JP2020528361A - 切削工具のための調整装置および調整装置を有する切削工具 - Google Patents

切削工具のための調整装置および調整装置を有する切削工具 Download PDF

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Abstract

本発明は、切削工具10の本体12上で調節可能に保持された刃支持体14を上記本体12に対して微調整するための調整装置17であって、上記本体12に対する上記刃支持体14の位置を決定する調節ねじ63を有する。調整装置17は、上記調節ねじ63がねじ止めされて、ブッシュ軸70に対して横方向に弾性変形可能な壁セグメント66を有するねじ付きブッシュ61と、上記壁セグメント66を上記調節ねじ63に対して押圧する、上記ねじ付きブッシュ61の側に配置された圧力要素64とを有する。

Description

本発明は、切削工具の本体上で調節可能に保持された刃支持体を微調整するための調整装置と、このような調整装置を有する切削工具とに関する。
切削工具の本体上で調節可能に保持された刃支持体を微調整するための調整装置は、特に、穴の、狭い直径公差を維持する場合に使用される。例えば、DE 4022579 A1には、回転軸を中心に回転駆動できる本体と、本体においてで半径方向に調節可能に配置されて切削ツールを担持する刃支持体とを有している切削工具が示されている。刃支持体は、2つのアームを有する回動バーとして設計されており、回動バーのレバーアームに配置されている切削ツール、特に転換切削プレート、の位置が半径方向に調節される間に、本体の中に回転軸に対して横方向に配向された回動ベアリング内に回動できるように配置されている。刃支持体の調節は、本体内に軸方向に移動可能に配置されている調節棒(DE 4022579 A1において制御棒と呼ばれる)を有する調節装置で行われ、当該調節棒は、軸方向に隔てて逆対方向に棒の軸に対して傾斜した2つの制御面を有し、当該2つの制御面のそれぞれには、前記レバーアームの一方が、本体内に基本的に刃支持体の調節方向に移動できる圧力ピンを介して面する。調節装置は、工作機械側にもたらされた調節棒の変位によって、刃支持体に保持された切削ツールが最小直径に位置する内部へ調節された位置と、刃支持体に保持された切削ツールが最大直径に位置する外部へ調節された位置との間で刃支持体の工作機械調節変位を調節することができる。
切削ツールの反対側にある刃支持体のレバーアームには、関連する圧力ピンの端面に対して調節可能な調節ねじ(DE 4022579 A1において調節ボルトと呼ばれる)が、刃支持体を貫通するねじ穴の中に配置される。その調節ねじは、本体の長手方向中心軸または回転軸、あるいは本体内の調節棒に対して刃支持体を調整することを可能にする。ねじ穴と共に調節ねじは、本体の長手方向中心軸または回転軸に対して刃支持体の個々の位置調整のためである、刃支持体内に一体化された調整装置を形成する。通常、非常に狭い調整範囲内で行われるこの位置調整に加えて、刃支持体の位置をそれ以上調整することはできない。
高い調節精度を達成するために、DE 4022579 A1では、遠心力が変更せずあそびがないように刃支持体を調節することが提案されている。DE 4022579 A1では、この目的のために、一方では調節ねじと他方では圧力ピンとの間に圧縮ばねアセンブリが配置されている実施形態が提案される。前記圧縮ばねアセンブリは、製造上の不正確さにもかかわらず、調整機構の領域にあそびが常にないことを確実にすることをもたらすことができる。そのばねアセンブリが、調節ねじに圧力を加え、これによって、圧力が加わる方向に見て、調節ねじの前部ねじ山面がねじ穴の反対側のねじ山面に押し付けられる。この点では、調節ねじの前部ねじ山面とねじ穴の反対側のねじ山面との間のねじ山のあそびが減らされる。しかし、調節ねじの後部ねじ山面とねじ穴の反対側のねじ山面との間に存在するねじのあそびは、そのままである、もしくはさらに拡大される。しかし、加工物の切削加工の間に、必然的に、大きさおよび/または方向が変化できる反力は、切削ツールを介して、刃支持体にかかり、調節ねじの後部ねじ山面とねじ穴の反対側のねじ山面との間に依然として存在するねじのあそびのため、半径方向の動きまたは刃支持体の振動を結果としてもたらすことができる。ただし、刃支持体の移動または振動は、切削工具の所望の高い調節精度または半径寸法精度を脅かす。
DE 4022579 A1を出発点として、本発明は、工具刃先の高い寸法精度を達成するために、刃先ホルダの遊びのない位置調整が信頼性が高くかつ簡単に達成されることができる、切削工具のための調整装置および調整装置を有する切削工具を作成することを目的とする。
この目的は、請求項1に記載の特徴を有する調整装置と、請求項8に記載の切削工具とによって達成される。有利なまたは好ましい発展は、従属クレームの主題である。
