JP2020525969A - 屋外環境での使用を意図した同軸接続システム - Google Patents
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Abstract
【概要】本発明は、以下の組み合わせで、ロック機構が外部からの攻撃、すなわちロック機構内への要素(水、塵埃)の侵入、ならびに腐食、より具体的には電食に対して保護される接続システムに関する。−コネクタ同士が互いに嵌合するときに、ロックキャップと共に2つの弾性を有するシール部材とオスコネクタとメスコネクタとによって囲まれた空間によるロック機構の内側保護、および−極度に湿度および/または温度の高い屋外環境でも、密閉空間Cを備えたこのシーリング解決策の耐久性を保証するために、外面上に耐食材料を有するロックキャップ/ナットによるロッキング機構の外部保護。【選択図】図4
Description
本発明は、特に無線周波数RF信号を送信することを意図した同軸接続システムに関する。
本発明が特に対象とする用途は、無線通信市場用の無線基地局BTSおよびRRU/RRH(遠隔無線ユニット/遠隔無線ヘッド)ユニットなどの電気通信機器の接続である。
本発明はまた、概して、医療分野、工業分野、航空または輸送分野および宇宙分野における接続システムに関する。
本発明は、特に、極端な温度および/または湿度条件においてさえ、屋外環境で使用されるときに、電気的および機械的RF性能レベルが経時的に制御されかつ安定である同軸タイプの接続システムを提案することを目的とする。
本発明が特に対象とする用途は、無線通信市場用の無線基地局BTSおよびRRU/RRH(遠隔無線ユニット/遠隔無線ヘッド)ユニットなどの電気通信機器の接続である。
本発明はまた、概して、医療分野、工業分野、航空または輸送分野および宇宙分野における接続システムに関する。
本発明は、特に、極端な温度および/または湿度条件においてさえ、屋外環境で使用されるときに、電気的および機械的RF性能レベルが経時的に制御されかつ安定である同軸タイプの接続システムを提案することを目的とする。
接続システムは現在、屋外環境で広く使用されている。厳しい条件下でも堅牢な屋外性能を確保するために、接続システム自体には、さまざまな屋外環境要件に適応し、それを満たすための特定の設計がしばしば組み込まれている。
その中でも、IP68規格に準拠したシール定格は、液体の浸透が作動する電気機器の安定性と安全性に重大な悪影響を及ぼすことを考えると、最も重要な1つである。このことから、液漏れや粉塵に対する保護は無視できない。
IP68規格を達成するために、Radiall、Rosenberger、Huber&Suhnerの各社は、接続インターフェースの外側の防水要件を満たすために、接続システムの外側に専用のラバーブーツを含むことを従来から解決策として提案している。
その解決策は、長手方向軸Xに沿って延びるRF同軸接続システム1として図1および図1Aに示される。
システム1は、同軸ケーブル3が取り付けられているプラグ2と、ソケットとも呼ばれるジャック4とを備える。プラグ2およびジャック4は、それらの相互接続構成においてロックナット/キャップ5によってロックされ、ゴムブーツ6は、ケーブル3からプラグ2、ロックキャップ(locking cap)5およびジャック4の外部を覆う。
より正確には、プラグ2は、中央コンタクト(central contact)20と、中央コンタクト20の周囲に配置された周辺ボディ(peripheral body)21とを備える。周辺ボディ21の内側には、接地コンタクト(ground contact)22が配置されている。接地コンタクト22は2つの部品から構成され、一方の部品22aは細長い形状をしており、他方の部品22bはプラグ2の自由端に直接配置されたスロット付きのスリーブの形状をしている。中央コンタクト20と周辺ボディ21と接地コンタクト22との間には、絶縁体23が介在している。
プラグ2の後部に取り付けられた同軸ケーブル3は、中央導体30と金属製の編組31とを含み、それらの間に絶縁体33が介在している。絶縁スリーブ34によって延長された外部絶縁シース32は、同軸ケーブル3の周辺部分を構成する。
