JP2020530790A - 滅菌野を提供するためのポケットアンドドレープシステム - Google Patents

滅菌野を提供するためのポケットアンドドレープシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2020530790A
JP2020530790A JP2020505235A JP2020505235A JP2020530790A JP 2020530790 A JP2020530790 A JP 2020530790A JP 2020505235 A JP2020505235 A JP 2020505235A JP 2020505235 A JP2020505235 A JP 2020505235A JP 2020530790 A JP2020530790 A JP 2020530790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surgery
pocket
row
flap
pockets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020505235A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7204734B2 (ja
JP2020530790A5 (ja
Inventor
ダイン、アン
Original Assignee
オーアンドエム ハリヤード インターナショナル アンリミテッド カンパニー
オーアンドエム ハリヤード インターナショナル アンリミテッド カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オーアンドエム ハリヤード インターナショナル アンリミテッド カンパニー, オーアンドエム ハリヤード インターナショナル アンリミテッド カンパニー filed Critical オーアンドエム ハリヤード インターナショナル アンリミテッド カンパニー
Publication of JP2020530790A publication Critical patent/JP2020530790A/ja
Publication of JP2020530790A5 publication Critical patent/JP2020530790A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7204734B2 publication Critical patent/JP7204734B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B50/00Containers, covers, furniture or holders specially adapted for surgical or diagnostic appliances or instruments, e.g. sterile covers
    • A61B50/30Containers specially adapted for packaging, protecting, dispensing, collecting or disposing of surgical or diagnostic appliances or instruments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B46/00Surgical drapes
    • A61B46/10Surgical drapes specially adapted for instruments, e.g. microscopes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B46/00Surgical drapes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B46/00Surgical drapes
    • A61B46/20Surgical drapes specially adapted for patients
    • A61B46/23Surgical drapes specially adapted for patients with means to retain or hold surgical implements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B46/00Surgical drapes
    • A61B46/30Surgical drapes for surgery through the lower body openings, e.g. urology, gynaecology
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B46/00Surgical drapes
    • A61B46/40Drape material, e.g. laminates; Manufacture thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B50/00Containers, covers, furniture or holders specially adapted for surgical or diagnostic appliances or instruments, e.g. sterile covers
    • A61B50/30Containers specially adapted for packaging, protecting, dispensing, collecting or disposing of surgical or diagnostic appliances or instruments
    • A61B2050/3008Containers specially adapted for packaging, protecting, dispensing, collecting or disposing of surgical or diagnostic appliances or instruments having multiple compartments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B50/00Containers, covers, furniture or holders specially adapted for surgical or diagnostic appliances or instruments, e.g. sterile covers
    • A61B50/30Containers specially adapted for packaging, protecting, dispensing, collecting or disposing of surgical or diagnostic appliances or instruments
    • A61B2050/3015Containers specially adapted for packaging, protecting, dispensing, collecting or disposing of surgical or diagnostic appliances or instruments transparent
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B50/00Containers, covers, furniture or holders specially adapted for surgical or diagnostic appliances or instruments, e.g. sterile covers
    • A61B50/30Containers specially adapted for packaging, protecting, dispensing, collecting or disposing of surgical or diagnostic appliances or instruments
    • A61B2050/314Flexible bags or pouches
    • A61B2050/318Multi-pouches, e.g. strips of side-by-side pouches

Abstract

本発明によれば、1以上の滅菌野を提供するポケットアンドドレープシステム、及び、その使用方法が提供される。本発明のポケットアンドドレープシステムは、ベースドレープ材料であって、その周縁を画定する上側縁部、下側縁部、第1の側縁部及び第2の側縁部、並びに、内面及び外面を有する、ベースドレープ材料を含む。ベースドレープ材料の表面に、第1の列のポケット及び第2の列のポケットが設けられる。本発明のポケットアンドドレープシステムは、ベースドレープ材料の内面の一部を覆うフラップを含む。フラップは、第1の表面及びその反対側の第2の表面を有し、少なくとも1つの滅菌野を維持する。【選択図】図3