切削工具の本体上で調節可能に保持された刃支持体を本体に対して微調整するための本発明に係る調整装置は、DE 4022579 A1から公知の調整装置と同様に、本体に対する刃支持体の位置を決定する調節ねじを有する。
本発明による調整装置は、切削ツールの長手方向の中心軸または回転軸に対する刃支持体軸方向および/または半径方向位置を調節するために、切削工具の対応する位置合わせおよび配置によって使用することができることに留意されたい。
さらに、上述した刃支持体は、一般に、工作物を切削加工するための1つまたは複数の刃を、間接的または直接的に、担持するユニット、部品、本体、手段または類似のものとして理解されることに留意されたい。一例として本発明の刃支持体は、例えば、初めに述べたDE 4022579 A1を手本として、回動可能に本体に保持された2つのアームを有するレバーとしたシーソーロッカーのように、または、本体において保持されて弾性変形可能な曲げバー、例えば、いわゆるクランプホルダ、特にショートクランプホルダのように設計することができ、切削ツール、例えば、1つまたは複数の刃を有する切削インサート、切削チップまたは類似のものを保持できる。しかしながら、1つまたは複数の刃を、間接的に、担持するこのような刃支持体と相違して、本発明の刃支持体は、一体として構成された、または、一体として製造された切削ツールからなって、例えば、一体切削ツール、切削インサート、切削チップまたは類似のものとして設計することができ、加工物の切削加工のために1つまたは複数の刃を、直接に、担持することもできる。
調節ねじの雄ねじとねじ付きブッシュのねじ穴の雌ねじとの間のねじの遊びを設定または低減するために、本発明は、調節ねじを本体または刃支持体に直接ねじ込まず、本体または刃支持体に固定されるねじ付きブッシュを用いることを提案する。本発明によれば、ブッシュ軸に沿って延在するねじ付きブッシュは、横方向に、特に半径方向に、ブッシュ軸に対して弾性的に変形することができる壁セグメントと、外側に、すなわちねじ付きブッシュの外側から、壁セグメントを横方向に押し、壁セグメントを調節ねじに押し付ける圧力要素とを有する。
本発明による解決策は、ねじ付きブッシュの弾性的に可撓性の壁セグメントに圧力を加えることによって、壁セグメントに対応するねじ付きブッシュの雌ねじの領域が、ねじ付きブッシュにねじ込まれた調節ねじの雄ねじに対してブッシュ軸を横切る方向に押圧され、その結果、壁セグメントに対応するねじ付きブッシュの雌ねじの領域と調節ねじの雄ねじとの間のねじの遊びが、両方の軸方向に減少することができるという考えに基づいている。特に、壁セグメントに対応するねじ付きブッシュの雌ねじの領域を調節ねじの雄ねじに対して内側に移動させることによって、雌ねじのねじ面は、雄ねじの反対側のねじ面に対して両方の軸方向に押圧される。これにより、ねじ付きブッシュ内の調節ねじの軸方向の動きが制限される。
DE 4022579 A1から公知の調整装置とは対照的に、調節ねじの雄ねじとねじ穴の雌ねじとの間のねじの遊びは、調節ねじを穴またはねじ軸の方向に加圧することによって減少され、したがって、調節ねじの雄ねじとねじ付きブッシュの雌ねじとの間のねじの遊びは、本発明によると、ブッシュ軸またはねじ軸を横切る方向にねじ付きブッシュの壁セグメントを加圧することによって減少される。
ねじの遊びが減少するため、ねじ付きブッシュに対する調節ねじの軸方向移動、したがって、刃支持体と切削工具の本体との間の移動は、刃支持体が工作物の切削加工中に可変切削力を受ける場合に、制限され得る。したがって、本発明による調整装置によって、より高い寸法精度を達成することができる。
弾性的に可撓性の壁セグメントは、ねじ付きブッシュ壁を貫通するスロット、特に本質的にU字形のスロットによって形成することができる。適切な長さにわたってねじの遊びが確実に低減される装置を調節ねじ上で確実にするために、壁セグメントは、ねじ付きブッシュの軸方向に延在することができる。
さらに、ねじ付きブッシュは、本体または刃支持体に固定するためのストップをその一端に形成するフランジを有することができる。フランジを介して、ブッシュ軸方向のねじ付きブッシュの位置を決定することができる。
壁セグメントに横方向に押圧する圧力要素は、本体または刃支持体にねじ込まれて壁セグメントを調節ねじに押圧する締付ねじから形成されることが有利である。締付ねじを回すことによる、調節ねじの雄ねじと壁セグメントに対応するねじ付きブッシュの雌ねじの領域との間のねじの遊びの調節可能な減少は、調節ねじのねじ作動がまだ可能であるが、他方では、妨げになるねじの遊びがもはや存在しないような方法で可能である。DE 4022579 A1から公知の調整装置とは対照的に、本発明による解決策では、圧力要素が締付ねじとして設計されているので、ねじの遊びを減少させるだけでなく、ねじの遊びを調節または修正する可能性を提供する。