ジャック4は、中央コンタクト40と、中央コンタクトの周囲に配置された周辺ボディ41とを備える。前記周辺ボディ41は直接接地コンタクトを形成する。最終的には、特定の接地コンタクトを周辺ボディ41に配置して接地コンタクトを形成することができる。さらに、中央コンタクトと接地コンタクトとの間に絶縁体43が介在している。プラグ2とジャック4との間の相互接続を機械的にロックするために、ロックキャップ5が設けられ、プラグとジャックの両方の周りにねじ止めされるか、またはそれらの周りにクリップ止めされる。
接続キャップ5によってロックされると、ゴムブーツ6はプラグ2の後部から同軸ケーブル3の周りに押されて、プラグ2、ジャック4およびロックキャップ5の周辺部分を覆う。
図1Aにおいても、Oリングシール7が接地コンタクト22、41間の境界に配置されていることが分かる。
特許文献1は、同軸ケーブルの周囲に取り付けられ、かつ接続が確立されると、コネクタの周りに関連するようになるエラストマーブーツからなる類似の先行技術による解決策を開示している。
また、特許文献2に記載された技術は、基部に接続されているプラグコネクタの周りに押し付けられた柔軟なブーツを有する外部使用のために密閉する解決策を開示しており、ブーツはその自由端に密閉(シーリング)リップを備えている。
相互接続されると、少なくとも2つの相補型コネクタを覆うために使用されるエラストマー(ゴム)ブーツに基づくどの解決策にも、いくつかの欠点がある。
第一に、エラストマーブーツの取り付けは容易ではない。実際、ゴムブーツはケーブルコンタクトとプラグコンタクトとの間のはんだ付け工程の前にケーブルに予め取り付けられていなければならず、その後にのみ前記コネクタに取り付けることができる。密封したエラストマーブーツを完成したケーブルアセンブリに直接取り付けることは極めて困難であるか、または不可能でさえある。
さらに、エラストマーブーツは取り扱いにくい。したがって、エラストマーブーツは、コネクタに取り付けられたときに拡張する可能性があり、それが完成品の半径のサイズを増大させるため、特にミニチュアコネクタをもはやミニチュアではなくなる。
その上、エラストマーブーツは、それ自体がかなり大きな容積を有するので、大量の材料を消費し、そしてその離型工程は幾分困難であるため、最終単価を比較的高くなる。
最後に、オスとメスのコネクタをかみ合わせている間に、不適切な使用でエラストマーブーツが磨耗による損傷を受ける可能性がある。そして、上記の理由、すなわちケーブルへ事前に取り付けるため、壊れたブーツを新しいものと交換することは非常に困難である。
したがって、上記の欠点を取り除くための代替の密封構成案(sealing design)を見出す必要がある。
本発明は、これらのニーズの全部または一部を対処することを目的としている。
したがって、本発明の主題は、その態様の1つによれば、屋外環境での使用を意図した同軸接続システムであって、
−プラグを形成する第1のシステム要素およびジャックを形成する第2のシステム要素であって、プラグ及びソケットがそれぞれが、
・中央コンタクト、及び
・中央コンタクトの周囲に配置され、接地コンタクトを形成する周辺ボディを備え、
−プラグまたはジャックがロックされていないロック解除位置と、相互接続される構成のプラグおよびソケットを機械的にロックするロック位置との間で、少なくともプラグまたはジャックの周りに並進自在に自由に取り付けられるロックキャップまたはナットと、
−一方はプラグの周辺ボディの周りに配置され、他方はジャックの周辺ボディの周りに配置され、それぞれプラグとジャックとの間の接続境界から離れており、耐腐食性のエラストマー材料からなる2つの環状シール部材とを備え、
‐前記接続キャップ/ナットが少なくともその外面上に耐食材料を有し、
前記接続キャップ/ナットと前記2つの環状シール部材との配置は、前記接続キャップ/ナットがそのロック位置において、それらと共に防水キャビティ(C)を規定する2つの環状シール部材の内側への半径方向圧縮を達成する。
−プラグを形成する第1のシステム要素およびジャックを形成する第2のシステム要素であって、プラグ及びソケットがそれぞれが、
・中央コンタクト、及び
