敗したノードの後の次のマスタビーコンであるかどうかをチェックする(454)。ノードが新マスタビーコンではない場合、実行はブロック448に戻り、新MBタグを有するピアビーコンがあるかどうかをチェックする。そうでなければ、ノードが新ビーコンマスタであり、実行はブロック440に戻り、ノードは、自身を新マスタビーコンとして宣言し、その処理を開始する。
[00198] なお、新ノードがネットワークに参加するたびに、現在のマスタビーコンは、シーケンスを更新すること及びその更新についてネットワークメッシュノードに通知することを担当する。いったん各ノードがシーケンス及び現在のアクティブビーコンマスタを認識すると、各ノードは、次のビーコンマスタ及びその順番が来るときを知ることができる。BMカウントが、メッシュノードによって転送されて、ビーコンマスタ発見期間の開始を示す。
[00199] 少なくとも1つの実施形態では、BMカウンタ、この例では、カウントダウンタイマは、ネットワーク全体にわたって同期する。全てのノードは、時間を経過するとカウンタをデクリメントしなければならない一定時間に対して、カウントダウンを合わせなければならない。これは、複数のBIがメッシュネットワークにわたって用いられるときの問題を解決するべきである。全てのメッシュノードが同じBIを有する場合、各ノードは、各ビーコン送信で、そのカウントダウンタイマをデクリメントしなければならない。
[00200] いったんタイマがその終値状態(例えば、図示の例ではゼロ)に達すると、メッシュノードは、新ビーコンマスタが引き継いでいることを知る。メッシュノードが新ビーコンマスタである場合、それは、発見ビーコンの送信を開始し、BMカウンタ値を設定する。現在のマスタビーコンは、現在及び未来のマスタビーコンに関する情報を、ピアビーコン及び発見ビーコンを介して、ネットワーク内の全てのメッシュノードに転送する。現在のマスタビーコンによって送信されるビーコンは、カウンタフィールドを有し、いつ発見ビーコンの送信を停止するか、及びいつ新マスタビーコンが開始するべきかを示す。
[00201] マスタビーコンからピアビーコンを受信する各ノードは、BMカウンタを終値になるように修正し、例えば、カウントダウンタイマをデクリメントし、更新されたBMカウンタ値をそのピアに転送するとともに、現在のビーコンマスタID及びシーケンスIDをそのピアビーコンを介して転送して、確実に、この必要な情報がネットワーク全体に伝播するようにする。新マスタビーコンは、発見ビーコンの送信及びピアビーコンの送信を開始して、送信されたビーコンでマスタビーコンのルールを開始する。
4.5.3.2.1.新マスタビーコン機能停止の管理
[00203] ある待ち時間の後、新マスタビーコンがその役割を開始しなかった場合、シーケンスの次のマスタビーコンは、マスタビーコンルールを引き継いで主張し、カウンタを設定し、メッシュノードへの通知を開始しなければならない。
4.5.3.2.2.ビーコン管理ホップシーケンス更新要素
[00205] ビーコンマスタは、ビーコンマスタノードのシーケンスの更新を担当する。更新は、新ノードがネットワークに参加する又はノードがネットワークを出る結果でなければならない。分散情報は、シーケンスに関連するシーケンスIDの形態とすることができる。各ノードは、そのシーケンスにおける自身の位置を知ることができなければならない。
4.5.4.発見ビーコン送信のトリガ
[00207] 発見ビーコンを実装する1つの方法として、ネットワーク内に新しいイベントがあるときはいつも、発見ビーコンをトリガする。これは、発見ビーコンの送信が周期的である必要がないことを意味する。このイベントは、新ノードが、1つのメッシュノードによって受信されたプローブ要求を送信すること、メッシュノードが接続を失うこと、又は発見及びビームフォーミングの理由で全ての方向にビーコン又は同様のフレームの完全なスイープを必要とする他のイベントとすることができる。このイベントは、発見ビーコンを送信する1つ又はそれ以上のメッシュノードをトリガしうる。
4.6.発見メッシュマップ
[00209] メッシュノードは、アクティビティがない(送信又は受信がない)期間中にリスンし、ネットワークに参加しようとする新ノードをスキャンする。ノードは、準全方向性モードでリスンして、範囲が限定されるが、全ての方向を同時にスキャンすることができる。メッシュノードが新ノードをスキャンする範囲を増加させるため、少なくとも1つの実施形態では、システムによって、指向性アンテナ動作が選択される。通常、指向性アンテナを用いることは、各ノードが全ての方向をスキャンするプロセスを含む。
[00210] しかしながら、ノードトポロジが高密度のネットワーク展開を含む場合、ノードカバレッジは重なりやすく、本開示の少なくとも1つの実施形態では、各ノードが新ノードのスキャンを実行するエリアの協調を実行することにより、地理的エリアをより効率的にカバーする。
[00211] 図28に、実施形態例470を示し、各ノードは、1つ又はそれ以上の特定の方向を担当し、ノードが送信又は受信していないときはいつも、この方向を連続的且つ単独にモニタする。これによって、ノードが利用可能である時間を、全ての方向に分散する代わりに、1つの方向に集中するのを助ける。この例では、発見マップが、ノードによって協働して作成される(各ノードに、モニタ及びスキャンする1つ又はそれ以上の特定の方向が割り当てられる)。発見マップは、測定キャンペーン収集、ネットワークのトポロジ情報又は何らかのアンテナパターン分析を用いて生成することができる。
[00212] 図28に示す例では、例示的なメッシュノードMSTAA472に、エリア474a及び474bが割り当てられ、メッシュノードMSTAB476に、エリア478a及び478bが割り当てられ、メッシュノードMSTAC480に、エリア482a及び482bが割り当てられ、メッシュノードMSTAD484に、エリア486が割り当てられ、メッシュノードMSTAE488に、エリア490が割り当てられ、メッシュノードMSTAF492に、エリア494が割り当てられ、メッシュノードMSTAG496に、エリア498が割り当てられる。したがって、各メッシュノードは、特定のエリア(方向)を担当して、そのネットワーク内の他のノードとの他の送信又は受信に関与するときはいつも、スキャンする。
[00213] 本開示の少なくとも1つの実施形態では、分析セル計画は、各エリアにおいて、このエリアをカバーし、このエリア専用のノードを選択する潜在的なメッシュノードが何であるかを推定することに基づく。セクタのカバレッジエリアを決める簡単な分散方法は、見通し内であり互いの送信をリスンすることができるセクタが、それらの一方を遮断し、他方をその全てのカバレッジエリアに到達可能であると見なすことができるようにすることによって実行される。
[00214] 図29A〜図29Cに、新ノードカバレッジエリアを決定する実施形態例510を示す。各図では、MSTAA512及びMSTAB514は、それぞれ、指向性アンテナセクタ516a(S1)〜516d(S4)、及び518a(S1)〜518d(S4)を有する。
[00215] 図29Aでは、MSTAA512及びMSTAB514は見通し内であり、MSTAA512の方向516a(S1)は、MSTAB514の方向セクタ518c(S3)と通信することができるので、これらのノード間のどのノードも、2つの方向セクタの1つによって到達することができると仮定される。したがって、これらのセクタの各々は、このカバレッジをその発見エリアとして主張することができる。
[00216] 図29B及び図29Cに、MSTAA及びMSTABのそれぞれの予想されるカバレッジエリア520及び522が示されている。この実施形態では、本開示は、測定の収集に基づいて、エリアを決定する。この例では、メッシュネットワークに接続される移動局及び他の局は、それらの位置及びどのノードを見ることができるかについての情報を収集している。これらのリストはまとめて処理されて、それらの間の関係を形成する。その結果として、各セクタごとに潜在的なカバレッジエリアの推定が生成される。ネットワークに存在する局が多いほど、これらのノードセクタのカバレッジエリアの推定は正確になる。また、ノードが移動して新ノードを発見するにつれて、発見することができるノード/セクタの新たなセットを用いて、更新が送信される。モバイルノードは、他のノードを発見して見失っているとともに、同時に見ることができるネイバーの新たなリストを形成している。これらのリストは、保存され、周期的に処理される。
[00217] 少なくとも1つの実施形態では、集中手順が採用され、この手順では、ノードは、位置のレポート及び発見されたセクタのリストを中央エンティティに送信している。中央エンティティは、全てのネットワークノードから全てのリストを収集し、発見マップを形成する。中央エンティティは、収集されたリストを処理した後、スキャンマップを各ノードに送信し、その発見エリアについて通知する。いったんノード位置又は発見されたセクタが変更してネットワーク情報を更新すると、ノードは、ある期間にわたって周期的又は瞬間的に収集される全てのリストのレポートを送信することができる。
4.7.新ノード発見
[00219] システムは、新ノードがパッシブ又はアクティブスキャンを用いて、ノードを探索してネットワーク内のネイバーを発見することができるように構成される。ネイバーをパッシブスキャンする新ノードは、ビーコンマスタのビーコンを探している。ネットワーク内のノードは、ビーコンを同時に送信せず、ネットワーク内の全てのノードは、ビーコンマスタとして働く機会を得る。新ノードは、いったんビーコンマスタとして働いていると、近隣のノードからのビーコンを聞かなければならない。
4.7.1.完全な新ノードのパッシブスキャン
[00221] 少なくとも1つの実施形態では、新ノードは、パッシブスキャンのみを用いて、メッシュネットワークに接続することができる。この手法は、ネットワークに接続する又は全てのネイバーを発見するための時間要件を有さないノードに適している。これは、少なくとも2つの異なる実施形態で実行される。
4.7.1.1.ビーコンマスタのビーコンを待つこと