Description

(関連出願)
本出願は、2017年8月1日出願の米国特許仮出願第62/539、860号に基づく優先権を主張するものである。上記出願の内容の全体は、参照により本明細書中に援用される。
(技術分野)
本発明は、区画化された無菌包装に関する。本発明はさらに、医療処置に使用される医療用品を収容する、区画化された無菌包装に関する。本発明はさらに、細菌等への感染を最小限に抑えるために滅菌野において必要とされる複数のステップを有する任意の医療処置に関する。
医療処置においては、感染を避けるために、滅菌された医療用品及び/または器具を必要とすることはよく知られている。米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国では年間推定65万人が入院中に感染症を発症し、約7万5千人が死亡している。より具体的には、8千人以上の患者が、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症)により死亡している。さらに別の細菌C.diff(クロストリジウム・ディフィシル)により、米国では年間約29万人の患者が発症し、約2万7千人の患者が死亡している。しかしこれらは、今日、米国の病院で患者を襲う数多くの感染症のうちの2つにすぎない。しかし、治療は、しばしば、病院外で行われる。そのため、診療所、救急車、路上、自宅、さらには戦場などの、様々な医療処置が行われるあらゆる場所において無菌環境を提供する必要がある。
医療提供者は、医療処置に必要なすべての医療用品が単一のパッケージ内にまとめられた、個別にパッケージ化された医療用品キットを使用することが多い。多くの医療処置は段階的な処置であり、無菌状態の或る医療物品または医療用品が、医療処置中の或る期間において必要とされ、無菌状態の別の医療用品が、数分後、数時間後、または数日後などのその後の別の期間において必要とされる。このような状況では、個々にパッケージ化された医療用品の使用は望ましくなく、一度開封されると、最初の期間中に必要とされる医療用品を収容しているキット及び/またはトレイは、その後の別の期間に必要とされる医療用品が周囲環境に暴露されることとなり、その結果、無菌性の欠如により、その後の使用時に健康リスクをもたらす。
通常、キットの供給者は、特定のガイドラインに従って、用品をキット内に上から順に使用されるように積み重ねる。しかし、出荷時には、大きさが互いに異なる用品がキット内で動いて用品のスタックが崩れる恐れがあり、その場合は、用品の正しい順序を判断することが困難となる。このため、段階的なプロトコルで使用される用品を正しい順序で整理し、ユーザが段階的なプロセスに従うことを容易にするために用品を順序付けし、切開部位、創傷、または人の近傍に無菌環境を維持するための製品及び手順も必要とされている。
米国特許第4,937,299号明細書 米国特許第5,218,071号明細書 米国特許第5,272,236号明細書 米国特許第5,278,272号明細書 米国特許第6,500,563号明細書 米国特許第5,539,056号明細書 米国特許第5,596,052号明細書 米国特許第5,571,619号明細書 米国特許第5,322,728号明細書 米国特許第5,472,775号明細書 米国特許第5,272,236号明細書 米国特許第6,090,325号明細書
本発明は、区画化された無菌包装及びその使用方法に関する。特に、本発明は、多段階の逐次的手術で使用される医療用品及び/または器具を無菌状態に維持するシステム、キット、またはパッケージングシステムを包含する。これにより、特定の段階に必要な医療用品及び/または器具に、その無菌状態を犠牲にすることなく、必要に応じて段階的にアクセスすることが可能となる。本発明は、単回使用式のポケットアンドドレープシステムキットにおける少なくとも1つの無菌領域(例えば、少なくとも2つの滅菌野)を包含する。
本発明は、2列以上の透明なまたは透けて見えるポケットと、2段階(または複数段階)の手順を有する病院処置プロトコルに従った使用順に医療用品を保持することを目的とした第2の滅菌野を維持するフラップとを備えたドレープを提供する。フラップは、ベースドレープ材料を、2つの個別の滅菌野(例えば、様々な医療用品及び/または器具を収容する第1の列のポケットに関連する第1の滅菌領域、及び、様々な医療用品及び/または器具を収容する第2の列のポケットに関連する第2の滅菌領域)に分離することができる。加えて、本発明は、ベースドレープ材料を、3以上の無菌領域(例えば、様々な医療用品及び/または器具を収容する第1の列のポケットに関連する第1の無菌領域、様々な医療用品及び/または器具を収容する第2の列のポケットに関連する第2の無菌領域、及び、様々な医療用品及び/または器具を収容する第3の列のポケットに関連する第3の無菌領域)に分離するための2以上のフラップも意図していることを理解されたい。さらに、急ぎのセッティングにおける利便性のために、互いに異なる処置には、別々のラップを使用するとよい。
特定の一実施形態では、本発明は、ポケットアンドドレープシステムであって、ベースドレープ材料であって、その周縁を画定する上側縁部、下側縁部、第1の側縁部及び第2の側縁部、並びに、内面及び外面を有する、ベースドレープ材料と、ベースドレープ材料の内面に形成された第1の列のポケットと、ベースドレープ材料の内面に形成された第2の列のポケットと、ベースドレープ材料の内面の一部を覆うフラップであって、第1の表面及びその反対側の第2の表面を有し、かつ、少なくとも1つの滅菌野を維持する、フラップとを含む、システムに関する。
別の実施形態では、第1の列のポケット及び第2の列のポケットは、透明な材料から形成される。
さらに別の実施形態では、第1の列のポケット及び第2の列のポケットのそれぞれに個別のポケットを画定するために、複数の垂直シール部が、第1の列のポケット及び第2の列のポケットに設けられている。
さらなる別の実施形態では、第1の列のポケット及び第2の列のポケットはそれぞれ、ポケット自由端及びポケット密閉端を有する。さらに、フラップは、フラップ密閉端を有し、フラップのフラップ密閉端は、第1の列のポケットのポケット密閉端にシールされるか、または、第1の列のポケットのポケット密閉端に隣接した位置においてベースドレープ材料にシールまたは結合される。加えて、フラップは、フラップ自由端をさらに有し、第2の列のポケットの少なくとも一部を覆う第1の位置と、第1の列のポケットの少なくとも一部を覆う第2の位置との間で変位可能である。
1以上の実施形態では、ベースドレープ材料の周縁と、第1の列のポケット、第2の列のポケット、またはその両方との間に、境界領域が設けられている。例えば、境界領域は、40〜150ミリメートルの長さにわたって延在する。
別の実施形態では、ベースドレープ材料、フラップ、またはその両方は、滅菌材料から作製される。さらに、滅菌材料は、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(SMS)材料を含む。
別の実施形態では、第1の列のポケット及び第2の列のポケットは、多段階の逐次的手術で使用される器具、医療用品、またはそれらの組み合わせを収容する。例えば、多段階の逐次的手術は、腹部大動脈瘤修復手術、四肢切断手術、虫垂手術、透析用AVシャント手術、胆管、肝臓または膵臓の手術、乳房手術、心臓手術、胸部及びドナー切開による冠動脈バイパス手術、冠状動脈バイパス移植手術、頸動脈血管内膜切除手術、胆嚢手術、結腸手術、開頭手術、帝王切開手術、脊椎固定手術、骨折の観血的整復手術、胃手術、ヘルニア縫合手術、人工股関節手術、心臓移植、腹式子宮摘出手術、人工膝関節手術、腎臓移植手術、椎弓切除手術、肝臓移植手術、頸部手術、腎臓手術、卵巣手術、ペースメーカー手術、前立腺手術、末梢血管バイパス手術、直腸手術、小腸手術、脾臓手術、胸部手術、甲状腺及び/または副甲状腺手術、膣式子宮摘出手術、心室シャント手術、及び、試験開腹手術からなる群より選択することができる。
1以上の実施形態では、1以上の弾性ループが、ベースドレープ材料上に設けられている。
別の実施形態では、本発明は、多段階の逐次的手術の実施中に滅菌野を維持する方法に関する。本方法は、ベースドレープ材料であって、その周縁を画定する上側縁部、下側縁部、第1の側縁部及び第2の側縁部、並びに、内面及び外面を有する、ベースドレープ材料を用意するステップと、ベースドレープ材料の内面に、多段階の逐次的手術で使用される器具、医療用品、またはそれらの組み合わせを収容する第1の列のポケット及び第2の列のポケットを設けるステップと、ベースドレープ材料の内面の一部を覆うフラップであって、第1の表面及びその反対側の第2の表面を有し、多段階の逐次的手術で使用される器具、医療用品、またはそれらの組み合わせを多段階の逐次的手術の使用前に覆うフラップを用意するステップと、フラップを、多段階の逐次的手術中にまだ使用されていない器具、医療用品、またはそれらの組み合わせを覆うように位置決めし、これにより、多段階の逐次的手術中にまだ使用されていない器具、医療用品、またはそれらの組み合わせを含む滅菌野を維持するステップと、を含む。
別の実施形態では、第1の列のポケット及び第2の列のポケットは、透明な材料から形成され、第1の列のポケット及び第2の列のポケットのそれぞれに個別のポケットを画定するために、複数の垂直シール部が、第1の列のポケット及び第2の列のポケットに設けられている。
さらに別の実施形態では、第1の列のポケット及び第2の列のポケットはそれぞれ、ポケット自由端及びポケット密閉端を有し、フラップは、フラップ密閉端及びフラップ自由端を有し、フラップのフラップ密閉端は、第1の列のポケットのポケット密閉端にシールされるか、または、第1の列のポケットのポケット密閉端に隣接した位置においてベースドレープ材料にシールまたは結合される。例えば、フラップは、第2の列のポケットの少なくとも一部を覆う第1の位置と、第1の列のポケットの少なくとも一部を覆う第2の位置との間で変位可能である。
さらなる別の実施形態では、ベースドレープ材料の周縁と、第1の列のポケット、第2の列のポケット、またはその両方との間に、境界領域が設けられており、境界領域は、40〜150ミリメートルの長さにわたって延在する。
1以上の実施形態では、ベースドレープ材料、フラップ、またはその両方は、滅菌材料から作製され、滅菌材料は、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(SMS)材料を含む。
別の実施形態では、多段階の逐次的手術は、腹部大動脈瘤修復手術、四肢切断手術、虫垂手術、透析用AVシャント手術、胆管、肝臓または膵臓の手術、乳房手術、心臓手術、胸部及びドナー切開による冠動脈バイパス手術、冠状動脈バイパス移植手術、頸動脈血管内膜切除手術、胆嚢手術、結腸手術、開頭手術、帝王切開手術、脊椎固定手術、骨折の観血的整復手術、胃手術、ヘルニア縫合手術、人工股関節手術、心臓移植、腹式子宮摘出手術、人工膝関節手術、腎臓移植手術、椎弓切除手術、肝臓移植手術、頸部手術、腎臓手術、卵巣手術、ペースメーカー手術、前立腺手術、末梢血管バイパス手術、直腸手術、小腸手術、脾臓手術、胸部手術、甲状腺及び/または副甲状腺手術、膣式子宮摘出手術、心室シャント手術、及び、試験開腹手術からなる群より選択することができる。
1以上の実施形態では、1以上の弾性ループが、ベースドレープ材料上に設けられている。
本発明は、ユーザがプロトコル/フォーミュラリ(formulary)に正確に従うことを確実にし、それにより、医療処置中の患者への危害または感染拡大のリスクを低減する。
本発明はまた、ユーザがプロトコル/フォーミュラリに正確に従うことを確実にし、それにより、獣医学的処置中の危害または感染拡大のリスクを低減するように設計される。
さらに、本発明は、ユーザがプロトコル/フォーミュラリに正確に従うことを確実にし、それにより、歯科処置中の危害または感染拡大のリスクを低減するように設計される。
本発明はさらに、研究、ラボ試験、薬学的試験、製造などに使用されるキット及び方法を提供する。
本発明の一実施形態は、IVスタートキット及び手順を包含する。
本発明のさらなる実施形態は、セントラルライン用のドレッシング交換キット及び手順を包含する。加えて、セントラルライン挿入及び除去キット及び手順も、本発明によって意図される。
本発明のさらなる実施形態は、ポートアクセス用の交換キット及び手順を包含する。加えて、セントラルライン挿入及び除去キット及び手順も、本発明によって意図される。
本発明のさらなる実施形態は、獣医学分野用の交換キット及び手順を包含する。
本発明のさらなる実施形態は、歯科治療/歯科処置に関連する交換キット及び手順を包含する。
本発明のさらなる実施形態は、ラボ試験/ラボ処置に関連する交換キット及び手順を包含する。
本発明のさらなる実施形態は、ヒトまたは動物の研究試験に関連する交換キット及び手順を包含する。