本発明による調整装置は、特に、立位または回転して作動し、切削ツールの最大可能直径保持が重要である切削工具に使用することを意図している。このような切削工具の例は、例えば、最初に説明したDE 4022579 A1に示され、説明されているように、既にプレハブ加工された穴をボーリングし、再加工するための微細ボーリング工具である。
このような立っているまたは回転する切削工具は、長手方向の中心軸または回転軸に沿って延在する本体と、本体に軸方向および/または半径方向に調節可能に保持された少なくとも1つの刃支持体と、本体の長手方向の中心軸または回転軸に対する刃支持体の軸方向および/または半径方向の位置を調節するために刃支持体と本体との間に接続された刃支持体とを有する。
DE 4022579 A1に規定されている切削工具の例に従い、調整装置の調節ねじは、ウェッジギヤを介して、例えば、本体に配置された中央の調節装置と協働することができる。この場合、調整装置は、中央の調節装置と刃支持体との間に配置される。
調整装置は、本体に一体化することができ、調節ねじは、次に、本体から切削ツールに直接または間接的に押圧する。
特に、切削工具が、DE 4022579 A1に規定される切削工具に類似する中央の調節装置を有する場合、調整装置は、軸方向および/または半径方向に本体上で調節可能な刃支持体内に一体化することができ、調節ねじは、次に、刃支持体から間接的に、または、本体上、例えば中央の調節装置上に直接、支持される。DE 4022579 A1に規定されている切削工具に類似した切削工具、例えば中央の調節装置を有している場合、調節ねじは間接的、例えば、圧力ピンによって、または、調節装置の制御斜面上で半径方向に直接、支持されてもよい。
本体上の刃支持体の具体的な設計および配置に関わらず、ねじ付きブッシュは、刃支持体の貫通孔内に配置することができ、その貫通孔が、本体から離れる方向を向いている側から、例えば半径方向に外側から、調節ねじを制御するためのアクセスを可能にする。
ねじ付きブッシュは、刃支持体内に貫通孔の軸方向および/または周囲方向に、材料の結合、形状、および/または摩擦により固定することができる。
本発明の調整装置を備えた多刃切削工具の好ましい実施形態は、添付の図面を用いて以下に説明される。図面に示すことは以下のとおりである。
図1は、本発明の調整装置を備えた多刃切削工具の斜視側面図である。 図2は、切削工具の長手方向の断面図である。 図3は、図2にIII−III線で示した箇所における切削工具の断面図である。 図4は、切削工具を保持する刃支持体の斜視側面図である。 図5は、本発明の調整装置の壁セグメントにスロットを有するねじ付きブッシュの異なる図である。 図6は、本発明の調整装置の壁セグメントにスロットを有するねじ付きブッシュの異なる図である。
図1は、例えば、内燃機関のシリンダ穴を加工するために使用される多刃切削工具10の斜視側面図を示す。したがって、切削工具10は、シリンダ穴加工工具または一般に穴後加工工具または穴微細加工工具とも呼ばれ得る。
切削工具10は、長手方向中心軸または回転軸11に沿って延在する本体12を有し、本体12は、図示の実施形態では、前部および後部からモジュール式に構成されている。図1に示すように、前部12aと後部12bとは互いにねじ止めされている。切削工具10は、その後端部(図1の右側)に、例えば工作機械スピンドルに連結される連結軸13を有し、その連結軸13は、図示の実施形態では、HSK(中空テーパ)シャンクから形成されている。しかし、これに代替的に、例えば、いわゆるSK(スティープテーパ)シャンクまたは類似のものを設けることもできる。切削工具10は、立位に使用することも、回転駆動して使用することもできる。
切削工具10の前端部(図1の左側)には、本体12に5つの刃支持体14が等間隔の角度分割で配置されている。各刃支持体14は、切削ツール15、例えば切削インサート、切削チップまたは類似のものを担持し、図2に示す中央の調節装置16を介して他の刃支持体14の各々と同期して半径方向内方または外方に調節することができる。これにかかわらず、各刃支持体14は、割り当てられている調整装置17を介して、半径方向に、中央の調節装置16に対して、または、本体12の長手方向中心軸または回転軸11に対して位置を個別に調整することができる。
〔刃支持体14〕
刃支持体14は、すべて同じ構造および同じ動作方法を特徴とするので、刃支持体14の構造および動作方法を、図2に示す刃支持体14の例を用いて以下により詳細に説明する。
図4に拡大して示す刃支持体14は、基本的に、支持体18と、支持体18に保持された切削ツール15と、切削ツール15を締め付けるための固定クロー(クランプ鉤爪)19(Klemmpratze)と、固定ねじ20と、調整装置17と、ばね止めねじ21と、圧縮ばね22と、軸受ピン23と、安全ねじ24とを有している。