[00223] 新ノードは、全ての隣接するノードがマスタビーコンとして働くのを待ち、そのビーコンを受信する。第1のマスタビーコンが受信された後、ノードの総数に発見期間(マスタビーコンとして働く期間)を乗じたものに等しい期間の後、新ノードは、スキャン期間を完了しているべきである。ノードがパッシブスキャンのみに調整される場合、シーケンスベースのビーコンマスタ切替えでは、新ノードが再び同じビーコンを受信すると、新ノードは、スキャン期間を終わらせたことを知る。この実施形態では、新ノードは、マスタビーコン間隔に含まれる現在のマスタビーコンに接触するように構成される。現在のマスタビーコンは、ビーコンマスタシーケンス又は各メッシュノードのメッシュノードのリストを更新するしなければならない。発見期間は、新ノード参加の接続性遅延が許容されるように調整することができる。新ノードは、スキャンのために、準全方向性又は指向性アンテナを利用することができる。
4.7.1.2.新ノード許可のトリガ
[00225] この実施形態では、新ノード許可は、ビーコンマスタからのビーコンの受信に応じてトリガされる。新ノードは、現在のマスタビーコンからのビーコンを待っている。いったんビーコンが受信されると、これは、新ノード許可プロトコルをトリガする。新ノードは、マスタビーコンをリスンし続ける。ノードがパッシブスキャンのみに調整される場合、シーケンスベースのビーコンマスタ切替えでは、新ノードが再び同じビーコンを受信すると、新ノードは、スキャン期間を終わらせたことを知る。この実施形態では、新ノードは、ノード許可シーケンスを開始するために現在のマスタビーコンに接触するように構成される。現在のマスタビーコンは、ビーコンマスタシーケンス又は各メッシュノードのメッシュノードのリストを更新するしなければならない。新ノードに隣接するノードは、ビーコンの送信を順次開始し、一時的なビーコンマスタの役割を主張する。発見期間は、新ノード参加の接続性遅延が許容されるように調整することができる。新ノードは、スキャンのために、準全方向性又は指向性アンテナを利用することができる。
4.7.2.新ノードのパッシブ/アクティブスキャン
[00227] 新ノードは、現在のビーコンマスタからのビーコンを探すパッシブスキャンで開始することができる。ノードが現在のビーコンマスタからビーコンを受信することが起きると、ノードは、その存在をビーコンマスタに通知し、現在のビーコンマスタは、新ノード許可プロトコルをトリガする。新ノードがビーコンを受信しなかった場合、新ノードは、準全方向性アンテナからプローブ要求を送信するか又は全ての方向に複数のプローブ要求を送信する。いったんメッシュノードがプローブ要求を受信すると、メッシュノードはプローブ応答で応答し、新ノードの存在について現在のビーコンマスタに通知する。現在のビーコンマスタは、新ノード許可プロトコルをトリガする。新ノードは、接続時間を短縮するために、ビーコンマスタを探すことなく、プローブ要求を直接送信することを決めることができる。
4.7.3.新ノード許可プロトコル
[00229] いったんビーコンマスタに新ノードの存在が通知されると、ビーコンマスタは、新ノード許可プロトコルをトリガする。新ノードがビーコンマスタから発見ビーコンを受信してビーコンマスタと直接通信することができる場合、新ノードは、現在のビーコンマスタそのものに通知することができる。他のメッシュノードは、ビーコンマスタからプローブ要求を受信すると、新ノードの存在について現在のビーコンマスタに通知することができる。ビーコンマスタは、新ノードがネットワークに参加するのを助けるためのキャンペーンをスケジュールする。これは、現在のスケジュールされたビーコンマスタシーケンス又は未来の割り当てを中断し、発見期間に等しいか又はそれよりも短い期間にビーコンマスタとして働くように新ノードの周囲のノードをスケジュールすることによって、実行される。
全てのノードは、その地理的発見マップにノードのリストを記憶する。このリストは、このネイバー又はノードによって発見される新ノードの潜在的なネイバーであるノードを含む。新ノードを発見する、メッシュノードの地理的発見マップのノードは、ビーコンマスタとして働き、発見ビーコンを全ての方向に順次送信する。新ノードは、最初のメッシュノードを発見した後、選択された期間に、より多くの発見ノードをリスンしている。例えば、新ノードは、ビーコンマスタとして働くようにスケジュールされ、且つ新ノードを最初に発見したメッシュノードの地理的発見ゾーン内にあるノードの1つ又はそれ以上を発見することができる。新ノード発見タイマが満了した後、新ノードは、そのネイバー発見及びスキャンプロセスを終わらせる。新ノードは、接続するネイバーを選択し、メッシュネットワークへの接続を確立する。ビーコンマスタ選択プロセスは、通常動作に戻り、新ノード許可プロトコルの前の未来の選択のシーケンスを続行する。新ノードは、現在のマスタビーコンを決定するピアビーコンをリスンする。新ノードは、発見ビーコンを送信する必要がある場合、マスタビーコンに、未来のマスタビーコンとして働くように要求を送信する。マスタビーコンは、要求を処理し、新ノードを現在のシーケンスに追加するか、又は各メッシュノードのMBノードのリストを更新する。マスタビーコンは、必要な場合には、用いられる発見ビームも決定する。新ノードを助けるように新マスタビーコンをスケジュールし、シーケンス又はノードの未来の可能性のあるマスタビーコンのリストに新ノードを追加し、ノードの発見方向を決定するプロセスは、少なくとも1つの実施形態では、任意のノードによって到達することができるマスタビーコンの外部の集中エンティティを利用して実行することができる。
[00230] 新ノードは、十分長い期間リスンし続けて、全ての近隣のノードが、ビーコンマスタとして働く機会を有すること、ひいては、全てのネイバーが発見されたこと、又は、全てのネイバーが、メッシュノードに、新ノード許可プロトコルをトリガすることによって発見プロセスを促進するように求めることができたことを確かめることができる。しかしながら、近隣のノードがビーコンマスタとして働くのを待つプロセスは、ネットワークが多くのノードを有する場合又はマスタビーコンとして働く間隔が長い場合、時間がかかる可能性がある。
[00231] 図30は、BMカバレッジエリア内のパッシブスキャンに応じる新ノード許可の実施形態例530である。図に、新ノード532、ネイバー1ノード534、ネイバー2ノード536、ネイバー3ノード538、ビーコンマスタ540、及びメッシュノード542の間の通信を示す。ビーコンマスタ(BM)は、シーケンスをトリガして、BMを変更して、新ノードがネットワークに迅速に参加するのを支援する。BMは、BMスケジュール更新を送信して、新ノードの周囲の他のノードに、発見ビーコンを送信させる。新ノード532は、ビーコンマスタ540が発見ビーコンを全ての方向に送信する(544、548及び546)とき、ビーコンマスタ540から送信される発見ビーコンをリスンする。この例では、新ノードが発見ビーコンを受信し(544)、これに対して応答を送信する(550)とき、新ノードは、ビーコンマスタ540の範囲内にある。現在のビーコンマスタ540は、ビーコン(554、556、558、560、561)を通知する(552)。いくつかの例では、ビーコンマスタは、スケジュール及び何らかの情報を送信して(561)、新ノードがネイバーを発見することも助ける。新ノードは、新ビーコンマスタのネイバー3ノード538から、発見ビーコンを受信し(568)、ネイバー3ノード538は、これらの発見ビーコンを全ての方向に送信する(562、564、566)。新ノードは、ビーコン応答で応答する(570)。同様に、後続のビーコンマスタのネイバー2ノード536によって、発見ビーコンが、方向(574、576及び578)を含む全ての方向に送信される(572)。次に、後続のビーコンマスタのネイバー1ノード534によって、発見ビーコンが、方向(582、584及び586)を含む全ての方向に送信され(580)、これに対して、新ノードは、ビーコン応答を送信し(588)、その後、ネットワークに参加するために登録要求を送信する(590)。ビーコンマスタは、ビーコンマスタスケジュールを更新し、それを全てのノードに送出する(594、596、598、600及び602)。
[00232] 図31に、BMカバレッジエリア内のアクティブスキャンに応じる新ノード許可の実施形態例610を示す。図に、新ノード612、ネイバー1ノード614、ネイバー2ノード616、ネイバー3ノード618、ビーコンマスタ620、及びメッシュノード622の間の通信を示す。1つのBMがアクティブであるが、新ノードが検出されると、BMシーケンスが変更して、隣接するノードを新ノードに追加して、発見プロセスを促進する。
[00233] 上記で分かるように、本開示の実施形態では、ノードは、全ての方向にプローブ要求を送信するか、又は準全方向性アンテナを用いてプローブ要求を送信することによって、ネイバーをアクティブに探索することを選択することができる。プローブ要求に応じるメッシュノードの1つからプローブ応答を受信する新ノードは、新ノード許可プロトコルをトリガして、始動する。新ノード許可プロトコルは、現在のマスタビーコンによって選ばれる次のマスタビーコン又は現在のシーケンスを中断し、新ノードに隣接するノードを、順次、マスタビーコンとして働かせて、新ノードに、近隣のネイバーを迅速に発見する機会を与える。隣接する可能性のあるメッシュノードの決定は、各ノード又はセクタごとに地理的発見マップを定義することによって、実行することができる。各ノード又はセクタの地理的発見マップは、そのノード又はセクタによって新ノードが発見される場合、潜在的な隣接するノード/セクタを定義するリストを示す。新ノードがその全てのネイバーを発見してメッシュネットワークに接続した後、現在のマスタビーコンは、各ノードにおける利用可能なノードのリスト、又はメッシュ内で用いられるマスタビーコン選択方法によってはマスタビーコンシーケンスリストに、新ノードを追加することを担当する。
4.7.4.地理的発見ゾーン
[00235] ノードの地理的クラスタは、各MSTA又はMSTAセクタごとに作成される。各ノードセクタごとに、このセクタがカバーしているエリアが、このセクタのフットプリントを示す。このセクタのフットプリント内で発見することができる、隣接する可能性のあるノード又はノードセクタのセットは、地理的発見ノード又はセクタセットを含む。このセットは、このセクタによって発見される新ノードによって又はこのセクタ内で見られるノード又はセクタを含む。このセットの全てのメンバが、新ノードによって発見されなければならないわけではないが、それは、全ての発見し得る潜在的なネイバーを示す。少なくとも1つの実施形態では、このセットは、新ノードがネットワークに参加しているときはいつでも更新されて、参加している新MSTAを含む。このセットは、測定キャンペーン収集、ネットワークのトポロジ情報、又は何らかの形態のアンテナパターン分析のいずれかを用いて構築することができる。