本発明のさらなる実施形態は、薬学的試験/製造/研究/搬送に関連する交換キット及び手順を包含する。
本発明はさらに、戦場または他の消毒されていない場所/領域における携帯用滅菌野を意図する。
本発明はさらに、1以上の滅菌用品または器具を必要とする任意の処置のためにカスタマイズ可能なキットを意図する。
本発明の実施形態はまた、裂傷及び縫合糸除去キット、使い捨て式器具キット、アメニティキット、内視鏡キット、気管切開トレイ、及び血液培養キットに関連する交換キット及び手順も包含する。
本発明の実施形態はまた、腹部大動脈瘤修復手術、四肢切断手術、虫垂手術、透析用AVシャント手術、胆管、肝臓または膵臓の手術、乳房手術、心臓手術、胸部及びドナー切開による冠動脈バイパス手術、冠状動脈バイパス移植手術、頸動脈血管内膜切除手術、胆嚢手術、結腸手術、開頭手術、帝王切開手術、脊椎固定手術、骨折の観血的整復手術、胃手術、ヘルニア縫合手術、人工股関節手術、心臓移植、腹式子宮摘出手術、人工膝関節手術、腎臓移植手術、椎弓切除手術、肝臓移植手術、頸部手術、腎臓手術、卵巣手術、ペースメーカー手術、前立腺手術、末梢血管バイパス手術、直腸手術、小腸手術、脾臓手術、胸部手術、甲状腺及び/または副甲状腺手術、膣式子宮摘出手術、心室シャント手術、及び、試験開腹手術からなる群より選択される手術用のキット及び手順も包含する。
本発明の上記及び他の特徴、態様及び利点は、以下の説明及び添付された特許請求の範囲を参照することにより、より良く理解できるであろう。添付図面は、本明細書に組み込まれてその一部を構成し、本発明の実施形態を図示し、本明細書と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
当業者を対象にした本発明の完全かつ実現可能な開示(ベストモードを含む)が、添付図面を参照して、本明細書に説明されている。
本発明のポケットアンドドレープシステムの一実施形態を示す。このシステムは、折り畳まれ、密封され、滅菌された後に、すぐに使用できる状態となる。 図1のポケットアンドドレープシステムの展開後の状態を示す。この図は、本システムのポケット構成要素が見えるように、本発明によって意図されるドレープ材料のフラップは図示していない。 図1のポケットアンドドレープシステムの展開後の状態を示し、本発明により意図されるフラップは第1の位置に位置している。 図1のポケットアンドドレープシステムの展開後の状態を示し、本発明により意図されるフラップは第2の位置に位置している。
定義
本明細書で使用する場合、「滅菌材料」という用語は、滅菌前に、未滅菌物品または非滅菌内容物を包み込むか、その周りに折り畳まれるか、またはそれを別の方法で取り囲む、布及び/またはフレキシブルな材料から成るフレキシブルな物品を指す。滅菌材料は、包装または折り畳み、取り扱い、強度、滅菌、滅菌後の保管、及び/または、開包または展開のための利点を提供する、特定の物理的特性、機能的特性及び/または構造を提供する複数のパネル及び/またはセクションを有することができる。
本明細書で使用する場合、「不織ウェブ」という用語は、個々の繊維または糸が、編物のような規則的な繰り返し形態ではないランダムな形態で交絡された構造を有するウェブを指す。不織ウェブは、従来、当業者に既知の様々な方法、例えば、メルトブローン法、スパンボンド法、及びボンデッドカーデッドウェブ法などによって作製されてきた。
本明細書で使用する場合、「スパンボンド」という用語は、溶融した熱可塑性材料を、スピナレット(紡糸口金)の通常は円形の断面形状を有する複数の微細なキャピラリからフィラメント(細繊維)として押し出した後、押し出されたフィラメントの直径を、非噴射式または噴射式の流体吸引機構または他の公知のスパンボンド機構を用いて急激に縮径させることにより形成された小径の繊維及び/またはフィラメントのウェブを含有する不織材料を指す。
本明細書で使用する場合、「メルトブローン繊維」という用語は、溶融した熱可塑性材料を、通常は円形の断面形状を有する複数の微細なダイキャピラリから高速ガス(例えば空気)流中に溶融糸または溶融フィラメントとして押し出し、その直径をマイクロ繊維(超極細繊維)の直径の程度にまで縮径させることにより形成された繊維を含有する不織材料を指す。メルトブローン繊維は、その後、高速ガス流によって運ばれて収集面上に堆積し、これにより、ランダムに分散したメルトブローン繊維のウェブが形成される。
本明細書で使用する場合、「SMS積層体」という用語は、スパンボンド繊維とメルトブローン繊維との繊維積層体を指す。このような積層体は、動いているフォーミングベルト上に、まずスパンボンド繊維層、次にメルトブローン繊維層、そして最後に別のスパンボンド繊維層をその順番に堆積させた後、これらの繊維層を後述する方法を用いて互いに接合させることにより作製することができる。あるいは、上記の各繊維層を個別に作製してロール状に巻き取っておき、その後、別の接合工程で互いに接合させてもよい。上記の繊維層は、通常、約0.1〜12osy(約3.4〜406gsm)、より具体的には約0.75〜3osy(約25.4〜101.7gsm)の坪量を有する。
発明の詳細な説明
単純化及び例示を目的として、本発明の原理は、その様々な例示的実施形態を参照することにより説明される。本発明の好ましい実施形態が本明細書に特に開示されているが、当業者は、同じ原理が他のシステムに同様に適用可能であり、実施することができ、かつ、そのような変更が本発明の範囲から逸脱しない変更形態に含まれることを容易に認識するであろう。本発明の開示された実施形態を詳細に説明する前に、本発明は他の実施形態も可能であるので、本発明は、その適用において、説明した特定の実施形態の詳細に限定されないことを理解されたい。本明細書で使用される用語は、説明を目的とするものであり、限定のためのものではない。さらに、特定の方法が、本明細書に特定の順序で提示される特定のステップを参照して説明されるが、多くの場合、これらのステップは、当業者によって理解されるように任意の順序で実行することができ、したがって、本方法は、本明細書に開示されるステップの特定の順序に限定されない。
本発明は、滅菌野を必要とする医療処置に特に有用である。本発明は、透明なポケットと、2段階(または複数段階)の手順を有する病院処置プロトコルに従った使用順に医療用品を保持することを目的とした第2の滅菌野を維持するフラップとを備えたドレープを提供する。フラップは、ドレープを2つの滅菌野に分離することを目的としている。
無菌技術を必要とする多段階処置中は、適切な医療用品を収容した第1の列のポケットが使用される。第1段階の処置が完了したら、ドレープのフラップを開いて、第2段階の処置を実施するために必要な医療用品を収容した滅菌野(例えば、第2の列のポケット)を露出させる。
特定の一実施形態では、本発明による例示的なキットは、1列以上の1以上の透明なポケットを含む単一のベースドレープまたはラップ材料と、古い創傷ドレッシングの除去に関連する第1のセットのステップを、新しいドレッシングの適用に関連する第2のセットのステップから分離して保護するフラップと、クロルヘキシジングルコン酸塩(CHG)が注入された材料(または、同様の殺菌性/抗菌性材料)と、を含み得る。
図1〜4を参照して、本発明のポケットアンドドレープシステムの様々の特徴を詳細に説明する。まず、図1を参照すると、本発明のポケットアンドドレープシステム100の一実施形態が示されている。このポケットアンドドレープシステム100は、折り畳まれ、密封され、滅菌された後に、すぐに使用できる状態となる。
ポケットアンドドレープシステム100は、滅菌材料から作製されるベースドレープ材料102を含む。滅菌材料は、任意の適切な不織材料であり得る。特定の一実施形態では、ベースドレープ材料102は、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(SMS)積層材料の形態をとり得る。特定の一実施形態では、SMS積層材料は、第1のスパンボンド層と、第2のスパンボンド層と、それらの間に配置されたメルトブローン層とを含み得る。いくつかの実施形態では、スパンボンド層は、半結晶性ポリオレフィンから作製され得る。例示的なポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、それらの混合物またはコポリマーなどが挙げられる。特定の一実施形態では、エチレンとα−オレフィン(例えば、C−C20α−オレフィン、またはC−C12α−オレフィン)とのコポリマーであるポリエチレンが使用される。好適なα−オレフィンは、直線状のものまたは分岐状のもの(例えば、1以上のC−Cアルキル分岐、または1つのアリル基を有するもの)であり得る。具体的な例としては、1−ブテン;3−メチル−1−ブテン;3,3−ジメチル−1−ブテン;1−ペンテン;1以上のメチル、エチル、またはプロピル置換基を有する1−ペンテン;1以上のメチル、エチル、またはプロピル置換基を有する1−へキセン;1以上のメチル、エチル、またはプロピル置換基を有する1−ヘプテン;1以上のメチル、エチル、またはプロピル置換基を有する1−オクテン;1以上のメチル、エチル、またはプロピル置換基を有する1−ノネン;エチル、メチル、またはジメチルで置換された1−デセン;1−ドデセン;及びスチレンが挙げられる。特に望ましいα−オレフィンコモノマーは、1−ブテン、1へキセン、及び1−オクテンである。このようなコポリマーのエチレン含有量は、約60〜99モル%の範囲、いくつかの実施形態では約80〜98.5モル%、いくつかの実施形態では約87〜97.5モル%であり得る。同様に、α−オレフィン含有量は、約1〜40モル%の範囲、いくつかの実施形態では約1.5〜15モル%、いくつかの実施形態では約2.5〜13モル%であり得る。
ポリエチレンの密度は、使用されるポリマーの種類によって異なるが、一般的には、0.85〜0.96g/cmの範囲であり得る。ポリエチレン「プラストマー」は、例えば、0.85〜0.91g/cmの範囲の密度を有し得る。同様に「直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)」は、0.910〜0.940g/cmの範囲の密度を有し得、「低密度ポリエチレン(LDPE)」は、0.910〜0.940g/cmの範囲の密度を有し得、「高密度ポリエチレン(HDPE)」は、0.940〜0.960g/cmの範囲の密度を有し得る。密度は、ASTM−1505に従って測定され得る。本発明に使用するのに特に好適なエチレンベースのポリマーは、米国テキサス州ヒューストン所在のエクソンモービル・ケミカル社(ExxonMobil Chemical Company)からEXACT(商標)という商標名で市販されているものである。他の好適なポリエチレンプラストマーは、米国ミシガン州ミッドランド所在のダウ・ケミカル社(Dow Chemical Company)からENGAGE(商標)及びAFFINITY(商標)という商標名で市販されているものである。さらに他の好適なエチレンポリマーは、米国ミシガン州ミッドランド所在のダウ・ケミカル社からDOWLEX(商標)(LLDPE)及びATTANE(商標)(ULDPE)という商標名で市販されているものである。他の好適なエチレンポリマーは、特許文献1−4に記載されている(これらの特許文献の内容の全体は、全ての目的のために参照により本明細書に援用される)。
当然ながら、ベースドレープ材料102を形成する、SMS積層材料のスパンボンド層は、エチレンポリマーに限定されるものではない。例えば、プロピレンポリマーも、半結晶性ポリオレフィンとして使用するのに好適であり得る。好適なプロピレンポリマーとしては、例えば、ポリプロピレンホモポリマー、あるいは、例えばエチレン、1−ブテン、2−ブテン、様々なペンテン異性体、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、5−メチル−1−ヘキセン、ビニルシクロヘキセン、スチレンなどのα−オレフィン(例えば、C−C20)コモノマーを有するプロピレンのコポリマーまたはターポリマーが挙げられる。プロピレンポリマーのコモノマー含有量は、約35重量%以下、いくつかの実施形態では約1〜20重量%、いくつかの実施形態では約2〜15重量%、いくつかの実施形態では約3〜10重量%であり得る。ポリプロピレン(例えば、プロピレン/α−オレフィンコポリマー)の密度は、0.95g/cm以下、いくつかの実施形態では0.85〜0.92g/cm、いくつかの実施形態では0.85〜0.91g/cmであり得る。特定の一実施形態では、各スパンボンド層は、ポリプロピレンとポリエチレンとのコポリマーを含み得る。