図3に示すことは、支持体18は、プリズム状または直方体状のブロックから作られ、収容ポケット25に収容され、当該収容ポケット25は、本体12の長手方向中心軸または回転軸1の方向に延在するプリズムまたは直方体の形であり、正面および外周側に開口しており、長手方向中心軸または回転軸11から半径方向の距離を置いて形成されている。長手方向中心軸または回転軸11を含む長手方向断面(図3参照)に関して、収容ポケット25は、断面において基本的に対称的に成形されている。
刃支持体14は、本体12に取付けられた軸受ピン23を介して、収容ポケット25の中に回動可能に保持されている。支持体18を貫通する軸受ピン23は、長手方向中心軸または回転線11を横切る方向に延び、支持体18の両側に、本体12の軸穴内に配置されているが、その軸穴はより詳細に示されていない。軸受ピン23は、外周側にアクセス可能な、支持体18にねじ込まれている安全ねじ24によって紛失できないように支持体18に固定されている。したがって、刃支持体14は、長手方向中心軸または回転軸11に対して横方向に配向されたピボット軸を中心にして回動可能に、収容ポケット25に収容されている。
このように、支持体18は、シーソーのように回動可能に取り付けられた両側レバーを形成する。図2に示すように、図2の調整装置17は、左側のより長いレバーアームの側に配置され、圧縮ばね22及びばね止めねじ21は右側のより短いレバーアームの側に配置されている。ばね止めねじ21は、圧縮ばね22のための支持体側の止めストッパを成す。圧縮ばね22は、刃支持体14が図2において時計回りに回動されるように、より短いレバーアームを介して刃支持体14にばね力を加える。図2は、支持体18がより長いレバーアームにおいて、調整装置17と本体12内に半径方向に変位可能に配置された圧力ピン26とを介して、中央の調節装置16に支持されていることを示している。
切削ツール15は、図4に示すように、支持体18内に機械加工された、正面および外周の側からアクセス可能な座27内に形状がぴったり合うように収容され、固定ねじ20を作動させることによって固定クロー19を介して支持体18に対してクランプされる。
〔調節装置16〕
図2に示すように、中央の調節装置16は、本体12内に配置されたねじ付きスリーブ28と、ねじ付きスリーブ28を軸方向に変位させるねじ駆動装置29とを有する。
ねじ付きスリーブ28は、刃支持体14の半径方向調節をもたらす調節手段を成す。ねじ付きスリーブ28は、本体12の中央穴29a内に回転方向に固定されているが、しかし軸方向に変位可能に配置され、ウェッジギアを介して刃支持体14と協働する。この目的のために、図3に示すように、ねじ付きスリーブ28は、その外周に、刃支持体14の数に対応する多数の支持縁30を有する。各支持縁30は、刃支持体14の1つに割り当てられており、刃支持体14と協働する圧力ピン26が接する、長手方向中心軸または回転軸11に対して傾斜した制御面31を外側に有する。各圧力ピン26は、本体12に固定されたガイドブッシュ32内に半径方向に変位可能に配置されている。制御斜面31は、圧力ピン26の端面と共に、ねじ付きスリーブ28の軸方向の動きを圧力ピン26の半径方向の動きに変換する上述のウェッジギアを形成する。本体12の中央穴29a内のねじ付きスリーブ28の、回転方向に固定した配置は、ねじ付きスリーブ28の外周上の軸方向長手方向スロット33に係合する係止ピン34によって達成され、当該係止ピン34は、本体12の半径方向の段付き穴35内に取り外し可能に保持される。図2が示すように、ねじ付きスリーブ28の長手方向スロット33における係止ピン34の係合は、ロックねじ36によって固定される。係止ピン34は、直径が拡大されているヘッド37を有し、当該ヘッド37は、半径方向内方に段付き穴35の段部38に当接する。このようにして達成された半径方向における係止ピン34の固定によっては、係止ピン34が長手方向スロット33の基部に押し、それによってねじ付きスリーブ28の軸方向変位を妨げることを阻止することができる。図3では、長手方向スロット33に係合し、長手方向スロット33の基部から半径方向距離を置いて保持されている係止ピン34の端部のみが示されている。
ねじ付きスリーブ28の軸方向駆動は、ねじ駆動装置29を介して行われる。図2に示すように、ねじ駆動装置29は、基本的に、ねじ付きスピンドル39と、本体12の中央穴29a内のねじ付きスリーブ28から軸方向距離を置いて配置された軸受ブッシュ40とを有する。図示の実施形態では、ねじ付きスピンドル39は、第1のねじ付きセクション39aを介してねじ付きスリーブ28の雌ねじ付き穴、および、第2のねじ付きセクション39bを介して軸受ブッシュ40の雌ねじ付き穴にねじ込まれている差動ねじ付きスピンドルから形成されている。