・中央コンタクトの周囲に配置され、接地コンタクトを形成する周辺ボディを備え、
−プラグまたはジャックがロックされていないロック解除位置と、相互接続される構成のプラグおよびソケットを機械的にロックするロック位置との間で、少なくともプラグまたはジャックの周りに並進自在に自由に取り付けられるロックキャップまたはナットと、
−一方はプラグの周辺ボディの周りに配置され、他方はジャックの周辺ボディの周りに配置され、それぞれプラグとジャックとの間の接続境界から離れており、耐腐食性のエラストマー材料からなる2つの環状シール部材とを備え、
‐前記接続キャップ/ナットが少なくともその外面上に耐食材料を有し、
前記接続キャップ/ナットと前記2つの環状シール部材との配置は、前記接続キャップ/ナットがそのロック位置において、それらと共に防水キャビティ(C)を規定する2つの環状シール部材の内側への半径方向圧縮を達成する。
有利な実施形態によれば、シール部材は弾性を有する(elastic)Oリングシールである。
有利な変形例によれば、各シール部材は周辺ボディの周囲の溝内に配置されている。
好ましくは、各シール部材の内径は溝の底部直径よりも小さく、その外径はロックキャップの内径よりも大きい。
第1の変形例によれば、ロックキャップは、内部部分がジャックの周辺の周辺部にねじ込まれることによって確実にロックする。
第2の変形例によれば、ロックキャップは、ジャッキの周辺ボディ上にクリップ留めされたクリッピング手段によるロッキングを確実にする。
好ましくは、ロックキャップは、その自由端の少なくとも一方に、環状シール部材の外径よりも大きい外周面取り部を有する。
ロックキャップは、有利には、非常に低い導電率もしくは導電率ゼロの材料から形成されているか、または電気化学的防食コーティングでコーティングされているか、またはアモルファス金属から形成されている。
言い換えれば、本発明は、本質的に、屋外での攻撃、すなわち、ロック機構内部への要素(elements)(水、塵埃)の侵入、ならびに腐食、より具体的にはガルバニック腐食(電食)からロック機構を保護することからなり、
−コネクタが互いに嵌合するときの、ロックキャップを伴う2つのゴム製シール要素とオスコネクタとメスコネクタとによって囲まれた空間によるロッキング機構の内側保護、及び、
−極度に湿度および/または温度の高い屋外環境でも、密閉空間Cを備えたこのシーリング解決策(sealing solution)の耐久性を保証するために、外面が耐食材料であるロックキャップ及び/又はナットによるロッキング機構の外部保護との組み合わせからなる。
−コネクタが互いに嵌合するときの、ロックキャップを伴う2つのゴム製シール要素とオスコネクタとメスコネクタとによって囲まれた空間によるロッキング機構の内側保護、及び、
−極度に湿度および/または温度の高い屋外環境でも、密閉空間Cを備えたこのシーリング解決策(sealing solution)の耐久性を保証するために、外面が耐食材料であるロックキャップ及び/又はナットによるロッキング機構の外部保護との組み合わせからなる。
本発明による解決策は、正しい嵌合の感触を低下させることなく、コネクタ対自体が外部アクセサリを必要とせずに嵌合状態でIP68等級を達成することができるように、そのインターフェースの外側のねじ込みコネクタの密封要件を満たすことを可能にする。
本発明による解決策は、以下の主な利点を有する。
−IP68等級が、ゴム製シール、コネクタ対の係止キャップ本体自体の相互協調によって達成され、その結果、従来技術によるゴム/エラストマーブーツなどの外部付属品の使用が回避される、
−最終製品のサイズはシーリング解決策の影響を受けない、
−従来技術によるゴム/エラストマーブーツと比較して耐用年数が延びる、
−製品のコストが低い、
−ロック/アンロックキャップの種類(クリッピングによるねじ込み式またはクイックロック式)は、従来技術によるエラストマー製のブーツとは対照的に、視覚的に即座に決定することができ、接続のロックがネジ式かクイックロック式かを知ることは不可能ではないが困難である、
−特にねじ込みロックを伴う、引っ張り/押し込みの必須の追加のステップを伴うエラストマースリーブと比較して、追加のプロセスステップは必要とされない、