好適なプロピレンポリマーとしては、例えば、米国テキサス州ヒューストン所在のエクソンモービル・ケミカル社からVISTAMAXX(商標)という商標名で市販されているもの、ベルギー国フェルイ所在のアトフィナ・ケミカルズ社(Atofina Chemicals)からFINA(商標)(例えば、8573)という商標名で市販されているもの、三井石油化学工業社からTAFMER(商標)という商標名で市販されているもの、及び米国ミシガン州ミッドランド所在のダウ・ケミカル社からVERSIFY(商標)という商標名で市販されているものがある。好適なプロピレンポリマーの他の例は、特許文献5−7に記載されている(これらの特許文献の内容の全体は、全ての目的のために参照により本明細書に援用される)。
ポリオレフィンは、様々な公知の技術を用いて作製することができる。例えば、オレフィンポリマーは、フリーラジカルまたは配位触媒(例えば、チーグラー・ナッタ、またはメタロセン)を使用して作製することができる。メタロセン触媒ポリオレフィンは、例えば、特許文献8−12に記載されている(これらの特許文献の内容の全体は、全ての目的のために参照により本明細書に援用される)。
ポリオレフィンのメルトフローインデックス(MI)は、様々な値を取り得るが、一般的には、190℃で測定して、約0.1〜100g/10分の範囲、いくつかの実施形態では約0.5〜30g/10分、いくつかの実施形態では約1〜10g/10分であり得る。メルトフローインデックスは、190℃で10分間に2160gの力を受けたときに、押出式流動計オリフィス(0.0825インチ径)を通じて押し出されるポリマーの重量(g)であり、ASTM試験方法D1238−Eに従って測定され得る。
SMS積層材料のメルトブローン層は、第1のスパンボンド層及び第2のスパンボンド層について上述した任意の半結晶性ポリオレフィンから作製することができる。特定の一実施形態では、メルトブローン層は、その100%がポリプロピレンから作製され得る。
SMS積層材料の作製に使用される特定のポリマーに関わらず、ベースドレープ材料の作製に使用されるSMS積層材料は、約5〜50gsmの範囲、例えば約10〜40gsm、例えば約15〜30gsmの坪量を有し得る。
再び図1を参照して、ポケットアンドドレープシステム100は、滅菌野が必要とされるあらゆる環境ですぐに使用できるように、折り畳み、滅菌し、密封される。そして、ベースドレープ材料102の外面146は露出され、内面144(図2〜図4を参照)は無菌状態に保たれる。以下に詳細に説明するように、第1の折り目線108、第2の折り目線110、及び第3の折り目線112の形態などの一連の折り目線が、ベースドレープ材料102に形成される。そして、システム100は、滅菌後にシステム100内の収容物の無菌性を維持するために、第2の折り目線110において、結合手段136(例えば、シール、テープ、接着剤、フックアンドループシステムなど)によって密封することができる。さらに、使用のためにシステム100を展開する方法をユーザが決定するのを支援するために、方向指示目印134を、ベースドレープ材料102の外面146における、ベースドレープ材料102の第1の側縁部118と第2の側縁部120との間の1以上の位置に設けてもよい。
次に、図2を参照すると、図1のシステム100の展開状態が示されている。システム100は、例えば、結合手段136を取り外すか、または引き剥がした後に第3の折り目線112においてベースドレープ材料102を展開し、その後に、第1の折り目線108においてベースドレープ材料102を展開し、次いで、第2の折り目線110においてベースドレープ材料102を展開するか、または、第2の折り目線110でベースドレープ材料102を展開し、次いで、第1の折り目線108でベースドレープ材料102を展開することによって、システム全体を展開することができる。ベースドレープ材料102を展開する特定の方法に関わらず、ベースドレープ材料102の展開後は、1以上のフラップ132によりベースドレープ材料102の内面144の一部を覆うことができる。ただし、システム100の他の構成要素の特定の配置を詳細に示すために、図2ではフラップ132は図示されておらず、フラップ132は、図3及び図4に関して詳細に説明されている。具体的には、図2は、ベースドレープ材料102の内面144に存在する様々な構成要素の配置を示す。図示のように、第1の列のポケット104(first row of pockets)及び第2の列のポケット106(second row of pockets)が、ベースドレープ材料102の内面144に設けられている。第1の列のポケット104及び第2の列のポケット106は、上側縁部114、第1の側縁部118、下側縁部116及び第2の側縁部120によって画定されるベースドレープ材料102の周縁部122との間の境界領域138が、幅W方向及び長さL方向において、少なくとも約40ミリメートル、例えば少なくとも約45ミリメートル、または例えば少なくとも約50ミリメートルの長さにわたって延在するように、ベースドレープ材料102の内面144に配置される。例えば、ベースドレープ材料102の周縁部122と、第1の列のポケット104及び/または第2の列のポケット106との間の境界領域138は、幅W方向及び長さL方向において、約40〜150mmの範囲、例えば約45〜125mmの範囲、または例えば約50〜100mmの範囲の長さにわたって延在する。いかなる特定の理論によっても制限されることを意図しないが、本願発明者は、上記の長さにわたって延在する境界領域138が、システム100の無菌性を維持するのに役立つことを見出した。
次に、第1の列のポケット104(1列目のポケット)及び第2の列のポケット106(2列目のポケット)について説明すると、各列のポケットは、システム100が使用される医療処置に必要とされる医療用品に応じて、様々なサイズ、かつ任意の適切な数の個別の区画(ポケット)を含む。例示のみを目的として、図2の第1の列のポケット104は、互いに異なるサイズの5つのポケットを含み、第2の列のポケット106は、互いに異なるサイズの4つのポケットを含む。個々のポケットは、第1の列のポケット104及び第2の列のポケット106における、複数の垂直シール部124によって形成される。図2に示すように、第1の列のポケット104及び第2の列のポケット106は、それぞれ、ポケット密閉端126とポケット自由端128とを有する。そして、医療用品130は、ポケット自由端128、すなわち密閉されていない端部から、各列のポケットの個々のポケット内に挿入される。さらに、2列のポケットのみが図示されているが、上述したような十分な境界領域138がベースドレープ材料の周縁部122と任意の追加のポケット列との間に形成される限り、ポケットの列の数は任意の適切な数であってよいことを理解されたい。ポケットの数、ポケットの列の数、及び個々のポケットのサイズに関わらず、ポケットは、ユーザが各ポケット内に収容されている様々な医療用品130を容易に識別できるように、透明なまたは透けて見える材料から形成してもよい。システム100が使用される医療処置に応じて、医療用品130には、例えば、手指消毒剤、アルコールプレップパッド、生理食塩水アンプル、手袋、マスク、ブーファントキャップ、手術衣、体温計、巻き尺、はさみ、メス、止血剤、注射器、テープ、包袋、スワブ、拭き取り、縫合キット、皮膚接合用テープ、創傷クロージャ、抗生物質アプリケータまたはワンド、抗生物質クリーム/ゲル/ローション/スプレー、メスの刃、カテーテル、カテーテル固定具、フィルターストロー、ドレープ、止血帯、ルームストップサインなどが含まれる。
さらに、いくつかの実施形態では、1以上の弾性ループ152が、ベースドレープ材料102上に、第1の列のポケット104及び第2の列のポケット106のうちの1以上と整列させて配置され得ることを理解されたい。加えて、弾性ループ152は、テープ、接着剤、ボンディング、縫合などの任意の適切な結合手段154によって、ベースドレープ材料102に固定され得る。このような弾性ループ152は、ポケットアンドドレープシステム100の移動または搬送中にポケットから落ちる傾向がある器具などの特定の医療用品130を所定の位置にしっかりかつきちんと保持するために使用することができ、これにより、ポケットアンドドレープシステム100の無菌性の強化に役立つことができる。その理由は、ポケットから落ちる傾向がある特定の器具が鋭利な先端を有する場合には、ベースドレープ材料102に孔、切欠、またはピン穿刺孔が形成される可能性があるからである。
第1の列のポケット104、第2の列のポケット106、弾性ループ152、及びそれらの構成要素は詳細に説明したので、次に、システム100が最初に展開されたときに見えるフラップ132について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、システム100を展開した後のポケットアンドドレープシステム100を示し、ベースドレープ材料102と同じ材料から作製され得るフラップ132は、その第1の表面148が露出する第1の位置に位置している。図4は、システム100が展開された後のポケットアンドドレープシステム100を示し、フラップ132は、第1の表面148の反対側の第2の表面150が露出する第2の位置に位置している。さらに、医療処置中に最初に必要とされる様々な医療用品130をフラップ132上に配置してもよいことを理解されたい。この場合、フラップ132の例えば第1の表面148に配置された医療用品130は、第1の列のポケット104または第2の列のポケット106に収容されている他の医療用品130にアクセスする前に、フラップ132の第1の表面148から取り出すことができる。図3及び図4に示すように。フラップ132は、フラップ自由端140とフラップ密閉端142とを有する。フラップ密閉端142は、第1の列のポケット104のポケット密閉端126に隣接して位置しており、フラップ自由端140は密閉されていない。これにより、フラップ132が、図3に示した第1の表面148が露出する第1の位置から、図4に示した第2の表面150が露出する第2の位置まで変位することが可能となる。
特に図3を参照すると、フラップ132の第1の表面148が露出し、フラップ132のフラップ自由端140が第2の列のポケット106のポケット自由端128(密閉されていない端部)を覆っており、フラップ132は、第2の列のポケット106を少なくとも部分的に覆うように配置されている。フラップ132のこのような配置により、第1の列にポケット104に収容されている医療用品130が或る医療処置中に最初に使用されているときに、第2の列のポケット106に収容されている医療用品130の無菌性が維持される。次いで、医療処置中に、第2の列のポケット106に収容されている医療用品130が必要とされるとき、ユーザは、フラップ132のフラップ自由端140を把持し、それを第1の列のポケット104のポケット自由端128(密閉されていない端部)に向けて変位させ、フラップ132のフラップ自由端140を、ベースドレープ材料102の上側縁部114の近傍の第2の位置に移動させる。この結果、フラップ132の第2の表面150が露出する。その後、ユーザは、第2の列のポケット106に収容されている、無菌状態に維持されている医療用品130にアクセスすることができる。第1の列のポケット104の医療用品130の使用中は、フラップ132が第2の列のポケット106の少なくともポケット自由端128上に配置されていることにより、第2の列のポケット106に収容されている医療用品130は無菌状態に維持されている。
上述したポケットアンドドレープシステム100の作製は、以下のようにして実行することができる。まず、ポケットアンドドレープシステム100の使用目的に応じて、ベースドレープ材料102及びフラップ132を適切なサイズに切断する。続いて、第1の列のポケット104及び第2の列のポケット106を形成するために使用される透明なまたは透けて見える材料を、任意の適切な取り付けまたはシーリング方法を用いて、ベースドレープ材料102の内面144に取り付ける。特定の一実施形態では、第1の列のポケット104及び第2の列のポケット106は、ヒートシーリング(熱融着)により、ベースドレープ材料102の内面144に取り付けることができる。なお、他のシーリング方法を用いることもでき、これに限定されるものではないが、例えば、感圧接着剤、超音波接着、両面テープなどを用いてもよい。さらに、第1の列のポケット104及び第2の列のポケット106の垂直シール部124は、ヒートシーリング、縫い目の縫合などの任意の適切な方法を用いて形成することができる。各ポケットの大きさは、使用目的に必要な仕様に応じて様々であり得る。次に、フラップ132を、第1の列のポケット104のポケット密閉端126、または、ベースドレープ材料102の内面144における第1の列のポケット104に隣接する位置に、任意の適切な取り付け方法を用いて取り付ける。この結果、上述したように、フラップ132と、第1の列のポケット104またはベースドレープ材料102との間にフラップ密閉端142が形成される。そして、フラップ132はフラップ自由端140を有し、フラップ132は、上述したように、初期状態では、第2の列のポケット106を覆う。例えば、フラップ132は、仕様に合わせられ、任意の適切な手段を用いて第1の列のポケット104に熱融着されるかまたは取り付けられ、上記に詳細に説明したように、初期状態では、第2の列のポケット106を覆う第2のバリヤを形成することができる。加えて、ポケットの列の数及び所望される別個の無菌領域に応じて、複数のフラップ132を使用してもよいことを理解されたい。例えば、3列のポケットに対する3つの無菌領域が所望される場合、本発明のポケットアンドドレープシステムは、2つのフラップ132を備えることができる。この2つのフラップ132は、単一のフラップ132に関して説明した方法で、第1の列のポケット104及び第2の列のポケット106に対して熱融着または取り付けることができる。