軸受ブッシュ40は、ねじ付きスリーブ28に相似して、本体12の中央穴29a内に、回転方向に固定されているが、軸方向に変位可能に配置されている。軸受ブッシュ40の回転方向に固定された配置は、後述するピストン42のピストン延長部41との回転方向に固定された接続によって達成され、そのピストン延長部41は、本体12のピストン穴43内に回転方向に固定されているが、軸方向に変位可能に配置されている。圧縮ばね44は、一方では、ねじ付きスピンドル39の第1のねじ付きセクション39aの雄ねじとねじ付きスリーブ28の雌ねじとの間のねじあそび、ならびに他方では、ねじ付きスピンドル39の第2のねじ付きセクション39bの雄ねじと軸受ブッシュ40の雌ねじとの間のねじあそびを減少させるために、ねじ付きスリーブ28と軸受ブッシュ40との間に配置されている。
このように設計されたねじ駆動装置29は、ねじ付きスリーブ28の軸方向変位に当たって2つの独立したオプションを提供する:
1)刃支持体14の同期の内方/外方制御
一方では、軸受ブッシュ40を変位させることによって、ねじ付きスピンドル39の回転なしに、すなわち、ねじ付きスリーブ28と軸受ブッシュ40との間の相対運動なしに、ねじ付きスリーブ28と共にねじ駆動装置29全体を移動させることができる。この調節オプションは、刃支持体14上に保持された切削ツール15が最小直径に位置する、内方へ制御された位置と、刃支持体14上に保持された切削ツール15が最大直径に位置する、外方へ制御された位置との間で、刃支持体14の位置を同期に調節するために使用される。
この目的のために、ねじ駆動装置29、特に軸受ブッシュ40は、引力/圧力に耐えるように既に述べたピストン42に接続されている。ピストン42は、本体12内のピストン穴43内に、回転方向に固定されているが、軸方向に変位可能に配置されている。図2から分かるように、ピストン穴43は、接続穴46を介して中央穴29aに接続されている。階段があるように形成されたピストン42は、接続穴46を貫通して中央穴29aの領域内で回転および引力/圧力に耐えるように軸受ブッシュ40に連結されているピストン延長部41を有する。ピストン穴43内のピストン42の回転方向に固定された配置は、ピストン42の外周にある長手方向スロット48に係合し、本体12の半径方向段付き穴49内に取り外し可能に保持される、軸方向にある係止ピン47によって達成される。図2が示すように、ピストン42の長手方向スロット48における係止ピン47の係合は、安全ねじ50によって固定される。係止ピン47は、直径が拡大されているヘッド51を有し、当該ヘッド51は、半径方向内方に段付き穴49の段部52に当接する。このようにして達成された径方向における係止ピン47の固定によっては、係止ピン47が長手方向スロット48の基部に押し、それによってピストン42の軸方向変位を妨げることを阻止することができる。
圧縮ばね53は、ピストン42と本体12との間に張力がかかっており、ピストン42を図2の右側に押し付ける。本体側では、圧縮ばね53は、接続穴46と中央穴29aとの間に形成された段部54に支持され、ピストン側では、圧縮ばね53は、ピストン42のピストン延長部41を取り囲む環状面55に支持されている。
接続穴46とピストン穴43との間に形成された段部56は、ピストン42のための軸方向ストッパを形成する。図示の実施形態では、ピストン42は、圧縮ばね53のばね力に抗して図2の左側に流体で駆動される。このために、ピストン42は、ピストン穴43内に密封状態で受け入れられる。流体圧力は、本体12内に形成された圧力チャンネル75を通って、ピストン42によって区切られた、ピストン穴43の圧力空間76内に供給され、それによって、ピストン42は、圧縮ばね53のばね力に抗して図2の左側に押しのけられる。ピストン42の押しのけは、軸受ブッシュ40、したがってねじ駆動装置29およびねじ付きスリーブ28が同じ方向に移動されることを引き起こす。
したがって、ねじ付きスリーブ28の制御斜面31に支持された刃支持体14は、工作機械側にピストン42を加圧することによって、同期して内方制御および外方制御されることができ、すなわち半径方向内向きおよび外向きに調節されることができる。
2)切削ツール15の同期の大まかな設定またはプリセット
他方では、ねじ付スピンドル39を回転させることにより、例えばピストン42がストッパ56に当接する図2に示す状態では、ねじ付きスリーブ28は、軸受ブッシュ40に対して当接することができる。ピストン42との、回転および引力/圧力に耐えるように接続により、ねじ付きスピンドル39を回転させても、軸受ブッシュ40の軸方向位置も回転位置も変化しない。ねじ付きスピンドル39の第1ねじ部分39aと第2ねじ部分39bとの間のピッチの差を適切に設計することによって、ねじ付きスリーブ28の正確な変位、したがって刃支持体14の正確な調節を達成することができる。この調節オプションは、刃支持体14上に保持された切削ツール15を所定の公称直径の方向に同期して大まかに設定するために使用することができる。