[00236] 図32に、ノード又はセクタ地理的発見セット(セクタカバレッジエリア)の実施形態例710を示す。この図には、セクタ718a〜718dを有するMSTAA712、セクタ720a〜720dを有するMSTAB714、及びセクタ722a〜722dを有するMSTAC716を示し、それらの重なるアンテナ方向セクタを示す。MSTAA712のセクタ3(S3)718cによって発見される任意のノードは、MSTAC716の(S1)722a及び(S2)722b、及び/又はMSTAB714の(S4)720dもネイバーとして有することができることが図から分かる。MSTAB714の(S1)720aによって発見される任意のノードは、MSTAA712の(S2)718bを、潜在的なネイバーとして有するにすぎない。地理的発見ゾーンの形成は、ネットワークの測定レポートによって又は分析セル計画プロセスを利用することによって、システムによって実行することができる。
[00237] 少なくとも1つの実施形態では、分析セル計画は、ノードのセクタの各カバレッジエリアにおいて潜在的なネイバーを推定し、ノードセクタにおいてリストをロードすることに基づく。測定レポートによりこのリストを生成するために、集中又は分散手順を用いることができる。各ノード/セクタは、このノード/セクタによって発見することができる隣接するノード/セクタのリストを保持する。これらのリストは、まとめて処理されて、それらの間の関係を形成して、各セクタごとに、そのセクタが発見される場合、潜在的なネイバーを推定する結果を生成する。ローカルネットワークに存在するノードが多いほど、発見ゾーンの推定結果は正確になる。更に、ノードが移動して新ノードを発見するにつれて、発見することができるノード/セクタの新たなセットを用いて、更新が送信される。モバイルノードが発見されながら、他のノードが見失われ、他のノードは、同時に見ることができるネイバーの新たなリストを形成する。これらのリストは、保存されて、周期的に処理される。
[00238] 集中手順では、ノードは、各セクタの近隣リストを中央エンティティに送信している。中央エンティティは、全てのネットワークノードから全てのリストを収集し、地理的発見ゾーンを形成する。中央エンティティは、収集されたリストを処理した後、地理的発見ゾーンセットを各ノードに送信する。少なくとも1つの実施形態では、いったん近隣リストが変更してネットワーク情報を更新すると、ノードは、ある期間にわたって収集される全てのリストのレポートを(周期的に又は瞬間的に)送信する。
[00239] 分散手順では、ノードは、これらのリストの各々をこれらのリストの全てのメンバに送信する。この例の少なくとも1つの実施形態では、リストが更新された瞬間に、リストは、ノードがリストメンバのいずれかを見失う前に、リストの全てのメンバに送信される。いったんノードが別のノードからリストを受信すると、ノードは、リストの全てのメンバを、リストが受信されたセクタの発見ゾーンに追加する。
[00240] 図33は、図32に示す場合の変形として実施形態例730を示し、ノードが移動して新リストを形成する場合を示す。これらのリストを用いて、表に示すように、これらのネイバーの地理的発見ゾーンセットを更新する。この図には、セクタ718a〜718dを有するMSTAA712、セクタ720a〜720dを有するMSTAB714、及びセクタ722a〜722dを有するMSTAC716を示し、それらの重なるアンテナ方向セクタを示す。モバイルノードが、3つの固定ノードに関連するアンテナセクタを移動し、モバイルノード中間位置が740a〜740fとして示される。ネイバーアソシエーションが、L1740aにおいて唯一のネイバーとしてのMSTAA712(S4)から、L2740bにおいてネイバーMSTAA712(S4)及びMSTAC716(S1)に、L3740cにおいて唯一のネイバーとしてのMSTAC716(S1)に、L4740dにおいてMSTAA712(S3)及びMSTAC716(S1)に、L5740eにおいてMSTAA712(S3)、MSTAC716(S1)及びMSTAB714(S4)に、及び最後にL6740fにおいてMSTAA712(S3)及びMSTAB714(S4)に変化するとき、新リストが作成される。
[00241] 表1は、移動ノード位置L1〜L6の各々の図33の例のネイバーリスト及び発見ゾーン更新を詳細に示す。
表1
図33に例示する発見ゾーン形成
Figure 2020532232
4.7.5.新ノード発見プロトコル
[00243] 図34A及び図34Bに、新ノードがメッシュネットワークを発見して参加するための手順の実施形態例750を示す。プロセスが開始し(752)、新ノードは、例えばXに等しい特定の期間、発見ビーコンを探索して待つ(754)。このタイマは、多くの値を取り、複数の動作モードを定義することができる。ブロック756で、マスタビーコンから発見ビーコンを受信したかどうかをチェックする。発見ビーコンが受信された場合、実行はブロック764に移動し、そうでなければ、判定ブロック758に進み、初期発見MBタイマ(X)が満了したかどうかをチェックする。期間がまだ完了していない場合、実行はブロック754に戻り、そうでなければ、ブロック760に進み、プローブ要求を送信し、プローブ応答を受信したかどうかをチェックする(762)。プローブ応答が受信されなかった場合、ブロック760に戻り、別のプローブ要求を送信する。そうでなければ、応答が受信された場合、ブロック764に移動して、発見ビーコンを受信し、図34Bのブロック766に進み、第2の発見MBタイマが満了したかどうかをチェックする。満了していない場合、実行は、図34Aのブロック764に戻る。そうでなければ、第2の発見MBタイマが満了している場合、ブロック768で、新ノードからそのネイバーへの接続が確立され、新ノードは、MBを未来のMBとして登録し(770)、プロセスが終了する(772)。
[00244] この実施形態において、BMタイミングカウンタXを処理する好ましい機構は、以下の通りである。Xがその最大値に等しい場合、これは、ノードが完全パッシブモードであり、ネットワークビーコンマスタからの発見ビーコンを待つだけであることを意味する。Xがゼロに等しい場合、ノードは、発見ビーコンを待たず、アクティブスキャンに直接入る。Xが中間値(0〜「無限大」)に等しい場合、ノードが近傍にある場合は、ノードに、発見ビーコンを受信する機会を与え、そうでなければ、ノードは、アクティブスキャンに切り替わる。
[00245] 発見ビーコンが発見される場合、新ノードは、パッシブスキャンのままであり、近隣のメッシュノードからより多くの発見ビーコンを期待する。発見ビーコンが発見されない場合、新ノードは、アクティブスキャンに切り替わり、準全方向性アンテナから又は全ての方向に順次、プローブ要求を送信する。新ノードがプローブ応答を受信すると、新ノードは、パッシブモードに切り替わり、発見ビーコンのスキャンを開始する。発見ビーコンの探索は、ある特定のタイマ値にわたって継続し、この後、新ノードは、スキャンを終わらせ、ネットワークとの接続を確立する。新ノードは、登録要求をビーコンマスタ又は中央コントローラに送信して、ビーコンマスタの未来のスケジュールに含まれるようにする。
4.7.6.新ノードを処理するための現在のBMプロトコル
[00247] 図35に、ビーコンマスタが新ノード許可手順を処理する実施形態例790を示す。全ての方向に送信されている発見ビーコンの1つに応答する新ノードによって、又はメッシュネットワークを介してMBに転送されるアナウンスメントフレームによって、現在のBMは、新ノードについて通知される。ビーコンマスタは、ビーコンマスタノードの未来のスケジュールを更新し、ネットワークメッシュノードに通知する。ビーコンマスタは、スケジュールされる新シーケンス又はノードのリストを、ピアビーコンを介してメッシュネットワーク全体に伝播させる。数個のビーコン間隔の後、新ビーコンマスタスケジュールは、メッシュネットワーク全体に知られているべきである。現在のマスタビーコンは、マスタビーコンの送信を停止し、新たに割り当てられたノードが発生している。
[00248] ルーチンが開始し(792)、新ノードアナウンスメントを待つ(794)。新ノードアナウンスメントを受信すると、新ノードが発見ビーコンに応答しているかどうかをチェックする(796)。新ノードが発見ビーコンに応答していない場合、ブロック798に進み、メッシュノードが新ノードを通知しているかどうかをチェックする。新ノードアナウンスメントが、発見ビーコン又はメッシュノードアナウンスメントのいずれかから発生しない場合、実行はブロック794に戻り、新ノードアナウンスメントを待つ。そうでなければ、新ノードアナウンスメントが、発見ビーコン又はメッシュノードアナウンスメントのいずれかから発生する場合、実行はブロック800に進み、地理的発見ゾーンに従って未来のビーコンマスタに更新が実行され、ブロック802に進み、プロセスが終了する(804)前に、発見ビーコンの送信を停止する。
4.8.集中発見ビーコン管理
[00250] この実施形態例では、集中エンティティが、ビーコンマスタに割り当てられる1つ又はそれ以上の役割を果たす。この集中制御は、ネットワークのコントローラに到達して、新ノードを許可する又はネットワークのスケジューリング及びスキャン方向性を更新するプロセスを容易にすることができる。この実施形態では、ノードは、現在のビーコンマスタを認識する必要がないが、中央コントローラと通信することができなければならない。中央コントローラは、未来のビーコンマスタの選択又はシーケンスの更新、新ノードビーコンマスタスケジューリングの調整、ノードがオフにされるか又は障害の問題があった場合の処理、及びネットワークの発見マップの処理を担当する。アクティブなビーコンマスタがなく且つ周期的な発見ビーコン送信がない場合、中央コントローラは、いくつかのイベント、例えば、新ノードが接続に参加すること又は接続を失うことを検出した後、発見ビーコンの送信をトリガすることを担当する。これは、1つ又はそれ以上のメッシュノード発見ビーコン送信をトリガすることを含むことができる。また、この処理は、それらのメッシュノード間のこれらのビーコンの送信を協調させることを含むことができる。
[00251] 図36A、図36B及び図37に、中央コントローラエンティティによって調整される、新ノードを許可するためのネットワーク手順の実施形態例810、910を示す。図36A及び図36Bでは、新ノードは、ビーコンマスタのカバレッジ範囲外にあり、一方、図37では、新ノードは、ビーコンマスタのカバレッジ範囲内にある。