使用時には、ポケットアンドドレープシステム100は、任意の数の医学的または獣医学的処置、または無菌環境が必要とされる任意の他の処置に必要な特定の医療用品130を保持するために使用される。例えば、ポケットアンドドレープシステム100は、ポートアクセスドレッシング交換処置、透析ドレッシング交換処置、末梢挿入中心カテーテル(PICC)ドレッシング交換処置、中心静脈カテーテル(CVC)ドレッシング交換処置、PICC挿入処置、フォーリーカテーテル挿入処置、末梢IV留置処置、裂傷修復処置などの処置中に使用することができ、このような処置を実施するために必要な医療用品が、本開示にポケットアンドドレープシステム100に収容される。例えば、医療用品130の一部は、システム100の展開時に無菌である第1の列のポケット104に収容する。そして、第1の列のポケット104の医療用品130が使い果たされるか、あるいは、もはや必要とされなくなると、無菌技術を用いてフラップ132を持ち上げて第2の列のポケット106に収容されている医療用品130を露出させ、これらを処置中に使用する。フラップ132は、実質的に、第2の無菌領域を、単一のポケットアンドドレープシステム100内に形成する。
以下の実施例は、医療分野における実際の実施における、特許請求の範囲に記載された本発明の様々な使用を説明するのに役立つ。
例1:ポートアクセスドレッシング交換処置
本発明のポケットアンドドレープシステムをポートアクセスドレッシング交換処置に使用する場合には、以下のステップを実行する。
1.患者のCHG及び/またはTEGADERM(TM)アレルギーを評価する。
2.患者に高圧注入可能ニードルが必要かどうかを判断する。
3.適切なサイズのノンコアリング安全ニードル、適切なサイズの滅菌手袋、及びニードルレスコネクタを収容したポケットアンドドレープシステムキットを含む適切な医療用品を集める。
4.患者に処置を説明する。
5.ポケットアンドドレープシステムキットを保持するために使用される表面(例えば、オーバーベッドテーブル)を、殺菌性ワイプで拭いて消毒する。
6.ポケットアンドドレープシステムキットをパッケージングから取り出して、消毒された表面に置く。
7.ユーザはマスクを着用し、そして、患者にマスクを装着する。
8.ポケットアンドドレープシステムキットを、第1の折り目線で展開する。
9.手指消毒剤で手指衛生を行う。
10.滅菌手袋を着用する。
11.点滴を外す。
12.ニードルレスコネクタをアルコールプレップパッドで少なくとも15秒間拭いて消毒し、その後、完全に乾かす。CUROS(TM)または同様のポートプロテクタを取り外す場合には、最低1分間静置すること。
13.生理食塩水フラッシュシリンジの遠位端から保護キャップを取り外した後、そのシリンジを、滅菌状態を維持しながら、ニードルレスコネクタに取り付ける。
14.血液の戻りを確認する。
15.強力な拍動技術を用いて、10ミリリットルの滅菌シリンジによってルーメンをフラッシュして、ルーメンを洗浄する(デバイスに再アクセスしない場合は、規定のヘパリン溶液で洗浄する)。シリンジ内に0.5ミリリットル残して取り外す(シリンジをボトムアウトさせない)。
16.ドレッシングを取り外し、廃棄する。
17.ニードの安全機構を使用し、血管アクセス器具を非利き手で支持しながら、利き手でニードルを把持する。
18.血管アクセス器具からニードルを真っすぐに引き上げて取り出し、鋭利物容器に廃棄する。
19.挿入部位を、感染またはドレナージの徴候について評価する。再アクセスしない場合には、挿入部位にドレッシングを適用する。
20.手袋を外して廃棄する。2セット目の滅菌手袋と手指消毒ゲルパックを傍に置く。
21.無菌状態でキットを完全に展開する。
22.ノンコアリングニードルと滅菌生理食塩水シリンジを滅菌野に置く。
23.手指消毒剤で手指衛生を行う。
24.滅菌手袋を装着する。
25.CHGワンドを使用して、前後に30秒間動かしながら、溶液で皮膚を洗浄する。CHGワンドを完全に乾燥させる。
26.滅菌生理食塩水シリンジをニードルレスコネクタに取り付け、プライムする。プライムされたニードルレスコネクタをノンコアリングニードルに取り付け、プライムする。シリンジは取り付けたままにしておく。
27.CHGゲルパッドを開く。
28.挿入部位の近傍に滅菌ドレープを、その吸収面を上にして適用する。
29.皮膚保護剤を塗布し、乾燥させる。CHGゲルパッドの下には皮膚保護剤は絶対に塗布しないこと。
30.非利き手でポートを支持して安定させ、ノンコアリングニードルを皮膚に垂直に挿入し、ニードルがポートベースに接触するまで前進させる。
31.血液の戻りを確認する。
32.強力な拍動技術を用いて、10ミリリットルの滅菌シリンジによってルーメンをフラッシュして、ルーメンを洗浄する(デバイスに再アクセスしない場合は、規定のヘパリン溶液で洗浄する)。シリンジ内に0.5ミリリットル残して取り外す(シリンジをボトムアウトさせない)。
33.ニードルの周りにCHGゲルパッドを配置する。
34.ドレッシングを適用する。シャツ:挿入部位を覆うようにドレッシングを適用する。パンツ:延出する脚の下とドレッシングの縁部に、予め切断した固定テープを貼付する。ベルト:日付、時刻、ゲージ、長さ(パワーポートの場合)、イニシャルを記載したドレッシングラベルを貼付する。
35.延長チューブをテープで固定する。
36.医療用品を廃棄する。手袋とマスクを外す。手指衛生を行う。
37.患者記録に処置を記録する。早めにドレッシング交換する場合は、担当看護師に連絡すること。
例2:透析ドレッシング交換処置
本発明のポケットアンドドレープシステムを透析ドレッシング交換処置に使用する場合には、以下のステップを実行する。
1.患者のCHG及び/またはTEGADERM(TM)アレルギーを評価する。
2.セントラルラインドレッシングキット、適切なサイズの滅菌手袋を収容したポケットアンドドレープシステムキットを含む適切な医療用品を集める。
3.患者に処置を説明する。
4.ポケットアンドドレープシステムキットを保持するために使用される表面(例えば、オーバーベッドテーブル)を、殺菌性ワイプで拭いて消毒する。
5.ポケットアンドドレープシステムキットをパッケージングから取り出して、消毒された表面に置く。
6.ユーザはマスクを着用し、そして、患者にマスクを装着する。
7.ポケットアンドドレープシステムキットを、第1の折り目線で展開する。
8.手指消毒剤で手指衛生を行う。
9.滅菌手袋を着用する。
10.挿入部位の近傍に滅菌ドレープを、その吸収面を上にして適用する。
11.挿入部位からゼロマークまでのカテーテルの外部長さを測定する。
12.挿入部位に向かって引っ張ることによりドレッシングを除去する。必要であれば、アルコールプレップパッドを使用してドレッシングの縁部を緩める。必要に応じて、チューブを安定させるためにテープストリップを貼付する。もしCHGゲルパッドがカテーテルに付着していれば、1〜2gttsの滅菌生理食塩水をゲルパッドに添加し、吸収されるまで待つ。CHGゲルパッドは剥離するであろう。CHGゲルパッドが剥離するまで繰り返す。
13.挿入部位を、感染またはドレナージの徴候について評価する。
14.手袋を外して廃棄する。2セット目の滅菌手袋と手指消毒ゲルパックを傍に置く。
15.ポケットアンドドレープシステムキットを、第2の折り目線で展開する。
16.無菌状態でキットを完全に展開する。
17.手指消毒剤で手指衛生を行う。
18.滅菌手袋を装着する。
19.滅菌した4×4ガーゼでカテーテルのルーメンを把持し、患者の皮膚から離して持つ。
20.挿入部位に乾燥した血液が存在すれば、アルコールスワブを使用して除去し、完全に乾燥させる。
21.CHGワンドを使用して、前後に30秒間動かしながら、溶液で皮膚を洗浄する。CHGワンドを完全に乾燥させる。
22.皮膚保護剤を塗布し、乾燥させる。CHGゲルパッドの下には皮膚保護剤は絶対に塗布しないこと。
23.ドレッシングを適用する前に、挿入部位の中央にCHGゲルパッドを配置する。
24.ドレッシングを適用する。シャツ:挿入部位を覆うようにドレッシングを適用する。パンツ:延出する脚の下とドレッシングの縁部に、予め切断した固定テープを貼付する。ベルト:日付、時刻、イニシャルを記載したドレッシングラベルを貼付する。
25.医療用品を廃棄する。手袋とマスクを外す。手指衛生を行う。
26.患者記録に処置を記録する。早めにドレッシング交換する場合は、担当看護師に連絡すること。EHRにカテーテルの外部長さを記録し、以前の測定値と比較する。
例3:PICCドレッシング交換処置
本発明のポケットアンドドレープシステムをPICC(末梢挿入中心カテーテル)ドレッシング交換処置に使用する場合には、以下のステップを実行する。
1.患者のCHG及び/またはTEGADERM(TM)アレルギーを評価する。
2.セントラルラインドレッシングキット、適切なサイズの滅菌手袋を収容したポケットアンドドレープシステムキットを含む適切な医療用品を集める。
3.患者に手順を説明する。
4.ポケットアンドドレープシステムキットを保持するために使用される表面(例えば、オーバーベッドテーブル)を、殺菌性ワイプで拭いて消毒する。
5.ポケットアンドドレープシステムキットをパッケージングから取り出して、消毒された表面に置く。
6.ユーザはマスクを着用し、そして、患者にマスクを装着する。
7.ポケットアンドドレープシステムキットを、第1の折り目線で展開する。
8.手指消毒剤で手指衛生を行う。
9.滅菌手袋を着用する。
10.挿入部位の近傍に滅菌ドレープを、その吸収面を上にして適用する。
11.挿入部位からゼロマークまでのカテーテルの外部長さを測定する。
12.挿入部位に向かって引っ張ることによりドレッシングを除去する。必要であれば、アルコールプレップパッドを使用してドレッシングの縁部を緩める。必要に応じて、チューブを安定させるためにテープストリップを貼付する。もしCHGゲルパッドがカテーテルに付着していれば、1〜2gttsの滅菌生理食塩水をゲルパッドに添加し、吸収されるまで待つ。CHGゲルパッドは剥離するであろう。CHGゲルパッドが剥離するまで繰り返す。
13.アルコールプレップパッドで接着剤を剥離させて、STATLOCK(TM)または他の固定具を除去する。必要に応じて、テープストリップでカテーテルを固定する。
14.挿入部位を、感染またはドレナージの徴候について評価する。
15.手袋を外して廃棄する。2セット目の滅菌手袋と手指消毒ゲルパックを傍に置く。
16.ポケットアンドドレープシステムキットを、第2の折り目線で展開する。
17.無菌状態でキットを完全に展開する。
18.手指消毒剤で手指衛生を行う。
19.滅菌手袋を装着する。
20.滅菌した4×4ガーゼでカテーテルのルーメンを把持し、患者の皮膚から離して持つ。
21.挿入部位に乾燥した血液が存在すれば、アルコールスワブを使用して除去し、完全に乾燥させる。
22.CHGワンドを使用して、前後に30秒間動かしながら、溶液で皮膚を洗浄する。CHGワンドを完全に乾燥させる。
23.STATLOCK(TM)パッケージを開く。
24、STATLOCK(TM)のアンカーパッドより広い部分に皮膚保護剤を塗布し、乾燥させる。CHGゲルパッド下には皮膚保護剤は絶対に塗布しないこと。
25.STATLOCK(TM)器具(PICCアンカー部位上のウイング/ドアを閉鎖する)を貼付し、患者の皮膚に密着させる(「貼付する前にクリックする」)。
26.ドレッシングを適用する。シャツ:挿入部位を覆うようにドレッシングを適用する。パンツ:延出する脚の下とドレッシングの縁部に、予め切断した固定テープを貼付する。ベルト:日付、時刻、イニシャルを記載したドレッシングラベルを貼付する。
27.医療用品を廃棄する。手袋とマスクを外す。手指衛生を行う。
28.患者記録に処置を記録する。早めにドレッシング交換する場合は、担当看護師に連絡すること。EHRにカテーテルの外部長さを記録し、以前の測定値と比較する。
例4:CVCドレッシング交換処置