−同時に、ユーザは、従来技術によるゴム/エラストマーブーツの面倒な設置から免れる。
−IP68等級が、ゴム製シール、コネクタ対の係止キャップ本体自体の相互協調によって達成され、その結果、従来技術によるゴム/エラストマーブーツなどの外部付属品の使用が回避される、
−最終製品のサイズはシーリング解決策の影響を受けない、
−従来技術によるゴム/エラストマーブーツと比較して耐用年数が延びる、
−製品のコストが低い、
−ロック/アンロックキャップの種類(クリッピングによるねじ込み式またはクイックロック式)は、従来技術によるエラストマー製のブーツとは対照的に、視覚的に即座に決定することができ、接続のロックがネジ式かクイックロック式かを知ることは不可能ではないが困難である、
−特にねじ込みロックを伴う、引っ張り/押し込みの必須の追加のステップを伴うエラストマースリーブと比較して、追加のプロセスステップは必要とされない、
−同時に、ユーザは、従来技術によるゴム/エラストマーブーツの面倒な設置から免れる。
本発明は、その例示的かつ非限定的な実施形態の以下の説明を読み、添付の図面を参照することにより、よりよく理解することができよう。
図1および図1Aは、従来技術によるエラストマー製のシーリングブーツを備えた同軸接続システムの一例に関する。
これらの図1および図1Aは、上記欄において既に説明されており、したがって、本明細書において以下でさらに説明しない。
明確にするために、先行技術による接続システムと本発明による接続システムにおける同じ要素には同じ参照符号が、図1から図6の全てにて使用されている。
以下、本発明を任意の種類の同軸接続システムに関して説明する。
本発明による同軸接続システム1において、プラグ2およびジャック4のそれぞれは、中央コンタクト20、40、周辺ボディ21、41および接地コンタクト22との間に挿入された固体絶縁体を含むことができる。
プラグ2は、中央コンタクト20と、中央コンタクトの周囲に配置された周辺ボディ21とを備えており、周辺ボディ21の内部には、グランドコンタクト22が配置されている。接地コンタクト22は2つの部分から構成され、一方の部分22aは細長い本体の形をしており、他方の部分22bはプラグ2の自由端に直接配置されたスロット付きスリーブの形をしている。
中心コンタクト20と周辺ボディ21と接地コンタクト22との間には絶縁体23が配置されている。
外周体21の後方には、周溝24が設けられている。
ロックキャップ/ナット5は、ねじが切られた内部部材50と、その自由端の各々に内部面取り部51、52とを有する。
ロックキャップ/ナット5は、少なくともその外面に耐食材料を有する。耐食材料は導電率が非常に低いか導電率ゼロの材料である、もしくはアルミニウム陽極酸化、ペンキ、あるいはプラスチックのオーバーモールディングのような電気腐食防止コーティングでコーティングされてもよい。
有利には、ロックキャップ5は金属ガラスのようなアモルファス金属で作られている。この例では弾性を有するOリングシールである、耐腐食性エラストマー材料からなる第1の環状シール部材8が、周辺ボディ21と係止キャップ/ナット5との間の溝24内に嵌め込まれている。リングシール8はロックキャップ5の内径D1よりも大きく、Oリングシール8の内径は溝24の底部直径d1よりも小さいので、Oリングシール8は間隙(ギャップ)を埋める。本体21とロックキャップ/ナット5がプラグ2と組み合わされたとき、本体21とロックキャップ/ナット5との間に位置する。
ロックキャップ5の面取り部51は、Oリングシール8の外径d3よりも大きい直径D3を有し、これにより、キャップ5とプラグ2との間の組立工程中に損傷を受けない。
ロックキャップ5の面取り部51は、Oリングシール8の外径d3よりも大きい直径D3を有し、これにより、キャップ5とプラグ2との間の組立工程中に損傷を受けない。
保持リング9は、一度組み立てられると、プラグ2の周りのロックキャップ/ナット5の長手方向の侵入を確実に阻止する。
ジャック4は、その後部に設けられた周方向溝44を有する接地コンタクト41を形成する周方向本体と、ねじ付き外部部分45とを有する。