[00252] 新ノードがビーコンマスタからビーコンを受信する場合、新ノードはビーコンマスタに通知し、ビーコンマスタは、中央コントローラと通信して、新ノードを助けるように、隣接するノードをスケジュールする。
[00253] 図36A及び図36Bに、いくつかのネットワークエンティティが、ネットワークに参加しようとする新ノード812、ネイバー1ノード814、ネイバー2ノード816、ネイバー3ノード818、ビーコンマスタ820、中央エンティティ822、及びメッシュノード824として示されている。図36Aを参照すると、発見ビーコンが、ビーコンマスタ820から、新ノード812に向けて(828)、中央エンティティ822に向けて(830)、及びネイバー816に向けて(832)、全ての方向に発生される(826)。なお、これらの発見ビーコンは、新ノードに到達しない。
[00254] 新ノードは、発見ビーコンを受信していないので、ネイバー2ノード816に向けて(836)、ネイバー1ノード814に向けて(838)、及びネイバー3ノード818に向けて(840)、全ての方向にプローブ要求を発生させる(834)。これに応じて、ネイバー1ノード814は、新ネイバーにプローブ応答を送信し(842)、中央エンティティ822に新ノードを通知する(844)。アナウンスメントビーコンマスタスケジュール更新(846)が、中央エンティティ822によって発生されて、アナウンスメント(848、850、852、854及び856)が、新ノード以外のノードに向けられる。新ノードを発見したネイバーが助けになるとき、そのネイバーは、新ノードにフレームを送信して、新スケジュールについてノードに通知し、他のネイバーとのビームフォーミングを助ける何らかの追加情報を提供する。
[00255] ネイバー3ノード818が、新たな一時的なビーコンマスタとしてスケジュールされ、発見ビーコンを全ての方向(860、862、864)に発生させる(858)。
[00256] 図36Bでは、新ノード812が、ネイバー3ノード818にビーコン応答を発生させる(866)。次に、ネイバー2ノード816が、全ての方向(870、872及び874)に発見ビーコンを発生させる(868)。次に、ネイバー1ノード814が、全ての方向(878、880及び882)に発見ビーコンを発生させる(876)。潜在的なネイバーは、ビーコンを全ての方向に送信して、新ノードとビームフォーミングを行う必要がある。新ノードから各ネイバーの最良ビーコンに、応答が発生される(884)。新ノードは、全ての方向に送信されるビーコンの1つ又はおそらく数個を受信するだけでよい。新ノードの応答の後に、新ノードは、中央エンティティ822にBM登録要求を送信する(886)。中央エンティティ822は、ビーコンマスタスケジュール更新(888)を全てのパーティに送出する(890、892、894、896、898、900)。
[00257] 図37の実施形態910では、いくつかのネットワークエンティティが、ネットワークに参加しようとする新ノード912、ネイバー1ノード914、ネイバー2ノード916、ネイバー3ノード918、ビーコンマスタ920、中央エンティティ922、及びメッシュノード924として示されている。ビーコンマスタ920が、全ての方向(928、930及び932)に発見ビーコンを送信し(926)、この場合、これらのビーコンは、新ノードに到達する。新ノード912は、ビーコン応答(934)でビーコンマスタ920に応答し、ビーコンマスタ920は、中央エンティティ922に新ノードを通知する(936)。中央エンティティは、新ノード912を除いて、全てのノードに(940、942、944、946、948)、ビーコンマスタスケジュールを通知する(938)。新ノードを発見したネイバーが助けになるとき、このネイバーは、新ノードにフレームを送信して、そのノードに新スケジュールについて知らせ、他のネイバーとのビームフォーミングを助ける何らかの情報を示す。ネイバー3ノード918が、全ての方向に(952、954、956)、発見ビーコンを発生させる(950)。新ノード912が、ビーコン応答(958)でネイバー3ノード918に応答する。ネイバー2ノード916が、全ての方向(962、964、966)に発見ビーコンを発生させる(960)。なお、新ノードはこれに応答せず、おそらく範囲外にある。ネイバー1ノード914が、全ての方向(970、972、974)に発見ビーコンを発生させる(968)。新ノード912が、ビーコン応答(976)でネイバー1ノード914に応答する。新ノード912は、中央エンティティ922に登録要求を送信する(978)。中央エンティティ922は、(現在、新ノードがビーコンマスタとしてスケジュールされているので、新ノードを含む)全てのノードに、ビーコンマスタスケジュールを通知する(980)。
[00258] したがって、上記に鑑みて、新ノードが、プローブ要求を送信してプローブ応答を受信することによって、ネイバーノードを発見する場合、そのネイバーノードは、中央コントローラと通信して、新ノードを助けるように隣接するノードをスケジュールすることが分かる。中央コントローラは、ビーコンマスタスケジュールを更新して、新ノードを支援し、新ノード許可プロトコルが完了すると、前のスケジュールに戻ることを管理する。新ノードがネットワークに接続すると、新ノードは、中央コントローラに登録要求を送信して、未来のビーコンマスタスケジュールに含まれ、その発見スキャンマップを調整することができる。中央コントローラは、ネットワーク全体にわたって、ネットワークビーコンマスタスケジュール及び発見スキャンマップを更新することによって、応答する。
4.9.新ノードネイバー発見のための効率的なメッシュ協働
[00260] いったんパッシブ又はアクティブスキャンによって、メッシュノードに新ノードの存在が通知されると、メッシュは、メッシュノード間の発見プロセスを協調させる。ノードは、発見ビーコンと同じ機能を果たすがDTI期間に送信することができるデータ転送間隔(DTI)期間中に、それらのネットワークアナウンスメントフレームを全ての方向に送信するようにスケジュールされる。各メッシュノードは、新ノードの機能に応じて、ビーコンの送信を多くのサイクル繰り返す。メッシュノードが完了した後、新メッシュノードは、そのアナウンスメントフレームの送信を開始する。各アナウンスメントフレームの送信サイクルの終わりに、アンテナセクタの各々において、SSWフレーム交換のためにスロットが割り当てられる。少なくとも1つの実施形態では、全てのサイクル及びSSWスロットの終わりにピアリンク確立のために、期間が予約される。通常のフレームのビーコン送信時、新ノードがメッシュノードに接続される場合、ピアビーコン及び割り当てられたSSWスロットは、MSTABを有する新ノードに追加されて専用になる。
[00261] 図38A及び図38Bに、MSTAA1012、MSTAB1014、MSTAC1016の間の上記プロセスの実施形態例1010を示す。図38Aでは、ビーコン1030、1032、1034が、ABFT及びDTI期間を有し、この後に、支援発見期間1018が続く。この支援発見期間では、アナウンスメントフレーム1022、1024、1026が示され、これらの間にSSWフレーム交換1020があり、その後に、可能性のあるリンクセットアップスロット1028が続く。図38Bでは、ビーコンが送信され(1036、1038、1040)、その後に、ABFT及びDTI通信が続く。
[00262] この技術は、プロトコルで新ノードを支援するためにビーコンマスタを切り替える必要がないメッシュネットワークで用いられるビーコンマスタ切替えプロトコルの中断を回避する。
4.10.簡略化された効率的なビーコニングモード
[00264] この節では、簡単な動作モードを説明する。メッシュノードには、周期的なシーケンスでマスタビーコンの役割が割り当てられる。各メッシュノードに、発見ビーコンの送信を開始する時間、ビーコンマスタとして働くビーコンの数(発見期間)、及びその役割を繰り返す期間(マスタビーコン間隔)が割り当てられる。中央エンティティ又はメッシュノードは、この動作の管理を担当することができる。中央エンティティなしで、この情報のいくつかは、メッシュプロファイル(発見期間及びマスタビーコン期間)でも定義することができる。メッシュノードは、予め定義されたスロットからランダムに又はチャネル検出によって、その発見期間を開始する時間を選ぶことができる。
[00265] 新ノードがメッシュネットワークに参加しようとするとき、新ノードは、マスタビーコン間隔をパッシブにリスンして、異なる発見期間に送信される全てのビーコンを受信することができる。メッシュ支援の一形態は、1つのメッシュノードが新ノードを発見した後、メッシュノード間の協調によって適用することができる。これは、図38A及び図38Bに示したように、DTI期間にビーコンを送信するようにノードをスケジュールすることによって、実行される。支援の別の形態は、新ノードに、プローブ要求を全ての方向に送信させて、メッシュノードに、新ノードからのプローブ要求をリスンさせることによって、実行される。
4.11.新フレームフォーマット
4.11.1.ビーコン応答
[00268] このフレームは、新ノード(STA)がパッシブスキャンを用いてビーコンを発見するときに必要である。新STAは、ビーコン応答を送信して、その存在について、発見されたSTAに通知する。このフレームを用いて、必要な場合には、ビームフォーミングトレーニングもトリガすることができる。少なくとも1つの実施形態では、支援要求メッセージのフレームは、以下の情報を含む。すなわち、(a)NSID−支援される新STAを示す、(b)SSID/SSIDリスト−新STAが接続しようとしているSSIDのリストを提供する、(c)DMG機能−新STAサポート機能を示す、(d)メッシュID−メッシュ識別要素、(e)支援要求フラグ−新STAがメッシュ発見支援を要求しているかどうかを示す、(f)ビームフォーミングトレーニング要求−新STAがビームフォーミングトレーニングを要求しているかどうかを示す、(g)ビーコンID−MSTA発見ビーコンID、(h)ビームID−ビーコン応答メッセージの指向性送信の場合の送信ビームID、(i)メッセージカウンタ−フレームが全方向性/準全方向性アンテナから複数回送信される場合のメッセージカウンタ。
4.11.2.ビーコン応答ACK