本発明のポケットアンドドレープシステムをCVC(中心静脈カテーテル)ドレッシング交換処置に使用する場合には、以下のステップを実行する。
1.患者のCHG及び/またはTEGADERM(TM)アレルギーを評価する。
2.セントラルラインドレッシングキット、適切なサイズの滅菌手袋を収容したポケットアンドドレープシステムキットを含む適切な医療用品を集める。
3.患者に手順を説明する。
4.ポケットアンドドレープシステムキットを保持するために使用される表面(例えば、オーバーベッドテーブル)を、殺菌性ワイプで拭いて消毒する。
5.ポケットアンドドレープシステムキットをパッケージングから取り出して、消毒された表面に置く。
6.ユーザはマスクを着用し、そして、患者にマスクを装着する。
7.ポケットアンドドレープシステムキットを、第1の折り目線で展開する。
8.手指消毒剤で手指衛生を行う。
9.滅菌手袋を着用する。
10.挿入部位の近傍に滅菌ドレープを、その吸収面を上にして適用する。
11.挿入部位からゼロマークまでのカテーテルの外部長さを測定する。
12.挿入部位に向かって引っ張ることによりドレッシングを除去する。必要であれば、アルコールプレップパッドを使用してドレッシングの縁部を緩める。必要に応じて、チューブを安定させるためにテープストリップを貼付する。もしCHGゲルパッドがカテーテルに付着していれば、1〜2gttsの滅菌生理食塩水をゲルパッドに添加し、吸収されるまで待つ。CHGゲルパッドは剥離するであろう。CHGゲルパッドが剥離するまで繰り返す。
13.挿入部位を、感染またはドレナージの徴候について評価する。
14.手袋を外して廃棄する。2セット目の滅菌手袋と手指消毒ゲルパックを傍に置く。
15.ポケットアンドドレープシステムキットを、第2の折り目線で展開する。
16.無菌状態でキットを完全に展開する。
17.手指消毒剤で手指衛生を行う。
18.滅菌手袋を装着する。
19.滅菌した4×4ガーゼでカテーテルのルーメンを把持し、患者の皮膚から離して持つ。
20.挿入部位に乾燥した血液が存在すれば、アルコールスワブを使用して除去し、完全に乾燥させる。
21.CHGワンドを使用して、前後に30秒間動かしながら、溶液で皮膚を洗浄する。CHGワンドを完全に乾燥させる。
22.皮膚保護剤を塗布し、乾燥させる。CHGゲルパッドの下には皮膚保護剤は絶対に塗布しないこと。
23.ドレッシングを適用する前に、挿入部位の中央にCHGゲルパッドを配置する。
24.ドレッシングを適用する。シャツ:挿入部位を覆うようにドレッシングを適用する。パンツ:延出する脚の下とドレッシングの縁部に、予め切断した固定テープを貼付する。ベルト:日付、時刻、イニシャルを記載したドレッシングラベルを貼付する。
25.医療用品を廃棄する。手袋とマスクを外す。手指衛生を行う。
26.患者記録に処置を記録する。早めにドレッシング交換する場合は、担当看護師に連絡すること。EHRにカテーテルの外部長さを記録し、以前の測定値と比較する。
例5:PICC挿入処置
本発明のポケットアンドドレープシステムをPICC(末梢挿入中心カテーテル)挿入処置に使用する場合には、以下のステップを実行する。
1.ベッドサイドで処置を行う場合、病室のドアに入室禁止標識(STOPサイン)を取り付ける。
2.ポケットアンドドレープシステムキットを開く。
3.静脈と挿入部位を確認する。予定の挿入部位の上方に止血帯を巻いて締める。静脈が選択されたら、止血帯を緩めるが、挿入処置のために止血帯はその場所に残す。
4.巻尺を使用して、予定の挿入部位から胸骨切痕までの長さ、そして、第三肋間までの長さを測定する。
5.患者を仰臥位にし、腕を胴体から離れる方向に伸ばす。
6.カテーテルを予備洗浄する。
7.カテーテル及び任意の追加のアイテムを開き、滅菌野に置く。
8.止血帯を再度巻いて締め、静脈を超音波で評価する。
9.マスクを着用する。
10.手を洗い、滅菌ガウン及び手袋を着用する。
11.選択された部位を消毒液で消毒し、乾燥させる。腕の遠位部分から肘前部の下側までの部位を消毒する。腕の全周囲を消毒する。
12.挿入予定部位をドレープ開口部から露出させた状態で、患者を全身ドレープで覆う。
13.小口径のニードル(25ゲージ)を使用して、挿入予定部位に、エピネフリンを含まない2%リドカインを皮内注射する。
14.超音波を用いて、適切な静注カテーテルニードルで目的の静脈にアクセスする。
15.ガイドワイヤを配置する。ガイドワイヤをニードル/静脈カテーテルを通してゆっくりと血管内に進める。抵抗を受けた場合には、ワイヤを無理に前進させてはならない。ワイヤが4〜5インチ露出した状態で、ワイヤを留置したまま、ニードル/静脈カテーテルを抜去する。この時点で、止血帯を緩める。
16.#11メス刃を使用して挿入部位を拡大し、イントロデューサが皮膚を容易に通過できるようにする。
17.拡張器を静かに挿入し、イントロデューサをガイドワイヤ上で剥離させ、ガイドワイヤがイントロデューサの近位端で常に見えるようにする。
ダイレータとイントロデューサとを一緒に前進させることができない場合には、イントロデューサを追加する前に、まずダイレータを使用して挿入領域を拡大する。
18.X線透視下でワイヤを所望の位置に配置する。ワイヤを取り出して測定し、ハサミを使用してカテーテルを所望の長さに切断する(3cm弱)。
19.拡張器とガイドワイヤを除去する。非利き手の親指をイントロデューサの開口部に当てて、血液の流出を減らす。
20.カテーテルの先端をイントロデューサに挿入する;約8〜10インチ、ゆっくりと前進させる。
21.患者に、頭部をカニューレが挿入された腕に向け、顎を鎖骨の上に押し込むよう指示する。カテーテルの残りの部分を、X線透視下で測定しながら、SVC内にゆっくりと前進させる。患者に息を止めるか、バルサルバ法を用いるように促し、カテーテルをSVC内に下方に前進させるのを促進させる。
22.カテーテルが正しい位置に配置されたら、イントロデューサを剥離させ、イントロデューサを取り出す。
23.該当する場合、ガイドワイヤを取り出す。空気の侵入を防ぐために、カテーテルを直ちにクランプする。
24.ヘパリン化生理食塩水を充填したシリンジを取り付ける。クランプを開いて引き戻し、血液の戻りを評価する。ポジティブの場合は、ヘパリン化生理食塩水3〜5mLでカテーテルを洗浄し、クランプを閉じる。カテーテルにキャップを被せる。
25.固定具を使用してカテーテルを固定する。必要に応じて、局所麻酔薬を使用して、カテーテルを縫合する(縫合手技を参照)。
26.アルコールスワブで消毒し、乾燥させる。
27.滅菌ドレッシング及び創傷閉鎖ストリップで覆う。
28.ニードルレスコネクタをカテーテルルーメンに取り付ける。
29.サージカルテープを使用して、カテーテルルーメンを適所に固定する。
30.医師/放射線科医により、カテーテル先端の位置を確認する。留置が確認されるまでカテーテルを使用しないこと。
Figure 2020530790
例6:フォーリーカテーテル挿入処置
本発明のポケットアンドドレープシステムをフォーリーカテーテル挿入処置に使用する場合には、以下のステップを実行する。
1.フォーリーカテーテル法の順序を確認する。
2.アレルギーに関する記録をレビューする(例えば、ラテックス及びヨウ素)。
3.患者に処置を説明する。
4.ポケットアンドドレープシステムキットを含む医療用品を集める。
5.手を洗う。
6.滅菌手袋を着用する。
7.患者の体位が適切であることを確認する。女性:背臥位で膝を曲げ、両足をベッドにつけて、膝を離す。男性:背臥位で脚を伸ばす。
8.石鹸と水で会陰部を洗浄し、乾かす。
9.滅菌野の準備をする。
10.ポケットアンドドレープシステムキットを、第1の折り目線まで展開し、ドレナージバッグを滅菌野に置く。
11.キットに収容されているドレープで患者を覆う。
12.滅菌手袋を着用する。
13.コットンボールにヨウ素液を含ませる。
14.キットに収容されている潤滑剤のパケットを開け、カテーテルの先端に潤滑剤を塗る。
15.ドレナージバッグを調べ、ドレインが閉じていることを確認する。
16.挿入部位を滅菌する。女性:非利き手で陰唇を開き、洗浄プロセス全体の間、利き手で開いたままにし、ヨウ素を含ませたコットンボールで洗浄する。洗浄は、陰唇を開いた状態を維持しながら、その全体にわたって、外端から中心部へと下向きの動きを1回行う。男性:患者が割礼を受けていない場合は、包皮をめくってから洗浄し、非利き手で陰茎を支持し、利き手で60〜90°Cの角度に伸ばし、ヨウ素を含ませたコットンボールで洗浄する。洗浄は、尿道口から開始して外側に向かうように、円を描くようにして行う。1回の円動作で1つのコットンボールを使用する。
17.利き手で、カテーテルの残りの部分を滅菌野以外に触れないように保持しながら、カテーテルの先端付近を把持する。
18.尿が戻るまで尿道にカテーテルを挿入する。
19.抵抗を受ければ前進を停止し、医師に報告する。
20.生理食塩水が充填されたシリンジをバルーンポートに取り付け、留置カテーテルのバルーンを膨張させる。
21.カテーテルをドレナージバッグに取り付ける。
22.ドレナージバッグを膀胱より下方に吊り下げる。
23.脚バンドとベルクロ(登録商標)クロージャを使用して、カテーテルドレナージチューブを患者の大腿部に固定する。
24.その施設の方針に従って、医療用品を除去し、廃棄する。
25.手袋を交換し、滅菌手袋を着用する。
26.石鹸と水で会陰部を洗浄する。
27.男性の包皮がめくれていたら、元の位置に戻す。
28.プライバシーを復元するために患者を覆う。
29.手袋を外し、手を洗う。
30.処置と、尿の量、色、透明度とを記録する。
Figure 2020530790
例7:末梢IV留置処置
本発明のポケットアンドドレープシステムを末梢IV留置処置に使用する場合には、以下のステップを実行する。
1.ポケットアンドドレープシステムキットを含む、必要なすべての用品を集める。
2.手を洗い、滅菌手袋を着用する。
3.患者の腕に止血帯を巻き、部位の視覚化を高める。
4.選択された部位を消毒液で消毒し、乾燥させる。
5.適切な技術を用いてカテーテルを挿入する。
6.カテーテルを留置する。
7.非利き手の親指でカテーテルを保持し、ニードルを抜去する。
8.カテーテルハブに延長チューブを取り付ける。
9.止血帯を緩める。
10.固定具によりカテーテルを固定する。
11.挿入部位をドレッシングで覆う。
12.延長チューブにニードルレスコネクタが取り付けられていることを確認するか、または、必要に応じてニードルレスコネクタを取り付ける。
13.延長チューブをテープで固定する。
14.ポリシーごとに日付、時刻、イニシャルのラベルを付ける。
15.規定に従って生理食塩水でカテーテルを洗浄する。
16.手袋を外し、手を洗う。
Figure 2020530790
例8:裂傷修復処置
1.滅菌マスクと滅菌手袋を着用し、ポケットアンドドレープシステムキットを用意する。
2.創傷領域にベタジンまたはクロルヘキシジングルコン酸塩(CHG)溶液を塗布する。
3.必要に応じて、リドカインを注射する。
4.必要に応じて、生理食塩水とベタジン溶液とを混合させ、創傷部の洗浄に備える。混合にはメディスンカップを使用されたい。
5.病院のプロトコルに従って、創傷部を検査し、大型洗浄シリンジを使用して生理食塩水またはベタジン/生理食塩水混合液で創傷部を洗浄する。
6.滅菌手袋を外す。
7.滅菌手袋を着用する。
8.創傷部を有窓ドレープで覆う。
9.適量の縫合糸で創傷部を縫合する。縫合は、ニードルホルダ、鉗子、はさみを使用して行うとよい。
10.有窓ドレープを除去する。
11.清潔なガーゼと生理食塩水とを使用して消毒液を拭き取る。
12.規定に従ってドレッシングを適用し、手袋を外し、手を洗う。
Figure 2020530790
以上、本発明をその特定の例示的な実施形態を参照して説明したが、当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の説明された実施形態に対して様々な変更を行うことができる。本明細書で使用される用語及び説明は、例示のみを目的として記載されており、限定を意味するものではない。特に、本発明は、例として説明されたが、様々な組成物及びプロセスによって、本明細書に記載された発明概念が実施されるであろう。本発明は、様々な用語及び特定の実施形態により説明及び開示されたが、本発明の範囲は、それらによって限定されることを意図されておらず、また、限定されると考えられるべきではない。本明細書の教示によって示唆され得るそのような他の改変または実施形態は、特に、それらが本明細書に添付される特許請求の範囲の範囲内に入るので留保される。当業者は、これら及び他の変形が、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物で定義されるように、本発明の範囲内で可能であることを認識するであろう。