この目的のために、調節装置16は、本体12の前端に、回転可能であるが軸方向に固定された作動要素57を有し、当該作動要素57は、回転可能に固定されているが軸方向に移動可能にねじ付きスピンドル39と係合している。図示の実施形態では、作動要素57は、断面が正方形である延長部58を有し、当該延長部58は、断面が正方形である、ねじ付きスピンドル39の係合開口59に形状嵌合方式で係合する。作動要素57と共にねじ付きスピンドル39も回転される。ねじ付きスリーブ28にねじ込むことによって、このねじ付きスリーブ28は、ねじ付きスピンドル39が回転するときに軸方向に移動される。例えば作動要素57の手動作動に関しては、その作動要素は、図1に見られるように、作動要素57の検証可能な回転と、それによってねじ付きスピンドル39の検証可能な回転とを可能にするスケールリング60を有することができる。
したがって、ねじ付きスリーブ28の制御斜面に支持されている刃支持体14は、作動要素57を手動でまたは工作機械側に遂行した回転作動によって、所定の公称直径に同期して設定することができる。このプリセットは、切削ツール15が最大直径上に位置する、図2に示す刃支持体14の外方制御された状態で行うことができる。しかし、プリセットは、もちろん、刃支持体14の内方制御された状態で行うこともできる。
〔調整装置17〕
しかし、内燃機関のシリンダ穴を加工するためには、全ての切削ツール15が切削工具10の所定の公称直径上に正確に位置することが重要である。この要件を満たすために、切削工具は、15μm範囲内の誤差で指定された公称直径に再調整可能でなければならない。これは、例えば、切削工具10が再び組み立てられるとき、または刃摩耗が個々の切削ツール15を再調整することを必要とするときに必要である。
この目的のために、刃支持体14は、本体12、特に本体12内に配置された中央の調節装置16に対してそれぞれ位置調整可能に作られている。各刃支持体14には、個々に作動可能な調整装置17が割り当てられており、それを介して刃支持体14、従って刃支持体14に保持された切削ツール15を、本体12、特に本体12の長手方向中心軸または回転軸11に対して半径方向に調節することができる。
より長いレバーアームの側の支持体18に一体化された調整装置17は、壁セグメントにスロットが設けられたねじ付きブッシュ61であって、支持体18内の基本的に半径方向に延びるねじ付きブッシュ穴62内に材料結合、形状、および/または摩擦により固定されて配置され、また、ねじ付きブッシュ穴62の穴軸に関しては回転方向および軸方向に固定されて配置され、そして、壁セグメントにスロットが設けられたねじ付きブッシュ61を有している調整装置17であり;ならびに、既に述べた圧力ピン26を介してねじ付きスリーブ28の対応する制御斜面31と協働する、ねじ付きブッシュ61内にねじ込まれた調節ねじ63を有している調整装置17であり;ならびに、ねじ付きブッシュ61の側部に配置されて図3に図示の緊張ねじ64であって、ねじ付きブッシュ穴62に対して横方向に延びる、支持体18のねじ付き穴65内にねじ込まれ、圧力要素として、弾性変形可能な壁セグメント66を調節ねじ63に対して内方に押圧する締め付けねじ64を有している調整装置17である。
緊張ねじ64を収容するねじ穴65は、本体12のより大きい直径の係合穴67を介して、本体12の外周からアクセス可能である。本体12内の係合穴67の最大直径は、ねじ付きブッシュ61の壁セグメント66に押し付ける緊張ねじ64が、刃支持体14の任意の回動位置において、係合穴67を通って導かれて緊張ねじ64のレンチ幅に係合する工具レンチにより作動可能になるまでの大きさである。これに代替的に、係合穴67の最大直径は、係合穴67を通って導かれる工具レンチが、刃支持体14の指定された回動位置範囲のみにおいて、緊張ねじ64のレンチ幅に挿入可能になるまでの大きさであることもできる。
ねじ付きブッシング穴62は、図2に示されるように、半径方向に支持体18を貫通し、その結果、調節ねじ63は、調節ねじ63のレンチ幅に係合する適切な工具レンチによって、外側から半径方向に調節され得る。
ねじ付きブッシュ61は、特に図5に示されている。壁セグメント66は、ねじ付きブッシング壁を貫通しているU字形のスロット68により形成されることが見える。図5は、壁セグメント66がねじ付きブッシュ61の軸方向に延在し、ブッシュ軸70を横切る方向に内側に弾性的に変形できるように、マテリアルヒンジを形成するセクション69においてねじ付きブッシュ壁に接続されていることを示している。
本体側の端部において、ねじ付きブッシュ61はフランジ71を有し、このフランジ71は、ねじ付きブッシュ穴62内の支持体側のストッパ74と当接することによって、支持体18内のねじ付きブッシュ穴62の穴軸72の方向にねじ付きブッシュ61の位置を決める。