[00270] このメッセージフレームは、ビーコン応答メッセージの受信を確認してメッシュ発見支援フェーズをセットアップするためのパッシブスキャンの場合、発見されたMSTAから新STAに送信される。少なくとも1つの実施形態では、ビーコン応答ACKメッセージのフレームは、以下の情報を含む。すなわち、(a)支援確認−メッシュ支援確認を提供する、(b)新STA最良送信ビーム−新STAがビーコン応答を指向性送信する場合の新STAの最良送信ビームを示す、(c)支援情報−支援協調情報。
4.11.3.発見ビーコン
[00272] これは、通常の802.11DMGビーコンフレームと同様であるが、追加機能を可能にするいくつかの要素を有するフレームである。これらのフレームは、ビーコンマスタによって全ての方向に送信されて、ネットワークの発見及び通知を助ける。このフレームは、新ノードがネットワークを発見するための特定の内容を含み、メッシュピア及び接続されたSTAを同期させて管理するように意図されるピアビーコンとは異なる。802.11DMGビーコンの多くの要素は、新ノード発見に必要ない場合、削除するか又はオプションとすることができる。いったんノードがメッシュノードに接続されると、ノードは、ピアビーコンを介して、全ての省略された情報を受信することができる。これは、非常に軽い(低オーバヘッド)ビーコンであり、ノードがメッシュノードを発見し、接続を形成し、ピアビーコンの受信を開始するための基本情報を有する。少なくとも1つの実施形態では、支援応答メッセージのフレームは、以下の情報を含む。すなわち、(a)ビーコンタイプ−発見ビーコン又はピアビーコン、(b)現在のBMカウントダウンタイマ−次のBMサイクルへのカウントダウンタイマ。
4.11.4.ピアビーコン
[00274] これは、通常の802.11DMGビーコンフレームと同様であるが、追加機能に備えるためのいくつかの要素を有するフレームである。これらのフレームは、全てのノードによって、それらのピアSTAに、それらのそれぞれの方向に又はそれらの方向の周囲にのみ、送信される。このビーコンは、同期、スペクトル及びチャネル管理のようにビーコン機能に用いられる。この情報によって、ネットワーク内のノードは、ネットワークを管理し、ビーコンマスタ情報を伝播させることができる。802.11DMGビーコンの多くの要素は、それらが現在のメッシュSTAに必要とされず且つ新ノード発見及びメッシュ形成を意図するだけである場合、削除するか又はオプションとすることができる。少なくとも1つの実施形態では、支援応答メッセージのフレームは、以下の情報を含む。すなわち、(a)ビーコンタイプ−発見ビーコン又はピアビーコン、(b)現在のBMID−現在のビーコンマスタのノードID、(c)BM選択基準−ランダム又はシーケンスベース、(d)未来のBMID又はBMシーケンス−次のBMID又はBMシーケンス番号を特定する、(e)現在のBMカウントダウンタイマ−次のBMサイクルの開始へのカウントダウンタイマ、(f)拡張ビーコンマスタ情報−これが値を有する場合、より多くの情報がピアビーコンに付与されて、BM更新を助けることを示す、(g)発見期間−発見期間を形成するBIの数、(h)ビーコンマスタ間隔−ビーコンマスタ間隔を形成するBIの数。拡張ビーコンマスタ情報が定義される場合、ビーコンは、何らかの動作をするのに必要な何らかの情報要素を含む。
4.11.4.1.新ノードアナウンスメントメッセージ
[00276] この情報要素を用いて、ネットワーク内のあるメッシュノードによって発見される新ノードの存在について、現在のビーコンマスタに通知する。新ノードを発見したノードが、この要素を形成し、他のノードが、それを現在のBMに転送する。少なくとも1つの実施形態では、支援応答メッセージのフレームは、以下の情報を含む。すなわち、(a)新ノードID−発見ビーコン又はピアビーコン、(b)発見ノードID−現在のビーコンマスタのノードID、(c)発見ノードセクタID−新ノードを発見したノードのセクタ、及び(d)新ノード機能−新ノードレポート機能。
4.11.4.2.ビーコンマスタの一時的なスケジュール更新
[00278] この情報要素を用いて、ビーコンマスタのスケジュールを中断して更新する。これは、新ノードがネットワークに参加しようとして、そのために発見キャンペーンがスケジュールされる場合、システムによって用いることができる。少なくとも1つの実施形態では、支援応答メッセージのフレームは、以下の情報を含む。すなわち、(a)スケジュールされたビーコンマスタの数−新ノードを助けるように緊急にスケジュールされるビーコンマスタの数、(b)新ノードID−支援される新ノードのノードID、(c)BM1、BM2、BM3、…−ビーコンマスタとして働くようにスケジュールされたノードのノードIDのリスト。
4.11.4.3.登録要求
[00280] これは、現在のビーコンマスタに、新ノードが未来のビーコンマスタとして登録するように要求することを通知することである。ノードは、ある時間にビーコンマスタとして働かないことを決めて、その後、ビーコンマスタオプションを有効にするように切り替わることもできる。この要求フラグによって、他のノードは、このノードを未来の発見サイクルのためにスケジュールすることができる。少なくとも1つの実施形態では、支援応答メッセージのフレームは、以下の情報を含む。すなわち、ノードID−未来のBMとして登録する必要があるノードのID。
4.11.4.4.ビーコンマスタスケジュール更新
[00282] これは、定常状態のビーコンマスタ切替え更新の新たな更新について、ネットワーク内のノードに通知することである。これは、現在のノードリスト又は現在のシーケンスに対して、新ノードを追加するか又はノードを削除する形態とすることができる。少なくとも1つの実施形態では、ビーコンマスタスケジュール更新は、以下のフィールドを含む。すなわち、(a)更新するノードの数−リスト又はシーケンスに対して追加又は削除されるビーコンマスタの数、(b)新ノードID−ノードリスト又はシーケンスに対して追加又は削除されるノードのノードID、(c)動作−ノードの追加又は削除、及び(d)新シーケンス−新ノードを追加又は削除した後のリストの新たに更新されたシーケンス。
5.概要
[00284] メッシュネットワーク発見のスキャン及びメッシュネットワーク内のピアSTA間のリンクの維持を助ける信号の送信を実行する指向性送信を用いる無線通信システム/装置/方法であって、(a)STAは、第1のタイプのビーコンを送信して、1つ又はそれ以上の隣接するピアSTA間の既存のリンクを維持し、(a)(i)第1のタイプのビーコンは、時間同期及びリソース管理情報を含み、(a)(ii)STAは、減少された数のアンテナセクタを用いて、第1のタイプのビーコンを送信し、(b)STAは、第2のタイプのビーコンを送信して、新たに参加するSTAのネットワーク発見を助け、(b)(i)第2のタイプのビーコンは、動作するネットワークの識別に用いられるメッシュネットワークプロファイル情報を含み、(b)(ii)STAは、ネットワーク内の他のSTA間の協調を用いて、第2のタイプのビーコンを送信する。
[00285] 上記に加えて、少なくとも1つの実施形態では、近隣の利用可能なネットワークを探索しているSTAは、アクティブスキャン又はパッシブスキャンのいずれかを実行し、STAは、ネットワーク発見の意図を通知する信号を送信する。
[00286] 上記に加えて、少なくとも1つの実施形態では、ネットワーク発見の意図を通知する信号を受信すると、既存のネットワーク内の1つ又はそれ以上のSTAは、利用可能なネットワークを探索するSTAに向けて発見ビーコンを送信することをスケジュールする。
[00287] 上記に加えて、少なくとも1つの実施形態では、ネットワーク発見の意図を通知する前記信号を受信したSTAは、受信された情報のサブセットを、ネットワークのスケジューリングエンティティに送信し、ネットワークのスケジューリングエンティティは、ネットワーク内のSTAから情報を収集し、発見ビーコンの送信時間及び送信STAを決定し、送信STAに、発見ビーコンの送信時間を通知する。
[00288] 上記に加えて、少なくとも1つの実施形態では、発見ビーコンの前記送信時間を受信したSTAは、受信された情報によって指示されるように、発見ビーコンを送信する。
[00289] 上記に加えて、少なくとも1つの実施形態では、STAは、新たに参加するSTAに関する情報を、その隣接するピアSTAから収集し、発見ビーコンの送信のタイミングを決定し、決定されたように発見ビーコンを送信する。
[00290] 上記に加えて、少なくとも1つの実施形態では、メッシュSTAは、データ送信期間中に、新ノードに向けて、全ての方向に、ネットワークアナウンスメントフレームを送信することを協調させて、迅速なネイバー発見を支援することができる。
[00291] 提示される技術で説明される改良は、様々なmm波送信機、受信機及びトランシーバ内に容易に実装することができる。また、現代の送信機、受信機及びトランシーバは、好ましくは、1つ又はそれ以上のコンピュータプロセッサ装置(例えば、CPU、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、コンピュータ対応ASIC等)と、命令を記憶する関連するメモリ(例えば、RAM、DRAM、NVRAM、FLASH、コンピュータ可読媒体等)とを含むように実装され、これによって、メモリに記憶されるプログラミング(命令)は、プロセッサ上で実行されて、本明細書で説明する様々な処理方法のステップを実行することを理解されたい。
[00292] 当業者は、様々な現代の通信装置に関連するステップを実行するためのコンピュータ装置の使用を認識しているので、例示の簡潔のために、コンピュータ装置及びメモリ装置を図示しなかった。提示される技術は、メモリ及びコンピュータ可読媒体について、これらが非一時的である限り、非限定的であるので、一時的な電子信号を構成しない。
[00293] また、これらの計算システムのコンピュータ可読媒体(命令を記憶するメモリ)は、「非一時的」なものであり、これは、あらゆる全ての形式のコンピュータ可読媒体を含み、唯一の例外は一時的な伝播信号であると理解されるであろう。したがって、開示する技術は、あらゆる形式のコンピュータ可読媒体を含むことができ、これは、ランダムアクセスのもの(例えば、RAM)、周期的リフレッシュが必要なもの(例えば、DRAM)、経時劣化するもの(例えば、EEPROM、ディスク媒体)、又は短期間だけ及び/又は電源があるときのみデータを記憶するものを含むが、唯一の限定として、「コンピュータ可読媒体」という用語は、一時的な電子信号に適用することができない。