Claims (22)

  1. ポケットアンドドレープシステムであって、
    ベースドレープ材料であって、その周縁を画定する上側縁部、下側縁部、第1の側縁部及び第2の側縁部、並びに、内面及び外面を有する、ベースドレープ材料と、
    前記ベースドレープ材料の前記内面に形成された第1の列のポケットと、
    前記ベースドレープ材料の前記内面に形成された第2の列のポケットと、
    前記ベースドレープ材料の前記内面の一部を覆うフラップであって、第1の表面及びその反対側の第2の表面を有し、かつ、少なくとも1つの滅菌野を維持する、フラップと、
    を含むシステム。
  2. 前記第1の列のポケット及び前記第2の列のポケットは、透明な材料から形成される、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1の列のポケット及び前記第2の列のポケットのそれぞれに個別のポケットを画定するために、複数の垂直シール部が、前記第1の列のポケット及び前記第2の列のポケットに設けられている、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第1の列のポケット及び前記第2の列のポケットはそれぞれ、ポケット自由端及びポケット密閉端を有する、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記フラップは、フラップ密閉端を有し、
    前記フラップの前記フラップ密閉端は、前記第1の列のポケットの前記ポケット密閉端にシールされるか、または、前記第1の列のポケットの前記ポケット密閉端に隣接した位置において前記ベースドレープ材料にシールまたは結合される、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記フラップは、フラップ自由端をさらに有する、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記フラップは、前記第2の列のポケットの少なくとも一部を覆う第1の位置と、前記第1の列のポケットの少なくとも一部を覆う第2の位置との間で変位可能である、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記ベースドレープ材料の前記周縁と、前記第1の列のポケット、前記第2の列のポケット、またはその両方との間に、境界領域が設けられている、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記境界領域は、40〜150ミリメートルの長さにわたって延在する、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記ベースドレープ材料、前記フラップ、またはその両方は、滅菌材料から作製される、請求項1に記載のシステム。
  11. 前記滅菌材料は、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(SMS)材料を含む、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記第1の列のポケット及び前記第2の列のポケットは、多段階の逐次的手術で使用される器具、医療用品、またはそれらの組み合わせを収容する、請求項1に記載のシステム。
  13. 前記多段階の逐次的手術が、腹部大動脈瘤修復手術、四肢切断手術、虫垂手術、透析用AVシャント手術、胆管、肝臓または膵臓の手術、乳房手術、心臓手術、胸部及びドナー切開による冠動脈バイパス手術、冠状動脈バイパス移植手術、頸動脈血管内膜切除手術、胆嚢手術、結腸手術、開頭手術、帝王切開手術、脊椎固定手術、骨折の観血的整復手術、胃手術、ヘルニア縫合手術、人工股関節手術、心臓移植、腹式子宮摘出手術、人工膝関節手術、腎臓移植手術、椎弓切除手術、肝臓移植手術、頸部手術、腎臓手術、卵巣手術、ペースメーカー手術、前立腺手術、末梢血管バイパス手術、直腸手術、小腸手術、脾臓手術、胸部手術、甲状腺及び/または副甲状腺手術、膣式子宮摘出手術、心室シャント手術、及び、試験開腹手術からなる群より選択される、請求項12に記載のシステム。
  14. 1以上の弾性ループが、前記ベースドレープ材料上に設けられている、請求項1に記載のシステム。
  15. 多段階の逐次的手術の実施中に滅菌野を維持する方法であって、
    ベースドレープ材料であって、その周縁を画定する上側縁部、下側縁部、第1の側縁部及び第2の側縁部、並びに、内面及び外面を有する、ベースドレープ材料を用意するステップと、
    前記ベースドレープ材料の前記内面に、多段階の逐次的手術で使用される器具、医療用品、またはそれらの組み合わせを収容する第1の列のポケット及び第2の列のポケットを設けるステップと、
    前記ベースドレープ材料の前記内面の一部を覆うフラップであって、第1の表面及びその反対側の第2の表面を有し、前記多段階の逐次的手術で使用される前記器具、医療用品、またはそれらの組み合わせを前記多段階の逐次的手術の使用前に覆うフラップを用意するステップと、
    前記フラップを、前記多段階の逐次的手術中にまだ使用されていない前記器具、医療用品、またはそれらの組み合わせを覆うように位置決めし、これにより、前記多段階の逐次的手術中にまだ使用されていない前記器具、医療用品、またはそれらの組み合わせを含む滅菌野を維持するステップと、
    を含む方法。
  16. 前記第1の列のポケット及び前記第2の列のポケットは、透明な材料から形成され、
    前記第1の列のポケット及び前記第2の列のポケットのそれぞれに個別のポケットを画定するために、複数の垂直シール部が、前記第1の列のポケット及び前記第2の列のポケットに設けられていることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  17. 前記第1の列のポケット及び前記第2の列のポケットはそれぞれ、ポケット自由端及びポケット密閉端を有し、
    前記フラップは、フラップ密閉端及びフラップ自由端を有し、
    前記フラップの前記フラップ密閉端は、前記第1の列のポケットの前記ポケット密閉端にシールされるか、または、前記第1の列のポケットの前記ポケット密閉端に隣接した位置において前記ベースドレープ材料にシールまたは結合されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  18. 前記フラップは、前記第2の列のポケットの少なくとも一部を覆う第1の位置と、前記第1の列のポケットの少なくとも一部を覆う第2の位置との間で変位可能であることを特徴とする、請求項17に記載の方法。
  19. 前記ベースドレープ材料の前記周縁と、前記第1の列のポケット、前記第2の列のポケット、またはその両方との間に、境界領域が設けられており、
    前記境界領域は、40〜150ミリメートルの長さにわたって延在することを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  20. 前記ベースドレープ材料、前記フラップ、またはその両方は、滅菌材料から作製され、
    前記滅菌材料は、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(SMS)材料を含むことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  21. 前記多段階の逐次的手術が、腹部大動脈瘤修復手術、四肢切断手術、虫垂手術、透析用AVシャント手術、胆管、肝臓または膵臓の手術、乳房手術、心臓手術、胸部及びドナー切開による冠動脈バイパス手術、冠状動脈バイパス移植手術、頸動脈血管内膜切除手術、胆嚢手術、結腸手術、開頭手術、帝王切開手術、脊椎固定手術、骨折の観血的整復手術、胃手術、ヘルニア縫合手術、人工股関節手術、心臓移植、腹式子宮摘出手術、人工膝関節手術、腎臓移植手術、椎弓切除手術、肝臓移植手術、頸部手術、腎臓手術、卵巣手術、ペースメーカー手術、前立腺手術、末梢血管バイパス手術、直腸手術、小腸手術、脾臓手術、胸部手術、甲状腺及び/または副甲状腺手術、膣式子宮摘出手術、心室シャント手術、及び、試験開腹手術からなる群より選択されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  22. 1以上の弾性ループが、前記ベースドレープ材料上に設けられていることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
JP2020505235A 2017-08-01 2018-07-27 滅菌野を提供するためのポケットアンドドレープシステム Active JP7204734B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762539860P 2017-08-01 2017-08-01
US62/539,860 2017-08-01
PCT/IB2018/055645 WO2019025924A1 (en) 2017-08-01 2018-07-27 POCKET AND DRAPED SYSTEM FOR PROVIDING STERILE FIELDS