この実施例ではゴム製Oリングシールである、耐腐食性エラストマー材料からなる第2環状シール部材10が溝44内に嵌め込まれる。第2のOリングシール10の内径は底径d2より小さい。第2のシール部材10が確実に容易にはみ出ないように、第2のシール部材10が予め伸張されるように、接地コンタクト41の長さを調節する。第2のOリングシール10の外径d4は、ロックキャップ/ナット5の直径D4よりも小さい。
さらに、ロックキャップ5の面取り部52は、キャップ5を締めてロックすることによって、プラグ2とジャック4とを結合している間に前記第2のシール10が確実に損傷しないように、第2のOリングシール10の外径d4より大きい直径D4を有する。
プラグ2とジャック4の間の相互接続は、図4に示されている。溝24の底部直径d1は第1のOリングシール8の内径よりも大きく、ロックキャップ5の内径D1は第1のOリングシール8の外径よりも小さい。一方、ロックキャップ5が第1のOリングシール8を半径方向に少し圧縮している間、接地コンタクト21は第1のOリングシール8をある程度伸張させ、外側の液体が接地コンタクト21とロックキャップ5の間の間隙を浸透できないようにする。
同様に、第2のOリングシール10の内径は接地コンタクト41上の溝44の底部直径d2よりも小さいが、その外径はロックキャップ5の内径D2よりも大きく、確実に接地されている。ロックキャップ5が第2のOリングシール10に一定量の圧縮を加えている間、コンタクト41は第2のOリングシール10を幾分伸ばし、外部の液体が接地コンタクト41とロックキャップ5との間の間隙を浸透できないようにする。
このようにして、第1のOリングシール8、周辺体21、41、ねじ止めされたロックキャップ5、および第2のOリングシール10は、液体を外で保持しながら、密閉空間Cまたは密閉キャビティCを形成するため、IP68評価が保障される。
溝44内に収容される代わりに、第2のシール部材10は、本発明の範囲から逸脱することなく、例えば内部溝内でロックナット5の内面に収容され得る。
また、ガルバニック腐食に対して保護されているロックキャップ5の外面を保証することによって、密閉空間Cを有するこのシーリング解決策の耐久性は、極端な条件の屋外環境においてさえも保証される。
同軸接続システムの第2の実施形態が図5および図6に示されている。ここでは、プラグ2とジャック4との間の固定は、クリップ留めされるクイックロックタイプのキャップ5によって保証されている。
より正確には、プラグ2とジャック4との間のロックは、ロックキャップ5の内側に配置されたクリッピング手段25、45によって確実になされる。このように、クリッピング手段25は、ジャック4の接地コンタクト41の自由端45の外面に直接クリップ留めされる。
弾性を有する第1のOリングシール8は、第3のハウジング接地コンタクト21とロックキャップ5との間の溝24内に嵌め込まれる。弾性を有する第1のOリングシール8の外径は、ロックキャップの内径D5よりも大きい。弾性を有する第1のOリングシール8の内径は、溝の底部直径d5より小さく、その結果、弾性を有する第1のOリングシール8は、周辺ボディ21と接続キャップ5との間の隙間を埋める。
直径D7を有する面取り部52は、弾性を有する第2のOリングシール10の外径d4よりも大きく、後者がプラグ2とソケット4とを結合し、キャップ5をクリッピングすることによってロックする間に損傷しないようにする。
プラグ2とソケット4の間の相互接続が、図6に示されている。プラグ2は、その内側に弾性を有する第1のOリングシール8を含み、前記Oリングシールは溝21内に位置する。溝24の底部直径d5は、弾性を有するOリングシール8の内径よりも大きい。ロックキャップ5の直径D5は、弾性を有するゴム製Oリングシール10の外径よりも小さい。一方、周辺ボディ21は、弾性を有する第一のOリングシール8をある程度伸張させる一方で、ロックキャップ5は、外側の液体が周辺ボディ21とロックキャップ5との間の間隙を通って浸透することができないように弾性を有するOリングシール8を少しだけ圧縮する。