[00294] 本技術の実施形態は、コンピュータプログラム製品としても実装できる、本技術の実施形態による方法及びシステム、及び/又は手順、アルゴリズム、ステップ、動作、数式又はその他の計算表現のフロー図を参照して、本明細書で説明することができる。この点、フロー図の各ブロック又はステップ、及びフロー図のブロック(及び/又はステップ)の組み合わせ、及びあらゆる手順、アルゴリズム、ステップ、動作、式、又は計算表現は、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はコンピュータ可読プログラムコードの形で具体化された1つ又はそれ以上のコンピュータプログラム命令を含むソフトウェアなどの様々な手段によって実装することができる。理解されるように、このようなあらゆるコンピュータプログラム命令は、以下に限定されるわけではないが、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、又は機械を生産するためのその他のプログラマブル処理装置を含む1つ又はそれ以上のコンピュータプロセッサによって実行して、コンピュータプロセッサ又はその他のプログラマブル処理装置上で実行されるコンピュータプログラム命令が、特定される機能を実施するための手段を生み出すようにすることができる。
[00295] したがって、本明細書で説明したフロー図のブロック、及び手順、アルゴリズム、ステップ、動作、式、又は計算表現は、特定の機能を実行するための手段の組み合わせ、特定の機能を実行するためのステップの組み合わせ、及びコンピュータ可読プログラムコード論理手段の形で具体化されるような、特定の機能を実行するためのコンピュータプログラム命令をサポートする。また、本明細書で説明したフロー図の各ブロック、及び手順、アルゴリズム、ステップ、動作、式、又は計算表現、及びこれらの組み合わせは、特定の機能又はステップを実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ可読プログラムコードの組み合わせによって実装することもできると理解されるであろう。
[00296] 更に、コンピュータ可読プログラムコードなどの形で具体化されるこれらのコンピュータプログラム命令を、コンピュータプロセッサ又はその他のプログラマブル処理装置に特定の態様で機能するように指示することができる1つ又はそれ以上のコンピュータ可読メモリ又はメモリ装置に記憶して、これらのコンピュータ可読メモリ又はメモリ装置に記憶された命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック内に指定される機能を実施する命令手段を含む製造の物品を生産するようにすることもできる。コンピュータプログラム命令をコンピュータプロセッサ又はその他のプログラマブル処理装置によって実行し、コンピュータプロセッサ又はその他のプログラマブル処理装置上で一連の動作ステップが実行されるようにしてコンピュータで実施される処理を生成し、コンピュータプロセッサ又はその他のプログラマブル処理装置上で実行される命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック、(単複の)手順、(単複の)アルゴリズム、(単複の)ステップ、(単複の)動作、(単複の)式、又は(単複の)計算表現に特定される機能を実施するためのステップを提供するようにすることもできる。
[00297] 更に、本明細書で使用する「プログラミング」又は「実行可能なプログラム」という用語は、本明細書で説明した1つ又はそれ以上の機能を実行するために1つ又はそれ以上のコンピュータプロセッサが実行できる1つ又はそれ以上の命令を意味すると理解されるであろう。命令は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで具体化することができる。命令は、装置の非一時的媒体にローカルに記憶することも、又はサーバなどに遠隔的に記憶することもでき、或いは命令の全部又は一部をローカル又は遠隔的に記憶することもできる。遠隔的に記憶された命令は、1つ又はそれ以上の要因に基づいて、ユーザが開始することによって又は自動的に装置にダウンロード(プッシュ)することができる。
[00298] 更に、本明細書で使用するプロセッサ、ハードウェアプロセッサ、コンピュータプロセッサ、中央処理装置(CPU)及びコンピュータという用語は、命令、並びに入力/出力インターフェイス及び/又は周辺装置との通信を実行できる装置を示すために同義的に使用され、プロセッサ、ハードウェアプロセッサ、コンピュータプロセッサ、CPU及びコンピュータという用語は、単一又は複数の装置、単一コア及びマルチコア装置、及びその変形形態を含むことを意図するものであると理解されるであろう。
[00299] 本明細書の説明から、本開示は、限定ではないが以下の内容を含む複数の実施形態を含むと理解されるであろう。
[00300] 1.メッシュネットワーク内の無線通信のための装置であって、(a)各々が異なる送信方向を有する複数のアンテナパターンセクタを有する指向性送信を利用して、他の無線通信局と無線通信するように構成される無線通信回線と、(b)前記無線通信回線に結合されるプロセッサと、(c)前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、を備え、(d)前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、(d)(i)第1のタイプのビーコン、すなわち、ピアビーコンを送信するステップであって、前記ピアビーコンは、時間同期及びリソース管理情報を含み、前記メッシュネットワーク内の1つ又はそれ以上の隣接するピア局間の既存のリンクを維持する、ステップと、(d)(ii)第2のタイプのビーコン、すなわち、ネットワーク発見ビーコンを送信するステップであって、前記ネットワーク発見ビーコンは、前記メッシュネットワークを識別するメッシュネットワークプロファイル情報を含み、前記メッシュネットワークに参加するために無線通信局のネットワーク発見を助ける、ステップと、を含むステップを実行する、装置。
[00301] 2.メッシュネットワーク内の無線通信のための装置であって、(a)各々が異なる送信方向を有する複数のアンテナパターンセクタを有する指向性送信を利用して、他の無線通信局と無線通信するように構成される無線通信回線と、(b)前記指向性送信は、メッシュネットワーク発見のスキャン及び前記メッシュネットワーク内のピア局間のリンクの維持を助け、(c)前記無線通信回線に結合されるプロセッサと、(d)前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、を備え、(e)前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、(e)(i)第1のタイプのビーコン、すなわち、ピアビーコンを送信するステップであって、前記ピアビーコンは、時間同期及びリソース管理情報を含み、前記メッシュネットワーク内の1つ又はそれ以上の隣接するピア局間の既存のリンクを維持し、前記第1のタイプのビーコンは、ピア位置に基づいて、前記複数のアンテナパターンセクタから、減少された数のアンテナセクタ方向に送信される、ステップと、(e)(ii)第2のタイプのビーコン、すなわち、ネットワーク発見ビーコンを送信するステップであって、前記ネットワーク発見ビーコンは、前記メッシュネットワークを識別するメッシュネットワークプロファイル情報を含み、前記メッシュネットワークに参加するために無線通信局のネットワーク発見を助け、前記第2のタイプのビーコンは、前記メッシュネットワーク内の局間の協調の後に送信されて、全ての局が前記第2のタイプのビーコンを送信する必要があるとは限らないようになっている、ステップと、を含むステップを実行する、装置。
[00302] 3.メッシュネットワーク内の無線通信の方法であって、(a)第1のタイプのビーコン、すなわち、ピアビーコンを送信するステップであって、前記ピアビーコンは、時間同期及びリソース管理情報を含み、各々が異なる送信方向を有する複数のアンテナパターンセクタを有する指向性送信を利用する無線通信局のメッシュネットワーク内の1つ又はそれ以上の隣接するピア局間の既存のリンクを維持する、ステップと、(b)第2のタイプのビーコン、すなわち、ネットワーク発見ビーコンを送信するステップであって、前記ネットワーク発見ビーコンは、前記メッシュネットワークを識別するメッシュネットワークプロファイル情報を含み、前記メッシュネットワークに参加するために無線通信局のネットワーク発見を助ける、ステップと、を含む、方法。
[00303] 4.前記指向性送信は、メッシュネットワーク発見のスキャン及び前記メッシュネットワーク内のピア局間のリンクの維持を助ける、前出のいずれかの実施形態に記載の装置又は方法。
[00304] 5.前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記第1のタイプのビーコンを、ピア位置に基づいて、前記複数のアンテナパターンセクタから、減少された数のアンテナセクタ方向に送信することを実行する、前出のいずれかの実施形態に記載の装置又は方法。
[00305] 6.前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記メッシュネットワーク内の局間の協調を利用して、前記第2のタイプのビーコンを送信することを実行することによって、全ての局が前記第2のタイプのビーコンを送信する必要があるとは限らない、前出のいずれかの実施形態に記載の装置又は方法。
[00306] 7.前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、アクティブスキャン又はパッシブスキャンのいずれかを利用して、近隣の利用可能なネットワークを探索し、前記メッシュネットワークに参加する意図を通知する信号を送信することによって、前記ネットワーク発見ビーコンの受信に応答することを含むステップを実行する、前出のいずれかの実施形態に記載の装置又は方法。
[00307] 8.前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、前記メッシュネットワークに参加する意図を通知する信号を送信することを含むステップを実行し、前記メッシュネットワークに参加する意図を通知する前記信号を受信する前記メッシュネットワーク内の少なくとも1つの局は、前記メッシュネットワークに参加するために探索する局に向けて発見ビーコンを送信することをスケジュールする、前出のいずれかの実施形態に記載の装置又は方法。