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020530790A true JP2020530790A (ja) 2020-10-29
JP2020530790A5 JP2020530790A5 (ja) 2021-07-29
JP7204734B2 JP7204734B2 (ja) 2023-01-16

Family

ID=63586763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020505235A Active JP7204734B2 (ja) 2017-08-01 2018-07-27 滅菌野を提供するためのポケットアンドドレープシステム

Country Status (7)

Country Link
US (2) US10758312B2 (ja)
EP (1) EP3661447B1 (ja)
JP (1) JP7204734B2 (ja)
AU (1) AU2018311413B2 (ja)
CA (1) CA3071320A1 (ja)
MX (1) MX2020001232A (ja)
WO (1) WO2019025924A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7204734B2 (ja) 2017-08-01 2023-01-16 オーアンドエム ハリヤード インターナショナル アンリミテッド カンパニー 滅菌野を提供するためのポケットアンドドレープシステム
WO2020247562A1 (en) * 2019-06-06 2020-12-10 O&M Halyard Inc. Pocket and drape system for providing sterile fields
US20200383742A1 (en) * 2019-06-06 2020-12-10 O&M Halyard, Inc. Pocket and Drape System for Providing Sterile Fields
WO2020247560A1 (en) * 2019-06-06 2020-12-10 O&M Halyard Inc. Pocket and drape system for providing sterile fields
WO2020247563A1 (en) * 2019-06-06 2020-12-10 O&M Halyard Inc. Pocket and drape system for providing sterile fields
JP2023521151A (ja) * 2020-04-11 2023-05-23 スー,エレン エアロゾル及び液滴を閉じ込めるためのデバイス及び方法
US11690771B2 (en) 2020-06-26 2023-07-04 Novel Academic Technological Environments LLC Hygienic barrier
US11883212B2 (en) * 2020-11-20 2024-01-30 Variamed Llc Surgical instrument table and drape therefor

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US416723A (en) * 1889-12-10 Link-motion for engines
US4476860A (en) * 1982-09-15 1984-10-16 The Kendall Company Surgical drape
US5010899A (en) * 1990-06-26 1991-04-30 Baxter International Inc. Surgical drape with loops
JP2000517215A (ja) * 1996-08-30 2000-12-26 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 開頭用ドレープ
US20130152946A1 (en) * 2011-12-20 2013-06-20 James Peter Sosnowski Surgical Drape

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4937299A (en) 1983-06-06 1990-06-26 Exxon Research & Engineering Company Process and catalyst for producing reactor blend polyolefins
US5218071A (en) 1988-12-26 1993-06-08 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Ethylene random copolymers
US5272236A (en) 1991-10-15 1993-12-21 The Dow Chemical Company Elastic substantially linear olefin polymers
US5170804A (en) 1991-02-14 1992-12-15 Glassman Jacob A Mayo-stand disposable drape
US5278272A (en) 1991-10-15 1994-01-11 The Dow Chemical Company Elastic substantialy linear olefin polymers
US5322728A (en) 1992-11-24 1994-06-21 Exxon Chemical Patents, Inc. Fibers of polyolefin polymers
IT1256260B (it) 1992-12-30 1995-11-29 Montecatini Tecnologie Srl Polipropilene atattico
US5472775A (en) 1993-08-17 1995-12-05 The Dow Chemical Company Elastic materials and articles therefrom
US5571619A (en) 1994-05-24 1996-11-05 Exxon Chemical Patents, Inc. Fibers and oriented films of polypropylene higher α-olefin copolymers
US5539056A (en) 1995-01-31 1996-07-23 Exxon Chemical Patents Inc. Thermoplastic elastomers
US6090325A (en) 1997-09-24 2000-07-18 Fina Technology, Inc. Biaxially-oriented metallocene-based polypropylene films
US6500563B1 (en) 1999-05-13 2002-12-31 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Elastic films including crystalline polymer and crystallizable polymers of propylene
US20030152946A1 (en) 1999-12-27 2003-08-14 Shigeomi Shimizu Bh4-fused polypeptides
US6436085B1 (en) 2000-08-03 2002-08-20 Mark A. Lauer Suction catheter system
US6644317B1 (en) * 2002-08-08 2003-11-11 Rustalyn Lawton Close contact drape
US8371448B1 (en) 2009-10-01 2013-02-12 Brian K. Reaux Storage system for medical waste materials
US8459265B2 (en) * 2010-04-12 2013-06-11 Variamed, Llc Unitary structured multi-tier drape
US8302773B1 (en) * 2011-04-25 2012-11-06 Cook Medical Technologies Llc Multi-compartment package assembly for medical implements
US20130075457A1 (en) * 2011-09-22 2013-03-28 Jay K. Sato Folders and related folder assembly and methods
US20130193019A1 (en) * 2012-01-27 2013-08-01 Robert Gluck Container with a recognizable external apparel appearance
US8783003B2 (en) * 2012-03-13 2014-07-22 Medline Industries, Inc. Method pertaining to a multi-colored sterilization wrap
CN202960791U (zh) 2012-12-22 2013-06-05 江西美宝利医用敷料有限公司 一种外科专用无菌手术包
ES2686836T3 (es) * 2013-10-11 2018-10-22 C.R. Bard Inc. Kit de procedimiento que puede sujetarse
US10537707B2 (en) 2016-02-12 2020-01-21 C. R. Bard, Inc. Wrap systems for medical device kits
WO2018194841A1 (en) 2017-04-20 2018-10-25 Medline Industries, Inc. Medical kit and associated systems and methods for preventing central line associated blood stream infection
JP7204734B2 (ja) 2017-08-01 2023-01-16 オーアンドエム ハリヤード インターナショナル アンリミテッド カンパニー 滅菌野を提供するためのポケットアンドドレープシステム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US416723A (en) * 1889-12-10 Link-motion for engines
US4476860A (en) * 1982-09-15 1984-10-16 The Kendall Company Surgical drape
US5010899A (en) * 1990-06-26 1991-04-30 Baxter International Inc. Surgical drape with loops
JP2000517215A (ja) * 1996-08-30 2000-12-26 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 開頭用ドレープ
US20130152946A1 (en) * 2011-12-20 2013-06-20 James Peter Sosnowski Surgical Drape

Also Published As

Publication number Publication date
JP7204734B2 (ja) 2023-01-16
EP3661447B1 (en) 2023-03-08
MX2020001232A (es) 2020-03-20
WO2019025924A1 (en) 2019-02-07
CA3071320A1 (en) 2019-02-07
US20200345443A1 (en) 2020-11-05
US11517388B2 (en) 2022-12-06
US10758312B2 (en) 2020-09-01
AU2018311413A1 (en) 2020-02-13
EP3661447A1 (en) 2020-06-10
AU2018311413B2 (en) 2023-07-27
US20190038372A1 (en) 2019-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7204734B2 (ja) 滅菌野を提供するためのポケットアンドドレープシステム
US20200383742A1 (en) Pocket and Drape System for Providing Sterile Fields
US11937894B2 (en) Disposable radial access catheterization sleeve
WO2006039024A2 (en) Disposable sterile surgical drape and attached instruments
TR201802926T4 (tr) Bir cerrahi kolluk.
US20130125901A1 (en) Disposable radial access catheterization sleeve
US11291517B2 (en) Pocket and drape system for providing sterile fields
US11633250B2 (en) Pocket and drape system for providing sterile fields
US20200383744A1 (en) Pocket and Drape System for Providing Sterile Fields
US11109931B2 (en) Multi-layer pre-drape apparatus and process
Jain et al. Basic surgical skills and techniques
Fox et al. Temporary abdominal closure using an iv bag silo for severe trauma
JP2020533044A (ja) 医療機器キット用ラップシステム
US11672624B2 (en) Disposable dual access catheterization sleeve
CN210019675U (zh) 一种用于dsa手术室可重复消毒使用手术包
Campbell Theatre Routine: Modern Practical Nursing Series
Kleist et al. Intraoperative Surgical Assistant and Circulating Nurse
Patel et al. Ward Procedures-E-Book
Allen Surgical Assisting—Duties during Surgery
Acra-Cut Nearly 300 exhibitors will be represented at Congress
Scott et al. Surgical nursing
Heights Booth Descriptions
Surglcai Exhibitors describe Congress booths
JP2006131284A (ja) 包装体
Surgical Exhibitors describe Congress booths

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210614

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7204734

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150