緊張ねじ64のねじ作動を用いてねじ付きブッシュ61のしなやかな弾性壁セグメント66を加圧することによって、壁セグメント66に対応する、ねじ付きブッシュ61の雌ねじの領域を、ねじ付きブッシュ61にねじ込まれた調節ねじ63の雄ねじに押し付けることができ、その目的は、雌ねじと雄ねじとの間のねじあそびを低減することである。壁セグメント66に対応するねじ付きブッシュ61の雌ねじの領域を調節ねじ63の雄ねじに対して押しのけることによって、雌ねじのねじ山面は、雄ねじの反対側のねじ山面に対して両方向に押圧される。したがって、壁セグメント66に対応する、ねじ付きブッシュ61の雌ねじの領域の各ねじ山面の両側にあるねじあそびが減少される。緊張ねじ64として設計された加圧要素のおかげで、ねじあそびを減少させることができるだけでなく、調節ねじ63のねじ作動がどうにかまだ可能であるが、妨げるねじあそびが排除される程度まで調節または修正することができる。
図2は、調節ねじ63が、その本体側の丸い端部で、既に述べた圧力ピン26に支持され、圧力ピン26を介して、中央の調節装置16のねじ付きスリーブ28の割り当てられた制御斜面31に支持されていることを示している。
したがって、切削工具10の長手方向中心軸または回転軸11に対する、切削ツール15のあそびのない微調整が、刃支持体14に一体化された調整装置17を介して可能になる。
調整装置17を支持体18に一体化することにより、コンパクトに構成された刃支持体14が得られ、この刃支持体14は、一体化された調整装置17および切削ツール15と一緒に1つの交換可能な部品として取り扱うことができ、切削工具10の本体12に取り付けることができる。
〔さらなる実施形態〕
もちろん、請求項に定義されている発明の基本的な考え方から離れることなく、上述した実施形態の変形が可能である。
図示の実施形態では、調整装置は、刃支持体に一体化されている。これは、中央の調節装置が設けられている場合に特に有利である。しかし、それは必ずしもそうではない。切削工具は中央作動装置をもたない場合、調整装置は、刃支持体または本体のいずれかに組み込まれることができる。唯一の決定的な要因は、調整装置が切削ツールと本体との間に機能的に配置されていることである。
さらに、調節ねじは、本体または刃支持体と間接的に協働できるが、例えば上述の実施形態のように直接的に協働することもできる。
図示の実施形態では、各刃支持体は、ちょうど1つの切削ツールを担持する。刃支持体は、少なくとも1つのさらなる切削チップを担持することができ、それは、‐切削工具の軸方向に見て‐例えば、刃支持体の回動軸の高さに配置されている。この場合、このように配置されたさらなる切削プレートの位置は、調節装置および/または調整装置に実行された調節または調整により基本的に影響を受けず、例えば、面取りなどの製造のために設けることができる。
切削ツールは、切削インサート、切削チップまたは類似のもの形成することができる。
図示の実施形態では、各刃支持体は、シーソーのように回動可能に、本体上の収容ポケット内に配置されている。しかし、これとは相違して、各刃支持体は、弾性変形可能な曲げバーのように設計することもでき、また、切削工具の本体上の収容ポケットにしっかりとねじ込むこともできる。他の変形例では、各刃支持体は、切削工具の本体上の収容ポケット内に半径方向に変位可能に保持することができる。したがって、(半径方向に)「内方/外方に制御可能」、「内方/外方に制御された」、「内方/外方に制御する」等の上記の記載は、1つ以上の刃支持体が(半径方向に)調節可能であり、また、その調節が回動(図示した実施形態のように)、弾力的な変形、または各刃支持体の直線移動によって実現できるという一般的な意味で理解されるべきである。
図示の実施形態では、ピストンの加圧は流体的に、特に空気的または油圧的に行われる。これに代替的に、ピストンの加圧は、電気モーターによって、または電磁的に開始され得る。したがって、切削工具は、ピストンを駆動する、油圧、空気圧、電動、または電磁アクチュエータを有することができる。
図示の実施形態では、切削工具は、工作機械スピンドル側にHSK(中空テーパ)シャンクを有する。それに代替的に、いわゆるSK(スティープテーパ)シャンクまたは類似のものも設けられうる。
図示の実施形態では、切削工具は、シリンダ穴の加工のために使用される。しかし、本発明はこの用途に限定されていない。本発明の切削工具は、所定の公称直径への穴の再加工または微細加工のために使用することができる。
さらに、図示の実施形態では、複数の刃支持体が、切削工具の本体に、本体の長手方向中心軸または回転軸を中心に所定の角度間隔で軸方向に同じ高さで所定の角度間隔で配置されている。しかし、軸方向に同じ高さに刃支持体を配置することは必須ではない。また、刃支持体は、軸方向にずらして、例えば螺旋状にずらして配置することもできる。