[00308] 9.前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、前記メッシュネットワークに参加する意図を通知する前記信号を送信する前記局から受信される情報のサブセットを、前記メッシュネットワークのスケジューリングエンティティに送信することを含むステップを実行し、前記メッシュネットワークの前記スケジューリングエンティティは、前記ネットワーク内の局から情報を収集し、送信時間及び少なくとも1つの送信局を決定して、前記発見ビーコンを発生し、これらの局に、前記発見ビーコンの送信時間についての通知を送信する、前出のいずれかの実施形態に記載の装置又は方法。
[00309] 10.前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、前記メッシュネットワークの前記スケジューリングエンティティから受信される前記送信時間に発見ビーコンを送信せよという命令に応じて、発見ビーコンを送信することを含むステップを実行する、前出のいずれかの実施形態に記載の装置又は方法。
[00310] 11.前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、隣接するピア局から前記メッシュネットワークに新たに参加する局に関する情報を収集し、発見ビーコンの送信のタイミングを決定し、前記決定されたタイミングで発見ビーコンを送信することを含むステップを実行する、前出のいずれかの実施形態に記載の装置又は方法。
[00311] 12.前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、前記メッシュネットワーク内の局間のネットワークアナウンスメントフレームの送信を協調させることを含むステップを実行し、前記協調に応じて、前記メッシュネットワーク内の前記局の少なくとも1つは、データ送信期間中に、新ノードに向けて、全ての方向に、前記ネットワークアナウンスメントフレームを送信して、ネイバー発見を支援する、前出のいずれかの実施形態に記載の装置又は方法。
[00312] 13.更に、前記ピアビーコンを、ピア位置に基づいて、前記複数のアンテナパターンセクタから、減少された数のアンテナセクタ方向に送信することを含む、前出のいずれかの実施形態に記載の装置又は方法。
[00313] 14.更に、前記メッシュネットワーク内の局間の協調を利用して、前記発見ビーコンを送信することを含むことによって、全ての局が前記発見ビーコンを送信する必要があるとは限らない、前出のいずれかの実施形態に記載の装置又は方法。
[00314] 本明細書で使用する単数語「a」、「an」、及び「the」は、文脈によって別途明確に指定しない限り、複数の参照物を含むことができる。単数形による物への言及は、明述しない限り「唯一」を意味するものではなく、「1つ又はそれ以上」を意味するものである。
[00315] 本明細書で使用する「セット(set)」という語は、1つ又はそれ以上の物の集まりを意味する。したがって、例えば、物のセットは、単一の物又は複数の物を含むことができる。
[00316] 本明細書で使用する「実質的に(substantially)」及び「約(about)」という語は、小さな差を説明するために用いられる。これらの語は、出来事又は状況と共に用いられるとき、その出来事又は状況が正確に発生する場合、及びその出来事又は状況が近似的に発生する場合を意味することができる。これらの語は、数値と共に用いられるとき、その数値の±10%以下、例えば、±5%以下、±4%以下、±3%以下、±2%以下、±1%以下、±0.5%以下、±0.1%以下、又は±0.05%以下などの差の範囲を意味することができる。例えば、「実質的に」位置合わせされるとは、±10°以下、例えば、±5°以下、±4°以下、±3°以下、±2°以下、±1°以下、±0.5°以下、±0.1°以下、又は±0.05°以下などの角度差の範囲を意味することができる。
[00317] 更に、本明細書で、量、比、及び他の数値を、範囲の形式で示すことができる場合もある。このような範囲の形式は、便宜及び簡潔のために用いられ、範囲の限界として明示される数値を含むが、あたかも各数値及び部分範囲が明示されているかのようにその範囲に包含される全ての個々の数値又は部分範囲も含むと柔軟に理解されるべきであることを理解されたい。例えば、約1〜約200の範囲の比は、約1及び約200の明示された限界を含むが、約2、約3及び約4などの個々の比、及び約10〜約50、約20〜約100等などの部分範囲も含むと理解されるべきである。
[00318] 本明細書の説明は多くの詳細を含んでいるが、これらは本開示の範囲を限定するものではなく、現在のところ好ましい実施形態の一部を例示するものにすぎないと解釈すべきである。したがって、本開示の範囲は、当業者に明らかになると思われる他の実施形態も完全に含むと理解されるであろう。
[00319] 当業者には周知の開示した実施形態の要素の全ての構造的及び機能的同等物は、引用によって本明細書に明確に組み入れられ、本特許請求の範囲に含まれることが意図されている。更に、本開示の要素、構成要素又は方法ステップは、これらが特許請求の範囲に明示されているかどうかにかかわらず、一般に公開されることを意図するものではない。本明細書における請求項の要素のどれも、この要素が「のための手段」という語句を使用して明示的に示されていない限り、「手段プラス機能」要素と解釈されないものとする。本明細書における請求項の要素のどれも、この要素が「のためのステップ」という語句を使用して明示的に示されていない限り、「ステッププラス機能」要素と解釈されないものとする。
10 実施形態例
12,14,16,18 メッシュSTA(MSTA)ノード
20 新STA
30 実施形態例
32 I/Oパス
34 バス
36 コンピュータプロセッサ(CPU)
38 メモリ(RAM)
40 モデム
42a,42b,42c 無線周波数(RF)回路
44a〜44n,46a〜46n,48a〜48n アンテナ
50 実施形態例
52a,52b,52c RF回路
56a,56b,56c,・・・,56n,58,60 ビームフォーミングパターン
70 実施形態例
72,74,76 ノード
90 実施形態例
112 ノードA
114 ノードB
116 ノードC
118 ノードD
120 新ノードE
132a,132b,132c,132d,132e ノード
134a,134b,134c,134d,134e 領域
136 エリア
150 実施形態
172 ノードA
174 ノードB
178a,178b,178c セクタ
190 実施形態例
230 実施形態
250 実施形態例
270 実施形態例
292 MSTAA
294 MSTAB
296 MSTAC
298 MSTAD
300 MSTAE
330 実施形態例
332 MSTAA
334 MSTAB
336 MSTAC
338 MSTAD
340 MSTAE
352 MSTAA
354 MSTAB
356 MSTAC
358 MSTAD
360 MSTAE
390 実施形態例
430 実施形態例
470 実施形態例
472 MSTAA
474a,474b エリア
476 MSTAB
478a,478b エリア
480 MSTAC
482a,482b エリア
484 MSTAD
486 エリア
488 MSTAE
490 エリア
492 MSTAF
494 エリア
496 MSTAG
498 エリア
510 実施形態例
512 MSTAA
514 MSTAB
516a〜516d,518a〜518d アンテナセクタ
520,522 カバレッジエリア
530 実施形態例
532 新ノード
534 ネイバー1ノード
536 ネイバー2ノード
538 ネイバー3ノード
540 ビーコンマスタ
542 メッシュノード
610 実施形態例
612 新ノード
614 ネイバー1ノード
616 ネイバー2ノード
618 ネイバー3ノード
620 ビーコンマスタ
622 メッシュノード
710 実施形態例
712 MSTAA
714 MSTAB
716 MSTAC
718a〜718d セクタ
720a〜720d セクタ
722a〜722d セクタ
730 実施形態例
740a〜740f モバイルノード中間位置
750 実施形態例
790 実施形態例
810 実施形態例
812 新ノード
814 ネイバー1ノード
816 ネイバー2ノード
818 ネイバー3ノード
820 ビーコンマスタ
822 中央エンティティ
824 メッシュノード
910 実施形態例
912 新ノード
914 ネイバー1ノード
916 ネイバー2ノード
918 ネイバー3ノード
920 ビーコンマスタ
922 中央エンティティ
924 メッシュノード
1010 実施形態例
1012 MSTAA
1014 MSTAB
1016 MSTAC

Claims (20)

  1. メッシュネットワーク内の無線通信のための装置であって、
    (a)各々が異なる送信方向を有する複数のアンテナパターンセクタを有する指向性送信を利用して、他の無線通信局と無線通信するように構成される無線通信回線と、
    (b)前記無線通信回線に結合されるプロセッサと、
    (c)前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、
    を備え、
    (d)前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、
    (i)第1のタイプのビーコン、すなわち、ピアビーコンを送信するステップであって、前記ピアビーコンは、時間同期及びリソース管理情報を含み、前記メッシュネットワーク内の1つ又はそれ以上の隣接するピア局間の既存のリンクを維持する、ステップと、
    (ii)第2のタイプのビーコン、すなわち、ネットワーク発見ビーコンを送信するステップであって、前記ネットワーク発見ビーコンは、前記メッシュネットワークを識別するメッシュネットワークプロファイル情報を含み、前記メッシュネットワークに参加するために無線通信局のネットワーク発見を助ける、ステップと、
    を含むステップを実行する、