同様に、ジャック4は、接地ボディ41とロックキャップ5との間に弾性を有する第2のOリングシール10を含む。弾性を有する第2のOリングシール10の内径は溝44の底部直径d2より小さい。その外径はロックキャップ5の内径D6よりも大きく、ロックキャップ5が弾性を有する第2のゴム製Oリングシールにある量の圧縮を加える間、接地体41が第2のOリングシール10を確実に幾分伸ばす。リングシール10は、外側の液体が接地ボディ41とロックキャップ5との間の間隙を浸透できないようにする。
このようにして、第1のOリングシール8、周辺体21、41、クリップ留めされたロックキャップ5および第2のOリングシール10は、液体をロッキングシステム外部に保持しながら、密閉空間Cまたは密閉キャビティCを形成するため、IP68評価が保障される。
また、ガルバニック腐食に対して保護されているロックキャップ5の外面を保証することによって、密閉された空間Cを満たすシーリング溶液の耐久性は、極端な条件を有する屋外環境においてさえも保証される。
本発明の範囲から逸脱することなく、他の変形形態および改良形態を提供することができる。
以上のように、示されたすべての実施形態において、環状シール部材は、Oリングシールの形態である。しかし、リップシールまたはマルチリップシールも可能である。また、ロック/ロック解除キャップの下に成形ガスケットも可能である。
「を含む」の表現は、他に特定されない限り、「少なくとも1つを含む」と同義であると理解される。
Claims (9)
- 屋外環境での使用を意図とした同軸接続システム(1)であって、
プラグ(2)を形成する第1のシステム要素およびソケット(4)を形成する第2のシステム要素であって、プラグ及びソケットがそれぞれが、
・中央コンタクト(20;40)、及び
・中央コンタクトの周囲に配置された周辺ボディ(21;41)を備え、
プラグまたはジャックがロックされていないロック解除位置と、相互接続される構成のプラグおよびジャックを機械的にロックするロック位置との間で、少なくともプラグまたはジャックの周囲に移動自由に取り付けられたロックと、
一方はプラグの周辺ボディの周りに配置され、他方はジャックの周辺ボディの周りに配置され、それぞれプラグ(2)とジャック(4)間の接続境界から離れており、耐腐食性のエラストマー材料からなる2つの環状シール部材(8、10)を備えており、
前記ロックキャップ/ナット(5)が少なくともその外面上に耐食材料を有し、
前記ロックキャップ/ナット(5)および前記2つの環状シール部材(8、10)の配置は、ロックキャップ/ナット(5)がそのロッキング位置で共に防水キャビティ(C)を規定する2つの環状シール部材の内側への径方向圧縮を達成するように配置されている同軸接続システム(1)。 - シール部材(8,10)は、弾性を有するOリングシールである、請求項1に記載の同軸接続システム(1)。
- 各シール部材(8,10)は、前記周辺ボディの周辺の溝(24,44)内に配置される、請求項1または2に記載の同軸接続システム。
- シール部材(8,10)のそれぞれの内径は、前記溝(24,44)の底部直径よりも小さく、その外径は、ロックキャップ(5)の内径よりも大きい、請求項3に記載の同軸接続システム(1)。
- ロックキャップ(5)は、ジャック(4)周囲(41)の周辺部(45)にねじ込まれる内部材(50)によってロックを確実にする、請求項1に記載の同軸接続システム(1)。
- ロックキャップ(5)は、ジャック(4)の周辺ボディ(41,45)にクリップされるクリップ手段(25)によるロックを確実にする、請求項1から4のいずれか一項に記載の同軸接続システム(1)。
- ロックキャップ(5)は、その自由端の少なくとも一方に、直径が環状シール部材(8,10)の外径よりも大きい面取り(51,52)を有する、請求項1に記載の同軸接続システム(1)。
- 前記ロックキャップ(5)は、導電性が非常に低いまたは導電性ゼロの材料から形成されているか、または電気防食コーティングでコーティングされている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の同軸接続システム(1)。
- 前記ロックキャップ(5)は、アモルファス金属から形成されている、請求項8に記載の同軸接続システム(1)。
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