さらに、切削工具は、ちょうど1つ、または、記載された実施形態のように、複数の刃支持体を有することができる。
ねじ付きスリーブに設けられた制御面は、ねじ付きスリーブ材料に直接組み込むことができる。これは、支持縁を省略できることを意味する。さらに、個々の制御面の代わりに、ねじ付きスリーブは、刃支持体が間接的または直接的に支持される回転対称的な円錐面を有することができる。

Claims (16)

  1. 切削工具(10)の本体(12)上に調節可能に保持された刃支持体(14)を上記本体(12)に対して微調整するための調整装置(17)であって、上記本体(12)に対する上記刃支持体(14)の位置を決定する調節ねじ(63)を有し、
    上記調節ねじ(63)がねじ止めされて、ブッシュ軸(70)に対して横方向に弾性変形可能な壁セグメント(66)を有するねじ付きブッシュ(61)と、
    上記壁セグメント(66)を上記調節ねじ(63)に対して押圧する、上記ねじ付きブッシュ(61)の側に配置された圧力要素(64)とを有することを特徴とする、調整装置(17)。
  2. 上記壁セグメント(66)は、ねじ付きブッシュ壁を貫通するスロット(68)によって形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の調整装置(17)。
  3. 上記スロット(68)は、実質的にU字形に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の調整装置(17)。
  4. 上記壁セグメント(66)は、上記ねじ付きブッシュ(61)の軸方向に延在することを特徴とする、請求項3に記載の調整装置(17)。
  5. 上記ねじ付きブッシュ(61)は、その一端にストップを形成するフランジ(71)を有することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の調整装置(17)。
  6. 上記圧力要素(64)は、締付ねじから形成されていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の調整装置(17)。
  7. 上記圧力要素(64)は、上記壁セグメント(66)に対して実質的に半径方向に押圧することを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の調整装置(17)。
  8. 長手方向の中心軸または回転軸(11)に沿って延在する本体(12)と、上記本体(12)上に半径方向に調整可能に保持された切削ツール(15)とを有する切削工具(10)であって、
    上記本体(12)と上記切削ツール(15)との間で作用する、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の調整装置(17)を有することを特徴とする、切削工具(10)。
  9. 上記調節ねじ(63)は、ウェッジギヤと協働することを特徴とする、請求項8に記載の切削工具(10)。
  10. 上記調整装置は、上記本体(12)に一体化され、
    上記調節ねじは、上記切削ツール(15)に支持されていることを特徴とする、請求項8または9に記載の切削工具(10)。
  11. 上記調整装置(17)は、上記切削ツール(15)を支持するとともに上記本体(12)に軸方向におよび/または半径方向に調整可能な刃支持体(14)に一体化されており、
    上記調節ねじ(63)は、上記本体(12)に支持されていることを特徴とする、請求項8または9に記載の切削工具(10)。
  12. 上記調節ねじ(63)は、上記本体(12)に軸方向に変位可能に配置されている調節手段(28)の制御斜面(31)に半径方向に支持されていることを特徴とする、請求項11に記載の切削工具(10)。
  13. 上記調節ねじ(63)は、上記調節手段(28)の上記制御斜面(31)に圧力ピン(26)を介して支持されていることを特徴とする、請求項12に記載の切削工具(10)。
  14. 上記刃支持体(14)は、上記本体(12)に回動可能に保持された、2本アームのレバーとしてシーソーのように形成されていることを特徴とする、請求項13に記載の切削工具(10)。
  15. 上記ねじ付きブッシュ(61)は、上記刃支持体(14)にて貫通穴(62)に配置され、上記貫通穴(62)は、上記本体(12)とは反対の側から上記調節ねじ(63)への操作アクセスを可能にすることを特徴とする、請求項11ないし14のいずれか1項に記載の切削工具(10)。
  16. 上記ねじ付きブッシュ(61)は、上記貫通穴(62)の軸方向および/または周方向に、形状および/または摩擦により固定されていることを特徴とする、請求項15に記載の切削工具(10)。
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