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記指向性送信は、メッシュネットワーク発見のスキャン及び前記メッシュネットワーク内のピア局間のリンクの維持を助けることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記第1のタイプのビーコンを、ピア位置に基づいて、前記複数のアンテナパターンセクタから、減少された数のアンテナセクタ方向に送信することを実行することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  4. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記メッシュネットワーク内の局間の協調を利用して、前記第2のタイプのビーコンを送信することを実行することによって、全ての局が前記第2のタイプのビーコンを送信する必要があるとは限らないことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  5. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、アクティブスキャン又はパッシブスキャンのいずれかを利用して、近隣の利用可能なネットワークを探索し、前記メッシュネットワークに参加する意図を通知する信号を送信することによって、前記ネットワーク発見ビーコンの受信に応答することを含むステップを実行することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  6. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、前記メッシュネットワークに参加する意図を通知する信号を送信することを含むステップを実行し、前記メッシュネットワークに参加する意図を通知する前記信号を受信する前記メッシュネットワーク内の少なくとも1つの局は、前記メッシュネットワークに参加するために探索する局に向けて発見ビーコンを送信することをスケジュールすることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  7. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、前記メッシュネットワークに参加する意図を通知する前記信号を送信する前記局から受信される情報のサブセットを、前記メッシュネットワークのスケジューリングエンティティに送信することを含むステップを実行し、前記メッシュネットワークの前記スケジューリングエンティティは、前記ネットワーク内の局から情報を収集し、送信時間及び少なくとも1つの送信局を決定して、前記発見ビーコンを発生し、これらの局に、前記発見ビーコンの送信時間についての通知を送信することを特徴とする、請求項6に記載の装置。
  8. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、前記メッシュネットワークの前記スケジューリングエンティティから受信される前記送信時間に発見ビーコンを送信せよという命令に応じて、発見ビーコンを送信することを含むステップを実行することを特徴とする、請求項7に記載の装置。
  9. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、隣接するピア局から前記メッシュネットワークに新たに参加する局に関する情報を収集し、発見ビーコンの送信のタイミングを決定し、前記決定されたタイミングで発見ビーコンを送信することを含むステップを実行することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  10. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、前記メッシュネットワーク内の局間のネットワークアナウンスメントフレームの送信を協調させることを含むステップを実行し、前記協調に応じて、前記メッシュネットワーク内の前記局の少なくとも1つは、データ送信期間中に、新ノードに向けて、全ての方向に、前記ネットワークアナウンスメントフレームを送信して、ネイバー発見を支援することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  11. メッシュネットワーク内の無線通信のための装置であって、
    (a)各々が異なる送信方向を有する複数のアンテナパターンセクタを有する指向性送信を利用して、他の無線通信局と無線通信するように構成される無線通信回線と、
    (b)前記指向性送信は、メッシュネットワーク発見のスキャン及び前記メッシュネットワーク内のピア局間のリンクの維持を助け、
    (c)前記無線通信回線に結合されるプロセッサと、
    (d)前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、
    を備え、
    (e)前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、
    (i)第1のタイプのビーコン、すなわち、ピアビーコンを送信するステップであって、前記ピアビーコンは、時間同期及びリソース管理情報を含み、前記メッシュネットワーク内の1つ又はそれ以上の隣接するピア局間の既存のリンクを維持し、前記第1のタイプのビーコンは、ピア位置に基づいて、前記複数のアンテナパターンセクタから、減少された数のアンテナセクタ方向に送信される、ステップと、
    (ii)第2のタイプのビーコン、すなわち、ネットワーク発見ビーコンを送信するステップであって、前記ネットワーク発見ビーコンは、前記メッシュネットワークを識別するメッシュネットワークプロファイル情報を含み、前記メッシュネットワークに参加するために無線通信局のネットワーク発見を助け、前記第2のタイプのビーコンは、前記メッシュネットワーク内の局間の協調の後に送信されて、全ての局が前記第2のタイプのビーコンを送信する必要があるとは限らないようになっている、ステップと、
    を含むステップを実行する、
    ことを特徴とする装置。
  12. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、アクティブスキャン又はパッシブスキャンのいずれかを利用して、近隣の利用可能なネットワークを探索し、前記メッシュネットワークに参加する意図を通知する信号を送信することによって、前記ネットワーク発見ビーコンの受信に応答することを含むステップを実行することを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  13. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、前記メッシュネットワークに参加する意図を通知する信号を送信することを含むステップを実行し、前記メッシュネットワークに参加する意図を通知する前記信号を受信する前記メッシュネットワーク内の少なくとも1つの局は、前記メッシュネットワークに参加するために探索する局に向けて発見ビーコンを送信することをスケジュールすることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  14. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、前記メッシュネットワークに参加する意図を通知する前記信号を送信する前記局から受信される情報のサブセットを、前記メッシュネットワークのスケジューリングエンティティに送信することを含むステップを実行し、前記メッシュネットワークの前記スケジューリングエンティティは、前記ネットワーク内の局から情報を収集し、送信時間及び少なくとも1つの送信局を決定して、前記発見ビーコンを発生し、これらの局に、前記発見ビーコンの送信時間についての通知を送信することを特徴とする、請求項13に記載の装置。
  15. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、前記メッシュネットワークの前記スケジューリングエンティティから受信される前記送信時間に発見ビーコンを送信せよという命令に応じて、発見ビーコンを送信することを含むステップを実行することを特徴とする、請求項14に記載の装置。
  16. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、隣接するピア局から前記メッシュネットワークに新たに参加する局に関する情報を収集し、発見ビーコンの送信のタイミングを決定し、前記決定されたタイミングで発見ビーコンを送信することを含むステップを実行することを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  17. 前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、更に、前記メッシュネットワーク内の局間のネットワークアナウンスメントフレームの送信を協調させることを含むステップを実行し、前記協調に応じて、前記メッシュネットワーク内の前記局の少なくとも1つは、データ送信期間中に、新ノードに向けて、全ての方向に、前記ネットワークアナウンスメントフレームを送信して、ネイバー発見を支援することを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  18. メッシュネットワーク内の無線通信の方法であって、
    (a)第1のタイプのビーコン、すなわち、ピアビーコンを送信するステップであって、前記ピアビーコンは、時間同期及びリソース管理情報を含み、各々が異なる送信方向を有する複数のアンテナパターンセクタを有する指向性送信を利用する無線通信局のメッシュネットワーク内の1つ又はそれ以上の隣接するピア局間の既存のリンクを維持する、ステップと、
    (b)第2のタイプのビーコン、すなわち、ネットワーク発見ビーコンを送信するステップであって、前記ネットワーク発見ビーコンは、前記メッシュネットワークを識別するメッシュネットワークプロファイル情報を含み、前記メッシュネットワークに参加するために無線通信局のネットワーク発見を助ける、ステップと、
    を含む、ことを特徴とする方法。
  19. 更に、前記ピアビーコンを、ピア位置に基づいて、前記複数のアンテナパターンセクタから、減少された数のアンテナセクタ方向に送信することを含むことを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. 更に、前記メッシュネットワーク内の局間の協調を利用して、前記発見ビーコンを送信することを含むことによって、全ての局が前記発見ビーコンを送信する必要があるとは限らないことを特徴とする、請求項18に記載の方法。
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